JP2006259399A - 光走査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 反射ミラーの共振周波数を高域へ調整可能とすると共に、反射ミラーの共振周波数を調整する部材が占有する反射ミラーの周囲のスペースを低減する。
【解決手段】 SOSピックアップミラー36を保持するミラーホルダ38がハウジングの側壁40Aに片持ち状態でネジ止めされている。ミラーホルダ38の長手方向へ沿って延びるネジ穴48にネジ50を螺合させ、ネジ50の螺合長を調整することで、ミラーホルダ38及びSOSピックアップミラー36の共振周波数を調整する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、光源から射出されたレーザビームを偏向手段によって偏向して走査面を走査する光走査装置に関する。
電子写真方式を用いたレーザビームプリンタや複写機等の画像形成装置では、例えば、図8に示すように、まず、図中矢印A方向へ回転する感光体102が帯電器104によって一様に帯電される。次に、レーザ光源114やポリゴンミラー116(共に図9参照)等を備える光走査装置100が、所望の出力画像信号に応じてレーザ光源を点滅させてレーザビームLを射出し、レーザ光源から射出されたレーザビームLをポリゴンミラーによって感光体102の帯電面に向けて偏向走査する。これによって、感光体102上に静電潜像が形成される。そして、現像器106が、感光体102上の静電潜像をトナーで顕像化し、転写器108が、感光体102上に形成されたトナー像を記録媒体Pに転写させる。そして、定着器110が、記録媒体P上のトナー像を記録媒体Pに定着させる。なお、記録媒体Pに転写されずに感光体102上に残留したトナーは、クリーニング装置112によってクリーニングされる。
また、図9に示すように、光走査装置100は、半導体レーザ(レーザダイオード:LD)である光源114、光源114から射出されたレーザビームLを平行光に変換するコリメータレンズ118、平行光になったレーザビームLを線状に結像するシリンドリカルレンズ120、コリメータレンズ118、シリンドリカルレンズ120によって整形されたレーザビームLを偏向走査するポリゴンミラー116、ポリゴンミラー116によって偏向走査されたレーザビームLを感光体102に結像する走査レンズ122、走査レンズ122によって結像されたレーザビームLを感光体102へ向けて反射する反射ミラー124、及び、受光素子(フォトダイオード)であるSOSセンサ126とSOSセンサ126へレーザビームLを反射するSOSピックアップミラー128を備える。
SOSピックアップミラー128は、ポリゴンミラー116によって偏向走査されたレーザビームLの走査領域の画像書出し側(主走査方向の上流側)に配設されており、画像領域外を通過するレーザビームLをSOSセンサ126へ向けて反射する。SOSセンサ126はレーザビームLを受光して、SOS(Start Of Scan)信号を出力する。画像制御部(図示省略)は、SOSセンサ126からのSOS信号の受信タイミングに応じて、画像の書出しタイミングを決定する。
ところで、画像形成装置の内部には、モータやファンなど振動を発生する部品が多数存在し、装置全体に亘って振動が及ぼされている。この振動が光走査装置のミラーをも振動させてレーザビームの位置精度を悪化させることで、SOSセンサからのSOS信号の出力タイミングにズレが生じて画像の書出しタイミングに狂ったり、ブレ、ボケなどの画質の低下が発生したりする場合がある。
このため、従来から、反射ミラーやハウジングの振動の問題を解決するための技術が種々考案されている(例えば、特許文献1乃至3参照)。特許文献1では、取付位置を変更自在な錘を反射ミラーに取付けられており、ポリゴンミラーから反射ミラーに伝播する振動を検討して錘の取付位置を決定している。また、特許文献2では、反射ミラーの反射面に補強材である板ガラスを両面テープ等の接着材で貼り付けて反射ミラーの剛性を高めることで、反射ミラーの固有振動数を上げている。また、特許文献3では、ハウジングのモータ収容部付近に中空部を設け、中空部の容積や中空部に充填する部材の材質によってハウジングの固有振動数を調整している。
