JPH10511445A - 有利にはシート調節のために設けられた締め付けロック装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 締め付けロック装置は、内側の円筒形の締め付け面（３）を備えたケーシング（１）、前記締め付け面に対して同軸的に配置された駆動エレメント（５）及び従動エレメント（４）から成っている。従動エレメント（４）が締め付け面（３）に向けられた締め付け傾斜面（２３，２４）を備えており、締め付け傾斜面に−周方向に順次に並べられた２つの締め付けローラ（２５）によって形成された−締め付けローラ対が配置されている。両方の締め付けローラ（２５）は該締め付けローラ間に配置されたばねエレメント（２６）によって互いに離して締め付け面（３）及び締め付け傾斜面（２３，２４）に弾性的に押し付けられており、この場合、従動エレメント（４）が駆動エレメント（５）のつめ（１９）のためのストッパ（２８）を備えている。つめ（１９）はストッパ（２８）に向いた側に締め付けローラ対の各締め付けローラ（２５）のためのストッパ（２７）を有しており、ストッパ（２８）とつめ（１９）との間の周方向遊びがストッパ（２７）と締め付けローラ（２５）との間の周方向遊びよりも大きく構成されている。提案により、従動エレメント（５）が、薄壁状の薄板部分（６）を有しており、該薄板部分が切削なしに一体成形された締め付け傾斜面（２３，２４）及びストッパ（２８）を備えている。さらに提案に基づき、駆動エレメント（５）がプラスチックつめ（１９）の一体成形されたプラスチック円板（８）及びプラスチック円板に回動不能に結合された駆動部分（１９）によって形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】 有利にはシート調節のために 設けられた締め付けロック装置 発明の分野 本発明は、締め付けロック装置であって、内側の円筒形の締め付け面を備えた ケーシング、該ケーシングに対して回動可能な駆動エレメント及び従動エレメン トから成っており、駆動エレメント及び従動エレメントが円筒形の締め付け面に 対して同軸的に配置されており、従動エレメントが締め付け面に向けられた締め 付け傾斜面を備えており、締め付け傾斜面に、周方向で順次に並べられた２つの 締め付けローラによって形成された締め付けローラ対が配置されており、締め付 けローラ対の両方の締め付けローラが該締め付けローラ間に配置されたばねエレ メントを用いて互いに離して締め付け面及び締め付け傾斜面に弾性的に押し付け られており、従動エレメントが駆動エレメントの、互いに隣接する２つの締め付 けローラ対間に係合するつめのためのストッパを備えており、つめが前記ストッ パに向いた側に締め付けローラ対の各締め付けローラのための接触面を有してお り、前記ストッパとつめとの間の周方向遊びが前記接触面と締め付けローラとの 間の周方向遊びよりも大きく形成されている形式のも のに関する。 発明の背景技術 前記形式の締め付けロック装置は例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第４１ ２９６１７号明細書により公知である。この締め付けロック装置においては、ケ ーシングが有利な形式で薄板スリーブによって形成されており、薄板スリーブは 切削なしの加工に基づき大量に安価に製造可能である。しかしながらこの場合、 従動エレメント及び駆動エレメントが質量部分として形成されており、このこと は大きな重量のほかに高い製造費用をもたらす。このような締め付けロック装置 は例えば自動車のシート調節に用いられる。このような使用に際しては駆動エレ メントが例えばハンドル車に結合されており、従動エレメントが例えばシート面 若しくはシートの背もたれに結合されており、ケーシングが定置のブラケットに 結合されている。このような締め付けロック装置の改良に際して、少なくとも同 じ品質でより小さい重量及びより少ない製造費用の製品が試みられている。 