JP2547176B2 - 昇降装置用制御装置 - Google Patents

昇降装置用制御装置

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JP2547176B2 JP5306988A JP30698893A JP2547176B2 JP 2547176 B2 JP2547176 B2 JP 2547176B2 JP 5306988 A JP5306988 A JP 5306988A JP 30698893 A JP30698893 A JP 30698893A JP 2547176 B2 JP2547176 B2 JP 2547176B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、昇降プラットホームを
昇降させて貨物等の積み降ろしを行うための昇降装置用
の制御装置に係り、とくに傾斜地にて荷役を行う場合で
も昇降プラットホームを水平に維持して昇降させ得る昇
降装置用制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の昇降装置は、貨物自動車
の後部に装着されるもので、昇降プラットホームを水平
状態(貨物自動車床面に平行)にして貨物等を乗せて当
該プラットホームを昇降させ、貨物自動車荷台に対する
貨物等の積み降ろしを実行するようにしている。また、
プラットホーム不使用時はプラットホームを水平状態か
ら垂直に立てて閉じるようにしている。さらに、プラッ
トホーム着地時には、台車等をプラットホーム上に円滑
に乗せることができるように、プラットホームの起伏
(首振り)動作を可能にしてプラットホーム先端を下げ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の昇降
装置は、当該昇降装置が装着された貨物自動車が平坦地
で停車して荷役作業を行うことを前提にしており、傾斜
地もしくは坂道で停車して荷役作業を実行することは考
慮していない。このため、貨物自動車が傾斜している
と、昇降プラットホームは閉成状態から開成状態となっ
たときに貨物自動車床面に平行に設定されるので、昇降
プラットホームも傾斜してしまい、傾斜が著しい場合に
は、荷役に支障をきたす恐れがでてくる。
【0004】本発明は、上記の点に鑑み、昇降装置が装
着された車両が傾斜地もしくは坂道に停車しているよう
な場合でも開成状態の昇降プラットホームを水平に設定
して荷役作業を能率良く実行可能にした昇降装置用制御
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の昇降装置用制御装置は、車両側と昇降プラ
ットホーム側間が平行リンクを構成可能なメインアーム
及びサブアームで連結された昇降装置が有している前記
メインアームを回動させる昇降用シリンダ及び前記サブ
アームを構成する起伏・開閉用シリンダを制御する場合
において、前記昇降用シリンダ及び前記起伏・開閉用シ
リンダに作動油を供給するパワーユニットと、該パワー
ユニットからの作動油の供給を前記昇降用シリンダ側又
は前記起伏・開閉用シリンダ側に切り換える切換弁と、
前記昇降プラットホームの水平状態を検出するレベルセ
ンサとを備え、前記レベルセンサで前記プラットホーム
の水平状態が検出された時点で前記起伏・開閉用シリン
ダを停止可能にした構成としている。
【0006】また、前記レベルセンサで作動されるタイ
マーを設け、前記レベルセンサが前記昇降プラットホー
ムの閉成状態から水平状態となったことを検出したとき
に前記タイマーに通電して一定時間後に該タイマーの有
する時限スイッチを作動させて前記昇降プラットホーム
を先端の下がった伏せる方向に駆動する構成としてもよ
い。
【0007】さらに、前記昇降用シリンダと前記切換弁
とを接続する油圧配管の圧力を検出する圧力スイッチを
設けて前記昇降プラットホームの着地状態を検出するよ
うにしてもよい。
【0008】
【作用】本発明の昇降装置用制御装置では、昇降プラッ
トホームの水平状態を検出するためのレベルセンサを具
備しているため、該レベルセンサによる前記昇降プラッ
トホームの水平状態検出結果を利用して起伏・開閉用シ
リンダを停止し、昇降プラットホームを水平に設定でき
る。このため、昇降装置が取り付けられた車両が傾斜地
もしくは坂道に停車している場合でも、昇降プラットホ
ームを水平状態を維持して昇降駆動でき、支障なく荷役
作業を実行できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る昇降装置用制御装置の実
施例を図面に従って説明する。
【0010】図1、図3、図5、図7、図9及び図11
は本発明の実施例の動作に対応した油圧回路図、図2、
図4、図6、図8、図10及び図12は油圧回路状態に
対応した電気回路図である。また、図13乃至図20は
昇降装置の機構部分を示す。
【0011】まず、図13乃至図20の昇降装置につい
て説明する。これらの図において、貨物自動車1のシャ
ーシ1Aに固定された昇降装置フレーム2にはメインア
ーム取付ブラケット3、サブアーム取付ブラケット4及
び昇降用シリンダ取付ブラケット5が固着一体化されて
いる。昇降プラットホーム10は後端側にメインアーム
取付ブラケット11及びサブアーム取付ブラケット12
を一体に有している。メインアーム20の一端はメイン
アーム取付ブラケット3にピン21で枢着され、他端は
メインアーム取付ブラケット11にピン22で枢着され
ている。サブアームをなす起伏・開閉用油圧シリンダ2
3の一方の連結端部となるアーム部42はサブアーム取
付ブラケット4にピン24で枢着され、他方の連結端部
となるアーム部54はサブアーム取付ブラケット12に
ピン25で枢着されている。そして、昇降用シリンダ取
