JPH0896516A - クロック発生装置 - Google Patents

クロック発生装置

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JPH0896516A
JPH0896516A JP6233045A JP23304594A JPH0896516A JP H0896516 A JPH0896516 A JP H0896516A JP 6233045 A JP6233045 A JP 6233045A JP 23304594 A JP23304594 A JP 23304594A JP H0896516 A JPH0896516 A JP H0896516A
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JP
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output
signal
loop filter
digital signal
clock
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JP6233045A
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Inventor
Kazuna Kobayashi
一菜 小林
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Canon Inc
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度変化や経時変化の影響を受けず、安価で
部品点数の少ないクロック発生装置を提供する。 【構成】 クロック発生装置は、入力デジタル信号に位
相同期したクロックを発生する装置であって、電圧制御
発振手段と、前記電圧制御発振手段の出力クロックと前
記入力信号との位相差を検出する位相差検出手段と、前
記位相差検出手段の出力を入力するループフィルタと、
前記入力デジタル信号の状態に応じて前記ループフィル
タのゲインを制御する制御手段とを備え、前記ループフ
ィルタの出力を前記電圧制御発振手段の入力とするよう
に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クロック発生装置に関
し、特には、記録媒体から再生されたデジタル信号より
クロックを再生する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタルVTR等のように高速度
のデータを伝送(記録再生)する装置において、受信デ
ータ列からクロックを抽出する場合にフェイズロックド
ループ(以下PLL)を用いることが知られている。
【0003】このように、記録媒体から再生されたデジ
タル信号よりクロックを発生する回路としては図10に
示したような回路が用いられている。
【0004】図10において、記録媒体から再生された
デジタル信号は不図示の増幅器で増幅され、不図示の等
化器により等化された後、入力端子1より位相比較回路
15の一方の入力に加えられる。
【0005】位相比較回路501のもう一方の入力には
後述する電圧制御発振器(以下VCO)512の出力が
与えられている。
【0006】位相比較回路502は2つの入力信号の位
相差に比例した電圧を有する信号を発生し、ループフィ
ルタ503に出力する。ループフィルタ503は、抵抗
505,506,出力を±0.7Vでリミットするダイ
オード507,508,抵抗509,コンデンサ510
及び増幅器511で構成されており、入力信号の高周波
成分を抑制してVCOに出力する。
【0007】ここで、ループフィルタ503のゲインは
抵抗505,506及び509の抵抗値をそれぞれR1
,R1',R2 とし、コンデンサ510の容量をC2 と
するとスイッチ504がOFFの時に (R2 +1/jωC)/R1 となり、スイッチ504がONのときに R1 +R2 (R2 +1/jωC)/R1 R1' となる。
【0008】VCO512はこのループフィルタの出力
に応じた周波数の信号を出力する。VCO512の出力
は出力端子513より装置各部に動作クロックとして供
給されると共に、位相比較回路502にフィードバック
され、常に再生信号に同期したクロックを得ることがで
きる。
【0009】また、前述のようにスイッチ504により
ループフィルタ503のゲインを高くすることによりP
LLをロックしやすくすることができ、また、ゲインを
低くすることにより外乱に対して応答しにくくしてPL
Lのループを安定させることができる。
【0010】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、前
