JPH0124651B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 地表面上に置かれたコンテナ１３の直近に運
搬車１の一端部１５を駆動可能で且つ当該地表面
上に運搬車１を支承可能な、一対の車軸に装荷さ
れた各々２つの車輪２，７と、運搬車１に装着さ
れ且つ地表面上に置かれたコンテナ１３を運搬車
１に設けた所定のコンテナ台に向つて上動させる
リフト装置８，９，１０，１１と、コンテナ１３
に隣接する運搬車１の一端部１５を、コンテナ１
３が上動され運搬車１に対し輸送位置に位置させ
る間地表面に固定させるように、コンテナ１３と
コンテナ１３に至近の車輪７との間において運搬
車１の一端部１５を上下動させる装置とを備え、
運搬車１の一端部１５を上下動させる装置には、
２つの車輪２，７間において運搬車１のシヤーシ
に枢支され、且つピストンロツドを有した油圧シ
リンダ１６と、油圧シリンダ１６のピストンロツ
ドに一のアーム部が枢支され、他方のアーム部が
車輪７の車軸に連結されると共に、両アーム部の
枢支点１８が運搬車１のシヤーシの、車輪７近傍
部分に設置されたベルクランク１７とが含まれ、
且つ運搬車１の一端部１５を上下動させる油圧シ
リンダ１６並びにベルクランク１７は釣合錘を用
いることなく運搬車１の一端部１５を上下動可能
に設けられてなる、コンテナ１３を載置し輸送す
るコンテナ運搬車。

技術分野 本発明はコンテナ（又は他のユニツト荷物）を
上動し運搬車の適所に載置して輸送するいわゆる
コンテナ運搬車に関する。

背景技術 従来のコンテナ運搬車には車輪付の少なくとも
２つの車軸、リフト装置およびコンテナ用の台等
が具備されている。

コンテナを積む時、コンテナ運搬車をコンテナ
に出来るだけ接近させ、コンテナ運搬車のリフト
装置のリフトビーム等をコンテナに連結し上動し
てコンテナ台に載置する。

通常コンテナ運搬車の一部は前方に突出してい
るので、コンテナに最至近の位置でのコンテナ運
搬車に対する地面上の支承点（最至近の車輪の地
面接触点すなわちコンテナ運搬車の先端点）とコ
ンテナの重心との間の距離は通常、車輪の半径に
コンテナ運搬車の突出部の長さとコンテナ運搬車
の幅の半分とを加えた値である。

重いコンテナ（例えば重量30トン）を上動可能
にするため、コンテナ運搬車にはコンテナ運搬車
自体の重量（例えば20トン）に釣り合う大きな釣
合錘（例えば20トン）が具備されねばならず、こ
のためコンテナ運搬車の重量（合計で40トン）が
重くなり、構造も強固にしなければならなくなる
のでコンテナ運搬車の価格が高くなり好ましくな
い。またコンテナ運搬車の重量が重くなるに伴い
コンテナ運搬車の外形が大となり、特にシヤーシ
の支承力を高めねばならず、コンテナ運搬車の操
縦性が悪くなる。

発明の開示 本発明によれば、コンテナを上動しコンテナ運
搬車に対し輸送位置に配置する間コンテナに隣接
するコンテナ運搬車の端部はコンテナ運搬車の支
承面に当接され、コンテナに最至近のコンテナ運
搬車の車輪の車軸とシヤーシとの間に前記車軸に
対しコンテナ運搬車を上下動する好ましくは流体
により駆動される部材を設けることにより、コン
テナ運搬車に対する地面上の支承点とコンテナの
重心との間の距離がコンテナの幅の半分まで減少
でき、かつ釣合錘を不要にし得る。

再び上述した重量30トンのコンテナの場合を考
えるに、コンテナ運搬車の重量は40トン乃至20ト
ンの半分まで減少できる。このため構成が簡素化
され価格が安くなり更に利用度が高まる利点があ
ることは当業者には容易に理解されよう。

以上いわゆるコンテナ運搬車のみについて説明
したが、本発明は一単位毎の荷物いわゆるユニツ
ト荷物を上動し輸送する他の車両にも適用でき
る。例えばリフト装置が本発明に従つて使用され
る場合、本発明は引き車とそれに旋回可能に連結
されたリフト装置とから成る連結車両にも適用で
きる。

以下本発明を図面に沿つて説明するが、第１図
および第２図は夫々本発明によるコンテナの積込
位置および積降し位置にあるコンテナ運搬車の側
面図、第３図は本発明の別の実施例としてのコン
テナ運搬車の側面図である。

