JP2001270453A - 伝達比可変型操舵装置 - Google Patents

伝達比可変型操舵装置

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JP2001270453A JP2000087956A JP2000087956A JP2001270453A JP 2001270453 A JP2001270453 A JP 2001270453A JP 2000087956 A JP2000087956 A JP 2000087956A JP 2000087956 A JP2000087956 A JP 2000087956A JP 2001270453 A JP2001270453 A JP 2001270453A
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巡児 河室
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隆博 小城
Chikatoshi Nakatsu
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連結手段作動時に伝達比が1の値となるよう
にし、ステアリングハンドルの中立位置が正規の状態か
らずれないようにする。 【解決手段】 ステアリングハンドル2とパワーステア
リング装置3との間に、モータ151の駆動により伝達
比を変化させるように作動する伝達比可変手段1を設け
る。伝達比可変手段1は、伝達比を状況に応じて固定す
るように作動する連結手段152と、伝達比可変手段1
の作動を制御する制御手段11と、制御手段11が連結
手段152の連結作動を決定したときに作動するもので
あって伝達比が1であるか否かを判別する伝達比判別手
段111と、伝達比が1の値でない場合にモータ151
を駆動して上記伝達比が1の値になるように作動をする
伝達比復帰手段112と、伝達比が1の値であるときに
のみ連結手段152の作動を許可するように作動する連
結許可手段113と、から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリングハン
ドルの操舵角に対する操舵輪の切れ角の値を車速等に応
じて変化させるようにした伝達比可変型の操舵装置に関
するものであり、特に、このような操舵装置における伝
達比可変機構において異常事態が生じた場合に、伝達比
を一定の値の固定状態にするに当って、ステアリングハ
ンドルの位相角が正規の中立位置に戻るように調整をし
たうえで操舵系の直結状態を形成させるようにした伝達
比可変型操舵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車のステアリング装置にお
いては、据切り操舵を初めとした低速走行時においては
ステアリングハンドルの操作量(操舵角)に対して操舵
輪の切れ角が大きくなるようにしてハンドル操作を楽に
する一方、高速走行時においては、ハンドル操作に対し
て操舵輪の切れ角の値を小さくして、操縦安定性を高め
させるようにすることが望まれている。このような観点
から、ステアリング系における伝達比を状況に応じて変
化させるようにした伝達比可変型の操舵装置が開発さ
れ、例えば特開平10−324263号公報等により、
すでに公知となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これらのも
のは、ステアリングハンドルと操舵輪との間における伝
達比を変化させるための伝達比可変機構が、遊星歯車機
構等の差動歯車機構を基礎に形成され、これを、車速等
に応じて作動する電動モータの作動にて伝達比の変化を
適宜制御するようにしているものである。そして、この
ような伝達比可変機構において、電動モータの過熱等、
異常事態が発生したときには、直ちに上記伝達比可変機
構の作動をロックして伝達比が1の値となるように固定
し、ステアリングハンドルと操舵輪との間が直結状態と
なるように連結させるようにしているものである。従っ
て、このような強制的に伝達比の値が1の状態となるよ
うに連結された場合においては、操舵輪が直進状態にあ
るときに、ステアリングハンドルの位相が正規の中立位
置からずれた状態となる場合がある。このことは、操舵
者(ドライバ)に違和感を与えることとなる。このよう
な問題点を解決するために、電動モータの過熱等を前も
って予測し、余裕をもって伝達比が1になるように伝達
比可変機構を制御するとともに、この間に操舵輪が直進
状態にあるときのステアリングハンドルの中立位置が正
規の状態に対して位相ずれの無い状態に復帰させるよう
にした伝達比可変型操舵装置を提供しようとするのが、
