JP3678955B2 - 鼻腔用投薬器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薬粉を患者の鼻腔内に投与するのに用いて好適な鼻腔用投薬器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、鼻アレルギー等の患者には薬粉(粉体状の薬品)を鼻腔内に投与して治療する方法が採用されている。また、この治療法では専用の投薬器を用いて、薬粉を鼻腔内へ投与するようになっている。
【0003】
また、昨今では、衛生上の問題や薬剤の種類、特に頓服薬等を投薬する場合には、投薬器は継続的に使用せず1回の投薬毎に新しいものが使われるため、所謂使い捨てタイプの投薬器が用いられる。そして、この種の使い捨てタイプの投薬器は、例えば国際公開公報W097/04826号等によって知られている。
【0004】
この従来技術による鼻腔用投薬器は、内部に薬粉が充填されたポンプをなすナス型の薬剤保持部の開口部より薬剤導出部を挿入し、該薬剤導出部の薬剤噴霧口に密閉用のキャップを被せる構成としている。
【0005】
このように構成された鼻腔用投薬器は、薬粉を保存している状態ではキャップによって薬剤導出部の薬剤噴出部を密閉することにより携帯を可能にしている。一方、薬粉を投与するときには、薬剤導出部の薬剤噴出部からキャップを取外した後、該薬剤噴出部を患者の鼻腔等に挿入し、この状態で薬剤保持部を押圧する。これにより、薬剤保持部内の薬粉は、該薬剤保持部内の空気と一緒に薬剤導出部から患者の鼻腔内に噴霧され、患者に投与される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術による鼻腔用投薬器は、薬剤保持部を押圧することにより、該薬剤保持部内に充填された薬粉を薬剤導出部から噴出するだけであるから、薬粉が塊のまま残ってしまい薬粉の噴出量が安定しないという問題がある。
【0007】
また、薬剤保持部内に充填された薬粉は、投薬器を傾けたときに該薬剤保持部内を自由に移動するから、投薬時の姿勢によって薬粉の噴出量が影響を受けてしまい、この点においても薬粉の噴出量が不安定になるという問題がある。
【0008】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、薬粉を保存することができ、また薬粉を投与するときには薬粉の噴出量を安定して規定量の薬粉を患者に投与することができるようにした鼻腔用投薬器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する鼻腔用投薬器は、内周側に筒体収容部を有するホルダと、該ホルダの筒体収容部内に収容され、内部に薬粉を貯蔵した薬粉穴を有する薬粉貯蔵筒体と、前記ホルダの基端側に設けられ、該薬粉貯蔵筒体の薬粉穴に向け空気を供給するポンプと、該ポンプから前記ホルダを介して前記薬粉貯蔵筒体の薬粉穴に向けて設けられた空気流入通路と、前記ホルダの先端側に設けられ、前記薬粉貯蔵筒体の薬粉穴から流出した薬粉を噴霧する空気流出通路と、薬粉を保存するときには前記薬粉穴を空気流入通路と空気流出通路との間で遮断し、薬粉を投与するときには外部から操作されることによって前記薬粉穴を空気流入通路と空気流出通路に連通する通路切換手段とによって構成してなる。
【0010】
このように構成したことにより、薬粉を保存している状態では、通路切換手段が薬粉貯蔵筒体の薬粉穴を空気流入通路と空気流出通路との間を遮断しているから、薬粉の流出を防止して投薬器を携帯することができる。
【0011】
一方、薬粉を投与するときには、通路切換手段を外部から操作することにより、薬粉穴を空気流入通路と空気流出通路に連通する。この状態で、ホルダ先端の噴霧ノズルを鼻腔内に挿入した後にポンプを押圧することにより、該ポンプから供給される空気は、空気流入口から薬粉穴に流入し、該薬粉穴内の薬粉を拡散して微粒化するから、この微粒化された薬粉を空気流出通路から鼻腔内に安定して噴霧することができる。
【0012】
請求項2の発明によると、通路切換手段は、薬粉貯蔵筒体に設けられ、ホルダに対して薬粉貯蔵筒体を回動することにより、薬粉貯蔵筒体に設けられた流入口,流出口を空気流入通路,空気流出通路にそれぞれ連通する回動レバーとしてなる。
【0013】
