JPH0610125A - 薄膜形成方法 - Google Patents

薄膜形成方法

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JPH0610125A
JPH0610125A JP16967892A JP16967892A JPH0610125A JP H0610125 A JPH0610125 A JP H0610125A JP 16967892 A JP16967892 A JP 16967892A JP 16967892 A JP16967892 A JP 16967892A JP H0610125 A JPH0610125 A JP H0610125A
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particles
sputtering
wafer
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JP16967892A
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Tetsuya Tatsumi
哲也 辰巳
Junichi Sato
淳一 佐藤
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コリメータ・スパッタリングにおいて、高融
点金属粒子によるコリメータの目詰まりを防止し、バリ
ヤメタル成膜の再現性を高める。 【構成】 平行平板型スパッタリング装置のコリメータ
1 にRF電源13を接続し、ターゲット5とDC電源
10との間にスイッチ11を設ける。Ti層の成膜後に
コリメータC1 に付着したTi粒子を除去するには、タ
ーゲット5のDCバイアスを無印加としてコリメータC
1 にRFバイアスを印加し、コリメータC 1 をカソード
として生成するプラズマを用いてTi粒子をスパッタリ
ング除去もしくはエッチング除去する。ウェハ3に対す
るTi粒子の入射角が常に一定範囲内に維持され、再現
性良くTi層が形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造工程等
に含まれる薄膜形成方法に関し、特にコリメータ・スパ
ッタリング法においてコリメータの目詰まりを防止しな
がら再現性の高い薄膜形成を可能とする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のVLSI,ULSI等にみられる
ように、半導体装置のデザイン・ルールが高度に縮小さ
れるに伴い、下層配線と上層配線の接続を図るために層
間絶縁膜に開口される接続孔の開口径も微細化し、アス
ペクト比が1を越えるようになってきている。上層配線
は一般にスパッタリング法によりアルミニウム(Al)
系材料を被着させることにより形成されているが、かか
る高アスペクト比を有する接続孔を埋め込むにはもはや
十分な段差被覆性(ステップ・カバレッジ)が達成され
にくく、断線を生ずる原因ともなっている。
【0003】そこで、段差被覆性の不足を改善するため
の対策として、近年、高温バイアス・スパッタリング法
が提案されている。この技術は、たとえば月刊セミコン
ダクター・ワールド1989年12月号186〜188
ページ(プレスジャーナル社刊)、あるいはIEEE/
IRPS(1989年)210〜214ページ等に紹介
されているように、ウェハをヒータ・ブロック等を介し
て数百℃に加熱し、かつ該ヒータ・ブロックを介してR
Fバイアスを印加しながらスパッタリングを行うもので
ある。この方法によれば、高温によるAlのリフロー効
果とバイアス印加によるイオン衝撃とにより段差被覆性
を改善し、平坦な表面を有するAl系材料層を形成する
ことができる。これらの論文には、Al系材料層の下地
としてチタン(Ti)層を設けた場合に、該Ti層がA
l原子の表面移動(マイグレーション)に寄与して優れ
た段差被覆性(ステップ・カバレッジ)が達成されるこ
とが報告されている。この場合、Al系材料層はTi層
との界面で反応しながら接続孔の内部にまで徐々に引き
込まれていくものと考えられている。
【0004】ところで、Ti層をAl系材料層の下地と
して設ける場合、接続孔の埋め込み性の良否はTi層の
段差被覆性の良否に依存している。つまり、接続孔の側
壁面にもある程度の厚さにTi層が被着されていない
と、Al系材料層と十分に反応してこれを接続孔内部に
まで引き込むことができないのである。たとえば、図8
(a)に示されるように、下層配線20上の層間絶縁膜
21に開口されたアスペクト比の高い接続孔22を埋め
込む場合を考える。ここで、図8(b)に示されるよう
に下地となるTi層23の段差被覆性が悪く、接続孔2
2の側壁面の下方や底面上でTi層23の膜厚が薄くな
っていると、たとえ高温スパッタリングによりAl系材
料層24で接続孔22を埋め込もうとしても、図8
