JP7141694B2 - パレットトラック - Google Patents

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Description

本発明は、パレットトラックに関する。
従来、特許文献1に示すように、前後方向に延出する左右一対のフォーク形荷台と、前記フォーク形荷台の前端部に支持される走行用前輪とを有する荷物載置部と、走行用後輪を有し前記フォーク形荷台の後端部を支持するとともに前記フォーク形荷台を昇降させる昇降装置と、前記昇降装置を操作する操作部とを備え、フォーク形荷台を樹脂パレットの差込空間に差し込んだ後に上昇させることで、荷物が載置された樹脂パレットを運搬可能に構成されたパレットトラックが知られている。
特許文献1に示すパレットトラックにおいては、フォーク形荷台は走行用前輪よりも前方に延出しており、フォーク形荷台の上面はフォーク形荷台が最下降位置に下降された状態で、走行用前輪の上端以上の上下位置に位置している。
また、近年、樹脂パレットにおいては軽量化および薄型化が図られており、樹脂パレットの上台と下台との間に形成される差込空間の上下寸法が小さくなっている。
従って、樹脂パレットの差込空間にフォーク形荷台の先端を差し込んで、走行用前輪が樹脂パレットの下台に乗り上げた際に、フォーク形荷台の先端部が樹脂パレットの上台に接触する場合があった。この場合、フォーク形荷台をさらに差込空間に差し込むためにパレットトラックを前方へ移動させると、軽量化された樹脂パレットがフォーク形荷台とともに前進して、フォーク形荷台を差込空間に差し込みにくくなることがあった。
また、薄型化された樹脂パレットを運搬するパレットトラックにおいては、走行用前輪が小径に形成されていて、走行用前輪のフォーク形荷台からの下方への突出量が小さくなっている。従って、走行用前輪が樹脂パレットの下台を乗り越えたときに、フォーク形荷台の下端が樹脂パレットの下台に摺接することがある。フォーク形荷台と樹脂パレットとが摺接すると、フォーク形荷台と樹脂パレットとの間に生じる摩擦力によって、フォーク形荷台をさらに差込空間に差し込む際に大きな力が必要となり、フォーク形荷台を差込空間に差し込みにくくなることがあった。
特開2005-231748号公報
そこで、本発明においては、軽量化、薄型化された樹脂パレットに対しても、樹脂パレットの差込空間へのフォーク形荷台の差し込みを行い易くすることができるパレットトラックを提供することを目的とする。
上記課題を解決するパレットトラックは、以下の特徴を有する。
即ち、本発明のパレットトラックは、前後方向に延出する左右一対のフォーク形荷台と、前記フォーク形荷台の前端部に支持される走行用前輪とを有する荷物載置部と、走行用後輪を有し前記フォーク形荷台の後端部を支持するとともに前記フォーク形荷台を昇降させる昇降装置と、前記昇降装置を操作する操作部とを備えたパレットトラックであって、前記フォーク形荷台の裏面には、前後方向に延出し前記フォーク形荷台の下端よりも下方に突出する樹脂板が取り付けられ、前記フォーク形荷台は、上面板と、前記上面板から下方に延出する側面板と、を有し、前記樹脂板は、前記フォーク形荷台の前記上面板の裏面に取り付けられ、前記フォーク形荷台の前記側面板の下端から下方に突出する
これにより、フォーク形荷台が樹脂パレットの下台に乗り上げた場合、フォーク形荷台を樹脂パレットに対して円滑に摺動させることが可能となり、フォーク形荷台の差込空間への差し込み作業を容易にすることができる。
また、前記樹脂板は、支持部材を介して前記フォーク形荷台の前記上面板の裏面に取り付けられている。
また、前記樹脂板は、前記走行用前輪よりも後方に配置されている。
これにより、フォーク形荷台の差込空間への差し込み始めから差し込み終わりまで、フ
ォーク形荷台の差し込み易さを継続することが可能となる。
また、前記荷物載置部は前記フォーク形荷台の前端部から前方へ延出するガイド部を有
し、前記ガイド部の上端は、前記フォーク形荷台の上面よりも低位置に配置されている。
これにより、走行用前輪が樹脂パレットの下台に乗り上げた後にパレットトラックを前
方へ移動させた場合に、樹脂パレットがパレットトラックとともに前方へ移動することが
