JPH10508425A - イオンビーム装置 - Google Patents

イオンビーム装置

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JPH10508425A
JPH10508425A JP9506428A JP50642897A JPH10508425A JP H10508425 A JPH10508425 A JP H10508425A JP 9506428 A JP9506428 A JP 9506428A JP 50642897 A JP50642897 A JP 50642897A JP H10508425 A JPH10508425 A JP H10508425A
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    • H01J2237/317Processing objects on a microscale
    • H01J2237/31701Ion implantation

Abstract

(57)【要約】 イオンビーム装置は、イオン源(1)と、排気可能なチャンバ(11)と、イオン源からのイオンからイオンビームを形成するため、チャンバ内に配設された第1電極及び第2電極(3、5)とを備えており、第1電極は第2電極から電気的に絶縁されている。少なくとも一部が前記チャンバ内にある少なくとも一つの絶縁部材は、前記の絶縁を可能とする。そして、この絶縁部材の一部分はチャンバの壁に隣接している。また、絶縁部材の近傍にクーラントを供給するための手段が、絶縁部材から熱を抽出するために設けられてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】 イオンビーム装置 発明の分野 本発明は、イオンビームを発生するためのイオンビーム装置に関し、特にイオ ン注入装置用のイオンビーム装置に関するが、それに限定するものではない。 従来技術の説明 イオン注入用のイオンビームを発生するための公知の装置を図1に示す。この ビーム発生装置は、例えば、米国特許第4,847,504号明細書で Aitken によって 開示されたようなイオン打込み装置に用いることを意図している。このビーム発 生装置は、イオン源1と、ビームライン8に沿ってイオン源1から離間していて かつ相互に離間する一対の電極3、5とを備える。イオン源1は、プラズマが内 部で生成されるチャンバ7を備える。チャンバ7の前面にはイオン引出し用の開 口9が形成され、また、電極3、5には開口4、6が形成されており、それぞれ 、引出し条件の特定の範囲に関する引出しオプティックスを画成する2セットの 対向する開口4、6が形成されている。この電極3、5は相互に離間するととも に、多数の電気絶縁スペーサ10によって互いに電気的に絶縁されている。この イオン源と両電極とは真空チャンバ内に配設され、電極アセンブリはアクチュエ ータのアーム13に取り付けられている。このアクチュエータのアーム13は、 真空チャンバの壁15を貫通して延びており、イオン源1から遠い方の電極5に 隣接している。アーム13は、3次元的に運動自在であるように、ベローズ17 を介して真空チャンバ壁15に接続されている。 イオンビームを発生させるには、電極に対してイオン源に電圧バイアスをかけ てイオン源からイオンを引き出し、この引き出したイオンを電極に向かって加速 させ、開口セット4、6の一方を通過させる。図示の構成において、イオン源か ら遠い方の前方電極5はアース電圧に維持され、イオン源1と他方の後方電極3 にはアースに対してそれぞれプラスとマイナスの電圧バイアスがかけられる。イ オン源に近い後方電極3は、一般にサプレッション電極ないしは抑制電極として 知られており、イオンビームを中性化するのに必要な電極アセンブリの前方の空 間にある電子が、イオン源へ掃引されるのを防ぐ役目を果たす。イオンビームは 、アクチュエータによって、抑制電極3とイオン源1の電圧を調節すること、及 び/又はイオン源と両電極との間の間隔を調節することによって、必要なエネル ギーとビーム電流とにチューニングされる。また、両電極をイオン源に光学的に 適合させるため、イオン源に対する両電極の位置が調節される。 この公知の構成における一つの問題は、イオン源からの弗化タングステンなど の導電粒子が電気絶縁スペーサ10の表面に堆積することにより当該スペーサ1 0の表面が導電性になり、そのために、抑制電極3とアース電極5との間の電気 絶縁スペーサ10が絶縁破壊を起こすことである。この問題を低減するため、円 筒形シールド12、14を各絶縁スペーサ10の周りに配置して絶縁部材をガス 流から遮り、堆積率をできるだけ減らすため、絶縁スペーサ10の表面材質を注 意深く選択していた。 しかし、電極アセンブリとイオン源との間隔が比較的小さいと、上記の対策に もかかわらず、絶縁材の寿命が著しく短くなり、場合によっては、100時間か らわずか7時間に短縮されることが分かっている。 そこで、本発明の目的は、特定の絶縁部材によるイオンビーム引出し電極間の 電気絶縁寿命を従来よりも実質的に延長することができる、イオンビーム装置を 提供することである。 発明の概要 本発明の一つの側面によって提供されるイオンビーム装置は、イオン源と、排 気可能なチャンバと、前記源からのイオンからイオンビームを形成するため、前 記チャンバ内に配設された第1電極及び第2電極とを備えるものであって、前記 第1電極が、前記第2電極から電気的に絶縁されるとともに、当該絶縁を行うた めに少なくとも一部が前記チャンバ内に配置された少なくとも一つの絶縁部材を 含み、そして、前記絶縁部材の一部分が前記チャンバの壁に隣接しているものと なっている。 本願発明者は、引出し電極同士を相互に電気的に絶縁する絶縁部材の一部を、 真空チャンバの壁の近傍又は壁に接触して配置することによって、絶縁体の寿命 が実質的に延長されることを見いだした。この著しい改良は、周囲の空気により 真空チャンバから熱が奪われることによって、絶縁体が冷却されるからであると 考えられる。 好ましい一つの実施態様において、絶縁部材の一部は、チャンバの内側の壁の 表面部分を形成する。このような配置は、熱をヒートシンクへ流すための絶縁部 材の断面積を増加させるという利点がある。 絶縁部材の一部は、真空チャンバの外側の壁の表面部を形成することが好まし い。