JPH0928805A - 鼻腔用投薬器 - Google Patents

鼻腔用投薬器

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JPH0928805A
JPH0928805A JP20905195A JP20905195A JPH0928805A JP H0928805 A JPH0928805 A JP H0928805A JP 20905195 A JP20905195 A JP 20905195A JP 20905195 A JP20905195 A JP 20905195A JP H0928805 A JPH0928805 A JP H0928805A
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JP
Japan
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capsule
hole
pin
drug
air
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Application number
JP20905195A
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English (en)
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Hisatomo Oki
久朝 大木
Shigemi Nakamura
茂巳 中村
Kazunori Ishizeki
一則 石関
Akira Yanagawa
明 柳川
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DOT KK
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
DOT KK
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カプセル内の薬品を患者の鼻腔に投与するの
に面倒な操作を必要とする上に、カプセルの穴あけが確
実に行われないことがある。 【解決手段】 カプセル収容穴11の開口側に拡径部2
2を設けると共に、拡径部22内に拡径空間23を設け
る構成とし、カプセル収容穴11内にカプセルKを押込
んだときに、カプセルKに第1の穴あけピン21の針先
21Aが突き刺さらずカプセルKに空気流入穴が形成さ
れない状態では、拡径空間23内でカプセルKが傾くよ
うにした。従って、カプセルKをカプセル収容穴11内
に押込んだとき、拡径空間23内でのカプセルKの傾き
状態を目視することにより、カプセルKに空気流入穴が
あけられたか否かを確認できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カプセル内に充填
した粉体状の薬品を鼻腔内に投与するのに用いて好適な
鼻腔用投薬器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、鼻アレルギー、喘息等の患者に
は粉体状の薬品を鼻腔を介して投与して治療する方法が
採用されている。また、この治療法では専用の噴霧器を
用いてカプセル内に充填した粉体状の薬品を鼻腔内へ投
与するようになっている。
【0003】さらに、この治療法に用いられる噴霧器と
して特開昭59−34267号公報(以下、従来技術と
いう)に示すものが知られている。
【0004】この従来技術における噴霧器では、円筒部
材の空気流入側にポンプ部を設け、該円筒部材の空気流
出側にはカプセルが挿入される凹形状部を形成すると共
に、該円筒部材の先端側には薬品噴霧口となる開口部を
形成した先端部を着脱可能に設け、該円筒部材に先端部
を嵌合することによって内部にカプセル収容部を形成し
ている。さらに、前記円筒部材と先端部にかけて着脱可
能に嵌合するキャップを有し、該キャップ内には軸方向
に延びる針を設け、前記円筒部材に先端部を嵌合させた
状態でキャップを装着することにより、該キャップ内の
針でカプセル収容部内に収容されたカプセルの穴あけを
行う構成となっている。
【0005】このように構成される従来技術では、まず
