JPH10512295A - 成長ホルモン分泌促進剤の多形形態 - Google Patents

成長ホルモン分泌促進剤の多形形態

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JPH10512295A JP9516737A JP51673797A JPH10512295A JP H10512295 A JPH10512295 A JP H10512295A JP 9516737 A JP9516737 A JP 9516737A JP 51673797 A JP51673797 A JP 51673797A JP H10512295 A JPH10512295 A JP H10512295A
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Abstract

(57)【要約】 食用動物において、その成長を促進しそれにより食用肉産物の製造をより効率的にし、ヒトにおいて、成長ホルモン分泌の欠損により特徴付けられる生理学的または医学的状態を処置し、および成長ホルモンの合成代謝促進効果により改良される医学的状態を処置するのに有用な成長ホルモン分泌促進剤である化合物N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの多形形態に関する。この多形形態は、N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの他の既知の形態に対して、熱力学的安定性および薬剤組成における使用のための適切さにおいて利点を有する。本発明は、また、これらの多形形態、活性成分としてこれらの多形形態を含む薬剤組成物を調製する方法、および特定の疾患の治療における化合物の多形形態およびそれらの組成物の使用にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】 成長ホルモン分泌促進剤の多形形態 発明の背景 脳下垂体から分泌される成長ホルモンは、成長することのできる全ての体の組 織の成長を刺激する。さらに、成長ホルモンは、体の代謝プロセスに以下の基本 的効果を有することが知られている:(1)体の全ての細胞におけるタンパク合 成の増加:(2)体の全ての細胞における炭水化物利用の低下:(3)遊離脂肪 酸の移動およびエネルギーのための脂肪酸の使用の増加。成長ホルモン分泌の欠 損は、小人症のような種々の医学的疾患を発生させ得る。 成長ホルモンを放出するための種々の方法が知られている。化学物質(例えば アルギニン、L−3,4−ジヒドロキシフェニルアラニン(L−DOPA)、グ ルカゴン、バソプレシン)およびインシュリン誘導低血糖は、睡眠および運動の ような活動と同様に、何らかの方法で視床下部に作用してソマトスタチン分泌を 低下させるかあるいは既知の分泌促進成長ホルモン放出因子(GRF)もしくは 未知の内因性成長ホルモン放出ホル モンまたは両者の分泌を増加させることにより、間接的に成長ホルモンを脳下垂 体から放出させる。 成長ホルモンのレベルの増加が望まれる場合、通常問題は、外因性成長ホルモ ンを提供することにより、または成長ホルモンの生成および/または放出を刺激 するGRFもしくはペプチド系化合物を投与することにより、解決された。いず れの場合にも、これら化合物のペプチド性性質によって注射により投与すること を必要としていた。初期の成長ホルモンの入手源は死体の脳下垂体の抽出であっ た。これは、成長ホルモンを非常に高価な産物にし、脳下垂体の入手源に含まれ る病気が成長ホルモンの受容者に伝染される危険性があり得た。組み換え成長ホ ルモンが入手可能になり、もはや病気伝染のいかなる危険性は伴わないが、なお 成長ホルモンは非常に高価であり、注射によりまたは鼻腔内噴霧により付与しな ければならない。内因性成長ホルモンの放出を刺激する他の化合物が開発された 。 特に、非ペプチド性成長ホルモン分泌促進剤として、米国特許第5,536, 716号、PCT特許出願WO94/13696およびProc.Natl.A cad.Sci.USA,第92巻,7001〜7005頁(1995年7月) に特定のスピロ 化合物が開示されている。これらの化合物は、天然または内因性成長ホルモンの 放出を刺激する性能を有している。したがって、天然成長ホルモンが欠損してい るヒトもしくは成長ホルモンの刺激が大きなより生産的動物を提供する食用もし くは羊毛製造のために用いられ動物におけるように、成長ホルモンの生成または 分泌の刺激を必要とする状態を処置するのに用いることができる。 開示されている好ましい化合物として、下記構造: を有するスピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カ ルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチ メプロパンアミド メタンスルホネートがある。 米国特許第5,536,716号およびPCT特許出願WO 94/13696は、この化合物を調製するための方法を開示している(実施例 18、19および55を参照されたい)。特に、実施例55は、酢酸エチル−エ タノール−水からの再結晶により調製される化合物の融点が166〜168℃で あったことを記載している。この化合物は、その後、ここで「形態II」と表さ れる多形形態であると同定された。Proc.Natl.Acad.Sci.U SA,第92巻,7001〜7005頁(1995年7月)は、一水和物として 単離された化合物の融点が168〜170℃であったことを記載しているが、そ の化合物を調製するための極一般的な方法しか開示しておらず、その化合物をい かに結晶化するかは開示していない。 臨床および安定性試験中に多形形態が一定に保持されていないならば、使用ま たは測定される正確な投与量がロットごとに比較できないであるうから、薬剤化 合物の多形形態は、適当な投与形態の開発に関与しているものにとっては関心が ある。薬剤化合物がいったん使用のために製造されると、製造プロセスが同じ形 態を使用していることおよび同じ量の薬剤が各投与材料に含まれていることを確 保するために、各調剤に与えられた多形形態を把握することが重要である。従っ て、単一の多形形態ま たは多形形態の既知の組み合わせが存在していることを確認することが必須であ る。さらに、特定の多形形態は、向上した熱力学的または吸湿安定性を示すこと により、薬剤組成に含むために他の多形形態よりも一層好適であり得る。ここで 用いられる化学的化合物の「多形形態」は同じ化学的物質であるが、異なる結晶 配列を有するものである。発明の概要 本発明は、化合物:N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスル ホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カ ルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチ メプロパンアミド メタンスルホネートの多形形態、およびそのような多形形態 を調製する方法に関する。 本発明は、活性成分としてこれらの多形形態を含む薬剤組成物および特定の疾 患の治療におけるこれらの多形形態およびそれら組成の使用にも関する。 本発明の多形形態は、成長を促進しそれにより食用肉産物の製造をより効率的 にするように食用動物において有用な、または例えば成長ホルモン分泌の欠損を 特徴とする生理学的または 医学的状態を処置し、及び成長ホルモンの合成代謝促進作用により改善される医 学的状態を処置するヒトにおいて有用な、成長ホルモン分泌促進剤である。 これらの多形形態は、N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンス ルホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル) カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロ チメプロパンアミド メタンスルホネートの他の既知の形態に対して、熱力学的 安定性および薬剤組成における使用のための適切さにおいて、利点を有する。発明の詳細な説明 本発明は、化合物N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホ ニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カル ボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメ プロパンアミド メタンスルホネートの新規多形形態、およびこれら多形形態を 調製するための方法に関する。 化合物N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピ ロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジ ン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]− 2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートは下記構造: を有し、ヒトおよび動物において成長ホルモンの放出を誘発する成長ホルモン分 泌促進剤である。この特性を、食用肉産物の製造をより効率的にするように食用 動物の成長を促進するために、ヒトにおいては、成長ホルモン分泌の欠損により 特徴付けられる生理学的または医学的状態を処置し、成長ホルモンの合成代謝促 進作用により改善される医学的状態を処置するために、利用することができる。 これらの特定の多形形態(ここで「形態I」、「形態II」、「形態III」 、「形態IV」、「形態V」、「形態VI」、 「形態VII」、「形態VIII」、「形態IX」、「形態X」と表される)は 、薬剤組成中に含ませるのにより適しているという点において、化合物の他の結 晶形態に対して優れた特性を有する。薬剤開発のために好ましい結晶形態は、そ の熱力学的安定性および非吸湿特性のゆえに形態Iである。薬剤開発のためのも う一つの好ましい結晶形態は、特に錠剤調製のための圧縮に関する組成特性のゆ えに形態IVである。形態IVは他の形態よりも高い嵩密度を有することがわか った。 本発明は、N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル− スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル ]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−メチルプロパ ンアミド遊離塩基のエタノール(約8容量%)を含む酢酸エチル中溶液をメタン スルホン酸(約1.1当量)により約50℃で処理し、約55℃に加熱し、約4 5℃に冷却することを含んでなる、N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1 −メタンスルホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1 ’−イル)カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミ ノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホ ネートの形態Iを調製するための方法にも関する。 必要により、温度を、続いて約51℃に上昇させ2〜24時間維持することが できる。 本発明は、さらに、N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスル ホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カ ルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−メチ ルプロパンアミド遊離塩基のエタノール(約8容量%)を含む酢酸エチル中溶液 に、約50〜55℃で、メタンスルホン酸(約1.1当量)およびN−[1(R )−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3H−インドール −3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フェニルメチル −オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネ ートの形態Iを二者択一的に添加(ここで相対的添加順序は重要でない)し、続 いて約55℃で約2〜15時間加熱し、約25から30℃に冷却し、約2〜3時 間放置することを含んでなる、N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メ タンスルホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’− イル)カルボニル]−2−(フェニルメ チル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスル ホネートの形態Iを調製するための別の方法にも関する。 本発明は、さらに、N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスル ホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カ ルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチ メプロパンアミド メタンスルホネートの形態IIのイソプロパノール中溶液を 約25℃で約2〜24時間攪拌することを含んでなる、N−[1(R)−[(1 ,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’ −ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ) エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの形態 Iを調製するための別の方法にも関する。 本発明は、N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル− スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル ]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−メチルプロパ ンアミドの遊離塩基のエタノール(約8容量%)を含む酢酸エチル中溶 液をメタンスルホン酸(約1.1当量)により約50℃で処理し、約55℃に加 熱し、周囲温度に冷却することを含んでなる、N−[1(R)−[(1,2−ジ ヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペル ジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル] −2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの形態IIを調 製するための方法にも関する。 本発明は、さらに、任意の形態組成のN−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ −1−メタンスルホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン] −1’−イル)カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2− アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートをエタノール/水(好 ましくは25:75容量/容量)の溶液中に溶解し、溶液から好ましくは約40 ℃の温度で溶媒を蒸発させ、得られる個体を微粉末に粉砕し、微粉末を約75% の相対湿度にさらすことを含んでなる、N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ −1−メタンスルホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン] −1’−イル)カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2− アミノ−2−ロチメプロパンア ミド メタンスルホネートの形態IVを調製するための方法にも関する。 本発明は、さらに、任意の形態組成のN−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ −1−メタンスルホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン] −1’−イル)カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2− アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートを酢酸エチル/エタノ ール/水(好ましくは24.8/1.6/1.95容量/容量/容量)の溶液か ら再結晶することを含んでなる、N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1− メタンスルホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’ −イル)カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ −2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの形態IVを調製するための 別の方法にも関する。 本発明は、さらに、N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスル ホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カ ルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチ メプロパンアミド メタンスルホネートの形態Iを室温にて約75%を超 える相対湿度、より好ましくは約88%の相対湿度に充分な時間さらすことを含 んでなる、N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−ス ピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル] −2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパン アミド メタンスルホネートの形態IVを調製するための別の方法にも関する。 本発明は、さらに、N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスル ホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カ ルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチ メプロパンアミド メタンスルホネートの形態Iの約2.8重量%の水を含む酢 酸イソプロピル/エタノール(90:10容量/容量)中のスラリーから約25 ℃で単離することを含んでなる、N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1− メタンスルホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’ −イル)カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ −2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの形態IVを調製するための 別の方法にも関する。 