JPH11139799A - 産業車両の車体揺動制御装置及び産業車両 - Google Patents

産業車両の車体揺動制御装置及び産業車両

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JPH11139799A
JPH11139799A JP9312157A JP31215797A JPH11139799A JP H11139799 A JPH11139799 A JP H11139799A JP 9312157 A JP9312157 A JP 9312157A JP 31215797 A JP31215797 A JP 31215797A JP H11139799 A JPH11139799 A JP H11139799A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車軸を揺動規制した際、その時の車軸の車体
に対する傾きによっては起こる恐れのある不具合を防止
する。 【解決手段】 フォークリフトにおいて、後輪11を支
持するリアアクスル10は、車体フレームに対してセン
タピン10aを中心に上下方向に揺動可能に支持されて
いる。コントローラ20は、各センサ21〜25の検出
値に基づいて、フォーク4の揚高、荷重w、ヨーレート
Y、車速V、リアアクスル10の車体フレームに対する
揺動角θを検出する。高揚高かつ高揚高を検出したと
き、原則として電磁弁14を切換えてダンパ13の伸縮
動を規制することでリアアクスル10をロックする。但
し、揺動角θが所定角度(=2°)を超えるときは(θ
>2°またはθ<−2°)、リアアクスル10をロック
させないようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行輪を支持する
車軸が車体に揺動可能に設けられたフォークリフト等の
産業車両において、走行状態や荷役状態によって車軸の
揺動規制制御を行う産業車両の車体揺動制御装置及び産
業車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フォークリフト等の産業車両で
は、走行時の車体姿勢の安定を図るため、後輪を支持す
る車軸が車体に対して揺動可能に取付けられている。し
かし、フォークリフトの旋回時には遠心力による横向き
の力(横G)が働くため、車軸が揺動すると却って車体
が横方向へ傾動し、旋回時の走行安定性が低下する。
【0003】そこで、特開昭58−211903号公報
には、フォークリフトに遠心力を検出する旋回検出手段
を設け、車両に働く遠心力の検出値が所定値以上になる
と、車軸を車軸固定機構にて固定する技術が開示されて
いる。このフォークリフトでは、車軸が旋回時に固定さ
れて車体の横方向への傾動が小さく抑えられるため、安
定な車体姿勢で旋回することができる。
【0004】また、特開昭58−167215号公報に
は、フォークに積載された荷の荷重とフォークの揚高を
検出し、高揚高・高荷重のような車両重心が高くなった
不安定時に、車軸固定機構を作動させて車軸を固定する
装置が開示されている。
【0005】ところで、本願出願人は、車軸と車体との
間に油圧式のダンパを介装させ、ダンパの伸縮動を規制
するロック制御をすることで、車軸の揺動規制制御をす
ることを提案している。ダンパのロック・アンロックの
切換えは、ダンパが伸縮するときの作動油が流れる油圧
回路上の電磁弁を励消磁制御することによって行う。こ
の構成によれば、車軸の揺動時のショックアブソーバ機
能と、車軸のロック制御機能を1つのダンパを使って実
現でき、部品の共通化により装置の構造を簡単にするこ
とができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、高揚高・高荷
重のときに車軸をロックさせるように設定されている場
合、後輪の片方が段差や突起などに乗り上げた状態で、
例えばフォークを上昇させて高揚高・高荷重の荷役状態
になると、車軸は車体に傾斜する状態で固定される。そ
の後、路面に段差や突起がなくなるところまで移動する
と、車軸が傾斜してロックされているため、後輪の片方
が路面から浮き上がった状態になる。つまり、荷の積載
時は重心が前輪寄りにあって、前側2輪と後側1輪の3
点で車体が支持されることになる。このような後輪の片
方が浮き上がった3点支持の状態では、車体が不安定に
なり、走行安定性が得られ難い。
【0007】また、後輪の片方が浮き上がった状態から
車軸のロックが解除されると、ロック解除時に浮き上が
った後輪が路面に落下することになるため、大きな衝撃
が伴なうという問題があった。このような大きな衝撃は
荷崩れの原因になる。
【0008】特開昭58−167215号公報に開示さ
れた装置では、車体(フレーム)と車軸との隙間にブロ
ックを挿入させて車軸を固定する機構であったため、電
磁弁がロック状態に作動されても、車軸が車体に傾斜し
た状態ではブロックが挿入できず車軸が固定されないよ
うになっていた。このため、上記の問題が起こることは
ない。
【0009】しかしながら、本願出願人が提案している
ダンパのロック・アンロックを制御して車軸のロック制
御を行う構成では、例えば高揚高・高荷重の荷役状態と
なって電磁弁がロック状態に作動されれば、車軸が車体
に対して傾斜する状態でも車軸がロックされる。このた
め、上記の問題が発生することになる。
【0010】もちろん、車軸が車体に対して傾斜した状
態でロックされたときの不具合は、高重心の荷役状態の
ロックのときだけの問題ではない。本願出願人は、旋回
時の横Gだけでなく、車体のヨーレートの時間変化(ヨ
ーレート変化率)を併せてみることで、ヨーレート変化
率が大きくなった旋回初期に車軸を早めにロックさせる
ことを提案している。この構成によれば、ハンドルを切
り始めた時点で車軸がロックされるため、横Gが大きく
なって車軸が車体に対して傾斜する前にほぼ水平状態で
車軸をロックできる。このような構成においても、旋回
時に後輪の片方がたまたま路面の突起等に乗り上げてい
ると、車軸が車体に対して傾斜した状態でロックされる
恐れがあり、あまり都合のよいことではない。
【0011】また、車軸がロックされた状態では、後輪
の片方が突起等に乗り上げたときの車体の浮き上がり量
がアンロック時の2倍となるため、アンロック時に比べ
て車体が前後方向に不安定になる。また、車軸がロック
された状態では、ショックアブソーバ機能が効かなくな
るため、路面の影響を受け易い。
【0012】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その第1の目的は、車軸を揺動規制
した際にその時の車軸の車体に対する傾きによっては起
こる恐れのある不具合を防止することができる産業車両
の車体揺動制御装置及び産業車両を提供することにあ
る。第2の目的は、高重心の荷役状態を基礎として車軸
を揺動規制した際にその時の車軸の車体に対する傾きに
よっては起こる恐れのある不具合を防止することにあ
る。第3の目的は、高重心の荷役状態にあるときに走行
輪の片方が突起等に乗り上げた状態で車軸が揺動規制さ
れることを防いで、路面に突起等がなくなるところまで
移動した後の車体の安定性を確保することにある。第4
の目的は、前記第2および第3の目的を達成する場合に
おいて、走行時に車体ができるだけ路面の影響を受け難
くなるようにすることにある。第5の目的は、高重心の
荷役状態を基礎にして車軸が揺動規制されたとき、車軸