本発明の目的(課題)である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては次のような手段を講ずることとし
た。すなわち、請求項1記載の発明においては、ステア
リングハンドルと操舵輪とを連結する操舵伝達系の途中
に設けられるものであってモータの駆動により伝達比を
変化させるように作動する伝達比可変手段と、当該伝達
比可変手段の入力側と出力側との間における伝達比を状
況に応じて固定するように作動する連結手段と、上記伝
達比可変手段及び連結手段の作動を制御する制御手段
と、を備えた伝達比可変型操舵装置に関して、上記制御
手段が上記連結手段の連結作動を決定したときに作動す
るものであって伝達比が1の値であるか否かを判別する
伝達比判別手段と、当該伝達比判別手段によって判別さ
れた伝達比が1の値でない場合に上記モータを駆動して
上記伝達比可変手段の伝達比が1の値になるように作動
をする伝達比復帰手段と、上記伝達比が1の値であると
きにのみ上記連結手段の作動を許可するように作動する
連結許可手段と、を設けるようにした構成を採ることと
した。
【0005】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては、上記連結手段が作動してステアリン
グハンドルと操舵輪とが連結された状態において、操舵
輪の中立位置とステアリングハンドルの中立位置とが一
致することとなる。すなわち、操舵輪の直進状態時にお
いて、ステアリングハンドルの中立位置がずれたりする
(位相ずれを生ずる)ことが無くなる。
【0006】次に、請求項2記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は上記請求項1記載の
ものと同じである。すなわち、本発明においては、請求
項1記載の伝達比可変型操舵装置に関して、上記制御手
段が上記モータの作動に異常を来すおそれがあるものと
判断したときには、上記連結手段を強制的に連結させる
ようにした構成を採ることとした。このような構成を採
ることにより、緊急時には強制的にステアリング系を直
結状態とし、フェールセーフ機能を働かせるようにする
ことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1ないし図4を基に説明する。本実施の形態に関するも
のは、図1に示す如く、ステアリングハンドル2と、当
該ステアリングハンドル2の操作に応じて操舵輪9を所
定の切れ角に操舵するパワーステアリング装置3と、こ
れらパワーステアリング装置3とステアリングハンドル
2との間に設けられるものであって上記ステアリングハ
ンドル2と上記操舵輪9との間の操舵量(操舵角)の伝
達比を適宜変化させるように作動する伝達比可変手段1
と、からなることを基本とするものである。
【0008】このような構成からなるものにおいて、上
記ステアリングハンドル2とパワーステアリング装置3
との間、具体的にはステアリングシャフト21の途中に
設けられる伝達比可変手段1は、図2に示す如く、各種
センサ類16、17、18、19と、モータ151を初
めとした作動部15と、上記各種センサ類16、17、
18、19からの信号を基に、上記モータ151を初め
とした作動部15の作動を制御する制御手段11と、か
らなることを基本とするものである。
【0009】具体的には、上記各種センサ類は、ステア
リングシャフト21の途中に設けられるものであってス
テアリングハンドル2の回転角度(操舵角度)を検出す
るハンドル操舵角センサ18、減速機構155を駆動す
るモータ151の温度を検出するモータ温度センサ1
7、車両の走行速度を検出する車速センサ19、及び操
舵輪9の切れ角、すなわち操舵輪9の操舵角を検出する
操舵輪舵角センサ16からなるものである。そして、こ
れら各センサ16、17、18、19からの各検出信号
が、随時、次の制御手段11に送られるようになってい
るものである。
【0010】これら各種センサからの信号を受けて、次
の作動部15を形成するモータ151等の作動を制御す
る制御手段11は、マイクロプロセッサユニット(MP
U)を主体としたマイクロコンピュータからなるもので
ある。そして、本実施の形態においては、上記制御手段
11は、伝達比の決定を初めとした各種演算処理を行な
う演算部を主体に、これらに加えて更に次の機能部が設
けられるようになっている。すなわち、モータ151が
過熱状態にあるので連結手段152を作動させて本伝達
比可変手段1をロック状態にするに当って、そのときの
伝達比が1の値であるか否かを判別する伝達比判別手段
111と、当該伝達比判別手段111による判別の結
果、伝達比が1以外の値であると判断されたときに上記
モータ151を駆動して伝達比を1の値に戻すように指
令(信号)を出す伝達比復帰手段112と、上記伝達比
