JP6587876B2 - 荷役装置 - Google Patents

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Description

本発明は、荷役装置に関し、さらに詳しくは、上下に昇降するフォーク式の荷台に搬送物を載せて搬送物の積み降ろしを行う荷役装置に関する。
荷役装置は、工場や倉庫等で荷役作業を行うときに従来から用いられている。とりわけ、フォーク式の荷台を備えた荷役装置は多くの工場や倉庫等で用いられている。
例えば、特許文献1で提案されている自走リフトトラックは、こうした荷役装置の1つである。この自走リフトトラックは、車輪を備えた台車と、台車から上側に向けて延びるマストと、搬送物を載せる荷台とを有している。荷台は、マストの位置から前方に向けて突出する爪を備えており、マストに沿って昇降する。荷台の昇降は、マストに取り付けられたシリンダを伸縮させることによって行われる。また、この自走リフトトラックは、マストの後側に、荷台を昇降させる駆動装置と、自走リフトトラックを走行させるときに操作する操作ユニットとを備えている。駆動装置は、外殻をなすボックスと、ボックスの内部に収容され、シリンダを伸縮させる油圧ポンプと、この油圧ポンプを駆動するモータと、モータを駆動するバッテリと、によって構成されている。
この自走リフトトラックは、搬送物を2本の爪で受けて荷台に載せ、自走リフトトラック自体を走行させたり、荷台を上下に昇降させたりすることによって、荷役作業を行う。この自走リフトトラックのような荷役装置は、シート状の部材が巻かれて円筒状をなすロールの荷役作業にも用いられている。
荷役装置でロールの荷役作業を行う場合、一般に、パレットに載せられたロールを荷台に向けて転がして荷台に載せている。この場合、ロールを載せる専用の荷受を荷台に取り付け、ロールが荷台から転がり落ちることを防止することが行われている。
図7は、荷役装置100の荷台110に載せられた従来から用いられている荷受115の一例を示している。この荷受115は側面の形状が円弧状をなしている。この荷受115は先端部が上側に受けて湾曲しているので、荷受115に載せられた搬送物Xが荷受115の前部から転がり落ちること抑制する。そのため、昇降機構120で荷台110を上昇させて搬送させても、搬送物Xが搬送中に荷受115の前部から落下することを効果的に抑制することが可能である。
特開平11−310398号公報
しかしながら、図7に示した荷受の前部は上側に向かって湾曲しているため、荷受の前部がパレットの上面よりも上側に位置している。この場合、パレットに載せられたロールをパレットから荷受に移動する際、ロールが荷受の前部に突き当たってしまう。そのため、図7に示す荷受は、搬送物の積み降ろしを円滑に行うことの妨げとなってしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、搬送物を円滑に積み降ろしすることができ、搬送物を荷受に安定して載せておくことができる荷役装置を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明に係る荷役装置は、搬送物が載せられる荷台と、前記荷台を昇降させる昇降機構と、走行用の車輪を有し、前記昇降機構を支持する台車フレームと、を備え、前記荷台は、前記昇降機構によって、前記搬送物が積み降ろしされる下降形態と、前記車輪が接地された接地面から所定の高さに上昇された上昇形態との間で昇降され、前記荷台は、搬送物が載せられる荷受を有し、前記荷受の上面には、前後方向の中間部が前部と後部よりも下側に向けて窪んだ凹部が形成され、前記荷受の前部は、前記下降形態において、前記搬送物が載せられるパレットの上面と同じ高さか又は低くなるように形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、荷受の上面に上記の凹部が形成されているので、荷受に載せられた搬送物を安定させて搬送することができる。また、荷受の前部は、上述した下降形態において、搬送物が載せられるパレットの上面と同じ高さか又は低くなるように形成されているので、パレット上の搬送物を荷受に載せたり荷受に載せられた搬送物をパレットに降ろしたりする積み降ろし作業を安全且つ効率よく行うことができる。
