JPH10309133A - 高設栽培装置 - Google Patents

高設栽培装置

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JPH10309133A
JPH10309133A JP9121328A JP12132897A JPH10309133A JP H10309133 A JPH10309133 A JP H10309133A JP 9121328 A JP9121328 A JP 9121328A JP 12132897 A JP12132897 A JP 12132897A JP H10309133 A JPH10309133 A JP H10309133A
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JP
Japan
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soil
cultivation
water
cultivated
elevated
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Application number
JP9121328A
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English (en)
Inventor
Kohei Yamamoto
浩平 山本
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Fukuoka Marumoto Co Ltd
Original Assignee
Fukuoka Marumoto Co Ltd
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G9/00Cultivation in receptacles, forcing-frames or greenhouses; Edging for beds, lawn or the like
    • A01G9/02Receptacles, e.g. flower-pots or boxes; Glasses for cultivating flowers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G25/00Watering gardens, fields, sports grounds or the like
    • A01G25/02Watering arrangements located above the soil which make use of perforated pipe-lines or pipe-lines with dispensing fittings, e.g. for drip irrigation
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G27/00Self-acting watering devices, e.g. for flower-pots
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L25/00Compositions of, homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an aromatic carbocyclic ring; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L25/02Homopolymers or copolymers of hydrocarbons
    • C08L25/04Homopolymers or copolymers of styrene
    • C08L25/06Polystyrene

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立ち作業が可能で、培土の充填排出作業が容
易であり、培土・水・肥料などの使用量を低減すること
ができ、給水を均等に行うことができる高設栽培装置を
提供する。 【解決手段】 高設栽培装置10は、地表面11上に設
置した培土収容部12内に培土13を充填して苺14な
どの植物を栽培するためのものであり、培土収容部12
は溝形状で、地表面11と連結可能な開口部15を有
し、その上面には着脱可能な覆土カバー16を備えてい
