JP3305655B2 - プラズマcvd装置 - Google Patents

プラズマcvd装置

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JP3305655B2
JP3305655B2 JP16303098A JP16303098A JP3305655B2 JP 3305655 B2 JP3305655 B2 JP 3305655B2 JP 16303098 A JP16303098 A JP 16303098A JP 16303098 A JP16303098 A JP 16303098A JP 3305655 B2 JP3305655 B2 JP 3305655B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、プラズマ現象を利用し
て、光ディスクや磁気ディスク、磁気ヘッドなどの加工
対象のワークの表面に化学的に薄膜を形成するプラズマ
CVD(プラズマ促進化学蒸着)装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマCVD(プラズマ促進化学蒸
着)は、真空中での放電により、真空中で成膜原料ガス
をプラズマ状態とし、プラズマ状態のイオン化物質の分
子をマイナス電位により加工対象のワークの方向に加速
し、イオン化物質の分子をワークの表面に付着させ、ワ
ークの表面に薄膜を化学的に形成する技術である。
【0003】特許出願人は、特開平9−104971号
公報によって、「真空蒸着装置」を開発しており、その
装置を利用して、真空槽の内部で垂直面上に加工対象の
ワークとしてのディスクを回転機構により回転可能な状
態として配置し、このディスクに対し対称な状態で装置
(プラズマガン)を配置した試作機を開発し、成膜原料
ガスとしてトルエンを導入して、硬質ダイヤモンド状カ
ーボン膜(DLC膜)を成膜したところ、耐久試験で良
好な製品を得た。
【0004】
【従来の技術の課題】しかし、上記試作機によると、下
記の問題のために、実際の生産現場での使用ができなか
った。真空槽の内のディスクの中心線上で各デイスク面
に対向させて装置(プラズマガン)を配置すると、スペ
ースがなくなり、デイスクの回転機構が合理的な形態と
して取り付けられなかった。
【0005】また、真空槽(プラズマウォール)は、プ
ラズマを安定化させるために、カソードに接続し、カソ
ードと同じ電位に設定していた。このため、プラズマウ
ォールの壁面にトルエンイオンをはじく電界ができ、膜
厚分布補正板やしゃへい板がないと、均一な膜厚分布が
得られなかった。そこで、引き出し電極(制御電極)を
回転機構の基板の代わりに回転させ、引き出し電極(制
御電極)とともに膜厚分布補正板やしゃへい板を回転さ
せて、分布補正をおこなった。この対策により膜厚分布
の問題はなくなったが、つぎの原因による不良により、
良品がえられなかった。
【0006】真空槽内に回転機構があって、回転部分に
摩耗が起きるため、デイスクの成膜面に摩耗塵埃が付着
し、これが仕上がり不良となる。メッシュ状の引き出し
電極(制御電極)および膜厚補正板にバイアス(マイナ
ス)電位が掛けられているため、バイアス電圧の加速作
用によって、メッシュ状の引き出し電極(制御電極)お
よび膜厚補正板表面に硬質DLC膜が形成され、それが
厚くなると、内部応力にる自己破壊によって表面から剥
がれ、ディスクの表面に付着して、不良が発生する。
【0007】また真空槽が多重構造となっているため、
装置の構成が複雑になり、しかも、真空槽の内でディス
クの中心線上にプラズマガン(電極)を配置する形式と
なっているため、ディスク用の連続スパッタ装置のプラ
ズマガン(電極)として不向きで、そのまま取り付けら
れなかった。
【0008】プラズマガンのアノード電極がメッシュ式
で、ガソードの近くで電子を受ける表面積が小さいた
め、ブラズマ電流で250〔mA〕以上流すと、プラズ
マが安定しなかった。メッシュ式のアノード電極のた
め、高周波(RF)電極として用いられず、直流プラズ
マ専用の装置となり、RFプラズマ装置として利用でき
なかった。
【0009】
【発明の目的】したがって、本発明の目的は、上記従来
の技術の欠点をなくし、加工対象のワークに対する薄膜
の形成に有効なプラズマCVD装置を提供することであ
る。
【0010】
【発明の解決手段】上記目的の下に、本発明は、請求項
1ないし請求項4のプラズマCVD装置(1)におい
