JPH1045655A - フルオレン誘導体の製造方法 - Google Patents
フルオレン誘導体の製造方法Info
- Publication number
- JPH1045655A JPH1045655A JP8218003A JP21800396A JPH1045655A JP H1045655 A JPH1045655 A JP H1045655A JP 8218003 A JP8218003 A JP 8218003A JP 21800396 A JP21800396 A JP 21800396A JP H1045655 A JPH1045655 A JP H1045655A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluorene
- water
- hydroxyethoxy
- bis
- phenyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は、工業的な実施に好適であり且
つ経済的に有利なフルオレン誘導体の製造方法、即ち、
フルオレノンから9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシ
エトキシ)フェニル)フルオレンを高品質、かつ高収率
で製造する方法を提供することにある。 【解決手段】硫酸とチオールを触媒として用いてフルオ
レノンとフェノキシエタノールとを反応させて9,9−
ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フル
オレンを製造する方法において、得られた反応液に水と
相溶し難い有機溶剤及び水を加えて溶解、水洗し、水層
と油層に分液し、油層から目的とする9,9−ビス(4
−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレンを
回収することを特徴とするフルオレン誘導体の製造方
法。
つ経済的に有利なフルオレン誘導体の製造方法、即ち、
フルオレノンから9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシ
エトキシ)フェニル)フルオレンを高品質、かつ高収率
で製造する方法を提供することにある。 【解決手段】硫酸とチオールを触媒として用いてフルオ
レノンとフェノキシエタノールとを反応させて9,9−
ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フル
オレンを製造する方法において、得られた反応液に水と
相溶し難い有機溶剤及び水を加えて溶解、水洗し、水層
と油層に分液し、油層から目的とする9,9−ビス(4
−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレンを
回収することを特徴とするフルオレン誘導体の製造方
法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フルオレン誘導体
の製造方法の改良に係り、詳しくは、フルオレノンとフ
ェノキシエタノールとを反応させて9,9−ビス(4−
(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレンを製
造する方法の改良に関する。
の製造方法の改良に係り、詳しくは、フルオレノンとフ
ェノキシエタノールとを反応させて9,9−ビス(4−
(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレンを製
造する方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエ
トキシ)フェニル)フルオレンは、エポキシ樹脂、ポリ
エステル等の製造原料として有用な物質であり、従来技
術としては種々の方法が見出されているが、特開平7−
165657号には、硫酸とチオールを触媒として用いて、フ
ルオレノンとフェノキシエタノールとを反応させ、得ら
れた反応液を、低級脂肪族アルコールに溶解させた後、
水を添加して9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエト
キシ)フェニル)フルオレンを析出させて回収するフル
オレン誘導品の製造方法が記載され、工業的に優れた方
法として示されている。
トキシ)フェニル)フルオレンは、エポキシ樹脂、ポリ
エステル等の製造原料として有用な物質であり、従来技
術としては種々の方法が見出されているが、特開平7−
165657号には、硫酸とチオールを触媒として用いて、フ
ルオレノンとフェノキシエタノールとを反応させ、得ら
れた反応液を、低級脂肪族アルコールに溶解させた後、
水を添加して9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエト
キシ)フェニル)フルオレンを析出させて回収するフル
オレン誘導品の製造方法が記載され、工業的に優れた方
法として示されている。
【0003 】しかるに、この方法では、触媒に用いる硫
酸を目的とする9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエ
トキシ)フェニル)フルオレンから完全に除去すること
が困難であり、その改善が要請されていた。
酸を目的とする9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエ
トキシ)フェニル)フルオレンから完全に除去すること
が困難であり、その改善が要請されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、工業
的な実施に好適であり且つ経済的に有利なフルオレン誘
導体の製造方法、即ち、フルオレノンから9,9−ビス
(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレ
ンを高品質、かつ高収率で製造する方法を提供すること
にある。
的な実施に好適であり且つ経済的に有利なフルオレン誘
導体の製造方法、即ち、フルオレノンから9,9−ビス
(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレ
ンを高品質、かつ高収率で製造する方法を提供すること
