JP3457769B2 - アウトリガ装置 - Google Patents

アウトリガ装置

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JP3457769B2
JP3457769B2 JP12681395A JP12681395A JP3457769B2 JP 3457769 B2 JP3457769 B2 JP 3457769B2 JP 12681395 A JP12681395 A JP 12681395A JP 12681395 A JP12681395 A JP 12681395A JP 3457769 B2 JP3457769 B2 JP 3457769B2
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良平 佐々
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クレーン車等の作業用
車両に設けられるアウトリガ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、クレーン車などの作業用車両に
は、クレーン作業などの作業時に車体を支持して車体の
転倒を防止するアウトリガ装置が設けられている。この
種のアウトリガ装置は、作業用車両の車体フレームに設
置されたアウトリガ収納ボックスと、このアウトリガ収
納ボックスに伸縮自在に収納された水平支持脚(以下、
伸縮ビームという。)と、この伸縮ビームの先端に設け
られ伸縮ビームの垂直下方に伸長動作する垂直支持脚
(以下、ジャッキという。)と、ジャッキの下端に取り
付けられた接地板としてのフロートとを備えている。そ
して、アウトリガ装置は、その伸縮ビームをアウトリガ
収納ボックスから車体の側方に向かって水平に所定の長
さ張り出すとともに、ジャッキを下方に伸長させてジャ
ッキの下端のフロートを地面に接地させることにより、
車体を支持するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図7に示す
ようなクレーン装置105を搭載した作業用車両におい
て、クレーン作業を行なうためにアウトリガ装置101
(図では前後2つのアウトリガ装置101a,101
b)によって車体103を支持すると、伸縮ビーム10
2a,102bは、その端部のジャッキ100a,10
0bを支点として車体103を支持し、車体103の重
量に伴う垂直荷重によって曲げモーメントを受ける。そ
して、この曲げモーメントが大きくなると、伸縮ビーム
102a,102bが下方へ撓むようになる。
【0004】一般に、クレーン装置105が大型化して
車体103が大型化すればするほど、車体103を安定
に支持するために伸縮ビーム102a,102bの張り
出し幅を長くする必要があるが、伸縮ビーム102a,
102bの張り出し幅を長くすればするほど、曲げモー
メントによる伸縮ビーム102a,102bの下方への
撓み量が大きくなる。すなわち、伸縮ビーム102a,
102bの撓み量は、伸縮ビーム102a,102bの
張り出し幅が長くなればなるほど、また、伸縮ビーム1
02a,102bに作用する車体103の重量が大きく
なればなるほど、大きくなる。
【0005】伸縮ビーム102a,102bにこれを撓
ませるような大きな曲げモーメントが作用した状態で、
例えばクレーン装置105のブーム106を伸長させて
吊り荷作業を行なうと、ブーム106の作業半径Rの変
更やクレーン装置105の旋回動作に伴って車体103
が振動する場合がある。特に、リアジャッキやフロント
ジャッキがない作業用車両では、クレーン作業時の急激
な重心移動によって、車体103が前後方向に振動した
り、ピッチングやローリングを引き起こし易い。
【0006】このように車体103が振動すると、この
振動が車体103上に搭載されたクレーン装置105に
伝わり、クレーン装置105によって吊り上げられた荷
が揺れることとなる。特に、クレーン装置105によっ
て鉄骨を吊り上げて鉄骨を組み立てる場合、2つの鉄骨
のボルト穴同志を位置合わせするインチング作業が行な
われるが、この際、吊り上げられた鉄骨が揺れると、鉄
骨のボルト穴の位置決めが難しくなり、インチング作業
をうまく行なうことができなくなる。また、車体103
