JPH11126820A - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents

半導体装置とその製造方法

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JPH11126820A
JPH11126820A JP23043098A JP23043098A JPH11126820A JP H11126820 A JPH11126820 A JP H11126820A JP 23043098 A JP23043098 A JP 23043098A JP 23043098 A JP23043098 A JP 23043098A JP H11126820 A JPH11126820 A JP H11126820A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 将来の微細化,高速化に対応できる程度に配
線遅延が小さくかつ信頼性の高い多層配線構造を有する
半導体装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 下側カーボン膜10aと下側SiO2
9aと上側カーボン膜10bとを形成した後、上側カー
ボン膜10bに配線パターンを有する溝を形成してから
下側カーボン膜10a及び下側SiO2 膜9aにコンタ
クトホールを形成し、溝及びコンタクトホールにバリア
メタル膜13とCu合金膜17とを埋め込んで配線及び
プラグを形成する。以上の工程を複数回繰り返した後、
最上の上側SiO2 膜9bから下方にダミー開口30を
開口する。その後、ダミー開口30を介して酸素を利用
したアッシングを行って、カーボン膜10a,10bを
除去すると、配線,プラグの周囲が空気層40になる。
これにより、信頼性の高い空中配線構造を、簡素な工程
で実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層配線構造を有
する半導体装置及びその製造方法に係り、特に配線遅延
の低減対策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、トランジスタサイズの微細化が進
行中であり、特にシリコンLSIのトランジスタにおい
ては、0.07μm世代までは横方向における1/kの
スケーリングに対し1/kだけ高速化できることがすで
に示されている。
【0003】一方、多層配線技術においては、0.5μ
m世代のころから配線間容量の寄与が大きくなるため
に、横方向における1/kのスケーリングに対して配線
遅延の低減は1/k2-a でしか進行しないことが示され
ている。ただし、aは1〜2の値を有する係数である。
【0004】そこで、配線遅延も1/kにしたがって低
減させるためのスケーリング則として、配線の膜厚を1
/k2/3 、層間絶縁膜の膜厚を1/k1/2 、層間絶縁膜
の比誘電率を1/k1/3 、配線の比抵抗を1/k1/3
するという提案がなされている。このスケーリング則に
従うと、層間絶縁膜を構成する材料の比誘電率について
は、0.35、0.25、0.18、0.13、0.1
0μm世代でそれぞれ3.5、3.1、2.8、2.
4、1.9と下げていかねばならない。
【0005】ここで、現在層間絶縁膜として汎用されて
いるシリコン酸化膜の比誘電率は4前後であるので、こ
のスケーリング則に沿う限り、0.35μm世代以降に
はもはや使用できない。現在、開発されている有機系低
誘電率膜としてはHSQなどの2.2やテフロン−AF
の1.9が最低レベルであるが、もし比誘電率が1の空
気を絶縁膜に使うことができれば、0.35μmルール
のCMOSデバイスで考えてHSQなどよりもさらに3
3%前後の高速化が達成できる。
【0006】そこで、空気中に配線を置く空中配線プロ
セスを採用することによって、上述の諸問題を一気に解
消することが考えられる。
【0007】以下、図面を参照しながら、現在提案され
ている空中配線プロセス(M.B.Anandら, VLSI Symposiu
m 1996, pp.82 )を溝配線に適用した例について説明す
る。図10(a),(b)は、シングル・ダマシンによ
る従来の空中配線プロセスを示す断面図であり、図10
(c)はそのプロセスフローを示す図である。また、図
11(a),(b)は、デュアル・ダマシンによる従来
の空中配線プロセスを示す断面図であり、図11(c)
はそのプロセスフローを示す図である。以下、図10
(c),図11(c)のプロセスフローに沿って、各プ
ロセスによって形成される半導体装置の構造について説
明する。
【0008】シングル・ダマシンによる空中配線プロセ
スにおいては、まず、図10(a)に示す工程で、基板
101の上に、カーボン膜102をスパッタリングに形
成し、このカーボン膜102にトレンチを形成する。さ
らに、基板の全面上に金属膜を堆積し、この金属膜をエ
ッチバックすることにより、トレンチ内に金属を埋め込
んでなる配線層103を形成する。
【0009】次に、図10(b)に示す工程で、基板上
に薄いシリコン酸化膜104を形成した後、O2 ガスを
供給して400−450℃の温度下でカーボン膜102
を灰化処理して除去する。その結果、配線103の周囲
は空気層105となる。
【0010】その後、基板の全面上にカーボン膜を堆積
し、これに形成したバイヤホールを埋める金属膜を形成
することにより、各配線に接続されるプラグを形成す
る。以後、図10(a)に示すプロセスに戻って同様の
プロセスを繰り返すことにより、周囲のカーボン膜を除
去する。
【0011】以下、上記図10(a),(b)の工程及
びその後のプラグの形成工程を繰り返すことにより、多
層配線の間に空気層が存在している空中配線構造を形成
することができる。
【0012】一方、デュアル・ダマシンによる空中配線
プロセスにおいては、以下の手順による。
【0013】ここで、まず、図11(a)に示す工程で
は、上記図10(a),(b)のような工程を経て、既
に基板101の上に、周囲が空気層105となっている
配線103(下層側の配線)とその上のシリコン酸化膜
104とが形成されている状態とする。この状態で、基
板の全面上に、カーボン膜106をスパッタリングに形
成し、さらにその上に薄いシリコン酸化膜107を堆積
し、再びその上にカーボン膜108を堆積する。そし
て、このカーボン膜108へのトレンチの形成と、シリ
コン膜107及びカーボン膜106へのバイヤホールの
形成とを行なう。その後、基板の全面上に金属膜を堆積
し、この金属膜をエッチバックすることにより、バイヤ
ホール,トレンチ内に同時に金属を埋め込んでなるプラ
グ109,上層の配線110を形成する。
【0014】次に、図11(b)に示す工程で、基板上
に薄いシリコン酸化膜111を形成した後、O2 ガスを
供給して400−450℃の温度下で2つのカーボン膜
106,108を燃やして除去する。その結果、プラグ
109及び上層の配線110の周囲は空気層113,1
14となる。
【0015】すなわち、低誘電率膜である空気層を間に
挟むことにより、寄生容量の低減による多層配線構造が
形成されることになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
10(a),(b)及び図11(a),(b)に示す技
術においては、図10(b)や図11(b)に示す工程
で、450℃程度の酸素雰囲気中でカーボン膜102,
106,108を灰化させ取り除く際に、酸素が順次下
方まで透過するようにシリコン酸化膜104,107,
111を十分薄くしなければならない。そうすると、シ
リコン酸化膜が各配線を支持する強度が弱くなり、十分
な信頼性が得られないという問題が生じる。
【0017】また、カーボン膜,シリコン酸化膜,金属