の揺動規制を解除する際に車体が不安定になることを防
ぐことにある。第6の目的は、車軸が車体に対して傾斜
した状態で高重心の荷役状態にあっても、少なくとも停
車中は車体を安定に保つことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため請求項1に記載の発明では、車体に対して上下方
向に揺動可能に支持された車軸と、前記車軸の揺動を規
制するための車軸規制機構と、車両の走行状態と荷役状
態の少なくとも一方を検出する検出手段と、前記車軸の
前記車体に対する揺動角を検出する揺動角検出手段と、
前記検出手段および前記揺動角検出手段の各検出値に基
づいて前記車軸規制機構の作動を制御する制御手段とを
備えている。
【0014】第2の目的を達成するため請求項2に記載
の発明では、請求項1に記載の発明において、前記検出
手段は、荷役状態として車両の重心の高い高重心状態を
検出する荷役検出手段を備え、前記制御手段は、前記荷
役検出手段により前記高重心状態が検出されたとき、前
記揺動角に基づいて前記車軸規制機構の作動を制御する
ことをその要旨とする。
【0015】第3の目的を達成するため請求項3に記載
の発明では、請求項2に記載の発明において、前記制御
手段は、前記荷役検出手段により前記高重心状態が検出
されたときは、前記揺動角が予め定められた所定角度を
超えるときには前記車軸規制機構を作動させないことを
その要旨とする。
【0016】第3の目的を達成するため請求項4に記載
の発明では、請求項3に記載の発明において、前記制御
手段は、前記荷役検出手段により前記高重心状態が検出
されたときは、前記揺動角が前記所定角度以下の範囲に
あるときは、前記車軸規制機構を作動させることをその
要旨とする。
【0017】第4の目的を達成するため請求項5に記載
の発明では、請求項3に記載の発明において、前記制御
手段は、前記荷役検出手段により前記高重心状態が検出
されたときは、前記揺動角が少なくとも増大する方向に
変化して前記所定角度を通過するときは、前記車軸規制
機構を作動させることをその要旨とする。
【0018】第4の目的を達成するため請求項6に記載
の発明では、請求項3に記載の発明において、前記制御
手段は、前記荷役検出手段により前記高重心状態が検出
されたときは、前記所定角度以下の範囲に定められた前
記揺動角の小さい第1範囲と前記揺動角の大きい第2範
囲のうち、前記第1範囲内に前記揺動角があるときに前
記車軸規制機構を作動させず、前記第2範囲内に前記揺
動角があるときに前記車軸規制機構を作動させることを
その要旨とする。
【0019】第5の目的を達成するため請求項7に記載
の発明では、請求項2〜請求項6のいずれか一項に記載
の発明において、前記制御手段は、前記高重心状態にあ
ることを基礎にして前記車軸規制機構を作動させた際に
おけるその作動の解除は、前記高重心状態が解除された
ときに行うことをその要旨とする。
【0020】第6の目的を達成するため請求項8に記載
の発明では、請求項2〜請求項6のいずれか一項に記載
の発明において、前記制御手段は、車両が停止中のとき
は前記車軸を常に揺動規制し、車両が移動中のときは前
記揺動角に応じた前記車軸の揺動規制制御を行うことを
その要旨とする。
【0021】請求項9に記載の発明では、産業車両に
は、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の前記車
体揺動制御装置が備えられている。 (作用)従って、請求項1に記載の発明によれば、車両
の走行状態と荷役状態の少なくとも一方が検出手段によ
り検出される。車軸の車体に対する揺動角が揺動角検出
手段により検出される。制御手段は検出手段および揺動
角検出手段の各検出値に基づいて車軸規制機構の作動を
制御する。車軸の揺動規制制御を行う際に、車軸の車体
に対する揺動角が参照されることにより、車軸を揺動規
制した際にその時の車軸の車体に対する傾きによっては
起こる恐れのある不具合を防ぐような車軸の揺動規制制
御が可能になる。
【0022】請求項2に記載の発明によれば、荷役状態
として車両の重心の高い高重心状態が荷役検出手段によ
り検出される。荷役検出手段により高重心状態が検出さ
れたとき、車軸規制機構の作動は揺動角に基づいて制御
手段により制御される。車軸の揺動角が参照されること
により、車軸を揺動規制した際にその時の車軸の車体に
対する傾きによっては起こる恐れのある不具合を防ぐよ
うな車軸の揺動規制制御が可能になる。
【0023】請求項3に記載の発明によれば、高重心状
態のときは、制御手段により車軸規制機構の作動が揺動
角に基づいて制御される。揺動角が所定角度を超えると
きには、車軸規制機構が作動されない。従って、走行輪
の片方が突起等に乗り上げた状態では、高重心状態にあ
っても、車軸の揺動が規制されない。その後、路面の突
起がなくなるところまで移動したとき、車軸が揺動する
ことで乗り上げていた走行輪が路面に接地する。よっ
て、その後は左右の走行輪を共に路面に接地させた状態
で走行することになるので、走行安定性が確保される。
また、揺動角が所定角度以下のときのみ車軸が揺動規制
されるので、その揺動規制が解除されたときにほとんど
衝撃を伴なわない。
【0024】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
の発明の作用に加え、高重心状態で揺動角が所定角度以
下にあれば、制御手段により、車軸規制機構が作動され
て車軸は常に揺動規制される。このため、車体が横方向
に安定となる。
【0025】請求項5に記載の発明によれば、請求項3
の発明の作用に加え、高重心状態のとき、揺動角が少な
くとも増大する方向に変化して所定角度に達したとき
に、車軸規制機構が制御手段により作動されて車軸の揺
動が規制される。つまり、車軸が所定角度以下の揺動角
に留まる間は、高重心状態にあっても、車軸の揺動が規
制されない。従って、このときは走行時に路面の凹凸に
よるがたつき感など、車体が路面の影響を受け難い。
【0026】請求項6に記載の発明によれば、請求項3
の発明の作用に加え、高重心状態のとき、揺動角が所定
角度以下の範囲あるときには、揺動角が第1範囲内にあ
れば制御手段により車軸規制機構が作動されず、揺動角
が第2範囲内にあるときに制御手段により車軸規制機構
が作動される。従って、高重心状態にあっても、揺動角
が第1範囲内と小さいときは車軸が揺動するので、走行
時に車体が路面の影響を受け難い。
【0027】請求項7に記載の発明によれば、高重心状
態にあることを基礎にして車軸規制機構が作動された際
におけるその作動の解除は、制御手段により、高重心状
態が解除されたときに行われる。仮に車軸の揺動規制を
解除したときに路面状態が悪くても、車両重心が低い状
態にあるので、車体が不安定になり難い。
【0028】請求項8に記載の発明によれば、高重心状
態のときは、車両が停止中であれば、制御手段により車
軸が常に揺動規制され、車両が移動し始めたら請求項2
〜請求項6のいずれかの発明で設定された揺動角に応じ
た車軸の揺動規制制御が制御手段により行われる。この
ため、請求項2〜請求項6のいずれかの発明と同様の作
用が得られる。つまり、車両が移動し始めたときには、
少なくとも揺動角が所定角度以上であれば、車軸の揺動
の規制が解除される。このように高重心状態で車両を停
止させているときは車軸の揺動が常に規制されるため、
少なくとも車両停止状態で荷役作業をするときには車体
が安定する。
【0029】請求項9に記載の発明によれば、産業車両