が激しく振動すると、車体103自身に破損が生じる場
合もある。
【0007】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするとこるは、伸縮ビームの撓みを
極力防止して車体の振動を抑制できるアウトリガ装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、作業用車両の車体フレームの下面に固着
されたアウトリガ収納ボックスと、このアウトリガ収納
ボックスに伸縮自在に収納され作業用車両の車体の側方
に向かって水平に張り出し可能なビームと、ビームの先
端に設けられ垂直下方に伸縮可能なジャッキとを備え、
前記ビームを前記アウトリガ収納ボックスから車体の側
方に向かって水平に張り出すとともに、前記ジャッキを
下方に伸長させてジャッキの下端のフロートを地面に接
地させることによって、車体を扛上させて支持するアウ
トリガ装置において、複動式油圧シリンダによって構成
され、そのシリンダヘッド側がアキュムレータに接続さ
、前記ジャッキと共に車体を支える支持脚を備え、こ
の支持脚は、その上端部をアウトリガ収納ボックスに対
してボルトによって締結し、下部を振れ止め手段で支持
して側方への振れを防止することにより、前記アウトリ
ガ収納ボックスの端部に固定して設けられるものであ
る。
【0009】
【作用】上記構成によれば、車体の下側に位置する支持
脚と既存のジャッキとによって車体を支持することがで
きるため、ジャッキだけで車体を支持する場合に比べて
ビームの撓みが極力防止され、ビームの撓みに伴う車体
の振動が防止される。
【0010】また、この支持状態で、支持脚に過度の負
荷(圧縮荷重)が作用すると、支持脚のシリンダヘッド
側の圧油がアキュムレータ内に逃げる。したがって、支
持脚のシリンダヘッド側内圧の過度の上昇が防止され、
それに伴う支持脚の破損が防止される。この支持脚は、
上端部をアウトリガ収納ボックスに対してボルトによっ
て締結され、下部が振れ止め部材により側方への振れが
防止されているため、安定且つ確実に作動される。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の一実施例に
ついて説明する。図1は、クレーン車を概略的に示した
平面図である。図示のように、クレーン車1は、走行車
体5と、走行車体5上に搭載されたクレーン装置15と
から成る。
【0012】クレーン装置15は、車体5上に回転自在
に搭載されクレーン作業運転を行なうための運転室を備
えた旋回体17と、旋回体17に起伏可能に取着された
伸縮ブーム16とを備えている。また、旋回体17には
図示しないウインチが設けられており、このウインチに
よりワイヤ(図示せず)が巻き取られ、または、繰り出
されるようになっている。また、ウインチから繰り出さ
れた前記ワイヤは伸縮ブーム16に回転自在に取着され
たシーブに巻回されてブーム16の先端から垂下されて
いる。そして、この垂下されたワイヤには吊上フック
(図示せず)が吊り下げられている。
【0013】したがって、クレーン装置15は、伸縮ブ
ーム16の伸長姿勢及び起伏姿勢を保持しつつ伸縮ブー
ム16に沿って延びるワイヤをウインチによって巻き取
ったり繰り出したりすることにより、ワイヤの先端の吊
上フックに引掛けられた荷を吊り上げて搬送するクレー
ン作業を行なうことができる。
【0014】また、 車体5の前後にはそれぞれアウト
リガ装置2,2が取り付けられている。各アウトリガ装
置2は、車体5のフレームに固着されたアウトリガ収納
ボックス10,10と、アウトリガ収納ボックス10,
10に伸縮自在に収納されて車体5の左右に水平に張り
出す伸縮ビーム4,4とを有している。各伸縮ビーム4
の先端には油圧ジャッキ6が設けられている。なお、図
では、前側のアウトリガ装置2が車輪30,30間に配
置され、後側のアウトリガ装置2が車体5の最後部に配
置されている。
【0015】また、各アウトリガ装置2のアウトリガ収
納ボックス10,10の端部の側面、すなわち、伸縮ビ
ーム4,4が張出されるアウトリガ収納ボックス10,
10の張出し開口部19,19の側方には、支持脚2
0,20が設置されている。これらの支持脚20,20
は、アウトリガ収納ボックス10,10の配置状態を考
慮し且つ車体5をバランス良く支持するため、図示する