膜の堆積と、カーボン膜の除去のための灰化とを繰り返
す手順が煩雑で、プロセスの能率がよくないという問題
があった。
【0018】一方、配線遅延の低減を図るべく配線の比
抵抗を下げるためには、Al配線に代えてCu配線を用
いることが考えられている。このCu配線の形成に際し
ては、ドライエッチングが困難なため、図10(a),
(b)や図11(a),(b)に示すように、先に溝や
ホールを形成しその中にCuを埋め込む方法が取られて
いる。この方法の具体的な手順として、スパッタ法でC
u膜を堆積した後、400〜500℃の水素雰囲気中で
Cu膜を流動させて溝やホールの中に流し込むリフロー
法が現在開発され有望視されている。しかし、現在開発
されている低誘電率膜(例えば比誘電率2.8以下の低
誘電率膜)は、耐熱性が400℃以下と低いので低誘電
率膜自体も流動するおそれがあり、Cu配線形成のため
のリフロー技術と併せて用いることが困難である。すな
わち、低誘電率膜の耐熱性による制限によって配線の低
抵抗化が困難となるという問題がある。
【0019】本発明は上記の問題に鑑みてなされたもの
であり、その第1の目的は、空中配線構造を形成するこ
とを基本としながら、配線構造の強度が高く信頼性の高
い半導体装置及びこの半導体装置を能率よく形成するた
めの製造方法を提供することにある。
【0020】また、本発明の第2の目的は、層間絶縁膜
として耐熱性の低い低誘電率膜を用いながら、低抵抗の
溝型配線を形成する際に必要な熱処理にも耐えうる配線
構造を有する半導体装置及びその製造方法を提供するこ
とにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の半導
体装置は、半導体基板と、上記半導体基板の上方で上記
半導体基板からの高さがそれぞれ異なる位置に設けら
れ、それぞれ複数の配線を含む複数の配線層と、上記複
数の配線層のうちいずれか1つの配線層の各配線と上記
半導体基板との間、又はそれぞれ相異なる配線層に属す
る2つの配線同士の間を縦方向に接続するプラグと、上
記各配線層ごとに設けられ、共通の配線層に属する各配
線に接して各配線同士を横方向に連結する複数の絶縁膜
と、上記複数の絶縁膜のうち少なくとも最上の絶縁膜を
貫通する開口とを備え、上記開口が形成された絶縁膜の
直下の領域及びその上方の領域における配線及プラグの
周囲は空気層となっている。
【0022】これにより、開口が形成された絶縁膜の直
下の領域及びその上方の領域では、配線及びプラグの周
囲が空気層となっているので、通常の使用状態では、比
誘電率がほぼ1の空気が各配線間の絶縁膜として機能す
るいわゆる空中配線構造を有することになる。このよう
に開口が存在することで、半導体装置の形成時に、空気
層を形成するために各絶縁膜間に介在させた膜の除去が
容易となることから、従来のごとく酸素を通過させるた
めに絶縁膜を薄くする必要はなく、絶縁膜を厚く形成す
ることが可能となる。したがって、空中配線構造の有す
る配線遅延の低減という作用に加えて、多層配線構造の
全体の強度を高くでき、信頼性が向上する。また、開口
が存在することで、各配線間の空気層を開放空気層とし
ておくことができるので、半導体装置の加熱,冷却の際
に空気層の膨張,圧縮による各部の破損等が抑制され、
半導体装置の信頼性が向上する。すなわち、第1の目的
を達成することができる。
【0023】上記絶縁膜を、上記各配線の上面及び下面
に接するように、上記複数の配線層の各々に2つずつ設
けることにより、配線が絶縁膜によって強固に接続され
ることになる。
【0024】上記配線及び上記プラグの露出した表面の
上に形成された被覆絶縁膜をさらに備えることにより、
半導体装置の使用時に、空気層内に水分,湿気等が侵入
したときにも、配線間の電気的な短絡や腐食による断線
等を防止でき、より信頼性の高い配線構造が得られる。
【0025】本発明に係る第2の半導体装置は、半導体
基板と、上記半導体基板の上方で上記半導体基板からの
高さがそれぞれ異なる位置に設けられ、各々複数の配線
を含む複数の配線層と、上記半導体基板と上記複数の配
線層のうちいずれか1つの配線層の各配線との間、又は
それぞれ相異なる配線層に属する2つの配線同士の間を
縦方向に接続するプラグと、上記各配線層ごとに設けら
れ、共通の配線層に属する各配線に接して各配線同士を
横方向に連結する複数の第1絶縁膜と、上記複数の第1
絶縁膜のうち少なくとも最上の絶縁膜を貫通する開口と
を備え、上記開口が形成された第1絶縁膜の直下の領域
及びその上方の領域における配線及プラグの周囲は、比
誘電率が2.8以下の低誘電率膜で満たされている。
【0026】これにより、開口が形成されている絶縁膜
の直下の領域及びその上方の領域では、配線及びプラグ
の周囲が2.8以下の比誘電率を有する低誘電率膜で満
たされているので、空中配線構造よりも高い強度を有
し、かつ配置遅延が大幅に低減する。しかも、一般的に
耐熱性が低いという欠点を有する低誘電率膜を配線間の
絶縁膜として使用しても、開口を介して低誘電率膜を構
成するための絶縁性物質を導入することが容易となるの
で、配線層の形成に際し、先に空気層を形成してから低
誘電率物質を空気層内に導入するという手順が可能にな
る。すなわち、空気層を形成するまでは、低誘電率膜の
耐熱性による制約を受けることなく熱処理等を行うこと
が可能な構造であるので、例えばCu合金膜等からなる
低抵抗の配線を設けることが可能になる。
【0027】本発明に係る半導体装置の製造方法は、基
板の上にプラグと配線とを順次積層してなる複数の配線
層を形成し、上記各配線層ごとに、上記各配線を横方向
に連結する絶縁膜と上記プラグ及び配線の周囲を埋める
仮設膜とを形成する第1の工程と、上記第1の工程で形
成された上記絶縁膜及び仮設膜のうち少なくとも最上の
絶縁膜及び最上の仮設膜に開口を形成する第2の工程
と、上記絶縁膜を残したまま上記仮設膜を除去すること
により、上記仮設膜が存在していた領域を空気層にする
第3の工程とを備えている。
【0028】この方法により、第2の工程で開口が設け
られるので、第3の工程で、開口を介して仮設膜を除去
するためのガスや液を導入するのが容易となり、除去処
理によって生じたガスや液等も開口から容易に排出され
る。したがって、従来の空中配線の形成方法のように、
酸素を通過させるために絶縁膜を薄くする必要はなく、
厚い絶縁膜によって強固に連結された配線を有する半導
体装置を形成することができる。また、仮設膜を除去す
る工程が一度で済むので、工程数が低減され、空中配線
構造を有する半導体装置を低コストで得ることができ
る。
【0029】上記半導体装置の製造方法における第1の
工程は、基板の上に第1の仮設膜を形成する第1の副工
程と、上記第1の仮設膜にスルーホールを形成する第2
の副工程と、上記スルーホールに埋め込まれた導電性物
質からなるプラグを形成する第3の副工程と、上記第3
の副工程の後、基板の上に第2の仮設膜を形成する第4
の副工程と、上記第2の仮設膜に配線パターンを有する
溝を形成する第5の副工程と、上記溝に埋め込まれた導
電性物質からなる配線を形成する第6の副工程と、上記
第6の副工程の後、基板上に絶縁膜を形成する第7の副
工程とを複数回繰り返えすことによって行なうことがで
きる。
【0030】この方法により、いわゆるシングル・ダマ
シンプロセスによって形成される溝型配線構造を利用し
た空中配線構造が得られる。
【0031】上記半導体装置の製造方法における第1の
工程は、半導体基板の上方に、仮設膜を形成する第1の
副工程と、上記仮設膜に溝と該溝の底面から下方に延び
て上記仮設膜を貫通するスルーホールとを形成する第2
の副工程と、上記溝に埋め込まれた導電性物質からなる
配線と上記スルーホールに埋め込まれた導電性材料から
なるプラグとをそれぞれ形成する第3の副工程と、上記