は、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の車体揺
動制御装置を備えるので、請求項1〜請求項8のいずれ
か一項の発明と同様の作用が得られる。
【0030】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
具体化した第1実施形態を図1〜図8に従って説明す
る。
【0031】本実施形態における産業車両としてのフォ
ークリフト1は、前輪駆動・後輪操舵の四輪車である。
図3に示すように、左右一対のアウタマスト2間に昇降
可能に設けられたインナマスト3には、その上部のスプ
ロケットに掛装されたチェーン(いずれも図示せず)を
介してフォーク4が昇降可能に吊下されている。アウタ
マスト2は車体としての車体フレーム1aに対してティ
ルトシリンダ5を介して傾動可能に連結されている。フ
ォーク4はリフトシリンダ6が駆動されてインナマスト
3が上下動することで昇降するようになっている。
【0032】左右の前輪7はデフリングギア8(図1に
示す)及び変速機(図示せず)を介してエンジン9と作
動連結され、エンジン9の動力によって駆動される。図
1,図2に示すように、車体フレーム1aの後下部に
は、車軸としてのリアアクスル10が車幅方向へ延びた
状態でセンタピン10aを中心に上下方向に揺動可能に
支持されている。走行輪としての左右の後輪11は、リ
アアクスル10に配設されたステアリングシリンダ(図
示せず)の左右一対のピストンロッドに操向可能に作動
連結され、ハンドル12の操作に基づいてステアリング
シリンダが駆動されることにより操舵される。
【0033】図2に示すように、車体フレーム1aとリ
アアクスル10との間には、1個の油圧式のダンパ(油
圧シリンダ)13が両者を連結する状態で配設されてい
る。ダンパ13は、シリンダ13aを車体フレーム1a
に連結するとともに、ピストン13bから延びるピスト
ンロッド13cをリアアクスル10に連結する状態にあ
る。
【0034】ダンパ13は、第1管路P1および第2管
路P2を介して電磁切換弁14と接続されている。各管
路P1,P2は、シリンダ13a内においてピストン1
3bにより区画された第1室R1と第2室R2のそれぞ
れに連通している。電磁切換弁14は、ノーマルクロー
ズタイプの2ポート2位置切換弁であって、そのスプー
ルには止弁部15と流弁部16が形成されている。第2
管路P2から分岐した第3管路P3の末端には、作動油
が貯溜されたアキュムレータ17がチェック弁18を介
して接続されている。ダンパ13内で漏れ等のために不
足した作動油は、アキュムレータ17から補給される。
また、第2管路P2上には絞り弁19が設けられてい
る。
【0035】電磁切換弁14のスプールが図2に示す遮
断位置に配置されると、ダンパ13の両室R1,R2間
での作動油の流出・流入が不能になって、リアアクスル
10がロックされる。一方、電磁切換弁14のスプール
が連通位置(図2の状態からスプールが反対位置に切換
えられた位置)に配置されると、ダンパ13の両室R
1,R2間での作動油の流出・流入が可能になって、リ
アアクスル10が自由に揺動できるフリー状態になる。
リアアクスル10は車体フレーム1aの下部に形成され
た一対のストッパ1bに当接することで、その揺動範囲
が最大±4°で規制されるようになっている。電磁切換
弁14は、図3に示すように車体前部に組付けられたコ
ントローラ20により切換制御される。
【0036】図1に示すように、フォークリフト1に
は、ヨーレートセンサ21、車速センサ22、揚高セン
サ23,24、圧力センサ25および揺動角検出手段と
しての揺動角センサ26が設けられている。各センサ2
1〜26は、走行状態や荷役状態に応じた必要時にリア
アクスル10をロックさせるスウィング制御に使用され
るものであり、フォークリフト1の走行状態や荷役状態
を検出するために設けられたものである。各センサ21
〜26は、いずれもコントローラ20に接続されてい
る。なお、センサ21,22,23,24,25により
検出手段が構成される。また、センサ23,24,25
により荷役検出手段が構成される。
【0037】ヨーレートセンサ21は例えばジャイロス
コープからなり、車体のヨーレート(角速度)Y( rad
/sec )を検出可能な所定の向きに保持され、コントロ
ーラ20と共に車体前部に組付けられている。ジャイロ
スコープは圧電式ジャイロスコープ、ガスレート式ジャ
イロスコープ、光学式ジャイロスコープ等のどの方式の
ものを使用してもよい。
【0038】車速センサ22は、デフリングギヤ8の回
転速度を検出してフォークリフト1の車速Vを間接的に
検出する。車速センサ22の検出値はコントローラ20
に出力される。
【0039】2個の揚高センサ23,24は、アウタマ
スト2の所定高さにそれぞれ取付けられている。揚高セ
ンサ23,24は例えばリミットスイッチからなる。フ
ォーク4の最大揚高Hmax は5mまたは6mである。揚
高センサ23はフォーク4の揚高が2m未満でオフ、2
m以上でオンし、揚高センサ24はフォーク4の揚高が
4m未満でオフ、4m以上でオンする。よって、2個の
揚高センサ23,24のオン・オフの組合わせをみるこ
とで、コントローラ20はフォーク4の揚高が0〜2m
(低揚高)、2〜4m(中揚高)、4m以上(高揚高)
の3つの高さ範囲のうちどの範囲に属するのかを検出す
る。
【0040】圧力センサ25は、リフトシリンダ6の底
部に取付けられ、そのシリンダ内の油圧を検出する。リ
フトシリンダ6の油圧がフォーク4に積載された荷の荷
重wと比例関係にあることから、圧力センサ25により
荷重wを間接的に検出している。圧力センサ25の検出
値はコントローラ20に出力される。
【0041】揺動角センサ26は、図1,図2に示すよ
うに車体フレーム1aの側面に支持され、リアアクスル
10の揺動角θを検出する。揺動角センサ26には例え
ばポテンショメータが使用される。揺動角センサ26
は、リアアクスル10の揺動変位をリンク機構27を介
して回転に変換された回転量として検出する。揺動角セ
ンサ26の検出値はコントローラ20に出力される。こ
こで、揺動角θは、車体フレーム1aの水平線を基準の
0°としたときのリアアクスル10の傾斜角で表わさ
れ、−4°≦θ≦4°の範囲の値をとる。
【0042】次に、フォークリフト1の電気的構成を図
4に基づいて説明する。コントローラ20にはマイクロ
コンピュータ28、A/D変換回路29〜32及び励消
磁駆動回路33等が内蔵されている。マイクロコンピュ
ータ28は、CPU(中央演算処理装置)34、ROM
(読取専用メモリ)35、RAM(読取書込可能メモ
リ)36、クロック回路37、入力インタフェイス38
及び出力インタフェイス39を備える。
【0043】CPU34には、各センサ21,22,2
5,26からの検出値がAD変換回路29〜32を介し
て入力されるとともに、揚高センサ23,24のオン・
オフ信号が入力される。CPU34は、各センサ21,
22,25,26からの検出値に基づきヨーレートY,
車速V,荷重w,揺動角θを検出するとともに、揚高セ
ンサ23,24のオン・オフの組合わせから揚高Hが低
揚高、中揚高、高揚高のいずれにあるかを検出する。ま
た、CPU34は荷重wの値から低荷重(w<wo )・
高荷重(w≧wo )の判別をする。
【0044】また、CPU34が励消磁駆動回路33に
出力する励消磁信号に基づいてソレノイド14aの励磁
・消磁が切換えられることで、電磁切換弁14は切換制
