JPH1064984A - ウエハステージ - Google Patents
ウエハステージInfo
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- JPH1064984A JPH1064984A JP21622696A JP21622696A JPH1064984A JP H1064984 A JPH1064984 A JP H1064984A JP 21622696 A JP21622696 A JP 21622696A JP 21622696 A JP21622696 A JP 21622696A JP H1064984 A JPH1064984 A JP H1064984A
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- JP
- Japan
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- wafer
- temperature
- electrostatic chuck
- heater
- electrode
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- Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 特に温度制御性を上げた静電チャック技術の
確立により、高温加熱条件下でプラズマ処理を可能にす
るウエハステージの提供が望まれている。 【解決手段】 静電チャック3と、静電チャック3の下
に配設された金属製ジャケット2とからなるウエハステ
ージ1である。静電チャック3は、絶縁材料からなる誘
電体3と、誘電体3の下側に配設されて誘電体3を固定
するためのろう付け層からなる電極5と、電極5の下側
に配設されて電極5により誘電体4を固定した窒化アル
ミニウム板6と、窒化アルミニウム板6の下側に配設さ
れて誘電体4を加熱するヒータ7と、窒化アルミニウム
板6の下側に配設され、かつヒータ7の上側あるいは下
側の少なくとも一方に配設された金属板8a(8b)と
を備えている。金属製ジャケット2は、温調手段を備え
ている。
確立により、高温加熱条件下でプラズマ処理を可能にす
るウエハステージの提供が望まれている。 【解決手段】 静電チャック3と、静電チャック3の下
に配設された金属製ジャケット2とからなるウエハステ
ージ1である。静電チャック3は、絶縁材料からなる誘
電体3と、誘電体3の下側に配設されて誘電体3を固定
するためのろう付け層からなる電極5と、電極5の下側
に配設されて電極5により誘電体4を固定した窒化アル
ミニウム板6と、窒化アルミニウム板6の下側に配設さ
れて誘電体4を加熱するヒータ7と、窒化アルミニウム
板6の下側に配設され、かつヒータ7の上側あるいは下
側の少なくとも一方に配設された金属板8a(8b)と
を備えている。金属製ジャケット2は、温調手段を備え
ている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に半導体装置の
製造に用いられるウエハステージに係り、詳しくはウエ
ハを常温以上に加熱してプラズマ処理を行うプロセスに
好適に用いられるウエハステージに関する。
製造に用いられるウエハステージに係り、詳しくはウエ
ハを常温以上に加熱してプラズマ処理を行うプロセスに
好適に用いられるウエハステージに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造においては、プラズマ
エッチングやプラズマCVDなど、ウエハにプラズマ処
理を施すプロセスが多く知られている。このようなプラ
ズマプロセスにおいては、特にプラズマエッチングなど
においてその加工精度を上げるため低温でのエッチング
などが採用されつつあることから、ウエハの温度制御が
重要であることが認識されつつある。
エッチングやプラズマCVDなど、ウエハにプラズマ処
理を施すプロセスが多く知られている。このようなプラ
ズマプロセスにおいては、特にプラズマエッチングなど
においてその加工精度を上げるため低温でのエッチング
などが採用されつつあることから、ウエハの温度制御が
重要であることが認識されつつある。
【0003】ところで、近年では、LSIにおける多層
配線技術の進歩に伴い、配線材料として例えば低抵抗化
のためCuを用いたいといったような新材料への要求
や、ギャップフィル技術に高密度プラズマCVDを採用
したいなどといった要求がなされるようになってきてお
り、前述したような低温下でプラズマ処理を行うプロセ
スだけでなく、高温下でプラズマ処理を行うプロセスに
ついてもその重要度が増してきている。
配線技術の進歩に伴い、配線材料として例えば低抵抗化
のためCuを用いたいといったような新材料への要求
や、ギャップフィル技術に高密度プラズマCVDを採用
したいなどといった要求がなされるようになってきてお
り、前述したような低温下でプラズマ処理を行うプロセ
スだけでなく、高温下でプラズマ処理を行うプロセスに
ついてもその重要度が増してきている。
【0004】ところが、このようなプラズマ処理では、
エッチングプロセスにおけるイオン衝撃、ギャップフィ
ルCVDやバリアメタルCVDプロセスにおける高密度
プラズマの照射などによる、プラズマからウエハへの大
きな入熱があり、例えばウエハの温度がプラズマ発生前
に比べて40℃程度から100℃程度以上も上昇してし
まうことがある。したがって、ウエハを保持するウエハ
ステージによってウエハを加熱し、高温下でプラズマ処
理するプロセスにおいても、プラズマからウエハへの入
熱の影響を抑え、ウエハを設定温度に制御することが重
要になっている。
エッチングプロセスにおけるイオン衝撃、ギャップフィ
ルCVDやバリアメタルCVDプロセスにおける高密度
プラズマの照射などによる、プラズマからウエハへの大
きな入熱があり、例えばウエハの温度がプラズマ発生前
に比べて40℃程度から100℃程度以上も上昇してし
まうことがある。したがって、ウエハを保持するウエハ
ステージによってウエハを加熱し、高温下でプラズマ処
理するプロセスにおいても、プラズマからウエハへの入
熱の影響を抑え、ウエハを設定温度に制御することが重
要になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は高温下においてこのようなウエハ温度制御が十分行わ
れておらず、プロセス処理中に前述した程度の温度上昇
が起こるのが当然とされ、このような温度上昇を見込ん
で予めウエハステージの温度を低めに設定し、プロセス
条件を組んでいるのが実状である。
は高温下においてこのようなウエハ温度制御が十分行わ
れておらず、プロセス処理中に前述した程度の温度上昇
が起こるのが当然とされ、このような温度上昇を見込ん
で予めウエハステージの温度を低めに設定し、プロセス
条件を組んでいるのが実状である。
【0006】このような高温下でのプラズマプロセスに
おいて、ウエハの温度制御が十分できないのは以下の理
由による。 (1)ウエハステージによるウエハの加熱は、通常ウエ
ハステージに設けられたヒータによって行うが、ヒータ
による加熱のみでは、プラズマからの入熱による温度上
昇が抑えられない。 (2)ウエハステージとして、ウエハを吸着保持するた
めの静電チャックとこの静電チャックの温度調整を行う
金属製のジャケットとを備えたものを用いた場合、従来
では、ウエハとウエハステージとの密着性を向上させる
ことで、温度制御性を上げる静電チャック技術が確立さ
れていない。特に(2)については、高温では、静電チ
ャック用の誘電体としてポリイミド等の有機系膜が当然
