JP3071168B2 - 高設栽培装置 - Google Patents
高設栽培装置Info
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- JP3071168B2 JP3071168B2 JP9354913A JP35491397A JP3071168B2 JP 3071168 B2 JP3071168 B2 JP 3071168B2 JP 9354913 A JP9354913 A JP 9354913A JP 35491397 A JP35491397 A JP 35491397A JP 3071168 B2 JP3071168 B2 JP 3071168B2
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- container
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01G—HORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
- A01G9/00—Cultivation in receptacles, forcing-frames or greenhouses; Edging for beds, lawn or the like
- A01G9/02—Receptacles, e.g. flower-pots or boxes; Glasses for cultivating flowers
- A01G9/021—Pots formed in one piece; Materials used therefor
-
- A—HUMAN NECESSITIES
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- A01G9/02—Receptacles, e.g. flower-pots or boxes; Glasses for cultivating flowers
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L101/00—Compositions of unspecified macromolecular compounds
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- Environmental Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
- Greenhouses (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、果実野菜、葉物野
菜、花卉、根菜類などを地表面より高い位置で栽培する
ための高設栽培装置に関する。
菜、花卉、根菜類などを地表面より高い位置で栽培する
ための高設栽培装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】果実野菜、葉物野菜、花卉あるいは根菜
類などを栽培する場合、栽培地の地面に形成した畝に沿
って苗を植えて生育させる、いわゆる土耕栽培という方
法が採られている。土耕栽培においては、育苗から収穫
までの一連の作業は、中腰やしゃがんだ姿勢で行うこと
が多く、特に、苺などの場合、苗の定植作業において
は、苗の運搬などの重労働を伴うため、作業者の肉体的
負担は非常に大きなものとなっている。
類などを栽培する場合、栽培地の地面に形成した畝に沿
って苗を植えて生育させる、いわゆる土耕栽培という方
法が採られている。土耕栽培においては、育苗から収穫
までの一連の作業は、中腰やしゃがんだ姿勢で行うこと
が多く、特に、苺などの場合、苗の定植作業において
は、苗の運搬などの重労働を伴うため、作業者の肉体的
負担は非常に大きなものとなっている。
【０００３】このような過酷な労働条件を改善するた
め、作業者が立った姿勢で作業をすることが可能な栽培
容器の開発や新たな栽培技術の研究などが行われ、近年
では、いわゆる高設栽培と呼ばれる栽培方法が実施され
ている。
め、作業者が立った姿勢で作業をすることが可能な栽培
容器の開発や新たな栽培技術の研究などが行われ、近年
では、いわゆる高設栽培と呼ばれる栽培方法が実施され
ている。
【０００４】本出願人も苺などの栽培容器として、培土
の使用量が少なくてすみ、根の成長も良好な栽培容器を
開発し、実開平６−３４４３７号公報などにおいて開示
している。また、この栽培容器を保持する装置、および
散水や施肥に好適な補助具も開発し、実公平６−１６４
９５号公報などで開示している。これらの栽培容器と装
置とを組み合わせることにより、労働条件の改善を図る
ことができる。
の使用量が少なくてすみ、根の成長も良好な栽培容器を
開発し、実開平６−３４４３７号公報などにおいて開示
