JPH11185397A - 位相同期制御回路 - Google Patents

位相同期制御回路

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JPH11185397A
JPH11185397A JP36462497A JP36462497A JPH11185397A JP H11185397 A JPH11185397 A JP H11185397A JP 36462497 A JP36462497 A JP 36462497A JP 36462497 A JP36462497 A JP 36462497A JP H11185397 A JPH11185397 A JP H11185397A
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JP36462497A
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Junichiro Tonami
淳一郎 戸波
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力されるディジタル情報信号の信号パター
ンに依存することなく安定した誤差信号を出力すること
のできる位相同期制御回路を提供すること。 【解決手段】 入力されるディジタル情報信号の仮判別
結果が[+1]又は[-1]の時は、仮判別を行ったサンプリ
ングタイミングの前後のサンプリングタイミングにおけ
るサンプリング値の差を誤差成分として出力し、前記仮
判別結果として[+1]又は[-1]が連続する間は、前記誤
差成分を加算して加算信号を得、前記加算信号が得られ
る頻度に応じて前記加算信号を増幅した信号を誤差信号
として出力する。また、前記加算信号を各サンプリング
タイミング毎に誤差信号として繰り返し出力し、新たに
加算信号が得られる度に前記誤差信号のレベルを更新す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は伝送されたディジタ
ル情報信号の位相同期制御を行う位相同期制御回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】伝送されるディジタル情報信号の値を正
しく検出するためには、データ存在時刻の信号サンプル
のレベル平均値を所定値に制御するレベル制御と、サン
プリングクロックをデータ存在点時刻に一致させるビッ
ト同期制御が必要である。
【0003】特に、磁気記録再生装置等で再生されたデ
ィジタル情報信号は、信号の高域成分が欠落して波形が
なまったり(波形の輪郭がはっきりしなくなり、誤認識
の原因となる)、記録再生の機構(メカ)系を通ること
によるジッタ等の変動成分が生じたり、ノイズの影響等
により所定の信号レベルを得られなかったりする。
【0004】この変動成分によってサンプリングクロッ
クと信号の位相とがずれてしまうと、サンプリングクロ
ックに基づいてデータ存在時刻で行う信号サンプルが本
来の値を得ることができず、正しい検出を行うことがで
きない。
【0005】そこで、最尤検出のアルゴリズムによりデ
ィジタル情報信号に重畳するノイズ/ゲインに影響を受
けないでディジタル情報信号の値を判別することがで
き、更に、レベル制御ループや自動等化ループ等に組み
込む必要がない為にこれらから影響を受けない位相同期
制御回路(特願平8−352252号)が本出願人によ
り提案されていた。
【0006】図9は本出願人による先願の位相同期制御
回路を説明するブロック図、図10は図9に示した位相
同期制御回路における誤差信号出力部を説明するブロッ
ク図、図11は前記誤差信号出力部の動作を説明する図
である。
【0007】図9に示すように、本出願人による先願の
位相同期制御回路は、図示しない回転ドラムに搭載され
た磁気ヘッドがテープを走査することによって得た再生
信号を所定レベルに増幅する増幅器100、前記増幅器
100からの増幅信号をディジタルサンプリングした信
号(例えば、8ビットでレベルを表す信号)に変換する
A/D変換器101、前記A/D変換器101からのデ
ィジタル信号波形を波形等化するディジタル等化器10
2、前記ディジタル等化器102を介して波形等化され
たディジタル信号の値を判別し、ディジタル情報を表す
2値信号(例えば、[1]、[0])を出力するビタビ
検出回路103、前記A/D変換器101からのディジ
タル信号を仮判別し、誤差信号を出力する誤差信号出力
部1、前記誤差信号出力部1に基づく誤差信号をD/A
変換するD/A変換器105、前記D/A変換器105
からの出力を積分出力して信号の低域成分を出力するフ
ィルタ106、前記フィルタ106からの信号の電圧値
に応じて発振周波数を制御し、前記A/D変換器10
1、ディジタル等化器102及びビタビ検出回路103
に制御したサンプリングクロックを夫々供給するVCO
107とから構成される。
【0008】ここでは図示しないが、前記A/D変換器
101の前段には前記増幅器100からの再生信号の雑
音除去を行うフィルタ、前記ディジタル等化器102の
前段にはディジタル変換された信号のDC(直流)レベ
ルを除去するDC除去回路が構成される。前記DC除去
回路によってディジタル信号の直流成分を除去したら、
前記ディジタル等化器102でディジタル信号波形の波
形等化を行う。
【0009】波形等化されたディジタル信号は前記ビタ
ビ検出回路103において2値判定(例えば、[1]、
