JPH1033678A - 鼻腔用投薬器 - Google Patents

鼻腔用投薬器

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Publication number
JPH1033678A
JPH1033678A JP21610596A JP21610596A JPH1033678A JP H1033678 A JPH1033678 A JP H1033678A JP 21610596 A JP21610596 A JP 21610596A JP 21610596 A JP21610596 A JP 21610596A JP H1033678 A JPH1033678 A JP H1033678A
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JP
Japan
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medicine powder
nasal cavity
capsule
powder
patient
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Application number
JP21610596A
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English (en)
Inventor
Hisatomo Oki
久朝 大木
Shigemi Nakamura
茂巳 中村
Kazunori Ishizeki
一則 石関
Yoshiyuki Tanizawa
嘉行 谷澤
Akira Yanagawa
明 柳川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DOT KK
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
DOT KK
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鼻腔に対する挿入角度を常に一定にでき、鼻
腔内粘膜に確実に薬粉を付着させることにより、投薬時
毎の鼻腔内粘膜おける薬粉吸収量を一定にでき薬粉の効
能を高めることができる。 【解決手段】 投薬器本体1の薬粉噴霧部に回動可能な
位置決めスタンド27を設ける。この位置決めスタンド
27を患者の顎bに当てて、噴霧ノズル25の薬粉噴霧
口を患者の鼻腔aに挿入し、該鼻腔aに対する挿入角度
を設定する。ポンプ部を押圧することにより、鼻腔用投
薬器から供給させる薬粉を患者の鼻腔内粘膜cに付着さ
せる。投薬時毎に鼻腔aへの挿入角度を常に一定にでき
粘膜における薬粉吸収量のばらつきをなくし、薬粉の効
能を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬粉収容室内に収
容した薬粉を患者の左,右の鼻腔内に投与するのに用い
て好適な鼻腔用投薬器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、鼻アレルギー、喘息等の患者に
は薬粉を鼻腔を介して投与して治療する方法が採用され
ている。また、この治療法では専用の噴霧器を用いて、
例えば薬粉が充填されたカプセル等を薬粉収容室内に収
容し、該カプセル内の薬粉を鼻腔内へ投与するようにな
っている。
【0003】さらに、この治療法に用いられる噴霧器と
して特開昭59−34267号公報(以下、従来技術と
いう)に示すものが知られている。
【0004】この従来技術における噴霧器では、円筒部
材の空気流入側にポンプ部を設け、該円筒部材の空気流
出側にはカプセルが挿入される凹形状部を形成すると共
に、該円筒部材の先端側には薬粉噴霧口となる開口部を
形成した先端部を着脱可能に設け、該円筒部材に先端部
を嵌合することによって内部にカプセル収容部を形成し
ている。さらに、前記円筒部材と先端部にかけて着脱可
能に嵌合するキャップを有し、該キャップ内には軸方向
に延びる針を設け、前記円筒部材に先端部を嵌合させた
状態でキャップを装着することにより、該キャップ内の
針でカプセル収容部内に収容されたカプセルの穴あけを
行う構成となっている。
【0005】このように構成される従来技術では、まず
