JP3007990B2 - 電子ビーム溶接機 - Google Patents

電子ビーム溶接機

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JP3007990B2
JP3007990B2 JP2194120A JP19412090A JP3007990B2 JP 3007990 B2 JP3007990 B2 JP 3007990B2 JP 2194120 A JP2194120 A JP 2194120A JP 19412090 A JP19412090 A JP 19412090A JP 3007990 B2 JP3007990 B2 JP 3007990B2
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グレン・シヤーマン・ローレンス
テイモシイ・ジヨン・ハイニー
ジヨセフ・ドミニク・フエラリオ
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フエランテイ・シアキイ・インコーポレーテツド
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K15/00Electron-beam welding or cutting
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/248Components associated with high voltage supply

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  • Electron Sources, Ion Sources (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、突き合せ材料をそれらの合い口線に沿つて
溶接するために用いられる電子ビーム溶接機に関するも
のであり、さらに具体的には、材料をそれらの突き合せ
縁に沿つて溶接するときに用いるキロワツト出力範囲に
ある高出力電子ビームを発生する電子ビーム銃に関する
ものである。
〔従来の技術〕
2軸又は3軸に沿つて電子ビーム銃を動かすことがで
きる台車に載つた真空室内に取付けられ最大60kVで動作
するように設計され、1Aの電子ビーム流を送ることので
きる電子ビーム銃が従来用いられてきた。
従来用いられた電子ビーム溶接機は、運転中に休止時
間や生産低下をもたらすいくつかの問題に苦しんだ。従
来の電子ビーム溶接機の不具合をもたらすこれらの欠点
の中には、以下のものがあつた。
1. 高電位にある電子ビーム銃の部分とアース電位にあ
る部分との間の弧絡による電子ビーム銃の短絡。
2. 高圧電力を高圧電源から電子ビーム銃へ運ぶケーブ
ルの弧絡、短絡及び焼損。
3. 電子ビーム銃に用いられるフイラメントの交換にお
いて経験される困難。
4. 電子ビームが継目を溶接しそこなう結果になつた
り、ある場合には、何十万円(数千ドル)もの損失を意
味するむだな生産部品をもたらすフイラメントの寿命中
の電子ビームの心ずれまたはずれ。
5. 電子ビームの集束及び電子ビームが加工物に衝突す
るビームの大きさに変化を生じさせる温度の変化に伴な
うフイラメントの軸方向位置の変化並びに電子ビームに
よつて供給された合計電流及びビーム電流密度における
変動。
6. 真空室内で10-2トル以下の必要な圧力に達するのに
過度に長い排気時間。
従来用いられた高圧ケーブルは、フイラメント電流を
外部電源から真空室内の電子銃に運ぶ導線と電子銃の陽
極に必要な高電位を伝える導体及び電子銃の制御電極へ
バイアス電位を伝える導体の間に誘導結合が存在した。
電圧のどんな変動も、たとえば、高圧電源におけるリツ
プル又は電力線上に生じた過渡電流、電力線におけるリ
ツプル又は過渡電流に起因する電流変化を異常大きくし
た電圧をバイアス回路に誘導した。バイアス電圧におけ
る誘導変動を抑えるために、バイアス回路を強度にろ波
したので、別の困難、すなわち、電子ビーム電流を変え
