JP3871541B2 - 荷受台昇降装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、貨物自動車の後部又は側部に装着され、荷物の積載や荷下ろしに用いられる荷受台昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は、実用新案登録第2604829号公報に掲載された従来の荷受台昇降装置を示す側断面図である。図において、当該荷受台昇降装置100は、車体の後部に取り付けられている。車体の後方から見て左右一対設けられたコラム101は、中空の角パイプ等からなり、荷台200に固定されている。コラム101の内部には、ランナ(スライダ)102が挿入されている。ランナ102の上端部は、ピン結合により、三角形のリンク部材103と接続されている。このリンク部材103にはさらに、駆動部材104がピン結合されるとともに、ローラ105が回転自在に取り付けられている。このローラ105は、コラム101の右側の内面101aに接しており、当該内面上を転動可能である。また、ランナ102の中央より下方には、ローラ106が回転自在に取り付けられている。このローラ106は、コラム101の左側の内面101bに接しており、当該内面上を転動可能である。さらに、ランナ102の下端にも、ローラ107が取り付けられており、このローラ107は接地している。ランナ102には、ブラケット108が溶接されており、このブラケット108に、荷受台109が接続されている。
【0003】
すなわち、前記の状態では、コラム101に対してランナ102が下降し、ローラ107が接地して、荷受台109が略水平に展開されている。この状態から駆動部材104が下降すると、ローラ105をコラム101の内面に転接させながら、リンク部材103が反時計回りに移動する。これにより、ランナ102及び荷受台109は、ローラ106とコラム101の内面101bとの接点を中心に、図の二点鎖線で示す位置まで傾動(チルトダウン)する。この結果、荷受台109の下面の接地部109a(図示しないその他のクッション部も含む。)は、床面に接する。
このようにランナ102及び荷受台109が傾動した状態で、荷物の積み下ろしが行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記のような従来の荷受台昇降装置では、荷受台109の傾動に伴ってランナ102の下端のローラ107が前方(図の左方)に少し動く。これに伴って、荷受台109の下面の接地部109aが床面に擦られる。逆に、傾動状態から荷受台109を水平に戻す場合には、ローラ107が後方に少し動き、同様の摩擦が発生する。しかも、積み荷によって摩擦力も増大する。その結果、接地部109aは摩耗し、床面には傷が付く。また、ローラ107自体も接地部であるから、これが前後に動くことによって、床に傷が付く場合がある。
【0005】
前記のような従来の問題点に鑑み、本発明は、荷受台の接地部の摩耗や床面の傷を防止する荷受台昇降装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の荷受台昇降装置は、車体の端部に立設された一対のガイド部材と、前記ガイド部材に対して昇降動作可能に設けられ、下端に接地部を備えたスライダと、基端部が前記スライダに回動可能に取り付けられた荷受台と、前記荷受台に設けられ、当該荷受台を接地位置から起立位置まで回動させるチルトシリンダと、このチルトシリンダを駆動する油圧駆動機構と、前記荷受台とともに前記スライダを昇降させる昇降駆動機構と、前記スライダが接地したことを検知する接地検知手段と、前記スライダが接地したことを前記接地検知手段が検知すると、前記油圧駆動機構を制御して荷受台を水平位置から接地位置まで傾動させる制御手段とを備えており、前記昇降駆動機構が、リフトシリンダと、一端がこのリフトシリンダに他端が前記スライダにそれぞれ接続された2系統のワイヤロープとを含み、前記接地検知手段が、前記スライダの接地に伴う前記ワイヤロープの弛みを検知するものであることを特徴とする(請求項1)。
前記のように構成された荷受台昇降装置においては、スライダが下降してその接地部が接地すると、これを接地検知手段が検知し、制御手段が前記油圧駆動機構を制御して荷受台を水平位置から接地位置まで傾動させることができる。したがって、荷受台の接地部が床面に擦られて磨耗することはなく、床面に傷が付くこともない。