なく、フォーク形荷台を差込空間内に円滑に差し込むことが可能となる。
本発明によれば、樹脂パレットの差込空間へのフォーク形荷台の差し込み作業を容易にすることができる。
パレットトラックおよび樹脂パレットを示す側面図である。 パレットトラックを示す側面図である。 パレットトラックを示す正面図である。 パレットトラックを示す平面図である。 パレットトラックを示す底面図である。 フォーク形荷台の先端部に配置されるガイド部を示す側面図である。 フォーク形荷台の先端部に配置されるガイド部を示す平面図である。 荷物載置部を示す正面断面図である。 フォーク形荷台を樹脂パレットの差込空間に差し込む際のパレットトラックの挙動を示す側面図である。
次に、本発明を実施するための形態を、添付の図面を用いて説明する。
図1~図5に示すパレットトラック1は、本発明に係るパレットトラックの一実施形態であり、荷物が載置される荷物載置部2と、荷物載置部2を昇降させる昇降装置3と、昇降装置3を操作する操作部5とを有している。
パレットトラック1は、荷物が載置されたパレットを運搬可能に構成されている。パレットトラック1は、樹脂パレットおよび木製パレット等の種々の材質のパレットを運搬することが可能であるが、以下の説明においては、樹脂パレット80を運搬する場合の例について説明する。
また、以下の説明においては、図1における「左側」、「右側」、「紙面奥側」、および「紙面手前側」を、それぞれパレットトラック1の「後側」、「前側」、「左側」、および「右側」と規定する。また、図1における「上側」及び「下側」を、それぞれパレットトラック1の「上側」及び「下側」と規定する。
荷物載置部2は、前後方向に延出する左右一対のフォーク形荷台21と、フォーク形荷台21の前端部に支持される走行用前輪22とを、フォーク形荷台21の後端部に接続される基部体23とを有している。
荷物載置部2においては、荷物を載せた樹脂パレット80の差込空間81にフォーク形荷台21を差し込んで上昇させることにより、樹脂パレット80を持ち上げることが可能となっている。差込空間81は、樹脂パレット80の上台82と下台83との間に形成されている。樹脂パレット80の上台82および下台83は、樹脂部材にて形成されている。
フォーク形荷台21は、上面21aが樹脂パレット80の載置面となっている。
フォーク形荷台21の前端部にはアーム24が支持されている。アーム24は、一端部(後端部)が回動軸24aによってフォーク形荷台21に支持されている。アーム24の他端部(前端部)には、走行用前輪22が前輪軸24bによって回転可能に支持されている。前輪軸24bは回動軸24aよりも前方に配置されている。
アーム24は、回動軸24aを中心として回動可能に構成されており、アーム24が回動軸24を中心に回動することで、走行用前輪22がフォーク形荷台21に対して上下移動可能となっている。
フォーク形荷台21の内部には、前後方向へ延出する昇降ロッド25が収容されている。昇降ロッド25の前端部は、連結軸24cを介してアーム24の一端部に連結されている。連結軸24cは回動軸24aの上方に配置されている。
昇降ロッド25は、前後方向へ移動可能に構成されており、昇降ロッド25を前後方向へ移動させることで、アーム24を回動軸24aを中心として回動させることが可能となっている。
アーム24はフォーク形荷台21の前端部から前方へ延出しており、アーム24の他端部に支持されている走行用前輪22は、フォーク形荷台21の前端部よりも前方に配置されている。荷物載置部2は、フォーク形荷台21の前端部から前方へ延出するガイド部29を有している。
基部体23は、正面視略三角形状の箱型に形成されており、前低後高姿勢に傾斜して配置されている。基部体23の左右両側の下面にそれぞれフォーク形荷台21の後端部が接続されている。基部体23におけるフォーク形荷台21が接続される部分の上方には、昇降アーム26が配置されている。昇降アーム26は、左右のフォーク形荷台21に対応して左右一対設けられている。昇降アーム26は、支持軸27を介して基部体23に支持されており、支持軸27を中心として回動可能に構成されている。