にある。
【0004】本発明の目的は、反応生成物である9,9
−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フ
ルオレンの分離、精製がより簡素化されたフルオレン誘
導体の製造方法を提供することにある。
−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フ
ルオレンの分離、精製がより簡素化されたフルオレン誘
導体の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、硫酸とチオー
ルを触媒として用いてフルオレノンとフェノキシエタノ
ールとを反応させて9,9−ビス(4−(2−ヒドロキ
シエトキシ)フェニル)フルオレンを製造する方法にお
いて、得られた反応液に水と相溶し難い有機溶剤及び水
を加えて溶解、水洗し、水層と油層に分液し、油層から
目的とする9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキ
シ)フェニル)フルオレンを回収することを特徴とする
フルオレン誘導体の製造方法である。
ルを触媒として用いてフルオレノンとフェノキシエタノ
ールとを反応させて9,9−ビス(4−(2−ヒドロキ
シエトキシ)フェニル)フルオレンを製造する方法にお
いて、得られた反応液に水と相溶し難い有機溶剤及び水
を加えて溶解、水洗し、水層と油層に分液し、油層から
目的とする9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキ
シ)フェニル)フルオレンを回収することを特徴とする
フルオレン誘導体の製造方法である。
【0006】更に、本発明は、前記方法により得られた
油層より有機溶剤を留去し、低級脂肪族アルコール又は
低級脂肪族アルコールと水を添加して溶解させた後、冷
却して目的とする9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシ
エトキシ)フェニル)フルオレンを晶析させて回収する
ことを特徴とする9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシ
エトキシ)フェニル)フルオレンを回収することを特徴
とするフルオレン誘導体の製造方法である。
油層より有機溶剤を留去し、低級脂肪族アルコール又は
低級脂肪族アルコールと水を添加して溶解させた後、冷
却して目的とする9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシ
エトキシ)フェニル)フルオレンを晶析させて回収する
ことを特徴とする9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシ
エトキシ)フェニル)フルオレンを回収することを特徴
とするフルオレン誘導体の製造方法である。
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明においては、触媒である硫酸及びチオールの存在下
で、フルオレノンとフェノキシエタノールとを反応させ
る。この際の反応方式は、バッチ方式でも連続方式でも
よく、反応温度は、30〜150℃、好ましくは40〜
70℃とするのがよく、バッチ方式で反応させる場合の
反応時間は1〜10時間、好ましくは1〜7時間とする
のがよい。反応温度を低くすると反応速度が低下して反
応効率が悪くなる傾向があり、高くすると副生物が増加
し目的化合物の収率が低下する傾向がある。反応時間を
短くすると未反応のフルオレノンが残留し、目的化合物
の収率が低下する傾向があり、反応時間を長くすると副
生物が増加し、目的化合物の収率が低下する傾向があ
る。
発明においては、触媒である硫酸及びチオールの存在下
で、フルオレノンとフェノキシエタノールとを反応させ
る。この際の反応方式は、バッチ方式でも連続方式でも
よく、反応温度は、30〜150℃、好ましくは40〜
70℃とするのがよく、バッチ方式で反応させる場合の
反応時間は1〜10時間、好ましくは1〜7時間とする
のがよい。反応温度を低くすると反応速度が低下して反
応効率が悪くなる傾向があり、高くすると副生物が増加
し目的化合物の収率が低下する傾向がある。反応時間を
短くすると未反応のフルオレノンが残留し、目的化合物
の収率が低下する傾向があり、反応時間を長くすると副
生物が増加し、目的化合物の収率が低下する傾向があ
る。
【0008】本発明において触媒として用いる硫酸につ
いては、濃度75%以上のもの、好ましくは95%以上
のものが用いられ、使用量はフルオレノン1モルに対し
10〜500ml、好ましくは80〜300mlであ
る。ここで濃度が低い硫酸を用いたり、又、使用量を少
なくすると、触媒としての作用が低下する傾向があり、
使用量を必要以上に多くすると、触媒としての作用は向
上し、反応時間を短くすることが出来るが、副生物が増
加し、目的化合物の収率が低下するので、工業的には好
ましいものではない。
いては、濃度75%以上のもの、好ましくは95%以上
のものが用いられ、使用量はフルオレノン1モルに対し
10〜500ml、好ましくは80〜300mlであ
る。ここで濃度が低い硫酸を用いたり、又、使用量を少
なくすると、触媒としての作用が低下する傾向があり、
使用量を必要以上に多くすると、触媒としての作用は向
上し、反応時間を短くすることが出来るが、副生物が増
加し、目的化合物の収率が低下するので、工業的には好
ましいものではない。
【0009】反応系への硫酸の添加方法については特に
限定はなく、使用量、反応条件等にもよるが、バッチ式
で反応させる場合、一般に、反応系を反応温度とする前
に反応温度よりも低い温度で、液状のもの全量を15分
〜2時間かけて滴下して添加するのが好ましい。
限定はなく、使用量、反応条件等にもよるが、バッチ式
で反応させる場合、一般に、反応系を反応温度とする前
に反応温度よりも低い温度で、液状のもの全量を15分
〜2時間かけて滴下して添加するのが好ましい。
【0010】また、本発明において触媒として用いるチ
オールは、主に、触媒として作用する硫酸の助触媒とし
て作用するものと考えられ、具体的には、メルカプタ
ン、特に炭素数1〜10、好ましくは2〜4のメルカプ
