JPH09631A - 鼻腔用投薬器 - Google Patents

鼻腔用投薬器

Info

Publication number
JPH09631A
JPH09631A JP17432295A JP17432295A JPH09631A JP H09631 A JPH09631 A JP H09631A JP 17432295 A JP17432295 A JP 17432295A JP 17432295 A JP17432295 A JP 17432295A JP H09631 A JPH09631 A JP H09631A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capsule
hole
fixing
drug
pin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17432295A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisatomo Oki
久朝 大木
Shigemi Nakamura
茂巳 中村
Kazunori Ishizeki
一則 石関
Akira Yanagawa
明 柳川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DOT KK
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
DOT KK
Unisia Jecs Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DOT KK, Unisia Jecs Corp filed Critical DOT KK
Priority to JP17432295A priority Critical patent/JPH09631A/ja
Publication of JPH09631A publication Critical patent/JPH09631A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カプセルの穴あけ作業や薬品の投与作業を容
易にすると共に、カプセル内の薬品を患者に効果的に投
与する。 【構成】 固定部材3に第1の穴あけピン28を設け、
その針先28Aを回転部材7の回転中心から偏心させて
一側カプセル穴8内に突出させると共に、薬品噴霧部1
3と回転部材7を連結機構22によって一体に回転さ
せ、薬品噴霧部13を固定部材3に取付けるときに固定
機構によってカプセル収容穴9内にカプセルを固定し、
かつ薬品噴霧部13を固定部材3に固定する構成とし
た。従って、薬品噴霧部13を固定部材3に取付けるこ
とにより、カプセル収容穴9内のカプセルに第1の穴あ
けピン28の針先28Aを突き刺すことができ、この状
態で薬品噴霧部13を回転させることによりカプセルを
回転させ、針先28Aによってカプセルに空気流入穴を
形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カプセル内に充填した
粉体状の薬品を鼻腔内に投与するのに用いて好適な鼻腔
用投薬器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、鼻アレルギー、喘息等の患者に
は粉体状の薬品を鼻腔を介して投与して治療する方法が
採用されている。また、この治療法では専用の噴霧器を
用いてカプセル内に充填した粉体状の薬品を鼻腔内へ投
与するようになっている。
【0003】さらに、この治療法に用いられる噴霧器と
して特開昭59−34267号公報(以下、従来技術と
いう)に示すものが知られている。
【0004】この従来技術における噴霧器では、円筒部
材の空気流入側にポンプ部を設け、該円筒部材の空気流
出側にはカプセルが挿入される凹形状部を形成すると共
に、該円筒部材の先端側には薬品噴霧口となる開口部を
形成した先端部を着脱可能に設け、該円筒部材に先端部
を嵌合することによって内部にカプセル収容部を形成し
ている。さらに、前記円筒部材と先端部にかけて着脱可
能に嵌合するキャップを有し、該キャップ内には軸方向
に延びる針を設け、前記円筒部材に先端部を嵌合させた
状態でキャップを装着することにより、該キャップ内の
針でカプセル収容部内に収容されたカプセルの穴あけを
行う構成となっている。
【0005】このように構成される従来技術では、まず
