JP2000262153A - 栽培用容器 - Google Patents
栽培用容器Info
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- JP2000262153A JP2000262153A JP11068769A JP6876999A JP2000262153A JP 2000262153 A JP2000262153 A JP 2000262153A JP 11068769 A JP11068769 A JP 11068769A JP 6876999 A JP6876999 A JP 6876999A JP 2000262153 A JP2000262153 A JP 2000262153A
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- soil
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01G—HORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
- A01G9/00—Cultivation in receptacles, forcing-frames or greenhouses; Edging for beds, lawn or the like
- A01G9/02—Receptacles, e.g. flower-pots or boxes; Glasses for cultivating flowers
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01G—HORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
- A01G7/00—Botany in general
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Environmental Sciences (AREA)
- Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
- Botany (AREA)
- Ecology (AREA)
- Forests & Forestry (AREA)
- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 設置作業、培土の充填・排出作業および解体
・撤収作業が簡単で、培土使用量の増減も可能であり、
植物苗の生育状態を活性化することもできる、栽培容器
を提供する。 【解決手段】 栽培容器１０は、横断方向の断面形状が
逆三角形をした溝状の培土収容部１１を備え、培土収容
部１１の下端部分にスリット状の排水用開口１２が設け
られている。パイプ材で形成された支柱１９および水平
部材１３，１４を組み合わせて、栽培容器１０を地面１
５より高い位置に保持することによって、高設栽培装置
を形成し、培土収容部１１に充填された培土１６におい
て植物苗１７の栽培を行なう。
・撤収作業が簡単で、培土使用量の増減も可能であり、
植物苗の生育状態を活性化することもできる、栽培容器
を提供する。 【解決手段】 栽培容器１０は、横断方向の断面形状が
逆三角形をした溝状の培土収容部１１を備え、培土収容
部１１の下端部分にスリット状の排水用開口１２が設け
られている。パイプ材で形成された支柱１９および水平
部材１３，１４を組み合わせて、栽培容器１０を地面１
５より高い位置に保持することによって、高設栽培装置
を形成し、培土収容部１１に充填された培土１６におい
て植物苗１７の栽培を行なう。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜、果実、草花
などの植物を、地面より高い位置に保持して栽培する際
に使用する栽培用容器に関する。
などの植物を、地面より高い位置に保持して栽培する際
に使用する栽培用容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、苺などの農作物は、栽培地の
地面に形成された畝に沿って苗を植えて栽培を行なう、
いわゆる土耕栽培が採用されているが、育苗から収穫に
至るまでの各種作業は中腰やしゃがんだ姿勢での作業が
多いので、作業者の肉体的負担が大である。
地面に形成された畝に沿って苗を植えて栽培を行なう、