付ブラケット5とメインアームの途中位置間に昇降用油
圧シリンダ30がピン31,32で枢着されている。
【0012】前記昇降用油圧シリンダ30は、図15及
び図18に示すように、普通の単動油圧シリンダで構成
されている。すなわち、昇降用油圧シリンダ30は、ア
ーム部33が固着一体化されたシリンダケーシング34
と、該シリンダケーシング34の内側のシリンダ室内を
摺動するピストン35と、該ピストン35と一体のピス
トンロッド36と、該ピストンロッド36を摺動自在に
支持しかつ前記シリンダケーシング34に固定の支持部
材37と、ピストンロッド36に取り付けられたカバー
38と、ピストンロッド36に連結固定されたアーム部
39とを有している。そして、前記アーム部33,39
が前記ピン31,32で前記ブラケット5及びメインア
ーム20に枢着されている。なお、昇降用油圧シリンダ
30のシリンダ室に連通する給油口は図18に示すよう
に位置Pに設けられている。
【0013】図21乃至図23に示すように、サブアー
ムとしての起伏・開閉用油圧シリンダ23は、プラット
ホーム開閉用シリンダ部40と、プラットホーム起伏用
(首振り用)シリンダ部41とで構成され、これら2個
のシリンダ部を組み合わせた構造となっている。すなわ
ち、起伏・開閉用油圧シリンダ23は、支持部材47の
両側に外円筒体43A,43Bを固着一体化したシリン
ダケーシング43と、該シリンダケーシング43の一方
の端部(外円筒体43Aの端部)に固着一体化された一
方の連結端部となるアーム部42と、前記シリンダケー
シング43の外円筒体43A内側に区画された第1シリ
ンダ室44内を摺動する第1ピストン45と、該第1ピ
ストン45と一体の第1ピストンロッドとしての円筒状
部46と、該円筒状部46を摺動自在に支持しかつ前記
シリンダケーシング43に固定の前記支持部材47と、
前記第1ピストン45及び円筒状部46により前記第1
シリンダ室44から実質的に隔離されて前記円筒状部4
6の内部に区画された第2シリンダ室48と、前記シリ
ンダケーシング43の端部(外円筒体43Bの端部)に
固着された支持部材49と、先端部が前記第2シリンダ
室48内を摺動する第2ピストン50Aと、該支持部材
49により摺動自在に支持されていて該第2ピストン5
0A後端部に当接して一体的に動く第2ピストンロッド
50と、該第2ピストンロッド50の周囲に設けられた
圧縮ばね51と、前記第2ピストンロッド50の基端部
に形成されたばね押え52と、第2ピストンロッド50
先端に連結固定された他方の連結端部となるアーム部5
4とを具備している。なお、アーム部42にはピン24
を挿通するための取付穴42Aが、アーム部54にはピ
ン25を挿通するための取付穴54Aがそれぞれ形成さ
れている。
【0014】ここで、起伏用シリンダ部41は、第1シ
リンダ室44、第1ピストン45、第1ピストンロッド
としての円筒状部46及び支持部材47を含む部分で構
成され、第1シリンダ室44に連通する給油口55は位
置Qに設けられており、図1、図3、図5、図7、図9
及び図11の油圧回路のパワーユニット60により給油
口55から第1シリンダ室44内に作動油を供給可能
で、かつ第1シリンダ室44内の作動油をパワーユニッ
ト60側に排出可能となっている。前記第1ピストン4
5は支持部材47に対向する面に円筒状凹部56を有
し、該円筒状凹部56内周に前記円筒状部46外周を螺
合するとともに第1ピストン45外周からボルトで円筒
状部46外周を固定することにより、第1ピストン45
に前記円筒状部46が一体化されている。そして、第1
ピストン45外周には第1シリンダ室44内の作動油を
シールするためのシール材が設けられており、第1ピス
トン45中央には給油口55のシリンダ室側開口に対向
する受圧面から前記円筒状凹部56に貫通する貫通孔5
7が設けられている。すなわち、貫通孔57で第1シリ
ンダ室44と第2シリンダ室48とが連通している。ま
た、前記支持部材47,49には第1シリンダ室44の
第1ピストン背面(受圧面の反対面)側から外部に大気
を開放するための通気孔58が設けられている。
【0015】また、開閉用シリンダ部40は、前記第1
ピストン45の円筒状凹部56を含む円筒状部46内部
の第2シリンダ室48、第2ピストン50A、これに当
接して一体的に動く第2ピストンロッド50、圧縮ばね
51及びばね押え52を含む部分で構成され、前記第1
ピストン45中央の貫通孔57から第2シリンダ室48
に作動油を供給可能で、第2シリンダ室48内の作動油
を貫通孔57を通して第1シリンダ室44に戻すことが
できるようになっている。該貫通孔57の径は前記給油
口55の径よりも小さく形成されており、第2シリンダ
室48内への作動油の流量を制限している。そして、第
2ピストン50Aの外周には第2シリンダ室48内の作
動油をシールするためのシール材が設けられている。
【0016】なお、前記圧縮ばね51の長さは、図21
に示す第1ピストン45が支持部材47に当接するとと
もに第2ピストン50A受圧面が第1ピストン45に当
接している状態において、支持部材49との間に若干の
空間を有する如く設定されている。すなわち、少なくと
も起伏用シリンダ部41の第1ピストン45の移動に対
しては圧縮ばね51は作用しないようにしている。
【0017】前記昇降プラットホーム10の水平状態を
検出するために、レベルセンサ80が図13、図15、
図27及び図28に示すように昇降プラットホーム10
に装着されている。図24乃至図26に示すように、レ
ベルセンサ80は、光を通さず磁性体である鉄等の材質
で細長い板状に形成されている被検出板81の上端をベ
ース82にピン83により回動自在に枢着した構造を有
し、被検出板81の下端には金属製で円柱状の錘84が
溶接により固定されている。また、被検出板81の中間