ることのできる速度に限界をもたらす装置の応答時間の
増加を生じた。これは、電子ビーム機を適用できる用途
を制限したことはいうまでもない。
従来の電子ビーム機のもつもう一つの困難は、ケーブ
ルの内部がガスを放出することによつて真空室のガス負
荷に寄与する可能性があることによるものであつた。こ
の連続的ガス放出があるために、電子ビーム溶接に必要
な圧力まで室の圧力を下げるのに長い排気時間を必要と
した。さらに、電子ビーム機を使用中、突発的ガス放出
が真空室内の圧力を増大させて、時々、ケーブルの弧絡
や短絡を生ずる可能性がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、生産時間の損失を少なくするために溶接機
の電子ビーム銃及び関連の要素の故障の頻度を減らすこ
とを目的にしている。
本発明の目的は、故障、不都合及び上述の時間損失を
うけやすくない電子ビーム溶接機及び構成部品を提供す
ることである。
本発明の目的は、真空室内で移動できる信頼性のある
電子ビーム溶接銃を提供することである。
もう一つの目的は、電子銃内の重要な要素の膨脹によ
る変化を小さくするために電子銃から熱を効果的に取除
く改良した手段を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、電力を高圧電源から電子
銃へ伝える改良した高圧ケーブルを提供することであ
る。
本発明のさらに別の目的は、ケーブル組立体を真空環
境内で作動させるとき、内部大気圧に耐えることのでき
る真空室内で使用する高圧ケーブルを提供することであ
る。
本発明のさらに別の目的はケーブルを真空室内で用い
るとき、ケーブルの内部を真空に対して保護するケーブ
ルの独特の成端を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
新規な電子ビーム機は、ケーブル内側から真空室の内
部へ空気が洩れないようにする手段を備えている。これ
は、電子銃へ高圧、フイラメント電圧及びバイアス電圧
を供給するケーブルの両端に新規な成端を用いて達成さ
れる。
本発明の一つの目的は真空室と、前記真空室を排気す
る手段と、前記真空室内に装着され、陽極と陰極とフイ
ラメント及びそれらの支持手段を備えた電子ビーム発生
装置と、前記電子ビームを予め定めた径路に沿つて加工
物に投射させるために前記電子ビーム発生装置を移動す
る手段と、前記電子ビーム発生装置の内部の所望の体積
を真空排気する手段と、前記体積を前記真空室内の雰囲
気から密封する手段と、電子ビームが加工物に向かう進
行途中で電子ビームを集束し偏向する手段とを備えた電
子ビームを用いて材料を溶接する機械であり、前記陰極
とフイラメントのための支持手段は、内側及び外側が円
錐形で外径が増大するにつれて増大する壁厚を有し、か
つ最大の端に円筒形金属ハウジングによつて支持された
中空セラミツク絶縁体を備え、前記絶縁体の前記最大の
端は、前記絶縁体と前記金属ハウジングの間に電子ビー
ム発生装置を作動させている間に前記絶縁体によつて支
持された前記部品に発生される熱を取除くために液体冷
却媒体を循環させることのできる通路が形成されるよう
に形成されていることを特徴とする電子ビーム溶接機に
よつて達成される。
本発明の別の目的は、電流を前記真空室の外部の電源
から前記可動電子ビーム発生装置へ供給する可撓ケーブ
ル手段を備え、前記ケーブル手段が二つの別々の同軸導
体によつて囲まれた中心導体及び各導体と周囲の同軸ア
ース導体との間にある同軸絶縁手段を備え、前記同軸ア
ース導体が空気を透過させない保護同軸絶縁カバーによ
つて覆うことによつて達成される。
〔実施例〕
第1図は、本発明に従つて作られた電子ビーム銃の必
須要素を示している。電子銃1の必須部品は、陰極組立
体2、陽極組立体3、集束コイル4、偏向コイル5、陰
極組立体支持手段6(この手段は電力を陰極組立体に供
給する端子36と37を備え、それらの端子は電源と接続し
ているケーブル組立体(第2図)のプラグ8の中のレセ