第3の副工程の後に、基板上に上記配線に接する絶縁膜
を形成する第4の副工程とを複数回繰り返すことによっ
て行なうことができる。
【0032】この方法により、いわゆるデュアル・ダマ
シンプロセスを用いて、より簡素な工程で、溝型配線構
造を利用した空中配線構造が得られる。
【0033】上記半導体装置の製造方法における第1の
工程は、半導体基板の上方に、仮設膜を形成する第1の
副工程と、上記仮設膜にスルーホールを形成する第2の
副工程と、上記スルーホールを埋めるプラグと、該プラ
グに接続され上記仮設膜の上に延びる配線とを形成する
第3の副工程と、上記第1の副工程と上記第2の副工程
との間、及び上記第3の副工程の後のうち少なくともい
ずれか一方のときに、基板上に絶縁膜を形成する第4の
副工程とを複数回繰り返すことによって行なうことがで
きる。
【0034】この方法により、一般的なエッチングによ
るパターニングによって形成された多層配線を利用し
て、空中配線構造を有する半導体装置を得ることができ
る。
【0035】上記半導体装置の製造方法において、上記
第1の工程では、上記仮設膜としてカーボン膜を形成
し、上記第3の工程では、酸素を利用したアッシングに
より上記カーボン膜を除去することが好ましい。
【0036】上記半導体装置の製造方法において、上記
第1の工程では、上記仮設膜の中間に、溝を形成するた
めのエッチングストッパとなる中間の絶縁膜を形成する
工程をさらに備えることにより、形成される配線パター
ンの精度が向上する。
【0037】上記半導体装置の製造方法において、上記
第1の工程では、上記仮設膜を上記絶縁膜に対するエッ
チング選択比の高い物質により形成し、上記第3の工程
では、等方性エッチングにより上記仮設膜を除去しても
よい。
【0038】上記半導体装置の製造方法において、上記
第3の工程の後に、少なくとも上記開口を介して上記空
気層内に絶縁性物質を導入して、上記配線及びプラグの
露出している表面上に被覆絶縁膜を形成する工程をさら
に備えることにより、空気層内で露出した導電性の領域
間の電気的な短絡や断線の防止機能の高い半導体装置を
製造することができる。
【0039】上記半導体装置の製造方法において、上記
第3の工程の後に、少なくとも上記開口を介して上記空
気層内に絶縁性物質を導入して、上記空気層を上記絶縁
膜よりも誘電率の低い物質で埋めてなる低誘電率膜を形
成する工程をさらに備えていてもよい。
【0040】その場合、上記第3の工程の後、上記低誘
電率膜を形成する工程の前に、上記複数層の配線のうち
最上層の配線にボンディングワイヤーを接続する工程を
さらに備え、上記低誘電率膜を形成する工程では、上記
最上層の配線と上記ボンディングワイヤとの接続部を覆
うように低誘電率膜を形成することが好ましい。
【0041】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)第1の実施形態に係る半導体装置の
製造方法について、図1(a)〜(d)を参照しながら
説明する。
【0042】まず、図1(a)に示す工程では、P型シ
リコン基板1上にトレンチ分離領域2を形成した後、ソ
ース・ドレイン領域3、サイドウオール4、ゲート酸化
膜5、ゲート電極6及びゲート配線6aとを有するMO
Sトランジスタを形成する。その上に、ゲート電極6,
ゲート配線6a,シリコン基板1などを被覆するSiO
2 からなる基板被覆膜7と、プラグ形成層の仮設膜とな
る下側カーボン膜10aと、下側SiO2 膜9aと、配
線形成層の仮設膜となる上側カーボン膜10bとを順次
堆積していく。次に、下側SiO2 膜9aをストッパー
として、上側カーボン膜10bに配線用溝を形成した
後、配線用溝の底面から下側SiO2 膜9a及び下側カ
ーボン膜10aを貫通してソース・ドレイン領域3に到
達するコンタクトホールを開口する。ただし、先にコン
タクトホールを形成した後配線用溝を形成してもよい。
さらに、基板の全面上にバリアメタル膜とCu合金膜を
スパッタ法を用いて堆積し、400〜500℃での熱処
理によりCu合金膜をリフローさせて配線用溝及びコン
タクトホール中にCu合金を充填する。また、メッキ法
によりCu合金膜を形成してもよい。その後、CMP
(Chemical MechanicalEtching )により平坦化を行っ
て、堆積されているバリアメタル及びCu合金膜のうち
コンタクトホール及び配線用溝内に充填されている部分
以外の部分を除去する。その結果、上側仮設膜10bに
形成された配線用溝内に残存するバリアメタル膜13及
びCu合金膜17が第1配線層の配線として機能する。
また、下側仮設膜10aに形成されたコンタクトホール
内に残存するバリアメタル膜13及びCu合金膜17
が、第1配線層の配線とソース・ドレイン領域3とを縦
方向に接続するプラグとして機能する。
【0043】次に、図1(b)に示す工程で、上側Si
2 膜9b,下側カーボン膜10a,下側SiO2 膜9
a,上側カーボン膜10bの堆積、配線用溝,バイヤホ
ールの形成、バリアメタル膜13,Cu合金膜17の堆
積及びリフローと、CMPによる平坦化とを何回か繰り
返すことにより、第2配線層及び第3配線層の配線とプ
ラグとが形成される。最上層には、保護膜としても機能
する上側SiO2 膜9bを堆積する。
【0044】次に、図1(c)に示す工程で、最上層の
上側SiO2 膜9bに、第3配線層(最上配線層)の配
線であるCu合金膜17のパッド部を露出させるための
開口16を形成する。また、多層のカーボン膜10a,
10bと、SiO2 膜9a,9b及び基板被覆膜7とを
貫通して、トレンチ分離領域2上のゲート配線6aに達
するダミー開口30を形成する。
【0045】次に、図1(d)に示す工程で、酸素を利
用した(例えば酸素プラズマによる)アッシングにより
カーボン膜10a,10bを除去する。その結果、バリ
アメタル膜13及びCu合金膜17からなる各配線層同
士の間が空気層40となる。これにより、いわゆる空中
配線構造を有する半導体装置が得られる。つまり、各配
線間が空気層40によって絶縁されるので、各配線間に
比誘電率が1の低誘電率膜が存在することになる。
【0046】本実施形態では、カーボン膜を除去する前
にダミー開口30を形成しておき、ダミー開口30を通
じて酸素を利用したアッシングを行うことにより空気層
40を形成するようにしているので、従来例のように、
アッシング時に酸素が通過しやすいようにSiO2 膜を
薄くしなくてもよい。すなわち、半導体装置の構造とし
ては、下側及び上側SiO2 膜9a,9bを厚くして配
線とプラグを連結する強度を高めることができるという
利点を有する。しかも、ダミー開口30が存在すること
で、配線の周囲の空気層40が閉じられた空間になるこ
とはないので、半導体装置の加熱,冷却の際に空気層4
0が膨張,収縮することによって多層配線構造の各部が
破損するなどの不具合も生じない。
【0047】また、製造方法においては、従来の製造方
法のごとく1つの配線層を形成するごとにカーボン膜を
除去するという手順を踏むことで複数回のアッシングを
行なう必要はなく、すべての配線層を形成してから、ダ
ミー開口を形成することにより、各カーボン膜を除去す
るためのアッシングが1回で済むので、プロセスの能率
も高いという効果を発揮することができる。
【0048】本実施形態では、3層の配線層を設けた例
について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定さ
れるものではなく、第1配線層のみを有する場合や、第
1,第2配線層のみを有する場合、第1〜第3配線層に
加えて第4配線層以上の配線層をさらに有する場合につ
いても適用できることはいうまでもない。
【0049】なお、本実施形態では、空気層40を形成