使えないし、またセラミックスも体積固有抵抗が変化す
るため使いにくい。しかも、セラミックスは、静電チャ
ック中の他の金属材料や金属製ジャケットとの接合をど
うするかという問題もある。
おいて、ウエハの温度制御が十分できないのは以下の理
由による。 (1)ウエハステージによるウエハの加熱は、通常ウエ
ハステージに設けられたヒータによって行うが、ヒータ
による加熱のみでは、プラズマからの入熱による温度上
昇が抑えられない。 (2)ウエハステージとして、ウエハを吸着保持するた
めの静電チャックとこの静電チャックの温度調整を行う
金属製のジャケットとを備えたものを用いた場合、従来
では、ウエハとウエハステージとの密着性を向上させる
ことで、温度制御性を上げる静電チャック技術が確立さ
れていない。特に(2)については、高温では、静電チ
ャック用の誘電体としてポリイミド等の有機系膜が当然
使えないし、またセラミックスも体積固有抵抗が変化す
るため使いにくい。しかも、セラミックスは、静電チャ
ック中の他の金属材料や金属製ジャケットとの接合をど
うするかという問題もある。
【0007】すなわち、一般に金属とセラミックスとの
線膨張係数は大きく異なるので、通常これらの接合に用
いられる溶射やろう付けでは、線膨張係数の違いから、
加熱状態にてセラミックスが破壊する可能性が高いから
である。本発明は前記事情に鑑みてなされもので、その
目的とするところは、特に温度制御性を上げた静電チャ
ック技術の確立により、高温加熱条件下でプラズマ処理
を可能にするウエハステージを提供することにある。
線膨張係数は大きく異なるので、通常これらの接合に用
いられる溶射やろう付けでは、線膨張係数の違いから、
加熱状態にてセラミックスが破壊する可能性が高いから
である。本発明は前記事情に鑑みてなされもので、その
目的とするところは、特に温度制御性を上げた静電チャ
ック技術の確立により、高温加熱条件下でプラズマ処理
を可能にするウエハステージを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のウエハステージ
では、静電チャックと、該静電チャックの下に配設され
た金属製ジャケットとからなり、前記静電チャックは、
絶縁材料からなる誘電体と、該誘電体の下側に配設され
て該誘電体を固定するためのろう付け層からなる電極
と、該電極の下側に配設されて該電極により前記誘電体
を固定した窒化アルミニウム板と、該窒化アルミニウム
板の下側に配設されて前記誘電体を加熱するヒータと、
前記窒化アルミニウム板の下側に配設され、かつ前記ヒ
ータの上側あるいは下側の少なくとも一方に配設された
金属板とを備え、前記金属製ジャケットは、温調手段を
備えたことを前記課題の解決手段とした。
では、静電チャックと、該静電チャックの下に配設され
た金属製ジャケットとからなり、前記静電チャックは、
絶縁材料からなる誘電体と、該誘電体の下側に配設され
て該誘電体を固定するためのろう付け層からなる電極
と、該電極の下側に配設されて該電極により前記誘電体
を固定した窒化アルミニウム板と、該窒化アルミニウム
板の下側に配設されて前記誘電体を加熱するヒータと、
前記窒化アルミニウム板の下側に配設され、かつ前記ヒ
ータの上側あるいは下側の少なくとも一方に配設された
金属板とを備え、前記金属製ジャケットは、温調手段を
備えたことを前記課題の解決手段とした。
【0009】このウエハステージによれば、静電チャッ
クにヒータが一体化されているので、ヒータによる加熱
によって熱が速やかに電極を介して誘電体に伝わり、こ
れにより誘電体上に載置・保持されるウエハが速やかに
加熱される。また、静電チャックにおける電極が前記誘
電体を固定するためのろう付け層によって形成されてい
るので、誘電体と電極との接合が確実になるとともに電
極を薄厚に形成することが可能になり、しかも、該電極
がろう材、すなわち熱伝導性の良好な金属あるいは合金
からなっているため、ヒータから誘電体への熱伝導が一
層速やかになる。また、電極とヒータとの間には、熱伝
導率が0.235〔cal/cm・sec ・℃〕と高い窒化アル
ミニウム板が設けられているので、ヒータから電極への
熱伝導が速やかになる。
クにヒータが一体化されているので、ヒータによる加熱
によって熱が速やかに電極を介して誘電体に伝わり、こ
れにより誘電体上に載置・保持されるウエハが速やかに
加熱される。また、静電チャックにおける電極が前記誘
電体を固定するためのろう付け層によって形成されてい
るので、誘電体と電極との接合が確実になるとともに電
極を薄厚に形成することが可能になり、しかも、該電極
がろう材、すなわち熱伝導性の良好な金属あるいは合金
からなっているため、ヒータから誘電体への熱伝導が一
層速やかになる。また、電極とヒータとの間には、熱伝
導率が0.235〔cal/cm・sec ・℃〕と高い窒化アル
ミニウム板が設けられているので、ヒータから電極への
熱伝導が速やかになる。
【0010】また、ヒータの上側あるいは下側の少なく
とも一方に金属板が配設されているので、ろう付け層か
らなる電極を薄く形成しても、金属板によって静電チャ
ック全体の機械強度を十分に保持することが可能にな
る。さらに、金属板がヒータの上側にある場合には、該
金属板がヒータからの熱を窒化アルミニウム板側に速や
かに伝える伝熱板として機能し、金属板がヒータの下側
にある場合には、この静電チャックの下に配設された金
属製ジャケットからの温熱あるいは冷熱をヒータ側に伝
える伝熱板として機能する。また、このような構成の静
電チャックの下に温調手段を備えた金属製ジャケットが
配設されているので、静電チャックに設けたヒータによ
ってウエハを速やかに加熱するのに加え、金属製ジャケ
ットによって静電チャックを介してウエハの温度調整を
行うことが可能になる。
とも一方に金属板が配設されているので、ろう付け層か
らなる電極を薄く形成しても、金属板によって静電チャ
ック全体の機械強度を十分に保持することが可能にな
る。さらに、金属板がヒータの上側にある場合には、該
金属板がヒータからの熱を窒化アルミニウム板側に速や
かに伝える伝熱板として機能し、金属板がヒータの下側
にある場合には、この静電チャックの下に配設された金
属製ジャケットからの温熱あるいは冷熱をヒータ側に伝
える伝熱板として機能する。また、このような構成の静
電チャックの下に温調手段を備えた金属製ジャケットが
配設されているので、静電チャックに設けたヒータによ
ってウエハを速やかに加熱するのに加え、金属製ジャケ
ットによって静電チャックを介してウエハの温度調整を
行うことが可能になる。
【0011】また、静電チャックと金属製ジャケットと
については、ろう付け層によって接合し、これらを一体
化するのが好ましく、このようにろう付け層によって一
体化した場合には、金属製ジャケットからの温熱あるい
は冷熱をより一層速やかに静電チャック側に伝えること
が可能になる。
については、ろう付け層によって接合し、これらを一体
化するのが好ましく、このようにろう付け層によって一
体化した場合には、金属製ジャケットからの温熱あるい
は冷熱をより一層速やかに静電チャック側に伝えること
が可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明のウエハステージの一実施形態例を示す
図であり、図1中符号1はウエハステージである。この
ウエハステージ1は、金属製ジャケット2上に静電チャ
ック3が載置固定されて構成されたものである。金属製
ジャケット2は、後述する温調手段(図示略)を備えて
形成されたアルミニウム製のもので、これにより温調手
段からの温熱あるいは冷熱をその上の静電チャック3に
