JPH09298192A - 半導体装置の製造装置および静電チャックからのウエハ脱着方法 - Google Patents

半導体装置の製造装置および静電チャックからのウエハ脱着方法

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JPH09298192A
JPH09298192A JP4316997A JP4316997A JPH09298192A JP H09298192 A JPH09298192 A JP H09298192A JP 4316997 A JP4316997 A JP 4316997A JP 4316997 A JP4316997 A JP 4316997A JP H09298192 A JPH09298192 A JP H09298192A
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temperature
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plasma
sample
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JP4316997A
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Shingo Kadomura
新吾 門村
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温エッチング技術を真に実用化し得る、半
導体装置の製造装置の提供が望まれている。 【解決手段】 冷却手段を備えた試料台12を内部に配
置した真空チャンバー2と、プラズマを発生させるプラ
ズマ発生手段とを備え、冷却手段で試料台12を冷却す
ることにより試料台12上に載置される半導体基体Wの
温度を調整しつつ、プラズマを発生させて半導体基体W
を処理する半導体装置の製造装置1である。冷却手段
は、液化ガスあるいは気体を冷熱媒体として用い、冷熱
媒体の流路を、試料台12に流れる前の位置にて径の異
なる複数の配管21a〜21dを並列に配置して形成
し、かつ配管21a〜21dを通して冷熱媒体を試料台
12に流すことによりこれを冷却するよう構成されてい
る。冷却手段には、複数の配管21a〜21dのそれぞ
れに流す冷熱媒体の量を調整する調整手段22が設けら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に微細加工に好
適なエッチング装置として用いられる半導体装置の製造
装置と、この製造装置においてウエハ固定用に好適に用
いられる静電チャックからの、ウエハ脱着方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、超LSIにおける微細加工への要
求は益々厳しいものとなっており、例えばエッチング処
理に関しては、寸法変換差を限りなく抑えた高精度微細
加工と下地に対する高選択比とを両立させた処理方法が
不可欠になっている。ところで、酸化膜系以外の材料を
プラズマエッチングした場合における、異方性形状の確
保については、周知のとおりいわゆる側壁保護膜の存在
によってなされている。すなわち、この側壁保護膜は、
プラズマエッチング時に生成した反応生成物がプラズマ
中で再解離することで形成される有機ポリマー等が、パ
ターンの側壁に堆積して形成されるもので、該パターン
の側壁を保護してこの側壁がエッチングされるのを防ぐ
といった役目を果たすものである。
【0003】ところが、この側壁保護膜は反応生成物か
らの堆積物によって形成されるため、エッチングによっ
て形成されるパターンが凸である場合では、その幅が細
ければ相対的に側壁保護膜が厚くなりすぎ、全体のパタ
ーン幅が所望する幅より太くなってしまう。同様に、エ
ッチングによって形成されるパターンが凹溝や孔である
場合では、その幅や径が狭ければ(小さければ)相対的
に側壁保護膜が厚くなりすぎ、全体のパターン幅あるい
はパターン径が所望する幅(径)より一層狭く(小さ
く)なってしまう。したがって、前述したように各種パ
ターンの微細化が進み、パターン幅が細く(狭く)ある
いはパターン径が小さくなると、側壁保護膜を利用して
エッチングの異方性形状を確保しようとした場合、得ら
れるパターンの寸法精度が低下してしまうのである。
【0004】このような不都合を解決するため、近時、
高速排気を行いつつエッチングを行うことにより、寸法
精度を確保するといった試みがなされ、注目されてい
る。この高速排気プロセスは、従来のエッチング処理装
置より排気速度の大きなポンプを取り付け、かつ、エッ
チングガスのコンダクタンスを改善することにより、エ
ッチング処理中におけるエッチングガスのレジデンスタ
イム(滞留時間)を短くし、エッチング処理中に反応生
成物がプラズマ中で再解離するのを抑制したものであ
る。そして、このような高速排気プロセスによれば、反
応生成物の再解離による堆積物を大幅に減らせるので、
寸法変換差の絶対値とそのばらつきを極めて効果的に抑
制することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
高速排気プロセスでは、反応生成物を速やかに排気する
ことから側壁保護膜の供給源が減少してしまい、側壁保
護膜が十分な厚さに形成されず異方性形状の確保が不十
分になってしまうため、オーバーエッチングを行った際
に得られるパターンの形状精度が悪化するといった新た
な課題を生じている。つまり、オーバーエッチング時
に、下地との選択比を確保するため基板印加バイアスを
低下させると、側壁保護膜が薄くしたがって弱いため、
サイドエッチやノッチングの発生が避けられなくなって
しまい、逆に形状確保のため印加バイアスを高くする
と、今度は下地との選択比が低下してしまうのである。
【0006】このように選択比と形状とがトレードオフ
の関係となっている問題を解決し、選択比と異方性形状
とを両立できる技術として、エッチング時のウエハ温度
を0℃以下に冷却するいわゆる低温エッチング技術が提
案されている。この低温エッチング技術は、例えば田地
氏らのグループ(日立中研)によって報告(1988 DRYPR
OCESS SYMPOSIUM 「Low-Temperature Microwave Plasma
Etching」)されたもので、試料温度を低下させること
によってラジカル反応を抑制し、低い基板バイアス下で
も異方性形状を確保することができるようにしたもので
ある。
【0007】しかし、この低温エッチング技術にあって
も以下に述べる不都合がある。第1に、Wポリサイドの
ように反応生成物の蒸気圧の異なる材料に対してはその
加工が困難である。なぜなら、Wポリサイドをエッチン
グするにあたっては、WSix をエッチングしたときに
生ずるWClx 、WOx Cly 等の反応生成物の蒸気圧
