JP4020724B2 - 荷受台昇降装置の配線保護構造 - Google Patents

荷受台昇降装置の配線保護構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、貨物自動車の後部又は側部に装着され、荷物の積載や荷下ろしに用いられる荷受台昇降装置の配線保護構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の荷受台昇降装置として、車体の端部に立設された一対のコラムと、この各コラムに昇降自在に設けられたスライダと、このスライダに基端部が回動自在に取り付けられた荷受台と、この荷受台を接地位置から起立位置まで回動させるためのチルト機構と、前記スライダを昇降させる昇降機構と、これらの各機構を油圧で駆動する油圧駆動機構とを備えたものがある(例えば、特願2001−310443号参照)。
【0003】
かかる荷受台昇降装置においては、チルト機構を構成するチルトシリンダや、荷受台の傾斜状態を検出する水平センサ等が荷受台側に設けられているので、チルトシリンダ用の油圧ホースや水平センサ用の電線等の配線類を車体側から荷受台側に向かって掛け渡す必要があるが、このような配線類は、裸のままで放置されていては早期に断線する恐れがあるため、可撓保護管で外側から被覆して保護するのが一般的である。
【0004】
そこで、従来では、図10に示すように、可撓保護管123の一端部を、昇降自在なスライダ6に回動可能に取り付けられた荷受台3の基端部に下向きに固定した固定ブラケット127に連結するとともに、同可撓保護管123の他端部を、スライダ6を昇降自在に支持するコラム2のクロスメンバー2cの下面に下向きに固定した固定ブラケット128に連結し、この可撓保護管123の内部に配線類を挿通して配線保護構造を構成していた。
【0005】
なお、従来において、可撓保護管123の一端部を荷受台3の基端部に下向きに固定しているのは、可撓保護管123を一方向にのみ屈曲させて断線を防止する必要性と、配線類が荷受台3から上方に突出するのを防止する必要性があるからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の配線保護構造では、荷受台3の基端部に下向きに固定された固定ブラケット127に可撓保護管123の一端部を連結するようにしているので、荷受台3の最下降時(接地時)に可撓保護管123の下端部が地面と接触して損傷する恐れがあり、これが原因で、可撓保護管123の内部の配線類が却って危険に晒されることがあった。
【0007】
本発明は、このような実情に鑑み、荷受台を下降させても可撓保護管が地面と干渉しないようにして、荷受台の昇降状態に関係なく配線類を常に適切に保護することができる荷受台昇降装置の配線保護構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく、本発明は次の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明は、配線類を外側から被覆して保護する可撓保護管を備えており、この可撓保護管の一端部を、昇降自在なスライダに回動可能に取り付けられた荷受台の基端部に連結するとともに、同可撓保護管の他端部を、前記スライダを昇降自在に支持する車体側部材に連結することによって構成されている荷受台昇降装置の配線保護構造において、前記可撓保護管の一端部が、横方向の軸心回りに回動自在となるように前記荷受台の基端部に枢着された揺動ブラケットに連結されていることを特徴としている。
【0009】
本発明によれば、横方向の軸心回りに回動自在な揺動ブラケットが荷受台の基端部に枢着され、この揺動ブラケットに可撓保護管の一端部が連結されているので、荷受台の昇降高さに追従して揺動ブラケットが適切な角度に回動するようになり、荷受台を下降させたときに可撓保護管が地面と干渉するのが未然に防止される。
【0010】