投薬の準備としてカプセルの穴あけ時には、粉体状の薬
品が充填されたカプセルを円筒部材の凹形状部に挿入し
た後に該円筒部材に先端部を嵌合してカプセルをカプセ
ル収容部に収容し、先端部の開口部内に針が挿通するよ
うにして該先端部からキャップを装着することによっ
て、該キャップ内に設けた針によってカプセルの軸方向
両側に穴をあける。
【0006】次に、薬品の投与時には、円筒部材からキ
ャップを外し、先端部を患者の片方の鼻腔に挿入し、ポ
ンプ部を押圧することにより、ポンプ部からの空気を空
気導入通路を介してカプセル内に流通させ、この空気に
よって該カプセル内の薬品を開口部から患者の鼻腔内に
噴霧し、鼻腔への挿入を交互に交換してポンプ部の押圧
動作を繰返すことにより、患者への薬品の投与を行うよ
うになっている。
【0007】また、鼻腔への投薬は左,右の鼻腔に対し
て交互に行うため、ポンプ部の1回の押圧動作でカプセ
ル内の薬品が全部投与されないようにカプセル収容部と
カプセルとの間に隙間を設けており、ポンプ部の押圧動
作を片方の鼻腔で約4回程度行うことにより薬品を規定
量投与するようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による噴霧器では、左,右の鼻腔に片方ずつ投薬
を行っているため、左,右の鼻腔に均等に薬品を供給す
るには何度もポンプ部の押圧と鼻腔への円筒部材の挿入
を繰返さなければならず、投薬時の取扱いが面倒なもの
になってしまうという問題がある。
【0009】また、投薬準備として行うカプセルに穴を
あけるときには、円筒部材から先端部を取外してカプセ
ルを収容し、この状態で前記円筒部材と先端部にキャッ
プを挿着して穴あけを行う。そして、薬品を噴霧すると
きには、再びキャップを取外した後、ポンプ部を押圧し
て鼻腔への噴霧を行うようになっているために、キャッ
プの取付け、取外しを行わなくてはならず、準備動作が
煩わしいという問題がある。
【0010】また、従来技術による噴霧器は、ポンプ部
の他に円筒部材、先端部および穴あけ用ピンが軸方向に
設けられたキャップからなるもので、部品点数が多くな
ると共に、キャップを紛失する虞れがあるという問題が
ある。
【0011】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、簡単な操作でカプセルの穴あけや薬品の
投与を行えるようにした鼻腔用投薬器を提供することを
目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明による鼻腔用投薬器は、固定部
材と該固定部材に対して回転可能に設けられ内部でカプ
セルを保持する回転部材とからなるカプセル保持手段
と、該カプセル保持手段の固定部材に設けられたポンプ
手段と、前記カプセル保持手段に設けられ、該ポンプ手
段から供給される空気によってカプセル内の薬品を患者
の鼻腔内に向け噴霧する薬品噴霧手段と、前記カプセル
保持手段の回転部材の回転中心に対し偏心した位置に針
先を有して前記固定部材側に設けられ、該固定部材に対
して回転部材と共にカプセルを回転させることにより該
カプセルに空気流通穴をあける第1の穴あけ手段と、前
記薬品噴霧手段に軸方向に移動可能に設けられ、前記カ
プセルに空気流出穴をあける第2の穴あけ手段とから構
成してなる。
【0013】請求項2の発明は、前記カプセル保持手段
の回転部材と前記薬品噴霧手段との間には、該薬品噴霧
手段と回転部材を周方向に固定する連結手段を設け、薬
品噴霧手段を回転することにより該連結手段を介して回
転部材を回転させる構成としたことにある。
【0014】請求項3の発明は、前記カプセル保持手段
の固定部材と薬品噴霧手段との間には、該薬品噴霧手段
を回転させることにより該薬品噴霧手段と固定部材とを
縮小状態で固定する固定手段を設けたことにある。
【0015】
【作用】請求項1の発明の構成により、カプセルに穴あ
けを行うには、カプセル保持手段の回転部材内にカプセ
ルを保持させ、この状態で薬品噴霧手段をカプセル保持
手段に取付ける。このときには、回転部材内のカプセル
に第1の穴あけ手段の針先が突き刺さるから、この状態
で回転部材と共にカプセルを固定部材に対して回転させ
ることにより、回転中心から偏心して位置する針先によ
ってえぐるようにカプセルに空気流入穴をあけ、さらに
第2の穴あけ手段を軸方向に移動させてカプセルに空気
流出穴をあける。
