JPH10319339A - 光偏向走査装置 - Google Patents

光偏向走査装置

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JPH10319339A
JPH10319339A JP9148550A JP14855097A JPH10319339A JP H10319339 A JPH10319339 A JP H10319339A JP 9148550 A JP9148550 A JP 9148550A JP 14855097 A JP14855097 A JP 14855097A JP H10319339 A JPH10319339 A JP H10319339A
Authority
JP
Japan
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optical box
optical
box
vibration
scanning device
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JP9148550A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Miyamoto
英幸 宮本
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学箱の振動を低減する。 【解決手段】 光学箱10の4隅の支持部材12を本体
フレーム20にビス止めするとともに、光学箱10の底
壁から下向きに突出する突出部15を本体フレーム側の
弾性体21に挟持させる。光学箱10の中央部分を本体
フレーム20に弾力的に拘束することで、光学箱10の
振動を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビームプリ
ンタやレーザファクシミリ等の画像形成装置に用いられ
る光偏向走査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザビームプリンタやレーザファクシ
ミリ等の画像形成装置に用いられる光偏向走査装置は、
一般的に図10に示すように、図示しない光源ユニット
から発生された平行光束のレーザ光を偏向走査する回転
多面鏡R0 と、偏向走査されたレーザ光を折り返しミラ
ーM0 を経て回転ドラムD0 の表面の感光体に結像させ
るレンズF0 等を有し、回転多面鏡R0 やレンズF0
光学箱210に収容され、また、光源ユニットは光学箱
210の側壁等に組み付けられる。
【0003】光学箱210の上部開口は、光学箱210
内に必要部品をすべて組み込んだうえで、図示しないふ
た部材によって閉塞される。ふた部材は、光学箱210
の側壁の上端に当接される平板であり、ビス止め等の公
知の方法で光学箱210に固着される。なお、光学箱2
10の底壁には回転多面鏡R0 によって偏向走査された
レーザ光を外部の回転ドラムD0 に向かって取り出すた
めの窓211が設けられる。
【0004】光源ユニットから発生されたレーザ光はそ
の内部のコリメータレンズによって平行化され、シリン
ドリカルレンズによって回転多面鏡R0 の反射面に線状
に集光され、レンズF0 と折り返しミラーM0 を経て光
学箱210の窓211から回転ドラムD0 に向かって取
り出される。このようにして回転ドラムD0 上の感光体
に結像するレーザ光は、回転多面鏡R0 による主走査と
回転ドラムD0 の回転による副走査に伴なって静電潜像
を形成する。
【0005】回転多面鏡R0 を回転駆動するモータH0
は、回転多面鏡R0 と一体であるロータと、モータ基板
0 上に実装されたステータからなり、該ステータはモ
ータ基板G0 上の駆動回路から供給される駆動電流によ
って励磁されてロータを回転させる。
【0006】モータ基板G0 はモータH0 の軸受部に固
定され、該軸受部は、レンズF0 や折り返しミラーM0
とともに光学箱210の底壁に固定される。光学箱21
0は、その4隅に設けられた支持部材212を画像形成
装置の本体フレーム220にビス止めすることによっ
て、該本体フレーム220に固定される。
【0007】前述のように回転ドラムD0 の感光体に形
成された静電潜像は、図示しない現像装置によってトナ
ー像に顕像化され、このトナー像が記録紙に転写され、
加熱定着されることによって記録(プリント)が行なわ