発明の要約 本発明に基づく構成では、従動エレメントが薄壁状の薄板部分(duennwandiger Blechteil)を有しており、薄板部分が切削なしに形成された締め付け傾斜面及 びストッパを備えている。使用例に関連してしばしば著しく薄い壁状の薄板(Ble ch)が用いられるので、本発 明に基づく従動エレメントは公知の従動エレメントよりも著しく軽くなっている 。 本発明に基づく別の構成では、駆動エレメントが、一体的に成形されたプラス チックつめを備えたプラスチック円板及び該プラスチック円板に回動不能に結合 された駆動部分によって形成されている。駆動エレメントは有利には射出成形法 によって製造され、この場合、公知の駆動エレメントに対して明らかに軽い駆動 エレメントが製造される。 従動部分は有利には薄板部分に回動不能に結合されていてよく、この場合、従 動部分が例えば歯車によって形成されている。 有利には、薄板部分がリング状に閉じられた薄板周壁によって形成されており 、該薄板周壁が周囲に亙って分配された複数の箇所でくぼみを形成するために半 径方向内側へ絞られており、この場合、くぼみの周方向の壁がストッパを形成し ており、互いに隣接するくぼみ間に面取りされたプラトーが締め付け傾斜面を有 している。 改良された締め付けロック装置において有利には、各つめが、該つめの両側に 配置された２つの締め付けローラ対の２つの締め付けローラのための２つの接触 面を備えている。これにより、各つめは、両方のストッパの１つを用いて両方の 締め付けローラ対のうちの１つの締め付けローラ対の１つの締め付けローラを締 め付け領域からエレメントの両方の回転方向に押し出せる。両側で有効なこのよ うなつめによって、締め付けローラ対の密接な配置が可能である。 薄板部分が軸線方向の１つの端部に半径方向へ絞り込まれた薄板縁部を有して おり、該半径方向縁部の内周面が多角形成形部を成している。該多角形成形部は 従動部分への確実なトルク伝達のために設けられている。 滑り軸受が従動エレメントとケーシングとの間に設けられていると有利である 。これによって、従動部分がケーシング内に容易に回動可能に配置されて、申し 分なくセンタリングされ、その結果、締め付けロック装置の確実な機能が保証さ れる。 有利な形式では、駆動エレメント及び従動エレメントに対して同軸的に配置さ れた円筒形のピンが、従動エレメントに固定されており、プラスチック円板が滑 り軸受を用いてピンに支承されている。これにより、駆動部分が従動部分に対し て申し分なく同軸的に配置され、かつケーシングに対してセンタリングされてい る。薄板部分には、ピンの代わりに設けられる小鉢状部分(Topf)も一体成形され ていてよい。これによって構成部分の数が減少される。 組立を簡単にするために有利には、締め付けローラ手段の半径方向外側でつめ に設けられた突起が、周方向で締め付けローラの後ろ側に係合している。これに より、締め付けローラが突起とばねエレメントとの間に紛失しないように確実に 保持されている。これによって、予め組み立てられたユニットが従動エレメント 、駆動エレメント、締め付けローラ及びばねエレメントから成っていてケーシン グ内に挿入される。もちろん、つめに締め付けローラ中心の半径方向内側にも別 の突起を設けて、該突起を周方向で締め付けローラに係合させることも可能であ る。これにより、駆動部分、締め付けローラ及びばねエレメントから成る予め組 み立てられたユニットが可能であり、この場合、締め付けローラが両方の半径方 向で突起間に保持されている。 ばねエレメントがＶ字形に曲げられた薄板部分によって形成されていてよく、 該薄板部分のばね脚部の自由な脚部端部が締め付けローラ中心の半径方向内側で 締め付けローラに係合している。このばねエレメントの組立のために、ばね脚部 が圧縮されて、半径方向に締め付けローラ対の締め付けローラ間に差し込まれ、 この場合、自由な脚部端部が締め付けローラ中心の半径方向内側で弾性的に開き 、締め付けローラに係合する。