御される。励消磁駆動回路33はCPU34から消磁信
号(ロック信号)を入力したときにソレノイド14aに
電流を出力せず、励磁信号(アンロック信号)を入力し
たときにソレノイド14aに電流を出力する。
【0045】ROM35には、図7,図8にフローチャ
ートで示すスウィング制御のためのプログラムデータが
記憶されている。CPU34はこのプログラムデータを
例えば数10ミリ秒毎に実行する。
【0046】本実施形態では、走行状態を検出するため
の物理量として、車両に働く横G(旋回時に機台横方向
に働く遠心加速度)Gs と、ヨーレートYの経時変化を
示すヨーレート変化率ΔY/ΔTとを採用している。横
Gの値Gs は、ヨーレートYと車速Vを用いて、式 G
s =V・Y より計算している。また、ヨーレート変化
率ΔY/ΔTは、前回と今回のヨーレートYの差分から
求めている。ヨーレート変化率ΔY/ΔTと横Gの値G
s とを測定し、Gs 値とΔY/ΔT値のいずれか一方が
各々の設定値(しきい値)go ,yo 以上になるとリア
アクスル10をロックさせるようにしている。
【0047】また、荷役状態については、車両重心が高
くなる高揚高かつ高荷重のときを検出するようにしてお
り、高揚高・高荷重の荷役ロック条件成立時に、基本的
にリアアクスル10を常時ロックさせるようにしてい
る。但し、図6に示すように、荷役ロック条件成立時で
あっても、揺動角|θ|が2°を超える範囲(θ>2°
またはθ<−2°)(同図におけるフリー領域)にある
ときは、リアアクスル10をロックさせないようにして
いる。これは、後輪11の片方が段差や突起に乗り上げ
た状態でリアアクスル10をロックすることを防ぐため
である。ここで、リアアクスル10を揺動角|θ|が2
°以下の範囲でロックするようにしたのは、揺動角θが
2°以下の範囲であれば、たとえリアアクスル10をロ
ックしても左右の後輪11が共に路面に接地し、その片
方が浮き上がったりはしないからである。荷役ロック条
件の判定と、設定値go ,yo の選定は、図5に示すマ
ップMを参照することにより荷重値wと揚高値Hに基づ
いて行われる。同図に示すように、高揚高(H≧4m)
・高荷重(w≧wo )のときに荷役ロックが設定されて
いる。また、横Gのしきい値go には、2通りの値が設
定されている。すなわち、低揚高(0〜2m)のときは
例えば0.18(N)が設定され、中揚高(2〜4m)
のときと、高揚高(4m以上)かつ低荷重(w<wo )
のときは、例えば0.08(N)が設定されている。各
設定値go ,yo は、走行安定性を図るべく走行実験も
しくは理論計算から求められており、その具体的な数値
は機種や車両の使用条件等によって適宜変更できる。
【0048】また、CPU34は3つのフラグFY ,フ
ラグFG ,フラグFN を備えている。ヨーレート変化率
ΔY/ΔTが設定値yo 以上になったときにフラグFY
がセットされ、横Gの値Gs が設定値go 以上になった
ときにフラグFG がセットされ、さらに荷役ロック条件
が成立したときにフラグFN がセットされる。
【0049】次に、CPU34が実行するスウィング制
御について、図7,図8に示すフローチャートに基づい
て説明する。まずCPU34は、ステップ10におい
て、ヨーレートY、車速V、揚高H、荷重w、揺動角θ
を読み込む。次のステップ20において、ヨーレート変
化率ΔY/ΔTを算出する。ここでは前回と今回のヨー
レートYの差分からヨーレート変化率ΔY/ΔTを求め
る。次のステップ30では、横Gの値Gs を式 Gs =
V・Y より算出する。
【0050】ステップ40においては、ヨーレート変化
率ΔY/ΔTが設定値(しきい値)yo 以上であるか否
かを判断する。ロック条件ΔY/ΔT≧yo が不成立の
ときは、ステップ50においてフラグFY をリセット
(FY =0)し、ロック条件ΔY/ΔT≧yo が成立し
たときは、ステップ60においてフラグFY をセット
(FY =1)する。
【0051】ステップ70においては、横Gロック条件
(Gs ≧go )が成立したか否かを判断する。横Gのし
きい値go は、図5に示すマップMを参照して、荷重w
と揚高Hから求められる。すなわち、低揚高(0〜2
m)であればしきい値go =0.08(N)が決まり、
中揚高(2m〜4m)もしくは、高揚高(4m以上)か
つ低荷重(w<wo )であれば、しきい値go =0.1
8(N)が決まる。
【0052】そして、横Gロック条件Gs ≧go が不成
立であれば、ステップ80においてフラグFG をリセッ
ト(FG =0)し、横Gロック条件Gs ≧go が成立す
れば、ステップ90においてフラグFG をセット(FG
=1)する。
【0053】次のステップ100においては、荷役ロッ
ク条件が成立するか否かを判断する。すなわち、高揚高
(H≧4m)かつ高荷重(w≧wo )であるか否かを判
断する。荷役ロック条件が不成立のときは、ステップ1
20においてフラグFN をリセット(FN =0)し、荷
役ロック条件が成立すれば、ステップ110に進む。
【0054】ステップ110においては、揺動角θが−
2°≦θ≦2°の範囲にあるか否かを判断する。−2°
≦θ≦2°でない、つまりθ<−2°,θ>2°であれ
ば、ステップ120においてフラグFN をリセット(F
N =0)する。また、−2°≦θ≦2°であれば、ステ
ップ130においてフラグFN をセット(FN =1)す
る。なお、フラグFN が一旦セットされた後は、揺動角
θに関係なく、荷役ロック条件が不成立となるまでリア
アクスル10のロックは解除されない。
【0055】そして、ステップ140においては、フラ
グFY ,FG ,FN のうちいずれかが「1」であればロ
ック指令(ロック信号)を出力する。荷役作業のとき、
後輪11の片方が段差や突起に乗り上げるなどして、リ
アアクスル10が車体フレーム1aに対して揺動角|θ
|>2°(θ>2°またはθ<−2°)で傾斜した状態
で、例えばフォーク4を上昇させて高揚高・高荷重にな
っても、リアアクスル10はロックされない。つまり、
リアアクスル10はフリー状態に保持される。その後、
段差や突起がなくなるところまで移動すると、乗り上げ
ていた後輪11はリアアクスル10が揺動することで路
面に接地する。このときリアアクスル10は揺動角θが
2°になった時点でロックされるが、後輪11は路面に
接地する。このため、左右の後輪11が路面に接地し、
車体が前側二輪と後側二輪の四点で支持される。よっ
て、従来技術で述べたように、後輪11の片方が浮き上
がった状態になることがなく、車体の安定性が確保され
る。また、乗り上げていた後輪11は徐々に路面に接地
するので、この接地時に車体にさほど衝撃は伴なわな
い。
【0056】揺動角|θ|が2°を超えた状態ではリア
アクスル10がフリー状態とされるが、車体の傾きはリ
アアクスル10がストッパ1bに当たることで最大4°
に抑えられる。よって、リアアクスル10がフリー状態
にされても、特に問題はない。 また、リアアクスル1
0の揺動角θが−2°≦θ≦2°の範囲にあるときは、
高揚高・高荷重になれば、リアアクスル10はロックさ
れる。このため、このように車両重心が高くなっても大
抵の場合はリアアクスル10がロックされるので、車体
が左右に傾きに難く、安定な車体姿勢で荷役作業が行わ
れる。
【0057】また、走行中においては、ヨーレート変化
率ΔY/ΔTと横G(Gs )のうちいずれか一方でも各
々の設定値(しきい値)yo ,go 以上になると、電磁