述の如き従来例では、PLLをアナログ部品で構成して
いるため、温度,湿度等の環境変化や個別部品の経年変
化の影響を受けやすいという問題があった。
【0011】また、回路の小型化にも障害となってい
る。
【0012】前記課題を考慮して、本発明は、温度変化
や経時変化等の影響を受けず、安価で部品点数の少ない
クロック発生装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】従来抱えている課題を解
決し、前記目的を達成するため、本発明は、入力デジタ
ル信号に位相同期したクロックを発生する装置であっ
て、電圧制御発振手段と、前記電圧制御発振手段の出力
クロックと前記入力信号との位相差を検出する位相差検
出手段と、前記位相差検出手段の出力を入力するループ
フィルタと、前記入力デジタル信号の状態に応じて前記
ループフィルタのゲインを制御する制御手段とを備え、
前記ループフィルタの出力を前記電圧制御発振手段の入
力とするように構成されている。
【0014】
【作用】本発明はこのように構成したので、環境変化の
影響を受けることなく、またPLLのロックをかかりや
すく,はずれにくくでき、安定したクロックを供給する
ことができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。
【0016】本実施例では、本発明をデジタルVTRに
適用した場合について説明する。図1はこのようなデジ
タルVTRの再生系の構成を示すブロック図である。
【0017】図1において、磁気テープ1に記録されて
いるデジタル信号が磁気ヘッド2により再生され、再生
等化回路3に出力される。なお、本実施例におけるデジ
タルVTRにおいては1フレーム分のビデオ信号を10
トラックに記録しているが、もちろんこれ以外でもよ
い。
【0018】再生等化回路3は、磁気記録再生系での信
号の特性変化を補償するための等化回路で、いわゆる積
分等化を行う。等化された再生信号はアンプ4により増
幅され、A/D変換器5に出力される。A/D変換器5
はアンプ4から出力された再生信号を8ビットのデジタ
ル信号に変換する。
【0019】クロック発生回路13はA/D変換器5で
用いるクロックのほか、装置各部の動作クロックを発生
するものであり、その詳しい動作については後述する。
【0020】A/D変換器5によりサンプリングされ、
デジタル信号に変換された信号は、クロック発生回路1
3,遅延回路6及び減算器7に出力される。そして、遅
延回路6により2クロック分遅延され、減算器7により
もとの信号を減算する。この操作により積分等化波形は
PR(1,0,−1)特性を有する波形に変換され、ビ
タビ復号回路8により最尤復号される。
【0021】PR(1,0,−1)方式とビタビ復号と
の組み合わせは、高密度磁気記録を用いるデジタルVT
R等でよく用いられ、磁気記録系の低域特性の悪さ(S
/N,波形歪み等)を回避し、伝送誤りを最小限に保つ
ことができる。
【0022】ビタビ復号回路8により復元された再生デ
ータは、誤り訂正回路(ECC回路)9により記録時に
付加したパリティデータを用いて伝送路で生じた誤りを
訂正され、画像復号回路10に出力される。画像復号回
路10は記録時に圧縮された再生データの情報量を伸長
し、D/A変換器11に出力する。D/A変換器11は
入力デジタルデータをアナログデータに変換し、出力端
子12を介して出力する。
【0023】次に、図1におけるクロック発生回路13
について説明する。
【0024】本実施例では、PLLのループゲインの制
御を後述するRUNUP信号を用いて行う場合について
説明する。図2はクロック発生回路13の構成例を示す
ブロック図である。
【0025】図2において、A/D変換器5は図1のA
/D変換器と同じものであり、等化回路3により積分等
化された信号がデジタル信号に変換され、位相検出回路
101に出力される。
【0026】位相検出回路101は積分等化された信号
から直接入力デジタル信号の位相情報を得るものであ
り、ここではA/D変換器5と同じクロックで動作す
る。以下、位相検出回路101について説明する。
【0027】図3は位相検出回路101の具体的な構成
を示すブロック図である。
【0028】図において、201〜205はA/D変換
されたデジタル信号を1クロック毎に遅延させる遅延回
路、206は入力信号及び遅延回路201〜205の出
力から特定パターンを検出する論理演算回路からなるデ
コーダである。
【0029】また、減算器207,208はそれぞれ遅
延回路202及び204の出力をそれぞれ減算する減算
器、209は減算器207の出力と208の出力とをデ
コーダ206から出力される信号sにより切り換えるス
