JPH11122231A - クロック抽出回路 - Google Patents

クロック抽出回路

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JPH11122231A
JPH11122231A JP9283634A JP28363497A JPH11122231A JP H11122231 A JPH11122231 A JP H11122231A JP 9283634 A JP9283634 A JP 9283634A JP 28363497 A JP28363497 A JP 28363497A JP H11122231 A JPH11122231 A JP H11122231A
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久弥 坂本
Akihiko Sugata
章彦 菅田
Akimitsu Miyazaki
暁光 宮崎
Tetsuya Kiyonaga
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    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/02Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デューティが変動したデータ波形が入力され
ても、デューティを改善し、しかる後、クロックを抽出
することにより品質の良いクロック信号を抽出する。 【解決手段】 データ信号の識別タイミングを与えるク
ロック信号をデータ信号より抽出するクロック抽出回路
において、データ信号よりクロック信号を抽出するタイ
ミング抽出部14の前段に、データのビットレートに対
して高域カットオフ周波数が十分低いフィルタ13を設
け、データ信号を該フィルタ13を介してタイミング抽
出部14に入力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高速光通信システム
の光受信器におけるクロック抽出回路に係わり、特に、
データ信号の識別タイミングを与えるクロック信号をデ
ータ信号より抽出するクロック抽出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】高速光通信システムの光受信器は、伝送
により歪みあるいは雑音が乗って歪んだデータ波形をき
れいなデジタル信号に変換するものであり、いわゆるデ
ータおよびCLK再生を行うものである。かかるデータ
再生に際して、光受信器は受信したデータ信号を用いて
クロック信号を抽出・再生し、このクロック信号の発生
タイミングを基準にして識別部でデータの再生を行う。
【0003】図12は光通信システムにおける光受信器
の構成例であり、1は光受光素子で光信号を電気信号に
変換するもの、2は光受光素子から出力される例えば10
Gbpsのデータ信号を等化増幅する等化増幅回路、3はタ
イミング抽出部で等化増幅されたデータ信号からそのビ
ットレートと同じ周波数のクロック信号を取り出すも
の、4はタイミング抽出部から出力されるクロック信号
を用いてデータ信号を識別する識別器である。光ファイ
バを通って送られて来た光信号を光受光素子1により電
気信号に変換し、等化増幅回路2で等化増幅を行い、タ
イミング抽出部3で等化波形からクロック信号CLKを
取り出して識別器4をトリガーし、識別器4は等化波形
がサンプリング時点で”0”であるか”1”であるか判
定して元の符号パルス(データ)を復元して出力する。
伝送路での遅延時間の変化が有るため、受信データ信号
と同期したクロック信号で識別器4をトリガする。
【0004】図13はタイミング抽出部の構成図であ
り、NRZ符号で表わされたデータ信号の立ち上がり、
立ち下がりを検出するデータエッジ検出部110と、中
心周波数がデータのビットレートと同一周波数を有し、
Qが非常に高く、一般に1000程度の特性を持たせた
バンドパスフィルタ(BPF)111と、BPF出力を
増幅・波形整形するリミッタアンプ112から構成され
ている。図14はBPFのf特性図であり、f0はBP
Fの中心周波数、ΔfはBPFの3dB帯域であり、Q
は次式 Q=f0/Δf (1) で与えられる。データエッジ検出部110は図示しない
が、データ信号を二分岐する二分岐回路と、分岐された