いわゆる土耕栽培が採用されているが、育苗から収穫に
至るまでの各種作業は中腰やしゃがんだ姿勢での作業が
多いので、作業者の肉体的負担が大である。
【０００３】このような労働条件を改善するため、近年
では、野菜や果物などの苗を地面より高い位置に保持し
て栽培を行なう、いわゆる高設栽培方法が採用され、こ
れに伴って新たな栽培用容器や栽培用器具などの開発や
改良が行なわれている。
では、野菜や果物などの苗を地面より高い位置に保持し
て栽培を行なう、いわゆる高設栽培方法が採用され、こ
れに伴って新たな栽培用容器や栽培用器具などの開発や
改良が行なわれている。
【０００４】本出願人は、培土使用量が少なく、根の成
長が良好な育苗用容器を開発し、実開平６−３４４３７
号公報などにおいて開示している。また、この育苗用容
器の保持装置なども開発し、実公平６−１６４９５号公
報などで開示している。これらの育苗用容器と保持装置
などを組み合わせることによって、図９に示すような高
設栽培装置を形成することができる。
長が良好な育苗用容器を開発し、実開平６−３４４３７
号公報などにおいて開示している。また、この育苗用容
器の保持装置なども開発し、実公平６−１６４９５号公
報などで開示している。これらの育苗用容器と保持装置
などを組み合わせることによって、図９に示すような高
設栽培装置を形成することができる。
【０００５】図９において、８０は保持装置、８１は保
持装置のフレーム、８２は保持装置の支柱であり、９１
は先細り円筒状をした育苗用容器、９２は散水・施肥用
の補助具である。保持装置８０で保持された複数の育苗
用容器９１内で育苗を行なうことにより、育苗作業の効
率化および労働条件の改善を図ることができる。
持装置のフレーム、８２は保持装置の支柱であり、９１
は先細り円筒状をした育苗用容器、９２は散水・施肥用
の補助具である。保持装置８０で保持された複数の育苗
用容器９１内で育苗を行なうことにより、育苗作業の効
率化および労働条件の改善を図ることができる。
【０００６】また、本出願人は、複数の容器本体を連結
部材で連結した栽培用容器を架台に架け渡して保持する
技術を開発して、特開平８−２９８８７０号公報などに
おいて開示している。
部材で連結した栽培用容器を架台に架け渡して保持する
技術を開発して、特開平８−２９８８７０号公報などに
おいて開示している。
【０００７】図１０は、特開平８−２９８８７０号公報
などにおいて開示した栽培装置の斜視図であり、栽培用
容器９５は、合成樹脂製の容器本体９６の上端の一部を
連続成形することにより、１０個の容器本体９６を直線
状に連結した容器本体群９７ａ，９７ｂを形成し、この
容器本体群９７ａ，９７ｂの上部を連結部材９８で連結
したものである。また、個々の容器本体９６は先細りの
円筒形状である。
などにおいて開示した栽培装置の斜視図であり、栽培用
容器９５は、合成樹脂製の容器本体９６の上端の一部を
連続成形することにより、１０個の容器本体９６を直線
状に連結した容器本体群９７ａ，９７ｂを形成し、この
容器本体群９７ａ，９７ｂの上部を連結部材９８で連結
したものである。また、個々の容器本体９６は先細りの
円筒形状である。
【０００８】連結部材９８は、容器本体群９７ａ，９７
ｂの上端のフランジの一辺から延長するかたちで、容器
本体群９７ａ，９７ｂと一体的に形成されており、保持
装置の係止用フレーム９９の形状に合わせ、上方に曲げ
た角形に形成されている。
ｂの上端のフランジの一辺から延長するかたちで、容器
本体群９７ａ，９７ｂと一体的に形成されており、保持
装置の係止用フレーム９９の形状に合わせ、上方に曲げ
た角形に形成されている。
【０００９】図１０に示す栽培装置は、栽培用容器を近
接して配列しても支障のない場合に採用することが可能
であり、１回の係止作業で１箇所の係止位置に、従来の
栽培用容器の複数個分を係止することができるので、栽
培用容器の係止作業を効率化することができる。
接して配列しても支障のない場合に採用することが可能
であり、１回の係止作業で１箇所の係止位置に、従来の
栽培用容器の複数個分を係止することができるので、栽
培用容器の係止作業を効率化することができる。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】図９，１０に示す栽培
装置を使用する場合、専用の支柱やフレームなどで構成
された保持装置を地面に設置した後、複数の栽培用容器
をセットしなければならないので、設置作業に多大な労
