JP5843272B1 - ポンプ式補填具 - Google Patents

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Abstract

【課題】自由な位置及び角度で補填材料を必要箇所に供給することが可能であり,しかも補填材料の排出時に目詰りを起こしにくい補填具を提供する。【解決手段】ポンプ式補填具100は,粉状又は顆粒状の補填材料が充填される略密閉状態の内部空間を有し、少なくとも一部が可撓性材料で形成された収容部1と,この収容部の内部空間に連通する中心孔を有する中空筒状のパイプ部2とを備え,パイプ部は,部分的に屈曲した状態を維持でき、屈曲した状態でも補填材料が通過可能な屈曲可能部22を有しており,収容部の内部空間を圧縮することで,内部空間に充填されている補填材料がパイプ部の中心孔を通じて外部へ噴出される。【選択図】図1

Description

本発明は,粉状又は顆粒状の補填材料を必要な部位に供給するためのポンプ式補填具に関する。具体的に説明すると,本発明のポンプ式補填具は,例えば欠損により生じた骨の空隙部に人工骨材料を補填する際に用いられるものであり,空気圧を利用して補填材料を空隙部に供給するものである。
事故や病気などの疾患により骨(生体骨)に欠損が生じた場合,欠損した骨を修復するための手術において,一般的に,HA(ハイドロキシアパタイト)やβ−TCP(β−リン酸三カルシウム)などの人工骨材料が治療材料として使用されている。このような骨修復手術は,整形外科医によって行われる。整形外科医は,疾患部分の状況に応じて粉末状又は顆粒状の人工骨材料を選択し,人工骨材料を鋭匙や医療用のさじ,あるいはスプーン等を用いて,欠損により生じた骨の空隙部に人工骨材料を補填する。
しかし,鋭匙などを用いた補填作業は,粉状や顆粒状の人工骨材料が欠損部への運搬途中にこぼれ落ちやすく,この欠損部周辺の軟部組織に付着しやすい。また,手術中に人工骨材料が補填箇所とは異なる周辺の軟部組織に付着してしまうと,これを取り除くために生理食塩水を用いて流し取ったり,軟部組織に付着した顆粒状の人工骨の1粒1粒をピンセットを用いて除去する必要があり,手術時間の増大をもたらすこととなる。このように,人工骨材料の補填作業において鋭匙などを用いる場合,目的とする欠損部へ人工骨材料を確実に運搬することが難しく,作業性が悪いため,円滑な手術の妨げとなっていた。
このような状況に鑑みて,本発明者は,人工骨材料の補填作業の円滑化を図るために,新しい構造の補填具を種々提案している(特許文献1〜特許文献3等)。例えば,特許文献1では,レバーの操作によってシャッターが開閉し,排出口から人工骨材料が外部へ排出される人工骨補填治具であって,レバー操作を調整することによってシャッターの開閉具合を調整し,人工骨材料の排出量を制御できるものが提案されている。また,特許文献2では,ロート状の人工骨補填治具であって,スロート部の先端を曲げることで,ロートの内部に収納された人工骨材料の排出を一時的に止めておき,スロート部の曲げ状態を解除することで,人工骨材料の排出を開始できるようにしたものが提案されている。また,特許文献3では,円筒の収納部の端部を一時的に折り返して人工骨材料を充填できるようにした充填具であって,端部の折り返し部をスライダーから外して真っすぐに伸ばすことで,人工骨材料の排出を開始できるようにしたものが提案されている。
特開2014−195632号公報 特開2014−226526号公報 特開2015−016274号公報
ところで,従来の人工骨材料の補填具は,粉状又は顆粒状の人工骨材料を収容部に充填しておき,手術時などの必要なときに,この人工骨材料を自重によって落下させて,排出口から排出することとしている。このため,人工骨材料を落下させるようにして骨の欠損部に充填することはできる。しかし,従来の補填具は,例えば補填具の排出口よりも上方に位置する骨の欠損部や生体の奥の方に位置する骨の欠損部には,人工骨材料を供給しにくいという課題があった。また,従来の補填具は,人工骨材料を排出する際には,常に人工骨材料の収容部をその排出口よりも上方に高く持ち上げておく必要があり,例えば収容部と排出口の高低差が小さい場合や,収容部と排出口が略水平に位置する場合,あるいは収容部が排出口よりも下方に位置する場合には,人工骨材料を適切に排出することができないものであった。
また,従来の補填具は,上述のとおり,人工骨材料の自重による落下を利用して補填を行う。このため,例えばロート状の補填具では,細い円筒状のスロート部に粉状又は顆粒状の人工骨材料が目詰まりを起こしやすいとされていた。また,従来の補填具は,人工骨材料がスロート部にて一旦目詰りを起こしてしまうと,このスロート部を手で揉み解したりしなければ目詰りを解消することが出来ないものであり,人工骨材料の補填作業を中断する必要がある場合も多く,その作業性に課題が残るものであった。
そこで,本発明は,自由な位置及び角度で補填材料を必要箇所に供給することが可能であり,しかも補填材料の排出時に目詰りを起こしにくい補填具を提供することを目的とする。
本発明の発明者は,上記した従来発明の課題を解決する手段について鋭意検討した結果,粉状又は顆粒状の補填材料を充填するための収容部を略密閉状態とするとともに,この収容部に連通した中空筒状のパイプ部に屈曲可能部を設けて,この屈曲可能部を介してパイプ部の先端に設けられた排出口の向きを自由に可変できるようにすることで,収容部を加圧したときの空気圧を利用して,補填材料をパイプ部先端の排出口から自由な方向に噴出できるようになるという知見を得た。このような構成によれば,例えば補填材料の収容部がパイプ部先端よりも下方に位置する場合であっても,補填材料を必要箇所に供給することができるようになり,補填具の利便性及び作業性が向上する。また,空気圧を利用して補填材料を押し出すことにより,パイプ部内部で補填材料が目詰まりを起こしにくくなる。そして,本発明者は,上記知見に基づけば,従来発明の課題を解決できることに想到し,本発明を完成させた。具体的に説明すると,本発明は以下の構成を有する。
本発明は,人工骨材料などの補填部材を必要箇所に供給するポンプ式補填具に関する。
本発明のポンプ式補填具は,収容部1とパイプ部2とを備える。
