JPS6014758B2 - フオ−クリフトトラツクにおける荷役装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はフオークリフトトラックの荷役装置に係り、さ
らに詳述すれば、ヒンジフオークアタッチメント作業機
装着時における、荷重中心位置を可及的に車体側に接近
せしめて許容荷重を増大するように改善された荷役装置
に関するものである。

一般に、フオークリフトトラックの左右マスト間中央部
にはリフトシリンダが配置されているため、作業機、た
とえばヒンジドフオークアタッチメント作業機日を装備
する場合、該作業機の大半は、マストＭの前面に配置さ
れるとともに、ヒンジドフオークアタツチメント作業機
日自体が独自の作業機構を有していることから、重量も
大きく、荷重中心位置が前方へ移動してしまい、その結
果フオークリフトトラックの許容荷重、すなわち積載能
力が著しく減殺するとともに、車両の前後安定度が低下
して車両性能の大幅な劣化を招く欠点があった。

本発明は、上述した従来装層の欠点を除去することを目
的としてなされたもので〜リフトシリンダをマストの後
方または外側方へ配穀せしめて、左右のマスト間に相当
の空間部を形成し「同空間部にヒンジドフオークアタッ
チメント作業機の一部を配該することによって荷重中心
位置を可及的に車体側へ近接し得るようにしたフオーク
リフトトラックにおける荷役装置を提供することである
。

以下図示の実施例にもとづいて本発明を詳細に説明する
。図において１はアウタマストｌａとインナマストｌｂ
とから成る左右一対のマスト装置を示しており、両アウ
タマストｌａは、その上端部をアッパクロスビーム２に
より、また下端部をロアクロスビーム３により、それぞ
れ連結されるとともに、下端部が車体４の前車軸にマス
トサポート部材を介して前後方向の煩勤可能に支持され
ていて、ティルトシリンダ５によって前後便される。

一方、ィンナマスト１ｂは上端部および下総部をアツパ
タイビーム６、ロアタイビーム７によつてそれぞれ連結
されていて、前記アウタマストｌａにリフトロ−ラ８を
介して上下動可能とされている。後述する昇降部材９を
昇降するための２本のｌｊフトシリンダ１Ｑ‘ま、左右
のマスト装置翼の後方に配置（外側方に配置しても差支
えない）され、アウタマスト貴ａのロアクロスビーム３
上に立設されている。リフトシリンダ蔓０のピストンロ
ッド１０ａ上端には、ほぼＵ字形のホイール支持体１１
が固着されＬ このホイール支持体１３に支軸１２を介
して回転可能に支持されたチェーンホイール亀３には、
一端をアウタマストｌａに固着し、他端を昇降部村９に
固着したりフトチェーン官４が擬装されている。また、
ホイール支持体１１１こは、インナマスト竃ｂの上端部
またはアツパタィピーム６に固着された、ほぼＵ字形の
受穣体１５が沼動可能に外鼓されており「 この受承体
１５の側板にはチェーンホイール１３の支軸】２と係合
する縦長のガイド溝１６が形成されていて、このことに
よって昇降部村９にはガイド簿１６の長さによって決定
するフリ−リフトが与えられるようになっている。前記
のように、通常左右のマスト装置１間に配置されている
リフトシリンダ１０を、マスト装置１の後方に配置した
ことによって、左右のマスト装置１間には相当スペース
の空間部１７が形成される。

図中日‘まヒンジドフオークアタッチメント作業機であ
って、マスト装置１に沿って昇降する昇降部材９と、昇
降部材９の前面に保持された荷物支持部材２９とより構
成され、昇降部村９は、マスト装置１と並行する一対の
側板９Ａ，９Ａと、両側板９Ａの上端部を連絡する頂板
９８とより成り、側板９Ａの外側面に軸支されたりフト
ローフ９Ｃを介してインナマストーｂもこ、昇降可能に
鉄合することによって昇降部材９は、前記空間部１７内
に配設される。

また、昇降部材９の側板９Ａ下部には、左右一対のブラ
ケット１８が前方へ指向して突設され、このブラケット
１８の前端には、左右方向に延在された荷物支持部材２
９の−部を構成するフィンガバー軍９の背面部が「上下
方向に対して回教可能に軸３川こよって枢着されている
。前記荷物支持部材２９は〜 フィンガバー１９、該フ
ィンガバー１９に吊談されたフオーク２８、該フィンガ
バ−１９に支持されたバックレスト２１とより構成され
、フィンガバー１９の両側端にはアーム２０が上方に指
向して延在され、そのほぼ中間部にはバックレスト２１
の下部が枢支され、アーム２０の上部前面は前記バック
レスト２亀の背面と当接していて「バックレスト２１の
前方向のみの回動を許容している。

