JPH07228497A - フォークリフトのフォーク傾斜装置 - Google Patents

フォークリフトのフォーク傾斜装置

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JPH07228497A
JPH07228497A JP1751194A JP1751194A JPH07228497A JP H07228497 A JPH07228497 A JP H07228497A JP 1751194 A JP1751194 A JP 1751194A JP 1751194 A JP1751194 A JP 1751194A JP H07228497 A JPH07228497 A JP H07228497A
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JP
Japan
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fork
mast
upright portion
tilting device
tilting
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JP1751194A
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Inventor
Masahiro Ota
正博 太田
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フォークが地面よりも下方へ移動する形式の
フォークリフトにおいて、フォーク傾動時の荷重中心の
前後変位を可及的に低減することにより、車両の前後安
定度の低下を防止する。 【構成】 車体前部に前後傾可能に取付けられた左右の
リヤマストと、リヤマストにその下方へ延出するように
上下動可能に取付けられた左右のフロントマスト3と、
フロントマスト3の前面下部に配置されたフォーク7と
を備えたフォークリフトにおいて、フォーク7の直立部
7aの後面下部をフロントマスト3の前面下部に傾動可
能に取付ける。また、フロントマスト3には油圧シリン
ダ13を取付けるとともに、該油圧シリンダ13のロッ
ド13aとフォーク7の直立部7a上端とをフロントマ
スト5に取付けたケーブルガイド22にて案内されるケ
ーブル17を介して連結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォークリフトのフォ
ーク傾斜装置に係り、詳しくはヨットやモータボート
(以下、ボート等という)の寄港地において、ボート等
の上げ下ろし作業に好適なフォークリフトのフォーク傾
斜装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、水上、陸上間でのボート等の上
げ下ろし作業に用いられる従来のフォークリフトは、図
9に示す如く、車体40の前部にリヤマスト41が傾動
可能に取付けられ、該リヤマスト41には前面下部にフ
ォーク44が固着されたフロントマスト42がリフトブ
ラケット43を介して上下動可能に取付けられ、図示省
略のリフトシリンダにより昇降される。そして、フロン
トマスト42はその上端部がリフトブラケット43に固
着されており、リフトブラケット43がリヤマスト41
の上端部に位置した上昇状態ではリヤマスト41の前面
に略同一高さで重合し、下降状態ではリヤマスト41の
下方へ延出するようになっている。すなわち、フォーク
44が地面よりも低所へ移動する構成となっている。な
お、リヤマスト41はその傾動支点がフロントアクスル
46上に設定されており、ティルトシリンダ45により
前後傾される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うな従来のフォークリフトでは、ボートB等をフォーク
44で持ち上げるに際し、図示の如くボートB等をフォ
ーク44の水平部と直立部とで安定に支えるべく、ティ
ルトシリンダ45を作動してリヤマスト41を後傾させ
るが、このときリヤマスト41の傾動支点から遠く離れ
た下方に位置するフォーク44がフロントマスト下部と
共に前方へ大きく変位する。すなわち、荷重中心が前方
