JPH1067514A - フォージャサイト型ゼオライトおよびその製造方法 - Google Patents
フォージャサイト型ゼオライトおよびその製造方法Info
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- JPH1067514A JPH1067514A JP8239788A JP23978896A JPH1067514A JP H1067514 A JPH1067514 A JP H1067514A JP 8239788 A JP8239788 A JP 8239788A JP 23978896 A JP23978896 A JP 23978896A JP H1067514 A JPH1067514 A JP H1067514A
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Abstract
子形状有し大きい外部比表面積を有する高ケイバン比の
フォージャサイト型ゼオライトおよびその製造方法の提
供。 【解決手段】 平均粒子径が0.5μm以下で、アスペ
クト比2以上の板状体であるフォージャサイト型ゼオラ
イトおよびその製造方法。
Description
型ゼオライトおよびその製造方法に関し、さらに詳しく
は、ゼオライトの粒子径が非常に小さくて大部分のゼオ
ライトの形状がアスペクト比2以上の板状体である、結
晶化度が高く、かつシリカ/アルミナ比(ケイバン比)
の高いフォージャサイト型ゼオライトおよびその製造方
法に関するものである。
ッキング反応、ハイドロクラッキング反応、その他炭化
水素変換反応などの触媒や吸着剤などに広く利用されて
おり、特に、シリカ/アルミナ モル比(以下、ケイバ
ン比ということがある)が4.5以上のフォージャサイ
ト型ゼオライトは、耐熱性、耐酸性などに優れているた
め、クラッキング触媒やハイドロクラッキング触媒など
に好適である。フォージャサイト型ゼオライトの耐酸
性、耐水熱性、耐熱性などは、ケイバン比(SiO2/
Al2O3モル比)に大きく依存し、ケイバン比が高い程
これらの性質は優れていることが知られている。また、
反応物質の種類によっては、ゼオライトの外部比表面積
が大きいほど高い反応活性を示すことが知られているた
め、小粒子径で大きい外部比表面積を有する高ケイバン
比フォージャサイト型ゼオライトが望まれている。
造には、ゼオライトの結晶化を容易にするために従来よ
り種子を使用する方法が行なわれており、例えば、特開
昭52−94899号公報には、(a)12〜19Na
2O:1〜10Al2O3:12〜19SiO2:220〜
900H2Oなる範囲内のモル組成を有する核発生中心
のスラリーを調製し、(b)該核発生中心を1.2〜8
Na2O:Al2O3:4〜7SiO2:40〜200H2
Oなる範囲内のモル組成を有するゼオライト合成混合物
と混合し、(c)得られる混合物を、結晶化を確実にす
るのに十分な温度並びに時間で加熱し、そして(d)そ
の生成物を洗浄しそして乾燥することを特徴とする、フ
ォージャサイト型ゼオライトの製造方法が記載されてい
る。しかし、この方法では、結晶化度が高く、粒子径が
小さくて大きい外部比表面積を有するフォージャサイト
型ゼオライトを得ることは困難であった。
イトとしては、例えば、特開平2−116614号公報
に、サブミクロンY型ゼオライトおよびその製造法が開
示されているが、該ゼオライトの形状に関する記載はな
い。
化度が高く、粒子径が小さくて特定の粒子形状を有し大
きい外部比表面積を有する高ケイバン比のフォージャサ
イト型ゼオライトを提供することにある。本発明の他の
目的は、特定のSiO2−Al2O3複合酸化物ゾルを原
料に使用し、特定の種子を用いて前述のフォージャサイ
ト型ゼオライトを製造する方法を提供することにある。
子径が0.5μm以下で、アスペクト比2以上の板状体
であるフォージャサイト型ゼオライトに関する。本発明
の第2は、(a)分散質の微粒子が酸化物モル組成比で M2O /Al2O3 =0.8〜3.0 SiO2/Al2O3 =5〜16 (ここで、Mはアルカリ金属を示す)の範囲にある水性
SiO2−Al2O3複合酸化物ゾルと、(b)酸化物モ
ル組成比で M2O /Al2O3 =17±3 SiO2/Al2O3 =17±3 H2O /Al2O3 =200〜3,000 (ここで、Mはアルカリ金属を示す)の範囲にあるゲル
状物を含有しない透明な水溶液と、(c)全Al2O3に
対するアルカリ金属酸化物(M2O/Al2O3)のモル
比が2.3〜3.3の範囲となるように、アルカリ金属
酸化物が不足する場合には不足のアルカリ源を加えて混
合し、(d)得られる混合物を結晶化が生起する温度で
結晶化に充分な時間加熱熟成する、ことを特徴とするフ
ォージャサイト型ゼオライトの製造方法に関する。
イトは、粒子径が非常に小さく、その平均粒子径は0.