前記バックレスト２１の背面適宜位贋には、バックレス
ト２１を後方に付勢するためのバックレストスプリング
２２の一端が係止され、他端はフィンガバー１９に突談
されたスプリングアーム２３に係止されている。これに
よってバックレスト２１は、常時はフオーク２８の垂直
部前面と面一となるように付勢され、前方への屈曲のみ
が可能な状態とされている。前記昇降部村９の頂板９Ｂ
中央部には、シリンダプラケツト２４が設けられていて
、ダンプシリンダ２５の基端部が枢支される一方、該シ
リング２６より延在するピストンロッド２５ａ端は、フ
ィンガバー１９の背面より後方に向って突談したロッド
ブラケット２６に連結されていて、シリンダ２５を作動
させることによって前記フィンガバー１９が、前記ブラ
ケット１８との稔着軸３０を支点にして伸仰される。

図中２７‘まストッパーで、バックレスト２１の頂部背
面に固着されており、フィンガバ−１９が仰向されて、
バックレスト２１が後方に移動したときに〜昇降部材９
の頂板９Ｂと当援することによってバックレスト２１の
移動が阻止される。本実施例の構成は上記のように、昇
降部材９を昇降させるための一対のリフトシリンダ１０
を、ィンナマストｌｂおよびアウタマストｌａから成る
マスト装置１の後方にそれぞれ配設せしめて、左右のマ
スト間に空間部を形成するとともに、従来、マストの前
方に配されていたダンピングシリンダブラケット相当の
昇降部材を前記空間部内に配設し、該昇降部村はその側
部によりィンナマスト竃ｂと鉄合するりフトローラ８を
、その前部により回動可能なフオーク支持部を、さらに
その上部によりダンプシリンダ２５を支持するように形
成して、ヒンジドフオークアタッチメント作業機日を構
成する荷物支持部材２９を、マスト装置Ｉ前面に可及的
に近接配置せしめたものであるから、車両の前後安定性
が向上し、その結果フオークリフトトラックの積載能力
を向上し得るものである。

しかもヒソジドフオークアタツチメント作業機日全体を
、車体４側へ近接できたことによって、フロントタイヤ
中心からバックレスト２１までの距離を縮少できたこと
と、リフトシリンダ１０をマスト装置１の後方へ配置し
たことにより、視界にとって障害となるものが、運転者
前方の下方手前に近寄る結果運転席からのフオーク２８
先端視野を良化し、フオーク作業がし易くなった。また
、リフトシリンダ１０が左右にそれぞれ１本づつ配置さ
れているため、偏荷重に対しても安定した荷役作業がで
きることと、万一前方からの障害物や落下物があっても
、リフト′シリング１０や配管部材（図示せず）はマス
ト装置１によって保護されるため、リフトシリンダ１０
のオイル洩れやシリンダロッド１０ａの損傷などを防止
することができる。なお、本実施例ではヒンジドフオー
クアタッチメント作業機日を作動させるためのダンプシ
リンダ２５を、昇降部材９の中央に１本配置して説明を
行なったが、第６図に示すように、ダンプシリンダ２５
を２本にし、昇降部村９の可及的側部に配置すれば、昇
降部村９の中央からの前方視野が一層良化する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置を示す側面図、第２〜５図は本発明の
実施例を示すもので、第２図は側面図、第３図は要部破
断平面図、第４図は要部背面図、第５図は姿都側面図、
第６図は他の実施例を示す姿部背面図である。 １．…・・マスト装置、ｌａ・・・・・・アウタマスト
、ｌｂ．・・・・・ィンナマスト、４・・…・車体、９
・・・・・・昇降部村、１０……リフトシリンダ、１７
…・・・空間部、１８……ブラケツト、１９……フイン
ガバー、２０……アーム、２１……バックレスト、２２
……バックレストスプリング、２４……シリンダブラケ
ツト〜２５……ダンプシリンダ、２５ａ……シリンダロ
ツド、２６……。 ツドブラケツト、２８・・・・・・フオーク、２９・・
・・・・荷物支持部材、３０…，．軸、Ｈ……ヒンジド
フオークアタッチメント作機。第１図 第２図 第３図 第４図 第５図 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 昇降部材を昇降するためのリフトシリンダを、イン
   ナマストおよびアウタマストからなるマスト装置の後方
   または外側方にそれぞれ配設せしめて、左右のマスト間
   に空間部を形成し、該空間部内に配置した昇降部材に対
   し、フオークを係留するフインガバーを上下方向回動可
   能に取付けるとともに、該フインガバーを回動させるた
   めのダンプシリンダを該フインガバーと昇降部材との間
   に架設し、フインガバーの頂部には常時はフオークの垂
   直部前面と面一となるように付勢され前方への屈曲のみ
   が可能な状態でバツクレストを取付けたフオークリフト
   トラツクにおける荷役装置。