[0])された後、図示しない伝送路へ供給される。こ
の伝送路は、例えば、ディジタル情報信号処理回路等で
構成され、2値のディジタル情報信号の誤り訂正、デシ
ャッフリング等の再生処理を行い、この情報信号に含ま
れる映像又は音声等の情報を復元する。
【0010】ここで、前記位相同期制御回路における誤
差信号出力部1は、図10に示すように、前記A/D変
換器101から入力される信号をディジタル情報信号の
1サンプリングクロック分ずつ遅延する遅延素子11、
12、前記A/D変換器101から入力される信号と、
前記遅延素子12からの遅延信号とのレベル差を演算す
る演算回路13、前記遅延素子11からの遅延信号(例
えば、8ビットでレベルを表す信号)を最尤検出のアル
ゴリズムにより[+1]、[-1]、[0]のいずれかの値に仮
判別する仮判別回路16、前記演算回路13の出力信号
を反転する反転回路14、また、前記仮判別回路16の
仮判別結果が[+1]の時は前記演算回路13からの信
号、[-1]の時は前記反転回路14からの信号を誤差信
号として選択出力する切換回路15とから構成される。
なお、前記仮判別回路16の仮判別結果が[0]の時は、
前記切換回路15は誤差信号を出力しない。
【0011】ここで、前記演算回路13は、前記A/D
変換器101から入力される信号と前記遅延素子11、
12を介した遅延信号とのレベル差を演算することによ
り、そのとき仮判別されるディジタル情報信号に対して
1サンプリングクロック前と1サンプリングクロック後
の値のレベル差を得る。
【0012】図11は、仮判別を行うサンプリングタイ
ミングaに対し、1サンプリングクロック前のサンプリ
ングタイミングa−1、1サンプリングクロック後のサ
ンプリングタイミングa+1におけるサンプリング値を
示す図である。ここで、図11(A)は各サンプリング
タイミングと入力信号の位相がほぼ一致している状態、
(B)は各サンプリングタイミングに対して入力信号の
位相がθだけ遅れている場合、(C)は各サンプリング
タイミングに対して入力信号の位相がθだけ進んでいる
場合を示している。
【0013】そして、前記演算回路13は、サンプリン
グタイミングa−1のサンプリング値からサンプリング
タイミングa+1のサンプリング値を引いた値、即ち図
11(B)においては「Xa-1」−「Xa+1」の値、図1
1(C)における「Ya-1」−「Ya+1」の値を得る。
【0014】前記切換回路15は、前記仮判別回路16
の仮判別結果が[+1]の場合は、前記演算回路13から
の信号を誤差信号として端子cからそのまま出力し、[-
1]の場合は前記演算回路13からの信号を前記反転回
路14にて反転させた信号を誤差信号として端子aから
出力し、[0]の場合は誤差信号を出力しない。
【0015】この時、前記切換回路15からの出力信号
が「+」の場合は、入力信号の位相が進んでいると見做
して、サンプリングクロックの位相を進ませる方向に前
記電圧制御発振器108の発振周波数を制御し、前記切
換回路15からの出力信号が「−」の場合は、入力信号
の位相が遅れていると見做して、サンプリングクロック
の位相を遅らせる方向に制御する。
【0016】ここで、図12(A)又は図12(B)に
示すようなディジタル情報信号が前記誤差信号出力部1
に入力された場合を想定する。この時、図12(A)は
入力されるディジタル情報信号のデータ存在点時刻と黒
丸印で示すサンプリングタイミングとがほぼ一致してい
る場合、図12(B)は入力されるディジタル情報信号
のデータ存在点時刻が黒丸印で示すサンプリングタイミ
ングに対し位相差θ分だけ遅れている場合を示してい
る。
【0017】また、図12(C)は、図12(B)に示
すサンプリングタイミングで仮判別を行った時の前記仮
判別回路16の仮判別結果、図12(D)は図12
(B)に示すタイミングでサンプリングが行われた場合
の前記切換回路15が出力する誤差信号を示している。
【0018】例えば、図12(B)に示した信号が入力
された場合、仮判別回路16がサンプリングタイミング
cで[+1]と仮判別すると、演算回路13は、サンプリ
ングタイミングbの信号値からサンプリングタイミング
dの信号値を引くので、「+」の誤差信号が出力され、
次のサンプリングタイミングdで仮判別回路16が[-
1]と仮判別すると、演算回路13はサンプリングタイ
ミングcの信号値からサンプリングタイミングeの信号
値を引いた上で符号を反転させた「−」の誤差信号が出
力され、次のサンプリングタイミングeで仮判別回路1
6が[+1]と仮判別すると、演算回路13はサンプリン
グタイミングdの信号値からサンプリングタイミングf
の信号値を引くので「−」の誤差信号が出力される。更
にタイミングfで仮判別回路が[0]と仮判別すると誤差
信号は出力されない。以下上記の動作が各サンプリング
タイミング毎に行われて、図12(D)の如く誤差信号
となる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ここで上記した位相同
期制御回路における課題として、以下のようなものがあ
る。 (1)前記誤差信号出力部1は、前記仮判別回路16の
仮判別結果が[+1]又は[-1]の場合にのみ誤差信号を出
力している為、仮判別結果として[0]が連続した場合に
は、位相差が存在するにも拘わらず誤差信号を発生しな
い。従って、[+1]又は[-1]が頻繁に発生する情報信号
の場合は、誤差信号が得られる回数が多く、位相差の補
正にあまり時間を要しないものの、[0]が長い間連続す