【0016】次に、穴あけの行われたカプセル内の薬品
を患者の鼻腔に噴霧するには、ポンプ手段から空気をカ
プセル保持手段に供給し、この空気を空気流入穴、カプ
セル、空気流出穴を介して薬品噴霧手段側に流通させる
ことにより、カプセル内の薬品をこの空気中に混入して
患者の鼻腔に供給できる。
【0017】請求項2の発明の構成によれば、薬品噴霧
手段をカプセル保持手段の固定部材に対して回転するこ
とにより、該薬品噴霧手段に連結手段を介して周方向に
固定された回転部材が該薬品噴霧手段と共に回転され
る。
【0018】請求項3の発明の構成によれば、薬品噴霧
手段をカプセル保持手段の固定部材に取付け、この状態
で薬品噴霧手段を回転させると、該薬品噴霧手段は固定
手段を介して固定部材に固定される。また、このとき、
固定手段は薬品噴霧手段を固定部材に向け縮小変位さ
せ、該薬品噴霧手段を介して回転部材内のカプセルを軸
方向に押圧し、該回転部材内にカプセルを固定する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例による鼻腔用投薬器を
図1ないし図9に基づいて説明する。
【0020】図中、1は本実施例による鼻腔用投薬器を
示し、該鼻腔用投薬器1は、後述するカプセルホルダ
2、ポンプ部11、薬品噴霧部13、連結機構22、固
定機構25、第1の穴あけピン28、第2の穴あけピン
29等から構成されている。
【0021】2はカプセル保持手段をなすカプセルホル
ダを示し、該カプセルホルダ2は、図2に示す如く、二
重筒状に形成された後述する固定部材3と、該固定部材
3の内周側に位置して該固定部材3に対して回転可能に
設けられた回転部材7とからなる。
【0022】3はカプセルホルダ2の固定部材を示し、
該固定部材3は、図3に示す如く、段付筒状に形成され
た外筒部3Aと、該外筒部3A内に設けられた内筒部3
Bと、前記外筒部3Aの下端側を閉塞する底部3Cと、
前記内筒部3Bの底部をなす薬品捕捉部3Dと、外筒部
3Aの開口部側に位置して形成されたフランジ部3E
と、該フランジ部3Eの内周端から上向きに突出した突
出筒部3Fとから形成され、該突出筒部3Fの外面側に
は後述するカム溝27が形成されている。
【0023】また、前記フランジ部3Eは、その内周側
で外筒部3A内を回転する回転部材7の抜止めを図ると
共に、当該固定部材3を外周側から覆うように設けられ
たポンプ部11を軸方向に位置決めしている。また、前
記内筒部3Bは外筒部3Aの軸方向中間で該外筒部3A
に連結され、該筒部3A,3B間には空気流入室4が画
成されている。
【0024】さらに、前記外筒部3Aの底部3Cには前
記空気流入室4と連通する空気供給通路5が形成され、
内筒部3Bの底部となる薬品捕捉部3Dには第1の穴あ
けピン28が設けられている。また、内筒部3Bの側面
には内周側と前記空気流入室4とを連通する連通孔6,
6が穿設されている。
【0025】7は固定部材3の外筒部3A開口側に回転
可能に設けれた回転部材を示し、該回転部材7は、突出
筒部3F内に回転可能に設けられた筒部7Aと、前記外
筒部3A内に回転可能に保持される大径な底部7Bと、
該底部7B中央から内筒部3B内に延びる小径筒部7C
とから段付の有底筒状に形成されている。また、前記筒
部7Aの開口側は円弧状の凹部7Dとなり、該凹部7D
は後述する連結溝24に連結ピン23を案内するもので
ある。さらに、回転部材7の筒部7A内周側は一側カプ
セル穴8となり、該一側カプセル穴8は後述する他側カ
プセル穴17と共にカプセル収容穴9を構成している。
【0026】ここで、前記カプセル収容穴9は、その軸
方向寸法L1 がカプセルKの軸方向寸法L2 より若干短
く設定されており、これによって該カプセル収容穴9内
に装着されたカプセルKの両端側を固定機構25を介し
て押し潰すように、軸方向に押圧して回転部材7と共に
回転するように固定するものである。
【0027】10は空気流入室4内に設けられた供給弁
を示し、該供給弁10は固定部材3に形成された空気供
給通路5を開閉弁するもので、ポンプ部11から空気が
供給されたときには開弁し、ポンプ部11内に空気を吸
込むときには着座して空気供給通路5を閉塞するように
なっている。
【0028】11はゴム材料により有底円筒状に形成さ
れたポンプ手段としてのポンプ部を示し、該ポンプ部1
1は、肉厚な開口部11A、底部11Bおよび該各開口
部11A、底部11B間の押圧部11Cからなり、前記