投薬の準備としてカプセルの穴あけ時には、粉体状の薬
品が充填されたカプセルを円筒部材の凹形状部に挿入し
た後に該円筒部材に先端部を嵌合してカプセルをカプセ
ル収容部に収容し、先端部の開口部内に針が挿通するよ
うにして該先端部からキャップを装着することにより、
該キャップ内に設けた針によってカプセルの軸方向両側
に穴をあける。
【0006】次に、薬品の投与時には、円筒部材からキ
ャップを外し、先端部を患者の片方の鼻腔に挿入し、ポ
ンプ部を押圧することにより、ポンプ部からの空気を空
気導入通路を介してカプセル内に流通させ、この空気に
よって該カプセル内の薬品を開口部から患者の鼻腔内に
噴霧し、鼻腔への挿入を交互に交換してポンプ部の押圧
動作を繰返すことにより、患者への薬品の投与を行うよ
うになっている。
【0007】また、鼻腔への投薬は左,右の鼻腔に対し
て交互に行うため、ポンプ部の1回の押圧動作でカプセ
ル内の薬品が全部投与されないようにカプセル収容部と
カプセルとの間に隙間を設けており、ポンプ部の押圧動
作を片方の鼻腔で約4回程度行うことにより薬品を規定
量投与するようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による噴霧器では、左,右の鼻腔に片方ずつ投薬
を行っているため、左,右の鼻腔に均等に薬品を供給す
るには何度もポンプ部の押圧と鼻腔への円筒部材の挿入
を繰返さなければならず、投薬時の取扱いが面倒なもの
になってしまうという問題がある。
【0009】また、投薬準備としてカプセルに穴をあけ
るときには、円筒部材から先端部を取外してカプセルを
収容し、この状態で前記円筒部材と先端部にキャップを
挿着して穴あけを行う。そして、薬品を噴霧するときに
は、再びキャップを取外した後にポンプ部を押圧して鼻
腔への噴霧を行うようになっているから、キャップの取
付け、取外しを行わなくてはならず、準備動作が煩わし
い上に、キャップを紛失する虞れがあるという問題があ
る。
【0010】さらに、キャップを円筒部材、先端部に挿
着することによりカプセルの穴あけを行っているから、
該キャップの挿着が不十分であると、カプセルに穴を確
実にあけることができず、薬品の噴霧効率が低下するば
かりか、薬品が噴霧されない虞れがあるという問題があ
る。
【0011】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、簡単な操作でカプセル内の薬品を患者の
鼻腔に投与でき、かつカプセルの穴あけを確実に行える
ようにした鼻腔用投薬器を提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明による鼻腔用投薬器は、粉体状
の薬品が充填されたカプセルを収容するために先端側が
開口したカプセル収容穴を有するカプセル保持手段と、
該カプセル保持手段のカプセル収容穴内に保持されたカ
プセルに向け空気を供給するポンプ手段と、前記カプセ
ル保持手段に着脱可能に設けられ、該ポンプ手段から供
給される空気によってカプセル内の薬品を患者の鼻腔内
に向け供給する薬品通路手段と、前記カプセル収容穴の
底部から開口側に突出するピンからなり、該カプセル収
容穴にカプセルを押込んだときに空気流入穴をあける第
1の穴あけ手段と、該第1の穴あけ手段によってカプセ
ルに空気流入穴をあけるべく該カプセルを前記カプセル
収容穴に押込んだとき、カプセルが該第1の穴あけ手段
のピンに突き刺さったか否かをカプセルの傾き状態で確
認する穴あけ確認手段と、前記薬品通路手段側に軸方向
に移動可能に設けられ、カプセルに空気流出穴をあける
第2の穴あけ手段とから構成してなる。
【0013】請求項2の発明は、前記穴あけ確認手段
は、前記カプセル保持手段のカプセル収容穴開口側を拡
径して形成した拡径空間であり、カプセル収容穴にカプ
セルを押込むことによって該カプセルに空気流入穴が形
成されたときには該カプセルをカプセル収容穴内で直立
させ、カプセル収容穴へのカプセルの押込みが不完全な
ときには拡径空間内でカプセルが傾く構成としたことに
ある。
【0014】
【作用】請求項1の発明の構成によれば、カプセルに穴
あけを行うには、カプセル保持手段のカプセル収容穴内
にカプセルを挿入して押込むことにより、該カプセル収
容穴の底部に突出する第1の穴あけ手段によってカプセ
