JP6623124B2 - 粉体吐出器 - Google Patents

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Description

本発明は、粉体吐出器に関するものである。
従来から、下記特許文献1に示されるような、粉体を空気とともに吐出させる粉体吐出器が知られている。
特開2008−295686号公報
ところで、この種の粉体吐出器には、構成の簡素化および操作性の向上について、改善の余地があった。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、簡易な構成で容易に操作できる粉体吐出器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の粉体吐出器は、空気が給排される給排気室が内部に形成され、前記給排気室内に外気を導入する外気導入孔と、前記給排気室内の空気を排出する排気孔と、を備える弾性変形可能な吐出器本体と、前記外気導入孔を通した前記給排気室への空気の流入を許容し、かつ前記外気導入孔を通した前記給排気室からの空気の流出を規制する外気導入弁と、内部に粉体が貯留されるとともに、前記吐出器本体との間に前記排気孔に連通する連通路を形成する有底筒状の貯留体と、前記排気孔を通した前記給排気室からの空気の流出を許容し、かつ前記排気孔を通した前記給排気室への空気の流入を規制する排気弁と、前記貯留体内に連通した状態で前記貯留体に対して上昇可能に配設され、上端開口が前記粉体の吐出孔とされるとともに、前記貯留体内と前記連通路との連通を遮断する吐出筒部材と、を備え、前記吐出筒部材が前記貯留体に対して上昇すると、前記貯留体内と前記連通路とが連通することを特徴とする。
本発明の粉体吐出器によれば、吐出筒部材が貯留体に対して上昇移動すると、貯留体内と連通路とが連通する。この状態で吐出器本体が弾性変形して給排気室の容積が減少すると、給排気室の内圧が上昇することで、外気導入孔が外気導入弁により閉塞されるとともに、給排気室内の空気が排気孔および連通路を通過して貯留体内に流入する。これにより、貯留体内に貯留された粉体が、貯留体内に流入した空気に巻き上げられ、空気とともに吐出孔から吐出される。また、吐出器本体が復元変形して給排気室の容積が増加すると、給排気室内に負圧が生じ、排気弁により排気孔が閉塞されるとともに、外気導入孔から給排気室内に外気が導入される。
以上により、吐出器本体を弾性変形させるという容易な操作によって、粉体を空気とともに吐出孔から吐出させることができる。また、連通路が貯留体および吐出器本体により形成されているため、例えば別の部材で連通路を形成する場合と比較して、粉体吐出器の構成を簡素化することができる。
ここで、前記吐出筒部材には、前記貯留体内に連通する接続通路を、前記貯留体の内周面との間に画成する内筒部が形成され、前記貯留体に対して前記吐出筒部材が上昇すると、前記連通路と前記接続通路とが、前記貯留体の上端開口縁を跨いで互いに連通してもよい。
この場合、連通路および貯留体内の双方に連通する接続通路が、貯留体の内周面と内筒部とにより形成されるため、この接続通路を通過する空気は貯留体の内周面に沿って流動する。これにより、この接続通路を通過した空気は粉体を貯留体の内周面から引き離すように流動し、粉体を空気中でより均一に分散させた状態で巻き上げて、空気とともに吐出孔から吐出させることができる。さらに、接続通路と連通路とが、貯留体の上端開口縁を跨いで互いに連通するため、例えば粉体吐出器を傾けた際に、粉体が接続通路を通って連通路に入り込みにくくすることが可能となり、粉体の逆流を抑止することができる。
また、このような機能を有する接続通路を、別の部材によらずに、吐出筒部材の内筒部および貯留体によって形成することで、粉体吐出器の構成の簡素化を図ることができる。
また、前記貯留体の底部における内面は、下方に向けて凸の曲面状に形成されていてもよい。
この場合、貯留体内に流入する空気が、下方に向けて凸の曲面状に形成された貯留体の底部における内面に噴きつけられることで、この曲面に沿って貯留体内の粉体が巻き上げられるように空気が流動し、粉体を空気中でより均一に分散させた状態で、空気とともに吐出孔から吐出させることができる。
また、前記吐出孔と前記貯留体内との連通を開放可能に遮断するキャップが、前記吐出筒部材に着脱自在に装着されていてもよい。
