JPH1112377A - 微細空洞含有ポリエステル系フィルム - Google Patents

微細空洞含有ポリエステル系フィルム

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JPH1112377A
JPH1112377A JP17216597A JP17216597A JPH1112377A JP H1112377 A JPH1112377 A JP H1112377A JP 17216597 A JP17216597 A JP 17216597A JP 17216597 A JP17216597 A JP 17216597A JP H1112377 A JPH1112377 A JP H1112377A
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靖 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可撓性、強度、耐熱性に優れ、かつ軽量化さ
れた微細空洞含有ポリエステル系フィルムを提供する。 【解決手段】 ポリエステルに該ポリエステルに非相溶
の熱可塑性樹脂を少なくとも1種以上混合した重合体混
合物を2軸延伸・熱処理することによって得られる見か
け比重 1.0〜0.3 の微細空洞含有ポリエステル系フィル
ムであって、微細空洞含有層(A層)の少なくとも片面
もしくは層の内部に微細空洞を実質的に含有しないポリ
エステル層(B層)が接合されてなり、B層の厚みがフ
ィルム全体厚みの5%以上30%未満であることを特徴と
する微細空洞含有ポリエステル系フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種印刷用記録
体、電子写真方式、インクジェット方式、感熱方式、熱
転写方式、昇華転写方式等の各種プリンター用記録体、
ラベル、カード、建材用印刷材、断熱材、光反射材、軟
包材、硬包材、畜電器用電気絶縁材、電動機用電機絶縁
材、電気絶縁テープ、プリント配線基板、フレキシブル
プリント配線基板、プリプレグ用基材として有用で、フ
ィルムとしての十分な強度を有し、きめ細かい空洞を多
数含有する均質な微細空洞含有ポリエステル系フィルム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂を主原料とする紙代換物である
合成紙は、天然パルプを主原料とする紙に比べて耐水
性、吸湿性、寸法安定性、表面光沢、印刷物の光沢性や
鮮明性、機械的強度等に優れている。そのため、近年そ
の特徴を活かして様々な用途展開がすすめられている。
合成紙の主原料としては、ポリオレフィン系樹脂やポリ
エステル系樹脂が挙げられるが、なかでもポリエチレン
テレフタレートに代表されるポリエステル系樹脂は、耐
熱性が高く、かつ腰が強いといった合成紙としての重要
な要求特性を備えているので、現状でもかなり広範囲に
利用されている。また、天然パルプを主原料とする紙の
代替だけでなく、合成樹脂繊維、ガラス繊維、金属繊
維、天然繊維等を使用した布織布素材の使用されている
分野、例えば、断熱材や電気絶縁材料等の分野でもその
優れた特性が期待されている。
【0003】ポリエステル系樹脂を主原料とし、天然紙
に似た機能を備えたフィルムを得る方法として現在最も
有効とされているのは、ポリエステル系樹脂フィルムの
内部に微細な空洞を無数に形成し、それによりフィルム
自体に適度の柔軟性を与え、軽量化出来るとともに、優
れた筆記性や鮮明な印刷・転写性を与える方法である。
このフィルム内部に空洞を形成する手段としては、ポリ
エステル樹脂に対して非相溶の樹脂を空洞形成剤として
原料樹脂中に混合せしめ、フィルム上に形成した後これ
を延伸する事により樹脂界面に空洞を発生させる方法で
ある。
【0004】この空洞形成のために用いられる空洞形成
剤としては、ポリプロピレン樹脂やポリメチルペンテン
樹脂(特開昭49-34755号公報)に代表されるポリオレフ
ィン系樹脂、またポリスチレン系樹脂(例えば特公昭49
-2016 号公報、特公昭54-29550号公報等)等が提案され
ている。
