JP2869557B2 - 電子ビーム励起イオン源 - Google Patents

電子ビーム励起イオン源

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JP2869557B2 JP3901789A JP3901789A JP2869557B2 JP 2869557 B2 JP2869557 B2 JP 2869557B2 JP 3901789 A JP3901789 A JP 3901789A JP 3901789 A JP3901789 A JP 3901789A JP 2869557 B2 JP2869557 B2 JP 2869557B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、電子ビーム励起イオン源に関する。
(従来の技術) 例えば半導体装置の製造等に利用されるイオン注入装
置ではICの生産性向上のため、大電流、長寿命のイオン
源の開発が求められている。
電子ビームによって原料ガスをイオン化する電子ビー
ム励起イオン源は公知である。
すなわち、このような電子ビーム励起イオン源では、
放電用ガス例えばアルゴンガス雰囲気とされた電子生成
室内で放電により第1のプラズマを発生させる。そし
て、この電子生成室に設けられた直径例えば1mmの円孔
からなる電子引き出し口から、例えば電子引き出し口に
対向する如く間隔例えば30mm程度を設けて配設された多
孔電極により第1のプラズマ中の電子を引き出し、多孔
電極に連設されたイオン生成室内に導入した所定の原料
ガス、例えばBF3にこの電子を照射してイオン(第2の
プラズマ)を発生させる。そして、このイオンをイオン
生成室に設けたイオン引き出し用スリットから外部に引
き出し、例えばイオン注入等の所望の処理に用いる。
このような電子ビーム励起イオン源は、低いイオンエ
ネルギーで高いイオン電流密度を得ることができるとい
う特徴を有する。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記説明の電子ビーム励起イオン源に
おいても、さらにイオン電流密度を高め、処理時間の短
縮およびスループットの向上を図ることが当然要求され
る。
本発明は、かかる従来の事情に対処してなされたもの
で、従来に較べて効率的に所望のイオンを発生させるこ
とができ、高いイオン電流密度を得ることにより、処理
時間の短縮およびスループットの向上を図ることのでき
る電子ビーム励起イオン源を提供しようとするものであ
る。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) すなわち、本発明は、電子を引き出すための第1のプ
ラズマを発生させる電子生成室と、この電子生成室に設
けられた電子引き出し口に対向する如く設けられ該電子
引き出し口から前記電子を引き出すための多孔電極と、
この多孔電極に連設され所定の原料ガスに前記電子を照
射し第2のプラズマを発生させイオンを生成するイオン
生成室とを備えた電子ビーム励起イオン源において、 前記多孔電極と前記電子引き出し口との間隔を、10mm
以下とし、かつ、前記第2のプラズマの径が、前記電子
引き出し口の径の1〜6倍の範囲となるよう構成したこ
とを特徴とする。
請求項2の発明は、電子を引き出すための第1のプラ
ズマを発生させる電子生成室と、この電子生成室に設け
られた1つの円孔からなる電子引き出し口に対向する如
く設けられ該電子引き出し口から前記電子を引き出すた
めの多孔電極と、この多孔電極に連設され所定の原料ガ
スに前記電子を照射し第2のプラズマを発生させイオン
を生成するイオン生成室とを備えた電子ビーム励起イオ
ン源において、 前記多孔電極と前記電子引き出し口との間隔を、10mm
以下としたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の電子ビーム
励起イオン源において、 前記多孔電極と前記電子引き出し口との間隔を、5mm
〜6mmとしたことを特徴とする。
(作用) 本発明者等が詳査したところ、一般に電子ビーム励起
イオン源では、電子生成室の電子引き出し口から例えば
