JPH11116716A - 白色ポリエステルフイルム - Google Patents

白色ポリエステルフイルム

Info

Publication number
JPH11116716A
JPH11116716A JP9288778A JP28877897A JPH11116716A JP H11116716 A JPH11116716 A JP H11116716A JP 9288778 A JP9288778 A JP 9288778A JP 28877897 A JP28877897 A JP 28877897A JP H11116716 A JPH11116716 A JP H11116716A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
polyester
white polyester
polyester film
white
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9288778A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Mimura
尚 三村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP9288778A priority Critical patent/JPH11116716A/ja
Publication of JPH11116716A publication Critical patent/JPH11116716A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】白色性、隠蔽性、機械特性とともに耐熱性に優
れた白色ポリエステルフイルムを得ることを課題とす
る。本発明の白色ポリエステルフイルムは、印画紙、X
線増感紙、受像紙、磁気記録カード、ラベル、宅配便な
どの配送伝票、表示板、白板などの基材として好適に使
用することができる。 【解決手段】白色ポリエステル層(A)を有し、かつ該
白色ポリエステル層がポリエステル、ポリスチレンおよ
びリン化合物からなり微細気泡を含有してなることを特
徴とする白色ポリエステルフイルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、白色ポリエステル
フイルムに関するものであり、詳しくは白色ポリエステ
ル層を有するフイルムであって、かつ該フイルムを構成
する少なくとも一層のポリエステル層がポリスチレンお
よび特定量のリン化合物を含有した白色ポリエステルフ
イルムに関するものであり、さらに詳しくは、印画紙、
X線増感紙、感熱転写受容紙、印刷用受像紙、磁気記録
カード、ラベル、宅配便などの配送伝票、表示板、白板
などの基材として好適な白色ポリエステルフイルムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレートに代表され
るポリエステルは、優れた物理的、化学的特性を有して
おり、繊維、フイルム、その他の成形品として広く使用
されている。特にこれらの用途の中で受像紙、磁気記録
カード、ラベル、宅配便などの配送伝票、表示板、白板
などの基材として白色フイルムが使用されている。
【0003】従来、上述した用途に使用するための白色
フイルムを得る目的で、フイルム中に各種の無機粒子や
ポリプロピレン、ポリスチレンなどの非相溶樹脂を多量
に含有させることが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ポリプロピレ
ンなどのポリオレフィン樹脂を添加した場合(特開昭6
3−168441号公報、特開昭63−193938号
公報)は、添加するポリオレフィン樹脂のためにポリエ
ステルフィルムの表面自由エネルギーが低くなり、フイ
ルムの接着性を低下させるという問題点があった。この
ためポリスチレンの表面自由エネルギーが約40(mN
/m、20℃)であることを利用してポリエステルに非
晶性ポリスチレン(特公昭54−29550号公報)を
添加した白色性ポリエステルフィルムが提案された。例
えば、特開平8−142499号公報にはインクジェッ
ト記録用白色ポリエステルフイルム、インクジェット記
録白色ポリエステルフイルムとして、ポリエステルにポ
リスチレン樹脂および二酸化チタンを含有したものが開
示されている。
【0005】しかし、ポリエステルにポリスチレンおよ
び二酸化チタンを含有したフイルムは、産業廃棄物また
は使用原料を少なくするためフィルムの端切れ品または
フイルム破れ品などを再生しフイルム原料の一部として
用いる場合、再生原料が酸化や熱分解などの理由で、微
細な空洞の発現程度または白色性、強度、引き裂き伝播
抵抗などが変化したり、あるいは予測できない発泡によ
るフイルム破れなどによりフイルム品質の管理が困難で
あった。また、再生フイルム原料を利用しない場合で
も、長時間連続製膜すると滞留ポリマーによる色目の低
下のために、色調が重要視される印刷用などに適用する
上で不利であった。
【0006】すなわち、白色性等のフイルム特性とフイ
ルムを製造する際の製膜安定性を両立させることは困難
であった。
【0007】また、最近、ハードコピー技術における印
刷記録方法の一つとしてノンインパクト、操作、保守が
容易、低コスト、小型化可能な感熱転写記録が注目され
ている。
【0008】感熱転写記録の概要は、カラーインクリボ
ンと感熱転写記録用受像シートとを組み合せ、電気信号
により発熱量が制御されるサーマルヘッドにより加熱を
受けたインクリボンのインクを、昇華転写または溶融転
写させて画像等の情報を記録するものであり、昇華型感
熱転写記録、溶融型感熱転写記録ともに明度、濃度、階
調性の高い色調の優れた印刷用基材フイルムが望まれて
いた。
【0009】本発明の目的は、白色性、隠蔽性、光沢な
どの光学特性に優れ、かつ生産性の優れた白色フイルム
を得るために、特定のリン化合物を含有させた白色ポリ
エステルフイルムを提供するものである。
【0010】感熱転写記録ではイエロー(黄色)、マゼ
ンダ(赤紫色)、シアン(紫色)の3種類またはイエロ
ー(黄色)、マゼンダ(赤紫色)、シアン(紫色)およ
びブラック(黒色)の4種類の色素を使用する方式をと
っているため、白色は受容紙の白色性が重要となる。特
に高度な階調性が要求される感熱転写記録においては、
白色性に優れたものが画像の鮮明性の点で好ましい。
【0011】本発明は、上述したような点に鑑み、白色
性、光沢、製膜時の発泡による破れの少ない優れた白色
ポリエステルフイルムとその製造方法を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記した本発明の目的
は、白色ポリエステル層(A)を有し、かつ該白色ポリ
エステル層がポリエステル、ポリスチレンおよびリン化
合物からなり微細気泡を含有してなることを特徴とする
白色ポリエステルフイルムによって達成できる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のポリエステルは、ジカル
ボン酸成分とグリコール成分から構成されたものであ
り、例えばジカルボン酸もしくはそのエステル形成性誘
導体とグリコールとのエステル化もしくはエステル交換
反応後重縮合反応によって製造される。ポリエステルの