切換弁14が遮断位置に切換えられてリアアクスル10
がロックされる。
【0058】例えばフォークリフト1が旋回し始めたと
きは、Gs ≧go の成立前であってもΔY/ΔT≧yo
が成立した時点でリアアクスル10が早めにロックされ
るため、リアアクスル10は揺動角θ≒0の車体フレー
ム1aの水平線にほぼ平行な水平状態でロックされる。
また、また、旋回方向を例えば右旋回から左旋回へ切換
えるときは、その切返し途中で横Gが「0」の値を通る
が、ハンドル12の回転中のこのときにはΔY/ΔT≧
yo に保たれるので、旋回方向を切換える間はリアアク
スル10のロックが継続される。このため、旋回方向を
切換えるときも、車体の姿勢が安定する。なお、高揚高
・高荷重のときで揺動角|θ|が2°を超えたときで
も、Gs ≧go とΔY/ΔT≧yo のうちいずれか一方
が成立すれば、走行状態のロック条件の方が優先されて
リアアクスル10はロックされる。以上詳述したように
本実施形態によれば、以下の効果が得られる。
【0059】(a)高揚高・高荷重であっても、後輪1
1の片方が段差や突起等に乗り上げてリアアクスル10
の揺動角θが2°を超えているときには、リアアクスル
10をフリー状態に保持するので、段差や突起がなくな
るところまで移動したときに乗り上げていた後輪11を
路面に接地させることができる。このため、四輪が路面
にしっかり接地し、車体の安定を確保できる。
【0060】(b)従来技術で述べたように、後輪の片
方が浮き上がって車体が不安定になる事態を避けること
ができる。このため、荷を高所で降ろしたりフォークを
下降させたために荷役ロック条件が不成立になってリア
アクスルのロックが解除されたために、浮き上がった後
輪が路面に落下し、車体に大きな衝撃を伴なう事態を招
かずに済む。
【0061】(c)乗り上げていた後輪11が、段差や
突起のなくなったとこで路面に接地する際は、徐々に路
面に接地するので、大きな衝撃を伴なわずに済む。 (d)高揚高・高荷重のときでリアアクスル10の揺動
角θが2°以下の範囲にあれば、リアアクスル10はし
っかりロックされるので、高揚高・高荷重にして車両重
心が高くなった大抵の場合は、車体が左右に傾き難く、
荷役作業を安定に行うことができる。
【0062】(e)高揚高・高荷重で一旦ロックした後
は、高揚高・高荷重の状態が解除されるまで、リアアク
スル10がロック状態に保持され、車両重心が低くなっ
てからロックが解除されるので、リアアクスル10がロ
ック解除された時に、車体が不安定になり難い。
【0063】(f)高揚高・高荷重のときで揺動角|θ
|が2°を超えるときでも、ΔY/ΔTおよび横Gのい
ずれかがしきい値yo ,go 以上にあるときには、この
走行ロックの方を優先させるので、リアアクスル10が
ロックされて車体を安定に保持できる。
【0064】(g)ダンパ13によって、リアアクスル
10のダンパ機能とロック制御機能の2つの機能を兼用
させた構成でも、従来技術で述べた問題を解消すること
ができる。
【0065】(第2実施形態)次に、本発明を具体化し
た第2実施形態を図9,図10に従って説明する。本実
施形態は、揺動角θを参照して行うスウィング制御の内
容が一部異なるだけで、第1実施形態と装置の構成は全
く同じである。よって、制御内容の特に異なる部分につ
いてのみ説明する。
【0066】図9に示すように、揺動角θが−2°<θ
<2°の範囲内にある状態から|θ|が増加する方向
(同図中の矢印方向)に変化して2°に達した(θ=±
2°)ときにリアアクスル10をロックし、その後は、
揺動角θに関係なく、荷役ロック条件が不成立となるま
でリアアクスル10のロックを解除しない。
【0067】ROM35に記憶されたスィング制御用の
プログラムデータは、図7に示すステップ10〜ステッ
プ90までは同じで、その後の処理が図10に示すよう
になる。
【0068】ステップ100における荷役ロック条件の
成立の判断処理の後、次のステップ210において、揺
動角θが増加方向に変化しているか否かを判断する。揺
動角θの変化の方向は、例えば前回と今回の揺動角θの
差をとり、その差の符号によって判断する。揺動角θが
増加方向に変化していなければ、ステップ120におい
てフラグFN をリセット(FN =0)する。揺動角θが
増加方向に変化していれば、ステップ220に進む。
【0069】ステップ220においては、揺動角θが−
2°または2°のどちらかの値をとるか否かを判断す
る。揺動角θ=−2°または2°でなければ、ステップ
120においてフラグFN をリセット(FN =0)す
る。揺動角θ=−2°または2°であるときは、ステッ
プ130においてフラグFN をセット(FN =1)す
る。
【0070】よって、揺動角θが−2°≦θ≦2°の範
囲に留まる間は、高揚高・高荷重になっても、リアアク
スル10はフリー状態に保持される。このため、高揚高
・高荷重の状態で走行するときには路面の影響を受け難
い。従って、路面の凹凸をタイヤが拾うことによるがた
つき感が減って、乗り心地がよくなる。
【0071】そして、高揚高・高荷重にあるときに、車
体が左右に傾いて揺動角θが2°に達した時点ではじめ
てリアアクスル10がロックされる。このため、高揚高
・高荷重の状態で荷役作業をしているとき、車体が左右
に2°傾いたところでその傾きは確実に止まる。従っ
て、荷役作業の安定性は確保される。
【0072】また、走行中に後輪11の片方が路面上の
段差や突起に乗り上げたときの車体後部の浮き上がり量
が、リアアクスル10がロックされる第1実施形態に比
べて半分で済み、車体は前後の安定性がよくなる。但
し、リアアクスル10がロックされない分、前輪7が突
起に乗り上げたときの車体の左右の傾きの安定性は第1
実施形態に比べて劣ることになる。
【0073】また、後輪11の片方が段差や突起に乗り
上げるなどして、揺動角|θ|が2°<θ≦4°にある
ときにフォーク4を上昇させて高揚高・高荷重になって
も、リアアクスル10はフリー状態に保持される。この
ため、段差や突起がなくなるところまで移動したときに
乗り上げていた後輪11が路面に接地するため、その後
の走行安定性が確保される。このとき、リアアクスル1
0は揺動角|θ|=2°でロックされる。
【0074】以上詳述したように、この実施形態によれ
ば、高揚高・高荷重の状態で平坦路を走行するとき(−
2°<θ<2°のとき)にリアアクスル10をフリー状
態に保持できるので、車体の左右の傾きに対する安定性
の点では第1実施形態より劣るものの、車体が路面の影
響を受け難くなり、乗り心地をよくすることができる。
また、このとき、リアアクスル10をロックした第1実
施形態に比べ、走行中に路面上の突起等に後輪11の片
方が乗り上げたときの車体後部の浮き上がり量が半分で
済むので、車体の前後の安定性を第1実施形態より高め
ることができる。その他、第1実施形態で述べた(a)
〜(c),(e)〜(g)の各効果が同様に得られる。
【0075】(第3実施形態)次に、本発明を具体化し
た第3実施形態を図11,図12に従って説明する。本
実施形態は、揺動角θを参照して行うスウィング制御の
内容が一部異なるだけで、第1実施形態と装置の構成は
全く同じである。よって、制御内容の特に異なる部分に
ついてのみ説明する。
【0076】前記第2実施形態では、揺動角θが増加す
る方向に変化するときのみ、2°に達したときにリアア
クスル10をロックしたが、この実施形態では、図11
に示すように、揺動角θが増加する方向と減少する方向