多孔電極によって引き出した電子は放射状に拡散し、こ
のためこの電子の照射によって発生するプラズマの径が
大きくなり、その密度が低下するため、イオンの引き出
しが効率的に行われず、高いイオン電流密度を得ること
ができないことが判明した。
そこで本発明の電子ビーム励起イオン源では、例えば
多孔電極を電子引き出し口に近接させ、例えば多孔電極
と電子引き出し口との間隔が10mm以下例えば5〜6mmと
することにより(前述の如く従来は例えば30mm程度とさ
れている)、電子の拡散を抑制し、第2のプラズマの径
を、電子引き出し口の径の1〜6倍の範囲となるよう構
成することにより、従来に較べて高いイオン電流密度を
得ることができ、処理時間の短縮およびスループットの
向上を図ることができるようにしたものである。
(実施例) 以下、本発明の電子ビーム励起イオン源の一実施例を
図面を参照して説明する。
電子発生室1は、導電性高融点材料例えばモリブデン
から各辺の長さが例えば数センチ程度の矩形容器状に形
成されている。また、この電子発生室1の1側面には、
開口部が設けられており、この開口部を閉塞する如く例
えばSi3N4、BN等からなる板状の耐熱性絶縁性部材2が
設けられ、電子発生室1が気密に構成されている。
また、上記絶縁性部材2には、例えばU字状に形成さ
れた高融点材質例えばタングステンからなるフィラメン
ト3が電子発生室1内に突出する如く設けられている。
さらに、電子発生室1の上部には、プラズマを生起させ
電子を発生させるためのガス、例えばアルゴン(Ar)ガ
ス等の放電用ガスを導入するための放電用ガス導入孔4
が設けられており、電子発生室1の下部には、電子発生
室1内で発生させたプラズマ中から電子を引き出すため
の直径例えば1mmの円孔5aが設けられている。
また、上記電子発生室1の下部には、円孔5aに連続し
て隘路5bを形成する如く、絶縁性部材7が設けられてお
り、円孔5aと隘路5bとによって電子引き出し口5が構成
されている。さらに、絶縁性部材7には、高融点材質例
えばタングステンからなり、多数の透孔を有する多孔電
極8が、電子引き出し口5に対向する如く接続されてお
り、第2図に示すように、多孔電極8と電子引き出し口
5との間隔Dは、10mm以下例えば5〜6mmとされてい
る。
なお、放電用ガス導入孔4および電子引き出し口5
は、電子発生室1の中心から後述するイオン引き出し用
スリット14側に偏心して配設され、イオンを効率良く引
き出せるよう構成されている。また、フィラメント3
は、放電用ガス導入孔4および電子引き出し口5を結ぶ
線上に位置しないよう配設されており、電子引き出し口
5から逆流したイオンがフィラメント3に到達しにくく
することにより、この逆流したイオンによりフィラメン
ト3がスパッタリングされ、消耗することを防止するよ
う構成されている。
さらに、上記多孔電極8の下部には、絶縁性部材9を
介してイオン生成室10が接続されている。このイオン生
成室10は、導電性高融点材料、例えばモリブデンから容
器状に形成されており、その内部は、直径および高さが
共に数センチ程度の円筒形状とされている。
そして、多孔電極8と対向するイオン生成室10の底部
には、絶縁性部材11を介し、このイオン生成室10の側壁
部とは電気的に隔離された状態(フローティング状態)
で例えば高融点材料の底板12が固定されており、電子の
照射によりこの底板12が帯電し、電子を反射するよう構
成されている。なお、例えば底板12を絶縁性部材から構
成して電子反射面を形成することもできる。
また、上記イオン生成室10の側面には、所望のイオン
を生成するための原料ガス例えばBF3等をこのイオン生
成室10内に導入するための原料ガス導入口13が設けられ
ており、この原料ガス導入口13に対向する如く、イオン
引き出し用スリット14が設けられている。
上記構成のこの実施例の電子ビーム励起イオン源で
は、図示しない磁場生成手段により、図示矢印Bの如く
垂直方向に電子をガイドするための磁場を印加した状態
で、次のようにして所望のイオンを発生させる。
すなわち、フィラメント3にフィラメント電圧Vfを印
加し通電加熱するとともに、このフィラメント3に対し
て、抵抗Rを介して電子発生室1に放電電圧Vdを印加