一方のデータ信号を所定時間遅延する遅延回路と、デー
タ信号と遅延回路の出力信号の排他的論理和演算を行っ
てデータ信号の立ち上がり及び立ち下がりでパルスを有
するエッジ信号を発生するEXOR回路(イクスクルー
シブオア回路)で構成される。
【0005】図15はタイミング抽出部の各部動作波形
図であり、データエッジ検出部110はデータ信号の立
ち上がり、立ち下がりを検出してパルスを発生し、バン
ドパスフィルタ111はデータエッジ検出部の出力より
データのビットレートと同一周波数を有するクロック成
分を抽出し、リミッタアンプ112はクロック成分を増
幅・波形整形する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】入力データ信号のデュ
ーティが100%からずれるとBPF出力が小さくな
る。デューティ(duty)とは、図16に示すように振幅の
50%のHレベルの時間幅THと1タイムスロットの時
間幅Tの比であり、次式 duty=(TH/T)・100(%) (2) で表現される。図18は入力データ信号のデューティが
100%からずれた場合のタイミング抽出部の各部動作
波形図であり、BPF出力が小さくなり、リミッタアン
プの出力も小さくなる。すなわち、デューティが減小す
ると、データの立ち上がり検出パルスの位置が遅れ、デ
ータの立ち下がり検出パルスの位置が進み、これらパル
スが合成されてクロック成分が抽出される。抽出される
クロック成分の位相は変化しないが、キャンセルする部
分が生じるため、抽出されるクロック成分が減少する。
【0007】BPFの出力振幅Voutと入力データのデ
ューティに応じた位相ずれθの関係は次式 Vout=cosθ×sinωt (3) で与えられる。ただし ω=2πf0 θ=π×Δt/T であり、Δtはデューティ変動によるエッジの時間ず
れ、Tは1タイムスロット(=1/f0)である。(3)
式より入力波形のデューティが100%の時、Voutは
最大になり、デューティが増加しても、減小してもVou
tは減小し、デューティ=100±50(%)でVout=
0になる。図17は(3)式による入力波形デューティと
BPF出力の関係図である。
【0008】光デジタル通信において、ビットレートが
数Gbps以上で、伝送距離が数十〜数百Kmになると、図1
9に示すように、立ち上がり、立ち下がりの光波長変動
に起因する伝送後の波形デューティ変動が発生する。
尚、図19において、は100%よりデューティが増
加した場合の伝送波形、は100%より減小した場合
の伝送波形である。以上のように、光受信器にはデュー
ティが変動した波形が入力されるため、タイミング抽出
部のバンドパスフィルタBPFのクロック信号振幅が減
小し(クロック成分が減小し)、クロック品質の劣化、
例えば、ジッタの増加、クロック信号の歯抜け等が発生
し、識別部でデータを正しく再生できない問題がある。
【0009】したがって本発明の目的は、デューティが
変動したデータ波形が入力されても、デューティを改善
し、しかる後、クロックを抽出することにより品質の良
いクロック信号を抽出できるようにすることである。本
発明の別の目的は、クロック品質の劣化を防止して正し
くデータを再生して出力できるようにすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明によれ
ば、データ信号の識別タイミングを与えるクロック信号
をデータ信号より抽出するクロック抽出回路において、
データ信号よりクロック信号を抽出するタイミング抽出
部の前段に、データのビットレートに対して高域カット
オフ周波数が十分低いフィルタを設け、データ信号を該
フィルタを介してタイミング抽出部に入力することによ
り達成され。データのビットレートに対して高域カット
オフ周波数が十分低いフィルタを設け、該フィルタにデ
ータを入力するとデューティが改善されるため、タイミ
ング抽出部より品質のよいクロック信号が得られる。
【0011】又、上記課題は、本発明によれば、データ
信号の識別タイミングを与えるクロック信号をデータ信
号より抽出するクロック抽出回路において、データ信号
よりクロック信号を抽出するタイミング抽出部の前段
に、スライスレベルを可変してデータ信号のデューティ
を改善するスライスアンプを設け、データ信号を該スラ
イスアンプを介してタイミング抽出部に入力する。スラ