この場合、吐出孔と連通路との連通が、吐出孔と貯留体内との連通を遮断するキャップと、貯留体内と連通路との連通を遮断する吐出筒部材と、により二重に遮断されているため、例えば粉体吐出器の輸送時や不使用時に、不意に吐出孔と給排気室とが連通して、粉体が吐出孔から吐出されるのを確実に防止することができる。
本発明によれば、簡易な構成で容易に操作できる粉体吐出器を提供することができる。
本実施形態の粉体吐出器の縦断面図である。 図1の粉体吐出器の使用状態を示す縦断面図である。
以下、本実施形態に係る粉体吐出器の構成を、図1、図2を参照しながら説明する。
図1に示すように、粉体吐出器1は、空気が給排される給排気室Sが内部に形成された弾性変形可能な吐出器本体2と、内部に粉体Pが貯留される有底筒状の貯留体5と、粉体Pの吐出孔30aが形成された吐出筒部材30と、吐出孔30aを閉塞するキャップ40と、外気導入弁3と、排気弁4と、を備える。
ここで本実施形態では、貯留体5および吐出筒部材30の中心軸は共通の中心軸線O上に配設されている。以下では、中心軸線Oに沿う方向を上下方向といい、上下方向に沿う貯留体5の底部側を下側といい、貯留体5の開口部側を上側という。
また、上下方向から見た平面視において、中心軸線Oに直交する方向を径方向といい、中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。
吐出器本体2は、弾性変形可能な本体部10と、本体部10と吐出筒部材30とを連結する連結部20と、を有する。
本体部10は、例えば押出ブロー成形(EBM)により、口部11を有するボトル状に形成されている。なお、本体部10は袋状、あるいはチューブ状等であってもよい。本体部10内は、先述の給排気室Sとされている。
連結部20は、本体部10の口部11の上端開口縁上に配設された円環状の閉塞部21と、閉塞部21の外周縁から下方に向けて延びる外嵌筒部24と、閉塞部21から下方に向けて延びる嵌合筒部23と、閉塞部21の内側に配設された有底筒状の下筒部26と、下筒部26から下方に向けて延びる規制筒部25と、下筒部26の上端開口縁から上方に向けて延びる収容筒部27と、を備える。嵌合筒部23、外嵌筒部24、規制筒部25、下筒部26、および収容筒部27の各中心軸は、中心軸線Oと同軸上に配設されている。連結部20には、閉塞部21を上下方向に貫通する外気導入孔22が形成されている。
閉塞部21の下面は、本体部10の口部11における上端開口縁に気密に接触している。外気導入孔22は、径方向において、収容筒部27よりも外側かつ嵌合筒部23よりも内側に配設されている。外気導入孔22は、給排気室S内に外気を導入する。嵌合筒部23は、本体部10の口部11内に嵌合されている。外嵌筒部24は、嵌合筒部23および口部11を囲繞している。外嵌筒部24の内周面には、口部11の外周面に形成された被嵌合部11aと嵌合する嵌合部24aが形成されている。嵌合部24aは被嵌合部11aにアンダーカット嵌合している。これにより、吐出筒部材30またはキャップ40が回転させられた際に、連結部20が本体部10から外れるのが防止される。なお、連結部20と本体部10との中心軸線O周りの相対的な回転は、不図示の回り止めにより規制されていてもよい。
規制筒部25の外周面は、本体部10をスクイズ変形させた際に、本体部10の内周面に接触する。これにより、規制筒部25は本体部10の変形量を所定範囲内に規制する。下筒部26は、閉塞部21を上下方向に貫いて配設されている。下筒部26の内径は、貯留体5の外径よりも小さい。下筒部26の底壁における径方向の中央部には、この底壁を上下方向に貫通する排気孔26aが形成されている。排気孔26aは、規制筒部25内を通じて給排気室S内に連通し、給排気室S内の空気を排出する。
収容筒部27内には、先述の貯留体5が収容されている。収容筒部27の外周面には、雄ネジ部27aが形成されている。収容筒部27の上部には、内径が収容筒部27の下部よりも大きい拡径部27bが形成されている。収容筒部27の下端部には、上下方向に沿って延在し、閉塞部21の内周縁部に接続される接続筒部27cと、接続筒部27cよりも径方向内側に配設され、下方に向かうに従い漸次径方向の内側に向けて延びる湾曲部27dと、が形成されている。湾曲部27dは、径方向の外側に向けて凸の曲面状に形成されている。湾曲部27dの下端部は、下筒部26の上端部に接続されている。