このように構成したことにより、薬粉を投与するときには、回動レバーによって薬粉貯蔵筒体を回動することにより、薬粉貯蔵筒体の流入口,流出口を空気流入通路,空気流出通路にそれぞれ連通して投薬可能状態にすることができる。
【0014】
請求項3の発明によると、流入口は薬粉貯蔵筒体の径方向に穿設したことにある。これにより、流入口から供給される空気は薬粉穴の内周面等に衝突し、該薬粉穴内で乱流、旋回流を発生するから、この乱流、旋回流によって薬粉を拡散して微粒化することができる。
【0015】
請求項4の発明によると、流入口は薬粉貯蔵筒体の軸中心から偏心した位置で薬粉貯蔵筒体の軸方向に穿設したことにある。これにより、流入口から供給される空気は、薬粉穴内を軸方向に流れるから、例えば薬粉が重い重粉体の場合でも、薬粉穴内を軸方向に流れる空気によって空気流出通路から噴出することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による鼻腔用投薬器を添付図面に従って詳細に説明する。
【0017】
まず、図1ないし図8は本発明の第1の実施の形態を示すに、1は鼻腔用投薬器の本体をなすホルダで、該ホルダ1は、有底筒状のホルダ筒部2と、該ホルダ筒部2の上側に溶着、接着等の固着手段によって固着された有蓋筒状の蓋部3とによって大略構成されている。また、ホルダ1の内周側には、ホルダ筒部2と蓋部3とに亘って後述の薬粉貯蔵筒体5を回動可能に収容する筒体収容部4が形成されている。
【0018】
2はホルダ1の外形をなすホルダ筒部で、該ホルダ筒部2は、筒部2Aと、該筒部2Aの下側を閉塞する段付状の底部2Bとによって有底筒状に形成されている。また、筒部2Aには、図2に示す如く、径方向に貫通しつつ周方向に扇状に延びるレバー溝2Cが形成され、該レバー溝2Cは、後述の回動レバー13を例えばほぼ45度の範囲で回動可能に案内するものである。さらに、底部2Bの下側には、後述の吐出弁8が収容される弁体収容部2Dが形成され、その下側には該弁体収容部2Dと後述のポンプ6と連通する空気供給通路2Eが形成されている。
【0019】
5は筒体収容部4内に回動可能に収容された薬粉貯蔵筒体で、該薬粉貯蔵筒体5の内部には、薬粉を貯蔵した薬粉穴5Aが設けられている。また、薬粉貯蔵筒体5の下側には、図4、図5に示すように、軸中心に向けて径方向に貫通する2個の流入口5B,5Bが設けられている。さらに、薬粉貯蔵筒体5の上端部には、図6、図7に示すように、軸中心に対し外周側に偏心した位置で軸方向に貫通する流出口5Cが設けられている。
【0020】
ここで、流入口5Bは、薬粉を保存するときには、図4に示す如く、後述する分岐通路10の通路出口10Aから周方向にほぼ45度異なる位置に配置されている。また、流出口5Cは、薬粉を保存するときには、図6に示す如く、後述の空気流出通路12から流入口5Bと同じ方向にほぼ45度異なる位置に配置されている。
【0021】
6はゴム材料により有底円筒状に形成されたポンプで、該ポンプ6の開口部側はホルダ筒部2の外周側に気密に嵌着されている。また、ポンプ6の底部側には、該ポンプ6内に外気を吸込むときに開弁する吸込弁7が設けられ、ホルダ筒部2の弁体収容部2Dには吐出弁8が設けられている。
【0022】
9はホルダ筒部2に設けられた空気流入通路で、該空気流入通路9は、前述した弁体収容部2D、空気供給通路2Eおよび2本の分岐通路10,10によって大略構成されている。ここで、各分岐通路10の一端は弁体収容部2Dに連通し、他端は通路出口10Aとなって図4、図5に示すように、薬粉貯蔵筒体5の流入口5Bに対応する位置で軸中心に向けて筒体収容部4に径方向から連通している。
【0023】
11はホルダ1の蓋部3に設けられた空気流出通路で、該空気流出通路11は、薬粉貯蔵筒体5の薬粉穴5Aから流出した薬粉を噴霧するために、蓋部3の上端面から上側に延びた噴霧ノズル12を有している。ここで、空気流出通路11は、図6、図7に示すように、その一端が薬粉貯蔵筒体5の流出口5Cに対応するように軸中心に対し外周側に偏心した位置で筒体収容部4に軸方向から連通している。また、空気流出通路11の他端側は漸次テーパ状に拡開しつつ、噴霧ノズル12の先端に開口している。
【0024】