5μm以下、通常は0.05〜0.5μm、好ましくは
0.05〜0.45μmの範囲にあり、しかも結晶化度
が高い特徴を有する。平均粒子径が0.5μmよりも大
きいゼオライトでは、外部比表面積が小さくなるので好
ましくない。なお、本発明での平均粒子径は、ゼオライ
ト粒子の電子顕微鏡写真から少なくとも100個の径
(最も長い径)を測定して求められる。フォージャサイ
ト型ゼオライトの形状は、通常、立方体形状であるが、
本発明のフォージャサイト型ゼオライトは、アスペクト
比が2以上の板状体である。そのうちの中心的形状のも
のはどちらかと言えば六角形板状体様のものである。こ
の様な形状は、立方体に成長する中途段階の形状である
と推定される。本発明では、全フォージャサイト型ゼオ
ライトのうち六角形板状体様の形状をもつゼオライトが
50%以上、好ましくは60%以上、更に好ましくは8
0%以上であることが望ましい。
板状の厚さの比(アスペクト比)が2以上、好ましくは
3〜500の範囲にあることが望ましい。
3複合酸化物ゾルは、分散質の微粒子が酸化物モル組成
比で M2O /Al2O3 =0.8〜4.0 好ましくは1.0〜2.0 SiO2/Al2O3 =5〜16 好ましくは8〜11 (ここで、Mはアルカリ金属を示す)の範囲にあり、分
散質濃度が1〜50wt%、好ましくは10〜30wt
%の範囲にあることが望ましい。分散質の微粒子の酸化
物モル組成比が前述の範囲から外れたSiO2−Al2O
3複合酸化物ゾルでは、所望のゼオライトが得られない
ことがある。
化物ゾルは、シリカおよびアルミナを含有する微粒子が
水に分散したゾルであって、分散質濃度を20wt%に
調整した該複合酸化物ゾルを遠心分離機により回転数3
500rpmで10分間処理した際に沈降した固形分量
が0.5vol%以下のものである。
ゾルは、例えば、特開平5−132309号公報に記載
されている方法で製造される。即ち、アルカリ金属、ア
ンモニウムまたは有機塩基の珪酸塩と、アルカリ可溶の
アルミナ化合物とを、それぞれ所定の割合でpH10以
上のアルカリ水溶液中に同時に添加し、この反応液のp
Hを制御せずにコロイド粒子を生成させて、SiO2−
Al2O3複合酸化物ゾルを調製することができる。
合酸化物ゾルの分散質である微粒子は、その平均粒子径
が5〜200nmの範囲にあるのが望ましい。該微粒子
の平均粒子径が5nmより小さい場合には、該複合酸化
物ゾルは安定性が劣ることがあり、また、200nmよ
り大きい場合には、所望のゼオライトが得られないこと
がある。該微粒子の好ましい平均粒子径は10〜100
nmの範囲である。
透明な水溶液(以下種子ということがある)は、酸化物
モル組成比で M2O /Al2O3 =17±3 好ましくは16±2 SiO2/Al2O3 =17±3 好ましくは17±2 H2O /Al2O3 =200〜3,000 好ましくは200〜2,000 とくに好ましくは300〜1,000 (ここで、Mはアルカリ金属を示す)の範囲にあるシリ
カ源、アルミナ源およびアルカリ源との液状反応混合物
を、好ましくは10〜60℃の温度、さらに好ましく
は、20〜40℃の温度で、好ましくは1時間以上さら
に好ましくは2〜48時間、好ましくは撹拌することな
く熟成して調製された透明な水溶液である。