へ移動して車両の前後安定度が低下するという問題があ
る。
【0004】なお、本発明に類似するものとして、例え
ばヒンジドフォークやダンピングフォークがある。しか
しながら、これらは主として木材の荷役作業やバラ物の
運搬作業に用いられるものであって、ボート等の上げ下
ろし作業には使用できないものであり、しかもフォーク
の直立部の後方にダンプシリンダを配置している関係
で、仮にこれをフォーク沈下型のフォークリフトに採用
したときはダンプシリンダが海水で侵されるという問題
がある。
【0005】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、フォーク沈下型
のフォークリフトにおいて、フォーク自体を傾動できる
ようにすることにより、ボート等の持ち上げに際しての
車両前後安定度を損なわず、しかもフォーク傾動用の作
動装置を海水から保護できるようにしたフォーク傾斜装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のように構成したものである。すなわ
ち、請求項1の発明においては、車体の前部に立設され
た左右の固定マストと、この固定マストにその下方へ延
出し得るように上下動可能に取付けられた左右の可動マ
ストと、この可動マストの前面下部に設置されたフォー
クとを備えたフォークリフトのフォーク傾斜装置であっ
て、前記フォークの直立部を前記可動マストに傾動可能
に取付けるとともに、前記可動マストにおける前記フォ
ークの直立部よりも上方部位にはフォーク傾動用の作動
装置を設置し、この作動装置とフォークとを連結部材を
介して連結したことを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、請求項1記載のフォー
クリフトのフォーク傾斜装置において、前記連結部材
が、前記可動マストに取付けられたケーブルガイドによ
り案内されるケーブルからなり、該ケーブルを介しての
牽引力により前記フォークを後傾させる構成としたこと
を特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、請求項1記載のフォー
クリフトのフォーク傾斜装置において、前記連結部材
が、前記可動マストに回動可能に取付けられたアームか
らなり、該アームの下端部に設けたロアバーにより前記
フォーク直立部を押圧することで前記フォークを後傾さ
せる構成としたことを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、車体の前部に立設され
た左右の固定マストと、この固定マストにその下方へ延
出し得るように上下動可能に取付けられた左右の可動マ
ストと、この可動マストの前面下部に設置されたフォー
クとを備えたフォークリフトのフォーク傾斜装置であっ
て、前記フォークの直立部を前記可動マストに傾動可能
に取付けるとともに、前記可動マストにおける前記フォ
ークの直立部よりも上方部位にはフォーク傾動用の油圧
シリンダを設置し、この油圧シリンダのロッドを前記フ
ォークの直立部の上端部付近又はその延長部に連結した
ことを特徴とする。
【0010】請求項5の発明は、請求項2、3、又は4
項記載のフォークリフトのフォーク傾斜装置において、
前記フォークの前記可動マストに対する傾動支点が直立
部の下部側に設定されたことを特徴とする。
【0011】請求項6の発明は、請求項2、3、又は4
項記載のフォークリフトのフォーク傾斜装置において、
前記フォークの前記可動マストに対する傾動支点が直立
部の上部側に設定されたことを特徴とする。
【0012】
【作用】上述のように構成された請求項1の発明に係る
フォークリフトのフォーク傾斜装置においては、作動装
置により連結部材を介してフォークの直立部を可動マス
トに対してを前後傾することができる。このときのフォ
ーク水平部の前後方向の変位は、可動マスト自身をティ
ルトさせてフォークを傾斜する場合に比較して遙に小さ
いものとなる。また、作動装置はフォークよりも上方位
置にあり、従って可動マストと共にフォークを昇降させ
て、水上、陸上間でボート等の上げ下ろし作業を行う場
合において、水中への没入が回避される。
【0013】請求項2の発明に係るフォークリフトのフ
ォーク傾斜装置においては、作動装置によりケーブルを