13は薬粉貯蔵筒体5の外周面に径方向に延びて設けられた通路切換手段をなす回動レバーで、該回動レバー13は、ホルダ筒部2の筒部2Aに形成されたレバー溝2Cを介して外部に突出している。そして、回動レバー13は、図2に示す薬粉保存位置と図3に示す薬粉投与位置との間で薬粉貯蔵筒体5をほぼ45度回動するものである。
【0025】
これにより、薬粉を保存するときには、回動レバー13は、図2に示す薬粉保存位置に配置され、薬粉貯蔵筒体5の流入口5Bを、図4に示す如く空気流入通路9を構成する分岐通路10の通路出口10Aからずらして閉塞する。また、流出口5Cを、図6に示す如く空気流出通路11からずらして閉塞する。この状態では、薬粉貯蔵筒体5の薬粉穴5Aは空気流入通路9と空気流出通路11に対して遮断される。
【0026】
一方、薬粉を投与するときには、回動レバー13を矢示A方向に回動して図3に示す薬粉投与位置とする。これにより、流入口5Bを、図5に示す如く分岐通路10の通路出口10Aに連通し、流出口5Cを、図7に示す如く空気流出通路11に連通する。この状態では、薬粉穴5Aは空気流入通路9と空気流出通路11に連通し、投薬が可能な状態となる。
【0027】
本実施の形態による鼻腔用投薬器は、上述した如く構成されるもので、次に、その使用動作について説明する。
【0028】
まず、薬粉を保存している状態では、回動レバー13が図2に示す薬粉保存位置にあるから、薬粉貯蔵筒体5の流入口5Bは、図4に示すように筒体収容部4の内周面によって遮断された状態となる。また、流出口5Cは、図6に示すように筒体収容部4の上面によって遮断された状態となる。これにより、薬粉貯蔵筒体5の薬粉穴5Aは、図1に示すように外部に対して密閉された状態となるから、例えば投薬器を携帯したときに薬粉が流出するのを防止することができる。
【0029】
次に、薬粉を投与するときには、回動レバー13の突出端を指先等によって矢示A方向に回動し、図3に示す薬粉投与位置に移動する。これにより、流入口5Bは、図5に示すように分岐通路10に連通し、流出口5Cは、図7に示すように空気流出通路11に連通する。そして、空気流入通路9が流入口5Bを介して薬粉穴5Aに連通し、空気流出通路11が流出口5Cを介して薬粉穴5Aに連通し、図8に示すように投薬が可能な状態となったら、噴霧ノズル12を一方の鼻腔内に挿入し、ポンプ6を押圧して該ポンプ6内の空気を空気流入通路9、流入口5Bを介して薬粉穴5Aに供給する。
【0030】
このときに、流入口5B,5Bから薬粉穴5A内に流入する空気は、軸中心付近で衝突して乱流を発生し、この乱流によって薬粉を拡散して微粒化する。これにより、薬粉穴5A内で微粒化された薬粉は、空気と一緒に流出口5Cを介して空気流出通路11に流出し、噴霧ノズル12から患者の鼻腔に噴霧される。そして、鼻腔を換えて左,右の鼻腔内に交互に投薬を行なう。
【0031】
かくして、本実施の形態によれば、薬粉穴5Aに薬粉が貯蔵された薬粉貯蔵筒体5を回動レバー13によって回動することにより、遮断状態にあった流入口5Bを空気流入通路9に連通でき、また遮断状態にあった流出口5Cを空気流出通路11に連通することができる。従って、薬粉を保存するときには、薬粉貯蔵筒体5の薬粉穴5Aを外部に対して遮断した状態とすることができるから、薬粉の流出を防止することができ、投薬器を携帯することができる。
【0032】
しかも、薬粉を投与するときには、径方向に対向して形成された流入口5B,5Bによって薬粉穴5A内で乱流を発生することができるから、薬粉穴5A内の薬粉を拡散して微粒化することができる。これにより、微粒化した薬粉を空気中に効率よく混入することができる。特に、軽量な軽粉体からなる薬粉に適しており、この種の薬粉を噴霧ノズル12から安定して噴出することができ、投薬器に対する信頼性、薬粉の効能等を高めることができる。
【0033】
また、投薬器をホルダ1、薬粉貯蔵筒体5、ポンプ6によって大略構成することができ、部品点数を削減することができる。これにより、製造コストを低減することができるから、本実施の形態による投薬器を使い捨てタイプの投薬器として用いることができる。
【0034】
次に、図9は本発明の第2の実施の形態を示すに、本実施の形態の特徴は、流入口は薬粉貯蔵筒体の軸中心から偏心した位置で薬粉貯蔵筒体の軸方向に穿設したことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0035】