プタクル(受け口)を形成する低挿入力接続器7と接合
する)、電子銃を取り巻く雰囲気が陰極要素と陽極要素
が置かれている領域に入らないように締め切ることがで
きる弁手段10とこの弁の開閉手段11、この領域の圧力を
10-5トル以下に減圧して維持するターボ分子ポンプ13、
及び電子銃の前記各要素を支持する銃本体14である。陰
極組立体2は大きな円錐形セラミック陰極絶縁体6及び
外側金属ハウジング12並びにフイラメント付陰極電極及
びその関連の保持具とクランプを備えている。内側金属
ハウジング19が陰極電極15をナツト16で支持する。フイ
ラメント17が陰極にごく接近して陰極接続器及び支持体
18によつてその関連の締付け具とともに支持されてい
る。陰極電極15は電子ビーム流を制御するために0Vと−
2000Vの間の電位を陰極に印加できるようにフイラメン
ト支持体と導体から絶縁されている。中央位置で陰極へ
電子銃の本体によつて支えられて維持されている陽極組
立体3は、電子銃の作動中、適当な電圧電源によつて+
60,000Vまでの電位に保たれている。フイラメントは高
圧電源の負端子に接続されている。
電子銃のための加速電圧を供給する高圧電源のほか
に、0Vないし2000Vの調節可能範囲を有するバイアス電
源が陰極へフイラメントに対して負電位を加えることに
よつて電子ビーム流を制御するために陰極とフイラメン
トの間に接続されている。
大きな円錐形セラミツク陰極絶縁体6が陰極部品を支
持し、陰極をアース及び6000Vの陽極電位から絶縁す
る。陰極絶縁体の形は、最も簡単で最も基本的な形に変
えられた。真空環境内で高圧応力から護るためには直線
表面が最良であると測定されたので、高圧によつて応力
を受ける表面は基本的な直線形である。絶縁体の内表面
と外表面の両方とも円錐形である。しかし、絶縁体がす
ぐれたヒートシンク及びフイラメント支持体から電子銃
ハウジングへの熱伝導体として作用するようにセラミツ
ク壁の厚さ又は絶縁体の断面厚さが半径方向に中心から
外方へ急速に増加するように発散形である。陰極絶縁体
が熱伝導体として作用できることは、この絶縁体の独特
の形及び20W/m/kの程度の高い熱伝導度をもつている材
料、アルミナ、によるものである。これは、いくつかの
金属と同じかそれよりも良好である熱伝導度である。酸
化ベリリウム又は窒化ケイ素などの代替材料をある程度
材料の費用を増やして使用できる。セラミツク絶縁体の
小さい方の端は、円筒形陰極(制御電極)保持器の中へ
伸び込み、フイラメント保持器は、フイラメント保持器
からの熱が直接に絶縁体の中へ流れ込めるように直接に
絶縁体の表面にボルトで固定されている。セラミツク絶
縁体の大きい外径は、高熱伝導度エポキシ9によつてハ
ウジング12に直接に接着されている。このセラミツク
は、またそれをハウジング12にろう付けするか機械的に
締付けることによつて取付けてもよい。陰極絶縁体6を
冷却する手段は、絶縁体と支持銃本体14との間に円周方
向のみぞ23を形成するように、絶縁体の上端22を、図示
のように、機械加工することによつて実現できる。絶縁
体6の上端から熱を除去するために水又はその他の適当
な液体をみぞ23を通して循環させることができる。絶縁
体保持器兼支持体12及び絶縁体は、また、銃本体14の上
端に形成され水又はその他の液体を循環させることので
きる通路21の形成されているフランジ20を用いて冷却で
きる。通路21を通つて流れる冷却材は、陰極絶縁体及び
陽極からの熱並びに集束コイルと偏向コイルに発生され
る可能性のあるすべての熱を導き去るのに有効であろ
う。
ケーブル組立体の構成を第2図及び第3図に示す。
第3図からケーブルがバイアス電圧リード線24を中心
に含み、2本のフイラメントリード線のための2つの同
軸ワイヤサーブ25、26によつて囲まれた3軸コアを備え
ていることを見ることができる。これらは電子銃の中の
負の電極に必要な3本のリード線である。2本のフイラ
メントリード線は、フイラメントのための加熱電流を流
し、中心リード線は「格子」電極又は「ウエーネルト」