部の右側には、該被検出板81の基準方向S(例えばベ
ース82の側辺が鉛直線に一致するときの被検出板81
の方向)から右側への傾斜を検出する第1のセンサとし
ての右側透過型フォトマイクロセンサMS1(常閉接
点)と、基準方向Sから左側への傾斜を検出する第2の
センサとしての左側透過型フォトマイクロセンサMS2
(常開接点)が縦に並べて配置固定されている。該透過
型フォトマイクロセンサMS1,MS2は、凹部91の
対向面に対向配置した発光部と受光部との間の赤外線光
路L,R(1点鎖線)が、被検出板81が回動する平面
に対して垂直になるように、ベース82に固定のL金具
86A,86Bに対してそれぞれ固定されている。
【0018】レベルセンサ80のベース82は例えば昇
降プラットホーム10の側面部分に固定され、昇降プラ
ットホーム10が水平状態で被検出板81が基準方向S
と一致し、水平状態から昇降プラットホーム10が閉じ
る方向に回動したときに図24において被検出板81が
基準方向Sよりも左側に傾き、昇降プラットホーム10
の先端が下がる向きに傾動したときに被検出板81が基
準方向Sよりも右側に傾くようになっている。
【0019】前記右側透過型フォトマイクロセンサMS
1は常閉接点を有するもので、昇降プラットホーム10
の先端が下がった状態では被検出板81が基準方向Sよ
りも右側に傾いて凹部91内の赤外線光路Rが遮断され
る結果、オフ状態であり、昇降プラットホーム10が水
平状態になると被検出板81が基準方向Sとなって凹部
91内の赤外線光路Rが透過状態となってオン状態とな
る。従って、右側透過型フォトマイクロセンサMS1で
昇降プラットホーム10の先端が下がった傾動状態から
水平状態に戻ったことを検出できる。
【0020】前記左側透過型フォトマイクロセンサMS
2は常開接点を有するもので、昇降プラットホーム10
の先端が上がった状態乃至垂直に立ち上がって閉成状態
となっているときは被検出板81が基準方向Sよりも左
側に傾いて凹部91内の赤外線光路Lが透過状態となる
結果、オフ状態であり、昇降プラットホーム10が水平
状態になると被検出板81が基準方向Sとなって凹部9
1内の赤外線光路Lが遮断されてオン状態となる。従っ
て、左側透過型フォトマイクロセンサMS2で昇降プラ
ットホーム10の先端が上がった傾動状態乃至閉成状態
から水平状態に戻ったことを検出できる。
【0021】なお、図24では、基準方向Sのときの被
検出板81の右側縁よりも赤外線光路Rを右側に、赤外
線光路Lを左側としたが、赤外線光路R,Lを被検出板
81の右側縁に沿って1直線上に配置しても差し支えな
い。
【0022】被検出板81の左側上端近傍には、第3の
センサとしての磁気近接スイッチMS4が配置固定され
ている。該磁気近接スイッチMS4(常閉接点)は、略
コ字状で被検出板81の厚さよりも幅広の凹部95を有
しており、該凹部95内に磁性体が進入すると接点がオ
フされるものである。そして、磁気近接スイッチMS4
は、その凹部95が被検出板81の回動する平面内に位
置するとともに、磁性体である前記被検出板81が左側
に比較的大きな所定角度(例えば20°)傾斜して凹部
95内に侵入したときに感応して接点がオフされる位置
関係となる如く取付金具88に固定されている。
【0023】そして、ベース82には、前記被検出板8
1が基準方向Sから磁気近接スイッチMS4で定めた検
出傾斜角度より大きく左側に傾くのを制限するために錘
84の外周面左端が当接する如く左側ストッパ89Aが
設けられている。また、被検出板81が右側に傾いた場
合に錘84の外周面右端が当接する如く右側ストッパ8
9Bが設けられている。左側ストッパ89A及び右側ス
トッパ89Bは錘84が接する面にゴム等の緩衝材97
を備えており、被検出板81が左右に傾いて左側ストッ
パ89Aあるいは右側ストッパ89Bに接触する際の衝
撃を軽減するようになっている。なお、ベース82に固
定されている上記各部はベース82に固定のケース99
により収納保護されている。
【0024】一方、図1、図3、図5、図7、図9及び
図11の油圧回路図に示すように、昇降プラットホーム
10を昇降駆動するための昇降用油圧シリンダ30と、
昇降プラットホーム10を水平状態から垂直に立てて閉
成状態とするプラットホーム開閉用シリンダ部40及び
昇降プラットホーム10の先端を上下に傾斜させるプラ
ットホーム起伏用シリンダ部41を持つサブアームとし
ての起伏・開閉用油圧シリンダ23とに作動油を供給す
るためにパワーユニット(供給圧力120kg/cm2
上)60が貨物自動車の車両側に設置されている。この
パワーユニット60は、油タンク61、油タンク61内
の作動油を油圧配管62に送出するためのポンプ63、
ポンプ63を駆動するモーター64、該モーター64に
通電するためのパワーユニット作動用リレーMR及び前
記油圧配管62の作動油を油タンク61に戻すための電
磁切換弁65を有している。
【0025】前記油圧配管62と昇降用油圧シリンダ3
0に接続した油圧配管70とは電磁切換弁71を介して
接続されている。また、前記油圧配管62と起伏・開閉
用油圧シリンダ23に接続した油圧配管72とは、電磁
切換弁71と、相互に並列関係に接続された電磁切換弁
73,74とを介して接続されている。なお、電磁切換
弁73と起伏・開閉用油圧シリンダ23との間には昇降
プラットホーム10開成時の逆止弁付き流量調節弁75
及び閉成時の逆止弁付き流量調節弁76が挿入されてい
る。さらに、前記昇降用油圧シリンダ30と前記電磁切
換弁71とを接続した油圧配管70の圧力を検出するた
めに圧力スイッチgが設置されている。この圧力スイッ
チgは、常閉接点(圧力が所定値以下でオン)を持ち、
0.5〜1kg/cm2以下でオン状態となり、前記昇降プラ
ットホーム10の着地状態を検出する。
