JPH10309995A - ルーフ荷物キャリヤの固定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的に狭いルーフ溝にルーフ荷物キャリ
ヤを簡単に固定することができ、ルーフ荷物キャリヤに
よって重いルーフ荷物を支持できるようにする。 【解決手段】 乗用車の車両ルーフの横方向外側の範囲
に、縦方向に延びるルーフ溝が形成されている。ルーフ
荷物キャリヤの端側のキャリヤ脚部を固定するための局
所的な固定機構が、ルーフ溝に設けられている。各ルー
フ荷物キャリヤは、端側が横方向キャリヤに連結され一
体に形成されたキャリヤ脚部を備えている。このキャリ
ヤ脚部の中空に形成された下端範囲は、ルーフ溝に予め
組み立てられた支持アダプタの突出する支持範囲に載置
可能であり、この支持アダプタに連結可能である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、横方向外側に位置
し車両縦方向に延びるルーフ溝の範囲において、局所的
な固定機構が車両ルーフに設けられ、この固定機構の端
側のキャリヤ脚部に、ルーフ荷物キャリヤが固定可能で
ある、車両、特に乗用車のルーフ荷物キャリヤのための
固定装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ドイツ連邦共和国特許第３１５１４０５
号明細書により、横方向外側範囲において車両縦方向に
延びる没したルーフ溝を備えた乗用車用の車両ルーフが
知られている。この場合、ルーフ溝の範囲に、ルーフ荷
物キャリヤのキャリヤ脚部のための固定装置が設けられ
ている。この構造の場合には、成形された保持レールが
両ルーフ溝に挿入されている。この保持レールはルーフ
溝に固定するために固定ウェブを備え、かつルーフ荷物
キャリヤに接続するために、外側に向いたエッジを有す
る上方に延びるウェブを備えている。

【０００３】その際、ルーフ荷物キャリヤの支持アーム
は、外側に向いたエッジの上側に載り、成形された挟持
部品が締付けボルトによってエッジの下側と支持アーム
に締付けられる。この締付けボルトは閉鎖可能な付加的
なキャップによって盗難されないよう保護されている。
ルーフ荷物キャリヤのこのような固定構造の場合、曲が
った挟持部品をルーフ溝に挿入できるようにするため
に、ルーフ溝は車両横方向に見て比較的に大きな幅を有
する。更に、キャリヤ脚部は比較的に軽量のルーフ荷物
を支持するためにのみ適している。支持アームと挟持部
品と閉鎖可能な外側キャップとによって形成された、複
数の部材からなる各キャリヤ脚部は、構造が複雑であ
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、幅の
狭いルーフ溝を有する車両ルーフに、ルーフ荷物キャリ
ヤを固定するための簡単な構造の固定装置を提供するこ
とである。この場合、ルーフ荷物キャリヤは迅速にかつ
簡単に取付け可能であり、更に重いルーフ荷物を支持可
能である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この課題は本発明に従
い、各々のルーフ荷物キャリヤが、一体に形成されかつ
端側が横方向キャリヤに連結されたキャリヤ脚部を備
え、このキャリヤ脚部の中空に形成された下端範囲が、
ルーフ溝に予め取付けられた支持アダプタの突出する支
持範囲に載置可能であり、かつこの支持アダプタに連結
可能であることによって解決される。本発明の有利な他
の実施形は従属請求項に記載されている。

【０００６】本発明によって得られる主たる効果は、キ
ャリヤ脚部を一体に形成し、予め組み立てられた支持ア
ダプタをルーフ溝の範囲に配置したことにより、重いル
ーフ荷物を支持可能なルーフ荷物キャリヤを簡単に固定
することができることにある。支持アダプタとキャリヤ
脚部との領域的な形状補完的協働により、ルーフ荷物キ
ャリヤを載せる際に既に、ルーフ荷物キャリヤの予備固
定が行われる。支持アダプタは１個の固定ボルトによっ
て、ルーフ溝の底に固着された六角ブラインドリベット
ナットまたは適当な基板（固定要素）に簡単に固定可能
である。中空に形成されたキャリヤ脚部の下端範囲によ
り、ルーフから突出する支持アダプタの上側の支持範囲
と、第１の固定ボルトは、完全に被覆される（盗難防
止）。

