JPH07266973A - テールゲートリフト装置の油圧回路 - Google Patents

テールゲートリフト装置の油圧回路

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JPH07266973A
JPH07266973A JP8376494A JP8376494A JPH07266973A JP H07266973 A JPH07266973 A JP H07266973A JP 8376494 A JP8376494 A JP 8376494A JP 8376494 A JP8376494 A JP 8376494A JP H07266973 A JPH07266973 A JP H07266973A
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JP
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pipe
cylinder device
cylinder
tailgate
pump
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JP8376494A
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English (en)
Inventor
Yukio Chichii
幸雄 乳井
Sukehisa Kishizawa
佑寿 岸沢
Tsutomu Naito
力 内藤
Masatomo Ishijima
正知 石島
Shinsuke Sekikawa
新介 関川
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SHOWA AUTO ENG
Showa Corp
Original Assignee
SHOWA AUTO ENG
Showa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、作動流体の充填、補給及び排
出を容易に実施できるようにすること。 【構成】 一対のシリンダ装置17A、17Bへポンプ
ユニット20から作動油が給排されてシリンダ装置のピ
ストンロッド32を進退させ、テールゲート11を昇降
させるテールゲートリフト装置において、一方のシリン
ダ装置17Aの下室66と他方のシリンダ装置17Bの
上室69とがそれぞれ第1配管50A、第2配管50B
を介してポンプユニットのギヤポンプ46に連結される
と共に、シリンダ装置17Aの上室67とシリンダ装置
17Bの下室68とが第3配管50Cを介して連結さ
れ、この第3配管が、マニュアルバルブ71に連通した
第4配管50Dを介してポンプユニットのギヤポンプに
連通可能とされると共に、第3配管の連通部にエア抜き
バルブ72が配設されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トラック等の荷役車
両の荷台後端部に設置されるテールゲートリフト装置に
おいて、シリンダ装置へ作動流体を供給するテールゲー
トリフト装置の油圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】トラック等の荷役車両にあっては、荷役
後端部での荷役作業能率を高めるために、テールゲート
を昇降可能とするテールゲートリフト装置が設置された
ものがある。
【0003】このようなテールゲートリフト装置は、例
えば実開昭61− 51239号公報に記載されたように、取付
ブラケットを介して一対の支柱が立設され、テールゲー
トを枢支するスライドが上記支柱の長手方向に沿ってス
ライド可能に設けられ、ワイヤの基端部が上記支柱に固
定され、他端部が上記スライダに固定され、上記支柱内
に収納されたシリンダ装置のピストンロッド端部にプー
リが設置され、上記ワイヤがこのプーリに巻き掛けられ
たものである。従って、シリンダ装置のピストンロッド
の進退運動によって、プーリ及びワイヤを介しテールゲ
ートが、支柱の長手方向に沿い昇降する。
【0004】上記シリンダ装置は、一対の支柱のそれぞ
れに配置され、これら2本のシリンダ装置へ油圧回路を
経てポンプユニットが作動油を給排する。この油圧回路
は、実開昭55−98635 号公報に記載の考案のように、一
方のシリンダ装置の上室と他方のシリンダ装置の下室と
を連結配管にて連結し、例えば上記一方のシリンダ装置
の下室へポンプユニットから作動油を供給し、この時、
一方のシリンダ装置の上室から他方のシリンダ装置の下
室へ作動油を導いて、両シリンダ装置のピストンロッド
を上昇させ、ワイヤ及びスライダを介しテールゲートを
上昇させるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な従来の油圧回路では、両シリンダ装置が連結配管によ
って直列に連結されているため、これらの両シリンダ装
置へ作動油を充填するのに、多大な時間を要してしま
う。
【0006】また、両シリンダ装置のピストンとシリン
ダ間、或いはピストンロッドとロッドガイド間で作動油
が漏洩して、両シリンダ装置におけるピストンの進退移
動量が一致せず、テールゲートに傾きが生じた場合に、
両シリンダ装置へ作動油を補給するのが困難である。
【0007】この発明は、上述の事情を考慮してなされ
たものであり、簡単な構成で、作動流体の充填、補給及
び排出を容易に実施できるテールゲートリフト装置の油
圧回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、一対のシリンダ装置へ駆動源から作動流体が給排さ
れて上記シリンダ装置のピストンロッドを進退させ、テ
ールゲートを昇降させるテールゲートリフト装置におい
て、一方のシリンダ装置の下室と他方のシリンダ装置の
上室とがそれぞれ第1配管、第2配管を介して上記駆動
源のポンプに連結されると共に、上記一方のシリンダ装
置の上室と上記他方のシリンダ装置の下室とが第3配管