従ってばねエレメントは半径方向で紛失しないよ うに配置されている。このようなばねエレメントはつめに設けられた既に述べた 突起との組合せが特に有利であり、それというのは締め付けローラが突起とばね 脚部との間に紛失しないように申し分なく保持される からである。 ケーシングと従動エレメントとの間への摩擦エレメントの接続が、例えば本発 明に基づく締め付けロック装置を自動車のシート高さ調節のために使用する場合 に特に有利である。従動部分にばねを係合させてあり、該ばねがシートを上方へ 押すようになっていて、トルクを従動エレメントに生ぜしめる。本発明に基づく 締め付けロック装置がシート高さを変えるために操作されると、トルクが駆動エ レメント内に導入される。つめが、締め付けられている締め付けローラを締め付 け準備状態から押し出す。今や、ケーシングと従動エレメントとの間の相対運動 が可能である。駆動部のトルク負荷(Drehmomentbelastung)と同じ方向で従動エ レメントに作用するトルク負荷に基づき、従動エレメントが駆動エレメントに迅 速に追随して、当該締め付けローラを再び締め付ける。駆動モーメントがさらに 生じている場合には、締め付けローラは再び解放される。この結果、不都合なス ティック・スリップ作用(Stick-Slip-Effekt)が生じ、締め付けローラが矢継ぎ 早に締め付けられては再び解放される。接続された摩擦円板に基づき駆動エレメ ントとケーシングとの間に作用する摩擦モーメントは、従動エレメントが締め付 けローラの解放の日に迅速には追随しないか、若しくは著しく減速してしか追随 しない程度に大きく規定されている。これによって、締め付けローラの解放に際 して駆動エレメントのつめが従動エレメントのストッパに確実に接触して、駆動 モーメントが従動エレメントに伝達される。 経済的にかつ簡単に組み立て可能な摩擦円板は、有利には摩擦円板が中央の開 口を有しており、該開口が多角形成形部を取り囲む周面を備えており、この場合 、多角形成形部が薄板部分のすでに存在するくぼみ内に入り込んでおり、摩擦円 板が外側の周面に半径方向へ突出する摩擦突起を備えており、該摩擦突起がケー シングの円筒形の内壁と摩擦接触している。円筒形の内壁が有利には内側の円筒 形の摩擦面によって形成されており、この場合、中央の開口の周面が理想的には 薄板周壁の外側輪郭に適合されている。明らかに、前述の摩擦円板はさしたる変 更なしに残りの構成部分に統合でき、その結果、このような変更された本発明に 基づく締め付けロック装置は極めて安価に製造できる。 図面の簡単な説明 図１は本発明に基づく締め付けロック装置の縦断面図 図２は図１の線II−IIに沿った部分的な横断面図 図３は別のばねエレメントの端面図 図４は図３のばねエレメントの斜視図 図５は本発明に基づく別の締め付けロック装置の縦断面図 図６は図５の線VI−VIに沿った部分的な横断面図 発明の詳細な説明 図１に示す本発明に基づく締め付けロック装置(Klemmgesperre)のケーシング １は孔２を有しており、孔の壁が内側の円筒形の締め付け面３を形成している。 孔２に対して同軸的に従動エレメント４及び駆動エレメント５が配置されている 。従動エレメント４はリング状に閉じた薄板周壁(Blechmantel)６及びこれに回 動不能に結合された従動部分７から成っている。駆動エレメント５はプラスチッ ク円板(Kunststoffscheibe)８から成っており、プラスチック円板は駆動部分９ に回動不能に結合されている。ピン１０が孔２に対して同軸的に配置されて、従 動部分７のピン孔１１内にプレス嵌めされている。プラスチック円板８は滑り軸 受１１ａを用いてピン１０に回転可能に支承されている。この場合、滑り軸受１ １ａはピン１０の周面１２及びプラスチック円板８の軸線方向縁部(Axialbord) １４の内側の周面１３によって形成されている。