【０００７】支持アダプタの上側に配置され、中心軸線
回りに対称に傾斜した載置面により、支持アダプタは、
前側と後側のキャリヤ脚部のためにおよび各ルーフ荷物
キャリヤの左側と右側のために使用可能である。キャリ
ヤ脚部の下側エッジはその下にある車両ルーフに対して
少し離れて周方向に延びている。各キャリヤ脚部は上側
から取扱い操作可能な第２の固定ボルトによって、その
下にある支持アダプタに簡単に固定可能である。

【０００８】第１の固定ボルトと、横方向キャリヤの溝
に挿入された支持要素の盗難防止のために、横方向キャ
リヤに部分的に挿入され、錠を備えた錠キャップが役立
つ。この錠キャップは横方向外側にある、キャリヤ脚部
の上側の支持部分を被覆する。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態が図に示して
ある。次に、この実施の形態について詳しく説明する。
自動車２特に乗用車のための車両ルーフ１は、横方向外
側の範囲３に、車両縦方向に延びる各々１つの窪んだル
ーフ溝４を有する。このルーフ溝は上側が被覆条片５に
よって閉鎖されている。図１には、車両ルーフ１の左側
半部と、それに所属するルーフ溝４が示してある。車両
ルーフ１の全長にわたって延びるルーフ溝４はそれぞ
れ、横断面がほぼＵ字状に形成され、底６と、離隔配置
され直立した２つの側壁７，８とからなっている。車両
ルーフ１は局部的に、サンルーフまたは押し開きルーフ
を備えている（図１の破線参照）。

【００１０】ルーフ運搬装置９を固定するために、動か
すことができるキャップ１２，１３が各々の被覆条片５
の前側範囲１０と後側範囲１１に設けられている。この
キャップは摺動可能にまたは揺動可能に形成されてい
る。図１において、キャップ１２，１３はその閉鎖位置
Ａを占めている。実施の形態において、キャップ１２，
１３は車両縦方向に向いたルーフ軸線に回りに、被覆条
片５と面一に延びる閉鎖位置Ａから、直立した開放位置
Ｂへ移動可能であり、かつその逆に移動可能である。ル
ーフ運搬装置９は図１では、前側のルーフ荷物キャリヤ
１４と後側のルーフ荷物キャリヤ１５からなっている。

【００１１】この両ルーフ荷物キャリヤ１４，１５はそ
れぞれ、空気力学的に最適化された横断面形状を有する
横方向キャリヤ１６を備えている。この横方向キャリヤ
は横方向外側にあるその両端範囲において、一部材で形
成されたキャリヤ脚部１７または１８に連結されてい
る。実施の形態において楕円形の横断面形状を有する横
方向キャリヤ１６の各々の端範囲はその一部が、その下
にある、キャリヤ脚部１７，１８の横方向に延びる支持
部分１９，２０に載っている。この範囲において、横方
向キャリヤの端範囲とキャリヤ脚部の支持部分はリベッ
ト、ボルト止め等によって連結されている（図３，４参
照）。支持部分１９，２０は寸法Ｃだけ横方向キャリヤ
１６から外側の方へ突出している。この片持ち範囲に
は、端側の錠キャップ２１が載っている。錠キャップ２
１は側方からその一部が横方向キャリヤ１６に嵌め込ま
れ、横方向キャリヤ１６の輪郭に対して外面が面一にな
るようにかつキャリヤ脚部１７，１８の直立した外側輪
郭部２２，２３の方へ延長するように延びている。各々
の錠キャップ２１は詳しく示していない一体化された錠
を備えている。この錠は外側から取扱い操作可能であ
り、外側から被覆キャップ２４によって覆われている。
横方向キャリヤ１６は上側範囲に、長手方向全体にわた
って延びる溝２５を備えている。スキー、サーフボー
ド、自転車等のための図示していない保持装置を、この
溝に固定することができる。

【００１２】前側のルーフ荷物キャリヤ１４と後側のル
ーフ荷物キャリヤ１５はそのキャリヤ脚部１７，１８の
範囲において、本発明に従い、それぞれ支持アダプタ
（受け止めアダプタ）２６を介在して車両ルーフ１に連
結されている。各々の支持アダプタ２６は一方では固定
ボルト２７によって、ルーフ溝４の底６に設けた固定機
構２８（図５，７参照）に取外し可能に連結され、他方
では第２の固定ボルト２９によってキャリヤ脚部１７，
１８に取外し可能に連結されている（図３，４参照）。