伝えるものとなっている。
図1は、本発明のウエハステージの一実施形態例を示す
図であり、図1中符号1はウエハステージである。この
ウエハステージ1は、金属製ジャケット2上に静電チャ
ック3が載置固定されて構成されたものである。金属製
ジャケット2は、後述する温調手段(図示略)を備えて
形成されたアルミニウム製のもので、これにより温調手
段からの温熱あるいは冷熱をその上の静電チャック3に
伝えるものとなっている。
【0013】静電チャック3は、絶縁材料からなる誘電
体4と、これの下面に設けられたろう付け層からなる電
極5と、電極5の下側に配設された窒化アルミニウム板
6と、該窒化アルミニウム板6の下側に配設されたヒー
タ7と、前記窒化アルミニウム板6の下側に配設され、
かつ前記ヒータ7の上下両側に配設された金属板8a、
8bとを備えて略円柱(円盤)状に構成されたものであ
る。
体4と、これの下面に設けられたろう付け層からなる電
極5と、電極5の下側に配設された窒化アルミニウム板
6と、該窒化アルミニウム板6の下側に配設されたヒー
タ7と、前記窒化アルミニウム板6の下側に配設され、
かつ前記ヒータ7の上下両側に配設された金属板8a、
8bとを備えて略円柱(円盤)状に構成されたものであ
る。
【0014】誘電体4は、熱伝導率の高い絶縁材料、こ
の実施形態例では窒化アルミニウム(熱伝導率;0.2
35〔cal/cm・sec ・℃〕)によって形成された厚さ
0.2mm程度の略円板状のもので、この例では予め作
製された焼結体からなっている。この誘電体4には、そ
の円板状の部分の側周縁にこれより下方に向かって延出
する筒状部4aが形成され、また、その円板状の部分に
は、後述するように誘電体4上に載置保持されるウエハ
を押し上げるためのプッシャーピン(図示略)を、該誘
電体4の面上に突出させるための貫通穴4bが形成され
ている。さらに、この誘導体4の下面において貫通孔4
bの周辺部には、プッシャーピンがろう付け層からなる
電極5と接しないように該電極5の層厚と同じ高さの筒
部4cが形成されている。なお、この誘電体4として
は、窒化アルミニウム以外にも例えばサファイア(熱伝
導率;0.1〔cal/cm・sec ・℃〕)やアルミナ(熱伝
導率;0.05〔cal/cm・sec ・℃〕)等のセラミック
ス板も使用可能である。
の実施形態例では窒化アルミニウム(熱伝導率;0.2
35〔cal/cm・sec ・℃〕)によって形成された厚さ
0.2mm程度の略円板状のもので、この例では予め作
製された焼結体からなっている。この誘電体4には、そ
の円板状の部分の側周縁にこれより下方に向かって延出
する筒状部4aが形成され、また、その円板状の部分に
は、後述するように誘電体4上に載置保持されるウエハ
を押し上げるためのプッシャーピン(図示略)を、該誘
電体4の面上に突出させるための貫通穴4bが形成され
ている。さらに、この誘導体4の下面において貫通孔4
bの周辺部には、プッシャーピンがろう付け層からなる
電極5と接しないように該電極5の層厚と同じ高さの筒
部4cが形成されている。なお、この誘電体4として
は、窒化アルミニウム以外にも例えばサファイア(熱伝
導率;0.1〔cal/cm・sec ・℃〕)やアルミナ(熱伝
導率;0.05〔cal/cm・sec ・℃〕)等のセラミック
ス板も使用可能である。
【0015】電極5は、前記窒化アルミニウム板6上に
誘電体4を固定するためのろう付け層、すなわち窒化ア
ルミニウム板6と誘電体4との間に設けられた厚さ0.
5mm程度のろう材により形成されたものである。この
ろう材として具体的には、チタン、スズ、アンチモン、
マグネシウムからなる合金等が挙げられる。このろう付
け層からなる電極5は、窒化アルミニウム板6の上面と
誘電体4との間に設けられるようになっており、これに
よりその側端は誘電体4の前記筒状部4aに覆われてい
る。また、このろう付け層からなる電極5は、窒化アル
ミニウム板6の上面と誘電体4との間において、誘電体
4の前記筒部4cを避けて設けられており、これによっ
て該筒部4cを通るプッシャーピンと電極5とは接触し
ないようになっている。なお、この電極5には、図1中
に示さないものの高圧電源が配線を介して接続されてお
り、これにより該電極5に直流電圧が印加されると、前
記誘電体4が吸着力を発揮するようになっている。
誘電体4を固定するためのろう付け層、すなわち窒化ア
ルミニウム板6と誘電体4との間に設けられた厚さ0.
5mm程度のろう材により形成されたものである。この
ろう材として具体的には、チタン、スズ、アンチモン、
マグネシウムからなる合金等が挙げられる。このろう付
け層からなる電極5は、窒化アルミニウム板6の上面と
誘電体4との間に設けられるようになっており、これに
よりその側端は誘電体4の前記筒状部4aに覆われてい
る。また、このろう付け層からなる電極5は、窒化アル
ミニウム板6の上面と誘電体4との間において、誘電体
4の前記筒部4cを避けて設けられており、これによっ
て該筒部4cを通るプッシャーピンと電極5とは接触し
ないようになっている。なお、この電極5には、図1中
に示さないものの高圧電源が配線を介して接続されてお
り、これにより該電極5に直流電圧が印加されると、前
記誘電体4が吸着力を発揮するようになっている。
【0016】窒化アルミニウム板6は、この例では前記
電極5、すなわちろう付け層に当接する円板部6aと、
この円板部6aの側周縁より下方に向かって延出した筒
状部6bと、該筒状部6bの下端縁より外方に向かって
延出した鍔部6cを有して形成されたもので、全体が厚
さ2mm程度に形成されたものである。また、この窒化
アルミニウム板6は、前述したように高い熱伝導率
(0.235〔cal/cm・sec ・℃〕)を有するもので、
これによりこれの下に配設されるヒータ7から前記電極
5への熱伝導が速やかになされるようになっている。
電極5、すなわちろう付け層に当接する円板部6aと、
この円板部6aの側周縁より下方に向かって延出した筒
状部6bと、該筒状部6bの下端縁より外方に向かって
延出した鍔部6cを有して形成されたもので、全体が厚
さ2mm程度に形成されたものである。また、この窒化
アルミニウム板6は、前述したように高い熱伝導率
(0.235〔cal/cm・sec ・℃〕)を有するもので、
これによりこれの下に配設されるヒータ7から前記電極
5への熱伝導が速やかになされるようになっている。
【0017】ヒータ7は、本実施形態例ではFe、C
r、Alからなる合金であるヒートロイによって平面視
螺旋状に形成されたものとなっており、厚さ0.1mm
程度の薄膜で、かつ幅2〜3mm程度に形成されたもの
である。なお、このヒータ7には、図示しないものの電
源が配線を介して接続されており、これによって2kW
程度の発熱がなされるようになっている。また、このヒ
ータ7には、その螺旋状となるヒータパターンの間隙に
絶縁材9が埋め込まれており、これによってヒータ7
は、絶縁材9により補強された状態で円盤形状を形成し
たものとなっている。ここで、絶縁材9としては、本実
施形態例では窒化アルミニウムが用いられている。
r、Alからなる合金であるヒートロイによって平面視
螺旋状に形成されたものとなっており、厚さ0.1mm
程度の薄膜で、かつ幅2〜3mm程度に形成されたもの
である。なお、このヒータ7には、図示しないものの電
源が配線を介して接続されており、これによって2kW
程度の発熱がなされるようになっている。また、このヒ
ータ7には、その螺旋状となるヒータパターンの間隙に
絶縁材9が埋め込まれており、これによってヒータ7
は、絶縁材9により補強された状態で円盤形状を形成し