ように、左右互い違いに設置されている。すなわち、図
の右側の支持脚20が車体5の前方に向けて設置され、
図の左側の支持脚20が車体5の後方に向けて設置され
ている。
【0016】図2は、前側のアウトリガ装置2を図1の
A方向(右方向)から見た側面図である。図示のよう
に、ジャッキ6は、複動油圧シリンダで構成されてお
り、その固定側であるシリンダ部9が伸縮ビーム4の先
端に固着され、その被駆動側である油圧作動のピストン
ロッド8が伸縮ビーム4の垂直下方に伸長動作するよう
になっている。この場合、シリンダ部9は伸縮ビーム4
を貫通してその頭部が伸縮ビーム4の上側に突出してい
る。また、ピストンロッド8の先端には接地板としての
フロート12が着脱自在に装着されている。
【0017】したがって、このような構成によれば、ク
レーン作業時にジャッキ6(ピストンロッド8)の先端
にフロート12を装着して伸縮ビーム4をアウトリガ収
納ボックス10から車体5の側方に向かって所定の長さ
だけ張り出し、ピストンロッド8を下方に伸長させてピ
ストンロッド8の下端のフロート12を地面に接地させ
れば、クレーン装置15を有する車体5を安定に支持す
ることができる。
【0018】また、図示のように、支持脚20は、複動
油圧シリンダで構成されており、その固定側であるシリ
ンダ部20aと、垂直下方に伸縮可能な油圧作動のピス
トンロッド20bとから成る。ピストンロッド20bの
先端には接地板としてのフロート24が着脱自在に装着
されている。この支持脚20は、アウトリガ収納ボック
ス10の端部側面の上部に固着された取付部25を介し
て、伸縮ビーム4が張り出されるアウトリガ収納ボック
ス10の張出し開口部19の側方に設置されている。
【0019】図3には取付部25が拡大して示されてい
る。図示のように、取付部25は、アウトリガ収納ボッ
クス10の側面に溶接等によって固着され且つ支持脚2
0のシリンダ部20aの上部を収容可能な空間38を形
成する一対の側板32a,32bと、空間38の上側開
口を閉塞する傾斜板31及び水平板34と、空間38の
下側開口の一部を閉塞する下面板33とによって略箱状
に構成されている。
【0020】水平板34には、支持脚20のシリンダ部
20aを挿通可能な開口部37が形成されている。ま
た、水平板34には開口部37を側方に開放するスリッ
ト36が形成されており、このスリット36と側板32
a,32b間に形成された離隔部27とによって、シリ
ンダ部20aに接続される油圧管等を空間38内に導入
可能な導入口が取付部25の側方に形成されている。ま
た、水平板34には開口部37の周囲に複数のボルト穴
35…が設けられている。
【0021】また、図2に示すように、アウトリガ収納
ボックス10の端部側面の下部にはシリンダ部20aの
下部を支持してその側方への振れを防止する振れ止め部
材23が固着されている。この振れ止め部材23には、
シリンダ部20aを挿通可能な貫通孔23aが設けられ
ている。
【0022】このような構成の取付部25と振れ止め部
材23とによって支持脚20をアウトリガ収納ボックス
10の端部側方に取り付けて支持するには、まず、支持
脚20のシリンダ部20aを水平板34の開口部37か
ら空間38内に導入してこの空間38の下側開口から突
出させるとともに、シリンダ部20aの下部を振れ止め
部材23の貫通孔23aに挿通する。このまま更にシリ
ンダ部20aを下方に下げると、シリンダ部20aの上
端に設けられた大径のフランジ部39(図2参照)が水
平板34と当接しここに載置される。この状態で、支持
脚20は、水平板34によって垂直に支持され、振れ止
め部材23によってその側方への振れが防止される。
【0023】次に、この状態で、シリンダ部20aを回
転させて、フランジ部39の図示しない複数のボルト穴
と水平板34に設けられた複数のボルト穴35…とを一
致させ、これらのボルト穴35にボルト40(図2参
照)を螺着する。これによって、支持脚20は、水平板
34すなわち取付部25に対して、回転不能に固定され
る。
【0024】なお、図2は前側のアウトリガ装置2の右
側の構成を代表的に示しただけのものであり、前側のア
ウトリガ装置2の左側、後側のアウトリガ装置2の両側
についてもこれと同一もしくはこれと類似した構成が適
用されることは言うまでもない。
【0025】図4には、支持脚20の動作を制御する油
