JPH10510520A - 抗生物質作用を有するエリスロマイシンa 9−o−オキシム誘導体 - Google Patents

抗生物質作用を有するエリスロマイシンa 9−o−オキシム誘導体

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JPH10510520A
JPH10510520A JP8518235A JP51823596A JPH10510520A JP H10510520 A JPH10510520 A JP H10510520A JP 8518235 A JP8518235 A JP 8518235A JP 51823596 A JP51823596 A JP 51823596A JP H10510520 A JPH10510520 A JP H10510520A
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ペラチーニ,フランコ
ショッパカシー,ジョヴァンナ
アルビニ,エンリコ
ボッタ,ダニエラ
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サンタンゲロ,フランセスコ
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Abstract

(57)【要約】 〔式中、A、R1、R2、M、n、mおよびrは明細書に記載された意味を有すする〕で表される化合物群、この化合物群の調製方法、およびそれらを活性成分として含有する薬剤組成物を開示する。式(I)の化合物は感染症の治療において有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 抗生物質作用を有するエリスロマイシンA 9−O−オキシム誘導体 本発明は感染症の治療に有用な抗生物質作用を有するエリスロマイシンA誘導 体に関し、より詳細には、グラム陽性およびグラム陰性微生物に対する抗生物質 作用を有するエリスロマイシンA 9−[O−(アミノアルキル)オキシム]誘 導体に関する。 エリスロマイシンA[メルクインデックス、第11版、No.3626]は抗生 物質作用を有する公知の天然のマクロライド系抗生物質で下記構造式を有する。 エリスロマイシンAはリケッチアおよびマイコプラズマ等のいくつかの非細菌 性微生物類に対して活性であるだけでなく、主としてstreptococci(ストレプト コッカス類)、staphylococci(スタフィロコッカス類)およびpneumococci(ニ ューモコッカス類)等のグラム陽性菌に対する抗生物質作用を有するが、たとえ ばHaemophilus influenzae(ヘモフィルス・インフルエンザ)、Neisseria gono rrhoeae(ナイセリア・ゴノリーア;淋菌)およびBordetella pertussis(ボル デテラ・ペルトシス;百日咳菌)等のグラム陰性菌に対しても効果を有する。 上記の原核生物類に対する公知の活性に加えて、最近の文献ではエリスロマイ シンAおよびその他のマクロライド系抗生物質は真核寄生虫類に対しても活性を 有すると説明されている(P.A.ラーティ[Lartey]ら、Advances in Pharmaco logy、28、307−343(1994))。 またエリスロマイシンAの場合も、他の抗生物質薬剤と同様に、ある種の菌株 については耐性現象が認められる。 特に、この現象はスタフィロコッカスによる感染の治療においてエリスロマイ シンAの長期投与後に認められる[A.クーサーズ[Kucers]およびN.McK.ベネット [Bennett]、The use of antibiotics、A Comprehensive Review with Clinical Emphasis、ウイリアム・ハイネマン・メディカル、第4版(1987)851− 882]。 マクロライド系抗生物質は、呼吸器系、消化器系、泌尿器系、ならびに皮膚、 目および耳等の外部器官の感染症の治療における臨床および動物治療において注 目されている。 エリスロマイシンAは酸性環境で極めて不安定なため、たとえば経口投与後に おいては消化器系で抗生物質活性のない誘導体に不可逆的に変換され、活性主体 の生物学的利用能(バイオアベイラビリティ)が低下するという問題がある[H .A.カースト[Kirst]、Annual Reports in Medicinal Chemistry、25、11 9−128(1989)]。 上記の欠陥を克服するために研究の方向は、エリスロマイシンAの良好な抗生 物質特性を維持しながら、酸に対する安定性と経口バイオアベイラビリティ、血 中濃度、組織浸透性および半減期などに優れた薬物動態特性を有する化合物の研 究に向けられている。 この分野ではその例として、欧州特許出願第0216169号および第028 4203号(両者ともビーチャム・グループ社名義)に記載されているエリスロ マイシンAまたはエリスロマイシンA 9−O−オキシムのカルバメート類およ びカルボネート類、ならびに欧州特許第0033255号(ルセル−ユクラフ社 )に記載されている化合物を挙げることができる。 特に、欧州特許出願第0033255号は下記式で表されるエリスロマイシン A 9−O−オキシム誘導体: R−A−O−N=Ery 〔式中、EryはエリスロマイシンA残基を示し、該残基は9位のカルボニル基 (O=Ery)がオキシム基(−N=Ery)に置換しており;Aは炭素数1〜 6の直鎖または分岐アルキル基を示し;Rは特に置換基を有していてもよい炭素 数1〜6のアルコキシ基、または[−N(R1)R2]基(ここでR1およびR2は 同一または異なって、水素原子または置換基を有していてもよい炭素数1〜6の アルキル基である)を示す〕について記載している。 欧州特許出願第0033255号に記述されている化合物類、たとえば国際一 般名称ロキスロマイシン(Roxithromycin)[メルクインデックス、第11版、N o.8253]で知られているエリスロマイシンA 9−[O−[(2−メトキシ エトキシ)メチル]オキシム]をはじめ、エリスロマイシンA 9−[O−(2 −ジメチルアミノ)エチル]オキシム]およびエリスロマイシンA 9−[O− (2−ジメチルアミノ)エチル]オキシム]は、エリスロマイシンAに匹敵する in vitroにおける活性スペクトルを有し、酸に対する優れた安定性と優 れた薬物動態特性を備えている。 したがって前記化合物は、スタフィロコッカス、ストレプトコッカスおよびニ ューモコッカス等のグラム陽性菌に対して、またヘモフィルス・インフルエンザ およびヘモフィルス・ペルトシス等のある種のグラム陰性菌に対して抗生物質作 用を有する。 本発明者らはエリスロマイシンA 9−O−オキシムの誘導体化合物、より詳 しくは、欧州特許出願第0033255号の記載に部分的に包含されているがこ れに例示されていないエリスロマイシンA 9−[O−(アミノアルキル)オキ シム]誘導体化合物を見出した。これは前記欧州特許出願に記述されている化合 物よりも、グラム陽性微生物及び特にグラム陰性微生物に対する広範な抗菌活性 スペクトルを有し、また優れた作用持続性および組織排泄の半減期などの改善さ れた薬物動態特性を有するものである。 したがって、本発明の目的は下記式の化合物: 〔式中、 Aはフェニル基、または、窒素、酸素およびイオウから選択される1以上のヘ テロ原子を含む5ないし6員ヘテロ環であり、これらの基は、直鎖または分岐C1 −C4アルキルまたはアルコキシ基、C1−C2アルキレンジオキシ基、C1−C4 アルキルスルフォニル基、フェニル、フェノキシ、ヒドロキシ、カルボキシ、ニ トロ、ハロゲンおよびトリフロルメチル基から選択される同一または異なる1〜 3の基で任意に置換されていてもよく; R1およびR2は、同一または異なって、水素原子、または直鎖若しくは分岐の C1−C4アルキル基であり; nは1または2であり; mは1〜8の整数であり; rは2〜6の整数であり; Mは下記式: (式中、 R3は水素原子またはメチル基)で表される基である〕、および薬学的に許容 されるそれらの塩類を提供することである。 式(I)のオキシムはZまたはE構造をとることができる。 従って、本発明の目的は、ZまたはE構造を有する式(I)の化合物であり、 特に後者が好ましい。 式(I)の化合物は抗生物質作用を有し、酸に対する優れた安定性と優れた薬 物動態特性が特徴であり、よって、たとえば中枢神経系、上・下気道(呼吸器) 系、消化器系、泌尿器系、歯牙組織、ならびに皮膚、目および耳等の外部器官の 各種感染症を有するヒトおよび動物の治療に使用される。 本発明においては、特記しない限り、C1−C4アルキル基とはメチル、エチル 、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチルおよ びtert−ブチル基等の直鎖または分岐C1−C4アルキル基を意味し;C1− C4アルコキシ基とはメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、 n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシおよびtert−ブトキシ基等 の直鎖または分岐C1−C4アルコキシ基を意味し;C1−C2アルキレンジオキシ 基とはメチレンジオキシまたはエチレンジオキシ基を意味する。 窒素、酸素およびイオウから選択される1以上のヘテロ原子を含む5または6 員ヘテロ環としては、好ましくはピリジン、ピロール、ピロリジン、フラン、テ トラヒドロフランおよびチオフェンから選択されるヘテロ環が挙げられる。 好ましい化合物は、Aがフェニル基、またはピリジンとフランの中から選択さ れるヘテロ環で、任意にヒドロキシ、メトキシ、メチレンジオキシ、n−ブトキ シ、フェノキシ、フェニル、メチルスルフォニル、ニトロ、ハロゲンおよびトリ フルオロメチル基から選択される1〜3の基で置換されていてもよく;R1およ びR2は同一で水素原子またはメチル基であり;R3が水素原子である式(I)の 化合物である。 さらに好ましい化合物は、Aがフェニル基で、フェノキシ、ニトロおよびトリ フルオロメチルから選択される基で任意に置換されていてもよく;R1およびR2 は同一で水素原子またはメチル基であり;nが1であり;mが6であり;rが2 であり;R3が水素原子である式(I)の化合物である。 薬学的に許容される式(I)の化合物の塩類は、たとえば、塩酸、臭化水素酸 、ヨウ化水素酸、硝酸、硫酸、燐酸、酢酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、コハ ク酸およびグルタル酸等の有機または無機酸との塩である。 式(I)で表わされる好ましい化合物の具体例としては、次のものが挙げられ る。 エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−(フェニルメチルアミ ノ)ヘキシルアミノ]エチル]−オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[2−(フェニルメチルアミ ノ)エチルアミノ]エチル]−オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[6−[6−(フェニルメチルアミ ノ)ヘキシルアミノ]ヘキシル]−オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[6−[3−(フェニルメチルアミ ノ)プロピルアミノ]ヘキシル]−オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[6−[5−(フェニルメチルアミ ノ)ペンチルアミノ]ヘキシル]−オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[8−(フェニルメチルアミ ノ)オクチルアミノ]エチル]−オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[5−(フェニルメチルアミ ノ)ペンチルアミノ]エチル]−オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[5−[6−(フェニルメチルアミ ノ)ヘキシルアミノ]ペンチル]−オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[3−[6−(フェニルメチルアミ ノ)ヘキシルアミノ]プロピル]−オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[3−[4−(フェニルメチルアミ ノ)ブチルアミノ]プロピル]−オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[N−メチル−6−(N’− メチル−N’−フェニルメチルアミノ)ヘキシルアミノ]エチル]オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−[(ビフェニル−4− イル)メチルアミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−[(3−フェノキシフ ェニル)メチルアミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−[(4−フェノキシフ ェニル)メチルアミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−(2−フリルメチルア ミノ)ヘキシルアミノ]エチル]オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−(3−ピリジルメチル アミノ)ヘキシルアミノ]エチル]オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−[(4−メトキシフェ ニル)メチルアミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−[(4−n−ブトキシ フェニル)メチルアミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−[(3,4−メチレン ジオキシフェニル)メチルアミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−[(4−メチルスルフ ォニルフェニル)メチルアミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−[(4−フルオロフェ ニル)メチルアミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−[(2−トリフルオロ メチルフェニル)メチルアミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−[(3−トリフルオロ メチルフェニル)メチルアミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−[(4−トリフルオロ メチルフェニル)メチルアミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−[(2−ヒドロキシフ ェニル)メチルアミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−[(3−ヒドロキシフ ェニル)メチルアミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−[(4−ヒドロキシフ ェニル)メチルアミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−[(3,5−ジクロロ −2−ヒドロキシフェニル)メチルアミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム ]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−[(2−ニトロフェニ ル)メチルアミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−[(3−ニトロフェニ ル)メチルアミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−[(4−ニトロフェニ ル)メチルアミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−[(4−ヒドロキシ− 3−ニトロフェニル)メチルアミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−[(3−ヒドロキシ− 4−ニトロフェニル)メチルアミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[N−メチル−6−[N’− メチル−N’−(4−トリフルオロメチルフェニル)メチルアミノ]ヘキシルア ミノ]エチル]オキシム]。 本発明の目的物である式(I)の化合物は、下記の合成方法によって調製する ことができる。 即ち、まず次式: [式中、R1及びmは前記の通り] で表される適切なアミノ酸を次式: A-(CH2)n-1-COCl (III) [式中、A及びnは前記の通り] で表されるアシルクロライドとの縮合反応に付す。 この縮合反応は、不活性溶媒中、アルカリ金属水酸化物などの塩基の存在下で 常法によって行い、次の化合物: [式中、A、R1、n、及びmは前記の通り] を得る。 この様にして得た式(IV)で表されるN−アシルアミノ酸を、常法によって さらに次式: [式中、R2、及びrは前記の通りであり; R4はメチル基またはエチル基を示す] で表されるアミノエステルと縮合させ、次式: [式中、A、R1、R2、R4、n、m、及びrは前記の通り] で表される化合物を得る。 引き続き常法によって式(VI)の化合物を、酸存在下水素化ホウ素ナトリウ ム、水素化アルミニウムリチウム、ジメチルスルフィド−ボランで還元するか、 あるいは接触還元を行って、次式: [式中、A、R1、R2、n、m、及びrは前記の通り] で表される対応するアミノアルコール化合物を得る。 次いで、式(VII)のアミノアルコールを、例えばメタンスルフォニルクロ ライドやp−トルエンスルフォニルクロライドによって、次式(VIII)で表 される対応するスルフォニル誘導体へと変換し、さらに、それをエリスロマイシ ンA 9−O−オキシムまたは6−O−メチルエリスロマイシンA 9−O−オ キシム (両者は式(IX)で表される)と縮合して式(I)の化合物を得る。 [式中、A、R1、R2、M、n、m、及びrは前記の通りで; R5はメシル基あるいはトシル基を示す]。 式(VIII)の化合物と式(IX)のオキシムとの反応は、テトラヒドロフ ラン、エチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン等の不活性有機溶媒中、錯化 剤であるtert−ブチレンカリウムや18−クラウン−6エーテルの存在下で 行う。 当業者においては、R1、R2の一方あるいは双方が水素原子である場合の式( VII)で表される化合物を用いて上記スルフォニル化反応を行う場合、スルフ ォニル化反応の前に一以上の窒素原子を保護する必要があるかもしれないことは 明らかである。 その場合には、この様にして得たN−保護スルフォニル誘導体と式(IX)の オキシムとの縮合及びこれに続いて常法で行われる脱保護により、既述した場合 と同様、R1、R2の一方あるいは双方が水素原子である場合の式(I)で表され る化合物を得ることができる。 アミンの保護について記載した文献としては、T.W.グリーン及びP.G. M.ウット、『有機合成における保護基』、ジョン・ウイリー&サンズ社、第二 版、(1991)、309〜405を参照されたい。 式(II)、(III)、及び(V)の化合物は、公知であるかまたは公知の 方法によって容易に調製することができる。 式(IX)のオキシムもまた公知化合物であって、例えばエリスロマイシンA または6−O−メチルエリスロマイシンAを塩酸ヒドロキシルアミンと反応させ るなどの従来の方法によって容易に調製することができる。 式(VI)のエステルは、まず式(II)で表される適切なアミノ酸を式(V )で表されるアミノエステルと縮合させて次の化合物(X): [式中、R1、R2、R4、m、及びrは前記の通り]を得る工程を包含する別の 合成法によっても調製することができる。 当業者においては、式(II)のアミノ酸と式(V)のアミノエステルとを縮 合させる前に、前記スルフォニル化反応についての記載に従って式(II)のア ミノ酸のアミノ基の保護を行う必要があるかもしれないことは明らかである。 更に常法によって式(X)の化合物を式(III)の化合物と縮合し、次いで 任意に脱保護することによって、式(VI)の化合物を得ることができる。 R1、R2の内の少なくとも一方がエチル、n−プロピル、n−ブチル、及びイ ソブチルから選択される基を表す場合の式(I)の化合物は、下記の別法によっ て合成することができる。 即ち、これは、最初に、R1、R2の内の一方または双方が水素原子を表す式( VII)のアミノアルコール中の一以上の窒素原子をアシル化する方法である。 例えば、R1、R2の双方が水素原子である式(VII)の化合物を用いて、適 切なアシルクロライド(R’COCl)の存在下常法に従って次式(XI): [式中、A、n、m、及びrは前記の通りで; R’は直鎖または分岐鎖のC1〜C3アルキル基を示す]の化合物を得ることが できる。 式(XI)の化合物を常法に従って還元すると、次式(XII): [式中、A、n、m、及びrは前記の通りで; R1及びR2はエチル、n−プロピル、n−ブチル、またはイソブチル基を示す] で表される化合物を得る。このようにして、得られた化合物を対応するススルフ ォニル誘導体に変換し、式(IX)のオキシムと縮合させれば、次式(I): [式中、A、M、n、m、及びrは前記の通りで; R1及びR2はエチル、n−プロピル、n−ブチル、またはイソブチル基を示す] で表される化合物を得る。 式(I)で表される本発明化合物の調製について既述された方法の別法を以下 に記す。 この方法は、まず、例えば式(XIII)のN−ベンジルオキシカルボニルア ミノアルコール等、適切なN−保護アミノアルコールを、次亜塩素酸ナトリウム とフリーラジカルの2,2,6,6−テトラメチルピペリジノオキシ(TEMP O)の存在下、不活性有機溶媒中で酸化して式(XIV): [式中、mは上記と同じ意味を有し;zは保護基を示す]の化合物を得る工程を 含むものである。 酸化反応に用いられる不活性有機溶媒の例としては、塩化メチレン、クロロフ ォルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、酢酸エチル、ベンゼン、および トルエンが挙げられる。 式(XV)で表される適切なアミノアルコールの存在下でこの様にして得られ たアルデヒドのアミノ化と、生成した中間体の水素化ホウ素ナトリウムの存在下 での還元によって、式(XVI): [式中、z、m、及びrは前述の通り]のアミノアルコールを得ることができる 。 アミノ基窒素における式(XVI)の化合物をさらに保護し、対応するスルフ ォニル誘導体へと変換させ、式(IX)のオキシムを縮合させ、前記窒素原子上 での脱保護を既述のように行って、次式(XVII): [式中、M、m、及びnは前述の通り]の化合物を得ることができる。 式(XVII)の中間体オキシムを、式(XVIII)で表される適切なアル デヒドと縮合させ、次いで例えば接触還元等で還元することによって、式(I) の化合物を得ることができる: [式中、A、M、n、m、及びrは前記の通り]。 