る情報信号の場合は、得られる誤差信号だけでは位相差
の補正に長い時間を要してしまう。
【0020】(2)[+1]と[-1]とが連続するデータを
有する情報信号が入力された場合、[+1]と[-1]との連
続における最初の[+1]又は[-1]のサンプリングタイミ
ング(以下、「先頭タイミング」と記す)、そして[+
1]と[-1]との連続における最後の[+1]又は[-1]のサ
ンプリングタイミング(以下、「最終タイミング」と記
す)、即ち図12(D)に示す如くサンプリングタイミ
ングc(先頭タイミング)及びサンプリングタイミング
e(最終タイミング)では、誤差信号として不必要に大
きな値が出力される為、後段に設けられたD/A変換器
105のレンジを制限してしまい微少な誤差信号が再現
しにくい。
【0021】(3)誤差信号として不必要に大きな値が
出力される場合は、前記フィルタ106においてそのフ
ィルタ定数を切り換えることによりゲイン調整を行うこ
とが可能であったが、部品点数の増加につながってい
た。
【0022】(4)図12(D)に示す如く、例えば先
頭タイミングcと最終タイミングeとの間サンプリング
タイミングdにおける誤差信号は、位相差情報を殆ど含
んでいないなど数々の問題が生じている。
【0023】
【課題を解決する為の手段】以上の課題を解決する為
に、本発明に係る位相同期制御回路は、伝送されたディ
ジタル情報信号の位相同期制御を行う位相同期制御回路
において、アナログ信号形態で供給されるディジタル情
報をディジタル情報信号に変換するA/D変換手段と、
前記A/D変換手段のサンプリングタイミングを制御す
るサンプリングタイミング制御手段と、前記A/D変換
手段からのディジタル情報信号のデータ列を基に、前記
ディジタル情報信号を最も確からしい[+1]、[0]又は
[-1]の値に仮判別する仮判別手段と、前記仮判別手段
における仮判別結果が[+1]又は[-1]の時に、前記仮判
別手段にて仮判別を行ったサンプリングタイミングの前
後の各サンプリングタイミングでの前記A/D変換手段
からの各ディジタル情報信号の差を位相誤差成分として
出力する位相誤差成分出力手段と、前記仮判別手段の仮
判別結果が[+1]又は[-1]の値を示す間は、前記位相誤
差成分出力手段から出力される位相誤差成分を各サンプ
リングタイミング毎に加算し、この後前記仮判別結果が
[+1]又は[-1]の値から[0]の値に変化した時に前記位
相誤差成分の加算信号を出力し、前記加算信号を出力す
る頻度に応じて前記加算信号を増幅した信号を誤差信号
として出力する誤差信号出力手段とを備え、前記サンプ
リングタイミング制御手段は、前記誤差信号出力手段か
ら出力される誤差信号に基づいて前記A/D変換手段の
サンプリングタイミングを制御するための制御信号を出
力することを特徴とする。
【0024】また、本発明に係る位相同期制御回路は、
伝送されたディジタル情報信号の位相同期制御を行う位
相同期制御回路において、アナログ信号形態で供給され
るディジタル情報をディジタル情報信号に変換するA/
D変換手段と、前記A/D変換手段のサンプリングタイ
ミングを制御するサンプリングタイミング制御手段と、
前記A/D変換手段からのディジタル情報信号のデータ
列を基に、前記ディジタル情報信号を最も確からしい[+
1]、[0]又は[-1]の値に仮判別する仮判別手段と、前
記仮判別手段における仮判別結果が[+1]又は[-1]の時
に、前記仮判別手段にて仮判別を行ったサンプリングタ
イミングの前後の各サンプリングタイミングでの前記A
/D変換手段からの各ディジタル情報信号の差を位相誤
差成分として出力する位相誤差成分出力手段と、前記仮
判別手段の仮判別結果が[+1]又は[-1]の値を示す間
は、前記位相誤差成分出力手段から出力される位相誤差
成分を各サンプリングタイミング毎に加算し、前記仮判
別結果が[+1]又は[-1]の値から[0]の値に変化した時
に前記位相誤差成分の加算信号を誤差信号として出力す
ると共に、この後の各サンプリングタイミングでは、次
の加算信号が出力されるまで前記誤差信号を繰り返し出
力する誤差信号出力手段とを備え、前記サンプリングタ
イミング制御手段は、前記誤差信号出力手段から出力さ
れる誤差信号に基づいて前記A/D変換手段のサンプリ
ングタイミングを制御するための制御信号を出力するこ
とを特徴とし、更に、前記仮判別手段の仮判別結果が[+
1]又は[-1]の値を示す間は、前記A/D変換手段の各
サンプリングタイミング毎に前記位相誤差成分出力手段
から出力される位相誤差成分を前記誤差信号としてその
まま出力することを特徴とし、更に、前記仮判別手段の
仮判別結果が[0]の値から[+1]又は[-1]の値に変化し
たサンプリングタイミング及び前記仮判別手段の仮判別
結果が[+1]又は[-1]の値から[0]の値に変化した直前
のサンプリングタイミングにて、前記位相誤差成分出力
手段から出力される位相誤差成分を前記誤差信号として
そのまま出力することを特徴とし、また、前記仮判別手
段で[0]の値が所定回数連続していると計数して以降、
前記誤差信号出力手段は前記加算信号が新たに出力され
るまで前記誤差信号の出力を停止することを特徴とする
ものである。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施例に係る位相
同期制御回路を説明するブロック図、図2は第1の実施
例に係る位相同期制御回路の誤差信号出力部2を説明す
るブロック図、図3は第1の実施例に係る位相同期制御