この構成の利点は、絶縁部材の一部が真空チャンバ外側の空気と直接接触す るので、空気から直接冷却されることである。 一つの実施態様において、少なくとも1個の電極は、真空チャンバ壁の一部に 機械的に結合され、その一部が少なくとも部分的に、電極を絶縁部材から離すよ うに配置されている。その部分は、例えば真空チャンバの外表面が表面からの熱 損失を促進するような表面構造とすることによって、電気絶縁部材を電極から断 熱するように配置されるのが望ましい。そのような外表面構造は一般的に、例え ば突起や波形などの凹凸がある。また、その部分の断面域は、電極から絶縁部材 への熱の通過伝導を妨げるものであることが望ましい。すなわち、絶縁部材の断 面積は、その中を通過する熱に対して熱インピーダンスをもたらすように本質的 に減少させられる。更に、その部分は、断熱材を含むこととしてもよい。電極と 電気絶縁部材との間に断熱を施すことによって、電極と絶縁部材間の熱伝導を最 小にできるという利点がある。 一つの実施態様において、絶縁部材と電極との間の壁の一部は、電極がチャン バに対して少なくとも一つの方向に動くことができるようになされている。好適 には、その部分を波形に形成して電極のそのような動きを可能にしてもよいし、 ベローズから構成してもよい。電極が結合されている壁の反対側の壁は、真空チ ャンバの外部から手が届くので、イオン源に対する電極の位置は、チャンバの外 側から調整可能である。 好ましい一つの実施態様において、チャンバ内の絶縁部材の表面は、第1電極 と第2電極との間の絶縁部材の表面全体にわたる経路長さを延長するための表面 形状を含む。この手段は更に、絶縁体の表面にわたって追従長さを効果的に延長 することによって、絶縁部材寿命を延長する。好ましくは、絶縁体の表面は、そ の少なくとも一部がイオンビームから離れるように形成されて影の領域をつくり 、その領域上には堆積が非常にゆっくりと行われるようになっている。この手段 もまた、絶縁部材寿命の延長に役立つ。 好ましい一実施態様は、電気絶縁材料から成る着脱可能カバーを含んでおり、 このカバーはチャンバ内の絶縁部材の表面の少なくとも一部を覆うように配置さ れている。有利なことに、この着脱可能カバーは、電気絶縁部材の着脱可能表面 部分として作用し、絶縁部材本体を交換するよりも容易に、短時間で、低コスト で交換することができる。好ましくは、この着脱可能カバーは、これもまたカバ ーの有効寿命延長のため、カバー全体にわたる経路長さを延長する表面形状を有 している。 好ましい一実施態様において、この装置は更に、それぞれ第1電極と第2電極 とから延びる第1サポートと第2サポートとを含み、各サポートは、実質的に真 空チャンバの壁又は壁の外の位置から各電極を支持するように配置されている。 各電極を、独立的に壁又は壁の外の位置から支持することによって、電極とイオ ン源近傍との間の介在部材の必要性がなくなる。この構成は、抑制電極がアース 電極によって支持され、それが更にアクチュエータのアームに取り付けられてい る従来の構成とは著しく異なる。 好ましくは、チャンバの壁は、第1と第2のサポートがチャンバに相対的に少 なくとも一つの方向に動けるようにすることによって、チャンバに対する電極の 位置を変更できるように成され、また更に好ましくは、チャンバの壁は、両サポ ートが相互に独立して動けるようにすることによって両電極の相互位置が変えら れるように成されている。この構成によれば、イオンビームに関するパラメータ を大きな自由度をもって制御でき、またこの構成は、電極が相互に任意の方向に 動けるようにし、それによって、例えば両電極間の間隔を変えることができ、各 電極を互いに独立してイオン源に整列させることができることが望ましい。各サ ポートは、別々にチャンバ壁に結合されているので、各電極の位置を真空チャン バの外から調整できるように、装置を容易に適合させることができる。 上記実施態様の好ましい構成において、第1サポートと第2サポートは、前記 チャンバの外からそれぞれ前記電極までの導電経路を形成するようになされてい る。これによって、真空チャンバ壁において、種々の電圧源を電極に接続するた めの別々の高圧リード線、関連する絶縁体、及びシールの必要がなくなる。 熱が真空チャンバを取り巻く空気に奪われるように絶縁部材を配置することに 加えて、この絶縁部材はまた、絶縁部材から熱を引き出すようにクーラント(冷 却媒体)供給手段を絶縁部材の近傍に設けることによって、積極的に冷却するよ うにしてもよい。 従って、本発明の別の一つの側面によれば、イオン源と、排気可能なチャンバ と、前記源からのイオンからイオンビームを形成するため、前記チャンバ内に配 設された第1電極及び第2電極とを備えるイオンビーム装置であって、第1電極 が、第2電極から電気的に絶縁されるとともに、当該絶縁を行うために少なくと も一部が前記チャンバ内に配置された少なくとも一つの絶縁部材を含み、さらに 前記絶縁部材から熱を奪うために前記絶縁部材の近傍にクーラントを供給する手 段を備えている、イオンビーム装置が提供される。 本発明のこの側面の一つの実施態様は、前記第1電極及び第2電極の一方を支 持するためのサポートを含んであり、前記絶縁部材は、前記サポートと前記一方 の電極とのいずれかから他方の電極を支持するように配置され、また、前記供給 手段は、少なくとも一つの前記電極及び/又は前記サポートを冷却するように配 置され、これによって前記絶縁部材からの熱が、少なくとも一つの電極及び/又 はサポートを介して前記クーラントに流れるようになっている。この構成の利点 は、クーラントによる冷却のために修正しなければならない部材が、しばしば交 換を必要とする絶縁部材ではなく、電極又はサポートであることである。電極又 はサポートと、絶縁部材との接触面積を実質的に増加させることができるので、 絶縁部材からの熱がより効率よくヒートシンクに伝達される。 本発明の更に別の一つの側面によれば、イオンビーム発生装置と、排気可能チ ャンバと、前記チャンバ内に、前記イオンビーム発生装置からそれぞれ間隔を空 けて配設されるとともに前記イオンビームを制御するように配置された第1電極 及び第2電極と、を備えるイオンビーム装置であって、第1電極が、第2電極か ら電気的に絶縁されるとともに、この絶縁を行うために少なくとも一部が前記チ ャンバ内に配置された少なくとも一つの絶縁部材を含み、前記絶縁部材の一部が 前記チャンバの壁に隣接している、イオンビーム装置が提供される。 