収容部1は,粉状又は顆粒状の補填材料が充填される内部空間を有しており,少なくとも一部が可撓性材料で形成されている。この内部空間は,略密閉状態であることが好ましい。ここにいう「略密閉状態」とは,収容部の可撓性部分を押圧して内部空間を圧縮したときに,空気圧を利用して,この内部空間内の補填材料をパイプ部の排出口から噴出可能な状態であればよい。例えば,収容部1に指腹で塞ぐことのできる微細孔が形成されている場合や,後述する逆止弁によって塞がれる吸気口が形成されている場合も,ここにいう「略密閉状態」に含まれる。
パイプ部2は,収容部1の内部空間に連通する中心孔を有する中空筒状の部位である。
また,パイプ部2は,屈曲可能部22を有する。この屈曲可能部22は,パイプ部2を部分的に屈曲(屈折又は湾曲)した状態に維持することができ,この屈曲した状態であっても補填材料が通過可能な部位である。
これにより,本発明のポンプ式補填具では,収容部1の可撓性材料で形成された部位を押圧することで,この内部空間に充填されている補填材料がパイプ部2の中心孔を通じて外部へ噴出される。
上記構成のように,本発明のポンプ式補填具は,パイプ部2に屈曲可能部22が形成されており,しかも収容部1を押圧したときの空気圧を利用してパイプ部2の先端から補填材料を噴出することができる構造となっている。このため,例えばパイプ部2の排出口よりも上方に位置する骨の欠損部や生体の奥の方に位置する骨の欠損部にも,人工骨材料などの補填材料を正確に供給することができる。また,本発明の補填具は,空気圧を利用して補填材料を排出するものであるため,例えば収容部1がパイプ部2と略水平に位置する場合や,収容部1がパイプ部2よりも下方に位置する場合であっても,補填材料を噴出して必要箇所に供給することができる。さらに,本発明の補填具は,補填材料の自重による落下だけでなく,空気圧によって補填材料を押し出すものであるため,パイプ部2内で補填材料を付勢することができる。その結果,粉状又は顆粒状の補填材料がパイプ部2内で目詰りを起こしにくいというメリットがある。
本発明のポンプ式補填具において,収容部1は,タンク部11と,吸気口12と,逆止弁13とを有することが好ましい。
タンク部11は,補填材料を充填するための略密閉状態の内部空間を形成する。吸気口12は,タンク部11の一部に形成されている。さらに,逆止弁13は,吸気口12に設けられるものであり,吸気口12を通じた内部空間内への空気の流入を許容する反面,内部空間からの空気の流出を規制する構造となっている。
上記構成のように,補填材料を充填するためのタンク部11に逆止弁13付きの吸気口12を形成することで,補填材料を噴出するための空気を逆止弁13を通じて取り入れることができるため,タンク部11内の補填材料を連続的に噴出することが可能となる。このように,補填材料の連続噴出が可能となれば,一度に多量の補填材料を噴出させる必要がなくなり,少量の補填材料を小分けにして噴出させやすくなるため,適切な量の補填材料を適切な位置に供給しやすくなる。また,噴出された補填材料が,必要箇所の周囲(例えば骨の欠損部の周囲の軟部組織)に付着するような事態を回避できる。さらに,補填材料を必要箇所に供給し終えた後,あるいは必要箇所へ供給する作業の最中に,本発明の補填具を送風器として利用することができる。つまり,本発明の補填具を利用して外気が届きにくい部位に局所的に送風を行うことができるため,例えば骨の欠損部に充填した補填材料を素早く乾燥させることができる。
本発明のポンプ式補填具において,収容部1の一部又は全部は,内部空間内に充填された補填材料を外部から視認可能な透明材料又は半透明材料で形成されていることが好ましい。
上記構成のように,収容部1の少なくとも一部が透明材料又は半透明材料で形成されていることで,収容部1に充填されている補填材料の残量や,パイプ部2に導入されており次の加圧によって噴出されるであろう補填材料の量を確認することができるため,補填具を適切に操作しやすくなる。
本発明のポンプ式補填具において,パイプ部2は,少なくとも屈曲可能部22が可撓性材料で形成されていることが好ましい。
補填材料はパイプ部2の屈曲可能部22において特に目詰まりを起こしやすいと考えられるが,この屈曲可能部22を可撓性材料で形成しておくことで,万が一補填材料が目詰まりを起こした場合であっても,手で揉み解して目詰まりを解消することが容易になる。
本発明のポンプ式補填具において,収容部1は,タンク部11と中間貯留部14とを有していることが好ましい。
タンク部11は,上述したとおり,補填材料を充填するための略密閉状態の内部空間を形成する部位である。また,中間貯留部14は,タンク部11の内部空間に連通しており,この内部空間よりも容積の小さい小空間を形成する部位である。この場合,パイプ部2の中心孔は,中間貯留部14に連通している。なお,タンク部11の内部空間,中間貯留部14の小空間,及びパイプ部2の中心孔は互いに連通した空間となっており。タンク部11の内部空間とパイプ部2の中心孔との間に,中間貯留部14の小空間が位置することとなる。
上記構成のように,タンク部11の内部空間とパイプ部2の中心孔との間に,中間貯留部14の小空間を設けることで,タンク部11内の補填材料が一旦中間貯留部14で留まってから,段階的にパイプ部2へと導かれる。このため,タンク部11内の大量の補填材料が一度にパイプ部2へと導入されることが防止され,パイプ部2の流入口付近において,補填材料の目詰りが発生するのを効果的に抑制できる。また,例えば中間貯留部14を透明材料又は半透明材料で形成することで,使用者は,パイプ部2内へと流入する補填材料の様子(流入速度や流入量)を目視で確認しながら補填具を適切に操作できる。また,例えば,中間貯留部14の容積を補填材料を一度に噴出するのに丁度良い容量としておくことで,この中間貯留部14の容量を目安として,補填材料の噴出量を調節するといった操作が可能になる。
本発明のポンプ式補填具は,リユーザブルタイプ(再利用可能なタイプ)であってもよい。リユーザブルタイプの補填具は,ボディ部材10とヘッド部材20とを備える。