また、本発明において、揺動ブラケットは、その回動中心が荷受台の回動中心と一致するように同荷受台の基端部に枢着されていることが好ましい。この場合、揺動ブラケットの支持ピンを荷受台の支持ピンと共通の部材で構成することにより、部品点数を低減することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、本発明の一実施形態による荷受台昇降装置を搭載した車両の車体後部を、側方及び後方から見た図である。
同図において、車体1の荷箱(コンテナ)1aの左右後端部には、昇降動作のガイド部材となる一対のコラム2が立設されている。荷受台3は、左右一対のスチフナ3aに金属板3bを取り付けたものであり、後述のチルトシリンダ9によって図1の矢印Aに示す方向に開閉することができる。格納状態(図1の二点鎖線)の荷受台3は垂直になり、荷箱1aの後方開口部を閉鎖する。
【0012】
この荷受台3の格納状態は、ロック装置4を操作することによってロックすることができる。
また、水平に開いた状態(図1の実線)の荷受台3の上面(荷受面3c)は、荷箱1aの底面1bと同一レベルの水平面を構成し、荷物の出し入れが可能となる。荷受台3は、後述するワイヤロープ17(図4参照)を介してリフトシリンダ5に接続されており、このシリンダ5のピストンロッドによって昇降される。
【0013】
図3及び図4に示すように、コラム2は上下方向に向けて立設された角パイプ2aの前側面にチャンネル材2bを溶接してなり、その角パイプ2aの断面内部にはスライダ6が挿通されている。このスライダ6は、上下方向に長いメインプレート61と、このプレート61の上端部後方側及び中間部前方側にそれぞれ取り付けられた上下ローラ63,64とを備えている。また、メインプレート61の下端部には、左右一対の支持板よりなる支持ブラケット66が当該メインプレート61から後方に突出した状態で固定されている。
【0014】
スライダ6の上ローラ63は角パイプ2aの後方側内面に接しており、下ローラ64は角パイプ2aの前方側内面に接しており、これらの各ローラ63,64の転動を介してスライダ6がコラム2の断面内部を昇降可能となっている。スライダ6の支持ブラケット66には、支持ピン7を介して荷受台3のスチフナ3aの基端部が回転可能に取り付けられている(図1参照)。また、スライダ6の上端部は、図1に示す格納状態において、コラム2の内部に設けられたストッパ21に当接している。
【0015】
図1及び図2に示すように、本実施形態の荷受台3は、アルミニウム合金製の中空型材からなる長尺の金属板3bを有する。この各金属板3bは、その幅方向に複数個並列に連結されて荷受面3cを形成しており、その長手方向両端部は一対のスチフナ3aによって支承されている。この一対のスチフナ3aは、角筒状であり、その側面は先端に向かって次第に幅狭となるようにテーパ状に形成されている。
【0016】
各スチフナ3aの内部には、荷受台3を回動させるための前記チルトシリンダ9が収納され、このチルトシリンダ9はばねを内蔵した油圧式の単動シリンダからなる。このシリンダ9の後端は、スチフナ3aに対して水平軸回りに揺動可能に連結されており、左右の両チルトシリンダ9の油室は図示しない油圧配管を介して互いに連通されている。このチルトシリンダ9のピストンロッド9bは、スライダ6の支持ブラケット66に左右方向のピン9cを介して揺動可能に連結されている(図1参照)。
【0017】
このピン9cは、荷受台3を回動自在に支持する支持ピン7の下方に位置している。従って、荷受台3は、図1の実線で示す水平位置において、チルトシリンダ9の油室に作動油を供給してこれを伸長させることにより、ピン7を中心に上方へ回動させることができる。そして、ピストンロッド9bがストロークエンドに達すると、荷受台3の回動が停止し、同荷受台3が起立状態に格納されることになる。
【0018】
また、荷受台3を格納した状態で、チルトシリンダ9の油室に供給した作動油を逃がすことにより、チルトシリンダ9の内蔵したばねの付勢力と荷受台3の自重とにより、当該荷受台3を下方へ回動させることができる。この下方への回動は、図3に仮想線で示すように、水平位置まで回動した荷受台3がさらに下方へ傾動できる位置まで許容されている。