本発明の別の一つの側面によれば、イオンビーム発生装置と、排気可能チャン バと、前記チャンバ内に、前記イオンビーム発生装置からそれぞれ間隔を空けて 配設されるとともに前記イオンビームを制御するように配置された第1電極及び 第2電極とを備えるイオンビーム装置であって、第1電極が、第2電極から電気 的に絶縁されるとともに、前記絶縁を行うために少なくとも一部が前記チャンバ 内に配置された少なくとも一つの絶縁部材を含み、絶縁部材から熱を奪うために 絶縁部材の近傍にクーラントを供給する手段を備えているイオンビーム装置が提 供される。 本発明の別の一つの側面によれば、イオン源と、排気可能チャンバと、前記源 からのイオンからイオンビームを形成するため前記チャンバ内に配設された第1 電極及び第2電極と、第1電極及び第2電極をそれぞれ支持するようになされた 第1サポート及び第2サポートとを備えるイオンビーム装置であって、第1電極 が第2電極から電気的に絶縁され、前記第1サポート及び第2サポートは、前記 両電極を相互に独立して前記チャンバに相対的に、前記真空チャンバの外側から 動かすことができるように配置されているイオンビーム装置が提供される。 各電極に対して別々のサポートを設けたこの構成は、真空チャンバの外側から 両電極を個別に動かすことができ、イオンビームに関するパラメータをよりフレ キシブルに制御することが可能になる。 図面の簡単な説明 以下、本発明の実施形態を次の図面を参照して説明する。 図1は、従来装置の一例の平面図、 図2は、本発明の一実施形態によるイオンビーム装置の部分断面平面図、 図3は、図2に示した実施形態の引出し電極アセンブリとアクチュエータの正 面図、 図4は、図2と図3に示したアクチュエータアセンブリの断面図、 図5は、図2〜図4に示したアクチュエータアセンブリの端面図、 図6は、本発明の別の実施形態の概要平面図、 図7は、絶縁部材の一実施形態を示す図、 図8は、本発明の別の実施形態の概要平面図、 図9は、絶縁部材を積極的に冷却する構成の概要平面図、 図10は、絶縁部材を積極的に冷却する別の実施形態の概要平面図である。 好適な実施形態の説明 図2を参照して説明する。イオンビーム装置の一実施形態は、イオン源1と、 このイオン源から離間するとともにビームライン8の方向で相互に離間する一対 のプレート電極3、5とを備えている。このイオン源はフリーマン(Freeman) 型であるのがよく、これは内部でプラズマを生成できるチャンバ7を備え、また チャンバ7の正面に形成された出口スリット9を有している。対向する2セット の開口4、6が引出し電極3、5に形成されており、各セットは、特定範囲の引 出し条件に関する引出しオプティックス(光学系)を画成する。引出し電極3、 5は排気可能なチャンバ11内に格納されている。また、引出し電極3、5は、 排気可能チャンバ11の着脱可能な壁部分15に取り付けられたアクチュエータ アセンブリ13によって支持され、その位置が調節される。 図3と図4を参照すると、個々独立のアクチュエータアーム17、19が、引 出し電極3、5(図4には示さない)を支持し、それぞれ真空チャンバ壁を横断 して対応の可撓性結合部材、例えばベローズ21、23に結合され、よって、両 アームはチャンバ壁部分15を横断する方向と平行な方向との両方向に動くこと ができる。ベローズ21、23は、それぞれ重畳式の円筒壁25、27を有し、 その一端は端部分29を介して、対応のアクチュエータアーム17、19に接続 されている。 二つの開口31、33が、チャンバ壁部分15に形成されている。一方の開口 31は段部37をもって形成され、大径孔39がチャンバ壁部分15の内側に形 成されている。ほぼ円筒形であり且つその一端に外向きフランジ41を備える電 気絶縁部材35が、開口31内に配置されている。外向きフランジ41は、段付 き開口31によって画成された肩部45に載置され、絶縁部材35は開口31を 貫通し、チャンバ壁部分15の外面47を超えて延びている。絶縁部材35を適 所に保持するために、リングクランプ49が、壁部分15の内面51に接すると ともに、外向きフランジ41の少なくとも一部分にわたって配置され、更に壁部 分15に螺合している。壁部分15と絶縁部材35との間に真空シールを形成す るため、Oリング53が、フランジ41と段付き開口31の内縁の両対向面間で クランピングリング49によって圧縮状態に保たれて配置されている。 絶縁部材35の他端近傍には、内向きフランジ55が形成され、ベローズ21 を受容する開口を画成している。電極が取り付けられたベローズ21の部分29 から最も遠い端部には、外向きフランジ57が形成され、このフランジ57は、 電気絶縁部材35内に着座するとともに、内向きフランジ55に当接している。 Oリング59は、これら2個のフランジ55、57間に配置されて、ベローズ2 1と絶縁部材35との間に真空シールを形成する。 他のベローズ23は、チャンバ壁部分15の他方の開口33に受容され、アク チュエータアーム19に接続された端部分29の反対側の端部に形成されて外向 きフランジ61を持つ。このベローズ23は、フランジ61と開口33の縁部6 5とに挟まれたスペーサリング63を介して、チャンバ壁部分15の外側に取り 付けられ、両ベローズ21、23が、壁部分15の外面を超えて等距離だけ突出 するようにしている。Oリング67、69が、ベローズ23のフランジ61とス ペーサリング63との間、及びスペーサリング63と壁部分15の外縁部65と の間に配置されて、これらの接続部の間に真空シールを形成している。 この実施形態において、両ベローズ21、23は、導電材料、例えばステンレ ス鋼からなり、それぞれ引出し電極35に接続されている。この実施形態は、イ オン源1から最も遠い引出し電極5が、ベローズ23とスペーサリング63とチ ャンバ壁部分15とにより形成された電極5及びアース間の導通経路によって、 常に接地電圧に維持されるよう、構成されている。なお、ベローズ23、スペー サリング63、チャンバ壁部分15のすべてが導電材料から成る。イオン源1に 最も近い抑制電極3にのみ高電圧が印加されるので、電気絶縁部材35は一つだ けで足りるようになっている。 この構成において、絶縁部材35の外面71の一部分は、チャンバ壁の外面の 一部分となっている。従って、使用時には、この面は周囲からチャンバ壁に流れ る空気によって自然冷却され、イオン源ガスから絶縁部材35へ伝達された熱は 、 チャンバ内の面73から絶縁部材を介して、チャンバ外の空気に伝達される。