式(XIII)、(XV)および(XVIII)で表される化合物は公知であ るか、または公知の方法により容易に調製することができる。 前述の方法のいずれかにより調製される式(I)の化合物で、R1およびR2の 一方または両方が水素原子であるものは、たとえば適当なアルデヒドとの縮合お よび得られた中間体の還元を含む従来の方法により得られ、その窒素原子または ジアミノ部分の原子は任意にアルキレート化することができる。 式(I)の化合物で、R1およびR2が同一または異なった直鎖または分岐C1 −C4アルキル基のものはこのようにして得られる。 ZまたはE構造を有する式(I)の化合物は、所望の構造を有する式(IX) のオキシムを用いて、上記の合成方法のいずれかにより調製される[J.C.ガ スク[Gasc]ら、The Journal of Antibiotics、44、313−330(1991 )]。 式(I)の化合物は数種のグラム陽性菌およびグラム陰性菌に対して抗生物質 作用を有し、たとえば中枢神経系、上・下気道(呼吸器)系、消化器系、泌尿器 系、歯牙組織ならびに皮膚、目および耳等の外部器官の各種感染症に対する臨床 的治療および動物治療などに使用される。 前記化合物はさらに、エリスロマイシンAまたは、より一般的には14または 15員マクロラクトンの存在を特徴とするマクロライド系抗生物質に耐性を有す る臨床的に重要ないくつかのグラム陽性菌に関しても活性を有する。 Streptococcus Pyogenes(ストレプトコッカス・ピオゲネス)、Streptococcus Pneumoniae(ストレプトコッカス・ニューモニエ)、Enterococcus Faecalis( エンテロコッカス・フェーカリス)およびStaphlococcus Aureus(スタフィロコ ッカス・アウレウス)のようなグラム陽性菌、ならびにEscherichia coli(大腸 菌)およびKlebsiella Pneumoniae(クレブシエラ・ニューモニエ)のようなグ ラム陰性菌に対する式(I)の化合物の抗生物質作用は、バクテリアの成長を 抑制する最小発育阻止濃度(MIC)を評価するのに適当なin vitroテ ストによって評価した(実施例23)。 ロキスロマイシンおよびクラリスロマイシン[Clarithromycin](それぞれ、 メルクインデックス、第11版、No.8253および2340)を参照化合物と して使用した。 式(I)化合物のグラム陽性菌に対する抗菌作用は、in vitroにおい て高い抗菌活性を有するマクロライド系抗生物質であるロキスロマイシンおよび クラリスロマイシンに実質的に匹敵するものであった(表1)。 グラム陰性菌、特に大腸菌やクレブシエラ・ニューモニエのような腸内細菌に 対して、式(I)の化合物は前記2つの対照化合物よりも著しく高活性であった (表2)。 この点において、前述の欧州特許出願第0033255号に記載され、またエ リスロマイシンA 9−[O−[(2−ジメチルアミノ)エチル]オキシム等の 化合物をはじめとするいくつかの誘導体の代表化合物として選択されているロキ スロマイシンよりも、本発明の目的化合物である式(I)化合物の方が活性が高 かったことは注目すべきことである[J.C.ガスク[Gasc]ら、The Journal of Antibiotics,44,313−330(1991)]。 そのうえ、式(I)の化合物はin vivoにおいても高活性であった(表 3)。 平均防御用量PD50(mg/Kg)で表される式(I)の化合物のin vi voにおける抗菌活性は、ストレプトコッカス・パイオゲネスによりマウスに誘 発した実験的肺感染により評価した(実施例23)。 In vivoにおける活性データを見ると、式(I)の化合物は作用持続時 間が長く、また組織排泄の半減期が長いという特徴を有することが明らかである 。 事実、マウスへの腹腔内投与後では、式(I)の化合物はすべての器官に急速 かつ広範に分布し、組織でのレベルは血漿のレベルよりも高かった。 この結果は特に感染の24時間前または1時間後に投与した式(I)の化合物 のPD50値を見ると明らかである。 これらの値は実際に、感染の24時間前または1時間後の投与においても実質 的に変わらない。 従来、呼吸器系の原因とされている病原体であるストレプトコッカス・パイオ ゲネスでマウスに誘発した実験的肺感染の場合、式(I)の化合物の腹腔内投与 の有効濃度は肺レベルで投与後24〜48時間保たれる。 感染24時間前に投与した対照化合物ロキスロマイシンおよびクラリスロマイ シンは不活性であった。 よって、式(I)の化合物はまた肺選択性を有し、呼吸器系の感染症の治療に も有利に使用することができる。 細菌性微生物に対する上述の活性に加えて本発明の目的物である式(I)の化 合物は真核性病原体に対しても活性であった。特に、これらの化合物は周知のマ ラリア寄生虫であるPlasmodium falciparum(熱帯熱マラリア原虫)等の原虫類 に対しても著しく活性であった。 従って、式(I)の化合物はマラリア性疾患の治療にも有利に使用できる。 式(I)の化合物はグラム陽性菌およびグラム陰性菌および原虫類に対する広 範な抗生物質作用スペクトル、酸に対する良好な安定性ならびに良好な薬物動態 特性を示す他に、急性毒性はマウスにおいてロキスロマイシンと同等である。 このため、本発明化合物は高い安全性をも特徴とするものであり、ヒトおよび 動物の治療にも有利に使用することができる。 式(I)の化合物は経口、非経口、坐剤または局所投与に有用な適当な薬剤の 形で使用することが好ましい。 従って本発明の目的は、治療有効量の式(I)で表される化合物の1以上と薬 学的に許容される担体との混合物を含む医薬組成物を提供することである。 前記医薬の形態には錠剤、カプセル、シロップ、凍結乾燥したものを使用時に 希釈するか直接使用できるようにした注射用溶液、坐剤、溶液、クリーム、軟膏 、および点眼液が含まれる。 動物治療用途には、上記組成物に加えて、餌または飲用水中に混ぜて希釈して 用いる固形または液状の濃縮物を調製することも可能である。 組成物のタイプに応じて、治療有効量の1以上の式(I)の化合物の他に、医 薬用途または動物治療用途のために、固形または液状賦形剤あるいは希釈剤、な らびに増粘剤、凝集剤、潤滑剤、分散剤、着香料および着色剤のような通常の処 方用添加剤を任意に含むものとすることができる。 特定の感染症を治療するためには、式(I)の化合物と有効量のその他の活性 成分を組み合わせることができる。 式(I)化合物の有効量は、感染症の重篤度および段階、感染した器官または 系、宿主の特性、感染原因である菌種の感受性および投与経路等の種々の要素に よって異なる。 治療用量は通常0.5〜100mg/Kg体重/日の範囲であって、これを単 回投与として、または複数回にわけて投与することができる。 以下、実施例を挙げるが、本発明はこれらによって限定されるものではない。 式(I)の化合物およびこれを調製するための合成中間体の構造は、1H−N MRまたは13C−MMRスペクトル分析で確認した。合成中間体および式(I) の化合物の重要なシグナル値を以下に記載する。 実施例1 N−ベンゾイル−6−アミノヘキサン酸の調製 塩化ベンゾイル(0.18モル)のエチルエーテル(160ml)溶液と1N 水酸化ナトリウム(180ml)溶液とを、6−アミノヘキサン酸(0.15モ ル)のエチルエーテル(150ml)溶液と水酸化ナトリウム(0.15モル) を含有した水(200ml)との混合溶液に同時に添加し、0〜5℃の温度で攪 拌した。 添加終了時に、反応溶液を室温として4時間攪拌した。 相分離後、水相をエチルエーテル(200ml)で洗浄し、濃塩酸を用いてコ ンゴ・レッドで酸性化した。 酢酸エチル(3×200ml)で抽出後、集めた有機層を塩化ナトリウムの飽 和水溶液(200ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発させ た。 引き続く反応で用いられるN−ベンゾイル−6−アミノヘキサン酸は、このよ うにして得ることができる。 同様にして以下の化合物を調製した: N−ベンゾイル−3−アミノプロパン酸; N−ベンゾイル−グリシン; N−ベンゾイル−8−アミノオクタン酸; N−ベンゾイル−4−アミノブタン酸; N−フェニルアセチル−6−アミノヘキサン酸; N−フェニルアセチル−グリシン; N−ベンゾイル−N−イソプロピル−4−アミノブタン酸; N−ベンゾイル−N−イソプロピル−6−アミノヘキサン酸。 実施例2 N−[6−(ベンゾイルアミノ)ヘキサノイル]グリシン エチルエステルの 調製 実施例1の記載に従って調製したN−ベンゾイル−6−アミノヘキサン酸(9 3.5ミリモル)、グリシンエチルエステル塩酸塩(112ミリモル)、トリエ チルアミン(112ミリモル)、及び無水1−ヒドロキシベンゾトリアゾール( 112ミリモル)のテトラヒドロフラン(330ml)懸濁液に、ジシクロヘキ シルカルボジイミド(112ミリモル)を無水テトラヒドロフラン(44ml) に溶解した溶液を徐々に加え、0℃で攪拌した。 反応液を室温とし、16時間攪拌した。 上記攪拌の終了時に生じた沈殿を濾過で除去し、濾液を減圧下で蒸発させた。 残渣を酢酸エチル(300ml)で収集し、次いで5%塩酸溶液(2×100 ml)、塩化ナトリウム(100ml)の飽和溶液、5%炭酸水素ナトリウム( 2×100ml)、そして最後に飽和塩化ナトリウム溶液(100ml)で洗浄 した。 有機相を硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下で蒸発乾固させN−[6−(ベンゾ イルアミノ)ヘキサノイル]グリシンエチルエステルを得て引き続く反応に使用 した。 同様にして以下の化合物を調製した: N−[(ベンゾイルアミノ)アセチル]グリシン エチルエステル; N−[6−(フェニルアセチルアミノ)ヘキサノイル]グリシン エチルエス テル; N−[(フェニルアセチルアミノ)アセチル]グリシン エチルエステル; エチル 6−[6−(ベンゾイルアミノ)ヘキサノイルアミノ]ヘキサノエー ト; N−[5−(ベンゾイルアミノ)ペンタノイル]グリシン メチルエステル; メチル 6−[5−(ベンゾイルアミノ)ペンタノイルアミノ]ヘキサノエー ト; N−[7−(ベンゾイルアミノ)ヘプタノイル]グリシン メチルエステル; メチル 5−[6−(ベンゾイルアミノ)ヘキサノイルアミノ]ペンタノエー ト; メチル 6−[(ベンゾイルアミノ)アセチルアミノ]ヘキサノエート; メチル 3−[6−(ベンゾイルアミノ)ヘキサノイルアミノ]プロピオネー ト; エチル 6−[N−イソプロピル−(フェニルアセチルアミノ)アセチルアミ ノ]ヘキサノエート; メチル 6−[4−(ベンゾイルアミノ)ブタノイルアミノ]ヘキサノエート ; メチル 4−[N−イソプロピル−4−(N’−イソプロピル−N’−ベンゾ イルアミノ)ブタノイルアミノ]ブタノエート。 実施例3 N−(6−アミノヘキサノイル)グリシン エチルエステルの調製 a)6−アミノヘキサン酸(100g;0.762モル)及び、ジ−tert− ブチルジカーボネート(168g;0.762モル)のメタノール(140ml )溶液を徐々に、水酸化ナトリウム(33.54g;0.831モル)の水(8 40ml)とメタノール(400ml)とを含有する溶液に加えた。 反応液を室温で4時間攪拌した。 その後、再び固体ジ−tert−ブチルジカーボネート(17.5g; 0.08モル)を加え、更に16時間攪拌を続けた。 次いで反応液をヘキサン(2×400ml)で洗浄し、pH1.5まで硫酸水 素カリウム溶液で酸性化し、酢酸エチル(3×450ml)で抽出した。 有機相を収集して硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固させて6−(tert− ブトキシカルボニルアミノ)ヘキサン酸を油状物(163g)として得た。 