たものとなっている。ここで、絶縁材9としては、本実
施形態例では窒化アルミニウムが用いられている。
【0018】また、このヒータ7と絶縁材9とからなる
円盤形状のものには、その上面に金属板8aが、下面に
金属板8bがそれぞれ貼設されている。そして、このよ
うにして金属板8a、8bに挟着されたヒータ7は、こ
れら金属板8a、8bとともに、前記窒化アルミニウム
板6の筒状部6b内に隙間なく納められたものとなって
いる。ここで、金属板8a、8bとしては、ヒータ7か
らの熱を速やかに誘電体4側に伝えるため、あるいは後
述するように金属製ジャケット2からの温熱あるいは冷
熱を速やかにヒータ7側に伝えるため、熱伝導率の大き
い金属あるいは合金が好適とされ、本実施形態例では厚
さ2mm程度のモリブデン(Mo)板が用いられてい
る。
円盤形状のものには、その上面に金属板8aが、下面に
金属板8bがそれぞれ貼設されている。そして、このよ
うにして金属板8a、8bに挟着されたヒータ7は、こ
れら金属板8a、8bとともに、前記窒化アルミニウム
板6の筒状部6b内に隙間なく納められたものとなって
いる。ここで、金属板8a、8bとしては、ヒータ7か
らの熱を速やかに誘電体4側に伝えるため、あるいは後
述するように金属製ジャケット2からの温熱あるいは冷
熱を速やかにヒータ7側に伝えるため、熱伝導率の大き
い金属あるいは合金が好適とされ、本実施形態例では厚
さ2mm程度のモリブデン(Mo)板が用いられてい
る。
【0019】これら金属板8a、8bには、それぞれそ
の内面、すなわちヒータ7側の面に酸化膜等からなる絶
縁被膜(図示略)が設けられており、これによってヒー
タ7から金属板8a、8bに電気が流れることが防止さ
れている。また、金属板8aは窒化アルミニウム板6に
ろう付けによって接合されており、同様に金属板8bは
前記金属製ジャケット2にろう付けによって接合されて
いる。金属板8a、8bのろう付けに用いられるろう材
として具体的には、前記電極5となるろう材と同様に、
チタン、スズ、アンチモン、マグネシウムからなる合金
等が挙げられる。なお、この静電チャック3には、前述
したように誘電体4上に載置保持されるウエハを押し上
げるためのプッシャーピン(図示略)が埋設され、さら
に該プッシャーピンには、これを誘電体4の面上に突出
させあるいは該面下に埋没させる出没機構(図示略)が
接続されている。
の内面、すなわちヒータ7側の面に酸化膜等からなる絶
縁被膜(図示略)が設けられており、これによってヒー
タ7から金属板8a、8bに電気が流れることが防止さ
れている。また、金属板8aは窒化アルミニウム板6に
ろう付けによって接合されており、同様に金属板8bは
前記金属製ジャケット2にろう付けによって接合されて
いる。金属板8a、8bのろう付けに用いられるろう材
として具体的には、前記電極5となるろう材と同様に、
チタン、スズ、アンチモン、マグネシウムからなる合金
等が挙げられる。なお、この静電チャック3には、前述
したように誘電体4上に載置保持されるウエハを押し上
げるためのプッシャーピン(図示略)が埋設され、さら
に該プッシャーピンには、これを誘電体4の面上に突出
させあるいは該面下に埋没させる出没機構(図示略)が
接続されている。
【0020】次に、このようなウエハステージ1の使用
方法について、本実施形態例のウエハステージ1を図2
に示すプラズマエッチング装置10に用いた例に基づい
て説明する。まず、プラズマエッチング装置(以下、エ
ッチング装置と略称する)10について説明すると、こ
のエッチング装置10は、RFアンテナを二箇所に設置
したヘリコン波プラズマ発生源と、上下方向に移動可能
なステージとを備えて構成されたもので、拡散チャンバ
ー11と、この拡散チャンバー11の上部に設けられた
RFアンテナ12、12と、拡散チャンバー11の天板
11aの上にループ状に設置されたRFアンテナ13
と、拡散チャンバー11の下部外側に設けられてエレク
トロンの壁での消失を抑えるためのカスプ磁場を形成す
るマルチポール磁石14とを有したものである。
方法について、本実施形態例のウエハステージ1を図2
に示すプラズマエッチング装置10に用いた例に基づい
て説明する。まず、プラズマエッチング装置(以下、エ
ッチング装置と略称する)10について説明すると、こ
のエッチング装置10は、RFアンテナを二箇所に設置
したヘリコン波プラズマ発生源と、上下方向に移動可能
なステージとを備えて構成されたもので、拡散チャンバ
ー11と、この拡散チャンバー11の上部に設けられた
RFアンテナ12、12と、拡散チャンバー11の天板
11aの上にループ状に設置されたRFアンテナ13
と、拡散チャンバー11の下部外側に設けられてエレク
トロンの壁での消失を抑えるためのカスプ磁場を形成す
るマルチポール磁石14とを有したものである。
【0021】RFアンテナ12、12は、拡散チャンバ
ー12の上部に形成された直径350mmの円筒状石英
菅からなるベルジャー15の外側を周回して設けられた
ものであり、M=1モードのプラズマが立つアンテナ形
状のものである。これらRFアンテナ12、12の外側
には、内周コイルと外周コイルとからなるソレノイドコ
イルアッセンブリ16が配設されている。このソレノイ
ドコイルアッセンブリ16のうち内周コイルは、ヘリコ
ン波の伝搬に寄与し、外周コイルは生成されたプラズマ
の輸送に寄与するものである。また、RFアンテナ1
2、12にはマッチングネットワーク17を介して電源
18が接続されており、RFアンテナ13にはマッチン
グネットワーク19を介して電源20が接続されてい
る。
ー12の上部に形成された直径350mmの円筒状石英
菅からなるベルジャー15の外側を周回して設けられた
ものであり、M=1モードのプラズマが立つアンテナ形
状のものである。これらRFアンテナ12、12の外側
には、内周コイルと外周コイルとからなるソレノイドコ
イルアッセンブリ16が配設されている。このソレノイ
ドコイルアッセンブリ16のうち内周コイルは、ヘリコ
ン波の伝搬に寄与し、外周コイルは生成されたプラズマ
の輸送に寄与するものである。また、RFアンテナ1
2、12にはマッチングネットワーク17を介して電源
18が接続されており、RFアンテナ13にはマッチン
グネットワーク19を介して電源20が接続されてい
る。
【0022】また、拡散チャンバー11内には、試料と
なるウエハWを支持固定するための前記ウエハステージ
1が設けられ、さらに拡散チャンバー11内のガスを排
気するための排気口21が真空ポンプ等の負圧手段(図
示略)に接続されて形成されている。ウエハステージ1
には、ウエハWへの入射イオンエネルギーを制御するた
めのバイアス電源22が接続されている。
なるウエハWを支持固定するための前記ウエハステージ
1が設けられ、さらに拡散チャンバー11内のガスを排
気するための排気口21が真空ポンプ等の負圧手段(図
示略)に接続されて形成されている。ウエハステージ1
には、ウエハWへの入射イオンエネルギーを制御するた
めのバイアス電源22が接続されている。
【0023】また、このウエハステージ1の前記金属製
ジャケット2には、温調媒体用の配管23、24を介し
て媒体供給装置25が接続され、さらにウエハWの温度
を計測するための蛍光ファイバ温度計26が接続されて
いる。媒体供給装置25は、Heガス等からなる−10
0℃以下のガス冷媒を供給するチラーなども用いること
ができるが、本実施形態例では、シリコンオイル等の5
0℃〜200℃といった高温の媒体を配管23に供給す
る高熱媒体供給装置が用いられている。すなわち、この
媒体供給装置25は、配管23を介して高温媒体をウエ