の範囲にあり、かつ、ゲル状物を含有しないアルミノシ
リケートの低重合物からなる透明な水溶液であることが
重要である。種子の酸化物モル組成が前述の範囲外であ
る場合、あるいは、前述の範囲内であってもゲル状物を
含有し透明性の悪い水溶液である場合には、本発明の所
望の効果が得られない。
水溶液とは、該水溶液を回転数3500rpmの遠心分
離機にて10分間処理した際に、沈澱した固形分の量が
0.1vol%以下で、該水溶液の波長500nmにお
ける光透過率が80%以上である溶液をいう。ここで光
透過率とは、厚さ1cmの水に於ける波長500nmの
透過率を100%とした場合に該水溶液の波長の同波長
の光の透過率の相対値をいう。
合酸化物ゾルと、前述のゲル状物を含有しない透明な水
溶液とを混合し、さらに、全Al2O3に対するアルカリ
金属酸化物(M2O/Al2O3)のモル比が2.3〜
3.3の範囲となるように、アルカリ金属酸化物が不足
する場合には、不足のアルカリ源を加えて混合し、得ら
れた混合物を結晶化が生起する温度で結晶化に充分な時
間加熱熟成する。アルカリ源としては、水酸化ナトリウ
ム、アルミン酸ソーダや水酸化カリウムなどが例示され
る。前述のSiO2−Al2O3複合酸化物ゾルと、前述
のゲル状物を含有しない透明な水溶液とを混合して、全
Al2O3に対するアルカリ金属酸化物(M2O/Al2O
3)のモル比が2.3〜3.3の範囲内にある場合に
は、アルカリ源を加える必要はない。
カリ金属酸化物(M2O/Al2O3)のモル比が2.3
〜3.3の範囲外である場合には、p型ゼオライトやグ
メリナイトなどのゼオライトが副生することがあるので
好ましくない。
と前述の複合酸化物ゾルとの混合割合はゲル状物を含有
しない透明な水溶液中のAl2O3と複合酸化物ゾル中の
Al2O3とのモル比が0.005/1〜0.3/1の範
囲であることが望ましい。この割合が0.005/1を
下廻った場合は、ゼオライトの結晶化に長時間を要し、
また0.3/1を上廻った場合は、結晶化は短時間でで
きるもののゼオライトのシリカ・アルミナ源を多量に使
用することになり経済的でない。
合酸化物ゾルと、前述のゲル状物を含有しない透明な水
溶液およびアルカリ源とを混合して得られた反応混合物
を、周知の方法で結晶化が生起する温度で結晶化に充分
な時間加熱熟成する。一般的には80℃以上、好ましく
は95〜98℃の温度で1〜200時間、間欠的に撹拌
しながら加熱熟成する。なお本発明では、前述の反応混
合物の酸化物モル組成比は、次の範囲にあることが望ま
しい。 M2O /Al2O3 =2.3〜3.3、好ましくは、
2.5〜3.0 SiO2/Al2O3 =5〜17、好ましくは、8〜1
2 H2O /Al2O3 =80〜500、好ましくは10
0〜300
は、周知の方法により濾液を分離し、洗浄乾燥して回収
される。
イト型ゼオライトは、その平均粒子径が0.5μm以下
で、アスペクト比2以上の板状体であり、結晶化度、比
表面積が高く、ケイバン比が4.5〜6.5の範囲にあ
るので、吸着剤や触媒または触媒担体などの用途に好適
に利用することができる。
本発明はこれにより限定されるものではない。
17wt%,Al2O3 22wt%を含有するアルミン
酸ナトリウム溶液463.6gに、撹拌しながら22.