を介して連結され、この第3配管が、マニュアルバルブ
を介して上記駆動源の上記ポンプに連通可能とされると
共に、上記第3配管の連通部に抜取りバルブが配設され
たことを特徴とするものである。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、一対のシ
リンダ装置へ駆動源から作動流体が給排されて上記シリ
ンダ装置のピストンロッドを進退させ、テールゲートを
昇降させるテールゲートリフト装置において、一方のシ
リンダ装置の下室と他方のシリンダ装置の上室とがそれ
ぞれ第1配管、第2配管を介して上記駆動源のポンプに
連結されると共に、上記一方のシリンダ装置の上室と上
記他方のシリンダ装置の下室とが第3配管を介して連結
され、この第3配管が、方向切換バルブを介して上記駆
動源に連結され、この方向切換バルブは、上記駆動源の
ポンプに連結可能なポンプポートと、上記駆動源のタン
クに連結可能なタンクポートと、上記駆動源のバキュー
ムポンプに連通可能な開ポートとを有することを特徴と
するものである。
【0010】さらに、請求項3に記載の発明は、一対の
シリンダ装置へ駆動源から作動流体が給排されて上記シ
リンダ装置のピストンロッドを進退させ、テールゲート
を昇降させるテールゲートリフト装置において、一方の
シリンダ装置の下室と他方のシリンダ装置の上室とがそ
れぞれ第1配管、第2配管を介して上記駆動源のポンプ
に連結されるとともに、上記一方のシリンダ装置の上室
と上記他方のシリンダ装置の下室とが第3配管を介して
連結され、この第3配管は、一のマニュアルバルブを介
して上記駆動源の上記ポンプに連通可能とされると共
に、他のマニュアルバルブを介して上記駆動源のタンク
に連結可能とされたことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】従って、請求項1に記載の発明に係るテールゲ
ートリフト装置の油圧回路によれば、作動流体の充填時
にはマニュアルバルブを開操作して、駆動源のポンプか
ら第1配管を介して一方のシリンダ装置の下室へ作動流
体を供給すると同時に、上記ポンプからマニュアルバル
ブ及び第3配管を介して一方のシリンダ装置の上室及び
他方のシリンダ装置の下室へ作動流体を供給し、両シリ
ンダ装置へ作動流体を充填する。この充填に際しては、
抜取りバルブを適宜開操作して、両シリンダ装置内の余
分な気体を上記抜取りバルブから排出する。
【0012】また、シリンダ装置への作動流体の充填
後、漏洩等により作動流体が不足した時には、マニュア
ルバルブを開操作して、駆動源のポンプからマニュアル
バルブ及び第3配管を介し、一方のシリンダ装置の上室
及び他方のシリンダ装置の下室へ作動流体を供給し、作
動流体を補給する。これにより、両シリンダ装置のピス
トンロッドの移動量を同一に調整でき、テールゲートの
傾きを修正できる。
【0013】また、両シリンダ装置への作動流体の充填
後、温度上昇により作動流体の体積が膨張して作動流体
が過剰になった時には、抜取りバルブを開操作して過剰
な作動流体を排出する。これによって、両シリンダ装置
のピストンロッドの移動量を調整でき、テールゲートの
傾きを修正できる。
【0014】請求項2に記載の発明に係るテールゲート
リフト装置の油圧回路によれば、作動流体の充填時に
は、方向切換えバルブをまず開ポートに切換えて、バキ
ュームポンプにより両シリンダ装置内の不要な気体を排
出して負圧状態に設定し、次に、方向切換えバルブをポ
ンプポートに切換えて、駆動源のポンプから一方のシリ
ンダ装置の下室及び上室並びに他方のシリンダ装置の下
室へ作動流体を供給し、両シリンダ装置へ作動流体を充
填する。
【0015】また、両シリンダ装置への作動流体の充填
後、漏洩等により作動流体が不足した時には、方向切換
えバルブをポンプポートに切換えて、駆動源のポンプか
ら上記ポンプポート及び第3配管を介し、一方のシリン
ダ装置の上室及び他方のシリンダ装置の下室へ作動流体
を供給し、補給する。
【0016】更に、両シリンダ装置への作動流体の充填
後、温度上昇により作動流体の体積が膨張して作動流体
が過剰になった時には、方向切換えバルブをドレンポー
トに切換えて、過剰な作動流体を排出する。
【0017】請求項3に記載の発明に係るテールゲート
リフト装置の油圧回路によれば、作動の充填時には、一
のマニュアルバルブを開操作し、他のマニュアルバルブ
を閉操作して、駆動源のポンプから第1配管を介し一方
のシリンダ装置の下室へ作動流体を供給すると同時に、
上記ポンプから上記一のマニュアルバルブ及び第3配管
を介して、一方のシリンダ装置の上室及び他方のシリン
ダ装置の下室へ作動流体を供給し、両シリンダ装置へ作
動流体を充填する。この充填に際しては、他のマニュア
ルバルブを開操作し、両シリンダ装置内の不要な気体を
上記他のマニュアルバルブから排出する。
【0018】また、両シリンダ装置への作動流体の充填
後、漏洩等により作動流体が不足した時には、一のマニ
ュアルバルブのみを開操作して、駆動源のポンプから上
記一のマニュアルバルブ及び第3配管を介し、一方のシ
リンダ装置の上室及び他方のシリンダ装置の下室へ作動
流体を供給し、両シリンダ装置へ作動流体を補給する。
【0019】また、両シリンダ装置への作動流体の充填
後、温度上昇により作動流体の体積が膨張して作動流体
が過剰になった時には、他のマニュアルバルブのみを開
操作して、過剰な作動流体を排出する。
【0020】
【実施例】以下、この発明の実施例を、図面に基づいて
説明する。図1は、この発明に係るテールゲートリフト
装置の油圧回路の第1実施例が適用されたテールゲート
リフト装置を備えるトラックを示し、(A)がその後背
面図であり、(B)がその平面図である。図2は、図1
のテールゲートリフト装置を示し、図5のII−II線に沿
う断面図である。図3は、図2の要部を拡大して示す拡
大断面図である。図4は、図5のIV−IV線に沿う断面図
である。図5は、図2のテールゲートリフト装置の平面
