JPH06231724A - イオン注入装置 - Google Patents

イオン注入装置

Info

Publication number
JPH06231724A
JPH06231724A JP5037542A JP3754293A JPH06231724A JP H06231724 A JPH06231724 A JP H06231724A JP 5037542 A JP5037542 A JP 5037542A JP 3754293 A JP3754293 A JP 3754293A JP H06231724 A JPH06231724 A JP H06231724A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulator
ion source
ion
extraction electrode
extraction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5037542A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Hikawa
和紀 飛川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
Priority to JP5037542A priority Critical patent/JPH06231724A/ja
Publication of JPH06231724A publication Critical patent/JPH06231724A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Electron Sources, Ion Sources (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低エネルギー域でのターゲット電流を増大さ
せることができ、しかもメインテナンスの頻度を減少さ
せることができるようにしたイオン注入装置を提供す
る。 【構成】 イオン源2のイオン源ヘッド4を絶縁碍子2
2を介して中間容器34に取り付け、この中間容器34
を絶縁碍子38を介して接地電位側の接続容器24に取
り付けている。また、引出し電極系10の引出し電極1
2を支柱36によって中間容器34から支持し、接地電
極14をL字状に折れ曲がった支柱40によって接続容
器24から支持している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、イオン源から引き出
したイオンビームをその後加速することなくターゲット
に照射する、即ち後段加速のない前段加速タイプのイオ
ン注入装置に関し、より具体的には、低エネルギー域で
のターゲット電流を増大させることができるようにする
手段に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のイオン注入装置の従来例を図2
に示す。このイオン注入装置は、イオンビーム8を引き
出すイオン源2と、このイオン源2の下流側に接続され
ていて、イオン源2から引き出したイオンビーム8中か
ら目的のイオン種を選択的に導出する分析電磁石30と
を備えており、この分析電磁石30から導出されたイオ
ンビーム8をその後加速することなくターゲット32に
照射してイオン注入を行うよう構成されている。
【0003】イオン源2は、この例では、プラズマ6を
発生させるイオン源ヘッド4と、このイオン源ヘッド4
中のプラズマ6からイオンビーム8を引き出す引出し電
極系10とを備えており、このイオン源2は接地電位側
の接続容器24によって分析電磁石30の入口部に接続
されている。イオン源ヘッド4には引出し電源26から
正の引出し電圧Ve が印加される。そのため、このイオ
ン源ヘッド4と接続容器24との間には絶縁碍子22が
設けられている。
【0004】引出し電極系10は、この例では、イオン
源ヘッド4のすぐ下流側に設けられていて減速電源28
からフィードスルー18を通して負の減速電圧Vd が印
加される引出し電極12と、そのすぐ下流側に設けられ
ていて接地電位にされる接地電極14とを備えている。
引出し電極12は絶縁碍子16によって接地電極14か
ら支持されており、かつこれらは支柱20によって接続
容器24から支持されている。
【0005】イオン源ヘッド4から引き出されたイオン
ビーム8は、まずイオン源ヘッド4と引出し電極12と
の間で(Ve +Vd )の電圧で加速され、その後引出し
電極12と接地電極14との間でVd の電圧で減速さ
れ、結局、引出し電圧Ve に相当するエネルギーで分析
電磁石30へ入射され、ひいてはターゲット32に注入
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記イオン注入装置に