【0007】
前記荷受台昇降装置(請求項1)において、前記昇降駆動機構は、リフトシリンダと、一端がこのリフトシリンダに他端が前記スライダにそれぞれ接続された2系統のワイヤロープとを含み、前記接地検知手段が、前記スライダの接地に伴う前記ワイヤロープの弛みを検知するもので構成されている(請求項2)。
従って、ワイヤロープの弛みを検知するだけでスライダが接地したことを検知することができるので、その検知が容易となる。
【0008】
前記荷受台昇降装置は、前記荷受台が水平位置まで回動したことを検知する水平検知手段と、荷受台が水平位置まで回動したことを前記水平検知手段が検知すると、前記油圧駆動機構を制御して荷受台を水平位置に保持する水平制御手段とをさらに備えるものであってもよい(請求項)。
この場合には、坂道等の傾斜した場所に車両を止めた場合であっても、前記水平制御手段によって荷受台の水平姿勢を確実に確保することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1及び図2はそれぞれ、本発明の一実施形態による荷受台昇降装置を搭載した車両の車体後部を、側方及び後方から見た図である。図1及び図2において、車体1の荷箱(コンテナ)1aの左右後端部には、昇降動作のガイド部材となる一対のコラム2が立設されている。荷受台3は、左右一対のスチフナ3aに金属板3bを取り付けたものであり、後述のチルトシリンダ9によって図1の矢印Aに示すように開閉することができる。格納状態(図1の二点鎖線)の荷受台3は垂直になり、荷箱1aの後方開口部を閉鎖する。なお、ロック装置4を操作することにより、荷受台3を、格納状態でロックすることができる。また、水平に開いた状態(図1の実線)の荷受台3は、荷箱1aの底面1bと同一レベルの水平面を構成し、荷物の出し入れが可能となる。荷受台3は、後述するワイヤロープ17(図6)を介してリフトシリンダ5に接続されており、リフトシリンダ5の動作に基づき、昇降動作する。
【0010】
コラム2は、角パイプ2aにチャンネル材2bを溶接したものであり、基本的な水平断面形状は、図6に示すとおりであるが、必要に応じて開口部や切欠きが設けられている。また、コラム2の角パイプ2aには、スライダ6が挿通されている。なお、図1に示しているのは車体1の左方側の構成であるが、右方側については左右対称の同様な構造である。
【0011】
図3も参照して、スライダ6はメインプレート61と、このメインプレート61に溶接されたサイドプレート62と、サイドプレート62の上端部の右寄り位置及び中間部の左寄り位置にそれぞれ取り付けられた双輪のローラ63,64とを備えている。メインプレート61及びサイドプレート62のa−a線断面形状、b−b線断面形状及びc−c線断面形状はそれぞれ、図4の(a)、(b)及び(c)に示すとおりである。図3及び図4の(c)に示すように、前記メインプレート61の下端部には、一対の支持板66aを備えるブラケット66が、メインプレート61から後方に突出した状態で溶接されている。
【0012】
前記スライダ6のローラ63は、コラム2の角パイプ2aの後方側(図1の右方側)の内面に接しており、ローラ64は、角パイプ2aの前方側の内面に接している。スライダ6は、各ローラ63,64を転動させながら、コラム2に対して昇降可能である。スライダ6の下端のブラケット66には、ピン7を介して、荷受台3のスチフナ3aの基端部が回転可能に取り付けられている(図1)。また、スライダ6の上端部は、図1に示す状態でコラム2の内部に設けられたストッパ21に当接している。
【0013】
荷受台3は、アルミニウム合金製の中空型材からなる金属板3bを複数個並列に連結して荷受面3c(図1)を形成し、この中空型材3bの端部を鋼製の前記一対のスチフナ3aによって支承しているものである(図5)。前記一対のスチフナ3aは、角筒状のものであり、その側面は先端に向かって漸次幅が狭くなるようにテーパ状に形成されている。この一対のスチフナ3aどうしは、所定間隔毎に設けた複数の横桁3eによって相互に連結されている。
【0014】