図である。図6(A)は、図2のテールゲートリフト装
置の油圧回路を示し、図6(B)は図6(A)のマニュ
アルバルブ装置を示す構成図である。図7は、図2のテ
ールゲートリフト装置の電気配線図である。
【0021】図1及び図11に示すように、テールゲー
トリフト装置10は、荷役車両としてのトラック1の荷
台2の後端部に設置される。このテールゲートリフト装
置10は、テールゲート11を一対の支柱12に沿って
鉛直方向に昇降させ、図示しない荷物を荷台2へ積み降
ろす荷役作業を容易化するものである。
【0022】上記テールゲートリフト装置10は、図2
〜図3に示すように、前記テールゲート11及び支柱1
2、並びにメイン取付ブラケット13、サブ取付ブラケ
ット14、ガイドレール15、スライダ16、シリンダ
装置17A及び17B、索条としてのワイヤ18、索条
ガイドとしてのプーリ19並びに駆動源としてのポンプ
ユニット20を有して構成される。
【0023】メイン取付ブラケット13は、トラック1
の荷台2に沿い車両幅方向に配置されたものであり、こ
の両端部に一対の支柱12が立設状態でそれぞれ固着さ
れる。また、サブ取付ブラケット14は側面視ほぼ三角
形状であり、トラック1の荷台2の両側に配設された側
面アオリ3に沿い、メイン取付ブラケット13に立設状
態で一体に固着される。このサブ取付ブラケット14
は、さらに支柱12に固着されて、この支柱12の立設
状態を保持する。
【0024】一対の支柱12は、荷台2の上方から下方
へ沿って延在され、断面略矩形状に構成される。この支
柱12の下端部にサポートプレート30Aが掛け渡され
て、支柱12の立設状態が補強される。サポートプレー
ト30Aは断面略コ字形状であり、このサポートプレー
ト30Aにサポートカバー30Bが固着される。上記ガ
イドレール15は、各支柱12において、長手方向全長
に渡り固着される。それぞれのガイドレール15には、
内側(車両中央側)にガイドスリット21が長手方向全
長に渡り形成される。
【0025】上記スライダ16は、図5に示すように断
面ほぼL字形状を有し、二つのスライダ16によってテ
ールゲート11を開閉可能に枢支する。テールゲート1
1は、開状態では、図2及び図5の実線矢印に示すよう
にトラック1の荷台2と平行に保持可能とされ、閉状態
では、図2の一点鎖線に示すように、荷台2に対し直角
に立設可能とされる。このテールゲート11の閉状態
で、テールゲート11の先端に固着された係止爪22
が、支柱12の上端の係止フック23に係合して、テー
ルゲート11の閉状態が保持されて、このテールゲート
11が荷台2の後部扉となる。
【0026】また、スライダ16には、図4における上
下部一対のローラシャフト24が固着され、各ローラシ
ャフト24に第1ガイドローラ25が回転自在に支持さ
れる。ローラシャフト24がガイドレール15のガイド
スリット21に挿通され、第1ガイドローラ25がガイ
ドレール15における車両前後方向の内面上を転動可能
に設けられる(図3)。また、図4に示すように、スラ
イダ16の車両幅方向外側に、断面コ字形状のローラプ
レート26がボルト固定され、このローラプレート26
の図4における上下部に第2ガイドローラ27が回転自
在に支持される。この第2ガイドローラ27は、ガイド
レール15における車両幅方向外側の内面上を転動可能
に設けられる。スライダ16は、上記第1ガイドローラ
25及び第2ガイドローラ27によって、ガイドレール
15に沿い横振れすることなく、スライド自在に構成さ
れる。
【0027】さらに、スライダ16にはクッションラバ
ー28が固着される。このクッションラバー28は、テ
ールゲート11の閉状態で、テールゲート11の係止爪
22が係止フック23に係止された時、テールゲート1
1によって若干圧縮され、その復元力により、上記係止
爪22と係止フック23とをがたつきなく係合させる。
また、スライダ16にはワイヤ固定片29が固着され、
このワイヤ固定片29にワイヤ18の先端部が固定され
る。
【0028】前記シリンダ装置17A、17Bは、一対
の支柱12内にそれぞれ収納されボルト固定される。こ
れらのシリンダ装置17A、17Bのピストンロッド3
2の先端にプーリ固定ブラケット33が固着される。こ
のプーリ固定ブラケット33の先端は、二又形状であ
り、このプーリ固定ブラケット33の先端部に前記プー
リ19が回転自在に支持される。プーリ19は、図5に
示すように、支柱12の断面略矩形状の対角線上に配置
される。このプーリ19にワイヤ18が、図3の上方か
ら巻き掛けられる。
【0029】プーリ固定ブラケット33には、その先端
部、つまりワイヤ18が巻き掛けられた側に、ガイド部
材としてのワイヤガード34が取付けられる。このワイ
ヤガード34は断面コ字形状であり、ボルトによりプー
リ固定ブラケット33に固定される。このワイヤガード
34によって、ワイヤ18がたるんだ場合にもこのワイ
ヤ18がプーリ19から外れることがないよう考慮され
ている。
【0030】ワイヤ18は、前述のように、その先端部
がスライダ16のワイヤ固定片29に固定され、プーリ
19に巻き掛けられ、その基端部がワイヤテンショナ3
5を介して、支柱12に支持される。
【0031】このワイヤテンショナ35は図3に示すよ
うに、弾性体としてのコイルスプリング36、検出装置
としてのワイヤテンションスイッチ27及び作動片38
を備えて構成される。ワイヤ18の基端部は、支柱12
の内面に固着された挿通ピース39に挿通され、2個の
ナット(ダブルナット)40が取付けられる。このダブ
ルナット40が挿通ピース39に当接して、ワイヤ18
の基端部が挿通ピース39から抜け外れることが防止さ
れる。
【0032】コイルスプリング36の一端はワイヤ18
の基端部に係止され、多端はサポートカバー30Bに固
定される。このコイルスプリング36の付勢力によっ
て、ワイヤ18が常時引張状態に保持され、ワイヤ18
のたるみが防止される。また、作動片38は、ダブルナ
ット40に挟持される。さらに、ワイヤテンションスイ