おいて、イオン源ヘッド4から多くのイオンビーム8を
引き出すためには、周知のようにビーム量は引出し電圧
の3/2乗に比例するので、イオン源ヘッド4から引出
し電極12までの加速領域で、大きな電位差でイオンビ
ーム8を引き出す必要がある。即ち電圧(Ve +Vd )
を大きくする必要がある。またそのようにすると、イオ
ン源ヘッド4と引出し電極12との間の電界が強くなる
ので、引き出したイオンビーム8の発散角も小さくな
り、ターゲット32への到達効率も良くなる。
【0007】ところが、前述したようにターゲット32
に到達するイオンビーム8のエネルギーは引出し電圧V
e で決まるため、低エネルギー域(例えば30KeV程
度以下のエネルギー)でターゲット電流(即ちターゲッ
ト32におけるビーム電流)を多く取るためには、引出
し電圧Ve を低く抑えておいて減速電圧Vd の絶対値を
大きくする必要がある。
【0008】しかしながら、従来はイオン源2の引出し
電極系10が、接地電極14から絶縁碍子16によって
引出し電極12を支持した構造であり、この絶縁碍子1
6の長さは、引出し電極12と接地電極14間のギャッ
プ長で規定されていてあまり長くできないため、その耐
圧に限界があり、従って減速電圧Vd の絶対値にも制限
がある。例えば従来では減速電圧Vd の大きさは約10
KV程度が限界である。そのため、低エネルギー域での
ターゲット電流を大きく取ることができないという問題
がある。
【0009】また、上記絶縁碍子16はイオンビーム8
が通るビームラインに近いため、イオンビーム8を引き
出す際に、イオンビーム8自身による汚れや、イオンビ
ーム8の一部分が電極12および14に当たってスパッ
タすることによる汚れを受けやすく、そのためこの絶縁
碍子16が絶縁不良となる寿命が短く、頻繁にメインテ
ナンスをしなければならないという問題もある。
【0010】そこでこの発明は、低エネルギー域でのタ
ーゲット電流を増大させることができ、しかもメインテ
ナンスの頻度を減少させることができるようにしたイオ
ン注入装置を提供することを主たる目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のイオン注入装置は、前記イオン源のイオ
ン源ヘッドを第1の絶縁碍子を介して中間容器に取り付
け、この中間容器を第2の絶縁碍子を介して接地電位側
の接続容器に取り付け、前記引出し電極系の引出し電極
を第1の支柱によって前記中間容器から支持し、前記引
出し電極系の接地電極をL字状に折れ曲がった第2の支
柱によって前記接続容器から支持していることを特徴と
する。
【0012】
【作用】上記構成によれば、減速電圧電位と接地電位と
の間を第2の絶縁碍子で絶縁するようにしており、しか
も引出し電極系の接地電極はL字状に折れ曲がった第2
の支柱によって支持しているので、引出し電極と接地電
極との間のギャップ長に依存することなく、この第2の
絶縁碍子の長さを長くすることができる。従って、この
第2の絶縁碍子の耐圧を大きくし、それに応じて減速電
圧の絶対値も大きくすることができるので、イオン源ヘ
ッドと引出し電極との間の電圧を大きくして、大量のイ
オンビームを小さい発散角で引き出すことができるよう
になり、その結果、低エネルギー域でのターゲット電流
を増大させることができるようになる。
【0013】しかも、第2の絶縁碍子は、従来の引出し
電極と接地電極間の絶縁碍子に比べて、ビームラインか
ら大きく離れていてイオンビームの引き出しに伴う汚れ
を受けにくく、しかも上記のようにその長さを長くする
ことができるので、この第2の絶縁碍子が絶縁不良とな
るまでの寿命が長く、従ってメインテナンスの頻度を減
少させることができる。
【0014】
【実施例】図1は、この発明の一実施例に係るイオン注
入装置を示す概略断面図である。図2の従来例と同一ま
たは相当する部分には同一符号を付し、以下においては
当該従来例との相違点を主に説明する。
【0015】この実施例においては、前述したようなイ
オン源2のイオン源ヘッド4を第1の絶縁碍子22を介
して円筒状の中間容器34に取り付け、この中間容器3
4を第2の絶縁碍子38を介して前述した接地電位側の
接続容器24に取り付けている。この接続容器24の長
さは任意である。
【0016】そして、前述した引出し電極系10を構成
する引出し電極12を、第1の支柱36によって中間容
器34から支持している。引出し電極12には、この支
柱36を介して減速電源28から減速電圧Vd が印加さ
れる。この支柱36と中間容器34との間は、同電位で
良いので、電気的に絶縁する必要はない。
【0017】引出し電極系10を構成する接地電極14
は、L字状に折れ曲がった第2の支柱40によって接続
容器24から支持している。このようにして、引出し電
極12と接地電極14との間は所定のギャップ長に保た
れる。