イッチ、210はスイッチ209の出力をデコーダ20
6から出力される信号phでサンプルホールドし、位相
検出出力として出力するラッチ回路である。
【0030】このような構成において、A/D変換され
た再生信号は201に入力され、各遅延回路202〜2
05により順次遅延される。遅延回路202,204の
出力は減算器207,208にそれぞれ出力され、その
出力は互いに極性は異なるPR(1,0,−1)信号と
なる。
【0031】ここで、入力データ及び各遅延回路202
〜205の4ビット出力データのMSBをa,b,c,
d,eとする。また、再生信号をA/D変換する際に再
生信号の平均値がA/D変換レンジの中央にくるように
設定しておけば、a,b,c,d,eは再生データ列を
積分検出した2値データ列となる。このデータ列をデコ
ーダ206に入力し、後述のような論理演算により特定
パターンを検出し、信号s及びphを得る。
【0032】信号sはスイッチ209を制御し、減算器
207の出力と減算器208の出力とを選択的に出力す
る。また信号phはラッチ回路210のen端子に供給
されることによりラッチ回路210を制御し、スイッチ
322の出力を信号phのタイミングでサンプルホール
ドする。
【0033】次に、信号s及びphの出力について説明
する。
【0034】PR(1,0,−1)信号はデータ検出点
で3値の値をとり、このPR(1,0,−1)信号のゼ
ロクロス点を見ると、ゼロクロス点を通過する信号はデ
ータと検出点との位相差に比例した傾きを持っている。
【0035】ここで、ゼロクロス点での傾きは正負両方
の値を持っている。そのため、デコーダ206において
信号sがこの傾きの正負を判別し、信号phがゼロクロ
ス点であることを判別するように所定の論理演算を行う
ことによって再生信号中の特定パターンを検出する。従
って、位相検出回路101の位相検出データはその平均
レベルがデータ検出点との位相差に比例した値となる。
【0036】前述のような信号s及びphを求める方法
として、本実施例では積分検出されたデータ列から論理
演算によって特定パターンを検出し、信号s及びphを
出力する。
【0037】本実施例では積分検出データabcdeが
ゼロクロス点以外であることを示す特定パターンである
かどうかを以下に示す論理演算により検出することにす
る。
【0038】
【外1】
【0039】この論理は、積分検出されたデータabc
deに誤りがない場合に成り立つ。
【0040】ラッチ回路210は信号phがローレベル
の時、すなわち入力データがゼロクロス点であるときに
スイッチ209からの出力信号に更新する。また、信号
phがハイレベルの時、すなわちゼロクロス点以外であ
るときはそのまま以前の値を保持する。ラッチ回路21
0の出力は位相検出データとして出力端子211からル
ープフィルタ102に出力される。なお、位相検出デー
タは、入力端子201への入力データが8ビットの場合
9ビットとなる。
【0041】次に、ループフィルタ102について説明
する。図4はループフィルタ102の構成を示すブロッ
ク図である。
【0042】図4において、位相検出回路101から出
力された位相検出データは入力端子301から入力し、
係数器303及びスイッチ304に供給される。
【0043】係数器303は入力された位相検出データ
に対してビットシフト及び加算を行うことにより位相検
出データを所定の係数倍し、スイッチ304に出力す
る。スイッチ304はこれら入力位相検出データ及び係
数器303の出力データを入力端子302から供給され
るゲインアップ信号に応じて選択的に出力する。
【0044】入力端子302にはRUNUP検出回路1
4からの検出信号が供給される。
【0045】ここで、RUNUP検出回路14について
説明する。
【0046】本実施例におけるデジタルVTRによる記
録フォーマットを図5に示す。本実施例にデジタルVT
Rでは、1本の記録トラックには磁気ヘッドが走査する
順にインサート用データ及びトラック情報,音声デー
タ,映像データ,サブコードデータの4種類のデータが
記録されている。図5における映像,音声,サブコード
の各データにおけるシンクブロックの前にはそれぞれI
Dデータ及びシンクデータが記録されている。RUNU
P信号はこのシンクデータの前に記録されている信号
で、高周波成分が多くPLLをロックさせやすくするた
めの信号である。
【0047】図6はRUNUP検出回路14の構成を示
すブロック図である。図6において、発振器401はあ
る一定の周波数の信号をカウンタ402に出力する。カ
ウンタ402にはリセット端子405よりヘッドの回転
に同期したPG信号が供給され、ヘッドの回転に同期し
てリセットされる。
【0048】前述のように、RUNUP信号が記録され