ところで、近年のフルカラーのレーザビームプリンタでは、カラー画像の高解像度化、プリント速度の高速化、および、装置の小型化が進んでおり、図10に示すように、光走査装置200では、複数の発光点を備えるレーザ光源202からY、M、C、Kの画像データに基づいた4本以上のレーザビームLが射出され、この4本以上のレーザビームLを複数の反射ミラー204によって何度も折返すことで、4本以上のレーザビームLをハウジング206内の狭いスペースに収めている。また、光走査装置200では、形状が異なる複数の反射ミラー204が設置されているので、反射ミラー204の振動モードが複雑化している。
しかしながら、特許文献1では、錘が反射ミラーの周囲に取付けられて反射ミラーの周囲のスペースを占有しており、レーザビームの高密度化が妨げられ、光走査装置の小型化が妨げられている。また、錘を反射ミラーに取付けると、錘を取付けていない状態の反射ミラーよりも共振周波数が下がってしまう。
ここで、図11のグラフに示すように、画像形成装置に備えられるモータやギア等の振動源の振動周波数は、400Hz以下の低域に密集しているので、反射ミラーの共振周波数と振動源の振動周波数とを異ならせるのが困難になる。特に、形状が異なる複数の反射ミラーの共振周波数を全て振動源の振動周波数と異ならせるのは非常に困難である。
また、複数の印字解像度及びプロセス速度を選択可能な画像形成装置では、モータやギア等の振動周波数が、印字解像度及びプロセス速度の比率分だけシフトするので、低域で反射ミラーの共振周波数を設定できる範囲は更に狭くなる。それに加えて、画像形成装置の構成部品の誤差によって振動源の振動周波数のバラツキも考慮しなければならないので、低域で全ての反射ミラーの共振周波数と振動源の振動周波数とを完全に異ならせるのは不可能に近い。
さらに、画像形成装置のソレノイド等から反射ミラーにインパルス状の振動が加えられた場合には、反射ミラーが反射ミラー固有の振動数で振動してしまうので、振動周期が長くなる。これによって、プリント画像で発生するピッチムラが長くなってムラが目立ち易くなるという問題がある。
また、特許文献2では、反射ミラーの外部に補強部材を接着しているので、反射ミラーの周囲のスペースが補強部材によって占有され、光走査装置が大型化する。また、振動源の振動周波数のバラツキや変化に応じて反射ミラーの共振周波数を調整することができないという問題がある。
また、特許文献3では、振動源の振動周波数のバラツキや変化に応じて中空量や充填部材の材質をいちいち変更することは困難であるという問題がある。
特開平9−269460号公報 特開平10−206617号公報 特開平11−202245号公報
本発明は上記事実を考慮してなされたものであり、反射ミラーの共振周波数を振動源の振動周波数よりも高域へ調整可能とすると共に、反射ミラーの共振周波数を調整する部材が占有する反射ミラーの周囲のスペースを低減する。
請求項1に記載の光走査装置は、光源から射出され偏向手段によって走査面へ偏向走査されるレーザビームを反射する反射ミラーと、少なくとも前記偏向手段、前記反射ミラーを収容するハウジングと、前記反射ミラーを保持し、前記ハウジングに長手方向の端部を支持された梁構造のミラー保持部材と、を備える光走査装置であって、前記ミラー保持部材の内部で前記ミラー保持部材の長手方向へ延びる空隙に嵌入量を調整可能に嵌入され、前記ミラー保持部材の共振周波数を調整する嵌入部材を有することを特徴とする。
請求項1に記載の光走査装置では、レーザビームが光源から射出され偏向手段によって走査面へ偏向走査される。このレーザビームは反射ミラーによって反射され、感光体や各種センサへ入射する。また、少なくとも偏向手段と反射ミラーがハウジングに収容されており、このハウジングには、反射ミラーを保持するミラー保持部材の長手方向の端部が支持されている。このミラー保持部材は、梁構造になっている。
また、ミラー保持部材の内部では、空隙がミラー保持部材の長手方向へ延びており、この空隙に、嵌入部材が嵌入量を調整可能に嵌入されている。このため、嵌入部材のミラー保持部材への嵌入量を調整することで、ミラー保持部材の剛性が調整されてミラー保持部材の共振周波数が調整される。
