JP2724461B2 - 電子ビーム励起イオン源 - Google Patents

電子ビーム励起イオン源

Info

Publication number
JP2724461B2
JP2724461B2 JP62332169A JP33216987A JP2724461B2 JP 2724461 B2 JP2724461 B2 JP 2724461B2 JP 62332169 A JP62332169 A JP 62332169A JP 33216987 A JP33216987 A JP 33216987A JP 2724461 B2 JP2724461 B2 JP 2724461B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electron
electron beam
ion
generation region
ion source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP62332169A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01176634A (ja
Inventor
民夫 原
学 浜垣
克信 青柳
進 難波
公 輿石
昌彦 松土
剛平 川村
直樹 高山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd, RIKEN Institute of Physical and Chemical Research filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP62332169A priority Critical patent/JP2724461B2/ja
Publication of JPH01176634A publication Critical patent/JPH01176634A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2724461B2 publication Critical patent/JP2724461B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electron Sources, Ion Sources (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、電子ビーム励起イオン源に関する。 (従来の技術) 例えば半導体装置の製造等に利用されるエッチング装
置では、半導体ウエハに対するダメージを少なくし、か
つ、処理時間を短縮するためには、低いイオンエネルギ
ーで高いイオン電流密度を得ることが必要である。ま
た、イオン注入装置では、LSIの生産性の向上のため大
電流、長寿命のイオン源の開発が求められている。 そこで、本出願人は、電子ビームによって反応ガスを
イオン化する電子ビーム励起イオン源を特開昭61−2906
29号、特願昭61−121967号、特願昭62−53391号等で提
案している。 この電子ビーム励起イオン源は、密閉容器内に、グロ
ー放電等によりプラズマを形成しこのプラズマ中から電
子を引出し加速する加速領域と、所定の反応ガス雰囲気
とされたイオン生成領域とを備えており、上記加速領域
で加速された電子を上記イオン生成領域内に導入し、こ
の電子により上記反応ガスをプラズマ化してイオンを発
生させる。 このような電子ビーム励起イオン源では、低いイオン
エネルギーで高いイオン電流密度を得ることができる。 また、上記電子ビーム励起イオン源では、グロー放電
等によって生起したプラズマ中から電子を引出し、加速
するために多数の電子通過孔を有する多孔電極を用いて
いる。この多孔電極は、例えば0.2mm〜1.5mmの所定間隙
を設けて対向配置して2枚ずつ組み合せて用い、このう
ち電子進行方向上手側の多孔電極をグランドに接続し、
電子進行方向下手側の多孔電極に正の電圧を印加するこ
とにより、これらの電極間に電子の進行方向に沿った電
場を形成し、確実に電子を加速する。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記説明の電子ビーム励起イオン源に
おいても、さらにイオン電流密度を高め、処理時間を短
縮してスループットを向上させること、メンテナンスの
簡便化、コストの低減化が当然要求される。 本発明は、かかる従来の事情に対処してなされたもの
で、従来に較べてさらにイオン電流密度を高め、処理時
間を短縮してスループットを向上させることができると
ともに、メンテナンスの簡便化およびコストの低減化を
図ることができる電子ビーム励起イオン源を提供しよう
とするものである。 [発明の構成] (問題点を解決するための手段) すなわち本発明は、電子発生領域で発生した電子をイ
オン生成領域内に加速させる電子ビーム励起イオン源に
おいて、 前記電子発生領域とイオン生成領域との境界部分に、
板状物に多数の電子通過孔である円孔を開口した多孔電
極を1枚のみ設け、この多孔電極と、当該多孔電極と電
気的に絶縁され前記イオン生成領域を構成する容器に、
正の電圧を印加したことを特徴とする。 (作 用) 前記電子発生領域とイオン生成領域との境界部分に、
前記多孔電極を1枚のみ配置し、この多孔電極とイオン
生成領域の容器に正の電圧を印加したところ、縦軸をイ
オンビーム電流、横軸を電子加速電圧とした第3図のグ
ラフに曲線Aで示すように、曲線Bで示す多孔電極を近
接対向配置して2枚ずつ組み合せて用いる場合より、高
いイオンビーム電流を得ることができることが判明し
た。尚、前記多孔電極1枚のみで電子の引出しを行える
理由については、イオン生成領域に形成されるプラズマ
が、前述の正に印加された多孔電極と同様に作用するた
めと考えている。 (実施例) 以下本発明の電子ビーム励起イオン源をイオン注入装
置に適用した実施例を図面を参照して説明する。 第1図および第2図に示すように、円筒状に形成され
た密閉容器1内の一方の端部には、中央部にプラズマ生
起用ガス例えばアルゴン(Ar)ガス等の放電用ガスを導
入するための放電用ガス導入孔2aを備えた外径ほぼ円筒