b)実施例2の記載と同様にして、6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ )ヘキサン酸(163g)を直接、グリシンエチルエステル塩酸塩(118g; 0.845モル)と縮合させ、N−[6−(tert−ブトキシカルボニルアミ ノ)ヘキサノイル]グリシンエチルエステル(285g)を粗生成物として得て 引き続く反応に使用した。 融点 76−77℃(イソプロピルエーテル) c)6N塩酸(150ml)を酢酸エチル(150ml)に溶解した溶液を、N −[6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキサノイル]グリシンエチ ルエステル(285g)の酢酸エチル(500ml)溶液に加え、室温で攪拌し た。 24時間後、生成した沈殿物を濾過し、酢酸エチルとエチルエーテルで洗浄し オーブン(50℃)で真空乾燥させた。 このようにして、N−(6−アミノヘキサノイル)グリシンエチルエステル( 93g)を粗生成物として得て引き続く反応に使用した。 TLC(塩化メチレン:メタノール:アンモニア=10:2:1) Rf=0.2 実施例4 N−[6−[(4−フルオロベンゾイル)アミノ]ヘキサノイル]グリシンエ チルエステルの調製 4−フルオロベンゾイルクロライド(47.4ミリモル)の塩化メチレン(3 0ml)溶液を、実施例3の記載によって調製したN−(6−アミノヘキサノイ ル)グリシンエチルエステル(39.5ミリモル)の懸濁液及びトリエチルアミ ン(87ミリモル)の塩化メチレン(150ml)溶液に徐々に加え、0℃ で攪拌した。 次いでこのように調製した混合物にトリエチルアミン(2ml)を加え、室温 として攪拌した。 この状態で1時間経過後、反応液を5%塩酸溶液(2×100ml)及び飽和 塩化ナトリウム溶液(3×100ml)で洗浄した。 有機相を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で蒸発乾固した。 このようにしてN−[6−[(4−フルオロベンゾイル)アミノ]ヘキサノイ ル]グリシンエチルエステルを粗生成物として得て、引き続く反応に使用した。 融点 121−122℃(酢酸エチル) TLC (酢酸エチル) Rf=0.3 同様にして以下の化合物を調製した: N−[6−(2−フロイルアミノ)ヘキサノイル]グリシン エチルエステル 融点 104−106℃(アセトニトリル/イソプロピル エーテル) TLC (塩化メチレン:メタノール=95:5) Rf=0.3。 実施例5 N−[6−[(4−メトキシベンゾイル)アミノ]ヘキサノイル]グリシンエ チルエステルの調製 4−メトキシ安息香酸(33ミリモル)と、実施例3に記載の方法によって調 製したN−(6−アミノヘキサノイル)グリシン エチルエステル(39.5ミ リモル)とを用い、実施例2の記載と同様にして、N−〔6−〔(4−メトキシ ベンゾイル)アミノ〕ヘキサノイル〕グリシン エチルエステルを粗生成物とし て得、その後の反応に用いた。 融点 106−107℃ TLC (塩化メチレン:メタノール=90:10) Rf=0.46 同様にして以下の化合物を調製した: N−[6−[(3,4−メチレンジオキシベンゾイル)アミノ]ヘキサノイル ]グリシン エチルエステル TLC (塩化メチレン:メタノール=90:10) Rf=0.39; N−[6−[(4−メチルスルフォニルベンゾイル)アミノ]ヘキサノイル] グリシン エチルエステル 融点 124−126℃ TLC (塩化メチレン:メタノール=96:4) Rf=0.31; N−[6−[(3−トリフルオロメチルベンゾイル)アミノ]ヘキサノイル] グリシン エチルエステル 融点 102−104℃ TLC (塩化メチレン:メタノール=95:5) Rf=0.38。 実施例6 2−[6−(フェニルメチルアミノ)ヘキシルアミノ]エタノールの調製 96%硫酸(33ml)とエチルエーテル(100ml)とを混合して調製し た6N硫酸のエチルエーテル溶液(40.9ml;700ミリモル)を、実施例 2に記載の方法に従って調製したN−[6−(ベンゾイルアミノ)ヘキサノイル ]グリシンエチルエステル(46.8ミリモル)と水素化ホウ素ナトリウム(7 00ミリモル)とを無水テトラヒドロフラン(200ml)中に懸濁した懸濁液 に徐々に加え、15℃と20℃の間の温度で攪拌した。 反応液を24時間沸騰温度とし、次いで0℃に冷却した。 メタノール(150ml)を攪拌しつつ加えた。 溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣を6N水酸化ナトリウム溶液(200ml)で 収集し、これを24時間沸騰温度に維持した。 反応液を室温まで冷却し、次いでテトラヒドロフラン(2×100ml)で抽 出した。有機相を蒸発乾固した後、酢酸エチルで収集し、硫酸ナトリウムで乾燥 した。 塩酸のエーテル溶液で酸性化して、2−[6−(フェニルメチルアミノ)ヘキ シルアミノ]エタノールからなる沈殿を塩酸塩として得た。 このようにして得た生成物をその後の反応に使用した。 同様にして以下の化合物を調製した: 2−[2−(フェニルメチルアミノ)エチルアミノ]エタノール; 2−[6−(2−フェニルエチルアミノ)ヘキシルアミノ]エタノール; 6−[6−(フェニルメチルアミノ)ヘキシルアミノ]ヘキサノール; 2−[5−(フェニルメチルアミノ)ペンチルアミノ]エタノール; 2−[8−(フェニルメチルアミノ)オクチルアミノ]エタノール; 5−[6−(フェニルメチルアミノ)ヘキシルアミノ]ペンタノール; 6−[3−(フェニルメチルアミノ)プロピルアミノ]ヘキサノール; 3−[6−(フェニルメチルアミノ)ヘキシルアミノ]プロパノール; 3−[4−(フェニルメチルアミノ)ブチルアミノ]プロパノール; 6−[2−(フェニルメチルアミノ)エチルアミノ]ヘキサノール; 6−[N−イソプロピル−4−(フェニルメチルアミノ)ブチルアミノ]ヘキ サノール; 2−[6−[(4−フルオロフェニル)メチルアミノ]ヘキシルアミノ]エタ ノール; 2−[6−[(4−メトキシフェニル)メチルアミノ]ヘキシルアミノ]エタ ノール; 2−[6−[(3,4−メチレンジオキシフェニル)メチルアミノ]ヘキシル アミノ]エタノール; 2−[6−[(3−トリフルオロメチルフェニル)メチルアミノ]ヘキシルア ミノ]エタノール; 2−[6−[(4−メチルスルフォニルフェニル)メチルアミノ]ヘキシルア ミノ]エタノール; 4−[N−イソプロピル−4−(N’−イソプロピル−N’−フェニルメチル アミノ)ブチルアミノ]ブタノール; 実施例7 6−[N−アセチル−6−(N’−アセチル−N’−フェニルメチルアミノ) ヘキシルアミノ]ヘキシルアセテートの調製 実施例6と同様にして調製した6−[6−(フェニルメチルアミノ)ヘキシル アミノ]ヘキサノール(1g;2.6ミリモル)の塩化メチレン(15ml)溶 液に、トリエチルアミン(1.95ml;14ミリモル)及び、アセチルクロラ イド(0.62ml;8.69ミリモル)の塩化メチレン(5ml)溶液を徐々 に加え、0℃で攪拌した。 0℃で一時間攪拌後、反応液を室温とし、さらに16時間攪拌した。 次いで、反応液を10%塩酸溶液(10ml)及び飽和塩化ナトリウム溶液で 洗浄した。 相分離の後、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で蒸発乾固させて6− [N−アセチル−6−(N’−アセチル−N’−フェニルメチルアミノ)ヘキシ ルアミノ]ヘキシルアセテート(1.18g)を油状物として得、その後の反応 に使用した。 同様にして以下の化合物を調製した: 2−[N−アセチル−6−[N’−アセチル−N’−(2−フェニルエチル) アミノ]ヘキシルアミノ]エチルアセテート。 実施例8 6−[N−エチル−6−(N’−エチル−N’−フェニルメチルアミノ)ヘキ シルアミノ〕ヘキサノールの調製 実施例7に記載の方法によって調製した6−〔N−アセチル−6−(N’−ア セチル−N’−フェニルメチルアミノ)ヘキシルアミノ〕ヘキシルアセテートを 用い、実施例6の記載と同様にして、6−〔N−エチル−6−〔N’−エチル− N’−フェニルメチルアミノ)ヘキシルアミノ〕ヘキサノールを調製した。 同様にして、以下の化合物を調製した。 2−[N−エチル−6−[N’−エチル−N’−(2−フェニルエチル)アミ ノ]ヘキシルアミノ]アセテート。 実施例9 2−[N−ベンジルオキシカルボニル−6−(N’−ベンジルオキシカルボニ ル−N’−フェニルメチルアミノ)ヘキシルアミノ]エタノールの調製 1N水酸化ナトリウム溶液(44.5ml)と、酢酸エチル(33ml)に溶 解したベンジルクロロフォルメート(44.5ミリモル)の50%トルエン溶液 とを、実施例6の記載に従って調製した2−[6−(フェニルメチルアミノ)ヘ キシルアミノ]エタノールジクロライド(18.5ミリモル)の溶液を1N水酸 化ナトリウム溶液(37.1ml)及び酢酸エチル(40ml)の溶液に徐々に かつ同時に加え、0℃で攪拌した。 添加終了時に、反応液を室温とし、24時間攪拌した。 相分離後、水相を酢酸エチル(2×50ml)で洗浄した。 有機相を集め、塩化ナトリウム(50ml)の飽和溶液で洗浄し、硫酸ナトリ ウムで乾燥し、真空下、蒸発乾固した。 2−[N−ベンジルオキシカルボニル−6−(N’−ベンジルオキシカルボニ ル−N’−フェニルメチルアミノ)ヘキシルアミノ]エタノールを油状物として 得、その後の反応に使用した。 TLC (酢酸エチル:ヘキサン=50:50) Rf=0.20。 同様にして以下の化合物を調製した: 2−[N−ベンジルオキシカルボニル−2−(N’−ベンジルオキシカルボニ ル−N’−フェニルメチルアミノ)エチルアミノ]エタノール TLC (酢酸エチル:ヘキサン=60:40) Rf=0.25; 6−[N−ベンジルオキシカルボニル−6−(N’−ベンジルオキシカルボニ ル−N’−フェニルメチルアミノ)ヘキシルアミノ]ヘキサノール TLC (酢酸エチル:ヘキサン=50:50) Rf=0.27; 6−[N−ベンジルオキシカルボニル−5−(N’−ベンジルオキシカルボニ ル−N’−フェニルメチルアミノ)ペンチルアミノ]ヘキサノール 2−[N−ベンジルオキシカルボニル−5−(N’−ベンジルオキシカルボニ ル−N’−フェニルメチルアミノ)ペンチルアミノ]エタノール 2−[N−ベンジルオキシカルボニル−8−(N’−ベンジルオキシカルボニ ル−N’−フェニルメチルアミノ)オクチルアミノ]エタノール 5−[N−ベンジルオキシカルボニル−6−(N’−ベンジルオキシカルボニ ル−N’−フェニルメチルアミノ)ヘキシルアミノ]ペンタノール 6−[N−ベンジルオキシカルボニル−3−(N’−ベンジルオキシカルボニ ル−N’−フェニルメチルアミノ)プロピルアミノ]ヘキサノール 3−[N−ベンジルオキシカルボニル−6−(N’−ベンジルオキシカルボニ ル−N’−フェニルメチルアミノ)ヘキシルアミノ]プロパノール 3−[N−ベンジルオキシカルボニル−4−(N’−ベンジルオキシカルボニ ル−N’−フェニルメチルアミノ)ブチルアミノ]プロパノール 6−[N−イソプロピル−2−[N’−ベンジルオキシカルボニル−N’−( 2−フェニルエチル)アミノ]エチルアミノ]ヘキサノール TLC (塩化メチレン:メタノール:アンモニア=95:5:0.5) Rf=0.33; 6−[N−ベンジルオキシカルボニル−4−(N’−イソプロピル−N’−フ ェニルメチルアミノ)ブチルアミノ]ヘキサノール TLC (塩化メチレン:メタノール:アンモニア=95:5:0.5) Rf=0.42; 2−[N−ベンジルオキシカルボニル−6−[N’−ベンジルオキシカルボニ ル−N’−[(4−フルオロフェニル)メチル]アミノ]ヘキシルアミノ]エタ ノール TLC (酢酸エチル:ヘキサン=60:40) Rf=0.35; 2−[N−ベンジルオキシカルボニル−6−[N’−ベンジルオキシカルボニ ル−N’−[(4−メトキシフェニル)メチル]アミノ]ヘキシルアミノ]エタ ノール TLC (酢酸エチル:ヘキサン=50:50) Rf=0.2; 2−[N−ベンジルオキシカルボニル−6−[N’−ベンジルオキシカルボニ ル−N’−[(3,4−メチレンジオキシフェニル)メチル]アミノ]ヘキシル アミノ]エタノール TLC (酢酸エチル:ヘキサン=60:40) Rf=0.26; 2−[N−ベンジルオキシカルボニル−6−[N’−ベンジルオキシカルボニ ル−N’−[(3−トリフルオロメチルフェニル)メチル]アミノ]ヘキシルア ミノ]エタノール TLC (酢酸エチル:ヘキサン=50:50) Rf=0.25; 2−[N−ベンジルオキシカルボニル−6−[N’−ベンジルオキシカルボニ ル−N’−[(4−メチルスルフォニルフェニル)メチル]アミノ]ヘキシルア ミノ]エタノール TLC (酢酸エチル:ヘキサン=90:10) Rf=0.36。 