が低いため、ポリシリコンをエッチングするのに都合の
よい温度まで試料を低温化してしまうと、WSix のエ
ッチングができなくなってしまうからである。
【0008】第2に、エッチング時において、ΔT(試
料台の設定温度とウエハ温度の差)が大きくなってしま
う。すなわち、例えばコンタクトホールの加工において
は、下地Siとの選択比確保には低温化が効果的である
ものの、低温化は過剰なポリマー堆積によるコンタクト
ホール形状のテーパ化を招いてしまうことから、前述し
たごとく低温条件の設定が難しく、しかも、コンタクト
ホールの加工ではSi−Oボンドを切るためどうしても
入射エネルギーを大きくする必要があり、これがΔTの
上昇を招いてしまうのである。したがって、このような
不都合から、低温エッチングとはいっても実際には、中
途半端な温度でしかエッチングができなくなっているの
である。
【0009】このような不都合を解消するためには、例
えば反応生成物の蒸気圧の異なる材料をそれぞれエッチ
ングする間や、ジャストエッチングとオーバーエッチン
グとの間等でウエハ等からなる試料の設定温度を変える
ことが考えられる。しかし、フロリナート等の液体を冷
媒とする従来のチラーを用いた冷却システムでは、短時
間で温度変更を行うことができず、したがって従来の低
温エッチングでは、前述したように低温エッチング技術
の本来の効果を十分に発揮することができる温度によ
り、その実施が行えないでいるのである。
【0010】また、近年のプラズマプロセス、特にドラ
イエッチングプロセスでは、高密度プラズマの使用が必
須となっており、これに伴い、プラズマ照射時のウエハ
温度上昇を抑えるため、ウエハをステージに密着固定す
るため該試料台に静電チャックを組み込むことが提案さ
れ一部に実施されている。静電チャックは、絶縁材料か
らなる誘電体と直流電圧印加電極とが一体化されて構成
されたものである。
【0011】ところで、静電チャックのウエハ吸着力
は、直流の印加電圧と誘電体の体積固有抵抗によって決
まる。特に、体積固有抵抗は吸着原理そのものが変わっ
てくることから、その制御は重要である。一般に、静電
チャック用誘電体として、体積固有抵抗が1014〔Ω・
cm〕以上の材料を用いている場合には、高抵抗型と呼
ばれ、基本的に直流電圧印加時のクーロン力だけでウエ
ハをステージに吸着させるようになっている。したがっ
て、この高抵抗型のものでは、クーロン力のみでの吸着
なので、除電時に残留電荷によるウエハの脱着トラブル
が起きることがないものの、高い吸着力を得る場合それ
だけ高い印加電圧が必要となり、誘電体の耐圧が問題に
なることから誘電体として使える材料が限られてしま
う。
【0012】一方、静電チャック用誘電体として、体積
固有抵抗が1012〔Ω・cm〕以下の材料を用いる場合
には、直流電圧印加時のクーロン力のみでなく、静電チ
ャック表面とウエハ裏面との間を流れる微少電流によっ
て吸着力を増す、いわゆるジョンソンラーベック効果が
吸着原理として用いられる。したがって、このものでは
そのジョンソンラーベック効果によって比較的低い電圧
でも高い吸着力が得られるというメリットがあるもの
の、吸着力が強い分、逆に誘電体からの残留電荷の除去
が難しく、一般的な除電プロセスである、直流電圧OF
F→逆電圧印加→除電用プラズマ放電という一連のシー
ケンスでは、残留電荷を除去しきれず、ウエハがステー
ジに密着したまま剥がれないといったトラブルが起こる
ことがある。
【0013】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、低温エッチング技術を真
に実用化し得る半導体装置の製造装置を提供するととも
に、このような低温技術の実用化に不可欠な高精度の温
度制御を可能にするべく静電チャックを用いた場合の、
ウエハ脱着に伴う不都合を解消した、静電チャックから
のウエハ脱着方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明における請求項1
記載の半導体装置の製造装置では、冷却手段を備えた試
料台を内部に配置した真空チャンバーと、該真空チャン
バー内にプラズマを発生させるプラズマ発生手段とを備
え、前記冷却手段で前記試料台を冷却することにより該
試料台上に載置される半導体基体の温度を調整しつつ、
プラズマを発生させて前記半導体基体を処理する半導体
装置の製造装置において、前記冷却手段は、液化ガスあ
るいは気体を冷熱媒体として用い、該冷熱媒体の流路
を、前記試料台に流れる前の位置にて径の異なる複数の
配管を並列に配置して形成し、かつ該配管を通して前記
冷熱媒体を試料台に流すことにより該試料台を冷却する
よう構成されてなり、該冷却手段には、前記複数の配管
のそれぞれに流す冷熱媒体の量を調整する調整手段が設
けられたことを前記課題の解決手段とした。
【0015】この半導体装置の製造装置によれば、液化
ガスあるいは気体からなる冷熱媒体を用いて試料台上の
半導体基体の温度調整(冷却)を行うようにしたので、
従来のごとく液体を冷媒とした冷却法に比べ急速な冷却
が可能になる。すなわち、急速な温度降下には、基本的
にできるだけ低い温度の冷媒の大量供給が望ましいもの
の、従来のように冷熱媒体として液体を用いると、低い
温度ではこの冷熱媒体の粘度が高くなってしまうことか
ら大量供給が難かしくなり、十分な熱交換が行えなくな
ってしまう。一方、本発明では前述したように液化ガス
あるいは気体を冷熱媒体として用いているので、粘性が
高くなることにより大量供給が阻まれることがなく、十
分量の冷熱媒体の供給が可能になり、所望する温度への
急速冷却が可能になるのである。
【0016】また、試料台への冷熱媒体の流路を、径の
異なる複数の配管を並列に配置して形成し、該配管のそ
れぞれに流す冷熱媒体の量を調整手段で調整するように
したので、例えば必要流量に合わせて流す配管を選択す
るようにすれば、所望する流量に確実にしかも瞬時に調
整することができ、したがって流路を一つの配管によっ
て形成し、この配管中を流れる冷熱媒体の流量を調整し
て冷却度を制御する場合に比べ、流量を精度良く調整で
き、これにより細かい温度制御が可能になる。
【0017】本発明における請求項7記載の静電チャッ
クからのウエハ脱着方法では、絶縁材料からなる誘電体
と導体からなる電極とを備えた静電チャックにウエハを
載置固定し、該ウエハにプラズマ処理を施し、その後該
静電チャックからウエハを脱着するに際して、ウエハを
脱着するに先立って前記静電チャックの誘電体を常温以
下に冷却し、その後、除電プラズマをかけて静電チャッ
クからウエハを脱着することを前記課題の解決手段とし
た。
【0018】このウエハ脱着方法にあっては、誘電体と
して例えばプラズマ処理時における温度下において体積
固有抵抗が1012〔Ω・cm〕程度の材料を用いれば、
ウエハ吸着時においては直流電圧印加時のクーロン力の
みでなく、静電チャック表面とウエハ裏面との間を流れ