ッチ37は、支柱12の下端内面に固着されて、常閉接
点41(図7)と、この常閉接点41を開作動させるス
イッチレバー42とを備える。
【0033】つまり、ワイヤテンションスイッチ37で
は、ワイヤ18に作用する張力が減少して、ワイヤ18
の基端部がコイルスプリング36により図3の下方へ引
っ張られて移動した時、この移動により作動片38がス
イッチレバー42を押圧して、常閉接点41が開作動さ
れる。この結果、後述の如くギヤポンプ46を回転駆動
させるモータ43が停止されて、シリンダ装置17A及
び17Bへの作動油の供給が遮断され、テールゲート1
1の下降が停止される。
【0034】一方、前記ポンプユニット20は図3に示
すように、モータ43及びタンク44がマニホールド4
5を介して一体化されたものであり、マニホールド45
にギヤポンプ46及びチェックバルブ装置47が内蔵さ
れる。ポンプユニット20は、モータ43に順次電気的
に接続されたリレー装置48及び制御盤49と共に、一
対のサブ取付ブラケット14のうちの一方に設置され
る。ギヤポンプ46は、モータ43の正逆回転によりそ
れぞれ正方向、逆方向に回転駆動される。ポンプユニッ
ト20のタンク44に、作動流体としての作動油が充填
される。
【0035】モータ43の正逆回転によりそれぞれ正逆
方向に回転駆動されるギヤポンプ46によって、チェッ
クバルブ装置47並びに後述の第1配管50A、第2配
管50B、第3配管50C及び第4配管50Dを介し、
2本のシリンダ装置17A及び17Bへ作動油が供給さ
れる。これにより、シリンダ装置17A、17Bのそれ
ぞれのピストンロッド32が同期して進退運動し、ピス
トンロッド32先端のプーリ19が昇降して、ワイヤ1
8を介しスライダ16がガイドレール15に沿って昇降
し、テールゲート11が上昇或いは下降する。
【0036】図7に示すように、制御盤49のアップ側
スイッチ51AをON操作するとトラック1のバッテリ
52からの電気がリレー装置48のアップ側リレーコイ
ル53Aへ流れて、このリレーコイル53Aを励磁し、
アップ側リレー接点54Aが閉じてポンプユニット20
のモータ43が正転する。これにより、ギヤポンプ46
が正転して、作動油がシリンダ装置17A及び17Bへ
流れ、ピストンロッド32が進出してテールゲート11
が上昇する。
【0037】また、制御盤49のダウン側スイッチ51
BをON操作すると、バッテリ52からの電気がリレー
装置48のダウン側リレーコイル53Bへ流れて、この
リレーコイル53Bを励磁し、ダウン側リレー接点54
Bが閉じて、ポンプユニット20のモータ43が逆転す
る。これにより、ギヤポンプ46が逆転して作動油がシ
リンダ装置17A及び17Bへ流れ、ピストンロッド3
2が後退してテールゲート11が下降する。
【0038】ダウン側スイッチ41BのON操作時に、
前述の如くワイヤテンションスイッチ37の常閉接点4
1が開作動されると、リレー装置48のダウン側リレー
コイル53Bが励磁してダウン側リレー接点54Bが開
き、モータ43の逆転が停止してギヤポンプ46の逆転
が停止し、作動油の供給が遮断されて、シリンダ装置1
7A及17Bにおけるピストンロッド32の下降が停止
されて、テールゲート11の下降が停止する。
【0039】尚、制御盤49は、制御盤ボックス49A
内に脱着可能に収納され、制御盤ボックス49A内にお
いても、また取り出した任意の場所においても、テール
ゲート11の上下操作が可能である。
【0040】ギヤポンプ46からのシリンダ装置17A
及び17Bへの作動油の流れを、図6に示す油圧回路1
0Aを用いて説明する。ポンプユニット20におけるチ
ェックバルブ装置47は、両端部にアップ側チェックバ
ルブ55及びダウン側チェックバルブ56を、中央部に
スプール57を備えたものである。従って、このチェッ
クバルブ装置47は、作動油の供給により、上記アップ
側チェックバルブ55或いはダウン側チェックバルブ5
6のいずれか一方の開作動時にスプール57が移動し
て、他方のダウン側チェックバルブ56或いはアップ側
チェックバルブ55を開作動するものである。
【0041】ポンプユニット20では、タンク44とギ
ヤポンプ46とがアップ側第一流路58及びダウン側第
一流路59などによって接続される。ギヤポンプ46と
チェックバルブ47のアップ側チェックバルブ55とが
アップ側第2流路60によって、また、ギヤポンプ46
とチェックバルブ装置47のダウン側チェックバルブ5
6とがダウン側第2流路61によってそれぞれ接続され
る。チェックバルブ装置47のアップ側チェックバルブ
55は、アップ側第3流路62によって第1配管50A
に接続され、また、チェックバルブ装置47のダウン側
チェックバルブ56は、ダウン側第3流路63によって
第2配管50Bに接続される。上記アップ側第3流路6
2にはバイパス流路64が分岐される。また、図6中の
符号65はブローバルブである。
【0042】一方、シリンダ装置17Aは、その下室6
6が第1配管50Aに接続され、上室67がシリンダ装
置17Bの下室68に第3配管50Cを介して接続され
る。シリンダ装置17Bの上室69には、第2配管50
Bが接続される。第4配管50Dは、ポンプユニット2
0のバイパス流路64に接続されるとともに、ジョイン
ト70を介して第3配管50Cに接続される。このバイ
パス配管64にはマニュアルバルブ71が配設されて、
このマニュアルバルブ71の手動操作により、アップ側
第3流路62と第4配管50Dとが連通可能とされる。
【0043】ここで、上記シリンダ装置17Aの内径
は、シリンダ装置17Bの内径より大径に設定される。
つまり、シリンダ装置17Aの上室67から排出され
て、第3配管50Cを介しシリンダ装置17Bの下室6
8へ供給される作動油の体積によって、シリンダ装置1
7Bのピストン61が、シリンダ装置17Aのピストン
31と同一の移動量となるように、シリンダ装置17
A、17Bのそれぞれの内径が設定される。
【0044】シリンダ装置17Aの上室67或いはこの