て、筒状のプラズマウォール(2)の両開口面に電気絶
縁状態としてカバー(3、4)を取り付けて、密閉可能
な成膜室(5)を形成し、この成膜室(5)に成膜原料
ガス(16)の供給ユニット(6)および真空ユニット
(7)を接続するとともに、成膜室(5)の内部に電気
絶縁状態でカソード(8)、カソード(8)に対向する
リング状で中空のアノード(9)、このアノード(9)
の周面に沿って電気的に接続されたシャドウリング(1
0)を固定し、中空のアノード(9)に冷却水(25)
循環用の供給ユニット(26)を接続し、またカソード
(8)の両端に高周波カットフイルタ(18、19)に
よりカソード電源(11)を電気的に接続し、カソード
電源(11)のアース(17)側の一端とアノード
(9)との間にアノード(9)側でプラス電位のアノー
ド電源(12)および高周波カットフイルタ(20)と
高周波電源(21)とを切り換えスイッチ(22)によ
り電気的に選択可能な状態として接続し、成膜室(5)
の内部でカソード(8)、アノード(9)に対向した状
態で配置される加工対象のワーク(13)とアース(1
7)との間に加工対象のワーク(13)側でマイナス電
位のイオン加速用電源(15)および高周波カットフイ
ルタ(41)を電気的に接続し、さらに一方のカバー
(3)にカソード電源(11)のアース(17)の一端
を電気的に接続し、かつプラズマウォール(2)をフロ
ート電位に設定するようにしている。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のプラズマCVD
装置1を示している。筒状のプラズマウォール2、その
両開口面に電気絶縁性の気密体27、28によって取り
付けられたカバー3、4は、気密可能な成膜室5を形成
している。この成膜室5は、一方のカバー3のインレッ
ト30、バルブ31、32により成膜原料ガス16の供
給ユニット6および酸素ガス23の供給ユニット24
に、またプラズマウォール2の減圧ポート33により真
空ユニット7にそれぞれ接続されている。
【0012】プラズマウォール2、カバー3、4は、導
電体によって製作さている。なお、他方のカバー4は、
図面上、開放しているが、カバー4の図上の下方の開放
部分は、図示しないトランスファーケースにより密閉さ
れ、またカバー4の図上の右側の開放部分は、加工対象
のワーク13の右側の面を左側の面と同時に加工するた
めに、同様の装置により密閉されている。
【0013】そして、真空放電用のカソード8、このカ
ソード8に対して同心リング状のアノード9は、成膜室
5の内部で、プラズマウォール2の開口面に対しフラン
ジ24、電気絶縁性の気密体29、ソケット35、36
により電気的に絶縁状態として固定されている。カソー
ド8の両端は、高周波カットフイルタ18、19を介し
て交流(0〜20〔V〕/10〜30〔A〕)のカソー
ド電源11に接続されている。カソード8の一端は、ア
ース17に接続され、アノード9側でプラス電位の直流
(0〜200〔V〕/0〜2000〔mA〕)のアノー
ド電源12、高周波カットフイルタ20、切り換えスイ
ッチ22の一方の接点、切り換え接点を介してアノード
9に接続されている。また、切り換えスイッチ22の他
方の接点は、調整器37、高周波(13.5〔MHz〕
/500〔W〕)の高周波電源21、アース17に接続
されている。
【0014】カソード8は、成膜室5の外部または内部
で、カバー3またはそれと一体で導電体のプレート38
に電気的に接続されている。このため、カバー3の電位
は、常時、カソード電源11の電圧と等しくなるように
設定されている。アノード9は、リング状の部分および
サポートの部分で中空であり、ソケット36の外部の部
分で、循環用の冷却水25の供給ユニット26に接続さ
れている。リング状のアノード9には、その内周あるい
は外周または内外周、例えば内周面に沿ってアノード9
に電気的に接続された2個のシャドウリング10が互い
に異なる方向から固定され、放電面に対して影(迷路)
を形成している。
【0015】光ディスクや磁気ディスク、その他のハー
ドディスク、磁気ヘッドなどの加工対象のワーク13
は、成膜室5の内で、カソード8、アノード9に対向し
た状態でカバー4の内部に設けられたホルダー39およ
び図示しないトランスファー装置(ハンドリングロボッ
トあるいはロータリインデックスデーブル)により、図
示の位置に順次供給されるようになっている。
【0016】ワーク13の中心部分およびワーク13の