本発明は、さらに、N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスル ホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カ ルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチ メプロパンアミド メタンスルホネートの形態IVを室温にて30%を下回る相 対湿度にさらすことを含んでなる、N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1 −メタンスルホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1 ’−イル)カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミ ノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの形態Vを調製するための 方法にも関する。 本発明は、さらに、N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスル ホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カ ルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチ メプロパンアミド メタンスルホネートの形態Vを、ほぼ室温で湿分の不存在下 に、例えば篩乾燥窒素雰囲気下約25℃で乾燥することを含んでなる、N−[1 (R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3H−インド ール−3,4’−ピ ペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチ ル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの形態VI を調製するための方法にも関する。 本発明は、さらに、N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスル ホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カ ルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチ メプロパンアミド メタンスルホネートの形態Iまたは形態IVの約1.5重量 %の水を含む酢酸イソプロピル/エタノール(90:10容量/容量)中のスラ リーから単離することを含んでなる、N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ− 1−メタンスルホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]− 1’−イル)カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−ア ミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの形態VIIを調製する ための方法にも関する。 本発明は、さらに、N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスル ホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カ ルボニル]−2−(フェニル メチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンス ルホネートの形態VIIを乾燥窒素のような乾燥不活性気体の雰囲気下に充分な 時間脱水することを含んでなる、N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1− メタンスルホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’ −イル)カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ −2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの形態VIIIを調製するた めの方法にも関する。 本発明は、さらに、任意の形状組成のN−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ −1−メタンスルホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン] −1’−イル)カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2− アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの水溶液を調製し、続 いて20%の相対湿度およびほぼ室温にて制御された蒸発により形成された固体 を単離することを含んでなる、N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メ タンスルホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’− イル)カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ− 2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの 形態IXを調製するための方法にも関する。 本発明は、さらに、N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスル ホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カ ルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチ メプロパンアミド メタンスルホネートの形態IXを周囲温度および湿度で充分 な時間乾燥することを含んでなる、N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1 −メタンスルホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1 ’−イル)カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミ ノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの形態Xを調製するための 方法にも関する。 本発明は、さらに、N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスル ホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カ ルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチ メプロパンアミド メタンスルホネートの形態Iを100%相対湿度に約1〜4 日間さらすことを含んでなる、N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メ タンスルホニル−スピロ[3H−インド ール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フェニルメ チル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスル ホネートの形態Xを調製するための別の方法にも関する。 同様に、本発明は、また、ここに記載の任意の方法を含む、形態的に均質のN −[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3H− インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フェ ニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタ ンスルホネートを調製するための別の方法にも関する。 本発明の化合物であるN−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンス ルホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル) カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロ チメプロパンアミド メタンスルホネートの新規多形形態は、食用動物において その成長を促進して食用肉産物の製造をより効率的にし、ヒトにおいて成長ホル モン分泌の欠損により特徴付けられる生理学的または医学的状態を処置し、成長 ホルモンの合成代謝促進作用により改善される医学的状態を処置するのに有用な 、 成長ホルモン分泌促進剤である。従って、本発明は、さらに、活性成分として多 形形態を含んでなる薬剤組成物、および特定の疾患の治療におけるこの多形形態 およびその組成物の使用にも関する。示差走査熱量計セル[DSC] 窒素流雰囲気下、オープンカップ中10℃/分で測定したN−[1(R)−[ (1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3H−インドール−3, 4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキ シ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの 形態IのDSC曲線は、溶融による単一の吸熱を示し、ピーク温度は約180℃ で、外挿開始温度(融点)は約170℃、付随する熱約53J/gである。 窒素流雰囲気下、オープンカップ中10℃/分で測定したN−[1(R)−[ (1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3H−インドール−3, 4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキ シ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの 形態IIのDSC曲線は、溶融による単一の吸熱を示 し、ピーク温度は約174℃で、外挿開始温度(融点)は約165℃、付随する 熱約37J/gである。 窒素流雰囲気下、オープンカップ中10℃/分で測定したN−[1(R)−[ (1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3H−インドール−3, 4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキ シ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの 形態IVのDSC曲線は、約45℃での水損失吸熱およびそれに続くピーク温度 約134℃での吸熱を示し、外挿開始温度(融点)は約129℃、形態VIの溶 融による付随する熱約23J/gである。 DSCデータ[サンプルを窒素雰囲気下10℃/分の割合で加熱(外挿開始温度 )]: 形態I: 170℃(溶融吸熱) 形態II: 165℃(溶融吸熱) 形態VI: 129℃(溶融吸熱) N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3 H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−( フェニルメチル−オキシ) エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの形態 Iは以下の性質に特徴付けられる比較的無水の多形化合物である:融点169℃ およびイソプロパノール中溶解度4.6mg/mL。 N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3 H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−( フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの形態IIは以下の性質に特徴付けられる無水の多形化合物 である:融点158℃およびイソプロパノール中溶解度12.3mg/mL。 N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3 H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−( フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの形態IIIは以下の性質に特徴付けられる水和物である: ピーク温度46℃で水損失吸熱、および続いて外挿開始温度123℃で微量溶融 /分解吸熱。 N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホ ニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カル ボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメ プロパンアミド メタンスルホネートの形態IVは以下の性質に特徴付けられる 水和物である: ピーク温度45℃で水損失吸熱、およびそれに続く外挿開始温度129℃での 溶融/分解吸熱(おそらく、形態VIの溶融/分解による)。 N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3 H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−( フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの形態IVは、N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1 −メタンスルホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1 ’−イル)カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミ ノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネート1モル当たり3.5モルの 水を含む吸湿性水和物であると思われる。 N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホ ニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カル ボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメ プロパンアミド メタンスルホネートの形態VはN−[1(R)−[(1,2− ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペ ルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル ]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネート1モル当たり 1モルの水を含む吸湿性水和物であると思われる。 N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3 H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−( フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの形態VIは無水多形化合物であると思われ、129℃の融 点により特徴付けられる。 N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3 H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−( フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンス ルホネートの形態VIIは以下の特性により特徴付けられる水和物である:ピー ク温度60℃での幅広い水損失吸熱、およびそれに続く外挿開始温度144℃で の溶融/分解吸熱(おそらく、形態VIIIの溶融/分解による)。 N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3 H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−( フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの形態VIIIは144℃の融点により特徴付けられる無水 多形化合物である。 N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3 H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−( フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの形態Xはピーク温度49℃での幅広い水損失吸熱により特 徴付けられる。X線粉末回折(XRPD) 分子構造、結晶性および多形性を解明するためにX線粉末回折研究が広く用い られる。X線粉末回折(XRPD)パターン を、フィリップスAPD3720自動粉末回折装置を用いて銅Kα線を照射して 収集した。測定はサンプルを周囲の室温に維持して2°〜40°(2シータ)で 行った。 形態Iは、ほぼ下記における主反射を有するX線粉末回折パターンにより特徴 付けられた:6.5、14.7、16.9、17.1、17.9、19.5、2 1.1、21.7および22.0°(2シータ)。 形態IIは、ほぼ下記における主反射を有するX線粉末回折パターンにより特 徴付けられた:4.8、11.8、17.5、19.4、21.6、21.9、 22.5および22.7°(2シータ)。 形態IIIは、ほぼ下記における主反射を有するX線粉末回折パターンにより 特徴付けられた:13.8、14.1、18.0、18.8、19.5、20. 1、20.6、21.8および25.7°(2シータ)。 形態IVは、ほぼ下記における主反射を有するX線粉末回折パターンにより特 徴付けられた:16.0、16.2、18.3、20.1、21.0および24 .2°(2シータ)。 形態Vは、ほぼ下記における主反射を有するX線粉末回折パ ターンにより特徴付けられた:14.8、17.1、17.6、19.0、19 .1、19.4、20.6、21.5および21.8°(2シータ)。 形態VIは、ほぼ下記における主反射を有するX線粉末回折パターンにより特 徴付けられた:9.8、14.0、14.8、17.1、17.6、19.0、 19.5、20.6および21.6°(2シータ)。 形態VIIは、ほぼ下記における主反射を有するX線粉末回折パターンにより 特徴付けられた:9.1、11.3、17.1、17.4、20.0、22.1 および24.5°(2シータ)。 