種類については、フイルムに成形し得るものであれば特
に限定されない。フイルムに成形し得る好適なポリエス
テルとしてはジカルボン酸成分として芳香族ジカルボン
酸を使用したものがよく、例えば、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリエチレン−p−オキシベンゾエート、ポ
リエチレン−1,2−ビス(2−クロロフェノキシ)エ
タン−4,4´−ジカルボキシレート、ポリエチレン−
1,2−ビス(フェノキシ)エタン−4,4´−ジカル
ボキシレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレンカル
ボキシレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシク
ロヘキサンジメチレンテレフタレート等が挙げられ、中
でもポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,
6−ナフタレンカルボキシレート、ポリブチレンテレフ
タレートが好ましい。もちろんこれらのポリエステルは
ホモポリエステルであっても、コポリエステルであって
もよく、共重合する成分としては、例えば、アジピン
酸、セバシン酸、ダイマー酸、フタル酸、イソフタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、5−ナトリウム
スルホイソフタル酸、ジフェニルジカルボン酸、4,4
´−スルホニルジ安息香酸等のジカルボン酸またはその
エステル形成性誘導体、トリメリット酸、ピロメリット
酸等の多官能カルボン酸またはそのエステル形成性誘導
体、p−オキシエトキシ安息香酸等のオキシカルボン酸
またはそのエステル形成性誘導体等、さらには、エチレ
ングリコール、ブタンジオール、プロピレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、
p−キシリレングリコール、1,4−シクロヘキサンジ
メタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、平
均分子量200〜20000のポリアルキレングリコー
ル等を用いることができる。
【0014】本発明のポリスチレンは、結晶性または非
晶性のポリスチレンであり、好ましくは主に塊状重合、
溶液重合、乳化重合、懸濁重合などの方法によるラジカ
ル重合によって得られるポリスチレンである。このよう
なラジカル重合で得られたポリスチレンは、通常アタク
チック構造のもので立体規則性を有していないため非晶
性の場合が多い。
【0015】本発明の白色ポリエステルフイルムを構成
する白色ポリエステル層(A)中のポリスチレンの含有
量は、白色性、低密度化、機械特性の点から1〜30重
量%が好ましく、より好ましくは2〜25重量%、さら
に好ましくは3〜20重量%である。ポリスチレンの含
有量が30重量%を越えると、白色性、隠蔽性に優れる
ものの、耐熱性、機械特性に劣り好ましくない場合があ
る。また、1重量%以下では充分な微細気泡が発現せず
白色度、隠蔽性に劣る場合がある。
【0016】本発明の白色ポリエステルフイルムを構成
する白色ポリエステル層(A)とは、ポリエステルから
なる層中に無数の微細な気泡を含有したものであって、
この微細な気泡によって光を散乱し、白色不透明とした
層である。ポリエステル層中に微細気泡を含有させる方
法は、不活性ガス混入法または化学分解によるガス発生
法、延伸法による微細気泡形成法など、特に限定される
ものではないが、本発明ではポリスチレンを含有させた
ポリエステルを延伸することでフイルム中に微細気泡を
生成させる方法が好ましい。
【0017】また、白色性、隠蔽性に優れた白色フイル
ムを得るためには、ポリエステル層(A)中に、さらに
微細粒子を含有させることが好ましい。この際の、ポリ
エステル層(A)の微細粒子の含有量は1〜30重量%
が好ましく、より好ましくは2〜30重量%、さらに好
ましくは7〜25重量%である。ポリエステル(A)層
中の微細粒子の含有量が30重量%を越えると、表面光
沢性、溶融製膜時の溶融熱安定性に劣ったり、高温滞留
時に粒子表面の活性により、微細粒子とポリエステルと
の相互作用が生じ、異物が発生したり、ポリエステルが
発泡するなど好ましくない場合がある。また、1重量%
以下では添加による効果が発現しにくい。
【0018】本発明のポリエステル層(A)に含有させ
る微細粒子としては、特に限定されるものでなく、無機
微細粒子、アクリル酸類、スチレンなどを構成成分とす
る有機微細粒子、あるいは無機物と有機物からなる複合
微細粒子などを使用できる。これらの微細粒子の中で
も、耐熱性、白色性の点から、無機微細粒子が特に好ま
しい。無機微細粒子としては、例えば、炭酸カルシウ
ム、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化ケイ素、酸化アル
ミニウム、酸化アンチモン、クレー、タルク、カオリン
などを用いることができ、得られるフイルムに十分な白
度、隠蔽性を兼備させる点で、炭酸カルシウム、酸化チ
タン、硫酸バリウム、酸化ケイ素の中から選ばれた少な
くとも一種を含有することが好ましい。中でも、二酸化
チタンを含有することが特に好ましい。二酸化チタンは
天然品、合成品のいずれであってもよく、また、その結
晶形態としてはアナターゼ、ルチルなどいずれであって
もよいが、フイルムの白色性、隠蔽性の点から合成品が
好ましく、結晶形態としてはアナターゼが好ましい。ま
たアルミニウムまたは亜鉛を含んだ二酸化チタンも好ま
しく使用できる。また、他の金属化合物、例えば、酸化
マグネシウム、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素等が含
まれていてもよい。さらに二酸化チタン以外に他の無機
粒子を含有してもよい。また、これらの微細粒子は二種
以上が併用されていてもよい。
【0019】本発明において、用いられる微細粒子の粒
子径および比表面積は特に限定されるものでないが、粒
子径は平均粒子径が0.01〜10μm、さらには0.
1〜1μm、特には0.2〜0.5μmであることが白
色性、隠蔽性、光沢性の点で好ましい。比表面積は1〜
100m2 /g、さらには2〜70m2 /g、特には3
〜60m2 /gであることが白色性、隠蔽力、光沢性の
点で好ましい。粒子径が平均粒子径で10μmを越えた
り、比表面積が1m2 /g未満であると、フイルムは白
色性、隠蔽性に劣り好ましくない場合がある。一方、粒
子径が平均粒子径で0.01μm未満であったり、比表
面積が100m2 /gを越えると、やはり、フイルムの
白色性、隠蔽性、光沢性が劣る場合がある。
【0020】本発明のポリエステル層(A)に微細粒子
を含有させる方法は、特に限定されるものではないが、
例えば微細粒子をポリエステルに配合・添加する方法な
どによって得られる。
【0021】具体的には、(1)微細粒子とポリエステ
ルとを直接、あるいは予めブレンダー、ミキサーなどで
混合した後、通常の一軸、二軸押出し機を用いて溶融混
練する方法、(2)微細粒子とポリエステルとを直接、
あるいは予めブレンダー、ミキサーなどで混合した後、
通常のベント式の一軸、二軸押出し機を用いて溶融混練
する方法、(3)ポリエステルの製造反応工程で微細粒
子を添加する方法、などを用いることができる。
