JPS58167215A - 産業車両における車軸固定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明はフォークリフト等の産業車両における車軸固
定装置に関するものである。

従来技術 従来の産業車両、特にフォークリフトでは凹凸のある路
面を走行し易くするとともに、乗りごこちを向上させる
ために、車体フレームに対して後車軸を上下方向にわず
かに揺動できるように支承したいわゆるセンターピン方
式が採用されている。

しかし、このセンターピン方式では荷を積んだ状態でフ
ォークが上昇すると、積荷と車体との総合重心が上方へ
移動して車両の安定性が低下し、特に左右方向へ転倒す
る危険がある。そこで、従来のこの種のフォークリフト
にはこうした車体不安定要因の発生時における車体の安
定性を向トさせるために、後車軸の揺動を停止する車軸
固定装置が設けられているものもあった。

ところが、従来は作業者が個々の荷役作業ごとにいちい
ち積荷の重さおよび揚高値を推測し、その判断にもとづ
いて車軸固定装置を作動させるため、作業能率が低下す
るとともに、判断を誤った場合に危険がともなった。ま
た高揚高でも荷重が小さいときなど車軸固定装置を作動
する必要がないにもかかわらず、判断の誤りにより車軸
固定装置を作動した場合には車両の走行性および乗りご
こちなどのセンターピン方式のメリットを殺してめにな
されたものであって、その目的は荷役作業中における積
荷の有無およびフォークの揚高値を常時検出し、車体が
危険な状態になる前に車軸をロックさせることができ、
作業能率の向上を図るとともに、安全性を高めることが
できる産業車両における車軸固定装置を提供することに
ある。

実施例 以下、この発明をフォークリフトに具体化した一実施例
を第１図〜第５図にもとづいて説明する。

第１図はフォークリフ１−の概略を示すものであり、１
はフレーム、２は前車軸、３は後車軸、４はＡｆ工記前
車軸２に対しチイルトシリンダ５により前後方向に傾動
可能に装着されたアウターマスト、６はこのアウターマ
スト４に対しりフトンリンタ７により昇降可能に支持し
たインナーマストである。このインナーマス１−６には
フォーク８を支持したリフトフラケッ１−９が昇降可能
に設けられていて、このフラケット９と前記リフ１−シ
リンダ７にはチェーン１０の両端が連結され、そのチェ
ーン１０は前記インナーマスト６の上端蔀に取着したス
プロケットホイール１１に掛装されている。

第２図は前記リフ１〜ンリンタ７の油圧制御回路を示し
ており、１゛４はオイルタンク、１５はオイルポンプ、
１６はコントロールハルツである。そして、このバルブ
１６のレバー操作によりリフｌ−シリンダ７のピストン
側シリンタ室７ｂ内へ圧油を供給するとロッド７ａを介
してインナーマスト６が上昇され、チェーン１０により
リフトブラケット９およびフォーク８が上昇されるよう
になっている。このオイルタンク１４の上面には取付筒
１７が貫通支持されている。この取付筒１７の内部には
リードスイッチ１９が装着され、このリードスイッチ１
９から延びるリード線１８は図示しない判別回路に接続
されている。同じく前記取付筒１７の上端部外周にはマ
グネット２０を内部した環状のフロート２１がオイルタ
ンク１４内の液面変位にともなって昇降されるように緩
く嵌装されている。そして、これ等リードスイッチ１９
、マグネット２０およびフロート２１等により揚高検出
手段としての液面センサー２２が構成され、オイルタッ
ク１４内の油がリフトンリンダ７へ供給されてフォーク
８が所定揚高位置へ上昇され、タンク１４内の液面か一
定高さ以下になると、前記リードスイッチ１９がＯＮさ
れ、フォーク８の揚高を検出するようにな−）でいる。