タン、メルカプトカルボン酸、特に炭素数2〜11、好
ましくは2〜4のメルカプトカルボン酸等であり、例え
ば、エチルメルカプタン、n−ブチルメルカプタン、1
−オクチルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、
メルカプトエタノール、メルカプト酢酸、β−メルカプ
トプロピオン酸等を挙げることができる。その使用量
は、フルオレノン1モルに対し0.01〜100ml、
好ましくは0.1〜10mlである。ここで炭素数が大
きいチオールを用いると多大な反応時間を要する傾向が
あり、チオールの使用量を少なくすると触媒としての作
用が低下する傾向があり、使用量を必要以上に多くして
も触媒としての作用はそれほど向上しない。
オールは、主に、触媒として作用する硫酸の助触媒とし
て作用するものと考えられ、具体的には、メルカプタ
ン、特に炭素数1〜10、好ましくは2〜4のメルカプ
タン、メルカプトカルボン酸、特に炭素数2〜11、好
ましくは2〜4のメルカプトカルボン酸等であり、例え
ば、エチルメルカプタン、n−ブチルメルカプタン、1
−オクチルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、
メルカプトエタノール、メルカプト酢酸、β−メルカプ
トプロピオン酸等を挙げることができる。その使用量
は、フルオレノン1モルに対し0.01〜100ml、
好ましくは0.1〜10mlである。ここで炭素数が大
きいチオールを用いると多大な反応時間を要する傾向が
あり、チオールの使用量を少なくすると触媒としての作
用が低下する傾向があり、使用量を必要以上に多くして
も触媒としての作用はそれほど向上しない。
【0011】本発明において原料として用いるフルオレ
ノン及びフェノキシエタノールについては特に限定はな
いが、反応効率及び精製の点から、双方とも高純度のも
のを用いるのが好ましい。例えば、コールタールから得
られるフルオレン又は脱アルキル法ベンゼン製造プロセ
スにおいて副生するフルオレンを液相空気酸化して得ら
れるフルオレノンを原料フルオレノンとして用いること
ができ、この場合、不純物としてアセナフテン、ジベン
ゾフラン、ビフェニル、メチルビフェニル等を含有する
ものであっても問題はないが、フルオレノン含有量が7
0重量%以上のもの、好ましくは90重量%以上のもの
として用いることが好ましい。
ノン及びフェノキシエタノールについては特に限定はな
いが、反応効率及び精製の点から、双方とも高純度のも
のを用いるのが好ましい。例えば、コールタールから得
られるフルオレン又は脱アルキル法ベンゼン製造プロセ
スにおいて副生するフルオレンを液相空気酸化して得ら
れるフルオレノンを原料フルオレノンとして用いること
ができ、この場合、不純物としてアセナフテン、ジベン
ゾフラン、ビフェニル、メチルビフェニル等を含有する
ものであっても問題はないが、フルオレノン含有量が7
0重量%以上のもの、好ましくは90重量%以上のもの
として用いることが好ましい。
【0012】フルオレノンとフェノキシエタノールとの
使用割合については、フルオレノン1モルに対し、フェ
ノキシエタノールを2〜10倍モル、好ましくは2.5
〜6倍モル使用するのが好ましい。ここでフェノキシエ
タノールの使用割合を少なくすると副生物が増加し、目
的化合物の収率が低下する傾向があり、多くすると触媒
が薄められ、触媒の作用が低下し、多大な反応時間を要
する傾向がある。
使用割合については、フルオレノン1モルに対し、フェ
ノキシエタノールを2〜10倍モル、好ましくは2.5
〜6倍モル使用するのが好ましい。ここでフェノキシエ
タノールの使用割合を少なくすると副生物が増加し、目
的化合物の収率が低下する傾向があり、多くすると触媒
が薄められ、触媒の作用が低下し、多大な反応時間を要
する傾向がある。
【0013】本発明の特徴は、硫酸とチオールを触媒と
して用いてフルオレノンとフェノキシエタノールとを反
応させて9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキ
シ)フェニル)フルオレンを製造する方法において、得
られた反応液に目的とする9,9−ビス(4−(2−ヒ
ドロキシエトキシ)フェニル)フルオレンに相溶し易い
が水と相溶し難い有機溶剤(以下、単に水と相溶し難い
有機溶剤という)及び水を加えて溶解し、水洗した後、
水層と油層に分離し、油層から目的とする9,9−ビス
(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレ
ンを、工業的に有利な方法で、高品質、高収率で回収す
ることにある。
して用いてフルオレノンとフェノキシエタノールとを反
応させて9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキ
シ)フェニル)フルオレンを製造する方法において、得
られた反応液に目的とする9,9−ビス(4−(2−ヒ
ドロキシエトキシ)フェニル)フルオレンに相溶し易い
が水と相溶し難い有機溶剤(以下、単に水と相溶し難い
有機溶剤という)及び水を加えて溶解し、水洗した後、
水層と油層に分離し、油層から目的とする9,9−ビス
(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレ
ンを、工業的に有利な方法で、高品質、高収率で回収す
ることにある。
【0014】本発明に用いられる水と相溶し難い有機溶
剤としては、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系
溶剤、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン等
のケトン系溶剤、その他イソブチルアセテート等が挙げ
られる。水と相溶し難い有機溶剤の添加量は、反応液中
に含まれるフルオレノン骨格1モルに対して500〜4
000ml、好ましくは1000〜2500mlであ
る。
剤としては、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系
溶剤、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン等
のケトン系溶剤、その他イソブチルアセテート等が挙げ