力と時間を費やしている。また、栽培期間が終了して高
設栽培装置を栽培地から撤収する場合、前述と逆の手順
で解体する必要があるため、撤収作業にも多大な労力と
時間を費やしているのが実状である。
装置を使用する場合、専用の支柱やフレームなどで構成
された保持装置を地面に設置した後、複数の栽培用容器
をセットしなければならないので、設置作業に多大な労
力と時間を費やしている。また、栽培期間が終了して高
設栽培装置を栽培地から撤収する場合、前述と逆の手順
で解体する必要があるため、撤収作業にも多大な労力と
時間を費やしているのが実状である。
【００１１】これらの栽培装置は、専用に設計された支
柱、フレームおよびこれらに組み合わせ可能な一定サイ
ズの補助具などを使用しなければ形成することができな
いので、汎用性に乏しく、製作コストも高い。
柱、フレームおよびこれらに組み合わせ可能な一定サイ
ズの補助具などを使用しなければ形成することができな
いので、汎用性に乏しく、製作コストも高い。
【００１２】栽培用容器が単体容器、連続容器のいずれ
の場合でも、培土の充填は各栽培用容器ごとに行なう必
要があるため、大規模栽培などにおいて多数の栽培用容
器に培土充填を行なう場合、多大な労力と時間を必要と
している。
の場合でも、培土の充填は各栽培用容器ごとに行なう必
要があるため、大規模栽培などにおいて多数の栽培用容
器に培土充填を行なう場合、多大な労力と時間を必要と
している。
【００１３】これらの栽培装置の場合、使用可能な栽培
用容器のサイズや形状がほぼ決まっているので、培土使
用量を変化させることは実質的に不可能である。また、
これらの栽培装置に使用される栽培用容器は、先細りの
円筒形状または角筒形状であるため、培土の充填および
排出に手間を要する。特に、培土を充填する場合、サラ
サラとした状態の培土を使用しなければ、充填作業が著
しく困難である。
用容器のサイズや形状がほぼ決まっているので、培土使
用量を変化させることは実質的に不可能である。また、
これらの栽培装置に使用される栽培用容器は、先細りの
円筒形状または角筒形状であるため、培土の充填および
排出に手間を要する。特に、培土を充填する場合、サラ
サラとした状態の培土を使用しなければ、充填作業が著
しく困難である。
【００１４】さらに、従来の栽培装置の場合、栽培容器
が分散して配置されているので、これらの栽培容器から
排出される排水の処理も困難である。
が分散して配置されているので、これらの栽培容器から
排出される排水の処理も困難である。
【００１５】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、設置作業、培土の充填・排出作業および解体・撤収
作業が簡単で、培土使用量の増減も可能であり、苗の生
育状態を活性化することもできる、栽培用容器を提供す
ることにある。
は、設置作業、培土の充填・排出作業および解体・撤収
作業が簡単で、培土使用量の増減も可能であり、苗の生
育状態を活性化することもできる、栽培用容器を提供す
ることにある。
【００１６】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の栽培用容器は、培土収容部を備えた箱状ま
たは溝状の植物栽培用の容器であって、前記培土収容部
の一つの軸方向の縦断面形状を逆三角形としたことを特
徴とする。
め、本発明の栽培用容器は、培土収容部を備えた箱状ま
たは溝状の植物栽培用の容器であって、前記培土収容部
の一つの軸方向の縦断面形状を逆三角形としたことを特
徴とする。
【００１７】このような構成とすることにより、一般的
なパイプ材やバー材を用いて栽培用容器を保持するだけ
で、いわゆる高設栽培装置を形成することができるの
で、設置作業および解体・撤収作業は容易である。培土
収容部は、縦断面形状が逆三角形で連続した形状である
ため、培土の充填・排出作業は容易である。また、培土
収容部に充填された培土を傾斜状態に保持することが可
能であるため、苗を傾斜させて植えることによって活着
が良くなる苺苗などの生育状態を活性化させることがで
きる。さらに、培土収容部の保持角度を変えることによ
って、実際に充填可能な培土量を変化させることができ
るので、培土使用量の増減を簡単に行うことができる。
なパイプ材やバー材を用いて栽培用容器を保持するだけ
で、いわゆる高設栽培装置を形成することができるの
で、設置作業および解体・撤収作業は容易である。培土