前記一対のスチフナ3aのそれぞれの内部には、荷受台3を回動させるための前記チルトシリンダ9が設けられている。このチルトシリンダ9は、ばねを内蔵した油圧式の単動シリンダからなり、そのシリンダチューブ9aの後端がスチフナ3aに対して水平軸回りに揺動可能に連結されている。なお、各チルトシリンダ9の油室どうしは、油圧配管9dを介して互いに連通されている。また、前記チルトシリンダ9は、後述する油圧駆動機構10から供給される作動油によって駆動される。
【0015】
前記チルトシリンダ9のピストンロッド9bは、スライダ6の下端のブラケット66に、ピン9cを介して水平軸回りに揺動可能に連結されている(図1)。前記ピン9cは荷受台3を回動自在に支持するピン7の下方に位置している。したがって、前記荷受台3は図1の実線で示す水平位置において、チルトシリンダ9の油室に作動油を供給してこれを伸長させることにより、ピン7を中心に上方へ回動させることができる。そして、ピストンロッド9bがストロークエンドに達すると、荷受台3の回動が停止してこれを起立状態に格納することができる。このように、ピストンロッド9bをストロークエンドまで移動させて荷受台3の回動を停止させるようにすることにより、従来必要であった荷受台3の回動を停止させるためのゴムストッパを荷箱1a側に設ける必要がなくなる。
また、荷受台3を格納した状態で、チルトシリンダ9の油室に供給した作動油を逃がすことにより、チルトシリンダ9の内蔵したばねの付勢力と荷受台3の自重とにより、当該荷受台3を下方へ回動させることができる。この下方への回動は、水平位置まで回動した荷受台3がさらに下方へ傾動できる位置まで許容されている(図7)。
【0016】
前記荷受台3の一方のスチフナ3aの内側面には、荷受台3が水平位置まで回動したことを検知する水平検知センサ11が設けられている(図5)。この水平検知センサ11は、マグネットを常に鉛直方向を向くようにフロートに直結し、荷受台3の傾斜によるホール素子の位置変化を、前記マグネットの磁界の変化として検出する傾斜角センサで構成されている。
【0017】
図3及び図6を参照して、前記スライダ6の中間部には、ワイヤロープ17の一端部17aが接続されている。このワイヤロープ17は、コラム2の上部寄りに回転自在に取り付けられた上部シーブ18aに巻き掛けられている。ワイヤロープ17の図6における下端部17b側は、コラム2の下部寄りに回転自在に取り付けられた下部シーブ18bに巻き掛けられて水平方向に延びており、ワイヤロープ17の他端部17c側は、水平方向に移動可能な可動シーブ18cに巻き掛けられた状態で、一対のコラム2間に架設したクロスメンバー2cにブラケット85を介して接続されている。前記可動シーブ18cはリフトシリンダ5のピストンロッド5bに接続されており(図2)、当該リフトシリンダ5によってクロスメンバー2cに沿って図2の右方向に水平に駆動される。
【0018】
前記リフトシリンダ5は、荷受台昇降装置の左右の構成に共通に用いられる。したがって、単一のリフトシリンダ5から左右2系統に分けて、ワイヤロープ17が接続されている。なお、車体1の右側のスライダ6に接続されたワイヤロープ17は、車体1の左側の下部シーブ18bと同軸に設けられたアイドルシーブ18dに一端巻き掛けられた状態で前記リフトシリンダ5に接続されている。前記リフトシリンダ5、各シーブ18a〜18d及びワイヤロープ17は、スライダ6を昇降させる昇降駆動機構を構成している。
【0019】
図1の状態では、ワイヤロープ17に所定の張力が与えられており、それによって、スライダ6は、上部シーブ18aからワイヤロープ17により吊り下げられた状態にある。
また、開いた状態の荷受台3の荷重は、吊り下げられた状態のスライダ6に対して、各ローラ63,64を角パイプ2aの内面に押し付ける方向に作用する。したがって、スライダ6自体は傾動することなく、安定して垂直姿勢で支持され、コラム2に対する昇降動作のみが可能である。
【0020】
図8は、前記スライダ6の下端部が接地したことを検知する接地検知手段8を示す正面図である。この接地検知手段8は、リミットスイッチ81に対して、これを作動させるための棒状の作動杆82を接離可能に対向させたものである。
前記リミットスイッチ81はL字型のブラケット83を介して前記クロスメンバー2cに取り付けられている。前記ブラケット83の一片83aは、リミットスイッチ81の前面(同図の右側面)を覆っており、この一片83aをリミットスイッチ81の接触子81aが挿通している。