る微少電流によっても吸着力を増すことから、比較的低
い直流電圧の印加でウエハの静電吸着が可能になる。ま
た、ウエハを脱着するに先立って前記静電チャックの誘
電体を常温以下に冷却するので、該誘電体の体積固有抵
抗が例えば1014〔Ω・cm〕程度となり、これにより
残留電荷を少なくすることが可能になる。そして、この
後除電プラズマをかけて静電チャックからウエハを脱着
するので、この脱着時における残留電荷に起因するトラ
ブルが防止される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して詳
しく説明する。図1は、本発明の半導体装置の製造装置
をプラズマエッチング装置に適用した一実施形態例を示
す図であり、図1中において符号1はプラズマエッチン
グ装置(以下、エッチング装置と略称する)である。こ
のエッチング装置1は、RFアンテナを二箇所に設置し
たヘリコン波プラズマ発生源と、上下方向に移動可能な
ステージとを備えて構成されたものであり、拡散チャン
バー(真空チャンバー)2と、この拡散チャンバー2の
上部に設けられたRFアンテナ3、3と、拡散チャンバ
ー2の天板2aの上にループ状に設置されたRFアンテ
ナ4と、拡散チャンバー2の下部外側に設けられてエレ
クトロンの壁での消失を抑えるためのカスプ磁場を形成
するマルチポール磁石5とを有したものである。RFア
ンテナ3、3は、拡散チャンバー2の上部に形成された
直径350mmの円筒状石英菅からなるベルジャー6の
外側を周回して設けられたものであり、M=1モードの
プラズマが立つアンテナ形状のものである。これらRF
アンテナ3、3の外側には、内周コイルと外周コイルと
からなるソレノイドコイルアッセンブリ7が配設されて
いる。このソレノイドコイルアッセンブリ7のうち内周
コイルは、ヘリコン波の伝搬に寄与し、外周コイルは生
成されたプラズマの輸送に寄与するものである。また、
RFアンテナ3、3にはマッチングネットワーク8を介
して電源9が接続されており、RFアンテナ4にはマッ
チングネットワーク10を介して電源11が接続されて
いる。
【0020】また、拡散チャンバー2内には、ウエハ等
の半導体基体からなる試料Wを支持固定するためのステ
ージ(試料台)12が設けられ、さらに拡散チャンバー
2内のガスを排気するための排気口13が真空ポンプ等
の負圧手段(図示略)に接続されて形成されている。ス
テージ12は、試料Wを上下に移動させるための昇降機
構(図示略)と、ヒータ付きの静電チャックによるウエ
ハ密着機構(図示略)とを備えたもので、試料Wへの入
射イオンエネルギーを制御するためのバイアス電源14
に接続されたものである。
【0021】また、このステージ12には、冷媒配管1
5、16を介してチラー17が接続され、さらに試料W
の温度を計測するための蛍光ファイバ温度計(温度検知
手段)18が接続されている。チラー17は、例えばフ
ロン等からなる−140℃のガス冷媒(冷熱媒体)を冷
媒配管15を介してステージ12に供給し、かつ冷媒配
管16を介してステージ12から返送されたガス冷媒を
受け入れさらにこれを所定温度に冷却するもので、この
ようなガス冷媒の循環によってステージ12上に支持固
定された試料Wを冷却するものである。
【0022】冷媒配管15には、これとチラー17との
間に冷却度調整部19が配設されている。この冷却度調
整部19は、図2に示すように冷媒配管15に接続され
た連結菅20aと、チラー17に接続された連結菅20
bと、これら連結菅20a、20bとの間に配設された
複数の調整配管21a〜21dと、これら調整配管21
a〜21dにそれぞれ設けられた極低温バルブ22とを
備えたものである。調整配管21a〜21dは、全てそ
の内径が異なるよう形成されたものであり、それぞれの
内径は、予め設定された量のガス冷媒をチラー17から
ステージ12に供給できるように調整されたものであ
る。すなわち、チラー17から供給されるガス冷媒の圧
力と、内径によって決まる調整配管21a〜21dの開
口面積より、該調整配管中を流れるガス冷媒の流速が決
まり、これによって所定時間あたりの流量が決定される
のである。
【0023】また、極低温バルブ22…は、この実施形
態例ではそれぞれ全開と全閉との二種類の形態をとるよ
うに形成されたもので、全開によってこれが配設された
調整配管の内径によって決まる流量のガス冷媒を冷媒配
管15中に供給し、全閉によってこれが配設された調整
配管からのガス冷媒の供給を停止させるものである。ま
た、この冷却調整部19における、連結菅20bと前記
冷媒配管16との間にはバイパス配管23が配設されて
おり、このバイパス配管23には極低温バルブ24が配
設されている。バイパス配管23は、チラー17から連
結菅20bに流れたガス冷媒の一部を、冷媒配管16を
介してチラー17に返送する流路となるものであり、極
低温バルブ24はこの冷媒配管16を介してチラー17
に返送されるガス冷媒の量を調整するものである。した
がって、この極低温バルブ24は、連結菅20bを通過
して前記調整配管21a〜21dに流れるガス冷媒の総
量を決定するものともなっているのである。
【0024】そして、このようなチラー17、冷却調整
部19における連結菅20a、20b、調整配管21a
〜21d、冷媒配管15から、本発明における冷却手段
が構成され、また、極低温バルブ22…、極低温バルブ
24から本発明における調整手段が構成されている。す
なわち、ステージ12は、前記チラー17等からなる冷
却手段に接続されたことにより、該冷却手段を備えたも
のとなっているのである。
【0025】ここで、試料Wの冷却の度合いは、チラー
17から供給される冷媒の流量によって制御されるよう
になっている。すなわち、ステージ12を冷却して試料
Wの温度を所望する温度に冷却するには、図1に示すよ
うに蛍光ファイバ温度計18で検知された温度をPID
コントローラからなるフィードバック制御装置(フィー
ドバック制御手段)25で検出し、ここで予め設定され
た試料Wの温度との差から、予め実験や計算によって決
定されたガス冷媒流量となるようにフィードバック制御
装置25で前記極低温バルブ21…、23の開閉あるい
は開閉度を制御する。なお、図1においては、エッチン
グガス導入孔、ゲートバルブ等の装置細部についてはそ
の図示を省略している。
【0026】次に、このようなエッチング装置1を用い
たドライエッチング処理方法の一例を、図3(a)〜
(c)を参照して説明する。この処理方法は、Wポリサ
イドを2ステップのエッチング処理によって加工する方
法であり、図3(a)に示すようにシリコン基板30上
のSiO2 膜31の上にポリシリコン層32とWSix
層33とからなるWポリサイドを形成し、さらにこの上
にフォトレジストパターン34を形成した試料Wの、W
ポリサイドをエッチング処理してこれをフォトレジスト
パターン34に対応したパターン形状に加工するもの