【0026】図2、図4、図6、図8、図10及び図1
2の前記油圧回路制御用の電気回路において、貨物自動
車1のバッテリー電源の電圧は、ヒューズFS、キース
イッチKSWを通してポータブルスイッチSW1、フー
トスイッチSW2、開閉及び起伏用スイッチSW3に供
給されるようになっている。ポータブルスイッチSW1
及びフートスイッチSW2は昇降プラットホーム10の
上昇又は下降を指示するものであり、実質的な作用は同
じであり、いずれか一方を省略可能である。開閉及び起
伏用スイッチSW3は昇降プラットホーム10の開閉又
は起伏動作(首振り動作)を指示するものである。CR
1,CR2,CR3,CR4及びCR5はリレー及びそ
の接点を示し、TはタイマーでTSWは該タイマーTが
有する時限スイッチである。a,bは前記電磁切換弁7
1のソレノイド(電磁コイル)、cはパワーユニット内
の電磁切換弁65のソレノイド、dは電磁切換弁73の
ソレノイド、eは電磁切換弁74のソレノイドである。
また、D1乃至D15はダイオードである。レベルセン
サ80が有する右側透過型フォトマイクロセンサMS1
(常閉接点)は前記昇降プラットホーム10の先端が下
がった状態から水平状態に復帰したことを検出してオン
になるものである。また、左側透過型フォトマイクロセ
ンサMS2(常開接点)は、昇降プラットホーム10が
垂直に立ち上がった閉成状態から水平な開成状態となっ
たときにオンになるものである。磁気近接スイッチMS
4(常閉接点)は昇降プラットホーム10の先端が持ち
上げられて水平に対し所定角度(例えば20°)傾動し
たときにオフになるものである。MS3は上昇限自動停
止用マイクロスイッチ(常閉接点)であり、昇降プラッ
トホーム10が水平状態で上昇限位置(貨物自動車の荷
台床面と一致する高さ)になっていることを検出してオ
フとなるものであり、昇降プラットホーム10側又は荷
台6側に配設される。例えば、MS3は図17の昇降プ
ラットホーム10側ブラケットの位置Xに対向するよう
に貨物自動車1の荷台6の後端面に配置されている。
【0027】次に上記実施例の動作説明を図13乃至図
20を用いて行う。これらの図13乃至図20は貨物自
動車1が一般的な平坦地に停車している場合を図示して
いる。今、貨物自動車1の走行状態(昇降装置不使用
時)では、油圧回路は図1の状態で、キースイッチKS
Wがオフのため電気回路は図2の状態であり、図14乃
至図16の如く昇降用油圧シリンダ30は最も伸動して
メインアーム20を上昇限位置にまで回動させ、サブア
ームをなす起伏・開閉用油圧シリンダ23も最も伸動し
て昇降プラットホーム10をピン22を中心として垂直
状態にまで回動させ、貨物自動車1の荷台6の後面開口
を閉成した状態である。車両を停止して電気回路のキー
スイッチKSWを投入したとき、図24のレベルセンサ
80の被検出板81は基準方向Sに対して左側に傾いて
左側ストッパ89Aに当たっており、磁気近接スイッチ
MS4(常閉接点)は被検出板81に感応してオフとな
っている。また、右側透過型フォトマイクロセンサMS
1、左側透過型フォトマイクロセンサMS2のいずれの
赤外線光路も被検出板81で遮断されていないので、常
閉接点のMS1はオン、常開接点のMS2はオフであ
る。
【0028】このような昇降プラットホーム10の閉成
状態から昇降プラットホーム10を水平状態に開く場
合、図2の電気回路のキースイッチKSWが閉じた状態
において、まず開閉及び起伏用スイッチ(2回路連動の
スイッチ)SW3を開(伏)方向に切り換え、図4の電
気回路の状態とし、昇降プラットホーム10を水平に開
成する指令信号(すなわちバッテリーの直流電圧)をソ
レノイドb,c,dに加え、これらを励磁する。この結
果、図3の油圧回路のようにプラットホーム開閉用シリ
ンダ部40内の作動油は流量調節弁75で流量の制限さ
れた電磁切換弁73及び電磁切換弁71を通り、パワー
ユニット60内の電磁切換弁65を通って油タンク61
に戻り、開閉用シリンダ部40が縮動するので昇降プラ
ットホーム10は水平方向にゆっくり適切な回動し、図
17の仮想線10aの状態(MS4で定まる所定角度だ
け昇降プラットホーム先端が高い状態)にまで開く。仮
想線10aの状態では開閉用シリンダ部40の第2ピス
トンロッド50は最も縮動しており、第2ピストン50
Aは起伏用シリンダ部41の第1ピストン45に当接し
ている。
【0029】前記昇降プラットホーム10が水平方向へ
の開成動作を行うことは、図24のレベルセンサ80で
は被検出板81が徐々に基準方向Sに近付くことを意味
し、水平に対し昇降プラットホーム10が所定角度(例
えば20°)となった所でMS4は被検出板81に感応
しなくなり、図4の電気回路においてMS4がオフから
オンに変わる。すると、リレーCR4が励磁されてソレ
ノイドb,c,eが励磁され、起伏用シリンダ部41の
作動油は流量の制限されない電磁切換弁74及び電磁切
換弁71を通り、パワーユニット60内の電磁切換弁6
5を通って油タンク61に戻る。この場合、起伏用シリ
ンダ部41の内径が大きいため、流量を絞らなくともプ
ラットホーム10の速度は適度に保たれる。
【0030】前記起伏用シリンダ部41の縮動動作の途
中で図17の実線のように昇降プラットホーム10が水
平状態に開くと、図24のレベルセンサ80では被検出
板81が基準方向Sに一致し、MS2の赤外線光路が被
検出板81で遮断される結果、図6の電気回路のように
MS2がオンに変わり、タイマーT及びリレーCR5が
励磁され、ソレノイドb,cの励磁は継続されるが、ソ
レノイドd,eの励磁は解除され、図5の油圧回路のよ
うに昇降用油圧シリンダ30は伸動状態を維持し、かつ
起伏・開閉用油圧シリンダ23も昇降プラットホーム1
0を水平とした状態で停止する。昇降プラットホーム1