【0021】
前記作動杆82はボルトからなり、その一端に一方のスライダ6に接続されたワイヤロープ17の他端部17cが接続されており、その他端に前記ブラケット83の一片83aに突き当てるための第1のストッパ84がねじ込まれている。前記作動杆82は前記クロスメンバー2cに固定された前記ブラケット85を挿通した状態で、当該ブラケット85によって水平方向へスライド自在に保持されている。また、前記作動杆82は、その途中部に嵌挿したコイルばね86によって、リミットスイッチ81方向へ常時付勢されている。さらに、作動杆82の途中部には、ナット87aとワッシャ87bとからなる第2ストッパ87が設けられており、前記ワッシャ87bをブラケット85の側面に係止させることによって、作動杆82がリミットスイッチ81から離反する方向へ移動するのが規制されている。なお、前記第1のストッパ84とリミットスイッチ81の接触子81aとの間には隙間が設けられている。
以上の構成の接地検知手段8は、スライダ6が接地してワイヤロープ17が弛むと、コイルばね86の付勢力によって作動杆82がリミットスイッチ81方向へ移動して、その接触子81aを押圧することにより、スライダ6の接地を検知する。
【0022】
図9は前記油圧駆動機構10及びその電気的構成を示す回路図であり、点線は電気経路を、実線は油圧経路をそれぞれ示している。同図において、前記油圧駆動機構10は、油圧ポンプ10a、リリーフ弁10b、第1及び第2の電磁制御弁10c,10d、油タンク10e、及び流量調整弁10f等の油圧機器、並びにコンタクタ12a、第1及び第2のリレー12c,12d等からなる制御部12をそれぞれ含む油圧パワーユニットUを備えている。この油圧パワーユニットUは、荷箱1aの下面に搭載されており(図1)、リモートコントロールスイッチ13によって操作される。また、前記油圧駆動機構10は、前記油圧パワーユニットUとは別に、第3の電磁制御弁10gをさらに備えている。この第3の電磁制御弁10gは、荷受台3の一方のスチフナ3aの内部に配置されている(図5)。
【0023】
前記リリーフ弁10bは油圧ポンプ10aの吐出圧を規定する。また、第1の電磁制御弁10cは2ポート2位置切換弁からなり、油タンク10eへの作動油の還流を制御する。第2の電磁制御弁10dは2ポート2位置切換弁からなり、リフトシリンダ5に対する作動油の給排を制御する。第3の電磁制御弁10gは2ポート2位置切換弁からなり、チルトシリンダ9に対する作動油の給排を制御する。この第3の電磁制御弁10gは、フレキシブルチューブ10h(図1)を介して油圧パワーユニットUから作動油が供給される。
【0024】
前記油圧ポンプ10aは、コンタクタ12aを介して車載バッテリBの電圧が印加される。第2の電磁制御弁10d及び第3の電磁制御弁10gには、並列に配置された第1及び第2のリレー12c,12dを介して車載バッテリBの電圧が選択的に印加される。また、前記第1のリレー12cのコイルは、前記接地検知手段8のリミットスイッチ81の常開接点を介して車載バッテリBに接続され、前記第2のリレー12dのコイルは、前記水平検知センサ11の常閉接点を介して車載バッテリBに接続される。
【0025】
前記リモートコントロールスイッチ13は、「UP」「DN」「開閉」の3つのプッシュスイッチを有している。「UP」スイッチはコンタクタ12aのコイル及び第2のリレー12dの接点に接続されており、「DN」スイッチは第1のリレー12cの接点及び第1の電磁制御弁10cのソレノイドに接続されており、「開閉」スイッチは各リレー12c,12dのコイルにそれぞれ接続されている。また、各リレー12c,12dの二次側の一方の接点は、第2の電磁制御弁10dのソレノイドに接続されており、他方の接点は第3の電磁制御弁10cのソレノイドに接続されている。
【0026】
以上の構成の荷受台昇降装置の動作は以下の通りである。
まず、図1の実線で示すように、荷受台3が水平状態で荷箱の底面1bと同一レベルに位置する場合、接地検知手段8及び水平検知センサ11のそれぞれの接点は開状態であるので、各リレー12c,12dは非励磁状態にあり、第2及び第3の電磁制御弁10d,10gは閉状態にある。この状態で「DN」スイッチを押すと、第1及び第2の電磁制御弁10c,10dが励磁されて、リフトシリンダ5に供給されている作動油が油タンク10eに還流するのが許容される。これにより、スライダ6とともに荷受台3が自重により下降する。