21は第1の実施の形態による薬粉貯蔵筒体5に代えて用いられた本実施の形態による薬粉貯蔵筒体で、該薬粉貯蔵筒体21は、第1の実施の形態による薬粉貯蔵筒体5とほぼ同様に、薬粉穴21A、流入口21Bおよび流出口21Cを有している。しかし、本実施の形態による薬粉貯蔵筒体21は、その流入口21Bが軸中心に対し外周側に偏心した位置で軸方向に貫通して設けられている点で、第1の実施の形態による薬粉貯蔵筒体5と相違している。
【0036】
22は第1の実施の形態による空気流入通路9に代えて用いられた本実施の形態による空気流入通路で、該空気流入通路22は、第1の実施の形態による空気流入通路9とほぼ同様に、弁体収容部2D、空気供給通路2Eおよび分岐通路23,23によって大略構成されている。
【0037】
しかし、本実施の形態による分岐通路23,23は、下流側が合流して単一の通路出口23Aとなり、該通路出口23が薬粉貯蔵筒体21の流入口21Bに対応するように軸中心に対し外周側に偏心した位置に開口している。
【0038】
かくして、このように構成された本実施の形態によれば、薬粉貯蔵筒体21には、薬粉穴21A内に軸方向に空気を流入する流入口21Bを設けているから、薬粉が重い重粉体からなる場合でも、軸方向上向きに流れる空気流によって薬粉穴21A内の薬粉を空気流出通路11側に流出することができる。
【0039】
なお、第1の実施の形態では、空気流出通路11の噴霧ノズル12を1本設け、左,右の鼻腔に交互に投薬を行なうものとして述べたが、本発明はこれに限るものではなく、図10に示す第1の変形例のように、ホルダ31の蓋部32に左,右に分岐して2本の空気流出通路33,33を設け、それぞれの空気流出通路33,33に噴霧ノズル34,34を設ける構成としてもよい。この場合には、左,右の鼻腔内に同時に薬粉を投与することができる。この構成は、第2の実施の形態にも適用することができる。
【0040】
また、第1の実施の形態では、薬粉貯蔵筒体5の流入口5B,5Bを軸中心に向けて径方向に形成し、空気流入通路9を構成する分岐通路10,10の通路出口10A,10Aを流入穴5B,5Bに対応するように軸中心に向けて径方向に形成することにより、空気を衝突させて薬粉穴5A内で乱流を発生するものとして述べた。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図11に示す第2の変形例のように、薬粉貯蔵筒体5′に設けられた流入口5B′,5B′およびホルダ筒部2′に設けられた分岐通路10′,10′の通路出口10A′,10A′を軸中心から外周側に偏心した位置に配設する構成としてもよい。この場合には、流入口5B′,5B′から薬粉穴5A′内に流入する空気によって旋回流を発生することができ、投薬効率を高めることができる。
【0041】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1の発明によれば、内周側に筒体収容部を有するホルダと、該ホルダの筒体収容部内に収容され、内部に薬粉を貯蔵した薬粉穴を有する薬粉貯蔵筒体と、前記ホルダの基端側に設けられ、該薬粉貯蔵筒体の薬粉穴に向け空気を供給するポンプと、該ポンプから前記ホルダを介して前記薬粉貯蔵筒体の薬粉穴に向けて設けられた空気流入通路と、前記ホルダの先端側に設けられ、前記薬粉貯蔵筒体の薬粉穴から流出した薬粉を噴霧する空気流出通路と、薬粉を保存するときには前記薬粉穴を空気流入通路と空気流出通路との間で遮断し、薬粉を投与するときには外部から操作されることによって前記薬粉穴を空気流入通路と空気流出通路に連通する通路切換手段とを備える構成しているので、薬粉を保存している状態では、通路切換手段によ薬粉貯蔵筒体の薬粉穴を空気流入通路と空気流出通路とに対して遮断することができ、薬粉の流出を防止して投薬器を携帯することができる。
【0042】
一方、薬粉を投与するときには、通路切換手段を外部から操作することにより、薬粉穴を空気流入通路と空気流出通路に連通することができる。この状態で、ホルダ先端の噴霧ノズルを鼻腔内に挿入した後にポンプを押圧することにより、該ポンプから供給される空気を、空気流入口から薬粉穴に流入させ、該薬粉穴内の薬粉を拡散して微粒化することができ、この微粒化された薬粉を空気流出通路から鼻腔内に安定して噴霧することができ、投薬効率を向上することができる。しかも、投薬器は、部品点数を削減してコストを低減でき、使い捨ての投薬器として用いることができる。