【0005】この中でも、ポリオレフィン系樹脂、特に
ポリメチルペンテンは優れた空洞形成能を有しており、
フィルムを軽量化するという点では非常に優れている。
その反面、ポリエステルに対する相溶性の悪さゆえに、
空洞形成剤がポリエステル中に粗粒分散してしまい、空
洞の大きさも非常に大きなものとなってしまう。そし
て、空洞が大きいこととポリエステル自身の腰強さがあ
いまって、フィルムの可撓性が著しく低下してしまうと
いう問題点があった。この問題は、フィルムの製造工程
や加工工程、あるいは印刷物等の最終製品の取り扱い時
に顕在化し、ほんの少しフィルムを撓ませただけでフィ
ルムが折れ曲がってしまう、或いはフィルム表面に折れ
シワが容易に生じるといった問題を生じる。可撓性は、
合成樹脂フィルムの極めて優れた特性の一つであり、こ
の特性を失うということは致命的な欠陥である。
【0006】一方、ポリスチレン系樹脂は、ポリオレフ
ィン系樹脂に比べるとポリエステル系樹脂に対する非相
溶性の程度が低い等の理由により、空洞形成剤の微細分
散が可能となり、きめ細かい空洞を多数形成させること
が可能となる。そのため、ポリオレフィン系樹脂の致命
的な欠陥であったフィルムの可撓性の低下を最小限とす
ることが可能となる。しかし、フィルムを延伸する際に
空洞形成剤がフィルム厚み方向につぶれやすく、空洞の
成長が阻害される結果、空洞形成能が劣り、フィルムを
軽量化するという点では不十分であるという欠点があっ
た。
【0007】これに対し、ポリオレフィン系樹脂の優れ
た空洞形成能を維持し、かつポリエステル中への分散性
を向上させる方法もいくつか提案されている。例えばポ
リエステル中に界面活性剤(特公平7-17779 )やポリエ
チレングリコール(特開平2-235942)あるいはポリエー
テルエステル共重合体(特開平4-264141)を併用添加す
る方法等である。
【0008】しかしながら、これらの方法でポリオレフ
ィン系樹脂を微分散化するには限界があり、ポリスチレ
ン系樹脂と同等の微分散性を得ることは困難である。ま
た、その他の特性(例えばフィルムの強度や白色度)を
損なうことなく、安定した微分散効果を得ることは極め
て困難であった。
【0009】つまり、界面活性剤を添加する方法では、
界面活性剤の不十分な耐熱性のために、メルトラインで
変質を生じ、安定した微分散効果が得られない。
【0010】また、ポリエーテル系の樹脂を添加する方
法では、ポリエーテルが極めて熱劣化しやすいため、原
料の乾燥工程や樹脂のメルトラインあるいはフィルム屑
を回収してリサイクリングする工程でポリエーテルの分
解を生じる。ポリエーテルの分解は、ポリオレフィン系
樹脂の微分散化効果のバラツキをもたらすだけでなく、
ポリエステルの分子量を低下させてフィルム強度を著し
く低下させる原因となったり、フィルムを黄色く着色す
るという問題、更にはアルデヒドの生成による刺激臭な
どの問題を生じる。
【0011】また、上記の方法によって空洞の含有率を
増加させていくと、ポリエステルフィルムに特有の優れ
た力学特性や耐熱特性が失われるだけでなく、生産性も
低下し、特に比重が1.0を下回る領域、さらには0.
7を下回る領域では品質低下だけでなく、実質的に工業
生産が不可能なのが現状である。この様に、従来の技術
においては、ポリオレフィン系樹脂、特にポリメチルペ
ンテンの優れた空洞形成能とポリスチレン系樹脂の優れ
た可撓性とを併せ持ち、かつ優れた耐熱性を有する微細
空洞含有ポリエステル系フィルムは得られていないだけ
でなく、特に低比重領域では工業生産も不可能である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、軽量性
と可撓性とを併せ持ち、かつ優れた力学特性と耐熱性を
有する微細空洞含有ポリエステル系フィルムを提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決すること
が出来た本発明の微細空洞含有ポリエステル系フィルム
は、ポリエステルに該ポリエステルに非相溶の熱可塑性
樹脂を少なくとも1種以上混合した重合体混合物を2軸
延伸・熱処理することによって得られる見かけ比重が0.