形態VIIIは、ほぼ下記における主反射を有するX線粉末回折パターンによ り特徴付けられた:11.5、11.6、18.1、19.6、22.5、24 .7および24.8°(2シータ)。 形態IXは、ほぼ下記における主反射を有するX線粉末回折パターンにより特 徴付けられた:8.0、12.1、15.3、15.8、19.6、19.7、 21.1、22.3および23.7°(2シータ)。 形態Xは、ほぼ下記における主反射を有するX線粉末回折パターンにより特徴 付けられた:15.5、15.8、18.0、18.4、18.6、19.4、 20.7、20.8、23.9および24.8°(2シータ)。 これらのXRPDパターンは、形態I〜Xの全てが異なる結晶形態であること を確認するものである。鏡検法 白色光および偏光で100倍にて多形形態の試験を行った。形態Iおよび形態 IIは針状粒子であった。形態Iおよび形態IIの両方が偏光下に複屈折してい るように見えた。吸湿性 形態I、II、IIIおよびIVの固体サンプルの、種々の制御された湿度に さらしたときの、合計揮発分含量(TGA分析により得られる)を以下の表に示 す。形態Iが0.79重量%の水;形態IIが0.56重量%の水;形態III が4.5〜5.0重量%の水;および形態IVが9.5〜10.0重量%の水を 含むことがわかった。 固体化合物を一定相対湿度チャンバーに貯蔵することにより吸湿性を調べた。 室温における無水の形態Iと形態IIとの比 較は、形態IIが吸湿性であり湿度が65%相対湿度で始まって大きな増加を示 すことを示している。形態Iは、76%を超える相対湿度で貯蔵した場合を除い て、実質的湿度増加は示さない。 N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3 H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−( フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの水和形態III及びIVも、室温で相対湿度チャンバーに 48時間貯蔵することにより評価した。形態IIIは33%RHで48時間貯蔵 した後に湿度の増加を示す。形態IVは、100%RHでの貯蔵までは認識可能 な程度の湿度の増加示さないが11%以下のRHで貯蔵したときにその水和水を 失う。結果を以下の表3に示す。 このデータは、形態Iが比較的無水であることを示している。溶解性 室温における蒸留水中への形態Iの溶解性は100mg/mLより大きい。緩 衝溶液中(pH4〜9)への形態IIの水性溶解性(RT)は100mg/mL より大きい。エタノール/水混合液中への形態Iの溶解性を以下に示す: 溶解性 エタノール/水% (mg/mL) 25/75 >100 50/50 >100 75/25 >90 100%エタノール >90熱安定性−純化合物 純化合物の固体状態安定性を、暗部でガラススクリューキャップ付バイアル中 に薬剤を貯蔵することにより調べた。サンプルをHPLCで調べ、親化合物を定 量的に分析した。使用したアイソクラティック法を以下に概説する。 カラム: ベックマン・ウルトラスフィア(Beckman Ultrasphere)ODS(2 50×4.6mm)5μ) 移動相: 0.1%TEA、pH4.0(H3PO4:アセトニトリル(65:3 5)を含む) 流量: 1.0mL/分 検出波長: 228mm 実行時間: 14分 カラム温度: 周囲温度 注入容量: N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニ ル−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボ ニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプ ロパンアミド メタンスルホネート(50μg/mL)の20μL 形態IおよびIIについての以下に示す結果は重量%として 計算した。 形態I 形態II これらの結果は、純固体の形態Iおよび形態IIが良好な熱安定性を有してい たことを示す。 課題の化合物を調製するための方法を以下に概略する。 図式Iに示すように、CBZ−スピロインドリンを、水素化の前にDarc o(20重量%)で処理する。エタノール中、65℃にて10%Pd/Cを用い て激しく攪拌しつつ水素化を行う。 酢酸イソプロピルおよび水中の1bの溶液を、ジシクロヘキシルカルボジイミ ド(DCC)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)の存在下に 市販のN−BOC−O−ベンジル−D−セリンと結合させた。副生物であるジシ クロヘキシルウレア(DCU)の濾過後、2相濾液を分離し、有機相を、1M水 酸化ナトリウム水溶液、0.5M塩酸水溶液および最後に飽和炭酸水素ナトリウ ム水溶液で順次洗った。この結合反応における改善された結果は、iPrOAc /H2O中遊離アミノ酸溶液をDCC、HOBTで処置し、続いてアミノ酸を周 囲温度で添加し、続いて3〜5時間反応させたときに達成される。次にバッチを 減圧濃縮し、溶媒を酢酸イソプロピルからエタノールに換える。この溶媒交換は 、通常、酢酸イソプロピルの除去のために3倍バッチ容量を「供給および除去」 することにより迅速に進められる。 35〜40℃でエタノール中のメタンスルホン酸(MsOH) (3当量)で処理することにより、11のBOC基を除去する。酢酸イソプロピ ルと1M水酸化ナトリウム水溶液との分配により12を得る。 12とN−BOC−α−アミノイソ酪酸との結合は、DCCおよびHOBt( それぞれ1.1当量)の存在下、2相溶媒系である酢酸イソプロピル/水(1: 1)中において最も良好に行われる。濾過によるDCUの除去、層の分離、およ び1M水酸化ナトリウム水溶液、0.5M塩酸水溶液および飽和炭酸水素ナトリ ウム水溶液で順次有機層を洗うことにより、14を得る。 混合物は、続いてBoc基をメタンスルホン酸で開裂するためにエタノールに 溶媒交換される。14の脱保護は11の脱保護より難しく、エタノール/メタン スルホン酸の濃厚溶液および35〜40℃に加熱することを必要とする。抽出処 理(EtOAc−NaOH)後、遊離アミン15を単離する。有機層を1NのN aOHで充分に洗ってメタンスルホン酸の完全な除去を確実にする。 遊離塩基15の酢酸エチル溶液を減圧下に濃縮して容量を小さくし、90/1 0の酢酸エチル/エタノール2倍バッチ容量 および続いて酢酸エチルの2倍容量を「供給および除去」することにより共沸乾 燥(KF<500mgml-1)する。酢酸エチル中の得られた乾燥遊離塩基15 の僅かに濁った溶液をDarcoで処理する。 G−60(25重量%)により室温で約10時間処理する。濾過剤により濾過 することによりDarcoを除去して遊離塩基15を得る。 15からのメタンスルホン酸塩16の形成は、EtOAc中、1.1当量のM sOHを用いて約50℃で行われる。遊離塩基15を8容量%のEtOHおよび 1当量の水で処理し、完全に溶解するまで55℃に加熱する。周囲温度まで冷却 し得られるスラリーを4時間攪拌することにより結晶形態IIで表される16の 結晶性物質が得られる[IPAへの溶解性は12mg/mL]。 前述のようにEtOAc−EtOH中で塩が形成されるが、塩の初期溶液(5 5℃)を周囲温度に冷却する代わりに45℃に冷却すると、形態IIから形態I へ変換される。結晶はその温度で現れ始めスラリーは時間と共に濃くなるはずで ある。次に温度を51℃に昇温し、スラリーを一晩放置する。16の形 態Iへの完全な変換が期待できるはずである。 好ましくは、形態IIから形態Iへの変換は、形態Iの種結晶を、EtOAc −EtOC中遊離塩基の溶液に50〜55℃で添加し、続いて放置することによ り達成される。従って、遊離塩基15は、酢酸エチルに8%のエタノールを含む 溶液中で1.1当量のメタンスルホン酸で50〜55℃にて処理することができ る。次にバッチに、メタンスルホン酸塩16の形態Iの約2重量%を種結晶とし て供給し、次に55℃で一晩放置する。バッチを室温に冷却し、約2〜3時間放 置する。生成物を窒素雰囲気下、室温で濾過することにより単離し、減圧下、3 5℃で乾燥し、篩にかけてメタンスルホン酸塩16を得る。 メタンスルホン酸塩16は、EtOAc−EtOH中遊離塩基の溶液への、M sOH(1.1当量)および種結晶の約50℃での段階的添加に代えることによ り形成することもできる。MsOHと種結晶の添加順序は重要でない。 本発明の多形化合物の成長ホルモン分泌促進剤としての有用性は、Smith ら著,Science,第260巻,1640より1643頁(1993年)( その図2の文章を参照)に記載の論文のような当分野において知られている方法 により示 すことができる。特に、前述の論文のアッセイにより、本発明の多形形態の全て が成長ホルモン分泌促進剤としての活性を有していた。そのような結果は、本発 明の多形形態の成長ホルモン分泌促進剤としての固有の活性を有していることを 示している。 本発明の成長ホルモン放出化合物は、成長ホルモン分泌が脳下垂体レベルでい かに制御されているかを理解するための生体外における独自の手段として有用で ある。これは、年齢、性、栄養因子、グルコース、アミノ酸、脂肪酸、および断 食および非断食のような成長ホルモンの分泌に影響を与えると考えられているま たは与えることが知られている多くの因子を評価するための使用を含む。さらに 、本発明の化合物は、他のホルモンが成長ホルモン放出活性をいかに変化させる かを評価するのに用いることができる。例えば、ソマトスタチンが成長ホルモン 放出を抑制することが既に確立されている。成長ホルモン放出への影響について の研究に重要であり必要な他のホルモンは、生殖腺ホルモン、例えば、テストス テロン、エストラジオール、およびプロゲステロン;副腎ホルモン、例えば、コ ルチゾールおよび他のコルチコイド、エピネフリンおよびノルエピネフリ ン;膵臓および胃腸ホルモン、例えば、インシュリン、グルカゴン、ガストリン 、セクレチン;血管作用性ペプチド、例えば、ボンベシン、ニューロキニン;お よび甲状腺ホルモン、例えば、チロキシンおよびトリヨードチロニンを含む。本 発明の化合物は、一部の脳下垂体ホルモン、例えば、成長ホルモンおよびエンド ルフィンペプチドが、成長ホルモン放出を変化させるように脳下垂体に与える可 能な陰性または陽性フィードバック効果を研究するために用いることもできる。 特に科学的に重要であるのは、成長ホルモンの放出を媒介する細胞レベル以下の 機構を明らかにするためにこれらの化合物を使用することである。 本発明の化合物をヒトを含む動物に投与して、生体内で成長ホルモンを放出さ せることができる。例えば、この化合物を、ブタ、ウシ、ヒツジなどのような商 業的に重要な動物に投与して、そのような動物の飼育効率を改良しミルク生産を 増加させることができる。さらに、これらの化合物を診断手段としてヒトの生体 内に投与して、脳下垂体が成長ホルモンを放出できるかどうか直接決めることが できる。例えば、本発明の化合物は、子供の生体内に投与することができる。そ のような投与の前および後で得られる血清サンプルを、成長ホルモンに関して調 べ ることができる。これらのサンプルの各々における成長ホルモンの量を比較する ことは、患者の脳下垂体が成長ホルモンを放出する性能を直接決めるための手段 となる。 従って、本発明の範囲には、活性成分として本発明の化合物の少なくとも一つ を薬剤キャリアまたは希釈剤と組み合わせて含む薬剤組成物が含まれる。必要に より、薬剤組成物の活性成分は、本発明の化合物の少なくとも一つに加えて、合 成代謝促進剤を、または異なる活性を示すもう一つの組成物、例えば抗生成長許 容剤もしくは骨粗鬆症の治療剤を、あるいは異化服作用を最少にするためにコル チコステロイドと組み合わせてもしくは組み合わせが効能を高め副作用を最少に する他の薬学的活性材料と組み合わせて、含むことができる。 成長促進および合成代謝促進剤としては、TRH、ジエチルスチルベステロー ル、エストロゲン、β−作用薬、テオフィリン、合成代謝促進ステロイド、エン ケファリン、Eシリーズプロスタグランジン、米国特許第3,239,345号 に開示の化合物、例えば、ゼラノール、および米国特許第4,036,979号 に開示の化合物、例えば、スルベノックス、または米国特許第4,411,89 0号に開示のペプチドが挙げられるが、これ らに限定されない。 本発明のさらなる用途は、他の成長ホルモン分泌促進剤、例えば米国特許第4 ,411,890号およびWO89/07110、WO89/07111および B−HT920に記載の成長ホルモン放出ペプチドGHRP−6およびGHRP −1、また、WO93/04081に記載のヘキサレリンおよびGHRP−2、 または成長ホルモン放出ホルモン(GRFとも表されるGHRH)およびその類 似体または成長ホルモンおよびその類似体またはIGF−1およびIGF−2を 含むソマトメジンまたはα−アドレナリン作用薬、例えばクロニジンまたはセロ トニン5HTID作用薬、具体的にはスミトリプタン、またはソマトスタチンも しくはその放出を抑制する薬剤、例えばフィゾスチグミンおよびピリドスチグミ ンとの組み合わせである。特に、本発明の化合物は、成長ホルモン放出因子、成 長ホルモン放出因子の類似体、IGF−1またはIGF−2と組み合わせて用い ることができる。例えば、本発明の化合物は、肥満の治療または予防のためにI GF−1と組み合わせて用いることができる。さらに、本発明の化合物は、内因 性老化から生じる筋系および皮膚の症状を向上させるためにレチノイン酸と組み 合 わせて用いることができる。 さらに、本発明は、本発明の多形形態を薬剤キャリアまたは希釈剤と組み合わ せることを含んでなる、ヒトおよび動物における成長ホルモンの放出を刺激する ための薬剤を製造する方法に関する。 当業者に周知のように、成長ホルモンの既知の、潜在的使用は、多数存在する 。内因性成長ホルモンの放出を刺激する目的で本発明の化合物を投与することは 、成長ホルモンそのものと同じ効果または使用を有し得る。本発明の化合物のこ れらの種々の用途は以下のように要約することができる:高齢のヒトにおける成 長ホルモン放出の刺激;成長ホルモン欠損成人の治療;免疫系の刺激、傷治癒の 促進;骨折修復の促進;成長遅延の治療;急性または慢性腎臓疾患または不全の 治療;成長ホルモン欠損児を含む生理学的短身の治療;慢性疾患による短身の治 療;肥満および肥満にかかわる成長遅延の治療;プラーダー−ヴィリ(Prader-W illi)症候群およびターナー(Turner)症候群にかかわる成長遅延の治療;火傷 の患者または胃腸の手術のような大手術の後の回復および入院の短縮;子宮内成 長遅延および骨形成異常の治療、末梢神経障害の治療;ストレス患者 における成長ホルモンの置き換え;骨軟骨異形成症、ヌーナン(Noonan)症候群 、精神分裂病、うつ病、アルツハイマー症傷治癒遅延、および心理的社会的離反 の治療;肺機能不全および人工呼吸器依存の治療;大手術の後のタンパク異化反 応の弱化;吸収不良症候群の治療;ガンやAIDSのような慢性病による悪液質 およびタンパク損失;TPN(全身的非経口滋養)中の患者における体重増加お よびタンパク増大の促進;島細胞症を含む高インシュリン血症の治療;排卵誘発 のためおよび胃および十二指腸潰瘍を予防および治療するためのアジュバント治 療;胸腺発育の刺激および胸腺機能の加齢低下の防止;慢性血液透析中の患者の アジュバント治療;免疫抑制患者の治療およびワクチン接種に続く抗体反応の高 揚;ヒトにおける合計リンパ球数の増加、特に、例えば、閉鎖頭部損傷のような 身体的外傷から、またはバクテリアやウイルス感染のような感染、特にヒト免疫 不全ウイルスの感染により生じる、抑制されたT4/T8細胞比を有するヒトにお けるT4/T8細胞比の増加;弱った高齢者における筋肉の強度、可動性、皮膚厚 の維持、代謝恒常性、腎臓恒常性の向上;骨芽細胞、骨再造形および軟骨成長の 刺激;愛玩動物における免疫系の刺激および愛玩動物にお ける老化加齢不全の治療;家畜の成長促進;およびヒツジの羊毛成長の刺激。さ らに、本発明の化合物は、飼育効率の増加、成長促進、ミルク生産の増加および 家畜の屠殺体の品質向上に有用である。同様に、本発明の化合物は、本発明の化 合物を投与することからなる、高められた成長ホルモンレベルによる合成代謝促 進効果により改善される病気または状態の処置において有用である。 特に、本発明の化合物は、骨粗鬆症;異化疾患;抑制されたT4/T8細胞比を 有する個体におけるものを含む免疫不全;股関節骨折;老齢者における筋骨欠陥 ;成人または子供における成長ホルモン欠損;肥満;AIDSまたはガンのよう な慢性病による悪液質およびタンパク損失;および大手術、損傷または火傷から 回復している患者の治療:からなる群より選択される状態の予防または処置を必 要としている患者におけるそのような予防または処置において有用である。 さらに、本発明の化合物は、コルチコトロプシン放出因子により誘発もしくは 促進される病気、またはストレスおよび不安に関連する疾患、例えば、ストレス 誘発性の鬱病および頭痛、腹腸部症候群、免疫抑制、HIV感染、アルツハイマ ー病、胃 腸疾患、神経性食欲不振、出血性ストレス、薬物およびアルコール離脱症候群、 薬物嗜癖、および受胎問題の治療において有用となり得る。 当業者は、前述した病気および治療適応症の治療のために用いられている多く の化合物があることを知るであろう。幾つかは先に述べているこれら治療薬と本 発明の成長ホルモン分泌促進剤との組み合わせにより、付加的で、補足的で、多 くの場合相乗的な特性がもたらされて、これらの種々の治療薬の成長促進性、合 成代謝促進性の望ましい特性が高められる。これらの組み合わせにおいて、本発 明の治療薬および成長ホルモン分泌促進剤は、これらの化合物および分泌促進剤 を単独で用いた場合に有効な投与量水準の1/100から1倍の範囲の投与量で 独立して存在し得る。 骨吸収を抑制し、骨粗鬆症を防止し、骨折の治療を向上させるための組み合わ せ治療は、ビスホスホネートと本発明の成長ホルモン分泌促進剤との組み合わせ により示すことができる。これらの用途のためのビスホスホネートの使用は、例 えば、Hamdy,N.A.T.著,Role of Bisphosphon ates in Metabolic Bone D iseases、Trends in Endocrinol.Metab.、 第4巻、19〜25頁(1993年)においても再検討されていた。これらの有 用性を有するビスホスホネートは、アレンドロネート、チルドロネート、ジメチ ル−APD、リゼドロネート、エチドロネート、YM−175、クロドロネート 、パミドロネート、およびBM−210995がある。それらの性能によれば、 骨粗鬆症の有効な治療を得るために、0.1mg〜5gの間の一日当たり経口投 与量でビスホスホネートを、および体重1kg当たり0.01mg〜20mgの 間の一日当たり投与量で本発明の成長ホルモン分泌促進剤を患者に投与する。 アレンドロネートの場合、有効な骨粗鬆症の治療のためには、0.1mg〜5 0mgの間の一日当たり経口投与量を、0.01mg/kg〜20mg/kgの 間の本発明の成長ホルモン分泌促進剤と組み合わせる。骨粗鬆症および他の骨疾 患は、本発明の化合物をカルチトニン、エストロゲン、ラロキフェン、およびク エン酸カルシウムのようなカルシウム補足剤と組み合わせて治療することもでき る。 特に老齢男性患者の治療における合成代謝促進効果が、本発 明の化合物を、オキシメトロン、メチルテステロン、フルオキシメステロンおよ びスタノゾロールのような合成代謝促進性ステロイドと組み合わせることにより 得られる。 本発明の化合物は、経口、非経口(例えば、筋肉内、腹腔内、静脈内または皮 下注射、または埋没)、鼻腔、膣、直腸、舌下、または局所的投与経路により投 与することができ、また、各投与経路に適当な投与形状に調製することができる 。 