電極としても知られている大きな電界形成陰極電極又は
制御電極のための制御又は「バイアス」電圧を伝える。
陰極電極又は制御電極とフイラメントは、もとに負の高
電位にある。したがつて、高圧ケーブルの3軸コアは、
第1図に示された電子銃のための高負電位(公称60kV)
にある。ケーブルは、3軸コアを被覆し、内径上に半導
電層28で適当に緩衝された押し出しシリコン高圧絶縁体
27をもつている。最も外側の導電編組29が接地外装とな
り、ケーブル全体をハイパロン(Hypalon)ジヤケツト3
0によつて保護する。このジヤケツトは特に、ケブラー
(Kevlar)フアイバ31の埋込みサーブで強化されてい
る。この強化ジヤケツトは、ケーブル組立体が真空環境
内で作動されるとき、内部大気圧に耐えることができ
る。
ケーブル固有の詳細な構成が第2図に示されている。
ケーブルの外面は、真空作動で用いるように考えられて
いるが、ケーブルの内部は強化ジヤケツトとケーブルの
端に用いられた成端技術の両方によつて真空に対して保
護されている。ケーブルは、両端でシール及び良好な高
圧誘電材料として働くシリコーンポツテイング材料で成
端される。ケーブルの銃端において、成端部は、シリコ
ーンポツテイング材料を成端のために所望の外形に形成
するように型の中に注入される。仕上がつた成端部は、
セラミツク電子銃陰極支持体6の中にぴつたりはまるよ
うに成形された円錐形エラストマであり、ケーブルに直
角に配置される。
成端部は第2B図にあるように一体注型ハウング44の中
に収められ、電子銃から取外されるケーブルの端を支持
するのに用いることのできるサービスラグ32で終る。
ケーブルの反対端では、成端部45は、シリコーンポツ
テイング材料を用いて、注型されて予成形エポキシ46成
端部にされる。このエポキシ成端部は、第4図に示され
るように、真空室壁フイールドスルー(すなわち、真空
容器壁を貫通する高圧ブツシング)へケーブルを接続す
るのに用いられる。各端では、標準コードグリツプの改
造形がケーブルを支持するのに用いられ、それはケーブ
ルのジヤケツトに接して密封するゴムパンキン押えを与
えられる。ステンレス鋼編組のスリーブがジヤケツト材
料を溶接はねから保護するためにケーブルの全長にかぶ
せられ、スリーブはクランプカラーのついた管状金属フ
エルール上のコードグリツプに終つている。
ケーブル成端部(プラグ)がはまる接続器33はケーブ
ルプラグと接続器との間の界面におけるどんな空隙をも
なくすのに用いられる絶縁グリース又はシリコーンペー
ストで満たされる。真空室内部のケーブルから電子銃へ
接続する接続器及び成端部並びに電源へ接続する真空室
の外側のケーブルの成端部は円筒48及び端片49、50から
形成されたケーブル接続箱の内部に支持されて収容され
ている。端片49は真空室の外壁47に固定されている。
外側ケーブルのプラグは、接続箱の中へ導入され、ナ
ツト52によつて適所に保持される。真空室の内側のケー
ブルのプラグは、真空室の内側から接続箱に導入され、
二つのプラグは接続器33によつて接続されている。プラ
グは、ナツト53によつて適所に保持され、ナツトにはハ
ンドル51が取付けられている。これらのハンドルはプラ
グの位置決めを容易にするために用いられる。内側ケー
ブルの他端は、陰極絶縁体によつて受けられている。ケ
ーブル成端部を形成するシリコーンエラストマは、セラ
ミツク絶縁体の内部に一致する形に注型される。ケーブ
ル成端部は、セラミツク空洞の中へ押し入れられ、どん
な締めしろもエラストマの変化によつてなくされ、界面
のどんな空隙も接合する両表面にバターのように塗られ
るシリコーン絶縁グリースで満たされる。
ケーブルは単一レバー42によつて動かされる二つのば
ね付き回し金32によつて保持される。これはケーブルを
銃レセプタクルの中へ迅速に接続したり、銃レセプタク
ルから分離したりできるようにする。ばね負荷は、真空
環境下でかつ温度の変化する環境下にあるグリース充填
レセプタクルの中の正圧力を制御する。ケーブル成端部
ハウジングは、陰極保持器組立体と係合するOリングシ