【0018】上記構成によれば、中間容器34は引出し
電極12と同じ減速電圧電位になるが、それと接地電位
側の接続容器24との間は絶縁碍子38によって絶縁さ
れている。ところが、引出し電極系10の接地電極14
はL字状に折れ曲がった支柱40によって支持している
ので、引出し電極12と接地電極14との間のギャップ
長に依存することなく自由に、この絶縁碍子38の長さ
Lを長くすることができる。
【0019】従って、この絶縁碍子38の耐圧を十分に
大きくすることができるので、それに応じて減速電圧V
d の絶対値も大きくすることができる。例えば、減速電
圧Vd として30〜40KV程度まで印加可能にするこ
とは容易である。その結果、イオン源ヘッド4と引出し
電極12との間の電圧(Ve +Vd )を大きくすること
ができるので、イオンビーム8をイオン源ヘッド4から
大量に引き出すことが可能になると共に、引き出したイ
オンビーム8の発散角を小さくすることができる。それ
によって、イオンビーム8のターゲット32への到達効
率が向上するので、低エネルギー域でのターゲット電流
を増大させることができるようになる。
【0020】例えば、従来では不可能であったが、この
実施例では、Ve =5KV、Vd =−30KVのような
条件でイオンビーム8を引き出すことも可能になる。
【0021】しかも、絶縁碍子38は、従来の引出し電
極12と接地電極14間の絶縁碍子16と違って、引出
し電極系10の外側にあり、ビームラインから半径方向
に大きく離れているので、イオンビーム8の引き出しに
伴う汚れを受けにくい。しかも、この絶縁碍子38の長
さLは、上記のように従来の絶縁碍子16よりも遙かに
長くすることができるので、この絶縁碍子38が絶縁不
良となるまでの寿命は長くなる。従って、メインテナン
スの頻度を減少させることができる。
【0022】なお、従来例では引出し電極12と接地電
極14間のギャップ長は固定であったけれども、このイ
オン注入装置では、中間容器34および接続容器24の
外側に電極駆動部42および44をそれぞれ設け、これ
らによって支柱36および40、ひいては引出し電極1
2および接地電極14を矢印AおよびBのようにビーム
引き出し方向に沿って互いに独立して駆動することがで
きるようにしても良く、そのようにすれば、引出し電極
12と接地電極14間のギャップ長が可変になるので、
このギャップ長をイオンビーム8のエネルギーに応じて
変えることができ、例えば低エネルギーのイオンビーム
8を引き出すときにはギャップ長を小さくする等の操作
ができるので、イオンビーム8の発散角をより小さくし
て、低エネルギー域でのターゲット電流をより増大させ
ることができるようになる。
【0023】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、減速電
圧電位と接地電位との間を第2の絶縁碍子で絶縁するよ
うにしており、しかも引出し電極系の接地電極はL字状
に折れ曲がった第2の支柱によって支持しているので、
引出し電極と接地電極との間のギャップ長に依存するこ
となく、この第2の絶縁碍子の長さを長くすることがで
きる。従って、この第2の絶縁碍子の耐圧を大きくし、
それに応じて減速電圧の絶対値も大きくすることができ
るので、イオン源ヘッドと引出し電極との間の電圧を大
きくして、大量のイオンビームを小さい発散角で引き出
すことができるようになり、その結果、低エネルギー域
でのターゲット電流を増大させることができるようにな
る。
【0024】しかも、第2の絶縁碍子は、従来の引出し
電極と接地電極間の絶縁碍子に比べて、ビームラインか
ら大きく離れていてイオンビームの引き出しに伴う汚れ
を受けにくく、しかも上記のようにその長さを長くする
ことができるので、この第2の絶縁碍子が絶縁不良とな
るまでの寿命が長く、従ってメインテナンスの頻度を減
少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るイオン注入装置を示
す概略断面図である。
【図2】従来のイオン注入装置の一例を示す概略断面図
である。
【符号の説明】
2 イオン源 4 イオン源ヘッド 8 イオンビーム 10 引出し電極系 12 引出し電極 14 接地電極 22 第1の絶縁碍子 24 接続容器 34 中間容器 36 第1の支柱 38 第2の絶縁碍子 40 第2の支柱

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマを発生させるものであって正の
    引出し電圧が印加されるイオン源ヘッドと、このイオン
    源ヘッド中のプラズマからイオンビームを引き出すもの
    であって負の減速電圧が印加される引出し電極およびそ
    の下流側に設けられていて接地電位にされる接地電極を
    含む引出し電極系とを有するイオン源を備えていて、こ