経口投与のための固体投与形態は、カプセル、錠剤、ピル、粉末および顆粒を 含む。そのような固体投与形態において、活性化合物を、スクロース、ラクトー スまたは澱粉のような少なくとも一つの不活性な薬学的に許容できるキャリアと 混合する。そのような投与形態は、また、通常の実施においてそうであるように 、不活性希釈剤以外のさらなる物質、例えば、ステアリン酸マグネシウムのよう な潤滑剤も含むことができる。カプセル、錠剤およびピルの場合、投与形態は、 緩衝剤も含んでよい。錠剤およびピルは、さらに腸溶性被膜を用いて調製するこ とができる。 経口投与のための液体投与形態は、薬学的に許容できる乳濁液、溶液、懸濁液 、シロップ、および、水のような当分野にお いて一般的に用いられる不活性希釈剤を含むエリキシルを含む。そのような不活 性希釈剤以外に、組成物は、湿潤剤、乳化剤および懸濁剤のようなアジュバント 、および甘味剤、風味剤および香料を含むこともできる。 非経口投与のための本発明による製剤は、滅菌された水性または非水性溶液、 懸濁液または乳濁液を含む。非水性溶媒またはビヒクルの例は、プロピレングリ コール、ポリエチレングリコール、オリーブ油およびコーン油のような植物油、 ゼラチン、およびオレイン酸エチルのような注射可能な有機エステルである。そ のような投与形態は、防腐剤、湿潤剤、乳化剤および分散剤のようなアジュバン トも含む。それらは、例えば、バクテリア保留フィルターを通す濾過、組成物へ の滅菌剤の導入、組成物の照射、または組成物の加熱により滅菌することができ る。それらは、使用直前に滅菌水または他の滅菌注射可能媒体に溶解することの できる滅菌固体組成物の形態として製造することもできる。 直腸または膣投与のための組成物は、好ましくは、活性物質に加えてココアバ ターまたは座剤ワックスのような賦形剤を含んでよい座剤である。 鼻腔または舌下投与のための組成物も当分野において良く知られている標準的 賦形剤を用いて調製される。 本発明の化合物は、そのような治療を必要としている患者(動物およびヒト) に、最良の薬学的効能を提供するような投与量で投与することができる。特定の 用途に用いるために必要な投与量は、選択される特定の化合物または組成物につ いてのみならず、投与経路、処理される症状の性質、患者の年齢および症状、患 者が従う併行する投与薬または特別の食事、および当業者が理解する他の因子に ついても、患者毎に異なり、適当な投与量は最終的には担当医の分別によるもの と認識される。 本発明の組成物中の活性成分の量は変化し得るが、活性成分の量は好適な投与 形態が得られるような量であることが必要である。選択される投与量は、望まれ る治療効果、投与経路、および治療期間に依存する。成長ホルモンを効果的に放 出させるために、通常、体重1kg当たり毎日0.0001mg〜10mgの投 与量水準で、患者および動物、例えば、哺乳動物に投与がなされる。好ましくは 、投与量水準は、一日当たり約0.001〜約25mg/kg;より好ましくは 一日当たり約0.01〜約10mg/kgである。 本発明の多形形態の調製方法を以下の実施例により説明する。以下の実施例は 、本発明の説明の目的で行われ、本発明の範囲または精神を制限するものと解す べきでない。 実施例1 N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3H −インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フ ェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミド 工程A: 1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3H−インドール−3,4 ’−ピペルジン]ハイドロクロライド 1’−メチル−1,2−ジヒドロ−スピロ[3H−インドール−3,4’−ピ ペルジン](H.Ongら著.,J.Med.Chem.,第23巻,981− 986頁(1983年)記載の様に調製)1.20g(5.8mmol)を乾燥 ジクロロメタン20mL中に含む溶液に、0℃で、トリエチルアミン(0.90 mL;6.4mmol)およびメタンスルホニルクロライド(0.49mL;6 .35mmol)を添加し、30分間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリ ウム水溶液15mLに注 ぎ、ジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。併せた有機分をブライン(2 0mL)で洗い、無水炭酸カリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に溶媒を除去して メタンスルホンアミド誘導体1.44gを淡黄色油状物として得、それを精製す ることなく使用した。 前記粗生成物を乾燥1,2−ジクロロエタン20mL中に含む溶液に、0℃で 、1−クロロエチルクロロホルメート1.0mL(9.30mmol)を添加し 、次に室温で30分間、最後に還流下に1時間攪拌した。反応混合物を約1/3 の容量に濃縮し、次に乾燥メタノール20mLで希釈し、1.5時間還流した。 反応液を室温に冷却し、約1/2の容量に濃縮した。沈殿物を濾過し、少量の冷 たいメタノールで洗った。これにより、ピペリジン塩酸塩1.0gを白色固体と して得た。濾液を濃縮し、少量のメタノールを添加し、続いてエーテルを添加し た。沈殿物質をもう一度濾過し、冷たいメタノールで洗い、乾燥した。これによ り、さらに0.49gの所望の生成物を得た。合計収率は1.49g(70%) であった。1 H NMR(CDCl3,200MHz)δ7.43−7.20(m,3H), 7.10(dd,1H),3.98(bs,2 H),3.55−3.40(bd,2H),3.35−3.10(m,2H), 2.99(s,3H),2.15(t,2H),2.00(t,2H).工程B: N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3H −インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フ ェニルメチル−オキシ)エチル]−2−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボ ニル]アミノ−2−メチル−プロパンアミド (2R)−2−[(1,1−ジメチルエトキシ)−カルボニル]アミノ−3− [2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−1−プロパン酸0.35g(1. 15mmol)をジクロロメタン13mL中に含む溶液に、1,2−ジヒドロ− 1−メタンスルホニル−スピロ−[3H−インドール−3,4’−ピペルジン] ハイドロクロライド(0.325g;1.07mmol)N−メチルモルホリン 0.18mL(1.63mmol)および1−ヒドロキシベンズトリアゾール( HOBT)0.159g(1.18mmol)を添加し、15分間攪拌した。E DC(0.31g;1.62mol)を添加し、1時間攪拌を続け た。N−メチルモルホリン60μLをさらに添加し、45分間攪拌した。反応混 合物を水5mLに注ぎ、有機層を分離した。有機層を0.5N塩酸水溶液5mL および飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗った。併せた有機分を無水硫酸マグネシ ウムで乾燥し、濃縮して生成物0.627gを黄色泡状物として得、これを精製 することなく使用した。 前記生成物0.627g(1.07mmol)をジクロロメタン5mL中に含 む溶液に、トリフルオロ酢酸1.0mLを添加し、室温で75分間攪拌した。さ らにトリフルオロ酢酸1.00mLを添加し、10分間攪拌した。反応混合物を 濃縮し、ジクロロメタン5.0mLで希釈し、10%飽和炭酸ナトリウム溶液1 0mLを注ぐことにより注意深く塩基性化した。有機層を分離し、水層をさらに ジクロロメタン15mLで2回抽出した。併せた有機分を水5mLで洗い、炭酸 カリウムで乾燥し、濾過し、濃縮してアミン0.486gを淡黄色泡状物として 得、これを精製することなく使用した。 アミン0.486g(1.01mmol)およびジクロロメタン10mLの混 合物に、2−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ−2−メチル −プロパン酸0.26g(1.28 mmol)、1−ヒドロキシベンズトリアゾール(HOBT)0.173g(1 .28mmol)およびEDC(0.245g;1.28mol)を添加し、室 温で一晩攪拌した。反応混合物を水5.0mLに注ぎ、有機層を分離した。水層 をジクロロメタン5mLで逆抽出した。併せた有機分を0.5N塩酸水溶液0. 5mL、および無水硫酸マグネシウムで乾燥した飽和重炭酸ナトリウム水溶液で 洗い、濃縮して粗生成物0.751gを黄色泡状物として得た。この粗生成物の ジクロロメタン溶液をシリカゲル25g上のクロマトグラフィーに付し、まずヘ キサン/アセトン/ジクロロメタン(70/25/5)で溶離し、次にヘキサン /アセトン/ジクロロメタン(65/30/5)で溶離した。これにより、表記 化合物0.63gを白色固体として得た。1 H NMR(CDCl3,400MHz)。化合物は回転異性体の3:2混合物 として存在。δ7.40−7.10(m,6H),7.06(d,1/3H), 7.02(t,1/3H),6.90(t,1/3H),6.55(d,1/3 H),5.15(m,1H),4.95(bs,1H),4.63(bd,1/ 3H),4.57−4.40(m,2 2/3H),4.10 (bd,1/3H),4.00(bd,1/3H),3.82(t,1H),3 .78−3.62(m,2H),3.60−3.50(m,1H),3.04( q,1H),2.87(s,1H),2.86(s,2H),2.80−2.6 0(m,1H),1.90(bs,1H),2.85−2.75(m,1H), 1.82−1.60(m,3H),1.55−1.45(m,1H),1.45 (s,4H),1.42(s,2H),1.39(s,9H).工程C: N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3H −インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フ ェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミド ハ イドロクロライド 工程Bからの中間体0.637g(0.101mmol)をジクロロメタン5 mL中に含む溶液に、トリフルオロ酢酸2.5mLを添加し、室温で30分間攪 拌した。反応混合物を濃縮して油状物を得、酢酸エチル10mL中に取り込み、 10%炭酸ナトリウム水溶液8mLで洗った。水層をさらに酢酸エチル5 mLで抽出した。併せた有機分を水10mLで洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し 、濾過し、濃縮して遊離塩基0.512gを白色泡状物として得た。 遊離塩基0.512gを酢酸エチル5mL中に含む溶液に、0℃で、酢酸エチ ル中の飽和塩酸0.2mLを添加し、1.5時間攪拌した。白色沈殿物を窒素雰 囲気下に濾過し、エーテルで洗い、乾燥して表記化合物0.50gを白色固体と して得た。1 H NMR(400MHz,CD3OD)。化合物は回転異性体の3:2混合物 として存在。δ7.40−7.28(m,4H),7.25−7.17(m,2 H),7.08(t,1/3H),7.00(t,1/3H),6.80(d, 1/3H),5.16(ddd,1H),4.60−4.42(m,3H),4 .05(t,1H),3.90(bs,2H),3.83−3.70(m,2H ),3.30−3.15(m,1H),0.297(s,1H),2.95(s ,2H),2.90−2.78(m,1H),1.96(t,1/3H),1. 85−1.65(m,4H),1.63(s,2H),1.60(s,4H). 実施例2 N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3H −インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フ ェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミド 工程A: (2R)−[[[2−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ−2 ,2−ジメチル−1−オキソエチル]アミノ−2−(フェニルメトキシ)エチル ]−1−プロパン酸アリルエステル EDCおよびDMAPの存在下、CH2Cl2中でカップリング反応を行うこと により(2R)−2−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ−3 −(フェニルメチル−オキシ)エチル−プロパン酸およびアリルアルコールから 調製した。1 H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.25(s,5H),5.8(m ,1H),5.2(dd,2H),5.0(bs,1H),4.7(m,1H) ,4.6(m,2H),4.4(dd,2H),3.9(dd,1H),3.6 (dd, 1H),1.45(d,6H),1.39(s,9H).工程B: (2R)−[[[2−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ−2 ,2−ジメチル−1−オキソエチル]アミノ−2−(フェニルメトキシ)エチル ]−1−プロパン酸 工程Aで得られた粗中間体(6.7g,15.9mmol)、テトラキス(ト リフェニルホスフィン)−パラジウム(1.8g,0.1当量)およびトリフェ ニルホスフィン(1.25g,0.3当量)からなる攪拌された溶液に、カリウ ム−2−エチルヘキサノエート(35mL,0.5MのEtOAc溶液)の溶液 に添加した。反応混合物を窒素雰囲気下、室温で1時間攪拌し、次にエーテル( 100mL)で希釈し、氷水に注いだ。有機層を分離し、水性フラクションをク エン酸(20%)で酸性化し、EtOAcで抽出した。EtOAc抽出液をブラ インで洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて表記化合物を固体 として得た。1 H NMR(400MHz,CD3OD)δ7.3(s,5H),4.7(m, 1H),4.5(s,2H),4.0(m,1H),3.6(m,1H),1. 4(d,6H),1.3(s, 9H).工程C: N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3H −インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フ ェニルメチル−オキシ)エチル]−2−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボ ニル]アミノ−2−メチルプロパンアミド 1−メタンスルホニル−スピロ[インドリン−3,4’−ピペルジン]ハイド ロクロライド1.0g(3.44mmol)、(2R)−[[2−(1,1−ジ メチルエトキシ)カルボニル]アミノ]−2,2−ジメチル−1−オキソ−エチ ル]−アミノ−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−1−プロパン酸1. 44g(3.78mmol)、N−メチルモルホリン(0.58mL;5.20 mmol)および1−ヒドロキシベンズトリアゾール(HOBT)(0.58g ;3.78mmol)をジクロロメタン50mL中に含む溶液に、EDC(1. 03g;5.20mmol)を添加し、室温で16時間攪拌した。反応混合物を さらに50mLのジクロロメタンで希釈し、重炭酸ナトリウム水溶液(50mL )で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、 濾過し、濃縮した。粗油状物残さをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル 50g)に付して、所望の物質2.148g(90%)を無色泡状物として得た 。1 H NMR(CDCl3,400MHz)。化合物は回転異性体の3:2混合物 として存在。δ7.40−7.10(m,6H),7.06(d,1/3H), 7.02(t,1/3H),6.90(t,1/3H),6.55(d,1/3 H),5.15(m,1H),4.95(bs,1H),4.63(bd,1/ 3H),4.57−4.40(m,2 2/3H),4.10(bd,1/3H ),4.00(bd,1/3H),3.82(t,1H),3.78−3.62 (m,2H),3.60−3.50(m,1H),3.04(q,1H),2. 87(s,1H),2.86(s,2H),2.80−2.60(m,1H), 1.90(bs,1H),2.85−2.75(m,1H),1.82−1.6 0(m,3H),1.55−1.45(m,1H),1.45(s,4H),1 .42(s,2H),1.39(s,9H).工程D: N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3H −インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フ ェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミド ハ イドロクロライド 工程Cで得られた中間体2.148g(3.41mmol)をジクロロメタン 10mL中に含む溶液に、トリフルオロ酢酸5mLを添加し、1時間攪拌した。 反応混合物を濃縮し、5%炭酸ナトリウム水溶液100mLで塩基性化し、ジク ロロメタン(3×50mL)で抽出した。併せた有機分をブライン(50mL) で洗い、無水炭酸カリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して無色泡状物を得た。泡状 物を酢酸エチル25mL中に含む溶液に、0℃で、酢酸エチル中の1M塩酸溶液 4mLを添加した。沈殿物を濾過し、まず酢酸エチルで洗い、次に酢酸エチル− エーテル(1:1)で洗って、乾燥させて、表記化合物1.79g(93%)を 無色固体として得た。1 H NMR(400MHz,CD3OD)。化合物は回転異性体の3:2混合物 として存在。δ7.40−7.28(m, 4H),7.25−7.17(m,2H),7.08(t,1/3H),7.0 0(t,1/3H),6.80(d,1/3H),5.16(ddd,1H), 4.60−4.42(m,3H),4.05(t,1H),3.90(bs,2 H),3.83−3.70(m,2H),3.30−3.15(m,1H),2 .97(s,1H),2.95(s,2H),2.90−2.78(m,1H) ,1.96(t,1/3H),1.85−1.65(m,4H),1.63(s ,2H),1.60(s,4H). 実施例3 N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3H −インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フ ェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミド メ シレート この化合物は、実施例5の工程Dで得られる遊離塩基をメタンスルホン酸で処 理することにより調製した。表記化合物を、酢酸エチル−エタノール−水から再 結晶することにより得た。融点=166〜168℃。このサンプルを、続いて、 多形形態IIであると同定した。