3〜1.0の微細空洞含有ポリエステル系フィルムであっ
て、微細空洞含有層(A層)の少なくとも片面もしくは
層の内部に微細空洞を実質的に含有しないポリエステル
層(B層)が接合されてなり、B層の厚みがフィルム全
体厚みの5%以上30%未満である点に要旨を有するもの
である。さらには、ポリエステルに非相溶の熱可塑性樹
脂として、少なくともポリスチレン系樹脂とポリメチル
ペンテン系樹脂およびポリプロピレン系樹脂を含有し、
ポリスチレン系樹脂の含有量(a重量%)とポリメチル
ペンテン系樹脂もしくは環状オレフィン−エチレン共重
合体系樹脂の含有量(b重量%)およびポリプロピレン
系樹脂の含有量(c重量%)が以下の関係、即ち0.0
1≦a/(b+c)≦1、c/b≦1、5≦a+b+c
≦30を満足する事によって上記課題をより完全に達成
しうるものである。
【0014】以下、本発明の構成成分について以下、順
次説明する。まず、本発明に用いられるポリエステルと
は、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボ
ン酸のごとき芳香族ジカルボン酸又はそのエステルとエ
チレングリコール、ジエチレングリコール、1、4−ブ
タンジオール、ネオペンチルグリコールのごときグリコ
ールとを重縮合させて製造されるポリエステルである。
これらのポリエステルは芳香族ジカルボン酸とグリコー
ルとを直接反応させる方法のほか、芳香族ジカルボン酸
のアルキルエステルとグリコールとをエステル交換反応
させた後重縮合させるか、あるいは芳香族ジカルボン酸
のジグリコールエステルを重縮合させるなどの方法によ
って製造することができる。かかるポリエステルの代表
例としてはポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン
ブチレンテレフタレートあるいはポリエチレン−2、6
−ナフタレートなどが挙げられる。このポリエステルは
ホモポリマーであってもよく、第三成分を共重合したも
のであっても良い。いずれにしても本発明においては、
エチレンテレフタレート単位、ブチレンテレフタレート
単位あるいはエチレン−2、6−ナフタレート単位が7
0モル%以上、好ましくは80モル%以上、更に好まし
くは90モル%以上であるポリエステルが好ましい。
【0015】次に、本発明を特徴付ける成分であるポリ
エステルに非相溶の熱可塑性樹脂(以下空洞形成剤と略
記することがある)としては、ポリスチレン系樹脂のほ
か、ポリメチルペンテン系樹脂及びポリプロピレン系樹
脂が好ましく用いられる。そして、ポリスチレン系樹脂
と特定のポリオレフィン系樹脂とを特定の比率で混合し
て用いることによって、軽量性と可撓性とを併せ持ち、
かつ優れた耐熱性を有する微細空洞含有ポリエステル系
フィルムを得る事ができる。
【0016】一方、空洞形成剤としてポリスチレンを単
独で用いた場合には、前述したようにフィルムの可撓性
という点では優れたフィルムが得られるが、ポリオレフ
ィン系樹脂を空洞形成剤として用いた場合と比較する
と、軽量性という点で限界がある。
【0017】本発明におけるポリスチレン系樹脂の含有
量(a重量%)は、ポリメチルペンテン系樹脂の含有量
(b重量%)およびポリプロピレン系樹脂の含有量(c
重量%)に対して、0.01≦a/(b+c)≦1の関
係を満足する事が優れた特性の空洞含有フィルムを得る
為に好ましい。そして、ポリスチレン系樹脂の含有量を
前記範囲とすることによって、フィルム中に空洞形成剤
を微分散させることが可能となり、フィルムの可撓性を
確保しつつ、十分な軽量化が可能となる。そして、上記
範囲よりポリスチレン系樹脂の含有量が少ない場合に
は、ポリスチレン系樹脂によるポリオレフィン系樹脂
(ポリプロピレン系樹脂およびポリメチルペンテン系樹
脂)に対する分散効果が不安定となり、フィルムのムラ
や可撓性が不良となる。逆に上記範囲よりポリスチレン
系樹脂の含有量が多い場合には、十分な軽量化効果が得
られなくなる。
【0018】ポリスチレン系樹脂の含有量は、上記の範
囲内で任意に調節することが可能であるが、0.1≦a
/(b+c)≦0.5の範囲がより好ましい。これは、
ポリスチレン系樹脂の含有量をこの範囲内とすることに
よって、より容易にフィルムを軽量化できるからであ
る。
【0019】本発明の微細空洞含有ポリエステル系フィ
ルムは、ポリスチレン系樹脂のほか、ポリオレフィン系
樹脂として、ポリメチルペンテン系樹脂及びポリプロピ
レン系樹脂が特に好ましく用いられる。そして、ポリオ