ここで、片持ち梁の固有振動数f(Hz)は下記の(1)式で表される。
λ:境界条件と振動モードによって定まる無次元の係数(片持ち梁の場合は1.875)
E:梁の材料の縦弾性係数(Pa)
I:梁の断面2次モーメント(m4
m:梁の質量(Kg)
L:梁の長さ(m)
即ち、嵌入部材の嵌入量を梁の長さ方向へ増加させることで、曲げ剛性EIを増大させてミラー保持部材の固有振動数fを高域へシフトさせることができ、ミラー保持部材及び反射ミラーの共振周波数を振動源の振動周波数から高域へ離すことができる。従って、反射ミラーの共振を確実に防止できる。
また、反射ミラーをハウジング内に設置するためには必須の部品であるミラー保持部材の内部に、反射ミラーの共振周波数を調整する部材を配設したので、反射ミラーの周囲におけるレーザビームの高密度化が可能となり、光走査装置を小型化できる。
請求項2に記載の光走査装置は、請求項1に記載の光走査装置であって、前記嵌入部材に鍔部が形成され、前記鍔部と前記ミラー保持部材の長手方向の端部との間に挟み込まれ、前記嵌入部材の前記ミラー保持部材への嵌入量を調整する調整部材を有することを特徴とする。
請求項2に記載の光走査装置では、嵌入部材に鍔部が形成されており、この鍔部とミラー保持部材の長手方向の端部との間に調整部材が挟み込まれて、嵌入部材のミラー保持部材への嵌入量が調整される。
請求項3に記載の光走査装置は、請求項2に記載の光走査装置であって、前記鍔部と前記ミラー保持部材の長手方向の端部との間に、前記調整部材と前記ハウジングが挟み込まれたことを特徴とする。
請求項3に記載の光走査装置では、鍔部とミラー保持部材の長手方向の端部との間に調整部材とハウジングが挟み込まれ、調整部材とミラー保持部材によってハウジングが狭持される。即ち、ミラー保持部材が、嵌入部材と調整部材によって長手方向へ移動不能となり、ハウジングに固定されるので、ミラー保持部材をハウジングに固定するためのネジが不要となり、コストを低減できる。また、ミラー保持部材にネジ穴を空ける必要が無いので、その分だけミラー保持部材を小型化できる。従って、反射ミラーの周囲におけるレーザビームの高密度化が可能となり、光走査装置を小型化できる。
請求項4に記載の光走査装置は、請求項3に記載の光走査装置であって、前記調整部材が、前記鍔部と前記ハウジングとの間に挟み込まれる弾性部材であることを特徴とする。
請求項4に記載の光走査装置では、ハウジングと鍔部との間に弾性部材が挟み込まれており、ハウジングが弾性部材とミラー保持部材によって狭持されることで、ミラー保持部材が長手方向へ移動不能となってハウジングに固定されている。このため、ミラー保持部材をハウジングに固定するためのネジが不要となる。
ここで、嵌入部材の嵌入量が変更されても弾性部材の弾性力がハウジングに絶えず作用し、ミラー保持部材がハウジングに固定された状態に維持されるので、弾性の無いワッシャ等を調整部材とする場合のように、嵌入部材の嵌入量を変更する際に調整部材を交換する必要が無い。従って、反射ミラーの共振周波数の調整作業が容易である。
請求項5に記載の光走査装置は、請求項1乃至4の何れか1項に記載の光走査装置であって、前記嵌入部材を前記ハウジングの外側から前記ミラー保持部材へ嵌入可能としたことを特徴とする。
請求項5に記載の光走査装置では、嵌入部材がハウジングの外側からミラー保持部材へ嵌入可能となっているので、各種光学部品をハウジングに実装した後でも容易に反射ミラーの共振周波数の調整できる。また、ハウジング内に嵌入部材の嵌入量を調整するためのスペースを設ける必要が無いので、ハウジング内の各種光学部品を高密度に配置でき、光走査装置を小型化できる。
請求項6に記載の光走査装置は、請求項1乃至5の何れか1項に記載の光走査装置であって、前記嵌入部材がネジであることを特徴とする。
請求項6に記載の光走査装置では、ミラー保持部材にネジを嵌入させ、このネジのミラー保持部材への嵌入量を調整することで、ミラー保持部材ならびに反射ミラーの共振周波数を調整する。ここで、ネジのミラー保持部材への嵌入量は、ネジをドライバによって旋回することで変更可能なので、調整作業が容易である。