    のイオン源から引き出したイオンビームをその後加速す
    ることなくターゲットに照射するようにしたイオン注入
    装置において、前記イオン源のイオン源ヘッドを第1の
    絶縁碍子を介して中間容器に取り付け、この中間容器を
    第2の絶縁碍子を介して接地電位側の接続容器に取り付
    け、前記引出し電極系の引出し電極を第1の支柱によっ
    て前記中間容器から支持し、前記引出し電極系の接地電
    極をL字状に折れ曲がった第2の支柱によって前記接続
    容器から支持していることを特徴とするイオン注入装
    置。
JP5037542A 1993-02-02 1993-02-02 イオン注入装置 Pending JPH06231724A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5037542A JPH06231724A (ja) 1993-02-02 1993-02-02 イオン注入装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5037542A JPH06231724A (ja) 1993-02-02 1993-02-02 イオン注入装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06231724A true JPH06231724A (ja) 1994-08-19

Family

ID=12500415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5037542A Pending JPH06231724A (ja) 1993-02-02 1993-02-02 イオン注入装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06231724A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10508425A (ja) * 1995-07-21 1998-08-18 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド イオンビーム装置
JP2016009551A (ja) * 2014-06-23 2016-01-18 住友重機械イオンテクノロジー株式会社 イオン注入装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10508425A (ja) * 1995-07-21 1998-08-18 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド イオンビーム装置
JP2016009551A (ja) * 2014-06-23 2016-01-18 住友重機械イオンテクノロジー株式会社 イオン注入装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4521850B2 (ja) イオン注入器用の加速および分析アーキテクチャー
US4315153A (en) Focusing ExB mass separator for space-charge dominated ion beams
JP4132667B2 (ja) 飛行時間型質量分析装置
JP3627206B2 (ja) イオン注入装置及びイオン注入方法
JP2003503819A (ja) イオンビーム発生装置
JPH06231724A (ja) イオン注入装置
Okumura et al. Experimental study of ion beamlet steering by aperture displacement in two‐stage accelerator
JPH0693352B2 (ja) イオン打込装置
JP3656239B2 (ja) イオントラップ質量分析装置
JPH07307140A (ja) 質量分析装置及びイオン源
JP3509343B2 (ja) イオン源
JPH06215712A (ja) イオン加速装置
JPH0823067B2 (ja) イオン注入装置
JP4569049B2 (ja) 質量分析装置
JPH07105901A (ja) イオン注入装置
JPS5832200Y2 (ja) イオン源装置
JP2724461B2 (ja) 電子ビーム励起イオン源
JPH0731996B2 (ja) イオン注入装置
JPH06231725A (ja) イオン注入装置
JPH027503B2 (ja)
JP3280549B2 (ja) イオンソース
JPH0719084Y2 (ja) イオン注入装置
JPH02112140A (ja) 低速イオン銃
JPH01304650A (ja) 質量分析計
JPH06103951A (ja) 二次電子検出器