JP4744125B2 - 長尺光学素子の保持機構、光走査装置、画像形成装置 - Google Patents
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Description
一つの例は、走査光学系中の光学部材例えばミラーを調整ねじなどによって強制的に変形させる調整機構を設け、走査線の曲がりを補正するようにした光走査装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、この方式では走査線曲がりの補正によって主走査方向の倍率が変化する難点がある。そのため、特にタンデム方式の書込光学系においては、光走査装置および対応する感光体からなる各ステーション間で主走査方向のドット位置ずれが生じ、このドット位置ずれによる色ずれが発生する。また走査線の傾き調整ができないため、ステーション毎の走査線曲がり量を所定の範囲に低減しても、走査線の傾きがステーション毎にばらつけば色ムラや色ズレとなり、形成される画像品質の劣化となる。
Ki=(Wi×L3)/(48×δi)
にて規定し、上記長尺光学素子及び保持部材の弾性係数を各々K1、K2としたとき、
K2/K1≧0.5
であることを特徴とする。
・長尺光学素子の「たわみ度合い」を良好に保つことができる。
・長尺光学素子のたわみ変形量を調整することで、走査線の形状すなわち走査線曲がり及び/又は走査線傾きを補正することができる。
・低コスト化可能な部品構成によって、短時間で容易にかつ高精度にたわみ変形を調整することができる。
・走査線曲がりと走査線傾きを独立して補正することができる。
・調整精度を低下させず、かつ調整時間の長時間化および/または調整手順の複雑化を招くことなく、調整可能箇所を低減させることができる。
・2つの独立した走査線曲がり補正機構を具備することができる。
・部品点数低減に伴い、装置の低コスト化及び小型、軽量化を図ることができる。
・長尺光学素子を保持するホルダ部材のたわみ変形を抑制することができ、長尺光学素子保持機構の取り付け精度の劣化を回避することができる。
・長尺光学素子を押圧固定する弾性部材の押圧力を大きくする必要がなく、長尺光学素子の曲がり補正を高精度に行うことができる。
・部品点数の低減及び小型化を図ることができる。
・長尺光学素子の曲がり補正だけではなく、傾き補正も行うことができる。
・光走査装置(特に、その走査光学系)に設けられた折返しミラー、第1走査レンズ、防塵ガラス等の変形及び取り付け誤差、
・光偏向器としてのポリゴンミラー(回転多面鏡)の回転軸倒れ、
・光源装置からの出射ビームの出射方向誤差
等の原因によっても、発生することが知られている。このような長尺レンズ以外の構成部品の形状誤差や組立誤差に起因する「走査線曲がり」は、数百μm程度に達する場合もあるが、これの補正を長尺レンズの曲がり調整により行うことも可能である。
v=(WL3/48EI){(3x/L)−(4x3/L3)} ;0≦x≦L/2、
xは一端からの距離
で表される。すなわち、長尺レンズの長手方向中央部のみに調整ねじを設けた場合には、上記の式に従った補正が可能である。しかし、例えば、図18(c)〜(f)示すようなより複雑な形状誤差を取り除くことはできない。したがって、長尺レンズ形状が有する母線曲がりの極値の数が多くなるに従い、調整ねじの個数を増加させる必要があるが、一般には予測される極値の数と同数の調整ねじを設ければよい。
・調整工程が複雑化し調整時間が増加する恐れがあること、
・通常の光学系の場合、被走査面での走査線の極値の個数は、最大でも3程度であること、
等を考慮すれば、通常は、調整ねじは3〜4ヶ所に設定すれば十分である。
実施例1