上室に連通する第3配管50Cに、抜取りバルブとして
のエア抜きバルブ72が配設される。このエア抜きバル
ブ72によって、シリンダ装置17Aへの作動油充填時
にシリンダ装置17Aの上室67内の空気が排出され、
或いは作動油の温度上昇により膨張した作動油が排出さ
れる。
【0045】さらに、ポンプユニット20内においてア
ップ側第3流路62とダウン側第3流路63との間にマ
ニュアルバルブ装置73が配設される。このマニュアル
バルブ装置73は、図6(B)に示すように、手動操作
により、アップ側第3流路62とダウン側第3流路63
とを直接タンク44に接続する流路74と、アップ側第
3流路62をサーマルバルブ75を介してタンク44に
接続する流路76とを備えるものである。流路74側に
切換え操作することによって、ギヤポンプ46の停止時
にもシリンダ装置17A及び17Bのピストンロッドの
進退運動を可能とし、テールゲート11を手動にて昇降
可能とする。また、流路76側に切換え操作することに
より、作動油の温度上昇によって膨張した作動油が、シ
リンダ装置17Bの上室69からタンク44へ排出され
る。
【0046】マニュアルバルブ71を閉操作した後ギヤ
ポンプ46の正転によって、図6の実線矢印に示すよう
に、タンク44からフィルタ77を経、アップ側第1流
路58を経て、ギヤポンプ46へ作動油が供給される。
このギヤポンプ46により昇圧された作動油は、アップ
側第2流路60を介してチェックバルブ装置47のアッ
プ側チェックバルブ55側へ流れ、アップ側第3流路6
2を経て第1流路50Aへ圧送されると同時に、チェッ
クバルブ装置47のスプール57を移動して、ダウン側
チェックバルブ56を開作動する。
【0047】第1配管50Aに圧送された作動油はシリ
ンダ装置17Aの下室66へ導かれて、このシリンダ装
置17Aのピストンロッド32を上昇させるとともに、
シリンダ装置17Aの上室67内の作動油が第3配管5
0Cを経てシリンダ装置17Bの下室68へ圧送され、
このシリンダ装置17Bのピストンロッド32をシリン
ダ装置17Aと同期して上昇させる。このとき、シリン
ダ装置17Bの上室69内の作動油は、第2配管50B
及びダウン側第3流路63を経て、開作動されたチェッ
クバルブ装置47のダウン側チェックバルブ56を通り
ギヤポンプ46へ戻される。こうして、ワイヤ18及び
スライダ16を介してテールゲート11が上昇する。
【0048】マニュアルバルブ71を閉操作した後ギヤ
ポンプ46の逆転によって、図6の破線矢印に示すよう
に、フィルタ77及びダウン側第1流路59を経て、タ
ンク44内の作動油がギヤポンプ46へ導かれる。作動
油は、ギヤポンプ46にて昇圧されて、ダウン側第3流
路61からチェックバルブ装置47のダウン側チェック
バルブ56へ至り、スプール57を介してアップ側チェ
ックバルブ55を開作動させると同時に、ダウン側第3
流路63を経てシリンダ装置17Bの上室69へ圧送さ
れる。これにより、シリンダ装置17Bのピストンロッ
ド32が下降する。このとき、シリンダ装置17Bの下
室68内の作動油は、第3配管50Cを経てシリンダ装
置17Bの上室67へ至り、下室66の作動油は、第1
配管50A及びアップ側第3流路62を経てチェックバ
ルブ装置47のアップ側チェックバルブ55へ至り、ギ
ヤポンプ46へ戻される。こうして、シリンダ装置17
Aのピストンロッド32が、シリンダ装置17Bのピス
トンロッド32と同期して下降し、テールゲート11が
下降する。
【0049】シリンダ装置17A及び17Bへの作動油
の充填は、当初シリンダ装置17A及び17Bのそれぞ
れのピストン31を最下位置に設定し、エア抜きバルブ
72を閉操作し、マニュアルバルブ71を開操作する。
こうして、モータ43を駆動してギヤポンプ46を正転
させ、第1配管50A並びに第3配管50C及び第4配
管50Dを介して、シリンダ装置17Aの下室66及び
上室67、並びにシリンダ装置17Bの下室68へ作動
油を供給する。次に、ギヤポンプ46を停止し、マニュ
アルバルブ71を閉操作し、エア抜きバルブ72を開操
作して、シリンダ装置17Aの上室67内の空気を抜き
取る。その後、再びエア抜きバルブ72を閉操作し、マ
ニュアルバルブ71を開操作してギヤポンプ46を正転
させ、作動油を供給する。上述の操作を複数回繰り返し
て、シリンダ装置17Aの下室66及び上室67並びに
シリンダ装置17Bの下室68及び上室69内に作動油
を充填する。
【0050】シリンダ装置17A及びシリンダ装置17
Bへの作動油の充填後、作動油が漏洩して不足したとき
には、マニュアルバルブ71を開操作してギヤポンプ4
6を正転させることにより、シリンダ装置17Aの上室
67及びシリンダ装置17Bの下室68へ適正量の作動
油が供給される。これにより、シリンダ装置17A及び
17Bのそれぞれのピストンロッド32が同期して同一
量移動し、テールゲート11の傾きが防止される。
【0051】シリンダ装置17A及び17Bへの作動油
の充填後、作動油の温度が上昇した時には、作動油が膨
張して体積が増大する。この時、通常、マニュアルバル
ブ装置73が流路76側に設定されているので、マニュ
アルバルブ装置73のサーマルバルブ75が開作動し
て、作動油がタンクへ戻される。更に、エア抜きバルブ
72を開操作して、過剰な作動油を排出する。これによ
り、シリンダ装置17Bのピストンロッド32がシリン
ダ装置17Aのピストンロッド32よりも大きく移動し
てテールゲート11が傾くことが防止される。
【0052】上記実施例によれば、図5に示すように、
断面ほぼ矩形状の支柱12内に収納されたプーリ19
が、支柱12のほぼ矩形断面の対角線上に配置されたこ
とから、プーリ19を大径化して、このプーリ19に巻
き掛けられたワイヤ18を長寿命化できる。
【0053】また、プーリ19が支柱12のほぼ矩形断
面の対角線上に配置されたので、プーリ19を大径化し
ても支柱12の断面形状を大きくする必要がない。この
ため、支柱12をコンパクト化でき、トラック1の荷台