収容部は、縦断面形状が逆三角形で連続した形状である
ため、培土の充填・排出作業は容易である。また、培土
収容部に充填された培土を傾斜状態に保持することが可
能であるため、苗を傾斜させて植えることによって活着
が良くなる苺苗などの生育状態を活性化させることがで
きる。さらに、培土収容部の保持角度を変えることによ
って、実際に充填可能な培土量を変化させることができ
るので、培土使用量の増減を簡単に行うことができる。
【００１８】培土収容部の縦断面形状である逆三角形を
構成する二辺の部材の長さを互いに異なるようにするこ
とにより、角度の異なる二つの斜面が培土収容部内に形
成され、それぞれ異なる角度で培土を保持することがで
きるので、栽培する植物の種類に最適な傾斜角度を選択
することができる。また、十分な日照量を確保するなど
の目的で、苗の一部あるいは果実などを栽培用容器の特
定方向に向けて成長させる必要がある場合にも対応可能
である。
構成する二辺の部材の長さを互いに異なるようにするこ
とにより、角度の異なる二つの斜面が培土収容部内に形
成され、それぞれ異なる角度で培土を保持することがで
きるので、栽培する植物の種類に最適な傾斜角度を選択
することができる。また、十分な日照量を確保するなど
の目的で、苗の一部あるいは果実などを栽培用容器の特
定方向に向けて成長させる必要がある場合にも対応可能
である。
【００１９】培土収容部の下端部分に排水用開口を設け
ることにより、縦断面形状が逆三角形をした培土収容部
内の不要な水分を、この排水用開口に集めて排出するこ
とができるので、排水処理が容易となる。
ることにより、縦断面形状が逆三角形をした培土収容部
内の不要な水分を、この排水用開口に集めて排出するこ
とができるので、排水処理が容易となる。
【００２０】培土収容部に培土保温手段を配置すること
により、培土収容部に充填された培土を加温または冷却
して一定温度に保持することが可能となるので、ビニル
ハウス内における促成栽培あるいは高冷地における抑制
栽培などにも対応できるようになる。
により、培土収容部に充填された培土を加温または冷却
して一定温度に保持することが可能となるので、ビニル
ハウス内における促成栽培あるいは高冷地における抑制
栽培などにも対応できるようになる。
【００２１】培土収容部を合成樹脂材や発泡合成樹脂材
で形成することにより、比較的丈夫で、水、肥料、消毒
剤などで腐食、変質することのないものとなり、特に、
発泡合成樹脂材で形成することにより、軽量で断熱性や
保温性に優れたものとなる。また、培土収容部を木材で
形成することにより、断熱性や保温性に優れたものとな
り、使用後の処分も容易となる。
で形成することにより、比較的丈夫で、水、肥料、消毒
剤などで腐食、変質することのないものとなり、特に、
発泡合成樹脂材で形成することにより、軽量で断熱性や
保温性に優れたものとなる。また、培土収容部を木材で
形成することにより、断熱性や保温性に優れたものとな
り、使用後の処分も容易となる。
【００２２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は実施の形態である栽培用容
器を示す斜視図、図２は前記栽培用容器の使用状態を示
す斜視図、図３は図２のＡ−Ａ線断面図である。
に基づいて説明する。図１は実施の形態である栽培用容
器を示す斜視図、図２は前記栽培用容器の使用状態を示
す斜視図、図３は図２のＡ−Ａ線断面図である。
【００２３】本実施形態の栽培容器１０は、一つの軸方
向１０ｃの縦断面形状を逆三角形とした溝状の培土収容
部１１を備え、培土収容部１１の下端部分にスリット状
の排水用開口１２が設けられている。パイプ材で形成さ
れた支柱１９を地面１５に立設し、これらの支柱１９に
水平部材１３，１４，１４ａを組み合わせて栽培容器１
０を地面１５より高い位置に保持することによって、図
１に示すような高設栽培装置を形成する。そして、図２
に示すように、溝状の培土収容部１１に充填された培土
１６において苗１７の栽培を行なうことができる。
向１０ｃの縦断面形状を逆三角形とした溝状の培土収容
部１１を備え、培土収容部１１の下端部分にスリット状
の排水用開口１２が設けられている。パイプ材で形成さ
れた支柱１９を地面１５に立設し、これらの支柱１９に
水平部材１３，１４，１４ａを組み合わせて栽培容器１
０を地面１５より高い位置に保持することによって、図
１に示すような高設栽培装置を形成する。そして、図２
に示すように、溝状の培土収容部１１に充填された培土