本発明は上記構成にしたので、反射ミラーの共振周波数を振動源の振動周波数よりも高域へ調整できると共に、反射ミラーの共振周波数を調整する部材が占有する反射ミラーの周囲のスペースを低減できる。
以下に図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1、図2に示すように、カラーレーザープリンタに備えられた光走査装置10は、4本の走査面としての感光体12Y、12M、12C、12KにそれぞれレーザービームLY、LM、LC、LKを照射して潜像を形成する。感光体12Y、12M、12C、12Kに形成された潜像は、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)のトナーによって現像される。そして、各感光体上のトナーが図示しない転写ベルトに転写される。この際、各色のトナーが重ねられてフルカラー画像となり、普通紙等の記録媒体に転写される。
光走査装置10は、光源14、偏向前光学系16、偏向手段としてのポリゴンミラー18、及び走査光学系20で構成され、単一の光源14から4本のレーザービームLY、LM、LC、LKを射出し走査光学系20において各レーザービームを分離して4本の感光体12Y、12M、12C、12Kに結像走査させる。なお、光走査装置10のポリゴンミラー18の回転による偏向走査方向を主走査対応方向、偏向走査方向に直交する方向を副走査対応方向と呼ぶ。即ち、感光体12Y、12M、12C、12Kにおいては、軸方向に対応する方向を主走査対応方向、及び回転方向に対応する方向を副走査対応方向と呼ぶ。
光源14は、4個の発光点Pが副走査対応方向に等間隔で配列された面発光レーザービームアレイであり、最も上の行から順にレーザービームLY、LC、LM、LKを射出し、感光体12Y、12C、12M、12Kを各1本のレーザービームで走査する。
偏向前光学系16は、それぞれ4本のレーザービームに共通のコリメータレンズ22、反射ミラー24、25、シリンドリカルレンズ26で構成されている。コリメータレンズ22は光源14に面して設けられており、光源14から射出された4本のレーザビームを平行光に整形する。また、反射ミラー24、25は、コリメータレンズ22によって平行光とされた4本のレーザビームをポリゴンミラー18の偏向面18Aへ向けて反射する。また、シリンドリカルレンズ26は、4本のレーザビームを扁平な形状にしてポリゴンミラー18の偏向面18Aに集束する。
そして、ポリゴンミラー18は、多数の偏向面18Aを有し、所定の回転速度で回転し、各感光体に走査線を所定速度で移動させる。
また、走査光学系20は、それぞれ4本のレーザビームに共通の球面レンズ28、トロイダルレンズ29、スプリッタミラー30、及び、各レーザビーム毎に設けられた平面ミラー31Y、31C、31M、31K、シリンドリカルミラー33Y、33M、33C、33K、及び出射窓(ウインド)32Y、32M、32C、32Kとで構成されている。
球面レンズ28とトロイダルレンズ29は、協働して主走査対応方向に対してfθ特性を持つように構成されており、ポリゴンミラー18によって偏向された4本のレーザービームの主走査対応方向の走査角度を補正する。
また、スプリッタミラー30は、角材の2面に反射面30A、30Bが形成された多面鏡で、反射面30AでレーザビームLY、LCを上方へ略直角に反射し、反射面30BでレーザビームLM、LKを下方へ略直角に反射する。これによって、レーザビームLY、LC、LM、LKが、2本ずつ異なる方向へ反射されて2組に分離される。
そして、スプリッタミラー30の上方に、平面ミラー31Y、31Cと、シリンドリカルミラー33Y、33Mが配設され、スプリッタミラー30の下方に、平面ミラー31M、31Kと、シリンドリカルミラー33C、33Kが配設されている。シリンドリカルミラー33Y、33M、33C、33Kはそれぞれ、感光体12Y、12M、12C、12Kに面して配設されており、平面ミラー31Y、31M、31C、31Kはそれぞれ、シリンドリカルミラー33Y、33M、33C、33Kへ向けて各レーザビームを反射する。そして、シリンドリカルミラー33Y、33M、33C、33Kは、平面ミラー31Y、31M、31C、31Kによって反射された各レーザービームを各感光体へ向けて反射する。