で、第1ステップとして常温でメインエッチングを、続
く第2ステップとして低温によるオーバーエッチングを
行うものである。
【0027】まず、以下の条件で常温(20℃)による
第1ステップのメインエッチングを行い、図3(b)に
示すようにWSix 層33とポリシリコン層32とを、
ポリシリコン層32の一部を残した状態にまでエッチン
グ除去する。 ・第1ステップ(メインエッチング) エッチングガス;Cl2 /O2 50/10SCCM 圧 ;5mTorr ソースパワー1(RFアンテナ4);2500W(13.56Hz) ソースパワー2(RFアンテナ3、3);2500W(13.56Hz) RFバイアス ;100W 試料温度 ;20℃ なお、ここでの試料温度調整については、ステージ12
に備えられた静電チャックのヒータ(図示略)とチラー
17による冷却とを併用して行い、特に前述したフィー
ドバック制御装置25による極低温バルブ24の開度の
調整によって試料温度を微調整している。
【0028】次に、この第1ステップに続く第2ステッ
プのオーバーエッチング処理を行うため、一旦エッチン
グ装置1における放電を切り、拡散チャンバー2内に残
存するガスを排気口13から排気する。そして、後述す
る第2ステップに用いるエッチングガス(本実施形態例
では第1ステップと同一のガスを用いている)を拡散チ
ャンバー2内に導入し、このガスを安定させて拡散チャ
ンバー2内を一定の圧力に調整する。また、このような
一連の操作の間に、すなわち第1ステップのエッチング
処理が終了したら直ちに、前記冷却手段における調整配
管21a〜21dのうちの最も内径の大きい配管21a
の極低温バルブ22を全開し、かつ他の配管21b〜2
1dを全閉し、さらにバイパス配管23における極低温
バルブ24を全閉して、チラー17からガス冷媒をステ
ージ12に供給し、試料Wを急速冷却する。なお、調整
配管21aは、この例では冷媒配管15と同じかこれよ
りやや大きい内径に形成されたもので、これにより冷媒
配管15を含む前記冷却手段においては、調整配管21
aが全開されることによってその冷却能力が最も高い状
態となる。
【0029】このような急速冷却によって試料Wは、約
30秒という短時間で後述するエッチング温度である−
30℃に到達した。このとき、前述した一連の操作、す
なわち放電を切ってから拡散チャンバー2内の残存ガス
を排気し、さらに新たなエッチングガス導入してこれを
安定させるといった一連の操作が、急速冷却に要する時
間以上あるいはほぼ同じ時間かかることから、この急速
冷却に要する時間が、試料Wのエッチング処理に要する
時間を遅らせる要因となることがない。
【0030】続いて、放電を再度行って以下の条件で低
温(−30℃)による第2ステップのオーバーエッチン
グを行い、図3(c)に示すようにSiO2 膜31上に
露出した状態で残ったポリシリコン層32の一部をエッ
チング除去する。 ・第2ステップ(オーバーエッチング) エッチングガス;Cl2 /O2 50/10SCCM 圧 ;5mTorr ソースパワー1(RFアンテナ4);2500W(13.56Hz) ソースパワー2(RFアンテナ3、3);2500W(13.56Hz) RFバイアス ;20W 試料温度 ;−30℃
【0031】このようにしてオーバーエッチング処理を
行うと、このエッチング処理が低温冷却下における処理
であることから、形成される側壁保護膜が薄くても低温
化によりラジカル反応を抑制することができ、したがっ
て過剰なラジカルアタックに耐え得るようになり、第1
ステップに比べて100Wから20Wと試料への印加バ
イアスを低くしても、アンダーカットやノッチングの発
生を抑えることができる。よって、100%のオーバー
エッチ下でも形状に影響を与えることなく、選択比10
0以上を確保しつつ、図3(c)に示したように十分な
異方性形状を確保することができる。
【0032】このようなエッチング装置1にあっては、
冷熱媒体として大量供給が容易な液化ガスあるいは気体
からなるガス冷媒を用い、これによってステージ12上
の試料Wの冷却を行うようにしたので、従来のごとく液
体を冷媒とした冷却法に比べ試料Wを急速に冷却するこ
とができ、したがって試料Wを短時間で所望する温度に
調整することができる。また、このように試料Wを短時
間で温度調整することができることから、前述したよう
に反応生成物の蒸気圧の異なるWポリサイドに対して
も、常温によるメインエッチングと低温によるオーバー
エッチングとの2ステップでエッチング処理することに
より、高選択比と、異方性形状の確保、すなわち高精度
微細加工とを両立させて行うことができる。しかも、ス
テップ間で試料温度を短時間で変化させることができる
ようにしたので、ステップ間における放電の停止やエッ
チングガスの変更などといった一連の操作に要する時間
内、あるいはこれに近い時間で温度変更を行うことがで
き、したがってスループットを低下させることなく複数
のステップからなるドライエッチング処理を迅速に行う
ことができる。
【0033】また、ステージ12へのガス冷媒(冷熱媒
体)の流路を、径の異なる複数の調整配管21a〜21
dを並列に配置して形成し、該配管21a〜21dのそ
れぞれに流す冷熱媒体の量を極低温バルブ22…で調整
するようにしたので、フィードバック制御装置25によ
ってこれら極低温バルブ22…の開閉、および極低温バ
ルブ24の開閉を制御することにより、ステージ12に
供給するガス冷媒の流量を所望する量に確実にしかも瞬
時に調整することができ、したがって流路を一つの配管
によって形成し、この配管中を流れる冷熱媒体の流量を
調整して冷却度を制御する場合に比べ、流量を精度良く
調整でき、これにより細かい温度制御を可能にしてエッ
チング加工の一層の高精度化を可能にすることができ
る。
【0034】なお、このような2ステップのエッチング
処理が終了した後、新たな試料に対して同じ処理装置で
同じ処理を連続して繰り返し行う場合には、第2ステッ
プが終了して処理後の試料を取り出した後、新たな試料
を拡散チャンバ2内に入れるに先立って最初のステッ
プ、この例では第1ステップにおける試料設定温度にス
テージ12を調整しておく。すなわち、前記例では、第
2ステップで試料設定温度を−30℃にしていたのを、
静電チャックのヒータ(図示略)でステージ12を加熱
し、さらに前記冷却手段における調整配管21a〜21
dの全ての極低温バルブ22…を全閉し、かつバイパス
配管23における極低温バルブ24を全開して、チラー
17からのステージ12へのガス冷媒の供給を停止し、
試料Wを急速加熱する。
【0035】すると、一つの試料のエッチング処理が終
了した後、新たな試料のエッチング処理にとりかかるま
での時間を短縮化することができ、特に、新たな試料を
拡散チャンバ2内に搬送するまでの時間内、あるいはこ
れに近い時間でステージ12試料設定温度にまで温度変
更できれば、スループットを低下させることなく、すな