図6において、前述の第2走査レンズである長尺レンズ15−2は、基準面となるハウジング底面68の上に設置された3つの圧縮スプリング(弾性部材)61と、それらと対をなし、圧縮スプリング61からの押圧力に対向して、長尺レンズ15−2を下側から支持する3つの支持部材63により保持されている。弾性部材である圧縮スプリング61と支持部材63の組が3組あって、このうち2組は長尺レンズ15−2の長手方向両端部に配置され、1組は長手方向中央部に配置されている。本実施例においては、支持部材63は、鋼板等のプレス加工にて加工されたホルダ部材66の一部に曲げ加工あるいは切り起こし加工により形成されているが、これらの材料としては他に、アルミ等の金属の切削加工品又は焼結加工品や、樹脂モールド品等を採用しても構わない。
図7は、長尺光学素子の保持機構の実施例2を示す。図7において、ホルダ部材66は、その長手方向両端部がハウジング底面68上に設置された2つの間隔部材53上に固定され、このホルダ部材66に複数の調整ねじ62(本図では3本)が螺合されている。ハウジング底面68上には、各調整ねじ62に対向して弾性部材としての圧縮スプリング61が配置されている。各調整ねじ62と各圧縮スプリング61の間に長尺レンズ15−2が配置され、長尺レンズ15−2は圧縮スプリング61の押圧力によって調整ねじ62の下端に押し付けられている。調整ねじ62は、長尺レンズ15−2を支持する支持部材の機能を有し、各調整ねじ62の突出量を調整することで、長尺レンズ15−2の母線形状の「たわみ度合い」を補正することができる。調整ねじ62と圧縮スプリング61の組は、長尺レンズ15−2の長手方向両端部と中央部に、計3組配置されている。
図8に長尺光学素子の保持機構の実施例3を示す。図8において、長尺レンズ15−2の長手方向両端外方に設けられた2つの間隔部材53にて、2つのホルダ部材66及び67が間隔を保って間隔部材53とともに一体に形成されている。下側のホルダ部材67の上面に3つの圧縮スプリング(弾性部材)61が取り付けられ、上側のホルダ部材66には3つの調整ねじ(支持部材)62が圧縮スプリング61に対向するように螺合されて保持機構が構成されている。この保持機構によって、より具体的には、3組の調整ねじ62と圧縮スプリング61によって挟み込まれるようにして長尺レンズ15−2が保持されている。この保持機構は、ハウジング底面68に設けられた取り付け部64の上に(図中の矢印のγ方向に)回転可能に保持されている。この保持機構のγ回転に伴う長尺レンズ15−2のγ回転調整により、被走査面上の「走査線傾き」を補正することが可能となっている。
図9〜図11は、それぞれ長尺光学素子の保持機構の実施例4〜6を示している。これらの実施例はすでに説明したとおりであるから、ここでの説明は省略する。
図12は本発明に係る長尺光学素子の保持機構の実施例7を示す。図12に示す実施例は、図8に示す実施例3の構成に似ているが、図8に示す実施例3の構成と異なり、ホルダ部材66に設けられた支持部材のうち、両端側の2つの支持部材63が、ホルダ部材66と一体的に形成されていることを特徴としている。上記支持部材63は、例えば、板金部品からなるホルダ部材66の一部を折り曲げ加工ないしは切り起こし加工することによって形成することができる。この実施例における長尺レンズ15−2の保持機構は、長尺レンズ15−2を保持したままハウジング底面68に設けられた取り付け部63を中心にγ回転可能であり、これにより走査線傾き補正を行うことができる。そのため、調整ねじ62によるγ回転調整(走査線傾き補正)は不要であり、調整ねじ62では長尺レンズ15−2の母線形状の調整(走査線曲がり補正)のみの機能を付与することができる。すなわち、図12に示す実施例7の構成でも、走査線曲がり補正と走査線傾き補正を独立に行うことができる。従って、図8に示す実施例3よりも調整の自由度は低くなるが、実質的には同程度の調整時間及び調整精度にて走査線形状の補正を完了することが可能である。