られる。水と相溶し難い有機溶剤の添加量は、反応液中
に含まれるフルオレノン骨格1モルに対して500〜4
000ml、好ましくは1000〜2500mlであ
る。
【0015】本発明において、フルオレノンとフェノキ
シエタノールとの反応終了後の反応液に水と相溶し難い
有機溶剤及び水を加えて溶解、洗浄する工程は、通常の
方法で行われる。すなわち、前記反応液に水と相溶し難
い有機溶剤及び水を添加し、必要に応じて攪拌下に、好
ましくは高められた温度、具体的には油層が均一になる
温度に加温し、攪拌することにより油層を洗浄する。
シエタノールとの反応終了後の反応液に水と相溶し難い
有機溶剤及び水を加えて溶解、洗浄する工程は、通常の
方法で行われる。すなわち、前記反応液に水と相溶し難
い有機溶剤及び水を添加し、必要に応じて攪拌下に、好
ましくは高められた温度、具体的には油層が均一になる
温度に加温し、攪拌することにより油層を洗浄する。
【0016】水と相溶し難い有機溶剤及び水の添加は、
同時でもよいし、何れか一方を後から添加してもよい。
通常は水の後添加が好ましい。ここで、添加する水の量
については、油層に対し1/10〜2倍量、好ましくは
1/8〜1倍量である。
同時でもよいし、何れか一方を後から添加してもよい。
通常は水の後添加が好ましい。ここで、添加する水の量
については、油層に対し1/10〜2倍量、好ましくは
1/8〜1倍量である。
【0017】かくして洗浄操作が完了する。次に該反応
混合液を静置し、油層と水層に分離させ、油層から目的
とする9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)
フェニル)フルオレンを回収する。
混合液を静置し、油層と水層に分離させ、油層から目的
とする9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)
フェニル)フルオレンを回収する。
【0018】この回収方法については、油層を冷却し、
目的とする9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキ
シ)フェニル)フルオレンを晶析させて回収することが
できる。更に、本発明者らは、油層より有機溶剤を留去
し、低級脂肪族アルコール又は低級脂肪族アルコールと
水を添加して溶解させた後、冷却して目的とする9,9
−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フ
ルオレンを晶析させて回収することにより、本発明の目
的とする高品質、高収率が容易に達成されることを見出
した。なお、析出した目的化合物は、必要に応じて濾過
・乾燥等して製品とすることができる。
目的とする9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキ
シ)フェニル)フルオレンを晶析させて回収することが
できる。更に、本発明者らは、油層より有機溶剤を留去
し、低級脂肪族アルコール又は低級脂肪族アルコールと
水を添加して溶解させた後、冷却して目的とする9,9
−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フ
ルオレンを晶析させて回収することにより、本発明の目
的とする高品質、高収率が容易に達成されることを見出
した。なお、析出した目的化合物は、必要に応じて濾過
・乾燥等して製品とすることができる。
【0019】ここで用いる低級脂肪族アルコールとして
は、炭素数1〜5、好ましくは1〜3の脂肪族アルコー
ルであり、例えば、メタノール、エタノール、プロパノ
ール等を挙げることができ、大規模な実施にあたっては
工業的に安価に供給されるメタノールが好ましい。また
低級脂肪族アルコールの使用量は、反応液中に含まれる
フルオレン骨格1モルに対して500〜5000ml、
好ましくは1000〜3000mlである。低級脂肪族
アルコールの使用量が少ないと溶液が均一とならない傾
向があり、多いと容積効率が低くなり、工業的に好まし
くない傾向がある。目的化合物を析出させるために用い
る水の使用量については、反応液中に含まれるフルオレ
ン骨格1モルに対して0〜2000ml、好ましくは1
00〜1000mlである。
は、炭素数1〜5、好ましくは1〜3の脂肪族アルコー
ルであり、例えば、メタノール、エタノール、プロパノ
ール等を挙げることができ、大規模な実施にあたっては
工業的に安価に供給されるメタノールが好ましい。また
低級脂肪族アルコールの使用量は、反応液中に含まれる
フルオレン骨格1モルに対して500〜5000ml、
好ましくは1000〜3000mlである。低級脂肪族
アルコールの使用量が少ないと溶液が均一とならない傾
向があり、多いと容積効率が低くなり、工業的に好まし
くない傾向がある。目的化合物を析出させるために用い
る水の使用量については、反応液中に含まれるフルオレ
ン骨格1モルに対して0〜2000ml、好ましくは1
00〜1000mlである。
【0020】なお、回収した反応生成物〔9,9−ビス
(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレ
ン〕を更に精製する場合の精製方法としては、溶媒とし
て低級脂肪族アルコール、芳香族化合物、ケトン化合
物、エステル化合物及びこれらの2種以上の混合物を用
いて再結晶する方法が挙げられる。これらの溶媒の具体
例としては、メタノール、エタノール、プロパノール等
の低級脂肪族アルコール、トルエン、キシレン等の芳香
族化合物、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン等のケトン化合物、メチルアセテート、エ
チルアセテート、ブチルアセテート等のエステル化合物
等が挙げられる。この再結晶溶媒の使用量については、
回収した反応生成物に含まれるフルオレン骨格1モルに
対して、1000〜8000ml、好ましくは2000
〜6000mlとなる量を用いるとよい。
(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレ
ン〕を更に精製する場合の精製方法としては、溶媒とし
て低級脂肪族アルコール、芳香族化合物、ケトン化合
物、エステル化合物及びこれらの2種以上の混合物を用
