JPH11115460A - 自動車の暖房または空調装置 - Google Patents
自動車の暖房または空調装置Info
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- JPH11115460A JPH11115460A JP10207079A JP20707998A JPH11115460A JP H11115460 A JPH11115460 A JP H11115460A JP 10207079 A JP10207079 A JP 10207079A JP 20707998 A JP20707998 A JP 20707998A JP H11115460 A JPH11115460 A JP H11115460A
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Abstract
能としかつ多数の空調ゾーンへ異なる温調された空気を
供給可能の空調装置。 【解決手段】 加熱体と、夫々加熱体の側方を迂回し案
内される少くも2つの冷気通路26と28と、流れ方向
において加熱体に連続して設置の個々の混合室とを有
し、その混合室内で制御部材30、32と36〜40に
より夫々所定温に混合可能であり、そこから関連の空調
ゾーンへ供納可能な自動車の暖房または空調装置であ
る。各混合室50〜56に付属し制御部材30と36、
38:ないし32と40の少くとも2つが設けられてお
り、そのうち第1のものは冷気フラップとし冷気路26
〜28内に配され、第2は加熱体の流出側34に直接配
置制御部材36、38、40として形成されかつ公知の
ジャルージ状に配された多数の薄板44を有している。
Description
念に記載の車両室内の個々の空調ゾーンに独立して温度
制御可能な空気を供給することのできる自動車の暖房ま
たは空調装置、すなわち暖かい空気を発生させる加熱体
と、それぞれ加熱体の側方を迂回して案内される少なく
とも2つの冷たい空気通路と、流れ方向において加熱体
に連続して設けられている空気混合室と、を有し、その
空気混合室が少なくとも1つの分離壁によって個々の混
合室に分割されており、その混合室内で空気が空気流制
御部材によってそれぞれ所定の温度に混合可能であっ
て、そこからそれぞれ少なくとも1つの空気通路を介し
て、そしてそれぞれ少なくとも1つの空気流出ノズルを
介して関連する空調ゾーンへ供給が可能な、自動車の暖
房または空調装置に関するものである。
ら空調システムが知られており、その空調システムによ
れば種々の空調ゾーン、すなわち「前右(助手席)」と
「前左(運転者席)」のゾーン並びに「後部左」と「後
部右」のゾーンへ供給される空気の温度を独立して調節
することができる。そのために空調システムは、それぞ
れ左ないし右の車両半分をまかなう2つの空調装置を有
する。空調装置の各々によって前部領域と後部領域に異
なるように温度調節された空気を供給することができ
る。この空調システムは極めて複雑である。というの
は、同システムがそれぞれ送風機、蒸発器並びに加熱体
とそれに応じた空気導管を備えた2つの空調装置を有す
るからである。従ってこのシステムはそれに応じてコス
ト的に好ましくなく、スペース需要が大きいために空間
の大きい車両にしか使用することができない。
調装置が知られており、それによれば4つの空調ゾーン
をまかなうことができる。この空調装置においては、暖
かい空気と冷たい空気が発生されて、各空調ゾーンへ独
立した通路を介して供給される。それぞれの空調ゾーン
に配置された空気流出開口部の領域に、各空調ゾーンの
ための混合室が設けられており、その中で車両室内へ流
出する直前に暖かい空気と冷たい空気が混合される。こ
の種の空調装置によれば1つだけの送風機、蒸発器並び
に加熱体だけで4つの空調ゾーンをまかなうことはでき
るが、空気通路が多大な組込み空間を必要とする。とい
うのは、各空調ゾーンに空気を供給するために、それぞ
れ混合室へ連通する2つの空気通路を設けなければなら
ないからである。他の欠点は、暖かい空気と冷たい空気
が空気流出ノズルから流出する直前になって初めて混合
されるので、不十分な混合が発生することが多く、空気
流出ノズルから熱い空気質量と冷たい空気質量が並んで
流出してしまうことである。
自動車用の空調装置が知られており、それによれば2つ
の空調ゾーンだけを、すなわち前部領域と後部領域を異