し、多孔電極8に放電電圧Vdを印加し、多孔電極8とイ
オン生成室10との間に加速電圧Va印加する。
そして、放電用ガス導入孔4から電子発生室1内に、
放電用ガス例えばアルゴンガスを導入し、放電電圧Vdに
より放電を生じさせ、プラズマを発生させる。すると、
このプラズマ中の電子は、加速電圧Vaにより、電子引き
出し口5、多孔電極8の透孔を通過してイオン生成室10
内に引き出される。
一方、イオン生成室10内には、原料ガス導入口13から
予め所定の原料ガス例えばBF3を導入しておき、このイ
オン生成室10内を所定圧力例えば0.001〜0.02 Torrの原
料ガス雰囲気としておく。
したがって、イオン生成室10内に流入した電子は、加
速電界により加速され、BF3と衝突し、濃いプラズマを
発生させる。
この時、第2図に示すように、多孔電極8と電子引き
出し口5との間隔が10mm以下、例えば5〜6mmとなるよ
う多孔電極8が電子引き出し口5に近接して配設されて
いるので、図示矢印で示すように電子がほとんど拡散し
ない状態で原料ガスに照射され、発生するプラズマ(第
2のプラズマ)の径Aが電子引き出し口5の径に対して
1〜6倍、例えば2倍程度の高密度のプラズマが形成さ
れる。したがって、この高密度のプラズマからイオン引
き出し用スリット14により効率良くイオンを引き出すこ
とができ、従来に較べて高いイオン電流密度を得ること
ができ、例えばイオン注入装置によるイオン注入操作等
において、処理時間の短縮およびスループットの向上を
図ることができる。
[発明の効果] 上述のように、本発明の電子ビーム励起イオン源によ
れば、従来に較べて効率的に所望のイオンを発生させる
ことができ、高いイオン電流密度を得ることにより、処
理時間の短縮およびスループットの向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電子ビーム励起イオン源の一実施例の
構成を示す切り欠き斜視図、第2図は電子の流れおよび
プラズマの状態を説明するための電子ビーム励起イオン
源の縦断面図である。 1……電子発生室、2……絶縁性部材、3……フィラメ
ント、4……放電用ガス導入孔、5……電子引き出し
口、7……絶縁性部材、8……多孔電極、9……絶縁性
部材、10……イオン生成室、11……絶縁性部材、12……
底板。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子を引き出すための第1のプラズマを発
    生させる電子生成室と、この電子生成室に設けられた電
    子引き出し口に対向する如く設けられ該電子引き出し口
    から前記電子を引き出すための多孔電極と、この多孔電
    極に連設され所定の原料ガスに前記電子を照射し第2の
    プラズマを発生させイオンを生成するイオン生成室とを
    備えた電子ビーム励起イオン源において、 前記多孔電極と前記電子引き出し口との間隔を、10mm以
    下とし、かつ、前記第2のプラズマの径が、前記電子引
    き出し口の径の1〜6倍の範囲となるよう構成したこと
    を特徴とする電子ビーム励起イオン源。
  2. 【請求項2】電子を引き出すための第1のプラズマを発
    生させる電子生成室と、この電子生成室に設けられた1
    つの円孔からなる電子引き出し口に対向する如く設けら
    れ該電子引き出し口から前記電子を引き出すための多孔
    電極と、この多孔電極に連設され所定の原料ガスに前記
    電子を照射し第2のプラズマを発生させイオンを生成す
    るイオン生成室とを備えた電子ビーム励起イオン源にお
    いて、 前記多孔電極と前記電子引き出し口との間隔を、10mm以
    下としたことを特徴とする電子ビーム励起イオン源。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の電子ビーム励起イオ
    ン源において、 前記多孔電極と前記電子引き出し口との間隔を、5mm〜6
    mmとしたことを特徴とする電子ビーム励起イオン源。
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