ボディ部材10は,補填材料を投入可能な投入口16を有する部材である。ヘッド部材20は,ボディ部材10とは別体の部材であり,上記の投入口16を閉じるようにしてこのボディ部材10に取り付けられる。この場合,収容部1は,ボディ部材10に形成され,パイプ部2は,ヘッド部材20に形成される。このため,ボディ部材10の投入口16を通じて所望量の補填材料を充填し,これにヘッド部材20を取り付けることで,ボディ部材10の投入口16を閉鎖することができる。このようにヘッド部材20をボディ部材10に対して付け外しすることで,ボディ部材10の内部に繰り返し補填材料を充填可能である。
上記構成のように,本発明の補填具をリユーザブルタイプとすることで,材料コストなどを抑えることができる。
本発明のポンプ式補填具は,ディスポーザブルタイプ(使い捨て可能なタイプ)であってもよい。ディスポーザブルタイプの補填具は,収容部1とパイプ部2が一体的に成型されている。このため,この補填具は,適量の補填材料が予め充填されており,内部の補填材料を使い切った後には再充填が難しくなっている。
上記構成のように,本発明の補填具をディスポーザブルタイプとすることで,補填材料の衛生状態を保つことができる。
本発明のポンプ式補填具は,リプレイサブルタイプ(付け替え可能なタイプ)であってもよい。リプレイサブルタイプのポンプ式補填具において,収容部1は,内部空間を形成するボディ部材10と,このボディ部材10に対して着脱自在に取り付けられたキャップ部材30とによって構成される。また,パイプ部2は,キャップ部材30に対して着脱自在に取り付けられたノズル部材40によって構成される。
上記のように構成することで,用途に応じてノズル部材40を付け替えることができる。例えば,口径,長さ,形状,材質などが異なる複数のノズル部材40を予め用意しておくことで,手術の状況や用途に応じて適切なノズル部材40を選択して使用することができる。
本発明において,補填材料は,人工骨材料であることが好ましい。人工骨材料としては,HA(ハイドロキシアパタイト)製のものや,β−TCP(β−リン酸三カルシウム)製のもの,あるいはこれらを混合した材料から得たものを好適に用いることができる。
本発明によれば,自由な位置及び角度で補填材料を必要箇所に供給することが可能であり,しかも補填材料の排出時に目詰りを起こしにくい補填具を提供することができる。
図1は,第1の実施形態に係る補填具の全体構成を示している。 図2は,第1の実施形態に係る補填具を構成部材に分解した状態を示している。 図3は,第1の実施形態に係る補填具の使用状態であって,人工骨材料がパイプ部内を流通している様子を示している。 図4は,第1の実施形態に係る補填具の使用状態であって,人工骨材料が噴出する様子を示している。 図5は,第1の実施形態に係る補填具の使用状態であって,収容部内に外気が取り込まれる様子を示している。 図6は,第2の実施形態に係る補填具の全体構成を示している。 図7は,第2の実施形態に係る補填具を平面上に立てた状態を示している。 図8は,第2の実施形態に係る補填具の使用状態であって,人工骨材料がパイプ部内を流通している様子を示している。 図9は,第2の実施形態に係る補填具の使用状態であって,人工骨材料が噴出する様子を示している。 図10は,第2の実施形態に係る補填具の使用状態であって,収容部内に外気が取り込まれる様子を示している。 図11は,第2の実施形態に係る補填具の使用状態であって,パイプ部の先端から収容部内に生理食塩水を吸入する様子を示している。 図12は,第2の実施形態に係る補填具の使用状態であって,収容部内に生理食塩水を取り込んだ後に,この補填具を平面上に立てた様子を示している。 図13は,第3の実施形態に係る補填具を構成部材に分解した状態を示している。
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜変更したものも含む。
本発明は,粉状又は顆粒状の補填材料を必要な部位に供給するためのポンプ式補填具に関する。以下では,補填材料の例として人工骨材料を挙げ,この人工骨材料を骨(生体骨)の欠損部に補填するためポンプ式補填具について説明を行う。ただし,補填材料は人工骨材料に限られるものではない。
[1.第1の実施形態:リユーザブルタイプのポンプ式補填具]
図1から図5を参照して,まず,本発明に係るポンプ式補填具100の第1の実施形態について説明する。第1の実施形態は,リユーザブルタイプ(再利用可能なタイプ)のポンプ式補填具に関するものである。
図1は,第1の実施形態に係るポンプ式補填具100の全体構造を示しており,図2は,ポンプ式補填具100を構成部材に分解した状態を示している。図1及び図2に示されるように,第1の実施形態に係るポンプ式補填具100は,粉状又は顆粒状の人工骨材料を充填するための内部空間を有する収容部1と,この収容部1に充填された人工骨材料を排出するためのパイプ部2とから構成されている。収容部1の内部空間は略密閉状態とされている。また,パイプ部2は,収容部1の内部空間に連通する中心孔を有する中空筒状に構成されている。このため,収容部1の内部空間を圧縮すると,この内部空間を満たしている空気は,基本的にパイプ部2を通って外部へ排出され,それ以外の部位からは基本的には漏洩しないようになっている。
具体的に説明すると,第1の実施形態に係るポンプ式補填具100は,基本的に,収容部1を形成するボディ部材10と,パイプ部2を形成するヘッド部材20といった2つの別部材を脱着可能に嵌合することによって構成されている。図2に示されるように,ボディ部材10には,内部空間に粉状又は顆粒状の人工骨材料を充填するための投入口16が形成されている。他方で,図1に示されるように,ボディ部材10にヘッド部材20を嵌合させると,このヘッド部材20が投入口16を塞ぐキャップとしての役割を果たす。このため,ボディ部材10の内部に人工骨材料を充填するときにはヘッド部材20を取り外し,人工骨材料を所望量充填し終えた後にヘッド部材20をボディ部材10に嵌合させる。このようにして,第1の実施形態は,繰り返し使用可能に構成されている。