外気導入弁3は、給排気室S内に配設されている。外気導入弁3は、本体部10の口部11内で、連結部20の閉塞部21の下方に配設されている。外気導入弁3は、外気導入孔22を通した給排気室Sへの空気の流入を許容し、かつ外気導入孔22を通した給排気室Sからの空気の流出を規制する。
外気導入弁3は、下筒部26に外嵌する取付筒部3aと、取付筒部3aの上部から径方向の外側に向けて延びる導入弁本体3bと、を備える。取付筒部3aの上端部は、連結部20の下筒部26および接続筒部27cにより径方向で挟まれている。導入弁本体3bは、取付筒部3aに対して下方に弾性変形可能な板状に形成されている。導入弁本体3bの径方向外側の端部には、導入弁本体3bの他の部分よりも厚肉の厚肉部が形成されており、この厚肉部が閉塞部21の下面に接触している。導入弁本体3bは、下方に向けて凸に湾曲している。導入弁本体3bの径方向の長さは、外気導入孔22の内径よりも大きい。導入弁本体3bは、外気導入孔22を外気導入孔22の下方から閉塞している。
排気弁4は、給排気室S外に配設されている。排気弁4は、連結部20の下筒部26内における底部に配設されている。排気弁4は、排気孔26aを通した給排気室Sからの空気の流出を許容し、かつ排気孔26aを通した給排気室Sへの空気の流入を規制する。排気弁4は、排気孔26aと後述する連通路S1との連通およびその遮断を切り替える。
排気弁4は、下筒部26内に嵌合する取付筒部4aと、取付筒部4aの下端開口縁から径方向の内側に向けて延びる排気弁本体4bと、を備える。排気弁本体4bは取付筒部4aに対して上方に弾性変位可能な円板状に形成されている。排気弁本体4bの外周縁の一部分は、取付筒部4aの下端開口縁に接続されている。排気弁本体4bの外径は、排気孔26aの内径よりも大きい。排気弁本体4bは、排気孔26aを排気孔26aの上方から閉塞している。排気弁本体4bのうち、径方向の中央部は、他の部分よりも厚肉になっている。
貯留体5は、収容筒部27の内側に配設されている。貯留体5は、上下方向において収容筒部27と同等の位置に配設されている。また、貯留体5の外径は収容筒部27の内径よりも小さい。これにより、貯留体5と収容筒部27との間には、排気孔26aに連通する連通路S1が形成されている。貯留体5の底部における内面および外面はそれぞれ、下方に向けて凸の曲面状に形成されている。貯留体5の底部における外面と、収容筒部27の湾曲部27dにおける内面は、縦断面視において同心円状に配設されている。これにより、連通路S1の下部は、中心軸線Oに沿う縦断面視において、同等の流路幅を保ったまま、下方に向かうに従い漸次径方向の内側に向かって延びている。
貯留体5は、貯留体5の周壁部および底壁部から貯留体5の外側に向けて延びるリブ5aを備えている。リブ5aは、横断面視において、中心軸線Oを中心として径方向外側に向けて延びる十字状に形成されている。この十字状のリブ5aの径方向外側の端面が、収容筒部27および下筒部26の内周面に当接することにより、リブ5aが収容筒部27内および下筒部26内に嵌合している。これにより、貯留体5が連結部20に支持されている。また、吐出筒部材30が上昇する際、後述する内筒部34と貯留体5との間に作用する摩擦力によって貯留体5が上昇することを規制している。
吐出筒部材30は、収容筒部27の上端開口を閉塞する円板状の閉塞部31と、閉塞部31の外周縁から下方に向けて延びる操作筒部32と、閉塞部31の下面から下方に向けて延びる摺動筒部33および内筒部34と、閉塞部31から上方に向けて延びる吐出筒部36と、を備える。操作筒部32、摺動筒部33、内筒部34、および吐出筒部36の中心軸はそれぞれ、中心軸線Oと同軸上に配設されている。内筒部34は摺動筒部33の径方向内側に配設されており、操作筒部32は摺動筒部33の径方向外側に配設されている。
閉塞部31は、貯留体5の上端開口縁に当接若しくは近接している。操作筒部32の内周面には、収容筒部27の外周面に形成された雄ネジ部27aと螺合する雌ネジ部32aが形成されている。雄ネジ部27aと雌ネジ部32aとが螺合することで、吐出筒部材30が連結部20に螺着されている。これにより、吐出筒部材30は、吐出筒部36内が貯留体5内に連通した状態で、貯留体5に対して上昇可能に配設されている。なお、操作筒部32の外周面には、滑り止めのために、上下方向に延びるローレット形状が形成されていてもよい。