レフィン系樹脂としてポリプロピレン系樹脂を単独で用
いた場合には、フィルムの軽量化効果はほとんど発現し
ない。
【0020】一方、ポリオレフィン系樹脂としてポリメ
チルペンテン系樹脂を単独で用いた場合には、フィルム
を軽量化することは比較的容易である。しかし、フィル
ム中でのポリメチルペンテン系樹脂もしくは環状オレフ
ィン−エチレン共重合体系樹脂の分散ムラが発現し、フ
ィルム表面にキャンバス地状のムラを呈する。尤も、ポ
リスチレン系樹脂の含有量をポリメチルペンテン系樹脂
の含有量より多くすればキャンバス地状ムラは大幅に低
減されて実用範囲内となるが、この場合本発明の軽量化
効果は得られない。
【0021】本発明の微細空洞含有ポリエステル系フィ
ルムでは、ポリオレフィン系樹脂としてポリメチルペン
テン系樹脂とポリプロピレン系樹脂とを併用して用いる
ことによって、ポリオレフィン系樹脂としてポリメチル
ペンテン系樹脂を単独で用いた場合に匹敵する軽量化効
果を得つつ、優れた均一性を得ることができるので特に
好ましい。
【0022】上記の効果が得られるポリメチルペンテン
系樹脂とポリプロピレン系樹脂との混合比率は、それぞ
れの樹脂の含有量をb重量%およびc重量%としたと
き、c/b≦1の範囲である必要があり、好ましくは
0.01≦c/b≦0.5、特に好ましくは0.1≦c
/b≦0.5である。そして、ポリプロピレン系樹脂を
微量混合することにより、所期の目的を達成することが
出来る。逆に、混合比率が1を超える場合にはポリメチ
ルペンテン系樹脂の軽量化効果を大きく損なってしま
う。
【0023】本発明のポリスチレン系樹脂とは、ポリス
チレン構造を基本構成要素として含む熱可塑性樹脂を指
し、アタクティックポリスチレン、シンジオタクティッ
クポリスチレン、アイソタクティックポリスチレン等の
ホモポリマーの外、その他の成分をグラフトあるいはブ
ロック共重合した改質樹脂、例えば耐衝撃性ポリスチレ
ン樹脂や変性ポリフェニレンエーテル樹脂等、更にはこ
れらのポリスチレン系樹脂と相溶性を有する熱可塑性樹
脂例えばポリフェニレンエーテルとの混合物を含む。
【0024】また、本発明におけるポリメチルペンテン
系樹脂とは、80モル%以上、好ましくは90モル%以
上が4−メチルペンテン−1から誘導される単位を有す
るポリマーであり、他の成分としてはエチレン単位、プ
ロピレン単位、ブテン−1単位、3−メチルブテン−1
等からの誘導単位が例示される。
【0025】かかるポリメチルペンテンのメルトフロー
レートは200g/10分以下であることが好ましく、
更に好ましくは30g/10分以下、特に好ましくは1
0g/10分以下である。これは、メルトフローレート
が200g/10分を超える場合には、フィルムの軽量
化効果を得にくくなるからである。
【0026】また、本発明におけるポリプロピレン系樹
脂としては、アイソタクティックポリプロピレン、シン
ジオタクティックポリプロピレン等のホモポリマーの
外、その他の成分をグラフトあるいはブロック共重合し
た改質樹脂も含まれる。
【0027】本発明は以上の成分を特に好ましく用いる
ものであるが、空洞形成剤として、他の樹脂を併用する
事も可能である。この場合添加可能な樹脂としては、例
えばポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリオレフィン系
樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リスルホン系樹脂、セルロース系樹脂、ポリフェニレン
サルファイド系樹脂、環状オレフィン−エチレン共重合
体系樹脂、環状オレフィン系ポリマーあるいはその開環
重合物などがあげられるが、これらに制限されるもので
はない。
【0028】これらの空洞形成剤すなわちポリエステル
に非相溶な熱可塑性樹脂のポリエステルに対する混合量
は、目的とする空洞の量によって異なってくるが、フィ
ルム全体に対して5〜30重量%の範囲とすることがで
きる。5重量%未満では、空洞の生成量を多くすること
に限界がある。また、20重量%以上では、フィルムの
延伸性が著しく損なわれ、また耐熱性や強度、腰の強さ
が損なわれる現象が発現し易くなる。
【0029】この現象を有効に防止し、フィルムの軽量
性と力学的特性、耐熱性を両立するために、フィルムを
2層以上の複層構造化する事が有効であり、特に空洞形
成剤添加量15重量%以上、もしくは見かけ比重0.8以
下の領域では複層構造によってのみ軽量化と力学的特
性、耐熱性を両立する事が可能となる。上記目的は空洞