これは、主反射がほぼ4.7、11.6、17 .4、19.2および21.6°(2シータ)にあるX線 末回折パターンにより特徴付けられた。これは、さらに、窒素流下のオープンカ ップにおける10℃/分でのDSCにより特徴付けら、溶融による単一吸熱を示 し、ピーク温度は約174℃、外挿された開始温度(融点)が約165℃付随す る熱約37J/gであった。 実施例4 イソニペコチン酸−N−ベンジルカルバメート(3)材料 : イソニペコチン酸(2)T.C.I. 4.02kg(31.1mol) ベンジルクロロホルメート(Schweitzerhall製) 6.91kg(40.5mol) K2CO3 10.1kg(72.9mol) 水 40.2L 100L四つ口フラスコ内でイソニペコチン酸(2)および K2CO3を窒素雰囲気下、機械的に撹拌しながら水40.2Lに溶解し、溶液を 10℃に冷却した。温度を9〜14℃に維持しつつベンジルクロロホルメートを 添加し、添加完了後、混合物を22℃に暖め、58時間放置した。添加は4時間 で完了し、その時点でpHは9.0であった。58時間放置後、pHの変化はな かった。 反応混合物を200L抽出器に移し、IPAC13kg(15L)で3回およ びEtOAc12Lで1回洗った。水層をトルエン8Lで抽出した。洗浄後、ベ ンジルアルコール含量はHPLC分析により3.8%から1.4%に低下した。 HPLC分析:デュポンZorbax25cmRXC8カラム,流速1.5mL /分,254nmで検出;MeCN35%および0.1%H3PO4水溶液65% を用いるアイソクラティック混合物;滞留時間:3=6.9分、ベンジルアルコ ール=3.3分、トルエン=17.3分。 水相を37%塩酸水溶液でpH1.8に酸性化した。塩酸の添加中、二酸化炭 素が発生したが、気体発生は容易に制御された。塩酸の添加は1時間より短時間 で行われ、濃塩酸10Lを必要とした。水相をトルエン6.6Lで3回抽出した 。トルエ ン抽出液を、硫酸ナトリウム2kgで乾燥し、Solka−flocTMのパッド を通して濾過した。併せた濾液は17.8kgと秤量された。カルバメート3の 粗収量は7.89kg(97%)であった(秤量した少量の濾液を蒸発して乾燥 させることにより得た)。濾液を10μインラインフィルターを通して100m Lフラスコに移した。抽出液は10ミリバールで25℃未満で濃縮して、容量1 8Lにした。カルバメート3の最終的濃度は440g/Lであった。トルエン濾 液の濃縮は、最後の少量の水を共沸的に除去するのに役だった(最終的KF=1 70mg/L)。生成物は99.1面積%の純度で、唯一の不純物としてベンジ ルアルコール0.9面積%を含んでいた。 実施例5 イソニペコチン酸クロライド−N−ベンジルカルバメート(4)材料 : イソニペコチン酸N−ベンジルカルバメート(3) 7.89kg(30.0mol) トルエン中(MW=263.30) 17.9L中 塩化オキサリル(MW=126.93) 3.94kg(31.0mol) DMF(MW=73.10) 10mL トルエン 12L 前記工程からのベンジルカルバメート3のトルエン溶液に、DMF5mLおよ びトルエン10Lを添加した。塩化オキサリルを20分間かかって添加した。反 応混合物を、窒素をゆっくりと流しながら、18℃で16時間放置した。反応混 合物のHPLC分析は、カルボン酸3の1.3%がなお未反応のままであること を示した。反応混合物を26℃に暖め、DMF5mLを添加した。混合物を2. 5時間放置した。反応混合物1.0mLをt−ブチルアミン5.0mLで急冷し 、HPLC:25cmデュポンZorbaxRXC8カラムにより50℃で1m L/分の流速で、蒸発させた後に、分析し、220nmで検出した。MeCN4 2%および0.1%H3PO4水溶液58%のアイソクラティックを検出した。こ の方法は、0.05%より 少ない酸3が残り(Aにより判断されるように)、3面積%より多いB(1モル %より多い(COCl)2)を示した。 混合物を10ミリバールにで20〜25℃の温度で、5Lの溶媒が除去される まで濃縮した。 前述のt−BuNH2による急冷後の濃縮トルエン溶液の典型的HPLCプロ フィールを以下に示す。 実施例6 ピペリジン−4−カルボキサルデヒド−ベンジルカルバメート(5)材料 : イソニペコチン酸クロライドN−ベンジルカルバメート(4) 3.38kg(12.0mol) トルエン中(MW=281.74) 5.54kg中 DIEA(KF=18mg/L) 1.55kg(15.0mol) 10%Pd/C(KF<20mg/g) 101g チオアニソール(MW=124.21,d=1.058) 0.56g DIEAおよびチオアニソールを前記工程からのトルエン中の(4)の溶液に 添加し、この溶液に触媒を懸濁させた。混合物を、直ぐに5ガロンのオートクレ ーブに入れ、40psiの水素圧力下に20℃で水素化した。18時間後、反応 は理論量の水素の70%を消費し、t−ブチルアミンで急冷した部分をHPLC 分析すると酸塩化物2の14.2面積%が残っていることが示された。HPLC 条件は前述と同様である。滞留時間:5=8.1分。 触媒(101g)およびチオアニソール(0.54g)の第2仕込分をトルエ ン1375mL中のスラリーとして水素化器に添加した。t−ブチルアミンで急 冷した部分を23時間HPLC分析すると酸塩化物2の1.8面積%が残ってい ることが示された。混合物を窒素パージし、触媒および沈殿したDIEA/HC lをSolka−flocTMを通して濾過することにより除去した。フィルター ケーキをトルエン10Lで洗った。濾液を、10μインラインフィルターを介し て、50L抽出器に送り、1M塩酸水溶液7.2Lで2回、および水7.2Lで 2回洗った。混合物を10ミリバール、温度25〜30℃で5Lの残さが残るま で濃縮した。 アルデヒド3のアッセイ収率は、HPLC分析で94%であった。 実施例7 CBZ−スピロインドリン(9)材料 : ピペリジン−4−カルボキサルデヒド−1−ベンジルカルバメ ート(5) 1.71kg(6.89mol) トルエン溶液中 21.4kg中 フェニルヒドラジン 900mL,981g(9.15mol) トリフルオロ酢酸(TFA) ・20L,3.26kg(28.6mol) NaBH4 300g,(7.93mol) トルエン 34.4kg MeCN 7.0L MeOH 7.0L 前記工程からの粗アルデヒド5溶液を、10μインラインフィルターを通して 、冷却または加熱のためのテフロン被覆銅コイルおよび機械的撹拌器を備えた1 00L反応器に移した。トルエン(34.4kg)およびMeCN(7L)を添 加し、得られる溶液を0℃に冷却した。フェニルヒドラジンを少しずつ添加し、 反応混合物に窒素を連続的に吹き込みながら温度を−1〜3℃に維持した。 TLCおよびHPLC分析が、アルデヒド5の完全な消費および僅かに過剰( <5%)のフェニルヒドラジンの出現を示すまで、フェニルヒドラジンを添加し た。TLC条件:シリカ、E.Merck Kieselgel G60 F2 54 0.25mm;ジエチルエーテル/ペンタン(4/1);展開剤、10% 硫酸水溶液中に硫酸セリウム0.5%およびモリブデン酸アン モニウム14%を溶解してから加熱;Rf:アルデヒド5=0.52、フェニル ヒドラゾン7=0.61、フェニルヒドラジン6=0.21。 HPLC条件:25cmデュポンZorbax RXC8カラム、30℃、流速 1.0mL/分、254nmで検出;グラジエント計画:滞留時間(分) アセトニトリル:水 0 57:43 10 65:3 5 15 75:25 18 75:25 滞留時間:フェニルヒドラジン6=4.5分、トルエン=7.2分、フェニルヒ ドラゾン7=11.4分 反応混合物を0〜2℃で30分間放置し、温度を2〜7℃に維持しつつTFA を添加した。反応混合物を50℃で30分間暖め、17時間維持した。反応混合 物への窒素スパージを停止し、反応混合物上にゆっくりとした窒素の流れを維持 した。5℃での最初の時間中、色は徐々に暗くなり深緑に変化し、比較的少量の 白色結晶沈殿物(トリフルオロ酢酸アンモニウム)が形 成された。17時間後、HPLC分析(前述と同じ条件)は、反応混合物が91 .6面積%のインドレニン8および1.5%の残っている未反応フェニルヒドラ ゾンを含むことを示した。混合物を長時間放置しても、インドレニン8のアッセ イ収率を増加させなかった。 反応混合物を12℃に冷却し、MeOH7.0Lを添加した。温度を15℃よ り低く維持しつつNaBH4を少量(<20g)づつ添加した。添加には30分 かかった。添加中におだやかな水素の発生が観察されたが、それは容易に制御さ れ、実質的にあわ立つことはなかった。添加の終了近くに、色は緑から急速に褐 色および続いて明るいオレンジに変化した。少量(<200mL)の重質相(お そらく水性塩)が分離した。HPLC分析(条件は前述)は、インドレニン8の 全てが消費され(90.4面積%CBZインドリン9);滞留時間:インドレニ ン8=7.5分、インドリン9=8.2分であることを示した。TLC:溶媒と してエチルエーテル、硫酸第二セリウム−モリブデン酸アンモニウム発色または 1%アニスアルデヒド発色;滞留計数:インドレニン8=0.18、CBZ−イ ンドリン9=0.33。 緑からオレンジへの色変化は、反応終了点に非常に密接に関連している。反応 の完了に必要なNaBH4の量は、温度およびNaBH4の添加速度に大きく依存 するが、生成物の収率および質は、反応が完了すれば実質的に影響を受けない。 反応混合物を30分間で5℃に冷却した。次に、NH4OH3%水溶液8Lを添 加して水相のpHを7.4にし、混合物を攪拌し、沈下させた。温度は15℃に 上昇した。濁った黄色の下側水層が分離された。有機分をNH4OH3%水溶液 4L、水2×4Lおよびブライン2×4Lで洗った。洗浄後の有機層の重量は5 3.5kgであり、アッセイの収率は94%であった。 洗ったトルエン溶液を、他の二つの同様の加工反応の洗った有機層と併せた。 三つの反応で用いられるトルエン合計量は5.06kg(20.5mol)であ った。併せた有機相中で調べられたCBZ−インドリン9の合計重量は、5.9 1kg(18.3mol、90%アッセイ収率)であった。併せた有機相を硫酸 ナトリウム5kgで乾燥し、250gのDarcoG60で30分間処理し、S olka−flocTMを通して濾過した。残さが乾燥に近づくまで、濾液を25 ℃より低い温度で10ミリバールにて減圧濃縮した。30LのIPACにゆ っくり流し出し、50〜60℃の温度で200ミリバールにて14Lに再度濃縮 することにより溶媒交換を完了した。透明な均質の深いオレンジ色溶液を得るた めに混合物を加熱還流した。1 H NMR分析は、溶液が溶媒交換後に約6モル%の残留トルエンを含んでい ることを示した。 溶液を68℃に冷却し、4gの結晶性CBZ−インドリン9を種材料として加 えた。溶液を6時間かかって徐々に26℃に冷却し、20〜26℃で9時間放置 した。スラリーを1時間で2℃に冷却し、2℃で1時間放置した。生成物を濾過 により単離し、フィルターケーキを5℃のIPAC2×2Lおよび5℃のMTB E2×2Lで洗った。生成物を減圧炉中において窒素流動下、30℃で乾燥して 表記化合物9の4.37kg(74%)を淡褐色結晶性粉末として得た。生成物 のHPLC分析は99.5面積%純度を示した。母液(11L)および洗浄液は 1.15kg(19%)のさらなる生成物9および約3%のCbz−イソニペコ チン酸フェニルヒドラジド(滞留時間=4.8時間)を含んでいた。 実施例8 CBZ−スピロインドリン−メタンスルホンアミド(1)材料 : CBZ−スピロインドリン(9) 1.69kg(5.23mol) メタンスルホニルクロライド 599g(5.23mol) Et3N(KF=151) 635g(6.27mol) THF(KF=41) 12L 22Lフラスコに、固体CBZ−スピロインドリン9を仕込み、次に11.5 LのTHFおよびEt3Nを10μインラインフィルターを通してフラスコに移 した。得られる均質溶液を0℃に冷却した。1Lの滴下漏斗にメタンスルホニル クロライ ドおよびTHF500mLを仕込んだ。MsClのTHF溶液を、温度を0〜4 ℃に維持しながら反応混合物に添加した。添加には5時間かかり、発熱性であっ た。白色沈殿、おそらくトリエチルアンモニウムハイドロクロライド(塩酸塩) であるが添加中に形成された。HPLC分析は、反応が添加終了時に完了(9が 検出できない)したことを示した。 HPLC条件:25cmデュポンZorbax RXC8カラム、流速1.5m L/分、254nmで検出;グラジエント計画:滞留時間(分) 0.1%H3PO4水溶液:MeCN 0 70:30 3 70:30 12 20:80 25 20:80 滞留時間:9=7.6分,1=13.6分 添加完了後、反応混合物を18℃に暖め16時間放置した。反応混合物の概観 、および添加終了時と16時間の放置後との間のHPLCポロフィールに変化は なかった。反応混合物をゆっくりと1時間かけて、50Lフラスコ中で水30L と37% 塩酸水溶液との水溶液を激しく撹拌しているところへ添加した。50Lフラスコ 中の温度は22から28℃に上昇した。生成物は淡褐色ゴム状固体として分離さ れ、それは顆粒状固体に変化した。水性懸濁液を22℃に冷却し、1時間放置し た。懸濁液を濾過し、フィルターケーキを4LのMeOH/水(50/50)で 2回洗った。HPLC分析は、0.1%より少ないCBZ−スピロインドリン− メタンスルホンアミド1が母液中に存在することを示した。 フィルターケーキを28%NH4OH水溶液50mLを添加しておいた4Lの MeOH/水(50/50)で洗った。フィルターケーキを2×4LのMeOH /水(50/50)で洗い、固体を減圧炉内にて窒素流下、50℃で乾燥して、 表記化合物1の2.03kg(97%)を淡白色粉末として得た。固体のHPL C分析は93.7面積%の1を示す。 実施例9 中間体CBZ−スピロインドレニン(8)の任意の単離手順材料 : ピペリジン−4−カルボキサルデヒド−1−ベンジルカルバメート(5) 12.37g(0.050mol) フェニルヒドラジン 5.41g(0.050mol) トリフルオロ酢酸(TFA) 11.56mL,17.10g (0.150mol) 塩化メチレン 500mL テフロン被覆磁気撹拌棒を備える1Lフラスコ内でCBZ−アルデヒド5をジ クロロメタンに溶解した。得られる溶液を0℃に冷却した。フェニルヒドラジン を秤量注射器を介して5分間で添加し、窒素を反応混合物に連続的に吹き込みな がら温度を−1〜3℃に維持した。TLCおよびHPLC分析は、CBZ−アル デヒド5の完全な消費および僅かに過剰(<2%)のフェニルヒドラジンの出現 を示した。TLC条件:シリカ、E.Merck Kieselgel G60 F254 0.25 mm;ジエチルエーテル/ペンタン(4/1);および発色剤、10%硫酸水溶 液中に硫酸第二セリウム0.5%およびモリブデン酸アンモニウム14%を溶解 してから加熱;Rf:アルデヒド5=0.52、フェニルヒドラゾン7=0.6 1、フェニルヒドラジン6=0.21。HPLC条件:25cmデュポンZor bax RXC8カラム、30℃、流速1.0mL/分、254nmで検出;グ ラジエント計画:時間(分) アセトニトリル:水 0 57:43 10 65:35 15 75:25 18 75:25 滞留時間:フェニルヒドラジン6=4.5分,トルエン=7.2分,フェニルヒ ドラゾン7=11.4分 反応混合物を0〜2℃で10分間放置し、温度を2〜7℃に維持しつつ注射器 によりTFAを添加した。反応混合物を35℃で30分間暖め、17時間維持し た。反応混合物を通す窒素スパージを停止し、反応混合物上にゆっくりとした窒 素の流れを維持した。35℃での最初の時間中、色は徐々に暗くなり ロースピンク色に変化し続いて深緑色に変化し、比較的少量の白色結晶沈殿物( トリフルオロ酢酸アンモニウム)が形成された。17時間放置しHPLC分析( 前述と同じ条件)すると、反応混合物が93面積%のインドレニン8および0. 5%より少ない残っている未反応フェニルヒドラゾンを含むことが示された。混 合物を長時間放置しても、インドレニン8のアッセイ収率を増加させなかった。 反応混合物を10℃に冷却し、28〜30%の水酸化アンモニウム60mL、水 90mLおよび破砕氷150gを含む混合物を、充分に撹拌しつつ添加した。混 合物の色はサーモン色に変化した。有機相を分離し、水400mLで2回洗い、 次に飽和塩化ナトリウム水溶液100mLで洗った。有機相を硫酸マグネシウム で乾燥し、シリカ5gのプラグを通して濾過した。濾液を蒸発させてインドレニ ン8の15.84g(99%)を淡オレンジ色油状物として得た。 実施例10 中間体CBZ−スピロインドリン(9)を単離することなくCBZ−スピロイン ドリンメタンスルホンアミド(1)を調製する方法 工程1: CBZ−スピロインドリン(9)材料 : ピペリジン−4−カルボキサルデヒド−1−ベンジルカルバメ ート(5) 49.5g(0.20mol) フェニルヒドラジン(アルドリッチ製) 23.7g(0.22mol) トリフルオロ酢酸(TFA) 75.4g(0.66mol) トルエン(KF<250mg/L) 654mL MeCN(KF<250mg/L) 13.3mL NaBH4 11.3g,(0.30mol) トルエン 20mL MeOH 50mL トルエン654mLおよびMeCN13.3mLを用いてM eCNの2%(容量)トルエン溶液を調製した。機械的撹拌器を備えた2L三つ 口フラスコにおいて、前記溶液617mLを、溶液に窒素を5分間、細かく通す ことにより脱気した。脱気しつつ混合物にフェニルヒドラジンおよびTFAを添 加した。 CBZ−アルデヒド5を先に調製した溶液の残り(50mL)に溶解し、添加 漏斗内にて溶液に窒素を吹き込むことにより脱気した。フラスコ内の溶液を35 ℃に加熱し、アルデヒド溶液をフェニルヒドラジン−TFAに2時間かかってゆ っくりと添加した。混合物を、35℃で16時間放置した。 HPLC条件:25cmデュポンZorbax RXC8カラム、50℃、流速 1mL/分、220nmで検出;アイソクラティックMeCN55%、0.1% H3PO4水溶液45%。16時間放置後の典型的HPLCプロフィール: 混合物を−10℃に冷却し、MeOHを添加した。水素化ホウ素ナトリウムを トルエン20mL中に含む懸濁液を、温度が−2℃を超えないように注意しつつ 、30分かかって少量(1mL)添加した。面積% 同定 0.1−1 フェニルヒドラジン6 85−90 CBZ−スピロインドリン9 <0.1 CBZ−スピロインドレニン8 合計10−15 他の不純物(各<0.3%) 温度を1時間かかって10℃に上昇させ、6%アンモニア水溶液(200mL )を添加した。混合物を10分間撹拌し、さらなる10分間沈降させ、下側の水 層を抽出した。有機層にアセトニトリル(20mL)およびMeOH(20mL )、それを15%ブライン150mLで洗った。有機層は、CBZ−スピロイン ドリン9を92%のアッセイ収率で含むことがわかった。工程2: CBZ−スピロインドリン−メタンスルホンアミド(1)材料 : CBZ−スピロインドリン(9)(MW=322.51) (0.184mol) メタンスルホニルクロライド 21.1g(0.184mol) DIEA(KF=150mg/L) 29.7g,40.1mL (0.230mol) THF(KF=41mg/L) 150mL 前記工程1からのCBZ−スピロインドリン9の粗溶液を、250gの残さが 残るまで、1Lの三つ口フラスコ(60〜70℃、150〜200トール)内で 濃縮した。THFおよびDIEAを添加し、得られる均質溶液を0℃に冷却した 。125mLの滴下漏斗にメタンスルホニルクロライドおよびTHF50mLを 仕込んだ。MsClのTHF溶液を、温度を0〜4℃に維持しながら反応混合物 に2時間かかって添加し、混合物を5〜8℃で2時間放置した。添加は僅かに発 熱性であった。添加中に、おそらくDIEA塩酸塩である白色沈殿が形成された 。HPLC条件は前述と同じである。