外周部分では、通常、薄膜が厚く形成されやすく、また
プラズマCVD装置1を対称に2台置くと、プラズマが
互いに影響し合ってしまう領域となる。このため、成膜
室5の内部で、ワーク13に対向した状態で、上記領域
に応じた形状の膜厚補正板14が設けられている。この
具体例で、膜厚補正板14は、成膜室5の内で、プラズ
マウォール2よりも小さい筒状のしゃへい板40と一体
となってプラズマウォール2に電気的に導通した状態で
固定されている。
【0017】カソード電源11のアース17側とワーク
13との間に、ワーク13側でプラス電位の直流(0〜
1500〔V〕/0〜100〔mA〕)のイオン加速用
電源15、ワーク13側で高周波カットフイルタ41が
接続されている。そして、プラズマウォール2、膜厚補
正板14およびしゃへい板40は、電気的に接続されて
いて、いずれの電源にも接続されず、電気的に浮いて独
立した状態すなわちフロート電位に設定されている。
【0018】成膜時に、オペレータは、真空ユニット7
を起動し、成膜室5の内部を適当な真空度の真空状態と
してから、成膜室5の内部に、成膜原料ガス16例えば
DLC膜の形成のために、トルエン(C7 8 )ガスを
供給器6により供給し、カソード8、アノード9および
ワーク13にカソード電源11、アノード電源12、イ
オン加速用電源15をそれぞれ接続する。なお、アノー
ド9の異常加熱の防止のために、中空のアノード9に供
給ユニット26から冷却水25が循環状態とて供給され
る。
【0019】カソード8の高温加熱によって、カソード
8からアノード9に向けて多量の電子が放出され、カソ
ード8とアノード9との間でグロー放電が開始される。
これらの電子は、成膜室5の内部の成膜原料ガス16を
イオン化し、プラズマ状態とする。プラズマ状態の成膜
原料分子は、ワーク13のマイナス電位によって加速さ
れ、ワーク13の表面に付着し、薄いDLC膜(C7
2 の膜)を形成する。図1中で、プラズマ領域では、
の反応が起き、ワーク13の表面では、の反応が起き
ている。
【0020】 C7 8 +e- → C7 8 + +2e-7 8 + +e- → C7 2 +3H2
【0021】なお、成膜室5の清掃にあたって、供給ユ
ニット24から酸素ガス23を成膜室5に入れて、高周
波放電をすれば、酸素プラズマによるアッシング作用に
よって、成膜室5内で加工対象物以外のカソード8、ア
ノード9、膜厚補正板14、しゃへい板40などに付着
したDLC膜を剥離することができる。
【0022】
【発明の効果】成膜過程で、リング状のアノード9がカ
ソード8から熱的に放出される電子を広い面積で受け取
るため、大きなプラズマ電流(放電電流)を流しても、
プラズマ(放電)が安定する。しかも、薄膜が絶縁性の
膜としてアノード9や、シャドウリング10の面に形成
されたとしても、カソード8に対するシャドウリング1
0の影側面あるいはシャドウリング10によって遮へい
され、カソード8と直接対向しないアノード9の表面
や、シャドウリング10の迷路状の表面側に絶縁性の膜
が形成されにくいため、カソード8とアノード9との間
で長い期間にわたって安定な放電が確保でき、これによ
り成膜原料ガス16のイオン化が安定な状態で行える。
このように、電子の放出、イオン化が安定な状態で行わ
れるため、ワーク13に対する成膜動作が安定化し、成
膜能率が高められる。
【0023】プラズマウォール2がフロート電位に設定
されているので、成膜原料ガス16のプラスイオンがス
トレートにワーク13に向かうようになり、プラズマウ
ォール2の内部の成膜室5の部分でプラズマが均一に分
布するため、ワーク13に対する成膜も厚みむらのない
状態で形成できる。また、カソード8の電位の電界がカ
バー3だけに発生しているので、成膜原料ガス16のプ
ラスイオンの動きがすなおになり、従来の装置で作成し
ていた複雑な膜厚補正板や回転機構がいらなくなった。
また、カバー3がカソード8のアース17でない電位に
設定されているため、局部的な異常放電が少なく、成膜
室5の内部で均一なプラズマ状態が確保できる。なお、
プラズマウォール2に成膜原料分子が付着したとして
も、フロート電位によって加速されない状態で付着する
ため、低い硬度で応力歪みもなく、剥がれにくい状態と
なって、不良品の発生が激減した。したがって、それが
落下して、ワーク13の表面などに付着せず、ワーク1
3の成膜効率も向上する。このように、成膜原料ガス1
6のプラスイオンの動き、分布、プラズマ特性や成膜動