するために、酸素を利用したアッシングによって除去で
きる下側及び上側カーボン膜10a,10bと、除去で
きない下側及び上側SiO2 膜9a,9bとを用いた
が、選択的に除去できる方法であれば酸素を利用したア
ッシング以外の他の方法を用いてもよい。また、カーボ
ン膜10a,10bに代えて、SiO2 膜9a,9bに
対して選択的にエッチングできる材料からなる膜を仮設
膜として用いることもできる。場合によれば導電性の膜
を仮設膜として用いてもよい。また、SiO2 膜9a,
9bに代えて、カーボン膜10a,10bを除去する処
理によって除去されない材料からなる絶縁膜を用いるこ
ともできる。
【0050】また、基板被覆膜としては、SiO2 膜に
代えてエッチングストッパー機能を有する材料からなる
膜(例えばシリコン窒化膜)を設けることにより、ダミ
ー開口30を形成する際に、ゲート配線6aやゲート電
極6などがエッチングされることがない。
【0051】また、ダミー開口30を形成する平面上の
位置は、上方から見たときに配線が存在していない位置
を選ぶことが好ましいことはいうまでもない。配線が存
在していない位置は、設計データから容易に知ることが
できる。
【0052】また、下側SiO2 膜9aは必ずしもなく
てもよい。その場合、下側仮設膜と上側仮設膜とを一体
化した1つの仮設膜を形成してから、この仮設膜に溝と
ホールとを形成することになる。
【0053】(第2の実施形態)上記第1の実施形態で
は、基板被覆膜7まで貫通するダミー開口30を設けた
が、このダミー開口30は、途中のいずれかのカーボン
膜10a又は10b、あるいはSiO2 膜9a又は9b
まで形成してもよい。その方法としては、以下に説明す
るような2つの方法がある。
【0054】第1の方法は、ダミー開口30が形成され
る部分よりも下方の領域においては空気層に代えてシリ
コン酸化膜などを設ける方法であり、第2の方法は、ダ
ミー開口30が形成される部分よりも下方の領域におい
ては、上記従来の方法を利用した空気層を設ける方法で
ある。
【0055】図2(a)は、本実施形態の第1の方法に
よって形成される半導体装置の構造を示す図である。第
1配線層の下方にはBPSG膜などからなる層間絶縁膜
41が設けられており、その上方の領域においてのみ、
配線及びプラグの周囲が空気層40になっている。図2
(a)におけるその他の各部の構造は上記図1(d)に
示す半導体装置の構造と同じである。
【0056】このような構造は、図1(a)に示す工程
で、基板の直上の下側カーボン膜10aに代えてBPS
G膜からなる層間絶縁膜41を形成し、その後は、図1
(a)〜(d)に示す工程と同様の処理を行なうことに
より容易に形成できる。
【0057】図2(a)に示す構造では、トランジスタ
等の素子が形成された部分は層間絶縁膜41によって確
実に保護することができる。一方、その上方の配線及び
プラグの周囲を空気層40にすることで、第1の実施形
態と同様の寄生容量の小さい配線構造を得ることができ
る。また、最下層に厚い層間絶縁膜41が存在すること
で、ダミー開口30を形成する際に、ゲート配線やゲー
ト電極のエッチングを確実に防止できる効果もある。
【0058】図2(b)は、本実施形態の第2の方法に
よって形成された半導体装置の構造を示す図である。第
1配線層の配線及びプラグの周囲には上記従来の方法を
利用してダミー開口を設けずに形成された密閉空間とな
っている空気層50が設けられており、その上方の配線
及びプラグの周囲のみが第1の実施形態と同様の空気層
40になっている。図2におけるその他の各部の構造は
上記図1(d)に示す半導体装置の構造と同じである。
【0059】このような構造は、図1(a)に示す状態
からさらにSiO2 膜を形成し、この状態で酸素を利用
したアッシングを行ない、その後は、図1(a)〜
(d)に示す工程と同様の処理を行なうことにより容易
に形成できる。そのとき、ダミー開口30は最下方の下
側及び上側SiO2 膜9a,9bを残すように形成する
のが普通であるが、制御が困難な場合は、上側SiO2
膜9bのみ又は下側及び上側SiO2 膜9a,9bが開
口されてしまっても支障はない。
【0060】図2(b)に示す構造では、最下方の下側
及び上側SiO2 膜9a,9bにダミー開口30が形成
されない場合には、トランジスタ等の素子が形成された
部分は外部とほぼ遮断された空気層50によって保護し
ながら、その上方の配線部分の周囲のみを外部と連通す
る空気層40にすることで、第1の実施形態と同様に寄
生容量の小さい配線構造を得ることができる。また、ダ
ミー開口30を最下層まで形成しなくてもよいので、ダ
ミー開口30を形成する際に、ゲート配線やゲート電極
のエッチングを確実に防止できる効果もある。
【0061】なお、本実施形態の上記第1,第2の方法
において、ダミー開口が形成されないSiO2 膜9a又
は9bの数は図2(a),(b)に示す数とは限らな
い。例えば、第1の方法では、2つ以上の層間絶縁膜を
形成するようにしてもよいし、第2の方法では、最下方
の下側カーボン膜10aのみを従来の方法で除去するこ
とも、従来の図10(a),(b)に示すようなシング
ル・ダマシンプロセスを用いることで可能である。
【0062】また、上記第1の実施形態と同様に、下側
SiO2 膜9aは必ずしもなくてもよい。
【0063】(第3の実施形態)次に、第3の実施形態
に係る半導体装置の製造方法について、図3(a)〜
(d)を参照しながら説明する。
【0064】まず、図3(a)に示す工程では、P型シ
リコン基板1上にトレンチ分離領域2を形成した後、ソ
ース・ドレイン領域3、サイドウオール4、ゲート酸化
膜5、ゲート電極6及びゲート配線6aを有するMOS
トランジスタを形成する。そして、その上に、ゲート電
極6,ゲート配線6a,シリコン基板1などを覆うSi
Nからなる基板被覆膜18と、仮設膜である下側SiO
2 膜20aと、絶縁膜である下側SiN膜19aと、上
側SiO2 膜20bとを順次堆積する。次に、下側Si
N膜19aをストッパーとして、上側SiO2 膜20b
に配線用溝を形成した後、配線用溝の底面から下側Si
2 膜20a及び下側SiN膜19aを貫通してソース
・ドレイン領域3に到達するコンタクトホールを開口す
る。ただし、先にコンタクトホールを形成した後配線用
溝を形成してもよい。さらに、基板の全面上にバリアメ
タル膜とCu合金膜をスパッタ法を用いて堆積し、40
0〜500℃での熱処理により熱処理によりCu合金膜
をリフローさせて配線用溝とコンタクトホール中にCu
合金を充填する。その後、CMPにより平坦化を行っ
て、堆積されているバリアメタル及びCu合金膜のうち
コンタクトホール及び配線用溝内に充填されている部分
以外の部分を除去する。その結果、配線用溝内に残存す
るバリアメタル膜13及びCu合金膜17が第1配線層
の配線として機能する。また、コンタクトホール内に残
存するバリアメタル膜13及びCu合金膜17が、第1
配線層の配線とソース・ドレイン領域3とを縦方向に接
続するプラグとして機能する。
【0065】次に、図3(b)に示す工程で、上側Si
N膜19b,下側SiO2 膜20a,下側SiN膜19
a及び上側SiO2 膜20bの堆積、配線用溝及びバイ
ヤホールの形成、バリアメタル膜13とCu合金膜17
の堆積と研磨を何回か繰り返すことにより、第2配線層
及び第3配線層の配線とプラグとが形成される。そし
て、最上層に、保護膜としても機能する上側SiN膜1
9bを堆積する。
【0066】次に、図3(c)に示す工程で、最上層の
上側SiN膜19bに第3配線層(最上配線層)の配線
であるCu合金膜17のパッド部を露出させるための開
口16を形成する。また、多層の下側及び上側SiO2
膜20a,20bと、下側及び上側SiN膜19a,1
9bを貫通して、トレンチ分離領域2上のゲート配線6