【0043】
請求項2の発明によれば、通路切換手段は、薬粉貯蔵筒体に設けられ、ホルダに対して薬粉貯蔵筒体を回動することにより、薬粉貯蔵筒体に設けられた流入口,流出口を空気流入通路,空気流出通路にそれぞれ連通する回動レバーとしているので、薬粉を投与するときには、回動レバーによって薬粉貯蔵筒体を回動することにより、薬粉貯蔵筒体の流入口,流出口を空気流入通路,空気流出通路に連通して投薬可能状態にすることができ、投薬動作を容易にすることができる。
【0044】
請求項3の発明によれば、流入口は薬粉貯蔵筒体の径方向に穿設しているので、流入口から供給される空気を薬粉穴の内周面等に衝突させ、該薬粉穴内で乱流を発生することができる。これにより、薬粉を効果的に拡散して微粒化することができ、投薬効率を向上することができる。
【0045】
請求項4の発明によれば、流入口は薬粉貯蔵筒体の軸中心から偏心した位置で薬粉貯蔵筒体の軸方向に穿設しているので、流入口から供給される空気は、薬粉穴内を軸方向に流れるから、例えば薬粉が重い重粉体の場合でも、薬粉穴内を軸方向に流れる空気によって空気流出通路から噴出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態による鼻腔用投薬器を薬粉を保存しているときの状態で示す縦断面図である。
【図2】 薬粉保存位置に配置した回動レバーを図1中の矢示II−II方向からみた横断面図である。
【図3】 薬粉投与位置に配置した回動レバーを図2と同様位置からみた横断面図である。
【図4】 薬粉を保存しているときの流入口の位置を図1中の矢示IV−IV方向からみた横断面図である。
【図5】 薬粉を投与するときの流入口の位置を図4と同様位置からみた横断面図である。
【図6】 薬粉を保存しているときの流出口の位置を図1中の矢示VI−VI方向からみた横断面図である。
【図7】 薬粉を投与するときの流出口の位置を図6と同様位置からみた横断面図である。
【図8】 薬粉を投与している状態の鼻腔用投薬器を示す縦断面図である。
【図9】 本発明の第2の実施の形態による鼻腔用投薬器を薬粉を投与する状態で示す縦断面図である。
図10】 本発明の第1の変形例による空気流出通路、噴射ノズル等を示す要部拡大縦断面図である。
図11】 本発明の第2の変形例による流入口、分岐通路等を示す要部拡大横断面図出ある。
【符号の説明】
1,31 ホルダ
4 筒体収容部
5,21,5′ 薬粉貯蔵筒体
5A,21A,5A′ 薬粉穴
5B,21B,5B′ 流入口
5C,21C 流出口
6 ポンプ
9,22 空気流入通路
11,33 空気流出通路
12,34 噴霧ノズル
13 回動レバー(通路切換手段

Claims (4)

  1. 内周側に筒体収容部を有するホルダと、該ホルダの筒体収容部内に収容され、内部に薬粉を貯蔵した薬粉穴を有する薬粉貯蔵筒体と、前記ホルダの基端側に設けられ、該薬粉貯蔵筒体の薬粉穴に向け空気を供給するポンプと、該ポンプから前記ホルダを介して前記薬粉貯蔵筒体の薬粉穴に向けて設けられた空気流入通路と、前記ホルダの先端側に設けられ、前記薬粉貯蔵筒体の薬粉穴から流出した薬粉を噴霧する空気流出通路と、薬粉を保存するときには前記薬粉穴を空気流入通路と空気流出通路との間で遮断し、薬粉を投与するときには外部から操作されることによって前記薬粉穴を空気流入通路と空気流出通路に連通する通路切換手段とによって構成してなる鼻腔用投薬器。
  2. 前記通路切換手段は、前記薬粉貯蔵筒体に設けられ、前記ホルダに対して薬粉貯蔵筒体を回動することにより、前記薬粉貯蔵筒体に設けられた流入口,流出口を前記空気流入通路,空気流出通路にそれぞれ連通する回動レバーである請求項1に記載の鼻腔用投薬器。
  3. 前記流入口は前記薬粉貯蔵筒体の径方向に穿設してなる請求項2に記載の鼻腔用投薬器。
  4. 前記流入口は前記薬粉貯蔵筒体の軸中心から偏心した位置で薬粉貯蔵筒体の軸方向に穿設してなる請求項2に記載の鼻腔用投薬器。
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