(c)に示されるように鬆(す)25が発生してしま
う。
【0005】しかしながら、Ti層23をアスペクト比
の高い接続孔22の内部に均一に被着させることは容易
ではない。これは、接続孔22の軸方向(ウェハの法線
方向)に対して比較的大きな入射角をもって斜めに入射
するTi粒子が接続孔22の開口端付近に付着してこの
部位のTi層23の厚さを増大させ、このTi層23に
よる遮蔽(シャドウイング)効果により後から飛来する
Ti粒子が接続孔の内奥部にまで到達しにくくなるから
である。スパッタリングの場合、ターゲットからスパッ
タ・アウトされる粒子は電気的に中性なので、粒子の運
動方向を電界により制御することはできない。しかも、
Tiは融点が1660℃と高いため、これをリフローさ
せ得る温度域にまでウェハを加熱する高温スパッタリン
グは到底行うことができない。
【0006】そこで、スパッタリングにおける高融点金
属の段差被覆性を改善する技術として、コリメータ・ス
パッタリング法が提案されている。これは、ターゲット
とウェハの間にコリメータと呼ばれるスノコ状の治具を
介在させ、ウェハの法線方向を中心としたある一定の立
体角の範囲内で入射する粒子のみを通過させてウェハへ
到達させる技術である。
【0007】たとえば、本願出願人は先に特開昭62−
109232号公報において、垂直磁気記録媒体の磁性
薄膜の初期成膜にコリメータ・スパッタリングを適用
し、ベース・フィルム上におけるCo−Cr合金薄膜の
結晶配向性を改善する技術を開示した。
【0008】また、同じく本願出願人は先に特願平3−
309633号明細書において、接続孔を被覆するTi
層の成膜にコリメータ・スパッタリングを適用し、Ti
膜の段差被覆性を改善し、その結果としてAl系材料層
による良好な接続孔の埋め込みを達成する技術を提案し
ている。ここで、上記コリメータ・スパッタリングに用
いられる平行平板型スパッタリング装置の一構成例を図
6に示す。図6(a)はこの装置の概略断面図であり、
図6(b)はコリメータの概略平面図である。
【0009】図6(a)に示されるこの装置において、
クライオポンプ2により高真空排気されるチャンバ1の
内部には、上部に成膜材料であるターゲット5が、底部
に該ターゲット5と平行に対向するごとくサセプタ6が
配され、該サセプタ6上にクランプ7によりウェハ3が
固定されている。チャンバ1の外部でサセプタ6の裏面
側にはヒータ・ブロック8が接触配置され、ウェハ3を
サセプタ6を介して所定の温度に加熱できるようになさ
れている。また、このヒータ・ブロック8による加熱効
率を向上させるために、サセプタ6の裏面側からは加熱
ガス導入管9を介して矢印B方向から加熱用ガスが導入
され、サセプタ6に埋設される配管を通じてウェハ3の
裏面に向けて放出されるようになされている。この加熱
用ガスとしては、通常Ar等の不活性ガスが使用され
る。また、ターゲット5にはDCバイアスを印加するた
めのDC電源10が接続されており、これにより矢印A
方向から上部ガス導入管4を通じて導入されるスパッタ
リング・ガスをターゲット5に衝突させる。このスパッ
タリング・ガスとしても、通常Ar等の不活性ガスが使
用される。
【0010】上記ターゲット5と上記ウェハ3の中間に
は、図6(b)に示されるようなコリメータC1 が、双
方に対して平行となるように設置されている。このコリ
メータC1 は円形のメッシュ状部材であり、メッシュの
目、つまり個々の開口部はセル12aと呼ばれる。コリ
メータC1 の外形寸法はターゲット5とウェハ3のいず
れよりも大きく設定されている。
【0011】このコリメータC1 による材料粒子の選別
機構は、図7(a)のように説明される。ここでは、材
料粒子がTi粒子である場合について考える。この図
は、コリメータC1 の一部を拡大し、メッシュ板12と
セル12aの断面を模式的に表したものである。このよ
うに個々のセル12aの断面形状が矩形の場合、このセ
ル12aを通過し得るTi粒子23aの最大入射角θと
セル12aのアスペクト比L/W(ただし、Lはセル1
2aの長さ,Wは幅を表す。)との間には、tanθ=
(L/W)-1の関係が成り立つ。たとえば、アスペクト
比が1.73であれば、約30°以内の入射角を有する
Ti粒子23aのみが通過可能であり、アスペクト比が
5.67であれば約10°以内となる。このように、T
i粒子23aの入射角を所定の範囲内に制御することに
より、シャドウイング効果を抑制し、アスペクト比の高
い接続孔の側壁面の下方や底面上にも十分量のTi粒子
23aを到達させることができるようになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コリメータ
1 は上述のようにTi粒子23aの入射を物理的に制
限する治具であるから、セル12aの側壁面には必然的
にこれを通過できなかったTi粒子23aが付着する。
ここで、入射角が最大入射角θよりたとえ小さくても、