aに達するダミー開口30を形成する。本実施形態で
は、トレンチ分離領域2上のゲート配線6aに到達する
ようにダミー開口30の形成位置を決定している。トレ
ンチ分離領域2上のゲート配線6aが存在していない領
域にダミー開口30を形成すると、各SiO2 膜20
a,20bと同じ材質により構成されているトレンチ分
離領域2もエッチングされてしまうおそれがあるので、
ゲート配線6a上に開口30を形成することが望まし
い。
【0067】次に、図3(d)に示す工程で、HF水溶
液を用いて下側及び上側SiO2 膜20a,20bをエ
ッチングする。この時、CuはHF水溶液ではエッチン
グされないため、配線及びコンタクト部はエッチングさ
れずに残る。これにより、いわゆる空中配線構造を有す
る半導体装置が得られる。つまり、各配線間が空気層4
0によって絶縁されるので、各配線間に比誘電率が1の
低誘電率膜が存在することになる。
【0068】その後、例えば選択CVD法により、露出
しているバリアメタル13及びゲート電極6の上に例え
ばSiO2 膜からなる被覆絶縁膜15を形成する。
【0069】本実施形態の製造方法によれば、ダミー開
口30を通じてウエットエッチングを行うことにより、
CVD法による量産が容易なSiN膜、SiO2 膜とい
う組み合わせを用いるので、下側及び上側SiN膜19
a,19bを厚くして配線を連結する強度を高めること
ができるという利点を有する。
【0070】しかも、バリアメタル膜13及びCu合金
膜17からなる配線の表面が露出することなく被覆絶縁
膜15によって覆われているので、上記第1の実施形態
の製造方法によって得られる空中配線構造を有する半導
体装置に比べ、配線周囲の物質の比誘電率は若干高くな
るとしても、水分や湿気等の侵入に対して短絡や腐食等
に起因する不具合がないので、より信頼性の高い配線構
造が得られる。このような被覆絶縁膜15の形成は、上
記第1,第2の実施形態においても行なうことができ
る。
【0071】なお、本実施形態では、空気層40を形成
するために、HF水溶液によるウエットエッチングで除
去できるSiO2 膜20a,20bと除去できないSi
N膜19a,19bの組み合わせを用いたが、選択的に
除去できる方法であればウエットエッチング以外の他の
方法を用いてもよい。特に、選択比が高ければ等方性の
ドライエッチングを用いることができる。
【0072】また、SiO2 膜20a,20bに代え
て、SiN膜19a,19bに対して選択的にエッチン
グできる材料からなる膜を仮設膜として用いることもで
きる。場合によれば導電性の膜を仮設膜として用いても
よい。また、SiN膜19a,19bに代えて、SiO
2 膜20a,20bを除去する処理によって除去されな
い材料からなる絶縁膜を用いることもできる。
【0073】本実施形態では、基板被覆膜18まで貫通
するダミー開口30を設けたが、このダミー開口30
は、途中のいずれかのSiO2 膜20a,20bあるい
はSiN膜19a,19bまで形成して、その部分まで
の配線間の領域を空気層40にするだけでもよい。すな
わち、上記第2の実施形態と同様の構造を採ることがで
きる。
【0074】また、第1の実施形態と同様に、下側Si
N膜19aは必ずしも設ける必要がない。
【0075】(第4の実施形態)次に、第4の実施形態
に係る半導体装置の製造方法について、図4(a)〜
(c)を参照しながら説明する。
【0076】まず、図4(a)に示す工程では、上述の
第3の実施形態における図3(a)〜(d)に示す工程
と同じ処理が行なわれ、P型シリコン基板1上にトレン
チ分離領域2、ソース・ドレイン領域3、サイドウオー
ル4、ゲート酸化膜5、ゲート電極6及びゲート配線6
aを有するMOSトランジスタが形成されている。さら
に、その上に、それぞれ3つの下側SiN膜19a,上
側SiN膜19bで支持されたバリアメタル膜13とC
u合金膜17からなる配線及びプラグを有する多層配線
が形成される。また、最上層の上側SiN膜19bから
各SiN膜19a,19bを貫通し、さらに、基板被覆
膜18を貫通してゲート配線6aに到達するダミー開口
30が形成されている。また、配線及びプラグの周囲に
は空気層40が形成されている。すなわち、空中配線構
造を有する半導体装置が形成されている。
【0077】次に、図4(b) に示す工程で、ダミー
開口30から、2.8以下の比誘電率を有する低誘電率
材料を注入し、図4(a)に示す状態で存在している空
気層を低誘電率材料で満たして低誘電率膜22を形成す
る。例えば有機系の塗布膜であるサイトップ(比誘電率
2.1)等を回転塗布し、その後必要に応じて塗布膜の
ベーキングを行えばよい。
【0078】最後に、図4(c)に示す工程で、低誘電
率膜22に最上層配線となるCu合金膜17のパッド部
を露出させるための開口23を形成する。
【0079】本実施形態による配線構造においては、い
わゆる空中配線構造とは異なり、配線間に低誘電率材料
が充填されているので、各配線が低誘電率膜22によっ
ても支持されることになり、多層配線構造の強度が増加
する。特に、本実施形態の工程では、Cu合金を400
〜450℃の熱処理で溝内に埋め込んで銅配線を形成し
た後、2.8以下の比誘電率を持つ低誘電率膜22を銅
配線間に充填するので、400〜450℃の耐熱性を持
たない低誘電率膜と溝埋め込み型Cu配線とを併有する
半導体装置を無理なく形成することができる。したがっ
て、空中配線構造を有する配線構造に比べて比誘電率は
高くなるものの、配線の低抵抗化と配線間の絶縁膜の低
誘電率化により、安定した構造で配線遅延の低減を図る
ことができる。すなわち、総合的に最適な特性を有する
多層配線構造を実現できる。
【0080】また、本実施形態では、3層ある配線の最
下層まで低誘電率膜22を導入したが、 低誘電率膜2
2を導入するためのダミー開口30を最下層よりも上の
配線まで形成しておき、そこまでの層に低誘電率膜22
を充填してもよい。
【0081】なお、本実施形態では、低誘電率膜22を
流し込むようにしているが、CVD法を用いて、空気層
40を低誘電率膜で置き換えることができる。例えば、
ガスとしてC48 とCH4 とを用い、平行平板電極型
のRFプラズマを用いて、350℃程度の温度下でプラ
ズマCVDを行なうことにより、比誘電率が約2.4の
フッ素ドープのアモルファスカーボン(α−C:F)膜
を形成することができる。
【0082】(第5の実施形態)次に、第5の実施形態
に係る半導体装置の製造方法について、図5(a)〜
(c)を参照しながら説明する。
【0083】まず、図5(a)に示す工程では、上述の
第3の実施形態における図3(a)〜(d)に示す工程
と同じ処理が行なわれ、P型シリコン基板1上にトレン
チ分離領域2、ソース・ドレイン領域3、サイドウオー
ル4、ゲート酸化膜5、ゲート電極6及びゲート配線6
aを有するMOSトランジスタが形成されている。さら
に、その上に、それぞれ3つの下側SiN膜19a,上
側SiN膜19bで支持されたバリアメタル膜13とC
u合金膜17からなる配線及びプラグを有する多層配線
が形成される。また、最上層の上側SiN膜19bから
各SiN膜19a,19bを貫通し、さらに、基板被覆
膜18を貫通してゲート配線6aに到達するダミー開口
30が形成されている。また、配線及びプラグの周囲に
は空気層40が形成されている。すなわち、上記第4の
実施形態における図4(a)に示す構造と同様に、空中
配線構造を有する半導体装置が形成されている。ただ
し、本実施形態では、上記第4の実施形態とは異なり、
最上層の上側SiN膜19bには、最上層配線となるC
u合金膜17のパッド部を露出させるための開口16を
形成しておく。
【0084】次に、図5(b)に示す工程で、開口16
内に露出している最上のCu合金膜17にボンディング