なるように空気調節することができる。蒸発器の下流で
この空調装置は2つに分割されている。各部分領域にお
いて空気フラップを介して空気量が調節され、その空気
量が加熱体を通して暖められ、あるいは加熱体を迂回し
て案内される。暖かい空気と冷たい空気は加熱体の下流
で混合されて、個々の流出ノズルへ供給される。この空
調装置の欠点は、大きな組込み空間を必要とし、かつ良
好な空気混合が保証されないことである。さらに、2つ
のゾーンしか空調できない。
調装置が知られており、その空調装置は左右調節を有す
る。コンパクトな構造を得るために、冷たい空気は熱交
換機の側方を迂回して案内され、熱交換機の後方で暖か
い空気と混合される。すでに構造は比較的コンパクトで
はあるが、この空調装置の組込み空間は、熱交換機の下
流に位置し、混合室への揺動動作を実施する暖かい空気
揺動フラップによって比較的大きくなる。他の欠点は、
冷たい空気と暖かい空気の最適な混合が保証されないこ
とである。というのは、暖かい空気揺動フラップによっ
てそれが開放している状態においても冷たい空気質量と
暖かい空気質量のある程度の分離が行われてしまうから
である。さらにこの空調装置は、2つより多い空調ゾー
ンをまかなうには適していない。
が簡単であって、小さい組込み空間を可能にし、多数の
空調ゾーンへ異なるように温度調節された空気を供給す
ることのできる、改良された暖房または空調装置を提供
することである。組込み空間が小さいにもかかわらず、
この暖房または空調装置においては冷たい空気と暖かい
空気の最適な混合が行われるので、それぞれの空調ゾー
ンにおいて空気流出開口部から流出する空気は束がな
い、すなわち流出する空気は流出断面にわたって一定の
温度を持たなければならない。
ば、請求項1に記載の特徴を有するこの分野の暖房また
は空調装置によって、すなわち各混合室に付属して空気
流制御部材の少なくとも2つが設けられており、そのう
ちの第1のものが冷たい空気フラップとして冷たい空気
通路内に配置されており、第2のものは加熱体の流出側
に直接配置された暖かい空気制御部材として形成されて
おり、その場合に暖かい空気制御部材はそれ自体公知の
ジャルージ状に配置された多数の薄板を有し、その薄板
がその閉鎖位置においてそれぞれの混合室に関連する、
加熱体の流出側の部分領域を覆うことによって解決され
る。
して空気流制御部材の少なくとも2つが設けられてお
り、そのうちの第1のものが冷たい空気フラップとして
冷たい空気通路内に配置されており、その第2のものが
加熱体の流出側に直接配置された暖かい空気制御部材と
して形成されている場合には、冷たい空気流と暖かい空
気流を互いに分離して調節することができ、それによっ
てそれぞれの混合室内で空気の最適な温度調節が可能に
なる。さらに、本発明によれば暖かい空気制御部材はそ
れ自体公知の(たとえばDE4119474から)ジャ
ルージ状に配置された多数の薄板から形成されており、
その薄板がその閉鎖位置においてそれぞれの混合室に関
連する、加熱体の流出側の部分領域を覆う。暖かい空気
制御部材のこの構成によって、組込み空間を著しく削減
することができる。さらに、このジャルージ状の暖かい
空気制御部材は公知の暖かい空気揺動フラップのように
は混合室内へ突出していないので、加熱体から流出する
暖かい空気と冷たい空気とのさらに良好な混合が保証さ
れる。
暖かい空気制御部材が設けられているので、最も狭い組
込み空間に好ましくは4つの個別の混合室を設けること
ができる。それによって4つの空調ゾーン、たとえば運
転者領域、助手席領域並びに後部領域左と後部領域右を
本発明に基づく暖房または空調装置によってまかなうこ
とができる。
も供給できるようにするために、請求項3によれば、2
つの冷たい空気通路の各々が2分割されている。
の領域に、従って混合室の近傍に配置されており、その
開放位置において空気案内機能を遂行する場合には、冷
たい空気を暖かい空気の方向へ効果的に案内することが
でき、それによってより良好な混合が保証される。さら
に冷たい空気フラップは好ましくは屈曲された形状を有
する。
い空気通路の方向へ開放しており、それによって薄板が
その開放位置において暖かい空気を側方へ、冷たい空気
の方向へ案内すると効果的である。
燃焼エンジンを有する自動車については、加熱体が、エ
ンジン用の冷却手段を貫流させることのできる熱交換機
の他にそれに対して並列に配置された、好ましくはPT