こ のように、チャンバ内の絶縁部材の表面が冷却され、絶縁体表面への堆積率は実 質的に低減する。本願発明者らは、このたった一つの対策によって、絶縁部材の 寿命が従来に比べて10倍以上延長されることを見いだした。 電気絶縁部材を冷却するよう構成する重要な利点は、使用材料がイオン源近傍 の高温に耐える材料に限られることはもはやないので、絶縁体の種々の材料の範 囲が実質的に拡がることである。特に、今や絶縁部材をプラスチック、ポリマー 、エポキシ、セラミックから作ることができ、これらの中にはデルリン(「Delr in」商標)、PTFE、PVC、アルミナ、窒化硼素、及びステアタイト(Stea tite)が含まれる。プラスチック、ポリマー、エポキシを用いることの利点は、 それらが一般にセラミックよりも廉価であるとともに、所望の形状への成形が容 易なことである。 この実施形態は更に、絶縁部材35の内面上への導電性堆積物の付着率の低減 によって、絶縁部材35の寿命の延長に寄与する下記の特徴を有している。再び 図4を参照すると、絶縁部材35は、チャンバ壁部分15の外面47を超えて外 側へ延びるように成され、これによって絶縁部材の内面が、イオン源領域から確 実に十分に離される。更に、絶縁部材35の内面73は、波形つまり凹凸状に形 成され、抑制電極3からチャンバ壁15までの、絶縁部材の面に沿った距離が大 きくなっている。更に、波形の下部75は、イオン源の出口開口9とは離反して 向いているので、この領域は、イオン源ガスから、より良好に遮蔽される。また 、この実施形態においては、ベローズ21の壁25と絶縁部材35との間に形成 された環状開口32を少なくとも部分的に覆うようにシールド77が配置され、 よって絶縁部材35の内面を、更にイオン源から遮蔽している。この実施形態に おけるシールド77は、他に種々の形状があり得るが、円錐台形であり、その小 径端が、抑制電極3に最も近いベローズ端に取り付けられて、ベローズの上から 嵌着している。 ベローズ21は、抑制電極3と絶縁部材35との間に配置されて、やはり絶縁 部材へ伝達される熱を最小限にするように、電極3を電気絶縁部材35から断熱 する働きをする。ベローズの重畳式の壁25は、電極3から絶縁部材への熱伝達 を最小限にするのに特に効果的である。その理由は、ベローズ21の内壁26は 、絶縁部材におけるのと同様に、チャンバ壁の外面部分を形成しているので、真 空チャンバの外部の空気と直接接触し、このことがベローズの冷却に供するから である。更に、ベローズのこの重畳部分は、チャンバの外部の空気に接触するベ ローズの表面積を効果的に拡大するように構成され、更に、ベローズのこの部分 は比較的薄肉なので、ベローズの一端から他端への熱伝導に対して比較的高いイ ンピーダンスを呈する。更に、ベローズ壁の重畳部分は、熱の比較的不良導体で あるステンレスで作ることもできる。 再び図2を参照すると、アクチュエータアセンブリ13は、引出し電極3、5 をそれぞれ、矢印x、yで示すようにチャンバ側壁部分15に対して平行方向と 横断方向との両方向へ動かすことができるように設計されており、これによって 、引出し電極とイオン源との距離、及び引出し開口4、6とイオン源出口スリッ ト9とのアラインメントを様々に変えることができる。 図4に戻ると、アクチュエータアセンブリ13は、チャンバ壁部分15に固定 された支持ブロック81に取り付けられた支持構造79を備えている。この支持 構造79は、ローラースライド83を介して、支持ブロック81上に摺動可能に 取り付けられているので、この支持構造は、紙面に垂直な方向を自由に動くこと ができる。すなわち、引出し電極3、5は、イオン源に対して接近及び離反する ことができる。この支持構造79は、横断方向に離間する一対の支持ブロック8 5を有し、これらがアクチュエータアーム17、19を受容して支持する。これ により、各アームはチャンバ壁部分15に対して横断方向に動くことができ、引 出し電極3、5がイオン源出口スリット9を横断してて動くことができる。 各アクチュエータアーム17、19の端部には、ねじ付きシャフト87が形成 されている。これらに適合するナット89が各ねじ付きシャフトに螺合され、各 支持ブロック85の端に形成された凹部に着座したスラストベアリング91に係 合する。これにより、各ナット89は回転自在であるが、その軸方向の位置は不 変である。ギアホイール93が各ナットの端部に取り付けられ、それぞれ図3、 図5に示した別のギアホイール95に係合している。このギアホイール95は、 図2、図3に示した電気モータ97によって駆動される。従って、ナット89を 回転させることによって、各アクチュエータアーム17、19は、各支持ブロッ ク85に沿って軸方向に駆動され、引出し電極3、5がイオン源に対して横断方 向に動かされる。 引出し電極3、5を、横断方向の動きから独立して、イオン源に対して接近又 は離反する方向に動かすための別の駆動機構が更に設けられている。図2を参照 すると、ボールナット99がアクチュエータ支持構造79に取り付けられ、真空 チャンバの側壁部分15に固定されたブラケット103に回転可能に取り付けら れたボールねじ軸101を受容している。ギアホイール105が、ねじ軸101 に同軸に取り付けられ、電気モータ109で駆動される更なるギアホイール10 7に係合している。電気モータ109によってギアホイール105、107を介 して駆動されるねじ軸101の回転により、ボールナットはねじ軸101に沿っ て動かされ、よってアクチュエータ支持構造79と引出し電極3、5とを真空チ ャンバ側壁部分15に平行なx方向に動かす。 この実施形態における引出し電極3、5の間の分離関係は、アクチュエータ支 持構造79における、アクチュエータアーム支持ブロック85の固定関係によっ て固定されている。しかし、別の実施形態においては、アクチュエータアームが 、その軸方向を横断する方向に相互に独立して動けるように構成することができ るので、両引出し電極はイオン源からの距離だけでなく、相互の分離関係も変更 することができる。一実施形態において、電極相互間の分離関係は、アクチュエ ータアーム17、19の一方に関係される支持ブロック85を更なるローラース ライド又は他の適当なベアリングに取り付けることにより変更することができ、 これにより、その支持ブロックを図2のx方向に、真空チャンバ側壁部分15に 平行に、すなわち図4の紙面に直角の方向に動かすことができる。 