昇降アーム26は、支持軸27から下方へ延出する一端部26aと、支持軸27から後方へ延出する他端部26bとを有している。一端部26aと他端部26bとは、支持軸27を中心として一体的に回動可能に構成されている。昇降アーム26の一端部26aには、昇降ロッド25の後端部が接続されている。
基部体23の上端部における左右中央には、後方に向けて延出する昇降装置連結部28が設けられている。昇降装置連結部28の後部はボス状に形成されている。
昇降装置3は、切換バルブやリリーフバルブや油路が備えられる油圧ベース35と、油圧ベース35の前部に上下方向に貫通して固定される油圧シリンダ37と、油圧シリンダ37の下端に横設された車軸30に回転自在に支持される走行用後輪34と、油圧シリンダ37の下部外周に回転自在に支持される軸受体31と、油圧ベース35上において油圧シリンダ37の外周に配設される油タンク33と、油圧シリンダ37の上部に伸縮可能に設けられ油圧が送油されることにより上昇するラムピストン32と、油圧ベース35後部上に設けられる油圧ポンプ36と、該油圧ポンプ36を加圧するプランジャピストン38とを有している。
軸受体31は油圧シリンダ37から左右側方に延出しており、軸受体31の左右外側の端部には、それぞれ昇降アーム26の他端部26bが接続されている。これにより、荷物載置部2と昇降装置3とが連結されている。
ラムピストン32の上端は昇降装置連結部28の後部に接続されており、ラムピストン32が伸縮することによって、昇降装置3によりフォーク形荷台21を昇降させることが可能となっている。
前記走行用後輪34は油圧ベース35と連結されている。
操作部5は、油タンク33の後部に取り付けられるハンドルベースブラケット54と、ハンドルベースブラケット54の後部に連結されるハンドルベース55と、ハンドルベース55上に固定されるハンドル51と、ハンドル51の上部に設けられるグリップ52と、グリップ52に沿って配設される昇降切換レバー53を有している。ハンドルベース55は、プランジャピストン38の上部と接続されている。
ハンドル51は左右方向へ回動可能に構成されており、ハンドル51の回動に連動して走行用後輪34も左右に回動するように構成されている。本実施形態では、ハンドル51および走行用後輪34は、約180度左右に回動可能に構成されている。
ハンドル51は、垂直方向に立設した立設姿勢と、後方へ傾倒した傾倒姿勢とに変位可能に構成されており、下端部を中心として立設姿勢と傾倒姿勢との間で回動可能である。
グリップ52はハンドル51の上端部に配置されており、正面視において横長の略四角形ループ状に形成されている。昇降切換レバー53は、グリップ52の中央部に配置されている。昇降切換レバー53は、操作することにより上昇操作位置と下降操作位置との間で変位可能に構成されている。
昇降切換レバー53は油圧ベース35に設けられる切換バルブの操作部と連結されており、昇降切換レバー53を操作して上昇操作位置に変位させると油圧シリンダ37への圧油の送油が可能となる。また、昇降切換レバー53を操作して下降操作位置に変位させると、油圧シリンダ37から油タンク33への圧油のリリーフが可能となる。
なお、グリップ52の形状は横長の略四角形ループ状に限定するものではない。例えば、楕円状に形成したり、水平方向に延出するバー形状に形成したりすることも可能である。
このように構成されるパレットトラック2においては、昇降切換レバー53を操作して上昇操作位置に切り換えた状態でハンドル51を立設姿勢と傾倒姿勢との間で回動させると、プランジャピストン38が昇降されて、油圧ポンプ36から圧油が切換バルブを介して油圧シリンダ37に送油され、ラムピストン32を押し上げる。このラムピストン32の上昇によりフォーク形荷台21の後端部に配置される昇降装置連結部28および基部体23が持ち上げられる。
基部体23が持ち上げられると支持軸27が上昇して、昇降アーム26の他端部26bが支持軸27を中心として相対的に下方に回動され、一端部26aが前方へ回動する。