れる。
【0008】光学箱210に対するレンズF0 の組み付
けは、レンズF0 の底面を光学箱210の底壁に立設さ
れた台座213に当接し、レンズF0 の両端を図示しな
い押えバネによってレンズ支持部材等に押圧することに
よって行なわれる。
【0009】また、光学箱210に対する折り返しミラ
ーM0 の組み付けも、折り返しミラーM0 の両端を図示
しないミラー押えバネによってそれぞれミラー支持部材
214に押圧することによって行なわれる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術によれば、前述のように、本体フレームと光学箱
の間は、その4隅に張り出す支持部材を本体フレームに
ビス止めする方法で固定されているだけであり、光学箱
の底壁は本体フレームから浮いた両端支持梁のような状
態で支持されている。従って、図11に示すように、回
転多面鏡R0 を回転させるモータH0 の振動が光学箱2
10に伝播すると、その中央部分が矢印Aで示すように
垂直方向に振動する。光学箱210に内蔵されたレンズ
0 や折り返しミラーM0 等が光学箱210とともに振
動すると、回転ドラムD0 上の結像点に位置ずれ△Pが
発生し、走査線のピッチむら等の画質劣化を招く。
【0011】このようなトラブルを防ぐためには、回転
多面鏡を回転させるモータの回転バランスの精度を向上
させてモータの振動自体を少なくするか、あるいは、光
学箱と本体フレームの間の固定点の数を増やしたり、光
学箱の底壁や側壁を厚肉にしたり強度の高い材料を用い
る等の方法で、光学箱の剛性を強化する等の対策が考慮
されている。
【0012】ところが、モータの回転バランスの精度を
向上させるためにはバランス調整に多くのコストがかか
り、また、光学箱の剛性を強化する方法も光学箱の部品
コストを上昇させる。
【0013】光学箱と本体フレームの間の固定点を多く
すれば、光学箱や本体フレームに反りや寸法誤差等があ
る場合に、光学箱を所定の基準面に平行にするいわゆる
平面度の調整作業が複雑化して装置の組立コストが上昇
する。このように、いずれの方法を採用しても光偏向走
査装置の高価格化を招く結果となる。
【0014】本発明は、上記従来の技術の有する未解決
の課題に鑑みてなされたものであり、光学箱の部品コス
トや組立コスト等を上昇させることなく、回転多面鏡の
回転中の光学箱の振動を極めて効果的に低減できる安価
で高性能な光偏向走査装置を提供することを目的とする
ものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の光偏向走査装置は、光ビームを偏向走査す
る走査手段と、該走査手段を経て前記光ビームを感光体
に結像させる結像光学系と、該結像光学系および前記走
査手段を収容する光学箱と、該光学箱を支持する支持手
段と、該支持手段の支持面に平行に作用する拘束力によ
って前記光学箱を前記支持手段に拘束する拘束手段を有
することを特徴とする。
【0016】拘束手段が、光学箱の底壁の中央部分に配
設された突出部を拘束するように構成されているとよ
い。
【0017】拘束手段が、光学箱の側壁の中央部分に配
設された突出部を拘束するように構成されていてもよ
い。
【0018】拘束手段が、光学箱の底壁または側壁に配
設された突出部を弾力的に挟持するように構成されてい
るとよい。
【0019】拘束手段が、光学箱の底壁または側壁に配
設された弾性部材を備えていてもよい。
【0020】拘束手段が、光学箱の底壁または側壁に配
設された突出部に接触する粘着テープを備えていてもよ
い。
【0021】また、光ビームを偏向走査する走査手段
と、該走査手段を経て前記光ビームを感光体に結像させ
る結像光学系と、該結像光学系および前記走査手段を収
容する光学箱と、該光学箱を支持手段に締結する締結手
段を有し、該締結手段が、少なくとも前記光学箱の高さ
の1/2の高さを有することを特徴とする光偏向走査装
置でもよい。
【0022】締結手段が、光学箱の側壁の角部に配設さ
れているとよい。
【0023】締結手段が、光学箱の底壁に向かって拡大
するテーパー部を備えていてもよい。
【0024】
【作用】回転多面鏡等の走査手段を回転させると、モー
タの振動によって光学箱全体が振動し、感光体に結像す
る光ビームの結像位置がずれて画質劣化等のトラブルを
生じる。そこで、光学箱の底壁や側壁の中央部分を、支
持面に平行に作用する拘束力によって画像形成装置の本