ハステージ1の金属製ジャケット2に供給し、かつ配管
24を介して金属製ジャケット2から返送された高温媒
体を受け入れさらにこれを所定温度に加熱または冷却す
るもので、このような高温媒体の循環によってウエハス
テージ1上に支持固定されたウエハWを静電チャック3
のヒータ7とともに加熱しかつ温度調整するものであ
る。そして、これら媒体供給装置25、配管23、2
4、さらには媒体供給装置25から金属製ジャケット2
に循環せしめられる高温媒体により、本発明における温
調手段が構成されているのである。
ジャケット2には、温調媒体用の配管23、24を介し
て媒体供給装置25が接続され、さらにウエハWの温度
を計測するための蛍光ファイバ温度計26が接続されて
いる。媒体供給装置25は、Heガス等からなる−10
0℃以下のガス冷媒を供給するチラーなども用いること
ができるが、本実施形態例では、シリコンオイル等の5
0℃〜200℃といった高温の媒体を配管23に供給す
る高熱媒体供給装置が用いられている。すなわち、この
媒体供給装置25は、配管23を介して高温媒体をウエ
ハステージ1の金属製ジャケット2に供給し、かつ配管
24を介して金属製ジャケット2から返送された高温媒
体を受け入れさらにこれを所定温度に加熱または冷却す
るもので、このような高温媒体の循環によってウエハス
テージ1上に支持固定されたウエハWを静電チャック3
のヒータ7とともに加熱しかつ温度調整するものであ
る。そして、これら媒体供給装置25、配管23、2
4、さらには媒体供給装置25から金属製ジャケット2
に循環せしめられる高温媒体により、本発明における温
調手段が構成されているのである。
【0024】媒体供給装置25に接続された配管23に
は高温での動作が可能な制御バルブ27が配設され、ま
た配管23と配管24との間のバイパス配管28にも高
温での動作が可能な制御バルブ27が配設されている。
ここで、ウエハWの加熱は、ウエハWの設定温度にもよ
るものの、通常は主に静電チャック3のヒータ7によっ
て加熱を行う。一方、媒体供給装置25から高温媒体が
循環されることによる金属製ジャケット2での加熱は、
むしろウエハWの温度安定のため、さらにはプラズマ発
生による入熱を相殺するために、逆にヒータやプラズマ
によって設定温度以上に加熱されたウエハWを、設定温
度にまで冷却するために用いられる。
は高温での動作が可能な制御バルブ27が配設され、ま
た配管23と配管24との間のバイパス配管28にも高
温での動作が可能な制御バルブ27が配設されている。
ここで、ウエハWの加熱は、ウエハWの設定温度にもよ
るものの、通常は主に静電チャック3のヒータ7によっ
て加熱を行う。一方、媒体供給装置25から高温媒体が
循環されることによる金属製ジャケット2での加熱は、
むしろウエハWの温度安定のため、さらにはプラズマ発
生による入熱を相殺するために、逆にヒータやプラズマ
によって設定温度以上に加熱されたウエハWを、設定温
度にまで冷却するために用いられる。
【0025】例えば、プラズマ処理プロセスにおけるウ
エハWの設定温度を200℃とする場合、ヒータ7によ
る加熱条件として例えば220℃程度にウエハWを加熱
するようにしておき、一方、金属製ジャケット2に循環
させる高温媒体の温度を例えば150℃にしておく。そ
して、このようなヒータ7による加熱と金属製ジャケッ
ト2からの加熱により、ウエハWを設定温度である20
0℃に制御する。このようにして制御されたウエハW
は、前述したように、プラズマ発生による大きな入熱に
よって温度上昇が起こるが、その際、媒体供給装置25
から供給される高温媒体の温度またはその流量により、
設定温度を維持するように制御される。
エハWの設定温度を200℃とする場合、ヒータ7によ
る加熱条件として例えば220℃程度にウエハWを加熱
するようにしておき、一方、金属製ジャケット2に循環
させる高温媒体の温度を例えば150℃にしておく。そ
して、このようなヒータ7による加熱と金属製ジャケッ
ト2からの加熱により、ウエハWを設定温度である20
0℃に制御する。このようにして制御されたウエハW
は、前述したように、プラズマ発生による大きな入熱に
よって温度上昇が起こるが、その際、媒体供給装置25
から供給される高温媒体の温度またはその流量により、
設定温度を維持するように制御される。
【0026】すなわち、ウエハステージ1の金属製ジャ
ケット2をプラズマ発生前に比べて冷却し、プラズマ発
生による入熱を相殺すべくウエハWの温度を設定した温
度にまで冷却するには、蛍光ファイバ温度計26で検知
された温度を制御装置(PIDコントローラ)29で検
出し、ここで予め設定されたウエハWの温度との差か
ら、予め実験や計算によって決定された温度となるよう
に媒体供給装置25によって高温媒体を冷却し、または
予め実験や計算によって決定された流量となるように制
御装置29で前記制御バルブ27、27の開閉度を制御
する。なお、図2においては、エッチングガス導入孔、
ゲートバルブ等の装置細部についてはその図示を省略し
ている。
ケット2をプラズマ発生前に比べて冷却し、プラズマ発
生による入熱を相殺すべくウエハWの温度を設定した温
度にまで冷却するには、蛍光ファイバ温度計26で検知
された温度を制御装置(PIDコントローラ)29で検
出し、ここで予め設定されたウエハWの温度との差か
ら、予め実験や計算によって決定された温度となるよう
に媒体供給装置25によって高温媒体を冷却し、または
予め実験や計算によって決定された流量となるように制
御装置29で前記制御バルブ27、27の開閉度を制御
する。なお、図2においては、エッチングガス導入孔、
ゲートバルブ等の装置細部についてはその図示を省略し
ている。
【0027】次に、このようなエッチング装置10を用
いたドライエッチング処理方法の一例を、図3(a)〜
(b)を参照して説明する。ここでの処理は、図3
(a)に示すようにウエハW上にSiO2 膜31を介し
て形成されたPt膜32を、これの上に形成したSiO
2 パターン33をマスクにして以下の条件でパターニン
グ(エッチング)する方法である。まず、図3(a)の
状態に形成されたウエハWを、図2に示したようにウエ
ハステージ1上にセットし、このウエハWをプラズマエ
ッチングの条件温度(設定温度)である200℃に加熱
調整する。ウエハWの加熱調整としては、静電チャック
3のヒータ7によってウエハWの温度が200℃を越え
るように加熱しつつ、この200℃を越える分を相殺す
るように媒体供給装置25から150℃に加熱調整され
たシリコンオイル(高温媒体)を金属製ジャケット2に
供給循環させ、ウエハWの温度を設定温度である200
℃に調整する。
いたドライエッチング処理方法の一例を、図3(a)〜
(b)を参照して説明する。ここでの処理は、図3
(a)に示すようにウエハW上にSiO2 膜31を介し
て形成されたPt膜32を、これの上に形成したSiO
2 パターン33をマスクにして以下の条件でパターニン
グ(エッチング)する方法である。まず、図3(a)の
状態に形成されたウエハWを、図2に示したようにウエ
ハステージ1上にセットし、このウエハWをプラズマエ
ッチングの条件温度(設定温度)である200℃に加熱
調整する。ウエハWの加熱調整としては、静電チャック
3のヒータ7によってウエハWの温度が200℃を越え
るように加熱しつつ、この200℃を越える分を相殺す
るように媒体供給装置25から150℃に加熱調整され
たシリコンオイル(高温媒体)を金属製ジャケット2に
供給循環させ、ウエハWの温度を設定温度である200
℃に調整する。
【0028】このようにしてウエハWを設定温度に調整