圧回路(以下、支持脚作動回路70という。)が示され
ている。図示のように、支持脚20のシリンダ部20a
には、シリンダ部20aのロッド側に圧油を供給する第
1の油圧管路50と、シリンダ部20aのヘッド側に圧
油を供給する第2の油圧管路51とが接続されている。
【0026】第2の油圧管路51の上流側には減圧弁4
9が介装され、減圧弁49の下流側には第2の油圧管路
51の開閉を行なう開閉弁48が介装されている。な
お、この開閉弁48は減圧弁49の上流側に設けられて
いても良い。
【0027】また、シリンダ部20aのすぐ上流側で第
2の油圧管路51から分岐する分岐管路41がアキュム
レータ44に接続されている。この分岐管路41の途中
にはアキュムレータ44側に開の逆止弁45が介装され
ている。また、逆止弁45の上流側と下流側とが戻り管
路43によって接続されており、この戻り管路43には
絞り42が設けられている。
【0028】また、分岐管路41が分岐する第2の油圧
管路51の部位の上流側には、アキュムレータ保護装置
46が設けられている。このアキュムレータ保護装置4
6は、第2の油圧管路51に介装され且つシリンダ部2
0a側(アキュムレータ44側)に開の逆止弁47と、
この逆止弁47の下流側の圧力によって作動する作動ス
イッチ60とを備え、アキュムレータ44側の管路51
が過圧状態となった際には過圧防止装置に信号を送って
クレーン作業を停止するとともに警報を鳴らして作業者
に過圧状態と危険を知らせることができるようになって
いる。なお、逆止弁47は、第1の油圧管路50に導入
された圧油に伴うパイロット圧によっても減圧弁49側
に開くようになっている。
【0029】図5には、本実施例の前後両方のアウトリ
ガ装置2,2の作動を制御する油圧回路の全体構成が示
されている。図示のように、この油圧回路には、前後両
方のアウトリガ装置2,2に設けられた合計4つの支持
脚20に対応して、図4に示した支持脚作動回路70が
4つ設けられている。また、伸縮ビーム4とジャッキ6
とを作動させるメイン回路80が前後両方のアウトリガ
装置2,2に対応して4つ設けられている。
【0030】ここで、メイン回路80について概略的に
説明すると、ジャッキ6のシリンダ部9には、シリンダ
部9のロッド側に圧油を供給する第3の油圧管路59
と、シリンダ部9のヘッド側に圧油を供給する第4の油
圧管路55とが接続されている。
【0031】なお、第4の油圧管路55の途中にはシリ
ンダ部9のヘッド側に開の逆止弁57が介装されてお
り、この逆止弁57は、第3の油圧管路59に導入され
た圧油に伴うパイロット圧によって、シリンダ部9のヘ
ッド側圧力を解放する方向に強制的に開かれるようにな
っている。
【0032】また、伸縮ビーム4の伸縮動作を行なうビ
ーム伸縮シリンダ52のロッド側には第3の油圧管路5
9の分岐部59aが接続されている。また、ビーム伸縮
シリンダ52のヘッド側にはここに圧油を供給する第5
の油圧管路56が接続されている。また、方向切換弁5
3によって第4の油圧管路55と第5の油圧管路56の
いずれか一方が第6の油圧管路54に選択的に接続され
るようになっている。
【0033】また、図5に示す回路は、油圧ポンプ
(P)側に接続されるポンプ側管路66とタンク(T)
側に接続されるタンク側管路67のいずれか一方に方向
切換弁62を介して接続される第1のメイン管路58と
第2のメイン管路61とを有している。そして、支持脚
作動回路70の第2の油圧管路51とメイン回路80の
第6の油圧管路54とが第1のメイン管路58に接続さ
れ、支持脚作動回路70の第1の油圧管路50とメイン
回路80の第3の油圧管路59とが第2のメイン管路6
1に接続されている。
【0034】次に、上記構成のアウトリガ装置2の動作
の一例について説明する。管路66と方向切換弁62と
を介して第1のメイン管路58に送られた油圧ポンプP
からの圧油が方向切換弁53と第5の油圧管路56とを
介してビーム伸縮シリンダ52のヘッド側に導入される
と、ビーム伸縮シリンダ52のロッドが伸長して伸縮ビ
ーム4が車体5の側方に水平に張り出される。この時、
ビーム伸縮シリンダ52のロッド側の余分な圧油は第3
の油圧管路59と第2のメイン管路61とを介してタン
クT側に吐き出される。
【0035】このようにして伸縮ビーム4が所定の長さ