2における荷物の積み下し作業を容易化できる。さら
に、図3に示すように、プーリ19がワイヤガード34
に覆われたことから、プーリ19に巻き掛けられたワイ
ヤ18がワイヤテンショナ35によってもその撓みが吸
収されないときに、このワイヤ18はワイヤガード34
によってプーリ19から外れることがないので、損傷が
防止される。
【0054】また、図3に示すシリンダ装置17A及び
17Bの作動によるテールゲート11の下降過程でこの
テールゲート11が障害物に接すると、その下降が停止
される。また、トラック1の荷台2への荷物積載時と空
車時には車高が変化し、荷物積載時においては、シリン
ダ装置17A及び17Bによるテールゲート11の下降
過程でテールゲート11が大地に接した時点で、このテ
ールゲート11の下降が停止されてしまうことがある。
このように、テールゲート11の下降が停止されるとワ
イヤ18が緩んで、このワイヤ18の基端部がワイヤテ
ンショナ35のコイルスプリング36の付勢力によって
引っ張られて、図3における下方へ移動する。このと
き、作動片38がワイヤテンションスイッチ37のスイ
ッチレバー42を押圧してこのワイヤテンションスイッ
チ37の常閉接点41を開作動し、シリンダ装置17A
及び17Bへの作動油の供給を停止するので、このシリ
ンダ装置17A及び17Bのピストンロッド32の下降
が停止されて、ワイヤ18の弛みが防止される。この結
果、ワイヤ18がプーリ19から外れて他部品管に噛み
込まれたり擦れたりすることが防止され、ワイヤ18の
健全性を確保できる。
【0055】さらに、テールゲートリフト装置10のサ
ブ取付ブラケット14の一方にポンプユニット20が配
置されたので、このポンプユニット20とテールゲート
リフト装置10とをユニット化できる。このため、テー
ルゲートリフト装置10とポンプユニット20とのトラ
ック1への取付を簡単に実施できる。
【0056】また、ポンプユニット20をトラック1の
車体に設置した場合に比べ、テールゲートリフト装置1
0のシリンダ装置17A及び17Bとポンプユニット2
0とを接続する第1配管50A、第2配管50B及び第
4配管50Dのそれぞれの長さを短く設定できる。この
結果、作動油の流路抵抗が減少して効率を向上させるこ
とができる。
【0057】また、ポンプユニット20の作動を制御す
るリレー装置48及び制御盤49が、ポンプユニット2
0が設置されたと同一のサブ取付ブラケット14に、こ
のポンプユニット20に接近して設置されたので、ポン
プユニット20とリレー48とを接続する配線も短く設
定できる。
【0058】また、シリンダ装置17Aの上室67とシ
リンダ装置17Bの下室68とを連結する第3配管50
Cに、第4配管50D及びバイパス流路64を介して、
ポンプユニット20のギヤポンプ46へ連通可能なマニ
ュアルバルブ71を配設し、且つシリンダ装置17Aの
上室67或いは上記第3配管50Cにエア抜きバルブ7
2を設置したことから、簡単な構成で、シリンダ装置1
7A及び17Bへ作動油を容易に充填及び補給でき、或
いはシリンダ装置17A及び17Bから作動油を容易に
排出することができる。
【0059】尚、上記実施例では、索条がワイヤ18で
あり、索条ガイドがプーリ19の場合を述べたが索条を
チェーンとし、索条ガイドを歯車としてもよい。
【0060】また、支柱12内に図3及び図5に示すよ
うにインナレール78を配置して、シリンダ装置17A
及び17Bのそれぞれのピストン32の昇降時に、上記
インナレール78によりプーリ19の昇降を案内しても
よい。このインナレール78によって、プーリ19が支
柱12内で、ピストン32の軸回りに回転することが確
実に防止される。
【0061】図8は、この発明に係るテールゲートリフ
ト装置の油圧回路の第2実施例を示す油圧回路図であ
る。この第2実施例において、前記第1実施例と同様な
部分は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0062】この第2実施例におけるテールゲートリフ
ト装置の油圧回路80では、前記第1実施例のマニュア
ルバルブ71、エア抜きバルブ72及び第4配管50D
に連通するポンプユニット20のバイパス流路64に3
方向切換えバルブ81が設置されている。この3方向切
換えバルブ81はポンプポート82、タンクポート8
3、開ポート84及び閉ポート85を備える。ポンプポ
ート82は、バイパス流路64及び第4配管50Dを介
して、第3配管50Cをポンプユニット20のギヤポン
プ46に連通可能とする。また、タンクポート83は、
バイパス流路64及び第4流路50Dを介して、第3配
管50Cをポンプユニット20のタンク44に連通可能
とする。さらに、開ポート84は、同様にして、第3配
管50Cをバキュームポンプに連通可能とする。閉ポー
ト85は、第3配管50Cを上記ギヤポンプ46、タン
ク45或いはバキュームポンプに対し遮断するポートで
ある。
【0063】従って、この実施例の油圧回路80では、
3方向切換えバルブ81を閉ポート85に設定した後、
ギヤポンプ46を正転或いは逆転することによって、上
記第1実施例と同様に作動油が流れ、シリンダ装置17
A及び17Bのピストンロッド32がそれぞれ上昇或い
は下降して、テールゲート11がそれぞれ上昇或いは下
降する。
【0064】また、シリンダ装置17A及び17Bへの
作動油の充填は、まず、3方向切換えバルブ81を開ポ
ート84に切換えてバキュームポンプを作動させ、シリ
ンダ装置17A及び17B内の空気を抜きとって、これ
らのシリンダ装置17A及び17B内を負圧状態にす
る。次に、3方向切換えバルブ81をタンクポート83
に切換えて、タンク45からの作動油を第1配管50A
を介してシリンダ装置17Aの下室66内へ、更には第
4配管50D及び第3配管50Cを介してシリンダ装置
17Aの上室67及びシリンダ装置17Bの下室68内
へそれぞれ供給し、シリンダ装置17A及び17Bへ作
動油を充填する。
【0065】シリンダ装置17A及び17Bへの作動油