【0022】中でも、微細粒子をポリエステルに効率よ
く高濃度に含有させたり、微細粒子の粒子分散性、得ら
れるフイルムの品質安定性、溶融製膜時の熱安定性など
の点から、微細粒子とポリエステルとをベント式の一軸
あるいは二軸押出し機を用いて溶融混練する方法が好ま
しい。
【0023】本発明の白色ポリエステルフイルムを構成
するポリエステル層(A)は、溶融製膜によって白色フ
イルムを製造する際のポリエステルの溶融熱安定性、フ
イルムの白色性の点から、リン元素を含有する必要があ
る。
【0024】すなわち、本発明者らは無機粒子とポリス
チレンとの併用系においてリン元素を含有させることに
より白色性が著しく向上するとともに再生原料を用いた
場合にも安定した製膜性と品質が得られることを見出し
た。リン元素の含有量としては1〜3000ppm、好
ましくは1〜1000ppm、さらに好ましくは1〜1
00ppmである。リン元素含有量が1ppm未満であ
ると、再生原料を用いる場合、ポリエステルまたはポリ
スチレンの酸化劣化または熱劣化に起因する粘度変化、
分散性の変化などを引き起し、溶融製膜時のポリエステ
ル組成物の押出安定性に劣り、安定な微細気泡を生成さ
せにくくなり発泡が生じたり、フイルム破れが発生する
など製膜性に劣る。また、白色性、隠蔽性などのフイル
ム品質の安定性にも劣る。白色ポリエステル層(A)に
再生原料を用いる場合、本発明者らの知見によれば、該
層(A)の10%以上に再生原料を使用することが効果
的である。
【0025】本発明のポリエステル層(A)に、リン元
素を含有させるために使用するリン化合物は、特に限定
されることはないが、例えば、リン酸、亜リン酸、ホス
フィン酸、ホスホン酸およびそれらの誘導体などを用い
ることができる。具体的にはリン酸、亜リン酸、リン酸
トリメチルエステル、リン酸トリブチルエステル、リン
酸トリフェニルエステル、リン酸モノあるいはジメチル
エステル、ジメチルホスフィン酸、フェニルホスフィン
酸、フェニルホスホン酸ジメチルエステル、フェニルホ
スホン酸ジエチルエステルなど、またリン酸カルシウ
ム、リン酸ナトリウム、リン酸マグネシウム、リン酸マ
ンガン等のリン酸金属塩類、さらにはリン酸アンモニウ
ム等のリン化合物を用いることができる。溶融製膜によ
ってフイルムを製造する際の溶融熱安定性、得られるフ
イルムの白色性などの点から、リン化合物としては、リ
ン酸、亜リン酸、ホスフィン酸、ホスホン酸およびそれ
らの誘導体またはリン酸金属塩類が好ましく、さらに好
ましくはリン酸、トリエチルホスホモノアセテートまた
はリン酸トリエチレングリコールおよびそれらの混合物
である。
【0026】本発明のポリエステル層(A)中に、リン
元素を含有させる方法は特に限定されるものではない
が、例えば、(1)ポリエステル層(A)に使用するポ
リエステルを製造する際の製造工程の任意の段階で、リ
ン化合物を配合・添加する方法、(2)ポリエステル層
(A)に使用するポリエステルとリン化合物を溶融製膜
以前の工程で、ブレンドあるいは混合、混練するなどの
方法、等を用いることができる。
【0027】また、本発明におけるポリエステル層
(A)中に、リン元素と微細粒子を併用含有させる方法
としては、上述した方法で得たリン元素含有ポリエステ
ルと微細粒子含有ポリエステルとを溶融製膜時に配合
し、ポリエステル層(A)としてもよいが、フイルムを
製造する際の、溶融製膜時のポリエステルの溶融熱安定
性、微細粒子含有ポリエステルの高温滞留時の粒子表面
の活性によって生じる微細粒子とポリエステルとの相互
作用による異物発生やポリエステルの発泡などを抑制す
る点から、微細粒子含有ポリエステルを製造する際の、
製造工程の任意の段階で上述したリン化合物を配合・添
加することが好ましく、特に好ましくは、微細粒子をポ
リエステルに含有させる際に、予め微細粒子、ポリエス
テル、リン化合物を混合処理したのち、その混合処理品
を混練する方法、あるいは微細粒子をリン化合物で表面
処理した後、ポリエステルと混練する方法である。この
際に使用するリン化合物量は、特に限定されるものでは
ないが、微細粒子に対して0.01重量%以上が好まし
く、さらには0.1重量%〜20重量%、特には2.0
重量%〜15重量%が好ましい。微細粒子に対して0.
01重量%未満であると、ポリエステルの高温滞留時に
異物発生、発泡が生じるため好ましくない場合がある。
【0028】上記の混合処理方法は、特に限定されるも
のではないが、例えばロールミル、高速回転式粉砕機、
ジェトミル等の粉砕機、あるいはナウタミキサー、リボ
ンミキサー、ヘンシェルミキサー等の混合機を使用し、
物理的に混合する方法を用いることができ、混合時に加
熱することも好ましく採用することができる。
【0029】本発明における白色ポリエステル層(A)
には、界面活性剤を添加してもよい。特に、白色ポリエ
ステル層(A)中の界面活性剤がノニオン系界面活性剤
である場合には、ポリエステルとポリスチレンとの相溶
化剤としての効果が発現し、ポリスチレンの分散状態を
コントロールでき、適度な微細気泡の生成が可能となる
ので好ましい。特に好ましくは、ポリエーテル、最も好
ましくはポリオキシアルキレングリコールあるいはその
共重合体、誘導体である。
【0030】界面活性剤の添加量としては、ポリスチレ
ンの分散性、微細気泡の生成の点から、0.1〜20重
量%が好ましく、より好ましくは0.5〜3重量%であ
る。含有量が0.1重量%未満では、ポリスチレンの分
散性に対する効果が小さく、5重量%を越えると熱安定
性が低下したりする場合がある。
【0031】好ましく用いられるポリオキシアルキレン
グリコールあるいはその共重合体、誘導体の含有量は、
ポリオキシアルキレングリコールあるいはその共重合
体、誘導体としては、例えばポリオキシエチレングリコ
ール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシテ
トラメチレングリコール、ポリオキシエチレン・ポリオ
キシプロピレン・ブロックポリマー、ポリオキシエチレ
ンゴリコールモノメチルエーテル等を挙げることができ
る。さらにこれらのポリオキシアルキレングリコールあ
るいはその共重合体、誘導体は、本発明のポリエステル
に共重合した後、白色ポリエステル層(A)に含有させ
てもよい。また、これらのポリオキシアルキレングリコ
ールあるいはその共重合体、誘導体の分子量は、特に限
定されるものではないが、非相溶性樹脂の分散性、微細
気泡の生成の点から、500〜30000が好ましく、
より好ましくは1000〜10000である。
【0032】本発明の白色ポリエステルフイルムは、上
述したように白色ポリエステル層(A)を有し、かつ該
白色ポリエステル層がポリエステル、ポリスチレンおよ
びリン化合物からなり微細気泡を含有してなれば一層で
あっても、二層以上であってもよい。好ましくは内層が
ポリエステル層(A)であって、両外層がポリエステル
層(B)とから構成された三層構造の白色ポリエステル
フイルムが白色性、隠蔽性、表面光沢性、機械特性の点
でよい。その場合のポリエステル層(A)/ポリエステ
ル層(B)/ポリエステル層(A)の積層厚み比は、特
に限定されるものではないが、1〜500/1000/
1〜500が好ましく、さらには5〜300/1000
/5〜300が好ましい。
【0033】特に、フイルム表面光沢性、白色性、機械
特性に優れた白色フイルムを得るためには、ポリエステ