本発明に係る荷役装置において、前記荷受を傾けて、該荷受の前部を上下に移動させる傾斜機構が設けられている。
この発明によれば、搬送物を荷受に載せたり荷受から降ろしたりする積み降ろし作業を行うときには、荷受を水平にすることによって、搬送物を荷受の前部から載せたり降ろしたりすることを容易に行えるようにすることができる。一方、搬送物を荷受に載せて搬送するときには、荷受の前部の高さを相対的に高くすることによって、荷受が前部から落下してしまうことを効果的に抑制することができる。
本発明に係る荷役装置において、前記昇降機構は、前記荷台を上下に案内するマストを備え、前記荷台は、前記マストの前面にスライドするバックレストと、該バックレストの前側に設けられ、前記荷受が取り付けられた荷受取付部と、前記バックレストの上部と前記荷受取付部の上部とを連結する連結部材とを有し、前記荷受取付部と前記バックレストとは、前記荷受取付部は、前記連結部材を軸にして前記バックレストに対して回転可能であり、前記傾斜機構は、前記マストの前面に取り付けられたレールと、前記荷受取付部に取り付けられ、前記レールの前面上を移動するローラとを有し、前記レールは、該レールの下端から所定の距離だけ上側に離れた位置から前記下端に向かうにしたがって前面が前側から後側に斜めに傾く傾斜部と、該傾斜部よりも上側に形成され、前面が平坦な平坦部とにより構成されている。

この発明によれば、下降状態から荷台を上昇させることによって、荷台に取り付けられたローラがレールの傾斜部を乗り上げて平坦部に移動する。ローラがレールの傾斜部を乗り上げて平坦部に移動することによって、荷受取付部の下部が前側におされる。荷受取付部とバックレストとは、上部が連結部材により連結されており、荷受取付部が連結部材を軸にしてバックレストに対して回転可能である。そのため、荷受取付部の下部が前側に押されることによって、荷受取付部は前側を上側に向けて傾けられる。荷受は、荷受取付部に取り付けられているので、荷受取付部の前部が上側に向けれるようにして傾けられる。その結果、搬送物を搬送するために荷台を上昇させると、荷台の上昇に伴って荷受取付部を傾斜させることができ、搬送物を安定した状態で搬送することができる。
一方、上昇状態から荷台を下降状態に下降させることに伴って、ローラが平坦部から傾斜部を移動し、レールの下側まで移動する。その際、ローラは後側に移動する。ローラが後側に移動することに伴って、前側に押されていた荷受取付部の下部も後側に移動する。そのため、傾いていた荷受取付部は、元の状態に戻る。荷受取付部が元の状態に戻ることに伴って、傾斜した状態から元の状態に戻る。その結果、下降状態では、荷受の前部をパレットの高さと同じか又は低くすることができ、搬送物の積み降ろし作業を安全且つ効率的に行うことができる。
本発明によれば、搬送物を円滑に荷受に積み降ろしすることができ、搬送物の積み降ろし作業の作業性を向上させると共に安全に積み降ろし作業を行うことができる。また、搬送物を荷受に安定させて載せることができ、搬送物を搬送している最中に搬送物が荷受から落下することを抑制することができる。
本発明に係る荷役装置の側面図である。 本発明に係る荷役装置が搬送物を搬送している形態の側面図である。 本発明に係る荷役装置の正面図である。 荷台の傾斜機構の作用を説明するための説明図であって、荷受部が水平な状態を示す図である。 荷台の傾斜機構の作用を説明するための説明図であって、荷受部が傾斜された状態を示す図である。 本発明に係る荷役装置が備える荷台の傾斜機構を荷役装置の下側から見た概要を示す概要図である。 従来から用いられていた荷受を説明するための説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本発明の技術的範囲は、以下の記載や図面にのみ限定されるものではない。
[基本構成]