荷受台3の一方のスチフナ3aの内側面には、荷受台3が水平状態になったことと、水平状態から一定角度(本実施形態では約5°)だけ上方に傾いた傾斜状態になったことを検知する角度検知手段11(図2参照)が設けられている。この角度検知手段11は、マグネットを常に鉛直方向を向くようにフロートに直結し、荷受台3の傾斜によるホール素子の位置変化を、前記マグネットの磁界の変化として検出する傾斜角センサで構成されている。
【0019】
図4に示すように、コラム2の内部には、スライダ6を昇降駆動するワイヤロープ17が収納されていて、同ロープ17の一端部17aはスライダ6の中間ブラケット67(図1参照)に接続されている。このワイヤロープ17は、コラム2の上部寄りに回転自在に設けた上部シーブ18aに巻き掛けられ、同ロープ17の下端部17b側は、コラム2の下部寄りに回転自在に設けた下部シーブ18bに巻き掛けられ、一対のコラム2間に架設したクロスメンバー2cの断面内部を水平方向に延びている。
【0020】
また、ワイヤロープ17の他端部17c側は、上記クロスメンバー2cの内部に移動可能に設けられた可動シーブ18cに巻き掛けられ、その巻き掛け先端部においてブラケット85に連結されている。
図2に示すように、可動シーブ18cは、クロスメンバー2cの内部に収納されたリフトシリンダ5のピストンロッド5bに連結されている。本実施形態では、単一のピストンロッド5bに対して左右の各ワイヤロープ17の可動シーブ18が接続されている。しかして、前記リフトシリンダ5、各シーブ18a〜18c及びワイヤロープ17によってスライダ6を昇降させる昇降駆動機構が構成されている。
【0021】
図4に示すように、クロスメンバー2cの内部には、スライダ6が地面に接地しているかどうかを検知する接地検知手段8が設けられている。この検知手段8は、スライダ6が接地して上記昇降駆動機構のワイヤロープ17が弛むと、図示しないコイルばねの付勢力によって作動杆が作動するようになっているリミットスイッチによって構成されている。
【0022】
図5は、前記チルトシリンダ9とリフトシリンダ5を制御する油圧駆動機構10の回路図を示している。
同図に示すように、この油圧駆動機構10は、油圧ポンプ101と、油タンク102への作動油の還流を制御する第一制御弁103と、チルトシリンダ9に対する作動油の給排を制御する第二制御弁104と、リフトシリンダ5に対する作動油の給排を制御する第三制御弁105と、チルトシリンダ9に対する作動油の排出速度を制御する第四制御弁106と、これらの各制御弁103〜106をスイッチ操作等に基づいて切り換える第一〜第三リレー107〜109と、これらのリレー107〜109を作動するリモコンのスイッチユニット13とを備えている。
【0023】
このスイッチユニット13は、「UP」、「DN」及び「開閉」の3つのプッシュスイッチを有している。このうち、「UP」スイッチは、油圧ポンプ101に電力供給するためのコンタクタ110のコイルと第二リレー108の一次側の接点に接続され、「DN」スイッチは、第一リレー107の一次側の接点と第一制御弁103のソレノイドに接続されている。また、「開閉」スイッチは、第一及び第二リレー107,108のコイルにそれぞれ接続されている。
【0024】
一方、前記接地検知手段8は、第一リレー107のコイルに接続されている。また、前記角度検知手段11は、傾斜角センサが水平を検知した時に作動する水平スイッチ11aと、傾斜角センサがある一定の傾斜状態を検知した時に作動する傾斜スイッチ11bとを備えている。このうち、水平スイッチ11aは、第二リレー108のコイルに接続され、傾斜スイッチ11bは、第三リレー109のコイルに接続されている。
【0025】