いて再結晶する方法が挙げられる。これらの溶媒の具体
例としては、メタノール、エタノール、プロパノール等
の低級脂肪族アルコール、トルエン、キシレン等の芳香
族化合物、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン等のケトン化合物、メチルアセテート、エ
チルアセテート、ブチルアセテート等のエステル化合物
等が挙げられる。この再結晶溶媒の使用量については、
回収した反応生成物に含まれるフルオレン骨格1モルに
対して、1000〜8000ml、好ましくは2000
〜6000mlとなる量を用いるとよい。
【0021】この再結晶精製方法の具体的な操作方法・
条件については特に限定はないが、得られた粗製品に溶
媒を加え、攪拌下加温して溶解させた後、熱濾過する。
これらの濾過工程において、通常の精製方法において用
いられる活性炭、活性白土、酸性白土、活性アルミナ、
ゼオライト、イオン交換樹脂等による処理を併用するこ
とができる。
条件については特に限定はないが、得られた粗製品に溶
媒を加え、攪拌下加温して溶解させた後、熱濾過する。
これらの濾過工程において、通常の精製方法において用
いられる活性炭、活性白土、酸性白土、活性アルミナ、
ゼオライト、イオン交換樹脂等による処理を併用するこ
とができる。
【0022】目的物の取り出しは、得られた濾液を撹拌
しながら室温もしくは冷水で徐々に冷却しながら固体を
析出させ、次いで、得られた固形物を濾過し、乾燥させ
るのがよい。なお、本発明によれば、純度99.4%以
上、残存硫酸量150ppm 以下の目的とする〔9,9−
ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フル
オレン〕を得ることができる。
しながら室温もしくは冷水で徐々に冷却しながら固体を
析出させ、次いで、得られた固形物を濾過し、乾燥させ
るのがよい。なお、本発明によれば、純度99.4%以
上、残存硫酸量150ppm 以下の目的とする〔9,9−
ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フル
オレン〕を得ることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、工業的な実施に好適で
あり且つ経済的に有利な方法で、フルオレノンから9,
9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)
フルオレンを高品質、高収率で製造することができる。
特に目的製品中の残存硫酸を著しく低減させることがで
きるという特有の効果を奏する。
あり且つ経済的に有利な方法で、フルオレノンから9,
9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)
フルオレンを高品質、高収率で製造することができる。
特に目的製品中の残存硫酸を著しく低減させることがで
きるという特有の効果を奏する。
【0024】
実施例1 攪拌機、冷却管及び滴下ロートを備えた内容積1000
mlの4つ口フラスコに純度99.5重量%のフルオレ
ノン(フルオレンを液相空気酸化して得たもの)45g
(0.25mol)とフェノキシエタノール(四日市合
成株式会社製、PHE−G)138g(1.00mo
l)、β−メルカプトプロピオン酸0.2mlを仕込
み、均一に溶解させてから95%硫酸45mlを30分
かけて滴下した後、反応温度を65℃で4時間保温し、
反応を続けて完結させた。
mlの4つ口フラスコに純度99.5重量%のフルオレ
ノン(フルオレンを液相空気酸化して得たもの)45g
(0.25mol)とフェノキシエタノール(四日市合
成株式会社製、PHE−G)138g(1.00mo
l)、β−メルカプトプロピオン酸0.2mlを仕込
み、均一に溶解させてから95%硫酸45mlを30分
かけて滴下した後、反応温度を65℃で4時間保温し、
反応を続けて完結させた。
【0025】次いで、反応液に水90ml、トルエン4
50mlを加え、80〜85℃で30分間攪拌、水洗
後、30分間静置して、下層の水層を分離した。更に2
回同量の水を加えて水洗を繰り返し、硫酸を除去した。
反応液を室温まで冷却して結晶を析出させ、濾過後、7
0℃で1日間減圧乾燥した。得られた粗結晶(9,9−
ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フル
オレンの純度は98.5%、収量は82.3g、収率7
4.5%であった。また、結晶中の残存硫酸は600pp
m であった。
50mlを加え、80〜85℃で30分間攪拌、水洗
後、30分間静置して、下層の水層を分離した。更に2
回同量の水を加えて水洗を繰り返し、硫酸を除去した。
反応液を室温まで冷却して結晶を析出させ、濾過後、7
0℃で1日間減圧乾燥した。得られた粗結晶(9,9−
ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フル
オレンの純度は98.5%、収量は82.3g、収率7
4.5%であった。また、結晶中の残存硫酸は600pp
m であった。
【0026】得られた上記粗結晶50gをトルエン40
0mlからなる混合溶媒に攪拌、加熱下に溶解させた
後、室温まで徐々に冷却して結晶を析出させる。該結晶
を濾過し、70℃で1日間減圧乾燥した。得られた結晶
(9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェ
ニル)フルオレンの純度は99.5%、収量は43.8
g、収率65.9%であった。また、結晶中の残存硫酸
は150ppm であった。
0mlからなる混合溶媒に攪拌、加熱下に溶解させた
後、室温まで徐々に冷却して結晶を析出させる。該結晶
を濾過し、70℃で1日間減圧乾燥した。得られた結晶
(9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェ
ニル)フルオレンの純度は99.5%、収量は43.8
g、収率65.9%であった。また、結晶中の残存硫酸
は150ppm であった。
【0027】実施例2 実施例1で使用した水と相溶し難い有機溶剤としてトル
エンに代え、メチルイソブチルケトン450mlを用
い、他は実施例1と同様に実施した。得られた粗結晶