１６において苗１７の栽培を行なうことができる。
【００２４】一般的なパイプ材である支柱１９および水
平部材１３，１４，１４ａを用いて栽培容器１０を保持
するだけで高設栽培装置を形成することができるので、
設置作業および解体・撤収作業は容易である。培土収容
部１１は縦断面形状が逆三角形で溝状に連続した形状で
あるため、培土１６の充填作業を容易かつ効率的に行な
うことがで可能であり、サラサラした状態の培土でなく
ても使用することができる。また、培土収容部１１は水
平部材１３，１４，１４ａなどに着脱可能であり、その
上面が連続的に開放しているので、栽培期間終了後の培
土１６の排出作業も容易である。
平部材１３，１４，１４ａを用いて栽培容器１０を保持
するだけで高設栽培装置を形成することができるので、
設置作業および解体・撤収作業は容易である。培土収容
部１１は縦断面形状が逆三角形で溝状に連続した形状で
あるため、培土１６の充填作業を容易かつ効率的に行な
うことがで可能であり、サラサラした状態の培土でなく
ても使用することができる。また、培土収容部１１は水
平部材１３，１４，１４ａなどに着脱可能であり、その
上面が連続的に開放しているので、栽培期間終了後の培
土１６の排出作業も容易である。
【００２５】培土収容部１１は充填された培土１６を傾
斜状態に保持することが可能であるため、苗を傾斜させ
て植えることによって活着が良くなる性質を有する苺苗
などの生育状態を活性化させることができる。
斜状態に保持することが可能であるため、苗を傾斜させ
て植えることによって活着が良くなる性質を有する苺苗
などの生育状態を活性化させることができる。
【００２６】培土収容部１１の縦断面形状である逆三角
形を構成する二辺の部材の長さが互いに異なるので、培
土収容部１１内に角度の異なる２つの斜面１０ａ，１０
ｂが形成され、充填された培土１６をそれぞれ異なる角
度で保持することができるので、栽培する植物の種類に
最適な傾斜角度を選択することができる。
形を構成する二辺の部材の長さが互いに異なるので、培
土収容部１１内に角度の異なる２つの斜面１０ａ，１０
ｂが形成され、充填された培土１６をそれぞれ異なる角
度で保持することができるので、栽培する植物の種類に
最適な傾斜角度を選択することができる。
【００２７】また、水平部材１４ａの保持高さを変えれ
ば栽培容器１０の保持角度を変更することができるの
で、十分な日照量を確保するなどの目的で苗の一部や果
実などを栽培容器１０の一方向に向けて成長させる必要
がある場合、水平部材１４ａの保持位置を変更すること
によって的確に対応可能である。
ば栽培容器１０の保持角度を変更することができるの
で、十分な日照量を確保するなどの目的で苗の一部や果
実などを栽培容器１０の一方向に向けて成長させる必要
がある場合、水平部材１４ａの保持位置を変更すること
によって的確に対応可能である。
【００２８】したがって、図４に示すように、栽培容器
１０において苺苗２０を栽培しているような場合、適切
な時期に水平部材１４ａを下げて栽培容器１０を傾斜さ
せれば、苺の果実２１は低い方向に集まり葉などの陰か
ら露出した状態となり、果実２１全体に光が当たってム
ラなく熟れるようになるので、従来より行なわれている
球出し作業が不要となる。
１０において苺苗２０を栽培しているような場合、適切
な時期に水平部材１４ａを下げて栽培容器１０を傾斜さ
せれば、苺の果実２１は低い方向に集まり葉などの陰か
ら露出した状態となり、果実２１全体に光が当たってム
ラなく熟れるようになるので、従来より行なわれている
球出し作業が不要となる。
【００２９】さらに、図５（ａ），（ｂ）に示すよう
に、栽培容器１０を右側または左側に傾斜させて培土収
容部１１の保持角度を変えることにより、実際に充填可
能な培土１６の分量を変化させることができるので、植
物の種類や栽培条件などに応じて、培土使用量を増減さ
せることができる。
に、栽培容器１０を右側または左側に傾斜させて培土収
容部１１の保持角度を変えることにより、実際に充填可
能な培土１６の分量を変化させることができるので、植
物の種類や栽培条件などに応じて、培土使用量を増減さ
せることができる。
【００３０】培土収容部１１の下端部分には排水用開口
１２を設けているので、培土収容部１１の保持角度に影
響されず、培土収容部１１内の不要な水分を排水用開口
１２に集めて外部へ排出することができる。したがっ
て、培土収容部１１に充填された培土１６中の水分量は