判別手段111によって伝達比が1の値であると判断さ
れたときに、次の連結手段152を作動させるように指
令(信号)を出す連結許可手段113と、更に、これら
に加えてモータ151の温度が過熱気味状態にある場合
において伝達比を徐々に1の値に戻すように指令を出す
に当っての、その伝達比の変化割合等を記憶させたRO
M部等からなるものである。なお、このROM部には、
伝達比の変化割合、操舵角度、及び車速についての三つ
の要素を基にしたマップ(図4参照)が記録されている
ものである。この3次元マップを基に、そのときの伝達
比の変化割合が決定されるようになっているものであ
る。
【0011】次に、このような構成からなる制御手段1
1からの各種指令(信号)を受けて作動する作動部15
は、上記伝達比復帰手段112等からの信号により作動
するものであって本伝達比可変手段1の伝達比を変化さ
せるモータ151と、当該モータ151にて駆動される
ものであって、遊星歯車機構あるいは内接歯車を有する
リングギヤ及び当該リングギヤ内に設けられるインナギ
ヤからなるハーモニックドライブ減速機構等にて形成さ
れる減速機構155と、からなるものである。そして、
これらの減速機構155を形成するサンギヤあるいは一
方の歯車がステアリングハンドル2側のステアリングシ
ャフト21に連結されることによって入力側を形成する
とともに、リングギヤあるいは他方の歯車がパワーステ
アリング装置3を形成するステアリングギヤ機構31側
のステアリングシャフト21’に連結されることによっ
て減速機構155の出力側を形成するようになっている
ものである。
【0012】また、このような構成からなる減速機構1
55の入力側と出力側との間には、別途設けられたソレ
ノイド機構等によって作動するロック機構が設けられる
ようになっており、このロック機構の作動をもって上記
減速機構155の減速機能が固定(ロック)されてステ
アリングハンドル2側のステアリングシャフト21とス
テアリングギヤ機構31側のステアリングシャフト2
1’(図1参照)とが直結状態となるようになっている
ものである。すなわち、このロック機構をもって上記伝
達比を1の値に固定する連結手段152が形成されるよ
うになっているものである。そして、この連結手段15
2の作動は、図2において、制御手段11の一部を形成
する連結許可手段113からの指令(信号)に基づいて
制御されるようになっているものである。
【0013】このような構成からなる伝達比可変手段1
の下流側に設けられるものであって、図1に示す如く、
ステアリングハンドル2からの指令、すなわち、ステア
リングハンドル2の操作(操舵)に応じて作動するとと
もに、操舵輪9を所定の位置に操舵するパワーステアリ
ング装置3は、ステアリングシャフト21’側の回転角
(入力)に応じて作動するステアリングギヤ機構31
と、当該ステアリングギヤ機構31の作動に応じて作動
するものであって操舵輪9の作動(操舵)に対して動力
補助を行なうパワーアシスト機構32と、からなること
を基本とするものである。このような構成からなるもの
において、本実施の形態においては、上記パワーアシス
ト機構32としては油圧機構が採用されており、油圧ポ
ンプ35にて生成された圧油が制御機構33を介してパ
ワーアシスト機構32を形成するパワーシリンダ及びパ
ワーピストンに供給されるようになっているものであ
る。そして、このパワーアシスト機構32に供給された
圧油の作用によって、上記操舵輪9は適宜操舵されるよ
うになっているものである。そして、更に、このような
操舵輪9の操舵角(切れ角)は、操舵輪舵角(切れ角)
センサ16を介して制御手段11にフィードバックされ
るようになっているものである。
【0014】次に、このような構成からなる本実施の形
態のものについての、その作動態様、特にモータの過熱
保護態様について、図3のフローチャートを基に説明す
る。すなわち、本伝達比可変手段1が作動中において、
モータ151の過熱を回避するためのモータ過熱保護モ
ードにおいては、まず、図3のステップ1(S1 )にお
いて、モータ過熱保護中であるか否かが判断される。そ
して、このとき、モータの過熱保護モードになっていな
い場合(Nの場合)においては、次のステップ(S2 )
において、モータ151の温度が後述する限界点に達す
る前の段階、例えば本実施の形態においてはモータ温度
が限界点に到達するのを予防する予防温度(X℃)にな
っているか否かが判別される。そして、このとき、モー
タ温度がX℃以下であれば、本伝達比可変手段1の作
動、すなわちモータ151の作動を続けても何ら問題が
無いので、ステップ9(S9 )へと移行し、伝達比可変
状態(VGRS制御)を維持する。
【0015】これに対して、ステップ2(S2 )におい