だけ張り出された後、方向切換弁53が切換えられ、第
1のメイン管路58の圧油が第4の油圧管路55を介し
てジャッキ6のシリンダ部9のヘッド側に導入される。
これによって、ジャッキ6のピストンロッド8が伸長す
る。これにより、ピストンロッド8の下端のフロート1
2が地面に接地され、クレーン装置15を有する車体5
が扛上されて安定に支持される。この支持状態は、方向
切換弁53が閉位置に切り換えられることによって、保
持される。なお、ジャッキ6の伸長過程では、シリンダ
部9のロッド側の余分な圧油が第3の油圧管路59と第
2のメイン管路61とを介してタンクT側に吐き出され
る。
【0036】また、このような動作と一緒に或いは別個
に、支持脚20の伸長動作が行なわれる。すなわち、ジ
ャッキ6または伸縮ビーム4の動作時に方向切換弁48
が開位置に切換えられていれば、ジャッキ6または伸縮
ビーム4の動作と一緒に支持脚20の伸長動作が行なわ
れる。また、ジャッキ6または伸縮ビーム4の動作時に
方向切換弁48が閉位置にあれば、ジャッキ6または伸
縮ビーム4の動作とは別個に支持脚20の伸長動作を行
なうことができる。
【0037】方向切換弁48が開位置に切換えられる
と、第1のメイン管路58に送られた油圧ポンプPから
の圧油が、第2の油圧管路51を介して、支持脚20の
シリンダ部20aのヘッド側に導入される。これによっ
て、支持脚20は、そのピストンロッド20bを伸長さ
せてピストンロッド20bの先端のフロート24を地面
に接地し、ジャッキ6による車体5の扛上支持を補助す
る。また、この時、シリンダ部20aのロッド側の余分
な圧油が第1の油圧管路50と第2のメイン管路61と
を介してタンクT側に吐き出される。なお、支持脚20
を所定の伸長状態で保持させるには、方向切換弁48を
閉位置に切り換えれば良い。
【0038】以上のようにして伸縮ビーム4を車体5の
側方に張り出し、ジャッキ6と支持脚20とを伸長させ
て車体5を扛上支持した状態が図6に示されている。図
6では、車体5がジャッキ6と支持脚20とによって4
点支持されている。したがって、この状態で伸縮ビーム
4に車体重量等に伴う大きな負荷が作用した場合でも、
車体5のすぐ真下に位置する支持脚20がジャッキ6と
共働して車体5を支持するため、2点支持の場合(図7
の場合)に比べ伸縮ビーム4の撓みが極力防止される。
したがって、伸縮ビーム4の撓みに伴う車体5の振動も
防止される。
【0039】また、この支持状態で、支持脚20に過度
の負荷(圧縮荷重)が作用すると、シリンダ部20aの
ヘッド側の圧油がアキュムレータ44内に逃げる。した
がって、シリンダ部20aのヘッド側内圧の過度の上昇
が防止され、それに伴う支持脚20の破損が防止され
る。
【0040】また、アキュムレータ44を破損させる程
度の過度の圧力が第2の油圧管路51のアキュムレータ
44側に作用した場合には、アキュムレータ保護装置4
6が逆止弁47を減圧弁49側に強制的に開いてアキュ
ムレータ44側の管路51の圧力を解放するとともに、
警報を鳴らして作業者に過圧状態を知らせる。
【0041】また、このように過度の負荷が作用した状
態から負荷が急激に小さくなった場合には、アキュムレ
ータ44内の圧油が戻り管路43を介してシリンダ部2
0aのヘッド側に急激に戻り、ピストンロッド20bの
急激な伸長によって車体5が振動する虞がある。しかし
ながら、本実施例の場合には、戻り管路43の途中に絞
り42が設けられているため、アキュムレータ44内の
圧油の急激な戻りが防止され、支持脚20の急激な伸長
とこれに伴う車体5の振動が防止される。
【0042】以上説明したように、本実施例のアウトリ
装置2は、支持脚20がジャッキ6と共働して車体5
を4点で支持するため、2点支持の場合に比べて伸縮ビ
ーム4の撓みが極力防止され、伸縮ビーム4の撓みに伴
う車体5の振動が防止される。したがって、伸縮ビーム
4にこれを撓ませるような大きな曲げモーメントが作用
した状態で、例えばクレーン装置15のブーム16を伸
長させて吊り荷作業を行ないブーム16の作業半径Rの
変更やクレーン装置15の旋回動作を行なった場合で
も、車体5の振動が極力防止される。これにより、クレ
ーン装置15によって鉄骨を吊り上げて鉄骨を組み立て
る場合に行なわれるインチング作業を確実且つ容易に行
なうことができる。また、車体5の激しい振動が防止さ