ール43を備え、ケーブルをレセプタクルに接続するとレ
セプタクルを密封する。圧力逃し弁55を付けた通気弁が
ケーブルをグリースにかかる正圧力を保証しながら挿入
しているとき、空気及び余分のグリースの排出を可能に
している。
ケーブルの両端成端部に含まれる追加の特徴はフイラ
メント導体ワイヤ被覆を成端するために特殊なコロナリ
ング形断手34を備えている。端子リングは、割りクラン
プとして作られ、下にある絶縁体より上に支えられてい
るワイヤ被覆へワイヤ被覆の下に挿入された金属フエル
ールによつて締付けできる。適所に一旦締付けられる
と、リード線は結合の完全性を最大にするためにリング
に容易にろう付けできる。低挿入力接続器7をケーブル
の両端に用いてケーブル成端部を容易に挿入、除去でき
る。
陰極保持器組立体には、陰極電極、フイラメント及び
関連のホルダ、クランプなどのほかに大きな円錐形セラ
ミツク陰極絶縁体と外側金属ハウジングがある。この陰
極絶縁体とハウジングは、新しい独特な特徴を備えてい
る。
陰極絶縁体の形は、最も簡単で最も基本的な形に変え
られた。高圧で応力のかかつた表面は、直線形表面が真
空内で高圧応力に対して最良であるということが分つた
ので、基本的な直線形である。絶縁体の外面と内面は円
錐形である。応力のかかつた内面は円錐であり、成端部
の外形に正確に適合するケーブルレセプタクルを形成す
る。二つの円錐形表面は、セラミツク壁の厚さ又は断面
厚さが急速に増大するように発散形である。壁の断面が
大きくなつてゆくことによつてフイラメントに生ずる熱
を迅速に外部電子銃ハウジングに伝えることができる。
陰極絶縁体が熱を外壁へ移すための熱伝導体として作
用できるのは幾何学的考慮と材料選択の両方によるもの
である。選択された材料は、20W/m/kの程度の熱伝導
度、すなわち、ある種の金属と同じかそれ以上に良好な
伝導度をもつ高級アルミナ(Al2O3)である。他の材
料、たとえば、酸化ベリリウム又は窒化シリコンを使用
できる。セラミツク絶縁体の小さい直径の方の端は円筒
形陰極(制御電極)保持器の中へ伸び入つており、フイ
ラメント保持器はこの絶縁体の表面に直接にボルトでつ
けられているので、フイラメント保持器からの熱は絶縁
体の中へ直接に流入できる。絶縁体の外側の大直径部
は、高熱伝導度エポキシを用いて電子銃ハウジングに直
接に接着されている。このセラミツクはまたそれをハウ
ジングへろう付けすることによつて又はそれを機械的に
締付けることによつて取付けできる。絶縁体によつて支
持されているフイラメント柱36及び陰極取付けボルト37
は、Oリング38によつて絶縁体のケーブル側から陰極側
へハーメチツクシールされている。電子銃ハウジング
は、フイラメント及び陰極電極を清掃及び交換するため
に陰極及びフイラメント組立体へ容易に接近できるよう
にする個所で分離する。フイラメントの交換又は陰極電
極又は陽極を交換するために迅速で容易な接近を実現で
きるように急速解放トグルラツチが電子銃ハウジングを
接合点で一つに保持するのに用いられる。電子銃ハウジ
ングの本体は、電子銃の種々の部品を全組立体に一体化
するために用いられる。ケーブル付き絶縁体を含む陰極
保持器組立体は、銃本体の頂部に導かれて取付けられ、
一方、集束コイルは、偏向コイル及びビーム位置検出装
置において用いられるアンテナ41の付いた底の中へ導か
れて取付けられている。陽極はハウジングの中心にアラ
インメントコイル39と柱弁10とともに導かれて取付けら
れる。
柱弁及びそれの関連の取付け板は、高圧電子銃領域を
電子銃の残部から封じ切る。高圧電子銃領域は、電子銃
ハウジングに設けられたフランジに取り付けられたター
ボ分子ポンプ13によつて排気される。このポンプは室圧
が約1×10-4トルであるとき高圧電子銃領域を5×10-6
トルより小さい値にまで排気するのに十分に大きい。タ
ーボ分子ポンプを追加することは、高圧電子銃領域内を
よりよい真空に保つだけでなく、このポンプをつけない
と起りうるより高い室圧において電子銃の起動を可能に
する。
ターボ分子ポンプのない通常の電子銃起動圧力は、真