0が水平となっているときは、メインアーム20とサブ
アームをなす起伏・開閉用油圧シリンダ23との長さが
等しく(ピン21,22の距離と、ピン24,25の距
離とが等しく)、メインアーム20とサブアームである
起伏・開閉用油圧シリンダ23とは平行リンクをなして
いる。
【0031】図6のように、前記タイマーTへ通電後、
前記開閉及び起伏用スイッチSW3の開(伏)方向への
切り換えが継続していれば、数秒後タイマーTが有する
時限スイッチTSWがオンに換わり、ソレノイドeが励
磁されて起伏用シリンダ部41内の作動油が電磁切換弁
74、電磁切換弁71を通り、パワーユニット60内の
電磁切換弁65を通って油タンク61に戻る。この結
果、起伏用シリンダ部41がさらに縮動するので図17
の仮想線10bの如く昇降プラットホーム10の先端は
下がって伏せた状態となる。なお、リレーCR5は自己
の常開接点とリレーCR2の常閉接点とで自己保持さ
れ、起伏用シリンダ部41の縮動を継続できる。この状
態は、例えば配送センターや倉庫等の固定プラットホー
ム上に昇降プラットホーム10の先端を接触させて台車
等の搬入、搬出を容易に行うのに有効である。
【0032】なお、前記タイマーTの時限動作中の数秒
間は昇降プラットホーム10は水平な開成状態を維持し
ているから、ここで開閉及び起伏用スイッチSW3を中
立位置に戻せば、タイマーTへの通電は中断され、タイ
マーTはリセットされるので昇降プラットホーム10を
伏せる動作は行わない。
【0033】図17の実線のように昇降プラットホーム
10が水平状態に開いた状態から、ポータブルスイッチ
SW1又はフートスイッチSW2を下降位置に切り換え
て昇降プラットホーム10を下降させる指令信号(すな
わちバッテリーの直流電圧)を加えると、ソレノイドc
が励磁される。また、圧力スイッチgは、規定の圧力を
超過しているためにオフ状態であり、リレーCR3は励
磁されていない。したがって、リレーCR3の常開接点
はオフ、常閉接点はオンとなり、ソレノイドa,cが励
磁され、昇降用シリンダ30側の油圧配管70とパワー
ユニット側の油圧配管62とが電磁切換弁71で連通さ
れ、昇降用シリンダ30内の作動油が電磁切換弁71及
びパワーユニット60側の電磁切換弁65を通って油タ
ンク61に戻り、昇降用シリンダ30が縮動してメイン
アーム20を回動させ図18及び図19のように昇降プ
ラットホーム10は着地する所まで下降する。
【0034】昇降プラットホーム10が着地すると昇降
用シリンダ30側の油圧配管70の圧力は0.5〜1kg/c
m2以下に低下するから、圧力スイッチgはオンに変わ
る。この結果、図8の電気回路のようにリレーCR3に
圧力スイッチgを通して通電され、リレーCR3の常開
接点はオン、常閉接点はオフとなり、ソレノイドb,
c,eが励磁され、図7の油圧回路のように起伏用シリ
ンダ部41側の油圧配管74とパワーユニット側の油圧
配管62とが電磁切換弁71,74で連通され、起伏用
シリンダ部41内の作動油が電磁切換弁71,74及び
パワーユニット60側の電磁切換弁65を通って油タン
ク61に戻り、起伏用シリンダ部41が縮動するので図
20の如く昇降プラットホーム10の先端は下がって伏
せた状態となる。この状態は、地面上の貨物等を台車等
を用いて昇降プラットホーム10上に搬入したりするの
に有効である。なお、前記リレーCR3は自己の常開接
点とリレーCR1の常閉接点とで通電状態に自己保持さ
れているので、起伏用シリンダ部41の縮動動作を確実
に継続させることができる。この昇降プラットホーム1
0の着地状態では、図24のレベルセンサ80の被検出
板81は基準方向Sに対して右側に傾いて右側ストッパ
89Bに当たっており、MS1,MS2共に赤外線光路
が被検出板81で遮断されているので、常閉接点のMS
1はオフ、常開接点のMS2はオンであり、MS4は被
検出板81に感応せずオンである。
【0035】図20のように昇降プラットホーム10が
着地し、しかも伏せた状態から昇降プラットホーム10
の先端を上昇させて水平に戻すには、ポータブルスイッ
チSW1又はフートスイッチSW2を上昇方向に切り換
えて昇降プラットホーム10を上昇させる指令信号(す
なわちバッテリーの直流電圧)を加える。このとき、M
S1はオフ状態であり、リレーCR1は非励磁であり、
CR1の常閉接点を介しソレノイドbが励磁されるとと
もに、MS3がオンとなっているのでパワーユニット6
0内のリレーMRが励磁され、パワーユニット内のモー
ター64及びポンプ63が動作し、作動油を電磁切換弁
71,73,74を通して起伏用シリンダ部41に送出
し、メインアーム20とサブアームとしての起伏・開閉
用油圧シリンダ23の長さを等長として昇降プラットホ
ーム10を水平状態に復帰させる。
【0036】昇降プラットホーム10が水平に復帰する
と、図24のレベルセンサ80では被検出板81が基準
方向Sに一致し、被検出板81で遮断されていたMS1
の赤外線光路Rが透過状態に変わる結果、図10の電気
回路のようにMS1がオンに変わり、リレーCR1が励
磁される。この結果、CR1の常開接点を通してソレノ
イドaが励磁され、かつリレーMRが引き続き励磁され
ているので図9の油圧回路のように昇降用シリンダ30
に電磁切換弁71を通して作動油が送出され、昇降プラ
ットホーム10は図13及び図18の仮想線10cに示
す上昇限位置に到達し、MS3がオフに変わることで自
動停止する。この状態で、昇降プラットホーム10上の
貨物等を貨物自動車の荷台6床面上に搬入する動作又は
逆の動作を実行する。昇降プラットホーム10を用いた
荷役作業を継続して行う場合、前述の昇降プラットホー
ム10の下降動作及び上昇動作を繰り返し実行すればよ
い。
【0037】なお、図17の仮想線10bのように昇降
プラットホーム10の上昇限位置で先端を下げた状態か