している。また、この栽培容器を保持する装置、および
散水や施肥に好適な補助具も開発し、実公平６−１６４
９５号公報などで開示している。これらの栽培容器と装
置とを組み合わせることにより、労働条件の改善を図る
ことができる。
【０００５】図４は、このような補助具をセットした栽
培容器を保持装置で保持した状態を示す斜視図である。
図４に示すように、保持装置８０は、フレーム８１およ
び支柱８２などで構成されており、先細り円筒状の栽培
容器９１や散水・施肥用の補助具９２を保持装置８０で
保持することによって、立ち作業が可能となるため、労
働条件の改善とともに栽培作業の効率化を図ることがで
きる。
培容器を保持装置で保持した状態を示す斜視図である。
図４に示すように、保持装置８０は、フレーム８１およ
び支柱８２などで構成されており、先細り円筒状の栽培
容器９１や散水・施肥用の補助具９２を保持装置８０で
保持することによって、立ち作業が可能となるため、労
働条件の改善とともに栽培作業の効率化を図ることがで
きる。
【０００６】一方、栽培容器を地表面より高い位置に保
持する方法として、本出願人は、複数個の容器本体を連
結部材で連結した形状の栽培容器を架台に架け渡して保
持する方法を開発し、特開平８−２９８８７０号公報な
どで開示している。
持する方法として、本出願人は、複数個の容器本体を連
結部材で連結した形状の栽培容器を架台に架け渡して保
持する方法を開発し、特開平８−２９８８７０号公報な
どで開示している。
【０００７】図５は前記公報に係る栽培装置の一例を示
す斜視図であり、栽培容器９５は、合成樹脂製の容器本
体９６の上端の一部を連続的に形成することによって、
１０個の容器本体を直線状に連結した形状を有する容器
本体群９７ａ，９７ｂを構成し、これらの容器本体群９
７ａ，９７ｂの上部を連結部材９８で連結した構造を備
えている。
す斜視図であり、栽培容器９５は、合成樹脂製の容器本
体９６の上端の一部を連続的に形成することによって、
１０個の容器本体を直線状に連結した形状を有する容器
本体群９７ａ，９７ｂを構成し、これらの容器本体群９
７ａ，９７ｂの上部を連結部材９８で連結した構造を備
えている。
【０００８】この栽培装置を使用することにより、立ち
作業が可能となり、従来の栽培容器の多数個分を１回の
係止動作でフレーム９９に係止することができるため、
栽培容器の係止作業を効率化することができる。
作業が可能となり、従来の栽培容器の多数個分を１回の
係止動作でフレーム９９に係止することができるため、
栽培容器の係止作業を効率化することができる。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】従来の高設栽培装置の
場合、栽培容器が単体容器、連続容器のいずれの形状で
あっても、容器内へ培土を充填する作業は容器ごとに行
う必要があるため、多数の栽培容器を使用する大規模栽
培においては、設置作業や培土充填作業に多大な時間と
労力を要している。
場合、栽培容器が単体容器、連続容器のいずれの形状で
あっても、容器内へ培土を充填する作業は容器ごとに行
う必要があるため、多数の栽培容器を使用する大規模栽
培においては、設置作業や培土充填作業に多大な時間と
労力を要している。
【００１０】また、従来の高設栽培装置の場合、栽培容
器はそれぞれ独立した構造で、外気に触れる面積が広
く、周囲の温度の影響を受けやすいため、保温機能ある
いは保冷機能が低い。このため、栽培期間中は、加温ま
たは冷却を行うことが多いが、栽培容器の配列方向に沿
って温風ダクトなどの大がかりな温度調節機構を設ける
必要があり、装置の大型化を招いている。
器はそれぞれ独立した構造で、外気に触れる面積が広
く、周囲の温度の影響を受けやすいため、保温機能ある
いは保冷機能が低い。このため、栽培期間中は、加温ま
たは冷却を行うことが多いが、栽培容器の配列方向に沿
って温風ダクトなどの大がかりな温度調節機構を設ける
必要があり、装置の大型化を招いている。
【００１１】さらに、従来の高設栽培装置の場合、栽培
期間終了後においては、列設された多数の栽培容器内の
培土を排出する作業および栽培容器類の撤収作業などに
も多大な時間と労力を費やしている。
期間終了後においては、列設された多数の栽培容器内の
培土を排出する作業および栽培容器類の撤収作業などに
も多大な時間と労力を費やしている。
【００１２】さらに、従来の高設栽培装置は部品点数が
多く、構造も複雑であるため、製作に多くの手間と時間
を要し、高コストである。このため、栽培面積の狭い小
規模農家などにおいては採用が困難である。
多く、構造も複雑であるため、製作に多くの手間と時間
を要し、高コストである。このため、栽培面積の狭い小
規模農家などにおいては採用が困難である。
【００１３】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、設置および撤収作業が容易で、栽培期間中は立ち作