投薬の準備としてカプセルの穴あけ時には、薬粉が充填
されたカプセルを円筒部材の凹形状部に挿入した後に該
円筒部材に先端部を嵌合してカプセルをカプセル収容部
に収容し、先端部の開口部内に針が挿通するようにして
該先端部からキャップを装着することにより、該キャッ
プ内に設けた針によってカプセルの軸方向両側に穴をあ
ける。
【0006】次に、薬粉の投与時には、円筒部材からキ
ャップを取外した後、先端部を患者の左,右の鼻腔のう
ちいずれか一方の鼻腔に挿入し、この状態でポンプ部を
押圧することにより、ポンプ部からの空気を空気導入通
路を介してカプセル内に流通させ、この空気によって該
カプセル内の薬粉を開口部から患者の鼻腔内に噴霧し、
左,右の鼻腔への挿入を交互に交換してポンプ部の押圧
動作を繰返すことにより、患者への薬粉の投与を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による噴霧器では、先端部を鼻腔に挿入するとき
に該先端部の挿入方向にばらつきがあるから、開口部か
ら鼻腔内に正確に薬粉を噴霧できず、鼻腔内粘膜に薬粉
を付着させることができない。
【0008】また、投薬準備としてカプセルに穴をあけ
るときには、円筒部材から先端部を取外してカプセルを
収容し、この状態で前記円筒部材と先端部にキャップを
挿着して穴あけを行う。そして、薬粉を噴霧するときに
は、再びキャップを取外した後にポンプ部を押圧して鼻
腔への噴霧を行うものであるから、キャップの取付け、
取外しを行わなくてはならず、準備動作が煩わしい上
に、キャップを紛失する虞れがある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、簡単な操作で薬粉収容室内の薬粉を患者
の鼻腔に投与でき、かつ薬粉を鼻腔内粘膜まで供給する
ことによって薬粉の効能を高めるようにした鼻腔用投薬
器を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明による鼻腔用投薬器は、薬粉を
収容する薬粉収容室が設けられた投薬器本体と、該投薬
器本体の薬粉収容室に空気を供給するために該投薬器本
体の軸方向一側に設けられたポンプ部と、鼻腔に薬粉を
噴出すべく前記投薬器本体の軸方向他側に設けられた薬
粉噴霧口と、前記投薬器本体に設けられ、該薬粉噴霧口
から供給される薬粉が患者の鼻腔内粘膜に到達するよう
に鼻腔への挿入角度を設定する角度設定手段とから構成
したことにある。
【0011】このように構成したことにより、ポンプ部
から投薬器本体の薬粉収容室に向け空気を供給すると、
この空気によって薬粉収容室内の薬粉が薬粉噴霧口から
の鼻腔内に供給される。このとき、薬粉噴霧口を鼻腔に
挿入するとき、該薬粉噴霧口の挿入角度は角度設定手段
により一定に設定されているから、該噴霧口から鼻腔内
粘膜に向かって薬粉を供給でき、薬粉を鼻腔内粘膜に付
着させることができる。
【0012】請求項2の発明は、角度設定手段を、投薬
器本体に対して回動可能に設けられた位置決めスタンド
から構成したことにある。
【0013】上記構成により、位置決めスタンドを患者
の顔の一部に当接させて鼻腔への挿入角度を設定し、常
に患者の鼻腔内粘膜に向けて薬粉を供給することができ
る。しかも、位置決めスタンドは投薬器本体に対して回
動可能であるから、投薬時以外は投薬器本体に合わせる
ことによりコンパクトに収容できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
鼻腔用投薬器を図1ないし図8に従って詳細に説明す
る。
【0015】図中、1は投薬器本体を示し、該投薬器本
体1は後述するカプセルホルダ2と薬粉噴霧部17によ
り構成され、軸方向一側にはポンプ部14が設けられ、
他側には薬粉噴霧口26が設けられている。
【0016】2は投薬器本体1の一部をなすカプセルホ
ルダを示し、該カプセルホルダ2は、図3に示す如く、
二重筒状に形成された後述の固定部材3と、該固定部材
3の内周側に位置して該固定部材3に対して軸方向に移
動可能に設けられた可動部材8とからなる。
【0017】3はカプセルホルダ2の固定部材を示し、
該固定部材3は、段付筒状に形成された外筒部3Aと、
該外筒部3A内に設けられた内筒部3Bと、前記外筒部
3Aの下端側を閉塞する底部3Cと、前記内筒部3Bの