シリンドリカルミラー33Y、33M、33C、33Kによって反射された各レーザービームは、出射窓(ウインド)32Y、32M、32C、32Kを通過して各感光体へ所定の間隔で集束させる。これによって、各感光体には走査線により潜像が形成される。
また、ポリゴンミラー18の近傍にはSOSセンサ34が配設され、反射面30Aと平面ミラー31Cとの間の走査開始側には、SOSピックアップミラー36が配設されており、画像形成領域外の所定位置を通過するレーザビームLCが、SOSピックアップミラー36によって反射面30Aに向けて反射され、反射面30AによってSOSセンサ34に向けて反射され、そして、SOSセンサ34に受光される。SOSセンサ34は、レーザビームLCを受光してレーザビームの書き出しタイミングを検出している。
以上、説明した光源14、偏向前光学系16、ポリゴンミラー18、走査光学系20、及びSOSセンサ34とSOSピックアップミラー36は、図3、図4に示すハウジング40に収容されている。
図3乃至図5に示すように、SOSピックアップミラー36は、ハウジング40の側壁40Aに長手方向の一端部を支持された片持ち梁構造のミラーホルダ38によって保持されている。ミラーホルダ38は、梁部42とフランジ部44とで構成されている。梁部42は、フランジ部44の中央部に立設されており、梁部42の自由端部にはSOSピックアップミラー36が接着されている。
また、フランジ部44には、ネジ止め用のネジ穴44Aと位置決め用のダボ44Bが形成され、側壁40Aには、ネジ穴44Aに位置合せされたネジ止め用の穴40Bと、ダボ44Bに位置合せされた位置決め用の穴40Cが形成されており、ダボ44Bが穴40Cに嵌入し、ネジ46が側壁40Aの外側から穴40Bを通してネジ穴44Aに嵌入することで、フランジ部44が側壁40Aに位置決めされて固定されている。
また、ミラーホルダ38には、フランジ部44から梁部42の自由端部まで延びるネジ穴48が形成され、側壁40Aには、ねじ穴48に面して穴40Dが形成されており、ネジ50が、側壁40Aの外側から穴40Dを通してネジ穴48へ嵌入されている。ネジ50は、材質がSWCH16A、長さが20mmのタッピングネジで、ネジ穴48に螺合している。
ところで、ミラーホルダ38は一様断面の片持ち梁であるが、一様断面の片持ち梁の固有振動数f(Hz)は、下記の(1)式で表される。
λ:境界条件と振動モードによって定まる無次元の係数(片持ち梁の場合は1.875)
E:梁の材料の縦弾性係数(Pa)
I:梁の断面2次モーメント(m4
m:梁の質量(Kg)
L:梁の長さ(m)
即ち、ネジ50をネジ穴48へ嵌入させることでミラーホルダ38の曲げ剛性EIを増大させることができ、固有振動数fを高域へシフトさせることができる。
ここで、ネジ50のネジ穴48への螺合長とミラーホルダ38の共振周波数(一次モード)との関係を実験により求めたところ、結果は図6のグラフに示すようになった。なお、実験に用いたミラーホルダ38は、梁部42の幅が10mm、長さが40mm、厚さが3mm、縦弾性係数が8×109N/m2であり、このミラーホルダ38の自由端部には、幅8mm、長さが10mm、厚さが2mmのガラス製のSOSピックアップミラー36が接着剤により接着されている。
図6のグラフに示すように、ネジ50の螺合長が長くなるにつれてミラーホルダ38の共振周波数が570Hzから650Hzへと高域へシフトされており、画像形成装置に備えられたモータやソレノイド等の振動源の振動周波数(約400Hz、図11参照)から大きく離されている。
そこで、本実施形態では、まず、所定の材質や長さのネジ50の螺合長に応じたミラーホルダ38及びSOSピックアップミラー36の共振周波数と、振動源からミラーホルダ38及びSOSピックアップミラー36へ伝播される振動の周波数を計測する。そして、それらの計測結果に基づいて、ミラーホルダ38及びSOSピックアップミラー36の共振周波数が、振動源からミラーホルダ38及びSOSピックアップミラー36に伝播する振動の周波数よりも所定量だけ高域へ離れるように、ネジ50の螺合長を調整した上で、ミラーホルダ38をハウジング40にネジ止めする。