図1及び図2に示されるように,ボディ部材10は,略密閉状態の内部空間を形成するためのタンク部11を有する。タンク部11は,低密度ポリエチレンやポリプロピレン等の可撓性(柔軟性及び弾性)を持った部材で形成されており,粉状又は顆粒状の人工骨材料を貯留するための容器となる。同時に,タンク部11は,ヘッド部材20を通じて人工骨材料を外部に排出する空気圧を供給するためのポンプとして機能する。タンク部11は,その内部空間に充填された人工骨材料の残量などを外部から目視で確認できるように,透明材料又は半透明材料で形成されていることが好ましい。例えば,タンク部11の構成材質としては,ある程度の剛性がありまた透明であることから,ABS,ポリカーボネート,ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリエチレンテレフタレート,ポリスチレン,ポリアミド,ポリ乳酸,塩ビ,低密度ポリエチレン,エチレン・酢酸ビニル共重合体等のプラスチック材料を用いることが適切である。また,タンク部11は,手指による押圧によって弾性変形させてポンプとして機能させる必要がある。このため,タンク部11は,肉厚が0.15mm以上2.5mm以下のプラスチックからなることが好ましい。タンク部11の形状は,片側が閉鎖された略円筒状とすることが一般的である。
タンク部11の一端側には雄ねじ部15が形成されており,この雄ねじ部15を,ヘッド部材20の雌ねじ部25に嵌合させることで,ボディ部材10とヘッド部材20とを脱着時剤に連結させることができる。タンク部11の雄ねじ部15には,内部空間に人工骨材料を充填するための投入口16が形成されている。投入口16は,円形とすることが好ましく,粉状又は顆粒状の人工骨材料を充填しやすいように,例えば15mm〜50mm程度の内径を有することが好ましい。
タンク部11の他端側には吸気口12が形成されており,この吸気口12には逆止弁13が設けられている。逆止弁13は,タンク部11の内部空間が負圧になると,外部から空気を取り込む。すなわち,この逆止弁13は,空気が吸気口12を通じてタンク部11の内部空間内へ流入することを許容し,反対に,空気が吸気口12を通じてタンク部11の内部空間から外部へ流出することを規制している。このような逆止弁13の構造は特に限定されるものではなく,気体の流れを常に一定方向に保ちその逆流を防止することのできる公知の構造を適宜採用することができる。
他方で,ヘッド部材20の一端側には,上述したように,ボディ部材10の雄ねじ部15と嵌合する雌ねじ部25が形成されている。ヘッド部材20の雌ねじ部25とボディ部材10の雄ねじ部15とを嵌合させることで,両者は連結される。また,ヘッド部材20をボディ部材10に連結することで,ボディ部材10のタンク部11の内部空間が略密閉状態となる。また,タンク部11の底部に設置されている逆止弁13は,このタンク部11の底部から突出するものではないため,補填具100を平面に立てて置くことができる。
図1及び図2に示されるように,ヘッド部材20は,雌ねじ部25から延出するように長く延びるパイプ本体21を有している。パイプ本体21は,中心孔を有する中空筒状に形成されており,その中心孔は,雌ねじ部25や雄ねじ部15を通じて,ボディ部材10のタンク部11の内部空間と連通している。具体的には,パイプ本体21の一端側にはタンク部11の内部空間に繋がる流入口23が形成されており,他端側には外部に繋がる排出口24が形成され,この流入口23と排出口24を繋ぐように中心孔が設けられている。このため,タンク部11を圧縮すると,このタンク部11内の人工骨材料は気流に乗ってパイプ本体21の中心孔内に導かれ,排出口24を介して外部へと排出される。パイプ本体21は,円筒状とすることが好ましいが,三角筒状や四角筒状,あるいはその他の多角筒状とすることもできる。また,骨の修復手術などにおいては,顆粒状の人工骨材料として,粒径が0.5mm以上〜8mm以下のものの使用頻度が高いとされている。このため、パイプ本体21の内径は,顆粒状の人工骨材料が通過するときに目詰りを起さないように,内径0.8mm以上で,内径25mm以下の範囲内であることが好ましい。また,パイプ本体21の内径は,流入口23から排出口24に至るまで一定としてもよいが,例えば排出口24側において徐々に広くなるように設計されていてもよい。パイプ本体21の内径が排出口24に近づくにつれて段階的又は無段階的に広がっていることで,人工骨材料がさらに目詰りを起こしにくくなり,また人工骨材料を分散させることができる。
また,パイプ本体21は,その延伸方向の中腹部分に,屈曲可能部22が形成されている。屈曲可能部22は,パイプ本体21の排出口24を任意の方向に向けるためのものである。屈曲可能部22においてパイプ本体21を屈曲させることで,このパイプ本体21の屈曲した状態を維持することができる。例えば,屈曲可能部22は,指でパイプ本体21を屈曲させた後に,このパイプ本体21から指を離しても,そのパイプ本体21の屈曲状態が維持されるように構成されていることが好ましい。さらに,屈曲可能部22は,パイプ本体21を屈曲させた状態においても,その中心孔を人工骨材料が通過可能な構造となっている。このため,屈曲可能部22においてパイプ本体21を屈曲させた状態においても,タンク部11内の人工骨材料をこのパイプ本体21を通じて外部に排出できる。具体的には,屈曲可能部22は,パイプ本体21の一部を蛇腹状にしたものであることが好ましい。このような蛇腹状の屈曲可能部22は,例えばストローの屈曲部位の構造と同じものを採用できる。
屈曲可能部22を含むパイプ本体21は,低密度ポリエチレンやポリプロピレン等の可撓性(柔軟性及び弾性)を持った部材で形成されていることが好ましい。これにより,パイプ本体21の内部で人工骨材料が目詰りを起こした場合であっても,指で揉み解すことで目詰りを容易に解消できる。また,パイプ本体21は,その中心孔内に導入された人工骨材料の様子を外部から目視で確認できるように,透明材料又は半透明材料で形成されていることが好ましい。例えば,パイプ本体21の構成材質としては,ある程度の剛性がありまた透明であることから,ABS,ポリカーボネート,ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリエチレンテレフタレート,ポリスチレン,ポリアミド,ポリ乳酸,塩ビ,低密度ポリエチレン,エチレン・酢酸ビニル共重合体等のプラスチック材料を用いることが適切である。また,パイプ本体21は,肉厚が0.15mm以上2.5mm以下のプラスチックからなることが好ましい。