(同図中の矢印方向)に変化するとき共に、2°に達し
たときにリアアクスル10をロックさせるようにしてい
る。
【0077】すなわち、揺動角θが2°に達したときに
リアアクスル10をロックし、その後は、揺動角θに関
係なく、荷役ロック条件が不成立となるまでリアアクス
ル10のロックを解除しない。
【0078】ROM35に記憶されたスィング制御用の
プログラムデータは、図7に示すステップ10〜ステッ
プ90までは同じで、その後の処理が図12に示すよう
になる。ステップ100における荷役ロック条件の成立
の判断処理の後、次のステップ310において、揺動角
θがθ=2°または−2°(つまり|θ|=2°)であ
るか否かを判断する。揺動角|θ|=2°でなければ、
ステップ120においてフラグFN をリセット(FN
0)する。揺動角|θ|=2°であれば、ステップ13
0においてフラグFN をセット(FN =1)する。
【0079】よって、揺動角θが−2°<θ<2°の範
囲に留まる間は、高揚高・高荷重になっても、リアアク
スル10はフリー状態に保持される。このため、高揚高
・高荷重の状態で走行するときには路面の影響を受け難
い。従って、路面の凹凸をタイヤが拾うことによるがた
つき感が減って、乗り心地がよくなる。
【0080】そして、高揚高・高荷重にあるときに、車
体が左右に傾いて揺動角|θ|が2°に達した時点では
じめてリアアクスル10がロックされる。このため、高
揚高・高荷重の状態で荷役作業をしているとき、車体が
左右に2°傾いたところでその傾きは確実に止まる。従
って、荷役作業の安定性は確保される。
【0081】また、走行中に後輪11の片方が路面上の
段差や突起に乗り上げたときの車体後部の浮き上がり量
が、リアアクスル10がロックされる第1実施形態に比
べて半分で済み、車体は前後の安定性がよくなる。但
し、リアアクスル10がロックされない分、前輪7が突
起に乗り上げたときの車体の左右の傾きの安定性は第1
実施形態に比べて劣ることになる。
【0082】また、後輪11の片方が段差や突起に乗り
上げるなどして、揺動角θが2°<θ≦4°にあるとき
に例えばフォーク4を上昇させて高揚高・高荷重になっ
ても、リアアクスル10はフリー状態に保持される。こ
のため、段差や突起がなくなるところまで移動したとき
に、乗り上げていた後輪11が路面に接地するため、そ
の後の走行安定性が確保される。このときは揺動角θが
2°になったときにリアアクスル10はロックされる。
【0083】前記第2実施形態では、揺動角θが減少す
る方向に変化して2°に達したときは、リアアクスル1
0がロックされなかった。このため、その後の走行にお
いて揺動角θが−2°<θ<2°で留まっていれば、リ
アアクスル10がロックされなかった分、車体の左右の
安定性を多少損なうことになっていた。これに対し、こ
の実施形態では、高揚高・高荷重のときのロックの頻度
を高めることで、車体の左右の安定性を確保し易い。そ
の他、第2実施形態と同様の効果が得られる。
【0084】(第4実施形態)次に、本発明を具体化し
た第4実施形態を図13,図14に従って説明する。本
実施形態は、揺動角θを参照して行うスウィング制御の
内容が一部異なるだけで、第1実施形態と装置の構成は
全く同じである。よって、制御内容の特に異なる部分に
ついてのみ説明する。
【0085】図13に示すように、荷役ロック条件の成
立時において、揺動角|θ|が0°≦|θ|<1°と、
2°<|θ|≦4°の範囲内に留まる間は、リアアクス
ル10をフリーとするが、1°≦|θ|≦2°の範囲で
はリアアクスル10をロックするようにしている。な
お、0°≦|θ|<1°が第1範囲、1°≦|θ|≦2
°が第2範囲に相当する。
【0086】揺動角|θ|が0〜1°の範囲内から増加
する方向に変化する場合は、1°でリアアクスル10を
ロックし、2°〜4°の範囲内から減少する方向に変化
する場合は、2°でリアアクスル10をロックする。1
°〜2°の範囲内にあるときは、その時の角度でリアア
クスル10をロックする。荷役ロックの解除は、揺動角
θに関係なく、荷役ロック条件が不成立になったときに
行うようにしている。
【0087】ROM35に記憶されたスィング制御用の
プログラムデータは、図7に示すステップ10〜ステッ
プ90までは同じで、その後の処理が図14に示すよう
になる。
【0088】ステップ100における荷役ロック条件の
成立の判断処理の後、次のステップ410において、揺
動角|θ|が1°≦|θ|≦2°であるか否かを判断す
る。1°≦|θ|≦2°でなければ、ステップ120に
おいてフラグFN をリセット(FN =0)する。1°≦
|θ|≦2°であれば、ステップ130においてフラグ
N をセット(FN =1)する。
【0089】よって、揺動角θが−1°<θ<1°の範
囲に留まる間は、高揚高・高荷重になっても、リアアク
スル10はフリー状態に保持される。このため、高揚高
・高荷重の状態で走行するときには車体は路面の影響を
受け難い。従って、路面の凹凸をタイヤが拾うことによ
るがたつき感が減って、乗り心地がよくなる。
【0090】そして、高揚高・高荷重にあるときに、車
体が左右に傾いて揺動角|θ|が1°になった時点でリ
アアクスル10はロックされる。このため、高揚高・高
荷重の状態で荷役作業をしているとき、車体が左右に1
°傾いたところでその傾きは確実に止まる。従って、荷
役作業の安定性は確保される。
【0091】また、走行中に後輪11の片方が路面上の
段差や突起に乗り上げたときの車体後部の浮き上がり量
が、リアアクスル10がロックされる第1実施形態に比
べて半分で済み、車体は前後の安定性がよくなる。但
し、リアアクスル10がロックされない分、前輪7が突
起に乗り上げたときの車体の左右の傾きの安定性は第1
実施形態に比べて劣ることになる。
【0092】また、後輪11の片方が段差や突起に乗り
上げるなどして、揺動角θが2°<θ≦4°にあるとき
は高揚高・高荷重になっても、リアアクスル10はフリ
ー状態に保持される。このため、段差や突起がなくなる
ところまで移動したときに、乗り上げていた後輪11が
路面に接地するため、その後の走行安定性が確保され
る。このとき、リアアクスル10は揺動角|θ|=2°
でロックされる。よって、第3実施形態と同様に、高揚
高・高荷重のときのロック頻度が高まり、その後の走行
中においては車体の左右の傾きの安定性が確保される。
その他、第2実施形態と同様の効果が得られる。
【0093】尚、本発明は上記各実施形態に限定される
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更
し、例えば次のように実施することもできる。 ○ 荷を高く持ち上げた場所から移動しなければ、後輪
11の片方が段差や突起等に乗り上げていても車軸をロ
ックした方が安定であるから、停車中は車軸をロック
し、移動し始めたら車軸のロックを解除する制御方法を
採用することもできる。つまり、リアアクスル10の揺
動角|θ|が2°≦|θ|≦4°のときは、車速Vが0
であればリアアクスル10をロックし、車速Vが0でな
ければリアアクスル10をフリー状態に保つ。この構成
によれば、停車して荷役作業をするときには車軸がロッ
クされて安定に荷役作業をすることができ、移動し始め
たら車軸のロックが解除されるので、突起等がなくなる
ところまで移動したときに、乗り上げていた後輪を路面
に接地させることができるなど、前記各実施形態と同様
の効果が得られる。
【0094】○ 揺動角θを参照して行うスウィング制