適度に保持され、排水処理も容易である。
１２を設けているので、培土収容部１１の保持角度に影
響されず、培土収容部１１内の不要な水分を排水用開口
１２に集めて外部へ排出することができる。したがっ
て、培土収容部１１に充填された培土１６中の水分量は
適度に保持され、排水処理も容易である。
【００３１】なお、図３に示すように、培土収容部１１
に培土保温用の熱媒体搬送管１８を配置することによ
り、培土収容部１１に充填された培土１６を加温または
冷却して一定温度に保持することが可能となるので、ビ
ニルハウス内における促成栽培あるいは高冷地における
抑制栽培などにも対応できる。
に培土保温用の熱媒体搬送管１８を配置することによ
り、培土収容部１１に充填された培土１６を加温または
冷却して一定温度に保持することが可能となるので、ビ
ニルハウス内における促成栽培あるいは高冷地における
抑制栽培などにも対応できる。
【００３２】本実施形態では、培土収容部１１を発泡合
成樹脂材で形成しているので、比較的軽量で断熱性や保
温性に優れており、水、肥料、消毒剤などで腐食、変質
することもない。なお、培土収容部１１は、合成樹脂材
あるいは木材などで形成することも可能である。
成樹脂材で形成しているので、比較的軽量で断熱性や保
温性に優れており、水、肥料、消毒剤などで腐食、変質
することもない。なお、培土収容部１１は、合成樹脂材
あるいは木材などで形成することも可能である。
【００３３】次に、図６〜８を参照して、図１に示す栽
培容器１０の他の使用状態について説明する。栽培容器
１０は長さ方向に直列配置して使用することができる
が、図６に示すように、栽培地の広さに応じて複数の栽
培容器１０を互いに平行をなすように配列して高設栽培
装置を形成することもできる。
培容器１０の他の使用状態について説明する。栽培容器
１０は長さ方向に直列配置して使用することができる
が、図６に示すように、栽培地の広さに応じて複数の栽
培容器１０を互いに平行をなすように配列して高設栽培
装置を形成することもできる。
【００３４】このように栽培容器１０を複数配列するこ
とによって、栽培地の単位面積当たりの栽培本数を増や
すことができるため、収穫量の増大を図ることができ
る。この場合、図７，８に示すように、栽培容器１０の
斜面１０ｂを下方に延設した構造とし、その下側に排水
樋２２を配置すれば、複数配列された栽培容器１０の排
水用開口１２から排出される水分を効率的に集めること
ができる。
とによって、栽培地の単位面積当たりの栽培本数を増や
すことができるため、収穫量の増大を図ることができ
る。この場合、図７，８に示すように、栽培容器１０の
斜面１０ｂを下方に延設した構造とし、その下側に排水
樋２２を配置すれば、複数配列された栽培容器１０の排
水用開口１２から排出される水分を効率的に集めること
ができる。
【００３５】
【発明の効果】本発明により、以下に示す効果を奏す
る。
る。
【００３６】（１）培土収容部の一つの軸方向の縦断面
形状を逆三角形とすることにより、一般的なパイプ材や
バー材を用いて栽培容器を保持するだけで、高設栽培装
置を形成することができるので、設置作業および解体・
撤収作業が容易となり、培土収容部への培土の充填・排
出作業も容易である。培土を傾斜状態に保持可能である
ため、苗を傾斜させて植えることによって活着が良くな
る苺苗などの生育状態を活性化させることができる。ま
た、培土収容部の保持角度を変えて、実際に充填可能な
培土量を変えることができるので培土使用量の増減も可
能である。
形状を逆三角形とすることにより、一般的なパイプ材や
バー材を用いて栽培容器を保持するだけで、高設栽培装
置を形成することができるので、設置作業および解体・
撤収作業が容易となり、培土収容部への培土の充填・排
出作業も容易である。培土を傾斜状態に保持可能である
ため、苗を傾斜させて植えることによって活着が良くな
る苺苗などの生育状態を活性化させることができる。ま
た、培土収容部の保持角度を変えて、実際に充填可能な
培土量を変えることができるので培土使用量の増減も可
能である。
【００３７】（２）培土収容部の縦断面形状である逆三
角形を構成する二辺の部材の長さを互いに異なるように
することにより、角度の異なる２つの斜面が培土収容部
内に形成され、それぞれ異なる角度で培土を保持するこ
とができるので、栽培する植物の種類に最適な傾斜角度
を選択することができる。また、十分な日照量を確保す