また,ヘッド部材20は,パイプ本体21と雌ねじ部25との間に,中間貯留部14を有している。中間貯留部14は,タンク部11の内部空間よりも容積の小さい小空間を形成している。具体的には,中間貯留部14の小空間は,タンク部11の内部空間よりも,その内径が小さくなっている。ただし,中間貯留部14の小空間の内径は,パイプ本体21の中心孔の内径よりも大きく形成される。このため,タンク部11内の人工骨材料を排出する際,この人工骨材料は,タンク部11の内部空間からまず中間貯留部14の小空間へと導入され,その後この中間貯留部14の小空間を経由してパイプ本体21の中心孔へ導入される。この中間貯留部14は,パイプ本体21と同様の素材で形成することが好ましい。例えば,中間貯留部14は,タンク部11からパイプ本体21に注ぎ込まれる人工骨材料の状況を目視で確認できるように,透明材料又は半透明材料で構成すると良い。なお,この中間貯留部14は,概念的には,補填具100の収容部1に属する部位である。
また,図2に示されるように,中間貯留部14とパイプ本体21とを繋ぐ壁面は,このパイプ本体21の流入口23に向かって人工骨材料が滑り下りるような傾斜が付けられていることが好ましい。例えば,図2において,中間貯留部14の壁面に付けられた傾斜角が,両矢印の符号θで示されている。図2に示されるように,中間貯留部14の壁面の傾斜角θは,例えば,パイプ本体21の中心軸に対して140°〜170°であることが好ましい。図2に示された例において,傾斜角θは150°に設定されている。このように,中間貯留部14とパイプ本体21とを繋ぐ壁面に傾斜を付与することで,中間貯留部14からパイプ本体21に向かって人工骨材料が目詰りを起こすことなくスムーズに導入される。
図3から図5は,第1の実施形態に係るポンプ式補填具100の使用方法の例を示している。まず,図3に示されるように,タンク部11の投入口16側を下方に向け吸気口12側を持ち上げて,このタンク部11を軽く振ることで,タンク部11内の人工骨材料を,中間貯留部14を経由して,パイプ本体21の中心孔の内部に流し込む。このとき,パイプ本体21は,屈曲可能部22で折り曲げて,その排出口24を上向きに維持しておくことが好ましい。これにより,図3の拡大部分に示されるように,パイプ本体21に流れ込んだ人工骨材料が,屈曲可能部22に一時的に貯留される。パイプ本体21は透明又は半透明な可撓性材料で形成されているため,この屈曲可能部22に貯留されている人工骨材料の量をひと目で確認することができる。また,この屈曲可能部22内で人工骨材料が目詰りを起こしている場合には,この部分を指で揉み解すことで目詰りを容易に解消できる。また,タンク部11を振る操作を調節することで,パイプ本体21の屈曲可能部22に貯留される人工骨材料の量を調整することが可能である。この屈曲可能部22に貯留されている人工骨材料は,まとめて同時に噴出することができる。つまり,パイプ本体21の屈曲可能部22に一時的に貯留する人工骨材料の量を調整することで,一度にまとめて噴出する人工骨材料を適切な分量に制御できる。
続いて,図4に示されるように,タンク部11の周面を手で押圧してその内部空間を圧縮することで,タンク部11内の空気がパイプ本体21を通って外部に排出される。このとき,パイプ本体21には所望量の人工骨材料が一時的に貯留されているため,タンク部11からパイプ本体21に流入した空気によって押し出されるようにして,この人工骨材料が空気とともに外部に噴出する。人工骨材料の排出量や,飛距離,あるいは噴出の勢いなどは,タンク部11に加える圧力によって調整することが可能である。また,人工骨材料の排出方向は,パイプ本体21の排出口24の向きによって調整することができる。このように,本発明のポンプ式補填具100は,外科手術を担当する整形外科医のさじ加減によって,人工骨材料の排出量や,飛距離,噴出の勢い,排出方向を適切に制御できるため,従来の鋭匙などを用いた補填作業などに比較し,作業性が良化されており,円滑な手術を促進することができる。
また,図5に示されるように,人工骨材料を一度噴出した後は,タンク部11に付加している圧力を弱めて,タンク部11の内部空間を負圧にすることにより,タンク部11の底部に設けられた逆止弁13を介してタンク部11の内部に外気が流れ込み,タンク部11の形状が復元される。これにより,パイプ本体21の排出口24から外気を吸引しなくても,タンク部11の内部に外気を取り込むことができ,タンク部11の復元が容易に行われる。また,タンク部11の内部空間に十分な空気が取り込まれると,図4に示したように,タンク部11を再び押圧することで,タンク部11内の空気及び人工骨材料をパイプ本体21を介して外部に排出することができる。このように,本発明のポンプ式補填具100によれば,空気及び人工骨材料の排出操作を,連続的に続けることができる。例えば,人工骨材料を少量ずつ連続的に排出することで,骨の欠損部に対して必要な量の人工骨材料を正確に供給することが可能になり,骨修復手術の精度が向上する。さらに,骨の欠損部に人工骨材料を補填した後,ポンプ式補填具100を利用して,その補填部位に空気のみを連続的に吹き付けることもできる。このような操作を行うことで,人工骨材料の初期乾燥を促進することができる。
[2.第2の実施形態:ディスポーザブルタイプのポンプ式補填具]
図6から図11を参照して,本発明に係るポンプ式補填具100の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は,ディスポーザブルタイプ(使い捨て可能なタイプ)のポンプ式補填具に関するものである。ディスポーザブルタイプのポンプ式補填具100は,予め所定量の人工骨材料が充填され,この所定量の人工骨材料を使い切った後は,人工骨材料を再充填せずに廃棄することが予定されている。このような意味において,第2の実施形態に係るポンプ式補填具100は,プレフィルドタイプ(人工骨材料が予め充填されているタイプ)であるということもできる。