開口部11Aは固定部材3の外筒部3Aに気密に装着さ
れている。また、ポンプ部11内にはカプセルホルダ2
の大部分が収容されており、これによって当該鼻腔用投
薬器1を軸方向に小型化している。
【0029】12はポンプ部11の底部11Bに設けら
れた吸込弁を示し、該吸込弁12は、中央部に位置して
ポンプ部11内と連通した吸込通路12Aと、該吸込通
路12Aを開,閉弁する弁体12Bとから構成され、該
弁体12Bはポンプ部11から空気が供給されるときに
は閉弁し、外部からポンプ部11内に空気を吸込むとき
には開弁するようになっている。
【0030】一方、13はカプセルホルダ2に設けられ
た薬品噴霧手段としての薬品噴霧部を示し、該薬品噴霧
部13は、カプセルホルダ2側となる一側が小径部13
Aとなり、他側が大径部13Bとなっている。また、大
径部13Bには、患者の左,右の鼻腔に挿入される一対
の鼻腔挿入部14,14が突出形成されている。
【0031】また、前記薬品噴霧部13の小径部13A
には、一側に開口して固定部材3の突出筒部3Fが嵌合
される大径嵌合穴15と、回転部材7が嵌合される小径
嵌合穴16とが形成され、該小径嵌合穴16の奥所には
一側カプセル穴8と共にカプセル収容穴9を形成する他
側カプセル穴17が形成されている。さらに、大径部1
3Bには、前記他側カプセル穴17に連通しつつ分岐し
て略U字状に延びる左,右の薬品通路18,18が形成
され、該各薬品通路18の先端側は鼻腔挿入部14内に
位置して独立した噴霧口19,19となっている。
【0032】一方、薬品噴霧部13の大径部13B内に
は、各薬品通路18の間に位置して第2の穴あけピン2
9等を収容するピン収容穴20が軸方向に伸長して形成
され、該ピン収容穴20が各薬品通路18と連通する部
分にはシールゴム21が設けられている。
【0033】22は回転部材7と薬品噴霧部13との間
に設けられた連結手段となる連結機構を示し、該連結機
構22は、図4に示す如く、小径嵌合穴16に径方向内
向きに突出して設けられた一対の連結ピン23と、該連
結ピン23に対応するように前記回転部材7に形成され
た一対の連結溝24(それぞれ片方のみ図示)とから構
成されている。また、前記連結溝24は回転部材7の凹
部7Dの溝底側に位置しており、これによって前記連結
ピン23を該凹部7Dで案内し連結溝24に容易に連結
できるようになっている。そして、連結機構22は、カ
プセルホルダ2の回転部材7に薬品噴霧部13の小径嵌
合穴16を嵌合させたときに連結溝24に連結ピン23
を係合させることにより、薬品噴霧部13を回転部材7
に連結して該薬品噴霧部13と回転部材7を一体に回転
させるものである。
【0034】25は固定部材3と薬品噴霧部13との間
に設けられた固定手段としての固定機構を示し、該固定
機構25は、大径嵌合穴15に径方向内向きに突出して
設けられた一対の係合ピン26と、該係合ピン26に対
応して固定部材3の突出筒部3F外周側に設けられたカ
ム溝27(それぞれ片方のみ図示)とから構成されてい
る。また、前記カム溝27は、図5に示すように、前記
係合ピン26が進入する入口部27Aと、該入口部27
Aから周方向に延設された係合溝部27Bと、前記入口
部27Aから該係合溝部27Bにかけて斜行して形成さ
れた傾斜面部27Cとから構成され、該傾斜面部27C
は、図5中に二点鎖線で示す軌跡のように、薬品噴霧部
13を矢示A方向に回転させることによって潰し代Sだ
け係合ピン26を下側に変位させるものである。
【0035】そして、固定機構25は、薬品噴霧部13
の大径嵌合穴15を固定部材3の突出筒部3Fに嵌合さ
せ、この状態で薬品噴霧部13を矢示A方向に回転させ
ることにより、カム溝27の入口部27Aに進入した係
合ピン26を係合溝部27Bに係合させて薬品噴霧部1
3を固定部材3に固定するものである。また、固定機構
25は、薬品噴霧部13を回転させて係合ピン26を係
合溝部27Bに係合させるときに、該係合ピン26を傾
斜面部27Cに当接させて潰し代Sだけ下方に移動する
ことにより、薬品噴霧部13を固定部材3にさらに接近
させてカプセル収容穴9の軸方向寸法をL1 まで縮小し
て該カプセルKを軸方向に押し潰すように押圧し、回転
部材7と共に回転するように固定している。
【0036】28は第1の穴あけ手段としての第1の穴
あけピンを示し、該第1の穴あけピン28は、基端側が
固定部材3の薬品捕捉部3Dに嵌合固着され、先端側が
回転部材7の小径筒部7C内を一側カプセル穴8に向け