るなどの目的で、苗の一部あるいは果実などを栽培容器
の特定方向に向けて成長させる必要がある場合にも対応
可能である。
角形を構成する二辺の部材の長さを互いに異なるように
することにより、角度の異なる２つの斜面が培土収容部
内に形成され、それぞれ異なる角度で培土を保持するこ
とができるので、栽培する植物の種類に最適な傾斜角度
を選択することができる。また、十分な日照量を確保す
るなどの目的で、苗の一部あるいは果実などを栽培容器
の特定方向に向けて成長させる必要がある場合にも対応
可能である。
【００３８】（３）培土収容部の下端部分に排水用開口
を設けることにより、縦断面形状が逆三角形をした培土
収容部内の不要な水分を、この排水用開口に集めて排出
することができるので、排水処理が容易となる。
を設けることにより、縦断面形状が逆三角形をした培土
収容部内の不要な水分を、この排水用開口に集めて排出
することができるので、排水処理が容易となる。
【００３９】（４）培土収容部に培土保温手段を配置す
ることにより、培土収容部に充填された培土を加温また
は冷却して一定温度に保持することが可能となるので、
温室内における促成栽培あるいは高冷地における抑制栽
培などにも対応できるようになる。
ることにより、培土収容部に充填された培土を加温また
は冷却して一定温度に保持することが可能となるので、
温室内における促成栽培あるいは高冷地における抑制栽
培などにも対応できるようになる。
【００４０】（５）培土収容部を合成樹脂材や発泡合成
樹脂材で形成することにより、比較的丈夫で、水、肥
料、消毒剤などで腐食、変質することのないものとな
り、特に、発泡合成樹脂材で形成することにより、軽量
で断熱性や保温性に優れたものとなる。また、培土収容
部を木材で形成することにより、断熱性や保温性に優れ
たものとなり、使用後の処分も容易となる。
樹脂材で形成することにより、比較的丈夫で、水、肥
料、消毒剤などで腐食、変質することのないものとな
り、特に、発泡合成樹脂材で形成することにより、軽量
で断熱性や保温性に優れたものとなる。また、培土収容
部を木材で形成することにより、断熱性や保温性に優れ
たものとなり、使用後の処分も容易となる。
【図１】実施の形態である栽培容器を示す斜視図であ
る。
る。
【図２】図１に示す栽培容器の使用状態を示す斜視図で
ある。
ある。
【図３】図２のＡ−Ａ線断面図である。
【図４】図１に示す栽培容器の使用状態を示す縦断面図
である。
である。
【図５】図１に示す栽培容器の他の使用状態を縦断面図
である。
である。
【図６】図１に示す栽培容器の他の使用状態を示す斜視
図である。
図である。
【図７】図１に示す栽培容器の他の使用状態を示す斜視
図である。
図である。
【図８】図７のＢ−Ｂ線断面図である。
【図９】従来の栽培装置を示す斜視図である。
【図１０】従来の栽培装置を示す斜視図である。
１０ 栽培容器 １０ａ，１０ｂ 斜面 １０ｃ 軸方向 １１ 培土収容部 １２ 排水用開口 １３，１４，１４ａ 水平部材 １５ 地面 １６ 培土 １７ 苗 １８ 熱媒体搬送管 １９ 支柱 ２０ 苺苗 ２１ 果実 ２２ 排水樋
Claims (5)
- 【請求項１】 培土収容部を備えた箱状または溝状の植
物栽培用の容器であって、前記培土収容部の一つの軸方
向の縦断面形状を逆三角形としたことを特徴とする栽培
用容器。 - 【請求項２】 前記逆三角形を構成する二辺の部材の長
さが互いに異なる請求項１記載の栽培用容器。 - 【請求項３】 前記培土収容部の下端部分に排水用開口
を設けた請求項１または２記載の栽培用容器。 - 【請求項４】 前記培土収容部に培土保温手段を配置し
た請求項１〜３のいずれかに記載の栽培用容器。 - 【請求項５】 前記培土収容部を合成樹脂材、発泡合成
樹脂材、木材のいずれかで形成した請求項１〜４のいず
れかに記載の栽培容器。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11068769A JP2000262153A (ja) | 1999-03-15 | 1999-03-15 | 栽培用容器 |
| CNB991233794A CN1147214C (zh) | 1999-03-15 | 1999-10-22 | 栽培用容器 |
| TW088118686A TW446538B (en) | 1999-03-15 | 1999-10-28 | High level cultivation device |