図13は、低コスト化及び装置の小型および/または軽量化のため、構成部品の点数を削減することができる長尺光学素子の保持機構の実施例8を示す。図13において、適宜の回転機構により長尺光学素子15−2の光軸と平行な軸を中心として回転可能にホルダ部材66が保持されている。長尺光学素子15−2は、長手方向両端部上面が、ホルダ部材66と一体に形成された取り付け部材63を介してホルダ部材66に取り付けられるようになっている。長尺光学素子15−2の下面とハウジング底面68との間には、長尺光学素子15−2の長手方向両端部と中央部において弾性部材としての圧縮スプリング61が介在している。上記中央部の圧縮スプリング61に対向する位置においてホルダ部材66に調整ねじ62が螺入され、調整ねじ62の先端が長尺光学素子15−2の上面に当接している。各圧縮スプリング61の押圧力で長尺光学素子15−2が上記取り付け部材63と調整ねじ62に押圧され、長尺光学素子15−2が実質的にホルダ部材66に取り付けられるようになっている。長尺光学素子15−2とともにホルダ部材66を回転させることにより傾き調整を行うことができ、これとは独立して、調整ねじ62により曲がり調整を行うことができる。
図14は、より高精度に走査線形状を補正するため、調整ねじ62の本数を3本とした実施例を示す。図14(a)の例では、支持部材となる折曲部63が長尺状光学素子15−2の長手方向最外側に位置し、内側に3本の調整ねじ62が所定の間隔で配置されているが、図14(b)の例のように、支持部材となる折曲部63を内側に配置し、3本の調整ねじ62を長尺状光学素子15−2の長手方向両側の最外側と中央部に配置しても構わない。
図19において、基準面となるハウジング底面68は上向きに突出させて形成された取り付け部としての支持部材64を備えている。支持部材64は三角形状になっていて、三角形の頂点に相当する支持部材64の頂点に、前述の第2走査レンズである長尺レンズ15−2の底面の長手方向中央が載せられている。図19(c)に示すように、長尺レンズ15−2は側面断面形状が横向きの「H」形をしていて、レンズ作用を有する部分を挟んで上下に突出縁部を有している。長尺レンズ15−2は、長手方向両端部に設けられた弾性部材である2個の板ばね65により、ホルダ部材としての上板金66の長手方向両端側に切り起こし等によって形成された折曲部(支持部)63に、後で詳細に説明する板ばね65の弾力により押圧固定されている。
長尺レンズ15−2の形状誤差を取り除く際の調整分解能の向上を図るため、上記実施例に用いられている調整ねじ62の代替として、図20、図33に示す実施例のように、テーパ部72を有する調整ねじ71と、コロ70を有してなる調整部材67を採用することができる。図20に示す実施例についてはすでに説明したので、詳細な説明は省略する。
次に、長尺レンズ15−2の初期形状(成型加工後の形状)が、1個の極値をもつ曲線である場合の、前記図19に示す実施例における調整ねじ62の押圧による『曲がり調整』について検討する。以降、このような調整ねじ62の押圧により長尺レンズの形状(すなわち、その母線の形状)を補正することを、単に「曲がり調整」と呼ぶことにする。
Ki=(Wi×L3)/(48×δi) (式1)
[但し、添字i=1は長尺レンズ15−2、i=2は上板金66を表す]
δ1/δ2=K2/K1 (式2)
(式2)において、δ1は曲がり調整前の長尺レンズ15−2のたわみ量、δ2は曲がり調整後の上板金66のたわみ量に相当する。すなわち、このδ2が大きくなることは、調整後の上板金66のたわみ量が大きくなることを意味する。調整後の上板金66のたわみが大きくなるに従い、
・γ回転調整の回転軸が上板金66に配備されている場合には、この回転軸の上下方向(副走査方向)への変位の影響が無視できなくなり、被走査面でのビームスポット径等他の光学性能に悪影響を及ぼす恐れがある。