回路の誤差信号出力部2の動作を説明する為の図であ
る。
【0026】また、図4は第2の実施例に係る位相同期
制御回路の誤差信号出力手段2bを説明するブロック
図、図5は第2の実施例に係る位相同期制御回路の誤差
信号出力部2の動作を説明する為の図、図6は第3の実
施例に係る位相同期制御回路の誤差信号出力手段2bを
説明するブロック図、図7は第4の実施例に係る位相同
期制御回路の誤差信号出力手段2bを説明するブロック
図、図8は第3及び第4の実施例に係る位相同期制御回
路の誤差信号出力部2の動作を説明する為の図である。
【0027】図1に示した如く、本発明に係る位相同期
制御回路は、誤差信号出力部2を本出願人による先願の
位相同期制御回路における誤差信号出力部1と同一の構
成である誤差成分出力手段2a、そして、新しく追加し
た誤差信号出力手段2bから構成し、本出願人による先
願の位相同期制御回路における誤差信号を利用して更に
精度の高い誤差信号を得ようとするものである。
【0028】なお、ここで図1における増幅器100、
A/D変換器101、ディジタル等化器102、ビタビ
検出回路103、D/A変換器105、フィルタ106
及びVCO107に関しては、本出願人による先願の位
相同期制御回路と同一構成である為、詳しい説明は省略
する。
【0029】ここでは、まず本発明に係る位相同期制御
回路の第1の実施例について説明する。図2は本発明の
第1の実施例に係る位相同期制御回路の誤差信号出力部
2を説明するブロック図であり、前記誤差信号出力部2
は、前記先願の位相同期制御回路における誤差信号出力
部1と同一の構成である誤差成分出力手段2aと本位相
同期制御回路の要部となる誤差信号出力手段2bとから
構成される。
【0030】そして、前述の如く前記誤差成分出力手段
2aにおける遅延素子11、12、演算回路13、反転
回路14、切換回路15及び仮判別回路16に関して
は、先願の位相同期制御回路における仮判別手段1と同
一構成である為、詳しい説明は省略するが、本発明の実
施例に係る位相同期制御回路の誤差信号出力部2には演
算回路及び切換回路が複数設けられている為、ここでは
誤差信号出力手段2aにおける演算回路13を第1の演
算回路、そして切換回路15を第1の切換回路とする。
【0031】本位相同期制御回路の要部である前記誤差
信号出力手段2bにおいて、20は前記誤差成分出力手
段2aから出力される誤差成分と後述する遅延素子22
から出力される信号とが共に入力され、それぞれの信号
を加算した信号を出力する第2の演算回路、21は端子
Hに前記第2の演算回路20からの信号が入力され、端
子Lに無信号レベルの信号が入力され、後述する切換信
号発生回路からのCTL1に基づき選択的に信号が出力
される第2の切換回路21、22は前記第2の切換回路
21からの信号を前記誤差信号出力部2に入力されるデ
ィジタル情報信号の1サンプリングクロック分だけ遅延
する遅延素子であり、前記遅延素子22の出力信号が前
記第2の演算回路20に入力される。
【0032】また、23は端子Hに前記第2の演算回路
20からの信号が入力され、端子Lに無信号レベルの信
号が入力され、後述する切換信号発生回路25からのC
TL2に基づき選択的に信号が出力される第3の切換回
路、24は前記第3の切換回路23からの出力信号を前
記切換信号発生回路25からのカウント信号に基づき増
幅するゲイン回路である。そして、25は前記誤差成分
出力手段2aにおける仮判別回路16の仮判別結果が入
力され、CTL1、CTL2及びカウント信号を出力す
る切換信号発生回路である。
【0033】次に、本発明の第1の実施例に係る位相誤
差信号制御回路の誤差信号出力部2の動作を図2及び図
3を用いて説明する。図3(A)に示す如く、入力され
るディジタル情報信号のデータ存在点時刻が黒丸印で示
すサンプリングタイミングに対し位相差θ分だけ遅れて
いる場合、前述したと同様に、仮判別回路16から図3
(B)に示した仮判別結果が出力され、これに伴って図
3(C)の如く誤差成分が前記第2の演算回路20の一
端に入力される。
【0034】前記誤差信号出力手段2bにおける切換信
号発生回路25は、誤差成分出力手段2aにおける仮判
別回路16の仮判別結果に基づき、図3(D)に示すC
TL1、図3(E)に示すCTL2、そして図示しない
カウント信号を出力する。
【0035】ここで、図3(D)に示すCTL1とは、
前記仮判別回路16の仮判別結果が[+1]又は[-1]の時
にHの信号を出力し、仮判別結果が[0]の時にLの信号
を出力するコントロール信号であり、図3(E)に示す
CTL2とは、最終タイミングの次のサンプリングタイ
ミングでHの信号を出力し、それ以外のサンプリングタ
イミングではLの信号を出力するコントロール信号であ
る。また、ここでは図示しないが、カウント信号とは、
各サンプリングタイミング毎にカウントが行われ、CT
L2のHのタイミングでリセットされるカウント値が出
力される信号である。
【0036】まず、第2の演算回路20、第2の切換回
路21及び遅延素子22よりなるループでは、前記誤差
成分出力手段2aにおける仮判別回路16の仮判別結果
が[+1]又は[-1]の間、例えば、図3におけるサンプリ
ングタイミングcからeまでの間はCTL1の信号がH
である為、第2の切換回路21は端子H側に接続され、
第2の切換回路21には第2の演算回路20からの信号
が入力される。
【0037】この際、第3の切換回路23は、端子L側
に接続され、無信号レベルとなっている。そして、第2