ルに空気流入穴を形成できる。このときには、カプセル
の傾き状態を目視することにより、カプセルに第1の穴
あけ手段のピンが突き刺さってカプセルに空気流入穴が
形成されたか否かを穴あけ確認手段によって確認するこ
とができ、該カプセルに空気流入穴を確実にあけること
ができる。さらに、第2の穴あけ手段を軸方向に移動す
ることにより、カプセルに空気流出穴を形成することが
できる。
【0015】次に、穴あけの行われたカプセル内の薬品
を患者の鼻腔に噴霧するには、ポンプ手段からカプセル
に向け空気を供給し、この空気を空気流入穴、カプセル
内、空気流出穴を介して薬品通路手段側に流通させるこ
とにより、カプセル内の薬品をこの空気中に混入して患
者の鼻腔に供給できる。
【0016】請求項2の発明の構成によれば、カプセル
がカプセル収容穴内で直立しているときには第1の穴あ
け手段のピンが該カプセルに突き刺さって空気流入穴が
形成されていることを確認でき、カプセルが穴あけ確認
手段をなす拡径空間で傾いているときには該カプセルに
第1の穴あけ手段のピンが突き刺さらず空気流入穴が形
成されていないことを確認でき、カプセルに空気流入穴
を確実にあけることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例による鼻腔
用投薬器を図1ないし図6に基づいて説明する。
【0018】図中、1は本実施例による鼻腔用投薬器を
示し、該鼻腔用投薬器1は、後述するカプセルホルダ
2、ポンプ部13、薬品通路19、第1の穴あけピン2
1、拡径空間23、第2の穴あけピン24等から大略構
成されている。
【0019】2はカプセル保持部をなすカプセルホルダ
を示し、該カプセルホルダ2は、二重筒状に形成された
後述する固定部材3と、該固定部材3の内周側に位置し
て該固定部材3に対して軸方向に移動可能に設けられた
可動部材8とからなる。
【0020】3はカプセルホルダ2の固定部材を示し、
該固定部材3は、段付筒状に形成された外筒部3Aと、
該外筒部3A内に設けられた内筒部3Bと、前記外筒部
3Aの下端側を閉塞する底部3Cと、前記内筒部3Bの
底部をなす薬品捕捉部3Dと、前記外筒部3Aの開口側
に位置して形成されたフランジ部3Eとから大略構成さ
れ、該フランジ部3Eは外筒部3Aの内周面を軸方向に
移動する可動部材8の抜止めを図ると共に、当該固定部
材3を外周側から覆うように設けられたポンプ部13の
位置決めを行うようになっている。また、外筒部3Aと
内筒部3Bとは、該外筒部3Aの軸方向中間に内筒部3
Bの開口部が連結されており、該筒部3A,3B間には
空気流入室4が形成されている。
【0021】さらに、前記固定部材3の底部3Cには前
記空気流入室4と連通する空気供給通路5が形成され、
内筒部3Bの底部となる薬品捕捉部3Dには第1の穴あ
けピン21がカプセル収容穴11側に向けて突出形成さ
れている。また、内筒部3Bには内周側と空気流入室4
とを連通する連通孔6,6が穿設され、外筒部3Aの内
周面には後述する回止めピン10が係合する係合溝7が
軸方向に伸長して形成されている。
【0022】8は固定部材3に軸方向に移動可能に設け
れた可動部材を示し、該可動部材8は、筒部8Aと、該
筒部8Aの下端側に設けられ、外筒部3A内に軸方向に
移動可能に保持される大径な底部8Bと、該底部8B中
央から内筒部3B内に延びる小径突部8Cとから構成さ
れ、前記筒部8Aの外周面には全周に亘って雄ねじ8D
が刻設されている。また、前記小径突部8Cの軸方向に
は底部8Bを貫通して筒部8A内に連通し、第1の穴あ
けピン21が挿通するピン挿通穴9が穿設されている。
さらに、前記筒部8Aの外周側には回止めピン10が径
方向外向きに突出形成され、該回止めピン10は固定部
材3の係合溝7に係合することにより、該固定部材3に
対して可動部材8が軸方向に移動するのを許しつつ、固
定部材3に対する可動部材8の回転を規制するものであ
る。
【0023】一方、前記可動部材8の筒部8A内周側は
カプセルKよりも若干大径なカプセル収容穴11とな
り、該カプセル収容穴11は一側が底部となる有底穴と
して形成され、その開口側には後述する拡径部22が形
成されている。
【0024】このように、本実施例によるカプセルホル
ダ2においては、可動部材8を固定部材3の外筒部3A