て、モータ151の温度がX℃以上と判断された場合に
は、この状態が続けば、いずれモータ151の温度が限
界点(本実施の形態においてはY℃と規定する)に達す
るおそれがあるので、本伝達比可変手段1の作動を停止
させて、モータ151の作動を休止させる必要がある。
そのため、これに備えるための準備をする必要がある。
そこで、その前に、まず、次のステップ3(S3 )へと
移行させ、伝達比が1の値となるように本システム(伝
達比可変手段1)の減速機構155を作動させる。この
伝達比1への移行は、予め制御手段11のROM部に入
力させておいたもの、例えば図4に示すようなマップに
従って、そのときの車速あるいは操舵角等を考慮して操
縦安定性を損なわせず、かつ、できるだけ速やかに行な
わせるようにする。具体的には、このマップは、伝達比
1へ移行する際の変化割合(単位時間当たりの伝達比変
化量)を縦軸に採るとともに、移行開始時の操舵角度を
横軸に採り、これによって車速に応じた複数のマップを
規定することとしている。これにより、操舵角度が大き
いときには、変化割合を小さくして緩やかに伝達比1へ
と移行させ、操舵角度が小さいときには、変化割合を大
きくして素早く伝達比1へと移行させるようにする。ま
た、高速走行時には緩やかに伝達比1へと移行させ、低
速走行時には素早く伝達比1へと移行させるようにす
る。なお、図4においては、高速走行時及び低速走行時
における2本のマップが示されているが、この間の車速
における変化割合は、これら2本のマップ間を線形補完
することによって決定するか、あるいは、これらマップ
間を小刻みに規定した数多くのマップにて決定するよう
にする。そして、次のステップ4(S4 )において、伝
達比が1の値となっているか否かが判別される。このス
テップ4(S4 )において、伝達比が1の値となってい
るものと判断された場合には、次のステップ6(S6 )
に移行し、ここで本システムのロック作動が行なわれ
る。また、これと同時に、モータ151への通電が停止
されてモータ過熱保護モードに移行する。すなわち、図
2における連結許可手段113の判断により、連結手段
152を作動させることとなる。これによって、減速機
構155の入力側と出力側とは直結状態となり、図1に
おけるステアリングハンドル2からの操舵入力は直接パ
ワーステアリング装置3へと伝達されることとなり、こ
れによって最終的に操舵輪9が操舵されることとなる。
【0016】一方、ステップ4(S4 )において、伝達
比が未だ1になっていないと判断された場合には、ステ
ップ5(S5 )においてモータ151の温度が限界点で
あるY℃を超えているか否かが判別される。ここに、限
界点であるY℃を超えているものと判断された場合に
は、上記モータ151の作動不能発生を回避するため
に、直ちに上記連結手段152(図2参照)を作動さ
せ、本システムをロック状態にする。すなわち、強制的
にステップ6(S6 )へと移行させる。なお、モータ1
51の温度が限界点であるY℃に達していないものと判
断された場合には、ステップ9(S9 )へと移行し、通
常の伝達比可変制御(VGRS制御)、更にはモータ過
熱保護モードのスタートへと移行させるようにする。
【0017】次に、ステップ7(S7 )において、上記
ステップ6(S6 )におけるシステムロック状態中にモ
ータ151の温度が降下して(冷却されて)、モータ過
熱のおそれのない状態(このときの温度をZ℃と規定す
る)になっていることがモータ温度センサ17(図2参
照)からの信号により判別された場合には、次のステッ
プ8(S8 )へと移行し、本システムのロックを解除さ
せるようにする。すなわち、連結解除を行なわせる。こ
れによって、通常の伝達比可変制御(VGRS制御)が
行なわれることとなる。一方、モータ151の温度が上
記Z℃以上となっており、再び過熱状態となるおそれが
あるものと判断された場合には、リターンステップを経
由してモータ過熱保護モードに入るようにする。
【0018】このように、本実施の形態においては、モ
ータの過熱保護を、モータの作動不能となる限界点を基
点にして、その前の予防段階において予め伝達比が1に
なるようにし、このような伝達比1の状態を基礎に本シ
ステムのロック、すなわち減速機構155の入力側と出
力側とを直結状態とするようにしているので、本ロック
状態(連結状態)において、操舵輪9の直進時に、ステ
アリングハンドル2の中立位置がずれたりするようなこ
とが無くなり、操舵者(ドライバ)に違和感を与えるよ
うなことが無い。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、ステアリングハンドル
と操舵輪とを連結する操舵伝達系の途中に設けられるも
のであってモータの駆動により伝達比を変化させるよう