したら、以下の条件でプラズマエッチングを行う。 エッチングガス ;Cl2 /O2 450/50sccm 圧 ;約1.33Pa(10mTor
r) ソースパワー1 ;2500W ソースパワー2 ;2500W RFバイアス ;300W ウエハステージ温度;200℃
したら、以下の条件でプラズマエッチングを行う。 エッチングガス ;Cl2 /O2 450/50sccm 圧 ;約1.33Pa(10mTor
r) ソースパワー1 ;2500W ソースパワー2 ;2500W RFバイアス ;300W ウエハステージ温度;200℃
【0029】ここで、このようなプラズマエッチングに
おいては、プラズマの発生によってウエハWに大きな入
熱があるものの、前述したように蛍光ファイバ温度計2
6で検知された温度を制御装置(PIDコントローラ)
29で検出し、この検出値に基づいて高温媒体の温度ま
たは流量を調整することにより、金属製ジャケット2に
送る熱量を少なくしてプラズマ発生によるウエハWへの
入熱分を相殺し、ウエハWの温度を設定温度に維持して
いる。このような条件のプラズマエッチングにより、図
3(b)に示すように良好な形状のPtパターン34を
形成することができた。
おいては、プラズマの発生によってウエハWに大きな入
熱があるものの、前述したように蛍光ファイバ温度計2
6で検知された温度を制御装置(PIDコントローラ)
29で検出し、この検出値に基づいて高温媒体の温度ま
たは流量を調整することにより、金属製ジャケット2に
送る熱量を少なくしてプラズマ発生によるウエハWへの
入熱分を相殺し、ウエハWの温度を設定温度に維持して
いる。このような条件のプラズマエッチングにより、図
3(b)に示すように良好な形状のPtパターン34を
形成することができた。
【0030】なお、従来のヒータ加熱のみによる温度制
御方式では、プラズマからの入熱で200℃近い温度上
昇が起こるため、その分を見込んで予めウエハステージ
による加熱の度合いを低くしておく必要があったが、ウ
エハステージ1を用いた本例では、最初からウエハWを
設定温度(200℃)に調整した状態で処理を行った。
そして、このようなウエハステージ1を用いた温度制御
方式では、プラズマ発生前から発生後までにかけてのウ
エハWの最大温度上昇分ΔTを、約20℃に抑えること
がきた。すなわち、このウエハステージ1を用いたプラ
ズマエッチングの例では、従来のごとく予め設定温度を
低くしておいてエッチングを行うことにより、エッチン
グ開始当初にエッチング速度が極端に遅くなるなどとい
った不都合が生じていたのを、回避することができるの
である。
御方式では、プラズマからの入熱で200℃近い温度上
昇が起こるため、その分を見込んで予めウエハステージ
による加熱の度合いを低くしておく必要があったが、ウ
エハステージ1を用いた本例では、最初からウエハWを
設定温度(200℃)に調整した状態で処理を行った。
そして、このようなウエハステージ1を用いた温度制御
方式では、プラズマ発生前から発生後までにかけてのウ
エハWの最大温度上昇分ΔTを、約20℃に抑えること
がきた。すなわち、このウエハステージ1を用いたプラ
ズマエッチングの例では、従来のごとく予め設定温度を
低くしておいてエッチングを行うことにより、エッチン
グ開始当初にエッチング速度が極端に遅くなるなどとい
った不都合が生じていたのを、回避することができるの
である。
【0031】次に、図1に示したウエハステージ1を用
いた、プラズマプロセスの他の例について、図4(a)
〜(c)を参照して説明する。このプロセス例では、図
2に示したプラズマエッチング装置10の装置構成にお
いて、その拡散チャンバー11内のウエハステージ1周
辺にSiH4 供給用のガスリング39(図2中二点鎖線
で示す)を設けた構成からなるプラズマCVD装置40
を用い、図4(a)に示すようにウエハW上にSiO2
膜41を介して形成された複数のAl配線42…上に、
ギャップフィル用SiO2 の成膜を行うようにした。
いた、プラズマプロセスの他の例について、図4(a)
〜(c)を参照して説明する。このプロセス例では、図
2に示したプラズマエッチング装置10の装置構成にお
いて、その拡散チャンバー11内のウエハステージ1周
辺にSiH4 供給用のガスリング39(図2中二点鎖線
で示す)を設けた構成からなるプラズマCVD装置40
を用い、図4(a)に示すようにウエハW上にSiO2
膜41を介して形成された複数のAl配線42…上に、
ギャップフィル用SiO2 の成膜を行うようにした。
【0032】まず、図4(a)の状態に形成されたウエ
ハWを、先の例と同様にしてウエハステージ1上にセッ
トし、このウエハWをプラズマCVDの条件温度(設定
温度)である350℃に加熱調整する。ウエハWの加熱
調整としては、静電チャック3のヒータ7によってウエ
ハWの温度が350℃を越えるように加熱しつつ、この
350℃を越える分を相殺するように媒体供給装置25
から200℃に加熱調整されたシリコンオイル(高温媒
体)を金属製ジャケット2に供給循環させ、ウエハWの
温度を設定温度である350℃に調整する。
ハWを、先の例と同様にしてウエハステージ1上にセッ
トし、このウエハWをプラズマCVDの条件温度(設定
温度)である350℃に加熱調整する。ウエハWの加熱
調整としては、静電チャック3のヒータ7によってウエ
ハWの温度が350℃を越えるように加熱しつつ、この
350℃を越える分を相殺するように媒体供給装置25
から200℃に加熱調整されたシリコンオイル(高温媒
体)を金属製ジャケット2に供給循環させ、ウエハWの
温度を設定温度である350℃に調整する。
【0033】このようにしてウエハWを設定温度に調整
したら、以下の条件でプラズマCVD処理を行う。 原料ガス ;SiH4 /N2 O/Ar 10/
30/100sccm 圧 ;0.5Pa ソースパワー1 ;2500W ソースパワー2 ;2500W RFバイアス ;500W ウエハステージ温度;350℃
したら、以下の条件でプラズマCVD処理を行う。 原料ガス ;SiH4 /N2 O/Ar 10/
30/100sccm 圧 ;0.5Pa ソースパワー1 ;2500W ソースパワー2 ;2500W RFバイアス ;500W ウエハステージ温度;350℃
【0034】ここで、このようなプラズマCVDにおい
ては、プラズマの発生によってウエハWに大きな入熱が
あるものの、先の例と同様に蛍光ファイバ温度計26で
検知された温度を制御装置(PIDコントローラ)29
で検出し、この検出値に基づいて高温媒体の温度または
流量を調整することにより、金属製ジャケット2に送る
熱量を少なくしてプラズマ発生によるウエハWへの入熱
分を相殺し、ウエハWの温度を設定温度に維持してい
る。このような条件のプラズマCVDにより、図4
(b)に示すように緻密で良好な膜質のSiO2 膜43
が形成され、これにより良好なギャップフィルを行うこ
とができた。
ては、プラズマの発生によってウエハWに大きな入熱が
あるものの、先の例と同様に蛍光ファイバ温度計26で
検知された温度を制御装置(PIDコントローラ)29
で検出し、この検出値に基づいて高温媒体の温度または
流量を調整することにより、金属製ジャケット2に送る
熱量を少なくしてプラズマ発生によるウエハWへの入熱
分を相殺し、ウエハWの温度を設定温度に維持してい
る。このような条件のプラズマCVDにより、図4
(b)に示すように緻密で良好な膜質のSiO2 膜43
が形成され、これにより良好なギャップフィルを行うこ
とができた。
【0035】なお、従来では、ウエハWの保持固定に静
電チャックを用いていても、この静電チャックを金属製
ジャケットに接合していなかったり、金属製ジャケット