【0027】
さらに「DN」スイッチを押し続けると、スライダ6の下端の接地部6aが、床面(又は地面)Fに接地する(図7)。すると、ワイヤロープ17が弛むので、これを接地検知手段8が検知する。すなわち接地検知手段8が開状態から閉状態に切り換わり、第1のリレー12cが励磁される。これにより、第2の電磁制御弁10dが開状態から閉状態に切り換わる。これと同時に、第3の電磁制御弁10gが励磁されて閉状態から開状態に切り換わり、チルトシリンダ9に供給された作動油が、第1の電磁制御弁10cを通して油タンク10eに還流される。これにより、荷受台3がチルトダウンしてその接地部3d(その他、図示しないクッション部も含む。)が床面Fに接する(図7二点鎖線)。このとき水平検知センサ11は開状態から閉状態に切り換わっている。
【0028】
このように荷受台3が接地した状態で、荷受台3から荷物を下ろすか又は、荷受台3に荷物を載せる作業が行われる。その後、「UP」スイッチを押すと、油圧ポンプ10aが駆動される。このとき接地検知手段8及び水平検知センサ11が閉状態にあり、各リレー12c,12dが励磁されているので、「UP」スイッチを押すと同時に第3の電磁制御弁10gが励磁される。これにより油圧ポンプ10aからチルトシリンダ9に作動油が供給されて荷受台3がチルトアップする。そして、荷受台3が図7の実線に示すように水平位置までチルトアップすると、水平検知センサ11が再び開状態に切り換わって、第2のリレー12dが非励磁状態になる。これにより、第2の電磁制御弁10dが励磁され、リフトシリンダ5に作動油が供給される。この結果、ワイヤロープ17を介してスライダ6とともに荷受台3が上昇する。そして、図1に示すように、上昇した荷受台3が荷箱の底面1bと同一レベルになり、スライダ6の上端部がストッパ21に当接するところで上昇を停止させる。このスライダ6の停止を確認すると、「UP」スイッチの押圧を解除して、油圧ポンプ10aを停止させるとともに、第2の電磁制御弁10dを閉状態に切り換える。これにより、荷受台3を荷箱の底面1bと同一レベルに維持した状態で、荷物の出し入れが可能となる。
【0029】
荷物の出し入れが完了した時点で、「開閉」スイッチと「UP」スイッチとを同時に押すと、コンタクタ12aが励磁されて油圧ポンプ10aが駆動され、これと同時に各リレー12c,12dが励磁されて、第3の電磁制御弁10gが励磁される。これにより、第3の電磁制御弁10gが開状態に切り換わり、油圧ポンプ10aからチルトシリンダ9に作動油が供給されて、荷受台3が閉じる方向に回動する。そして、荷受台3が完全に閉じた時点で、「開閉」スイッチと「UP」スイッチの押圧状態を解除する。
【0030】
荷受台3が閉じた状態で「開閉」スイッチと「DN」スイッチとを同時に押すと、各リレー12c,12dが励磁されて、第3の電磁制御弁10gが励磁されると同時に、第1の電磁制御弁10cが励磁される。これにより、チルトシリンダ9に供給された作動油が油タンク10eに還流するのが許容されて、荷受台3が倒伏方向に回動する。そして、荷受台3が水平位置まで回動すると、水平検知センサ11が閉状態から開状態に切り換わり、第2のリレー12dが非励磁状態になる。これにより、第3の電磁制御弁10gが閉状態になり、荷受台3の回動が停止して、当該荷受台3は図1の実線に示す水平位置に維持される。
【0031】
前記一連の動作において、スライダ6は昇降動作のみを行い、前後左右には動かない。また、傾動もしない。したがって、荷受台3のチルト動作に際し、スライダ6の接地部6aが接地しているが、これは接地された状態で動かない。そのため、荷受台3の接地面3dも前後(又は左右)に動かず、床面Fとの摩擦は生じない。これにより、荷受台3の接地部3dの摩耗や、床面Fに傷が付くのを防止することができる。
【0032】
また、坂道等の傾斜した場所に車両を止めた場合であっても、水平制御手段11によって荷受台3の水平姿勢を確実に確保することができるので、荷受台3の昇降中に例えばキャスターが付いた荷物や円筒形等の転がり易い荷物が荷受台3から落下するのを防止することができるとともに、荷役作業を安全に行うことができる。