イスアンプのスライスレベルを変えることにより、出力
データ信号のデューティを可変することができる。そこ
で、入力データ信号のデューティに応じてスライスレベ
ルを可変してデューティを改善し、タイミング抽出部よ
り品質のよいクロック信号を発生する。
【0012】この場合、スライスアンプの前段にデータ
のビットレートに対して高域カットオフ周波数が十分低
いフィルタを設けることにより、スライスレベルに対す
るデューティ補償量を大きくできる。また、スライスア
ンプ出力の平均値(デューティ)に基づいてスライスレ
ベルをフィードバック制御することにより、出力データ
信号のデューティを最適値(例えば100%)となるよ
うにでき、より品質のよいクロック信号を発生できる。
また、スライスアンプ出力とタイミング抽出部より出力
される抽出クロック信号の論理積を演算し、該論理積の
平均値をデューティとすることにより、データ信号の”
1”、”0”の数に関係なく正確にデューティを測定す
ることができ、フィードバック制御によるデューティ誤
差を少なくできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(A)データ帯域フィルタを用いた実施例 (a)第1実施例 図1はデータ帯域フィルタ(広帯域フィルタ)を用いた
本発明の第1実施例の光受信器の構成図であり、11は
光受光素子で光信号を電気信号に変換するもの、12は
光受光素子から出力される例えば10Gbpsのデータ信号を
等化増幅する等化増幅回路、13はデータのビットレー
トをf0(Gbps)とするとき高域カットオフ周波数fcが周
波数f0(GHz)より十分低いデータ帯域フィルタ(広帯域
フィルタ)、14は広帯域フィルタ13より出力される
データ信号からそのビットレートと同じ周波数のクロッ
ク信号を取り出すタイミング抽出部で図13に示す構成
を有するもの、15はタイミング抽出部から出力される
クロック信号を用いてデータ信号を識別する識別器であ
る。
【0014】広帯域フィルタ13の高域カットオフ周波
数fcをデータビットレートf0より十分低くくする
と、該広帯域フィルタを通過したデータ信号のデューテ
ィを改善することができる。図2は広帯域フィルタ13
のカットオフ周波数fcを変えた時の出力波形図であ
り、入力波形のデューティが70%で、(1)カットオフ
周波数fc=f0、(2) fc=0.8f0、(3) fc=0.6f
0、(4) fc=0.4f0の場合における各出力波形を示し
ている。図2より明らかなように、フィルタの帯域を絞
る程、デューティは補償(改善)されるが、振幅方向の
干渉が増える(振幅が減小する)。そこで、広帯域フィ
ルタ13のカットオフ周波数fcを0.4f0とする。
【0015】光ファイバを通って送られて来た光信号を
光受光素子11により電気信号に変換し、等化増幅回路
12で等化増幅を行い、識別部15と広帯域フィルタ1
3に入力する。広帯域フィルタ13に入力したデータ信
号はデューティを改善されてタイミング抽出部14に入
力し、タイミング抽出部14はデューティが改善された
データ信号を用いてクロック信号CLKを取り出して識
別器15をトリガーする。識別器15はクロック信号C
LKの立ち上がり時点で等化波形が”0”であるか”
1”であるか判定して元の符号パルス(データ)を復元
して出力する。このように、デューティを改善してデー
タ信号をタイミング抽出部14に入力するから、タイミ
ング抽出部より品質のよいクロック信号が得られる。
【0016】(b)変形例 図3は第1実施例の光受信器の変形例であり、図1の第
1実施例と同一部分には同一符号を付している。第1実
施例と異なる点は、識別器15の前段に第2の広帯域フ
ィルタ16を設けた点である。この広帯域フィルタ16
のフィルタ帯域は、データ干渉と雑音カット量の兼ね合
いで決定され、通常、高域カットオフ周波数fcを0.8
0とする。このように、識別器15の前段にも広帯域
フィルタ16を設けたから、識別器に入力するデータ信
号のデューティを改善できる。このため、データとクロ
ックの立ち上がりを正しく同期させることができ、識別
器は正しくデータを識別して再生することができる。
【0017】(B)スライスアンプを用いた実施例 (a)第2実施例 図4はスライスアンプを用いた本発明の第2実施例の光
受信器の構成図であり、11は光受光素子で光信号を電
気信号に変換するもの、12は光受光素子から出力され
る例えば10Gbpsのデータ信号を等化増幅する等化増幅回
路、21はスライスレベルを可変してデータ信号のデュ
ーティを改善するスライスアンプ、14はスライスアン
プより出力されるデータ信号からそのビットレートと同
じ周波数のクロック信号を取り出すタイミング抽出部で
図13に示す構成を有するもの、15はタイミング抽出
部から出力されるクロック信号を用いてデータ信号を識
別する識別器である。
【0018】図5(a)、(b)に示すように、スライ
スレベルを可変することによりデータ信号のデューティ
を可変することができる。例えば、入力データ波形のデ
ューティが70%のとき、スライスレベルをピークレベ
ルの20%とすることによりデューティを約90%に改
善できる。そこで、入力するデータ波形のデューティを
測定し、例えばデューティ90%にするスライスレベル
を求め、該スライスレベルをスライスアンプ21に設定
する。
【0019】光ファイバを通って送られて来た光信号を
光受光素子11により電気信号に変換し、等化増幅回路
12で等化増幅を行い、識別部15とスライスアンプ2
1に入力する。スライスアンプ21は設定されているス
ライスレベルで入力データ信号をスライスし、データ信
号のデューティを改善してタイミング抽出部14に入力
する。タイミング抽出部14はデューティが改善された
データ信号を用いてクロック信号CLKを取り出して識
別器15をトリガーする。識別器15はクロック信号C
LKの立ち上がり時点で等化波形が”0”であるか”
1”であるか判定して元の符号パルス(データ)を復元
して出力する。このように、デューティを改善してデー
タ信号をタイミング抽出部14に入力するから、タイミ
ング抽出部より品質のよいクロック信号が得られる。
【0020】(b)第1変形例 以上では、予め入力データ信号のデューティを測定して
スライスレベルをスライスアンプに設定した場合である
が、等化増幅器の等化出力の平均値を求め、該平均値よ
り入力データ信号のデューティを測定し、該デューティ
に基づいてスライスレベルを設定するように構成するこ
ともできる。このようにすれば、自動的にデューティに
応じたスライスレベルを設定することができる。なお、
データ信号はスクランブル処理により、その"1"の数
と"0"の数が等しくなっている。従って、データ信号の
平均値はデューティに比例する。すなわち、平均値はデ
ータ信号のデューティ情報を含んでいる。
【0021】(c)第2変形例 図6は第2実施例の別の変形例であり、図4の第2実施
例と同一部分には同一符号を付している。第2実施例と
異なる点は、スライスアンプ21の前段に広帯域フィル
タ13を設けた点である。スライスアンプ21の前段に
広帯域フィルタ13を設けると、図7に示すようにスラ
イスレベルに対するデューティ補償量を大きくすること
ができる。
【0022】(C)スライスレベルをフィードバック制
御する実施例 (a)第3実施例 図8はスライスレベルをフィードバック制御する第3実
施例の構成図であり、11は光受光素子で光信号を電気
信号に変換するもの、12は光受光素子から出力される
例えば10Gbpsのデータ信号を等化増幅する等化増幅回
路、21はスライスレベルを可変してデータ信号のデュ
ーティを改善するスライスアンプ、14はスライスアン
プより出力されるデータ信号からそのビットレートと同
じ周波数のクロック信号を取り出すタイミング抽出部で
図13に示す構成を有するもの、15はタイミング抽出
部から出力されるクロック信号を用いてデータ信号を識
別する識別器、31はスライスアンプ出力の平均値を出
力する積分回路等の平均値回路、32は平均値に基づい
てスライスレベルを制御してデータ信号のデューティを
100%に改善するフィードバック回路である。
【0023】データ信号はスクランブル処理により、そ
の"1"の数と"0"の数が等しくなっている。このため、
データ信号の平均値はデューティに比例する。そこで、
平均値値回路31でスライスアンプ21から出力される
データ信号の平均値を求め、該平均値すなわちデューテ
ィがより大きくなるようにフィードバック回路32でス
ライスアンプ21のスライスレベルを制御する。このフ
ィードバック制御により、スライスアンプ21から出力
されるデータ信号のデューティが改善されて100%に