(9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェ
ニル)フルオレンの純度は98.0、収量は79.9
g、収率72%であった。また、結晶中の残存硫酸は6
20ppm であった。
エンに代え、メチルイソブチルケトン450mlを用
い、他は実施例1と同様に実施した。得られた粗結晶
(9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェ
ニル)フルオレンの純度は98.0、収量は79.9
g、収率72%であった。また、結晶中の残存硫酸は6
20ppm であった。
【0028】実施例1と同様にして得られた上記粗結晶
50gをメチルイソブチルケトン400mlに溶解後、
太閤活性炭(二村化学工業株式会社製)1gを添加し、
よく混合した後、熱濾過し、室温まで徐々に冷却して結
晶を析出させ、濾過、乾燥した。得られた結晶(9,9
−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フ
ルオレンの純度は99.7%、収量は44.4g、収率
65%であった。また、結晶中の残存硫酸は130ppm
であった。
50gをメチルイソブチルケトン400mlに溶解後、
太閤活性炭(二村化学工業株式会社製)1gを添加し、
よく混合した後、熱濾過し、室温まで徐々に冷却して結
晶を析出させ、濾過、乾燥した。得られた結晶(9,9
−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フ
ルオレンの純度は99.7%、収量は44.4g、収率
65%であった。また、結晶中の残存硫酸は130ppm
であった。
【0029】実施例3 実施例1と同様にして反応後、水及びトルエンを加え
て、水洗して硫酸を除去した後、油層のトルエンを減圧
留去した。次いで、メタノール650mlと水200m
lを加えて還流下に溶解させた後、冷却して結晶を析出
させ、濾過後、減圧乾燥した。得られた粗結晶(9,9
−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フ
ルオレンの純度は98.3%、収量は84.1g、収率
76%であった。また、結晶中の残存硫酸は580ppm
であった。
て、水洗して硫酸を除去した後、油層のトルエンを減圧
留去した。次いで、メタノール650mlと水200m
lを加えて還流下に溶解させた後、冷却して結晶を析出
させ、濾過後、減圧乾燥した。得られた粗結晶(9,9
−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フ
ルオレンの純度は98.3%、収量は84.1g、収率
76%であった。また、結晶中の残存硫酸は580ppm
であった。
【0030】実施例1と同様にして得られた上記粗結晶
50gをメタノール450mlに加え、よく攪拌溶解
後、熱濾過し、室温まで徐々に冷却して結晶を析出さ
せ、濾過、乾燥した。得られた結晶(9,9−ビス(4
−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレンの
純度は99.4%、収量は43.6g、収率67%であ
った。また、結晶中の残存硫酸は145ppm であった。
50gをメタノール450mlに加え、よく攪拌溶解
後、熱濾過し、室温まで徐々に冷却して結晶を析出さ
せ、濾過、乾燥した。得られた結晶(9,9−ビス(4
−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレンの
純度は99.4%、収量は43.6g、収率67%であ
った。また、結晶中の残存硫酸は145ppm であった。
【0031】比較例1 攪拌機、冷却管及びビュレットを備えた内容積1000
mlの容器に純度99.5重量%のフルオレノン(フル
オレンを液相空気酸化して得たもの)45g(0.25
mol)とフェノキシエタノール(四日市合成株式会社
製、PHE−G)138g(1.00mol)を仕込
み、β−メルカプトプロピオン酸0.2mlを加えて、
95%の硫酸45mlを30分かけて滴下した後、反応
温度を65℃に保ち、4時間反応を続けて完結させた。
mlの容器に純度99.5重量%のフルオレノン(フル
オレンを液相空気酸化して得たもの)45g(0.25
mol)とフェノキシエタノール(四日市合成株式会社
製、PHE−G)138g(1.00mol)を仕込
み、β−メルカプトプロピオン酸0.2mlを加えて、
95%の硫酸45mlを30分かけて滴下した後、反応
温度を65℃に保ち、4時間反応を続けて完結させた。
【0032】反応終了後、反応液にメタノール100m
lを加えて均一に溶解した。次に純水150mlを加え
て室温まで冷却し、反応生成物を析出させた。析出した
結晶を濾過し、70℃で1日間減圧乾燥した。得られた
粗結晶〔9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキ
シ)フェニル)フルオレン〕の純度は93.9重量%で
あり、収量は86.9gであり、収率は75%であっ
た。 また、結晶中の残存硫酸は7800ppm であっ
た。
lを加えて均一に溶解した。次に純水150mlを加え
て室温まで冷却し、反応生成物を析出させた。析出した
結晶を濾過し、70℃で1日間減圧乾燥した。得られた
粗結晶〔9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキ
シ)フェニル)フルオレン〕の純度は93.9重量%で
あり、収量は86.9gであり、収率は75%であっ
た。 また、結晶中の残存硫酸は7800ppm であっ
た。
【0033】得られた上記粗結晶50gをメタノール4
50mlに加熱下に溶解させた後、攪拌下室温まで徐々
に冷却して結晶を析出させる。上記と同様に濾過し、乾
燥した。得られた結晶(9,9−ビス(4−(2−ヒド
ロキシエトキシ)フェニル)フルオレンの純度は98.
0%、収量は40.2g、収率63%であった。また、
結晶中の残存硫酸は2500ppm であった。
50mlに加熱下に溶解させた後、攪拌下室温まで徐々
に冷却して結晶を析出させる。上記と同様に濾過し、乾
燥した。得られた結晶(9,9−ビス(4−(2−ヒド
ロキシエトキシ)フェニル)フルオレンの純度は98.