なお、ここでいう所定量は、振動源から伝播する振動の周波数と振動を受ける部位の減衰比とによって異なるので、振動周波数の出力画像をモニタに表示させて確認しながら設定することが望ましい。
以上、説明したように、SOSピックアップミラー36、ミラーホルダ38の共振周波数を、高域へシフトし、振動源の振動周波数と一致することがない安全な数値に設定できるので、SOSピックアップミラー36の共振を確実に防止できる。これによって、SOSピックアップミラー36によって折返されるレーザビームLCの位置精度が向上するので、SOSセンサ34によって書出しタイミングが正確に検出される。
また、SOSピックアップミラー36をハウジング40内に設置するためには必須の部品であるミラーホルダ38の内部に、SOSピックアップミラー36の共振周波数を調整する部材を配設したので、SOSピックアップミラー36の周囲におけるレーザビームの高密度化が可能となり、光走査装置10を小型化できる。
また、ネジ50が側壁40Aの外側からミラーホルダ38へ嵌入可能となっているので、各種光学部品をハウジング40に実装した後でも容易にSOSピックアップミラー36の共振周波数の調整できる。また、ハウジング40内にネジ50の嵌入量を調整するためのスペースを設ける必要が無いので、ハウジング40内の各種光学部品を高密度に配置でき、光走査装置を小型化できる。
さらに、ネジ50のミラーホルダ38への螺合量は、ネジ50をドライバDによって旋回することで変更可能なので、調整作業が容易である。
なお、本実施形態では、片持ち梁構造のミラーホルダ38を例に取って本発明を説明したが、これに限らず、両持ち梁構造のミラーホルダ38でも同様の効果が得られる。また、本実施形態では、ネジ50を穴48に螺合させたが、穴を溝としても良く、また、ネジをピンに替えて穴や溝に圧入するようにしても良い。
さらに、本実施形態では、SOSピックアップミラー36の共振周波数の調整を例に取って本発明を説明したが、これに限らず、レーザビームを感光体へ向けて折り返す反射ミラーや光量を検出する光量検出センサへ向けてレーザビームを折返す反射ミラー等、他のミラーの共振周波数の調整機構としても本発明を適用可能である。
次に、第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
図7に示すように、SOSピックアップミラー36は、ハウジング41の側壁41Aに長手方向の一端部を支持された片持ち梁構造のミラーホルダ60によって保持されている。ミラーホルダ60は、梁部62とフランジ部64とで構成されている。梁部62は、フランジ部64の中央部に立設されており、梁部62の自由端部にはSOSピックアップミラー36が接着されている。
また、フランジ部64には、位置決め用のダボ64Aが形成され、側壁41Aには、ダボ64Aに位置合せされた位置決め用の穴41Bが形成されており、ダボ64Aが穴41Bに嵌入されて、フランジ部64が側壁41Aに位置決めされている。
また、ミラーホルダ60には、フランジ部64から梁部62の自由端部まで延びるネジ穴48が形成され、側壁41Aには、ねじ穴48に面して穴41Cが形成されており、ネジ50が、側壁41Aの外側から穴41Cを通してネジ穴48へ嵌入されている。また、ネジ50の頭部50Aは、穴41Cよりも大径になっている。
ここで、ネジ50の頭部50Aと側壁41Aとの間には弾性部材としての圧縮コイルバネ66が挟み込まれており、側壁41Aが圧縮コイルバネ66とミラーホルダ60によって狭持されることで、ミラーホルダ60が、長手方向へ移動不能となり、側壁41Aに固定されている。このため、ミラーホルダ60を側壁41Aに固定するためのネジが不要となるので、コストを低減できる。また、ミラーホルダ60にネジ穴を空ける必要が無いので、その分だけミラーホルダ60を小型化できる。従って、SOSピックアップミラー36の周囲におけるレーザビームの高密度化が可能となり、光走査装置10を小型化できる。