に沿って軸方向に移動可能とし、しかも、可動部材8の
雄ねじ8Dを後述する雌ねじ17Aに螺着させたときに
は、固定部材3に対する可動部材8の回転が回止めピン
10によって規制されているため、該可動部材8は通路
部材15側に自動的に引上げられる。
【0025】12は空気流入室4内に設けられた供給弁
を示し、該供給弁12は固定部材3に形成された空気供
給通路5を開閉するもので、ポンプ部13から空気が供
給されたときに開弁し、ポンプ部13内に空気を吸込む
ときには着座して空気供給通路5を閉塞するようになっ
ている。
【0026】13はゴム材料により有底円筒状に形成さ
れたポンプ部を示し、該ポンプ部13は、肉厚な開口部
13A、底部13Bおよび該開口部13A、底部13B
間の押圧部13Cからなり、前記開口部13Aは固定部
材3の外筒部3Aに気密に装着されている。また、ポン
プ部13内にはカプセルホルダ2の大部分が収容されて
おり、これによって当該鼻腔用投薬器1を軸方向に小型
化している。
【0027】14はポンプ部13の底部13Bに設けら
れた吸込弁を示し、該吸込弁14は、中央部に位置して
ポンプ部13内と連通した吸込通路14Aと、該吸込通
路14Aを開閉弁する弁体14Bとから大略構成され、
該弁体14Bはポンプ部13から空気が供給されるとき
には閉弁し、外部からポンプ部13内に空気を吸込むと
きには開弁するようになっている。
【0028】一方、15はカプセルホルダ2の可動部材
8に設けられた通路部材を示し、該通路部材15は、カ
プセルホルダ2側となる一側が小径部15Aとなり、他
側が大径部15Bとなっている。また、大径部15Bに
は左,右の噴霧ノズル16,16が突出形成されてい
る。
【0029】また、前記小径部15Aには可動部材螺着
穴17が形成され、該可動部材螺着穴17の開口側内周
には、可動部材8の雄ねじ8Dに螺着される雌ねじ17
Aが形成されている。さらに、可動部材螺着穴17の奥
所にはカプセル収容穴11に対向するようにカプセル保
持穴18が形成され、該カプセル保持穴18は前記カプ
セル収容穴11と協働してカプセルKを軸方向に押圧し
た状態で保持するものである。
【0030】19,19は通路部材15に形成され、薬
品通路手段をなす左,右の薬品通路を示し、該各薬品通
路19は、基端側がカプセル保持穴18と連通し、先端
側が左,右に分岐する略U字状に形成され、その先端が
各噴霧ノズル16で別個の噴霧口20,20となってい
る。
【0031】21は固定部材3に設けられた第1の穴あ
け手段としての第1の穴あけピンを示し、該第1の穴あ
けピン21は基端側が薬品捕捉部3Dに固着され、先端
側がピン挿通穴9を介してカプセル収容穴11の底部か
ら開口に向けて突出し、その先端が鋭利な針先21Aと
なっている。
【0032】そして、第1の穴あけピン21は、図3に
示す如く、可動部材8がポンプ部13側に位置している
ときにその針先21Aがカプセル収容穴11の底部から
突出するようになっており、この状態で該カプセル収容
穴11内にカプセルKを挿入して押込むことによって該
カプセルKに空気流入穴H1 を穿設できる。
【0033】一方、可動部材8が通路部材15側に位置
しているときには、針先21Aがピン挿通穴9内に引っ
込むから、該針先21Aが空気流入穴H1 から抜取られ
た状態となる。また、このときには第1の穴あけピン2
1がピン挿通穴9内に位置し、該第1の穴あけピン21
によってピン挿通穴9の流路面積が絞られた状態となる
から、該ピン挿通穴9によりポンプ部13からの空気の
流速を速めることができ、この増速された空気によって
カプセルK内の薬品を効果的に攪拌することができる。
さらに、ピン挿通穴9内に第1の穴あけピン21を配置
することにより、カプセルK内からポンプ部13側に落
下する薬品の量を減少できる。
【0034】22はカプセル収容穴11の開口側を段部
22Aを介して拡径することにより形成された拡径部を
示し、該拡径部22内は、穴あけ確認手段をなしカプセ
ルKが傾くのを許す拡径空間23となっている。ここ
で、拡径部22の段部22Aは、可動部材8がポンプ部
13側に位置してカプセル収容穴11内に第1の穴あけ
ピン21が突出した状態で、該第1の穴あけピン21の
針先21A先端から僅かに開口側に寄った位置に配設さ