牽引したときは該ケーブルを介してフォークが後傾さ
れ、ケーブルを緩めたときはフォークが自重又は積荷の
荷重で前傾される。
【0014】請求項3の発明に係るフォークリフトのフ
ォーク傾斜装置においては、作動装置によりアームを回
動させ、ロアバーでフォークの直立部を押圧したときは
該フォークが後傾され、アームをロアバーが直立部から
離れる方向へ移動させたときはフォークが自重又は積荷
の荷重で前傾される。
【0015】請求項4の発明に係るフォークリフトのフ
ォーク傾斜装置においては、油圧シリンダの伸縮作動に
よりフォークの直立部又は延長部が直接押圧又は牽引さ
れて該フォークが後傾又は前傾される。
【0016】請求項5の発明に係るフォークリフトのフ
ォーク傾斜装置においては、フォークの傾動支点が直立
部の下部側に設定されているため、フォーク傾動時にお
けるフォーク水平部の前後方向の変位が最小となる。ま
た、請求項6の発明に係るフォークリフトのフォーク傾
斜装置においては、フォークの傾動支点が直立部の上部
側に設定されているため、該傾動支点の水中への没入が
回避される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。まず、図1〜図4に基づいて本発明の実
施例1を説明する。図1はフォーク傾斜装置を備えたフ
ォーク沈下型のフォークリフトの全体側面図であり、車
体1の前部には左右一対の固定マストとしてのリヤマス
ト2が立設されている。リヤマスト2は図3の平断面図
に示されるように、断面コ字形に形成されており、その
下部後面においてマストサポート2aを介してフロント
アクスル3に傾動可能に支持され、ティルトシリンダ4
により傾動される。
【0018】リヤマスト2の前面側には左右一対の可動
マストとしてのフロントマスト5が配設されている。こ
のフロントマスト5はその上端部に固着されたリフトロ
ーラ6a付きリフトブラケット6を介してリヤマスト2
に上下動可能に取付けられており、該リヤマスト2の後
方に配置される図示省略のリフトシリンダにより直接又
はリフトチェーンを介して昇降される。そして、最上昇
状態では図1に仮想線で示す如くリヤマスト2と略同一
高さに整合し、下降時には実線で示す如くリヤマスト2
の下方へ延出するように設定されている。
【0019】次に、上述の如き構成のフォークリフトに
おいて、フロントマスト5の前面に配置されるフォーク
7の傾斜装置について説明する。図2はフォーク傾斜装
置の側面図であり、図3は平断面図であり、さらに図4
は分解斜視図である。図示のように、左右のフォーク7
の直立部7aの後面下部にはボス9が固着されており、
このボス9が左右のフロントマスト5の前面下端部に固
着されたボス8に対してそれらを貫通する1本の支軸1
0により傾動可能に取付けられている。なお、支軸10
はその両端面にボルト11で締着されたストッパプレー
ト12にて抜け止めされている。
【0020】フォーク7の直立部7aの上方において、
左右のフロントマスト5の外側面にはフォーク傾動用の
作動装置としての油圧シリンダ13が略縦向きに配置さ
れており、該油圧シリンダ13はその本体端部がフロン
トマスト5の外側面に突設されたピン14に回動自在に
支持されるとともに、該ピン14の端面にボルト15で
締着されたストッパプレート16により抜け止めされて
いる。
【0021】そして、油圧シリンダ13とフォーク7と
はケーブルガイド22により案内されるリンクチェーン
やワイヤロープ等のケーブル17(図ではリンクチェー
ンの場合を示してある)を介して連結されている。すな
わち、ケーブル17は油圧シリンダ13とフォーク7と
を連結する連結部材を構成するものであり、端部にそれ
ぞれクレビス18を備えており、一方のクレビス18が
フォーク7の後面上部に突設された連結突起19に、他
方のクレビス18が油圧シリンダ13のロッド13a端
部にそれぞれピン20を介して連結されており、それら
ピン20はその頭部がボルト21にてクレビス18に締
着されて抜け止めされている。
【0022】また、ケーブル案内用のケーブルガイド2
2は、フォーク7とケーブル17との連結点の略真後ろ
に該フォーク7の後傾に必要な間隔を隔てて配置された
滑車からなり、ケーブル17の移動を円滑に案内するた
めにフロントマスト5にブラケット23を介して固着さ