の切換回路21からの信号が遅延素子22にて1サンプ
リングクロックだけ遅延して出力される為、第2の演算
回路20では、図3(C)に示す各サンプリングタイミ
ングにおける誤差成分が積算される。
【0038】第2の演算回路20は、サンプリングタイ
ミングcで、サンプリングタイミングcの誤差成分を出
力し、この誤差成分が遅延素子22に入力される。そし
て、次のサンプリングタイミングdで、遅延素子22が
出力するサンプリングタイミングcの誤差成分と第1の
切換回路15が出力するサンプリングタイミングdの誤
差成分を加算した加算信号を出力し、この加算信号が遅
延素子22に入力される。
【0039】そして、次のサンプリングタイミングe
で、遅延素子22が出力するサンプリングタイミングc
とdの誤差成分を加算した加算信号と第1の切換回路1
5が出力するサンプリングタイミングeの誤差成分を加
算した加算信号を出力し、この加算信号が遅延素子22
に入力される。しかし、この間は前記第3の切換回路2
3が端子L側に接続されている為、前記第3の切換回路
23からは前記誤差成分を加算した信号は出力されな
い。
【0040】そして、サンプリングタイミングfにおい
ては、前記仮判別回路16の仮判別結果が[0]である
為、CTL1の信号がLとなり、前記第2の切換回路2
1は端子L側に接続され、無信号レベルとなる一方、C
LT2の信号がHとなり、前記第3の切換回路23は、
端子H側に接続される。
【0041】この時前記第2の演算回路20は、遅延素
子22が出力するサンプリングタイミングcとdとeの
誤差成分を加算した加算信号と第1の切換回路15が出
力する無信号レベルの信号を加算した加算信号を出力す
る。従って、前記第3の切換回路23は、前記第2の演
算回路20から出力されるサンプリングタイミングcと
dとeの誤差成分を加算した信号を出力することにな
り、図3(F)に示す誤差成分の加算信号が出力され
る。
【0042】そして、ゲイン回路24には切換信号発生
回路25の働きにより、CTL2において前回Hが発生
してからのカウント値が入力されており、前記ゲイン回
路24は、図3(F)に示す前記第3の切換回路23か
らの出力信号を前記切換信号発生回路25からのカウン
ト値を乗算して増幅した図3(G)に示す如く誤差信号
を出力する。
【0043】なお、ここでサンプリングタイミングfに
おける誤差信号は、CTL2で前回Hが出力された図示
しないサンプリングタイミングからのカウント値に応じ
て増幅された誤差信号である。そして、図3(G)に示
す誤差信号が前記D/A変換器105にてアナログ信号
に変換された後に前記フィルタ106にて低域成分のみ
取り出して前記VOC107に入力される。
【0044】この様な構成により、仮判別結果が[+1]
又は[-1]を示す間は前記誤差成分出力手段2aから出
力される誤差成分を加算して加算信号を得、加算信号を
得る頻度に応じて前記加算信号を増幅した信号を誤差信
号として出力する為、入力されるディジタル情報信号の
信号パターンに依存することなく安定した誤差信号を出
力することができる。
【0045】次に本発明の第2の実施例に係る位相同期
制御回路について説明する。第2の実施例に係る位相同
期制御回路は、第1の実施例に係る位相同期制御回路の
誤差信号出力手段2bを図4に示す通りに変更して構成
したものである。
【0046】誤差信号出力手段において、30は前記誤
差成分出力手段2aから出力される誤差成分と後述する
遅延素子32から出力される信号とが共に入力され、そ
れぞれの信号を加算した信号を出力する第3の演算回
路、31は端子Lに前記第3の演算回路30からの信号
が入力され、端子Hに無信号レベルの信号が入力され、
前記切換信号発生回路25からのCTL2に基づき選択
的に信号が出力される第4の切換回路、32は第4の切
換回路31からの信号を、前記誤差信号出力部2に入力
されるディジタル情報信号の1サンプリングクロック分
だけ遅延する遅延素子であり、前記遅延素子32の出力
信号が前記第3の演算回路30に入力される。
【0047】また、33は前記遅延素子32からの信号
が入力され、前記切換信号発生回路25からのCTL2
のHのタイミングで保持するデータが更新されるラッ
チ、34は端子Hに前記遅延素子32からの信号が入力
され、端子Lに前記ラッチ33からの信号が入力され、
前記切換信号発生回路25からのCTL2に基づき選択
的に信号が出力される第5の切換回路である。
【0048】次に、本発明の第2の実施例に係る位相同
期制御回路の誤差信号出力部2の動作を図4及び図5を
用いて説明する。なお、ここでは第1の実施例と同様の
ディジタル情報信号が誤差成分出力手段2aに入力され
た場合を考え、前記第3の演算回路30の一端には、第
1の実施例の時と同様に図5(B)に示す如く誤差成分
が入力され、図5(A)は仮判別回路16の仮判別結果
を示している。
【0049】まず、第3の演算回路30、第4の切換回
路31、遅延素子32よりなるループでは、図5(C)
に示すCTL2の信号がLの時は第4の切換回路31
は、端子L側に接続され、前記第4の切換回路31には
第3の演算回路30からの信号が入力される。
【0050】そして、第4の切換回路31からの信号を
遅延素子32にて1サンプリングクロックだけ遅延して
出力している為、第3の演算回路30では、図5(B)
に示す各サンプリングタイミングにおける誤差成分が積
算される。
【0051】第3の演算回路30は、サンプリングタイ