・調整分解能の向上を図るため、図12に示す調整部材67を適用した場合には、調整ストロークが不足する恐れがある。
等の不具合が発生することが懸念される。そのため、δ1/δ2を少なくとも0.5以上とすることが望ましく、上記不具合をより効果的に回避するには、δ1/δ2を1.0以上とすることがさらに望ましい。
すなわち、(式2)より下式を導出することができる。
K2/K1≧0.5 (式3)
調整ねじを3本配備した実施例を図25に示す。前記図19、図20に示した実施例では、調整部材としての調整ねじ62または調整部材62が1組の構成であったのに対し、図25に示す実施例は、調整部材としての調整ねじ62と弾性部材としての板ばね65を2組追加した構成である。より具体的には、長尺レンズ15−2の長手方向中央部に、調整ねじ62(c)と板ばね65(c)の組を配置したほか、この中央部の調整ねじ62(c)と板ばね65(c)の組と、長尺レンズ15−2の長手方向両端部との間にも,調整ねじ62(b)と板ばね65(b)の組および調整ねじ62(d)と板ばね65(d)の組を配置したものである。また、長尺レンズ15−2の長手方向両端部にそれぞれ板ばね65(a),65(e)が配置されている。上記各調整ねじと板ばねの構成は、図19(c)などに示す構成と同じであるから、詳細な説明は省略する。なお、図20に示すような調整部材67を3組またはそれ以上配置してもよい。
・調整工程が複雑化し、調整時間が増加する恐れがあること、
・通常の光学系の場合、被走査面での走査線の極値の個数は、最大でも、3程度であること、
及び、長尺レンズ形状の極値の個数が増加するに従い、曲がり量は小さくなること、等を考慮すれば、調整ねじは中央部に1ヶ所、及び、中央部と周辺部との中間部に2ヶ所、合計3ヶ所に設定すれば十分である。
δ=(F×L3)/(48×EI) (式4)
で表される。すなわち、同じたわみδを発生させる初期曲がりを補正するためには、長尺レンズの断面二次モーメントIがM倍になると、押圧力FもM倍必要となる。また長さがN倍になった場合には、押圧力Fは1/N3倍必要になる。但し、長さがN倍になると、長尺レンズ15−2の初期曲がりも(概ね長さに比例するため)N倍になり、このN倍になった曲がりを補正するには、押圧力はN倍必要となる。以上3項目の効果を乗算すると、次の式5で求められる押圧力が必要となる。
M×(1/N3)×N=M×(1/N2)倍 (式5)
F1,max=F0×M×(1/N2)
=40×(I1/2100)×(220/L1)2
=920×(I1/L12)
あれば十分である。すなわち、長尺レンズ15−2の中央部付近の断面二次モーメントをI1、長さをL1とするとき、長尺レンズ15−2に対する弾性部材(板ばね)65の押圧力F1を、
F1≦920×(I1/L12) (式8)
の範囲とすることができる。
P=I/L2≦0.0434[mm2] (式6)
の範囲とすれば、40[N]以下の押圧力にて調整することが可能となる。
P=I/L2≦0.012[mm2] (式7)
この式は、調整ねじが1ヶ所の構成において、40[N]以下の押圧力にて調整することが可能な長尺レンズの断面二次モーメント及び長さの条件を示している。
ここで、I:断面二次モーメント
E:ヤング率
L:長尺レンズ15−2の長さ
Vz=(WL13L23/6EIL)
×{2(L−y)/L2+(L−y)/L1−(L−y)3/L1L22}
・・・(式11)
なお、長尺レンズ15−2の中央部(y=L1=L/2)に荷重Wを作用させた場合には、長尺レンズ15−2の左端から中央部までの領域(0≦y≦L/2)においては、長尺レンズ形状(たわみ曲線:Vz)は下式にて表される。
Vz=(WL3/48EI)×{(3y/L)−(4y3/L3)} ・・・(式12)
長尺レンズ中央部から右端までの領域(L/2≦y≦L)においては、y=L/2に対して上式と左右対称形状である。
Vz=(y/6EIL)×