によるウエハステージ全体の冷却(すなわち、ヒータに
よる加熱に対する相対的な冷却)を実施していなかった
ので、プラズマ発生に伴う入熱による温度上昇分を見込
んでウエハステージによる加熱をウエハWが200℃程
度となるようにし、高温での成膜を実施していたが、ウ
エハステージ1を用いた本例では、最初からウエハWを
設定温度(350℃)に調整した状態で処理を行った。
そして、このようなウエハステージ1を用いた温度制御
方式では、プラズマ発生前から発生後までにかけてのウ
エハWの最大温度上昇分ΔTを、約20℃に抑えること
がきた。
電チャックを用いていても、この静電チャックを金属製
ジャケットに接合していなかったり、金属製ジャケット
によるウエハステージ全体の冷却(すなわち、ヒータに
よる加熱に対する相対的な冷却)を実施していなかった
ので、プラズマ発生に伴う入熱による温度上昇分を見込
んでウエハステージによる加熱をウエハWが200℃程
度となるようにし、高温での成膜を実施していたが、ウ
エハステージ1を用いた本例では、最初からウエハWを
設定温度(350℃)に調整した状態で処理を行った。
そして、このようなウエハステージ1を用いた温度制御
方式では、プラズマ発生前から発生後までにかけてのウ
エハWの最大温度上昇分ΔTを、約20℃に抑えること
がきた。
【0036】すなわち、このウエハステージ1を用いた
プラズマCVDの例では、従来のごとく予め設定温度を
低くしておいて成膜を行うことにより、時間の経過に伴
って成膜温度が変化し、これにより得られる膜がその厚
み方向で膜質が異なってしまうといった不都合が生じて
いたのを、回避することができるのである。この後、得
られたウエハWのSiO2 膜43に対し、化学機械研磨
(CMP)を行い、図4(c)のようにSiO2 膜43
を平坦化した。
プラズマCVDの例では、従来のごとく予め設定温度を
低くしておいて成膜を行うことにより、時間の経過に伴
って成膜温度が変化し、これにより得られる膜がその厚
み方向で膜質が異なってしまうといった不都合が生じて
いたのを、回避することができるのである。この後、得
られたウエハWのSiO2 膜43に対し、化学機械研磨
(CMP)を行い、図4(c)のようにSiO2 膜43
を平坦化した。
【0037】以上述べたように図1に示したウエハステ
ージ1にあっては、特にウエハWを高温に設定する場
合、静電チャック3に一体化したヒータ7で設定温度を
越える温度にウエハWを加熱しつつ、金属製ジャケット
2によってヒータ7による設定温度を越える分を相殺す
るようにウエハWへの加熱の度合いを抑えて加熱するこ
とにより、ウエハWの温度を設定温度に安定させること
ができる。また、プラズマ発生に伴う入熱があっても、
ヒータ7の温度を調整し、あるいは金属製ジャケット2
に備えられた温調手段を調整することによって該入熱分
を相殺することができ、これによりプラズマ処理中にウ
エハWの温度が大きく変化するのを防止することができ
る。
ージ1にあっては、特にウエハWを高温に設定する場
合、静電チャック3に一体化したヒータ7で設定温度を
越える温度にウエハWを加熱しつつ、金属製ジャケット
2によってヒータ7による設定温度を越える分を相殺す
るようにウエハWへの加熱の度合いを抑えて加熱するこ
とにより、ウエハWの温度を設定温度に安定させること
ができる。また、プラズマ発生に伴う入熱があっても、
ヒータ7の温度を調整し、あるいは金属製ジャケット2
に備えられた温調手段を調整することによって該入熱分
を相殺することができ、これによりプラズマ処理中にウ
エハWの温度が大きく変化するのを防止することができ
る。
【0038】また、静電チャック3においては、金属板
8a、8bとして線膨張係数が5.7×10-6/℃と、
窒化アルミニウム板6の線膨張係数(5.1×10-6/
℃)に近い値を有し、かつ熱伝導率が0.370〔cal/
cm・sec ・℃〕のモリブデンを用いていることから、ウ
エハステージ1が温度変化に伴う熱ストレスを受けて
も、この熱ストレスに起因して、窒化アルミニウム板6
やこれの上に配設される誘電体4に割れや剥離が生じる
といったことを抑えることができる。
8a、8bとして線膨張係数が5.7×10-6/℃と、
窒化アルミニウム板6の線膨張係数(5.1×10-6/
℃)に近い値を有し、かつ熱伝導率が0.370〔cal/
cm・sec ・℃〕のモリブデンを用いていることから、ウ
エハステージ1が温度変化に伴う熱ストレスを受けて
も、この熱ストレスに起因して、窒化アルミニウム板6
やこれの上に配設される誘電体4に割れや剥離が生じる
といったことを抑えることができる。
【0039】さらに、金属製ジャケット2と金属板8b
との間、金属板8aと窒化アルミニウム板6との間、さ
らに窒化アルミニウム板6と誘電体4との間を全てろう
付けで接合していることから、これらろう材の線膨張係
数を窒化アルミニウムの線膨張係数とモリブデンの線膨
張係数との間の値となるように、あるいはこれらに近い
値となるように調整することにより、ウエハステージ1
の温度変化に伴う熱ストレスの影響をより確実に緩和す
ることができる。また、特に金属製ジャケット2と金属
板8bとの間、すなわち金属製ジャケット2と静電チャ
ック3との間をろう付け層で接合しているので、金属製
ジャケット2からの温熱あるいは冷熱をより速やかに静
電チャック3側に伝えることができ、これによりウエハ
Wの温度制御性を高めることができる。
との間、金属板8aと窒化アルミニウム板6との間、さ
らに窒化アルミニウム板6と誘電体4との間を全てろう
付けで接合していることから、これらろう材の線膨張係
数を窒化アルミニウムの線膨張係数とモリブデンの線膨
張係数との間の値となるように、あるいはこれらに近い
値となるように調整することにより、ウエハステージ1
の温度変化に伴う熱ストレスの影響をより確実に緩和す
ることができる。また、特に金属製ジャケット2と金属
板8bとの間、すなわち金属製ジャケット2と静電チャ
ック3との間をろう付け層で接合しているので、金属製
ジャケット2からの温熱あるいは冷熱をより速やかに静
電チャック3側に伝えることができ、これによりウエハ
Wの温度制御性を高めることができる。
【0040】また、電極5は、その側端が誘電体4の筒
状部4aに覆われており、さらに窒化アルミニウム板6
の上面と誘電体4との間においては筒部4cによってプ
ッシャーピンから絶縁されているため、このウエハステ
ージ1をプラズマ処理装置によるプラズマ処理に用いた
とき、プラズマによって電極5にリーク電流が発生する
のを防止することができる。なお、前記実施形態例にお
いては、主にウエハWを高温に設定する場合について説
明したが、本発明のウエハステージでは、ウエハWを常
温あるいは低温に設定する場合にも用いることができる
のはもちろんである。
状部4aに覆われており、さらに窒化アルミニウム板6
の上面と誘電体4との間においては筒部4cによってプ
ッシャーピンから絶縁されているため、このウエハステ
ージ1をプラズマ処理装置によるプラズマ処理に用いた
とき、プラズマによって電極5にリーク電流が発生する
のを防止することができる。なお、前記実施形態例にお
いては、主にウエハWを高温に設定する場合について説
明したが、本発明のウエハステージでは、ウエハWを常
温あるいは低温に設定する場合にも用いることができる
のはもちろんである。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明のウエハステ
ージは、静電チャックにヒータが一体化されているの
で、ヒータによる加熱によって熱を速やかに誘電体に伝
え、これにより誘電体上に載置・保持されるウエハを速