底部をなす薬粉捕捉部3Dと、前記外筒部3Aの開口側
に位置して形成されたフランジ部3Eとから大略構成さ
れている。そして、該フランジ部3Eは外筒部3Aの内
周面を軸方向に移動する可動部材8の抜止めを図ると共
に、当該固定部材3を外周側から覆うように設けられた
ポンプ部14の位置決めを行う。また、外筒部3Aと内
筒部3Bとは、該外筒部3Aの軸方向中間に内筒部3B
の開口部が連結されており、該筒部3A,3B間には空
気流入室4が形成されている。
【0018】さらに、前記固定部材3の底部3Cには前
記空気流入室4と連通する空気供給通路5が形成され、
内筒部3Bの底部となる薬粉捕捉部3Dには後述する第
1の穴あけピン16が一側カプセル穴11側に向けて突
出形成されている。また、内筒部3Bには内周側と空気
流入室4とを連通する連通孔6,6が穿設され、外筒部
3Aの内周面には回止めピン10が係合する係合溝7が
軸方向に伸長して形成されている。
【0019】8は固定部材3の外筒部3A内を軸方向に
移動可能に設けれた可動部材を示し、該可動部材8は、
筒部8Aと、該筒部8Aの下端側に設けられ、前記外筒
部3A内に軸方向に移動可能に保持される大径な底部8
Bと、該底部8B中央から内筒部3B内に延びる小径突
部8Cとから構成され、前記筒部8Aの外周面には全周
に亘って雄ねじ8Dが刻設されている。また、前記小径
突部8Cの軸方向には底部8Bを貫通して筒部8A内に
連通し、第1の穴あけピン16が挿通するピン挿通穴9
が穿設されている。さらに、前記筒部8Aの外周側には
回止めピン10が径方向外向きに突出形成され、該回止
めピン10は固定部材3の係合溝7に係合することによ
り、該固定部材3に対して可動部材8が軸方向に移動す
るのを許しつつ、固定部材3に対する可動部材8の回転
を規制している。
【0020】一方、前記可動部材8の筒部8A内周側は
一側カプセル穴11となり、該一側カプセル穴11は後
述する他側カプセル穴19と一体化することにより薬粉
収容室となるカプセル収容穴12を構成している。
【0021】このように、本実施例によるカプセルホル
ダ2においては、可動部材8を固定部材3の外筒部3A
に沿って軸方向に移動可能とし、しかも、可動部材8の
雄ねじ8Dを後述する雌ねじ18Aに螺着させたときに
は、固定部材3に対する可動部材8の回転が回止めピン
10によって規制されているため、該可動部材8は薬粉
噴霧部17側に自動的に引上げられる。
【0022】13は空気流入室4内に設けられた供給弁
を示し、該供給弁13は固定部材3に形成された空気供
給通路5を開閉するもので、ポンプ部14から空気が供
給されたときに開弁し、ポンプ部14内に空気を吸込む
ときには閉弁して空気供給通路5を閉塞する。
【0023】14はゴム材料により有底円筒状に形成さ
れたポンプ手段としてのポンプ部を示し、該ポンプ部1
4は、肉厚な開口部14A、底部14Bおよび該開口部
14A、底部14B間の押圧部14Cからなり、前記開
口部14Aは固定部材3の外筒部3Aに気密に装着され
ている。また、ポンプ部14内にはカプセルホルダ2の
大部分が収容されており、これによって当該鼻腔用投薬
器の軸方向寸法を短くしている。
【0024】15はポンプ部14の底部14Bに設けら
れた吸込弁を示し、該吸込弁15は、中央部に位置して
ポンプ部14内と連通した吸込通路15Aと、該吸込通
路15Aを開,閉弁する弁体15Bとから大略構成さ
れ、該弁体15Bはポンプ部14から空気が供給される
ときには閉弁し、外部からポンプ部14内に空気を吸込
むときには開弁する。
【0025】16は固定部材3に設けられた第1の穴あ
けピンで、該第1の穴あけピン16は基端側が薬粉捕捉
部3Dに固着されると共に、先端側がピン挿通穴9を介
して一側カプセル穴11側に向けて突出形成され、その
先端が鋭利な針先16Aとなっている。そして、第1の
穴あけピン16は、可動部材8がポンプ部14側に位置
しているときにその針先16Aが一側カプセル穴11内
に突出するようになっており、この状態で該一側カプセ
ル穴11内にカプセルKを押込むことによって該カプセ
ルKに空気流入穴H1 を穿設できる。一方、可動部材8
が薬粉噴霧部17側に位置しているときには、針先16
Aがピン挿通穴9内に引っ込むから、該針先16Aが空
気流入穴H1 から抜取られた状態となる。
【0026】17はカプセルホルダ2の可動部材8に螺