状のカソード電極2が、絶縁硝子3に支持されて、密閉
容器1内に突出するよう設けられている。なお、上記ガ
スはプラズマを生起させ電子を発生するためのもので、
上記Arガスに限らずいずれでもよい。 また、カソード電極2の側方には、中央部に貫通孔4a
を形成されたオリフィス4、多数の電子ビーム通過孔5a
を形成され両側縁部を絶縁硝子6によって支持された1
枚の円板状のアノード電極5、イオン引出し用スリット
7がこの順序で配置されている。なお、アノード電極5
の電子通過孔5aは、例えば直径0.5mm〜0.6mの円孔が、
中心間の間隔が0.7mm〜1.0mmとなるよう多数配置されて
構成されている。 さらに、上記密閉容器1外には、磁場形成機構例えば
環状に形成された空芯コイル(図示せず)等が配置され
ており、密閉容器1内に密閉容器1の軸方向に沿って電
子をガイドするための磁場を形成する。 上記構成のこの実施例の電子ビーム励起イオン源で
は、カソード電極2とアノード電極5との間が、電子発
生領域8とされており、アノード電極5とイオン引出し
用スリット7との間が、電子を加速し、イオンを生成す
るイオン生成領域9とされている。 そして、電子発生領域8では、放電用ガス導入孔2aか
ら例えばアルゴンガス等の放電用ガスを導入し、カソー
ド電極2と、中間電極を兼ねたオリフィス4およびアノ
ード電極5との間に放電電圧を印加し、グロー放電を生
起させてプラズマを生成する。なお、この時、空芯コイ
ルに通電しておき、密閉容器1内に磁場を形成してお
く。 一方、イオン生成領域9内には、反応ガス導入口10か
ら予め所定の反応ガス例えばヒ素(As)ガス等を導入し
ておき、このイオン生成領域9内を所定圧力例えば0.01
〜0.02Torrの反応ガス雰囲気としておく。そこに、前記
アルゴンプラズマ中から電子を引出して加速することに
より、アノード電極5の電子通過孔5aからイオン生成領
域9内に導入する。 したがって、イオン生成領域9内に導入された電子
は、ヒ素ガス分子と衝突し、濃いプラズマを発生させ
る。そして、このプラズマ中からイオン引出し用スリッ
ト7によりイオンを引出し、イオン注入装置の質量分析
用の磁場(図示せず)へ射出する。 すなわち、この実施例は、電子発生領域8とイオン生
成領域9との境界部分に、多数の電子通過孔5aを有する
多孔電極5を1枚のみ配置し、容器7aに電圧を印加する
ことによって電子を加速するよう構成されている。 したがって、前述の第3図のグラフに示したように、
従来よりさらにイオン電流密度を高め、処理時間を短縮
してスループットを向上させることができる。また、従
来行われていた電極間の電子通過孔の位置合せも不必要
となり、メンテナンスを簡便化することができるととも
に、多孔電極の数の削減によるコストを低減することが
できる。 なお、上記実施例では、本発明の電子ビーム励起イオ
ン源をイオン注入装置に適用した実施例について説明し
たが、本発明はかかる実施例に限定されるものではな
く、例えばエッチング装置等、イオンを必要とする装置
であればどのような装置にでも適用することができるこ
とはもちろんである。 [発明の効果] 上述のように、本発明の電子ビーム励起イオン源によ
れば、従来に較べてさらにイオン電流密度を高め、処理
時間を短縮してスループットを向上させることができ
る。また、従来行われていた電極間の電子通過孔の位置
合せも不必要となり、メンテナンスの簡便化ができる。
更に、電気多孔電極の数の削減によりコストを低減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明電子ビーム励起イオン源の実施例を説明
するための構成図、第2図は第1図の要部を拡大して示
す縦断面図、第3図は本発明の電子ビーム励起イオン源
と従来の電子ビーム励起イオン源のイオンビーム電流の
違いを示すグラフである。 1……密閉容器、2……カソード電極、2a……放電用ガ
ス導入孔、3,6……絶縁硝子、4……オリフィス、4a…
…貫通孔、5……アノード電極、5a……電子ビーム通過
孔、7……イオン引出し用スリット、8……電子発生領
域、9……イオン生成領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青柳 克信 埼玉県和光市広沢2番1号 理化学研究 所内 (72)発明者 難波 進 埼玉県和光市広沢2番1号 理化学研究 所内 (72)発明者 輿石 公 東京都新宿区西新宿1丁目26番2号 東 京エレクトロン株式会社内 (72)発明者 松土 昌彦 東京都新宿区西新宿1丁目26番2号 東 京エレクトロン株式会社内 (72)発明者 川村 剛平 東京都新宿区西新宿1丁目26番2号 東 京エレクトロン株式会社内 (72)発明者 高山 直樹 東京都新宿区西新宿1丁目26番2号 東 京エレクトロン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−93834(JP,A) 特開 昭61−290629(JP,A) 特開 昭61−121240(JP,A) 実開 昭62−116435(JP,U)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.電子発生領域で発生した電子をイオン生成領域内に
    加速させる電子ビーム励起イオン源において、 前記電子発生領域とイオン生成領域との境界部分に、板
    状物に多数の電子通過孔である円孔を開口した多孔電極
    を1枚のみ設け、この多孔電極と、当該多孔電極と電気
    的に絶縁され前記イオン生成領域を構成する容器に、正
    の電圧を印加したことを特徴とする電子ビーム励起イオ
    ン源。 2.前記電子通過孔である円孔の開口直径を0.5から0.6
    mmとしたことを特徴とする請求項1記載の電子ビーム励
    起イオン源。
JP62332169A 1987-12-30 1987-12-30 電子ビーム励起イオン源 Expired - Fee Related JP2724461B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62332169A JP2724461B2 (ja) 1987-12-30 1987-12-30 電子ビーム励起イオン源