ら水平に戻す動作は、図20のように昇降プラットホー
ム10が着地状態で先端を下げた状態から水平に戻す動
作と同様に実行でき、昇降プラットホーム10が水平に
戻るとMS3がオフとなって自動停止する。
【0038】さて、荷役終了後、水平状態から図14乃
至図16のように昇降プラットホーム10を垂直に閉成
する場合、開閉及び起伏用スイッチSW3を閉(起)方
向に切り換えて、昇降プラットホーム10を垂直に閉じ
る指令信号(すなわちバッテリーの直流電圧)を加え
る。これにより、ソレノイドbが励磁され、かつパワー
ユニット60内のリレーMRが励磁され、パワーユニッ
ト内のモーター64及びポンプ63が動作し、作動油を
電磁切換弁71及び電磁切換弁73,74を通して起伏
・開閉用油圧シリンダ23に送出し、まず起伏用シリン
ダ部41のピストン45が動いて昇降プラットホーム1
0の先端を所定角度(例えば20°)持ち上げた傾動状
態とする。この傾動状態になると図12の電気回路のよ
うにMS4がオンからオフに変わり、リレーCR4の励
磁が解除され、ソレノイドeが励磁されて、ソレノイド
b,eとリレーMRが励磁されて図11の油圧回路のよ
うに作動油を電磁切換弁71と流量調節弁76で流量を
制限された電磁切換弁73とを通して(なお、電磁切換
弁74は遮断状態となっている)起伏・開閉用油圧シリ
ンダ23に送出し、開閉用シリンダ部40が伸動して昇
降プラットホーム10を垂直状態に閉成する。このよう
に、昇降プラットホーム10の閉成動作の途中でMS4
を作動させることで開閉用シリンダ部40への作動油の
供給を絞ること及び開閉用シリンダ部40のピストン受
圧面を小さくしたことにより、昇降プラットホーム10
の閉成動作後半を緩やに適切な操作力で実行でき、貨物
自動車の荷台6に当たる際の衝撃を少なくすることがで
きる。
【0039】上述の図13乃至図20では昇降装置を搭
載した貨物自動車が平坦地に停車して荷役を行う場合を
図示しているが、MS1,MS2,MS4を有するレベ
ルセンサ80で昇降プラットホーム10の水平を検出で
きることから、貨物自動車が傾斜地乃至坂道で停車して
いる場合であっても昇降プラットホーム10を水平に維
持して昇降動作が可能なことを図27及び図28の動作
例で説明する。
【0040】まず、図27で貨物自動車1が下り坂に配
置され荷役作業を行う場合についての動作説明を行う。
今、荷役作業前の状態では、昇降プラットホーム10は
図27の仮想線10dのように略垂直に立ち上がって荷
台6の後部開口を閉じており、サブアームとしての起伏
・開閉用油圧シリンダ23は最も伸長しており、メイン
アーム20よりも長くなっている。荷役作業を行うため
に起伏・開閉用油圧シリンダ23を縮めて昇降プラット
ホーム10を水平方向に回動させると、まず水平に対し
約20°傾いた時点までは起伏・開閉用油圧シリンダ2
3の開閉用シリンダ部40が小径なのに対応させて流量
を絞り、その時点に到達するとレベルセンサ80のMS
4がオフからオンに変わって起伏・開閉用油圧シリンダ
23の作動油の絞りを解除する。これにより昇降プラッ
トホーム10の動きを円滑にして水平方向に開成する。
昇降プラットホーム10が水平になると、レベルセンサ
80のMS2がオフからオンに変わり昇降プラットホー
ム10の回動を停止する。この昇降プラットホーム10
の水平状態では、メインアーム20とサブアームとして
の起伏・開閉用油圧シリンダ23との長さがほぼ等し
く、両者の端部を枢着しているピンを結ぶと略平行四辺
形をなしている。但し、貨物自動車1が下り坂に停車し
ていることに起因する昇降プラットホーム10の傾斜を
補正するために起伏・開閉用油圧シリンダ23の長さが
メインアーム20より僅かに短くなっており、この結果
貨物自動車1が下り坂に停車していることに起因する昇
降プラットホーム10の傾きを補正してプラットホーム
10を水平に維持できる。
【0041】次に、略平行リンクを構成しているメイン
アーム20及び起伏・開閉用油圧シリンダ23を回動さ
せて取付ブラケット12の下端が地面に着地するまで昇
降プラットホーム10を下降させる。なお、この下降動
作では、メインアーム20及び起伏・開閉用油圧シリン
ダ23が略平行リンクを構成しているため、昇降プラッ
トホーム10は実質的に水平状態で下降する。
【0042】そして、着地した昇降プラットホーム10
の水平状態から起伏・開閉用油圧シリンダ23を縮める
ことで図27の仮想線10eに示す如く、昇降プラット
ホーム10の先端が地面に接するように伏せた状態とす
ることができる。
【0043】昇降プラットホーム10上に貨物等を搬入
載置した後、起伏・開閉用油圧シリンダ23を伸長させ
ることで前記昇降プラットホーム10を水平状態に戻
す。この動作中、MS1がオフからオンに変わること
で、昇降プラットホーム10の水平状態を検出でき、こ
の水平状態にて昇降プラットホーム10の回動を停止す
る。
【0044】次に、昇降プラットホーム10上に貨物等
を載置したまま、昇降プラットホーム10を荷台6の床
面と同一高さである上昇限位置に上昇させる。なお、こ
の上昇動作では、メインアーム20及びサブアームとし
ての起伏・開閉用油圧シリンダ23が略平行リンクを構
成しているため、昇降プラットホーム10は実質的に水
平状態で上昇する。この状態で昇降プラットホーム10
上の貨物等を荷台6内に搬入する。
【0045】図28の貨物自動車1が上り坂に配置され
荷役作業を行う場合、荷役作業前の状態では、昇降プラ
ットホーム10は図28の仮想線10fのように略垂直
に立ち上がって荷台6の後部開口を閉じており、サブア
ームとしての起伏・開閉用油圧シリンダ23は最も伸長
しており、メインアーム20よりも長くなっている。荷
役作業を行うために起伏・開閉用油圧シリンダ23を縮