メッシュ板12の上端部に斜め入射したTi粒子23a
は当然のことながらセル12aを通過することはできな
い。この結果、メッシュ板12の上端部にはTi粒子2
3aが蓄積されて堆積層23bが形成され、開口断面積
が次第に減少していわゆる目詰まりが発生する。する
と、セル12aを通過可能なTi粒子23aの入射角は
次第に狭小化し、アスペクト比の高い接続孔22の側壁
面上に十分な膜厚を有するTi層23を形成することが
できなくなる。このことは、コリメータ・スパッタリン
グの再現性を著しく低下させる原因となる。また、この
目詰まりにより成膜速度が低下してスループットが低下
し、メンテナンス頻度も増大するという問題が生ずる。
【0013】そこで本発明は、コリメータ・スパッタリ
ング法を採用した場合でも再現性が高く、しかも高いス
ループットと優れたメンテナンス性が保証できる薄膜形
成方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜形成方法
は、上述の目的を達成するために提案されるものであ
り、物理的気相成長装置のチャンバ内でコリメータを通
過して飛来する材料粒子を基板上に堆積させる際に、前
記材料粒子の堆積による前記コリメータの開口断面積の
縮小を前記チャンバ内で防止することを特徴とする。
【0015】本発明はまた、前記コリメータに堆積した
前記材料粒子を不活性ガスを用いてスパッタリング除去
することにより前記開口断面積の縮小を抑制することを
特徴とする。
【0016】本発明はまた、前記コリメータに堆積した
前記材料粒子をエッチング除去することにより前記開口
断面積の縮小を抑制することを特徴とする。
【0017】本発明はまた、前記コリメータを加熱して
その表面における前記材料粒子の被覆性を向上させるこ
とにより前記開口断面積の縮小を抑制することを特徴と
する。
【0018】本発明はまた、前記材料粒子がチタンもし
くはチタン化合物であることを特徴とする。
【0019】本発明はさらに、前記物理的気相成長装置
が平行平板型スパッタリング装置もしくはECRスパッ
タリング装置であることを特徴とする。
【0020】
【作用】本発明者は、コリメータを用いた場合にもスル
ープットを低下させずに再現性の高い成膜を行うために
は、物理的気相成長装置のチャンバ内でその高真空度を
維持したまま、何らかの方法でコリメータの開口断面積
の縮小を抑制する必要があると考えた。この抑制には、
2通りの方針がある。
【0021】第一の方針とは、コリメータを随時クリー
ニングすることにより、コリメータ上に堆積した材料粒
子を除去することである。このクリーニングの方法には
さらに2通りの方法が考えられ、ひとつは不活性ガスを
用いたスパッタリングに代表される物理的クリーニン
グ、いまひとつはエッチング・ガスを用いたドライエッ
チングに代表される化学的クリーニングである。これら
のクリーニングは、物理的気相成長装置を若干改造し、
必要に応じてコリメータに材料粒子が入射可能な構成と
しておけば、本来の薄膜形成工程と連続して行うことが
できる。
【0022】いずれのクリーニング方法によってもコリ
メータの開口断面積が過度に縮小しない段階で随時、開
口断面積を設計値に戻すことができるので、材料粒子の
入射角がほぼ一定に維持され、薄膜形成の再現性が向上
する。また、従来は目詰まりを起こすごとに交換しなけ
ればならなかったコリメータが、半永久的に使用できる
ようになる。
【0023】第二の方針とは、材料粒子を除去するまで
には至らないものの、前記コリメータの表面における前
記材料粒子の被覆性を向上させることである。具体的に
は、コリメータを加熱して材料粒子のマイグレーション
を促進し、たとえ材料粒子が該コリメータの表面に付着
して堆積層が形成されたとしても、セルの内壁面に薄く
広がるようにする。これにより、セルの開口端近傍に厚
く堆積層が形成されることがなくなり、材料粒子の通過
が阻害されなくなる。
【0024】以上が本発明の基本的な方針であるが、本
発明により特に優れた成膜特性が期待できる材料粒子
は、高温スパッタリングによる段差被覆性の改善が望め
ない高融点金属であり、さらに具体的にはチタンもしく
はチタン化合物である。これらは、アルミニウム系配線
層のバリヤメタルとして広く知られている材料である。
チタン層、チタン化合物層の成膜が良好に行われること
で、後工程のアルミニウム系材料による微細な接続孔の
埋め込み等が、高い信頼性をもって行えるようになる。
【0025】また、上述の説明からも推測できるよう
に、本発明はスパッタリングによる薄膜形成を想定した
場合に特に有効な技術である。さらに、コリメータの意
義から考えて、ターゲットと基板とを平行に配置するこ
とが可能な平行平板型スパッタリング装置もしくはEC
Rスパッタリング装置を用いることが特に有効である。
【0026】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
する。
【0027】実施例1 本実施例は、平行平板型スパッタリング装置のコリメー
タにRF電力を供給できる構成とし、このコリメータを
Arガス・スパッタリングにより随時クリーニングしな
がら、Ti層の成膜を再現性良く行った例である。ま
ず、本実施例で使用する平行平板型スパッタリング装置
を図1に示す。なお、図1の参照符号は前述の図6と一
部共通であり、各部の説明は重複を避けるために図6と
異なる部分についてのみ行う。
【0028】本実施例で使用する装置では、SUS鋼で
作成されたコリメータC1 にRF電力を供給するための
RF電源13を接続した。また、RF電力印加中はター
ゲット5への直流バイアスの印加を停止できるように、
該ターゲット5とDC電源10との間にスイッチ11を
設けた。ターゲット5をスパッタリングしてウェハ3上
に成膜を行う場合には、図1(a)に示されるようにス
イッチ11をONとしてDC電源10をターゲット5に
接続し、RF電源13の出力は0Wとしておく。これに
より、スパッタリング・ガスはもっぱらターゲット5に
向かって加速され、材料粒子をスパッタ・アウトする。
【0029】一方、コリメータC1 をクリーニングする
場合には、図1(b)に示されるように、スイッチ11
をOFFとすることによりターゲット5をDC電源10
から切り離して接地し、RF電源13の出力を所定値に
セットする。この結果、コリメータC1 をカソードとし
たプラズマ生成が可能となり、プラズマ中のラジカル、
あるいはコリメータC1 に向かって加速されるイオン等
の寄与により、この上に形成されていた材料粒子の堆積
層を除去できるわけである。なお、クリーニングを行う
間は、ウェハ3とサセプタ6を不要な汚染から保護する
ために、サセプタ6上にダミー・ウェハ14を載置して
おくことが特に望ましい。
【0030】次に、上述の平行平板型スパッタリング装
置を用いて、実際にTi層の成膜を行った。このプロセ
スを、図2も併せて参照しながら説明する。図2の参照
符号は、前述の図8と一部共通である。上記スパッタリ
ング装置にセットしたウェハ3は、図2(a)に示され
るように、下層配線20上の層間絶縁膜21にアスペク
ト比の高い接続孔22が形成されたものである。ここ
で、下層配線20はたとえばSi基板中に形成された不
純物拡散領域であり、層間絶縁膜21はたとえばCVD
法により堆積された厚さ約0.8μmのSiO2 膜であ
る。また、接続孔22の開口径は約0.25μmであ
り、アスペクト比は3.2である。
【0031】ターゲット5としてはTiターゲットをセ
ットし、スイッチ11をONとしてDC電源10を接続
した。上部ガス導入管4からはArガスを導入した。ま
た、ヒート・ブロック8に通電すると共に加熱ガス導入
管9からもArガスを導入し、ウェハ3を加熱可能な状
態とした。コリメータC1 の構成は、前述の図6(b)
および図7(a)に示したものと同じである。コリメー
タC1 のセル12aのアスペクト比は1.73とし、T
i粒子23aの入射角をウェハ3の法線方向に対して3
0°以内に制御できるようにした。
【0032】この状態で、一例として下記の条件でTi
層23を被着形成した。 Ar流量 100SCCM ガス圧 0.4Pa DC電力 4kW RF電力 0W ウェハ温度 150℃ このスパッタリングにより、図2(b)に示されるよう
に、ウェハ3の全面にTi層23を成膜した。このとき
の成膜時間は、接続孔22の側壁面上において5nm以
上となるように決定した。成膜速度は基本的にはコリメ
ータC1 のセル12aのアスペクト比に依存するが、こ
こではTi粒子23aの付着により有効開口幅が若干変
動するために、成膜速度もおおよそ0.03〜0.1μ
m/分の範囲で変動した。
【0033】そこで、この付着したTi粒子23aを除
去するため、スイッチ11をOFFとし、RF電源13
からRF電力を供給した。また、ウェハ3は図示されな
いロード・ロック機構等により搬出し、代わりにサセプ
タ6表面を汚染から保護するためにダミー・ウェハ14
をセットした。この状態で、一例として下記の条件でコ
リメータC1 をクリーニングした。
【0034】 Ar流量 100SCCM ガス圧 0.4Pa DC電力 0W RF電力 300W(13.56MHz) このクリーニングにより、メッシュ板12の表面に付着
したTi粒子23aは除去され、コリメータC1 は常に
図7(a)に示されるような良好な状態に維持された。
【0035】なお、本実施例ではTi層23を1回成膜
するごとにコリメータC1 をクリーニングしたが、クリ
ーニングの頻度はTi粒子23aの堆積量および入射角
変化の許容範囲等に応じて適宜決定すれば良い。いずれ
にしても、本発明によれば前述の図7(b)に示される
ような厚い堆積層23bが形成される以前に随時クリー
ニングが行われる。したがって、図2(b)に示される
ように、ウェハ3上のTi層23は常に良好な段差被覆