−１５、第１図に示すように前記アウターマス］・４の
下部タイヒーム１２の上面と、前記リフトシリンタフの
底面との間には一定値以」二の圧力を受けたときに通電
可能となる積荷検出手段としての感圧導電ゴム１３が介
装され、この感圧導電ゴム１３から延びるリード線４９
は前記判別回路に接続されている。そして、フォーク８
上に載せられる積荷の重量をチェーン１０およびスプロ
ケッ］・ホイール１１を介してリフトシリンタフのロッ
ド７ａが支持したとき、ンリンタ本体７Ｃが下方に向か
って押圧され、シリンタ本体７Ｃの底面が感圧導電ゴム
１３を圧縮するようになっている。したがって、フォー
ク８上に一定重量以上の積荷が載せられた場合には、そ
の感圧導電コム１３が通電されて、フォーク８の荷重が
検出される。

第３図および第４図は前記した積荷、揚高の雨検出手段
の検出動作にもとづいて作動される車軸固定装置を示す
ものである。後車軸３の−Ｆ面左右両側部にはそれぞ第
１支持突起２３が形成きれ、両支持突起２３の内側には
引張ばね２４を介してブロック体２５がそれぞれ支持さ
れている。これら両フロック体２５は引張ばね２４によ
り常に相互に離隔する方向に付勢された状態で、前後一
対のカイト板２６に案内されて、フレーム１の突出部１
ａの下面と後車軸３の上面との間に形成された間隙Ｓ内
に介入するロック位置（第４図の鎖線位置）と、その間
隙Ｓの外側のアンロック位置（実線位置）との間を往復
動可能とな−っている。

また、これら両ブロック体２５の対向軸面にはワイヤ２
７の一端が連結され、その他端は後事軸３のＬ血中央部
に配設した左右一対のプーリ２Ｂを介して、フレーム１
上に設置した電磁ソレノイ１〜２９のプランジャー２９
１Ｌに連結さオドＣいる。

この電磁ソレノイド２９はリード線３０を介して前記判
別回路に接続されることＩＣより、感圧導電ゴム１３お
よび液面センサー２２に連係されており、フレーム１と
後車軸３とが互いに平行な状態において、雨検出手段１
３．２２のうち少なくとも一方が非検出のときには、電
磁ソレノイド２９は励磁さねず前記ブロック体２５か引
張ばね２４により前記アンロック位置に保持されるよう
になっている。また、フレーム１と後車軸３との平行状
態において、雨検出手段１３．２２が共に動作されたと
きには、電磁ソレノイド２９が励磁され、ワイヤ２７を
介して前記フロック体２５か引張ばね２４に抗して前記
ロック位置に移動さＩｉることにより、フレーム１に対
して後車軸３か揺動不能に固定さ第１るようになってい
る。

さて、以上のように構成されたフォークリフトにおいて
は、荷役作業中にフオ゛−り８が一定重量以上の積荷を
載せたとき、前記感圧導電コム１３が通電されるため、
フォーク８の荷重か検出される。そして、この状態にお
いては積荷と中休との総合重心がＦ方に位置し、車体は
安定した状態にあるため、フレーム１に対し後車軸を固
定する必要はない。ところが、フォーク８がＬ昇されて
積荷と車体との総合重心が上方に移動されると、車体の
安定度が低下し、左右方向に転倒する危険がある。この
場合、この実施例のフォークリフトはこうしたフォーク
８の揚高を液面センサー２２が検出するため、前記した
荷重の検出結果と協働して車軸固定装置内の前記電磁ソ
レノイド２９を励磁させる。すると、左右の両ブロック
体２５か第４図に鎖線で示すように前記ロック位置に移
動されフレーム１に対し後車軸３が揺動不能に固定さｔ
するため、車体の転倒を未然に防止することができる。

ところで、フォークリフトが傾斜面や凹凸路面］二にあ
って、第５図に示すようにその後車軸３が定してしまう
と、路面状況が水平または逆傾斜に変化したとき、フレ
ーム１が急傾斜状態となるため、車両が転倒する危険が
ある。しかしながら、この車軸固定装置は感圧導電ゴム
１３および液面センサー２２がそれぞれとも（八重およ
ｉ−高を検出して電磁ソレノイド２９か励磁されても、
フレーム１の突出部１ａと後車軸３の左端り面との間隔
がフロック体２５の高さよりも小さくなり、左側のブロ
ック体２５か前記間隙Ｓ内に介入不能となるため、後車
軸３はフレーム１に対して揺動可能なアンロック状態に
保持さオ」る。したかって、前記したような転倒の危険
を回避することかでき、こうした車軸傾斜時における１
１体の安定性をより向上させることができる。なお、以
りの説明がら明らかｊ（ように、後車軸の固定九高、１
重の車体不安定時にのみおこなわ１１るため、それ以外
の　　　　　・（条件下における荷役作業時の乗心地が
悪化するおそれがない。