の充填後、作動油が漏洩して不足した時には、3方向切
換えバルブ81をポンプポート82に切換えてギヤポン
プ46を正転させ、このギヤポンプ46からの作動油
を、第1配管50Aを介してシリンダ装置17Aの下室
66内へ供給させつつ、第3配管50C及び第4配管5
0Dを介してシリンダ装置17Aの上室67及びシリン
ダ装置17Bの下室68内へ供給させる。これにより、
シリンダ装置17A及び17B内に適切量の作動油が供
給され、シリンダ装置17A及び17Bのピストンロッ
ド32が同期して同一量移動し、テールゲート11の傾
きが防止される。
【0066】更に、シリンダ装置17A及び17Bへの
作動油の充填後、作動油の温度が上昇して作動油が過剰
となった時には、3方向切換えバルブ81をタンクポー
ト83に切換えて、上記過剰な作動油をポンプユニット
20のタンク44内へ排出する。よって、この場合に
も、シリンダ装置17Bのピストンロッド32は、シリ
ンダ装置17Aのピストンロッド32と同期して同一量
移動し、テールゲート11の傾きが防止される。
【0067】上記第2実施例によれば、前記第1実施例
の場合と同様に、簡単な構成で、シリンダ装置17A及
び17Bへ作動油を充填し補給し、更にはこれらのシリ
ンダ装置17A及び17Bから容易に作動油を排出する
ことができる。そのほか、この第2実施例によれば、バ
イパス流路64に3方向切換えバルブ81を設置するの
みであり、第1実施例のエア抜きバルブ72を削除でき
るので作動油の充填、補給及び排出操作、並びに空気抜
き取り操作を、より一層簡単な構成で実施することがで
きる。
【0068】図9は、この発明に係るテールゲートリフ
ト装置の油圧回路の第3実施例を示す油圧回路図であ
る。この第3実施例において、前記第1実施例と同様な
部分は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0069】この第3実施例の油圧回路90では、第1
実施例のエア抜きバルブ72を削除し、第4配管50D
に接続されたバイパス流路64を、ドレン流路91を介
してタンク44にも接続し、このドレン流路91にマニ
ュアルバルブ92を配設したものである。ドレン流路9
1は、ポンプユニット20内に形成され、マニュアルバ
ルブ92により連通或いは遮断される。前記マニュアル
バルブ71が一のマニュアルバルブとして機能し、上記
マニュアルバルブ92が他のマニュアルバルブとして機
能する。
【0070】この実施例の油圧回路90では、マニュア
ルバルブ71及び92を閉操作した後ギヤポンプ46を
正転或いは逆転することによって、前記第1実施例と同
様に作動油が流れ、シリンダ装置17A及び17Bのピ
ストンロッド32がそれぞれ上昇或いは下降して、テー
ルゲート11がそれぞれ上昇或いは下降する。
【0071】また、シリンダ装置17A及び17Bへの
作動油の充填は、まず、マニュアルバルブ92を閉操作
してマニュアルバルブ71を開操作し、ギヤポンプ46
を正転させて、第1配管50Aを介しシリンダ装置17
Aの下室66へ、更にはバイパス流路64、第3配管5
0C及び第4配管50Dを介して、シリンダ装置17A
の上室67及びシリンダ装置17Bの下室68へ作動油
を供給する。次に、マニュアルバルブ71を閉操作し、
マニュアルバルブ92を開操作して、シリンダ装置17
A及び17B内の空気を、第3配管50C、第4配管5
0D、バイパス流路64及びドレン流路91を介してタ
ンク44内へ排出する。これらの操作を繰り返して、シ
リンダ装置17A及び17B内へ作動油を充填する。
【0072】シリンダ装置17A及び17B内への作動
油の充填後、作動油が漏洩して不足した時には、マニュ
アルバルブ92を閉操作してマニュアルバルブ71を開
操作し、ギヤポンプ46を正転させて、第1実施例と同
様にシリンダ装置17A及び17B内へ適性量の作動油
を補給する。
【0073】シリンダ装置17A及び17B内への作動
油の充填後、油温が上昇して作動油の油量が過剰となっ
た時には、マニュアルバルブ92のみを開操作して過剰
な作動油をタンク44内へ排出する。
【0074】この第3実施例によっても、前記第1実施
例と同様に、簡単な構成で、シリンダ装置17A及び1
7B内へ作動油を充填或いは補給でき、更にはシリンダ
装置17A及び17Bから作動油を容易に排出すること
ができる。
【0075】図10は、この発明に係るテールゲートリ
フト装置の油圧回路の第4実施例を示す油圧回路図であ
る。この実施例において、前記第1実施例と同様な部分
は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0076】この第4実施例の油圧回路95は、前記第
1実施例において、ポンプユニット20から第1配管5
0Aを経てシリンダ装置17Aの下室66内へ作動油が
供給されるシリンダ装置17Aのピストン96に、負荷
バルブとしてのチェックバルブ97が設置されたもので
ある。このチェックバルブ97は、シリンダ装置17A
の下室66から上室67内への作動油の流れのみを許容
するものである。このように、シリンダ装置17Aのピ
ストン96にチェックバルブ97が設置されたので、シ
リンダ装置17A及び17B内への作動油の充填後、シ
リンダ装置17Bの下室68内の作動油が不足して、こ
の下室68内の圧力が低下した時に、上記チェックバル
ブ97を介して、シリンダ装置17Aの下室66内の作
動油をシリンダ装置17Bの下室68内へ自動補給でき
る。この結果、マニュアルバルブ71を操作して作動油
を補給する必要がない。この第4実施例のチェックバル
ブ97は、前記第2実施例や第3実施例のシリンダ装置
17Aにおけるピストン31に同様に設置しても、同様
な効果を奏する。
【0077】
【発明の効果】以上のように、この発明に係るテールゲ
ートリフト装置の油圧回路によれば、簡単な構成で、作
動流体の充填、補給及び排出を容易に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明に係るテールゲートリフト装