摺動筒部33の下端部は、上下方向において、内筒部34の下端部よりも上方に位置している。摺動筒部33の外径は、収容筒部27の拡径部27bにおける内径と同等に形成されている。摺動筒部33の外周面は、収容筒部27の拡径部27bにおける内周面に気密に接触している。吐出筒部材30を連結部20に対して中心軸線O周りに回転させると、摺動筒部33と収容筒部27の拡径部27bとが互いに摺動しながら、吐出筒部材30が連結部20に対して上昇する。これにより、吐出筒部材30が上昇した後も摺動筒部33と収容筒部27との間に隙間が生じるのが抑えられて、この隙間から空気が漏れ出るのが抑止される。
内筒部34は、内周面が吐出筒部36の内周面と連なり、閉塞部31から下方に向けて延びる外側閉塞筒部34aと、外側閉塞筒部34aより下方に配設され、外側閉塞筒部34aより内径および外径が小さい縮径部34bと、を有する。縮径部34bの外径は、貯留体5の内径より小さい。これにより、縮径部34bの外周面および貯留体5の内周面の間には、接続通路S2が画成されている。外側閉塞筒部34aの外周面は、貯留体5の上端部における内周面に密に接触している。これにより、外側閉塞筒部34aは接続通路S2の上部を閉塞している。
吐出筒部36の上端開口は、先述の吐出孔30aとされている。吐出筒部36内は、内筒部34内を通じて、貯留体5内に連通している。
キャップ40は、吐出筒部材30の上部に上昇可能に螺着(装着)されている。キャップ40は、吐出孔30aを開放可能に閉塞する。キャップ40には、内筒部34の縮径部34b内に嵌合してこれを閉塞する内側閉塞筒部43と、内側閉塞筒部43の上端部から上方に向けて延びる有底筒状の連結筒部42と、連結筒部42の上端開口縁から径方向の外側に向けて延在する環状のフランジ部41と、フランジ部41の外周縁から上方および下方に向けて延びるキャップ筒部44と、が形成されている。
内側閉塞筒部43は、外側閉塞筒部34aよりも径方向内側に形成されている。内側閉塞筒部43および外側閉塞筒部34aは、吐出孔30aと連通路S1との連通を二重に遮断している。内側閉塞筒部43の下端部における外周面は、下方に向かうに従い漸次縮径している。連結筒部42は、内側閉塞筒部43とフランジ部41とを連結している。連結筒部42の外径は内側閉塞筒部43の外径よりも大きく、吐出筒部36の内径よりも小さい。フランジ部41の下面は、吐出筒部36の上端開口縁に接触し、吐出孔30aを閉塞している。キャップ筒部44の内径および外径は、連結筒部42の内径および外径よりも大きい。キャップ筒部44および連結筒部42は、吐出筒部36を径方向で挟んでいる。キャップ筒部44の内周面には、吐出筒部36の外周面に形成された雄ネジ部36aと螺合する雌ネジ部44aが形成されている。キャップ筒部44の雌ネジ部44aと、吐出筒部36の雄ネジ部36aと、が螺合することで、キャップ40が吐出筒部材30に対して螺着されている。なお、キャップ筒部44の外周面には、滑り止めのために、上下方向に延びるローレット形状が形成されていてもよい。
次に、以上のように構成された粉体吐出器1の作用について説明する。
粉体吐出器1を使用する場合、まずキャップ40のキャップ筒部44を摘み、これを中心軸線O周りに吐出筒部材30に対して回転させる。これにより、キャップ40が吐出筒部材30に対して上昇し、フランジ部41が吐出筒部36の上端開口縁から離間するとともに、内側閉塞筒部43が内筒部34の縮径部34b内から抜去され、吐出孔30aと貯留体5内とが連通する。キャップ40をさらに回転させると、キャップ40が吐出筒部材30から取り外される。
次に、吐出筒部材30の操作筒部32を摘み、吐出筒部材30を吐出器本体2の連結部20に対して中心軸線O周りに回転させる。これにより、吐出筒部材30が連結部20に対して上昇し、閉塞部31が貯留体5の上端開口縁および連結部20の上端開口縁から上方に離間するとともに、外側閉塞筒部34aが貯留体5内から抜去され、連通路S1と接続通路S2とが貯留体5の上端開口縁を跨いで互いに連通する(図2参照)。