れ、これにより拡径空間23から針先21Aまではカプ
セルKが傾くのに十分な程度浅くなっている。
【0035】かくして、拡径空間23は、図3に示すよ
うに、カプセル収容穴11にカプセルKを挿入して押込
むことによりカプセルKに第1の穴あけピン21の針先
21Aを突き刺して空気流入穴H1 を形成した状態で
は、カプセルKの一側をカプセル収容穴11内に保持さ
せて、該カプセルKを軸方向に直立させる。一方、カプ
セル収容穴11内にカプセルKを押込んだときに、図4
に示すようにカプセルKに第1の穴あけピン21の針先
21Aが突き刺さらずに空気流入穴H1 が形成されてい
ない状態では、拡径空間23内でカプセルKが傾く。こ
れにより、カプセルKに空気流入穴H1 が形成されたか
否かを該カプセルKの傾き状態を目視することによって
確認することができる。
【0036】24は第1の穴あけピン21と対向するよ
うに通路部材15に設けられた第2の穴あけ手段として
の第2の穴あけピンで、該第2の穴あけピン24の基端
側は軸方向に摺動可能に設けられた摺動ブロック25に
固着され、先端側はシールゴム26を貫通するように伸
長し、その先端が鋭利な針先24Aとなっている。ま
た、前記摺動ブロック25は、第2の穴あけピン24を
操作するために通路部材15外に設けられた操作板27
(図2参照)に接続されている。そして、第2の穴あけ
ピン24は、操作板27が図2中の矢示A方向に移動さ
れることにより、摺動ブロック25を介して矢示A方向
に移動し、その針先24AによってカプセルKに空気流
出穴H2 を穿設するものである(図5参照)。
【0037】本実施例による鼻腔用投薬器1は上述の如
き構成を有するもので、次に、その使用動作について説
明する。
【0038】まず、カプセルホルダ2の可動部材8をポ
ンプ部13側に位置させることにより、第1の穴あけピ
ン21の針先21Aをカプセル収容穴11の底部に突出
させた状態とする。この状態でカプセル収容穴11内に
カプセルKを挿入して押込むと、図3に示すようにカプ
セルKにピン21の針先21Aが突き刺さり、該カプセ
ルKには空気流入穴H1 が穿設される。
【0039】この空気流入穴H1 の穿設時には、カプセ
ルKをカプセル収容穴11内に押込んだ後に、該カプセ
ルKの傾き状態を目視によって確認し、カプセルKが拡
径空間23内で傾いている場合には、空気流入穴H1 が
形成されていない状態であるから、カプセルKがカプセ
ル収容穴11内で軸方向に直立するまで再度押込むこと
により、確実に空気流入穴H1 を形成することができ
る。
【0040】次に、カプセルホルダ2に通路部材15を
組付けるべく、該カプセルホルダ2側の雄ねじ8Dに通
路部材15側の雌ねじ17Aを螺着する。これにより、
通路部材15のねじ込みによってカプセルホルダ2の可
動部材8は当該通路部材15側に移動するから、カプセ
ルKはカプセル収容穴11内でカプセル保持穴18によ
って軸方向に若干押圧された状態で保持される。また、
このときにはカプセルKに空気流入穴H1 を穿設した第
1の穴あけピン21の針先21Aが抜取られ、カプセル
K内は空気流入穴H1 ,ピン挿通穴9および各連通孔6
を介して空気流入室4と連通する。
【0041】さらに、カプセルKに空気流出穴H2 を形
成するには、操作板27を矢示A方向に移動させること
によって第2の穴あけピン24をカプセルKに向けて移
動し、その針先24AでカプセルKに空気流出穴H2 を
穿設する。その後操作板27を元の位置に戻して針先2
4AをカプセルKより抜き取る。これにより、投薬準備
となるカプセルKの穴あけが行われたことになる。
【0042】次に、穴あけが行われた後に、カプセルK
内の薬品を患者の鼻腔に噴霧する投薬動作について述べ
る。
【0043】まず、各噴霧ノズル16を患者の両鼻腔に
挿入し、図5に示すように、ポンプ部13の押圧部13
Cを押し潰すことにより、ポンプ部13から空気流を発
生させ、この空気を空気供給通路5に作用させて供給弁
12を内筒部3Bの薬品捕捉部3Dに押付けて開弁さ
せ、空気流入室4、各連通孔6、ピン挿通穴9および空
気流入穴H1 を介してカプセルKに流入させる。これに
よって、カプセルKに流入した空気は薬品を攪拌して薬
品の混入した空気となるから、この薬品の混入した空気