空室内で1×10-4トルになるであろう。ターボ分子ポン
プ付き電子銃を追加すると、起動が少なくとも5倍高い
真空室の圧力で可能である。ターボ分子ポンプを用いる
ことによつて必要な高真空に排気する時間が特に大型真
空室機の場合、極めて激しく減少する。ターボ分子ポン
プは、その軸を正規の電子銃の傾斜軸に平行にして取付
けられる。この傾斜軸は、電子銃取付け点の付近にあ
る。この取付け配置は、電子銃の傾斜に関係なくポンプ
の姿勢を一定に保つ。
柱弁とターボ分子ポンプ排気弁は、ターボ分子ポンプ
高電圧領域を、真空室が通気される期間中、弁調節して
密閉できるようにする。この重要な高圧領域を密封し、
よごれ(通気によつて吹き散らされる)や湿気(荒抜き
中に露点を通過するとき凝縮する)を避けることによつ
て、電子ビーム銃は、よごれや湿気を取り除くための長
い高圧調質又は「グロー放電」清掃なしに動作安定性と
信頼性を向上させる。高圧領域を別に排気し、すぐれた
反復可能な真空を達成することによつて、フイラメント
の寿命を改良し、真にすぐれた安定性と信頼性を達成す
る。
装置の中の両方の弁が電動機駆動機構によつて起動さ
れて、開いた位置と閉じた位置において電動機が切られ
る。柱弁10は玉弁であり、ターボ排気弁40はちよう形弁
である。どちらの弁も開いた位置か閉じた位置のいずれ
かに外部拘束なしに留るように設計される。リミツトス
イツチが開いた位置と閉じた位置の両方を検出するため
に設けられ、なお、確実な止めが電動機失速電流検出を
行つて、止めにおいて電動機を止める。
柱弁のための駆動電動機11は、側面アクセス扉につい
ている。特殊な継手が柱弁又は光学装置空洞へ接近する
ために電動機と扉を取外しできるようにする。光学装置
空洞は電子ビーム銃本体の中にオプシヨンの観察装置の
ために空間をとつてある。空洞はまた、玉弁を取外して
手入れするために便利な接近路を与える。
ターボポンプを冷却するために電子ビーム銃に導かれ
た水冷却配管が陰極絶縁体のヒートシングを冷却するた
めにも用いられる。絶縁体及び関連の部品を冷却する他
の方法が金属絶縁体ハウジングの直接冷却及びセラミツ
ク絶縁体固有の水接触による直接冷却を含む。
〔発明の効果〕
本発明の電子ビーム溶接機の電子ビーム発生装置は、
陰極とフイラメントの支持体が、陰極やフイラメントに
発生する熱をヒートシンクに伝えるように構成されてい
るので、電子ビーム発生用の各要素の寸法精度が保たれ
る。また、電力を電子銃に供給する非誘導形高圧ケーブ
ルは、空気がケーブルの内部から真空室に洩れないよう
に保護絶縁カバーの障壁を設けてあるので、ケーブルか
らの空気洩れによる弧絡などの事故を防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、電子ビーム銃組立体の断面図、 第2図は、ケーブルの各端にあるプラグを断面図で示し
た高圧ケーブル組立体の断面図、 第2A図は、電子銃プラグケーブルの成端部の端面断面
図、 第2B図は、電子銃プラグの側面図、 第3図は、高圧ケーブルの構成を詳細に示す図、 第4図は、電子ビーム溶接機の真空室の壁に取付けられ
るべきケーブル接続箱の断面図である。 2……陰極組立体、3……陽極組立体、4……集束コイ
ル、5……偏向コイル、6……絶縁体、8……プラグ、
13……ターボ分子ポンプ、15……陰極電極、17……フイ
ラメント、30……ジヤケツト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジヨセフ・ドミニク・フエラリオ アメリカ合衆国イリノイ州ラグランジ. サウス 8ス アベニユー405 (56)参考文献 特開 昭60−89049(JP,A) 実開 昭56−90360(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 37/06 - 37/07

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空室と、前記真空室を排気する手段と、