体フレーム等の支持手段に拘束する拘束手段を設ける。
該拘束手段は、光学箱の底壁や側壁に設けられた突出部
を弾力的に挟持する弾性体や粘着テープ、あるいは光学
箱の底壁や側壁に配設された弾性部材等によって構成さ
れる。
【0025】このように、光学箱の最も振動しやすい部
分を支持手段に拘束することで、光学箱の振動を低減
し、結像位置のバラつきによる画質劣化等を回避でき
る。
【0026】また、光ビームを偏向走査する走査手段
と、該走査手段を経て前記光ビームを感光体に結像させ
る結像光学系と、該結像光学系および前記走査手段を収
容する光学箱と、該光学箱を支持手段に締結する締結手
段を有し、該締結手段が、少なくとも前記光学箱の高さ
の1/2の高さを有することを特徴とする光偏向走査装
置であれば、光学箱の側壁を両端固定梁とほぼ同じ状態
に支持することで、光学箱の剛性を大幅に向上させ、そ
の振動を防ぐことができる。
【0027】光学箱に簡単な突出部や弾性部材等を設け
て、これらを支持手段に拘束するだけであるから、光学
箱の側壁や底壁を厚肉にしたり高剛性の材料を用いて光
学箱の剛性を強化する方法や、本体フレーム等に対する
固定点を増やす方法を採用した場合のように、光学箱の
部品コストや組立コストが上昇するおそれがない。ま
た、モータの回転性能を向上させる場合のようにモータ
が高コスト化することもなく、安価でしかも極めて効果
的に光学箱の振動を抑制することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0029】図1は第1実施例による光偏向走査装置を
示すもので、これは、走査手段である回転多面鏡R1
と、これによって偏向走査された光ビームである走査光
を回転ドラムD1 上の感光体に結像させる結像光学系で
あるレンズF1 および一対の折り返しミラーM1 を有
し、回転多面鏡R1 、レンズF1 および折り返しミラー
1 等は光学箱10内に収容され、光学箱10の上部の
開口は、光学箱10に各部品を組み付けたうえで図示し
ないふた部材によって閉塞される。
【0030】回転ドラムD1 は光学箱10の外側に配設
され、前記走査光は一対の折り返しミラーM1 によって
繰り返し反射され、光学箱10の底壁に設けられた窓1
1から回転ドラムD1 に向かって取り出される。
【0031】回転多面鏡R1 を回転させるモータH1
は、回転多面鏡R1 と一体であるロータと、モータ基板
1 と一体であるステータを有し、モータ基板G1 上の
駆動回路から供給される駆動電流によってステータを励
磁してモータH1 を回転させる。
【0032】回転ドラムD1 の感光体に結像する走査光
は、回転多面鏡R1 の回転による主走査と回転ドラムD
1 の回転による副走査に伴なって感光体上に静電潜像を
形成する。
【0033】なお、光学箱10はその4隅に支持部材1
2を有し、各支持部材12を光偏向走査装置の支持手段
である本体フレーム20にビス止めすることでこれに締
結される。
【0034】また、光学箱10に対するレンズF1 の組
み付けは、レンズF1 の底面を光学箱10の底壁に立設
された台座13に当接し、レンズF1 の両端を図示しな
いレンズ押えバネによってレンズ支持部材に押圧するこ
とによって行なわれる。
【0035】光学箱10に対する各折り返しミラーM1
の組み付けも、折り返しミラーM1の両端をミラー押え
バネによってそれぞれミラー支持部材14に押圧するこ
とによって行なわれる。
【0036】光学箱10は前述のように、その4隅に張
り出す支持部材12を本体フレーム20にビス止めする
ことでこれに固定されており、光学箱10の底壁は本体
フレーム20の支持面から浮いた両端支持梁のような状
態で支持されているため、そのままでは、特に光学箱1
0の中央部分に大きな振動(上下動)を発生しやすい。
そこで、光学箱10の底壁に突出部15を設けて、該突
出部15を、本体フレーム20の凹所20aに挿入され
た拘束手段(弾性部材)である弾性体21に弾力的に挟
持させる。弾性体21は、例えば市販のO−リング等で
あり、その中央の穴に光学箱10の突出部15を押し込
むことで、これを挟持させる。
【0037】弾性体21は、矢印Bで示すように前記支
持面に平行である水平方向に作用する圧縮力(拘束力)
によって光学箱10の突出部15を挟持するものであ
り、これによって光学箱10の中央部分が本体フレーム
20に拘束される。このように、光学箱10が振動する