わち十分な生産性の効率を確保した状態で複数のステッ
プからなるエッチング処理を行うことができる。
【0036】次に、図1のエッチング装置1を用いたド
ライエッチング処理方法の他の例を、図4(a)〜
(c)を参照して説明する。この処理方法は、コンタク
トホールをエッチング処理によって加工する方法であ
り、図4(a)に示すようにシリコン基板40上のSi
2 層41の上にフォトレジストパターン42を形成し
た試料Wの、SiO2 層41をエッチング処理してこれ
をフォトレジストパターン42に対応したパターン形状
に加工するもので、第1ステップとして常温でジャスト
エッチング(メインエッチング)を、続く第2ステップ
として低温によるオーバーエッチングを行うものであ
る。
【0037】まず、以下の条件で第1ステップのジャス
トエッチングを行い、図4(b)に示すようにSiO2
層41を、薄膜となる一部を残した状態にまでエッチン
グ除去する。 ・第1ステップ(ジャストエッチング) エッチングガス;C4 8 /O2 50/10SCCM 圧 ;5mTorr ソースパワー1(RFアンテナ4);2500W(13.56Hz) ソースパワー2(RFアンテナ3、3);2500W(13.56Hz) パルスON/OFF;10μsec/30μsec RFバイアス ;500W 試料温度 ;20℃ なお、ここでの試料温度調整についても、先の例の場合
と同様に、ステージ12に備えられた静電チャックのヒ
ータ(図示略)とチラー17による冷却とを併用して行
い、特に前述したフィードバック制御装置25による極
低温バルブ24の開度の調整によって試料温度を微調整
している。
【0038】次に、この第1ステップに続く第2ステッ
プのオーバーエッチング処理を行うため、一旦エッチン
グ装置1における放電を切り、拡散チャンバー2内に残
存するガスを排気口13から排気する。そして、後述す
る第2ステップに用いるエッチングガス(本実施形態例
でも第1ステップと同一のガスを用いている)を拡散チ
ャンバー2内に導入し、このガスを安定させて拡散チャ
ンバー2内を一定の圧力に調整する。また、このような
一連の操作の間に、すなわち第1ステップのエッチング
処理が終了したら直ちに、先の例と同様に前記冷却手段
における調整配管21a〜21dのうちの最も内径の大
きい配管21aの極低温バルブ22を全開し、かつ他の
配管21b〜21dを全閉し、さらにバイパス配管23
における極低温バルブ24を全閉して、チラー17から
ガス冷媒をステージ12に供給し、試料Wを急速冷却す
る。
【0039】すると、このような急速冷却によって試料
Wは、先の例の場合と同様に約30秒という短時間で後
述するエッチング温度である−50℃に到達した。した
がって、この例にあっても、放電を切ってから拡散チャ
ンバー2内の残存ガスを排気し、さらに新たなエッチン
グガス導入してこれを安定させるといった一連の操作
が、急速冷却に要する時間以上にかかることから、この
急速冷却に要する時間が、試料Wのエッチング処理に要
する時間を遅らせる要因となることがない。
【0040】続いて、放電を再度行って以下の条件で低
温(−50℃)による第2ステップのオーバーエッチン
グを行い、図4(c)に示すようにシリコン基板40上
に露出した状態で残ったSiO2 層41の一部をエッチ
ング除去し、コンタクトホール43を形成する。 ・第2ステップ(オーバーエッチ) エッチングガス;C4 8 /O2 50/10SCCM 圧 ;5mTorr ソースパワー1(RFアンテナ4);2500W(13.56Hz) ソースパワー2(RFアンテナ3、3);2500W(13.56Hz) パルスON/OFF;10μsec/30μsec RFバイアス ;200W 試料温度 ;−50℃
【0041】このようにしてオーバーエッチング処理を
行うと、このエッチング処理が低温冷却下における処理
であることから、先の例の場合と同様に形成される側壁
保護膜が薄くても低温化によりラジカル反応を抑制する
ことができ、したがって過剰なラジカルアタックに耐え
得るようになり、第1ステップに比べて500Wから2
00Wと試料への印加バイアスを低くしても、アンダー
カットやノッチングの発生を抑えることができる。よっ
て、例えば第1ステップのジャストエッチングから低温
化してしまうと、形成するコンタクトホールの側壁に有
機ポリマーが堆積してコンタクトホールの形状がテーパ
化してしまい、微細なホール開口ができなくなってしま
うものの、この例のようにオーバーエッチングのみ低温
化することにより、この問題を解消してシリコン基板4
0に対する選択比100以上を確保しつつ、図4(c)
に示したように十分な異方性形状のコンタクトホール4
3を再現性良く形成することができる。
【0042】したがって、本発明のエッチング装置1に
あっては、前述したように試料Wを急速に冷却して試料
Wを短時間で所望する温度に調整することができること
から、このようなエッチング処理に適用しても、高選択
比と、異方性形状の確保、すなわち高精度微細加工とを
両立させることができ、しかも、スループットを低下さ
せることなく複数のステップからなるエッチング処理を
行うことができる。
【0043】なお、前記実施形態例では、4本の調整配
管21a〜21dを用いて冷却調整部19を構成した
が、調整配管については、使用条件に応じて、2本、3
本、あるいは5本以上のいづれを選択してもよいのはも
ちろんである。また、前記実施形態例では、蛍光ファイ
バ温度計18とフィードバック制御装置25とを設けた
ことにより、極低温バルブ22…、極低温バルブ24か
らなる調整手段の調整度を制御して冷却手段による冷却
度を調整するようにしたが、本発明はこれに限定される
ことなく、例えば、蛍光ファイバ温度計18とフィード
バック制御装置25とに代えて、プラズマ発生手段で発
生したプラズマの密度およびイオンの加速電圧に応じて
試料Wに加えられる入熱量に基づき、前記調整手段によ
る調整度を制御するデータベース制御装置(データベー
ス制御手段)を、該調整手段に接続した状態で設けても
よい。
【0044】すなわち、プラズマ処理装置においては、
プラズマ密度(電子密度)Neおよびイオンの加速電圧
Vppが大きくなれば試料Wに加えられる入熱量が大と
なり、プラズマ密度(電子密度)Neおよびイオンの加
速電圧Vppが小さくなれば試料Wに加えられる入熱量
が小となる、といったようにこれらNeとVppによっ
て入熱量が決まることから、特にプラズマ処理中の試料
の温度制御を行うためには、冷却手段による試料の冷却
として、試料を所望する温度に維持できる冷熱媒体量に
前記入熱量を相殺するだけの冷熱媒体量を加えた量の、
冷熱媒体をステージ12に供給するようにすればよい。
したがって、プラズマ密度(電子密度)Neおよびイオ
ンの加速電圧Vppと、これらによって決まる入熱量を
相殺するための冷熱媒体量との関係を予め実験、計算等
によって求め、その関係をコンピューター等からなるデ