ミングcで、サンプリングタイミングcの誤差成分を出
力し、この誤差成分が遅延素子32に入力される。そし
て、次のサンプリングタイミングdで、遅延素子32が
出力するサンプリングタイミングcの誤差成分と第1の
切換回路15が出力するサンプリングタイミングdの誤
差成分を加算した加算信号を出力し、この加算信号が遅
延素子32に入力される。
【0052】そして、次のサンプリングタイミングe
で、遅延素子32が出力するサンプリングタイミングc
とdの誤差成分を加算した加算信号と第1の切換回路1
5が出力するサンプリングタイミングeの誤差成分を加
算した加算信号を出力し、この加算信号が遅延素子32
に入力される。
【0053】そして、サンプリングタイミングfにおい
ては、前記仮判別回路16の仮判別結果が[0]に変化し
た為、CTL2の信号がHとなり、前記第4の切換回路
31は端子H側に接続され、無信号レベルとなり、前記
第5の切換回路34は端子H側に接続される。この時前
記遅延素子32が出力するサンプリングタイミングcと
dとeの誤差成分を加算した信号は、ラッチ33に取り
込まれると同時に、第5の切換回路34から出力され
る。
【0054】そして、サンプリングタイミングgにおい
ては、CTL2の信号がLとなり、第5の切換回路34
は端子L側に接続され、第5の切換回路34は、前記ラ
ッチ33に保持されるサンプリングタイミングcとdと
eの誤差成分を加算した信号を出力する。
【0055】従って、第5の切換回路34は図5(E)
に示す如く、先頭タイミングから最終タイミングまでの
誤差成分の加算信号を最終タイミングの次のサンプリン
グタイミングから出力して次に発生する最終タイミング
までその信号を保持し、最終タイミングの次に発生する
サンプリングタイミングで誤差成分の加算信号を更新し
た誤差信号を出力する。
【0056】なお、ここでサンプリングタイミングb乃
至eの誤差信号は、サンプリングタイミングa以前の図
示しないサンプリングタイミングにおいて出力された誤
差成分の加算信号を保持した誤差信号である。
【0057】この様な構成により、仮判別結果が[+1]
又は[-1]を示す間は前記誤差成分出力手段2aから出
力される誤差成分を加算して加算信号を得、新たな加算
信号が得られるまでは、各サンプリングタイミング毎に
前記加算信号を誤差信号として出力し続ける為、入力さ
れるディジタル情報信号の信号パターンに依存すること
なく安定した誤差信号を出力することができる。
【0058】次に本発明の第3の実施例に係る位相同期
制御回路について説明する。第3の実施例に係る位相同
期制御回路は、図6に示す通り、第2の実施例に係る位
相同期制御回路の誤差信号出力手段における第5の切換
回路34の後段に、更に第6の切換回路35を追加した
ものである。
【0059】ここで、第6の切換回路35は、端子Hに
誤差信号成分出力手段2aの誤差成分が入力され、端子
Lに第5の切換回路34の出力が入力されて、CTL1
に基づき切換えられている。
【0060】次に、第3の実施例に係る位相同期制御回
路の誤差信号出力部2の動作を図6及び図8を用いて説
明する。なお、ここで図8(A)は、仮判別回路16の
仮判別結果、図8(B)は第1の切換回路15から出力
される誤差成分、図8(F)は第5の切換回路34の出
力信号を示している。
【0061】図8(F)に示す信号を前記第5の切換回
路34が出力すると、第6の切換回路35は、図8
(C)に示す切換信号発生回路25からのCTL1に基
づき、仮判別結果が[+1]又は[-1]の時は端子H側に接
続されて、図8(B)に示す前記誤差成分出力手段2a
における第1の切換回路15からの誤差成分を誤差信号
としてそのまま出力し、仮判別結果が[0]の時は端子L
側に接続せれて図7(F)に示す前記第5の切換回路3
4からの信号を誤差信号として出力する。即ち、前記第
6の切換回路35からは、図8(G)に示す信号が出力
される。
【0062】この様な構成により、仮判別結果が[+1]
又は[-1]を示す間は前記誤差成分出力手段2aから出
力される誤差成分を加算して加算信号を得、前記加算信
号と前記誤差成分とを誤差信号として選択的に出力する
為、入力されるディジタル情報信号の信号パターンに依
存することなく安定した誤差信号を出力することができ
る。
【0063】次に本発明の第4の実施例に係る位相同期
制御回路について説明する。第4の実施例に係る位相同
期制御回路は、図7に示す通り図6に示す第3の実施例
に係る位相同期制御回路と同一の回路構成であるもの
の、前記第6の切換回路35が前記切換信号発生回路2
5からのCTL3により選択的に切換られる点が異な
る。
【0064】なお、図8(E)に示すCTL3とは、先
頭タイミング及び最終タイミングでHの信号を出力し、
それ以外のサンプリングタイミングでLの信号を出力す
るコントロール信号である。
【0065】ここで、第4の実施例に係る位相同期制御
回路の誤差信号出力部2の動作を図7及び図8を用いて
説明する。図8(F)に示す信号を前記第5の切換回路
34が出力すると、第6の切換回路35は、図8(E)
に示す切換信号発生回路25からのCTL3に基づき、
先頭タイミング及び最終タイミングでは端子H側に接続
されて、図8(B)に示す前記誤差成分出力手段2aに
おける第1の切換回路15からの誤差成分をそのまま誤
差信号として出力し、それ以外のサンプリングタイミン
グでは端子L側に接続され、図8(F)に示す前記第5
の切換回路34からの信号を誤差信号として出力する。