れるため、車体5が破損することもない。
【0043】また、以上のような振動防止対策を補完す
るために、アキュムレータ44と絞り42とが設けられ
ているため、荷重条件に応じた最適な振動防止効果を得
ることができる。
【0044】なお、本実施例では、ジャッキ6の伸長動
作と一緒に支持脚20を伸長動作を行なうようにすれ
ば、支持脚20によってジャッキアップ能力が補助され
るという効果がある。
【0045】また、支持脚20は、作用する負荷をその
上端部の取り付けボルト40の引張り方向で受けるよう
になっている。つまり、作用する負荷を引張力に強いボ
ルト40によって受けることができるため、支持脚20
の固定強度が高められ、支持脚20の安定且つ確実な作
動を実現することができる。
【0046】さらに、支持脚20(シリンダ部20a)
は、その下部が振れ止め部材23によって支持されてそ
の側方への振れが防止されているため、ピストンロッド
20bを垂直方向に確実に伸長させることができ、支持
脚20の安定且つ確実な作動が可能となる。
【0047】また、支持脚20は、強度の高いアウトリ
ガ収納ボックス10に取付け部25を介して取付けられ
ることにより、作用する負荷に対する強度が十分に確保
されている。つまり、支持脚20のために敢えて強度部
材を設ける必要がない。したがって、部品点数が少なく
て済み、コストの低減を図ることができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のアウトリ
ガ装置によれば、伸縮ビームの撓みを極力防止でき、車
体の振動を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るアウトリガ装置が設置
されたクレーン車の平面図である。
【図2】アウトリガ装置を図1のA方向から見た側面図
である。
【図3】支持脚をアウトリガ収納ボックスに取り付ける
ための取付部の斜視図である。
【図4】支持脚の動作を制御する油圧回路の構成図であ
る。
【図5】アウトリガ装置の作動を制御する油圧回路の全
体構成図である。
【図6】アウトリガ装置を図1のB方向から見た背面図
であり、車体をジャッキと支持脚とによって4点支持し
た状態を示す図である。
【図7】従来のアウトリガ装置が設置されたクレーン車
の平面図である。
【符号の説明】
1…クレーン車(作業用車両)、4…ビーム、5…車
体、6…ジャッキ、10…アウトリガ収納ボックス、2
0…支持脚。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60S 9/12 B66C 23/80

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業用車両の車体フレームの下面に固着
    されたアウトリガ収納ボックスと、このアウトリガ収納
    ボックスに伸縮自在に収納され作業用車両の車体の側方
    に向かって水平に張り出し可能なビームと、ビームの先
    端に設けられ垂直下方に伸縮可能なジャッキとを備え、
    前記ビームを前記アウトリガ収納ボックスから車体の側
    方に向かって水平に張り出すとともに、前記ジャッキを
    下方に伸長させてジャッキの下端のフロートを地面に接
    地させることによって、車体を扛上させて支持するアウ
    トリガ装置において、 複動式油圧シリンダによって構成され、そのシリンダヘ
    ッド側がアキュムレータに接続され、前記ジャッキと共
    に車体を支える支持脚を備え、この支持脚は、その上端
    部をアウトリガ収納ボックスに対してボルトによって締
    結し、下部を振れ止め手段で支持して側方への振れを防
    止することにより、前記アウトリガ収納ボックスの端部
    に固定して設けられることを特徴とするアウトリガ装
    置。
  2. 【請求項2】 アキュムレータ内の圧油を支持脚のシリ
    ンダヘッド側に戻す管路の途中に絞りが設けられている
    ことを特徴とする第1項に記載のアウトリガ装置。
  3. 【請求項3】 前記ボルトは、作用する負荷を引張方向
    で受けることを特徴とする請求項1に記載のアウトリガ
    装置。
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