別の実施例 次にこの発明を具体化した別の実施例を説明する。

（１）第６図および第７図に示す実施例はロック手段の
構成において前記実施例とは異なる。すなわち、フレー
ム１の下面には後車軸３を挾むようにして前後一対の支
持ブラケット３６．３７が垂下固定され、面支持ブラケ
ット３６．．３７には相対向する軸孔３８がそれぞれ透
設されてイル。一方、後車１１１１１３の中央部にはセ
ンターピン３９が回動不能に固定され、このセンタービ
ン３９の両端部を前記支持ブラケット３６　、３７の各
軸孔３８に挿通支持することにより、後車軸３がフレー
ム１に対し揺動可能に支持され−Ｃいる。

後方の支持ブラケット３７の後面に刻設した係合溝４０
内には、下端中央部にＵ字状の係合凹部４１を有するロ
ックプレート４２が上下方向にスライド可能に嵌入され
るとともに、前記センターピン３９の後端に突設した係
合凸部４３が突入されそおり、こゎら係合凹部４１と係
合凸部４３とは互いに嵌合可能となっている。

また、ロックプレート４２の上端面にはワイヤ４４が連
結され、このワイヤ４４はターンプーリ４５を介しフレ
ーム１上に設置した電磁ソレノイド４６のプランジャー
４７に止着されている。なお、図中４８は蓋板であって
ロックプレー１〜４２後方への離脱を防止し、でいる。

そして、積荷および揚高の両検出手段のうち少ｌＣくと
も一方が非検出の場合には、前記ロックフレート４２は
その係合凹部４１とセンタービン３９の係合凸部４３と
の嵌合が解除されたアンロック位置に上昇され、フレー
ム１に対し後事軸３を揺動可能な状態に保持する。また
、両検出手段が共に検出動作したときには、電磁ソレノ
イド４６が作動してロックプレート４２がその係合凹部
４１とセンターピン３ｇの係合凸部４３とが互いに嵌合
するロック位置に下降さねで、フレーム１に対して後車
軸３が固定される。なお、この実施例における車軸固定
装置は前記実施例と同様に、後車軸３がフレーム１に対
して傾斜した状態にあるときには、センターピン３９の
係合凸部４３が傾斜されるため、係合凹部４１との嵌合
が不能となり、後事軸３は揺動可能なアンロック状態に
保持さオ］るようになっている。

（２）第８図に示す実施例は積荷検出手段の構成におい
て前記実施例とは異なる。すなわち、前記チイルトシリ
ンダ５のロンド側シリンダ室３１内には一定値以上の圧
力を検知して動作する圧力スイッチ３２が接続されてい
る。そして、フォーク８上に一定重量以摺の積荷がＰせ
ら第１、アウターマスト４が前方に向か−〕で傾動付勢
され、チイルトシリンダ５のロッド５−ａを介してロッ
ド側シリンタ室３１内の油圧が一定圧以上になったとき
、この圧力スイッチ３２がＯＮさ事 れ、フォーク８の荷重を検出するようになっている。

（３）第９図および第１Ｏ図に示す実施例は揚高検出手
段の構成において前記実施例とは異なる。

すなわち、前記アウターマスト４の前部には上下一対の
ブラケット３３を介して直線型ポテンショメータ３４が
取着され、そのロッド３５の上端部はロッドブラケット
３５ａを介してインナーマスト６の一側に止着さねてい
る。そして、フォーク８が一定揚高位置以上に上昇され
、インナーマスト６とアウターマスト４との相対的移動
距離が一定値以上になったとき、この直線篩 型ポテンショメータ３４がフォークａｙ高を検出するよ
うになっている。

その他、この発明は前記各実施例に限定されるものでは
な・く、この発明の趣旨をＡ脱しない範囲で各部の構成
や形状を任意に変更して具体化することが可能であるし
、また、フォークリフト以外の各種産業車両に応用する
ことも可能である。