性を示し、極めて高い再現性を示した。
【0036】次に、接続孔22をAl系配線層で埋め込
むため、上記ウェハ3をAl−1%Siターゲットをセ
ットした別チャンバへ真空搬送し、一例として下記の条
件で高温スパッタリングを行った。なお、この別チャン
バにはコリメータは不要である。 Ar流量 100SCCM ガス圧 0.4Pa DC電力 10kW ウェハ温度 500℃ この結果、図2(c)に示されるように、Al−1%S
i層24はTi層23と反応しながら微細な接続孔22
の内部にも均一に引き込まれ、信頼性の高いコンタクト
を形成することができた。
【0037】実施例2 本実施例は、同じ平行平板型スパッタリング装置を用い
てTiN層を成膜した例である。まず、図2(a)に示
されるウェハ3を図1(a)に示される状態の平行平板
型スパッタリング装置にセットし、反応性スパッタリン
グを行うために上部ガス導入管からはAr/N2 混合ガ
スを供給した。スパッタリング条件は、一例として下記
のとおりである。
【0038】 Ar流量 40SCCM N2 流量 70SCCM ガス圧 0.4Pa DC電力 5kW RF電力 0W ウェハ温度 150℃ このスパッタリングにより、図2(b)に示されるよう
に、ウェハ3の全面にTiN層26が形成された。ここ
では、Ti粒子およびTiN粒子の付着によりコリメー
タC1 の有効開口幅が若干変動するために、成膜速度は
おおよそ0.01〜0.04μm/分の範囲で変動し
た。このとき、コリメータC1 のメッシュ板12の表面
には若干のTi粒子,TiN粒子が付着した。
【0039】そこで、この付着したTi粒子,TiN粒
子を除去するため、実施例1と同じ条件でコリメータC
1 をクリーニングした。本実施例によっても、コリメー
タC1 は常に清浄に維持され、優れた再現性をもってT
iN層26を形成し、さらにはAl−1%Si層24に
よる信頼性の高い接続孔22の埋め込みを行うことがで
きた。
【0040】実施例3 本実施例は、Ti層の成膜において平行平板型スパッタ
リング装置のコリメータに付着したTi粒子を、Cl2
/Ar混合ガスを用いてエッチング除去した例である。
まず、図2(a)に示されるウェハ3を図1(a)に示
される状態の平行平板型スパッタリング装置にセット
し、実施例1と同じ条件でTi層23を形成した。
【0041】次に、一例として下記の条件でプラズマ・
エッチングを行うことにより、コリメータC1 の表面に
堆積したTi粒子23aを除去した。 Cl2 流量 20SCCM Ar流量 80SCCM ガス圧 0.4Pa DC電力 0W RF電力 200W(13.56MHz) このクリーニング工程では、Cl* の作用によりTi粒
子23aがTiClxの形で除去された。このプラズマ
放電中、コリメータC1 はカソードとなっているため、
上記のラジカル反応は、該コリメータC1 に入射するC
x + ,Ar+等の運動エネルギーにアシストされてい
る。
【0042】本実施例によっても、コリメータC1 は常
に清浄に維持され、優れた再現性をもってTi層23を
形成することができた。特に本実施例では、物理的なス
パッタリングのみならず、化学的なエッチングがクリー
ニングに寄与しているため、前述の実施例1や実施例2
に比べてRF電力を低減させた条件下でも良好なクリー
ニングを行うことができた。このことは、コリメータC
1 の構成材料自身のスパッタ・アウトを抑制し、プロセ
スを低汚染化する上で有利である。
【0043】実施例4 本実施例は、TiN層の成膜において平行平板型スパッ
タリング装置のコリメータに付着したTi粒子,TiN
粒子を、Br2 /N2 混合ガスを用いてエッチング除去
した例である。まず、実施例2と同様の条件でTi層2
3を成膜した後、一例として下記の条件でコリメータC
1 をクリーニングした。
【0044】 Br2 流量 20SCCM Ar流量 80SCCM ガス圧 0.4Pa DC電力 0W RF電力 250W(13.56MHz) なお、Br2 は常温で液体物質であるため、Arガスを
用いてバブリングしながらチャンバ1内へ導入した。
【0045】上記の条件では、実施例3に比べてややR
F電力が増大されているが、これは、反応生成物TiB
x の蒸気圧が実施例3で生成するTiClx に比べて
低いので、入射イオン・エネルギーをやや高めてスパッ
タリング効果を増強するためである。本実施例によって
も、コリメータC1 を常に清浄に維持することができ
た。
【0046】実施例5 本実施例は、平行平板型スパッタリング装置を用いてT
i層を成膜する場合に、コリメータを加熱することによ
りその表面におけるTi粒子23aのマイグレーション
を促進し、目詰まりを軽減させた例である。本実施例で
使用したスパッタリング装置を、図3に示す。図3の参
照符号は図1と一部共通であり、各部の説明は重複を避
けるために図1と異なる部分についてのみ行う。