形成剤を実質的に含有しない、したがって、微細空洞を
実質的に含有しないポリエステル層を微細空洞含有層に
接合する事によって達成される。接合の構造としては該
ポリエステル層をフィルムの片面に接合するか、フィル
ムの中心部に配置し、その両面に微細空洞含有層を接合
する構造、もしくは、微細空洞含有層を中心部に配置
し、その両面に該ポリエステル層を接合する方法が挙げ
られる。
【0030】複層構造をを形成する方法としては、共押
し出し法が好んで用いられる。これは、フィルム製膜工
程の延伸性を向上するためには未延伸フィルムの段階で
複層構造を形成する共押し出し法のみが有効に効果を発
揮するからである。
【0031】かかる実質的に微細空洞を含有しないポリ
エステル層の厚みは、力学的強度や耐熱性を維持し、フ
ィルム製膜時の延伸性を担保する観点からは、フィルム
全体厚みの5%以上とすることが好ましい。一方、スキ
ン層厚みの上限は、フィルム全体の軽量性を確保するた
めに、フィルム全体厚みの30%以下とすることが好ま
しい。
【0032】本発明の微細空洞含有ポリエステル系フィ
ルムの軽量性は任意であるが、本発明の効果が有効に発
揮可能な範囲として、見かけ比重は0.3〜1.0の範囲で
あることが好ましい。これは、見かけ比重がこの領域を
外れると、フィルムが強度不足となったり、可撓性が不
十分になったり、クッション性や柔軟性など、空洞形成
即ち軽量化によって与えられる特性が有効に発揮されな
くなるからである。
【0033】実質的に空洞を含有しない層を形成するポ
リエステルはテレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン
ジカルボン酸のごとき芳香族ジカルボン酸又はそのエス
テルとエチレングリコール、ジエチレングリコール、
1、4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコールのご
ときグリコールとを重縮合させて製造されるポリエステ
ルである。これらのポリエステルは芳香族ジカルボン酸
とグリコールとを直接反応させる方法のほか、芳香族ジ
カルボン酸のアルキルエステルとグリコールとをエステ
ル交換反応させた後重縮合させるか、あるいは芳香族ジ
カルボン酸のジグリコールエステルを重縮合させるなど
の方法によって製造することができる。かかるポリエス
テルの代表例としてはポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレンブチレンテレフタレートあるいはポリエチレ
ン−2、6−ナフタレートなどが挙げられる。このポリ
エステルはホモポリマーであってもよく、第三成分を共
重合したものであっても良い。いずれにしても本発明に
おいては、エチレンテレフタレート単位、あるいはエチ
レン−2、6−ナフタレート単位が70モル%以上、好
ましくは80モル%以上、更に好ましくは90モル%以
上であるポリエステルが最も好ましく用いられる。
【0034】また、フィルム中には、隠蔽性等を向上さ
せるため、ポリエステル中あるいは空洞形成剤中に、無
機または有機の粒子を必要に応じて添加してもよい。添
加可能な粒子としては、シリカ、カオリナイト、タル
ク、炭酸カルシウム、ゼイライト、アルミナ、硫酸バリ
ウム、カーボンブラック、酸化亜鉛、酸化チタン、硫化
亜鉛、有機白色顔料等が例示されるが特に限定されるも
のではない。
【0035】本発明の微細空洞含有ポリエステル系フィ
ルムの製造方法は任意であり、特に制限されるものでは
ないが、上記組成からなる混合物をフィルム状に成形し
て未延伸フィルムとした後、該未延伸フィルムを延伸す
るという一般的な方法を用いる事が出来る。
【0036】未延伸シートを延伸・配向処理する条件
は、空洞の生成と密接に関係する。以下では、最も好ん
で用いられる逐次2軸延伸方法、特に未延伸シートを長
手方向次いで幅方向に延伸する方法を例にとり、延伸・
配向条件を説明する。まず、第1段の縦延伸工程では、
周速が異なる2本あるいは多数本のロール間で延伸す
る。このときの加熱手段としては、加熱ロールを用いる
方法でも非接触の加熱方法を用いる方法でもよく、それ
らを併用してもよい。ただし、非相溶性樹脂界面に空洞
を多数発現させるためには、延伸温度をポリエステルの
2次転移温度Tg+50℃以下で、3〜5倍に延伸する。
次いで1軸延伸フィルムをテンターに導入し、幅方向に
ポリエステルの融点Tm−10℃以下の温度で、 2.5〜5
倍に延伸する。
【0037】このようにして得られた2軸延伸フィルム
に対し、必要に応じて熱処理を施す。熱処理はテンター