着して設けられた投薬器本体2の一部をなす薬粉噴霧部
を示し、該薬粉噴霧部17は矩形状に形成され、両側面
には後述する位置決めスタンド27を支持する棒状の支
持部17A,17Aが突出形成されている。また、該薬
粉噴霧部17の上側には段部17Bが形成され、該段部
17Bには前記位置決めスタンド27の連結部27Cが
収容される。
【0027】18は可動部材螺着穴を示し、該可動部材
螺着穴18は前記薬粉噴霧部17の一側に形成され、該
可動部材螺着穴18の開口側内周には、前記可動部材8
の雄ねじ8Dに螺着される雌ねじ18Aが形成され、さ
らに可動部材螺着穴18の奥所には一側カプセル穴11
と共にカプセル収容穴12を構成する他側カプセル穴1
9が形成されている。
【0028】20,20は薬粉噴霧部17に形成された
左,右の薬粉通路で、該各薬粉通路20は、図3に示す
ように、他側カプセル穴19と連通しつつ分岐した分岐
通路部20Aと、該分岐通路部20Aから軸方向に直線
的に伸長した直線通路部20Bとから略U字状に形成さ
れ、該各直線通路部20Bの噴出側は後述する薬粉噴霧
口26となっている。
【0029】21は第1の穴あけピン16と対向するよ
うに薬粉噴霧部17に設けられた第2の穴あけピンで、
該第2の穴あけピン21の基端側は軸方向に摺動可能に
設けられた摺動ブロック22に固着され、先端側はシー
ルゴム23を貫通するように伸長し、その先端が鋭利な
針先21Aとなっている。また、前記摺動ブロック22
は、第2の穴あけピン21を操作するために薬粉噴霧部
17外に設けられた操作板24(図2参照)に接続され
ている。そして、第2の穴あけピン21は、操作板24
を矢示A方向に移動させることにより、摺動ブロック2
2を介して矢示A方向に移動し、その針先21Aによっ
てカプセルKに空気流出穴H2 を穿設するものである。
【0030】25,25は噴霧ノズルで、該各噴霧ノズ
ル25は前記薬粉噴霧部17の他側に突設されている。
【0031】26,26は鼻腔に薬粉を噴霧するための
薬粉噴霧口を示し、該各薬粉噴霧口26は前記各噴霧ノ
ズル25の開口部で前記直線通路部20Bにそれぞれ連
通している。
【0032】27は角度設定手段としての位置決めスタ
ンドを示し、該位置決めスタンド27は断面略コ字状に
形成され、前記薬粉噴霧部17の各支持部17Aが挿入
される支持部挿入穴27Aを有する脚部27B,27B
と、該各脚部27B間を連結する連結部27Cとから構
成されている。また、脚部27Bに穿設した支持部挿入
穴27A内には前記支持部17Aが挿入され、置決めス
タンド27を薬粉噴霧部17に支持する。
【0033】ここで、前記位置決めスタンド27は、図
5に示すように、連結部27Cを患者の顎bに当接させ
ることにより、鼻腔aに対する挿入角度が設定される。
しかも。位置決めスタンド27は、薬粉噴霧部17に対
して回動可能となり、任意の角度に設定可能である。
【0034】28は薬粉噴霧部17の側面に円弧状に形
成された目盛で、該目盛28は位置決めスタンド27に
より設定される挿入角度の目安を示すものである。
【0035】本実施例による鼻腔用投薬器は上述の如き
構成を有するもので、次に、その使用動作について説明
する。
【0036】まず、カプセルホルダ2から薬粉噴霧部1
7を取外し、該カプセルホルダ2の可動部材8をポンプ
部14側に位置させることにより、第1の穴あけピン1
6の針先16Aは一側カプセル穴11内に突出させた状
態になる。この状態でカプセルKを一側カプセル穴11
内に押込むと、該カプセルKにはピン16の針先16A
が突き刺さり、該カプセルKに空気流入穴H1 が穿設さ
れる。
【0037】次に、カプセルホルダ2に薬粉噴霧部17
を組付けるべく、該カプセルホルダ2側の雄ねじ8Dに
薬粉噴霧部17側の雌ねじ18Aを螺着する。これによ
り、薬粉噴霧部17のねじ込みによってカプセルホルダ
2の可動部材8は当該薬粉噴霧部17側に移動するか
ら、カプセルKはカプセル収容穴12内で軸方向に若干
押圧された状態で保持される。またこのとき、カプセル
Kに空気流入穴H1 を穿設した第1の穴あけピン16の
針先16Aが抜取られ、カプセルK内は空気流入穴H1
,ピン挿通穴9および各連通孔6を介して空気流入室
4と連通する。
【0038】この状態で、カプセルKに空気流出穴H2
を形成するために、操作板24を矢示A方向に移動させ