て軸方向に伸長し、その先端が鋭利な針先28Aとなっ
ている。また、第1の穴あけピン28は、図3に示す如
く、その針先28Aが回転部材7の回転中心Cから偏心
量dをもって偏心した位置に配設されている。
【0037】そして、第1の穴あけピン28は、図6に
示すように回転部材7の一側カプセル穴8内に押込まれ
たカプセルKの一端側に針先28Aを突き刺し、この状
態で薬品噴霧部13が回転されることにより、回転部材
7の回転中心Cから偏心量dだけ偏心した針先28Aで
カプセルKをえぐるようにし、図7、図8に示すように
該カプセルKの一端側に空気流入穴H1 を形成するよう
になっている。
【0038】29は第1の穴あけピン28と対向するよ
うに薬品噴霧部13のピン収容穴20内に設けられた第
2の穴あけ手段としての第2の穴あけピンを示し、該第
2の穴あけピン29は基端側が前記ピン収容穴20内を
軸方向に摺動する摺動ブロック30に固着され、シール
ゴム21を貫通した先端が針先29Aとなっている。ま
た、前記摺動ブロック30には薬品噴霧部13外部に設
けられた操作板31が一体的に連結されている。そし
て、操作板31を図1の矢示B方向に移動し、摺動ブロ
ック30および穴あけピン29をピン収容穴20に沿っ
て矢示B方向に移動させることにより、図9に示す如
く、針先29Aをシールゴム21から突出させてカプセ
ルKに空気流出穴H2 をあけるようになっている。
【0039】本実施例による鼻腔用投薬器1は上述した
如く構成されるもので、次に、その使用動作について説
明する。
【0040】まず、回転部材7の一側カプセル穴8内に
カプセルKを挿入し、薬品噴霧部13をカプセルホルダ
2に取付けるべく、大径嵌合穴15を固定部材3の突出
筒部3Fに嵌合させ、小径嵌合穴16を回転部材7の筒
部7Aに嵌合させる。これにより、カプセルKは薬品噴
霧部13の他側カプセル穴17によって押圧されて一側
カプセル穴8内に押込まれるから、図6に示すように、
該カプセルKの一端側には第1の穴あけピン28の針先
28Aが突き刺さった状態となる。また、このときには
連結機構22の連結ピン23が連結溝24に係合される
から、薬品噴霧部13と回転部材7を一体に回転するよ
うに周方向に連結できる。さらに、固定機構25では、
係合ピン26がカム溝27の入口部27Aに進入した状
態となり、薬品噴霧部13と固定部材3との間にはカプ
セルKの潰し代Sに相当する隙間が形成された状態とな
っている。
【0041】次に、上述した状態で薬品噴霧部13を矢
示A方向に回転させると、固定機構25の係合ピン26
がカム溝27の傾斜面部27Cに沿って移動するから、
薬品噴霧部13がカプセルホルダ2にさらに接近する。
これにより、カプセル収容穴9内のカプセルKは、図7
に示す如く、その両端側が一側カプセル穴8と他側カプ
セル穴17によって押圧されてカプセル収容穴9内に固
定される。また、このときには、薬品噴霧部13と回転
部材7が連結機構22を介して連結されているから、カ
プセル収容穴9内のカプセルKは薬品噴霧部13、回転
部材7と共に矢示A方向に回転する。従って、第1の穴
あけピン28は、回転部材7の回転中心Cから偏心量d
だけ偏心した針先28Aで回転するカプセルKをえぐる
ようにし、図7、図8に示すように該カプセルKの一端
側に空気流入穴H1 を形成することができる。さらに、
薬品噴霧部13を矢示A方向に回転させた状態では、固
定機構25の係合ピン26がカム溝27の係合溝部27
Bに係合するから、該薬品噴霧部13を固定部材3に一
体的に固定することができる。
【0042】なお、カプセルKに第1の穴あけピン28
で空気流入穴H1 を形成したときには、カプセルK内の
薬品が該空気流入穴H1 からポンプ部11側に若干落下
するが、本実施例では固定部材3に薬品捕捉部3Dを形
成しているから落下してきた薬品を該薬品捕捉部3Dに
よって捕捉することができる。
【0043】さらに、カプセルKに空気流出穴H2 を形
成するには、操作板31を矢示B方向に移動させること
により、第2の穴あけピン29をカプセルKに向けて移
動し、その針先29AでカプセルKに空気流出穴H2 を
形成する。
【0044】また、空気流出穴H2 の穴あけ終了後は第
2の穴あけピン29等をピン収容穴20内に収容するこ
とにより、シールゴム21によってピン収容穴20と各
薬品通路18とが遮蔽されるから、投薬時に空気と一緒
に運ばれる薬品が該ピン収容穴20内に入り込むのを防