近づく。この結果、タイミング抽出部14はデューティ
が改善されたデータ信号を用いてクロック信号CLKを
取り出して識別器15に入力する。識別器15は入力さ
れたクロック信号CLKの立ち上がり時点で等化波形
が”0”であるか”1”であるか判定して元の符号パル
ス(データ)を復元して出力する。このように、デュー
ティを改善してデータ信号をタイミング抽出部14に入
力するから、タイミング抽出部より品質のよいクロック
信号が得られる。
【0024】(b)変形例 図9は第3実施例の変形例であり、図8の第3実施例と
同一部分には同一符号を付している。第3実施例と異な
る点は、スライスアンプ21の前段に広帯域フィルタ3
3を設けた点である。スライスアンプ21の前段に広帯
域フィルタ33を設けると、図7に示すようにスライス
レベルに対するデューティ補償量を大きくすることがで
き、このため、ループ利得を大きくとれ、出力波形のデ
ューティ誤差を小さくできる。
【0025】(c)抽出クロック用いたデューティ検出
回路 図8の第3実施例では、スライスアンプ出力の平均値を
求めてデューティとした。しかし、スライスアンプ出力
の平均値からではデータ信号の”1”,”0”の数が異
なると精度よくデューティを検出できない。図10はデ
ューティ検出精度を向上することができる抽出クロック
用いたデューティ検出回路の構成図であり、21はスラ
イスアンプ、14はタイミング抽出部、32はフィード
バックアンプ、41はデューティ検出回路である。デュ
ーティ検出回路41において、41aはスライスアンプ
21から出力されるデータ信号DATAとタイミング抽
出部14から出力されるクロック信号CLKの論理積を
演算するアンドゲート、41bはアンドゲートの2つの
入力信号DATA,CLKの位相が一致するようにクロ
ック信号CLKを遅延する遅延回路、41cはアンドゲ
ートから出力する信号AGOのレベルを平均化して出力
する平均値検出回路で、例えば積分器である。
【0026】図11はデューティが100%の場合と1
00%以下の場合におけるデータ信号DATA、クロッ
ク信号CLK、アンドゲートの出力信号AGOの波形図
であり、デューティが小さくなる程、平均値検出部41
cから出力される平均レベルが小さくなる。このデュー
ティ検出回路によれば、データ信号の”1”、”0”の
数が等しくなくても正しくデューティを検出でき、した
がって、フィードバック制御によるデューティ誤差を小
さくできる。以上、本発明を実施例により説明したが、
本発明は請求の範囲に記載した本発明の主旨に従い種々
の変形が可能であり、本発明はこれらを排除するもので
はない。
【0027】
【発明の効果】以上本発明によれば、データのビットレ
ートに対して高域カットオフ周波数が十分低いフィルタ
をタイミング抽出部の前段に設け、該フィルタにデータ
を入力してデータ信号のデューティを改善するようにし
たから、タイミング抽出部より品質のよいクロック信号
を発生することができ、データ識別精度を向上すること
ができる。
【0028】また、本発明によれば、データ信号よりク
ロック信号を抽出するタイミング抽出部の前段に、スラ
イスレベルを可変してデータ信号のデューティを改善す
るスライスアンプを設け、データ信号を該スライスアン
プを介してタイミング抽出部に入力するようにしたか
ら、タイミング抽出部より品質のよいクロック信号を発
生することができ、データ識別精度を向上することがで
きる。また、本発明によれば、スライスアンプの前段に
データのビットレートに対して高域カットオフ周波数が
十分低いフィルタを設けることにより、スライスレベル
に対するデューティ補償量を大きくでき、より良くデュ
ーティを改善することができる。
【0029】また、本発明によれば、スライスアンプ出
力の平均値に基づいてスライスレベルをフィードバック
制御するようにしたから、出力データ信号のデューティ
を自動的に最適値にすることができ、より品質のよいク
ロック信号を発生することができる。また、本発明によ
れば、スライスアンプ出力とタイミング抽出部より出力
される抽出クロック信号の論理積を演算し、該論理積の
平均値をデューティとすることにより、データ信号の”
1”、”0”の数が等しくなくても正しくデューティを
検出でき、フィードバック制御によるデューティ誤差を
小さくすることができる。
【0030】また、本発明によれば、フィードバック制