ータベース制御手段に記憶させておき、この関係から求
まる冷却度に基づいて該データベース制御装置で前記調
整手段を制御することにより、試料を所望する温度に調
整することができるのである。
【0045】このように蛍光ファイバ温度計18とフィ
ードバック制御装置25とに代えてデータベース制御手
段を設ければ、蛍光ファイバ温度計18をステージ(試
料台)12に取り付けなくてよいことから、該ステージ
12の形状や構成の自由度が大きくなり、装置全体の簡
略化が可能になる。また、データベース制御装置に処理
の全工程を記憶させ、かつ各工程毎にその時間や温度な
どの条件を記憶させておけば、この装置による処理の自
動化を一層進めることができる。
【0046】さらに、前記実施形態例では、チラー1
7、冷却調整部19における連結菅20a、20b、調
整配管21a〜21d、冷媒配管15から、本発明にお
ける冷却手段を構成し、極低温バルブ22…、極低温バ
ルブ24から本発明における調整手段が構成したが、他
に例えば、冷却手段を、チラー17とこれからステージ
に冷熱媒体を供給する一本あるいは複数本の冷媒配管と
によって構成し、調整手段を、該冷媒配管の開口面積を
変化させて該配管中を流れる冷熱媒体の量を調整するニ
ードルバルブ、あるいは邪魔板によって構成してもよ
い。このように調整手段をニードルバルブや邪魔板によ
って構成すれば、設備が簡略になることにより、装置全
体の構成の簡略化を図ることができる。また、前記エッ
チング装置1では、冷却手段に加え、本発明における加
熱手段となるヒータをステージ12に設けたが、本発明
の製造装置においては、冷却手段のみを備えた構成とし
てもよい。
【0047】次に、本発明の静電チャックからのウエハ
脱着方法について説明する。静電チャックは、例えば図
1に示したステージ12に内蔵されたものであり、この
ステージ12は、図5に示すように金属製ジャケット5
0上に、静電チャック51が一体化されて構成されたも
のである。
【0048】金属製ジャケット50は、真空精密鋳造法
によって形成されたアルミニウム製のもので、その内部
にヒータ52と冷媒配管53とを埋め込んだものであ
る。ヒータ4は、金属製ジャケット50の面積(底面
積)に応じた大型で大容量のシーズヒータからなるもの
で、図示しない配線を介して電源に接続されたものであ
る。冷媒配管53は、AlやCuなどの熱伝導率が高い
金属からなるもので、先にステージ12の説明において
述べた冷却手段、すなわち図1に示したチラー17、冷
却調整部19における連結管20a、20b、調整配管
21a〜21d、冷媒配管15に接続されたものであ
り、該冷却手段から供給されたガス冷媒を金属製ジャケ
ット50内に流し、金属製ジャケット50との間で熱交
換を行わせるためのものである。なお、このような構成
のもとに該金属製ジャケット50は、前記のチラー17
等からなる冷却手段を備えたものとなっている。
【0049】ここで、このような金属製ジャケット50
を得るには、前述したように真空精密鋳造法が採用され
る。この真空精密鋳造法は、ヒータ52と冷媒配管53
とを鋳型に入れてその中に溶融したAlを流し込み、減
圧下でプレス鋳造して作製する方法であり、減圧下での
プレスにより鋳造時にAl中の気泡を無くし、強度等に
問題のないAlの鋳物を作れるようにした技術である。
そして、このような真空精密鋳造法で作製されたことに
より、金属製ジャケット50にはその金属部分とヒータ
52との間、および金属部分と冷媒配管53との間にそ
れぞれ気泡が留まることがなく、したがって得られた金
属製ジャケット50はヒータ52と金属部分との間、お
よび冷媒配管53と金属部分との間の熱交換(熱伝導)
がより迅速なものとなっている。
【0050】すなわち、この真空精密鋳造法によれば、
通常の鋳造法のように金属内に気泡などが生じるおそれ
ないので、予め用意したヒータ52や冷媒配管53など
を金属(Al)と容易に一体化することができ、かつ冷
媒配管53の耐圧性を高めることができ、したがってA
lソリッドを削りだして作ったものと変わらぬ品質が得
られるのである。
【0051】静電チャック51は、円板状の誘電体54
と、これの下面に設けられた電極55とによって構成さ
れたものである。誘電体54は、熱伝導率が高く、体積
固有抵抗がプラズマ処理時の温度で10 11〜1012〔Ω
・cm〕程度のオーダーである絶縁材料、この例では窒
化アルミニウム(AlN)(熱伝導率;0.235〔ca
l/cm・sec ・℃〕)からなるものである。ここで、窒化
アルミニウムの、温度による体積固有抵抗の変化を表す
グラフを図6に示す。
【0052】電極55は導体からなるもので、この例で
は、前記金属製ジャケット50上に誘電体54を固定す
るためのろう付け層、すなわち金属製ジャケット50と
誘電体54との間に設けられた厚さ0.5mm程度のろ
う材により形成されたものとなっている。このろう材と
して具体的には、チタン、スズ、アンチモン、マグネシ
ウムからなる合金等が挙げられる。ここで、この電極5
5は、図5中に示さないものの配線を介して高圧電源に
接続され、これにより該電極55に直流電圧が印加され
ると、前記誘電体54が吸着力を発揮するようになって
いる。なお、この静電チャック51には、前述したよう
に誘電体54上に載置保持されるウエハを押し上げるた
めのプッシャーピン(図示略)が埋設され、さらに該プ
ッシャーピンには、これを誘電体54の面上に突出させ
あるいは該面下に埋没させる出没機構(図示略)が接続
されている。
【0053】このような構成のステージ12にあって
は、電極55が、誘電体54を金属製ジャケットに固定
するためのろう付け層によって形成されているので、誘
電体54と電極55との接合を確実にするとともに電極
54を薄厚に形成することができ、しかも、該電極54
がろう材、すなわち熱伝導性の良好な金属あるいは合金
からなっているため、金属製ジャケット50から誘電体
54への熱伝導、さらに該誘電体54からウエハWへの
熱伝導を速やかにすることができる。よって、該ステー
ジ12によれば、その静電チャック51に固定されるウ
エハWの温度調節(温度変更)を、短時間でしかも高精
度で行うことができる。
【0054】このような構成からなる静電チャック51
を備えたステージ12を用い、図1に示したエッチング
装置1によってエッチング処理を行うには、例えばAl
膜のプラズマエッチング処理を行う場合、まず、該ステ
ージ12の温度をヒータ52によって80℃に設定する
とともに、該ステージ12の静電チャック51によって
ウエハWを静電吸着し、続いてAl膜のプラズマエッチ
ング処理を行う。
【0055】このようにしてエッチング処理を行った
後、該静電チャック51からウエハWを脱着するに際し
ては、該ウエハWを脱着するに先立ち、前記静電チャッ
ク51の誘電体54を常温以下、この例では−20℃に
冷却する。ここで、静電チャック51の冷却について