置の油圧回路の第1実施例が適用されたテールゲートリ
フト装置を備えるトラックを示し、(A)がその後背面
図であり、(B)がその平面図である。
【図2】図2は、図1のテールゲートリフト装置を示
し、図5のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図3は、図2の要部を拡大して示す拡大断面図
である。
【図4】図4は、図5のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図5は、図2のテールゲートリフト装置の平面
図である。
【図6】図6(A)は、図2のテールゲートリフト装置
の油圧回路を示し、図6(B)は図6(A)のマニュア
ルバルブ装置を示す構成図である。
【図7】図7は、図2のテールゲートリフト装置の電気
配線図である。
【図8】図8は、この発明に係るテールゲートリフト装
置の油圧回路の第2実施例を示す油圧回路図である。
【図9】図9はこの発明に係るテールゲートリフト装置
の油圧回路の第3実施例を示す油圧回路図である。
【図10】図10は、この発明に係るテールゲートリフ
ト装置の油圧回路の第4実施例を示す油圧回路図であ
る。
【図11】図11は、図1(A)及び(B)に示すトラ
ックの斜視図である。
【符号の説明】
10 テールゲートリフト装置 10A 油圧回路 11 テールゲート 12 支柱 17A、17B シリンダ装置 18 ワイヤ 19 プーリ 20 ポンプユニット 31 ピストン 32 ピストンロッド 44 タンク 46 ギヤポンプ 50A 第1配管 50B 第2配管 50C 第3配管 50D 第4配管 64 バイパス配管 66、68 下室 67、69 上室 71 マニュアルバルブ 72 エア抜きバルブ 80 油圧回路 81 3方向切換えバルブ 82 ポンプポート 83 タンクポート 84 開ポート 90 油圧回路 91 ドレン流路 92 マニュアルバルブ 95 油圧回路 96 ピストン 97 チェックバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石島 正知 埼玉県行田市藤原町1丁目14番地1 株式 会社ショーワ埼玉本社工場内 (72)発明者 関川 新介 埼玉県行田市藤原町1丁目14番地1 株式 会社ショーワ埼玉本社工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のシリンダ装置へ駆動源から作動流
    体が給排されて上記シリンダ装置のピストンロッドを進
    退させ、テールゲートを昇降させるテールゲートリフト
    装置において、 一方のシリンダ装置の下室と他方のシリンダ装置の上室
    とがそれぞれ第1配管、第2配管を介して上記駆動源の
    ポンプに連結されると共に、上記一方のシリンダ装置の
    上室と上記他方のシリンダ装置の下室とが第3配管を介
    して連結され、この第3配管が、マニュアルバルブを介
    して上記駆動源の上記ポンプに連通可能とされると共
    に、上記第3配管の連通部に抜取りバルブが配設された
    ことを特徴とするテールゲートリフト装置の油圧回路。
  2. 【請求項2】 一対のシリンダ装置へ駆動源から作動流
    体が給排されて上記シリンダ装置のピストンロッドを進
    退させ、テールゲートを昇降させるテールゲートリフト
    装置において、 一方のシリンダ装置の下室と他方のシリンダ装置の上室
    とがそれぞれ第1配管、第2配管を介して上記駆動源の
    ポンプに連結されると共に、上記一方のシリンダ装置の
    上室と上記他方のシリンダ装置の下室とが第3配管を介
    して連結され、この第3配管が、方向切換バルブを介し
    て上記駆動源に連結され、この方向切換バルブは、上記
    駆動源の上記ポンプに連結可能なポンプポートと、上記
    駆動源のタンクに連結可能なタンクポートと、上記駆動
    源のバキュームポンプに連通可能な開ポートとを有する
    ことを特徴とするテールゲートリフト装置の油圧回路。
  3. 【請求項3】 一対のシリンダ装置へ駆動源から作動流
    体が給排されて上記シリンダ装置のピストンロッドを進
    退させ、テールゲートを昇降させるテールゲートリフト
    装置において、 一方のシリンダ装置の下室と他方のシリンダ装置の上室
    とがそれぞれ第1配管、第2配管を介して上記駆動源の
    ポンプに連結されるとともに、上記一方のシリンダ装置
    の上室と上記他方のシリンダ装置の下室とが第3配管を
    介して連結され、この第3配管は、一のマニュアルバル
    ブを介して上記駆動源の上記ポンプに連通可能とされる
    と共に、他のマニュアルバルブを介して上記駆動源のタ
    ンクに連結可能とされたことを特徴とするテールゲート
    リフト装置の油圧回路。
  4. 【請求項4】 第1配管を介して駆動源のポンプに下室
    が連結された一方のシリンダ装置ではピストンに負荷バ
    ルブが設置され、この負荷バルブが、上記下室から上室
    への作動流体の流れのみを許容するものである請求項
    1、2、又は3のいずれか一に記載のテールゲートリフ
    ト装置の油圧回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004058805A (ja) * 2002-07-26 2004-02-26 Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd 荷受台昇降装置の配線保護構造
JP2010100130A (ja) * 2008-10-22 2010-05-06 Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd 荷役車両の荷受台昇降装置
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