業が可能であり、培土・水・肥料などの使用量を抑制す
ることができる、低コストの高設栽培装置を提供するこ
とにある。
は、設置および撤収作業が容易で、栽培期間中は立ち作
業が可能であり、培土・水・肥料などの使用量を抑制す
ることができる、低コストの高設栽培装置を提供するこ
とにある。
【００１４】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の高設栽培装置は、内部底面に凸状部が形成
された箱体状の培土収容器と、前記培土収容器を地面よ
り高位置に保持する保持手段とを備え、前記凸状部が、
前記培土風容器の長手方向に沿って足跡状に配列された
ものであることを特徴とする。
め、本発明の高設栽培装置は、内部底面に凸状部が形成
された箱体状の培土収容器と、前記培土収容器を地面よ
り高位置に保持する保持手段とを備え、前記凸状部が、
前記培土風容器の長手方向に沿って足跡状に配列された
ものであることを特徴とする。
【００１５】このような構成とすることにより、地面よ
り高い位置に置かれた培土収容器に培土を充填して植物
を栽培することができるようになるため、栽培期間中、
作業者は立ち作業を行うことが可能となる。また、培土
収容器は箱体状で、その内部底面には凸状部が形成され
ているためその分だけ容積が少なく、土耕栽培に比べて
培土の使用量を低減することができ、これに伴って水・
肥料などの使用量も抑制することができる。さらに、培
土収容器とその保持手段とを備えた簡素な構造であるた
め、設置および撤収作業は容易であり、低コストであ
る。なお、培土収容器内の水分滞留を防止するため、培
土収容器には排水孔などを設けることが望ましい。
り高い位置に置かれた培土収容器に培土を充填して植物
を栽培することができるようになるため、栽培期間中、
作業者は立ち作業を行うことが可能となる。また、培土
収容器は箱体状で、その内部底面には凸状部が形成され
ているためその分だけ容積が少なく、土耕栽培に比べて
培土の使用量を低減することができ、これに伴って水・
肥料などの使用量も抑制することができる。さらに、培
土収容器とその保持手段とを備えた簡素な構造であるた
め、設置および撤収作業は容易であり、低コストであ
る。なお、培土収容器内の水分滞留を防止するため、培
土収容器には排水孔などを設けることが望ましい。
【００１６】また、本発明の高設栽培装置では、培土収
容器の内部底面にある凸状部の形状を、培土収容器の上
方に向かって湾曲した形状とすると、培土収容器に充填
した培土に植えられた植物の根は凸状部の上面に沿って
斜めに伸長していくようになるため、苗は傾斜状態に保
持されたようになる。したがって、傾斜状態に保持され
ることによって新たな根の発生が盛んになる苺などの植
物を栽培した場合、成長が活性化され、収穫量の増大を
図ることができる。
容器の内部底面にある凸状部の形状を、培土収容器の上
方に向かって湾曲した形状とすると、培土収容器に充填
した培土に植えられた植物の根は凸状部の上面に沿って
斜めに伸長していくようになるため、苗は傾斜状態に保
持されたようになる。したがって、傾斜状態に保持され
ることによって新たな根の発生が盛んになる苺などの植
物を栽培した場合、成長が活性化され、収穫量の増大を
図ることができる。
【００１７】一方、本発明の高設栽培装置では、培土収
容器の内部底面にある凸状部を、培土収容器の長手方向
に沿って足跡状に配列している。ここで、足跡状とは、
人間が歩いた後に地面に残される形跡のように左右交互
に並んだ状態を意味する。凸状部をこのような配列とす
ることにより、これらの凸状部の位置に合わせて植物の
苗を植えた場合、各々の苗を傾斜状態に保持する機能を
維持しつつ、十分な日照を確保することができるように
なる。したがって、苺などの植物を栽培した場合、前述
した理由により、成長が活性化されるとともに十分な日
照が得られるようになり、収穫量の増大を図ることがで
きる。
容器の内部底面にある凸状部を、培土収容器の長手方向
に沿って足跡状に配列している。ここで、足跡状とは、
人間が歩いた後に地面に残される形跡のように左右交互
に並んだ状態を意味する。凸状部をこのような配列とす
ることにより、これらの凸状部の位置に合わせて植物の
苗を植えた場合、各々の苗を傾斜状態に保持する機能を
維持しつつ、十分な日照を確保することができるように
なる。したがって、苺などの植物を栽培した場合、前述
した理由により、成長が活性化されるとともに十分な日
照が得られるようになり、収穫量の増大を図ることがで
きる。
【００１８】また、本発明の高設栽培装置では、培土収
容器に、温度調節用媒体が通過可能な空洞を形成するこ
とにより、この空洞に、温度調節用の流体を通すための
配管を行ったり、温風や冷風などを供給することができ
るようになるので、培土収容器の温度調節を効率的に行