図2から図5までに示した実施形態において、アクチュエータアームをイオン 源に対して横断方向に、すなわち図2のY方向に駆動するための駆動機構は、両 アクチュエータアームを同時に、支持ブロックを介してあたかもアクチュエータ アーム17、19が剛体として結合されているかのように駆動する。しかし、別 の実施形態においては、各アクチュエータアームをそれぞれ独立してイオン源に 対して横断方向に駆動して、引出し電極の横断方向の相互位置が変化するように してもよい。この構成によれば、引出し電極に形成された開口相互間のアライン メントを変えることができ、それによってイオンビームの引出し角度を調整する ことができる。これにより、例えば、イオン源のマグネットによって生じるビー ムライン角度のずれ(offset)を、ユーザが補正することができる。 上記のように、図2から図5までに示した実施形態は、引出し電極のいずれか 一方のみに高電圧がかけられるように設計されている。有利なことに、アクチュ エータアーム17が、抑制電極3への導電経路を提供するので、真空チャンバ内 に別途、高電圧リード線を設ける必要がなくなる。図3を参照すると、高圧電源 115がチャンバ壁部分15に取り付けられ、高圧電源115からの適当な電気 リード線117が、支持ブロック85に形成された開口を通して、アクチュエー タアーム17に接続される。接続点は、図4に示すアクチュエータアーム17に 形成された孔119によって示され、これはリード線117を、アクチュエータ アーム17にクランプするためのネジを受容する。 別の実施形態において、イオンビーム装置は、両方の引出し電極に独立してバ イウス電圧がかけられるように改変することができ、そのような実施形態の概略 を図6に示す。 図6を参照すると、イオンビーム装置の別の実施形態は、イオン源1と、一対 のプレート電極3、5とを含み、これら両電極は、ビームライン8の方向にイオ ン源から離間するとともに、相互に離間している。イオン源は、内部でプラズマ を発生させ且つその前面に出口スリット9が形成されているチャンバ7を備えて いる。2セットの対向する開口4、6が、電極3、5にも形成され、いずれか一 方の開口は、イオン源の出口開口9にほぼ対向する位置にある。電極3、5は排 気可能なチャンバ内に格納され、図6にはチャンバ壁の一部分11のみが示され ている。チャンバ壁の部分11は、着脱可能に主チャンバ壁に取り付けられてい る。別個独立のアクチュエータアーム13、15が電極3、5を支持し、チャン バ壁を横切ってそれぞれ可撓性結合部材、例えばベローズ17、19に結合され 、これによって各アームは、チャンバ壁に対して横にも平行にも動くことができ る。ベローズ17、19は、それぞれ重畳式の円筒壁21、23を有し、各円筒 壁の一方の端部は端部分25を介して対応のアクチュエータアーム13、15に 接続 されている。 チャンバ壁部分11には、二つの開口27、29が形成されている。ほぼ円筒 形の絶縁部材31、33が各開口27、29の上に着座し、電気絶縁部材35、 37の一端がチャンバ壁部分11の内面39に当接し、両者は真空シールを形成 している。電気絶縁部材の他端41、43は、ベローズ17、19の、電極3、 5から最も遠い側の端部45、47にシールされている。 この構成において、円筒形絶縁部材31、33の内面49、51は、チャンバ 壁の外面の一部分を構成する。従って、使用時に、この面はチャンバ壁に隣接し て流れる空気によって自然冷却され、熱は絶縁部材を介して、チャンバの内面か らチャンバの外部の空気に伝達される。このようにして、また図2から図5まで に示した実施形態に関して、チャンバ内の絶縁部材の表面は冷却され、その結果 、絶縁体表面への堆積物の付着率が実質的に低減する。 ベローズ17、19は、やはり絶縁部材への熱伝達を減らすため、電極を電気 絶縁部材27、29から断熱する。ベローズの重畳式の壁21、23は、電極3 、5から絶縁部材への熱伝達を最小化するのに特に効果的である。その理由は、 ベローズの内壁53、55は、絶縁部材におけると同様に、チャンバ壁の外面部 分を形成しているので、真空チャンバの外部の空気と直接接触し、このことがベ ローズを冷却するように作用するからである。更に、ベローズの重畳部分は、チ ャンバの外部の空気に接するベローズの表面積を効果的に拡大するように構成さ れ、更に、ベローズ壁のこの部分は比較的薄肉なので、ベローズの一端から他端 への熱伝導に対して、比較的高いインピーダンスを呈する。その上、ベローズ壁 の重畳部分は、熱の比較的不良導体であるステンレス鋼で作ることもできる。 この特定の実施形態において、真空チャンバの外部に配設された外部絶縁部材 57は、アクチュエータアーム13、15と機械的に結合して、真空チャンバ内 の電極3、5を所定の空間的関係に維持する。同じく真空チャンバの外部に配置 されたアクチュエータ59が、チャンバ内の電極3、5の位置を調整するため、 アーム13、15に結合されている。 この実施形態において、アクチュエータアーム同士を接続している外部絶縁部 材57は、チャンバ内において電極を所定の空間的関係に維持するという点にお いて、従来技術の構成における絶縁スペーサ10に対する類似の機能を有する。 しかし、図6に示した構成は、外部絶縁部材57が真空チャンバの外部に配置さ れ、従って絶縁体表面がイオン源からのイオンによる堆積にさらされないという 点において、従来技術の構成とは著しく異なる。 各電極と真空チャンバ壁との間に内部絶縁部材を設けると、各電極に接地電圧 を印加することができる。有利なことに、各アクチュエータアームを導電材料で 作ることができるので、アクチュエータアームは、電極を支持するだけでなく、 電源から電極までの導通経路を提供する役割も果たす。これにより、チャンバ壁 を介した各電極への別途のリード線、関連シール、及び電気的絶縁の必要がなく なる。図6に示した実施形態において、電源61、63はそれぞれ、真空チャン バの外部の位置でアクチュエータアーム13、15に接続されている。 別の実施形態においては、電極の一方が常に接地電圧に維持され、例えば図2 と図5に示した実施形態のように、その電極に係わる内部絶縁部材を省略するこ とができる。