また、第一リレー107の二次側の接点の一方は、第三制御弁105のソレノイドに接続され、他方は、第二制御弁104のソレノイドと第三リレー109の一次側の接点に接続されている。更に、第二リレー108の二次側の接点の一方は、第三制御弁105のソレノイドに接続され、他方は、第四制御弁106のソレノイドに接続されている。また、第三リレー109の二次側の接点は、第四制御弁106のソレノイドに接続されている。なお、この第四制御弁106と並列配管となるように流量調整弁106aが設けられている。
【0026】
以上の構成を有する荷受台昇降装置の動作は、以下の通りである。
まず、図1の実線で示すように、荷受台3が水平状態で荷箱の底面1bと同一レベルに位置する場合、接地検知手段8と角度検知手段11の水平スイッチ11aは開状態である。従って、第一及び第二リレー107,108は非励磁状態にあり、第二及び第三制御弁104,105は閉状態にある。この状態で「DN」スイッチを押すと、第一及び第三制御弁103,105が励磁されて開状態となり、リフトシリンダ5に供給されている作動油が油タンク102に還流するのが許容される。これにより、スライダ6とともに荷受台3が自重により下降する。
【0027】
さらに「DN」スイッチを押し続けると、スライダ6の下端の接地部6aが、地面Fに接地する。すると、ワイヤロープ17が弛んだことを接地検知手段8が検知して閉状態に切り換わり、第一リレー107が励磁され、第三制御弁105が開状態から閉状態に切り換わる。これと同時に、第二制御弁104が励磁されて閉状態から開状態に切り換わり、チルトシリンダ9に供給された作動油が、第一制御弁103を通して油タンク102に還流される。これにより、荷受台3がチルトダウンしてその接地部3dが床面Fに接する(図3の二点鎖線)。なお、このとき、角度検知手段11の水平スイッチ11aは開状態から閉状態に切り換わっている。
【0028】
このように荷受台3が接地した状態で、荷受台3から荷物を下ろすか又は、荷受台3に荷物を載せる作業が行われる。その後、「UP」スイッチを押すと、油圧ポンプ101が駆動される。このとき、接地検知手段8及び水平スイッチ11aが閉状態にあり、第一及び第二リレー107,108が励磁されているので、「UP」スイッチを押すと同時に第二制御弁104が励磁される。これにより、油圧ポンプ101からチルトシリンダ9に作動油が供給されて荷受台3がチルトアップする。
【0029】
そして、荷受台3が図3の実線に示すように水平位置までチルトアップすると、角度検知手段11の水平スイッチ11aが再び開状態に切り換わって、第二リレー108が非励磁状態になる。これにより、第三制御弁105が励磁され、リフトシリンダ5に作動油が供給される。この結果、ワイヤロープ17を介してスライダ6とともに荷受台3が上昇する。
そして、図1に示すように、上昇した荷受台3が荷箱の底面1bと同一レベルになり、スライダ6の上端部がストッパ21に当接するところで上昇を停止させる。このスライダ6の停止を確認すると、「UP」スイッチの押圧を解除して、油圧ポンプ101を停止させるとともに、第三制御弁105を閉状態に切り換える。これにより、荷受台3を荷箱の底面1bと同一レベルに維持した状態で、荷物の出し入れが可能となる。
【0030】
荷物の出し入れが完了した時点で、「開閉」スイッチと「UP」スイッチとを同時に押すと、コンタクタ110が励磁されて油圧ポンプ101が駆動され、これと同時に第一及び第二リレー107,108が励磁されて、第二制御弁104が励磁されて開状態に切り換わり、油圧ポンプ101からチルトシリンダ9に作動油が供給されて、荷受台3が閉じる方向に回動する。そして、荷受台3が完全に閉じた時点で、「開閉」スイッチと「UP」スイッチの押圧状態を解除する。
【0031】
なお、この荷受台3の閉鎖動作の間において、荷受台3が水平状態から一定角度(本実施形態では5°)だけ傾斜した後は、角度検出手段11の傾斜スイッチ11bがオンして第三リレー109が励磁状態となり、第四制御弁106が開状態となって作動油が流量調整弁106aの抵抗を受けなくなる。このため、積荷の無い状態での荷受台3の開閉動作を迅速に行うことができる。