HPLC分析は、添加終了 後1時間で反応が完了(9が検出されない)し、9からのアッセイ収率が94% であることを示した。滞留時間:1=7.8分。2時間後の反応混合物の典型的 HPLCプロフィール:面積% 同定 <0.1 CBZ−スピロインドリン9 90−92 CBZ−スルホンアミド1 合計8−10 他の不純物(各<2%) 混合物を20℃に暖め、1Mの塩酸水溶液200mLを添加した。混合物を5 0℃に暖め、水層を分離した。有機層を、水100mL、5%重炭酸ナトリウム 水溶液100mLおよび水100mLで順次洗った。有機層を、機械的撹拌およ び蒸留のために装置が備えられたIL三つ口フラスコに移した。混合物(約40 0mL)を、蒸留液150mLが収集されるまで大気圧下に蒸留した。ヘッド温 度は107℃に達し、ポット温度は110℃であった。ポット内の一定容量(約 350mL)を維持するようにn−プロパノールを連続的に添加しつつ蒸留を続 けた。合計で525mLのn−プロパノールが添加され、合計で800mLの蒸 留液が収集されたときに蒸留を停止した。 ヘッドおよびポットの両方の温度が、溶媒交換中に、94℃ から98℃に上昇した。トルエンとn−プロパノールは、トルエン47.5%お よびn−プロパノール52.5%からなる97.2℃で沸騰する共沸体を形成す る。混合物を3時間かかって徐々に20℃に冷却し、12時間放置した。母液は 、トルエン2%およびスルホンアミド4mg/mLを含むことがわかった。トル エンとn−プロパノールとの種々の混合物へのスルホンアミドの溶解性をHPL Cアッセイにより決めた。n−PrOH中トルエン% 1の溶解度(mg/mL) 0 2.36 5 3.02 10 4.23 20 7.51 25 10.3 結晶性スラリーを濾過し、n−プロパノール100mLで3回洗った。生成物 を、減圧炉内において窒素流下、50℃で16時間乾燥して6の65.5g(ア ルデヒド5から82%)を純度93.5重量%の褐色固体として得た。 固体の典型的HPLCプロフィール:面積% 同定 <0.1 CBZ−スピロインドリン9 >99 CBZ−スルホンアミド1 合計<1 他の不純物(各<0.2%) さらなる精製のために、n−プロパノール結晶化スルホンアミドのサンプル4 0.0gを60℃でEtOAc134mLに溶解し、60℃でDarco G− 60炭素8.0gで1時間処理した。SolkaflocTM2.0gを添加後、 スラリーをSolkaflocTM4.0gのパッドを通して濾過し、パッドを6 0℃でEtOAc90mLにより洗った。炭素の添加前に、溶液は茶色であった 。濾過は目詰まりなく良好に進み、黄金色濾液を得た。濾液を500mLフラス コ(ポット温度80〜85℃)内において、残さ100g(100mL)が残る まで、大気圧下に蒸留した。この溶液を3時間かかって35℃に冷却した。1時 間かかって、シクロヘキサン116mLを35℃で良く撹拌しながら添加した。 混合物を1時間かかって20℃に冷却し、20℃で12時間放置した。35℃で 、スルホンアミドの多くが晶出し、混合物は濃厚であった。20℃でシ クロヘキサンを添加することにより撹拌が困難になる。撹拌期間の後、上澄みは 1g当たり化合物1を2.5mgを含むことがわかった。結晶性スラリーを濾過 し、ケーキを2:1シクロヘキサン−EtOAcの77mLで洗い、シクロヘキ サン77mLで2回洗った。生成物を、減圧炉内において窒素流下、50℃で1 6時間乾燥して化合物1(分子量(MW)=400.3)34.2gを白色結晶 性固体(粗生成物1から85%回収、化合物5から70%回収、純度は99.9 重量%より多い)として得た。 実施例11 スピロインドリン−メタンスルホンアミドの塩酸塩(1a)材料 CBZ−スピロインドリン−メタンスルホンアミド(1) 941g(2.35mol) パールマンズ触媒20%Pd(OH)2/C 188g THF 8L MeOH 7L 触媒をメタノール7L中に懸濁させ、5ガロンのオートクレーブに移し、続い て化合物1をTHF8L中に含む溶液を移した。混合物を80psiのH2によ り25℃で水素化した。2.5時間後、温度を30分かかって35℃に上げた。 HPLC分析は、Cbz−スピロインドリン−メタンスルホンアミドの完全な 消費を示した。HPLC条件:25cmデュポンZorbax RXC8カラム 、流速1.5mL/分、254nmで検出:グラジエント計画:時間(分) 0.1%H3PO4水溶液:MeCN 0 70:30 3 70:30 12 20:80 25 20:80 滞留時間:スピロインドリン=7.6分 Cbz−スピロインドリン−メタンスルホンアミド=13.6分 混合物を窒素パージし、触媒を、暖かい間に、Solka−flocTMを通し て濾過することにより除去した。触媒をTHF4Lおよびメタノール2Lで洗っ た。淡黄色濾液を25℃より低温で10ミリバール下に、濃縮して濃厚な油状物 を得た。EtOAc15L中でゆっくり流し、再度濃縮して乾燥させることによ り溶媒交換を完了した。残さを固化して硬い淡白色塊を得た。メタノール(1. 5L)を添加し、混合物を70℃に過熱して均質溶液を得た。溶液を70℃に維 持しつつ、EtOAc10.5Lを20℃で添加した。温度は40℃に低下し、 混合物は均質さを維持した。 次の実験は、MeOH−THF濾液をMeOHに溶媒交換し、所望の容量に濃 縮し、次にEtOAcを添加することがより都合良いことを示した。これは、E tOAc溶液の濃縮時に残さの固化を避ける。 ほぼ等しい容量の窒素で希釈した塩化水素を溶液に通した。温度は15分かか って60℃に上昇し、塩酸塩の白色沈殿物が形成された。窒素で塩酸を希釈する ことは反応混合物を逆に吸収することのみを回避するが、必要ないかもしれない 。 混合物を氷浴内で冷却し、1時間塩化水素を添加した。温度 は徐々に20℃に下がった。懸濁液を、温度を10℃に下げて、2時間放置した 。結晶性生成物を濾過により単離し、フィルターケーキをEtOAc3Lで洗っ た。それを減圧炉内において35℃で乾燥して表記生成物1aの1.18kg( 86%)を、HPLC分析による純度が99.5免疫%より大きな淡白色結晶性 固体として得た。 HPLC条件:25cmデュポンZorbax RXC8カラム、流速1.5m L/分、230nmで検出;アイソクラティックMeCN35%、0.1%酢酸 アンモニウム水溶液65%。 滞留時間:1a=5.4分。 実施例12 スピロインドリン−メタンスルホンアミド(遊離塩基形熊)(1b) 化合物1b(遊離塩基)4.67gを含むCbz−水素化分解からの濾液25 0mLを約10mLに濃縮した。残さを EtOAc20mLに溶解し、溶液を約10mLに再度濃縮した。これをもう一 度繰り返し、残さにEtOAc10mLを添加した。結晶性沈殿が形成し始めた 。NTBE(20mL)を一部分に添加した。さらなる結晶性固体が沈殿したが 、上澄みは、静置時に沈殿しない実質量の溶解生成物を、なお含んでいた。ヘキ サン(70mL)を、激しく撹拌しつつ、混合物に2時間かかって滴下した。ア ミンが油状物として出てくるのを避けるためにヘキサンをゆっくり添加すること が必要である。 撹拌混合物を1時間放置し、濾過した。フィルターケーキを1:1MTBE− ヘキサンの20mLで洗い、次にヘキサン20mLで洗った。生成物を窒素流下 に乾燥して1bの遊離アミン3.86g(82%)を、純度が99.5面積%よ り大きな淡白色結晶性固体として得た。HPLC条件:25cmデュポンZor bax RXC8カラム、流速1.5mL/分、230nmで検出;アイソクラ ティックMeCN35%、0.1%酢酸アンモニウム水溶液65%。滞留時間: 1b=5.4分 実施例13A スピロインドリン−メタンスルホンアミド(遊離塩基形態)(1b)材料 : CBZ−スピロインドリン−スルホンアミド(1) 833.5g(2.08mol) Pd(OH)2/C(Pd(OH)2が20重量%) 124.5(15%) THF 6.5L MeOH 19.5L NH4OH(濃) 60mL 装置の制約のために水素化を3回行った:この手順は単一操作で示す。CBZ スピロインドリンスルホンアミド1をTHF(6.5L、KF=53μg/μL )に溶解し、次にMeOH(KF=18μg/mL、4L)を添加し、続いて触 媒を添加 し、スラリーを5ガロンのオートクレーブに移した。MeOHの残り(2.5L )を、濯ぎのために用いた。混合物を50psiにて40℃で24時間加熱した 。触媒負荷および反応時間は、出発材料1の純度の関数である。この材料は、1 5%以上の触媒および長い反応時間を要求する独自のものである。スピノインド リンの純粋なバッチは、5%の触媒と4〜6時間の反応時間しか必要としなかっ た。 完了(LCにより化合物1が0.1A%より少ない)時に、混合物をSolk a−FlocTMを通して濾過し、NH4OH(0.5%、60mL)を含むMe OH(13L)で炭素ケーキを洗った。併せた濾過液(アッセイはスピロインド リンアミン1b1587gを示す)を減圧下に濃縮し、得られる固体を40L( トルエン:THF(3:1))と18L(0.5N NaOH)とに分けた。層 は簡単に分離されるが、水層において多量の沈殿を見ることができた。水性懸濁 液を、CH2Cl2(15L)で抽出した。水性および有機層をゆっくり分離した 。CH2Cl2添加の前に、THFを層の飽和に充分なNaClと共に水層に添加 した。しかしながら、生成物は溶解されずCH2Cl2の使用を必要とした。 トルエン、THFおよびCH2Cl2の層を併せて、バッチ式濃縮器において濃 縮した。残さを、CH3CNの7Lでフラッシングした。最後に、CH3CN10 Lを添加し、溶液を窒素雰囲気下に一晩放置した。 実施例13B スピロインドリン−メタンスルホンアミド(遊離塩基形態)(1b)材料 : CBZ−スピロインドリン−スルホンアミド(1) 3kg(7.49mol) DarcoG−60 600g 酢酸エチル 36L 無水エタノール 189L 10%Pd/C 450g アンモニア溶液 500ml Solka FlocTM 2.5kg 酢酸イソプロピル 65L CBZ−スピロインドリン(1)(1kg)およびDarcoG−60(20 0g)を酢酸エチル(9L)中に含む混合物を撹拌し、窒素雰囲気下に60〜6 5℃で8時間加熱したDarcoを60〜65℃で濾過することにより除去し、 固体を熱い酢酸エチル(3L)で洗い、濾液および洗浄液を併せた。LC重量/ 重量アッセイで、Darcoに付着した損失は無視できることを確認した。酢酸 エチル溶液を、20LのBuchi装置を用いて減圧下に蒸発して乾燥させ、次 に無水エタノール(2×5L)でフラッシングした。この物質を、次に、65〜 70℃に暖めた無水エタノール(8L)中でスラリー化し、20Lのオートクレ ーブ内に置いた。バッチを無水エタノール(1L)で濯いだ。次に、無水エタノ ール(750mL)中に木炭担持10%パラジウム(75g、7.5重量%)を 含むスラリーをオートクレーブに添加し、さらなる無水エタノール(250mL )で濯いだ。 バッチを、40psi水素圧下、65℃で激しく撹拌しつつ、3時間水素化し 、第2の木炭担持10%パラジウム(75g)を添加し、バッチをさらに2時間 水素化し、一晩封止した。バッチを(なお、60〜65℃の熱い状態で)、20 LのBuchi 装置に移し、減圧下に脱気して、無水エタノール(合計18L)を「供給および 除去」することにより蟻酸を除去した。 この手順を2回以上繰り返し、三つのバッチを10ガロンライニング容器内で 合わせ、併せたバッチを、無水エタノール(2×10L)を添加および蒸留(減 圧下)することにより再び脱気した。Solka flocTM(0.5kg)を バッチに添加し、エタノール(10L)で濯いだ。エストレラ(Estrell a)フィルターに、Solka flocTM(2kg)をエタノール(20L) 中スラリーとして負荷した。得られる混合物を60〜65℃に暖め、次にこの温 度で熱フィルターを介してポンプにより二つの重さを測ったステンレススチール ビンに送った。最初の容器、フィルター、ポンプおよびライニングはアンモニア 水溶液(500mL)を無水エタノール(25L)中に含む熱い(60〜65℃ )混合物で濯いだ。濾液および洗浄液を二つのステンレススチールビン内で併せ た。 次に、バッチを、10ミクロンカートリッジを含むインラインフィルターを用 いて容器に移し、次に、減圧下に低容量(〜15L)に濃縮した。バッチ容量を 約15Lに維持しつつ、酢酸イソプロピルのバッチ容量×3(合計45L)の「 供給およ び除去」により、エタノールを酢酸イソプロピルで置き換えた。溶媒交換は、完 了したときに、GC測定で1%より少ない残留エタノールを含んだ。次に、バッ チを、酢酸イソプロピル(20L)の添加により約33Lに希釈し、このスピロ インドリン−アミン1b(LC分析で1.855kg)の酢酸イソプロピル中溶 液を次のプロセスの工程に用いた。 実施例14A Boc−O−ベンジルセリンスピロインドリン(11)材料 : スピロインドリン−アミン(1b) 1587g(5.966mol) アミノ酸(10) 1938g(6.563mol) DCC 1334.5g(6.563mol) HOBT 844g(6.563mol) CH3CN 25L 0.5N NaOH 18L 0.5N HCl 18L 飽和NaHCO3 18L iPrOAc 28L CH3CNまたはiPrOAc:H2O(25L)中にスピロインドリン−アミ ン1bを含む混合液を、窒素雰囲気中にて、固体としてのHOBT(884g; 1.1当量)、溶融物(60℃の熱い水中で約1時間加熱)としてのDCC(1 334.5g、1.1当量)および固体としてのアミノ酸10(1938g)で 処理した。混合物を3時間撹拌し、その時点にDCUが大量沈殿し、LC分析は 約0.5A%のアミン1bが残っていることを示した。IPAc(9L)を添加 し、スラリーをSolka FlocTMを通して濾過し、ケーキをIPAc(1 9L)で 洗った。併せた有機溶液を、0.5NのNaOH(18L)、0.5NのHCl (18L)および飽和NaHCO3(18L)で次々と洗った。この時点で最終 的に水洗することにより乳濁液が形成され、除去した。 有機層を減圧下に濃縮し、残さをMeOHまたはEtOH(最終容量10L) に溶解した。アッセイ収率は3026g(89%)であった。 カルボニルジイミダゾールのような別のペプチドカップリング剤の使用、また は炭酸sec−ブチルのような混合無水物の生成により、11および/または1 4は低収率となり、前者の化合物の場合はエピマー化の程度が高かった。他のペ プチドカップリング剤は使用できない程高価である。 実施例14B Boc−O−ベンジルセリン スピロインドリン(11)材料 : スピロインドリン−アミン(1b) 1.855kg(6.96mol) 酢酸イソプロピル 29L ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC) 1.58kg(7.65mol) 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt) 1.03kg(7.62mol) N−Boc−O−ベンジル−D−セリン 2.26kg(7.65mol) 1M 水酸化ナトリウム水溶液 26L 0.5M 塩酸水溶液 26L 飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 26L 無水エタノール 50L 反応容器内において酢酸イソプロピル(33L)中にスピロインドリン−アミ ン1b(1.855kg)を含む溶液に、撹 拌下、水(20L)を添加した。次に、以下の化学薬品を、窒素雰囲気下、室温 で次々と添加した。DCC(1.58kg、1.1当量)、HOBt(1.03 kg、1.1当量)および最後にN−Boc−O−ベンジル−−セリン(2. 26kg、1.1当量)。試薬を酢酸イソプロピル(7L)中で濯いだ。バッチ を、窒素雰囲気下、室温で5時間攪拌し、その時点にLCにより生成物/出発材 料の比が99.4/0.6であることが示された。次に混合物を、布と厚紙のみ を用いるエストレラフィルターを通して濾過し、ポンプを用いて別の容器に送っ た。送付容器を酢酸イソプロピル(22L)で濯ぎ、これを用いてフィルター、 ポンプおよびラインを濯ぎ受器内に送り込んだ。容器中の2相混合物を10分間 攪拌し、次に15分間沈降させた。下側の水層を分離し、有機溶液を室温で一晩 放置した。 翌日、有機溶液を1M水酸化ナトリウム水溶液(26L)および0.5M塩酸 水溶液(26L)で洗い、最後に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗った。LC 分析によると、アッセイ収量は3.787kgであり、出発材料であるCBZ− スピロインドリン(1)の7.49モル(3kg)から全収率で93%であった 。バッチを減圧下(内部温度=13〜15℃、ジャケ ット温度=40℃、減圧=29’’)に濃縮して容量を下げ(約15L)、容量 を約15Lに維持しつつエタノール(50L)を「供給および除去」させること により溶媒をエタノールに換えた。GCは1%より少ない酢酸イソプロピルが残 っていることを示した。この溶液を次のプロセス工程で用いた。 実施例15A O−ベンジルセリン スピロインドリン(遊離塩基形態)(12)材料Boc−O−ベンジルセリン スピロインドリン (11) 3026g(5.57mol) メタンスルホン酸(MsOH) 1.16L(17.9mol) MeOH 10L iPrOAc 24L 0.5N NaOH 35L MeOH(EtOH)10L中のBoc−O−ベンジルセリンスピロインドリ ン11を、約30〜40分かかって添加した純粋MsOH(1.16L)で処理 した(初期温度16℃、最終温度28℃)。暗赤色溶液を窒素雰囲気下、一晩放 置した。次に、混合物をポンプにより、iPrOAc24Lおよび0.5NNa OH35Lを含む100L抽出器に送った。水層のpHは7であった。pHが1 0.5以上になるまでNaOH(6M)を添加した。pHが増加すると、すると 、色は赤から黄色に変化した。層を分離し、有機層(24L)はNMRによりi PrOAc中にMeOHを13モル%(5容量%)含むことが示された。LCア ッセイでは収量2.48kgが示された。 実施例15B O−ベンジルセリン スピロインドリン(遊離塩基形態)(12)材料Boc−O−ベンジルセリン スピロインドリン (11) 3.787kg(6.96mol) メタンスルホン酸 2.006kg(20.87mol) 酢酸イソプロピル 38L 1M 水酸化ナトリウム水溶液 16L 50% 水酸化ナトリウム水溶液 1.6L 反応容器内中エタノール(合計容量約15L)中にBoc−O−ベンジルセリ ンスピロインドリン(11)(3.787kg)を含む溶液に、撹拌下、メタン スルホン酸(2.006kg、1.355L、約3当量)を添加した。バッチを 35〜40℃に暖めた。7時間後、LCは出発材料の不存在を示し、反応液を一 晩室温に冷却した。次の日、水(44L)を撹拌下にバッチに添加した。バッチ を5℃まで冷却し、30分間撹拌し、次に、インラインフィルター(10μカー トリッジを負荷)を通して濾過してビン内に入れた。次に、バッチを容器に逆に 吸 い入れた。濯ぎ水(10L)を用いて容器を濯ぎ、ビン内に入れ、次にこれを用 いて容器に濯ぎ戻した。酢酸イソプロピル(38L)を添加し、続いて1mL水 酸化ナトリウム水溶液(16L)を添加した。バッチを10〜15℃に冷却し、 下側水層のpHは約7であると確認され、50%水酸化ナトリウム水溶液(1. 6L)を添加した(pH>10)。バッチを10〜15℃で25分間撹拌し、次 に、10〜15分間沈殿させた。下側水層を分離した(78.1kg)。LCア ッセイは、水性液体中に化合物12が28.4g(理論値の0.85%)含まれ ることを示した。有機溶液の容量=51L。LCアッセイは、CBZ−スピロイ ンドリンスルホンアミド(1)の3kg(7.49モル)からの全収率92%で ある3.057kgを示した。この溶液を次の工程に用いた。 