【００１３】固定機構２８はキャップ１２，１３の縦方
向長さのほぼ中央範囲に設けられている。図５，７に示
すように、本実施の形態では、各々の固定機構２８は下
側が閉じた六角ブラインドリベットナット３０によって
形成されている。この六角ブラインドリベットナットは
ルーフ溝４の底６に固着されている。六角ブラインドリ
ベットナット３０の端側の上側カラー３１は底６の上面
に支持され、これに対して六角ブラインドリベットナッ
ト３０の主要な部分は底６の下方でかつルーフフレーム
３２の側方で車室の方へ延び、図示していない内側のル
ーフフレームカバーによって被覆されている。上側が開
放した六角ブラインドリベットナット３０はめねじを有
する中央の穴を備えている。このめねじには、第１の固
定ボルト２７がねじ込み可能である。六角ブラインドリ
ベットナット３０または第１の固定ボルト２７の直立し
た中心軸線３３はルーフ溝４の底６に対してほぼ直角で
あり、下方内側から上方外側へ斜めに延びている。固定
機構２８は、六角ブラインドリベットナット３０の代わ
りに、ルーフ溝の底に載る、ねじ部分等を備えた基板に
よって形成することもできる。支持アダプタ２６はキャ
ップ１２，１３を上方へ揺動させたときまたは押しのけ
たときにのみ、車両ルーフ１に固定可能である。

【００１４】支持アダプタ２６は本発明に従い、各々の
ルーフ荷物キャリヤ１４，１５の左側と右側において、
前側のキャリヤ脚部１７と後側のキャリヤ脚部１８のた
めに使用できるように形成されている。従って、４個す
べてのキャリヤ脚部１７，１８のために、同一に形成さ
れた支持アダプタ２６を使用可能である。キャップ１
２，１３を開放したときに、各々の支持アダプタ２６
は、ルーフ溝４の縦方向に延びる、狭い面を下にして配
置した幅の狭い少なくとも１個の支持ウェブ３４，３
４′がルーフ溝４に係合し、ルーフ溝４の底６の上面に
支持される。

【００１５】本実施の形態では、縦方向に一直線上に並
べて置かれた２個の支持ウェブ３４，３４′が設けられ
ている。この場合、支持ウェブ３４，３４′の間に、第
１の固定ボルト２７用の隙間３５が形成されている。支
持ウェブ３４，３４′は車両ルーフ１の上方で延設およ
び突出する支持アダプタ２６の支持範囲３６の下面から
離れるように延びている。

【００１６】中空に形成された、キャリヤ脚部１７，１
８の下端範囲３７，３８は、支持アダプタ２６の突出す
る支持範囲３６に載り、この支持アダプタに連結可能で
ある。中空に形成された、各々のキャリヤ脚部１７，１
８の下端範囲３７，３８は少なくとも一部が、支持アダ
プタ２６の突出する内側の支持範囲３６と形状補完的に
協働し、この支持アダプタと第１の固定ボルト２７を完
全に被覆している（盗難防止）。

【００１７】支持アダプタ２６の突出する支持範囲３６
は、ルーフ溝４の底６に対してほぼ平行に延びる下側の
支持面３９を備えている。外側にあるエッジ４０を除い
て、すべての側に並べて設けられた直立した支持壁４
１，４２，４３が、この支持面から離れるように延びて
いる。この場合、支持壁４１，４２，４３は上側の屋根
部分４４を支持している。屋根部分４４と支持壁４１，
４２，４３と支持面３９は、外側から取扱い操作（アク
セス）可能なニッチ状の中空室を形成している（図
８）。

【００１８】第１の固定ボルト２７を通すために、車両
縦方向に見て支持面３９のほぼ中央に穴４５が形成され
ている。この穴は隙間３５の上方に位置している。第１
の固定ボルト２７はその頭部分４６によって、平らに形
成された下側の支持面３９の上面に支持されている。支
持面３９は車両横方向に見て両側から、狭い支持ウェブ
３４，３４′にかぶさり、しかも車両外側よりも車両中
央側が多くかぶさっている。

【００１９】支持範囲３６の上側の屋根部分４４は、中
心軸線に対して対称に延びる２つの載置面４７，４８を
備えている。この場合、中心軸線に隣接して、めねじを
有する各々１個のねじ付きブッシュ４９，４９′が各載
置面４７，４８に設けられている。各ねじ付きブッシュ
４９，４９′は、対応する載置面４７，４８に対してほ
ぼ直角に形成され、誤差を補償するために揺動可能であ
る。ねじ付きブッシュ４９，４９′の上側縁部は、その
上にある載置面４７，４８に対して幾分埋め込まれてい
る。対称的に傾斜した両載置面４７，４８により、同じ
支持アダプタ２６を、前側のキャリヤ脚部１７にも、異
なるように形成された後側のキャリヤ脚部１８にも使用
可能である。支持アダプタ２６の対称平面Ｄ−Ｄと、ね
じ付きブッシュ４９，４９′の中心軸線６０，６０′は
図１０に示してある。この場合、中心軸線６０，６０′
は対称平面Ｄ−Ｄに対して対称に延びている。

【００２０】本実施の形態において、支持アダプタ２６
は軽金属または軽合金からなる鋳物によって形成されて
いる。しかし、支持アダプタ２６はガラス繊維で補強し
た合成樹脂で製作することもできる。前側のキャリヤ脚
部１７と後側のキャリヤ脚部１８は領域的に異なる形状
および高さを有する。キャリヤ脚部１７，１８は同様に
軽金属または軽合金からなる鋳物によって形成されてい
る。

【００２１】前側のルーフ荷物キャリヤ１４を固定する
ために、第２の固定ボルト２９が、走行方向に見て後側
にあるねじ付きブッシュ４９′にねじ込まれる。これに
対して、後側のルーフ荷物キャリヤ１５用の固定ボルト
２９は前側にあるねじ付きブッシュ４９にねじ込まれ
る。ルーフ運搬装置９を組み立てる際に、キャリヤ脚部
１７，１８の下側エッジ５０，５０′は、その下にある
車両ルーフ１に対してほぼ同じである小さな間隔をおい
て延びている。すなわち、キャリヤ脚部１７，１８は支
持アダプタ２６だけに載り、車両ルーフ１には載らな
い。それによって、車両運転中の相対運動による塗装の
損傷が防止される。

【００２２】第１の固定ボルト２７は支持アダプタ２６
に予め取付けられ、ねじ付き部分に載置されたゴムリン
グ５１によって落下しないように保持される。ゴムリン
グ５１の外径は、隙間３５の幅よりも幾分小さい。第２
の固定ボルト２９はキャリヤ脚部１７，１８に予め組み
立てられ、同様に載置されたゴムリング５２によって落
下しないように保持される。錠キャップ２１の下方にお
いてキャリヤ脚部１７，１８には、横方向に延び直立し
た複数の補強リブ（図示していない）と、上側から取扱
い操作可能である、第２の固定ボルト２９の頭のための
載置範囲５３，５４が設けられている。

【００２３】載置範囲５３，５４の下方において、第２
の固定ボルト２９用の中空円筒錠の案内部分５５，５６
が延びている。本実施の形態において、案内部分５５，
５６の外側には、十字状に配置され下側に向いたリブ５
７，５７′，５８，５８′が接続されている。このリブ
の下端は、挿入された支持アダプタ２６の屋根部分４の
ためのガイドを形成している。支持アダプタ２６は縦方
向と横方向においてその一部がキャリヤ脚部１７，１８
の内部形状によって固定されるので、キャリヤ脚部１
７，１８と支持アダプタ２６は少しだけ摺動することが
できる。

【００２４】ルーフ運搬装置９の固定は次のようにして
行われる。すなわち、キャップ１２，１３の開放状態
で、同一に形成された４個の支持アダプタ２６がルーフ
溝４に挿入され、固定ボルト２７を固定機構２８にねじ
込んで固定することによって行われる。続いて、前側の
ルーフ荷物キャリヤ１４の両キャリヤ脚部１７と、後側
のルーフ荷物キャリヤ１５のキャリヤ脚部１８が、支持
アダプタ２６の上方に突出する支持範囲３６に形状補完
的に載置され、第２の固定ボルト２９によって上側から
固定される。続いて側方から錠キャップ２１を装着し、
一体化された錠を閉鎖することにより、第２の固定ボル
ト２９が盗難を防ぐように被覆されるので、ルーフ荷物
キャリヤ１４，１５を車体に固定するためおよび溝２５
に挿入された支持要素を保護するためには、片側および
ルーフ荷物キャリヤあたり１個の錠で充分である。第２
の固定ボルト２９は上方内側から下方外側へ延びてい
る。両固定ボルト２７，２９は六角穴を有する円筒状の
頭を備えている。