88wt%の水酸化ナトリウム水溶液3182.4gを
加えた。この溶液を撹拌しながらシリカ濃度24wt%
の3号水硝子4450g中に加えた。この時ゲル状物の
発生は認められず、その組成は酸化物モル比で Na2O/Al2O3 =15.9 SiO2/Al2O3 =17.8 H2O /Al2O3 =330 であった。これを約1時間撹拌した後30℃で12時間
静置してゲル状物を含有しない透明な水溶液を得た。な
お、この溶液を3500rpmの遠心分離機で10分間
処理した際の沈澱した固形分量(以下沈澱の量という)
は0.05vol%以下で、該水溶液の波長500nm
における透過率は85.3%であった。この透過率は分
光光度計U−200(日立製作所製)で測定したもので
ある。
Å、シリカ濃度20wt%のシリカゾル350gを純水
6650gで希釈したものを80℃に加温した。この希
釈ゾルにSiO2として1.5wt%の脱塩珪酸液35
000gとAl2O3として0.3wt%のアルミン酸ナ
トリウム水溶液35000gとを同時に添加した。各々
の添加速度は97g/分であり、その間希釈ゾルの温度
を80℃に保持した。添加終了後、このゾルを室温まで
冷却し、限外膜および加熱濃縮によってSiO2・Al2
O3複合酸化物ゾル2738gを得た。
分析法に基づいて測定した結果、次の組成であった。な
お、水分量は、1000℃で1時間の灼熱減量から求め
た。 SiO2 18.18wt% (SiO2/Al2
O3モル比=8.4) Al2O3 3.66wt% Na2O 2.76wt% (Na2O/Al2
O3モル比=1.2) H2O 75.40wt%
O3複合酸化物ゾル2738gを撹拌しながら、このゾ
ルに48wt%の水酸化ナトリウム水溶液228.2g
を徐々に加え十分撹拌混合した。これに、撹拌しなが
ら、前記「ゲル状物を含有しない透明な水溶液」14
2.9gを加え3時間室温で撹拌混合した。このように
して得られたゲル状反応混合物の組成は酸化物モル比で Na2O/Al2O3=2.87 SiO2/Al2O3=8.61 H2O /Al2O3=129 であった。
撹拌することなく95〜98℃で96時間加温熟成を行
って結晶化させた。熟成終了後、結晶生成物を取り出
し、濾過、洗浄、乾燥してフォージャサイト型ゼオライ
ト(A)を得た。
より結晶化度、格子定数、化学分析による組成、BET
法による比表面積、電子顕微鏡による形状および平均粒
子径を求めた。その結果を表1に示す。また、該ゼオラ
イト(A)の電子顕微鏡写真を図1に示す。
20wt%のシリカゾル350gを純水6650gで希
釈したものを80℃に加温した。この希釈ゾルにSiO
2として2.0wt%の希釈水硝子溶液35000gと
Al2O3として0.3wt%のアルミン酸ナトリウム水
溶液35000gとを同時に添加した。各々の添加速度
は97g/分であり、その間希釈ゾルの温度を80℃に
保持した。添加終了後、このゾルを室温まで冷却し、限
外膜および加熱濃縮によってSiO2・Al2O3複合酸
化物ゾル3397gを得た。
て測定した結果、次の組成であった。 SiO2 18.02wt% (SiO2/Al2O3
モル比=10.4) Al2O3 2.95wt% Na2O 2.56wt% (Na2O/Al2O3
モル比=1.4) H2O 76.47wt%
O3複合酸化物ゾル3397gを撹拌しながら、48w
t%の水酸化ナトリウム水溶液250gとNa2O 17
wt%、Al2O3 22wt%を含有するアルミン酸ソ
ーダ溶液116.8gの混合液を徐々に加え十分撹拌混
合した。これに、撹拌しながら、実施例1の「ゲル状物
を含有しない透明な水溶液」142.9gを加え3時間
室温で撹拌混合した。このようにして得られたゲル状反
応混合物の組成は酸化物モル比で Na2O/Al2O3=2.79 SiO2/Al2O3=8.39 H2O /Al2O3=130 であった。
95〜98℃で96時間加温熟成を行って結晶化させ
た。熟成終了後、結晶生成物を取り出し、濾過、洗浄、
乾燥してフォージャサイト型ゼオライト(B)を得た。