を空気流出穴H2 、左,右の薬品通路19,19を介し
て左,右の噴霧口20,20から噴霧することにより、
患者の左,右の鼻腔に同時に薬品を投与することができ
る。
【0044】また、ポンプ部13から供給される空気
は、第1の穴あけピン21によってピン挿通穴9で増速
されるから、カプセルK内の薬品をこの増速された空気
で効果的に攪拌することができる。さらに、第1の穴あ
けピン21によってカプセルK内から落下する薬品が減
少し、かつ落下した薬品は薬品捕捉手段3Dで捕捉され
る。
【0045】これにより、本実施例によれば、カプセル
Kを可動部材8に装着する動作と、第2の穴あけピン2
4を軸方向に一往復させる動作によって、カプセルKの
軸方向に空気流入穴H1 と空気流出穴H2 とを容易に形
成することができ、投薬動作までの準備動作を大幅に簡
略化することができる上に、カプセルK内の薬品を左,
右の薬品通路19,19を介して左,右の噴霧ノズル1
6,16から噴霧することにより、患者の左,右の鼻腔
に同時に投薬を行うことができるから、準備動作、投薬
動作において当該鼻腔用投薬器1の取扱い性を大幅に向
上することができる。
【0046】しかも、カプセルKをカプセル収容穴11
に押込んで第1の穴あけピン21によって空気流入穴H
1 をあけるとき、拡径空間23内でのカプセルKの傾き
状態を目視することにより該カプセルKに第1の空気流
入穴H1 があけられたか否かを確認することができるか
ら、空気流入穴H1 の穿設作業を確実に行わせることが
でき、空気流入穴H1 の穿設不良や未穿設による薬品の
噴霧不良を防止して、鼻腔用投薬器1の信頼性を向上す
ることができる。
【0047】また、カプセルKの軸方向に形成する空気
流入穴H1 と空気流出穴H2 とのあなあけをそれぞれ別
の穴あけピン21,24によって行うようにしているか
ら、該各ピン21,24の長さ寸法を短くすることがで
き、鼻腔用投薬器1の全体の長さ寸法を短くすることが
できる。
【0048】また、カプセルKに穴をあけるための道具
は、投薬器1自体に全て内蔵しているから、一切取外す
ことなく投薬動作を行うことができ、従来技術のよう
に、穴あけ具の着脱動作を省略できるばかりでなく、穴
あけ具が紛失する虞れはなく、さらに取扱いが安全にで
きる。
【0049】さらに、カプセルKから落下した少量の薬
品も固定部材3の薬品捕捉部3Dで捕捉できる上に、該
薬品捕捉部3Dに捕捉した薬品を、投薬動作時にポンプ
部13からの空気によって供給し、カプセルK内の薬品
と共に患者の左,右の鼻腔へ供給することができるか
ら、鼻腔用投薬器1内に残る薬品の量を低減でき、カプ
セルK内に充填された薬品の規定量を確実に患者に投与
することができると共に、当該鼻腔用投薬器1の清掃頻
度を減らすことができる。
【0050】なお、実施例では、拡径部22を段部22
Aを介して拡径することにより形成するものとして述べ
たが、図6に示す変形例の如く、拡径部31をカプセル
収容穴11の開口側に向けて漸次拡径するテーパ状に形
成し、該拡径部31の内周側をテーパ状の拡径空間32
としてもよく、この場合には、カプセルKをカプセル収
容穴11に挿入するときに拡径部31によって案内する
ことができる。
【0051】また、実施例では、通路部材15に左,右
に分岐して2本の薬品通路19,19を形成し、左,右
の噴霧口20,20から患者の左,右両方の鼻腔に同時
に投薬を行うものとして述べたが、薬品通路を1本にし
て左,右の鼻腔に交互に投薬を行うようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、カプセルに穴あけを行うには、カプセル保持手段
のカプセル収容穴内にカプセルを挿入して押込むことに
より、該カプセル収容穴の底部に突出する第1の穴あけ
手段によってカプセルに空気流入穴を形成でき、このと
きに穴あけ確認手段によりカプセルの傾き状態で該カプ
セルに空気流入穴があけられたか否かを確認でき、該カ
プセルに空気流入穴を確実にあけることができる。これ
により、穴あけ準備動作および投薬動作を簡略化するこ
とができる上に、押込み案内手段によって空気流入穴の
穿設作業を確実に行わせることができ、空気流入穴の穿
設不良や未穿設による薬品の噴霧不良を防止して、当該
鼻腔用投薬器の信頼性を向上することができる。