図6は,第2の実施形態に係るポンプ式補填具100の全体構造を示しており,図7は,このポンプ式補填具100を平面上に立てた状態を示している。図6及び図7に示されるように,第2の実施形態に係るポンプ式補填具100は,粉状又は顆粒状の人工骨材料を充填するための内部空間を有する収容部1と,この収容部1に充填された人工骨材料を排出するためのパイプ部2とから構成されている。収容部1の内部空間は略密閉状態とされている。また,パイプ部2は,収容部1の内部空間に連通する中心孔を有する中空筒状に構成されている。このため,収容部1の内部空間を圧縮すると,この内部空間を満たしている空気は,基本的にパイプ部2を通って外部へ排出され,それ以外の部位からは基本的には漏洩しないようになっている。この点において,第2の実施形態に係るポンプ式補填具100は,上述した第1の実施形態と共通している。
他方で,第2の実施形態に係るポンプ式補填具100においては,収容部1を構成するタンク部11とパイプ部2を構成するパイプ本体21とが,一体的に成型されている。つまり,第2の実施形態に係るポンプ式補填具100は,タンク部11(収容部1)とパイプ本体21(パイプ部2)とが一つの部材として成型されたものである。なお,タンク部11とパイプ本体21は,第1の実施形態と同様に,低密度ポリエチレンやポリプロピレン等の可撓性(柔軟性及び弾性)を持った透明又は半透明材料で形成されていることが好ましい。
また,ポンプ式補填具100は,タンク部11の底部側に吸気口12が形成され,この吸気口12には逆止弁13が設けられている。この逆止弁13により,吸気口12を通じてタンク部11の内部空間へ空気が流入することは許容され,反対方向の空気の排出は規制されている。また,第2の実施形態では,逆止弁13がタンク部11の内部空間の中に突出した位置に設けられている。具体的に説明すると,タンク部11には,その底部から内部空間の中に向かって延出した内壁部17が形成されており,この内壁部17の頂部に吸気口12が形成されている。そして,この内壁部17の頂部に位置する吸気口12に,逆止弁13が設けられた構造となっている。例えば,タンク部11の底部から内壁部17の頂部(吸気口12や逆止弁13)までの長さは,10mm〜30mm程度とすることが好ましい。
また,ポンプ式補填具100は,パイプ本体21の中腹に,屈曲可能部22を有している。このため,パイプ本体21を屈曲可能部22において屈曲させて,その排出口24の向きを自由に調整することができる。
また,図6(a)に示されるように,第2の実施形態では,ポンプ式補填具100の使用前の状態において,パイプ本体21の先端は閉鎖されている。つまり,使用前の状態において,パイプ本体21には排出口24が存在せず,タンク部11内の空気及び人工骨材料をできないようになっている。この状態において,タンク部11とパイプ本体21との内部は完全に密封されているため,タンク部11内に予め充填されている人工骨材料の衛生状態を保つことができる。他方,図6(b)に示されるように,ポンプ式補填具100の使用を開始するときには,まず,パイプ本体21のうち屈曲可能部22よりも先端側を切断し,パイプ本体21に排出口24を形成する。これにより,この排出口24を介して,タンク部11内の空気及び人工骨材料を排出可能な状態となる。なお,図6(a)に示された使用前の状態において,パイプ本体21の先端側には,切断可能部18が設けられていても良い。切断可能部18は,パイプ本体21を切断するのに適した位置を示すものである。例えば,切断可能部18は,ミシン目やスリットが形成され,人手によって簡単に切断できるような構造となっていてもよいし,単に目印(線,点,図形等)が示され,人がハサミ等を利用して切断するのに適した位置を示したものであってもよい。
図8から図12は,第2の実施形態に係るポンプ式補填具100の使用方法の例を示している。まず,図8に示されるように,タンク部11を持ち上げてパイプ本体21を下側に位置させ,このタンク部11を軽く振ることで,タンク部11内の人工骨材料を,パイプ本体21の中心孔の内部に流し込む。このとき,パイプ本体21は,屈曲可能部22で折り曲げて,その排出口24を上向きに維持しておく。これにより,パイプ本体21に流れ込んだ人工骨材料が,屈曲可能部22に一時的に貯留される。
続いて,図9に示されるように,タンク部11を指で押圧してその内部空間を圧縮することで,タンク部11内の空気がパイプ本体21を通って外部に排出される。このとき,パイプ本体21には所望量の人工骨材料が一時的に貯留されているため,タンク部11からパイプ本体21に流入した空気によって押し出されるようにして,この人工骨材料が空気とともに外部に噴出する。人工骨材料の排出量や,飛距離,あるいは噴出の勢いなどは,タンク部11に加える圧力によって調整することが可能である。また,パイプ本体21の排出口24の向きによって,人工骨材料の排出方向を調整することができる。
また,図10に示されるように,人工骨材料を一度噴出した後は,タンク部11に付加している圧力を弱めて,タンク部11の内部空間を負圧にすることにより,タンク部11に設けられた逆止弁13を介してタンク部11の内部に外気が流れ込み,タンク部11の形状が復元される。これにより,パイプ本体21の排出口24から外気を吸引しなくても,タンク部11の内部に外気を取り込むことができ,タンク部11の復元が容易に行われる。また,タンク部11の内部空間に十分な空気が取り込まれると,図9に示したように,タンク部11を再び押圧することで,タンク部11内の空気及び人工骨材料をパイプ本体21を介して外部に排出することができる。
ここで,図11は,ポンプ式補填具100の好ましい使用例を示している。骨の欠損部の修復手術などにおいては,顆粒状の人工骨材料を生理食塩水で洗浄したり,あるいは顆粒状の人工骨材料を生理食塩水とともに骨の欠損部に補填したりする作業を行う整形外科医もいる。そこで,図11は,第2の実施形態のポンプ式補填具100において,生理食塩水をタンク部11の内部に取り込む方法の一例を示している。図11に示されるように,まず,調製された生理食塩水を他の容器に入れておく。また,ポンプ式補填具100は,タンク部11を押圧して内部空間を負圧にした状態で,タンク部11の底部側に設けられた吸気口12を指腹で塞ぎ,この吸気口12を介して外気がタンク部11内に流入しないようにしておく。そして,パイプ本体21先端の排出口24を,他の容器に入れられている生理食塩水に漬け,そのままの状態でタンク部11に掛けている圧力を緩めてタンク部11を復元させる。すると,吸気口12を介した外気の流入が阻害されているため,その反対側のパイプ本体21の排出口24から生理食塩水が吸収されて,生理食塩水がパイプ本体21の中心孔を通って,タンク部11の内部に取り込まれる。これにより,タンク部11内において,人工骨材料を生理食塩水に浸漬させることができる。