ル層(B)中に、微細粒子を含有することが好ましい。
この際の、ポリエステル層(B)の微細粒子の含有量は
30重量%以下が好ましく、より好ましくは1〜30重
量%、さらに好ましくは5重量%を越え、25重量%以
下、特に好ましくは7〜25重量%である。ポリエステ
ル(B)層中の微細粒子の含有量が30重量%を越える
と、表面光沢性、溶融製膜時の溶融熱安定性に劣った
り、高温滞留時に粒子表面の活性により、微細粒子とポ
リエステルとの相互作用が生じ、異物が発生したり、ポ
リエステルが発泡するなど好ましくない場合がある。
【0034】本発明のポリエステル層(B)に含有させ
る微細粒子としては、特に限定されることはなく、無機
微細粒子、例えばアクリル酸類、スチレンなどを構成成
分とする有機微細粒子、あるいは無機物と有機物からな
る複合微細粒子であってもよい。これらの微細粒子の中
でも、耐熱性、白色性の点から、無機微細粒子が特に好
ましい。無機微細粒子としては、例えば炭酸カルシウ
ム、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化ケイ素、酸化アル
ミニウム、酸化アンチモン、クレー、タルク、カオリン
などを用いることができ、得られるフイルムに十分な白
度、隠蔽性を兼備させる点で、炭酸カルシウム、酸化チ
タン、硫酸バリウム、酸化ケイ素の中から選ばれた少な
くとも一種を含有することが好ましい。中でも、白色ポ
リエステル層(A)に用いる粒子と同一のものを含有す
ることが特に好ましい。
【0035】さらに、本発明の白色ポリエステルフイル
ムは、溶融製膜によってフイルムを製造する際の溶融熱
安定性、ポリエステル中の微細粒子の粒子分散性の点
で、白色ポリエステルフイルムから得られる分離物が、
リン元素を0.1ppm〜10000ppm含有するこ
とが好ましい。分離物中のより好ましいリン元素含有量
は1ppm以上、さらには15ppm以上、特には10
0ppm以上が好ましい。分離物中のリン元素含有量が
0.1ppm未満であるとポリエステルの高温滞留時に
異物発生、発泡が生じるなどの溶融熱安定性、微細粒子
の粒子分散性が劣ったりして好ましくない場合がある。
【0036】本発明の白色ポリエステルフイルムから得
られる分離物およびリン元素含有量は次の方法で求めた
ものである。
【0037】[分離物]白色ポリエステルフイルムを1
0倍量のo−クロロフェノールで、150℃、2時間溶
解し、得られた溶解液を、超遠心分離機を用い、遠心力
22000Gで60分間遠心分離を行う。分離後、上澄
液を傾斜法で除去し、分離物を得る。次いで、分離物中
に残存するo−クロロフェノールとポリエステルなどを
完全に除去するために得られた分離物に、白色ポリエス
テルフイルムの溶解に使用したのと同量のo−クロロフ
ェノールを加え、超音波をあてながら30分間撹拌後、
再度遠心分離を行い、上澄液を傾斜法で除去する。この
操作を計3回繰り返す。次いで得られた分離物に白色ポ
リエステルフイルムの溶解に使用したo−クロロフェノ
ールと同量のメタノールを加え、超音波をあてながら3
0分間撹拌後、遠心分離を行い、上澄液を傾斜法で除去
する。この操作を計3回繰り返した後、得られた分離物
を100℃で24時間真空乾燥し、この乾燥物を白色ポ
リエステルフイルムから得られる分離物とした。
【0038】[リン元素含有量]上述した分離物から後
に定義する方法で求めた。
【0039】本発明の白色ポリエステルフイルムから得
られる分離物が、リン元素を0.1ppm以上含有する
ことで、溶融製膜によってフイルムを製造する際の溶融
熱安定性、無機粒子の粒子分散性、さらには酸化劣化ま
たは熱劣化を抑制することができ白色性に優れたフイル
ムを得ることができる。
【0040】次に、本発明の白色ポリエステルフイルム
を製造する方法について述べるが、特にこれに限定され
るものではない。例えば白色ポリエステル層(A)を構
成するポリエステルとポリエステル層(B)を構成する
ポリエステルとを乾燥後、共押出装置の別々の押出機に
供給、溶融して合流後、ダイより2層(A/B)、3層
(A/B/A)の積層体を得る。ここで、ベント付き2
軸押出機を用いて押出し途中に水分を除去しつつ押出す
こともできる。
【0041】この溶融されたシートを、ドラム表面温度
10〜60℃に冷却されたドラム上で静電気を印加させ
ながらにより密着冷却固化し、該未延伸フィルムを75
〜120℃に加熱したロール群に導き、機械軸方向に
2.0〜5.0縦延伸し、20〜50℃のロール群で冷
却する。目的のクッション率の白色ポリエステルフイル
ムを得るためには、この工程でボイドを生成させること
が好ましい。得られた1軸延伸フイルムにコロナ放電処
理を施しコーティングすることも可能である。次にこの
1軸延伸フイルムの両端をクリップで把持しながらテン
ターに導き90〜140℃に加熱された雰囲気中で機械
方向に垂直な方向に横延伸する。延伸倍率は縦、横それ
ぞれ2〜5倍に延伸するが、その面積倍率は6〜20倍
であることが望ましい。面積倍率が6倍未満であると白
度が不足し、逆に20倍を越えると延伸時に破れを生じ
やすくなり製膜性が不良となる傾向がある。二軸延伸は
縦、横逐次延伸あるいは二軸同時延伸のいずれでもよ
く、また、二軸延伸後、さらに縦、横方向のいずれかに
再延伸してもよい。
【0042】こうして2軸延伸されたフィルムの平面
性、寸法安定性を付与するために、テンタ内で150〜
230℃の熱固定を行ない、均一に徐冷後、室温まで冷
却して巻取る。この熱固定の際、熱収縮率を小さくする
ため10%以下のリラックスを加えることも可能であ
る。このようにして本発明の白色ポリエステルフイルム
を得る。
【0043】また、白色ポリエステルフイルムを上記条
件にてまず製造し、その上に積層膜を溶融押出しまたは
コーティングにより積層することもできる。 本発明の
白色ポリエステルフイルムには、炭酸カルシウムや、非
晶性ゼオライト粒子、アナターゼ型の二酸化チタン、リ
ン酸カルシウム、シリカ、カオリン、タルク、クレー等
の微粒子を併用してもよい。これらの添加量は、ポリエ
ステル組成物100重量部に対して0.005〜20重
量部とするのが好ましい。また、このような微粒子以外
にも、ポリエステルの重縮合反応系で触媒残渣とリン化
合物との反応により析出した微細粒子を併用することも
できる。析出粒子としては、例えば、カルシウム、リチ
ウムおよびリン化合物よりなるもの、またはカルシウ
ム、マグネシウムおよびリン化合物からなるもの等を用
いることができ、これらの粒子のポリエステル中の含有
量はポリエステル100重量部に対して0.05〜1重
量部であることが好ましい。
【0044】本発明の白色ポリエステルフイルムは、白
色性、隠蔽性の点から、白度は70%以上、好ましくは
75%以上、特に好ましく80%以上のものである。白
度が70%未満であると白色性、隠蔽性に劣り好ましく
ない場合がある。
【0045】また、本発明の白色ポリエステルフイルム
の光沢度は25%以上であることが好ましく、更に好ま
しくは40%以上である。上限は120%程度までであ
る。光沢度が25%未満では印刷面がざらついて高級感
が不足する。120%を超えると逆にテカテカしすぎて
安っぽく感じる場合がある。
【0046】さらに、本発明の白色ポリエステルフイル
ムは、フイルムの密度が1.35g/cm3 以下、好ま
しくは1.30g/cm3 以下、さらに好ましくは0.