実施例10 2−[N−ベンジルオキシカルボニル−6−(N’−ベンジルオキシカルボニ ル−N’−フェニルメチルアミノ)ヘキシルアミノ]エチル−メタンスルフォネ ートの調製 メタンスルフォニルクロライド(3.16ミリモル)を塩化メチレン(5ml )に溶解した。一方、実施例9の記載に従って調製した2−[N−ベンジルオキ シカルボニル−6−(N’−ベンジルオキシカルボニル−N’−フェニルメチル アミノ)ヘキシルアミノ]エタノール(2.6ミリモル)を、トリエチルアミン (0.44ml;3.16ミリモル)含有塩化メチレン(15ml)に溶解した 。攪拌下、0℃で前者の塩化メチレン溶液を後者の溶液に徐々に加えた。 反応液を室温とし、5時間攪拌して5%塩酸溶液(20ml)に加えた。 相分離後、有機相を5%塩酸(10ml)及び塩化ナトリウムの飽和溶液(3 ×10ml)で洗浄した。 次いで有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固させて2−[N−ベンジル オキシカルボニル−6−(N’−ベンジルオキシカルボニル−N’−フェニルメ チルアミノ)ヘキシルアミノ]エタノール−メタンスルフォネートを得、引き続 く実施例の反応に使用した。 実施例11 エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[N−ベンジルオキシカルボ ニル−6−(N’−ベンジルオキシカルボニル−N’−フェニルメチルアミノ) ヘキシルアミノ]エチル]オキシム] エリスロマイシンA (E)−9−O−オキシム(627mg;0.84ミリ モル)、18−クラウン−6−エーテル(220mg;0.84ミリモル)、及 び実施例10の記載に従って調製した2−[N−ベンジルオキシカルボニル−6 −(N’−ベンジルオキシカルボニル−N’−フェニルメチルアミノ)ヘキシル アミノ]エチル−メタンスルフォネート(0.84ミリモル)の無水テトラヒド ロフラン(5ml)溶液をそれぞれ、tert−ブチラートカリウム(103m g;0.92ミリモル)の無水テトラヒドロフラン(5ml)懸濁液に加え、攪 拌下、窒素雰囲気で室温に維持した。 反応液を室温で20時間攪拌し、次いで減圧下で蒸発させた。 残渣を酢酸エチル(10ml)で集め、これを塩化ナトリウム飽和溶液(10 ml)で洗浄した。 水相を酢酸エチル(2×10ml)で抽出し、集めた有機相を硫酸ナトリウム で乾燥させ、蒸発乾固した。 このようにしてエリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[N−ベンジ ルオキシカルボニル−6−(N’−ベンジルオキシカルボニル−N’−フェニル メチルアミノ)ヘキシルアミノ]エチル]オキシム]を得、その後の反応に使用 した。 TLC(塩化メチレン:メタノール:アンモニア=90:9:1) Rf=0.58 Mass(C.I.)(M+H)+=1250; 1H-NMR(200 MHz,CDCl3):δ(ppm): 7.38-7.10(m,15H,aromatics); 5.18-5.10(m,4H,2 CH2 Ph); 3.30(s,3H,OCH3); 2.26(s,6H,2 NCH3); 0.81(t,3H,CH3 CH2). 同様にして以下の化合物を調製した: エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[N−ベンジルオキシカルボ ニル−2−(N’−ベンジルオキシカルボニル−N’−フェニルメチルアミノ) エチルアミノ]エチル]オキシム] TLC (塩化メチレン:メタノール:アンモニア=90:10:1) Rf =0.5; 1H-NMR(200 MHz,CDCl3):δ(ppm): 7.11-6.97(m,15H,aromatics); 5.18-4.97(m,4H,2 CH2 Ph); 3.30(s,3H,OCH3); 2.25(s,6H,2 NCH3); 0.82(t,3H,CH3 CH2); エリスロマイシンA (E)−9−[O−[6−[N−ベンジルオキシカルボ ニル−6−(N’−ベンジルオキシカルボニル−N’−フェニルメチルアミノ) ヘキシルアミノ]ヘキシル]オキシム] TLC (塩化メチレン:メタノール:アンモニア=90:10:1) Rf =0.6; 1H-NMR(200 MHz,CDCl3):δ(ppm): 7.27-6.96(m,15H,aromatics); 5.05-4.92(m,4H,2 CH2 Ph);3.17(s,3H,OCH3);2.13(s,6H,2 NCH3); 0.70(t,3H,CH3 CH2); エリスロマイシンA (E)−9−[O−[6−[N−ベンジルオキシカルボ ニル−3−(N’−ベンジルオキシカルボニル−N’−フェニルメチルアミノ) プロピルアミノ]ヘキシル]オキシム] TLC (塩化メチレン:メタノール:アンモニア=90:10:1) Rf =0.65; Mass(C.I.)(M+H)+=1194; 1H-NMR(200 MHz,CDCl3):δ(ppm): 7.39-7.01(m,15H,aromatics); 5.17-5.02(m,4H,2 CH2 Ph); 3.30(s,3H,OCH3);2.27(s,6H,2 NCH3); 0.82(t,3H,CH3 CH2); エリスロマイシンA (E)−9−[O−[6−[N−ベンジルオキシカルボ ニル−5−(N’−ベンジルオキシカルボニル−N’−フェニルメチルアミノ) ペンチルアミノ]ヘキシル]オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[N−ベンジルオキシカルボ ニル−8−(N’−ベンジルオキシカルボニル−N’−フェニルメチルアミノ) オクチルアミノ]エチル]オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[N−ベンジルオキシカルボ ニル−5−(N’−ベンジルオキシカルボニル−N’−フェニルメチルアミノ) ペンチルアミノ]エチル]オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[5−[N−ベンジルオキシカルボ ニル−6−(N’−ベンジルオキシカルボニル−N’−フェニルメチルアミノ) ヘキシルアミノ]ペンチル]オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[3−[N−ベンジルオキシカルボ ニル−6−(N’−ベンジルオキシカルボニル−N’−フェニルメチルアミノ) ヘキシルアミノ]プロピル]オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[3−[N−ベンジルオキシカルボ ニル−4−(N’−ベンジルオキシカルボニル−N’−フェニルメチルアミノ) ブチルアミノ]プロピル]オキシム]; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[6−[N−ベンジルオキシカルボ ニル−2−[N’−ベンジルオキシカルボニル−N’−(2−フェニルエチル) アミノ]エチルアミノ]ヘキシル]オキシム]; 融点 74−76℃ Mass(C.I.)(M+H)+=1172 1H-NMR(200 MHz,CDCl3):δ(ppm):7.38-7.03(m,10H,aromatics); 5.13-5.03(m,2H,CH2 Ph); 3.29(s,3H,OCH3); 2.25(s,6H,2 NCH3); エリスロマイシンA (E)−9−[O−[6−[N−エチル−6−(N’− エチル−N’−フェニルメチルアミノ)ヘキシルアミノ]ヘキシル]オキシム] (化合物1) 融点 80−82℃(アセトニトリル) Mass(C.I.)(M+H)+=1094 13C-NMR(50 MHz,CDCl3):δ(ppm): 175.20; 171.35; 140.06; 128.86; 128.07; 126.62; 102.96; 96.27; 53.54; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[N−エチル−6−[N’− エチル−N’−(2−フェニルエチル)アミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキ シム](化合物2) TLC (クロロフォルム:ヘキサン:トリエチルアミン=45:45:10 ) Rf=0.2 Mass(C.I.)(M+H)+=1052 1H-NMR(200 MHz,CDCl3):δ(ppm): 7.26-7.04(m,5H,aromatics); 3.22(s,3H,OCH3); 2.20(s,6H,2 NCH3); 0.79(t,3H,CH3 CH2); エリスロマイシンA (E)−9−[O−[6−[N−ベンジルオキシカルボ ニル−4−(N’−イソプロピル−N’−フェニルメチルアミノ)ブチルアミノ ]ヘキシル]オキシム] 融点 75−77℃ 1H-NMR(200 MHz,CDCl3):δ(ppm): 7.47-7.12(m,10H,aromatics); 5.18-4.97(m,4H,2 CH2 Ph); 3.30(s,3H,OCH3); 2.25(s,6H,2 NCH3); 0.82(t,3H,CH3 CH2); エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[N−ベンジルオキシカルボ ニル−6−[N’−ベンジルオキシカルボニル−N’−[(4−フルオロフェニ ル)メチル]アミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム] TLC (塩化メチレン:メタノール:アンモニア=90:10:1) Rf =0.62 1H-NMR(200 MHz,CDCl3):δ(ppm): 7.38-6.88(m,15H,aromatics); 5.17-5.03(m,2H,CH2 Ph); 3.29(s,3H,OCH3); 2.26(s,6H,2 NCH3); 0.81(t,3H,CH3 CH2); エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[N−ベンジルオキシカルボ ニル−6−[N’−ベンジルオキシカルボニル−N’−[(4−メトキシフェニ ル)メチル]アミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム] TLC (塩化メチレン:メタノール:アンモニア=45:45:10) Rf=0.3 1H-NMR(200 MHz,CDCl3):δ(ppm): 7.40-7.23(m,10H,2 PhCH2O); 7.20-6.75(m,4H,PhOCH3); 5.52-5.17(m,4H,2 CH2 Ph); 3.77(s,3H,PhOCH3 ); 3.29(s,3H,OCH3); 2.25(s,6H,2 NCH3); 0.82(t,3H,CH3 CH2); エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[N−ベンジルオキシカルボ ニル−6−[N’−ベンジルオキシカルボニル−N’−[(3,4−メチレンジ オキシフェニル)メチル]アミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム] TLC (塩化メチレン:メタノール:アンモニア=95:5:0.5) R f=0.31 1H-NMR(200 MHz,CDCl3):δ(ppm): 7.38-7.22(m,10H,2 PhCH2O); 6.78-6.55(m,3H,aromatics); 5.90(s,2H,OCH2O); 5.15-5.02(m,4H,2 CH2 Ph); 3.29(s,3H,OCH3); 2.26(s,6H,2 NCH3); 0.82(t,3H,CH3 CH2); エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[N−ベンジルオキシカルボ ニル−6−[N’−ベンジルオキシカルボニル−N’−[(3−トリフルオロメ チルフェニル)メチル]アミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム] TLC (塩化メチレン:メタノール:アンモニア=90:10:1) Rf =0.65 1H-NMR(200 MHz,CDCl3):δ(ppm): 7.54-7.15(m,14H,aromatics); 5.20-5.03(m,4H,2 CH2 Ph); 3.30(s,3H,OCH3); 2.26(s,6H,2 NCH3); 0.82(t,3H,CH3 CH2); エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[N−ベンジルオキシカルボ ニル−6−[N’−ベンジルオキシカルボニル−N’−[(4−メチルスルフォ ニルフェニル)メチル]アミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム] TLC (塩化メチレン:メタノール:アンモニア=95:5:0.5) Rf=0.5 1H-NMR(200 MHz,CDCl3):δ(ppm): 7.90-7.79(m,4H,PhSO2CH3); 7.48-7.15(m,10H,2 PhCH2O); 5.19-5.03(m,4H,2 CH2 Ph); 3.30(s,3H,OCH3); 3.02(s,3H,CH3SO2); 2.27(s,6H,2 NCH3); 0.82(t,3H,CH3 CH2); エリスロマイシンA (E)−9−[O−[4−[N−イソプロピル−4−( N’−イソプロピル−N’−フェニルメチルアミノ)ブチルアミノ]ブチル]オ キシム](化合物3) 融点 83−85℃(ヘキサン) Mass(C.I.)(M+H)+=1066 1H-NMR(200 MHz,CDCl3):δ(ppm): 7.37-7.10(m,5H,aromatics); 3.50(s,2H,CH2 Ph); 3.30(s,3H,OCH3); 2.26(s,6H,2 NCH3); 0.82(t,3H,CH3 CH2). 実施例12 エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−(フェニルメチルアミ ノ)ヘキシルアミノ]エチル]オキシム](化合物4)の調製 実施例11で調製したエリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[N− ベンジルオキシカルボニル−6−(N’−ベンジルオキシカルボニル−N’−フ ェニルメチルアミノ)ヘキシルアミノ]エチル]オキシム](5.9ミリモル) をエタノール(150ml)に溶解して得た溶液に10%パラジウム炭素(75 0mg)を加えた。 得られた混合物を、水素(1bar)を負荷したパー・ハイドロジェネーター に加え、室温にて攪拌した。 7時間後、触媒を濾去し、アルコール性溶液を蒸発乾固した。 シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:塩化メチレン:メタノール:アンモ ニア=90:10:1)で精製してエリスロマイシンA (E)−9−[O−[ 2−[6−(フェニルメチルアミノ)ヘキシルアミノ]エチル]オキシム]を得 た。 Mass(C.I.)(M+H)+=982 13C-NMR(50 MHz,CDCl3):δ(ppm): 140.48; 128.39; 128.11; 126.88. 同様にして以下の化合物を調製した: エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[2−(フェニルメチルアミ ノ)エチルアミノ]エチル]オキシム](化合物5) 13C-NMR(50 MHz,CDCl3):δ(ppm):176.51; 172.36; 140.96; 129.08; 128.95; 127.67; 103.84; 96.86; 53.35; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[6−[6−(フェニルメチルアミ ノ)ヘキシルアミノ]ヘキシル]オキシム](化合物6) Mass(C.I.)(M+H)+=1038 13C-NMR(50 MHz,CDCl3):δ(ppm): 175.24; 171.31; 140.33; 128.37; 28.13; 126.89; 102.92; 96.27; 54.01; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[6−[3−(フェニルメチルアミ ノ)プロピルアミノ]ヘキシル]オキシム](化合物7) Mass(C.I.)(M+H)+=995 13C-NMR(50 MHz,CDCl3):δ(ppm): 175.15; 171.37; 140.41; 128.38; 128.09; 126.89; 102.92; 96.27; 54.04; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[6−[5−(フェニルメチルアミ ノ)ペンチルアミノ]ヘキシル]オキシム](化合物8) 1H-NMR(200 MHz,CDCl3):δ(ppm): 7.35-7.15(m,5H,aromatics); 3.75(s,2H,CH2Ph); 2.25(s,6H,2 NCH3); 0.81(t,3H,CH3 CH2); エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[8−(フェニルメチルアミ ノ)オクチルアミノ]エチル]オキシム](化合物9) 1H-NMR(200 MHz,CDCl3):δ(ppm):7.40-7.15(m,5H,aromatics); 3.75(s,2H,CH2 Ph);3.29(s,3H,OCH3); 2.25(s,6H,2 NCH3); 0.82(t,3H,CH3 CH2); エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[5−(フェニルメチルアミ ノ)ペンチルアミノ]エチル]オキシム](化合物10); 13C-NMR(50 MHz,CDCl3):δ(ppm): 174.96; 172.00; 140.31; 128.39; 128.14; 126.93; 103.16; 96.20; 53.98; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[5−[6−(フェニルメチルアミ ノ)ヘキシルアミノ]ペンチル]オキシム](化合物11); 13C-NMR(50 MHz,CDCl3):δ(ppm): 175.24; 171.24; 140.41; 128.38; 128.13; 126.88; 102.97; 96.28; 54.06; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[3−[6−(フェニルメチルアミ ノ)ヘキシルアミノ]プロピル]オキシム](化合物12); 13C-NMR(50 MHz,CDCl3):δ(ppm): 175.23; 171.46; 140.45; 128.39; 128.13; 126.88; 102.99; 96.29; 50.06; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[3−[4−(フェニルメチルアミ ノ)ブチルアミノ]プロピル]オキシム](化合物13); 13C-NMR(50 MHz,CDCl3):δ(ppm): 175.22; 171.45; 140.35 128.39; 128.13; 126.90; 102.98; 96.26; 53.94; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[6−[N−イソプロピル−2− (2−フェニルエチルアミノ)エチルアミノ]ヘキシル]オキシム](化合物1 4) 融点 93−95℃ Mass(C.I.)(M+H)+=1038 13C-NMR(50 MHz,CDCl3):δ(ppm); 174.92; 170.96; 139.71; 128.42; 128.10; 125.79; 102.62; 95.94; 50.93; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[6−[4−(N−イソプロピル− フェニルメチルアミノ)ブチルアミノ]ヘキシル]オキシム](化合物15) 融点 78−80℃ Mass(C.I.)(M+H)+=1052 13C-NMR(50 MHz,CDCl3):δ(ppm): 175.47; 171.30; 140.95; 128.61; 128.02; 126.70; 116.87; 102.94; 53.94; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−[(4−フルオロフェ ニル)メチルアミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム](化合物16) Mass(C.I.)(M+H)+=999.5 13C-NMR(50 MHz,CDCl3):δ(ppm): 161.88; 136.06; 129.65; 115.14; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−[(4−メトキシフェ ニル)メチルアミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム](化合物17) Mass(C.I.)(M+H)+=1011 13C-NMR(50 MHz,CDCl3):δ(ppm): 158.57; 132.58; 129.31; 113.76; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−[(3,4−メチレン ジオキシフェニル)メチルアミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム](化合 物18) Mass(C.I.)(M+H)+=1025 13C-NMR(50 MHz,CDCl3):δ(ppm): 147.65; 146.44; 134.39; 121.18; 108.66; 108.06; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−[(3−トリフルオロ メチルフェニル)メチルアミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム](化合物 19) Mass(C.I.)(M+H)+=1050 13C-NMR(50 MHz,CDCl3):δ(ppm): 141.57; 131.40; 130.63; 128.76; 124.22; 124.72; 123.56; エリスロマイシンA (E)−9−[O−[2−[6−[(4−メチルスルフ ォニルフェニル)メチルアミノ]ヘキシルアミノ]エチル]オキシム](化合物 20) Mass(C.I.)