ときに振幅が最大となる部分を拘束して大きな振動が発
生するのを防ぎ、また、弾性体21の弾性力によって光
学箱10の振動を減衰させる。その結果、回転多面鏡R
1 を回転させたときの光学箱10の振動を大幅に低減で
きる。
【0038】本体フレーム20に対する光学箱10の組
み付けに際しては、回転ドラムD1に対する水平方向の
位置決めや、光学箱10の平面度を高精度で管理するこ
とが必要である。このとき、光学箱10の底壁の突出部
15が本体フレーム20に固定されていると、光学箱1
0や本体フレーム20に反りや寸法誤差等があった場合
に、光学箱10の底壁等が変形し、必要な平面度を得る
のが極めて難しく、光学箱10の組み付け作業を円滑に
行なうことができない。ところが、本実施例において
は、光学箱10の突出部15が弾性体21に挟持されて
おり、これを介して突出部15を本体フレーム20に弾
力的に結合するものであるため、光学箱10や本体フレ
ーム20に反りや寸法誤差等があっても、光学箱10が
著しく変形することなく、従って、光学箱10の組み付
け作業が複雑になる等のトラブルはない。
【0039】また、本体フレーム20に保持された弾性
体21に光学箱10の突出部15を結合させる工程は、
該突出部15を上方から押し込むだけで複雑な締結作業
等を必要とせず、突出部15のために光学箱10の組み
付け工程が複雑化するおそれもない。
【0040】本実施例によれば、回転多面鏡の回転中に
光学箱に発生する振動を効果的に抑制し、光学箱の振動
による騒音や画質劣化等のトラブルのない極めて高性能
な光偏向走査装置を実現できる。
【0041】回転多面鏡のモータの回転バランスを調節
したり、光学箱の剛性を強化する等の方法で光学箱の振
動を低減する場合に比べて、組立コストや部品コストが
低くてすみ、従って、光偏向走査装置が高価格化するお
それもない。
【0042】図2は第1の変形例を示す。これは、光学
箱10の突出部15を本体フレーム30の突起32に固
定された粘着テープ31に当接するものである。
【0043】本体フレーム30に対して光学箱10をビ
ス止めするときに、まず、図2の(a)に示すように、
光学箱10の突出部15を粘着テープ31からわずかに
離間させた状態で本体フレーム30に対する光学箱10
の部分的な位置決めを行ない、光学箱10のビス止めを
行なう直前の最終的な位置決め工程で、図2の(b)に
示すように突出部15を粘着テープ31に当接させる。
【0044】本変形例は、弾性体の替わりに粘着テープ
を用いることで、光学箱と本体フレームの間をより強固
に結合させ、光学箱の振動をより一層大幅に低減できる
という利点を有する。
【0045】図3は第2の変形例を示す。これは、光学
箱40の突出部45を薄肉にするか、あるいは突出部4
5に軟質の材料を用いた2色成形によって光学箱40を
成形することで、突出部45自体に弾力性を与えて、該
突出部45を本体フレーム20の凹所20aの側面に弾
力的に当接したものである。弾性変形した突出部45と
本体フレーム20の凹所20aの側面との間の摩擦力に
よって光学箱40の振動が抑制される。
【0046】本体フレーム20に対して光学箱40をビ
ス止めするときに、突出部45を本体フレーム20の凹
所20aに遊合させておくだけですむため、光学箱40
の組み付け作業が極めて簡単である。また、O−リング
等の弾性体を個別に製作して組み付ける必要もないか
ら、組立部品点数の削減と組立工程の簡単化を促進でき
るという利点も付加される。
【0047】図4は第2実施例による光偏向走査装置を
示す。これは、光学箱50の側壁の中央部分に突出部5
5を配設し、本体フレーム60の立設部に保持された一
対の弾性体61の間に突出部55を弾力的に挟持する。
【0048】弾性体61は、矢印Bで示すように水平方
向に作用する圧縮力(拘束力)によって光学箱50の突
出部55を挟持するものであり、これによって光学箱5
0の中央部分を拘束し、光学箱50の振動を低減する。
【0049】本体フレーム60に対して光学箱50を組
み付けるときには、光学箱50の側面に突出する突出部
55を弾性体61の間に挿入する過程を作業者が直接観
察できるため、突出部が光学箱の底壁に設けられている
場合に比べて組み付け作業が簡単であり、光偏向走査装
置の低価格化をより一層促進できる。また、光学箱と本
体フレームの間に大きな間隙を必要とせず、従って省ス
ペースの点からも望ましいという特筆すべき長所があ