中で行うのが好ましく、ポリエステルの融点Tm−50℃
〜Tmの範囲で行うのが好ましい。
【0038】また、本発明の微細空洞含有ポリエステル
系フィルムは、少なくともそのいずれか一方の表面に塗
布層を有していても構わない。そして、塗布層を設ける
ことにより、インキやコーティング剤などの塗れ性や接
着性を改良することができる。塗布層を構成する化合物
としては、ポリエステル系樹脂が好ましいが、この他に
も、ポリウレタン樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、ア
クリル系樹脂などの通常のポリエステルフィルムの接着
性を向上させる手段として開示されている化合物等が適
用可能である。
【0039】また塗布層を設ける方法としては、グラビ
アコート方式、キスコート方式、ディップ方式、スプレ
イコート方式、カーテンコート方式、エアナイフコート
方式、ブレードコート方式、リバースロールコート方式
など通常用いられている方法が適用できる。塗布する段
階としては、フィルムの延伸前に塗布する方法、縦延伸
後に塗布する方法、配向処理の終了したフィルム表面に
塗布する方法などのいずれの方法も可能である。
【0040】このようにして得られた微細空洞含有ポリ
エステル系フィルムは、フィルムの可撓性と軽量性とを
高度なレベルで両立する。更に、ポリオレフィン系樹脂
の分散剤として界面活性剤やポリエーテル系樹脂を必要
としないため、耐熱性にも優れており、自己回収原料を
再使用しても色調の変化が小さく、フィルム製造の安定
性にも優れている。自己回収原料を再使用する場合の好
ましい使用比率は、5〜50重量%である。
【0041】
【実施例】次に本発明の実施例および比較例を示す。本
発明に用いる測定・評価方法を以下に示す。
【0042】1)見かけ比重 フィルムを10cm×10cmの正方形に正確に切り出
し、その厚みを50点測定して平均厚みt(単位μm)
を求める。次にサンプルの重量を0.1mgまで測定
し、w(単位g)とする。そして、下式によって見かけ
比重を計算した。 見かけ比重(−)=(w/t)×100
【0043】2)フィルムの可撓性 フィルムを長さ5cm、幅1cmの短冊状に切り取り、
直径2mmのステンレス棒に巻き付け、しごく。その後
サンプルを再度伸ばし、実体顕微鏡を用いて表面に発生
した折れシワの状態を観察した。
【0044】3)フィルムの破断強度 JIS C−2318に準じ評価した。
【0045】実施例1 原料として、極限粘度0.64のポリエチレンテレフタレー
ト樹脂70重量%にメルトフローインデックス 2.0のポ
リスチレン樹脂(三井東圧株式会社製トーポレックス57
0-57U )3重量%、メルトフローインデックス 1.7のポ
リプロピレン樹脂(三井東圧株式会社製ノーブレンFO-5
0F)6重量%、メルトフローインデックス8のポリメチ
ルペンテン樹脂(三井石油化学株式会社製TPX,DX
−845)21重量%をペレット混合し、2軸押し出し
機に供給して十分に混練りし、ストランドを水中キャス
トして冷却した後、ストランドカッターで切断し、空洞
形成剤を含有するマスターペレット(A)を作製した。
【0046】得られたマスターペレットを熱風乾燥(1
70℃×3時間)した後、マスターペレット60重量
%、同様に熱風乾燥した固有粘度0.62のポリエチレンテ
レフタレート樹脂38重量%、平均粒径 0.3μm (電顕
法)のアナタース型二酸化チタン(富士チタン株式会社
製TA-300)2重量%を混合し、フィルムの原料とした。
【0047】この原料をフィルムコア層の原料として用
い、別途極限粘度0.64のポリエチレンテレフタレート樹
脂をスキン層原料として用いた。そしてコア層原料を2
軸押し出し機に供給するとともに、スキン層原料をベン
ト式2軸押出機に供給し、フィードブロックに供給して
コア層の両面にスキン層をを結合した。このとき、スキ
ン層原料とコア層原料の体積比が1対4となるように、
ギアポンプを用いて吐出量を制御した。次いでTダイを
用いて30℃に調節された冷却ドラム上に押し出し、厚み
約630μm の未延伸シートを作成した。引き続き、得
られた未延伸シートを加熱ロールを用いて86℃に加熱
し、ロール間で 3.4倍の縦延伸を行った。引き続きテン
ターで120℃に加熱して 3.7倍に横延伸し、幅固定し
て 230℃で5秒間の熱処理を施し、更に 220℃で幅方向
に4%緩和させることにより、厚み75μm の微細空洞含
有ポリエステル系フィルムを得た。