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62332169A JP2724461B2 (ja) 1987-12-30 1987-12-30 電子ビーム励起イオン源

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01176634A JPH01176634A (ja) 1989-07-13
JP2724461B2 true JP2724461B2 (ja) 1998-03-09

Family

ID=18251926

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62332169A Expired - Fee Related JP2724461B2 (ja) 1987-12-30 1987-12-30 電子ビーム励起イオン源

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2724461B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2819420B2 (ja) * 1989-11-20 1998-10-30 東京エレクトロン株式会社 イオン源
JP2889930B2 (ja) * 1990-01-11 1999-05-10 東京エレクトロン株式会社 イオン源

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61290629A (ja) * 1985-06-18 1986-12-20 Rikagaku Kenkyusho 電子ビ−ム励起イオン源
JPH0746586B2 (ja) * 1985-10-18 1995-05-17 株式会社日立製作所 イオン源

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01176634A (ja) 1989-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR900003310B1 (ko) 이온 발생 장치
US6346768B1 (en) Low energy ion gun having multiple multi-aperture electrode grids with specific spacing requirements
JP2873693B2 (ja) イオン源
KR0158875B1 (ko) 전자비임 여기(勵起) 이온 원(源)
JP2724461B2 (ja) 電子ビーム励起イオン源
JP2535564B2 (ja) プラズマ処理装置
US3448315A (en) Ion gun improvements for operation in the micron pressure range and utilizing a diffuse discharge
JPH08102278A (ja) イオンビーム発生装置及び方法
JPH0129296B2 (ja)
JPH0692638B2 (ja) 薄膜装置
JP2587629B2 (ja) 電子ビ−ム式プラズマ装置
JPH0353402Y2 (ja)
JP2526228B2 (ja) 電子ビ―ム式プラズマ装置
JPH0754680B2 (ja) 電子ビーム励起イオン源
JP2879342B2 (ja) 電子ビーム励起イオン源
JPH05258710A (ja) イオン注入装置
JP3633359B2 (ja) 高周波四重極加速装置
JPH07107834B2 (ja) 電子ビーム励起イオン源
JP2869557B2 (ja) 電子ビーム励起イオン源
JP2889925B2 (ja) 電子ビーム励起イオン源およびイオン引き出し方法
JP2822249B2 (ja) イオン源
JP2703029B2 (ja) 基板への不純物の導入方法
JP2794602B2 (ja) 電子ビーム励起イオン源
JPH01161699A (ja) 高速原子線源
JPH10106478A (ja) イオン注入装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees