JP7183870B2 - 光学部品の調整機構及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光学部品の調整機構及び、この調整機構を有する画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、帯電させた感光体を画像データに基づいて露光して静電潜像を形成し、この感光体にトナーを付着させることによりトナー像を形成する。そして、このトナー像を用紙に転写した後、用紙に転写されたトナー像を定着部で定着させる。また、画像形成装置の露光部等には、レンズやカメラ等の光学部品が設けられている。そして、この光学部品の光軸を調整するために、調整ネジを用いた調整機構が設置されている。
図17A~図17Cは、従来例にかかる調整機構を示す断面図である。
図17Aに示すように、調整機構1000は、調整ネジ1001と、この調整ネジ1001が螺合する雌ネジ部1002とを有している。調整機構1000は、調整ネジ1001の締め込み量を調整することで、光学部品の調整を行う。
また、調整ネジ1001と雌ネジ部1002との間には、隙間U1が存在する。そして、図17Bに示すように、調整機構1000には、隙間U1によって、調整ネジ1001の軸方向、いわゆるスラスト方向にガタつきが発生する。また、調整機構1000は、スラスト方向だけでなく、図17Cに示すように、調整ネジ1001の軸方向と直交する方向、いわゆるラジアル方向にもガタつきが発生する。
ラジアル方向のガタつきを取り除くために、例えば、特許文献1に記載された技術が提案されている。特許文献1には、レンズを支持するとともに外周面に雄ネジ部と差し込み部を備えた円筒形状の鏡筒を有するレンズユニットと、内周面に雌ネジ部と保持部を備えた円筒形状のレンズホルダーを有する技術が記載されている。また、特許文献1には、差し込み部を保持部に差し込んでレンズユニットをレンズホルダーに保持させるとともに雄ネジ部を雌ネジ部にネジ込むことが記載されている。
スラスト方向のガタつきを取り除くために、例えば、特許文献2に記載された技術が提案されている。特許文献2には、バレルの螺進方向の移動範囲を規制するストッパ部とバレルの先端部の間に環状弾性体を介在させ、バレルと台座の螺合で環状弾性体を弾性変形させることが記載されている。そして、特許文献2に記載された技術では、弾性力でバレルと台座の螺合による締め付け力を大きくして、レンズの移動を防止している。
特開2016-118589号公報 特開2006-330120号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載された技術では、調整ネジにおけるラジアル方向とスラスト方向のガタつきうち片方のガタつきしか取り除くことができず、調整精度を向上させることができない、という問題を有していた。
本発明は、上述のような従来の問題点に鑑み、調整ネジにおけるラジアル方向とスラスト方向の両方向のガタつきを取り除くことができ、調整精度の向上を図ることができる光学部品の調整機構及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の光学部品の調整機構は、光学部品を保持する第1部材における第2部材に対する角度及び位置を調整する光学部品の調整機構である。調整機構は、第1部材又は第2部材に固定された保持部材と、保持部材に螺合する螺旋状に形成されたネジ山を有する調整ネジと、を備えている。
保持部材は、調整ネジが螺合され、ネジ山に当接する規制部と、調整ネジが螺合され、ネジ山に当接し、規制部よりも剛性が低く形成された押圧部と、を有している。そして、押圧部は、ネジ山との当接箇所から受ける力に対する抗力によって調整ネジを規制部に向けて押圧する。
また、本発明の画像形成装置は、上述した調整機構を備えている。
上記構成の光学部品の調整機構及び画像形成装置は、調整ネジにおけるラジアル方向とスラスト方向の両方向のガタつきを取り除くことができ、調整制度の向上を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態例にかかる画像形成装置を示す全体構成図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかる画像形成装置におけるレンズユニットを示すもので、図2Aは正面図、図2Bはレンズユニットの回動軸を拡大して示す説明図、図2Cはレンズユニットの調整機構を拡大して示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかる調整機構の一例を示す概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかる調整機構の他の例を示す概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかる調整機構を拡大して示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかる調整機構を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかる調整機構の寸法を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかる調整機構の寸法を示す説明図である。 保持部材の剛性の要件について示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態例にかかる調整機構を示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態例にかかる調整機構を示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態例にかかる調整機構を示す断面図である。 本発明の第5の実施の形態例にかかる調整機構を示すもので、図13Aは断面図、図13Bは規制部の先端を拡大して示す説明図である。 本発明の第6の実施の形態例にかかる調整機構を示すもので、図14Aは断面図、図14Bは平面図である。 本発明の第7の実施の形態例にかかる調整機構を示す断面図である。 本発明の第8の実施の形態例にかかる調整機構を示すもので、図16Aは断面図、図16Bは調整ネジを示す斜視図である。 図17A~図17Cは調整ネジ周りのガタつきについて示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態例について、図1~図16を参照して説明する。なお、各図において共通する部材には、同一の符号を付している。
1.第1の実施の形態例
1-1.画像形成装置の構成例
まず、第1の実施の形態例(以下、「本例」という)にかかる画像形成装置の構成例について図1を参照して説明する。
図1は、本例の画像形成装置の全体構成を示す概略構成図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、電子写真方式により用紙に画像を形成するものであり、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の4色のトナーを重ね合わせるタンデム形式のカラー画像形成装置である。画像形成装置1は、原稿搬送部10と、用紙収納部20と、画像読取部30と、画像形成部40と、中間転写ベルト50と、2次転写部70と、定着部80を有する。
原稿搬送部10は、原稿をセットする原稿給紙台11と、複数のローラ12とを有している。原稿搬送部10の原稿給紙台11にセットされた原稿Gは、複数のローラ12によって、画像読取部30の読取位置に1枚ずつ搬送される。画像読取部30は、原稿搬送部10により搬送された原稿G又は原稿台13に載置された原稿の画像を読み取って、画像信号を生成する。
用紙収納部20は、装置本体の下部に配置されており、用紙Sのサイズに応じて複数設けられている。この用紙Sは、給紙部21により給紙されて搬送部23に送られ、搬送部23によって転写位置である2次転写部70に搬送される。つまり、搬送部23は、給紙部21から給紙された用紙Sを2次転写部70へ搬送する機能を果たし、用紙Sを搬送する搬送経路を形成している。また、用紙収納部20の近傍には、手差部22が設けられている。この手差部22からは、用紙収納部20に収納されていないサイズの用紙やタグを有するタグ紙、OHPシート等の特殊紙が転写位置へ送られる。
画像読取部30と用紙収納部20の間には、画像形成部40と中間転写ベルト50が配置されている。画像形成部40は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色のトナー像を形成するために、4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kを有する。
第1の画像形成ユニット40Yは、イエローのトナー像を形成し、第2の画像形成ユニット40Mは、マゼンタのトナー像を形成する。また、第3の画像形成ユニット40Cは、シアンのトナー像を形成し、第4の画像形成ユニット40Kは、ブラックのトナー像を形成する。これら4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kは、それぞれ同一の構成を有しているため、ここでは第1の画像形成ユニット40Yについて説明する。
第1の画像形成ユニット40Yは、像担持体としてのドラム状の感光体41と、感光体41の周囲に配置された帯電部42と、露光部43と、現像部44と、クリーニング部45を有している。感光体41は、不図示の駆動モータによって反時計回りに回転する。帯電部42は、感光体41に電荷を与え感光体41の表面を一様に帯電する。露光部43は、原稿Gから読み取られた画像データに基づいて、感光体41の表面に対して露光走査を行い感光体41上に静電潜像を形成する。
露光部43は、光を照射する光源101と、光源101から照射された光を受光し、感光体41の表面に向けて照射するレンズユニット102とを有している。レンズユニット102の詳細な構成については、後述する。
現像部44は、像担持体である感光体41に形成された静電潜像にイエローのトナーを付着させる。これにより、感光体41の表面は、イエローのトナー像が形成される。なお、第2の画像形成ユニット40Mの現像部44は、感光体41にマゼンタのトナーを付着させ、第3の画像形成ユニット40Cの現像部44は、感光体41にシアンのトナーを付着させる。そして、第4の画像形成ユニット40Kの現像部44は、感光体41にブラックのトナーを付着させる。
感光体41上に付着したトナーは、像担持体の一例を示す中間転写ベルト50に転写される。クリーニング部45は、中間転写ベルト50に転写された後の感光体41の表面に残留しているトナーを除去する。
中間転写ベルト50は、無端状に形成されており、不図示の駆動モータで感光体41の回転方向とは逆方向の時計回りに回転する。中間転写ベルト50における各画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kの感光体41と対向する位置には、1次転写部51が設けられている。この1次転写部51は、中間転写ベルト50にトナーと反対の極性を印加することで、感光体41上に形成されたトナー像を中間転写ベルト50に転写させる。
そして、中間転写ベルト50が回転することで、中間転写ベルト50の表面には、4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kで形成されたトナー像が順次転写される。これにより、中間転写ベルト50上には、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックのトナー像が重なり合いカラー画像が形成される。
中間転写ベルト50の近傍で、かつ搬送部23の下流には、2次転写ローラで構成された2次転写部70が配置されている。
2次転写部70は、第1ローラ71と、第2ローラ72とを有している。第1ローラ71と第2ローラ72は、中間転写ベルト50を間に挟んで対向して配置されている。そして、第1ローラ71と第2ローラ72は、搬送部23によって送られてきた用紙Sを中間転写ベルト50側に押圧する。そして、2次転写部70は、搬送部23によって送られてきた用紙S上に中間転写ベルト50に形成されたカラー画像を転写する。
クリーニング部52は、用紙Sに転写した後、中間転写ベルト50の表面に残留しているトナーを除去する。また、2次転写部70における用紙Sの排出側には、定着部80が設けられている。定着部80は、用紙Sに転写されたトナー像を加圧加熱定着させる。
定着部80は、上定着ローラ81及び下定着ローラ82を有している。上定着ローラ81と下定着ローラ82が当接することで定着ニップ部を形成している。定着部80では、未定着のトナー像を有する用紙Sを上定着ローラ81及び下定着ローラ82で形成された定着ニップ部で挟持して加圧加熱することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。
定着部80の下流には、切換ゲート24が配置されている。切換ゲート24は、定着部80を通過した用紙Sの搬送経路を切り替える。すなわち、切換ゲート24は、片面画像形成におけるフェースアップ排紙を行う場合に、用紙Sを直進させる。これにより、用紙Sは、一対の排紙ローラ25によって排紙される。また、切換ゲート24は、片面画像形成におけるフェースダウン排紙及び両面画像形成を行う場合に、用紙Sを下方に案内する。
フェースダウン排紙を行う場合は、切換ゲート24によって用紙Sを下方に案内した後に、用紙反転搬送部26によって表裏を反転して上方に搬送する。これにより、用紙Sは、一対の排紙ローラ25によって排紙される。両面画像形成を行う場合は、切換ゲート24によって用紙Sを下方に案内した後に、用紙反転搬送部26によって表裏を反転し、再給紙路27により再び転写位置へ送られる。
また、一対の排紙ローラ25の下流側に、用紙Sを折ったり、用紙Sに対してステープル処理等を行ったりする後処理装置を配置してもよい。
1-2.レンズユニットの構成例
次に、レンズユニット102の構成例について図2A~図2Cを参照して説明する。
図2A~図2Cは、レンズユニット102を示す図である。
図2Aに示すように、第1部材を示すレンズユニット102は、第2部材を示すハウジング111と、走査レンズを保持するレンズホルダー110と、調整機構115と、を有している。レンズホルダー110は、ハウジング111に回動可能に支持されている。図2A及び図2Bに示すように、レンズホルダー110の長手方向の一端部には、回動軸112が設けられている。また、ハウジング111の長手方向の一端部には、V字状に切り欠かれた回動受け部113が設けられている。そして、回動軸112は、回動受け部113に回動可能に係合される。
図2A及び図2Cに示すように、調整機構115は、レンズホルダー110及びハウジング111における回動軸112が設けられた一端部とは反対側の他端部に設けられている。後述する調整機構115を構成する調整ネジ120の締め込み量を調整することで、レンズホルダー110の他端部が調整ネジ120の挿入方向に沿って移動する。これにより、レンズホルダー110は、回動軸112を中心に回動し、レンズホルダー110とハウジング111の相対位置及び角度が調整される。その結果、レンズホルダー110が保持する走査レンズの光軸が調整される。
1-3.調整機構の構成例
次に、図3~図9を参照して調整機構115の構成例について説明する。
図3は、調整機構115の一例を示す概略構成図、図4は、他の例にかかる調整機構115Aを示す概略構成図である。
図3に示すように、調整機構115は、調整ネジ120と、調整ネジ120が螺合する保持部材121と、付勢部材125と、を備えている。調整ネジ120の側面には、ネジ山120aが螺旋状に形成されており、保持部材121と螺合可能に構成されている。なお、図3に示す調整機構115では、調整対象物を示すレンズホルダー110に開口部116が形成されている。
保持部材121は、レンズホルダー110における開口部116の縁部に固定されている。調整ネジ120は、レンズホルダー110の開口部116に挿入され、保持部材121に螺合する。また、調整ネジ120の軸方向の先端部は、ハウジング111に当接する。付勢部材125は、レンズホルダー110とハウジング111を連結する。そして、付勢部材125は、レンズホルダー110をハウジング111に向けて付勢する。
図3に示す調整機構115では、調整ネジ120は、レンズホルダー110の開口部116からハウジング111に向けて締め込まれる。調整ネジ120を締め込むことで、保持部材121が固定されたレンズホルダー110が付勢部材125の付勢力に抗してハウジング111から離反する向きに移動する。
図4に示す調整機構115Aでは、ハウジング111に開口部117が形成されている。保持部材121は、ハウジング111における開口部117の縁部に固定されている。調整ネジ120は、ハウジング111の開口部117に挿入され、保持部材121に螺合する。そして、調整ネジ120の軸方向の先端部は、レンズホルダー110に当接する。
図4に示す調整機構115Aでは、調整ネジ120は、ハウジング111の開口部117からレンズホルダー110に向けて締め込まれる。調整ネジ120を締め込むことで、レンズホルダー110が調整ネジ120によって押圧される。これにより、レンズホルダー110は、付勢部材125の付勢力にこうしてハウジング111から離反する向きに移動する。
次に、保持部材121の詳細な構成について図5~図7を参照して説明する。
図5は、調整機構115を示す断面図、図6は、調整機構を示す平面図である。
図5及び図6に示すように、保持部材121は、調整ネジ120のネジ山120aに係合する規制部122と、押圧部123とを有している。規制部122と押圧部123は、調整ネジ120を間に挟んで対向する位置に設けられている。また、規制部122及び押圧部123は、それぞれ略平板状に形成されている。
図6に示すように、規制部122と押圧部123は、レンズホルダー110に設けた開口部116の縁部に接着又は固定ネジにより固定される。なお、図4に示す調整機構115Aのように、ハウジング111に保持部材121が固定される場合、規制部122と押圧部123は、ハウジング111の開口部117の縁部に固定される。
押圧部123における開口部116の縁部からの突出長さは、規制部122の突出長さよりも長く設定されている。さらに、押圧部123の幅方向の長さは、規制部122の幅方向の長さよりも短く設定されている。そして、押圧部123は、規制部122よりも剛性が低く、弾性を有している。これに対して、規制部122は、押圧部123よりも剛性が高く、弾性変形しない。
また、図5に示すように、規制部122は、調整ネジ120の2つのネジ山120a、120aの間に挿入され、調整ネジ120に少なくとも2点P1、P1で当接する。規制部122が当接する2点P1、P1は、調整ネジ120の軸方向に沿って対向する。そして、規制部122は、調整ネジ120を支持し、調整ネジ120におけるスラスト方向及びラジアル方向の位置を規定する。
これに対して、押圧部123は、調整ネジ120のネジ山120aに1点P2で当接する。押圧部123は、ネジ山120aと当接することで、弾性変形する。そして、押圧部123は、ネジ山120aとの当接箇所である点P2から受ける力に対する抗力(押圧力)によって、調整ネジ120を規制部122に向けて押圧する。
なお、押圧部123が当接するネジ山120aの一面は、調整ネジ120の軸方向(スラスト方向)及び、軸方向と直交する方向(ラジアル方向)に対して傾斜している。そのため、押圧部123の押圧力は、ネジ山120aと当接する1点P2においてスラスト方向とラジアル方向に分けることができる。したがって、押圧部123は、調整ネジ120をスラスト方向とラジアル方向の両方向から規制部122に押し付ける。
次に、調整ネジ120及び保持部材121の寸法について図7及び図8を参照して説明する。図7は、調整ネジ120と保持部材121が螺合する前の状態を示す説明図であり、図8は、調整ネジ120と保持部材121が螺合した後の状態を示す説明図である。
図7に示すように、規制部122と押圧部123が調整ネジ120における2つのネジ山120a、120a間に入り込むために、規制部122及び押圧部123の板厚tは、調整ネジ120のピッチpよりも小さく設定されている(t<p)。また、調整ネジ120を規制部122と押圧部123の間に挿入するために、規制部122と押圧部123との間隔dは、調整ネジ120の内径mよりも広く設定されている(d>m)。さらに、調整ネジ120と保持部材121が螺合するために、規制部122と押圧部123の間隔dは、調整ネジ120の外径Mよりも狭く設定されている(d<M)。
押圧部123が調整ネジ120のネジ山120aを押圧するためには、押圧部123を弾性変形させる必要がある。図7及び図8に示すように、調整ネジ120が螺合する前の規制部122と押圧部123における高さ方向の差、すなわち調整ネジ120の軸方向での間隔aは、調整ネジ120が螺合した後の規制部122と押圧部123の間隔bよりも狭く設定されている(a<b)。
これにより、調整ネジ120を保持部材121に螺合した際に、調整ネジ120のネジ山120aによって押圧部123が押圧され、押圧部123を弾性変形させることができる。その結果、押圧部123に復元力が付与されるため、この復元力により調整ネジ120が押圧される。
ここで、保持部材の剛性の要件について図5、図9A及び図9Bを参照して説明する。
図9Aは、調整ネジ120と螺合する部材が2つとも弾性変形しない規制部122である場合を示し、図9Bは、調整ネジ120と螺合する部材が2つとも弾性を有する押圧部123である場合を示している。
図9Aに示すように、調整ネジ120と螺合する部材が2つとも剛性が高い規制部122である場合、規制部122は、調整ネジ120と螺合しても弾性変形しない。そのため、調整ネジ120は、2つの規制部122における片側の規制部122の傾きに合わせて傾く。その結果、図9Aに示す例では、調整ネジ120のガタつきを取り除くことができない。さらに、規制部122と調整ネジ120の間に発生する隙間により、調整ネジ120にガタつきが発生する。
また、図9Bに示すように、調整ネジ120と螺合する部材が2つとも弾性変形する押圧部123である場合、付勢部材125(図3及び図4参照)による付勢力によって2つの押圧部123が弾性変形する。その結果、調整ネジ120のスラスト方向の位置がずれる。
これに対して、本例の保持部材121は、図5に示すように、調整ネジ120と螺合する部材のうち片側を弾性変形する押圧部123とし、残りの片側を押圧部123よりも剛性が高く弾性変形しない規制部122としている。これにより、規制部122によって調整ネジ120のスラスト方向及びラジアル方向での位置を規制することができ、付勢部材125(図3及び図4参照)による付勢力によって調整ネジ120のスラスト方向の位置がずれることを防ぐことができる。
さらに、押圧部123の押圧力により、調整ネジ120は、スラスト方向とラジアル方向の両方向から規制部122に押し付けられる。その結果、調整ネジ120におけるスラスト方向とラジアル方向の両方向のガタつきを取り除くことができ、調整機構115での調整精度の向上を図ることができる。
2.第2の実施の形態例
次に、第2の実施の形態例にかかる調整機構について図10を参照して説明する。
図10は、第2の実施の形態例にかかる調整機構を示す平面図である。
この第2の実施の形態例にかかる調整機構が、第1の実施の形態例にかかる調整機構115と異なる点は、押圧部と規制部を一体に形成した点である。そのため、ここでは、押圧部と規制部により構成される保持部材について説明し、第1の実施の形態例にかかる調整機構115と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図10に示すように、調整機構115Bは、調整ネジ120と、レンズホルダー110に固定された保持部材121Bとを有している。なお、図4に示す例のように、保持部材121Bをハウジング111に固定してもよい。
保持部材121Bは、調整ネジ120と螺合する規制部122及び押圧部123と、枠部124とを有している。枠部124は、レンズホルダー110の開口部117の縁部を囲むように枠状に形成されている。また、規制部122、押圧部123及び枠部124は、一体に形成されている。
この第2の実施の形態例にかかる調整機構115Bによれば、規制部122と押圧部123を一体に形成することで、部品点数の削減を図ることができ、保持部材121Bをレンズホルダー110やハウジング111への固定作業の簡略化を図ることができる。
その他の構成は、第1の実施の形態例にかかる調整機構115と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する調整機構115Bによっても、上述した第1の実施の形態例にかかる調整機構115と同様の作用効果を得ることができる。
3.第3の実施の形態例
次に、図11を参照して第3の実施の形態例にかかる調整機構について説明する。
図11は、第3の実施の形態例にかかる調整機構を示す断面図である。
この第3の実施の形態例にかかる調整機構が、第1の実施の形態例にかかる調整機構115と異なる点は、押圧部を複数設けた点である。そのため、ここでは、押圧部を構成する保持部材について説明し、第1の実施の形態例にかかる調整機構115と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図11に示すように、調整機構215は、調整ネジ120と、規制部122と、第1押圧部223Aと、第2押圧部223Bとを有している。第1押圧部223Aと第2押圧部223Bは、調整ネジ120の軸方向と直交する方向において調整ネジ120の両側に配置されている。第1押圧部223Aは、調整ネジ120の軸方向と直交する方向において規制部122とは反対側に配置されている。そして、第2押圧部223Bは、調整ネジ120の軸方向と直交する方向において規制部122側に配置されている。
また、第1押圧部223Aと第2押圧部223Bは、調整ネジ120の軸方向において規制部122の両側に配置されている。第1押圧部223Aは、規制部122よりも調整ネジ120の軸方向の一側に配置され、第2押圧部223Bは、規制部122よりも調整ネジ120の軸方向の他側に配置されている。そして、第1押圧部223Aと第2押圧部223Bは、調整ネジ120を軸方向の両側、すなわちスラスト方向の両側から規制部122に向けて押圧する。
なお、第3の実施の形態例にかかる調整機構215では、押圧部を2つ設けた例を説明したが、これに限定されるものではなく、押圧部を3つ以上設けてもよい。
この第3の実施の形態例にかかる調整機構215によれば、調整ネジ120の軸方向において複数箇所から調整ネジ120を押圧することで、より効果的に調整ネジ120におけるスラスト方向とラジアル方向のガタつきを取り除くことができる。
その他の構成は、第1の実施の形態例にかかる調整機構115と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する調整機構215によっても、上述した第1の実施の形態例にかかる調整機構115と同様の作用効果を得ることができる。
4.第4の実施の形態例
次に、図12を参照して第4の実施の形態例にかかる画像形成装置について説明する。
図12は、第4の実施の形態例にかかる調整機構を示す断面図である。
この第4の実施の形態例にかかる調整機構が、第1の実施の形態例にかかる調整機構115と異なる点は、支持部材を設けた点である。そのため、ここでは、支持部材について説明し、第1の実施の形態例にかかる調整機構115と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図12に示すように、調整機構315は、調整ネジ120と、調整ネジ120と螺合する規制部122及び押圧部123と、支持部材325と、を有している。支持部材325は、調整ネジ120の軸方向と直交する方向において押圧部123とは反対側に配置されている。また、支持部材325は、規制部122及び押圧部123よりも調整ネジ120の挿入方向の上流側に配置される。さらに、支持部材325は、調整ネジ120のネジ山120aの頂点に当接し、調整ネジ120を支持する。
ここで、調整ネジ120が押圧部123によって押圧されることで、調整ネジ120における規制部122と当接する箇所には、回転モーメントが発生する。そのため、調整ネジ120が回転モーメントにより傾くおそれがある。これに対して、第4の実施の形態例にかかる調整機構315では、支持部材325が調整ネジ120に発生した回転モーメントに抗する位置に配置されている。これにより、調整ネジ120が回転モーメントにより傾くことを防ぐことができ、より効果的にラジアル方向及びスラスト方向のガタつきを取り除くことができる。
また、支持部材325に調整ネジ120を当接させながら、規制部122、押圧部123の順に調整ネジ120を螺合させることで、調整ネジ120の傾きを抑制することができる。これにより、押圧部123を規制部122に対して所定のピッチ分のずれで調整ネジ120に螺合させることができる。その結果、押圧部123が調整ネジ120を押圧する押圧力を予め設定した力に合わせることができる。
ここで、所定のピッチ分とは、押圧部123に調整ネジ120を螺合させた際の、押圧部123の変形量である。例えば、所定のピッチ分として規制部122と押圧部123のずれを0.5ピッチ分とした場合、押圧部123と規制部122のずれが1.5ピッチや2.5ピッチ分のずれになることを、支持部材325によって防ぐことができる。
なお、支持部材325の数は、1つに限定されるものではなく、支持部材325を2つ以上設けてもよい。
その他の構成は、第1の実施の形態例にかかる調整機構115と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する調整機構315によっても、上述した第1の実施の形態例にかかる調整機構115と同様の作用効果を得ることができる。
5.第5の実施の形態例
次に、図13A及び図13Bを参照して第5の実施の形態例にかかる調整機構について説明する。
図13Aは、第5の実施の形態例にかかる調整機構を示す断面図である。図13Bは、規制部の先端部を拡大して示す説明図である。
この第5の実施の形態例にかかる調整機構が、第1の実施の形態例にかかる調整機構115と異なる点は、規制部の構成である。そのため、ここでは、規制部について説明し、第1の実施の形態例にかかる調整機構115と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図13Aに示すように、調整機構415は、調整ネジ120と、調整ネジ120と螺合する規制部422及び押圧部123と、を有している。図13Bに示すように、規制部422の先端部422aは、調整ネジ120における2つのネジ山120a、120a間の形状、すなわち谷部の形状に合わせて略円錐台形状に形成されている。そのため、図13Aに示すように、規制部422の先端部422aは、調整ネジ120における2つのネジ山120a、120aの間に挿入される。そして、先端部422aは、ネジ山120aに面接触する。
これにより、規制部422と調整ネジ120のかみ合いを強固にすることができる。その結果、規制部422と調整ネジ120の当接箇所での滑り等によるずれを抑制することができ、より効果的に調整ネジ120のガタつきを抑制することができる。
なお、押圧部123におけるネジ山120aと当接する先端部の形状を、規制部422と同様に、調整ネジ120の谷部の形状に合わせてもよい。
その他の構成は、第1の実施の形態例にかかる調整機構115と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する調整機構415によっても、上述した第1の実施の形態例にかかる調整機構115と同様の作用効果を得ることができる。
6.第6の実施の形態例
次に、図14A及び図14Bを参照して第6の実施の形態例にかかる調整機構について説明する。
図14Aは、第6の実施の形態例にかかる調整機構を示す断面図、図14Bは、平面図である。
この第6の実施の形態例にかかる調整機構が、第1の実施の形態例にかかる調整機構115と異なる点は、保持部材の構成である。そのため、ここでは、保持部材について説明し、第1の実施の形態例にかかる調整機構115と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図14A及び図14Bに示すように、調整機構515は、調整ネジ120と、調整ネジ120と螺合する保持部材521とを有している。保持部材521は、第1規制部122Aと、第2規制部122Bと、第1押圧部123Aと、第2押圧部123Bとを有している。第1規制部122Aと、第2規制部122Bと、第1押圧部123Aと、第2押圧部123Bは、調整ネジ120を囲むようにして、調整ネジ120の周囲に配置される。
第1規制部122Aと第1押圧部123Aは、調整ネジ120を間に挟んで対向している。第1規制部122Aは、調整ネジ120に点P1で当接し、第1押圧部123Aは、調整ネジ120に点P2で当接している。そして、第1押圧部123Aは、調整ネジ120を第1規制部122Aに向けて押圧する。
第2押圧部123Bと第2規制部122Bは、点P1と点P2を結ぶ方向と直交し、かつ調整ネジ120の軸方向とも直交する方向で対向している。第2規制部122Bは、点P3で当接し、第2押圧部123Bは、点P4で当接している。そして、第2押圧部123Bは、調整ネジ120を第2規制部122Bに向けて押圧する。これにより、特に調整ネジ120におけるラジアル方向のガタつきをより効果的に取り除くことができる。
なお、弾性変形しない第2規制部122Bを押圧部123A、123Bと同様に、弾性を付与する第3押圧部としてもよい。そして、第2押圧部123Bと第3押圧部は、調整ネジ120を他方の押圧部に向けて押圧する。なお、第2押圧部123Bと第3押圧部は、その押圧力が互いに等しく設定されることが好ましい。
その他の構成は、第1の実施の形態例にかかる調整機構115と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する調整機構515によっても、上述した第1の実施の形態例にかかる調整機構115と同様の作用効果を得ることができる。
7.第7の実施の形態例
次に、図15を参照して第7の実施の形態例にかかる調整機構について説明する。
図15は、第7の実施の形態例にかかる調整機構を示す断面図である。
この第7の実施の形態例にかかる調整機構が、第1の実施の形態例にかかる調整機構115と異なる点は、調整ネジの構成と、第2部材であるハウジング111に調整ネジが挿入される嵌合孔を設けた点である。そのため、ここでは、調整ネジ及びハウジング111について説明し、第1の実施の形態例にかかる調整機構115と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図15に示すように、調整機構615は、調整ネジ620と、第1部材の一例を示すレンズホルダー110に固定された保持部材121とを有している。また、第2部材の一例を示すハウジング111には、嵌合孔118が形成されている。なお、この第7の実施の形態例にかかる調整機構615では、レンズホルダー110とハウジング111を連結し、レンズホルダー110をハウジング111に付勢する付勢部材125(図3及び図4参照)は、設けられていない。
調整ネジ620は、外周面に螺旋状のネジ山621aが形成されたネジ部621と、嵌合部622と、ストッパ623とを有している。ネジ部621は、調整ネジ620の軸方向の一側に形成されており、嵌合部622は、調整ネジ620の軸方向の他側に形成されている。また、ストッパ623は、嵌合部622におけるネジ部621とは反対側の端部に形成されている。
嵌合部622は、ハウジング111に設けた嵌合孔118に回転可能に嵌合される。また、嵌合部622は、嵌合孔118に嵌合されることで、ラジアル方向とスラスト方向の移動が規制される。これにより、押圧部123の押圧力による調整ネジ620の傾きを抑制できると共に、調整ネジ620におけるラジアル方向及びスラスト方向のガタつきをより効果的に取り除くことができる。
そして、調整ネジ620を回転させることで、第1部材であるレンズホルダー110と、第2部材であるハウジング111との間隔が調整される。
また、調整ネジ620をハウジング111に取り付けた際、ストッパ623は、ハウジング111におけるレンズホルダー110と対向する面とは反対側の面から露出する。そして、ストッパ623は、調整ネジ620がハウジング111から抜け出ることを防止する。
その他の構成は、第1の実施の形態例にかかる調整機構115と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する調整機構615によっても、上述した第1の実施の形態例にかかる調整機構115と同様の作用効果を得ることができる。
8.第8の実施の形態例
次に、図16A及び図16Bを参照して第8の実施の形態例にかかる調整機構について説明する。
図16Aは、第8の実施の形態例にかかる調整機構を示す断面図、図16Bは、調整ネジ720を示す斜視図である。
この第8の実施の形態例にかかる調整機構が、第1の実施の形態例にかかる調整機構115と異なる点は、調整ネジの構成と、第2部材にネジ孔を設けた点である。そのため、ここでは、調整ネジ及びハウジング111について説明し、第1の実施の形態例にかかる調整機構115と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図16Aに示すように、調整機構715は、調整ネジ720と、第1部材の一例を示すレンズホルダー110に固定された保持部材121とを有している。第2部材の一例を示すハウジング111には、調整ネジ720が螺合するネジ孔119が形成されている。
図16A及び図16Bに示すように、調整ネジ720は、第1ネジ部721と、第2ネジ部722と、頭部723を有している。第1ネジ部721は、調整ネジ720における軸方向の一側に形成されており、第2ネジ部722は、調整ネジ720における軸方向の他側に形成されている。また、頭部723は、第1ネジ部721における第2ネジ部722とは反対側の端部に形成されている。
また、第2ネジ部722の外径は、第1ネジ部721の外径よりも大きく設定されている。第1ネジ部721に形成されたネジ山721aのピッチは、第2ネジ部722に形成されたネジ山722aのピッチと異なるピッチに設定されている。そして、第1ネジ部721は、保持部材121と螺合し、第2ネジ部722は、ハウジング111に設けたネジ孔119に螺合する。
第8の実施の形態例にかかる調整機構715では、第1部材であるレンズホルダー110と第2部材であるハウジング111は、調整ネジ720によって連結されている。これにより、付勢部材125(図3及び図4参照)を設けることなく、レンズホルダー110とハウジング111を連結させることができ、部品点数の削減を図ることができる、さらに、調整機構715を設置するスペースの削減することもできる。
調整ネジ720を回転させることで、レンズホルダー110とハウジング111との間隔が調整される。上述したように、第1ネジ部721と第2ネジ部722のネジ山721a、722aは、異なるピッチに設定されている。そのため、調整ネジ720を1回転させると、第1ネジ部721と第2ネジ部722のピッチの差だけ、レンズホルダー110とハウジング111との間隔が調整される。
例えば、第1ネジ部721のピッチが0.5mm、第2ネジ部722のピッチが0.7mmの場合、調整ネジ720を1回転させると、第1ネジ部721と第2ネジ部722のピッチの差である0.2mm分だけ調整することができる。これにより、調整ネジ720に形成されたネジのピッチよりも細かいピッチで調整することができ、調整精度の向上を図ることができる。