る。
【0050】その他の点については第1実施例と同様で
ある。
【0051】図5は第2実施例の第1の変形例を示す。
これは、本体フレーム70の立設部に粘着テープ71を
固着したもので、本体フレーム70に対して光学箱50
を組み付ける工程で、図5の(a)に示す状態から光学
箱50を水平に移動させて、同図の(b)に示すように
粘着テープ71に当接したうえで、光学箱50の支持部
材52を本体フレーム70にビス止めする。
【0052】粘着テープ71の粘着力によって、光学箱
50の中央部分をより一層強固に拘束できるという利点
がある。
【0053】図6は第2実施例の第2の変形例を示す。
これは、光学箱80の側壁に弾力性のある突出部85を
設けて、これを直接、本体フレーム70の立設部に弾力
的に当接したものである。光学箱80の突出部85は、
局部的に薄肉にすることで弾力性を与えてもよいし、突
出部85に軟質の材料を用いた2色成形によって光学箱
80を成形してもよい。
【0054】本変形例は、弾性体等の部品を付加する必
要がないから、装置の組立部品点数の削減と組立工程の
簡略化を大きく促進できるという利点を有する。
【0055】なお、弾力性のある突出部85を本体フレ
ーム70の立設部に当接するだけでは光学箱80の拘束
力が不足する場合は、図6の(b)に示すように、ビス
86を用いて光学箱80の突出部85を本体フレーム7
0の立設部にビス止めしてもよい。ビス86は、本体フ
レーム70の立設部に設けた貫通孔70aに遊合してお
り、光学箱80の組み付け工程において、光学箱80の
寸法のバラつき等がある場合でも、光学箱80に不必要
な拘束力が発生しないように考慮されている。
【0056】図7は第3実施例を示す。これは、プラス
チック製の光学箱90の角部である4隅に側壁の高さの
1/2以上の高さを有する締結手段であるボス部95を
それぞれ配設し、各ボス部95の貫通孔を貫通して本体
フレーム100のねじ穴に螺合する長尺のビス101に
よって光学箱90の組み付けを行なうものである。光学
箱90の高さが例えば20〜30mm程度であれば、ボ
ス部95の高さは10〜15mm以上となるから、従来
例のように光学箱の4隅に厚さが2〜4mm程度の支持
部材を突出させてこれを本体フレームにビス止めする場
合に比べて、光学箱90の各側壁の両端を両端固定梁に
近い状態でしっかりと固定できる。光学箱90の各側壁
は底壁と一体であり、従って水平方向の剛性は充分であ
るから、このように各側壁の両端を固定すれば垂直方向
の剛性も充分となり、構造全体の剛性が大幅に強化され
る。
【0057】各ボス部95を貫通するビス101は、ボ
ス部95を矢印C1 で示すように軸方向(垂直方向)に
圧縮し、これによって、ボス部95が矢印C2 で示すよ
うに横に倒れるのを防ぎ、光学箱90の中央部分の振動
を抑制する。
【0058】参考のために、光学箱の側壁が両端支持梁
の状態で本体フレームに組み付けられている場合と、本
実施例のように両端固定梁の状態で本体フレームに組み
付けられている場合を、円板の中心荷重に対するたわみ
δ1 ,δ2 でそれぞれ近似すると、単位面積当たりの荷
重p、梁の長さa、梁の材料の縦弾性係数E、梁の厚さ
hから以下のように算出される。
【0059】 δ1 (両端支持梁)=0.696pa4 /Eh3 δ2 (両端固定梁)=0.171pa4 /EH3 すなわち、両端固定梁の状態では光学箱の中央部分のた
わみが約1/4に低減される。
【0060】本実施例によれば、底壁や側壁を含む光学
箱全体を極めて堅固に固定することで、光学箱の振動を
大きく低減できる。その他の点は第1実施例と同様であ
る。
【0061】なお、光学箱90のボス部95の剛性をよ
り一層高めるために、図8に示すように、ボス部95を
貫通する部分を局部的に大径にした段ビス102を用い
たり、あるいは、図9に示すように、各ボス部115を
テーパー状にして基部の安定性を向上させる等の工夫を
施してもよい。
【0062】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載するような効果を奏する。
【0063】光学箱の部品コストや組立コストを上昇さ
せることなく、また、回転多面鏡のモータを高コスト化
させることもなく、安価な方法で極めて効果的に光学箱
の振動を低減し、光偏向走査装置の光学性能を大幅に向
上できる。このような光偏向走査装置を搭載すること