さらに,図12は,タンク部11内に生理食塩水を取り込んだ状態で,タンク部11の底部を平面に当接させて,ポンプ式補填具100を規律させた状態を示している。上述したとおり,第2の実施形態では,タンク部11に,その底部から内部空間の中に向かって延出した内壁部17が形成されており,この内壁部17の頂部に吸気口12及び逆止弁13が形成されている。このため,図12に示されるように,生理食塩水をタンク部11に取り込んだ状態でポンプ式補填具100を起立させたとしても,この生理食塩水が所定量以下であれば,吸気口12及び逆止弁13を生理食塩水の水面の上方に位置させることができる。従って,内壁部17の頂部に吸気口12を形成しておくことで,タンク部11内に生理食塩水を取り込んだとしても,この生理食塩水が吸気口12を介して外部に漏洩するといった事態を回避することが可能である。このため,予め内部に生理食塩水を取り込んだポンプ式補填具100を幾つか用意しておき,図12に示されるような状態で立て掛けて準備しておくことで,外科手術での人工骨材料の補填作業を円滑に進めることができる。
[3.第3の実施形態:リプレイサブルタイプのポンプ式補填具]
図13を参照して,本発明に係るポンプ式補填具100の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は,リプレイサブルタイプ(付け替え可能なタイプ)のポンプ式補填具に関するものである。リプレイサブルタイプのポンプ式補填具100は,パイプ部2を構成するノズル部材40を付け替えることが可能である。例えば,粉状又は顆粒状の補填材料を噴出する排出口の口径を用途に応じて選択することができる。
図13には,第3の実施形態に係るポンプ式補填具100を構成部材に分解した状態を示している。図13に示されるように,第3の実施形態に係るポンプ式補填具100は,補填材料が充填される収容部1と,この収容部1に連通するパイプ部2と,を備えている。この点は,上述した第1の実施形態及び第2の実施形態と共通する。他方で,第3の実施形態において,ポンプ式補填具100の収容部1は,ボティ部材10とキャップ部材30とから構成されている。また,ポンプ式補填具100のパイプ部2は,ノズル部材40によって構成されている。これらのボティ部材10,キャップ部材30,及びノズル部材40は,それぞれ分離可能な独立した部材であり,それぞれ着脱自在に構成されている。この点において,第3の実施形態は,上述した第1の実施形態及び第2の実施形態と異なる。なお,第3の実施形態(図13)と第1の実施形態(図2)を比較すると,第3の実施形態は,第1の実施形態で説明したヘッド部材20が,キャップ部材30とノズル部材40とに分離されたものであると考えることもできる。つまり,第3の実施形態のキャップ部材30とノズル部材40を組み合わせた構造は,基本的には,第1の実施形態のヘッド部材20と同様の機能を有する。以下,第3の実施形態の具体的な構成について説明する。
第3の実施形態において,収容部1を構成するボディ部材10は,略密閉状態の内部空間を形成する可撓性のタンク部11と,このタンク部11の先端側に形成された雄ねじ部15と,この雄ねじ部15に形成された人工骨材料の投入口16を有している。第3の実施形態において,ボディ部材10には,吸気口(12)や逆止弁(13)は設けられていない。このため,第3の実施形態では,投入口16が唯一の通気口となっている。なお,ボディ部材10に吸気口(12)や逆止弁(13)を設けることも当然に可能である。
また,第3の実施形態において,収容部1には,ボディ部材10とは別体のキャップ部材30が含まれる。キャップ部材30は,その一端側にボディ部材10の雄ねじ部15と嵌合する雌ねじ部31を有し,他端側にノズル部材40と嵌合する雄型嵌合部32を有している。このキャップ部材30は,一端側から他端側に掛けて中空構造となっており,少なくとも粉状又は顆粒状の人工骨材料が流通する。図13に示されるように,キャップ部材30は,雌ねじ部31側の径が大きく,これに対して雄型嵌合部32側の径が小さくなっている。このように,キャップ部材30は,ボディ部材10とノズル部材40の間に介在し,これらを連結するためのジョイント部材として機能する。
第3の実施形態において,ポンプ式補填具100のパイプ部2は,ノズル部材40によって構成されている。ノズル部材40は,その一端側にキャップ部材30の雄型嵌合部32と嵌合する雌型嵌合部41を有し,他端側に人工骨材料を排出するための排出口24を有している。また,ノズル部材40の中腹部分には,蛇腹状の屈曲可能部22が形成されている。屈曲可能部22は,ノズル部材40の排出口24を任意の方向に向けるためのものである。屈曲可能部22においてノズル部材40を屈曲させることで,ノズル部材40が屈曲した状態を維持することができる。ノズル部材40は,一端側の流入口23から他端側の排出口に掛けて中空構造となっており,少なくとも粉状又は顆粒状の人工骨材料が流通する。
また,第3の実施形態において,ノズル部材40には,中空筒の側面部分に空気孔42が形成されている。図13の例では,空気孔42は,屈曲可能部22よりも排出口24寄りの位置に形成されているが,屈曲可能部22よりも流入口23寄りの位置に形成することも可能である。この空気孔42は,ボディ部材10の可撓性部分を押圧して,その内部の人工骨材料を外部へと排出した後に,そのボディ部材10の内部へと外気を導入するための吸気口として機能する。なお,空気孔42の径は,基本的に排出口24の径よりも小さくする。これにより,人工骨材料を排出するときに,ベルヌーイの定理による空気の流れとなり人工骨材料の一部が空気孔42から意図せず漏洩することを防止できる。また,排出口24を介して生理食塩水などを吸入し,ボディ部材10の内部へと導入したいような場合には,ボディ部材10を押圧して減圧した後に,ノズル部材40に設けられた空気孔42を指腹で塞ぐようにすればよい。これにより,空気孔42からの外気の流入が阻止され,結果として,排出口24を介して生理食塩水などを吸い上げることができる。