【0047】本実施例で使用する装置では、コリメータ
2 は図3(b)に示されるようにメッシュ板12とセ
ル12aで構成されるメッシュ部の周囲に円環状の枠部
16を有している。この枠部16は、熱容量の大きい材
料により構成される。枠部16とメッシュ部とは分離可
能となっており、メッシュ部の目詰まりの程度に応じて
この部分のみを交換することができる。また、この枠部
16の内部には、図3(a)に示されるようにヒータ1
7が埋設されている。このヒータは、加熱用DC電源1
8に接続されることによりコリメータC2 を所定の温度
に加熱するようになされており、成膜中は常に通電され
ている。ここでは、コリメータC2 を約300℃に加熱
した。また、本実施例では、ターゲット5とDC電源1
0との間のスイッチは不要である。
【0048】次に、この装置を使用し、実施例1と同じ
条件でTi層23の成膜を行った。このとき、コリメー
タC2 上にもTi粒子23aが付着するが、このコリメ
ータC2 は加熱されているのでメッシュ板12上におけ
るTi粒子23aのマイグレーションが促進された。し
たがって、図4に示されるように、Tiの堆積層23c
はメッシュ板12の表面に薄く広がるように形成され、
セル12aの開口端付近の開口断面積を大きく減少させ
ることはなかった。
【0049】本実施例によっても、優れた再現性をもっ
てTi層23を形成し、さらにはAl−1%Si層24
による信頼性の高い接続孔22の埋め込みを行うことが
できた。なお、実施例2と同様の条件でTiN層26を
形成した場合にも、上述のようなコリメータC2 の加熱
は有効であった。
【0050】実施例6 本実施例は、ECRスパッタリング装置にコリメータを
配設し、ECRポジションとコリメータの距離を変化さ
せてArガス・スパッタリングによるクリーニングを随
時行いながら、Ti層の成膜を再現性良く行った例であ
る。まず、本実施例で使用するECRスパッタリング装
置を図5に示す。この装置は、円筒形のプラズマ生成室
34と円筒形の堆積室38とがプラズマ引出し窓37を
介して接続された構成を有する。
【0051】上記プラズマ生成室34の側壁面には導波
管31が開口しており、マグネトロン32から発生する
2.45GHzのマイクロ波を石英窓33を介して導入
するようになされている。また、プラズマ生成室34は
8.75×10-2T(=875G)の磁束密度を達成可
能なソレノイド・コイル35a,35bに周回されてい
る。これらソレノイド・コイル35a,35bが発生す
る磁界と、この磁界に直交するマイクロ波電界との相互
作用により電子サイクロトロン共鳴(ECR)を起こ
し、ガス導入管30を通じて矢印D方向から導入される
ガスを効率良く分解してECRプラズマPを発生させる
わけである。
【0052】さらに、上記プラズマ生成室34の図中左
端の内壁面には、ターゲット36が配設されている。
【0053】一方の堆積室38は、ウェハ載置電極40
を収容しており、この上にウェハ44がクランプ41を
用いて固定される。堆積室38の一端には排気孔39が
開口され、この排気孔39から矢印E方向に接続される
図示されない排気系統により、装置内部が高真空排気さ
れる。堆積室38の外壁面の一部は、上記ソレノイド・
コイル35a,35bにより形成される発散磁界をウェ
ハ44近傍で収束させてECRプラズマPをある程度閉
じ込めるためのサブコイル42に周回されている。ま
た、プラズマ引出し窓37の直下には、コリメータ43
が配設されている。このコリメータ43の形状およびセ
ル43aのアスペクト比は、前述の実施例で使用したも
のとほぼ同じである。
【0054】ところで、本装置では、上段側のソレノイ
ド・コイル35aと下段側のソレノイド・コイル35b
のコイル電流が独立に制御できる。これは、ECRポジ
ション46をプラズマ生成室34の軸方向に沿って移動
させるためである。ECRポジション46とは、ωc
eB/m(ただし、ωc はサイクロトロン角周波数、e
は電子の電荷、mは電子の質量、Bは磁束密度を表
す。)の式で表されるECR条件が成立する場所であ
り、通常はプラズマ生成室34内でも点状のごく限られ
た領域である。ECRポジション46では、ECRプラ
ズマP中で最もイオン電流密度が高くなっており、また
イオンの方向性も揃っている。
【0055】したがって、図5(a)に示されるように
ECRポジション46をターゲット36の近傍に移動さ
せた場合には、該ターゲット36が方向性の揃ったイオ
ンにより効率良くスパッタされる。一方、図5(b)に
示されるようにECRポジション46をコリメータ43
の近傍に移動させた場合には、高密度のラジカルや方向
性の揃ったイオンにより高速なクリーニングが行われ
る。このクリーニングの際には、ウェハ44の汚染を防
止するためにウェハ載置電極40を下降させることが望
ましい。このとき、ウェハ44に代えてダミー・ウェハ
45を載置すれば、一層好ましい。