ている位置は各トラックで決まっている。そこで、カウ
ンタ402のカウント出力がRUNUP信号に応じた値
になるとRUNUP検出信号を出力するようにROM4
03のテーブルを構成し、ROM403はカウンタ40
2のカウント出力が所定の値になったらRUNUP検出
信号を出力端子404を介してループフィルタ102に
出力する。
【0049】こうして得られたRUNUP検出信号がル
ープフィルタ102のゲインアップ信号としてループフ
ィルタ102の入力端子302に出力される。スイッチ
304はRUNUP検出回路14からの検出信号がハイ
レベルの時に係数器303からの出力信号を選択し、ま
た、それ以外の時は入力端子301からの信号を選択す
る。なお、本実施例では係数器303により入力データ
のレベルを2倍にして出力する。
【0050】スイッチ304の出力は加算器305,3
09に出力される。加算器305はスイッチ304から
出力された位相データを完全積分するためのもので、後
述のラッチ回路307の出力と入力位相データとを加算
してリミッタ306に出力する。ここでは、入力位相デ
ータが9ビットのとき、18〜20ビット程度の範囲で
積分を行う。
【0051】リミッタ306は加算器305の出力のビ
ット数を制限し、ラッチ回路307に出力する。ここ
で、リミッタ306によりビット数の制限をするのは加
算器305の演算ビット数が増加するのを防止するため
である。ラッチ回路307の出力は加算器305にフィ
ードバックされると共に、係数器308に供給される。
なお、ラッチ回路307はVCO104から出力される
クロックより動作する。
【0052】係数器308は積分された18〜20ビッ
トのデータを10〜12ビット分ビットシフトして8ビ
ット程度にしたデータを加算器309に出力する。加算
器309はスイッチ304からの出力データと係数器3
08からのデータとを加算してリミッタ310に出力す
る。
【0053】リミッタ310は、後述するD/A変換器
103の動作ビット数を抑えるために、加算器309か
らの例えば11ビットのデータのビット数を制限するた
めのものである。リミッタ310は、例えば11ビット
の入力データのうち、8ビットを越えるデータが正のと
きにレベル127、負のときに−128を出力し、8ビ
ットを越えないデータに関してはLSBからの8ビット
を出力する。
【0054】このようにリミッタ310から出力された
データは、VCO104の発信周波数を制御するための
データであり、D/A変換器103にてアナログ信号に
変換された後にVCO104に供給される。そして、V
CO104の出力はA/D変換器5,位相検出回路10
1,ループフィルタ102,D/A変換器103及び装
置各部に動作クロックとして供給される。
【0055】以上説明したように、本実施例では、再生
データ中からPR(1,0,−1)データが入力信号の
位相を示している特定のパターンを検出し、この検出出
力に基づいてPR(1,0,−1)データをサンプリン
グすることにより再生信号の位相を検出しているので、
後段のビタビ復号におけるデータの検出点の位相を正確
に検出することができる。
【0056】従って、この位相検出データに基づいてV
COの発信周波数を制御することによりPR(1,0,
−1)データそのものがゼロクロス点(データ検出点)
に落ち着くように制御されるため、PLLのロック位相
が検出点に自動的に追従し、正確にデータを検出するこ
とができる。
【0057】また、一般に図5に示した各データの再生
開始点近傍ではPLLをロックさせるのに時間がかかる
が、本実施例では各データの再生開始点を示すRUNU
P信号を検出し、この検出出力に応じてループゲインを
制御しているので、再生開始時においてループゲインを
あげることによりPLLのループを迅速にロックさせる
ことができ、その後PLLのループがロックして安定す
るとループゲインを戻すことによりはずれにくくするこ
とができる。
【0058】従って、安定してクロックを供給すること
が可能になる。
【0059】更に、本実施例ではクロック発生回路の大
部分をデジタル回路で構成しているので環境変化等の影
響を受けにくく、安定して動作することができる。
【0060】また、ループフィルタもデジタル回路で構
成しているので前述のようにビットシフト,加算により
簡単にゲインの制御を行うことができる。
【0061】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。前述の実施例では、PLLのループフィルタのゲ
インを制御するのにRUNUP検出信号を用いたが、本
実施例ではドロップアウト信号を用いる場合について説
明する。
【0062】図7は本実施例のデジタルVTRの構成を