止できる。
【0045】次に、カプセルK内の薬品を噴霧するに
は、左,右の鼻腔挿入部14を患者の両鼻腔に挿入し、
図9に二点鎖線で示すように、ポンプ部11の押圧部1
1Cを押し潰すように押圧することにより、ポンプ部1
1から空気流が発生し、この空気は空気供給通路5に作
用して供給弁10を内筒部3Bの薬品捕捉部3Dに押付
けて開弁し、空気流入室4,各連通孔6,回転部材7の
小径筒部7C内および空気流入穴H1 を介してカプセル
Kに流入する。そして、カプセルKに流入した空気は薬
品を攪拌して薬品の混入した空気となるから、この薬品
を含んだ空気を空気流出穴H2 ,左,右の薬品通路18
および噴霧口19,19から噴霧することにより、患者
の左,右の鼻腔に同時に薬品を投与することができる。
【0046】かくして、本実施例では、第1の穴あけピ
ン28の針先28Aを一側カプセル穴8内に突出させ、
該針先28Aを回転部材7の回転中心Cから偏心量dを
もって偏心させる構成としているから、カプセルホルダ
2に薬品噴霧部13を取付けることによってカプセルK
の一端側に第1の穴あけピン28の針先28Aを突き刺
すことができる。
【0047】そして、この状態で薬品噴霧部13を介し
て回転部材7を固定部材3に対して回転させ、該回転部
材7と共にカプセルKを回転させることにより、第1の
穴あけピン28の針先28AでカプセルKに空気流入穴
H1 を形成できる上に、第2の穴あけピン29を軸方向
に移動させることにより、カプセルKに空気流出穴H2
を形成でき、カプセルKに空気流入穴H1 と空気流出穴
H2 を容易に形成することができる。
【0048】この結果、薬品噴霧部13をカプセルホル
ダ2側に取付ける動作と同時に空気流入穴H1 を形成で
き、空気流入穴H2 も第2の穴あけピン29で容易に形
成することができるから、投薬動作までの準備動作を大
幅に簡略化することができ、当該鼻腔用投薬器1の取扱
い性を向上することができる。
【0049】しかも、回転部材7は連結機構22を介し
て薬品噴霧部13に連結されているから、薬品噴霧部1
3を固定部材3に対して回転させることにより、該連結
機構22を介して連結された回転部材7およびカプセル
収容穴9内のカプセルKを一緒に回転させることがで
き、カプセルKを回転させるための操作性を向上して取
扱いを容易にすることができる。
【0050】また、薬品噴霧部13を固定部材3に対し
て回転するときには、固定機構25によってカプセル収
容穴9内のカプセルKを軸方向に押圧し、該カプセル収
容穴9内に固定するようにしているから、カプセルKが
カプセル収容穴9内で滑るのを効果的に防止することが
でき、カプセルKに空気流入穴H1 を確実に形成するこ
とができる。さらに、固定機構25の係合ピン26をカ
ム溝27の係合溝部27Bに係合させることにより、薬
品噴霧部13を固定部材3に固定することができ、薬品
の噴霧中に該薬品噴霧部13ががたついたり脱落するの
を防止でき、当該鼻腔用投薬器1に対する信頼性を向上
することができる。
【0051】一方、カプセルKに穴をあけるための道具
は、鼻腔用投薬器1自体に全て内蔵しているから、一切
取外すことなく投薬動作を行うことができ、従来技術の
ように、穴あけ具の着脱動作を省略できるばかりでな
く、穴あけ具が紛失する恐れは全くなく、さらに取扱い
が安全にできる。
【0052】また、本実施例による鼻腔用投薬器1は、
カプセルKの軸方向に形成する空気流入穴H1 と空気流
出穴H2 とはそれぞれ別の穴あけピン28,29によっ
て行うようにしたから、該各ピン28,29の長さを短
くすることができ、鼻腔用投薬器1の長さ寸法を短くす
ることができる。
【0053】また、本実施例では、ポンプ部11をカプ
セルホルダ2の固定部材3を外周側から覆うように取付
けたから、該ポンプ部11内に薬品噴霧部13以外の殆
どの部分を収容することができ、当該鼻腔用投薬器1の
軸方向寸法を大幅に短くでき、投薬器1のコンパクトに
して携帯性を向上することができる。
【0054】さらに、カプセルKの空気流入穴H1 から
落下する薬品を内筒部3Bの薬品捕捉部3Dで捕捉でき
る上に、該薬品捕捉部3Dに捕捉した薬品を、投薬動作
時にポンプ部11からの空気によって搬送し、カプセル
K内の薬品と共に患者の左,右の鼻腔へ供給することが
できるから、鼻腔用投薬器1内に残る薬品の量を低減で
き、カプセルK内に充填された薬品の規定量を確実に患
者に投与することができると共に、当該鼻腔用投薬器1