5〜1.25g/cm3 、特には0.6〜1.20g/
cm3 である。密度が1.35g/cm3 を越える場合
は、白色性、隠蔽性に劣り好ましくない場合がある。
【0047】また、本発明の白色ポリエステルフイルム
は、ヤング率は2GPa以上であることが好ましく、よ
り好ましくは2.5GPa以上である。ヤング率が2G
Pa未満であると、加工時のハンドリング性の点で、好
ましくない場合がある。
【0048】なお、本発明の白色ポリエステルフイルム
の各層中には、他の熱可塑性樹脂、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等、また紫外
線吸収剤、酸化防止剤、界面活性剤、顔料、蛍光増白剤
等、さらに無機粒子以外に有機粒子、例えばアクリル酸
類、スチレンなどを構成成分とする有機粒子も必要に応
じて適宜に含有していてもよい。
【0049】また、本発明の白色ポリエステルフイルム
に、接着性を付与するために、その少なくとも片面に易
接着層を設けてもよい。易接着層の種類については特に
限定されるものではなく、例えばアクリル系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂等を用いることが
でき、これらの一種もしくは二種以上の混合物およびエ
ポキシ、メラミン、オキサゾリン、イソシアネートなど
の架橋剤を併用したものなどを用いることができる。白
色ポリエステルフイルムの少なくとも片面に易接着層を
設ける方法は特に限定されるものではないが、例えば白
色ポリエステルフイルムの製造工程中において結晶配向
が完了する前のポリエステルフイルムの表面に、上述し
たアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル
系樹脂等の水分散または水溶液を、例えばリバースコー
ト法、グラビアコート法、ダイコート法、バーコート法
などを用いて塗布し、その後延伸、熱固定を経て配向結
晶を完了することが好ましい。また、易接着層の厚みは
特に限定されるものではないが、接着性の点から、0.
001〜5.0μmの範囲が好ましく、より好ましくは
0.01〜2.0μm、さらには0.05〜0.5μm
が好ましい。
【0050】さらに本発明の白色ポリエステルフイルム
を感熱転写用受容シートとして用いる場合は上記により
得られた白色ポリエステルシートにインク受容層を設け
ることにより得られる。受容層の厚みは特に限定されな
いが、通常は0.01〜5μm、より好ましくは0.0
2〜2μmである。
【0051】また、該白色ポリエステルフイルムは紙と
貼合わせて使用することもできる。特に、紙と貼合わせ
て使用する場合には、受像紙用途、印画紙用途、カード
用途などに、従来の紙等と同様の利便さで好適に用いる
こともできる。
【0052】
【特性の測定方法および効果の評価方法】発明における
特性の測定方法および効果の評価方法は次の通りであ
る。
【0053】A.微細粒子の比表面積、粒子径:比表面
積はBET法表面積測定装置で測定し、また、粒子径は
堀場製作所製超遠心式粒度分布測定装置 CAPA−7
00を用いて測定した。
【0054】B.リン元素量: a)ポリエステル組成物および分離物中のリン元素量:
ポリエステル組成物および分離物を酸で湿式分解し、リ
ンモリブデンブルー比色法で測定した。
【0055】b)ポリエステル層(A)のリン元素量:
2次イオン質量分析装置を用いて、白色ポリエステルフ
イルムのポリエステル層(A)面の表層から深さ100
0nm以内の範囲のリン元素とポリエステルの炭素元素
の濃度比(31+ 12+ )を求め、測定サンプルにイ
オン注入法によって得たリン元素量既知フイルムのリン
元素とポリエステルの炭素元素の濃度比(31+ 12
+ )からポリエステル層(A)のリン元素量を求めた。
条件は次の通り。
【0056】白色ポリエステル層(A)が表面側にない
場合は、A層が表面となるようにポリエステルフイルム
を劈開させて試料を得る。
【0057】イ.測定装置:2次イオン質量分析装置
(SIMS) ドイツ、ATOMIKA社製A−DID
A3000 ロ.測定条件: 1次イオン種 O2 + 1次イオン加速電圧 12kV 1次イオン電流 250nA ラスター領域 400μm□ 分析領域 ゲート率90% 測定真空度 2×10-8Torr 電子スプレー条件 0.6kV−3.0A C.ポリエステルの固有粘度:o−クロロフェノール溶
媒を用い、25℃で測定した。
【0058】D.フイルムの耐熱性:フイルムを十分乾
燥した後、窒素雰囲気下で300℃、8時間溶融加熱処
理し、そのときの発泡状態、ポリマーの変色などを観察
した。
【0059】耐熱性評価後のポリマーの色目は目視で判
断し、加熱初期の色とあまり変わらないものを「変色無
し」、黄色味に変色したものを「黄」、黒色味に変色し
たものを「黒」とした。
【0060】E.フイルムの密度:見掛け密度をAST
M−D−1505−68により測定した5個の平均値を
用いた。
【0061】F.フイルムの白色性:日立自記分光光度
計EPE−2を用いてタングステン光源で測定した45
0nmおよび550nmの厚さ75μmのフイルム各反
射率R450 およびR550 から次式によって算出した。
【0062】白度(%)=4R450 −3R550 G.フイルムの隠蔽性:マクベス社透過濃度計TD−5
04で、厚さ75μmのフイルムの可視光線透過濃度を
測定し、隠蔽性とした。ここでいう透過濃度は、次式よ
り算出した。 O・D=−log(T/100) ここで O・D:透過濃度[−] T :可視光透過率[%] H.フイルムの光沢度:JIS Z84741に従い、
60度鏡面光沢を測定し、フイルムの光沢度を測定し
た。
【0063】J.フイルムの強度:ヤング率はJIS−
Z1702−1976に準じて、幅10mm、長さ10
0mmの短冊片を試料として、20mm/分の引っ張り
速度で測定したフイルムの縦および横方向の平均値とし
た。
【0064】I.塗布層の厚み:日立製作所(株)製透
過型電子顕微鏡HU−12型を用い、感熱転写記録用受
容シートの断面を観察した写真から求めた。厚みは測定
視野内の30個の平均値とした。
【0065】J.印字品質:フイルムをA4版に裁断し
これにシャープ社製CX−5000カラープリンターを
用いて熱転写記録を行い、得られた転写画像について目
視で鮮明さおよびコントラストの程度を下記の5段階で
評価した。
【0066】
【0067】
【実施例】次に、実施例に基づいて本発明を説明する
が、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。
【0068】本発明を説明する原料の調合は、以下の方
法によった。
【0069】原料A:固有粘度0.65dl/gのポリ