効果 以上詳述したようにこの発明は、フォーク等の昇降体に
積荷を載せたときに動作される積荷検出手段と、昇降体
が所定揚高位置に上昇したときに動作される揚高検出手
段と、雨検出手段の２つの検出動作にもとづいて車体フ
レームに対して車軸を固定させるロック手段とにより構
成したことにより、作業能率の向上を図ることができる
とともに、安全性を高めることができるという優れた効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図はこの発明を具体化した一実施例を示す
ものであり、第１図はフォークリフトの右側面図、第２
図はリフトシリンダの油圧制御回路図、第３図は車軸固
定装置を示す平面図、第・４図はその背面図、第５図は
その車軸傾斜時における作動状態を示す背面図である。 第６図〜第１０図は別の実施例を示すものであり、第６
図は車軸固定装置を示す背面図、第７図はその中央部右
側断面図、第８図は圧力スイツチを示す右側面図、第９
図は直線型ポテンショメータを示す左側面図、第１０図
はその平面図である。 フレーム１、後車軸３、フォーク８、感圧導電ゴト１３
、液面センサー２２、フロック体２５、電磁ソレノイド
２９、圧力スイッチ３２、直線型ボテンンヨメータ３４
、センターピン３９、係合凹部４１、ロックプレート４
２、係合凸部４３、間隙Ｓ０ 特許出願人　　　株式会社豊田自動織機製作所代　理　
人　　　弁理士　恩　１）博　宣第８ｔ！ｆ 第９１！ｉ 第１０図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ｌ　車体フレームに対し車軸を上下方向に揺動可能に支
   持したフォークリフト等の産業車両において、 フォーク等の昇降体に積荷を載せたときに動作される積
   荷検出手段と、 前記昇降体が所定揚高位置に上昇したときに動作される
   揚高検出手段と、 前記車体フレームと車軸との間に配設され、かつ前記両
   検出手段の２つの検出動作にもとづいて車体フレームに
   対して車軸を固定させるロック手段と、 から構成したことを特徴とする産業車両における車軸固
   定装置。 ２　前記積荷検出手段は、前記フォークを昇降動作させ
   るリフＩ・シリンダの底部に設けられた感圧導電ゴムで
   ある特許請求の範囲第１項に記載の産業車両における車
   軸面□定装置。 ８　前記積荷検出手段は、前記フォークを傾動させるチ
   イルトシリンタのロッド側ンリンダ室に接続された圧力
   スイッチである特許請求の範囲第１項に記載の産業車両
   における車軸固定装置。 ４　前記揚高検出手段は、前記フォークを昇降動作させ
   るリフトシリンダ内へ油を供給するオイルタンク内に配
   置された液面センサーである特許請求の範囲第１項に記
   載の産業車両における車軸固定装置。 ５　前記揚高検出手段は、フォークリフトのマストに取
   付けられ、かつ前記フォークの上昇移動距離を検出する
   直線型ポテンショメータである特許請求の範囲第１項に
   記載の産業車両における車軸固定装置。 ６　前記ロック手段は、車体フレームと車軸とがほぼ平
   行状態にあるときに、車体フレームの下面と車軸の上面
   との間に形成された間隙内に介入するロック位置および
   この間隙外のアンロック位置の間を移動可能に配設され
   た左右一対のブロック体と、前記雨検出手段の検出動作
   にもとづいて、それら両ブロック体の位置を切換動作す
   ゑ電磁ソレノイドとからなる特許請求の範囲第１項に記
   載の産業車両における車軸固定装置。 ７　前記ロック手段は、車−の中央部に回動不能に固定
   され、かつ車体フレームに対し車軸を揺動可能に支持す
   るセンターピンと、車体フレームと車軸とがほぼ平行な
   状態にあるときに、前記センターピンに凹凸の関係で嵌
   合するロック位置およびその嵌合が解除されたアンロッ
   ク位置の間を移動可能に電体フレームに支持されたロッ
   クプレートからなる特許請求の範囲第１項に記載の産業
   車両における車軸固定装置。