は、図1に示したチラー17等からなる冷却手段によ
り、金属製ジャケット50の冷媒配管53内に所定温度
に冷却されたガス冷媒を供給し、さらにこれを循環させ
ることによって行う。このようにして静電チャック51
の誘電体54を冷却すると、誘電体54を形成する窒化
アルミニウムの体積固有抵抗が図6に示したように10
12〔Ω・cm〕のオーダーから1014〔Ω・cm〕のオ
ーダーに大きく変化し、これにより誘電体54の残留電
荷が減る。
【0056】そして、このように誘電体54を冷却しそ
の残留電荷が減ったら、ウエハW脱着のための除電プラ
ズマを以下のような条件で行う。 ガス ;Ar 100SCCM 圧 ;1Pa ソースパワー;500W ステージ温度;−20℃ このような除電プラズマにより、ウエハWを何のトラブ
ルも無く静電チャック51から容易に脱着することがで
きる。また、冷却手段として、図1に示したチラー17
等からなる構成要素を用いているため、静電チャック5
1の誘電体54の冷却を迅速にしかも高精度に行うこと
ができ、これにより従来とほとんど同じ時間でウエハ脱
着を行うことができ、かつ脱着時にウエハが取り外せな
いなどといったトラブルを確実に防止することができ
る。
【0057】なお、この例では静電チャック51の誘電
体54として窒化アルミニウムを用いたが、本発明はこ
れに限定されることなく、他に例えば、Al2 3
7.5%TiO2 の焼結セラミックスを用いることもで
きる。この焼結セラミックスから静電チャックの誘電体
54を形成したステージ12を用い、先の例と同様に図
1に示したエッチング装置1によってエッチング処理を
行うには、例えば酸化膜(SiO2 膜)のエッチングを
行う場合、まず、該ステージ12の温度をヒータ52に
よって50℃に設定するとともに、該ステージ12の静
電チャック51によってウエハWを静電吸着し、続いて
酸化膜のプラズマエッチング処理を行う。
【0058】このようにしてエッチング処理を行った
後、該静電チャック51からウエハWを脱着するに際し
ては、該ウエハWを脱着するに先立ち、前記静電チャッ
ク51の誘電体54を常温以下、この例では−100℃
に冷却する。ここで、静電チャック51の冷却について
は、先の例と同様に、図1に示したチラー17等からな
る冷却手段により、金属製ジャケット50の冷媒配管5
3内に所定温度に冷却されたガス冷媒を供給し、さらに
これを循環させることによって行う。このようにして静
電チャック51の誘電体54を冷却すると、誘電体54
を形成するAl23 −7.5%TiO2 の焼結セラミ
ックスの体積固有抵抗が1011〔Ω・cm〕のオーダー
から1014〔Ω・cm〕のオーダーに大きく変化し、こ
れにより誘電体54の残留電荷が減る。
【0059】そして、このように誘電体54を冷却しそ
の残留電荷が減ったら、ウエハW脱着のための除電プラ
ズマを以下のような条件で行う。 ガス ;Ar 100SCCM 圧 ;1Pa ソースパワー;500W ステージ温度;−100℃ このような除電プラズマにより、この例においてもウエ
ハWを何のトラブルも無く、静電チャック51から容易
に脱着することができる。また、冷却手段として、図1
に示したチラー17等からなる構成要素を用いているた
め、先の例と同様に静電チャック51の誘電体54の冷
却を迅速にしかも高精度に行うことができる。
【0060】なお、本発明における静電チャックからの
ウエハ脱着方法においては、金属製ジャケット50に備
えられるその冷却手段を、図1、図2に示したチラー1
7、冷却調整部19における連結菅20a、20b、調
整配管21a〜21d、冷媒配管15、および金属製ジ
ャケット50内の冷媒配管53によって構成したが、特
にチラー17、冷却調整部19における連結菅20a、
20b、調整配管21a〜21d、冷媒配管15からな
る構成については、先に半導体装置の製造装置について
説明した際述べたように、例えば、冷却手段を、チラー
17とこれからステージに冷熱媒体を供給する一本ある
いは複数本の冷媒配管とによって構成し、調整手段を、
該冷媒配管の開口面積を変化させて該配管中を流れる冷
熱媒体の量を調整するニードルバルブ、あるいは邪魔
板、さらには極低温バルブ等によって構成してもよい。
【0061】また、前記のウエハ脱着方法の例において
は、ウエハWを脱着するに先立って前記静電チャックの
誘電体を−20℃、−100℃に冷却したが、本発明で
いう常温以下の温度とはこれらの温度に限定されること
なく、誘電体54の材質に応じ、これを1012〔Ω・c
m〕程度のオーダーにできる20℃程度以下の温度であ
れば、全て採用可能である。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明における請求
項1記載の半導体装置の製造装置は、冷熱媒体として大
量供給が容易な液化ガスあるいは気体からなる冷熱媒体
を用い、これによって試料台の半導体基体(試料)の冷
却を行うようにしたので、従来のごとく液体を冷媒とし
た冷却法に比べ半導体基体を急速に冷却することがで
き、したがって半導体基体を短時間で所望する温度に調
整することができる。また、このように半導体基体を短
時間で温度調整することができることから、例えばWポ
リサイドのように反応生成物の蒸気圧の異なるものに対
しても、常温によるメインエッチングと低温によるオー
バーエッチングとの2ステップでエッチング処理するこ
とにより、高選択比と、異方性形状の確保、すなわち高
精度微細加工とを両立させて行うことができる。しか
も、ステップ間で半導体基体の温度を短時間で変化させ
ることができるようにしたので、ステップ間における放
電の停止やエッチングガスの変更などといった一連の操
作に要する時間内、あるいはこれに近い時間で温度変更
を行うことができ、したがってスループットを低下させ
ることなく複数のステップからなるドライエッチング処
理を迅速に行うことができる。
【0063】また、試料台への冷熱媒体の流路を、径の
異なる複数の調整配管を並列に配置して形成し、該配管
のそれぞれに流す冷熱媒体の量を調整手段で調整するよ
うにしたので、例えばフィードバック制御手段やデータ
ベース制御手段を設けてこれにより調整手段の調整度を
制御するようにすれば、試料台に供給する冷熱媒体の流
量を所望する量に確実にしかも瞬時に調整することがで
き、したがって流路を一つの配管によって形成し、この
配管中を流れる冷熱媒体の流量を調整して冷却度を制御
する場合に比べ、流量を精度良く調整でき、これにより
細かい温度制御を可能にしてエッチング加工の一層の高
精度化を可能にすることができる。
【0064】本発明における請求項7記載の静電チャッ
クからのウエハ脱着方法は、誘電体として例えばプラズ
マ処理時における温度下において体積固有抵抗が1012
〔Ω・cm〕程度の材料を用いれば、ウエハ吸着時にお
いては直流電圧印加時のクーロン力のみでなく、静電チ
ャック表面とウエハ裏面との間を流れる微少電流によっ