本発明に係る荷役装置1は、図1から図3に示すように、搬送物Xが載せられる荷台10と、この荷台10を昇降させる昇降機構20と、走行用の車輪45,46を有し、昇降機構20を支持する台車フレーム40と、を備えている。昇降機構20は、荷台10を昇降させることによって、搬送物Xが積み降ろしされる下降状態と、車輪45,46が接地された接地面から所定の高さ上昇された上昇状態との間で荷台10の位置を変化させている。即ち、荷台10は、昇降機構20によって、搬送物Xが積み降ろしされる下降状態と、車輪45,46が接地された接地面から所定の高さ上昇された上昇状態との間で昇降される。
荷台10は、搬送物Xが載せられる荷受15を有している。この荷受15の上面は、前後方向の中間部18が前部16と後部17よりも下側に向けて凹むように湾曲されている。また、荷受15の前部16は、上記の下降状態において、搬送物Xが載せられるパレットPの上面と同じ高さか又は低くなるように形成されている。パレットPは、木製、樹脂製及び金属製等の高さ100mm〜150mm程度の一般的なパレットを使用することができる。
荷役装置1は、さらに、荷受15を傾けて、荷受15の前部16の位置を上下に移送させる傾斜機構を備えている。
本発明に係る荷役装置1によれば、搬送物Xを円滑に荷受15に積み降ろしすることができ、搬送物Xの積み降ろし作業の作業性を向上させると共に安全に積み降ろし作業を行うことができる。また、搬送物Xを荷受15に安定させて載せることができ、搬送物Xを搬送している最中に搬送物Xが荷受15から落下することを抑制することができる。
以下、本発明に係る荷役装置1の具体的な構成について、走行式のリフターを例にして説明する。
[荷役装置の各構成]
荷役装置1は、台車フレーム40、台車フレーム40に支持された昇降機構20、昇降機構20によって昇降される荷台10、荷役装置1の移動を操作する走行操作ユニット50を備えている。なお、本明細書において、荷台10が設けられている側を「前側」として説明する。図1及び図2の左側が「前側」である。一方、走行操作ユニット50が設けられている側を「後側」として説明する。図1及び図2の右側が「後側」である。
(台車フレーム)
台車フレーム40は、荷役装置1を走行させる走行用の車輪45,46を有している。また、台車フレーム40は、昇降機構20を支持している。この台車フレーム40は、荷役装置1の左右両側で前後に延びるサイドフレーム41と、荷役装置1の後側でサイドフレーム41同士を接続している接続フレーム43とを有している。サイドフレーム41は、一定の厚さを有する平坦な部材である。また、サイドフレーム41の後側には、昇降機構20を構成するマストを支持するための支持台42が設けられている。支持台42は、各サイドフレーム41の後側から上側に向けて延びるようにして設けられている。また、各サイドフレーム41の前側には、荷役装置1を走行させるための前輪45がそれぞれ設けられている。これに対し、片側のサイドフレーム41の後側には、支持台42に取り付けられた後輪46が1つ設けられている。もう一つの後輪55は、後述する走行操作ユニット50に取り付けられている。
(走行操作ユニット)
走行操作ユニット50は、荷役装置1の走行を操作するときに用いられる。この走行操作ユニット50は、後輪55が取り付けられたフレーム54と、フレーム54から上側に延びるレバー53とを備えている。レバー53の下部は、接続機構56によってフレーム54に取り付けられている。接続機構56は、レバー53の下部を軸にして、レバー53をフレーム54に対して前後方向に倒した状態と立てた状態との間で状態を変化させている。また、走行操作ユニット50は、レバーの上部に設けられた操作ボックス51と、操作ボックス51から左右に延びるグリップ52とを備えている。
(昇降機構)
昇降機構20は、搬送物Xが載せられる荷台10を昇降させている。この昇降機構20は、台車フレーム40の支持台42に支持され、荷台10を上下方向に移動可能に支持するマスト21と、上下に延びるように配置され、荷台10を昇降させる昇降シリンダ23と、昇降シリンダ23を作動させ、荷台10の昇降動作を操作する昇降操作ボックス29とを備えている。また、昇降機構20は、昇降シリンダ23を構成するシリンダロッド25の上端に取り付けられたスプロケット27と、シリンダチューブ24と荷台10とを連結すると共に、スプロケット27に掛けられたチェーン28とを備えている。