【0056】次に、この装置を使用して実際にTi膜を
成膜した。ターゲット36としてはTiターゲットをセ
ットし、ガス導入管30からはArガスを導入した。ウ
ェハ載置電極40上には、前述の図2(a)に示される
状態のウェハ44をセットした。この状態で、一例とし
て下記の条件でTi層23を形成した。
【0057】 Ar流量 100SCCM ガス圧 0.1Pa マイクロ波電力 1kW コイル電流 30A(上段側ソレノイド・コイル35a) 2A(下段側ソレノイド・コイル35b) ウェハ温度 150℃ この条件では、ECRポジション46は図5(a)に示
されるようにターゲット36近傍にあり、Ar+ による
スパッタリングが進行した。スパッタ・アウトされたT
i粒子はコリメータ43のセル43aを通過してウェハ
44に到達した。この結果、図2(b)に示されるよう
に、段差被覆性に優れたTi層23が形成された。
【0058】次に、コリメータ43に付着したTi粒子
を除去するため、ウェハ載置電極40を下降させ、ウェ
ハ44を搬出して代わりにダミー・ウェハ45をセット
した。この状態で、上述の放電条件のうちコイル電流の
みを下記のように変更した。 コイル電流 5A(上段側ソレノイド・コイル35a) 30A(下段側ソレノイド・コイル35b) この条件では、ECRポジション46は図5(b)に示
されるようにコリメータ43近傍に移動し、Ar+ によ
りTi粒子がスパッタ除去された。
【0059】このクリーニングにより、枚葉処理を繰り
返しても常に再現性の高いTi層23が形成された。ま
た、Ti層23の段差被覆性が向上することにより、後
工程で形成されるAl−1%Si層24の埋め込み特性
も向上した。
【0060】実施例7 本実施例では、同じECRスパッタリング装置を用い、
反応性スパッタリングによりTiN膜26を成膜した。
スパッタリング条件の一例を示す。 Ar流量 80SCCM N2 流量 20SCCM ガス圧 0.1Pa マイクロ波電力 1kW コイル電流 30A(上段側ソレノイド・コイル35a) 5A(下段側ソレノイド・コイル35b) ウェハ温度 150℃ この条件ではECRポジション46がターゲット36の
近傍に現れ、Ar+ やNx + によるTiターゲットのス
パッタリングが進行した。この結果、図2(b)に示さ
れるように段差被覆性に優れるTiN層26が高い再現
性をもって形成された。
【0061】続いて、コリメータ43のクリーニングを
行うため、上述の放電条件のうちコイル電流のみを下記
のように変更した。コイル電流 5A(上
段側ソレノイド・コイル35a)30A(下段側ソレノ
イド・コイル35b)このクリーニングにより、コリメ
ータ43は常に清浄に維持された。
【0062】実施例8 本実施例では、同じECRスパッタリング装置を用いた
Ti層の形成において、コリメータに付着したTi粒子
をCl2 /N2 混合ガスを用いてエッチング除去した。
本実施例におけるTi層23の成膜条件は、実施例6と
同じである。
【0063】その後、一例として下記の条件でコリメー
タ43に付着したTi粒子をエッチング除去した。 Cl2 流量 80SCCM Ar流量 20SCCM ガス圧 0.1Pa マイクロ波電力 800W コイル電流 5A(上段側ソレノイド・コイル35a) 30A(下段側ソレノイド・コイル35b)
【0064】このクリーニング工程では、ECRポジシ
ョン46がコリメータ43近傍に移動し、Ar+ ,Cl
x + 等のイオン入射エネルギーにアシストされながら、
Cl * によりTi粒子が除去された。上記の条件は、前
述の実施例6よりもマイクロ波電界を低下させた条件と
なっている。これは、本実施例におけるクリーニングで
は物理的なスパッタリングのみならず、化学的なエッチ
ングが寄与しており、ECRプラズマPの密度が若干低
くてもラジカル反応による効率良いTi粒子の除去が可
能となるからである。
【0065】以上、本発明を8例の実施例にもとづいて
説明したが、本発明はこれらの実施例に何ら限定される
ものではない。たとえば、上記Ti層,TiN層は、い
ずれもバリヤメタルとして設けられる層であるが、Ti
層はオーミック性に優れ、TiN層にはバリヤ性に優れ
るという異なる長所を有している。そこで、両層をこの
順に積層した2層構造のバリヤメタルが知られており、
かかる2層を連続成膜するプロセスにも本発明を適用す
れば良好な結果が得られる。また、TiN層の成膜時に
雰囲気中にO2 を導入してTiON層としても良い。さ
らには、チタン化合物としてTiW合金等を使用するこ
ともできる。
【0066】その他、ウェハの構成、コリメータの構
成、スパッタリング条件、クリーニング条件、使用する
スパッタリング装置の構成等は適宜変更可能であること
は、言うまでもない。
【0067】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明を適用すれば、高温スパッタリングにより段差被覆性