一方、荷受台3が閉じた状態で「開閉」スイッチと「DN」スイッチとを同時に押すと、第一及び第二リレー107,108が励磁されて、第二制御弁104が励磁されると同時に、第一制御弁103が励磁される。これにより、チルトシリンダ9に供給された作動油が油タンク102に還流するのが許容されて、荷受台3が倒伏方向に回動する。そして、荷受台3が水平位置まで回動すると、水平スイッチ11aが閉状態から開状態に切り換わり、第二リレー108が非励磁状態になる。これにより、第二制御弁104が閉状態になり、荷受台3の回動が停止して、当該荷受台3は図1の実線に示す水平位置に維持される。
【0032】
なお、この荷受台3の開放動作の間において、荷受台3が水平状態から一定角度(本実施形態では5°)だけ傾斜した後は、角度検出手段11の傾斜スイッチ11bがオフになって第三リレー109が非励磁状態となり、第四制御弁106が閉状態となって作動油が流量調整弁106aの抵抗を受けるようになる。このため、荷受台3の開放動作において、同荷受台3は水平近く(5°)まで高速で開放動作し、その後、水平位置まで低速動作となり、衝撃音のない又は非常に少ない低騒音作業が可能となる。
【0033】
前記一連の動作において、スライダ6は昇降動作のみを行い、前後左右には動かない。また、傾動もしない。従って、荷受台3のチルト動作に際し、スライダ6の接地部6aが接地しているが、これは接地された状態で動かない。そのため、荷受台3の接地面3dも前後(又は左右)に動かず、床面Fとの摩擦は生じない。これにより、荷受台3の接地部3dの摩耗や、床面Fに傷が付くのを防止することができる。
【0034】
また、坂道等の傾斜した場所に車両を止めた場合であっても、水平制御手段11によって荷受台3の水平姿勢を確実に確保することができるので、荷受台3の昇降中に例えばキャスターが付いた荷物や円筒形等の転がり易い荷物が荷受台3から落下するのを防止することができるとともに、荷役作業を安全に行うことができる。
【0035】
図1及び図8に示すように、コラム2の下端部には、前記油圧駆動機構10を内蔵したコントロールユニットUが搭載されており、このユニットUの側面に設けたカプラには二本の油圧配管121,122が接続されている。この二本の油圧配管121,122のうち、一方の配管121は、クロスメンバー2cの内部に収納された前記リフトシリンダ5に接続され、他方の配管122は、後述する可撓保護管123の断面内を通って荷受台3の内部に設けた前記チルトシリンダ9に接続されている。なお、この可撓保護管123の断面内には、上記配管122と併せて角度検知手段11に対する電線124も挿通されている(図6参照)。
【0036】
図6及び図7に示すように、車体1側のコラム2と荷受台3との間には、上記配管122等の配線類を外側から被覆して保護するための可撓保護管123が設けられている。この可撓保護管123は、断面矩形に形成された金属製の筒状ピース123aの端部同士を同方向の枢着支点で互いに回動自在に枢着することにより、車体1の後方側(図6の左側)にのみ屈曲自在となるように構成されている。
【0037】
この可撓保護管123の一端部は、左右方向(図6の紙面貫通方向)の軸心回りに回動自在となるように荷受台3の基端部に枢着された揺動ブラケット125に連結されており、同可撓保護管123の他端部は、スライダ6を昇降自在に支持するコラム2のクロスメンバー2cの下面側から突設した下部ブラケット126に固定されている。
なお、図示省略しているが、この下部ブラケット126を、クロスメンバー2cに対して左右方向(図6の紙面貫通方向)の軸心回りに回動自在となるように構成することにしてもよい。また、揺動ブラケット125は、荷受台3をスライダ6に枢着する前記支持ピン7の軸方向一端部に同軸心状に形成された延長部分7aに枢着されており、これによって、回動中心が荷受台3の回動中心と一致するように同荷受台3の基端部に枢着されている。
【0038】