マスト21は、台車フレーム40の各支持台42から上側に向けて延びる2本の支柱22aと、支柱22aの上端同士を接続している梁22bとで構成されている。2本の支柱22aは、断面の外形が四角形をなし、その前面が平坦にそれぞれ形成されている。なお、各支柱22aの後面には、作業者が手で持つための手すり30が必要に応じて設けられる。
昇降シリンダ23は、支柱22aと支柱22aとの間で、左右方向の中央又はほぼ中央に設けられている。昇降シリンダ23は、シリンダチューブ24の下端が接続フレーム43に支持されており、シリンダロッド25がシリンダチューブ24の上端から上側に延びるように構成されている。シリンダロッド25の上端には、スプロケット27を支持するための支持ピン26が取り付けられている。支持ピン26は、シリンダロッド25の上端で左右に突出している。この昇降シリンダ23は、シリンダロッド25の上端がマスト21の上下方向の中間の位置とマスト21の上端の位置との間を上下に移動するように、シリンダロッド25をシリンダチューブ24に対して伸縮させている。
スプロケット27は、2つ設けられている。2つのスプロケット27は、シリンダロッド25の上端に設けられた支持ピン26の左右両端に1つずつ取り付けられている。各スプロケット27は、その直径方向が上下に向けられている。チェーン28は、昇降シリンダ23の両側に1本ずつ設けられている。各チェーン28の一端は昇降シリンダ23を構成するシリンダチューブ24の上部に取り付けられ、他端は荷台10に取り付けられている。各チェーン28は、シリンダロッド25の上端に取り付けられたスプロケット27の外周にそれぞれ掛けられている。
昇降操作ボックス29は、マスト21の後側に設けられている。この昇降操作ボックス29は、荷台10を昇降させる操作を行うときに用いられ、上部にレバー等を備えた操作部が設けられている。また、昇降操作ボックス29の内部には、昇降シリンダ23に作動油を送り出す油圧ポンプ(図示せず。)と、この油圧ポンプを駆動させるモータ(図示せず。)と、モータを駆動させるためのバッテリ(図示せず。)等が設けられている。
この昇降機構20は、昇降シリンダ23のシリンダロッド25を上下に移動させることに伴い、シリンダロッド25の移動を、スプロケット27及びチェーン28を介して荷台10に伝達させている。昇降シリンダ23が伸縮することに伴って、荷台10は、搬送物Xが積み降ろしされる下降状態と、前輪45及び後輪46からなる車輪45,46が接地された接地面から所定の高さ上昇された上昇状態との間で昇降される。
具体的に、昇降シリンダ23が最も縮み、シリンダロッド25の上端がマスト21の中間に位置するとき、荷台10は、チェーン28の長手方向のスプロケット27と荷台10との間の長さ分だけシリンダロッド25の上端よりも下側に降ろされ、マスト21の最も下側に位置される。この状態が、搬送物Xが積み降ろしされる下降状態である。昇降シリンダ23が最も縮んだ状態から昇降シリンダ23を延ばすと、シリンダロッド25の上端は上昇する。シリンダロッド25の上昇に伴って、チェーン28に取り付けられた荷台10が引き上げられてマスト21に沿って上昇する。その際、荷台10は、シリンダロッド25が延びた長さと、チェーン28により引き上げられる長さとを合計した長さの分だけ上昇する。そのため、シリンダロッド25の上端がマスト21の上部の位置まで上昇すると、荷台10は、マスト21の上部の位置まで上昇する。
(荷台)
荷台10は、バックレスト11、荷受取付部12、連結部材19及び荷受15を備えている。
バックレスト11は、上下に延びる構成部であり、マスト21の前面との間に隙間を空けて設けられている。バックレスト11とマスト21の前面との間に形成された隙間は、荷台10が昇降する際に一定に維持される。このバックレスト11は、荷台10が昇降する際に、マスト21の支柱22aに沿うように荷台10を案内させる図示しない機構を有している。
荷受取付部12は、荷受15を取り付けるための構成部であって、バックレスト11の前側に設けられている。荷受取付部12は、前後方向に延びる2本の爪14と、この2本の爪14の後側にて上下に延びる部材13とで構成されている。2本の爪14は、その上に荷受15が置かれることによって荷受15を受ける部分である。上下に延びる部材13は、この荷受取付部12をバックレスト11に連結させるための部材である。