やかに加熱することができ、かつ、この静電チャックの
下に温調手段を備えた金属製ジャケットが配設されてい
るので、静電チャックに設けたヒータによってウエハを
速やかに加熱するのに加え、金属製ジャケットによって
静電チャックを介してウエハの温度調整を行うことがで
きる。したがって、このウエハステージは、ウエハ温度
を二重に制御することができることから、ウエハに対す
る温度制御性を高めたものとなり、これにより例えばプ
ラズマ処理のプロセス精度を向上させることができる。
ージは、静電チャックにヒータが一体化されているの
で、ヒータによる加熱によって熱を速やかに誘電体に伝
え、これにより誘電体上に載置・保持されるウエハを速
やかに加熱することができ、かつ、この静電チャックの
下に温調手段を備えた金属製ジャケットが配設されてい
るので、静電チャックに設けたヒータによってウエハを
速やかに加熱するのに加え、金属製ジャケットによって
静電チャックを介してウエハの温度調整を行うことがで
きる。したがって、このウエハステージは、ウエハ温度
を二重に制御することができることから、ウエハに対す
る温度制御性を高めたものとなり、これにより例えばプ
ラズマ処理のプロセス精度を向上させることができる。
【0042】また、静電チャックにおける電極が誘電体
を固定するためのろう付け層によって形成されているの
で、誘電体と電極との接合が確実になるとともに電極を
薄厚に形成することができ、しかも、該電極がろう材、
すなわち熱伝導性の良好な金属あるいは合金からなって
いるため、ヒータから誘電体への熱伝導が一層速やかに
なり、ウエハに対する温度制御性がより高いものとな
る。また、電極とヒータとの間に、熱伝導率が0.23
5〔cal/cm・sec ・℃〕と高い窒化アルミニウム板が設
けられているので、ヒータから電極への熱伝導がより速
やかになり、これによってもウエハに対する温度制御性
が高められることになる。
を固定するためのろう付け層によって形成されているの
で、誘電体と電極との接合が確実になるとともに電極を
薄厚に形成することができ、しかも、該電極がろう材、
すなわち熱伝導性の良好な金属あるいは合金からなって
いるため、ヒータから誘電体への熱伝導が一層速やかに
なり、ウエハに対する温度制御性がより高いものとな
る。また、電極とヒータとの間に、熱伝導率が0.23
5〔cal/cm・sec ・℃〕と高い窒化アルミニウム板が設
けられているので、ヒータから電極への熱伝導がより速
やかになり、これによってもウエハに対する温度制御性
が高められることになる。
【0043】また、ヒータの上側あるいは下側の少なく
とも一方に金属板が配設されているので、ろう付け層か
らなる電極を薄く形成しても、金属板によって静電チャ
ック全体の機械強度を十分に保持することができる。さ
らに、金属板がヒータの上側にある場合には、該金属板
がヒータからの熱を窒化アルミニウム板側に速やかに伝
える伝熱板として機能し、金属板がヒータの下側にある
場合には、この静電チャックの下に配設された金属製ジ
ャケットからの温熱あるいは冷熱をヒータ側に伝える伝
熱板として機能することから、やはり熱伝導性が良くな
ることにより、ウエハに対する温度制御性が高まる。
とも一方に金属板が配設されているので、ろう付け層か
らなる電極を薄く形成しても、金属板によって静電チャ
ック全体の機械強度を十分に保持することができる。さ
らに、金属板がヒータの上側にある場合には、該金属板
がヒータからの熱を窒化アルミニウム板側に速やかに伝
える伝熱板として機能し、金属板がヒータの下側にある
場合には、この静電チャックの下に配設された金属製ジ
ャケットからの温熱あるいは冷熱をヒータ側に伝える伝
熱板として機能することから、やはり熱伝導性が良くな
ることにより、ウエハに対する温度制御性が高まる。
【図1】本発明のウエハステージの概略構成を示す図で
あり、静電チャックのみを断面視した側断面図である。
あり、静電チャックのみを断面視した側断面図である。
【図2】図1に示したウエハステージを用いたプラズマ
処理装置の概略構成図である。
処理装置の概略構成図である。
【図3】(a)〜(b)は図2に示した装置によるドラ
イエッチング処理の一例を処理順に説明するための要部
側断面図である。
イエッチング処理の一例を処理順に説明するための要部
側断面図である。
【図4】(a)〜(c)は図2に示した装置を用いた成
膜処理の一例を処理順に説明するための要部側断面図で
ある。
膜処理の一例を処理順に説明するための要部側断面図で
ある。
1 ウエハステージ 2 金属製ジャケット 3
静電チャック 4 誘電体 5 電極 6 窒化アルミニウム板
7 ヒータ 8a、8b 金属板 23、24 配管 25 媒
体供給装置 W ウエハ
静電チャック 4 誘電体 5 電極 6 窒化アルミニウム板
7 ヒータ 8a、8b 金属板 23、24 配管 25 媒
体供給装置 W ウエハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 信介 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 宮下 欣也 神奈川県川崎市高津区下作延802 株式会 社創造科学内 (72)発明者 辰巳 良昭 神奈川県川崎市高津区下作延802 株式会 社創造科学内 (72)発明者 宮田 征一郎 神奈川県川崎市高津区下作延802 株式会 社創造科学内
Claims (2)
- 【請求項1】 静電チャックと、該静電チャックの下に
配設された金属製ジャケットとからなるウエハステージ
であって、 前記静電チャックは、絶縁材料からなる誘電体と、 該誘電体の下側に配設されて該誘電体を固定するための
ろう付け層からなる電極と、 該電極の下側に配設されて該電極により前記誘電体を固
定した窒化アルミニウム板と、 該窒化アルミニウム板の下側に配設されて前記誘電体を
加熱するヒータと、 前記窒化アルミニウム板の下側に配設され、かつ前記ヒ
ータの上側あるいは下側の少なくとも一方に配設された
金属板とを備えてなり、 前記金属製ジャケットは、温調手段を備えてなることを
特徴とするウエハステージ。 - 【請求項2】 前記静電チャックと金属製ジャケットと
は、ろう付け層を介して接合され一体化されていること
を特徴とする請求項1記載のウエハステージ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21622696A JPH1064984A (ja) | 1996-08-16 | 1996-08-16 | ウエハステージ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21622696A JPH1064984A (ja) | 1996-08-16 | 1996-08-16 | ウエハステージ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1064984A true JPH1064984A (ja) | 1998-03-06 |
Family
ID=16685262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21622696A Pending JPH1064984A (ja) | 1996-08-16 | 1996-08-16 | ウエハステージ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1064984A (ja) |
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