エチレンテレフタレートチップとポリスチレン樹脂(旭
化成工業社製 スタイロン666)を混合し、フィダー
を用い押出し機に供給し、温度280℃で混練し、ポリ
スチレン20重量%含有ポリエチレンテレフタレート組
成物を得た。
【0070】原料B、C:表1に示した如く、原料Aと
同様の方法で、ポリスチレン樹脂、非イオン性界面活性
剤またはリン化合物を混合し、ポリスチレン樹脂を含有
するポリエステルを得た。
【0071】原料D:アナターゼ型二酸化チタン(一次
平均粒子径0.1μm、二次平均粒径0.3〜0.5μ
m、BET比表面積15m2 /g、TA−300、富士
チタン社製)の粉体50重量部および固有粘度0.65
dl/gのポリエチレンテレフタレートチップ50重量
部を容器固定型混合機である(株)カワタ製スーパーミ
キサー内に仕込み、回転翼の回転数760rpmで攪拌
しながら昇温し、缶内温度が50℃に達した時点で、リ
ン化合物としてリン酸を二酸化チタンに対して6重量%
となるように噴霧させながら添加した。その後5分間混
合処理した。
【0072】得られた混合処理品をフィダーを用いベン
ト式二軸押出し機に供給し、ベント口を10torrの
真空度に保持し、温度280℃、滞留時間1分で混練
し、二酸化チタンを50重量%含有するポリエチレンテ
レフタレートを得た。組成物中のリン元素量は比色法に
よって測定したところ1300ppmであった。
【0073】原料E〜H:表2に示した如く、原料Dと
同様の方法で、二酸化チタン粒子の種類、量および表面
処理に使用するリン化合物を変更して、リン元素および
二酸化チタン粒子を含有するポリエステルを得た。
【0074】実施例1 白色ポリエステル層(A)として、原料Aのポリスチレ
ン20重量%含有ポリエチレンテレフタレート組成物と
原料Dのリン元素および二酸化チタン含有ポリエチレン
テレフタレート組成物をポリスチレンが5重量%、二酸
化チタンが14重量%となるように配合・乾燥し、常法
より溶融した後、シート状に押出して、急冷固化し、未
延伸フイルムを作成した。次いで、この未延伸フイルム
を95℃で3.0倍に縦延伸した後、130℃で3.1
倍に横延伸し、220℃で加熱処理して、75μmの白
色ポリエステルフイルムを得た。白色ポリエステルフイ
ルムのリン元素含有量は370ppm、また、フイルム
から得られた分離物は分離物中のリン元素含有量は25
0ppmであった。
【0075】得られたフイルムの特性を表4、表5に示
した。白度85%、O・D1.0、ヤング率3.23G
Paと白色性、隠蔽性、機械特性ともに優れていた。ま
た、フイルムの耐熱性を評価したところ、発泡も見受け
られず、変色もなく耐熱性にも優れるものであった。
【0076】比較例1 白色ポリエステル層(A)として、原料Aのポリスチレ
ン20重量%含有ポリエチレンテレフタレート組成物と
二酸化チタンをリン化合物によって表面処理しない原料
Eの組成物とをポリスチレンが10重量%、二酸化チタ
ンが14重量%となるように配合・乾燥し、常法より溶
融した後、ダイから押出して、急冷固化し、未延伸積層
フイルムを作成した。次いで、この未延伸フイルムを9
5℃で3.0倍に縦延伸した後、130℃で3.1倍に
横延伸し、220℃で加熱処理して、75μmの白色ポ
リエステルフイルムを得た。ポリエステル層からはリン
元素は検出されず、また、フイルムから得られた分離物
からはリン元素が検出されなかった。
【0077】得られたフイルムの特性を表4、表5に示
した。O・D0.8、ヤング率2.94GPaと隠蔽
性、機械特性は良好であったものの、白度70%と白色
性にやや劣り、フイルム表面に気泡による破れ斑点が生
じていた。また、フイルムの耐熱性を評価したところ、
発泡が激しく、変色も認められ、耐熱性にも劣るもので
あった。
【0078】実施例2 白色ポリエステル層(A)として、原料Aのポリスチレ
ン20重量%含有ポリエチレンテレフタレート組成物と
原料Dのリン元素および二酸化チタン含有ポリエチレン
テレフタレート組成物をポリスチレンが10重量%、二
酸化チタンが14重量%となるように配合・乾燥し、一
方、ポリエステル層(B)として、固有粘度0.65d
l/gのポリエチレンテレフタレート(粒子未添加)を
乾燥し、それぞれ別々に常法より溶融した後、シート状
に共押出して、急冷固化し、未延伸積層フイルムを作成
した。次いで、この未延伸フイルムを95℃で3.0倍
に縦延伸した後、130℃で3.1倍に横延伸し、22
0℃で加熱処理して、内層が白色ポリエステル層(A)
65μm、両外層がそれぞれポリエステル層(B)5μ
mの三層積層フイルムを得た。ポリエステル層(A)の
リン元素含有量は370ppm、また、フイルムから得
られた分離物は分離物中のリン元素含有量は2500p
pmであった。
【0079】得られたフイルムの特性を表4、表5に示
した。白度85%、O・D1.0、ヤング率3.23G
Paと白色性、隠蔽性、機械特性ともに優れていた。ま
た、フイルムの耐熱性を評価したところ、発泡も見られ
ず、変色もなく耐熱性に優れるものであった。
【0080】また、上記で得られた白色ポリエステルフ
イルムの片面に以下の受像層形成塗液を塗布した。
【0081】「受像層形成塗液」ワックス系組成物
(A):アクリル酸−酢酸ビニル−エチレン共重合ワッ
クス水分散体 帯電防止剤(B):予め水酸化カリウムで中和したアシ
ッドホスホオキシ(ポリオキシエチレングリコール)モ
ノメタクリレート(オキシエチレングリコールの繰り返
し単位数n=5)/ブチルアクリレート/アクリル酸を
70/25/5(重量%)の比率で乳化重合させた分子
量約15万のリン酸系導電性ポリマー水分散体 添加粒子(C):シリカ(平均粒径0.3μm) 界面活性剤(D):フッ素系界面活性剤 (A)/(B)を固形分重量比70/30で混合し、水
で希釈して固形分濃度1重量%としたものに、(C)を
固形分に対して4重量%、(D)を塗液の全重量に対し
て0.05重量%添加して混合した。
【0082】上記の受像層形成塗液を、乾燥後の厚みが
0.1μmとなるようグラビアコーターで塗布し、12
0℃で2分間乾燥させ、感熱転写記録用受像シートを得
た。
【0083】受像シ−トとして印字品質を評価したとこ
ろ、印字の鮮明さ、コントラスト共に良好な画像が得ら
れ、受像操作時の紙詰まりおよび走行不良ともなく良好
な実用適性を示した。
【0084】比較例2 白色ポリエステル層(A)として、原料Aのポリスチレ
ン20重量%含有ポリエチレンテレフタレート組成物と
原料Eのリン元素を含有しない二酸化チタン含有ポリエ
チレンテレフタレート組成物をポリスチレンが10重量
%、二酸化チタンが14重量%となるように配合・乾燥
し、一方、ポリエステル層(B)として、固有粘度0.