作がよくなる。
【0024】さらに、給電回路中に、高周波カットフイ
ルタ18、19、20、41が介在しているため、カソ
ード電源11でカソード8を加熱しながら、高周波放電
ができる。カソード電源11によりカソード8を加熱し
ながら、高周波放電を開始すると、プラズマ中の電子密
度が高いので、RF着火トリガーがなくても、圧力5×
10-4〔Torr〕程度のもとで、トルエンのプラズマ
放電が安定して得られる。なお、高周波放電によれば、
シャドウリング10がなくても、安定なプラズマ状態が
えられる。このRFプラズマ放電によれば、ワーク13
が非導電体、例えばプラスチックであっても、成膜が可
能となる。なお、ワーク13が磁気ディスク(磁気記憶
媒体)であれば、その非磁性基板上に強磁性金属薄膜が
形成されるので、その表面の薄い保護膜がDLC膜によ
り形成される。このDLC膜によれば、磁気ディスクの
耐摩耗性が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマCVD装置の断面図および電
気系、配管系の回路図である。
【符号の説明】
1 プラズマCVD装置 2 プラズマウォール 3 カバー 4 カバー 5 成膜室 6 供給ユニット 7 真空ユニット 8 カソード 9 アノード 10 シャドウリング 11 カソード電源 12 アノード電源 13 加工対象のワーク 14 膜厚補正板 15 イオン加速用電源 16 成膜原料ガス 17 アース 18 高周波カットフイルタ 19 高周波カットフイルタ 20 高周波カットフイルタ 21 高周波カットフイルタ 22 切り換えスイッチ 23 酸素ガス 24 供給ユニット 25 冷却水 26 供給ユニット 27 気密体 28 気密体 29 気密体 30 インレット 31 バルブ 32 バルブ 33 減圧ポート 34 フランジ 35 ソケット 36 ソケット 37 調整器 38 プレート 39 ホルダー 40 しゃへい板 41 高周波カットフイルタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−236774(JP,A) 特開 平11−335855(JP,A) 特開 平11−335854(JP,A) 特開 平8−37098(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 16/00 - 16/56 H01L 21/205 H01L 21/31 H05H 1/00 - 1/46 B01J 10/00 - 12/00 B01J 14/00 - 19/32

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のプラズマウォール(2)の両開口
    面に電気絶縁状態としてカバー(3、4)を取り付け
    て、密閉可能な成膜室(5)を形成し、この成膜室
    (5)に成膜原料ガス(16)の供給ユニット(6)お
    よび真空ユニット(7)を接続するとともに、 成膜室(5)の内部に電気絶縁状態でカソード(8)、
    カソード(8)に対向するリング状のアノード(9)、
    このアノード(9)の周面に沿ってアノード(9)に電
    気的に接続されたシャドウリング(10)を固定し、 またカソード(8)の両端にカソード電源(11)を電
    気的に接続し、カソード電源(11)のアース(17)
    側の一端とアノード(9)との間にアノード(9)側で
    プラス電位のアノード電源(12)を電気的に接続し、
    成膜室(5)の内部でカソード(8)、アノード(9)
    に対向した状態で配置される加工対象のワーク(13)
    とアース(17)との間に加工対象のワーク(13)側
    でマイナス電位のイオン加速用電源(15)を電気的に
    接続したことを特徴とするプラズマCVD装置(1)。
  2. 【請求項2】 筒状のプラズマウォール(2)の両開口
    面に電気絶縁状態としてカバー(3、4)を取り付け
    て、密閉可能な成膜室(5)を形成し、この成膜室
    (5)に成膜原料ガス(16)の供給ユニット(6)お
    よび真空ユニット(7)を接続するとともに、 成膜室(5)の内部に電気絶縁状態でカソード(8)、
    カソード(8)に対向するリング状のアノード(9)、
    このアノード(9)の周面に沿ってアノード(9)に電