うことができるようになる。なお、空洞は、培土収容器
の内部底面にある凸状部内に、培土収容器の長手方向に
沿って形成することが望ましい。
容器に、温度調節用媒体が通過可能な空洞を形成するこ
とにより、この空洞に、温度調節用の流体を通すための
配管を行ったり、温風や冷風などを供給することができ
るようになるので、培土収容器の温度調節を効率的に行
うことができるようになる。なお、空洞は、培土収容器
の内部底面にある凸状部内に、培土収容器の長手方向に
沿って形成することが望ましい。
【００１９】一方、本発明の高設栽培装置では、培土収
容器を発泡合成樹脂で形成することにより、断熱性が高
まり、保温、保冷機能が向上するため、栽培する植物に
適した的確な温度管理を行うことができる。また、発泡
合成樹脂は耐蝕性に優れているため、栽培期間中に、農
薬や肥料などの薬剤あるいは太陽光などによって変質、
変形することがなく、長期間に渡って使用することがで
きる。
容器を発泡合成樹脂で形成することにより、断熱性が高
まり、保温、保冷機能が向上するため、栽培する植物に
適した的確な温度管理を行うことができる。また、発泡
合成樹脂は耐蝕性に優れているため、栽培期間中に、農
薬や肥料などの薬剤あるいは太陽光などによって変質、
変形することがなく、長期間に渡って使用することがで
きる。
【００２０】この場合、発泡合成樹脂として発泡ポリス
チレンを用いることにより、軽量で運搬性に優れた培土
収容器を形成することができる。また、発泡ポリスチレ
ンは成形性が良好であるため、栽培条件に適応した形
状、構造の培土収容器を容易に形成することができる。
チレンを用いることにより、軽量で運搬性に優れた培土
収容器を形成することができる。また、発泡ポリスチレ
ンは成形性が良好であるため、栽培条件に適応した形
状、構造の培土収容器を容易に形成することができる。
【００２１】さらに、本発明の高設栽培装置では、培土
収容器の保持手段として、地面に設置された棚状体を採
用することができる。このような構造とすることによ
り、立ち作業に適した高さに培土収容器を保持すること
ができ、安定性も良好である。また、地面と培土収容器
との間に空間が形成されるため、培土収容器に対する地
面の温度や湿度による悪影響を少なくすることができ
る。さらに、地面と培土収容器との間の空間は、培土収
容器の温度調節用の配管やダクト配置のためのスペース
として利用することができる。
収容器の保持手段として、地面に設置された棚状体を採
用することができる。このような構造とすることによ
り、立ち作業に適した高さに培土収容器を保持すること
ができ、安定性も良好である。また、地面と培土収容器
との間に空間が形成されるため、培土収容器に対する地
面の温度や湿度による悪影響を少なくすることができ
る。さらに、地面と培土収容器との間の空間は、培土収
容器の温度調節用の配管やダクト配置のためのスペース
として利用することができる。
【００２２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は実施形態の高設栽培装置の
全体構成を示す斜視図である。
に基づいて説明する。図１は実施形態の高設栽培装置の
全体構成を示す斜視図である。
【００２３】本実施形態の高設栽培装置１０は、箱体状
の培土収容器１２と、培土収容器１２を地面１３より高
位置に保持する保持棚１４とを備えている。保持棚１４
は支柱１８によって支えられている。
の培土収容器１２と、培土収容器１２を地面１３より高
位置に保持する保持棚１４とを備えている。保持棚１４
は支柱１８によって支えられている。
【００２４】図２は本実施形態における高設栽培装置の
部分縦断面図、図３は高設栽培装置を構成する培土収容
器の一部切欠斜視図である。なお、図２及び図３では、
高設栽培装置の符号を３０で示し、培土収容器の符号を
３１で示している。
部分縦断面図、図３は高設栽培装置を構成する培土収容
器の一部切欠斜視図である。なお、図２及び図３では、
高設栽培装置の符号を３０で示し、培土収容器の符号を
３１で示している。
【００２５】培土収容器３１の内部底面には凸状部３２
及び排水孔１５が形成され、凸状部３２内には空洞１６
が設けられ、空洞１６内には温度調節用のパイプ１７が
配管されている。
及び排水孔１５が形成され、凸状部３２内には空洞１６
が設けられ、空洞１６内には温度調節用のパイプ１７が
配管されている。
【００２６】高設栽培装置３０においては、地面１３よ
り高い位置に置かれた培土収容器３１に培土１９を充填
して苺２０などの植物を栽培することができるため、栽
培期間中、作業者は立ち作業を行うことが可能となる。
また、培土収容器３１は箱体状で、その内部底面には凸
状部３２が形成されているためその分だけ容積が少な
く、土耕栽培に比べて培土１９の使用量を低減すること
ができ、これに伴って水・肥料などの使用量も抑制する