ると、第2の穴あけピン21をカプセルKに向けて移動
し、その針先21AでカプセルKに空気流出穴H2 を穿
設する。その後操作板24を元の位置へ戻して針先21
AをカプセルKより抜きとる。これにより、穴あけの投
薬準備は完了したことになる。
【0039】次に、穴あけが行われたカプセルK内の薬
粉を患者の鼻腔に噴霧するための投薬動作について述べ
る。
【0040】まず、患者は、予め医師の処方箋により決
められた目盛28になるように位置決めスタンド27を
立てた状態に回動させた後に、図5に示すように、各噴
霧ノズル25を両方の鼻腔aに挿入し、位置決めスタン
ド27の連結部27Cを顎bに当てて鼻腔用投薬器の鼻
腔aに対する挿入角度の設定を行う。
【0041】次に、図4に示すように、ポンプ部14の
押圧部14Cを押し潰すことにより、ポンプ部14から
空気流を発生させ、この空気を空気供給通路5に作用さ
せて供給弁13を内筒部3Bの薬粉捕捉部3Dに押付け
て開弁させ、空気流入室4,各連通孔6,ピン挿通穴9
および空気流入穴H1 を介してカプセルKに流入させ
る。これにより、カプセルKに流入した空気は薬粉を攪
拌して薬粉の混入した空気となるから、この薬粉の混入
した空気を空気流出穴H2 、左,右の薬粉通路20,2
0を介して左,右の薬粉噴霧口26,26から噴霧す
る。
【0042】そして、噴霧された薬粉は、図5に示すよ
うに、患者の左,右の鼻腔aに同時に薬粉を投与され
る。また、投薬器本体1は位置決めスタンド27により
予め患者毎に設定された挿入角度に設定されているか
ら、各薬粉通路20の直線通路部20Bの延長上に鼻腔
aの奥所にある鼻腔内粘膜cを位置させることができ、
薬粉噴霧口26から噴霧される薬粉を鼻腔内粘膜cに確
実に付着させることができる。これにより、投薬毎の薬
粉の鼻腔内粘膜cへの薬粉吸収量のばらつきをなくすこ
とができる。
【0043】また、位置決めスタンド27の連結部27
Cは、投薬時以外では該スタンド27を回動させて該薬
粉噴霧部17の段部17Bに合わせることにより、コン
パクトに収容することができ、携行に便利である。
【0044】かくして、本実施例によれば、カプセルK
を可動部材8に装着する動作と、第2の穴あけピン21
を軸方向に一往復させる動作によって、カプセルKの軸
方向に空気流入穴H1 と空気流出穴H2 とを容易に形成
することができ、投薬動作までの準備動作を大幅に簡略
化することができる。さらに、カプセルK内の薬粉を
左,右の薬粉通路20,20を介して左,右の噴霧ノズ
ル25,25から噴霧することにより、患者の左,右の
鼻腔に同時に投薬を行うことができ、準備動作、投薬動
作において当該鼻腔用投薬器の取扱い性を大幅に向上で
きる。
【0045】しかも、本実施例では、薬粉噴霧部17に
患者の鼻腔aに対する挿入角度を設定する位置決めスタ
ンド27を設け、該位置決めスタンド27を患者の顎b
に当接させて噴霧ノズル25を鼻腔aに挿入することに
より、投薬器本体1の患者の鼻腔aに対する挿入角度を
一定に保つことができる。これにより、薬粉噴霧口26
から噴霧される薬粉を鼻腔内粘膜cに確実に付着させ、
該鼻腔内粘膜cで薬粉を確実に吸収させ、薬粉の効能を
大幅に向上させることができる。しかも、常に一定の挿
入角度に設定できるから、薬粉投与における薬粉吸収量
のばらつきを低減することができる。
【0046】また、図6のように、顎bが下がっている
患者においては、位置決めスタンド27を折りたたん
で、その角度を小さくし、患者の上唇dに当てて挿入角
度を設定するようにしてもよい。
【0047】なお、前記実施例では、位置決めスタンド
27を一対の脚部27Bと該各脚部27Bを連結する連
結部27Cとから構成したが、本発明はこれに限らず、
図7に示すように、連結部27Cをなくした一対の脚部
27Bのみでも、また図8に示すように、1個の脚部2
7Bのみでもよく、要は投薬器本体1の患者の鼻腔aに
対する挿入角度を設定することができれればよいもので
ある。
【0048】また、前記実施例では、カプセル収容穴1
2内にカプセルKを挿入し、該カプセルKに第1の穴あ
けピン16と第2の穴あけピン21で穴H1 ,H2 を形
成することにより、カプセルK内の薬粉を供給する鼻腔
用投薬器を例に挙げて説明したが、カプセル収容室に代
えて薬粉収容室を設け、該薬粉収容室内に1回分の薬粉