れたピン24に回転自在に支持されるとともに、止めリ
ング25にて抜け止めされている。
【0023】上述のように構成した本実施例のフォーク
リフトのフォーク傾斜装置は、図1に示す如くヨットや
ボート等の寄港地において、水上と陸上との間でボート
B等の上げ下ろし作業を行う場合に用いられる。すなわ
ち、ボートB等の上げ下ろしに際し、油圧シリンダ13
を縮小方向に作動させてケーブル17を介してフォーク
7の直立部7aを後方へ引っ張ることにより、図2に仮
想線で示す如くフォーク7を直立部7aの後面下部を傾
動支点として後傾させ、ボートB等を安定状態に保持す
る。そして、この状態でボートB等の上げ下ろしが行わ
れる。一方、油圧シリンダ13を伸長作動させてケーブ
ル17を緩めたときは、フォーク7は積荷の荷重又は自
重により水平状態に又はそれを越えて前傾される。
【0024】しかして、本実施例にように、直立部7a
の後面下部を傾動支点としてフォーク7自体を後傾させ
たときは、従来のマストティルト式による場合とは異な
り、フォーク7の水平部7bが前後方向に殆ど変位しな
い。そのため、荷重中心が前方へ変位せず、車両前後安
定度を損なうことがなく、ボートB等の上げ下ろし作業
を安全に行うことが可能となる。また、このようなボー
トB等の上げ下ろし作業において、フォーク7の直立部
7aよりも上方位置に設置された油圧シリンダ13は、
水中に漬かることが回避されるため、海水等から保護さ
れ、その延命化を図る上で有効となる。
【0025】また、本実施例にあっては、図2に示すよ
うに、フォーク7の傾動支点を直立部7aの下部に設定
する一方、直立部7aの上端部をその略真後ろに牽引す
る構成を採用したことにより、傾動支点から牽引力の作
用点までの距離Lを大きくし、しかも直立部7aに対し
て牽引力を略直角に作用させ得ることから、牽引力が小
さくて済み、油圧シリンダ13の小型化が可能となる。
【0026】さらにまた、本実施例では、左右のフロン
トマスト5の外側面に油圧シリンダ13及びケーブル1
7を設ける構成としてあるため、フォーク傾斜装置を設
定したにも拘らず左右のマスト間を通しての前方視界を
損なうことがない。また、ケーブル式であるため、油圧
シリンダ13を除いた部材については軽量物で済むた
め、重量の増大を抑える上で有効である。
【0027】次に、本発明の実施例2に係るフォーク傾
斜装置を図5及び図6に基づいて説明する。この実施例
は前述の実施例1において説明したケーブル式をアーム
式に変更するとともに、フォーク7の傾動支点を直立部
7aの上端部に設定したものであり、具体的には下記の
如く構成される。なお、実施例1と同一部材又は均等部
材については同一符号を付して説明する。
【0028】すなわち、左右のマスト間には長手方向の
略中間部に取付孔を備えたフォーク傾動用の略く字形を
なす1本のアーム26が縦向きに配置され、また、左右
のフォーク7の直立部7aの上端部にボス9が設定され
ている。そして、アーム26の長手方向略中央部に貫設
される取付孔と、左右のフォーク7のボス9とが、左右
のフロントマスト5の前面に形成されたボス8に対して
それらを貫通する1本の支軸10により傾動可能に支持
されている。なお、支軸10はその両端にボルト11に
て締着されたストッパプレート12にて抜け止めされ
る。
【0029】一方、フォーク傾動用作動装置としての油
圧シリンダ13が左右のマスト間でかつフォーク7の上
方に配置されており、この油圧シリンダ13はその本体
の端部が左右のフロントマスト5間に横架された軸28
に回動可能に支持されるとともに、ロッド13aがアー
ム26の上端部にピン20にて回動可能に連結されてい
る。そして、アーム26は下方へ延在するとともに、そ
の下端部に固着された水平なロアバー27が左右のフォ
ーク7の直立部7aの後面下部に当接して前傾方向のモ
ーメントを支持している。
【0030】上述の如く構成された実施例2に係るフォ
ーク傾斜装置においては、油圧シリンダ13を伸長方向
に作動させたときは、アーム26が後傾方向に回動して
ロアバー27を介して左右のフォーク7の直立部7aの
後面下部を押圧するため、フォーク7が後傾される。ま
た、油圧シリンダ13を縮小作動させたときは、アーム
26が逆方向に回動してロアバー27がフォーク7の直