示すブロック図である。なお、前述の実施例と同様の構
成には同一番号を付してその詳細な説明は省略する。
【0063】図7において、A/D変換器2によりデジ
タル信号に変換された再生信号は位相検出回路101及
び振幅検出回路109に出力される。以下、振幅検出回
路109について説明する。
【0064】図8は振幅検出回路109の構成を示すブ
ロック図である。なお、振幅検出回路109は前述の位
相検出回路101とほぼ同様の構成となっており、図3
に示した位相検出回路と同様の構成に対しては同一番号
を付して説明する。
【0065】本実施例では、デコーダ212により特定
のパターンを検出し、減算器207,208の出力がゼ
ロクロス点以外のときにサンプルホールドすることによ
り検出データの振幅を検出している。
【0066】ここで、減算器413の出力がゼロクロス
点以外であることを検出するには、前述の位相検出回路
30の構成で説明したのと同様の手法を用いればよい。
すなわち、デコーダ212により、減算器207,20
8の出力がゼロクロス点以外である場合、すなわちPR
(1,0,−1)データが振幅を示している場合の特定
パターンを検出し、信号ahをラッチ回路210に出力
する。ラッチ回路213は信号ahが入力されたタイミ
ングで前述のようにスイッチ209からの出力データを
ラッチして出力する。
【0067】本実施例において、デコーダ212は以下
の論理演算を行って特定パターンを検出する。
【0068】
【外2】
【0069】また、デコーダ212は信号ahに加えて
PR(1,0,−1)データの絶対値を得るための正負
を示す信号sを生成する。
【0070】このように得られた振幅データは比較回路
111に出力され、比較回路111は入力端子110か
らの所定レベルの基準信号と比較される。比較回路11
1は振幅データのレベルの方が高い場合にはローレベル
の信号を出力し、また、振幅データのレベルの方が低い
場合にはハイレベルの信号を出力する。
【0071】この比較回路111の出力は再生信号がド
ロップアウトであるか否かを示す信号である。ここで、
入力端子110に出力する基準信号のレベルを適当に設
定することによりドロップアウト信号の検出精度を制御
することができる。比較回路111から出力されたドロ
ップアウト信号はモノマルチ回路112に出力される。
【0072】モノマルチ回路112はドロップアウト信
号の立ち下がりを遅延させた信号を得るためのものであ
り、入力されるドロップアウト信号と、このドロップア
ウト信号を遅延させた信号とのORをとり、ループフィ
ルタ102に出力している。ループフィルタ102はこ
のドロップアウト信号がハイレベルの間、係数器303
の出力を選択してループゲインを高くする。
【0073】本実施例ではこのように構成した結果、ド
ロップアウト発生直後からドロップアウト復帰後しばら
くの間PLLのループゲインがあがることになる。
【0074】以上説明したように、本実施例では、ドロ
ップアウトを検出するとその直後にPLLのループゲイ
ンをあげることによりPLLのループがロックするまで
の時間を短縮することができる。また、ドロップアウト
が復帰してPLLのループが安定するとループゲインを
戻すことによりロックをはずれにくくすることができ
る。
【0075】また、本実施例においては、ドロップアウ
トの検出時に、再生データ中からPR(1,0,−1)
データが振幅を示している場合の特定パターンを検出
し、この検出出力に基づいてPR(1,0,−1)デー
タをサンプルホールドすることにより再生信号の振幅を
検出しているので、データの検出点における振幅を正確
に検出することができ、ドロップアウト検出の精度をあ
げることができる。
【0076】以上の説明では、データ演算の精度(ビッ
ト数)は8ビットのデータにより演算を行うことにした
が、通常5ビット以下で十分な特性(S/N)が得ら
れ、装置の性能との兼ね合いで、2ビット程度まで減ず
ることも可能であり、その場合には回路規模も小さくな
る。
【0077】また、前述の実施例ではRUNUP検出信
号またはドロップアウト信号に基づいてループフィルタ
のゲインを制御していたが、これら両方の信号のORを
とった信号に基づいて制御する構成でもよい。この場
合、各データの再生開始点及びドロップアウト時のいず
れにおいてもループフィルタのゲインを高くすることが
でき、極めて迅速にPLLをロックさせることが可能に
なる。
【0078】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。
【0079】家庭用デジタルVTRに関してデジタル信
号を磁気テープ上に記録する時の記録速度は、例えば最
近決定された現行テレビ信号を記録する規格では41.