この荷受取付部12は、図1及び図2に示すように、その下部がバックレスト11の下端よりも下側に位置している。具体的に、2本の爪14が設けられた荷受取付部12の下部とバックレスト11の下端との間には、ある程度の距離が空けられている。荷受取付部12の下部には、後述する傾斜機構80を構成するローラ75が取り付けられる。
連結部材19は、例えば、ピンが用いられ、バックレスト11の上部と荷受取付部12の上部とを連結している。この連結部材19は、荷受取付部12がバックレスト11に対し、この連結部材19を軸にして回転することができるように荷受取付部12とバックレスト11とを連結している。具体的に、連結部材19は、バックレスト11の上部にて前方に張り出す部分に形成された穴と、荷受取付部12の上下に延びる部材13の上部に形成された穴とに通されて、荷受取付部12とバックレスト11とを連結している。そのため、荷受取付部12は、その上部を軸として、バックレスト11に対し、下部が連結部材19の周りを一定の角度の範囲内で振り子のように回転可能に構成されている。
荷受15は、搬送物Xをその上に載せるための構成部である。この荷受15の上面は、前後方向の中間部18が前部16と後部17よりも下側に向けて凹むように湾曲されている。また、荷受15の前部16は、荷台10が下降状態の位置にあるときに、図1に示すように、搬送物Xが載せられるパレットPの上面と同じ高さか又は低くなるように形成されている。
具体的に、荷受15の上面の前部16は、水平をなして直線状に延びている。荷受15の上面の前部16よりも後部17側をなす中間部18は、下側に向けて凹んでおり、側面視の形状が円弧状をなして湾曲している。荷受15の上面の後部17は、中間部18の湾曲した状態がそのまま維持され、前部16の高さよりも高い位置まで延びている。この荷受15の下部は、荷受取付部12に取り付けられている。
(傾斜機構)
傾斜機構80は、荷受15を傾けて、荷受15の前部16を上下に移動させるための機構である。この傾斜機構80は、図4及び図5に示すように、昇降機構20を構成するマスト21の前面に取り付けられたレール60と、荷受取付部12に取り付けられ、レール60の前面上をレール60の長手方向に転がりながら移動するローラ75とを備えている。
レール60は、前面が傾斜する傾斜部61と、前面が平坦な平坦部62とにより構成されている。傾斜部61は、レール60の下端と、下端よりも所定の距離だけ上側の位置との間の領域に形成されている。この傾斜部61は、レール60の前面が、レール60の下端より所定の距離だけ上側に離れた位置から下端に向かうにしたがって前側から後側に斜めに傾けられることによって形成されている。平坦部62は、傾斜部61よりも上側の部分であり、レール60の厚さが、傾斜部61の上端部(傾斜部61と平坦部62との境界部分)と同じである。
レール60は、マスト21とバックレスト11との間の隙間にて、レール60は、図4及び図5に示すように、マスト21を構成する支柱22aと、マスト21を支持する支持台42とに跨って配置されている。このレール60の下端は、接地面Gよりも一定の距離だけ上側の位置に配置される。レール60の下端と接地面Gとの間の部分は、荷台10が降ろされた下降状態にて、ローラ75が位置される領域である(図1を参照)。
ローラ75は、後述するローラ支持機構70によって、荷受取付部12の下部にて、バックレスト11よりもマスト21側に突出するように取り付けられており、荷台10の昇降に伴ってレール60の前面上を転がりながら上下に移動する。
ローラ75は、図6に示すように、ローラ支持機構70によって、荷受取付部12の下部に取り付けられている。なお、図6に示したローラ支持機構70は一例を示しており、ローラ支持機構70の構造は、図に示した構造とは異なっていてもよい。また、図6は、ローラ75、バックレスト11及び荷台10取付部の位置関係の概要を示しており、図示した各部材の大きさは、現物とは異なっている。