このように、本実施形態の荷受台昇降装置では、横方向の軸心回りに回動自在な揺動ブラケット125が荷受台3の基端部に枢着され、この揺動ブラケット125に可撓保護管123の一端部が連結されているので、例えば図9に示すように、荷受台3の昇降高さに追従して揺動ブラケット125が適切な角度に回動するようになり、荷受台3を下降させたときに可撓保護管123が地面と干渉するのが未然に防止される。
【0039】
なお、可撓保護管123が余り長すぎると、荷受台3の高さ位置に拘わらず揺動ブラケット125が常に垂下状態に保持され、荷受台3を下降させたときに可撓保護管123が地面と干渉する恐れがある。そこで、図9に示すように、荷受台3が最下位に来たときに、揺動ブラケット123が可撓保護管123に引っ張られて水平状態よりも上方に向くことになる程度の適当な長さに、当該可撓保護管123の長さを設定しておくことが好ましい。
【0040】
また、本実施形態では、可撓保護管123が車体1の後方側にのみ屈曲自在となるように構成されており、車体1の幅方向や前方側には屈曲しないので、車体1の走行時や荷受台3による作業時等に可撓保護管123及びその内部の配線類が種々の方向に振れることがなくなり、絡み付きよる断線事故をより有効に防止できる。
【0041】
なお、本発明は前記した実施形態に限定されるものではない。
例えば、本発明の荷受台昇降装置は、車体の側方に同様な装置を搭載することも可能である。
また、前記実施形態の荷受台昇降装置では、スライダ6がコラム2内を直接、昇降動作するが、コラム2の角パイプ2a内に同様な形状の角パイプからなるインナコラムを挿入して上下にスライド可能とし、このインナコラム内をスライダ6が昇降動作する、いわゆるインナコラム式の荷受台昇降装置においても、前記のようなリフトシリンダ5を用いた構造を同様に適用することができる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、荷受台を下降させても可撓保護管が地面と干渉しないので、荷受台の昇降状態に関係なく配線類を常に適切に保護することができる。
【0043】
また、請求項2に記載の発明によれば、揺動ブラケットの支持ピンを荷受台の支持ピンと共通の部材で構成することができるので、部品点数を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る荷受台昇降装置を搭載した車両の車体後部の側面図である(スライダが上昇した状態)。
【図2】同昇降装置を搭載した車両の後方正面図である。
【図3】同昇降装置を搭載した車両の側面図である(スライダが下降した状態)。
【図4】昇降駆動機構の概略を示す斜視図である。
【図5】油圧駆動機構の回路図である。
【図6】荷受台の油圧配管構造を示す側面図である。
【図7】荷受台の油圧配管構造を示す後方正面図である。
【図8】油圧ユニットの斜視図である。
【図9】本発明に係る荷受台昇降装置の配線保護構造の側面図である。
【図10】従来の荷受台昇降装置の配線保護構造の側面図である。
【符号の説明】
1 車体
2 コラム
3 荷受台
5 リフトシリンダ
6 スライダ
7 支持ピン
122 油圧配管
123 可撓保護管
123a 筒状ピース
124 電線
125 揺動ブラケット
126 下部ブラケット

Claims (2)

  1. 配線類を外側から被覆して保護する可撓保護管を備えており、この可撓保護管の一端部を、昇降自在なスライダに回動可能に取り付けられた荷受台の基端部に連結するとともに、同可撓保護管の他端部を、前記スライダを昇降自在に支持する車体側部材に連結することによって構成されている荷受台昇降装置の配線保護構造において、
    前記可撓保護管の一端部が、横方向の軸心回りに回動自在となるように前記荷受台の基端部に枢着された揺動ブラケットに連結されていることを特徴とする荷受台昇降装置の配線保護構造。
  2. 揺動ブラケットは、その回動中心が荷受台の回動中心と一致するように同荷受台の基端部に枢着されている請求項1に記載の荷受台昇降装置の配線保護構造。
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