御によりスライスレベルが制御されるスライスアンプの
前段にデータのビットレートに対して高域カットオフ周
波数が十分低いフィルタを設けることにより、スライス
レベルに対するデューティ補償量を大きくすることがで
き、このため、ループ利得を大きくとれ、出力波形のデ
ューティ誤差を小さくすこことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】データ帯域フィルタを用いた実施例(第1実施
例)の光受信器である。
【図2】データ帯域フィルタと出力波形の関係説明図で
ある。
【図3】第1実施例の変形例である。
【図4】スライスアンプを用いた実施例(第2実施例)
の光受信器である。
【図5】スライスレベルとスライスアンプ出力波形のデ
ューティとの関係説明図である。
【図6】第2実施例の変形例である。
【図7】帯域フィルタのカットオフ周波数を変えた時の
スライスレベルとスライスアンプ出力波形のデューティ
との関係説明図である。
【図8】スライスレベルをフィードバック制御する実施
例(第3実施例)である。
【図9】第3実施例の変形例である。
【図10】抽出クロックを用いたデューティ検出回路で
ある。
【図11】抽出クロックを用いたデューティ検出回路の
タイムチャートである。
【図12】光受信器のブロック図である。
【図13】タイミング抽出部のブロック図である。
【図14】BPFのf特性図である。
【図15】タイミング抽出部のタイムチャートである。
【図16】デューティ説明図である。
【図17】入力波形デューティとバンドパスフィルタ出
力の関係図である。
【図18】タイミング抽出部のタイムチャート(デュー
ティ変動時)である。
【図19】伝送後の光波形図である。
【符号の説明】
11・・光受光素子 12・・等化増幅回路 13・・広帯域フィルタ 14・・タイミング抽出部 15・・識別器 21・・スライスアンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 暁光 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 清永 哲也 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ信号の識別タイミングを与えるク
    ロック信号をデータ信号より抽出するクロック抽出回路
    において、 データ信号よりクロック信号を抽出するタイミング抽出
    部の前段に、データのビットレートに対して高域カット
    オフ周波数が十分低いフィルタを設け、 データ信号を該フィルタを介してタイミング抽出部に入
    力することを特徴とするクロック抽出回路。
  2. 【請求項2】 データ信号の識別タイミングを与えるク
    ロック信号をデータ信号より抽出するクロック抽出回路
    において、 データ信号よりクロック信号を抽出するタイミング抽出
    部の前段に、スライスレベルを可変してデータ信号のデ
    ューティを改善するスライスアンプを設け、 データ信号を該スライスアンプを介してタイミング抽出
    部に入力することを特徴とするクロック抽出回路。
  3. 【請求項3】 前記スライスアンプの前段にデータのビ
    ットレートに対して高域カットオフ周波数が十分低いフ
    ィルタを設け、データ信号を該フィルタを介してスライ
    スアンプに入力することを特徴とする請求項2記載のク
    ロック抽出回路。
  4. 【請求項4】 前記スライスアンプ出力の平均値を出力
    する平均値回路、 平均値に基づいてスライスレベルを制御してデータ信号
    のデューティを改善するフィードバック回路、を備えた
    ことを特徴とする請求項2または請求項3記載のクロッ
    ク抽出回路。
  5. 【請求項5】 スライスアンプ出力とタイミング抽出部
    より出力される抽出クロック信号の論理積を演算するア
    ンドゲート、該アンドゲート出力の平均値を出力する平
    均値回路、平均値に基づいてスライスレベルを制御して
    データ信号のデューティを改善するフィードバック回
    路、を備えたことを特徴とする請求項2または請求項3
    記載のクロック抽出回路。
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