| KR1019990049160A KR20000062152A (ko) | 1999-03-15 | 1999-11-08 | 재배용 용기 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11068769A JP2000262153A (ja) | 1999-03-15 | 1999-03-15 | 栽培用容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000262153A true JP2000262153A (ja) | 2000-09-26 |
Family
ID=13383282
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11068769A Pending JP2000262153A (ja) | 1999-03-15 | 1999-03-15 | 栽培用容器 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000262153A (ja) |
| KR (1) | KR20000062152A (ja) |
| CN (1) | CN1147214C (ja) |
| TW (1) | TW446538B (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20040025161A (ko) * | 2002-09-18 | 2004-03-24 | 윤찬호 | 농작물 재배용기 |
| CN107711158A (zh) * | 2017-11-15 | 2018-02-23 | 湖南芷兰生态环境建设有限公司 | 斜坡式花箱 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007084020A1 (en) * | 2006-01-23 | 2007-07-26 | Quizcamp-Fabrico E Comércio Produtos Alimentares, S.A. | Modular container system |
| KR100801228B1 (ko) * | 2006-09-04 | 2008-02-05 | 이종철 | 거름 수용용기와 배양토 수용포대를 이용한 농작물 재배방법 |
| WO2011047641A1 (zh) * | 2009-10-23 | 2011-04-28 | Sun Xixian | 组合式绿化体 |
| CN102783376A (zh) * | 2012-08-20 | 2012-11-21 | 秦麒 | 一种可组合为多种外形和容积的栽培容器 |
-
1999
- 1999-03-15 JP JP11068769A patent/JP2000262153A/ja active Pending
- 1999-10-22 CN CNB991233794A patent/CN1147214C/zh not_active Expired - Fee Related
- 1999-10-28 TW TW088118686A patent/TW446538B/zh not_active IP Right Cessation
- 1999-11-08 KR KR1019990049160A patent/KR20000062152A/ko not_active Application Discontinuation
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20040025161A (ko) * | 2002-09-18 | 2004-03-24 | 윤찬호 | 농작물 재배용기 |
| CN107711158A (zh) * | 2017-11-15 | 2018-02-23 | 湖南芷兰生态环境建设有限公司 | 斜坡式花箱 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR20000062152A (ko) | 2000-10-25 |
| TW446538B (en) | 2001-07-21 |
| CN1266613A (zh) | 2000-09-20 |
| CN1147214C (zh) | 2004-04-28 |
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