{(M1−M2)y2−3M1・L・y+(2M1+M2)L2} ・・・(式21)
なお、M1=M2=Mの場合は、下式のように変形できる。
Vz=(M/2EI)×y(L−y) ・・・(式22)
実施例13
図37において、長尺レンズ15−2は、両端部下側に設けられた2個の弾性部材(圧縮スプリング)61a及び61eにより、上板金66の両端側に形成された折曲部(支持部)63に押圧固定されている。上板金66の中央部及び中間部には、3本の調整部材(調整ねじ)62b、62c、62dが螺合されており、この調整部材62b〜62dの押圧力に対抗できるように、3個の圧縮スプリング61b、61c、61dが配置されている。これらの調整ねじ62を押し込みまたは引き抜くことにより、長尺レンズ15−2を押圧変形させることができる。光学ハウジング底面上に設けられた取り付け部64の上に、上記の形状調整機構が配備され、取り付け部64の頂点を回転軸として、図示しないアクチュエータ手段(例えばステッピングモータ等)を利用して、図中の矢印の方向(γ回転方向)に回転(傾き)調整することが可能である。
調整分解能の向上を図るため、調整ねじ62の代替として、図20、図33について説明したような、「テーパ部を有する調整ねじ」71と「コロ(円筒形状)」70から構成される調整部材71を採用することができる。
W1→Y=−75[mm] (調整ねじ62b)
W2→Y= 0[mm] (調整ねじ62c)
W3→Y=+75[mm] (調整ねじ62d)
として作用させる。なお、断面二次モーメントI及び材料のヤング率Eは、I=2123[mm4]、E=2500[MPa]とする。
それに対して、微調整前の長尺レンズ形状の形状誤差(曲がり形状の幅:PV)が100[μm]以下である長尺レンズを用いれば、調整に要する外力(押圧力)を40[N]以下とすることが可能であり、調整機構の小型/軽量化、低コスト化を図ることが可能となる。
図39は、長尺レンズの形状調整機構の実施例14を示す。図39(a)は、実施例14の構成部品の概要を示す。長尺レンズ15−2の上側及び下側に、この長尺レンズ15−2より長い板金部品である「上板金66」と「下板金67」を配置する。長尺レンズ15−2の左右両側に、上板金66と下板金67の間の間隔を保持するためのブロックからなる間隔保持部材68を配置する。この間隔保持部材68の上下方向の高さは、長尺レンズ15−2の高さより若干低く(例えば、数十μm〜数百μm程度)設定されている。上板金66には3本の調整部材(調整ねじ)62b、62c、62dが螺合されている。下板金67と長尺レンズ15−2の隙間には、2本の調整ねじ62b、62dの直下にそれぞれ、したがって2個のスペーサ部材69b,69dが配備されている。このスペーサ部材69b,69dの高さは、他の構成部品の諸元、例えば上下板金66,67の板厚及び幅や、間隔保持部材68の高さ等により、数十μm〜数百μm程度に設定すればよい。
一方、中央部の調整ねじ62cに対応する板ばね65の代替として、図40(a)に示すように、長尺レンズ15−2と下板金67の間に第三のスペーサ部材69cを挿入する構成も考えられる。しかし、このような構成では下板金67が下に凸の形状となるため、図40(b)に示すように、中央部の調整ねじ62cに対応するスペーサ部材69cが長尺レンズ15−2と接触せず、押圧手段として機能しなくなる恐れがあり、望ましい構成ではない。
12 カップリングレンズ
13 シリンドリカルレンズ
14 光偏向器としてのポリゴンミラー
15 走査光学系
15−2 長尺光学素子
16 感光体
20 光走査装置
61 弾性部材
62 調整ねじ
63 支持部材
65 弾性部材としての板ばね
66 ホルダ部材
67 ホルダ部材
Claims (10)