従動部分７とケーシング１との 間に別の滑り軸受１５を設けてあり、該滑り軸受は従動部分７の円筒形の周面１ ６とケーシング１の軸線方向縁部１８の内側の周面１７によって形成されている 。プラスチック円板８はつめ１９を備えており、つめが軸線方向で孔２内に突入 しており、この場合、つめ１９の、プラスチック円板８と逆の側の端部がリング ２０を用いて互いに 一体的に結合されている。本発明に基づくスプラグ式ロック装置(Klemmrollenge sperre)の詳細が図２に示してある。 薄板周壁６は周囲に分配されたプラトー(Plateau)２１及びくぼみ(Mulde)２２ を有しており、プラトーとくぼみとは互いに交互に位置している。各プラトー２ １は周方向で互いに隣接する２つの締め付け傾斜面(Klemmrampe)２３，２４を備 えており、両方の締め付け傾斜面は互いに向き合う方向で内側の円筒形の締め付 け面３から離れるように延びて互いに鈍角を成している。各プラトー２１にはそ れぞれ２つの締め付けローラ(Klemmrolle)２５が配置されており、各締め付けロ ーラにそれぞれ締め付け傾斜面２３，２４の１つが配設されている。両方の締め 付けローラ２５間にはばねエレメント２６を設けてあり、ばねエレメントが両方 の締め付けローラ２５を互いに押し離していて、従って内側の円筒形の締め付け 面３及び締め付け傾斜面２３，２４と協働して締め付け準備状態(Klemmbereitsc haft)に保持している。つめ１９はくぼみ２２内に周方向の遊びを置いて突入し ている。さらに、各つめ１９は隣接の締め付けローラ２５のための接触面２７を 有している。さらに、締め付けローラ中心の半径方向外側でつめ１９に隣接の締 め付けローラ２５へ向けて突起２７ａを一体成形してあり、該突起は締め付けロ ーラ２５の背面に周方向で係合している。図面から明 らかなように、つめ１９と隣接の締め付けローラ２５との間の周方向の遊びがつ め１９とくぼみ２２の周方向の壁２８との間の遊びよりも小さくなっている。薄 板周壁６の内部に多角形成形部(Vielkantprofil)を設けてあり、該多角形成形部 は薄板周壁６の半径方向縁部(Radilabord)２９の内周面によって形成されている 。 次に本発明に基づく締め付けロック装置の機能を両方の図面につき詳細に説明 する。定置のケーシング１に対する駆動エレメント５の回動に際して、つめ１９ の接触面２７が締め付けローラ２５に接触して、該締め付けローラを締め付け領 域から押し出す。各プラトー２１に配設された各締め付けローラ対のうちから、 駆動部分５の回動方向に応じてもっぱら１つの締め付けローラ２５、即ち一方の 締め付けローラ２５若しくは他方の締め付けローラ２５が締め付け面３及び締め 付け傾斜面２３，２４から押し離される。従って、さらに締め付け準備状態にあ る締め付けローラ２５は締め付けを生ぜしめず、それというのは該締め付けロー ラ２５はケーシング１に対する駆動部分４の回動方向に基づき他方の締め付けロ ーラ２５に向かって転動して、従ってもはや締め付け準備状態に留まっていない からである。締め付けローラ２５の解放の後に、つめ１９は薄板周壁６の壁２８ に当接し、この場合、駆動エレメント５の引き続く回動運動が従動エレメント４ に伝達される。これとは逆に、回動運動が従動エレメント４内に導入されると、 既に締め付け準備状態にある締め付けローラ２５が次第に締め付け傾斜面２３， ２４と内側の円筒形の締め付け面３との間に締め付けられ、ケーシング１に対す る従動エレメント４の回動運動が阻止される。 図３は図２の拡大部分図であるものの、変化されたばねエレメント３０を備え ており、該ばねエレメントはプラスチックから成形されたばねエレメント２６と は反対に鋼から成形されている。図４の斜視図から２つのばね脚部(Federschenk el)３０ａが明らかであり、ばね脚部の自由な脚端部３１がそれぞれ他方のばね 脚部に向けて曲げ込まれている。このようにして、自由な脚端部が締め付け傾斜 面２３，２４に引っかからないように保証されている。