の清掃頻度を減らすことができる。
【0055】なお、前記実施例では、薬品噴霧部13に
形成した薬品通路18を2つに分岐してその先端をそれ
ぞれ噴霧口19,19として、患者の左,右の鼻腔に同
時に投薬できるようにしたが、本発明はこれに限らず、
薬品通路を1つにして交互に左,右の鼻腔に鼻腔挿入部
を挿入して投薬するようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、カプセルに穴あけを行うには、カプセル保持手段
の回転部材内にカプセルを保持させ、この状態で薬品噴
霧手段をカプセル保持手段に取付けることにより回転部
材内のカプセルに第1の穴あけ手段の針先を突き刺し、
この状態で回転部材と共にカプセルを固定部材に対して
回転させることによって回転中心から偏心して位置する
第1の穴あけ手段の針先によってえぐるようにカプセル
に空気流入穴をあけることができる上に、第2の穴あけ
手段を軸方向に移動させることによってカプセルに空気
流出穴をあけることができる。また、穴あけの行われた
カプセル内の薬品を患者の鼻腔に噴霧するには、ポンプ
手段からの空気をカプセル保持手段に供給し、この空気
を空気流入穴、カプセル、空気流出穴を介して薬品噴霧
手段側に流通させることによってカプセル内の薬品をこ
の空気中に混入して患者の鼻腔に供給することができ
る。従って、カプセルの穴あけ作業を容易にできる上
に、カプセル内の薬品を容易かつ確実に患者の鼻腔内に
投与することができ、当該鼻腔用投薬器の取扱い性や信
頼性を向上することができる。
【0057】請求項2の発明によれば、薬品噴霧手段を
カプセル保持手段の固定部材に対して回転させることに
より、該薬品噴霧手段と連結手段を介して周方向に固定
された回転部材を回転できるから、薬品噴霧手段を介し
て回転部材内のカプセルを容易に回転させることがで
き、穴あけ時の操作性を向上して取扱いを容易にするこ
とができる。
【0058】請求項3の発明によれば、薬品噴霧手段を
カプセル保持手段の固定部材に取付け、この状態で薬品
噴霧手段を回転させることにより、該薬品噴霧手段を固
定手段を介して固定部材に固定することができるから、
薬品の噴霧中に該薬品噴霧手段ががたついたり脱落する
のを防止でき、当該鼻腔用投薬器に対する信頼性を向上
することができる。また、薬品噴霧手段をカプセル保持
手段に取付けるときに、該薬品噴霧手段を固定手段によ
って固定部材に向け縮小変位させることにより、該薬品
噴霧手段を介して回転部材内のカプセルを軸方向に押圧
して該回転部材内に固定することができるから、穴あけ
時にカプセルが回転部材内で滑るのを効果的に防止で
き、カプセルに空気流入穴を確実に形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による鼻腔用投薬器を示す外観
図である。
【図2】本発明の実施例による鼻腔用投薬器を示す断面
図である。
【図3】図2中の要部を拡大して示す断面図である。
【図4】カプセルホルダと薬品噴霧部を分離した状態を
拡大して示す一部破断の外観図である。
【図5】図4中の固定部材、回転部材を拡大して示す外
観図である。
【図6】カプセル収容穴内のカプセルに第1の穴あけピ
ンを突き刺した状態を示す図3と同様位置からみた断面
図である。
【図7】薬品噴霧部、回転部材と共にカプセル収容穴内
のカプセルを回転させて空気流入穴を形成した状態を示
す図3と同様位置からみた断面図である。
【図8】第1の穴あけピンによってカプセルに形成され
た空気流入穴を示す図7中の矢示VIII−VIII方向からみ
た断面図である。
【図9】ポンプ部を押圧してカプセル内の薬品を薬品通
路から噴霧している状態を示す図2と同様位置からみた
鼻腔用投薬器の断面図である。
【符号の説明】
1 鼻腔用投薬器 2 カプセルホルダ(カプセル保持手段) 3 固定部材 7 回転部材 9 カプセル収容穴 11 ポンプ部(ポンプ手段) 13 薬品噴霧部(薬品噴霧手段) 22 連結機構(連結手段) 25 固定機構(固定手段) 28 第1の穴あけピン(第1の穴あけ手段) 28A,29A 針先 29 第2の穴あけピン(第2の穴あけ手段) K カプセル H1 空気流入穴 H2 空気流出穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石関 一則 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 柳川 明 神奈川県横浜市都筑区富士見が丘5−3