従って、例えば、イオン源1から最も遠い前方の電極5を常に接地 電圧に維持されるべきものとした場合、絶縁部材31を省略することができ、従 ってベローズ17を、直接チャンバの壁部分11の上に取り付けることができ、 電極5から接地されたチャンバまでの導通経路は、アクチュエータアームとベロ ーズによって提供される。 図7に電気絶縁部材の一実施形態をより詳細に示す。図6に示した実施形態に 関して、内部絶縁部材31はほぼ円筒形であり、フランジ65は絶縁部材の一端 に向かって形成され、これは壁部分11の内面39に当接し、両者で真空シール を形成している。この絶縁部材31は2個の分離可能な部品28、30から成る 。一方の部品28はベローズのための主支持構造を提供し、他方の部品30は、 真空チャンバ内において主部品28の面32のライナーとなる。ライナーすなわ ちカバー30は、イオン源からのイオンが絶縁部材の主部品30の表面へ堆積す ることを防止する。ライナー30の外面34は、ベローズとチャンバの壁部分1 1との間の沿面経路長さを効果的に延長するよう、波形にされている。更に、波 形部の下面36は、イオンビームのほぼ反対側に向いて効果的に陰になっている ので、この領域全体にわたって堆積率を実質的に低減し、ライナーの寿命を延長 す る。絶縁部材の主部品28とライナーとは、任意の適当な材料、例えばプラスチ ック、ポリマー、エポキシ、又はセラミックで作ることができ、両者の材料は同 じであっても異なっていてもよい。しかしながら、ライナーは廃棄できるように 設計されているので、エポキシのような安価な材料でライナーを作るのが好まし い。 絶縁部材の表面を覆うライニングを設けると、必要に応じて必要なとき、ユニ ット全体を交換することなく絶縁部材の絶縁を回復することができるので、コス トと保守時間が削減される。更に、ライナーが真空シールの一部分を形成する必 要がないことも利点である。着脱可能なライナーは単一部品であっても、相互結 合された複数部品であってもよい。複数部品ライナーは、その取外しと交換が容 易であるという利点がある。 図8は、イオンビーム装置の更に別の実施形態を示し、これはイオン源1と、 イオンビームを形成するための2個の電極3、5とを備え、両電極はイオン源1 から離間し且つ相互に離間している。この実施形態は図6に示したものと類似し ており、同様な部品には同じ符号を付した。 図8と図6の各実施形態の間の主な相違は、前者においては、円筒形絶縁部材 31、33とベローズ17、19とが、チャンバ壁部分11から外側へ突出する ように構成されていることである。各円筒形絶縁部材の一端は、壁部分11の外 面67の近傍に取り付けられ、他端は各ベローズの一端に接続されている。各ベ ローズの他端は、各アクチュエータアーム13、15に接続されている。 この構成の利点は、内部絶縁部材31、33とベローズ17、19とが、チャ ンバ壁部分11の外面を超えて延在し、真空チャンバの外側を流れる空気による 自然冷却が促進されることである。更に、真空チャンバ内における絶縁部材とベ ローズの表面がイオン源と電極を通るガス流から更に離れているとともに、それ らからより良く遮蔽される。これによって更に、絶縁部材の寿命が延び、ベロー ズの断熱が強化される。 図7に示した実施形態と同様に、別の着脱可能なライナー(図示せず)を各内 部絶縁部材に設けて、イオン源からのイオンが、各絶縁部材の内面に堆積するの を防止することができる。 図9は、本発明の更に別の実施形態を示し、この実施形態では絶縁部材が積極 的に冷却される。この装置は、イオンと、イオン源から離間するとともに相互に 離間した2個の電極3、5とを含む。イオン源から最も遠い、すなわち前方電極 5は、アクチュエータアーム13に取り付けられ、他方の、後方電極3は、最も 遠い電極5から複数の絶縁部材10に支持されている。チャンバ壁11内のター ミナルから延びる高電圧リード線20が、イオン源に最も近い電極3に接続され 、この電極に電圧が印加されるようになっている。流体導管16が最も遠い電極 5に隣接して配設され、前方電極5の前面に取り付けられているので、導管16 の部分は、各絶縁部材10にほぼ対向するようになっている。アクチュエータア ーム13は、ベローズ17を介して、真空チャンバ壁11に結合され、導管16 は、チャンバ壁の一部分を構成するベローズ17の端部分21を貫通して真空チ ャンバの内外を通過し、その電極に対する位置は、電極の位置が変えられるとき チャンバ内の導管16の一部分が応力を受けないような固定位置である。この導 管は好ましくは銅のような熱の良導材料で作られる。導管は半田付け、ろう付け 、又は溶接など、適当な方法で電極に結合される。導管は冷却率を最高にするた め、できるだけ内部絶縁部材10の近くに配置することが好ましい。流体導管1 6の外部断面形状は任意であって、一実施形態においては電極との熱的接触をよ くするため、電極と接触する側面は平面とされている。導管の内部断面形状も任 意であってよいが、やはり、電極に隣接する導管の内面は電極とクーラントとの 間の断面積をできるだけ大きくすることが好ましい。 絶縁体を冷却するため、水などの適当なクーラントを、導管を通してポンプで 送り、これによって熱が絶縁部材から電極を介して除去され、熱せられたクーラ ントは真空チャンバの外へ出て、引き続き冷却されてから再循環される。 図10は、本発明の更に別の実施形態を示し、ここでは電気絶縁部材は、真空 /空気インターフェイスにおける冷却を利用する。図には電極を一つだけ示した が、他の電極も類似の配置構成とすることができる。この実施形態において、電 極3は、ベローズ19を介して真空チャンバに結合されているアクチュエータア ーム15に支持されている。ベローズ19がチャンバ壁11の外へ突出するよう に、ベローズ19の一端20はチャンバ壁11に直接接続されている。電気絶縁 部材22が、アクチュエータアーム15とベローズの他端24との間に配置され ている。電気絶縁部材は、真空チャンバ壁の内外両面の一部分を形成している。 この図10に示した実施形態が、図6と図7とに示した実施形態と異なる点は、 絶縁部材が、真空チャンバ壁とベローズとの間にではなく、アクチュエータアー ム15とベローズの一端との間に配設されていることである。従って、この実施 形態においては、ベローズは、絶縁部材と電極との間で断熱を行わない。 電極から絶縁部材への熱伝導を防ぐため、絶縁部材の領域内のアクチュエータ アーム15の一部分を積極的に冷却してもよい。この実施形態においては、電極 からアクチュエータアームに沿って伝導された熱がクーラントによって奪われる ように、導管16がアクチュエータアームに巻き付けられている。 