めて昇降プラットホーム10を水平方向に回動させる
と、まず水平に対し約20°傾いた時点までは起伏・開
閉用油圧シリンダ23の開閉用シリンダ部40が小径な
のに対応させて流量を絞り、その時点に到達するとレベ
ルセンサ80のMS4がオフからオンに変わって起伏・
開閉用油圧シリンダ23の作動油の絞りを解除する。こ
れにより昇降プラットホーム10の動きを円滑にして水
平方向に開成する。昇降プラットホーム10が水平にな
ると、レベルセンサ80のMS2がオフからオンに変わ
り昇降プラットホーム10の回動を停止する。この昇降
プラットホーム10の水平状態では、メインアーム20
とサブアームとしての起伏・開閉用油圧シリンダ23と
の長さがほぼ等しく、両者の端部を枢着しているピンを
結ぶと略平行四辺形をなしている。但し、貨物自動車1
が上り坂に停車していることに起因する昇降プラットホ
ーム10の傾斜を補正するために起伏・開閉用油圧シリ
ンダ23の長さがメインアーム20より僅かに長くなっ
ており、この結果貨物自動車1が上り坂に停車している
ことに起因する昇降プラットホーム10の傾きを補正
し、プラットホーム10を水平に維持する。
【0046】同様に昇降プラットホーム10が着地状態
で先端が伏せた状態から水平に戻る際にも、MS1がオ
フからオンに変わることで、昇降プラットホーム10の
水平状態を検出でき、この水平状態にて昇降プラットホ
ーム10の回動を停止する。このときも、貨物自動車1
が上り坂に停車していることに起因する昇降プラットホ
ーム10の傾斜を補正するために起伏・開閉用油圧シリ
ンダ23の長さがメインアーム20より僅かに長くなっ
ている。
【0047】上記実施例によれば、以下の効果を得るこ
とができる。
【0048】 昇降装置のサブアームを起伏・開閉用
油圧シリンダ23で構成し、レベルセンサ80で昇降プ
ラットホーム10の水平状態を検出した時点で起伏・開
閉用油圧シリンダ23の動きを止めることにより、昇降
装置が装着された貨物自動車1が傾斜地等に停車してい
る場合であっても昇降プラットホーム10を水平状態に
補正でき、傾斜地等での荷役作業を円滑に実行可能であ
る。
【0049】 電気油圧回路を工夫することで、昇降
プラットホーム10の上昇限位置においても起伏(首振
り)動作ができ、様々な状況においても昇降装置を有効
利用可能である。
【0050】 電気油圧回路を工夫することで、昇降
プラットホーム10が着地しかつ先端が伏せた状態から
昇降プラットホーム10を水平に戻し、その後水平を保
ちつつ昇降プラットホーム10を上昇させる動作を連続
的に実行できる。
【0051】 レベルセンサ80に昇降プラットホー
ム10の所定角度の傾動(例えば昇降プラットホームが
先端を上にして水平から20°立ち上がった状態)を検
出する磁気近接スイッチMS4を設け、このMS4の検
出結果を利用して昇降プラットホーム10の開閉途中で
起伏・開閉用油圧シリンダ23の作動油の流量を絞る
(又は切り替える)ことができ、開閉動作の終了間際の
昇降プラットホーム10の動きを緩やかにして衝撃を減
じることができる。
【0052】 レベルセンサ80のMS1,MS2は
透過型フォトマイクロセンサであり、簡単な構造で高精
度(昇降プラットホームの水平検出には充分な精度)の
水平検出が可能である。
【0053】なお、起伏・開閉用油圧シリンダ23は、
製造上の都合で第2ピストン50Aと第2ピストンロッ
ド50とは別体であるが、原理上は一体品であっても差
し支えない。
【0054】また、レベルセンサ80におけるMS1,
MS2の配置は、被検出板81の右側に2個配設した
が、被検出板81の右と左とにMS1,MS2を振り分
けで配置してもよい。
【0055】図29乃至図31はレベルセンサの他の構
成例である。この場合、レベルセンサ100は、水銀ス
イッチでそれぞれ構成されたMS1,MS2,MS4を
ホルダ101,102,103を介しそれぞれベース1
04にビス止めしたものである。この水銀スイッチによ
るMS1,MS2,MS4の機能は前述したフォトマイ
クロセンサの場合と同様であり、MS1,MS2は昇降
プラットホーム10の水平検出用、MS4は約20°の
プラットホームの傾斜検出用である。また、ベース10
4のMS1,MS2,MS4を取り付けた部分が昇降プ
ラットホーム10の側面に平行となるように、当該ベー
ス104は昇降プラットホーム10に固定される。そし
て、ベース104の上辺と昇降プラットホーム10上面
とを平行に設定し、昇降プラットホーム10が水平状態
のときにMS1及びMS2がほぼ水平配置となるように
する。
【0056】図32は水銀スイッチを用いたレベルセン
サ100を採用した場合の電気回路であり、水銀スイッ
チのMS1,MS2,MS4の場合、直接リレー等への
通電経路をオン、オフできるので、図2の電気回路とは
その点が異なっているが、昇降プラットホームを制御す
るシーケンスは同じである。
【0057】なお、図29乃至図31の水銀スイッチの
代わりにスチールボールを使用したメタルボールスイッ
チを使用してもよい。
【0058】以上本発明の実施例について説明してきた
が、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の
範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者
には自明であろう。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の昇降装置
用制御装置によれば、昇降装置のサブアームを起伏・開
閉用油圧シリンダで構成し、レベルセンサで昇降プラッ
トホームの水平状態を検出した時点で起伏・開閉用油圧
シリンダの動きを止めることにより、昇降装置が装着さ
れた車両が傾斜地等に停車している場合であっても昇降