    前記真空室内に装着され、陽極(3)と陰極(15)とフ
    ィラメント(17)及びそれらの支持手段を備えた電子ビ
    ーム発生装置(1)と、前記電子ビームを予め定めた経
    路に沿って加工物に投射させるために前記電子ビーム発
    生装置を移動する手段と、前記電子ビーム発生装置の内
    部の所望の体積を真空排気する手段(13)と、前記体積
    を前記真空室内の雰囲気から密封する手段(10)と、電
    子ビームが加工物に向かう進行途中で電子ビームを集束
    し偏向する手段(4、5)とを備えた電子ビームを用い
    て材料を溶接する機械において、前記陰極(15)とフィ
    ラメント(16)のための支持手段は、截頭円錐の形をし
    て頂点に陰極(15)とフィラメント(16)を保持ように
    構成された外表面と、絶縁体を貫通する導体(36、37)
    と、外表面を形成するものより小さい頂角の截頭円錐に
    よって形成された内表面とを有し、外径が大きくなるに
    つれて絶縁体(6)の厚さが厚くなるようになっている
    中空セラミック絶縁体(6)を備え、前記絶縁体の前記
    最大の端は、円筒形外側ハウジング(12)によって支持
    され、前記絶縁体と前記金属ハウジングの間に形成さ
    れ、前記絶縁体によって支持された前記諸部品に電子ビ
    ーム発生装置の作動中に発生される熱を取り除くために
    液体冷却媒体を循環させることのできる通路が形成され
    るようにしたことを特徴とする電子ビーム溶接機。
  2. 【請求項2】前記絶縁体(6)が電源から前記電子ビー
    ム発生装置(1)に電流を通すように設計されたケーブ
    ルにはめたプラグ(8)を受ける受け口を備え、前記受
    け口が前記円錐形絶縁体(6)の前記内表面によって画
    成され、プラグ(8)と受け口はプラグ(8)の壁と前
    記絶縁体(6)の相手壁の間に密封グリーズを導入でき
    る小さな隙間を残すように寸法を決められていることを
    特徴とする請求項1に記載の熔接機。
  3. 【請求項3】圧力逃がし弁(55)が前記プラグ(8)と
    前記絶縁体(6)の間に入れられたグリースを前記隙間
    から逃がすことを可能にして前記プラグ(8)を挿入す
    るとき前記グリース内の予め定めた圧力を保つようにし
    てることを特徴とする請求項2に記載の溶接機。
  4. 【請求項4】前記プラグ(8)が、前記プラグ(8)を
    前記受け口内に保持するとき前記グリース内の前記予め
    定めた圧力を維持する高速解放ばね付きクランプ機構
    (32,42)を備えることを特徴とする請求項3に記載の
    溶接機。
  5. 【請求項5】前記絶縁体の小さい方の端とほぼ同じ高さ
    で前記金属ハウジング(12)の延長部を構成する銃本体
    (14)が前記金属ハウジング(12)へ高速解放クランプ
    によって取付けられ、前記銃本体がターボ分子ポンプ
    (13)と前記電子ビーム発生装置の外側の空間から前記
    陽極とセラミック絶縁体との間にあるハウジング内の空
    間を密封する弁(10)とを支持していることを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれか一つに記載の溶接機。
  6. 【請求項6】電流を前記真空室の外部の電源から前記電
    子ビーム発生装置へ供給する可撓ケーブル手段を備え、
    前記ケーブル手段が二つの別々の同軸導体(25、26)に
    よって囲まれた中心導体(24)及び各導体と周囲の同軸
    アース導体(29)との間にある同軸絶縁手段(27)を備
    え、前記同軸アース導体が空気を透過させない保護同軸
    絶縁カバー(30、31)によって覆われていることを特徴
    とする請求項2ないし5のいずれか一つに記載の溶接
    機。
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