昇降アーム26の一端部26aが前方へ回動することにより、昇降ロッド25が前方へ移動する。昇降ロッド25が前方へ移動すると、アーム24の他端部が下方に回動されて、走行用前輪22が下方に移動する。その結果、フォーク形荷台21が前端部から後端部にわたって全体的に上昇し、フォーク形荷台21に載置された荷物が持ち上げられる。この場合、フォーク形荷台21が昇降可能な範囲における最も高い位置が、フォーク形荷台21の上昇位置となる。
荷物がフォーク形荷台21によって持ち上げられた状態で、グリップ52を後方に引っ張ってまたは前方へ押すことにより、走行用前輪22および走行用後輪34が転動して、パレットトラック1により荷物を運搬することが可能である。
荷物をパレットトラック1により所望の位置まで運搬した後に昇降切換レバー39を操作して下降操作位置に切り換えると、切換バルブが切り換えられて、圧油が油圧シリンダ37から油タンク33へリリーフされて、ラムピストン32がフォーク形荷台21の自重により下降する。この場合、フォーク形荷台21が昇降可能な範囲における最も低い位置が、フォーク形荷台21の下降位置となる。
このように、操作部5は昇降装置3を操作可能に構成されており、操作部5により操作された昇降装置3はフォーク形荷台21を上昇位置と下降位置との間で昇降させることが可能である。
図6、図7に示すように、フォーク形荷台21に支持される走行用前輪22は、車輪全体がフォーク形荷台21の前端よりも前方に位置している。走行用前輪22の上端は、フォーク形荷台21が下降位置に下降している状態で、フォーク形荷台21の上面21aの高さ位置以下の高さに配置されている。
ガイド部29は、フォーク形荷台21の前端部から前方へ向けて延出している。ガイド部29の上端は、フォーク形荷台21の前端部から前方へ向けて水平方向に延出している。
ガイド部29の上端は、フォーク形荷台21の上面21aよりも低位置に配置されている。また、ガイド部29の上端は、フォーク形荷台21が下降位置に下降している状態で、走行用前輪22の上端よりも低位置に配置されている。
ガイド部29は、走行用前輪22の左右側方に配置される側部ガイド29aと、走行用前輪22の前方に配置される前部ガイド29bとを有している。つまり、ガイド部29は、左右一対の側部ガイド29aと前部ガイド29bとによって、走行用前輪22の左右側方および前方を囲むように配置されている。
ガイド部29の上方は開放されており、走行用前輪22のガイド部29よりも上方に位置する部分は露出している。
左右一対の側部ガイド29aは、フォーク形荷台21の前端から前方へ向かって互いに平行となるように延出している。前部ガイド29bは、側部ガイド29aの前端部に接続されており、前方へ凸となる略円弧形状に形成されている。
側部ガイド29aの下端は、後端部から前方へ向かって水平方向に延出した後、前方へ向かうにつれて上昇する方向に傾斜している。また、前部ガイド29bの下端は、側部ガイド29aに連続して前方へ向かうにつれて上昇する方向に傾斜している。つまり、ガイド部29の前部は、下端が前方へ向かうにつれて上昇する傾斜部29Aに構成されている。
本実施形態においては、ガイド部29は、屈曲した丸棒状の金属部材をフォーク形荷台21の前端部に取り付けることにより構成されており、側部ガイド29aは、走行用前輪22の左右側方に位置する丸棒状の金属部材と、この丸棒状の金属部材の上端に接続した板状の金属部材とで構成され、前部ガイド29bは、走行用前輪22の前方に位置する丸棒状の金属部材と、この丸棒状の金属部材の内周部に接続した板状の金属部材とで構成されている。
前後方向において、走行用前輪22の前端からガイド部29の前端までの寸法Lは、走行用前輪22の径寸法R以下の大きさに設定されている。このように、寸法Lを径寸法R以下の大きさの寸法に設定することで、ガイド部29の前端が走行用前輪22の前端よりもあまり前方へ突出しすぎないようにしている。
図5、図8に示すように、フォーク形荷台21は、前後方向に延出し板面方向が水平方向となるように配置される上面板21Aと、上面板21Aの左右両端から下方に延出し板面方向が垂直方向となるように配置される側面板21Bとを有している。左右の側面板21Bの下端部には、側面板21Bを水平方向に向けて左右内側に屈曲させた折返部21Cが形成されている。上面板21A、側面板21B、および折返部21Cは、例えば鋼板等の板状の金属部材にて構成されている。