その他の構成は、第1の実施の形態例にかかる調整機構115と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する調整機構715によっても、上述した第1の実施の形態例にかかる調整機構115と同様の作用効果を得ることができる。
以上、画像形成装置の実施の形態例について、その作用効果も含めて説明した。しかしながら、本発明の画像形成装置は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
上述した実施の形態例では、4組の画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kを用いてカラー画像を形成する構成としたが、本発明にかかる画像形成装置としては、1つの画像形成部を用いて単色画像を形成する構成としてもよい。
また、上述した画像形成装置1は、感光体に形成されたトナー像を転写させる転写材として中間転写ベルトを有し、中間転写ベルトから用紙に画像を2次転写させる構成とした。しかし、本発明にかかる画像形成装置としては、感光体からベルト部材によって搬送された用紙に直接トナー像を転写させる構成であってもよい。
調整機構が調整する部材として、走査レンズを調整する例を説明したが、これに限定されるものではない。調整部材が調整する部材としては、例えば、画像読取部30を構成するレンズ群や、カメラ等その他各種の光学部品が適用されるものである。
なお、本明細書において、「平行」及び「直交」等の単語を使用したが、これらは厳密な「平行」及び「直交」のみを意味するものではなく、「平行」及び「直交」を含み、さらにその機能を発揮し得る範囲にある、「略平行」や「略直交」の状態であってもよい。
1…画像形成装置、 10…原稿搬送部、 20…用紙収納部、 21…給紙部、 23…搬送部、 30…画像読取部、 40…画像形成部、 40Y,40M,40C,40K…画像形成ユニット、 41…感光体、 43…露光部 50…中間転写ベルト、 70…2次転写部(転写部)、 80…定着部、 101…光源、 102…レンズユニット、 110…レンズホルダー(第1部材)、 111…ハウジング(第2部材)、 112…回動軸、 115、115A、115B、215、315、415、515、615、715…調整機構、 116、117…開口部、 118…嵌合孔、 119…ネジ孔、 120、620、720…調整ネジ、 120a、621a、721a、722a…ネジ山、 121、121B、521…保持部材、 122、422…規制部、 122A…第1規制部、 122B…第2規制部、 123…押圧部、 123A、223A、223B…第1押圧部、 123B…第2押圧部、 124B…枠部、 325…支持部材、 422a…先端部、 621…ネジ部、 622…嵌合部、 721…第1ネジ部、 722…第2ネジ部

Claims (10)

  1. 光学部品を保持する第1部材における第2部材に対する角度及び位置を調整する光学部品の調整機構において、
    前記第1部材又は前記第2部材に固定された保持部材と、
    前記保持部材に螺合する螺旋状に形成されたネジ山を有する調整ネジと、を備え、
    前記保持部材は、
    前記調整ネジが螺合され、前記ネジ山に当接する規制部と、
    前記調整ネジが螺合され、前記ネジ山に当接し、前記規制部よりも剛性が低く形成された押圧部と、を有し、
    前記押圧部は、前記ネジ山との当接箇所から受ける力に対する抗力によって前記調整ネジを前記規制部に向けて押圧する
    光学部品の調整機構。
  2. 前記規制部と前記押圧部は、一体に形成される
    請求項1に記載の光学部品の調整機構。
  3. 前記押圧部は、複数設けられる
    請求項1に記載の光学部品の調整機構。
  4. 前記押圧部は、
    前記規制部よりも前記調整ネジの軸方向の一側に配置される第1押圧部と、
    前記規制部よりも前記調整ネジの軸方向の他側に配置される第2押圧部と、を有する
    請求項3に記載の光学部品の調整機構。
  5. 前記規制部及び前記押圧部よりも前記調整ネジの挿入方向の上流側に配置され、前記調整ネジを支持する支持部材を備え、
    前記支持部材は、前記調整ネジの軸方向と直交する方向において前記押圧部とは反対側に配置される
    請求項1に記載の光学部品の調整機構。
  6. 前記規制部における前記ネジ山と当接する先端部は、前記調整ネジの谷部の形状に合わせて形成されている
    請求項1に記載の光学部品の調整機構。
  7. 前記規制部及び前記押圧部は、前記調整ネジの周囲に複数設けられる
    請求項3に記載の光学部品の調整機構。
  8. 前記保持部材は、前記第1部材に固定され、
    前記調整ネジは、
    前記ネジ山が形成されたネジ部と、
    前記ネジ部の軸方向の端部から連続し、前記第2部材に形成された嵌合孔に回転可能に嵌合する嵌合部と、を有し、
    前記調整ネジは、前記嵌合部が前記嵌合孔に嵌合されることで、前記軸方向への移動と、前記軸方向と直交する方向への移動が規制される
    請求項1に記載の光学部品の調整機構。
  9. 前記保持部材は、前記第1部材に固定され、
    前記調整ネジは、
    前記保持部材に螺合する第1ネジ部と、
    前記第1ネジ部の軸方向の端部から連続し、前記第1ネジ部の前記ネジ山のピッチとは異なるピッチを有する第2ネジ部と、を有し、
    前記第2ネジ部は、前記第2部材に形成されたネジ孔に螺合される
    請求項1に記載の光学部品の調整機構。
  10. 請求項1~9のいずれかに記載の光学部品の調整機構を備えた
    画像形成装置。
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