立部7aから離れる方向に移動するため、フォーク7が
積荷の荷重又は自重により水平状態に又はそれを越えて
前傾される。
【0031】従って、この実施例2のアーム式によると
きは、実施例1の場合に比べてフォーク7の水平部7b
が僅かながら前後方向に変位するも、その変位量は従来
のマストティルトによるフォーク傾斜に比較すると、格
段に少ないものであり、車両前後安定度を損なう虞はな
い。また、アーム式によれば、剛性の高い頑丈な構造を
設定でき、耐久性を高めることが可能となることに加
え、フォーク7の傾動支点が中立部7aの上端部にあっ
て水中に没入することを回避できるため、該傾動支点の
摺動面を海水から保護できる。そして、上述した実施例
1及び2のフォーク傾斜装置は、共に作動装置としての
油圧シリンダ13とフォーク7とをケーブル17やアー
ム26からなる連結部材を介して連結する構造であるた
め、油圧シリンダ13のレイアウト上の自由度を高め得
るという利点が得られる。
【0032】次に、本発明の実施例3に係るフォーク傾
斜装置を図7に基づいて説明する。この実施例はフォー
ク7を油圧シリンダ13により連結部材を介することな
く直接傾動できるように構成したものである。フォーク
7は前述の実施例1及び2の場合と同様に、その直立部
7aの後面下部に形成されたボス9が、フロントマスト
5の前面下端部に形成されたボス8に支軸10を介して
傾動可能に取付けられる一方、直立部7aの上端部には
後方へ略水平に延長する延長部7cが形成されている。
そして、フォーク7の直立部7aの上方に配置された油
圧シリンダ13は、その本体端部がフロントマスト5の
外側面にピン14を介して回動自在に取付けられるとと
もに、そのロッド13aが前記延長部7cにピン29を
介して回動可能に連結されている。
【0033】上記の如く構成された実施例3のフォーク
傾斜装置によれば、油圧シリンダ13を伸長方向に作動
したときは、フォーク7が直立部7aの下部側を傾動支
点として図示仮想線の如く後傾され、縮小方向に作動さ
せたときは、フォーク7が水平状態又はそれを越えて前
傾される。従って、この実施例3によるときは、フォー
ク傾動時における該フォーク7の前後方向の変位が殆ど
なく、車両前後安定度が低下しないということに加え、
連結部材を省略できるため、構造が簡素化される。
【0034】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で下記
の如き変更が可能である。 (1)図8に示すように、実施例1で説明した作動装置
としての油圧シリンダ13を可逆式の油圧又は電動モー
タ30に、またケーブルガイド22を巻取リール31に
それぞれ変更し、該モータ30にてチェーン電動機構3
2を介して巻取リール31を駆動する構成としてもよ
い。 (2)実施例1及び実施例2で説明された連結部材とし
てのケーブル17、アーム26に変えて、ラック・ピニ
オンを採用してもよい。 (3)アーム26を介してフォーク7を押圧する方式に
おいて、フォーク7の傾動支点を直立部7aの後面下部
に設定する一方、直立部7aの前面上部をアーム26の
ロアバー27により後方へ押圧する構成に変更してもよ
い。 (4)フォーク7の傾動支点は、直立部7aの下部と上
部に限らず、中間部位であっても差し支えない。 (5)フォーク7の傾動支点を構成する支軸10は、左
右のフォーク7に対して共通である必要はなく、別々で
あってもよい。 (6)フォーク7の傾動支点をフロントマスト5の前面
に変え、側面に設定してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、フォークが地面よりも低所へ移動する形式のフ
ォークリフトにおいて、フォーク自体を傾動できるた
め、ボート等の持ち上げに際して行われる該フォークの
傾動に伴う荷重中心の前後方向の変位が少なく、車両前
後安定度が低下しないため、作業時の安全性を高めるこ
とができる。また、作動装置をフォークの直立部の上方
に設置したことにより、該作動装置を海水等から保護し
てその延命化を図ることができる。しかもフォークと作
動装置とを連結部材を介して連結してあるため、作動装
置を含めたレイアウト上の自由度が得られる。
【0036】請求項2の発明によれば、連結部材として