上面板21Aの上面がフォーク形荷台21の上面21aとなり、上面板21Aの下面がフォーク形荷台21の裏面21bとなっている。
フォーク形荷台21の内部には、前後方向に延出する樹脂板70が設けられている。樹脂板70は四角柱形状に形成され、支持部材71を介してフォーク形荷台21の裏面21bに取り付けられている。樹脂板70はフォーク形荷台21の下端よりも下方に突出している。つまり、樹脂板70の下端面は、側面板21Bの折返部21Cよりも下方に位置している。
樹脂板70は、フォーク形荷台21の後端部から前端部にかけて設けられている。樹脂板70は、例えばフォーク形荷台21における基部体23に接続されている部分とアーム24を支持している部分との間に配置することができる。樹脂板70は、ナイロン樹脂等の樹脂部材にて構成されている。
各フォーク形荷台21において、昇降ロッド25は左右中央部に配置されており、樹脂板70は昇降ロッド25よりも左右内側に配置されている。つまり、一対のフォーク形荷台21のうち、左方に配置されるフォーク形荷台21においては、樹脂板70は昇降ロッド25よりも右方に配置されており、右方に配置されるフォーク形荷台21においては、樹脂板70は昇降ロッド25よりも左方に配置されている。
パレットトラック1は、フォーク形荷台21が下降位置に下降した状態における床面からフォーク形荷台21の上面21aまでの寸法、およびフォーク形荷台21の下端と床面とのクリアランスを小さく設定して、薄型化、軽量化を図った樹脂パレット80を運搬するのに適した形状に構成されている。
例えば、フォーク形荷台21が下降位置に下降した状態における床面からフォーク形荷台21の上面21aまでの寸法は55mmに設定することができ、フォーク形荷台21の下端と床面とのクリアランスは20mmに設定することができる。
このように構成されるパレットトラック1は、フォーク形荷台21を樹脂パレット80の差込空間81に差し込む際に、次のような挙動を示す。
まず、図9(a)に示すように、下降位置に下降した状態のフォーク形荷台21の先端部を樹脂パレット80の差込空間81に近接させる。
次に、この状態から、パレットトラック1を前方へ移動させると、図9(b)に示すように、フォーク形荷台21の先端部が差込空間81内に進入して、走行用前輪22が樹脂パレット80の下台83に乗り上げる。
この場合、フォーク形荷台21の先端部に位置するガイド部29は傾斜部29Aを有しているため、フォーク形荷台21を差込空間81に差し込んだ際にガイド部29が下台83に接触したとしても、フォーク形荷台21を円滑に差込空間81に差し込むことが可能となっている。
走行用前輪22が樹脂パレット80の下台83に乗り上げると、フォーク形荷台21の先端部に配置されるガイド部29が樹脂パレット80の上台82に近づくこととなる。
走行用前輪22が樹脂パレット80の下台83に乗り上げた場合、仮に図9(b)に2点鎖線で示すように、フォーク形荷台21の前端部が走行用前輪22よりも前方に延出するとともに、走行用前輪22の上端以上の上下位置に位置していると、フォーク形荷台21の前端部が樹脂パレット80の上台82に接触してしまう。
特に、薄型化、軽量化を図った樹脂パレット80においては、差込空間81の上下寸法が小さく設定されているため、フォーク形荷台21の前端部が樹脂パレット80の上台82に接触し易くなっている。
フォーク形荷台21の前端部が上台82に接触したままパレットトラック1を前方へ移動させると、樹脂パレット80がパレットトラック1とともに前方へ移動し、フォーク形荷台21の差込空間81への差し込み作業が行いにくくなってしまう。
しかし、本実施形態に係るパレットトラック1においては、フォーク形荷台21の先端部に位置するガイド部29の上端はフォーク形荷台21の上面21aよりも下方に位置しているため、走行用前輪22が樹脂パレット80の下台83に乗り上げた場合においても、ガイド部29と上台82との間には空間が存在しており、ガイド部29が上台82に接触することはない。