この実施形態が、図7に示した実施形態に対して多分有利であることは、絶縁 部材22が、イオン源から導出されたガスから、より遠くかつより良好に遮蔽さ れているので、可能性として、絶縁部材の内面の堆積物による汚染速度が遅いこ とである。 アクチュエータアームを積極的に冷却する代わり、又はそれの追加として、電 気絶縁部材をアクチュエータアームから断熱するための介在部材を、アクチュエ ータアームと絶縁部材との間に配置してもよい。この断熱部材は、断面積を小さ くして、アクチュエータアーム15と絶縁部材22との間の熱伝導に対してかな りのインピーダンスを呈するようにしてもよいし、あるいはその代わり又は追加 として、真空チャンバの外側に露出される表面積をかなり大きくして、断熱材に 伝えられた熱が、電気絶縁部材へでなく、周囲の空気へ効果的に伝達されるよう にすることもできる。このような介在部材26の一例が図10に示されている。 本発明の他のいくつかの実施形態において、電気絶縁部材は、真空チャンバ壁 に隣接しており、絶縁部材は、必ずしも直接真空チャンバを取り囲む空気に直接 さらされる必要はない。その代わり、電気絶縁部材全体を真空チャンバ内に配設 して、絶縁部材の一部分を、真空チャンバ壁の内面に隣接するようにしてもよい 。真空チャンバ壁の内面に凹部を形成して、その中に電気絶縁部材を嵌めてもよ い。この絶縁部材は真空チャンバ壁に直接接触することが好ましい。しかし、絶 縁部材がチャンバ壁に直接接触する必要はなく、電気絶縁部材と真空チャンバの 実際 の壁との間には、1個又はそれ以上の介在部材があってもよいことは注目に値す る。しかし、真空チャンバ壁における、又はそれによる冷却を充分に利用するた めには、絶縁部材が真空チャンバ壁に十分接近していることが重要である。従っ て、真空チャンバ壁と絶縁部材との間に配設される何れの介在部材も、絶縁部材 からチャンバ壁への熱の流れをできるだけ遮るように配設することが重要である 。実際には、真空チャンバ壁は、高い熱伝導率を持った材料、例えば金属又は合 金で作られ、真空チャンバに、内部から真空チャンバ壁に伝達された熱は、真空 チャンバ壁を介して効果的に伝導されて周囲の空気に伝達される。本発明の一側 面においては、チャンバ壁を介したこの効果的な熱伝導を利用して、一方の電極 を他方の電極から電気的に絶縁する電気絶縁部材から熱を奪っている。 更に別の実施形態においては、真空チャンバ壁、特に絶縁部材の近傍の真空チ ャンバ壁の一部分を積極的に冷却して、真空チャンバ壁を介した電気絶縁部材か らの熱の除去率を増大させている。有利なことに、そのような冷却は真空チャン バの外部から制御することができるので、内部の修正が何ら不要で、クーラント を真空チャンバに入れる必要もないので、クーラントが真空中に洩れるという危 険もない。 上記の実施形態において、チャンバに対する電極の位置は、真空チャンバの外 部から変えることができたが、これは必ずしもそうである必要はない。その代わ り、1個又はそれ以上の電極を、チャンバに対して固定した空間的位置関係を持 たせるように取り付けることができる。別の実施形態においては、イオン源の位 置を、チャンバに対して変えられるように構成することもできる。 上記各実施形態において、アクチュエータアーム、ベローズ、及び着脱可能な 壁は、任意の適当な材料で作ることができ、導電性であっても非導電性であって もよい。更に、電極は、アクチュエータアームと別体であっても、一体であって もよい。 更に別の実施形態において、電極間の電気絶縁は、単一の絶縁部材で行い、こ の絶縁部材に更に、可撓性カップリングを設けて、少なくとも1個のアクチュエ ータが少なくとも1個の電極を、真空チャンバの外部から支持するようにしても よい。 電気絶縁部材の寿命を更に延ばすため、イオン源から導出されるガスから絶縁 部材を遮蔽するように、追加の遮蔽を行ってもよい。 上記実施形態において、電極は、ほぼイオンビームの方向に相互にずらして配 置されているが、必ずしもそうする必要はない。他の実施形態においては、両電 極とも、ビームラインを横断する同一面内にあってもよい。 他の実施形態においては、電極の数が3個以上であってもよく、固定されてい ても、電極の位置が個々に調整できるように、個々にアクチュエータ上に支持さ れていてもよい。 電気絶縁部材は任意の適当な材料、例えばデルリン(商標)、PTFE、エポ キシ、アルミナ、窒化硼素、ステアタイト、更には他のプラスチック、ポリマー 、及びセラミック、その他の材料で作ることができる。使用する材料は、できる だけ高い熱伝導率のものが好ましい。 電気絶縁部材が真空チャンバの外壁の一部分を形成する場合、絶縁体をチャン バ壁の他の部分に対して真空シールする任意の適当な手段、例えばOリングを用 いることができる。 イオンビームを形成するための電極は、必ずしもイオン源の近傍にあるものに 限らない。例えば、あるイオン注入装置においては、イオンビームを制御するた めの別の電極を、質量分析マグネットとインプラント(注入)すべきターゲット との間に配置する。従って、他の実施形態においては、本発明はこれら追加の電 極に適用される。 上記特定の実施形態に関連して記述した一つ又は複数の特徴は、他の実施形態 の一つ又は複数の特徴と組み合わせることができる。 上記実施形態の修正は当業者にとっては自明であろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルーム, デイヴィッド イギリス ウェスト サセックス アール エイチ19 3ユージェイ イースト グリ ンステッド シカモン ドライヴ 7 (72)発明者 ポヴァル, サイモン イギリス ウェスト サセックス アール エイチ20 3エーエス アシントン レク トリー レーン ザ ホワイト ハウス 1