このゼオライト(B)についての性状を表1に示す。
Al2O3 22wt%を含有するアルミン酸ナトリウム
溶液463.6gに、撹拌しながら21.35wt%の
水酸化ナトリウム水溶液3771.2gを加えた。この
溶液をシリカ濃度24wt%の3号水硝子3675g中
に撹拌しながら加えてゲル状物を発生させた。このゲル
状物を含有する液の組成は酸化物モル比で Na2O/Al2O3=15.9 SiO2/Al2O3=14.7 H2O /Al2O3=330 であった。さらに、これを約1時間撹拌した後30℃で
12時間静置して、ゲル状物を含有する液を得た。な
お、このゲル状物を含有する液を3500rpmの遠心
分離機で10分間処理した際の沈澱した固形分量(以下
沈澱の量という)は50.5vol%で、該液の波長5
00nmにおける透過率は0.01%以下で不透明であ
った。
0wt%を含有するシリカゾル809.3gを純水29
5.9gで希釈し、このゾルとシリカ濃度24wt%の
3号水硝子1023.4gとを混合した。次いで、この
液に、撹拌しながら、Na2O 17wt%、Al2O32
2wt%を含有するアルミン酸ソーダ溶液455.5g
を加えて、次の酸化物組成を有するゲル状反応物を得
た。 SiO2 18.90wt%(SiO2/Al2O3モ
ル比=8.29) Al2O3 3.88wt% Na2O 6.04wt%(Na2O/Al2O3モル
比=2.56) H2O 71.18wt%
に、撹拌しながら、前述のゲル状物を含有する液13
9.5gを加え3時間室温で撹拌混合した。このように
して得られたゲル状反応混合物の組成は酸化物モル比で Na2O/Al2O3=2.8 SiO2/Al2O3=8.4 H2O /Al2O3=108 であった。
0時間加温熟成を行った。熟成終了後、結晶生成物を取
り出し濾過、洗浄、乾燥してフォージャサイト型ゼオラ
イト(C)を得た。このゼオライト(C)についての性
状を表1に示す。また、該ゼオライト(C)の電子顕微
鏡写真を図2に示す。
硝子1023.4gに純水622.6gを加えて希釈
し、さらにSiO2として50wt%の固形シリカ47
9.2gを加えて十分に撹拌混合した。この液に、撹拌
しながら、Na2O 17wt%とAl2O322wt%を
含有するアルミン酸ソーダ溶液455.5gを加え、次
の酸化物組成を有するゲル状反応物を得た。 SiO2 18.80wt%(SiO2/Al2O3モ
ル比=8.23) Al2O3 3.88wt% Na2O 6.05wt%(Na2O/Al2O3モル
比=2.57) H2O 71.26wt%
に、実施例1で調製したゲル状物を含有しない透明な水
溶液142.9gを加え、3時間室温で撹拌混合して、
次の酸化物モル組成を有するゲル状反応混合物を得た。 Na2O/Al2O3=2.8 SiO2/Al2O3=8.4 H2O /Al2O3=108
95〜98℃で50時間加温熟成を行った。熟成終了
後、結晶生成物を取り出し濾過、洗浄、乾燥してフォー
ジャサイト型ゼオライト(D)を得た。このゼオライト
(D)についての性状を表1に示す。
以上の板状体であるフォージャサイト型ゼオライト。 (2)ケイバン比が4.5〜6.5である前項1記載の
フォージャサイト型ゼオライト。 (3)(a)分散質の微粒子が酸化物モル組成比で M2O /Al2O3 =0.8〜3.0 SiO2/Al2O3 =5〜16 (ここで、Mはアルカリ金属を示す)の範囲にある水性
SiO2−Al2O3複合酸化物ゾルと、(b)酸化物モ
ル組成比で M2O /Al2O3 =17±3 SiO2/Al2O3 =17±3 H2O /Al2O3 =200〜3,000 (ここで、Mはアルカリ金属を示す)の範囲にあるゲル
状物を含有しない透明な水溶液と、(c)全Al2O3に
対するアルカリ金属酸化物(M2O/Al2O3)のモル
比が2.3〜3.3の範囲となるように、アルカリ金属
酸化物が不足する場合には不足のアルカリ源を加えて混
合し、(d)得られる混合物を結晶化が生起する温度で
結晶化に充分な時間加熱熟成する、ことを特徴とするフ