実施例16A Boc−アミノイソブチリル O−ベンジルセリンスピロインドリン(14)材料 : スピロインドリンアミン(12) 2481g (5.57mol) アミノ酸ペプチド(13) 1247.1g (6.16mol) DCC 1266.7g (6.16mol) HOBT 827g (6.16mol) IPAc 52L H2O 37L 0.5N NaOH 36L 0.5N HCl 36L 飽和NaHCO3 36L IPAc中にアミン12を含む溶液を、IPAcで合計容量39Lになるよう に希釈し、水37Lを添加した。二相混合物を、窒素雰囲気下、周囲温度で、固 体としてのHOBT(827g)、溶融物としてのDCC(1266.7g)お よびアミノ酸13で次々と処理した。反応混合物を1時間撹拌し、その時点で、 LC分析は出発材料12の消失を示した(<0.3A%)。混合物を、Solk a FlocTMを通して濾過して、固体をIPAc13Lで洗った。材料を、こ の時点で二相混合物として一晩貯蔵してよい。 混合物を100L反応器に移し、水層を分離し、有機相を、0.5N NaO H36L、0.5N HClおよび飽和NaHCO3で順次洗った。アッセイ収 量は3160gであった(スピロインドリンから81%±5%容量測定誤差)。 溶液を小さい容量に濃縮し、エタノール(2×4L)でフラッシングした。要す れば、中間化合物14を水を添加することにより単離して晶出することができる 。 カルボニルジイミダゾールのような別のペプチドカップリング剤の使用、また は炭酸sec−ブチルのような混合無水物の形成により、化合物14を低収率で 高いエピマー化度で得た。 他のペプチドカップリング剤は使用できない程高価である。 実施例16B Boc−アミノイソブチリル O−ベンジルセリンスピロインドリン(14)材料 : スピロインドリンアミン(12) 3.057kg(6.89mol) ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC) 1.56kg(7.56mol) 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt) 1.02kg(7.55mol) Boc−2−アミノイソ酪酸(13) 1.54kg(7.58mol) 酢酸イソプロピル 32L 1M 水酸化ナトリウム水溶液 38L 0.5M 塩酸水溶液 38L 飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 38L 無水エタノール 45L 反応溶液中酢酸イソプロピル(合計容量約51L)中にスピロインドリンアミ ン12(3.057kg)を含む溶液に、撹拌下、窒素雰囲気下に室温で水(4 9L)を添加した。次に、以下の化学薬品を順次添加した。DCC(1.56k g、約1.1当量)、HOBt(1.02kg、約1.1当量)および最後にN −Boc−2−アミノイソ酪酸13(1.54kg)約1.1当量)。混合物を 室温で激しく2時間撹拌し、その時点でLCによると反応は完了した。混合物を 、ポンプを用いてエストレラフィルターを通して濾過してもう一つの容器に移し た。酢酸イソプロピル(22L)を用いて容器、フィルター、ポンプおよびライ ンを受器に濯ぎ入れた。次に、2相混合物を5分 間撹拌し、層を分離させた。下側水層を問題なく分離した(水性液体=51.1 kg)。次に、有機溶液を1M水酸化ナトリウム水溶液(38L)、0.5M塩 酸水溶液(38L)および最後に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(38L)で問 題なく洗った。 次に、有機溶液を、ポンプを用いてインラインフィルター(10μカートリッ ジを含む)を通してもう一つの容器に移し、溶媒をエタノールに換えた。容器を 酢酸イソプロピル(10L)で濯ぎ、これを用いて、ポンプ、フィルター、およ びラインを受器に濯ぎ入れた。濾液および洗浄液を併せた。合計容量=75L( ディップスティックによる)。LCアッセイは、Boc−アミノイソブチリル O−ベンジルセリンスピロインドリン(14)の収量4.395kgを示した、 すなわち、出発材料であるCBZ−スピロインドリンスルホンアミド(1)の7 .49モルからの全収率で93%であった。 バッチを減圧下に濃縮して容量を下げ(約15L)、無水エタノール(合計4 5L)を「供給および除去」させることにより溶媒をエタノールに換えた。溶媒 交換の最後に、GCは1%より少ない酢酸イソプロピルが残っていることを示し た。化合 物14を4.395kg含むこの溶液(25L)を次の工程で用いた。要すれば 、中間体化合物14を水を添加することにより単離して晶出することができる。 実施例17A アミノイソブチリル O−ベンジルセリン スピロインドリン(15)材料 : Bocスピロインドリン(14) 3160g(5.03mol) メタンスルホン酸(MeOH) 979mL(15.1mol) EtOH 6.2L H2O 30L 1N NaOH 11L EtOAc 26L Darco60活性炭 1kg Bocスピロインドリン14をEtOH6.2Lに溶解し、MsOH(979 mL)で処理した。温度は20から30℃に上昇し、反応を一晩進行させた。2 0℃で12時間後、なお、15A%の出発材料が残っており、混合物を35℃で 6時間加熱した。終了時(化合物14が0.1A%を下回る)に反応液を20℃ に冷却し、水30Lを添加し、溶液をポリプロピレンフィルターを用いてガラス 漏斗を通して濾過することにより残留DCUを濾去した。混合物を100抽出器 に移し、EtOAc26Lを添加した。水層を冷却した1N NaOH(11L )および50%NaOH1Lを添加することにより塩基性化した。温度を14℃ より低く維持するために氷の添加が必要であった。高い温度により激しい乳濁の 問題が生じた。 有機層を、KFが1000μg/mLより低くなるまで50℃にてHg約21 ’’で蒸留した。より低いKFにより、より効率的な炭素処理および塩形成工程 におけるより優れた回収が得られる。700gスケールで160μg/mLのK Fが達成さ れた。溶液を酢酸エチルで合計容量31L(LCアッセイにより2.40kg)に なるように希釈した。活性炭(Darco G−60)を添加し、混合物を24 時間撹拌した。混合物をSolka FlocTMを通して濾過し、フィルターケ ーキを酢酸エチル(16L)で洗った。アッセイにより2.34kgの収量が認 められた。 実施例17B アミノイソブチリル O−ベンジルセリン スピロインドリン(15)材料 : Boc スピロインドリン(14) 4.395kg (6.99mol) メタンスルホン酸 2.017kg (20.99mol) 酢酸エチル 185L 1M 水酸化ナトリウム水溶液 16L 50% 水酸化ナトリウム水溶液 2.6L Darco G−60 900g Solka FlocTM 2.5kg 反応容器中エタノール(合計容量約25L)をBocスピロインドリン14( 4.395kg)中に含む溶液に、撹拌下、メタンスルホン酸(2.017kg 、1.36L、約3当量)を室温で添加した。バッチを35〜40℃に暖め、一 晩攪拌した。次の日、バッチは約1.1A%の出発材料を含み、それで反応をさ らに4時間続け、その時、LCは生成物/出発材料の比を99.6/0.4であ った。バッチを減圧下に約15Lに濃縮し、次に、水(44L)で希釈した。バ ッチを5℃に冷却し、30分間攪拌し、次に、ポンプを用いてSparkler インラインフィルター(10μカートリッジを含む)を通して濾過してもう一つ の容器に送って少量の残留DCUを除去した。 容器、ポンプ、フィルターおよびラインを水(10L)で濯 ぎ、これを容器に添加した。容器に酢酸エチル(36L)を添加し、撹拌した混 合物を10℃に冷却した。冷たい(5〜10℃)1M水酸化ナトリウム水溶液( 16L)と冷たい(5〜10℃)50%水酸化ナトリウム水溶液(2.6L)か らなる溶液を10℃で添加し、温度は14℃に上昇した。得られる混合物を14 ℃より低い温度で15分間攪拌し、次に下側水層を分離した。 バッチを減圧下に約20Lの容量に濃縮し、次に酢酸エチル(35L)とエタ ノール(5L)との混合物を、容量を約20Lに維持しつつ供給した。この蒸留 の最後に、KFは9160mgml-1であった。バッチの溶媒を、酢酸エチル( 合計40L)を「供給および除去」することにより酢酸エチルに換えた。この蒸 留の終了時に、KFは446mgml-1であった。バッチを酢酸エチル(10L )で希釈した。 Darco G−60(900g)を濁った混合物に添加した。これを酢酸エ チル(6L)で濯いだ。この混合物を室温で一晩撹拌した。次の日、Sloka FlocTM(0.5kg)を、容器内において撹拌下にバッチに添加し、次に SlokaFlocTM(2.0kg)を、少量の酢酸エチル中において撹拌し、 エストレラフィルターに負荷した。過剰の溶媒を、 10μカートリッジを含むSparklerインラインフィルターを通してポン プにより送り出した。スラリーをポンプを用いて容器からフィルターを介して送 り、次にもう一つのフィルターを通して2×40Lのステンレススチール容器に 送った。目でみて、液体は透明で汚れがなかった。容器を酢酸エチル(22L) で濯ぎ、これを用いて先に概略した経路を通してステンレススチール缶に送り込 んだ。両方の缶の内容物を反応容器に送り、溶液を完全に混合した。 バッチ(58L)はKFが2950mgml-1であり、そのため減圧下に20 〜25Lの容量に濃縮した。バッチを、酢酸エチル(25L)を添加することに より容量46L(ディップスティックによる)に希釈した。KFは363mgm l-1であった。バッチを酢酸エチル(17L)の添加により容量62Lに希釈し 、プロセスの最終工程に用いた。 実施例18A スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル] −2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパン アミド メタンスルホネート(16) 材料 : アミン(15) 2340g (4.43mol) メタンスルホン酸(MsOH) 316mL (4.88mol) EtOAc 60L EtOH 4.8L EtOAc中の8%EtOH 20L 先の工程からの化合物15の溶液の容量を酢酸エチルで60Lに調節し、Et OH(4.8L)を添加した。MsOH(316mL)を45℃でEtOAc3 Lに添加した。深赤色均質溶液に表記化合物形態Iの種材料496gを添加した (遊離アミンの重量に基いて10%種材料)。温度が約48℃に上昇し、反応液 を52℃で1.5時間放置した。分析は、表記化合物(形態I)への完全な変換 を示した。(10%より少ないと、種材料のより長い放置(3時間より長い)が 必要である)。スラリーを一晩20℃に冷却し、窒素雰囲気下に遠心分離により 濾過した。ケーキをEtOAc中8%EtOH20Lで洗った。湿潤結晶は非常 に吸湿性であるので、濾過中に窒素は必須である。バッチを減圧下に35℃で乾 燥して表記化合物(形態I)2.7kg(56%全収率)(99.9A%純度; エナンチオマー0.1%未満)を得た。 前述のようなMsOHの添加により、EtOAc−EtOH中に塩が形成され 、塩の初期溶液(55℃)を45℃に冷却しても、形態IIから形態Iへ変換さ れる。その温度で結晶が現れ始め、スラリーは時間と共に濃厚になる。次に温度 を51℃に上昇させ、スラリーを一晩放置する。化合物16の形態Iへ の完全な変換が期待されるはずである。この手順は、化合物16の形態Iの種結 晶の調製のために用いることもできる。 実施例18B スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル] −2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−メチルプロパン アミド メタンスルホネート(16) 材料 : アミン(15) 3.1kg(5.86mol) メタンスルホン酸 620g(6.45mol) 酢酸エチル 37L 無水エタノール 8.7L スピロ[3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イ ル)カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2 −メチルプロパンアミド メタンスルホネート (形態I) 70g(0.11mol) 反応容器中酢酸エチル(合計容量約62L)中にアミン(15)(3.1kg )を含む溶液に無水エタノール(6.4L)を添加した。バッチを50℃に暖め 、酢酸エチル(11L)中にメタンスルホン酸(620g、412ml、1.1 当量)を含む溶液を50〜54℃で約5分かかって添加した。バッチにスピロ[ 3H−インドール−3,4’−ピペルジン]−1’−イル)−カルボニル]−2 −(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミ ド メタンスルホネート(形態I)(70g)を種物質として加え、得られるス ラリーを撹拌し、窒素雰囲気下に55℃で一晩加熱した。 翌日、スラリーを15〜20℃に冷却し、2時間維持し、次に窒素雰囲気下に 50cmポリプロピレンフィルターに滴下した。固体生成物を酢酸エチル(26 L)中に無水エタノール(2.3L)を含む混合液で洗った。白色の固体生成物 をかき出し、Apex炉内において減圧下35℃で適当な時間(約2日)乾燥し た。乾燥されたスピロ[3H−インドール−3,4’ −ピペルジン]−1’−イル)−カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ )エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネート(3 .352g)をJackson−Crockatt篩を用いて篩い分けて産物3 .347kg(種物質70gを含む:収量=3.277g)を得た。HPLC条件: Zorbax RX−C8(4.6mm×25cm)上でのLC滞留時間、λ= 210mm、流速1.5ml/分 化合物1: 60:40 CH3CN−H2O(1%H3PO4)RT=5.0分 化合物1b: 35:65CH3CN−H2O(0.1w%NH4OAc)RT= 6.2分 化合物10: 60:40CH3CN−H2O(0.1H3PO4)RT=2.9分 化合物11: 60:40CH3CN−H2O(0.1%H3PO4)RT=5.4 分 化合物12: 40:60CH3CN−H2O[pH5.25NaH2PO4(水6 .9g/L)(NaOHでpH調整)]RT=5.6分 化合物14: 60:40%CH3CN−H2O(0.1%H3PO4)RT=4. 65分 化合物15: 40:60%CH3CN−H2O[pH=5.25NaH2PO4( 水6.9g/L)](NaOHでpH調整)RT=4.9分 Zorbax RX−C8(4.6mm×25cm)上でのLC滞留時間、λ= 210mm、流速1.2ml/分、カラム温度=48℃ 溶媒A=水中に0.05%燐酸+0.01%トリエチルアミン 溶媒B=アセトニトリル グラジエント系: 滞留時間(分) 化合物1 25.2 化合物1b 8.5 化合物10 20.5 化合物11 26.3 化合物12 14.8 化合物14 25.6 化合物15 15.7 実施例19 N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3H −インドール3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フェ ニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミド メタ ンスルホネートの形態Iの調製 実施例18Aの手順に従って、MsOHの添加によりEtOAc−EtOH中 に塩を形成し塩の初期溶液(55℃)を45℃に冷却して形態11から形態Iへ の変換を行うことができる。この温度で結晶が現れ始めるはずであり、スラリー は時間と共に濃厚になるはずである。次に温度を51℃に上昇させ、スラ リーを一晩放置する。形態Iへの完全な変換が期待できるはずである。 実施例20 N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3H −インドール3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フェ ニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタ ンスルホネートの形態Iの調製 N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3 H−インドール3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フ ェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メ タンスルホネートの形態IIのイソプロパノール溶液を、約25℃で約2〜24 時間撹拌することにより形態IIから形態Iへの変換を完了する。 実施例21 N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3H −インドール3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フェ ニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミド メタ ンスルホネートの形態IVの調製 任意の形態のN−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル −スピロ[3H−インドール3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル ]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパ ンアミド メタンスルホネート8.4gのサンプルを、酢酸エチル24.8ml 、エタノール1.6mlおよび水1.95mlの混合液に42℃で撹拌下に溶解 する。溶媒を40℃の温度で溶液から蒸発させ、得られる個体を乳鉢中で粉砕し て微粉末にし、微粉末を約75%の相対湿度にさらして表記形態IVを得る。 実施例22 N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3H −インドール3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フェ ニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタ ンスルホネートの形態IVの調製 任意の形態のN−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル −スピロ[3H−インドール3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル ]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパ ンアミド メ タンスルホネートのサンプルを、酢酸エチル/エタノール/水(24.8/1. 6/1.95v/v/v)の溶液から再結晶して表記形態IVを形成する。 