65dl/gのポリエチレンテレフタレートを乾燥し、
それぞれ別々に常法より溶融した後、シート状に共押出
して、急冷固化し、未延伸積層フイルムを作成した。以
下実施例2と同様の手法で内層がポリエステル層(A)
65μm、両外層がそれぞれポリエステル層(B)5μ
mの三層積層フイルムを得た。ポリエステル層(A)か
らはリン元素は検出されず、また、フイルムから得られ
た分離物からはリン元素が検出されなかった。
【0085】得られたフイルムの特性を表4、表5に示
した。O・D0.8、ヤング率2.94GPaと隠蔽
性、機械特性は良好であったものの、白度70%と白色
性にやや劣り、フイルム表面に気泡による破れ斑点が生
じていた。また、フイルムの耐熱性を評価したところ、
発泡が激しく、変色も認められ、耐熱性にも劣るもので
あった。
【0086】また、実施例2と同様に得られたフイルム
に感熱転写受容層を塗布し、感熱転写記録用受像シート
を得た。
【0087】受像シートとして印字品質を評価したとこ
ろ、印字の鮮明さ、コントラスト共に不良な画像であっ
た。
【0088】実施例3〜8、比較例3 表3、表4に示した如く、実施例2と同様の方法で白色
ポリエステル層(A)、ポリエステル層(B)を変更し
てフイルムを得た。ただし、実施例3では、B層に原料
Eの二酸化チタン含有ポリエステルを用いた。また、実
施例8および比較例3では、再生原料として比較例1で
得られたフイルムを粉砕したものを白色ポリエステル層
(A)に12重量%用いた。
【0089】表4、表5に各種特性結果を示した。
【0090】実施例3〜8は本発明の範囲内であり、得
られたフイルムは白色性、隠蔽性、機械特性ともに優れ
ていた。また、いずれのフイルムも耐熱性を評価したと
ころ、発泡も見られず、変色もなく耐熱性にも優れるも
のであった。
【0091】比較例3で得られたフイルムは白色性にや
や劣り、フイルム表面に気泡による破れ斑点が生じてい
た。また、フイルムの耐熱性を評価したところ、発泡が
激しく、変色も認められ、耐熱性にも劣るものであっ
た。
【0092】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【0093】
【発明の効果】本発明は上述したように、白色ポリエス
テル層を有するフイルムであり、該白色ポリエステル層
がポリエステル、ポリスチレンおよびリン化合物からな
り微細気泡を含有してなる白色ポリエステルフイルムで
あり、白色性、隠蔽性、機械特性とともに耐熱性に優れ
る。該白色ポリエステルフイルムは、印画紙、X線増感
紙、受像紙、磁気記録カード、ラベル、宅配便などの配
送伝票、表示板、白板などの基材として好ましく用いら
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 3/22 C08K 3/32 3/32 C08L 25/00 C08L 25/00 67/02 67/02 B41M 5/26 H

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】白色ポリエステル層(A)を有し、かつ該
    白色ポリエステル層がポリエステル、ポリスチレンおよ
    びリン化合物からなり微細気泡を含有してなることを特
    徴とする白色ポリエステルフイルム。
  2. 【請求項2】ポリエステル層(A)が、ポリエステル、
    ポリスチレン、二酸化チタンおよびリン化合物からなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の白色ポリエステルフ
    イルム。
  3. 【請求項3】ポリエステル層(A)のリン化合物が、リ
    ン元素で1ppm以上1000ppm以下含有してなる
    ことを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の白色
    ポリエステルフイルム。
  4. 【請求項4】ポリスチレンの含有量が1〜30重量%で
    あることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    白色ポリエステルフイルム。
  5. 【請求項5】二酸化チタンの含有量が1〜20重量%で
    あることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の
    白色ポリエステルフイルム。
  6. 【請求項6】白色ポリエステルフイルムから本文中に規
    定した方法によって得られる分離物がリン元素を0.1
    ppm以上含有してなることを特徴とする請求項1〜5
    のいずれかに記載の白色ポリエステルフイルム。
  7. 【請求項7】リン化合物がリン酸、トリエチルホスホモ
    ノアセテートまたはリン酸トリエチレングリコールのい
    ずれかまたはこれらの混合物からなることを特徴とする
    請求項1〜6のいずれかに記載の白色ポリエステルフイ
    ルム。
  8. 【請求項8】白色ポリエステル層(A)に再生原料が1
    0%以上使用し製造されてなることを特徴とする請求項
    1〜7のいずれかに記載の白色ポリエステルフイルム。
  9. 【請求項9】ラベル用途に用いられることを特徴とする
    請求項1〜8のいずれかに記載の白色ポリエステルフイ
    ルム。
  10. 【請求項10】印刷用途に用いられることを特徴とする
    請求項1〜8のいずれかに記載の白色ポリエステルフイ
    ルム。
  11. 【請求項11】感熱転写受容紙として用いられることを
    特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の白色ポリ
    エステルフイルム。
  12. 【請求項12】紙と貼り合わされて使用されることを特
    徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の白色ポリエ
    ステルフイルム。
JP9288778A 1997-10-21 1997-10-21 白色ポリエステルフイルム Pending JPH11116716A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9288778A JPH11116716A (ja) 1997-10-21 1997-10-21 白色ポリエステルフイルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9288778A JPH11116716A (ja) 1997-10-21 1997-10-21 白色ポリエステルフイルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11116716A true JPH11116716A (ja) 1999-04-27

Family

ID=17734601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9288778A Pending JPH11116716A (ja) 1997-10-21 1997-10-21 白色ポリエステルフイルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11116716A (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001049001A (ja) * 1999-08-05 2001-02-20 Mitsubishi Polyester Film Copp 微細気泡含有ポリエステルフィルム
JP2001226508A (ja) * 2000-02-17 2001-08-21 Toray Ind Inc 低密度熱可塑性樹脂シートおよびその製造方法
JP2001254024A (ja) * 2000-03-09 2001-09-18 Techno Polymer Co Ltd 再生プラスチック材料の製造方法
JP2002105232A (ja) * 2000-09-27 2002-04-10 Toray Ind Inc 白色ポリエステルフィルム
EP1264852A3 (en) * 2001-06-07 2003-02-12 Montefibre S.p.A. Process for the preparation of polyester resins
JP2005043490A (ja) * 2003-07-24 2005-02-17 Voc Direct:Kk プロジェクタ用の双方向性スクリーンシート
JP2005081486A (ja) * 2003-09-08 2005-03-31 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 研磨パッド
JP2007332298A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Teijin Dupont Films Japan Ltd 二軸配向ポリエステルフィルム