C加熱素子のような電気的な加熱素子を備えた付加加熱
体を有すると効果的である。その場合にはエンジンの暖
機段階においてすでに、ないしは極端に冷たい気候の場
合には常に十分に暖かい空気を車両室内へ供給すること
ができる。
材が互いに結合可能であって、関連する冷たい空気フラ
ップが互いに結合可能である場合には、簡単な方法で本
発明に基づく4つの空調ゾーンのための空調装置から、
2つの空調ゾーンのためだけの暖房または空調装置を形
成することができる。そのためには、該当する暖かい空
気制御部材と冷たい空気フラップを結合するだけで済
み、結合された暖かい空気制御部材と冷たい空気フラッ
プのためのアクチュエータを省くことができる。このよ
うにして本発明に基づく暖房または空調装置は極めて柔
軟に使用することができ、コストを増大させることな
く、従って付加的な構造または新しい工具なしで、2つ
の空調ゾーンしか設けられていない車両にも、4つの空
調ゾーンが設けられている車両にも使用することができ
る。
発明の詳細の一例を説明する。
置10は、図示されていない送風機と、ハウジング12
内に配置された、冷たい空気16を発生させる蒸発器1
4とを有する。流れ方向において蒸発器14の後段に
は、暖かい空気20を発生させる加熱体18が配置され
ている。加熱体18は、自動車の駆動ユニット用の冷却
手段を貫流させることのできる熱交換機22と、選択的
にそれに対して並列に配置された付加加熱体24を有
し、この付加加熱体は好ましくはPTC加熱素子のよう
な電気的な加熱素子を有する。
方に冷たい空気通路26と28が設けられており、これ
らは冷たい空気フラップ30と32を介して閉鎖するこ
とができる。冷たい空気通路26と28は、好ましくは
後述する平面に沿ってそれぞれ2つに分割されている。
に直接連続して暖かい空気制御部材36、38、40が
設けられている。各暖かい空気制御部材は、ジャルージ
状に配置された多数の薄板44を有し、それら薄板は暖
かい空気制御部材の1つを形成するために図示されてい
ない結合部材を介して一緒に平行に揺動することができ
る。暖かい空気制御部材36、38または40の薄板4
4はその閉鎖位置において、加熱体18の流出側34の
関係する部分領域を覆う。
から40に連続して空気混合室45が設けられており、
その中へ加熱体18内で暖められた暖かい空気20と冷
たい空気通路26または28内で加熱体18を迂回して
案内される冷たい空気16が流入して混合され、それに
よって所望の温度を有する空気が得られる。
しくは多数の分離壁46と48によって個々の混合室
に、図示の実施例においては4つの混合室50、52、
54および56に分割されており、図面ではそのうちの
3つだけ、すなわち参照符号50、52と54が見られ
る。混合室50から56の各々に対して暖かい空気制御
部材36から42の1つが設けられており、かつ混合室
50から56の各々に4本の冷たい空気通路の1本が連
通している。従って冷たい空気通路26と28は切断線
II−IIに沿ってそれぞれ2本の冷たい空気通路部分
に分割されており、その場合に冷たい空気通路部分の各
々は冷たい空気フラップ30または32のいずれかによ
って閉鎖可能である。フラップ全体、従って4つの暖か
い空気制御部材と4つの冷たい空気フラップは、制御装
置を介して独立して駆動することができる。このように
して各混合室内の空気温度を独立して調節することがで
きるので、4つの空調ゾーンに異なるように温度調節し
た空気を供給することができる。
くは冷たい空気通路出口27に配置されている。その場
合には冷たい空気フラップ30と32は空気案内機能を
遂行し、それぞれの混合室内へ流入する冷たい空気16
を、暖かい空気制御部材36から42を通り抜ける暖か
い空気20の方向へ案内することができる。この効果
は、図2に冷たい空気フラップ30で示すように、冷た
い空気フラップの効果的に屈曲または湾曲された形状に
よって強化される。同様にして暖かい空気20は、暖か
い空気制御部材36から40の薄板44が側方へ、従っ
て冷たい空気通路26または28へ向かって開放し、図
2に示すように、その開放位置において冷たい空気通路
26または28の方向へ傾斜していることによって、暖
かい空気20が流入する冷たい空気16の方向へ案内さ
れる。
から66が分岐しており、この空気案内通路はそれぞれ
温度調節された混合空気を、該当する空調ゾーンに位置