【００２５】支持アダプタ２６は粉末塗装してもよい
し、少なくともルーフ溝４の底６の載置範囲に、塗装に
やさしい弾性的なコーティングを備えていてもよい。第
２の固定ボルト２９は前側と後側のキャリヤ脚部１７，
１８のためにそれぞれ同じ長さを有する。従って、前側
のキャリヤ脚部１７よりも高い後側のキャリヤ脚部１８
の載置範囲５４は、低いところに位置するように形成さ
れている（図４）。屋根部分４４の外側エッジ５９は、
外側に突出する支持面３９の他の下側エッジ４０に対し
てずれて延びており、それによって第１の固定ボルト２
７を操作するための六角穴用スパナを上側から挿入可能
である。

【図面の簡単な説明】

【図１】車両ルーフの一部範囲とルーフ運搬装置を示す
分解図である。

【図２】車両ルーフとルーフ運搬装置の部分側面図であ
る。

【図３】図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿った、前側のルー
フ荷物キャリヤの拡大断面図である。

【図４】図２のＩＶ−ＩＶ線に沿った、後側ルーフ荷物
キャリヤの拡大断面図である。

【図５】図３のＶ−Ｖ線に沿った断面図である。

【図６】図３のＶＩ−ＶＩ線に沿った断面図である。

【図７】図４のＶＩＩ−ＶＩＩ線に沿った断面図であ
る。

【図８】支持アダプタを斜め前方および外方から見た拡
大斜視図である。

【図９】支持アダプタを内側から見た拡大斜視図であ
る。

【図１０】車両外面から支持アダプタを垂直に見た拡大
図である。

【符号の説明】 １ 車両ルーフ ２ 車両 ４ ルーフ溝 ６ 底 １４，１５ ルーフ荷物キャリヤ １６ 横方向キャリヤ １７，１８ キャリヤ脚部 ２１ 錠キャップ ２５ 上側の溝 ２６ 支持アダプタ ２７ 第１の固定ボルト ２８ 固定機構 ２９ 第２の固定ボルト ３０ 六角ブラインドリベットナッ
ト ３３ 中心軸線 ３４，３４′ 支持ウェブ ３５ 隙間 ３６ 支持範囲 ３７，３８ 下側端範囲 ３９ 支持面 ４０ エッジ ４１，４２，４３ 支持壁 ４４ 屋根部分 ４６ 頭部分 ４７，４８ 載置面 ４９，４９′ ねじ付きブッシュ

フロントページの続き (72)発明者 アンドレアス・トレス ドイツ連邦共和国、74321 ビーテイヒハ イム・ビッシンゲン、ビーテイヒハイマ ー・ストラーセ、22 (72)発明者 クラウス・プフイスター ドイツ連邦共和国、75433 マウルブロー ン、ケルナーストラーセ、12