KR20180017144A (ko) 2015-07-10 2018-02-20 도요보 가부시키가이샤 공동 함유 폴리에스테르계 필름 및 그의 제조방법
WO2018159811A1 (ja) * 2017-03-02 2018-09-07 三菱ケミカル株式会社 積層白色フィルムおよび被記録材
JP2018144471A (ja) * 2017-03-02 2018-09-20 三菱ケミカル株式会社 積層白色フィルムおよび被記録材
JP2018144472A (ja) * 2017-03-02 2018-09-20 三菱ケミカル株式会社 積層白色ポリエステルフィルムおよび被記録材
JP2019150955A (ja) * 2018-02-28 2019-09-12 三菱ケミカル株式会社 積層白色ポリエステルフィルムおよび被記録材
CN110325363A (zh) * 2017-03-02 2019-10-11 三菱化学株式会社 层叠白色薄膜和被记录材料
WO2022059580A1 (ja) 2020-09-15 2022-03-24 東洋紡株式会社 空洞含有ポリエステル系フィルム
JP2022100312A (ja) * 2017-03-02 2022-07-05 三菱ケミカル株式会社 積層白色フィルムおよび被記録材
JP2022105332A (ja) * 2017-03-02 2022-07-13 三菱ケミカル株式会社 積層白色ポリエステルフィルムおよび被記録材

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001049001A (ja) * 1999-08-05 2001-02-20 Mitsubishi Polyester Film Copp 微細気泡含有ポリエステルフィルム
JP2001226508A (ja) * 2000-02-17 2001-08-21 Toray Ind Inc 低密度熱可塑性樹脂シートおよびその製造方法
JP2001254024A (ja) * 2000-03-09 2001-09-18 Techno Polymer Co Ltd 再生プラスチック材料の製造方法
JP2002105232A (ja) * 2000-09-27 2002-04-10 Toray Ind Inc 白色ポリエステルフィルム
EP1264852A3 (en) * 2001-06-07 2003-02-12 Montefibre S.p.A. Process for the preparation of polyester resins
JP2005043490A (ja) * 2003-07-24 2005-02-17 Voc Direct:Kk プロジェクタ用の双方向性スクリーンシート
JP2005081486A (ja) * 2003-09-08 2005-03-31 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 研磨パッド
JP2007332298A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Teijin Dupont Films Japan Ltd 二軸配向ポリエステルフィルム
US11878495B2 (en) 2015-07-10 2024-01-23 Toyobo Co., Ltd. Cavity-containing polyester film and method for producing same
KR20180017144A (ko) 2015-07-10 2018-02-20 도요보 가부시키가이샤 공동 함유 폴리에스테르계 필름 및 그의 제조방법
US11945201B2 (en) 2015-07-10 2024-04-02 Toyobo Co., Ltd. Cavity-containing polyester film and method for producing same
JP2018144471A (ja) * 2017-03-02 2018-09-20 三菱ケミカル株式会社 積層白色フィルムおよび被記録材
CN110325363A (zh) * 2017-03-02 2019-10-11 三菱化学株式会社 层叠白色薄膜和被记录材料
KR20190125996A (ko) * 2017-03-02 2019-11-07 미쯔비시 케미컬 주식회사 적층 백색 필름 및 피기록재
JP2022100312A (ja) * 2017-03-02 2022-07-05 三菱ケミカル株式会社 積層白色フィルムおよび被記録材
JP2022105332A (ja) * 2017-03-02 2022-07-13 三菱ケミカル株式会社 積層白色ポリエステルフィルムおよび被記録材
CN110325363B (zh) * 2017-03-02 2022-09-06 三菱化学株式会社 层叠白色薄膜和被记录材料
US11766853B2 (en) 2017-03-02 2023-09-26 Mitsubishi Chemical Corporation White laminated film and recording material
JP2018144472A (ja) * 2017-03-02 2018-09-20 三菱ケミカル株式会社 積層白色ポリエステルフィルムおよび被記録材
WO2018159811A1 (ja) * 2017-03-02 2018-09-07 三菱ケミカル株式会社 積層白色フィルムおよび被記録材
JP2019150955A (ja) * 2018-02-28 2019-09-12 三菱ケミカル株式会社 積層白色ポリエステルフィルムおよび被記録材
WO2022059580A1 (ja) 2020-09-15 2022-03-24 東洋紡株式会社 空洞含有ポリエステル系フィルム
KR20230056044A (ko) 2020-09-15 2023-04-26 도요보 가부시키가이샤 공동 함유 폴리에스테르계 필름

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11116716A (ja) 白色ポリエステルフイルム
JP3087573B2 (ja) 二軸延伸ポリエステルフィルム
EP0795399A1 (en) Laminated polyester film
JP3360466B2 (ja) 白色フィルム
EP1393898B1 (en) White laminate polyester film and receiving sheet for thermal transfer recording using it
JPH1112377A (ja) 微細空洞含有ポリエステル系フィルム
EP1114733B1 (en) Polyester film for ink image receiving substrate and ink image receiving substrate
US6136420A (en) Laminated polyester film
JP2002500971A (ja) 顔料含有量の低いポリエステルフィルムおよびその製造方法
JP4006792B2 (ja) 感熱転写受像シート用白色ポリエステルフイルムおよびその製造方法
JP3254938B2 (ja) ポリエステル組成物およびそれからなる成形品
JP3580017B2 (ja) ポリエステル組成物およびそれからなる成形品
JP4123533B2 (ja) 白色ポリエステルフイルム
JPH08244188A (ja) 白色ポリエステルフィルム
JP4178570B2 (ja) 積層白色ポリエステルフィルム
JPH10101912A (ja) ポリエステル組成物およびそれからなる成形品
JPH07323511A (ja) 積層ポリエステルフィルム
JP2876651B2 (ja) 帯電防止性白色ポリエステルフィルム
JP2910091B2 (ja) 白色ポリエステルフィルム及びその製造方法
JPH09239883A (ja) 微細気泡含有積層ポリエステルフイルム及び当該フイルムから成るカラープリンター用受像紙
JP2792123B2 (ja) 白色ポリエステルフィルム
JP2007203567A (ja) 白色積層ポリエステルフィルム
JP3921794B2 (ja) 白色ポリエステルフィルム
JPH10237275A (ja) ポリエステル組成物およびそれからなる成形品
JP2907110B2 (ja) 積層白色ポリエステルフィルムの製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050913

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060425

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060919