好適な実施例の詳細 第１図，第２図には夫々本発明による好適なコ
ンテナ運搬車の異なる作業位置を示す。説明上参
照番号は（１つの例外を除き）第１図のみに付
す。

運搬車１は２つの車軸を有しており、その１つ
である第１図の左側の車軸には駆動車輪２と駆動
モータ用ハウジング３とが取り付けられている。
この駆動モータ用ハウジング３は第１図および第
２図を比較すると明らかなように、運転者６用の
運転室５の操作場所と共に支軸４を中心に旋回可
能である。すなわち、駆動モータ用ハウジング３
および運転者６用の操作場所は、荷物の上げ降し
のため第１図の位置に、荷物を輸送するため第２
図の位置にそれぞれ旋回され得る。

一方第１図の右側の車軸は車輪７を有し、その
特殊な構成については以下に説明する。

運転室５に枢支されるマスト８と前後に変位可
能なマスト９とから成るいわゆる突出マスト装置
が運転室５の上部に配設されている。突出マスト
装置は２マスト８，９間に設けられた油圧シリン
ダ１０を介し周知の方法で前後に変位される。

上動油圧シリンダ１１が運搬車１とマスト装置
８，９（図示の実施例の場合マスト９）との間に
配置される。

油圧シリンダ１０並びに上動油圧シリンダ１１
の動作に必要な油圧は運搬車１のモータにより得
られ、他の必要な油圧機構を具備できる。

コンテナ１３又は他の（好ましくはユニツト形
の）荷物を上動するビーム１２が突出マスト装置
に枢支される。

第３の油圧シリンダ１４が第２図に示すように
突出マスト装置のマスト９とリフトビーム１２と
の間に配設されており、コンテナ１３が不安定で
あつてもコンテナ１３を保持している間コンテナ
１３を正しい位置に保持すべくビーム１２を安定
させるよう機能する。

第１図の右側の車輪７を保持する車軸には、２
作業位置に運搬車１を操作するため点線で示す部
材好ましくは油圧操作部材が設けられている。こ
れにより第１図に示すようなコンテナ上げ降し位
置にある場合、運搬車１の端部１５は地面および
コンテナ１３と当接し、一方第２図の如くコンテ
ナ輸送位置にある場合には、端部１５は運搬車１
が正常な水平位置を保つよう地面から離されてい
るように設けられている。

前記油圧操作部材は一端部を運搬車１のシヤー
シに枢支した油圧シリンダ１６と、ベルクランク
１７の一のアーム部に枢支されるピストンロツド
とを有し、ベルクランク１７の他方のアーム部は
車輪７の車軸に連結され、ベルクランクとの枢支
点１８は運搬車１のシヤーシに設けられる。この
構成の場合、油圧シリンダ１６のピストンロツド
の延出により、ベルクランク１７が時計方向に旋
回され、これにより運搬車１が第２図の位置に上
動されることになる。

コンテナ１３は（運搬車１の端部１５が地面と
当接した状態で）マスト装置８，９用の２油圧シ
リンダ１０，１１を介し周知の方法で上動され、
第１図の点線で示す中間位置から第２図に示す輸
送位置へと移動され運搬車１上に載置されること
は第１図（および第２図）から理解されよう。次
にコンテナ１３を降す場合は逆の操作が行なわ
れ、端部１５は再び地面と当接される。

第２図に示すコンテナ１３は輸送位置より幾分
上にあるよう示してあるが実際にはコンテナ１３
は運搬車１に載置されていることは理解されよ
う。

第３図には、コンテナの運搬車１以外のユニツ
ト荷物運搬車に本発明による構成を適用した場合
を示す。すなわち、この場合運搬車１は引き車２
０でなり、リフト装置２１が前記引き車２０に枢
支され連結されている。前記引き車２０には所望
の駆動力および操作性を与える部材が設けられて
おり、一方リフト装置２１には上述したものと同
一の突出マスト装置２２が具備されており、この
構成並びに動作は実質的に第１図および第２図の
ものと同様であるから詳細な説明は不要であろ
う。

運搬車１（第１図の）の場合と同様に、リフト
装置２１には端部２３を上下動させて地面に対し
当接ないしは離間させる部材が具備される。

本発明は図面に沿つてリフト、駆動動作等に関
連して説明した構成に限定されるものではなく、
荷物の上げ降し中車の傾斜中心を変位する構成を
も包有することは理解されよう。