る。覆土カバー16には、導水斜面17と、給水管18
装着用の凹部19と、導水溝21とを形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苺、葉物野菜、花
卉、根菜類などを地表面より高い位置で栽培するための
高設栽培装置に関する。
【0002】
【従来の技術】苺、葉物野菜、花卉、根菜類などを栽培
する場合、従来より、栽培地の地表面に形成した畝に沿
って苗を植えて生育させる、いわゆる土耕栽培という方
法が採られている。土耕栽培においては、育苗から収穫
に至るまでの一連の作業は、中腰やしゃがんだ姿勢での
作業が多く、特に苺などの場合、定植などの際には苗の
運搬などの重労働を伴うため、作業者の肉体的負担は非
常に大きなものとなっている。
【0003】このような過酷な労働条件を改善するた
め、作業者が立った状態で作業可能な栽培技術の研究や
新たな栽培容器の開発、改良などが行われ、その成果と
して、いわゆる高設栽培と呼ばれる栽培方法が一部にお
いて実施されている。
【0004】本出願人も苺などの栽培容器として、培土
の使用量が少なくてすみ、根の成長も良好な栽培容器を
開発し(実開平6−34437号公報参照)、また、こ
の栽培容器を保持する装置および散水や施肥に好適な補
助具を開発している(実公平6−16495号公報参
照)。これらの栽培容器と装置とを組み合わせることに
より、労働条件の改善を図ることができる。
【0005】図7は、前記補助具をセットした栽培容器
を保持装置で保持した状態を示す斜視図である。この図
に示すように、保持装置80はフレーム81および支柱
82などで構成されており、先細り円筒状の栽培容器9
1や散水・施肥用の補助具92を保持装置80で保持す
ることによって、立ち作業が可能となるため、栽培作業
の効率化、労働条件の改善を図ることができる。
【0006】一方、栽培容器を地表面より高い位置に保
持する方法として、本出願人は、複数個の容器本体を連
結部材で連結した形状の栽培容器を架台に架け渡して保
持する方法を開発し、特開平8−298870号公報な
どで開示している。
【0007】図8は、前記公報に係る栽培装置の一例を
示す斜視図であり、栽培容器95は、合成樹脂製の容器
本体96の上端の一部を連続的に形成することによっ
て、10個の容器本体を直線状に連結した形状を有する
容器本体群97a,97bを構成し、容器本体群97
a,97bの上部を連結部材98で連結した構造を備え
ている。
【0008】この栽培装置を使用することにより、立ち
作業が可能となり、従来の栽培容器の多数個分を1回の
係止動作でフレーム99に係止することができるため、
栽培容器の係止作業を効率化することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の高設栽培装置の
場合、栽培容器が単体容器、連続容器のいずれの形状で
あっても、容器内へ培土を充填する作業は容器ごとに行
う必要があるため、多数の栽培容器を使用して大規模栽
培を行う場合は、設置作業や培土充填作業に多大な時間
と労力を要している。また、従来の栽培容器は先細りの
円筒形状をしているため、いわゆるサラサラ状で流動性
のよい培土を使用しなければ、充填作業が著しく困難と
なる。
【0010】また、栽培容器は保持装置に垂り下げた状
態で使用する構造であるため、比重の大きな培土を充填
した場合に耐えられるように頑丈な構造にする必要があ
り、実際に栽培に寄与している部分に比べ、保持装置の
サイズや重量が大きくなりがちである。このため、装置
の運搬などの際は手間がかかり、設置するためには広い
スペースを必要とする。さらに、栽培シーズン終了後に
おける装置類の撤収作業にも多くの労力を費やしてい
る。
【0011】さらに、従来の高設栽培装置の場合、散水
しても栽培容器からズレた位置に落下した水は流出して
無駄になることが多く、全ての栽培容器に対して均等に
給水を行うことも困難である。
【0012】一方、苺、葉物野菜などを栽培する場合、
植物の根は、土壌中のなるべく深い位置まで伸長させた
方が、養分の吸収性が向上し、生育状態が良好となり、
収穫量の増大を図ることができる。ところが、土耕栽培
の場合、一般に、地表面から30cm〜40cmの部分
は耕されているが、その下にある地盤は非常に固くなっ
ているため、根が下方へ伸長することができず、横方向
へ伸長する傾向が大である。したがって、根からの養分
吸収性が悪化するだけでなく、横に伸びた根同士が絡ん
で伸長を阻害し、植物の生育に悪影響を及ぼしている。