御の方法は、前記各実施形態の方法に限定されるもので
はない。要するに、突起等に後輪が乗り上げるなどして
リアアクスルの揺動角|θ|が所定角度(例えば2°)
以上になったときに、リアアクスルをフリー状態に保持
できるのであれば、どのような制御方法であってもよ
い。例えば、第3実施形態において、揺動角|θ|が増
加する方向に変化するときと、減少する方向に変化する
ときとで、リアアクスル10をロックさせる角度を異な
らせてもよい。
【0095】○ リアアクスル10のロック制御に利用
するものであれば、揺動角センサの検出値の使用目的は
特に限定されない。前記実施形態のような特定の荷役状
態のときの不具合を避ける目的に限定されない。
【0096】○ リアアクスルのロック・アンロックの
境界となる設定値は、リアアクスルの最大揺動角(=4
°)の半分の2°に限定されない。設計思想に応じた適
宜の角度を設定できる。リアアクスルをロックしたとき
に後輪の片方が浮き上がる設定であっても、浮き上がり
量を小さくできるのであれば、車体の不安定性およびロ
ック解除時の衝撃を従来装置に比べて弱められる。但
し、リアアクスルをロックしたときに後輪の片方が浮き
上がらないように設定する方が望ましい。
【0097】○ 車軸の揺動角を参照するのは、荷役状
態がロック条件を満たしたときに限定されない。走行状
態がロック条件を満たしたときに車軸の揺動角を参照
し、車軸の揺動を規制するか否かの判断をするようにし
てもよい。例えばヨーレート変化率ΔY/ΔTがロック
条件を満たしたときに、揺動角θを参照し、揺動角θが
車軸が車体に対して許容値を超えて傾いているときに
は、例えば一定時間だけ待ってから車軸をロックする制
御方法を採用してもよい。この構成によれば、ヨーレー
ト変化率が大きくなった際、後輪の片方がたまたま路面
の突起等に乗り上げているときは、車軸のロックがされ
ず、後輪の片方が突起等から降りた後に車軸がロックさ
れることで、車軸を車体に対して傾斜しない状態でロッ
クさせる頻度を高めることができる。
【0098】○ 荷役ロック条件が成立する際の荷役状
態は、高揚高・高荷重に限定されない。車両の重心が高
くなる荷役状態を検出することに意味があり、車両の重
心が高い状態にある、あるいはその可能性がある状態を
検出できればよい。例えば高揚高だけ、あるいは高荷重
だけを検出し、揚高が所定高さ以上にある高揚高や、荷
重が所定重量以上ある高荷重を、荷役ロック条件が成立
する荷役状態として設定することもできる。
【0099】○ ダンパ以外の装置(機構)により、リ
アアクスル(車軸)の揺動規制制御を行う装置におい
て、車軸の揺動角を参照して車軸の揺動規制制御を行う
ようにしてもよい。
【0100】○ 走行状態を検出するためのセンサは、
ヨーレートセンサと車速センサに限定されない。横Gと
ヨーレート変化率ΔY/ΔTを算出するのに必要な検出
値を得ることができるセンサであればよい。例えばヨー
レートセンサに替えて後輪11の操舵角(タイヤ角)を
検出するタイヤ角検出器を採用し、タイヤ角と車速Vの
2つの検出値を使って、横Gの値Gs (=V2 /r)や
ヨーレート変化率ΔY/ΔT(=V・Δ(1/r)/Δ
T)を計算するようにしてもよい。なお、ここで「r」
はタイヤ角から決まる旋回半径である。また、加速セン
サとヨーレートセンサの組合わせで、横Gの検出値Gs
やヨーレート変化率ΔY/ ΔTを計算してもよい。
【0101】○ 走行状態を検出するための物理量は、
横Gだけとしてもよい。ヨーレート変化率は必ずしも必
要ではない。また、ヨーレート変化率ΔY/ΔTを使用
する代わりに、横G変化率ΔG/ΔTを使用してもよ
い。
【0102】○ 前記各実施形態において、走行状態に
よる車軸のロックを無くし、荷役状態だけを見てスウィ
ング制御を行う構成であってもよい。 ○ 本発明をバッテリ式フォークリフトに適用してもよ
い。さらに、本発明をフォークリフト以外の産業車両に
適用してもよい。
【0103】明細書中に記載した技術用語を以下のよう
に定義する。 「車軸の揺動の規制:車軸の揺動範囲を少なくとも小さ
く制限すること。車軸を完全に固定(ロック)すること
に限定されない。」 「産業車両:オペレータの操作により駆動される荷役用
移動体を装備する産業用の車両である。荷役の対象は、
荷に限定されず、土砂や人等を含む概念である。従っ
て、産業車両には、フォークリフトの他、パワーショベ
ル、高所作業車等の建機も含まれる。」 上記各実施形態から把握され、特許請求の範囲に記載し
ていない技術思想(発明)を、その効果とともに以下に
列記する。
【0104】(イ)請求項5において、前記制御手段
は、前記荷役検出手段により前記高重心状態が検出され
たときは、前記揺動角が増減両方向に変化するとき共に
前記所定角度に達したときに、前記車軸規制機構を作動
させる。この構成によれば、揺動角が所定角度を超える
状態から減少する変化方向で所定角度に達したときも、
車軸の揺動が規制されるので、請求項5の効果に加え、
高重心状態で荷役作業をする際、車軸の揺動が規制され
る頻度を高めることができる。
【0105】(ロ)請求項3〜請求項9および前記
(イ)のいずれか一つにおいて、前記所定角度は、左右
の走行輪と前後方向反対側の輪寄りに車重の重心がある
ときに、左右の走行輪が水平路面に共に接地可能な揺動
角である。この構成によれば、高重心状態のとき、突起
等に乗り上げた片方の走行輪が突起等のなくなるところ
まで移動したときに、車軸の揺動によって路面に接地で
きる。
【0106】(ハ)請求項2〜請求項9および前記
(イ),(ロ)のいずれか一項において、前記検出手段
は、前記車両の走行状態を検出する走行検出手段を備
え、前記制御手段は、前記荷役検出手段により前記高重
心状態が検出され、しかも前記車軸の揺動を規制させな
い条件が満たされたとしても、前記走行検出手段により
検出された走行状態が前記車軸の揺動を規制すべき条件
を満たすときには、前記車軸規制機構を作動させる。こ
の構成によれば、旋回時の車体の安定性を確実に保証で
きる。
【0107】(ニ)前記(ハ)において、前記走行検出
手段は、車両の横Gとを測定する横G測定手段と、車両
のヨーレート変化率を測定するヨーレート変化測定手段
とのうち少なくとも横G測定手段を備えている。この構
成によれば、車両の旋回時に横Gが大きくなったときに
車軸の揺動を規制しても走行安定性を確保できる。
【0108】(ホ)請求項2〜請求項9および前記
(イ)〜(ニ)のいずれか一つにおいて、前記高重心状
態は、高揚高かつ高荷重である。この構成によれば、車
両重心が明らかに高いときにのみ、揺動角に基づいた車
軸の揺動規制制御を行うことができ、無駄がない。
【0109】(ヘ)請求項2〜請求項9および前記
(イ)〜(ホ)のいずれか一つにおいて、前記車軸規制
機構は、前記車軸と前記車体との間に介装されたダンパ
の伸縮動を規制するように作動される電磁弁である。こ
の構成によれば、ダンパの伸縮動を規制して車軸の揺動
を規制する車軸規制機構を備えた装置であっても、車軸
が車体に対して傾いた状態での揺動規制をしないように
できる。
【0110】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1及び請求項
9に記載の発明によれば、車軸の車体に対する揺動角を
検出する揺動角検出手段を設け、車両の走行状態と荷役
状態の少なくとも一方を検出した検出値に基づいて車軸
揺動規制制御を行う際に、揺動角を参照するようにした
ので、車軸を揺動規制した際にその時の車軸の車体に対