プラットホームを水平状態に補正でき、様々な状況にお
いても昇降装置を有効利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る昇降装置用制御装置の実施例であ
って昇降プラットホーム閉成時の油圧回路図である。
【図2】昇降プラットホーム閉成時の電気回路図であ
る。
【図3】昇降プラットホーム開成動作途中で起伏・開閉
用油圧シリンダの流量を絞った状態の油圧回路図であ
る。
【図4】昇降プラットホーム開成動作途中で起伏・開閉
用油圧シリンダの流量を絞った状態の電気回路図であ
る。
【図5】昇降プラットホーム開成完了(水平状態)の油
圧回路図である。
【図6】昇降プラットホーム開成完了(水平状態)の電
気回路図である。
【図7】昇降プラットホーム着地後の先端伏せ動作を行
う場合の油圧回路図である。
【図8】昇降プラットホーム着地後の先端伏せ動作を行
う場合の油圧回路図である。
【図9】昇降プラットホーム着地状態で水平に戻った所
から昇降プラットホームを上昇させる場合の油圧回路図
である。
【図10】昇降プラットホーム着地状態で水平に戻った
所から昇降プラットホームを上昇させる場合の油圧回路
図である。
【図11】昇降プラットホームの閉成動作途中で起伏・
開閉用油圧シリンダの流量を絞った状態の油圧回路図で
ある。
【図12】昇降プラットホームの閉成動作途中で起伏・
開閉用油圧シリンダの流量を絞った状態の電気回路図で
ある。
【図13】実施例の昇降装置部分であって、昇降プラッ
トホーム着地状態を示す側面図である。
【図14】昇降プラットホーム閉成状態を示す正面図で
ある。
【図15】昇降用シリンダ部分を断面とした昇降プラッ
トホーム閉成状態の側断面図である。
【図16】サブアームとなる起伏・開閉用油圧シリンダ
部分を断面とした昇降プラットホーム閉成状態の側断面
図である。
【図17】サブアームとなる起伏・開閉用油圧シリンダ
部分を断面とした昇降プラットホーム上昇限位置の側断
面図である。
【図18】昇降用シリンダ部分を断面とした昇降プラッ
トホーム着地状態の側断面図である。
【図19】サブアームとなる起伏・開閉用油圧シリンダ
部分を断面とした昇降プラットホーム着地状態の側断面
図である。
【図20】サブアームとなる起伏・開閉用油圧シリンダ
部分を断面とした昇降プラットホームの伏せた状態の側
断面図である。
【図21】実施例で用いる起伏・開閉用油圧シリンダで
あって最も縮動した状態を示す側断面図である。
【図22】起伏・開閉用油圧シリンダであって起伏用シ
リンダ部が伸動した状態を示す側断面図である。
【図23】起伏・開閉用油圧シリンダであって起伏用シ
リンダ部及び開閉用シリンダ部が伸動した状態を示す側
断面図である。
【図24】実施例で用いるレベルセンサの正面図であ
る。
【図25】レベルセンサの平断面図である。
【図26】レベルセンサの側断面図である。
【図27】実施例に示した昇降装置を装備した貨物自動
車が下り坂に停車している場合の荷役動作の説明図であ
る。
【図28】実施例に示した昇降装置を装備した貨物自動
車が下り坂に停車している場合の荷役動作の説明図であ
る。
【図29】本発明で使用可能なレベルセンサの他の構成
例を示す正面図である。
【図30】同平面図である。
【図31】同側断面図である。
【図32】図29乃至図31のレベルセンサを用いた場
合の電気回路図である。
【符号の説明】
1 貨物自動車 1A シャーシ 10 昇降プラットホーム 20 メインアーム 23 起伏・開閉用油圧シリンダ 30 昇降用油圧シリンダ 40 開閉用シリンダ部 41 起伏用シリンダ部 60 パワーユニット 62,70,72 油圧配管 71,73,74 電磁切換弁 75,76 流量調節弁 80,100 レベルセンサ a,b,c,d,e ソレノイド g 圧力スイッチ MS1,MS2 透過型フォトマイクロセンサ、水銀ス
イッチ MS3 マイクロスイッチ MS4 磁気近接スイッチ、水銀スイッチ CR1乃至CR5,MR リレー T タイマー

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両側と昇降プラットホーム側間が平行
    リンクを構成可能なメインアーム及びサブアームで連結
    された昇降装置が有している前記メインアームを回動さ
    せる昇降用シリンダ及び前記サブアームを構成する起伏
    ・開閉用シリンダを制御する昇降装置用制御装置におい
    て、 前記昇降用シリンダ及び前記起伏・開閉用シリンダに作
    動油を供給するパワーユニットと、該パワーユニットか
    らの作動油の供給を前記昇降用シリンダ側又は前記起伏
    ・開閉用シリンダ側に切り換える切換弁と、前記昇降プ
    ラットホームの水平状態を検出するレベルセンサとを備
    え、 前記レベルセンサで前記プラットホームの水平状態が検
    出された時点で前記起伏・開閉用シリンダを停止可能と
    したことを特徴とする昇降装置用制御装置。
  2. 【請求項2】 前記レベルセンサで作動されるタイマー
    を有し、前記レベルセンサが前記昇降プラットホームの
    閉成状態から水平状態となったことを検出したときに前
    記タイマーに通電して一定時間後に該タイマーの有する
    時限スイッチを作動させて前記昇降プラットホームを先
    端の下がった伏せる方向に駆動する請求項1記載の昇降
    装置用制御装置。
  3. 【請求項3】 前記昇降用シリンダと前記切換弁とを接
    続する油圧配管の圧力を検出する圧力スイッチを設けて
    前記昇降プラットホームの着地状態を検出する請求項1
    記載の昇降装置用制御装置。
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