【0013】また、固い地盤部分においては、ミミズな
どの有益動物が生存できず、酸素などの供給も不十分と
なるため、植物の生育を阻害する要因となっている。近
年、農作業の機械化が進み、重量の重い大型農業機械の
使用が増加しているため、地盤の固化はますます進行し
ているのが実状である。
【0014】前記栽培容器91,95の場合、根が深い
ところ伸長できるように縦方向のサイズを長くすること
は可能であるが、長くするにつれて、培土の充填、排出
作業が著しく困難化し、保持装置も大型化するため、実
用性を失う。
【0015】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、立ち作業が可能で、培土の充填排出作業が容易であ
り、培土・水・肥料などの使用量を低減し、給水を均等
に行うことができる高設栽培装置を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は、地表面に設置した培土収容部内に培土を
充填して植物を栽培するための高設栽培装置であって、
地表面と連結可能な開口部を有する溝形状の培土収容部
と、この培土収容部に装着される覆土カバーとを備え、
覆土カバーに、培土方向へ水を誘導可能な導水斜面を設
けたことを特徴とする。
【0017】本発明の高設栽培装置では、培土収容部が
地表面より上にあるため、立ち作業を行うことが可能で
あり、培土は培土収容部内に充填する分量あればよいた
め、畝を形成する場合に比べて培土の使用量が少なくて
すむ。また、他の保持装置なしで地表面に自立させるこ
とができるため、広い設置スペースを必要とせず、従来
の畝程度のスペース内に設置することができる。
【0018】また、培土収容部は溝形状であるため、そ
の上面は連続して開放しており、培土の充填作業が簡単
であり、サラサラ状でない畑土であっても容易に充填す
ることができる。また、培土収容部は地表面と連結可能
な開口部を有しているため、充填された培土は開口部に
おいて地表面と連続した状態となり、培土の重量は地表
面にかかる。このため、比重の大きな畑土を充填した場
合でも培土収容部に負担をかけることがなく、高さ方向
のサイズが大きい培土収容部を形成することも容易であ
る。
【0019】培土収容部には覆土カバーとを備えている
ため、培土の保温、保冷機能が良好であり、この覆土カ
バーには、培土方向へ水を誘導可能な導水斜面を設けて
いるため、上方から散水した水は導水斜面に沿って培土
方向へ流れ、均等な給水状態が得られる。この場合、培
土収容部に対して覆土カバーを着脱可能な構造としてお
けば、培土収容部内への培土の充填や排出時において
は、覆土カバーを取り外すことができるため、作業性が
向上する。
【0020】また、覆土カバーの下面に、培土収容部内
に突き出した形状の突出部を形成すれば、覆土カバーを
培土収容部に装着したとき、突出部が培土収容部内に突
き出した状態となり、そのスペースに相当する分だけ培
土収容部の容積が減少するため、培土使用量を低減する
ことができる。
【0021】ここで、前記の導水斜面に、培土方向へ水
を誘導可能な導水溝を形成することにより、散水された
水は導水溝に沿って培土方向へ流れるため、位置を特定
して集中的に給水することができる。このとき、複数の
導水溝を所定間隔ごとに形成しておけば、さらに均等な
給水状態が得られる。
【0022】また、覆土カバーに、給水管を装着可能な
凹部と、給水管からの排出水を培土方向へ誘導する導水
溝とを設けてもよい。このような構造とすることによ
り、給水管を介して給水を行うことができるため、給水
作業を省力化することができ、給水状態も均等となる。
【0023】一方、培土収容部に、培土収容部内の培土
を傾斜状態に保持する傾斜壁面を備えることにより、栽
培する植物の生育状態が活性化されるため、収穫量の増
大を図ることができる。以下、その理由を、苺を例にし
て説明する。
【0024】培土収容部に充填した培土に植えられた苺
の根は下方へ伸びていこうとするが、苺苗が傾斜状態に
保持されていることにより、特に、クラウン部分からの
新根の発生が盛んになるという性質がある。すなわち、
苺苗においては、既存の根が伸びるよりもクラウン部分
からの新根の発生の方が促進され、これらの新根が培土
中へ伸びていき、活着が良好となるため、その後の生育
状態が活性化される。また、クラウン部分から多くの新
根が発生することにより、花数の増加も促進されるた
め、収穫量の増大を図ることができる。
【0025】さらに、苺の場合、ランナーはクラウンが