ローラ支持機構70は、荷受取付部12の下部にて荷受取付部12から後方に向けて延びる板状のプレート71と、このプレート71と一定の間隔を空けて平行をなすプレート72とを備えている。また、ローラ支持機構70は一対のプレート71、72の後側同士を連結している回転軸73を備えている。
プレート71は、例えば、ボルトなどの固定具78で荷受取付部12の外側面に取り付けられている。同様に、プレート72は、その前側ボルトなどの固定具78で荷受取付部12の内側面に取り付けられている。プレート71の後側とプレート72の後側とには穴がそれぞれ形成されている。回転軸73は、プレート71の後側とプレート72の後側とに形成された穴に通されている。
ローラ75は、一対のプレート71,72の間で、且つレール60に対向する位置にて回転軸73に取り付けられている。回転軸73の両端には抜け止め74がそれぞれ設けられており、この回転軸73が一対のプレート71,72から抜け出すことを防止している。また、ローラ75とプレート71との間、及びローラ75とプレート72との間には、ローラ75の位置がレール60の位置からずれることを防止するために、円筒状のカラー76,77が設けられている。このローラ支持機構70によって支持されたローラ75は、荷台10の昇降に伴って、ローラ75の外周面が支持台42、マスト21又はレール60のいずれかの前面部と接触している。なお、ローラ75の幅を広くすることで、ローラ75の位置がレール60の位置からずれることを防止してもよい。
以上に説明した傾斜機構80の作用について、図4及び図5を参照すると共に、適宜に図1及び図2も参照して説明する。
まず、搬送物Xが、図4に示した下降状態にて荷受15の上に載せられる。この状態から、昇降操作ボックス29を操作して荷台10を上昇させる。荷台10が上昇すると、ローラ75は、支持台42の前面及びマスト21の前面を転がった後、レール60の傾斜部61の前面を転がりながら上側に移動する。
ローラ75がレール60の傾斜部61を移動すると、ローラ75は、傾斜部61の傾斜にしたがって前側に向かって徐々に移動する。ローラ75の移動は、回転軸73、プレート71及びブラケット72を介して荷受取付部の下部に伝達し、荷受取付部12の下部を前側に向けて押す。上述したように、荷受取付部12の上部は連結部材19によってバックレスト11の上部に連結されている。そのため、荷受取付部12は、連結部材19を軸にして、一定の範囲でバックレスト11に対して回転する。即ち、ローラ75が前側に移動することによって、荷受取付部12の下部は、連結部材19を軸にして前側に移動する。荷受取付部12を構成する2本の爪14は、荷受取付部12の下部が前側に向けて移動することに伴って、水平な状態から徐々に傾き、前側が後側よりも上側に移動する。荷受15は荷受取付部12の上に取り付けられているので、荷受取付部12が傾斜することに伴って、荷受15が傾斜し、荷受15の前部16が徐々に上昇する。
ローラ75がレール60の傾斜部61を通過する間、荷受取付部12の下部は前側に向けて押され続け、荷受取付部12を構成する2本の爪14を傾斜させ続ける。そのため、荷受15の前部16は上昇し、荷受15自体も傾斜され続ける。
荷台10がさらに上昇すると、図5に示すように、ローラ75は、レール60の平坦部62に到達する。ローラ75がレール60の平坦部62を移動する間、ローラ75は前後方向に移動しないので、荷受取付部12の下部も前後方向に移動しない。そのため、荷受取付部12の傾斜は維持されると共に、荷受取付部12に取り付けられた荷受15の傾斜も維持される。例えば、荷台10が接地面Gから60mmから80mm、好ましくは70mm程度上昇した位置で荷受15の傾斜は一定に維持される。荷受15の傾斜角は、レール60の高さ、即ち前後方向の寸法に応じて設定される。荷受15に搭載された搬送物Xが落下しない程度に荷受15が傾いていれば、荷受15の傾斜角には限定はないが、傾斜角が2度から4度、好ましくは、3度になるように設定される。
荷役装置1が搬送物Xを搬送している間、荷台10の高さはローラ75の位置がレール60の平坦部62に対応する位置に維持される。ローラ75の位置がレール60の平坦部62に対応する位置に維持されることによって、図2に示したように、荷受15の傾斜した形態が維持され、搬送物Xが荷受15の前部16から落下することが効果的に抑制される。