即ち、前記第6の切換回路35からは、図8(H)に示
す信号が出力される。
【0066】なお、前記第2乃至第4の実施例に係る位
相同期制御回路では、前記カウント信号におけるカウン
ト値が所定回数に達した場合、前記誤差信号出力手段2
bが誤差信号の出力を停止し、前記仮判別回路16の値
が[+1]又は[-1]から[0]に変化するまで誤差信号を出
力しないようCTL1、CTL2及びCTL3を制御し
ている。
【0067】そして、前記第1の実施例に係る位相同期
制御回路では、ゲイン回路24での信号の増幅率を、通
常再生、高速再生、スロー再生等のモードに応じて変化
させることが可能である。
【0068】なお、本位相同期制御回路は、例えば、デ
ィジタルVTRのようにディジタル情報信号を記録再生
する記録再生装置において再生された信号の位相同期制
御を行うことを前提にしたが、ディジタル情報信号の伝
送路を用いるものであればそのメディアに限定されるも
のではなく、ディジタルディスクの記録再生装置、通信
モデム、ゴーストキャンセラ等の信号送受信装置等に用
いても良いことは言うまでもない。
【0069】
【発明の効果】本発明に係る位相同期制御回路では、仮
判別結果が[+1]又は[-1]を示す間は前記誤差成分出力
手段2aから出力される誤差成分を加算して加算信号を
得、加算信号を得る頻度に応じて前記加算信号を増幅し
た信号を誤差信号として出力する為、入力されるディジ
タル情報信号の信号パターンに依存することなく安定し
た誤差信号を出力することができ、位相差の補正が素早
く行われる。
【0070】また、本発明に係る位相同期制御回路で
は、仮判別結果が[+1]又は[-1]を示す間は前記誤差成
分出力手段2aから出力される誤差成分を加算して加算
信号を得、新たな加算信号が得られるまでは、各サンプ
リングタイミング毎に前記加算信号を誤差信号として出
力し続ける為、入力されるディジタル情報信号の信号パ
ターンに依存することなく安定した誤差信号を出力する
ことができ、位相差の補正が素早く行われる。
【0071】更に、本発明に係る位相同期制御回路で
は、仮判別結果が[+1]又は[-1]を示す間は前記誤差成
分出力手段2aから出力される誤差成分を加算して加算
信号を得、新たな加算信号が得られるまでは、各サンプ
リングタイミング毎に前記加算信号を誤差信号として出
力し続ける為、不必要に大きい誤差信号を出力すること
がない。従って、前記D/A変換器における入力レンジ
を広く設定する必要がなく、前記D/A変換器の出力す
る信号の精度を上げることが可能であるのみならず、前
記フィルタ106にゲイン切換手段を設ける必要がな
く、部品点数を削減することが可能となる。
【0072】更に、本発明に係る位相同期制御回路で
は、仮判別結果が[+1]又は[-1]を示す間は前記誤差成
分出力手段2aから出力される誤差成分を加算して加算
信号を得、前記加算信号と前記誤差成分とを誤差信号と
して選択的に出力する為、入力されるディジタル情報信
号の信号パターンに依存することなく安定した誤差信号
を出力することができ、位相差の補正が素早く行われ
る。
【0073】更に、本発明に係る位相同期制御回路で
は、[0]の値が所定回数連続して判別された場合に誤差
信号の出力を停止する為、入力されるディジタル情報信
号の信号パターンに依存することなく安定した誤差信号
を出力することができ、位相差の補正が素早く行われ
る。
【0074】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る位相同期制御回路を説明
するブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る位相同期制御回路
の誤差信号出力部を説明するブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る位相同期制御回路
の誤差信号出力部の動作を説明する為の図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係る位相同期制御回路
の誤差信号出力手段を説明するブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係る位相同期制御回路
の誤差信号出力部の動作を説明する為の図である。
【図6】本発明の第3の実施例に係る位相同期制御回路
の誤差信号出力手段を説明するブロック図である。
【図7】本発明の第4の実施例に係る位相同期制御回路
の誤差信号出力手段を説明するブロック図である。
【図8】本発明の第3及び第4の実施例に係る位相同期
制御回路の誤差信号出力部の動作を説明する為の図であ
る。
【図9】本出願人による先願の位相同期制御回路を説明
するブロック図である。
【図10】図9に示した位相同期制御回路の誤差信号出
力部を説明するブロック図である。
【図11】図9に示した位相同期制御回路の誤差信号出
力部における演算回路での演算処理を説明する為の図で
ある。
【図12】図9に示した位相同期制御回路の誤差信号出
力部の動作を説明する為の図である。
【符号の説明】
1、2…誤差信号出力部 2a…誤差成分出力手段 2b…誤差信号出力手段 11、12、22、32…遅延素子 13…演算回路、第1の演算回路 14…反転回路 15…切換回路、第1の切換回路 16…仮判別回路 20…第2の演算回路 21…第2の切換回路 23…第3の切換回路 24…ゲイン回路 25…切換信号発生回路 30…第3の演算回路 31…第4の切換回路 33…ラッチ 34…第5の切換回路 35…第6の切換回路 100…増幅器 101…A/D変換器 102…ディジタル等化器 103…ビタビ検出回路 105…D/A変換器 106…フィルタ 107…VCO