85Mbpsである。
【0080】このように記録されたデジタル信号を再生
し、前述のように再生デジタル信号からクロックを抽出
する場合、このクロックの周波数は41.85MHzに
近い周波数となる。このときのPLLの応答速度は数1
0μs程度となるため、PLLの動作クロックは5MH
z程度で十分である。
【0081】また、この41.85MHzのクロックを
クロック発生回路13を含む装置全体のシステムクロッ
クとして用いる場合、このままだと前述のループフィル
タにおける完全積分器にて扱うビット数が多くなり過ぎ
てしまい、演算に時間がかかると共に回路規模が大型化
してしまう。
【0082】本実施例では以上のようなことを考慮し
て、抽出されたクロックを分周したものを用いてPLL
を動作させ、クロックを発生させることにする。
【0083】図9は本実施例のデジタルVTRの構成を
示すブロック図である。
【0084】図9において、A/D変換器5によりデジ
タル信号に変換された再生信号は位相検出回路101に
出力され、位相検出回路101は前述のように入力デー
タの位相を検出して位相検出データを平均化回路107
に出力する。
【0085】また、分周回路108はVCO104の出
力クロックを例えば1/8に分周してループフィルタ1
02及びD/A変換器103に出力する。ループフィル
タ102はVCO104の出力クロックの1/8の周波
数のクロックで動作している。ここで分周回路108に
てVCO104の出力を1/8に分周しているのは、前
述のようにPLLの動作クロックとしては5MHzで十
分であり、VCOの出力信号の周波数である41.85
MHzを1/8に分周することにより約5MHzの信号
を得ることができるためである。
【0086】平均化回路107はこの分周手段の出力に
合わせて位相検出データを8クロック分加算することに
より平均化し、ループフィルタ102に出力する。この
ように位相検出データが平均化されるので、ループフィ
ルタ102をVCO104の出力クロックよりも遅い速
度で動作させることができる。また、平均化回路107
により位相検出データを約1/8に(3ビット分)少な
くすることができる。
【0087】ループフィルタ102の構成は前述の実施
例と同様であるが、その扱うデータのビット数と動作ク
ロックが異なる。
【0088】図4に示したループフィルタにおいて、ス
イッチ304から出力された平均化された位相検出デー
タは加算器309により、完全積分されたデータのLS
Bからの8ビット程度のデータと加算される。この加算
器309の出力はリミッタ310にて例えば12ビット
程度にビット数が制限される。
【0089】リミッタ310の出力は出力端子311を
介してD/A変換器103に出力され、D/A変換器1
04によりアナログ信号としてVCO104に出力され
る。以降の処理はループフィルタのゲインの制御も含め
て前述の実施例と同様である。
【0090】以上説明したように、本実施例においては
位相検出データを平均化することにより、VCOの出力
クロックを分周したクロックを用いて前述の実施例より
も低い速度でループフィルタを動作させることができる
と共に、ループフィルタ内の積分回路にて扱うビット数
を増やさずに済む。
【0091】従って、本実施例のように再生信号より比
較的速い周波数のクロックを抽出する場合であっても、
扱うビット数をそれほど増加させることなくクロックを
得ることが可能になる。
【0092】また、ループフィルタの演算速度を低くす
ることができる。
【0093】なお、前述の実施例では、本発明をデジタ
ルVTRに適用した場合について説明したが、これに限
らず入力信号を用いてクロックを発生するものであれば
どんなものにでも本発明を適用することができ、同様の
作用効果をもつ。
【0094】また、このように2値データを伝送,再生
する系、例えば電波や光等による通信、光ディスク等に
も適用可能であり、同様の作用効果を有するものであ
る。この場合、それぞれの伝送路の性質に応じてPR
(1,0,−1)以外の例えばPR(1,−1),PR
(1,1)等3値の検出を選び、前述の実施例と同様の