する、図示されていない流出開口部へ案内する。
(図1)を介して冷たい空気を空気通路62と64を介
して、アーマチュアボードに設けられている中央ノズル
とサイドノズルへ直接供給することができる。
隣接する暖かい空気制御部材、たとえば前部領域と後部
領域のための暖かい空気を制御する暖かい空気制御部材
を、したがってたとえば暖かい空気制御部材36と38
を互いに結合することができる。同時に冷たい空気通路
26ないし28の冷たい空気通路部分の隣接する冷たい
空気フラップを互いに結合することができる。その場合
には結合された暖かい空気制御部材ないし冷たい空気フ
ラップは、それぞれ1つのアクチュエータだけによって
駆動すれば良い。このように結合した場合には、本発明
による暖房または空調装置により左右調節のみが可能と
なる。
ある。
ある。
Claims (8)
- 【請求項1】 暖かい空気(20)を発生させる加熱体
(18)と、 それぞれ加熱体(18)の側方を迂回して案内される少
なくとも2つの冷たい空気通路(26および28)と、 流れ方向において加熱体(18)に連続して設けられて
いる空気混合室(45)と、を有し、その空気混合室が
少なくとも1つの分離壁(46;48)によって個々の
混合室(50から56)に分割されており、その混合室
内で空気が空気流制御部材(30、32と36から4
0)によってそれぞれ所定の温度に混合可能であって、
そこからそれぞれ少なくとも1つの空気通路(58から
66)を介して、そしてそれぞれ少なくとも1つの空気
流出ノズルを介して関連する空調ゾーンへ供給が可能
な、自動車の暖房または空調装置において、 各混合室(50から56)に付属して空気流制御部材
(30と36、38;ないし32と40)の少なくとも
2つが設けられており、そのうちの第1のものが冷たい
空気フラップ(30ないし32)として冷たい空気通路
(26ないし28)内に配置されており、第2のものは
加熱体(18)の流出側(34)に直接配置された暖か
い空気制御部材(36、38、40)として形成されて
おり、その場合に暖かい空気制御部材(36、38、4
0)はそれ自体公知のジャルージ状に配置された多数の
薄板(44)を有し、その薄板がその閉鎖位置において
それぞれの混合室(50、52、54、56)に関連す
る、加熱体(18)の流出側(34)の部分領域を覆う
ことを特徴とする自動車の暖房または空調装置。 - 【請求項2】 空気混合室(45)が4つの個別の混合
室(50から56)に分割されていることを特徴とする
請求項1に記載の暖房または空調装置。 - 【請求項3】 各冷たい空気通路(26と28)が2分
割されており、それによって得られる4本の冷たい空気
通路の各々がそれぞれ混合室(50、52、54、5
6)に連通していることを特徴とする請求項1または2
に記載の暖房または空調装置。 - 【請求項4】 冷たい空気フラップ(30、32)が冷
たい空気通路出口(27)の領域に配置されており、そ
の開放位置において空気案内機能を遂行し、冷たい空気
(16)を暖かい空気(20)の方向へ案内することを
特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の
暖房または空調装置。 - 【請求項5】 冷たい空気フラップ(30)が、屈曲さ
れた形状を有することを特徴とする請求項4に記載の暖
房または空調装置。 - 【請求項6】 暖かい空気制御部材(36から40)が
冷たい空気通路(26または28)の方向へ開放してお
り、薄板(44)がその開放位置において空気案内機能
を遂行し、暖かい空気(20)を側方へ、冷たい空気
(16)の方向へ案内することを特徴とする請求項1か
ら5までのいずれか1項に記載の暖房または空調装置。 - 【請求項7】 加熱体(18)が、自動車の駆動ユニッ
トを冷却する冷却手段を貫流させることのできる熱交換
機(22)と、それに対して並列に配置された、好まし
くは電気的な加熱素子を備えた付加加熱体(24)を有
することを特徴とする請求項1から6までのいずれか1
項に記載の暖房または空調装置。 - 【請求項8】 それぞれ2つの隣接する暖かい空気制御
部材(36と38)並びに2つの隣接する冷たい空気フ
ラップが結合可能であることを特徴とする請求項2から
6までのいずれか1項に記載の暖房または空調装置。
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