ワイヤー24を接続する。
【0085】その後、図5(c)に示す工程で、最上層
から最下層の配線層を通して開口されたダミー開口30
から、2.8以下の比誘電率を有する低誘電率材料を注
入し、図5(a)に示す状態で存在している空気層を低
誘電率材料で満たして低誘電率膜22を形成する。例え
ば有機系の塗布膜であるサイトップ(比誘電率2.1)
等を回転塗布し、その後必要に応じて塗布膜のベーキン
グを行えばよい。
【0086】本実施形態の方法を用いても、配線は低誘
電率膜22によっても支持されるので、上記第3の実施
形態と同様の効果を発揮しうる半導体装置が得られ、か
つ、本実施形態の半導体装置の製造方法によっても、4
00〜450℃の耐熱性を持たない低誘電率膜と溝埋め
込み型Cu配線とを併有する半導体装置を無理なく形成
することができる。
【0087】加えて、本実施形態の製造方法によると、
図5(a)に示す工程で、最上層の上側SiN膜19b
に、最上のCu合金膜17のパッド部を露出させるため
の開口16が形成されているので、2.8以下の比誘電
率を有する低誘電率膜22を銅配線間に導入した後、第
3の実施形態のように、あらためて最上層配線へのコン
タクトホールを開ける必要がないという利点がある。
【0088】なお、本実施形態では、3層ある配線の最
下層まで低誘電率膜22を導入したが、 低誘電率膜2
2を導入するためダミー開口を最下層よりも上の配線ま
で形成しておき、そこまでの層に低誘電率膜22を導入
してもよい。
【0089】また、上記第1の実施形態と同様に、下側
SiN膜19aは必ずしもなくてもよい。
【0090】(第6の実施形態)次に、上記各実施形態
のようなダマシン法による配線層の形成ではなく、金属
膜をエッチングによりパターニングして配線層を形成す
るという一般的な配線形成方法を採用した第6の実施形
態について説明する。
【0091】図6(a)〜(c)及び図7(a),
(b)は、本実施形態における半導体装置の製造工程を
示す断面図である。
【0092】まず、図6(a)に示す工程では、P型シ
リコン基板1上にトレンチ分離領域2を形成した後、ソ
ース・ドレイン領域3、サイドウオール4、ゲート酸化
膜5、ゲート電極6及びゲート配線6aを有するMOS
トランジスタを形成する。その上に、ゲート電極6,ゲ
ート配線6a,シリコン基板1などを被覆するSiO2
からなる基板被覆膜7と、仮設膜となるカーボン膜10
と、SiO2 膜9とを順次堆積する。次に、SiO2
9及びカーボン膜10を貫通してソース・ドレイン領域
3に到達するコンタクトホールを開口する。さらに、基
板の全面上にバリアメタル膜とアルミニウム合金膜をス
パッタ法を用いて堆積し、この2つの膜をパターニング
する。その結果、カーボン膜10上のバリアメタル膜1
3及びアルミニウム合金膜25が第1配線層の配線とし
て機能する。また、コンタクトホール内に残存するバリ
アメタル膜13及びアルミニウム合金膜25が、第1配
線層の配線とソース・ドレイン領域3とを縦方向に接続
するプラグとして機能する。
【0093】次に、図6(b)に示す工程で、基板の全
面上に、SiO2 膜26を堆積する。このとき、SiO
2 膜26は、カーボン膜10とアルミニウム合金膜25
の上面及び両側面の上に形成される。さらに、この上に
カーボン膜10を堆積した後、カーボン膜10及びSi
2 膜26を貫通してアルミニウム合金膜25に到達す
るスルーホール27を形成する。
【0094】次に、図6(c)に示す工程で、バリアメ
タル膜13,アルミニウム合金膜25の堆積及びパター
ニングと、カーボン膜10,SiO2 膜26の堆積とを
何回か繰り返すことにより、第2配線層及び第3配線層
の配線とプラグとが形成される。最上層には、保護膜と
しても機能するSiO2 膜26を堆積する。
【0095】次に、図7(a)に示す工程で、最上層の
SiO2 膜26に、第3配線層(最上配線層)の配線で
あるアルミニウム合金膜25のパッド部を露出させるた
めの開口16を形成する。また、多層のカーボン膜10
及びSiO2 膜26と、基板被覆膜7とを貫通して、ト
レンチ分離領域2上のゲート配線6aに達するダミー開
口30を形成する。
【0096】次に、図7(b)に示す工程で、酸素を利
用したアッシングによりカーボン膜10を除去する。そ
の結果、バリアメタル膜13及びアルミニウム合金膜2
5からなる各配線層同士の間が空気層40となる。これ
により、いわゆる空中配線構造を有する半導体装置が得
られる。つまり、各配線間が空気層40によって絶縁さ
れるので、各配線間に比誘電率が1の低誘電率膜が存在
することになる。
【0097】本実施形態により、上記第1の実施形態と
同様の構造上及び製造プロセス上の効果が得られる。加
えて、本実施形態では、金属膜をエッチングによりパタ
ーニングして配線層を形成するという汎用されているプ
ロセスを利用することができる。また、アルミニウム合
金膜25とSiO2 膜26との接触する面積が大きいの
で、SiO2 膜26によりアルミニウム合金膜25を連
結する機能がより大きくなる利点もある。
【0098】なお、本実施形態では、配線及びプラグの
主要部分をアルミニウム合金という共通の金属材料によ
り構成したが、例えばタングステン等からなるプラグと
アルミニウム合金膜からなる配線とを形成するように、
両者を相異なる材料により形成してもよい。
【0099】また、本実施形態の方法においても、図2
に示す第2の実施形態のような最下層に層間絶縁膜41
や密閉され空気層50を残す構造を採用したり、第3の
実施形態のごとく除去される膜としてSiO2 膜を残る
絶縁膜としてSiN膜を用いたり、第4の実施形態のご
とく空気層40を低誘電率膜22で置換することができ
る。
【0100】本実施形態では、各配線層の配線であるア
ルミニウム合金膜25の側面及び上面に亘って接触する
SiO2 膜26のみを設けたが、金属膜をエッチングに
よりパターニングして配線層を形成する場合、金属膜の
下面に接して金属膜を連結する平板状の絶縁膜を設ける
ことができる。その方法として、以下のような変形形態
を採ることができる。
【0101】−第1の変形形態− 図8は、本実施形態の第1の変形形態に係る半導体装置
の製造工程の一部(図7(a)に相当する工程)を示す
断面図である。図8に示すように、カーボン膜10の上
に平板状のSiO2 膜9を形成してから、コンタクトホ
ールの形成と、バリアメタル膜及びアルミニウム合金膜
の堆積とを行なってもよい。その後、バリアメタル13
及びアルミニウム合金膜25を形成した後、基板上にS
iO2 膜26を堆積する。図8に示す構造においては、
SiO2 膜9,26によりアルミニウム合金膜25を四
方から包むような状態で連結するので、SiO2 膜9,
26によりアルミニウム合金膜25を極めて強固に接続
できる構造となる。
【0102】−第2の変形形態− 図9は、本実施形態の第2の変形形態に係る半導体装置
の構造を示す断面図である。図9に示すように、カーボ
ン膜10の上に平板状のSiO2 膜9が設けられている
が、図8に示すようなSiO2 膜26は設けられていな
い。このような構造は、図8に示す工程で、カーボン膜
10の上に平板状のSiO2 膜9を形成してから、コン
タクトホールの形成と、バリアメタル膜及びアルミニウ
ム合金膜の堆積とを行なってこれらをパターニングする
ことにより実現する。原則としてアルミニウム合金膜2
5の上にはSiO2 膜26を堆積しないが、最上の配線
層のアルミニウム合金膜25の上にのみ、保護膜として
のSiO2 膜29を堆積する。
【0103】図9に示す構造においても、SiO2 膜9
の厚みを十分厚くしておけば、SiO2 膜9によりアル
ミニウム合金膜25を強固に接続できる構造となる。
【0104】(その他の実施形態)上記各実施形態にお