【0033】
なお、前記実施形態の荷受台昇降装置は、車体の後方に搭載されるものであるが、車体の側方に同様な装置を搭載することも可能である。
また、前記実施形態の荷受台昇降装置では、スライダ6がコラム2内を直接、昇降動作するが、コラム2の角パイプ2a内に同様な形状の角パイプからなるインナコラムを挿入して上下にスライド可能とし、このインナコラム内をスライダ6が昇降動作する、いわゆるインナコラム式の荷受台昇降装置においても、前記のようなリフトシリンダ5を用いた構造を同様に適用することができる。
【0034】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明は以下の効果を奏する。
請求項1の荷受台昇降装置によれば、荷受台のチルト動作をチルトシリンダによって行わせて、チルト動作中にスライダの接地部が動かないようにしているので、荷受台の接地部が床面に擦られて磨耗することはなく、床面に傷が付くこともない。また、荷受台の開閉回動についても前記チルトシリンダで行っているので、その構造が簡素となる。
【0035】
請求項の荷受台昇降装置によれば、ワイヤロープの弛みを検知するだけでスライダが接地したことを検知することができるので、その検知が容易となる。
請求項の荷受台昇降装置によれば、坂道等の傾斜した場所に車両を止めた場合であっても、前記水平制御手段によって荷受台の水平姿勢を確実に確保することができるので、荷受台から荷物が転落するのを防止することができるとともに、荷役作業の安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による荷受台昇降装置を搭載した車両の車体後部を、側方及から見た図である。
【図2】前記荷受台昇降装置を搭載した車両の車体後部を、後方から見た図である。
【図3】前記荷受台昇降装置のスライダを示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図4】(a)は図3に示すスライダのa−a線拡大断面図、(b)はb−b線拡大断面図、(c)はc−c線拡大断面図である。
【図5】荷受台の底面図である。
【図6】昇降駆動機構を示す概略斜視図である。
【図7】スライダが下降した状態を示す側面図である。
【図8】接地検知手段を示す平面図である。
【図9】本発明の荷受台昇降装置の電気的構成及び油圧的構成を示す回路図である。
【図10】従来の荷受台昇降装置を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 車体
2 コラム(ガイド部材)
3 荷受台
5 リフトシリンダ
6 スライダ
6a 接地部
8 接地検知手段
9 チルトシリンダ
10 油圧駆動機構
11 水平検知センサ(水平検知手段)
12 制御部(制御手段)
17 ワイヤロープ

Claims (2)

  1. 車体の端部に立設された一対のガイド部材と、
    前記ガイド部材に対して昇降動作可能に設けられ、下端に接地部を備えたスライダと、
    基端部が前記スライダに回動可能に取り付けられた荷受台と、前記荷受台に設けられ、当該荷受台を接地位置から起立位置まで回動させるチルトシリンダと、
    このチルトシリンダを駆動する油圧駆動機構と、
    前記荷受台とともに前記スライダを昇降させる昇降駆動機構と、
    前記スライダが接地したことを検知する接地検知手段と、
    前記スライダが接地したことを前記接地検知手段が検知すると、前記油圧駆動機構を制御して荷受台を水平位置から接地位置まで傾動させる制御手段とを備えており、
    前記昇降駆動機構が、リフトシリンダと、一端がこのリフトシリンダに他端が前記スライダにそれぞれ接続された2系統のワイヤロープとを含み、前記接地検知手段が、前記スライダの接地に伴う前記ワイヤロープの弛みを検知するものであることを特徴とする荷受台昇降装置。
  2. 前記荷受台が水平位置まで回動したことを検知する水平検知手段と、荷受台が水平位置まで回動したことを前記水平検知手段が検知すると、前記油圧駆動機構を制御して荷受台を水平位置に保持する制御手段とをさらに備える請求項1記載の荷受台昇降装置。
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