で、画像形成装置の高性能化と低価格化に大きく貢献で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例による光偏向走査装置を示すもの
で、(a)はその斜視図、(b)は断面図である。
【図2】第1実施例の第1の変形例を示すもので、
(a)は光学箱を本体フレームにビス止めする直前の状
態、(b)はビス止め後の状態をそれぞれ示す断面図で
ある。
【図3】第1実施例の第2の変形例を示す断面図であ
る。
【図4】第2実施例による光偏向走査装置を示す斜視図
である。
【図5】第2実施例の一変形例を示すもので、(a)は
光学箱を本体フレームにビス止めする直前の状態、
(b)はビス止め後の状態をそれぞれ示す断面図であ
る。
【図6】第2実施例の別の2つの変形例を示す図であ
る。
【図7】第3実施例を示すもので、(a)はその斜視
図、(b)は一部分を断面で示す一部断面立面図であ
る。
【図8】第3実施例の一変形例を示す図である。
【図9】第3実施例の別の変形例を示す図である。
【図10】一従来例を示す断面図である。
【図11】図10の装置が振動を発生した状態を説明す
る図である。
【符号の説明】
1 回転多面鏡 F1 レンズ M1 折り返しミラー 10,40,50,80,90 光学箱 12,52 支持部材 15,45,55,85 突出部 20,30,60,70,100 本体フレーム 21,61 弾性体 31,71 粘着テープ 95,115 ボス部 101,102 ビス

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを偏向走査する走査手段と、該
    走査手段を経て前記光ビームを感光体に結像させる結像
    光学系と、該結像光学系および前記走査手段を収容する
    光学箱と、該光学箱を支持する支持手段と、該支持手段
    の支持面に平行に作用する拘束力によって前記光学箱を
    前記支持手段に拘束する拘束手段を有する光偏向走査装
    置。
  2. 【請求項2】 拘束手段が、光学箱の底壁の中央部分に
    配設された突出部を拘束するように構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の光偏向走査装置。
  3. 【請求項3】 拘束手段が、光学箱の側壁の中央部分に
    配設された突出部を拘束するように構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の光偏向走査装置。
  4. 【請求項4】 拘束手段が、光学箱の底壁または側壁に
    配設された突出部を弾力的に挟持するように構成されて
    いることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記
    載の光偏向走査装置。
  5. 【請求項5】 拘束手段が、光学箱の底壁または側壁に
    配設された弾性部材を備えていることを特徴とする請求
    項1ないし3いずれか1項記載の光偏向走査装置。
  6. 【請求項6】 拘束手段が、光学箱の底壁または側壁に
    配設された突出部に接触する粘着テープを備えているこ
    とを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載の光
    偏向走査装置。
  7. 【請求項7】 光ビームを偏向走査する走査手段と、該
    走査手段を経て前記光ビームを感光体に結像させる結像
    光学系と、該結像光学系および前記走査手段を収容する
    光学箱と、該光学箱を支持手段に締結する締結手段を有
    し、該締結手段が、少なくとも前記光学箱の高さの1/
    2の高さを有することを特徴とする光偏向走査装置。
  8. 【請求項8】 締結手段が、光学箱の側壁の角部に配設
    されていることを特徴とする請求項7記載の光偏向走査
    装置。
  9. 【請求項9】 締結手段が、光学箱の底壁に向かって拡
    大するテーパー部を備えていることを特徴とする請求項
    7または8記載の光偏向走査装置。
  10. 【請求項10】 光学箱が、プラスチック製であること
    を特徴とする請求項1ないし9いずれか1項記載の光偏
    向走査装置。
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