位相・振幅検出回路を構成することも可能である。
【0095】更に、前述の実施例ではPLLのループゲ
インをあげるためにループフィルタのゲインを制御して
いたが、これに限らず、VCOの入力電圧自体を制御す
る等PLLループ全体のゲインが制御できれば他の方法
を用いることも可能である。
【0096】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
では、入力デジタル信号の状態に応じてループフィルタ
のゲインを制御しているので、例えば、入力デジタル信
号の状態が不安定で信頼性の低い場合等においてゲイン
をあげることにより入力デジタル信号に位相同期した信
号を迅速に発生させることができる。
【0097】また、信頼性の高い信号が入力していると
きにゲインをさげることにより、外乱に影響されにく
く、安定してクロックを供給することができる。
【0098】更に本願の他の発明では、入力デジタル信
号中の特定パターンを検出し、検出タイミングに応じて
抽出したデジタル信号に基づいて入力デジタル信号の位
相を検出しているので、特定パターンを有するデータの
検出点における位相を正確に検出でき、いかなる場合に
おいてもデータの検出点に正確に位相同期したクロック
を安定して得ることができる。
【0099】本願の更に他の発明では、入力信号の位相
検出出力を平均化した信号に基づいて入力信号に位相同
期した信号を得ているので、入力信号に位相同期した信
号を発生する手段の動作速度を比較的遅くすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としてのデジタルVTRの構成
を示すブロック図である。
【図2】図1の装置におけるクロック発生回路の構成を
示すブロック図である。
【図3】デジタル位相検出回路の構成を示すブロック図
である。
【図4】本発明の実施例におけるループフィルタの構成
を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施例における各データの記録フォー
マットを示すブロック図である。
【図6】図1におけるRUNUP検出回路の構成を示す
ブロック図である。
【図7】本発明の第2の実施例としてのクロック発生回
路の構成を示すブロック図である。
【図8】デジタル振幅検出回路の構成を示すブロック図
である。
【図9】本発明の第3の実施例の構成としてのクロック
発生回路の構成を示すブロック図である。
【図10】従来のクロック発生回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
5 A/D変換器 13 クロック発生回路 14 RUNUP検出回路 101 デジタル位相検出回路 102 ループフィルタ 104 電圧制御発振器 107 平均化回路

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力デジタル信号に位相同期したクロッ
    クを発生する装置であって、 電圧制御発振手段と、 前記電圧制御発振手段の出力クロックと前記入力信号と
    の位相差を検出する位相差検出手段と、 前記位相差検出手段の出力を入力するループフィルタ
    と、 前記入力デジタル信号の状態に応じて前記ループフィル
    タのゲインを制御する制御手段とを備え、 前記ループフィルタの出力を前記電圧制御発振手段の入
    力とするクロック発生装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は前記位相差検出手段の出
    力をビットシフト及び加算することにより前記ループフ
    ィルタのゲインを制御することを特徴とする請求項1に
    記載のクロック発生装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記入力デジタル信号
    のドロップアウトを検出するドロップアウト検出手段を
    有し、 前記ドロップアウト検出手段の出力に応じて前記ループ
    フィルタのゲインを制御することを特徴とする請求項1
    に記載のクロック発生装置。