搬送物Xが荷役装置1によって所望の位置に搬送されると、上昇状態にある荷台10が下降される。荷台10の下降に伴って、ローラ75は、レール60の前面部に接触して回転しながらレール60下側に移動する。
ローラ75がレール60の平坦部62から傾斜部61に移動し、傾斜部61を下側に向かって移動すると、ローラ75は、傾斜部61の傾斜にしたがって、前側から後側に向かって徐々に移動する。ローラ75が後側に移動することに伴い、荷受取付部12の下部も後側に徐々に移動する。荷受取付部12の下部が後側に移動すると、荷受取付部12の傾斜が次第に小さくなる。また、荷受取付部12の傾斜が変化することに伴って、荷受15の傾斜も小さくなる。
ローラ75が傾斜部61を通過してレール60よりも下側に移動すると、ローラ75の外周面がマスト21の前面及び支持台42の前面に接触する。ローラ75の外周面がマスト21の前面及び支持台42の前面に接触する位置までローラ75が下降され、荷台10が図4に示した下降状態に戻されると、ローラ75の前後方向の位置が元の位置に戻される。その結果、荷受取付部12の後側の位置も元の位置まで後退し、傾斜していた2本の爪14は水平な状態になる。2本の爪14が水平な状態に戻されることに伴い、荷受15の前部16は元の高さまで下がる。
以上のように、本実施形態の荷役装置1は、第1に、搬送物Xを円滑に荷受15に積み降ろしすることができ、搬送物Xの積み降ろし作業の作業性を向上させると共に安全に積み降ろし作業を行うことができる。また本実施形態の荷役装置1は、第2に、搬送物Xを荷受15に安定させて載せることができ、搬送物Xを搬送している最中に搬送物Xが荷受15から落下することを防止することができる。
1 荷役装置
10 荷台
11 バックレスト
12 荷受取付部
13 上下に延びる部材
14 爪
15 荷受
16 前部
17 後部
18 中間部
19 連結部材
20 昇降機構
21 マスト
22a 支柱
22b 梁
23 シリンダ
24 シリンダチューブ
25 シリンダロッド
26 支持ピン
27 スプロケット
28 チェーン
29 昇降操作ボックス
30 手すり
40 台車フレーム
41 サイドフレーム
42 支持台
43 接続フレーム
45 前輪(車輪)
46,55 後輪(車輪)
50 走行操作ユニット
60 レール(傾斜機構)
61 傾斜部
62 平坦部
70 支持機構
71 プレート
72 ブラケット
73 回転軸
74 抜け止め
75 ローラ(傾斜機構)
76,77 カラー
80 傾斜機構

Claims (1)

  1. 搬送物が載せられる荷受を有する荷台と、前記荷台を上下に案内するマストを備え、前記荷台を昇降させる昇降機構と、走行用の車輪を有し、前記昇降機構を支持する台車フレームと、前記荷受を傾けて、該荷受の前部を上下に移動させる傾斜機構とを備え、
    前記荷台は、前記昇降機構によって、前記搬送物が積み降ろしされる下降形態と、前記車輪が接地された接地面から所定の高さに上昇された上昇形態との間で昇降され
    前記荷受の上面には、前後方向の中間部が前部と後部よりも下側に向けて窪んだ凹部が形成され、前記荷受の前部は、前記下降形態において、前記搬送物が載せられるパレットの上面と同じ高さか又は低くなるように形成されており、
    前記荷台は、前記マストの前面にスライドするバックレストと、該バックレストの前側に設けられ、前記荷受が取り付けられた荷受取付部と、前記バックレストの上部と前記荷受取付部の上部とを連結する連結部材とを有し、前記荷受取付部は、前記連結部材を軸にして前記バックレストに対して回転可能であり、
    前記傾斜機構は、前記マストの前面に取り付けられたレールと、前記荷受取付部に取り付けられ、前記レールの前面上を移動するローラとを有し、前記レールは、該レールの下端から所定の距離だけ上側に離れた位置から前記下端に向かうにしたがって前面が前側から後側に斜めに傾く傾斜部と、該傾斜部よりも上側に形成され、前面が平坦な平坦部とにより構成されている、ことを特徴とする荷役装置。
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