従って、走行用前輪22が下台83に乗り上げた後にパレットトラック1を前方へ移動させた場合に、樹脂パレット80がパレットトラック1とともに前方へ移動することがなく、フォーク形荷台21を差込空間81内に円滑に差し込むことが可能となっている。同様に、差込空間81に差し込んだフォーク形荷台21を円滑に抜き出すことも可能である。
また、ガイド部29の上端は、フォーク形荷台21が下降位置に下降された状態で走行用前輪22の上端よりも低位置に配置されているため、走行用前輪22が下台83に乗り上げた際に、ガイド部29が上台82に接触することをより抑制することが可能となっている。これにより、フォーク形荷台21の差込空間81への差し込みをより円滑に行うことが可能となっている。同様に、差込空間81に差し込んだフォーク形荷台21をより円滑に抜き出すことも可能である。
さらに、ガイド部29の走行用前輪22からの前方への突出寸法Lは、走行用前輪22の径寸法R以下の大きさに設定されており、ガイド部29の前端が走行用前輪22よりも前方へ突出しすぎないように構成されているため、ガイド部29が上台82に接触することがさらに抑制され、フォーク形荷台21の差込空間81への差し込みをより円滑に行うことが可能となっている。同様に、差込空間81に差し込んだフォーク形荷台21をより円滑に抜き出すことも可能である。
また、仮にガイド部29の上端が前側から後側に向かって上昇し、ガイド部29の後端の高さ位置がフォーク形荷台21の上面21aと同じ高さ位置であったとすると、走行用前輪22が下台83に乗り上げた後にパレットトラック1を前方へ移動させた場合に、ガイド部29の上端が樹脂パレット80の上台82に接触するおそれがある。
しかし、本実施形態に係るパレットトラック1においては、ガイド部29は、フォーク形荷台21の上面21aよりも低位置において、フォーク形荷台21の前端部から前方へ向けて水平方向に延出している。従って、走行用前輪22が下台83に乗り上げた後にパレットトラック1を前方へ移動させたとしても、ガイド部29の上端が樹脂パレット80の上台82に接触することがなく、フォーク形荷台21の差込空間81への差し込みを円滑に行うことが可能となっている。同様に、差込空間81に差し込んだフォーク形荷台21を円滑に抜き出すことも可能である。
また、ガイド部29は、走行用前輪22の左右側方および前方を囲むように配置されている。これにより、フォーク形荷台21を樹脂パレット80の差込空間81に差し込む際に、走行用前輪22の接地部以外の箇所が樹脂パレット80における差込空間81の縁部に直接接触することが抑制され、フォーク形荷台21の差込空間81への差し込みを円滑に行うことが可能となっている。同様に、差込空間81に差し込んだフォーク形荷台21をより円滑に抜き出すことも可能である。
図9(b)に示すように、走行用前輪22が樹脂パレット80の下台83に乗り上げた後に、パレットトラック1を前方へ移動させて、フォーク形荷台21をさらに差込空間81内に差し込んでいくと、図9(c)に示すように、フォーク形荷台21の下端が樹脂パレット80の下台83に乗り上げて、走行用前輪22が床面から浮いた状態となる。
特に、薄型化、軽量化を図った樹脂パレット80を運搬する際に用いられるパレットトラック1においては、走行用前輪22のフォーク形荷台21の下端から下方への突出量、つまりフォーク形荷台21と床面とのクリアランスが小さく設定されているため、フォーク形荷台21の下端が樹脂パレット80の下台83に乗り上げて摺接し易くなる。
本実施形態に係るパレットトラック1においては、フォーク形荷台21の下端よりも下方に突出する樹脂板70を、フォーク形荷台21の延出方向に沿って設けているため、フォーク形荷台21が樹脂パレット80の下台83に乗り上げた場合、フォーク形荷台21の折返部21Cは下台83に接触せず、樹脂板70が下台83と摺接することとなる。
このように、フォーク形荷台21が樹脂パレット80の下台83に乗り上げて樹脂板70と下台83とが摺接した場合、樹脂板70および下台83は共に樹脂部材にて構成されているため、樹脂板70と下台83との間に生じる摩擦力が小さくなり、フォーク形荷台21を下台83に対して円滑に摺動させることが可能となる。
また、パレットトラック1においては、樹脂板70と下台83とが摺接した場合における樹脂板70の下台83に対する接触面積は、フォーク形荷台21の折返部21Cと下台83とが摺接した場合における折返部21Cの下台83に対する接触面積よりも小さくなるように構成されている。