0%、収量は40.2g、収率63%であった。また、
結晶中の残存硫酸は2500ppm であった。
【0034】なお、本明細書中において、収率は以下の
式により表される値である。 収率(%)=〔9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエ
トキシ)フェニル)フルオレンのモル数〕÷〔原料中の
フルオレノンのモル数〕×100 また、残存硫酸量については、資料中のS分を電量滴定
法によって求め、硫酸として換算した。
式により表される値である。 収率(%)=〔9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエ
トキシ)フェニル)フルオレンのモル数〕÷〔原料中の
フルオレノンのモル数〕×100 また、残存硫酸量については、資料中のS分を電量滴定
法によって求め、硫酸として換算した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 大橋 紘一 大阪市淀川区西三国4丁目2番11号 田岡 化学工業株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 硫酸とチオールを触媒として用いてフル
オレノンとフェノキシエタノールとを反応させて9,9
−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フ
ルオレンを製造する方法において、得られた反応液に水
と相溶し難い有機溶剤及び水を加えて溶解、水洗し、水
層と油層に分液し、油層から目的とする9,9−ビス
(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレ
ンを回収することを特徴とするフルオレン誘導体の製造
方法。 - 【請求項2】 水と相溶し難い有機溶剤が、芳香族炭化
水素系溶剤及びケトン系溶剤から選ばれる請求項1に記
載のフルオレン誘導体の製造方法。 - 【請求項3】 油層を冷却し、目的とする9,9−ビス
(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレ
ンを晶析させて回収することを特徴とする請求項1〜請
求項2のいずれかに記載のフルオレン誘導体の製造方
法。 - 【請求項4】 油層より有機溶剤を留去し、低級脂肪族
アルコール又は低級脂肪族アルコールと水を添加して溶
解させた後、冷却して目的とする9,9−ビス(4−
(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレンを晶
析させて回収することを特徴とする請求項1〜請求項3
のいずれかに記載のフルオレン誘導体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8218003A JPH1045655A (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | フルオレン誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8218003A JPH1045655A (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | フルオレン誘導体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1045655A true JPH1045655A (ja) | 1998-02-17 |
Family
ID=16713110
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8218003A Pending JPH1045655A (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | フルオレン誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1045655A (ja) |
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001146526A (ja) * | 1999-11-19 | 2001-05-29 | Teijin Chem Ltd | ポリカーボネート樹脂フィルム |
JP2002179784A (ja) * | 2001-12-12 | 2002-06-26 | Teijin Chem Ltd | ポリカーボネート共重合体 |
JP2007197368A (ja) * | 2006-01-26 | 2007-08-09 | Taoka Chem Co Ltd | フルオレン誘導体の製造方法 |
JP4140975B1 (ja) * | 2007-02-15 | 2008-08-27 | 田岡化学工業株式会社 | フルオレン誘導体の結晶多形体およびその製造方法 |
WO2010119727A1 (ja) | 2009-04-13 | 2010-10-21 | 田岡化学工業株式会社 | フルオレン誘導体の製造法 |
JP2011068624A (ja) * | 2009-09-28 | 2011-04-07 | Osaka Gas Chem Kk | フルオレン骨格を有するアルコールの製造方法 |
JP2015196676A (ja) * | 2014-04-03 | 2015-11-09 | 田岡化学工業株式会社 | フルオレン構造を有するポリエステル樹脂からビスフェノールフルオレン類を回収する方法 |
CZ305728B6 (cs) * | 2002-01-29 | 2016-02-24 | Osaka Gas Company Limited | Způsob výroby derivátu fluorenu |
WO2017006791A1 (ja) * | 2015-07-08 | 2017-01-12 | 田岡化学工業株式会社 | フルオレン骨格を有するアルコールの結晶およびその製造方法 |
JP2017031435A (ja) * | 2016-11-17 | 2017-02-09 | 帝人株式会社 | フルオレン誘導体からなる熱可塑性樹脂 |
JP2017137344A (ja) * | 2012-03-09 | 2017-08-10 | 本州化学工業株式会社 | 9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレンの結晶体 |
JP2017141182A (ja) * | 2016-02-09 | 2017-08-17 | 大阪ガスケミカル株式会社 | 9,9−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−フェニルフェニル]フルオレンの多形体及びその製造方法 |
KR20180030851A (ko) * | 2015-07-21 | 2018-03-26 | 타오카 케미컬 컴퍼니 리미티드 | 플루오렌 골격을 갖는 알코올의 결정 및 그 제조 방법 |
CN109071391A (zh) * | 2016-05-19 | 2018-12-21 | 田冈化学工业株式会社 | 具有芴骨架的醇化合物的制造方法 |
JP2020117460A (ja) * | 2019-01-24 | 2020-08-06 | 田岡化学工業株式会社 | フルオレン骨格を有するビスフェノール化合物の製造方法 |
JP2021091743A (ja) * | 2021-03-22 | 2021-06-17 | 大阪ガスケミカル株式会社 | 9,9−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−フェニルフェニル]フルオレンの多形体及びその製造方法 |
WO2024101292A1 (ja) * | 2022-11-09 | 2024-05-16 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 熱可塑性樹脂の製造方法 |
-
1996
- 1996-07-30 JP JP8218003A patent/JPH1045655A/ja active Pending
Cited By (29)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001146526A (ja) * | 1999-11-19 | 2001-05-29 | Teijin Chem Ltd | ポリカーボネート樹脂フィルム |
JP2002179784A (ja) * | 2001-12-12 | 2002-06-26 | Teijin Chem Ltd | ポリカーボネート共重合体 |
CZ305728B6 (cs) * | 2002-01-29 | 2016-02-24 | Osaka Gas Company Limited | Způsob výroby derivátu fluorenu |