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部材と該固定部材に対して回転可能
    に設けられ内部でカプセルを保持する回転部材とからな
    るカプセル保持手段と、該カプセル保持手段の固定部材
    に設けられたポンプ手段と、前記カプセル保持手段に設
    けられ、該ポンプ手段から供給される空気によってカプ
    セル内の薬品を患者の鼻腔内に向け噴霧する薬品噴霧手
    段と、前記カプセル保持手段の回転部材の回転中心に対
    し偏心した位置に針先を有して前記固定部材側に設けら
    れ、該固定部材に対して回転部材と共にカプセルを回転
    させることにより該カプセルに空気流通穴をあける第1
    の穴あけ手段と、前記薬品噴霧手段に軸方向に移動可能
    に設けられ、前記カプセルに空気流出穴をあける第2の
    穴あけ手段とから構成してなる鼻腔用投薬器。
  2. 【請求項2】 前記カプセル保持手段の回転部材と前記
    薬品噴霧手段との間には、該薬品噴霧手段と回転部材を
    周方向に固定する連結手段を設け、薬品噴霧手段を回転
    することにより該連結手段を介して回転部材を回転させ
    る構成としてなる請求項1に記載の鼻腔用投薬器。
  3. 【請求項3】 前記カプセル保持手段の固定部材と薬品
    噴霧手段との間には、該薬品噴霧手段を回転させること
    により該薬品噴霧手段と固定部材とを縮小状態で固定す
    る固定手段を設けてなる請求項1または2に記載の鼻腔
    用投薬器。
JP17432295A 1995-06-16 1995-06-16 鼻腔用投薬器 Pending JPH09631A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17432295A JPH09631A (ja) 1995-06-16 1995-06-16 鼻腔用投薬器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17432295A JPH09631A (ja) 1995-06-16 1995-06-16 鼻腔用投薬器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09631A true JPH09631A (ja) 1997-01-07

Family

ID=15976622

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17432295A Pending JPH09631A (ja) 1995-06-16 1995-06-16 鼻腔用投薬器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09631A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3308425B2 (ja) 鼻腔用投薬器
JP3434396B2 (ja) 鼻腔用投薬器
JP3317827B2 (ja) 投薬器
KR100187737B1 (ko) 비강용 투약기
KR100234611B1 (ko) 비강용 약제 투여 장치
JPH08322933A (ja) 吸入式投薬器
JPH08322934A (ja) 鼻腔用投薬器
JP3308419B2 (ja) 鼻腔用投薬器
JPH08243164A (ja) 鼻腔用投薬器
JP3320288B2 (ja) 鼻腔用投薬器
JPH09631A (ja) 鼻腔用投薬器
JPH0928805A (ja) 鼻腔用投薬器
JP3315031B2 (ja) 投薬器
JP3547605B2 (ja) 鼻腔用投薬器
JP3308418B2 (ja) 鼻腔用投薬器
JP3320265B2 (ja) 鼻腔用投薬器
JP3273712B2 (ja) 鼻腔用投薬器
JPH08336594A (ja) 鼻腔用投薬器
JPH1033677A (ja) 鼻腔用投薬器
JPH1033678A (ja) 鼻腔用投薬器
JP3434402B2 (ja) 投薬器
JPH08238318A (ja) 鼻腔用投薬器
JPH08280809A (ja) 鼻腔用投薬器
JPH10263082A (ja) 鼻腔用投薬器
JPH09140797A (ja) 鼻腔用投薬器