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  1. 【特許請求の範囲】 1.イオン源と、排気可能なチャンバと、前記イオン源からのイオンからイオン ビームを形成するため、前記チャンバ内に配設された第1電極及び第2電極と、 を備え、 前記第1電極が、前記第2電極から電気的に絶縁されるとともに、当該絶縁を 行うために少なくとも一部が前記チャンバ内に配置された少なくとも一つの絶縁 部材を含み、 前記絶縁部材の一部分が前記チャンバの壁に隣接している、イオンビーム装置 。 2.前記絶縁部材の一部分が、前記チャンバ内のチャンバ壁の表面部分を形成し ている、請求項1に記載の装置。 3.前記絶縁部材の一部分が、前記チャンバ外のチャンバ壁の表面部分を形成し ている、請求項1又は2に記載の装置。 4.前記電極が、前記チャンバ壁の一部分に機械的に結合されており、前記一部 分が、前記電極を前記絶縁部材から少なくとも部分的に分離するように配置され ている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置。 5.前記一部分が、(i)前記チャンバ外の前記一部分の表面が、当該表面から の熱損失を促進するような表面構造に形成されていること、(ii)前記電極から 前記絶縁部材に熱を伝導する前記一部分の断面積が、そこを通る熱伝導を妨げる ようにされていること、(iii)前記一部分が断熱材料を備えていること、のう ちの少なくとも一つによって、前記絶縁部材を前記電極から絶縁している、請求 項4に記載の装置。 6.前記一部分は、前記電極が前記チャンバに対して少なくとも一方向に動くこ とができるようになされている、請求項4又は5に記載の装置。 7.前記一部分は、前記電極の動きを可能にするように波形に形成されている、 請求項6に記載の装置。 8.前記チャンバ内の前記絶縁部材の表面が、前記第1電極と前記第2電極との 間の前記絶縁部材の前記表面に沿う経路長さを延ばすための表面形状を含む、請 求項1〜8のいずれか1項に記載の装置。 9.前記表面形状が波形を含む、請求項8に記載の装置。 10.電気絶縁材料で作られ、前記チャンバ内の前記絶縁部材の表面の少なくと も一部分を覆うように配置された着脱可能なカバーを更に含む、請求項1〜9の いずれか1項に記載の装置。 11.前記着脱可能なカバーの外側表面が、前記第1電極と前記第2電極との間 の前記カバーの表面に沿う経路長さを延ばすための表面形状を含む、請求項10 に記載の装置。 12.前記表面形状が波形を含む、請求項11に記載の装置。 13.前記第1電極と前記第2電極とからそれぞれ延びる第1サポートと第2サ ポートとを更に含み、前記各サポートが実質的に前記チャンバ壁における位置又 は前記チャンバ壁の外部における位置で前記各電極を支持するように配置されて いる、請求項1〜12のいずれか1項に記載の装置。 14.前記チャンバ壁が、前記第1サポートと前記第2サポートとを、前記チャ ンバに対して少なくとも一方向に動かすことを可能にし、よって前記電極の前記 チャンバに対する位置を変えられるようになされている、請求項13に記載の装 置。 15.前記チャンバ壁が、前記両サポートを前記チャンバに対して相互に独立し て少なくとも一方向に動かすことを可能にし、よって前記電極の相互位置を変え られるようになされている、請求項14に記載の装置。 16.前記の動きを可能にするため、前記チャンバ壁が、前記第1サポートと前 記第2サポートとの少なくとも一方に結合された弾性部分を含む、請求項14又 は15に記載の装置。 17.前記チャンバ内で前記第1電極と前記第2電極とを結ぶ、表面に沿う最短 経路が、前記チャンバ壁の内面の一部分を含む、請求項1〜16のいずれか1項 に記載の装置。 18.前記第1サポートと前記第2サポートとが、前記チャンバの外側から前記 各電極への導電経路を形成するようになされている、請求項13〜17のいずれ か1項に記載の装置。 19.前記絶縁部材から熱を奪うため、前記絶縁部材の近傍にクーラントを供給 する手段を更に含む、請求項1〜18のいずれか1項に記載の装置。 20.イオン源と、排気可能なチャンバと、前記イオン源からのイオンからイオ ンビームを形成するため前記チャンバ内に配設された第1電極及び第2電極と、 を備え、 前記第1電極が、前記第2電極から電気的に絶縁されるとともに、当該絶縁を 行うために少なくとも一部が前記チャンバ内に配置された少なくとも一つの絶縁 部材を含み、 前記絶縁部材から熱を奪うために前記絶縁部材の近傍にクーラントを供給する 手段を備えている、イオンビーム装置。 21.前記第1電極及び前記第2電極の一方を支持するためのサポートを更に含 み、前記絶縁部材が、前記サポート及び前記一方の電極のいずれかから、他方の 電極を支持するように配置され、前記絶縁部材からの熱が前記クーラントに前記 少なくとも一つの電極及び/又は前記サポートを介して流れるようにするために 、前記供給手段が少なくとも一つの前記電極及び/又は前記サポートを冷却する ように配置されている、請求項20に記載の装置。 22.イオンビーム発生装置と、排気可能なチャンバと、前記チャンバ内に配設 され前記イオンビーム発生装置から離間して前記イオンビームを制御するように 配置された第1電極及び第2電極と、を備え、 前記第1電極が、前記第2電極から電気的に絶縁されるとともに、前記絶縁を 行うために少なくとも一部が前記チャンバ内に配置された少なくとも一つの絶縁 部材を含み、 前記絶縁部材の一部が前記チャンバの壁に隣接している、イオンビーム装置。 23.イオンビーム発生装置と、排気可能なチャンバと、前記チャンバ内に配設 され前記イオンビーム発生装置から離間して前記イオンビームを制御するように 配置された第1電極及び第2電極と、を備え、 前記第1電極が、前記第2電極から電気的に絶縁されるとともに、前記絶縁を 行うために少なくとも一部が前記チャンバ内に配置された少なくとも一つの絶縁 部材を含み、 前記絶縁部材から熱を奪うために前記絶縁部材の近傍にクーラントを供給する 手段を備えている、イオンビーム装置。 24.イオン源と、排気可能なチャンバと、前記イオン源からのイオンからイオ ンビームを形成するため、前記チャンバ内に配設された第1電極及び第2電極と 、を備え、 前記第1電極が前記第2電極から電気的に絶縁され、 それぞれ前記第1電極及び第2電極を支持するための第1サポート及び第2サ ポートであって、前記チャンバの外側から前記電極を相互に独立して前記チャン バに対して動かすことができるように配置された前記第1サポート及び前記第2 サポートを備えている、イオンビーム装置。 25.前記第1サポート及び前記第2サポートの少なくとも一方が、各電極を、 ビームラインに対して横断方向に他方の電極に対して動かすことができるように 配置されている、請求項24に記載の装置。
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