ケーブルを利用してあるため、連結部材に関する重量が
軽減できる。また、請求項3の発明によれば、連結部材
としてアームを利用してあるため、強度的な保障が得や
すい。請求項4の発明によれば、連結部材が省略される
ことで、構造の簡素化及び重量の軽量化が可能となる。
また、請求項5の発明によれば、フォークの傾動支点を
直立部の下部に設定してあるため、フォークの水平部の
前後方向の変位を最小にすることができる。さらに、請
求項6の発明によれば、フォークの傾動支点を直立部の
上部に設定してあるため、傾動支点の摺動面を海水等か
ら保護し、円滑な傾動動作を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るフォーク傾斜装置を備
えたフォーク沈下型のフォークリフトの全体側面図であ
る。
【図2】実施例1のフォーク傾斜装置の側面図である。
【図3】同じく平断面図である。
【図4】同じく分解斜視図である。
【図5】実施例2に係るフォーク傾斜装置の斜視図であ
る。
【図6】同じく側面図である。
【図7】実施例3に係るフォーク傾斜装置の側面図であ
る。
【図8】作動装置の変更例を示す平面図である。
【図9】従来のフォーク沈下型のフォークリフトを示す
側面図である。
【符号の説明】
1…車体 2…リヤマスト 3…フロントマスト 4…ティルトシ
リンダ 7…フォーク 10…支軸 13…油圧シリンダ 17…ケーブル 22…ケーブルガイド 26…アーム 27…ロアバー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の前部に立設された左右の固定マス
    トと、この固定マストにその下方へ延出し得るように上
    下動可能に取付けられた左右の可動マストと、この可動
    マストの前面下部に設置されたフォークとを備えたフォ
    ークリフトのフォーク傾斜装置であって、 前記フォークの直立部を前記可動マストに傾動可能に取
    付けるとともに、前記可動マストにおける前記フォーク
    の直立部よりも上方部位にはフォーク傾動用の作動装置
    を設置し、この作動装置とフォークとを連結部材を介し
    て連結したフォークリフトのフォーク傾斜装置。
  2. 【請求項2】 前記連結部材が、前記可動マストに取付
    けられたケーブルガイドにより案内されるケーブルから
    なり、該ケーブルを介しての牽引力により前記フォーク
    を後傾させる構成とした請求項1記載のフォークリフト
    のフォーク傾斜装置。
  3. 【請求項3】 前記連結部材が、前記可動マストに回動
    可能に取付けられたアームからなり、該アームの下端部
    に設けたロアバーにより前記フォーク直立部を押圧する
    ことで前記フォークを後傾させる構成とした請求項1記
    載のフォークリフトのフォーク傾斜装置。
  4. 【請求項4】 車体の前部に立設された左右の固定マス
    トと、この固定マストにその下方へ延出し得るように上
    下動可能に取付けられた左右の可動マストと、この可動
    マストの前面下部に設置されたフォークとを備えたフォ
    ークリフトのフォーク傾斜装置であって、 前記フォークの直立部を前記可動マストに傾動可能に取
    付けるとともに、前記可動マストにおける前記フォーク
    の直立部よりも上方部位にはフォーク傾動用の油圧シリ
    ンダを設置し、この油圧シリンダのロッドを前記フォー
    クの直立部の上端部付近又はその延長部に連結したフォ
    ークリフトのフォーク傾斜装置。
  5. 【請求項5】 前記フォークの前記可動マストに対する
    傾動支点が直立部の下部側に設定された請求項2、3、
    又は4項記載のフォークリフトのフォーク傾斜装置。
  6. 【請求項6】 前記フォークの前記可動マストに対する
    傾動支点が直立部の上部側に設定された請求項2、3、
    又は4項記載のフォークリフトのフォーク傾斜装置。
JP1751194A 1994-02-14 1994-02-14 フォークリフトのフォーク傾斜装置 Pending JPH07228497A (ja)

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