する傾きによっては起こる恐れのある不具合を防止する
ことができる。
【0111】請求項2及び請求項9に記載の発明によれ
ば、高重心状態で車軸の揺動規制をする際、車軸の車体
に対する揺動角を参照するようにしたため、高重心の荷
役状態で車軸を揺動規制した際にその時の車軸の車体に
対する傾きによっては起こる恐れのある不具合を防止す
ることができる。
【0112】請求項3及び請求項9に記載の発明によれ
ば、高重心状態のときは、揺動角に基づいて車軸規制機
構の作動を制御するが、揺動角が所定角度を超えるとき
には車軸の揺動を規制しないので、高重心状態にあると
きに走行輪の片方が突起等に乗り上げた状態で車軸の揺
動が規制されることを防いで、路面に突起等がなくなる
ところまで走行した後の車体安定性(走行安定性)を確
保することができる。
【0113】請求項4及び請求項9に記載の発明によれ
ば、請求項3の発明の効果に加え、高重心状態のとき、
揺動角が所定角度以下であれば車軸の揺動を規制するの
で、車体の横方向の傾きに対する安定性を確保できる。
【0114】請求項5、請求項6及び請求項9に記載の
発明によれば、請求項3の発明の効果に加え、高重心状
態であっても、揺動角が所定角度以下のある範囲内に留
まる限りにおいては、車軸の揺動を規制しないので、走
行時に路面の影響を受け難く走行安定性を確保できる。
【0115】請求項7及び請求項9に記載の発明によれ
ば、高重心状態にあることを基礎にして車軸規制機構が
作動された際におけるその作動の解除は、高重心状態が
解除されたときに行われるので、仮に車軸の揺動規制を
解除したときに路面状態が悪くても、車両重心が低い状
態にあるので、車体が不安定になり難い。
【0116】請求項8及び請求項9に記載の発明によれ
ば、車両が停止中のときは車軸が常に揺動規制され、車
両が移動中のときは揺動角に応じた車軸の揺動規制制御
が行われるので、車軸が車体に対して傾斜した状態で高
重心状態にあっても、少なくとも停車中の荷役作業のと
きに車体を安定に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における車体揺動制御装置の模式
図。
【図2】車軸規制機構を示す模式図。
【図3】フォークリフトの側面図。
【図4】車体揺動制御装置の電気的構成を示すブロック
図。
【図5】スウィング制御に使用されるマップ図。
【図6】揺動角とロック条件との関係を説明する線図。
【図7】スウィング制御処理のフローチャート。
【図8】同じくフローチャート。
【図9】第2実施形態における揺動角とロック条件との
関係を説明する線図。
【図10】同じくスウィング制御処理の一部のフローチ
ャート。
【図11】第3実施形態における揺動角とロック条件と
の関係を説明する線図。
【図12】同じくスウィング制御処理の一部のフローチ
ャート。
【図13】第4実施形態における揺動角とロック条件と
の関係を説明する線図。
【図14】同じくスウィング制御処理の一部のフローチ
ャート。
【符号の説明】
1…産業車両としてのフォークリフト、1a…車体とし
ての車体フレーム、10…車軸としてのリアアクスル、
13…車軸規制機構を構成するダンパ、14…車軸規制
機構を構成する電磁切換弁、20…制御手段としてのコ
ントローラ、21…検出手段を構成するヨーレートセン
サ、22…検出手段を構成する車速センサ、23,24
…検出手段および荷役検出手段を構成する揚高センサ、
25…検出手段および荷役検出手段を構成する圧力セン
サ、26…揺動角検出手段としての揺動角センサ、34
…制御手段を構成するCPU、ΔY/ΔT…ヨーレート
変化率、Gs …横G、θ…揺動角。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 隆希 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に対して上下方向に揺動可能に支持
    された車軸と、 前記車軸の揺動を規制するための車軸規制機構と、 車両の走行状態と荷役状態の少なくとも一方を検出する
    検出手段と、 前記車軸の前記車体に対する揺動角を検出する揺動角検
    出手段と、 前記検出手段および前記揺動角検出手段の各検出値に基
    づいて前記車軸規制機構の作動を制御する制御手段とを
    備えている産業車両の車体揺動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は、荷役状態として車両の
    重心の高い高重心状態を検出する荷役検出手段を備え、 前記制御手段は、前記荷役検出手段により前記高重心状
    態が検出されたとき、前記揺動角に基づいて前記車軸規
    制機構の作動を制御する請求項1に記載の産業車両の車
    体揺動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記荷役検出手段によ
    り前記高重心状態が検出されたときは、前記揺動角が予
    め定められた所定角度を超えるときには前記車軸規制機
    構を作動させない請求項2に記載の産業車両の車体揺動
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記荷役検出手段によ
    り前記高重心状態が検出されたときは、前記揺動角が前
    記所定角度以下の範囲にあるときは、前記車軸規制機構
    を作動させる請求項3に記載の産業車両の車体揺動制御
    装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記荷役検出手段によ
    り前記高重心状態が検出されたときは、前記揺動角が少
    なくとも増大する方向に変化して前記所定角度を通過す
    るときは、前記車軸規制機構を作動させる請求項3に記
    載の産業車両の車体揺動制御装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記荷役検出手段によ
    り前記高重心状態が検出されたときは、前記所定角度以
    下の範囲に定められた前記揺動角の小さい第1範囲と前
    記揺動角の大きい第2範囲のうち、前記第1範囲内に前
    記揺動角があるときに前記車軸規制機構を作動させず、
    前記第2範囲内に前記揺動角があるときに前記車軸規制
    機構を作動させる請求項3に記載の産業車両の車体揺動
    制御装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記高重心状態にある
    ことを基礎にして前記車軸規制機構を作動させた際にお
    けるその作動の解除は、前記高重心状態が解除されたと
    きに行う請求項2〜請求項6のいずれか一項に記載の産
    業車両の車体揺動制御装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、車両が停止中のときは
    前記車軸を常に揺動規制し、車両が移動中のときは前記
    揺動角に応じた前記車軸の揺動規制制御を行う請求項2
    〜請求項6のいずれか一項に記載の産業車両の車体揺動
    制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項8のいずれか一項に記
    載の前記車体揺動制御装置を備えている産業車両。
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