【0048】比較例1 未延伸シートの作成においてポリエチレンテレフタレー
トのスキン層を積層しなかった以外は実施例1と同様に
して微細空洞含有ポリエステルフィルムを得た。
【0049】実施例2 未延伸シートの作成においてスキン層原料をポリエチレ
ンナフトエートにした以外は実施例1と同様にして微細
空洞含有ポリエステルフィルムを得た。
【0050】実施例3 実施例1においてコア層に用いたフィルム原料をスキン
層に使用し、ポリエチレンテレフタレートをコア層に使
用し、スキン層原料とコア層原料の体積比を9対1とし
た以外は実施例1と同様にして微細空洞含有ポリエステ
ルフィルムを得た。
【0051】実施例4、比較例2、3 マスターペレットの組成及びフィルムの組成を、それぞ
れ表1及び表2に示した通りに変更し、2軸延伸後のフ
ィルム厚みが75μm となるように未延伸シートの厚みを
調節すること以外は、実施例1と同様の方法によりフィ
ルムを作製した。
【0052】このようにして得られたフィルムの特性を
表1に示す。
【0053】表1から、以下のように考察することが出
来る。まず、本発明の構成用件を満足する実施例1およ
び実施例2では、低比重であるにも関わらず十分な可撓
性と強度が得られ、安定して生産出来ることが分かる。
また、低比重化を更に進めた実施例3、4においても安
定して製膜可能な事が分かる。
【0054】これに対し、本発明の必須成分である微細
空洞を含有しない層を持たない場合には、フィルムの低
比重化により、可撓性に劣り、破断も起こり易くなる。
(比較例1)また、空洞形成剤の混合比率が本発明の適
正範囲を逸脱する場合は十分な低比重化が達成できなか
ったり、(比較例2)空洞形成剤の分散不良によると推
定される表面の斑が発生し、微細空洞含有ポリエステル
フィルムとして満足な品質が得られないことが分かる。
【0055】
【発明の効果】本願発明によると可撓性、強度、表面状
態が良好なフィルムを安定的に得ることができ、かつ前
記フィルムは種々の用途に好適なことがわかる。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 67/02 C08L 67/02 (72)発明者 谷口 主積 大阪府大阪市北区堂島浜二丁目2番8号 東洋紡績株式会社本社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルに該ポリエステルに非相溶
    の熱可塑性樹脂を少なくとも1種以上混合した重合体混
    合物を2軸延伸・熱処理することによって得られる見か
    け比重が 0.3〜1.0 の微細空洞含有ポリエステル系フィ
    ルムであって、微細空洞含有層(A層)の少なくとも片
    面もしくは層の内部に微細空洞を実質的に含有しないポ
    リエステル層(B層)が接合されてなり、B層の厚みが
    フィルム全体厚みの5%以上30%未満であることを特徴
    とする微細空洞含有ポリエステル系フィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のB層がポリエチレンテレ
    フタレートを主成分として構成される事を特徴とする微
    細空洞含有ポリエステル系フィルム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のB層がポリエチレンナフ
    トエートを主成分として構成される事を特徴とする微細
    空洞含有ポリエステル系フィルム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のA層中に含まれるポリエ
    ステルに非相溶の熱可塑性樹脂として、少なくともポリ
    スチレン系樹脂とポリメチルペンテン系樹脂およびポリ
    プロピレン系樹脂を含有し、ポリスチレン系樹脂の含有
    量(a重量%)とポリメチルペンテン系樹脂もしくは環
    状オレフィン−エチレン共重合体系樹脂の含有量(b重
    量%)およびポリプロピレン系樹脂の含有量(c重量
    %)が以下の関係を満足することを特徴とする微細空洞
    含有ポリエステル系フィルム。 0.01≦a/(b+c)≦1 c/b≦1 5≦a+b+c≦30
  5. 【請求項5】 請求項1記載の微細空洞含有ポリエステ
    ル系フィルムの見かけ比重が0.3〜0.7であること
    を特徴とする微細空洞含有ポリエステル系フィルム。
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