上記したように,第3の実施形態において,ノズル部材40とキャップ部材30は別部材で構成されており,ノズル部材40は,キャップ部材30に対して自由に着脱することができる。このため,図13に示されるように,予め様々な種類のノズル部材40を用意しておき,用途に応じて適切なノズル部材40を選択して,キャップ部材30に取り付けて使用することが好ましい。つまり,様々な種類のノズル部材40は,雌型嵌合部41の構造が共通していればよく,その他の口径や,長さ,形状,材質などの特性については異なったものを用意することができる。
図13に示した例では,ノズル部材40として,排出口24の口径が異なる複数のノズル部材40a,40b,40cが用意されている。第1のノズル部材40aは,口径φの排出口24を有し,第2のノズル部材40bは,口径φの排出口24を有し,第3のノズル部材40cは,口径φの排出口24を有している。このように,口径の異なるノズル部材40a,40b,40cを複数用意することで,人工骨材料の噴出量や人工骨材料を噴出させる勢いを調整したり,あるいは欠損により生じた骨の空隙部が小さい場合には口径の小さいノズル部材40aを使用するなど,その用途や使用状況などに応じて,適切なノズル部材40を選択して使用することが可能になる。例えば,各種ノズル部材40a,40b,40cの口径は,φ,φ,φの順に大きくなる(φ<φ<φ)。例えば,口径φは6〜8mmとし,口径φは8〜10mmとし,口径φは10〜12mmとすることが好ましい。
また,各種のノズル部材40は,全体の長さや,形状,材質などの特性が異なっていてもよい。例えば,長さの異なるノズル部材40を複数用意することで,骨修復手術を行う部位に届く適切な長さのものを選択して使用することができる。また,例えば,排出口が正円形状のものや,偏平形状のもの,多角形状のものなど,形状の異なるノズル部材40を用意することで,人工骨材料の拡散範囲を調整することができる。また,材質の異なるノズル部材40を複数用意することで,患者の体質などに合わせて適切な材質ものを選択して使用することができる。
以上,本願明細書では,本発明の内容を表現するために,図面を参照しながら本発明の実施形態の説明を行った。ただし,本発明は,上記実施形態に限定されるものではなく,本願明細書に記載された事項に基づいて,発明の構造や用途に適宜変更や改良を加えることもできる。
なお,本発明において,粉状又は顆粒状の補填材料は,人工骨材料に限られるものではない。本発明のポンプ式補填具は,人工骨材料以外にも,例えば,食塩等の調味料や,動植物に与える餌・肥料など,粉状又は顆粒状のものの補填具として広く活用することができる。
本発明は,例えば欠損により生じた骨の空隙部に人工骨材料を補填する際に用いられる人工骨材料の補填具に関する。従って,本発明は医療機器の製造業などにおいて好適に用いることができる。
1…収容部 2…パイプ部 10…ボディ部材
11…タンク部 12…吸気口 13…逆止弁
14…中間貯留部 15…雄ねじ部 16…投入口
17…内壁部 18…切断可能部 20…ヘッド部材
21…パイプ本体 22…屈曲可能部 23…流入口
24…排出口 25…雌ねじ部 30…キャップ部材
31…雌ねじ部 32…雄型嵌合部 40…ノズル部材
41…雌型嵌合部 42…空気孔 100…ポンプ式補填具

Claims (5)

  1. 粉状又は顆粒状の補填材料を収容可能なボディ部材(10)と,
    前記ボディ部材(10)に取り付けられるヘッド部材(20)と,を備え,
    前記ボディ部材(10)は,
    粉状又は顆粒状の補填材料が充填される内部空間を有し,少なくとも一部が可撓性材料で形成されたタンク部(11)と,
    前記タンク部(11)の一端側において,前記補填材料を投入可能な投入口(16)が形成された雄ねじ部(15)と,を有し,
    前記ヘッド部材(20)は,
    前記雄ねじ部(15)と嵌合する雌ねじ部(25)と,
    前記雌ねじ部(25)を介して前記内部空間に連通する中心孔を有するパイプ本体(21)と,
    前記パイプ本体(21)が部分的に屈曲した状態を維持でき,当該屈曲した状態でも前記補填材料が前記中心孔を通過可能な屈曲可能部(22)と,
    前記パイプ本体(21)と前記雌ねじ部(25)との間に,当該パイプ本体(21)の中心孔及び当該雌ねじ部(25)に連通し,前記内部空間よりも容積が小さく前記雌ねじ部(25)よりも内径が小さい小空間を形成する中間貯留部(14)と,を有し,
    前記中間貯留部(14)は,透明又は半透明の可撓性材料で形成されており,
    前記タンク部(11)の前記可撓性材料で形成された部位を押圧することで,前記内部空間に充填されている補填材料が前記パイプ本体(21)の中心孔を通じて外部へ噴出される
    ポンプ式補填具。
  2. 前記ボディ部材(10)は,
    前記タンク部(11)の一部に形成された吸気口(12)と,
    前記吸気口(12)に設けられ,前記吸気口(12)を通じた前記内部空間内への空気の流入を許容し,前記内部空間からの空気の流出を規制する逆止弁(13)と,をさらに有する
    請求項1に記載のポンプ式補填具。
  3. 前記ボディ部材(10)の一部又は全部は,前記内部空間内に充填された前記補填材料を外部から視認可能な透明材料又は半透明材料で形成されている
    請求項1又は請求項2に記載のポンプ式補填具。
  4. 前記ヘッド部材(20)は,少なくとも前記屈曲可能部(22)が可撓性材料で形成されている
    請求項1から請求項3のいずれかに記載のポンプ式補填具。
  5. 前記中間貯留部(14)と前記パイプ本体(21)とを繋ぐ壁面は,当該中間貯留部(14)から当該パイプ本体(21)の流入口(23)に向かう傾斜を有する
    請求項1から請求項4のいずれかに記載のポンプ式補填具。
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