いて、仮設膜及び絶縁膜の組合せとして、カーボン膜と
SiO2 膜、SiO2 膜とSiN膜、のようにそれぞれ
単層膜を用いたが、これらのうちの一方又は双方が多層
膜であってもよい。
【0105】また、シリコン基板1上に、例えば抵抗素
子や容量素子等の受動素子や、ダイオード等が形成され
ていてもよい。
【0106】さらに、上記各実施形態では、P型シリコ
ン基板1上にトレンチ分離領域2、ソース・ドレイン領
域3、サイドウオール4、ゲート酸化膜5、ゲート電極
6及びゲート配線6aを有するMOSトランジスタを設
けたが、MOSトランジスタの代わりに、又はMOSト
ランジスタに加えて、バイポーラトランジスタ等の他の
トランジスタが形成されていてもよい。
【0107】また、上記各実施形態においてそれぞれS
iO2 ,SiNによって構成される基板被覆膜7,18
膜は、カーボン膜10a,10bや、SiO2 膜20
a,20bの除去方法がシリコン基板1やゲート電極6
などにダメージを与えない方法であれば省略してもよ
い。
【0108】また、上記各実施形態では、Cu合金を配
線材料として用いたが、Cu以外の導電性材料例えばA
l等の金属ないしはその合金膜を用いてもよい。また、
バリアメタル膜13は省略してもよい。
【0109】なお、比誘電率が2.8よりも低い材料と
しては、例えば有機SOG(比誘電率が2.8程度)、
フッ素添加ポリイミド(比誘電率が2.7程度)、フッ
素化ポリアリルエーテル(比誘電率が2.6程度)、パ
リレン−F(比誘電率が2.4程度)、サイトップ(比
誘電率が2.1程度)、テフロン−AF(比誘電率が
1.9〜2.1)、HSQ(比誘電率が2.2〜2.
7)、PAE(比誘電率が2.43程度)、BCB(比
誘電率が2.7程度)等があり、これらの材料を必要に
応じて選択して用いることができる。
【0110】上記各実施形態では、ダミー開口は1つし
か図示していないが、形成する余裕がある限りダミー開
口は多い方が好ましい。
【0111】また、上記第1〜第4の実施形態では、い
わゆるデュアル・ダマシン法を用いて、配線用溝とホー
ルとを形成した後、配線とプラグとを同時に形成するよ
うにしているが、ホールの形成及びプラグの形成と、配
線用溝の形成及び配線の形成とを個別に行なういわゆる
シングル・ダマシン法を用いてもよいことはいうまでも
ない。
【0112】図12(a)〜(d)は、シングル・ダマ
シン法による配線層の形成工程を示す断面図である。
【0113】まず、図12(a)に示す工程で、基板の
上に、下側仮設膜を堆積した後、下側仮設膜にホールを
形成してからホール内に導電性材料を埋め込んでプラグ
を形成する。この基板は、半導体基板又は既に半導体基
板上に配線層が形成されているものいずれでもよい。ま
た、下側仮設膜は、上記第1の実施形態における下側カ
ーボン膜10a、第3の実施形態における下側SiO2
膜20aにそれぞれ相当する部材である。
【0114】次に、図12(b)に示す工程で、基板上
に下側絶縁膜と上側仮設膜とを堆積する。この下側絶縁
膜は、上記第1の実施形態における下側SiO2 膜9
a、上記第3の実施形態における下側SiN膜19aに
それぞれ相当する部材である。また、上側仮設膜は、上
記第1の実施形態における上側カーボン膜10b、第3
の実施形態における上側SiO2 膜20bにそれぞれ相
当する部材である。
【0115】次に、図12(c)に示す工程で、上側仮
設膜に配線用溝を形成した後、導電性材料を配線用溝に
埋め込んで、配線を形成する。
【0116】次に、図12(d)に示す工程で、基板上
に、上側絶縁膜と下側仮設膜とを順次堆積する。この上
側絶縁膜は、上記第1の実施形態における上側SiO2
膜9b、上記第3の実施形態における上側SiN膜19
bにそれぞれ相当する部材である。また、後の工程は、
既に説明した第1,第3の実施形態と同様であるので図
示及び説明を省略するが、図12(d)における最上の
下側仮設膜には次の配線層のプラグが形成される。
【0117】図12(a)〜(d)に示すシングル・ダ
マシン法によっても、上記第1,第3の実施形態と同様
の効果を有する空中配線構造が得られる。特に、このシ
ングル・ダマシン法の場合、半導体装置の高密度化がさ
らに進んでホールのアスペクト比が高くなった場合に有
利な方法といえる。
【0118】
【発明の効果】本発明の半導体装置によれば、多層配線
構造を有する半導体装置として、複数の絶縁膜によって
連結される配線を各配線層に設け、かつ絶縁膜を貫通す
るダミーホーを設けて、ダミー開口が形成された絶縁膜
によって連結される配線の周囲を空気層としたので、絶
縁膜を厚く形成することによる信頼性の向上と製造プロ
セスの簡素化によるコストの低減とを図ることができ
る。
【0119】本発明の半導体装置の製造方法によると、
シングル・ダマシンプロセスや、デュアル・ダマシンプ
ロセス、あるいは金属膜のパターニングプロセスを利用
して上述の半導体装置を低コストで形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るカーボン膜とSiO2
とを利用して形成される空中配線構造を有する半導体装
置の製造工程を示す断面図である。
【図2】第2の実施形態に係る最下層に層間絶縁膜ある
いは密封空間を残した空中配線構造を有する半導体装置
の断面図である。
【図3】第3の実施形態に係るSiO2 膜とSiN膜と
を利用して形成される空中配線構造を有する半導体装置
の製造工程を示す断面図である。
【図4】第4の実施形態に係る空中配線構造の空気層を
低誘電率膜で埋めて形成される半導体装置の製造工程を
示す断面図である。
【図5】第5の実施形態に係るボンディングワイヤを形
成した後空中配線構造の空気層を低誘電率膜で埋めて形
成される半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図6】第6の実施形態に係る金属膜のエッチングによ
るパターニング法を用いて形成される空中配線構造を有
する半導体装置の製造工程のうち、積層配線構造を形成
するまでの工程を示す断面図である。
【図7】第6の実施形態に係る金属膜のエッチングによ
るパターニング法を用いて形成される空中配線構造を有
する半導体装置の製造工程のうち、積層配線構造を形成
した後の工程を示す断面図である。
【図8】第6の実施形態の第1の変形形態に係る半導体
装置の構造を配線層の形成途中における構造で説明する
ための断面図である。
【図9】第6の実施形態の第2の変形形態に係る半導体
装置の構造を示す断面図である。
【図10】従来のシングル・ダマシンプロセスを用いて
空中配線構造を形成する手順を示すための断面図及びプ
ロセスフロー図である。
【図11】従来のデュアル・ダマシンプロセスを用いて
空中配線構造を形成する手順を示すための断面図及びプ
ロセスフロー図である。
【図12】本発明の第1,第3の実施形態にシングル・
ダマシン法を利用する場合の工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 トレンチ分離領域 3 ソース・ドレイン領域 4 サイドウオール 5 ゲート酸化膜 6 ゲート電極 7 基板被覆膜 9a 下側SiO2 膜(絶縁膜) 9b 上側SiO2 膜(絶縁膜) 10a 下側カーボン膜(仮設膜) 10b 上側カーボン膜(仮設膜) 11 コンタクトホール(スルーホール) 12 配線用溝 13 バリアメタル膜(配線) 14 Al合金膜(配線) 15 被覆絶縁膜 16 開口部 17 Cu合金膜(配線) 18 基板被覆膜 19a 下側SiN膜(絶縁膜) 19b 上側SiN膜(絶縁膜) 20a 下側SiO2 膜(仮設膜) 20b 上側SiO2 膜(仮設膜) 22 低誘電率膜 23 開口部 24 ボンディングワイヤー