    気的に接続されたシャドウリング(10)を固定し、 またカソード(8)の両端にカソード電源(11)を電
    気的に接続し、カソード電源(11)のアース(17)
    側の一端とアノード(9)との間にアノード(9)側で
    プラス電位のアノード電源(12)を電気的に接続し、
    成膜室(5)の内部でカソード(8)、アノード(9)
    に対向した状態で配置される加工対象のワーク(13)
    とアース(17)との間に加工対象のワーク(13)側
    でマイナス電位のイオン加速用電源(15)を電気的に
    接続し、 さらに一方のカバー(3)にカソード電源(11)のア
    ース(17)の一端を電気的に接続し、かつプラズマウ
    ォール(2)をフロート電位に設定したことを特徴とす
    るプラズマCVD装置(1)。
  3. 【請求項3】 筒状のプラズマウォール(2)の両開口
    面に電気絶縁状態としてカバー(3、4)を取り付け
    て、密閉可能な成膜室(5)を形成し、この成膜室
    (5)に成膜原料ガス(16)の供給ユニット(6)お
    よび真空ユニット(7)を接続するとともに、 成膜室(5)の内部に電気絶縁状態でカソード(8)、
    カソード(8)に対向するリング状のアノード(9)を
    固定し、 またカソード(8)の両端に高周波カットフイルタ(1
    8、19)によりカソード電源(11)を電気的に接続
    し、カソード電源(11)のアース(17)側の一端と
    アノード(9)との間にアノード(9)側でプラス電位
    のアノード電源(12)および高周波カットフイルタ
    (20)と高周波電源(21)とを切り換えスイッチ
    (22)により電気的に選択可能な状態として接続し、
    成膜室(5)の内部でカソード(8)、アノード(9)
    に対向した状態で配置される加工対象のワーク(13)
    とアース(17)との間に加工対象のワーク(13)側
    でマイナス電位のイオン加速用電源(15)および高周
    波カットフイルタ(41)を電気的に接続し、 さらに一方のカバー(3)にカソード電源(11)のア
    ース(17)の一端を電気的に接続し、かつプラズマウ
    ォール(2)をフロート電位に設定したことを特徴とす
    るプラズマCVD装置(1)。
  4. 【請求項4】 筒状のプラズマウォール(2)の両開口
    面に電気絶縁状態としてカバー(3、4)を取り付け
    て、密閉可能な成膜室(5)を形成し、この成膜室
    (5)に成膜原料ガス(16)の供給ユニット(6)お
    よび真空ユニット(7)を接続するとともに、 成膜室(5)の内部に電気絶縁状態でカソード(8)、
    カソード(8)に対向するリング状で中空のアノード
    (9)、このアノード(9)の周面に沿って電気的に接
    続されたシャドウリング(10)を固定し、中空のアノ
    ード(9)に冷却水(25)循環用の供給ユニット(2
    6)を接続し、 またカソード(8)の両端に高周波カットフイルタ(1
    8、19)によりカソード電源(11)を電気的に接続
    し、カソード電源(11)のアース(17)側の一端と
    アノード(9)との間にアノード(9)側でプラス電位
    のアノード電源(12)および高周波カットフイルタ
    (20)と高周波電源(21)とを切り換えスイッチ
    (22)により電気的に選択可能な状態として接続し、
    成膜室(5)の内部でカソード(8)、アノード(9)
    に対向した状態で配置される加工対象のワーク(13)
    とアース(17)との間に加工対象のワーク(13)側
    でマイナス電位のイオン加速用電源(15)および高周
    波カットフイルタ(41)を電気的に接続し、 さらに一方のカバー(3)にカソード電源(11)のア
    ース(17)の一端を電気的に接続し、かつプラズマウ
    ォール(2)をフロート電位に設定したことを特徴とす
    るプラズマCVD装置(1)。
  5. 【請求項5】 加工対象のワーク(13)を磁気記憶媒
    体とし、磁気記憶媒体の非磁性基板上の強磁性金属薄膜
    の表面にイオン化物質の分子により薄い保護膜を形成す
    ることを特徴とする請求項1、2、3または4記載のプ
    ラズマCVD装置(1)。
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