この状態で吐出器本体2の本体部10を握るなどして弾性変形(スクイズ)させ、給排気室Sの容積を減少させると、給排気室Sの内圧が上昇することにより、外気導入孔22が外気導入弁3により閉塞された状態で、排気弁4の排気弁本体4bが上方に弾性変形若しくは弾性変位させられて排気孔26aが解放される。給排気室S内の空気は、規制筒部25内、排気孔26a、下筒部26内、連通路S1、貯留体5の上端開口縁と閉塞部31との間、および接続通路S2を通過し、貯留体5内の粉体Pに向けて噴きつける。これにより、粉体Pは、噴きつけられた空気により巻き上げられて内筒部34内および吐出筒部36内を上昇し、空気とともに吐出孔30aから吐出される。
また、本体部10のスクイズを開放すると、本体部10は復元変形して給排気室S内の容積が増大する。これにより、給排気室S内に負圧が発生し、この負圧により排気弁本体4bが下方に弾性変形若しくは弾性変位させられて排気孔26aを閉塞する。また、この負圧によって、外気導入弁3の導入弁本体3bは下方に弾性変形若しくは弾性変位して外気導入孔22を開放し、外気導入孔22を通して外気が給排気室S内に導入される。
以上により、本体部10のスクイズおよび開放を繰り返すという容易な操作によって、貯留体5内の粉体Pが無くなるまで、粉体Pを吐出孔30aから空気とともに吐出させることができる。
また、連通路S1が貯留体5および吐出器本体2により形成されているため、例えば別の部材で連通路S1を形成する場合と比較して、粉体吐出器1の構成を簡素化することができる。
また、貯留体5内に連通する接続通路S2が、貯留体5の内周面と内筒部34の外周面とにより形成されているため、この接続通路S2を通過する空気は貯留体5の内周面に沿って流動する。これにより、この接続通路S2を通過した空気は粉体Pを貯留体5の内周面から引き離すように流動し、粉体Pを空気中でより均一に分散させた状態で巻き上げて、空気とともに吐出孔から吐出させることができる。さらに、接続通路S2と連通路S1とが、貯留体5の上端開口縁を跨いで互いに連通するため、例えば粉体吐出器1を傾けた際に、粉体Pが接続通路S2を通って連通路S1に入り込みにくくすることが可能となり、粉体の逆流を抑止することができる。
また、このような機能を有する接続通路S2を、別の部材によらずに、吐出筒部材30の内筒部34および貯留体5によって形成することで、粉体吐出器1の構成の簡素化を図ることができる。
また、貯留体5の底部における内面は、下方に向けて凸の曲面状に形成されているため、接続通路S2を通過して貯留体5内に流入する空気がこの曲面に噴きつけられることで、この曲面に沿って貯留体5内の粉体が巻き上げられるように空気が流動し、粉体Pを空気中でより均一に分散させた状態で、空気とともに吐出孔30aから吐出させることができる。
また、吐出孔30aと連通路S1との連通が、吐出孔30aと貯留体5内との連通を遮断するキャップ40と、貯留体5内と連通路S1との連通を遮断する吐出筒部材30と、よって二重に遮断されているため、例えば粉体吐出器1の輸送時や不使用時に、不意に吐出孔30aと給排気室Sとが連通して粉体Pが吐出孔30aから吐出されるのを確実に防止することができる。
また、閉塞部31が貯留体5の上端開口縁に当接若しくは近接していることにより、吐出筒部材30が上昇した際に連通路S1と接続通路S2との接続部分の流路断面積が過剰に大きくなるのを抑えて、粉体Pに噴きつける空気の流速を安定させることができる。
また、本体部10を弾性変形させた際、本体部10の内周面と規制筒部25の外周面とが当接することにより、本体部10の所定量以上の変形が抑止されるため、吐出孔30aからの粉体Pの吐出を安定させることができる。
また、貯留体5内と排気孔26aとが排気弁4により閉塞されているため、貯留体5内の粉体Pが不意に給排気室S内に逆流するのを抑止することができる。
また、粉体Pは、底部に孔などが形成されていない貯留体5内に貯留されているため、例えば貯留体5の底部に空気孔などが形成されている場合と比較して、例えばキャップ40などを取り外した際に、不意に粉体Pが貯留体5の底部の空気孔から落下するのを抑止することができる。