傾いた方向へ伸びていくという性質があるため、苺苗を
傾斜状態に保持することによって、ランナーの生育方向
を適切に誘導することができるというメリットがある。
【0026】一方、培土収容部に、培土排出用の抜け勾
配を形成することにより、栽培時期終了後などにおける
培土排出作業を容易化することができる。
【0027】ここで、培土収容部内に温度調整手段を備
えることにより、栽培する植物に応じた温度管理を的確
に行うことができる。この場合、温度調整手段として
は、培土収容部内に温水パイプ、冷水パイプなどを配置
し、各パイプに温水や冷水を通すことにより、培土を保
温、保冷する構造を採用することができる。
【0028】一方、少なくとも培土収容部を、断熱性に
優れた発泡合成樹脂で形成することにより、保温、保冷
機能を高めることができる。また、発泡合成樹脂は耐食
性も優れているため、農薬や薬剤などで変質、変形する
ことがなく、長期間使用することができる。
【0029】この場合、発泡合成樹脂として、軽量で、
成形性に優れた発泡ポリスチレンを使用することによ
り、栽培条件に応じた形状にすることが容易となり、運
搬性も向上する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施形態であ
る高設栽培装置を示す斜視図、図2は同高設栽培装置の
使用状態を示す斜視図、図3は同高設栽培装置の使用状
態を示す一部切欠斜視図である。
【0031】本実施形態の高設栽培装置10は、地表面
11に設置した培土収容部12内に培土13を充填して
苺14を栽培するためのものであり、培土収容部12は
溝形状で、地表面11と連結可能な開口部15を有し、
この培土収容部12に着脱可能に装着される覆土カバー
16を備えている。また、覆土カバー16には、培土1
3方向へ水を誘導可能な導水斜面17と、給水管18を
装着可能な凹部19と、給水管18の排水孔20から排
出された水Wを培土13方向へ誘導するための導水溝2
1とを設けている。
【0032】高設栽培装置10では、培土収容部12が
地表面11より上にあるため、立ち作業を行うことが可
能であり、培土13は培土収容部12内に充填する分量
あればよいため、畝を形成する場合に比べて培土の使用
量は少なくてすむ。また、他の保持装置なしで地表面1
1に自立させることができるため、広い設置スペースを
必要とせず、従来の畝程度のスペース内に設置すること
ができる。
【0033】また、培土収容部12は溝形状であるた
め、その上面は連続して開放しており、培土の充填作業
が簡単であり、サラサラ状でない畑土であっても容易に
充填することができる。また、培土収容部12は地表面
11と連結可能な開口部15を有しているため、充填さ
れた培土13は開口部15において地表面11と連続し
た状態となり、培土13の重量は地表面11にかかる。
このため、比重の大きな畑土を充填した場合でも培土収
容部12に負担をかけることがなく、培土収容部12を
高くすることができるため、苺14の根を培土13中の
深い位置まで伸長させ、養分吸収性を向上させることが
できる。
【0034】培土収容部12には覆土カバー16を備え
ているため、培土13の保温、保冷機能が良好であり、
この覆土カバー16には、培土13方向へ水を誘導可能
な導水斜面17を設けているため、上方から散水した水
は導水斜面17に沿って培土13方向へ流れ、培土13
全体に均等に給水することができる。培土収容部12に
対して覆土カバー16は着脱可能であるため、培土収容
部12内への培土の充填や排出時においては、覆土カバ
ー16を取り外すことができるため作業性が良好であ
る。
【0035】また、覆土カバー16には、給水管18を
装着可能な凹部19と、給水管18の排水孔20から排
出された水Wを培土13方向へ誘導する導水溝21とを
設けており、給水管18を介して自動的に給水を行うこ
とができるため、給水作業が省力化される。導水溝21
は一定間隔ごとに形成しているため、培土13に対して
ムラなく均等に給水を行うことができる。なお、給水管
18を利用して各種薬剤などの注入などを行うこともで
きる。また、導水溝21の配置間隔を小さくした部分を
設ければ、特定位置への集中的な給水などを行うことも
できる。
【0036】さらに、覆土カバー16の下面は、培土収
容部12内に突き出した形状であるため、覆土カバー1
6を培土収容部12に装着したとき、培土収容部12内
に突き出した状態となり、そのスペースに相当する分だ
け培土収容部12の容積が減少するため、培土使用量を
低減することができる。