【0053】請求項2の発明によれば、カプセルをカプ
セル収容穴に押込んだときに、カプセルがカプセル収容
穴内で直立しているときには第1の穴あけ手段によって
該カプセルに空気流入穴が形成された状態であり、カプ
セルが穴あけ確認手段をなす拡径空間内で傾いていると
きには該カプセルに空気流入穴が形成されていない状態
であることを目視によって確認することができ、カプセ
ルへの空気流入穴の穿設を確実に行って薬品の噴霧不良
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による鼻腔用投薬器を示す断面
図である。
【図2】本発明の実施例による鼻腔用投薬器を示す外観
図である。
【図3】第1の穴あけピンでカプセルに空気流入穴をあ
けてカプセル収容穴内でカプセルが直立した状態を示す
図2中の要部拡大断面図である。
【図4】カプセルに空気流入穴があけられず拡径空間内
でカプセルが傾いた状態を示す図3と同様位置からみた
要部拡大断面図である。
【図5】ポンプ部を押圧することによりカプセル内の薬
品を噴霧している状態を示す図2と同様位置からみた断
面図である。
【図6】本発明の変形例による拡径部、拡径空間を示す
図3と同様位置からみた要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 鼻腔用投薬器 2 カプセルホルダ(カプセル保持手段) 11 カプセル収容穴 13 ポンプ部(ポンプ手段) 19 薬品通路(薬品通路手段) 20 噴霧口 21 第1の穴あけピン(第1の穴あけ手段) 23,32 拡径空間(穴あけ確認手段) 24 第2の穴あけピン(第2の穴あけ手段) K カプセル H1 空気流入穴 H2 空気流出穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石関 一則 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 柳川 明 神奈川県横浜市都筑区富士見が丘5−3

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体状の薬品が充填されたカプセルを収
    容するために先端側が開口したカプセル収容穴を有する
    カプセル保持手段と、該カプセル保持手段のカプセル収
    容穴内に保持されたカプセルに向け空気を供給するポン
    プ手段と、前記カプセル保持手段に着脱可能に設けら
    れ、該ポンプ手段から供給される空気によってカプセル
    内の薬品を患者の鼻腔内に向け供給する薬品通路手段
    と、前記カプセル収容穴の底部から開口側に突出するピ
    ンからなり、該カプセル収容穴にカプセルを押込んだと
    きに空気流入穴をあける第1の穴あけ手段と、該第1の
    穴あけ手段によってカプセルに空気流入穴をあけるべく
    該カプセルを前記カプセル収容穴に押込んだとき、カプ
    セルが該第1の穴あけ手段のピンに突き刺さったか否か
    をカプセルの傾き状態で確認する穴あけ確認手段と、前
    記薬品通路手段側に軸方向に移動可能に設けられ、カプ
    セルに空気流出穴をあける第2の穴あけ手段とから構成
    してなる鼻腔用投薬器。
  2. 【請求項2】 前記穴あけ確認手段は、前記カプセル保
    持手段のカプセル収容穴開口側を拡径して形成した拡径
    空間であり、カプセル収容穴にカプセルを押込むことに
    よって該カプセルに空気流入穴が形成されたときには該
    カプセルをカプセル収容穴内で直立させ、カプセル収容
    穴へのカプセルの押込みが不完全なときには拡径空間内
    でカプセルが傾く構成としてなる請求項1に記載の鼻腔
    用投薬器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011013003A2 (en) 2009-07-31 2011-02-03 Shin Nippon Biomedical Laboratories, Ltd. Intranasal granisetron and nasal applicator
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