また、連通路S1の下部が、縦断面視において、同等の流路幅を保ったまま下方に向かうに従い漸次径方向の中央部に向かって延びているため、排気孔26aから流出した空気をスムーズに連通路S1内に導入して、貯留体5内の粉体Pに向かわせることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、キャップ40を連結部20に対して中心軸線O周りに回転させると、吐出筒部材30がキャップ40とともに連結部20に対して所定量共回りした後、吐出筒部材30の連結部20に対する回転が規制され、キャップ40のみが連結部20に対して回転するように構成してもよい。この構成によれば、キャップ40を連結部20に対して中心軸線O周りに回転させる操作によって、キャップ40を取り外しつつ吐出筒部材30を上昇させることが可能となり、操作性を向上させることができる。このような構成の例としては、キャップ40と吐出筒部材30との間に、両部材の中心軸線O周りの所定量以上の相対的な回転を抑止する第1の係止部を設けつつ、吐出筒部材30と連結部20との間に、両部材の中心軸線O周りの所定量以上の相対的な回転を規制する第2の係止部を設けてもよい。この場合、第1の係止部は、キャップ40と吐出筒部材30との中心軸線O周りの相対的な回転によって係止が解除可能であり、第2の係止部は、吐出筒部材30と連結部20との中心軸線O周りの相対的な回転によって係止が解除不能であってもよい。
また、前記実施形態では、本体部10と連結部20とにより吐出器本体2が構成されていたが、これに限られず、本体部10と連結部20とが一体に形成された吐出器本体2を採用してもよい。
また、本体部10の一部分のみが弾性変形可能な吐出器本体2を採用してもよい。あるいは、弾性変形可能な部材を、本体部10に取り付けてもよい。
また、吐出筒部材30を連結部20に対して着脱自在に形成し、吐出筒部材30を連結部20から取り外した後で貯留体5を交換可能にしてもよい。これにより、例えば貯留体5をレフィール部品として用い、空になった貯留体5を粉体Pが充填された貯留体5に交換することで、粉体吐出器1を繰り返し使用可能とすることができる。
また、前記実施形態では、内筒部34および貯留体5により接続通路S2が形成されていたが、このような接続通路S2を備えていない粉体吐出器1を採用してもよい。
また、貯留体5の底部における内面および外面は、下方に向けて凸の曲面状に形成されていなくてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…粉体吐出器、2…吐出器本体、3…外気導入弁、4…排気弁、5…貯留体、22…外気導入孔、26a…排気孔、30…吐出筒部材、30a…吐出孔、34…内筒部、S…給排気室、S1…連通路、S2…接続通路

Claims (4)

  1. 空気が給排される給排気室が内部に形成され、前記給排気室内に外気を導入する外気導入孔と、前記給排気室内の空気を排出する排気孔と、を備える弾性変形可能な吐出器本体と、
    前記外気導入孔を通した前記給排気室への空気の流入を許容し、かつ前記外気導入孔を通した前記給排気室からの空気の流出を規制する外気導入弁と、
    内部に粉体が貯留されるとともに、前記吐出器本体との間に前記排気孔に連通する連通路を形成する有底筒状の貯留体と、
    前記排気孔を通した前記給排気室からの空気の流出を許容し、かつ前記排気孔を通した前記給排気室への空気の流入を規制する排気弁と、
    前記貯留体内に連通した状態で前記貯留体に対して上昇可能に配設され、上端開口が前記粉体の吐出孔とされるとともに、前記貯留体内と前記連通路との連通を遮断する吐出筒部材と、を備え、
    前記吐出筒部材が前記貯留体に対して上昇すると、前記貯留体内と前記連通路とが連通することを特徴とする粉体吐出器。
  2. 前記吐出筒部材には、前記貯留体内に連通する接続通路を、前記貯留体の内周面との間に画成する内筒部が形成され、
    前記貯留体に対して前記吐出筒部材が上昇すると、前記連通路と前記接続通路とが、前記貯留体の上端開口縁を跨いで互いに連通することを特徴とする、請求項1に記載の粉体吐出器。
  3. 前記貯留体の底部における内面は、下方に向けて凸の曲面状に形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の粉体吐出器。
  4. 前記吐出孔と前記貯留体内との連通を開放可能に遮断するキャップが、前記吐出筒部材に着脱自在に装着されていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の粉体吐出器。
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