【0037】一方、培土収容部12には、培土13を傾
斜状態に保持する傾斜壁面22を備えているため、苺1
4の生育状態が活性化され、収穫量の増大を図ることが
できる。以下、その理由を図4を参照して説明する。
【0038】図4に示すように、培土収容部12に充填
した培土13に植えられた苺14の根は下方へ伸びてい
こうとするが、苺14の苗が傾斜状態に保持されている
ことにより、特に、クラウン23からの新根24の発生
が盛んになるという性質がある。すなわち、苺14の苗
においては、既存の根が伸びるよりもクラウン23から
の新根24の発生の方が促進され、これらの新根24が
培土13中へ伸びていき、活着が良好となるため、その
後の生育状態が活性化される。また、クラウン23から
多くの新根24が発生することにより、花数の増加も促
進されるため、収穫量の増大を図ることができる。
【0039】さらに、苺14の場合、ランナーはクラウ
ン23が傾いた方向へ伸びていくという性質があるた
め、苺14の苗を傾斜状態に保持することによって、ラ
ンナーの生育方向を適切に誘導することができるという
メリットがある。
【0040】ここで、培土収容部12内には温度調整手
段として、温水や冷水などを通すことのできるパイプ2
5を配置しているため、パイプ25に温水を通して培土
13を加温することができ、また、冷水を通せば培土1
3の温度上昇を抑えることができる。したがって、苺1
4に限らず、栽培する植物に応じた温度管理を的確に行
うことができる。
【0041】高設栽培装置10は、断熱性、耐食性に優
れた発泡ポリスチレンで形成しているため、保温、保冷
機能が高く、農薬や薬剤などで変質、変形することがな
いため、長期間使用することができる。また、軽量で、
成形性に優れているため、栽培条件に応じた形状にする
ことが容易であり、運搬性も良好である。
【0042】次に、図5,6を参照して、本発明の第2
実施形態について説明する。図5は第2実施形態の高設
栽培装置を示す斜視図、図6は同高設栽培装置の使用状
態を示す一部切欠斜視図である。
【0043】本実施形態の高設栽培装置30は、地表面
11に設置した培土収容部31内に培土13を充填して
苺14を栽培するためのものであり、培土収容部31は
溝形状で、地表面11と連結可能な開口部35を有し、
この培土収容部31に着脱可能に装着される覆土カバー
32を備えている。また、散水された水を培土13方向
へ誘導するため、覆土カバー32には導水斜面33と導
水溝34とを設けている。
【0044】したがって、図6に示すように、上方から
散水した場合、水は導水斜面33および導水溝34に沿
って培土13方向へ流れ、ムラなく均等な給水を行うこ
とができる。また、培土収容部31にはパイプ36を配
置しているため、この中に温水、冷水などを通すことに
より、培土収容部31内の培土13の温度管理を的確に
行うことができる。
【0045】本実施形態においては、水平バー37を有
する支柱38を地表面11に立設し、水平バー37に架
け渡して固定した保持部材39と係合凹部40とを係合
させることにより、高設栽培装置30を保持している。
また、培土収容部31の幅を下方側ほど狭くしているた
め、培土収容部31を上方から2本の保持部材39間に
装入するだけで係合することができ、作業は容易であ
る。さらに、このような培土収容部31の形状は抜け勾
配としての機能を有するため、栽培期間終了後などは高
設栽培装置30を倒立状態にするだけで、内部の培土を
スムーズに排出することができる。
【0046】また、培土収容部31の上端を補強するた
め補強部材41を配設し、係止部材42を用いて固定し
ているため、強度的にも優れている。さらに、図5に示
すように、水平バー37においては、保持部材39の外
側に保持部材43も固定しているため、培土収容部31
の上面を覆うマルチシート(図示せず)を装着する場
合、マルチシートの両側を保持部材43に係止すること
によって固定することができる。他の部分の構造、機能
については、高設栽培装置10と同様である。
【0047】第1,2実施形態においては、高設栽培装
置10,30で苺14を栽培する場合について説明して
いるが、本発明はこれらに限定するものではないため、
他の植物を栽培する分野においても広く活用することが
できる。
【0048】
【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏すること
ができる。
【0049】(1)地表面と連結可能な開口部を有する
溝形状の培土収容部と、培土収容部に装着される覆土カ