を改善することができない高融点金属等をコリメータを
介してスパッタリングする際に、コリメータの目詰まり
を随時解消し、アスペクト比の高い微細な接続孔の内壁
面等にも再現性の高い薄膜形成を行うことができる。
【0068】また、従来は目詰まりが発生するたびに装
置を大気開放して交換していたコリメータを半永久的に
使用できるようになる他、コリメータのクリーニングを
装置の高真空状態を維持したまま行うことができ、メン
テナンス時間も大幅に短縮することができる。本発明
は、微細なデザイン・ルールにもとづいて設計され、高
性能、高集積度、高信頼性を要求される半導体装置の製
造等において極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用される平行平板型スパッタリング
装置の構成例と使用状態を示す概略断面図であり、
(a)はスパッタリング時、(b)はコリメータのクリ
ーニング時にそれぞれ対応する。
【図2】本発明を接続孔の埋め込みに適用したプロセス
例をその工程順にしたがって示す模式的断面図であり、
(a)は下層配線上の層間絶縁膜に接続孔が開口された
状態、(b)はウェハの全面にTi層またはTiN層が
被着された状態、(c)は接続孔がAl−1%Si層で
埋め込まれた状態をそれぞれ表す。
【図3】本発明で使用される平行平板型スパッタリング
装置の他の構成例を示す図であり、(a)は装置全体の
概略断面図、(b)はヒータを内蔵するコリメータの平
面図をそれぞれ表す。
【図4】上記ヒータを内蔵するコリメータの表面におけ
る堆積層の形成状態を示す要部拡大断面図である。
【図5】本発明で使用されるECRスパッタリング装置
の構成例と使用状態を示す概略断面図であり、(a)は
スパッタリング時、(b)はコリメータのクリーニング
時にそれぞれ対応する。
【図6】従来の平行平板型スパッタリング装置の構成例
を示す図であり、(a)は装置全体の概略断面図、
(b)はコリメータの平面図をそれぞれ表す。
【図7】従来のコリメータ・スパッタリングにおける問
題点を説明するための上記コリメータの要部拡大断面図
であり、(a)はコリメータへの材料粒子の入射状態、
(b)は堆積層の形成によりセルの開口断面積が減少し
た状態をそれぞれ表す。
【図8】従来の接続孔の埋め込みにおける問題点を説明
するための模式的断面図であり(a)は下層配線上の層
間絶縁膜に接続孔が開口された状態、(b)は接続孔の
内部でTi層の段差被覆性が劣化した状態、(c)は接
続孔がAl−1%Si層で完全に埋め込まれず鬆が発生
した状態をそれぞれ表す。
【符号の説明】
3,44 ・・・ウェハ 5,36 ・・・ターゲット C1 ,C2 ,43・・・コリメータ 10,18 ・・・DC電源 11 ・・・スイッチ 12 ・・・メッシュ板 12a,43a ・・・セル 13 ・・・RF電源 16 ・・・枠部 17 ・・・ヒータ 20 ・・・下層配線 21 ・・・層間絶縁膜 22 ・・・接続孔 23 ・・・Ti層 23a ・・・Ti粒子 23c ・・・(Tiの)堆積層 24 ・・・Al−1%Si層 26 ・・・TiN層 46 ・・・ECRポジション

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物理的気相成長装置のチャンバ内でコリ
    メータを通過して飛来する材料粒子を基板上に堆積させ
    ることにより薄膜を形成する薄膜形成方法において、 前記材料粒子の堆積による前記コリメータの開口断面積
    の縮小を前記チャンバ内で抑制することを特徴とする薄
    膜形成方法。
  2. 【請求項2】 前記コリメータに堆積した前記材料粒子
    を不活性ガスを用いてスパッタリング除去することによ
    り前記開口断面積の縮小を抑制することを特徴とする請
    求項1記載の薄膜形成方法。
  3. 【請求項3】 前記コリメータに堆積した前記材料粒子
    をエッチング除去することにより前記開口断面積の縮小
    を抑制することを特徴とする請求項1記載の薄膜形成方
    法。
  4. 【請求項4】 前記コリメータを加熱してその表面にお
    ける前記材料粒子の被覆性を向上させることにより前記
    開口断面積の縮小を抑制することを特徴とする請求項1
    記載の薄膜形成方法。
  5. 【請求項5】 前記材料粒子はチタンもしくはチタン化
    合物であることを特徴とする請求項1ないし請求項4の
    いずれか1項記載の薄膜形成方法。
  6. 【請求項6】 前記物理的気相成長装置は平行平板型ス
    パッタリング装置もしくはECRスパッタリング装置で
    あることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれ
    か1項記載の薄膜形成方法。
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