Claims (15)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 横方向外側に位置し車両縦方向に延びる
   ルーフ溝の範囲において、局所的な固定機構が車両ルー
   フに設けられ、この固定機構の端側のキャリヤ脚部に、
   ルーフ荷物キャリヤが固定可能である、車両、特に乗用
   車のルーフ荷物キャリヤのための固定装置において、各
   々のルーフ荷物キャリヤ（１４，１５）が、一体に形成
   されかつ端側が横方向キャリヤ（１６）に連結されたキ
   ャリヤ脚部（１７，１８）を備え、このキャリヤ脚部の
   中空に形成された下端範囲（３７，３８）が、ルーフ溝
   （４）に予め取付けられた支持アダプタ（２６）の突出
   する支持範囲（３６）に載置可能であり、かつこの支持
   アダプタに連結可能であることを特徴とする固定装置。
2. 【請求項２】 各キャリヤ脚部（１７，１８）の中空に
   形成された下端範囲（３７，３８）の少なくとも一部
   が、支持アダプタ（２６）の内側に位置する突出する支
   持範囲（３６）と形状補完的に協働することを特徴とす
   る請求項１記載の固定装置。
3. 【請求項３】 各支持アダプタ（２６）が幅の狭い面を
   下に向けた少なくとも１個の狭くて細長い支持ウェブ
   （３４，３４′）によってルーフ溝（４）内に挿入さ
   れ、かつルーフ溝（４）の底（６）に支持されているこ
   とを特徴とする請求項１記載の固定装置。
4. 【請求項４】 互いに間隔をおいて配置され、ルーフ溝
   （４）の長手方向に向いた２個の支持ウェブ（３４，３
   ４′）が、支持アダプタ（２６）に設けられ、支持アダ
   プタ（２６）をルーフ溝（４）の固定機構（２８）に固
   定するための直立して延びる第１の固定ボルト（２７）
   が、両支持ウェブ（３４，３４′）の間の隙間（３５）
   内に設けられていることを特徴とする請求項３記載の固
   定装置。
5. 【請求項５】 固定機構（２８）がルーフ溝（４）の底
   （６）に固着された六角ブラインドリベットナット（３
   ０）または適当な固定機構によって形成され、この六角
   ブラインドリベットナットの下側が閉鎖されていること
   を特徴とする請求項４記載の固定装置。
6. 【請求項６】 支持ウェブ（３４，３４′）が、車両ル
   ーフ（１）の上方にある支持アダプタ（２６）の支持範
   囲（３６）の下面から離れるように延びていることを特
   徴とする請求項１〜５のいずれか一つに記載の固定装
   置。
7. 【請求項７】 支持範囲（３６）が中空に形成されたキ
   ャリヤ脚部（１７，１８）の下端範囲（３７，３８）に
   よって完全に取り囲まれていることを特徴とする請求項
   １〜６のいずれか一つに記載の固定装置。
8. 【請求項８】 キャリヤ脚部（１７，１８）の下側エッ
   ジ（５０，５０′）が、その下にある車両ルーフ（１）
   に対して少し離れていることを特徴とする請求項１〜７
   のいずれか一つに記載の固定装置。
9. 【請求項９】 ルーフ荷物キャリヤ（１４，１５）が組
   み立てられたときに、頭部分（４６）が支持範囲（３
   ６）の下側支持面（３９）の上側に載る第１の固定ボル
   ト（２７）が、キャリヤ脚部（１７，１８）によって、
   盗難されないよう保護されていることを特徴とする請求
   項１〜８のいずれか一つに記載の固定装置。
10. 【請求項１０】 上側の支持範囲（３６）が底（６）に
    対してほぼ平行に向いた平らな支持面（３９）を含み、
    外側にあるエッジ（４０）を除いて並べて設けられた直
    立したすべての側の支持壁（４１，４２，４３）が支持
    面から上方へ離れるように延び、支持壁（４１，４２，
    ４３）が屋根部分（４４）を支持していることを特徴と
    する請求項１〜９のいずれか一つに記載の固定装置。
11. 【請求項１１】 屋根部分（４４）が第１の固定ねじ
    （２７）の中心軸線（３３）に対して鏡像対称的に延び
    る２つの載置面（４７，４８）を備え、めねじを有す
    る、穴に挿入されたねじ付きブッシュ（４９，４９′）
    が、各載置面（４７，４８）に設けられていることを特
    徴とする請求項１０記載の固定装置。
12. 【請求項１２】 異なるように形成された前側と後側の
    ルーフ荷物キャリヤ（１４，１５）のキャリヤ脚部（１
    ７，１８）と、各キャリヤ脚部（１７，１８）の右側と
    左側とのために、同じ支持アダプタ（２６）が使用可能
    であることを特徴とする請求項１〜１１のいずれか一つ
    に記載の固定装置。
13. 【請求項１３】 前側のルーフ荷物キャリヤ（１４）の
    キャリヤ脚部（１７）が、第２の固定ボルト（２９）に
    よって、走行方向に見て後側のねじ付きブッシュ（４
    ９′）に固定可能であり、後側のルーフ荷物キャリヤ
    （１５）のキャリヤ脚部（１８）のための固定ボルト
    （２９）が前側にあるねじ付きブッシュ（４９）にねじ
    込まれることを特徴とする請求項１〜１２のいずれか一
    つに記載の固定装置。
14. 【請求項１４】 キャリヤ脚部（１７，１８）の上側か
    ら取扱い操作可能な第２の固定ボルト（２９）と、横方
    向キャリヤ（１６）の上側の溝（２５）に挿入される支
    持要素が、錠を備え横方向キャリヤ（１６）に部分的に
    挿入された錠キャップ（２１）によって、盗難されない
    よう保護されていることを特徴とする請求項１〜１３の
    いずれか一つに記載の固定装置。
15. 【請求項１５】 支持アダプタ（２６）とキャリヤ脚部
    （１７，１８）の少なくとも一方が、軽金属または軽合
    金製の鋳物によって形成されていることを特徴とする請
    求項１〜１４のいずれか一つに記載の固定装置。