バーとを備え、覆土カバーに、培土方向へ水を誘導可能
な導水斜面を設けたことにより、立ち作業が可能とな
り、培土充填作業も容易であり、培土・水・肥料などの
使用量を低減し、給水を均等に行うことができる。
【0050】(2)導水斜面に、培土方向へ水を誘導可
能な導水溝を形成することにより、散水された水は導水
溝に沿って培土方向へ流れるため、位置を特定して集中
的に給水することができる。
【0051】(3)覆土カバーに、給水管を装着可能な
凹部と、給水管からの排出水を培土方向へ誘導する導水
溝とを設けることにより、給水管を介して給水を行うこ
とができるため、給水作業を省力化することができ、給
水状態も均等となる。
【0052】(4)培土収容部に、培土収容部内の培土
を傾斜状態に保持する傾斜壁面を備えることにより、栽
培する植物の生育状態が活性化されるため、収穫量の増
大を図ることができる。
【0053】(5)培土収容部に、培土排出用の抜け勾
配を形成することにより、栽培時期終了後などにおける
培土排出作業を容易化することができる。
【0054】(6)培土収容部内に温度調整手段を備え
ることにより、栽培する植物に応じた温度管理を的確に
行うことができる。
【0055】(7)少なくとも培土収容部を、断熱性に
優れた発泡合成樹脂で形成することにより、保温、保冷
機能を高めることができる。また、発泡合成樹脂は耐食
性も優れているため、農薬や薬剤などで変質、変形する
ことがなく、長期間使用することができる。
【0056】(8)発泡合成樹脂として、軽量で、成形
性に優れた発泡ポリスチレンを使用することにより、栽
培条件に応じた形状への加工が容易となり、運搬作業性
も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の高設栽培装置を示す斜視図であ
る。
【図2】同高設栽培装置の使用状態を示す斜視図であ
る。
【図3】同高設栽培装置の使用状態を示す一部切欠斜視
図である。
【図4】同高設栽培装置の使用状態を示す縦断面図であ
る。
【図5】第2実施形態の高設栽培装置を示す斜視図であ
る。
【図6】同高設栽培装置の使用状態を示す一部切欠斜視
図である。
【図7】従来の高設栽培装置を示す斜視図である。
【図8】従来の高設栽培装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
10,30 高設栽培装置 11 地表面 12,31 培土収容部 13 培土 14 苺 15,35 開口部 16,32 覆土カバー 17,33 導水斜面 18 給水管 19 凹部 20 排水孔 W 水 21,34 導水溝 22 傾斜壁面 23 クラウン 24 新根 25,36 パイプ 37 水平バー 38 支柱 39,43 保持部材 40 係合凹部 41 補強部材 42 係止部材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地表面に設置した培土収容部内に培土を
    充填して植物を栽培するための高設栽培装置であって、
    地表面と連結可能な開口部を有する溝形状の培土収容部
    と、前記培土収容部に装着される覆土カバーとを備え、
    前記覆土カバーに、培土方向へ水を誘導可能な導水斜面
    を設けたことを特徴とする高設栽培装置。
  2. 【請求項2】 前記導水斜面に、培土方向へ水を誘導可
    能な導水溝を形成した請求項1記載の高設栽培装置。
  3. 【請求項3】 前記覆土カバーに、給水管を装着可能な
    凹部と、前記給水管からの排出水を培土方向へ誘導する
    導水溝とを設けたことを特徴とする請求項1記載の高設
    栽培装置。
  4. 【請求項4】 前記培土収容部に、同培土収容部内の培
    土を傾斜状態に保持する傾斜壁面を備えた請求項1〜3
    記載の高設栽培装置。
  5. 【請求項5】 前記培土収容部に、培土排出用の抜け勾
    配を形成した請求項1〜4記載の高設栽培装置。
  6. 【請求項6】 前記培土収容部内に、温度調整手段を備
    えた請求項1〜5記載の高設栽培装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも前記培土収容部を発泡合成樹
    脂で形成した請求項1〜6記載の高設栽培装置。
  8. 【請求項8】 前記発泡合成樹脂が発泡ポリスチレンで
    ある請求項7記載の高設栽培装置。
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