(M+H)+=1059 13C-NMR(50 MHz,CDCl3):δ(ppm): 147.23; 138.97; 128.79; 127.49. 実施例13 N−ベンジルオキシカルボニル−6−アミノヘキサノールの調製 ベンジルクロロフォルメート(50%トルエン溶液;84.8ml;0.25 6モル)の酢酸エチル溶液(171ml)と1N水酸化ナトリウム(256ml )溶液とを徐々にかつ同時に、酢酸エチル(250ml)に溶解した6−アミノ ヘキサノール(25g;0.21モル)と水(200ml)との混合物に加え、 0℃で攪拌した。 反応液(pH9)を室温とし、5時間攪拌した。相分離の後、水相を酢酸エチ ル(200ml)で洗浄した。 有機相を集め、塩化ナトリウム飽和溶液(150ml)で洗浄し、硫酸ナトリ ウムで乾燥し、蒸発乾固した。 残渣をエチルエーテル(300ml)で収集し、沈殿を濾過して50℃で真空 乾燥し、N−ベンジルオキシカルボニル−6−アミノヘキサノール(44.5g )を得た。 融点 80−82℃ 実施例14 N−ベンジルオキシカルボニル−6−アミノ−ヘキサナールの調製 臭化カリウム(1.89g;16ミリモル)を水(31ml)に溶解して水溶 液を得た。フリーラジカル2,2,6,6−テトラメチルペリジノオキシ(TE MPO)(0.248g;1.6ミリモル)を含有する塩化メチレン(600m l)中に、実施例13で調製したN−ベンジルオキシカルボニル−6−アミノヘ キサノール(40g;0.159モル)を溶解し、これに前記水溶液を加えた。 7%次亜塩素酸(240ml)溶液を炭酸水素ナトリウム(4.22g)と5 %塩酸(5ml)に混合してpH8.7となるように調製した次亜塩素酸ソーダ (215ml)の溶液を、前出の反応液に徐々に加え、10℃で攪拌した。 添加終了後、相分離し、有機相を塩化メチレン(2×200ml)で洗浄し、 硫酸ナトリウムで乾燥して蒸発乾固した。 N−ベンジルオキシカルボニル−6−アミノヘキサノール(39.45g)を 油状物として得た。 TLC(酢酸エチル:ヘキサン=1:1) Rf=0.41 実施例15 2−〔6−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)ヘキシルアミノ〕エタノール の調製 N−ベンジルオキシカルボニル−6−アミノヘキサナール(35g;0.14 モル)と2−アミノエタノール(51.3g;0.84モル)のエタノール(2 50ml)溶液とからなる混合物を、モレキュラーシーブ(3A)の存在下で、 室温で2時間攪拌した。 反応液をセライトで濾過し、得られた液に水素化ホウ素ナトリウム(6.33 g;0.168モル)を加えた。 室温で4時間攪拌後、反応溶媒を真空下で蒸発させ、残渣を水(500ml) と酢酸エチル(500ml)で収集した。 相分離後、水相をさらに酢酸エチル(200ml)で抽出した。 有機層を塩化ナトリウム飽和溶液(250ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで 乾燥し、蒸発乾固し、2−〔6−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)ヘキシル アミノ〕エタノール(38.36g)を得た。 TLC(酢酸エチル:メタノール:アンモニア=10:2:1) Rf=0.4 実施例16 2−〔N−ベンジルオキシカルボニル−6−(ベンジルオキシカルボニルアミ ノ)ヘキシルアミノ〕エタノールの調製 実施例15に記載の方法によって調製した2−〔6−(ベンジルオキシカルボ ニルアミノ)ヘキシルアミノ〕エタノール(38.3g;0.13モル)を用い 、実施例9の記載と同様にして、2−〔N−ベンジルオキシカルボニル−6−( ベンジルオキシカルボニルアミノ)ヘキシルアミノ〕エタノールを油状物として 得た。 TLC (酢酸エチル:ヘキサン=65:35) Rf=0.45 実施例17 2−〔N−ベンジルオキシカルボニル−6−(ベンジルオキシカルボニルアミ ノ)ヘキシルアミノ〕エチル−メタンスルフォネートの調製 実施例16に記載の方法によって調製した2−〔N−ベンジルオキシカルボニ ル−6−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)ヘキシルアミノ〕エタノール(2 0g;47.8ミリモル)を用い、実施例10の記載と同様にして、2−〔N− ベンジルオキシカルボニル−6−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)ヘキシル アミノ〕エチル−メタンスルフォネート(24.35g)を油状物として得、そ の後の反応に用いた。 実施例18 エリスロマイシンA (E)−9−〔O−〔2−〔N−ベンジルオキシカルボ ニル−6−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)ヘキシルアミノ〕エチル〕オキ シム〕の調製 実施例17に記載の方法によって調製した2−〔N−ベンジルオキシカルボニ ル−6−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)ヘキシルアミノ〕エチル−メタン スルフォネート(24.25g;47.8ミリモル)を用い、実施例11の記載 と同様にして得た化合物を、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液 塩化メチ レン:メタノール:アンモニア=95:5:0.5)に付し、エリスロマイシン A (E)−9−〔O−〔2−〔N−ベンジルオキシカルボニル)−6−(ベン ジルオキシカルボニルアミノ)ヘキシルアミノ〕エチル〕オキシム〕(36.1 g)を得た。 TLC(塩化メチレン:メタノール:アンモニア=85:15:1.5) Rf=0.5 1H-NMR(200 MHz,CDCl3):δ(ppm): 7.39-7.22(m,10H,aromatics); 5.14-5.05(m,4H,2 CH2 Ph); 3.29(s,3H,OCH3); 2.25(s,6H,2 NCH3); 0.80(t,3H,CH3 CH2). 実施例19 エリスロマイシンA (E)−9−〔O−〔2−(6−アミノ−ヘキシルアミ ノ)エチル〕オキシム〕の調製 実施例18に記載の方法によって調製したエリスロマイシンA (E)−9− 〔O−〔2−〔N−ベンジルオキシカルボニル−6−(ベンジルオキシカルボニ ルアミノ)ヘキシルアミノ〕エチル〕オキシム〕を用い、実施例12の記載と同 様にして得た化合物を、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液 塩化メチレン :メタノール:アンモニア=85:15:1.5)に付し、エリスロマイシンA (E)−9−〔O−〔2−〔6−アミノ−ヘキシルアミノ)エチル〕オキシム 〕を得た。 TLC(塩化メチレン:メタノール:アンモニア=85:15:1.5)Rf =0.2 13C-NMR(50 MHz,CDCl3):δ(ppm): 175.18; 171.26; 102.96; 96.28. 実施例20 エリスロマイシンA (E)−9−〔O−〔2−〔6−〔(2−トリフルオロ メチルフェニル)メチルアミノ〕ヘキシルアミノ〕エチル〕オキシム〕(化合物 21)の調製 2−トリフルオロメチルベンズアルデヒド(0.4g)とモレキュラーシーブ (4.5g;3A)を、実施例19の記載にしたがって調製したエリスロマイシ ンA (E)−9−〔O−〔2−〔6−アミノヘキシルアミノ)エチル〕オキシ ム〕(2g;2.24ミリモル)のエタノール(50ml)溶液に加え、室温で 攪拌した。 2時間後、モレキュラーシーブを濾去し、10%パラジウム炭素(0.2g) を得られた溶液に添加した。 反応液を水素負荷(1バール)パー・ハイドロジェネーターに加えた。 1時間後、水素添加反応の終了後に触媒を除去し、溶媒を蒸発させた。 残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール:アンモニ ア=95:5:0.5)で精製し、エリスロマイシンA (E)−9−〔O−〔 2−〔6−〔(2−トリフルオロメチルフェニル)メチルアミノ〕ヘキシルアミ ノ〕エチル〕オキシム〕(2g)を得た。 Mass(C.I.)(M+H)+=1050 13C-NMR(50 MHz,CDCl3):δ(ppm): 139.14; 131.88; 130.38; 127.58; 126.81; 125.82. 同様にして以下の化合物を得た: エリスロマイシンA (E)−9−〔O−〔2−〔6−〔(3−ピリジルメチ ルアミノ)ヘキシルアミノ〕エチル〕オキシム〕(化合物22) Mass(C.I.)(M+H)+=982 13C-NMR(50 MHz,CDCl3):δ(ppm): 149.66; 148.39; 135.81; 123.40; エリスロマイシンA (E)−9−〔O−〔2−〔6−〔(4−トリフルオロ メチルフェニル)メチルアミノ〕ヘキシルアミノ〕エチル〕オキシム〕(化合物 23) Mass(C.I.)(M+H)+=1050 13C-NMR(50 MHz,CDCl3):δ(ppm): 144.73; 128.23; 125.25; 124.26; エリスロマイシンA (E)−9−〔O−〔2−〔6−〔(2−ヒドロキシフ ェニル)メチルアミノ〕ヘキシルアミノ〕エチル〕オキシム〕(化合物24) Mass(C.I.)(M+H)+=997 13C-NMR(50 MHz,CDCl3): δ(ppm): 158.37; 128.60; 128.19; 122.54; 118.88; 116.32; エリスロマイシンA (E)−9−〔O−〔2−〔6−〔(3−ヒドロキシフ ェニル)メチルアミノ〕ヘキシルアミノ〕エチル〕オキシム〕(化合物25) Mass(C.I.)(M+H)+=997 13C-NMR(50 MHz,CDCl3): δ(ppm): 157.28; 140.46; 129.56; 119.70; 115.55; 114.89; エリスロマイシンA (E)−9−〔O−〔2−〔6−〔(4−n−ブトキシ フェニル)メチルアミノ〕ヘキシルアミノ〕エチル〕オキシム〕(化合物26) Mass(C.I.)(M+H)+=1053 13C-NMR(50 MHz,CDCl3): δ(ppm): 158.27; 131.65; 129.40; 114.40; エリスロマイシンA (E)−9−〔O−〔2−〔6−〔(3−フェノキシフ ェニル)メチルアミノ〕ヘキシルアミノ〕エチル〕オキシム〕(化合物27) Mass(C.I.)(M+H)+=1073 13C-NMR(50 MHz,CDCl3): δ(ppm): 157.32; 157.28; 142.69; 129.72; 129.64; 123.16; 122.91; 118.84; 118.52; 117.29; エリスロマイシンA (E)−9−〔O−〔2−〔6−〔(4−ヒドロキシフ ェニル)メチルアミノ〕ヘキシルアミノ〕エチル〕オキシム〕(化合物28) Mass(C.I.)(M+H)+=997 13C-NMR(50 MHz,CDCl3): δ(ppm): 156.49; 130.00; 128.87; 115.88; エリスロマイシンA (E)−9−〔O−〔2−〔6−〔(4−フェノキシフ ェニル)メチルアミノ〕ヘキシルアミノ〕エチル〕オキシム〕(化合物29) Mass(C.I.)(M+H)+=1073 13C-NMR(50 MHz,CDCl3): δ(ppm): 157.43; 156.05; 135.43; 129.69; 129.49; 123.07; 118.92; 118.72; 118.67; エリスロマイシンA (E)−9−〔O−〔2−〔6−〔(ビフェニル−4− イル)メチルアミノ〕ヘキシルアミノ〕エチル〕オキシム〕(化合物30) Mass(C.I.)