従って、樹脂板70と下台83との間に生じる摩擦力が小さくなり、フォーク形荷台21を下台83に対して円滑に摺動させることが可能となっている。
これにより、走行用前輪22が差込空間81の入り口部分における下台83を乗り越えた後においても、フォーク形荷台21を差込空間81内に小さな力で差し込むことが可能となり、フォーク形荷台21の差込空間81への差し込み作業を容易にすることができる。同様に、差込空間81に差し込んだフォーク形荷台21を抜き出す際の作業も容易とすることができる。
一方、フォーク形荷台21に樹脂板70を設けなかった場合は、金属部材にて構成される折返部21Cと樹脂部材にて構成される下台83とが摺接することとなり、折返部21Cと下台83との間に生じる摩擦力が大きくなって、フォーク形荷台21を差込空間81内に差し込む際に大きな力が必要となる。
また、金属部材にて構成される折返部21Cが摺接することにより、樹脂部材にて構成される下台83に生じる磨耗が大きくなる。これに対し、フォーク形荷台21に樹脂板70を設けた場合は、下台83に生じる磨耗が小さくなり、樹脂パレット80の寿命を延ばすことが可能となる。
また、フォーク形荷台21に設けられる樹脂板70は、走行用前輪22のよりも後方に配置されているため、走行用前輪22が下台83を乗り越えた後に、下台83と当接することとなる。従って、フォーク形荷台21の差込空間81への差し込み始めから差し込み終わりまで、フォーク形荷台21の差し込み易さを継続することが可能となる。同様に、差込空間81に差し込んだフォーク形荷台21を抜き出す作業の容易さを継続することもできる。
このように、パレットトラック1においては、ガイド部29および樹脂板70により、フォーク形荷台21を樹脂パレット80に対して抜き差しする作業が容易となるが、同様に木製パレット等の他の材質のパレットに対する抜き差し作業も容易とすることが可能である。
1 パレットトラック
2 荷物載置部
3 昇降装置
5 操作部
21 フォーク形荷台
21a 上面
21b 裏面
21A 上面板
21B 側面板
21C 折返部
22 走行用前輪
29 ガイド部
29a 側部ガイド
29b 前部ガイド
29A 傾斜部
70 樹脂板
80 樹脂パレット
81 差込空間
82 上台
83 下台
R 走行用前輪の径寸法
L 走行用前輪の前端からガイド部の前端までの寸法

Claims (4)

  1. 前後方向に延出する左右一対のフォーク形荷台と、前記フォーク形荷台の前端部に支持される走行用前輪とを有する荷物載置部と、走行用後輪を有し前記フォーク形荷台の後端部を支持するとともに前記フォーク形荷台を昇降させる昇降装置と、前記昇降装置を操作する操作部とを備えたパレットトラックであって、
    前記フォーク形荷台の裏面には、前後方向に延出し前記フォーク形荷台の下端よりも下方に突出する樹脂板が取り付けられ
    前記フォーク形荷台は、上面板と、前記上面板から下方に延出する側面板と、を有し、
    前記樹脂板は、前記フォーク形荷台の前記上面板の裏面に取り付けられ、前記フォーク形荷台の前記側面板の下端から下方に突出する、
    ことを特徴とするパレットトラック。
  2. 前記樹脂板は、支持部材を介して前記フォーク形荷台の前記上面板の裏面に取り付けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のパレットトラック。
  3. 前記樹脂板は、前記走行用前輪よりも後方に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパレットトラック。
  4. 前記荷物載置部は前記フォーク形荷台の前端部から前方へ延出するガイド部を有し、
    前記ガイド部の上端は、前記フォーク形荷台の上面よりも低位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のパレットトラック。
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