ォージャサイト型ゼオライトの製造方法。 (4)前記SiO2−Al2O3複合酸化物ゾルとゲル状
物を含有しない透明な水溶液との混合割合がSiO2−
Al2O3複合酸化物ゾル中のAl2O3と透明な水溶液中
のAl2O3とのモル比が、1:0.005〜1:0.3
の範囲である前項(3)記載のフォージャサイト型ゼオ
ライトの製造方法。 (5)前記混合物を80〜98℃の温度で結晶化に充分
な時間間欠的に撹拌しながら熟成するものである前項
(3)または(4)記載のフォージャサイト型ゼオライ
トの製造方法。 (6)前記複合酸化物ゾルの分散質の微粒子が酸化物モ
ル組成比で M2O /Al2O3 =1.0〜2.0 SiO2/Al2O3 =8〜11 (ここで、Mはアルカリ金属を示す)である前項
(3)、(4)または(5)記載のフォージャサイト型
ゼオライトの製造方法。 (7)前記ゲル状物を含有しない透明な水溶液の酸化物
モル組成比が M2O /Al2O3 =16±2 SiO2/Al2O3 =17±2 H2O /Al2O3 =200〜2,000 (ここで、Mはアルカリ金属を示す)である前項
(3)、(4)、(5)または(6)記載のフォージャ
サイト型ゼオライトの製造方法。 (8)前記ゲル状物を含有しない透明な水溶液は、シリ
カ源、アルミナ源およびアルカリ源を所定の酸化物モル
組成比になるように混合して得られた液状反応混合物
を、10〜60℃の温度で1時間以上熟成して得られた
ものである前項(3)、(4)、(5)、(6)または
(7)記載のフォージャサイト型ゼオライトの製造方
法。 (9)前記熟成が撹拌しない条件で行われたものである
前項(8)記載のフォージャサイト型ゼオライトの製造
方法。 (10)前項(1)または(2)記載のフォージャサイト
型ゼオライトを主成分とする吸着剤。 (11)前項(1)または(2)記載のフォージャサイト
型ゼオライトを主成分とする触媒または触媒担体。
1および図1から分かる様に結晶化度が高く、六角形板
状体様の形状で平均粒子径が小さいため、外部比表面積
が大きいので触媒や吸着剤などに使用して好適である。
型ゼオライトよりなるセラミック材料の組織を示す電子
顕微鏡写真である。
イトよりなるセラミック材料の組織を示す電子顕微鏡写
真である。
Claims (3)
- 【請求項1】 平均粒子径が0.5μm以下で、アスペ
クト比2以上の板状体であるフォージャサイト型ゼオラ
イト。 - 【請求項2】(a)分散質の微粒子が酸化物モル組成比
で M2O /Al2O3 =0.8〜3.0 SiO2/Al2O3 =5〜16 (ここで、Mはアルカリ金属を示す)の範囲にある水性
SiO2−Al2O3複合酸化物ゾルと、(b)酸化物モ
ル組成比で M2O /Al2O3 =17±3 SiO2/Al2O3 =17±3 H2O /Al2O3 =200〜3,000 (ここで、Mはアルカリ金属を示す)の範囲にあるゲル
状物を含有しない透明な水溶液と、 (c)全Al2O3に対するアルカリ金属酸化物(M2O
/Al2O3)のモル比が2.3〜3.3の範囲となるよ
うに、アルカリ金属酸化物が不足する場合には不足のア
ルカリ源を加えて混合し、 (d)得られる混合物を結晶化が生起する温度で結晶化
に充分な時間加熱熟成する、ことを特徴とするフォージ
ャサイト型ゼオライトの製造方法。 - 【請求項3】 前記SiO2−Al2O3複合酸化物ゾル
とゲル状物を含有しない透明な水溶液との混合割合がS
iO2−Al2O3複合酸化物ゾル中のAl2O3と透明な
水溶液中のAl2O3とのモル比が、1:0.005〜
1:0.3の範囲である請求項2記載のフォージャサイ
ト型ゼオライトの製造方法。
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---|---|---|---|
JP23978896A JP3510742B2 (ja) | 1996-08-22 | 1996-08-22 | フォージャサイト型ゼオライトおよびその製造方法 |
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