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 上記半導体基板の上方で上記半導体基板からの高さがそ
    れぞれ異なる位置に設けられ、それぞれ複数の配線を含
    む複数の配線層と、 上記複数の配線層のうちいずれか1つの配線層の各配線
    と上記半導体基板との間、又はそれぞれ相異なる配線層
    に属する2つの配線同士の間を縦方向に接続するプラグ
    と、 上記各配線層ごとに設けられ、共通の配線層に属する各
    配線に接して各配線同士を横方向に連結する複数の絶縁
    膜と、 上記複数の絶縁膜のうち少なくとも最上の絶縁膜を貫通
    する開口とを備え、 上記開口が形成された絶縁膜の直下の領域及びその上方
    の領域における配線及プラグの周囲は空気層となってい
    ることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置において、 上記絶縁膜は、上記各配線の上面及び下面に接するよう
    に、上記複数の配線層の各々に2つずつ設けられている
    ことを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の半導体装置にお
    いて、 上記配線及び上記プラグの露出した表面の上に形成され
    た被覆絶縁膜をさらに備えていることを特徴とする半導
    体装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板と、 上記半導体基板の上方で上記半導体基板からの高さがそ
    れぞれ異なる位置に設けられ、各々複数の配線を含む複
    数の配線層と、 上記半導体基板と上記複数の配線層のうちいずれか1つ
    の配線層の各配線との間、又はそれぞれ相異なる配線層
    に属する2つの配線同士の間を縦方向に接続するプラグ
    と、 上記各配線層ごとに設けられ、共通の配線層に属する各
    配線に接して各配線同士を横方向に連結する複数の第1
    絶縁膜と、 上記複数の第1絶縁膜のうち少なくとも最上の絶縁膜を
    貫通する開口とを備え、 上記開口が形成された第1絶縁膜の直下の領域及びその
    上方の領域における配線及プラグの周囲は、比誘電率が
    2.8以下の低誘電率膜で満たされていることを特徴と
    する半導体装置。
  5. 【請求項5】 基板の上にプラグと配線とを順次積層し
    てなる複数の配線層を形成し、上記各配線層ごとに、上
    記各配線を横方向に連結する絶縁膜と、上記プラグ及び
    配線の周囲を埋める仮設膜とを形成する第1の工程と、 上記第1の工程で形成された上記絶縁膜及び仮設膜のう
    ち少なくとも最上の絶縁膜及び最上の仮設膜に開口を形
    成する第2の工程と、 上記絶縁膜を残したまま上記仮設膜を除去することによ
    り、上記仮設膜が存在していた領域の少なくとも一部を
    空気層にする第3の工程とを備えている半導体装置の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 上記第1の工程は、 基板の上に第1の仮設膜を形成する第1の副工程と、 上記第1の仮設膜にスルーホールを形成する第2の副工
    程と、 上記スルーホールに埋め込まれた導電性物質からなるプ
    ラグを形成する第3の副工程と、 上記第3の副工程の後、基板の上に第2の仮設膜を形成
    する第4の副工程と、 上記第2の仮設膜に配線パターンを有する溝を形成する
    第5の副工程と、 上記溝に埋め込まれた導電性物質からなる配線を形成す
    る第6の副工程と、 上記第6の副工程の後、基板上に絶縁膜を形成する第7
    の副工程と複数回繰り返すことにより行なわれることを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 上記第1の工程は、 半導体基板の上方に、仮設膜を形成する第1の副工程
    と、 上記仮設膜に溝と該溝の底面から下方に延びて上記仮設
    膜を貫通するスルーホールとを形成する第2の副工程
    と、 上記溝に埋め込まれた導電性物質からなる配線と上記ス
    ルーホールに埋め込まれた導電性材料からなるプラグと
    をそれぞれ形成する第3の副工程と、 上記第3の副工程の後に、基板上に上記配線に接する絶
    縁膜を形成する第4の副工程とを複数回繰り返すことに
    より行なわれることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 上記第1の工程は、 半導体基板の上方に、仮設膜を形成する第1の副工程
    と、 上記仮設膜にスルーホールを形成する第2の副工程と、 上記スルーホールを埋めるプラグと該プラグに接続され
    上記仮設膜の上に延びる配線とを形成する第3の副工程
    と、 上記第1の副工程と上記第2の副工程との間、及び上記
    第3の副工程の後のうち少なくともいずれか一方のとき
    に、基板上に絶縁膜を形成する第4の副工程とを複数回
    繰り返すことにより行なわれることを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項5に記載の半導体装置の製造方法
    において、 上記第1の工程では、上記仮設膜の中間に、溝を形成す
    るためのエッチングストッパとなる中間の絶縁膜を形成
    する工程をさらに備えていることを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項5に記載の半導体装置の製造方
    法において、 上記第1の工程では、上記仮設膜としてカーボン膜を形
    成し、 上記第3の工程では、酸素を利用したアッシングにより
    カーボン膜を除去することを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 請求項5に記載の半導体装置の製造方
    法において、 上記第1の工程では、上記仮設膜を上記絶縁膜に対する
    エッチング選択比の高い物質により形成し、 上記第3の工程では、等方性エッチングにより上記仮設
    膜を除去することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項5に記載の半導体装置の製造方
    法において、 上記第3の工程の後に、少なくとも上記開口を介して上
    記空気層内に絶縁性物質を導入して、上記配線及びプラ
    グの露出している表面上に被覆絶縁膜を形成する工程を
    さらに備えていることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項5に記載の半導体装置の製造方
    法において、 上記第3の工程の後に、少なくとも上記開口を介して上
    記空気層内に絶縁性物質を導入して、上記空気層を上記
    絶縁膜よりも誘電率の低い物質で埋めてなる低誘電率膜
    を形成する工程をさらに備えていることを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の半導体装置の製造
    方法において、 上記第3の工程の後、上記低誘電率膜を形成する工程の
    前に、上記複数層の配線のうち最上層の配線にボンディ
    ングワイヤーを接続する工程をさらに備え、 上記低誘電率膜を形成する工程では、上記最上層の配線
    と上記ボンディングワイヤとの接続部を覆うように低誘
    電率膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
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