- 長尺光学素子の中央部の厚さd0を基準とした場合の前記長尺光学素子の長手方向の厚さdの変化率d/d0を偏肉度と定義したときの前記偏肉度が0.4〜1.2である前記長尺光学素子を、光軸方向に直交する方向でありかつ長手方向に直交する方向に弾性力により押圧する5つの弾性部材と、前記弾性部材と対をなし前記弾性部材からの押圧力に対向して前記長尺光学素子を支持する2つの支持部材および3つの調整部材を備え、
前記2つの支持部材は、前記長尺光学素子の長手方向両端部を支持するとともに、ホルダ部材に固定され、または前記ホルダ部材と一体的に形成されていて、
前記調整部材は、前記ホルダ部材に保持されており、前記弾性部材からの押圧力の方向に移動可能であり、前記長尺光学素子の長さをL1と定義したとき、前記長尺光学素子の中央部と、前記長尺光学素子の中央部から前記長尺光学素子の左右方向にそれぞれ±0.2L1〜±0.4L1の位置とを押圧するように、前記長尺光学素子の前記長手方向に沿って設けられていて、
前記ホルダ部材は、前記長尺光学素子の上側または下側に具備される、
長尺光学素子の保持機構において、
前記長尺光学素子(添字i=1)および前記ホルダ部材(添字i=2)の両端部を、距離Lだけ離れた2つの支持部にて回転可能に支持し、前記長尺光学素子の中央部に荷重Wiを付加した場合のたわみをδiとし、弾性係数Kiを、
Ki=(Wi×L3)/(48×δi)
にて規定し、
前記長尺光学素子の弾性係数をK1、前記ホルダ部材の弾性係数をK2としたとき、
K2/K1≧0.5であることを特徴とする長尺光学素子の保持機構。 - 前記長尺光学素子は樹脂製であり、前記長尺光学素子の中央部における前記長手方向に直交する断面の断面二次モーメントをI1[mm4]、前記長尺光学素子の長さをL1[mm]とするとき、
I1/L12≦0.012[mm2]
であることを特徴とする請求項1記載の長尺光学素子の保持機構。 - 前記弾性部材は前記ホルダ部材に配備されていることを特徴とする請求項1記載の長尺光学素子の保持機構。
- 前記保持機構は前記長尺光学素子の光軸に略平行な回転軸回りに回転可能に保持されていることを特徴とする請求項1記載の長尺光学素子の保持機構。
- 前記長尺光学素子の中央部における長手方向に直交する断面の断面二次モーメントをI1[mm4]、前記長尺光学素子の長さをL1[mm]とするとき、前記弾性部材による前記長尺光学素子の押圧力F1は、
F1≦920×(I1/L12) [N]
であることを特徴とする請求項1記載の長尺光学素子の保持機構。 - 前記長尺光学素子を押圧する調整部材が少なくとも前記長尺光学素子の中央部に配備され、前記長尺光学素子は樹脂製であり、前記長尺光学素子の中央部における断面二次モーメントをI1[mm4]、前記長尺光学素子の長さをL1[mm]とするとき、
I1/L12≦0.0434[mm2]
であることを特徴とする請求項1記載の長尺光学素子の保持機構。 - 前記調整機構は、少なくともねじ要素から構成されることを特徴とする請求項1記載の長尺光学素子の保持機構。
- 前記長尺光学素子は、前記長尺光学素子の長手方向に略平行な回転軸回りに回動可能に保持されていることを特徴とする請求項1記載の長尺光学素子の保持機構。
- 光源から出射される光束を偏向反射する光偏向器と、偏向反射された前記光束を被走査面上にビームスポットとして収束させる少なくとも一つの光学素子からなる結像光学系を有してなる光走査装置であって、
前記少なくとも一つの光学素子は長尺光学素子であって、前記長尺光学素子は請求項1〜8のいずれかに記載の長尺光学素子の保持機構によって保持されていることを特徴とする光走査装置。 - 電子写真プロセスを実行することによって画像を形成する画像形成装置であって、電子写真プロセスの露光プロセスを実行する装置として請求項9記載の光走査装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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