(M+H)+=1057 13C-NMR(50 MHz,CDCl3): δ(ppm): 140.94; 139.86; 139.40; 128.74; 128.58; 127.13; 127.03; エリスロマイシンA (E)−9−〔O−〔2−〔6−〔(2−フリルメチル アミノ)ヘキシルアミノ〕エチル〕オキシム〕(化合物31) Mass(C.I.)(M+H)+=971 13C-NMR(50 MHz,CDCl3): δ(ppm): 153.92; 141.73; 110.08; 106.81. 実施例21 エリスロマイシンA (E)−9−〔O−〔2−〔6−〔(3,5−ジクロロ −2−ヒドロキシフェニル)メチルアミノ〕ヘキシルアミノ〕エチル〕オキシム 〕(化合物32)の調製 モレキュラーシーブ(6g;3A)及び3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシベ ンズアルデヒド(0.535g;2.8ミリモル)を、実施例19の記載にした がって調製したエリスロマイシンA (E)−9−〔O−〔2−〔6−アミノヘ キシルアミ ノ)エチル〕オキシム〕(2.5g;2.8ミリモル)の無水エタ ノール(100ml)溶液に加えた。 反応液を室温で攪拌し、2時間後にモレキュラーシーブを濾去し、水素化ホウ 素ナトリウム(0.106g;2.89ミリモル)を少しずつ加えた。 攪拌しつつ3時間経過後、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルクロマト グラフィー(塩化メチレン:メタノール:アンモニア=85:15:1.5)で 精製し、エリスロマイシンA (E)−9−〔O−〔2−〔6−〔(3,5−ジ クロロ−2−ヒドロキシフェニル)メチルアミノ〕ヘキシルアミノ〕エチル〕オ キシム〕(2.2g)を得た。 Mass(C.I.)(M+H)+=1066 13C-NMR(50 MHz,CDCl3): δ(ppm): 153.43; 128.43; 126.42; 124.41; 122.91; 121.61. 同様にして以下の化合物を調製した: エリスロマイシンA (E)−9−〔O−〔2−〔6−〔(2−ニトロフェニ ル)メチルアミノ〕ヘキシルアミノ〕エチル〕オキシム〕(化合物33) Mass(C.I.)(M+H)+=1027 13C-NMR(50 MHz,CDCl3): δ(ppm): 149.14; 135.79; 133.13; 131.26; 127.87; 124.70; エリスロマイシンA (E)−9−〔O−〔2−〔6−〔(3−ニトロフェニ ル)メチルアミノ〕ヘキシルアミノ〕エチル〕オキシム〕(化合物34) Mass(C.I.)(M+H)+=1027 13C-NMR(50 MHz,CDCl3): δ(ppm): 148.37; 142.87; 134.17; 129.22; 122.81; 121.96; エリスロマイシンA (E)−9−〔O−〔2−〔6−〔(4−ニトロフェニ ル)メチルアミノ〕ヘキシルアミノ〕エチル〕オキシム〕(化合物35) Mass(C.I.)(M+H)+=1027 13C-NMR(50 MHz,CDCl3): δ(ppm): 148.41; 147.00; 128.59; 123.60; エリスロマイシンA (E)−9−〔O−〔2−〔6−〔(4−ヒドロキシ− 3−ニトロフェニル)メチルアミノ〕ヘキシルアミノ〕エチル〕オキシム〕(化 合物36) Mass(C.I.)(M+H)+=1043 13C-NMR(50 MHz,CDCl3): δ(ppm): 157.29; 137.40; 134.05; 128.01; 125.23; 121.70; エリスロマイシンA (E)−9−〔O−〔2−〔6−〔(3−ヒドロキシ− 4−ニトロフェニル)メチルアミノ〕ヘキシルアミノ〕エチル〕オキシム〕(化 合物37) Mass(C.I.)(M+H)+=1043 13C-NMR(50 MHz,CDCl3): δ(ppm): 155.50; 151.98; 132.51; 125.13; 119.67; 118.59; 実施例22 エリスロマイシンA (E)−9−〔O−〔2−〔N−メチル−6−(N’− メチル−N’−フェニルメチルアミノ)ヘキシルアミノ〕エチル〕オキシム〕( 化合物38)の調製 ホルムアルデヒドの37%水溶液(2ml;26.6ミリモル)及び10%パ ラジウム炭素(0.82g)を、この順序で、実施例12の記載にしたがって調 製したエリスロマイシンA (E)−9−〔O−〔2−〔6−(フェニルメチル アミノ)ヘキシルアミノ〕エチル〕オキシム〕(2g;2ミリモル)のエタノー ル:水(=1:1)混合物溶液(20ml)に攪拌下室温で加えた。 反応液を水素(1バール)負荷のパー・ハイドロジェネーターに加えた。 2時間後、反応液を濾過し、触媒を除去して得られた溶液を蒸発乾固した。 残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール:アンモニ ア=90:10:1)で精製してエリスロマイシンA (E)−9−〔O−〔2 −〔N−メチル−6−(N’−メチル−N’−フェニルメチルアミノ)ヘキシル アミノ〕エチル〕オキシム〕(1.8g)を得た。 Mass(C.I.)(M+H)+=1009 13C-NMR(50 MHz,CDCl3): δ(ppm): 139.20; 129.04; 128.17; 126.86. 同様にして以下の化合物を調製した。 エリスロマイシンA (E)−9−〔O−〔2−〔N−メチル−6−〔N’− メチル−N’−(4−トリフルオロメチルフェニル)メチルアミノ〕ヘキシルア ミノ〕エチル〕オキシム〕(化合物39) Mass(C.I.)(M+H)+=1078 13C-NMR(50 MHz,CDCl3): δ(ppm): 143.65; 129.12; 129.03; 125.10; 124.29. 実施例23 薬理活性 a)インビトロ抗菌活性 ミュラー・ヒントン・ブロス(MHB)を培養培地として用いて勾配希釈ブロ スのマイクロ法を二重に行うことによって、グラム陽性菌とグラム陰性菌に関し 、最小発育阻止濃度(MIC)を決定した[”臨床検査室スタンダード委員会” 、1990年;「好気的に生育する細菌に関する希釈抗菌罹患性試験方法」;許 可標準 M7−A2−NCCLS、ウィラノバ、Pa.]。 急迫した細菌の場合として、5%のウマ血清(ストレプトコッカス・ニューモ ニエ)とストレプトコッカス・パイオゲネス)を培地に加えた。 ロキスロマイシン及びクラリスロマイシン(メルク・インデックス、第11版 、それぞれ8253及び2340)を対照マクロライドとして用いた。 マイクロプレートを37℃で18時間インキュベートすることによってMIC (μg/mlで表記)を決定し、細菌の発育を阻止することかできる最低の抗生 物質濃度を求めた。 b)インビトロ抗菌活性 ストレプトコッカス・ピオゲネスC203でマウスに誘導した実験的肺炎感染 で、式(I)の化合物の平均防御用量(PD50)で表した治療効果を評価した。 チャールズ・リバー社のアルビノマウス(系統CD1)(体重23〜35g) を1ケージ6匹の群に分割し、標準の餌を標準給餌法で与え、水を自由に摂取さ せて用いた。 S.ピオゲネスC203(約108のUFCに対応)をトリプトース・ブロス (0.05ml)に懸濁させた懸濁液を、エチルエーテルとクロロフォルムの混 液で麻酔した各マウスに経鼻的に投与した。 試験化合物は、感染の24時間前または1時間後に単回腹腔内投与(0.2% Tween懸濁液)した。 感染後の10日後までマウスの死亡率を観察した。 PD50の計算は、プロビット法で実施し、mg/kgで表した。 式(I)の幾つかの代表化合物について、グラム陽性微生物(表1)及びグラ ム陰性微生物(表2)に対するインビトロ抗菌活性を、またインビボ抗菌活性値 (表3)をに下に示す。 上に報告されたデータは、本発明の目的化合物である式(I)の化合物が、グ ラム陽性微生物に関し、ロキスロマイシンおよびクラリスロマイシンと実質的に 同等の抗菌活性を有することを明らかに示している。 エシェリチア・コリ、クレブシエラ・ニューモニエZC2等のグラム陰性微生 物に対する式(I)の化合物の抗菌活性は、両対照化合物よりも著しく高かった 。 式(1)の化合物はインビボで活性であり、それらの活性プロフィルは、前記 の化合物の活動期間と組織消滅半減期が、両対照化合物よりも極めて高いことを 示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),AL,AM,AU,BB,BG,BR,BY,C A,CN,CZ,EE,FI,GE,HU,IS,JP ,KG,KP,KR,KZ,LK,LR,LT,LV, MD,MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,R O,RU,SG,SI,SK,TJ,TM,TT,UA ,US,UZ,VN (72)発明者 ボッタ,ダニエラ イタリア国 I−22100 コモ,ヴィア ヴァレッジオ,4 (72)発明者 ロマグナノ,ステファノ イタリア国 I−20090 ブッチナスコ, ヴィア ディー.スカルラッチ,33 (72)発明者 サンタンゲロ,フランセスコ イタリア国 I−20148 ミラノ,ヴィア ドン グノッチ,33

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.次式 〔式中、 Aはフェニル基、または、窒素、酸素およびイオウから選択される1以上のヘ テロ原子を含む5ないし6員ヘテロ環であり、これらの基は直鎖または分岐C1 −C4アルキルまたはアルコキシ基、C1−C2アルキレンジオキシ基、C1−C4 アルキルスルフォニル基、フェニル、フェノキシ、ヒドロキシ、カルボキシ、ニ トロ、ハロゲンおよびトリフロオロメチル基から選択される同一または異なる1 〜3の基で任意に置換されていてもよく; R1およびR2は、同一または異なって、水素原子、または直鎖若しくは分岐の C1−C4アルキル基であり; nは1または2であり; mは1〜8の整数であり; rは2〜6の整数であり; Mは下記式: (式中、 R3は水素原子またはメチル基)で表される基である〕で表される化合物又は その薬学的に許容される塩。 2.E構造を有する請求項1に記載の化合物。 3.Aがフェニル基、またはピリジンとフランの中から選択されるヘテロ環で 、これらの基は任意にヒドロキシ、メトキシ、メチレンジオキシ、n−ブトキシ 、フェノキシ、フェニル、メチルスルフォニル、ニトロ、ハロゲンおよびトリフ ルオロメチル基から選択される1〜3の基で置換されていてもよく;R1および R2は同一で水素原子またはメチル基であり;R3が水素原子である、請求項1に 記載の化合物。 4.Aがフェニル基で、この基はフェノキシ、ニトロおよびトリフルオロメチ ルから選択される基で任意に置換されていてもよく;R1およびR2は同一で水素 原子またはメチル基であり;nが1であり;mが6であり;rが2であり;R3 が水素原子である、請求項1に記載の化合物。 5.式(I)で表される一種以上の化合物の治療上有効量及び薬学的に許容さ れる担体を含有することを特徴とする薬剤組成物。 6.請求項1記載の化合物を治療有効量投与することを特徴とする、ヒトの感 染症または家畜病の治療方法。 7.マラリア疾患を治療するものである請求項6に記載の方法。
JP8518235A 1994-12-13 1995-12-07 抗生物質作用を有するエリスロマイシンa 9−o−オキシム誘導体 Ceased JPH10510520A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

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IT94A002496 1994-12-13
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