に作動する伝達比可変手段と、当該伝達比可変手段の入
力側と出力側との間における伝達比を状況に応じて固定
するように作動する連結手段と、上記伝達比可変手段及
び連結手段の作動を制御する制御手段と、を備えた伝達
比可変型操舵装置に関して、上記制御手段が上記連結手
段の連結作動を決定したときに作動するものであって伝
達比が1の値であるか否かを判別する伝達比判別手段
と、当該伝達比判別手段によって判別された伝達比が1
の値でない場合に上記モータを駆動して上記伝達比可変
手段の伝達比が1の値になるように作動をする伝達比復
帰手段と、上記伝達比が1の値であるときにのみ上記連
結手段の作動を許可するように作動する連結許可手段
と、を設けるようにした構成を採ることとしたので、上
記連結手段が作動してステアリングハンドルと操舵輪と
が連結された状態において、操舵輪の中立位置とステア
リングハンドルの中立位置とが一致することとなり、操
舵輪の直進状態時において、ステアリングハンドルの中
立位置がずれたりする(位相ずれを生ずる)ことが無く
なった。その結果、操舵者(ドライバ)に違和感を与え
るようなことが無くなった。
【0020】また、上記制御手段が上記モータの作動に
異常を来すおそれがあるものと判断したときには、上記
連結手段を強制的に連結させるようにした構成を採るこ
ととしたので、緊急時には強制的にステアリング系を直
結状態とし、フェールセーフ機能を働かせることができ
るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示すスケルトン図である。
【図2】本発明の主要部を成す伝達比可変手段の全体構
成を示すブロック図である。
【図3】本発明の作動態様を示すフローチャートであ
る。
【図4】ROM部に予め入力させた単位時間当り伝達比
の変化量と操舵角度との関係を示すマップを示すもので
ある。
【符号の説明】
1 伝達比可変手段 11 制御手段 111 伝達比判別手段 112 伝達比復帰手段 113 連結許可手段 15 作動部 151 モータ 152 連結手段 155 減速機構 16 操舵輪舵角(操舵輪切れ角)センサ 17 モータ温度センサ 18 ハンドル操舵角センサ 19 車速センサ 2 ステアリングハンドル 21 ステアリングシャフト 21’ ステアリングシャフト 3 パワーステアリング装置 31 ステアリングギヤ機構 32 パワーアシスト機構 33 制御機構 35 油圧ポンプ 9 操舵輪
フロントページの続き (72)発明者 河室 巡児 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 小城 隆博 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 中津 慎利 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D032 DA03 DA23 DA67 DB11 DC32 DC33 DD01 DE20 EA01 EB05 EC21 EC31 GG01 3D033 JB19

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングハンドルと操舵輪とを連結
    する操舵伝達系の途中に設けられるものであってモータ
    の駆動により伝達比を変化させるように作動する伝達比
    可変手段と、当該伝達比可変手段の入力側と出力側との
    間における伝達比を状況に応じて固定するように作動す
    る連結手段と、上記伝達比可変手段及び連結手段の作動
    を制御する制御手段と、を備えた伝達比可変型操舵装置
    において、上記制御手段が上記連結手段の連結作動を決
    定したときに作動するものであって伝達比が1の値であ
    るか否かを判別する伝達比判別手段と、当該伝達比判別
    手段によって判別された伝達比が1の値でない場合に上
    記モータを駆動して上記伝達比可変手段の伝達比が1の
    値になるように作動をする伝達比復帰手段と、上記伝達
    比が1の値であるときにのみ上記連結手段の作動を許可
    するように作動する連結許可手段と、を設けるようにし
    たことを特徴とする伝達比可変型操舵装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の伝達比可変型操舵装置に
    おいて、上記制御手段が上記モータの作動に異常を来す
    おそれがあるものと判断したときには、上記連結手段を
    強制的に連結させるようにしたことを特徴とする伝達比
    可変型操舵装置。
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