JP2007197368A (ja) * | 2006-01-26 | 2007-08-09 | Taoka Chem Co Ltd | フルオレン誘導体の製造方法 |
JP4671235B2 (ja) * | 2006-01-26 | 2011-04-13 | 田岡化学工業株式会社 | フルオレン誘導体の製造方法 |
US8093434B2 (en) * | 2007-02-15 | 2012-01-10 | Taoka Chemical Company, Limited | Crystal polymorph of fluorene derivative and production method thereof |
JP4140975B1 (ja) * | 2007-02-15 | 2008-08-27 | 田岡化学工業株式会社 | フルオレン誘導体の結晶多形体およびその製造方法 |
JP2008222708A (ja) | 2007-02-15 | 2008-09-25 | Taoka Chem Co Ltd | フルオレン誘導体の結晶多形体およびその製造方法 |
EP2123625A1 (en) | 2007-02-15 | 2009-11-25 | Taoka Chemical Co., Ltd. | Crystalline polymorph of fluorene derivative and process for production thereof |
US8841491B2 (en) | 2009-04-13 | 2014-09-23 | Taoka Chemical Co., Ltd. | Method for producing fluorene derivative |
WO2010119727A1 (ja) | 2009-04-13 | 2010-10-21 | 田岡化学工業株式会社 | フルオレン誘導体の製造法 |
JP2011068624A (ja) * | 2009-09-28 | 2011-04-07 | Osaka Gas Chem Kk | フルオレン骨格を有するアルコールの製造方法 |
JP2017137344A (ja) * | 2012-03-09 | 2017-08-10 | 本州化学工業株式会社 | 9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレンの結晶体 |
JP2015196676A (ja) * | 2014-04-03 | 2015-11-09 | 田岡化学工業株式会社 | フルオレン構造を有するポリエステル樹脂からビスフェノールフルオレン類を回収する方法 |
WO2017006791A1 (ja) * | 2015-07-08 | 2017-01-12 | 田岡化学工業株式会社 | フルオレン骨格を有するアルコールの結晶およびその製造方法 |
CN107848931B (zh) * | 2015-07-08 | 2021-03-30 | 田冈化学工业株式会社 | 具有芴骨架的醇的晶体及其制造方法 |
JP2017200900A (ja) * | 2015-07-08 | 2017-11-09 | 田岡化学工業株式会社 | フルオレン骨格を有するアルコールの結晶およびその製造方法 |
KR20180026748A (ko) * | 2015-07-08 | 2018-03-13 | 타오카 케미컬 컴퍼니 리미티드 | 플루오렌 골격을 갖는 알코올의 결정 및 그 제조 방법 |
CN107848931A (zh) * | 2015-07-08 | 2018-03-27 | 田冈化学工业株式会社 | 具有芴骨架的醇的晶体及其制造方法 |
KR20180030851A (ko) * | 2015-07-21 | 2018-03-26 | 타오카 케미컬 컴퍼니 리미티드 | 플루오렌 골격을 갖는 알코올의 결정 및 그 제조 방법 |
JP2017141182A (ja) * | 2016-02-09 | 2017-08-17 | 大阪ガスケミカル株式会社 | 9,9−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−フェニルフェニル]フルオレンの多形体及びその製造方法 |
CN109071391A (zh) * | 2016-05-19 | 2018-12-21 | 田冈化学工业株式会社 | 具有芴骨架的醇化合物的制造方法 |
KR20190009309A (ko) * | 2016-05-19 | 2019-01-28 | 타오카 케미컬 컴퍼니 리미티드 | 플루오렌 골격을 갖는 알코올 화합물의 제조 방법 |
CN109071391B (zh) * | 2016-05-19 | 2022-02-15 | 田冈化学工业株式会社 | 具有芴骨架的醇化合物的制造方法 |
JP2017031435A (ja) * | 2016-11-17 | 2017-02-09 | 帝人株式会社 | フルオレン誘導体からなる熱可塑性樹脂 |
JP2020117460A (ja) * | 2019-01-24 | 2020-08-06 | 田岡化学工業株式会社 | フルオレン骨格を有するビスフェノール化合物の製造方法 |
JP2021091743A (ja) * | 2021-03-22 | 2021-06-17 | 大阪ガスケミカル株式会社 | 9,9−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−フェニルフェニル]フルオレンの多形体及びその製造方法 |
JP2023029484A (ja) * | 2021-03-22 | 2023-03-03 | 大阪ガスケミカル株式会社 | 9,9-ビス[4-(2-ヒドロキシエトキシ)-3-フェニルフェニル]フルオレンの多形体及びその製造方法 |
WO2024101292A1 (ja) * | 2022-11-09 | 2024-05-16 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 熱可塑性樹脂の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH1045655A (ja) | フルオレン誘導体の製造方法 | |
JP2559332B2 (ja) | フルオレン誘導品の製造方法及びその精製方法 | |
JPH1045656A (ja) | フルオレン誘導体の製造法 | |
JP7141303B2 (ja) | 5,5’-メチレンジサリチル酸の製造方法 | |
JP5246516B2 (ja) | メチル−4−ホルミルベンゾエートとジメチルテレフタレートの単離方法 | |
JPH09255609A (ja) | 9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フ ェニル)フルオレンの製造方法 | |
JPH1045654A (ja) | フルオレン誘導体の精製方法 | |
JP3750000B2 (ja) | フェノキシエタノールの回収方法及びフルオレン誘導品の製造方法 | |
JP2001226323A (ja) | 安息香酸ベンジルの回収方法 | |
JP3521242B2 (ja) | ビスクレゾール類の精製方法 | |
JPH05286889A (ja) | アリール酢酸及びそれらのアルカリ金属塩の製造方法 | |
JP2004137201A (ja) | フルオレニリデンジアリルフェノールの精製方法 | |
JPH029576B2 (ja) | ||
EP0484122B1 (en) | Method for obtaining high-purity cinnamic acid | |
JPH10265423A (ja) | ビスフェノール類の製造方法 | |
JPH05294879A (ja) | p−イソプロペニルフェノールの環状二量体の製造方法 | |
JP3962531B2 (ja) | 1,3−ジ(2−p−ヒドロキシフェニル−2−プロピル)ベンゼンの製造方法 | |
JP4147022B2 (ja) | N−アルコキシカルボニル−tert−ロイシンの回収方法 | |
CN115784856B (zh) | 一种合成4,4′-二卤代二苯酮的方法 | |
US4091033A (en) | Method of making 2-alkoxy-2,3-dihydro-benzofuran-5-ols and their alkyl sulfonic acid esters | |
JP2005521716A5 (ja) | ||
JPH06321836A (ja) | 9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレンの精製方法 | |
JPH11158106A (ja) | 9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル)フルオレンの製造方法 | |
JP4077887B2 (ja) | 2,2−ビス(ヒドロキシアリール)プロピオン酸類の製造方法 | |
JPH0236578B2 (ja) |