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伝送されたディジタル情報信号の位相同期
    制御を行う位相同期制御回路において、 アナログ信号形態で供給されるディジタル情報をディジ
    タル情報信号に変換するA/D変換手段と、 前記A/D変換手段のサンプリングタイミングを制御す
    るサンプリングタイミング制御手段と、 前記A/D変換手段からのディジタル情報信号のデータ
    列を基に、前記ディジタル情報信号を最も確からしい[+
    1]、[0]又は[-1]の値に仮判別する仮判別手段と、 前記仮判別手段における仮判別結果が[+1]又は[-1]の
    時に、前記仮判別手段にて仮判別を行ったサンプリング
    タイミングの前後の各サンプリングタイミングでの前記
    A/D変換手段からの各ディジタル情報信号の差を位相
    誤差成分として出力する位相誤差成分出力手段と、 前記仮判別手段の仮判別結果が[+1]又は[-1]の値を示
    す間は、前記位相誤差成分出力手段から出力される位相
    誤差成分を各サンプリングタイミング毎に加算し、この
    後前記仮判別結果が[+1]又は[-1]の値から[0]の値に
    変化した時に前記位相誤差成分の加算信号を出力し、前
    記加算信号を出力する頻度に応じて前記加算信号を増幅
    した信号を誤差信号として出力する誤差信号出力手段と
    を備え、 前記サンプリングタイミング制御手段は、前記誤差信号
    出力手段から出力される誤差信号に基づいて前記A/D
    変換手段のサンプリングタイミングを制御するための制
    御信号を出力することを特徴とする位相同期制御回路。
  2. 【請求項2】伝送されたディジタル情報信号の位相同期
    制御を行う位相同期制御回路において、 アナログ信号形態で供給されるディジタル情報をディジ
    タル情報信号に変換するA/D変換手段と、 前記A/D変換手段のサンプリングタイミングを制御す
    るサンプリングタイミング制御手段と、 前記A/D変換手段からのディジタル情報信号のデータ
    列を基に、前記ディジタル情報信号を最も確からしい[+
    1]、[0]又は[-1]の値に仮判別する仮判別手段と、 前記仮判別手段における仮判別結果が[+1]又は[-1]の
    時に、前記仮判別手段にて仮判別を行ったサンプリング
    タイミングの前後の各サンプリングタイミングでの前記
    A/D変換手段からの各ディジタル情報信号の差を位相
    誤差成分として出力する位相誤差成分出力手段と、 前記仮判別手段の仮判別結果が[+1]又は[-1]の値を示
    す間は、前記位相誤差成分出力手段から出力される位相
    誤差成分を各サンプリングタイミング毎に加算し、前記
    仮判別結果が[+1]又は[-1]の値から[0]の値に変化し
    た時に前記位相誤差成分の加算信号を誤差信号として出
    力すると共に、この後の各サンプリングタイミングで
    は、次の加算信号が出力されるまで前記誤差信号を繰り
    返し出力する誤差信号出力手段とを備え、 前記サンプリングタイミング制御手段は、前記誤差信号
    出力手段から出力される誤差信号に基づいて前記A/D
    変換手段のサンプリングタイミングを制御するための制
    御信号を出力することを特徴とする位相同期制御回路。
  3. 【請求項3】前記仮判別手段の仮判別結果が[+1]又は
    [-1]の値を示す間は、前記A/D変換手段の各サンプ
    リングタイミング毎に前記位相誤差成分出力手段から出
    力される位相誤差成分を前記誤差信号としてそのまま出
    力することを特徴とする請求項2記載の位相同期制御回
    路。
  4. 【請求項4】前記仮判別手段の仮判別結果が[0]の値か
    ら[+1]又は[-1]の値に変化したサンプリングタイミン
    グ及び前記仮判別手段の仮判別結果が[+1]又は[-1]の
    値から[0]の値に変化した直前のサンプリングタイミン
    グにて、前記位相誤差成分出力手段から出力される位相
    誤差成分を前記誤差信号としてそのまま出力することを
    特徴とする請求項2記載の位相同期制御回路。
  5. 【請求項5】前記仮判別手段で[0]の値が所定回数連続
    していると計数して以降、前記誤差信号出力手段は前記
    加算信号が新たに出力されるまで前記誤差信号の出力を
    停止することを特徴とする請求項2乃至4記載のうちい
    ずれか1項記載の位相同期制御回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001084708A (ja) * 1999-09-10 2001-03-30 Victor Co Of Japan Ltd ディジタル信号再生装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001084708A (ja) * 1999-09-10 2001-03-30 Victor Co Of Japan Ltd ディジタル信号再生装置

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