実施例23 N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3H −インドール3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フェ ニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−メチルプロパンアミド メタ ンスルホネートの形態IVの調製 N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3 H−インドール3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フ ェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メ タンスルホネートの形態Iを水約2.8重量%を含む酢酸イソプロピル/エタノ ール(90:10v/v)中に含むスラリーを約25℃で一晩撹拌し、得られた 固体を単離した。 本発明を特定の態様について記載および説明したが、当業者は、本発明の精神 および範囲から離れることなく、手順およびプロトコールの種々の適用、変化、 修正、置換、削除または追 加を設けることができることを理解する。例えば、前記本発明の化合物を用いて 任意の症状について治療される哺乳動物の反応性の変化の結果として、ここに記 載の特定の投与量以外の有効投与量を適用することができる。同様に、観察され る特定の薬理学的反応は、選択される特定の活性化合物により、または薬学的キ ャリアが存在するかどうかにより、同様に剤形の種類および用いられる投与モー ドにより、または依存して、変化してよく、そのような予想される結果の変化お よび相違は、本発明の目的および実施に従って考慮される。従って、本発明は以 下の請求の範囲により定義され、そのような請求項はできるだけ合理的に広く解 釈されることが意図されている。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年9月18日 【補正内容】 請求の範囲 1.およそ6.5、14.7、16.9、17.1、17.9、19.5、21 .1、21.7および22.0°(2シータ)において主反射を有するX線粉末 回折パターンを特徴とする、形態Iとして表される化合物N−[1(R)−[( 1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3H−インドール3,4’ −ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ) エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの多形 形態。 2.示差走査熱量計セルにおいて窒素雰囲気下、10℃/分の速度で加熱した場 合に約170℃の外挿された開始温度で溶融して吸熱することを特徴とする請求 項1に記載の多形形態。 3.イソプロパノール中4.6mg/mlの溶解性を示す請求項1に記載の多形 形態。 4.偏光下に複屈折性である請求項1に記載の多形形態。 5.およそ16.0、16.2、18.3、20.1、21.0および24.2 °(2シータ)において主反射を有するX線粉末回折パターンを特徴とする、形 態IVとして表される化合物N −[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3H− インドール3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フェニ ルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタン スルホネートの多形形態。 6.示差走査熱量計セルにおいて窒素雰囲気下、10℃/分の速度で加熱した場 合に約45℃の温度で水損失吸熱し、続いて約129℃の外挿された開始温度で 吸熱することを特徴とする請求項5に記載の多形形態。 7.N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[ 3H−インドール3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−( フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの1モル当たり約3.5モルの水を含む請求項5に記載の多 形形態。 8.薬学的に許容されるキャリアおよび請求項1の多形形態の有効量を含む薬剤 組成物。 9.ビスホスホネート化合物と請求項1の多形形態との組み合わせを含んでなる 、骨粗鬆症の治療に有用な薬剤組成物。 10.ビスホスホネート化合物がアレンドロネートである請求項9に記載の薬剤 組成物。 11.薬学的に許容されるキャリアおよび請求項5の多形形態の有効量を含む薬 剤組成物。 12.ビスホスホネート化合物と請求項5の多形形態との組み合わせを含んでな る、骨粗鬆症の治療に有用な薬剤組成物。 13.ビスホスホネート化合物がアレンドロネートである請求項12に記載の薬 剤組成物。 【手続補正書】 【提出日】1998年4月24日 【補正内容】 請求の範囲 1.およそ6.5、14.7、16.9、17.1、17.9、19.5、21 .1、21.7および22.0°(2シータ)において主反射を有するX線粉末 回折パターンを特徴とする、形態Iとして表される化合物N−[1(R)−[( 1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3H−インドール3,4’ −ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ) エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの多形 形態。 2.示差走査熱量計セルにおいて窒素雰囲気下、10℃/分の速度で加熱した場 合に約170℃の外挿された開始温度で溶融して吸熱することを特徴とする請求 項1に記載の多形形態。 3.イソプロパノール中4.6mg/mlの溶解性を示す請求項1に記載の多形 形態。 4.偏光下に複屈折性である請求項1に記載の多形形態。 5.およそ16.0、16.2、18.3、20.1、21.0および24.2 °(2シータ)において主反射を有するX線粉末回折パターンを特徴とする、形 態IVとして表される化合物N −[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[3H− インドール3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−(フェニ ルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタン スルホネートの多形形態。 6.示差走査熱量計セルにおいて窒素雰囲気下、10℃/分の速度で加熱した場 合に約45℃の温度で水損失吸熱し、続いて約129℃の外挿された開始温度で 吸熱することを特徴とする請求項5に記載の多形形態。 7.N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[ 3H−インドール3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−( フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの1モル当たり約3.5モルの水を含む請求項5に記載の多 形形態。 8.薬学的に許容されるキャリアおよび請求項1の多形形態の有効量を含む薬剤 組成物。 9.ビスホスホネート化合物と請求項1の多形形態との組み合わせを含んでなる 、骨粗鬆症の治療に有用な薬剤組成物。 10.ビスホスホネート化合物がアレンドロネートである請求項9に記載の薬剤 組成物。 11.薬学的に許容されるキャリアおよび請求項5の多形形態の有効量を含む薬 剤組成物。 12.ビスホスホネート化合物と請求項5の多形形態との組み合わせを含んでな る、骨粗鬆症の治療に有用な薬剤組成物。 13.ビスホスホネート化合物がアレンドロネートである請求項12に記載の薬 剤組成物。 14.請求項1の多形形態の有効量をヒトまたは動物に投与することを含んでな る、ヒトまたは動物において内因性成長ホルモンのレベルを増加させる方法。 15.請求項1の多形形態の有効量およびさらなる成長ホルモン分泌促進剤をヒ トまたは動物に投与することを含んでなる、ヒトまたは動物において内因性成長 ホルモンのレベルを増加させる方法。 16.さらなる成長ホルモン分泌促進剤が、成長ホルモン放出ペプチドGHRP −6;成長ホルモン放出ペプチドGHRP−2;成長ホルモン放出ペプチドGH RP−1;B−HT920;成長ホルモン放出因子;成長ホルモン放出因子の類 似体;IGF −1およびIGF−2からなる群より選択される請求項15に記載の方法。 17.請求項1の多形形態の有効量を家畜に投与することを含んでなる、家畜の 飼育効率を向上、成長を促進、ミルク生産を増加、および屠殺体の品質を向上さ せるための方法。 18.請求項1の多形形態の有効量を患者に投与することを含んでなる、骨粗鬆 症;異化疾患;抑制されたT4/T8細胞比を有する個体におけるものを含む免疫 不全;股関節骨折;老齢者における筋骨欠陥;成人または子供における成長ホル モン欠損;肥満;AIDSまたはガンのような慢性病による悪液質およびタンパ ク損失;および大手術、損傷または火傷から回復している患者の治療:からなる 群より選択される状態の予防または治療を必要としている患者におけるそのよう な予防または治療方法。 19.ビスホスホネート化合物と請求項1の多形形態を組み合わせて骨粗鬆症の 患者に投与することを含んでなる、骨粗鬆症の治療方法。 20.ビスホスホネート化合物がアレンドロネートである請求項19に記載の方 法。 21.請求項5の多形形態の有効量をヒトまたは動物に投与することを含んでな る、ヒトまたは動物において内因性成長ホルモンのレベルを増加させる方法。 22.請求項1の多形形態の有効量およびさらなる成長ホルモン分泌促進剤をヒ トまたは動物に投与することを含んでなる、ヒトまたは動物において内因性成長 ホルモンのレベルを増加させる方法。 23.さらなる成長ホルモン分泌促進剤が、成長ホルモン放出ペプチドGHRP −6;成長ホルモン放出ペプチドGHRP−2;成長ホルモン放出ペプチドGH RP−1;B−HT920;成長ホルモン放出因子;成長ホルモン放出因子の類 似体;IGF−1およびIGF−2からなる群より選択される請求項22に記載 の方法。 24.請求項5の多形形態の有効量を家畜に投与することを含んでなる、家畜の 飼育効率を向上、成長を促進、ミルク生産を増加、および屠殺体の品質を向上さ せるための方法。 25.請求項5の多形形態の有効量を患者に投与することを含んでなる、骨粗鬆 症;異化疾患;抑制されたT4/T8細胞比を有する個体におけるものを含む免疫 不全;股関節骨折;老齢 者における筋骨欠陥;成人または子供における成長ホルモン欠損;肥満;AID Sまたはガンのような慢性病による悪液質およびタンパク損失;および大手術、 損傷または火傷から回復している患者の治療:からなる群より選択される状態の 予防または治療を必要としている患者におけるそのような予防または治療方法。 26.ビスホスホネート化合物と請求項5の多形形態を組み合わせて骨粗鬆症の 患者に投与することを含んでなる、骨粗鬆症の治療方法。 27.ビスホスホネート化合物がアレンドロネートである請求項26に記載の方 法。 28.N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ [3H−インドール3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2− (フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの形態11のイソプロパノール溶液を約25℃で約2〜2 4時間攪拌することを含んでなる、形態Iとして表される請求項1の多形形態を 調製する方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CN,CU,CZ, EE,GE,HU,IL,IS,JP,KG,KR,K Z,LC,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MK ,MN,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG, SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,US,U Z,VN (72)発明者 デユボスト,デイビツド・シー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 カウフマン,マイケル・ジエイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 マツコウリ,ジエイムズ・エイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 バンドリラ,ジエニフアー・エル アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 バーソロナ,リチヤード・ジエイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.形態Iとして表される化合物N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1− メタンスルホニル−スピロ[3H−インドール3,4’−ピペルジン]−1’− イル)カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ− 2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの多形形態。 2.示差走査熱量計セルにおいて窒素雰囲気下、10℃/分の速度で加熱した場 合に約170℃の外挿された開始温度で溶融して吸熱することを特徴とする請求 項1に記載の多形形態。 3.およそ6.5、14.7、16.9、17.1、17.9、19.5、21 .1、21.7および22.0°(2シータ)において主反射を有するX線粉末 回折パターンを特徴とする請求項1に記載の多形形態。 4.形態IVとして表される化合物N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1 −メタンスルホニル−スピロ[3H−インドール3,4’−ピペルジン]−1’ −イル)カルボニル]−2−(フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ −2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの多形形態。 5.示差走査熱量計セルにおいて窒素雰囲気下、10℃/分の速度で加熱した場 合に約45℃の温度で水損失吸熱し、続いて約129℃の外挿された開始温度で 吸熱することを特徴とする請求項4に記載の多形形態。 6.N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ[ 3H−インドール3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2−( フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの1モル当たり約3.5モルの水を含む請求項4に記載の多 形形態。 7.およそ16.0、16.2、18.3、20.1、21.0および24.2 °(2シータ)において主反射を有するX線粉末回折パターンを特徴とする請求 項4に記載の多形形態。 8.薬学的に許容されるキャリアおよび請求項1の多形形態の有効量を含む薬剤 組成物。 9.ビスホスホネート化合物と請求項1の多形形態との組み合わせを含んでなる 、骨粗鬆症の治療に有用な薬剤組成物。 10.ビスホスホネート化合物がアレンドロネートである請求項9に記載の薬剤 組成物。 11.薬学的に許容されるキャリアおよび請求項4の多形形態の有効量を含む薬 剤組成物。 12.ビスホスホネート化合物と請求項4の多形形態との組み合わせを含んでな る、骨粗鬆症の治療に有用な薬剤組成物。 13.ビスホスホネート化合物がアレンドロネートである請求項12に記載の薬 剤組成物。 14.請求項1の多形形態の有効量をヒトまたは動物に投与することを含んでな る、ヒトまたは動物において内因性成長ホルモンのレベルを増加させる方法。 15.請求項1の多形形態の有効量およびさらなる成長ホルモン分泌促進剤をヒ トまたは動物に投与することを含んでなる、ヒトまたは動物において内因性成長 ホルモンのレベルを増加させる方法。 16.さらなる成長ホルモン分泌促進剤が、成長ホルモン放出ペプチドGHRP −6;成長ホルモン放出ペプチドGHRP−2;成長ホルモン放出ペプチドGH RP−1;B−HT920;成長ホルモン放出因子;成長ホルモン放出因子の類 似体;IGF−1およびIGF−2からなる群より選択される請求項15に記載 の方法。 17.請求項1の多形形態の有効量を家畜に投与することを含んでなる、家畜の 飼育効率を向上、成長を促進、ミルク生産を増加、および屠殺体の品質を向上さ せるための方法。 18.請求項1の多形形態の有効量を患者に投与することを含んでなる、骨粗鬆 症;異化疾患;抑制されたT4/T8細胞比を有する個体におけるものを含む免疫 不全;股関節骨折;老齢者における筋骨欠陥;成人または子供における成長ホル モン欠損;肥満;AIDSまたはガンのような慢性病による悪液質およびタンパ ク損失;および大手術、損傷または火傷から回復している患者の治療:からなる 群より選択される状態の予防または治療を必要としている患者におけるそのよう な予防または治療方法。 19.ビスホスホネート化合物と請求項1の多形形態を組み合わせて骨粗鬆症の 患者に投与することを含んでなる、骨粗鬆症の治療方法。 20.ビスホスホネート化合物がアレンドロネートである請求項19に記載の方 法。 21.請求項4の多形形態の有効量をヒトまたは動物に投与することを含んでな る、ヒトまたは動物において内因性成長ホル モンのレベルを増加させる方法。 22.請求項1の多形形態の有効量およびさらなる成長ホルモン分泌促進剤をヒ トまたは動物に投与することを含んでなる、ヒトまたは動物において内因性成長 ホルモンのレベルを増加させる方法。 23.さらなる成長ホルモン分泌促進剤が、成長ホルモン放出ペプチドGHRP −6;成長ホルモン放出ペプチドGHRP−2;成長ホルモン放出ペプチドGH RP−1;B−HT920;成長ホルモン放出因子;成長ホルモン放出因子の類 似体;IGF−1およびIGF−2からなる群より選択される請求項22に記載 の方法。 24.請求項4の多形形態の有効量を家畜に投与することを含んでなる、家畜の 飼育効率を向上、成長を促進、ミルク生産を増加、および屠殺体の品質を向上さ せるための方法。 25.請求項4の多形形態の有効量を患者に投与することを含んでなる、骨粗鬆 症;異化疾患;抑制されたT4/T8細胞比を有する個体におけるものを含む免疫 不全;股関節骨折;老齢者における筋骨欠陥;成人または子供における成長ホル モン欠損;肥満;AIDSまたはガンのような慢性病による悪液質お よびタンパク損失;および大手術、損傷または火傷から回復している患者の治療 :からなる群より選択される状態の予防または治療を必要としている患者におけ るそのような予防または治療方法。 26.ビスホスホネート化合物と請求項4の多形形態を組み合わせて骨粗鬆症の 患者に投与することを含んでなる、骨粗鬆症の治療方法。 27.ビスホスホネート化合物がアレンドロネートである請求項26に記載の方 法。 28.N−[1(R)−[(1,2−ジヒドロ−1−メタンスルホニル−スピロ [3H−インドール3,4’−ピペルジン]−1’−イル)カルボニル]−2− (フェニルメチル−オキシ)エチル]−2−アミノ−2−ロチメプロパンアミド メタンスルホネートの形態IIのイソプロパノール溶液を約25℃で約2〜2 4時間攪拌することを含んでなる、形態Iとして表される請求項1の多形形態を 調製する方法。
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