自由な脚端部３１はさら にばね脚部３０ａに対して軸線方向で両側へ拡大されており、その結果、締め付 けローラ２５が軸線方向の長さの大部分に亙ってばねによって支えられている。 ばねエレメント３０はばねエレメント２６と同じように半径方向で２つの締め付 けローラ２５間に差し込まれ、この場合、自由な脚端部３１が締め付けローラ中 心の通過の後に互いに弾性的に開いて、締め付けローラ２５の背面に係合する。 このようにして、締め付けローラ２５が突起２７ａと自由な脚端部３１との間に 失われないように確実に保持される。 図５に示す本発明に基づく締め付けロック装置は、前に述べた実施例と、摩擦 円板３２が形状結合(形状による束縛：formschluessig)で薄板周壁６に配置され ていて、かつケーシング１と摩擦接触している。 図６には締め付けロック装置の横断面の状態で摩擦円板３２の軸線方向の平面 が示されている。摩擦円板３２は、薄板周壁６の周囲を取り囲む中央の開口３３ を有しており、開口の周面が多角形成形部３４を形成しており、多角形成形部が 薄板周壁６のくぼみ２２内に入り込んでいる。摩擦円板３２は周方向で回動不能 に薄板周壁６に配置されている。摩擦円板３２は外側の周面に半径方向に突出す る摩擦突起３５を有しており、摩擦突起がケーシング１の内側の円筒形の締め付 け面３と摩擦接触している。摩擦円板３２の作用を次に述べる。 摩擦円板３２を備えた本発明に基づく締め付けロック装置は、特に自動車内に 使用してシート高さ調節のために適している。このような調節装置においては多 くの場合、付勢されたばねが従動エレメントに係合しており、ばね力がトルクと して従動エレメント４に伝達される。ばねトルク(Federdrehmoment)はシートの 上方への移動を助成する。このことは、シート高さの上方への調節のための駆動 エレメント５内に導入される駆動トルクが前述のばねトルクと同じ方向であるこ とを意味する。駆動エレメント５の操作に際して、まず 締め付けローラ２５が前述のように解放される。解放の後に、ケーシング１に対 する従動エレメント４若しくは薄板周壁６の相対回動が可能である。ばねトルク が薄板周壁６をケーシング１に対して回動させようとする。この回動運動は摩擦 円板３２によって阻止され、若しくは強く減速され、その結果、締め付けローラ ２５の解放の後につめ１９が薄板周壁６を連行し、これによって駆動トルクが従 動エレメント４に伝達される。摩擦円板３２が省略されている場合には、薄板周 壁６の前述の急速な相対回動(Nacheilen)に基づき、締め付けローラを矢継ぎ早 に解放して締め付けるような不都合なスティック・スリップ作用(Stick-Slip-Ef fekt)が生じる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９６年１０月１６日 【補正内容】 請求の範囲 １．締め付けロック装置であって、内側の円筒形の締め付け面（３）を備えたケ ーシング（１）、該ケーシングに対して回動可能な駆動エレメント（５）及び従 動エレメント（４）から成っており、駆動エレメント及び従動エレメントが円筒 形の締め付け面（３）に対して同軸的に配置されており、従動エレメント（４） が締め付け面（３）に向けられた締め付け傾斜面（２３，２４）を備えており、 締め付け傾斜面に、周方向で順次に並べられた２つの締め付けローラ（２５）に よって形成された締め付けローラ対が配置されており、締め付けローラ対の両方 の締め付けローラ（２５）が該締め付けローラ間に配置されたばねエレメント（ ２６，３０）を用いて互いに離して締め付け面（３）及び締め付け傾斜面（２３ ，２４）に弾性的に押し付けられており、従動エレメント（４）が駆動エレメン ト（５）の、互いに隣接する２つの締め付けローラ対間に係合するつめ（１９） のためのストッパ（２８）を備えており、つめ（１９）が前記ストッパ（２８） に向いた側に締め付けローラ対の各締め付けローラ（２５）のための接触面（２ ７）を有しており、前記ストッパ（２８）とつめ（１９）との間の周方向遊びが 前記接触面（２７）と締め付けローラ（２５）との間の周 方向遊びよりも大きく形成されている形式のものにおいて、従動エレメント（４ ）が薄壁状の薄板部分（６）によって形成されており、該薄板部分がリング状に 閉じられた薄板周壁（６）を有しており、該薄板周壁が周囲に亙って分配された 複数の箇所で、くぼみ（２２）を形成するために半径方向内側へ絞られており、 この場合、くぼみ（２２）の周方向の壁（２８）がストッパを形成していて、か つ締め付け傾斜面（２３，２４）の備えられたプラトー（２１）を周方向で制限 していることを特徴とする締め付けロック装置。 ２．駆動エレメント（４）が、一体的に成形されたプラスチックつめ（１９）を 備えたプラスチック円板（８）及び該プラスチック円板（８）に回動不能に結合 された駆動部分（９）によって形成されている請求項１記載の締め付けロック装 置。 ３．従動エレメント（４）が薄板部分（６）に回動不能に結合されている請求項 １記載の締め付けロック装置。 ４．各つめ（１９）が、該つめ（１９）の両側に配置された２つの締め付けロー ラ対の２つの締め付けローラ（２５）のための２つの接触面（２７）を備えてい る請求項１記載の締め付けロック装置。 ５．薄板部分（６）が軸線方向の１つの端部に半径方向へ絞り込まれた半径方向 縁部（２９）を有してお り、該半径方向縁部の内周面が多角形成形部を成している請求項１記載の締め付 けロック装置。 ６．滑り軸受（１５）が従動エレメント（４）とケーシング（１）との間に設け られている請求項１記載の締め付けロック装置。 ７．駆動エレメント（５）及び従動エレメント（４）に対して同軸的に配置され た円筒形のピン（１０）が従動エレメント（４）に固定されており、プラスチッ ク円板（８）が滑り軸受（１１）を用いてピン（１０）に支承されている請求項 ２記載の締め付けロック装置。 ８．締め付けローラ中心の半径方向外側でつめ（１９）に設けられた突起（２７ ａ）が周方向で締め付けローラ（２５）に係合している請求項１又は２記載の締 め付けロック装置。 ９．ばねエレメントがＶ字形に曲げられた薄板部分（３０）によって形成されて おり、該薄板部分のばね脚部（３０ａ）の自由な脚部端部（３１）が締め付けロ ーラ中心の半径方向内側で締め付けローラ（２５）に係合している請求項１記載 の締め付けロック装置。 １０．締め付けロック装置であって、内側の円筒形の締め付け面（３）を備えた ケーシング（１）、該ケーシングに対して回動可能な駆動エレメント（５）及び 従動エレメント（４）から成っており、駆動エ レメント及び従動エレメントが円筒形の締め付け面（３）に対して同軸的に配置 されており、従動エレメント（４）が締め付け面（３）に向けられた締め付け傾 斜面（２３，２４）を備えており、締め付け傾斜面に、周方向で順次に並べられ た２つの締め付けローラ（２５）によって形成された締め付けローラ対が配置さ れており、締め付けローラ対の両方の締め付けローラ（２５）が該締め付けロー ラ間に配置されたばねエレメント（２６，３０）を用いて互いに離して締め付け 面（３）及び締め付け傾斜面（２３，２４）に弾性的に押し付けられており、従 動エレメント（４）が駆動エレメント（５）の、互いに隣接する２つの締め付け ローラ対間に係合するつめ（１９）のためのストッパ（２８）を備えており、つ め（１９）が前記ストッパ（２８）に向いた側に締め付けローラ対の各締め付け ローラ（２５）のための接触面（２７）を有しており、前記ストッパ（２８）と つめ（１９）との間の周方向遊びが前記接触面（２７）と締め付けローラ（２５ ）との間の周方向遊びよりも大きく形成されている形式のものにおいて、ケーシ ング（１）と従動エレメント（４）との間に摩擦エレメント（３２）が接続され ていることを特徴とする締め付けロック装置。 １１．摩擦エレメントが摩擦円板（３２）によって形成されており、摩擦円板が 従動エレメント（４）に 形状結合されていて、ケーシング（１）の摩擦面（３）と摩擦接触している請求 項１０記載の締め付けロック装置。 １２．摩擦円板（３２）が中央の開口を有しており、該開口が多角形成形部（３ ４）を取り囲む周面を備えており、この場合、多角形成形部（３４）が薄板部分 （６）のくぼみ（２２）内に入り込んでおり、摩擦円板（３２）が外側の周面に 半径方向へ突出する摩擦突起（３５）を備えており、該摩擦突起がケーシング（ １）の円筒形の内壁（３）と摩擦接触している請求項１１記載の締め付けロック 装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヨアヒム リッター ドイツ連邦共和国 Ｄ−91074 ヘルツォ ーゲンアウラッハ シュッツシュトラーセ ７ 【要約の続き】 により、従動エレメント（５）が、薄壁状の薄板部分 （６）を有しており、該薄板部分が切削なしに一体成形 された締め付け傾斜面（２３，２４）及びストッパ（２ ８）を備えている。さらに提案に基づき、駆動エレメン ト（５）がプラスチックつめ（１９）の一体成形された プラスチック円板（８）及びプラスチック円板に回動不 能に結合された駆動部分（１９）によって形成されてい る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．締め付けロック装置であって、内側の円筒形の締め付け面（３）を備えたケ ーシング（１）、該ケーシングに対して回動可能な駆動エレメント（５）及び従 動エレメント（４）から成っており、駆動エレメント及び従動エレメントが円筒 形の締め付け面（３）に対して同軸的に配置されており、従動エレメント（４） が締め付け面（３）に向けられた締め付け傾斜面（２３，２４）を備えており、 締め付け傾斜面に、周方向で順次に並べられた２つの締め付けローラ（２５）に よって形成された締め付けローラ対が配置されており、締め付けローラ対の両方 の締め付けローラ（２５）が該締め付けローラ間に配置されたばねエレメント（ ２６，３０）を用いて互いに離して締め付け面（３）及び締め付け傾斜面（２３ ，２４）に弾性的に押し付けられており、従動エレメント（４）が駆動エレメン ト（５）の、互いに隣接する２つの締め付けローラ対間に係合するつめ（１９） のためのストッパ（２８）を備えており、つめ（１９）が前記ストッパ（２８） に向いた側に締め付けローラ対の各締め付けローラ（２５）のための接触面（２ ７）を有しており、前記ストッパ（２８）とつめ（１９）との間の周方向遊びが 前記接触面（２７）と締め付けローラ（２５）との間の周 方向遊びよりも大きく形成されている形式のものにおいて、従動エレメント（４ ）が薄壁状の薄板部分（６）を有しており、薄板部分が切削なしに一体成形され た締め付け傾斜面（２３，２４）及びストッパ（２８）を備えていることを特徴 とする締め付けロック装置。 ２．締め付けロック装置であって、内側の円筒形の締め付け面（３）を備えたケ ーシング（１）、該ケーシングに対して回動可能な駆動エレメント（５）及び従 動エレメント（４）から成っており、駆動エレメント及び従動エレメントが円筒 形の締め付け面（３）に対して同軸的に配置されており、従動エレメント（４） が締め付け面（３）に向けられた締め付け傾斜面（２３，２４）を備えており、 締め付け傾斜面に、周方向で順次に並べられた２つの締め付けローラ（２５）に よって形成された締め付けローラ対が配置されており、締め付けローラ対の両方 の締め付けローラ（２５）が該締め付けローラ間に配置されたばねエレメント（ ２６，３０）を用いて互いに離して締め付け面（３）及び締め付け傾斜面（２３ ，２４）に弾性的に押し付けられており、従動エレメント（４）が駆動エレメン ト（５）の、互いに隣接する２つの締め付けローラ対間に係合するつめ（１９） のためのストッパ（２８）を備えており、つめ（１９）が前記ストッパ（２８） に向いた側に 締め付けローラ対の各締め付けローラ（２５）のための接触面（２７）を有して おり、前記ストッパ（２８）とつめ（１９）との間の周方向遊びが前記接触面（ ２７）と締め付けローラ（２５）との間の周方向遊びよりも大きく形成されてい る形式のものにおいて、駆動エレメント（４）が、一体的に成形されたプラスチ ックつめ（１９）を備えたプラスチック円板（８）及び該プラスチック円板（８ ）に回動不能に結合された駆動部分（９）によって形成されていることを特徴と する締め付けロック装置。 ３．従動エレメント（４）が薄板部分（６）に回動不能に結合されている請求項 １記載の締め付けロック装置。 ４．薄板部分がリング状に閉じられた薄板周壁（６）によって形成されており、 該薄板周壁が周囲に亙って分配された複数の箇所でくぼみ（２２）を形成するた めに半径方向内側へ絞られており、この場合、くぼみ（２２）の周方向に配置さ れた壁（２８）がストッパを形成しており、互いに隣接するくぼみ（２２）間に 面取りされたプラトー（２１）が締め付け傾斜面（２３，２４）を有している請 求項１記載の締め付けロック装置。 ５．各つめ（１９）が、該つめ（１９）の両側に配置された２つの締め付けロー ラ対の２つの締め付けローラ（２５）のための２つの接触面（２７）を備え ている請求項４記載の締め付けロック装置。 ６．薄板部分（６）が軸線方向の１つの端部に半径方向へ絞り込まれた半径方向 縁部（２９）を有しており、該半径方向縁部の内周面が多角形成形部を成してい る請求項４記載の締め付けロック装置。 ７．滑り軸受（１５）が従動エレメント（４）とケーシング（１）との間に設け られている請求項１記載の締め付けロック装置。 ８．駆動エレメント（５）及び従動エレメント（４）に対して同軸的に配置され た円筒形のピン（１０）が従動エレメント（４）に固定されており、プラスチッ ク円板（８）が滑り軸受（１１）を用いてピン（１０）に支承されている請求項 ２記載の締め付けロック装置。 ９．締め付けローラ中心の半径方向外側でつめ（１９）に設けられた突起（２７ ａ）が周方向で締め付けローラ（２５）に係合している請求項１又は２記載の締 め付けロック装置。 １０．ばねエレメントがＶ字形に曲げられた薄板部分（３０）によって形成され ており、該薄板部分のばね脚部（３０ａ）の自由な脚部端部（３１）が締め付け ローラ中心の半径方向内側で締め付けローラ（２５）に係合している請求項１又 は２記載の締め付けロック装置。 １１．ケーシング（１）と従動エレメント（４）との 間に摩擦エレメント（３２）が接続されている請求項１記載の締め付けロック装 置。 １２．ケーシング（１）と従動エレメント（４）との間に摩擦エレメント（３２ ）が接続されている請求項２記載の締め付けロック装置。 １３．摩擦エレメントが摩擦円板（３２）によって形成されており、摩擦円板が 従動エレメント（４）に形状結合されていて、ケーシング（１）の摩擦面（３） と摩擦接触している請求項１１記載の締め付けロック装置。 １４．摩擦エレメントが摩擦円板（３２）によって形成されており、摩擦円板が 従動エレメント（４）に形状結合されていて、ケーシング（１）の摩擦面（３） と摩擦接触している請求項１２記載の締め付けロック装置。 １５．摩擦円板（３２）が中央の開口を有しており、該開口が多角形成形部（３ ４）を取り囲む周面を備えており、この場合、多角形成形部（３４）が薄板部分 （６）のくぼみ（２２）内に入り込んでおり、摩擦円板（３２）が外側の周面に 半径方向へ突出する摩擦突起（３５）を備えており、該摩擦突起がケーシング（ １）の円筒形の内壁（３）と摩擦接触している請求項１３記載の締め付けロック 装置。 １６．摩擦円板が中央の開口を有しており、該開口が多角形成形部（３４）を取 り囲む周面を備えており 、この場合、多角形成形部（３４）が薄板部分（６）のくぼみ（２２）内に入り 込んでおり、摩擦円板（３２）が外側の周面に半径方向へ突出する摩擦突起（３ ５）を備えており、該摩擦突起がケーシング（１）の円筒形の内壁（３）と摩擦 接触している請求項１４記載の締め付けロック装置。