ここで、ネジ50の螺合量が変更されても圧縮コイルバネ66の弾性力が側壁41Aに絶えず作用し、ミラーホルダ60が側壁41Aに固定された状態に維持されるので、弾性の無いワッシャ等をネジ50の螺合量を調整する部材とする場合のように、ネジ50の螺合量を変更する際に調整部材を交換する必要が無い。従って、SOSピックアップミラー36の共振周波数の調整作業が容易である。
なお、本実施形態では、ネジ50の頭部50Aと側壁41Aとの間に弾性部材である圧縮コイルバネ66を挟み込んだが、圧縮コイルバネ66はゴム製のワッシャや弾性が無い金属製のワッシャ等に替えることも可能である。弾性が無いワッシャの場合でも、ミラーホルダ60が長手方向へ移動不能となって側壁41Aに固定される。
また、第1実施形態のように、ネジ50とは別にミラーホルダ60を側壁41Aに固定するネジを設けた場合には、ワッシャ等のネジ50の螺合長を調整する部材を、ハウジング64とネジ50の頭部50Aとの間に挟み込んでも良い。
第1実施形態の光走査装置を示す斜視図である。 第1実施形態の光走査装置の概略を示す側面図である。 第1実施形態の光走査装置を示す分解斜視図である。 第1実施形態の光走査装置を示す斜視図である。 第1実施形態の光走査装置のSOSピックアップミラーの共振周波数の調整機構を示す断面図である。 ネジの挿入長とミラーホルダの一次共振周波数との関係を示すグラフである。 第2実施形態の光走査装置のSOSピックアップミラーの共振周波数の調整機構を示す断面図である。 従来の画像形成装置の概略を示す図である。 従来の光走査装置の概略を示す図である。 従来の光走査装置の概略を示す図である。 光走査装置が受ける振動の周波数と加速度との関係を示すグラフである。
符号の説明
10 光走査装置
12Y 感光体(走査面)
12M 感光体(走査面)
12C 感光体(走査面)
12K 感光体(走査面)
14 光源
18 ポリゴンミラー(偏向手段)
36 SOSピックアップミラー(反射ミラー)
38 ミラーホルダ(ミラー保持部材)
40 ハウジング
48 ネジ穴(空隙)
50 ネジ(嵌入部材)
50A 頭部(鍔部)
60 ミラーホルダ(ミラー保持部材)
66 圧縮コイルバネ(調整部材、弾性部材)
LY レーザビーム
LM レーザビーム
LC レーザビーム
LK レーザビーム

Claims (6)

  1. 光源から射出され偏向手段によって走査面へ偏向走査されるレーザビームを反射する反射ミラーと、
    少なくとも前記偏向手段、前記反射ミラーを収容するハウジングと、
    前記反射ミラーを保持し、前記ハウジングに長手方向の端部を支持された梁構造のミラー保持部材と、を備える光走査装置であって、
    前記ミラー保持部材の内部で前記ミラー保持部材の長手方向へ延びる空隙に嵌入量を調整可能に嵌入され、前記ミラー保持部材の共振周波数を調整する嵌入部材を有することを特徴とする光走査装置。
  2. 前記嵌入部材に鍔部が形成され、
    前記鍔部と前記ミラー保持部材の長手方向の端部との間に挟み込まれ、前記嵌入部材の前記ミラー保持部材への嵌入量を調整する調整部材を有することを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記鍔部と前記ミラー保持部材の長手方向の端部との間に、前記調整部材と前記ハウジングが挟み込まれたことを特徴とする請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記調整部材が、前記鍔部と前記ハウジングとの間に挟み込まれる弾性部材であることを特徴とする請求項3に記載の光走査装置。
  5. 前記嵌入部材を前記ハウジングの外側から前記ミラー保持部材へ嵌入可能としたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の光走査装置。
  6. 前記嵌入部材がネジであることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の光走査装置。
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