  4. 【請求項4】 記録媒体から前記入力デジタル信号を再
    生する再生手段を備えることを特徴とする請求項1に記
    載のクロック発生装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記入力デジタル信号
    が前記記録媒体上の特定位置に記録されていたことを検
    出する位置検出手段を有し、 前記位置検出手段に出力に応じて前記ループフィルタの
    ゲインを制御することを特徴とする請求項4に記載のク
    ロック発生装置。
  6. 【請求項6】 入力デジタル信号中の特定パターンを検
    出するパターン検出手段と、 前記パターン検出手段の出力に応じたタイミングで前記
    入力デジタル信号の一部を抽出する抽出手段と、 前記抽出手段により抽出されたデジタル信号に基づいて
    前記入力デジタル信号との位相を検出する位相検出手段
    と、 前記位相検出手段の出力を入力するループフィルタと、 前記入力デジタル信号中の信頼性の低い部分を検出し、
    前記ループフィルタのゲインを制御する制御手段とを備
    え、 前記ループフィルタの出力を前記電圧制御発振手段の入
    力とするクロック発生装置。
  7. 【請求項7】 前記パターン検出手段は、前記特定パタ
    ーンとして複数のパターンを検出することを特徴とする
    請求項6に記載のクロック発生装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記抽出手段により抽
    出されたデジタル信号に基づいて前記入力デジタル信号
    の振幅を検出する振幅検出手段と、 前記振幅検出手段の出力と所定レベルの信号とを比較す
    る比較手段とを備え、 前記比較手段の出力に応じて前記ループフィルタのゲイ
    ンを制御することを特徴とする請求項6または7に記載
    のクロック発生装置。
  9. 【請求項9】 入力デジタル信号に位相同期したクロッ
    クを発生する装置であって、 電圧制御発振手段と、 前記電圧制御発振手段の出力クロックと前記入力信号と
    の位相差を検出する位相差検出手段と、 前記位相差検出手段の出力を平均化する平均化手段と、 前記平均化手段の出力を入力するループフィルタとを備
    え、 前記ループフィルタの出力を前記電圧制御発振手段の入
    力とするクロック発生装置。
  10. 【請求項10】 前記電圧制御発振手段の出力信号を分
    周する分周手段を備え、前記位相差検出手段及び前記平
    均化手段は分周手段に入力される信号に応じて動作し、
    前記ループフィルタは前記分周手段の出力信号に応じて
    動作することを特徴とする請求項9に記載のクロック発
    生装置。
  11. 【請求項11】 アナログ信号をデジタル信号に変換す
    るA/D変換手段を備え、 前記入力デジタル信号は前記A/D変換手段の出力信号
    であり、前記位相差検出手段の出力,前記平均化手段の
    出力及び前記ループフィルタの出力はデジタル信号であ
    ることを特徴とする請求項10に記載のクロック発生装
    置。
  12. 【請求項12】 前記ループフィルタの出力をアナログ
    信号に変換するD/A変換手段を備え、 前記A/D変換手段は前記電圧制御発信手段の出力に基
    づいて動作し、前記D/A変換手段は前記分周手段の出
    力信号に基づいて動作することを特徴とする請求項10
    に記載の信号処理装置。
  13. 【請求項13】 電圧制御発信手段と、前記電圧制御発
    信手段の出力クロックと入力デジタル信号との位相差を
    検出する位相差検出手段と、ループフィルタとからなる
    PLL手段を有し、前記入力デジタル信号に位相同期し
    たクロックを発生する装置であって、 前記入力デジタル信号の状態に応じて前記PLL手段の
    ループゲインを制御することを特徴とするクロック発生
    装置。
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