を分配し、この薬粉を吸入するようにした投薬器に適用
してもよい。
【0049】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、薬粉噴霧口を鼻腔に挿入するとき、薬粉噴霧口の
鼻腔に対する挿入角度を設定する角度設定手段を投薬器
本体に設けたから、該角度設定手段により一定の挿入角
度に設定し、噴霧口から噴霧される薬粉を患者の鼻腔内
粘膜に常に到達させることができ、鼻腔内粘膜における
投薬時毎の薬粉吸収量のばらつきをなくし、薬粉の効能
を高めて当該鼻腔用投薬器に対する信頼性を向上するこ
とができる。
【0050】請求項2の発明では、角度設定手段を投薬
器本体に回動可能に設けた位置決めスタンドにより構成
したから、該位置決めスタンドを患者の顔の一部に当て
ることにより挿入角度を設定し、常に患者の鼻腔内粘膜
に向けて薬粉を噴霧することができる。また、位置決め
スタンドは投薬器本体に対して回動可能であるから、投
薬時以外は投薬器本体に合わせることによりコンパクト
に収容でき、携行を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による鼻腔用投薬器を示す斜視
図である。
【図2】本発明の実施例による鼻腔用投薬器を示す正面
図である。
【図3】本発明の実施例による鼻腔用投薬器を示す縦断
面図である。
【図4】ポンプ部を押し潰すことによりカプセル内の薬
粉を噴霧している状態を示す図3と同様位置からみた縦
断面図である。
【図5】位置決めスタンドを立て、鼻腔用投薬器から鼻
腔に薬粉を噴出している状態を示す説明図である。
【図6】位置決めスタンドを折りたたみ、鼻腔用投薬器
から鼻腔に薬粉を噴出している状態を示す説明図であ
る。
【図7】実施例による鼻腔用投薬器の第1の変形例を示
す斜視図である。
【図8】実施例による鼻腔用投薬器の第2の変形例を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 投薬器本体 2 カプセルホルダ 12 カプセル収容穴(薬粉収容室) 14 ポンプ部(ポンプ手段) 17 薬粉噴霧部 20 薬粉通路 25 噴霧ノズル 26 薬粉噴霧口 27 位置決めスタンド(角度設定手段) a 鼻腔 b 顎 c 鼻腔内粘膜 d 上唇 K カプセル
フロントページの続き (72)発明者 石関 一則 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 谷澤 嘉行 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 柳川 明 神奈川県横浜市都筑区富士見が丘5−3

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬粉を収容する薬粉収容室が設けられた
    投薬器本体と、該投薬器本体の薬粉収容室に空気を供給
    するために該投薬器本体の軸方向一側に設けられたポン
    プ部と、鼻腔に薬粉を噴出すべく前記投薬器本体の軸方
    向他側に設けられた薬粉噴霧口と、前記投薬器本体に設
    けられ、該薬粉噴霧口から供給される薬粉が患者の鼻腔
    内粘膜に到達するように鼻腔への挿入角度を設定する角
    度設定手段とから構成してなる鼻腔用投薬器。
  2. 【請求項2】 前記角度設定手段は、投薬器本体に対し
    て回動可能に設けられた位置決めスタンドから構成して
    なる請求項1に記載の鼻腔用投薬器。
JP21610596A 1996-07-29 1996-07-29 鼻腔用投薬器 Pending JPH1033678A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7975690B2 (en) 2001-06-12 2011-07-12 Optinose As Nasal devices
JP2020501715A (ja) * 2016-12-15 2020-01-23 アプター フランス エスアーエス 経鼻流体投与装置アセンブリ
CN112739402A (zh) * 2018-09-19 2021-04-30 阿普塔尔法国简易股份公司 鼻用流体制品分配装置

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