ても吸着力を増すことから、比較的低い直流電圧の印加
でウエハを静電吸着することができ、これにより誘電体
の絶縁破壊を防止することができる。また、ウエハを脱
着するに先立って前記静電チャックの誘電体を常温以下
に冷却するので、該誘電体の体積固有抵抗が例えば10
14〔Ω・cm〕程度となり、これにより残留電荷を少な
くすることができる。そして、この後除電プラズマをか
けて静電チャックからウエハを脱着するので、この脱着
時における残留電荷に起因するトラブルを防止して静電
チャックからウエハを容易に脱着することができ、これ
により静電チャックの信頼性を大幅に高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における半導体装置の製造装置をプラズ
マエッチング装置に適用した場合の、一実施形態例を示
す概略構成図である。
【図2】冷却調整部とその周辺部の概略構成図である。
【図3】(a)〜(c)は、図1に示した装置によるエ
ッチング方法の一例を、処理順に説明するための要部側
断面図である。
【図4】(a)〜(c)は、図1に示した装置によるエ
ッチング方法の他の例を、処理順に説明するための要部
側断面図である。
【図5】本発明の静電チャックからのウエハの脱着方法
に好適に用いられるステージ(試料台)の一例を示す側
断面図である。
【図6】静電チャックにおける誘電体として用いられる
窒化アルミニウムの、温度による体積固有抵抗の変化を
表すグラフ図である。
【符号の説明】
1 プラズマエッチング装置 2 拡散チャンバー
(真空チャンバー) 12 ステージ(試料台) 15 冷媒配管 17
チラー 18 蛍光ファイバ温度計 19 冷却調整部 21a、21b、21c、21d 調整配管 22、
24 極低温バルブ 25 フィードバック制御装置 50 金属製ジャケ
ット 51 静電チャック 53 冷媒配管 54 誘電
体 55 電極 W 試料(ウエハ)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却手段を備えた試料台を内部に配置し
    た真空チャンバーと、該真空チャンバー内にプラズマを
    発生させるプラズマ発生手段とを備え、前記冷却手段で
    前記試料台を冷却することにより該試料台上に載置され
    る半導体基体の温度を調整しつつ、プラズマを発生させ
    て前記半導体基体を処理する半導体装置の製造装置にお
    いて、 前記冷却手段は、液化ガスあるいは気体を冷熱媒体とし
    て用い、該冷熱媒体の流路を、前記試料台に流れる前の
    位置にて径の異なる複数の配管を並列に配置して形成
    し、かつ該配管を通して前記冷熱媒体を試料台に流すこ
    とにより該試料台を冷却するよう構成されてなり、 該冷却手段には、前記複数の配管のそれぞれに流す冷熱
    媒体の量を調整する調整手段が設けられたことを特徴と
    する半導体装置の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記試料台に、これに載置された半導体
    基体の温度を検知する温度検知手段が設けられ、 該温度検知手段に、これで検知された温度に基づく出力
    信号を受け、前記半導体基板の温度を所定の温度に保持
    するよう前記調整手段の調整度を制御するフィードバッ
    ク制御手段が接続されたことを特徴とする請求項1記載
    の半導体装置の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記試料台に、該試料台の温度を加熱す
    ることにより該試料台上に載置される半導体基体の温度
    を調整する加熱手段が設けられたことを特徴とする請求
    項1記載の半導体装置の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記調整手段に、前記プラズマ発生手段
    で発生したプラズマの密度およびイオンの加速電圧に応
    じて前記半導体基体に加えられる入熱量に基づき、該調
    整手段による調整度を制御するデータベース制御手段が
    接続されたことを特徴とする請求項1記載の半導体装置
    の製造装置。
  5. 【請求項5】 冷却手段を備えた試料台を内部に配置し
    た真空チャンバーと6該真空チャンバー内にプラズマを
    発生させるプラズマ発生手段とを備え、前記冷却手段で
    前記試料台の温度を冷却することにより該試料台上に載
    置される半導体基体の温度を調整しつつ、プラズマを発
    生させて前記半導体基体を処理する半導体装置の製造装
    置において、 前記冷却手段は、液化ガスあるいは気体を冷熱媒体とし
    て用い、これを試料台に流すことによって該試料台を冷
    却するものであり、 該冷却手段には、冷熱媒体の流路となる配管に、該配管
    の開口面積を変化させて配管中を流れる冷熱媒体の量を
    調整するニードルバルブが設けられたことを特徴とする
    半導体装置の製造装置。
  6. 【請求項6】 冷却手段を備えた試料台を内部に配置し
    た真空チャンバーと、該真空チャンバー内にプラズマを
    発生させるプラズマ発生手段とを備え、前記冷却手段で
    前記試料台の温度を冷却することにより該試料台上に載
    置される半導体基体の温度を調整しつつ、プラズマを発
    生させて前記半導体基体を処理する半導体装置の製造装
    置において、 前記冷却手段は、液化ガスあるいは気体を冷熱媒体とし
    て用い、これを試料台に流すことによって該試料台を冷
    却するものであり、 該冷却手段には、冷熱媒体の流路となる配管に、該配管
    の開口面積を変化させて配管中を流れる冷熱媒体の量を
    調整する邪魔板が設けられたことを特徴とする半導体装
    置の製造装置。
  7. 【請求項7】 絶縁材料からなる誘電体と導体からなる
    電極とを備えた静電チャックにウエハを密着固定し、該
    ウエハにプラズマ処理を施し、その後該静電チャックか
    らウエハを脱着するに際して、 ウエハを脱着するに先立って前記静電チャックの誘電体
    を常温以下に冷却し、その後、除電プラズマをかけて静
    電チャックからウエハを脱着することを特徴とする静電
    チャックからのウエハ脱着方法。
  8. 【請求項8】 前記静電チャックが、その導体側に冷却
    手段を備えた金属製ジャケットが接合されて試料台に構
    成されており、 前記静電チャックの誘電体を常温以下にする冷却が、前
    記冷却手段によって金属製ジャケットが冷却されること
    によりなされることを特徴とする請求項7記載の静電チ
    ャックからのウエハ脱着方法。
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