ことができる。なお、培土収容器３１の底面には多数の
排水孔１５が列設されているため、培土収容器３１内の
余分な水が滞留することもない。
り高い位置に置かれた培土収容器３１に培土１９を充填
して苺２０などの植物を栽培することができるため、栽
培期間中、作業者は立ち作業を行うことが可能となる。
また、培土収容器３１は箱体状で、その内部底面には凸
状部３２が形成されているためその分だけ容積が少な
く、土耕栽培に比べて培土１９の使用量を低減すること
ができ、これに伴って水・肥料などの使用量も抑制する
ことができる。なお、培土収容器３１の底面には多数の
排水孔１５が列設されているため、培土収容器３１内の
余分な水が滞留することもない。
【００２７】さらに、高設栽培装置３０は、培土収容器
３１と保持棚１４などで構成される簡素な構造であるた
め、設置および撤収作業は容易であり、製造コストも低
く抑えることができる。なお、高設栽培装置３０におい
ては、栽培条件などに応じて、培土収容器３１の上面を
覆うようにマルチング用フィルム２１を敷設することも
できる。
３１と保持棚１４などで構成される簡素な構造であるた
め、設置および撤収作業は容易であり、製造コストも低
く抑えることができる。なお、高設栽培装置３０におい
ては、栽培条件などに応じて、培土収容器３１の上面を
覆うようにマルチング用フィルム２１を敷設することも
できる。
【００２８】一方、高設栽培装置３０では、培土収容器
３１の凸状部３２内に形成された空洞１６にパイプ１７
を配管しているため、必要に応じて、パイプ１７に温水
や冷水などの温度調節用媒体を通すことにより培土収容
器３１の加温、冷却などを行うことができる。パイプ１
７は、培土収容器３１の長手方向に沿って形成された空
洞１６内に配管されているため、培土収容器３１の温度
調節を効率的に行うことができる。
３１の凸状部３２内に形成された空洞１６にパイプ１７
を配管しているため、必要に応じて、パイプ１７に温水
や冷水などの温度調節用媒体を通すことにより培土収容
器３１の加温、冷却などを行うことができる。パイプ１
７は、培土収容器３１の長手方向に沿って形成された空
洞１６内に配管されているため、培土収容器３１の温度
調節を効率的に行うことができる。
【００２９】さらに、高設栽培装置３０では、培土収容
器３２を断熱性の高い発泡ポリスチレンで形成している
ため、保温、保冷機能に優れており、栽培する植物に適
した的確な温度管理を行うことができる。また、発泡ポ
リスチレンは、耐蝕性に優れているため、栽培期間中に
農薬や肥料などの薬剤あるいは太陽光などによって変
質、変形することがなく、長期間に渡って使用すること
ができる。また、発泡ポリスチレンは軽量であるため設
置、撤収作業の際の運搬性に優れており、成形性も良好
であるため、栽培条件に適応した形状、構造の培土収容
器を容易に形成することができる。
器３２を断熱性の高い発泡ポリスチレンで形成している
ため、保温、保冷機能に優れており、栽培する植物に適
した的確な温度管理を行うことができる。また、発泡ポ
リスチレンは、耐蝕性に優れているため、栽培期間中に
農薬や肥料などの薬剤あるいは太陽光などによって変
質、変形することがなく、長期間に渡って使用すること
ができる。また、発泡ポリスチレンは軽量であるため設
置、撤収作業の際の運搬性に優れており、成形性も良好
であるため、栽培条件に適応した形状、構造の培土収容
器を容易に形成することができる。
【００３０】本実施形態の高設栽培装置３０では、培土
収容器３２を地面１３に設置された保持棚１４で保持し
ているため、立ち作業に適した高さに培土収容器３２を
保持することができ、安定性も良好である。また、地面
１３と培土収容器３２との間に空間が形成されるため、
培土収容器３２に対する、地面１３の温度や湿度による
悪影響を少なくすることができる。さらに、地面１３と
培土収容器３２との間の空間は、培土収容器３２の温度
調節用配管やダクト配置などのためのスペースとして利
用することができる。
収容器３２を地面１３に設置された保持棚１４で保持し
ているため、立ち作業に適した高さに培土収容器３２を
保持することができ、安定性も良好である。また、地面
１３と培土収容器３２との間に空間が形成されるため、
培土収容器３２に対する、地面１３の温度や湿度による
悪影響を少なくすることができる。さらに、地面１３と
培土収容器３２との間の空間は、培土収容器３２の温度
調節用配管やダクト配置などのためのスペースとして利
用することができる。
【００３１】本実施形態においては、高設栽培装置３０
を構成する培土収容器３１の内部底面に複数の凸状部３
２を形成するとともに、凸状部３２を培土収容器３１の
長手方向に沿って足跡状に配置している。凸状部３２を
このように配置することにより、それぞれの凸状部３２
の頂上の上方付近に位置するように苺２０の苗を植えれ
ば、図２に示すように、苺２０の根２２の大部分は凸状
部３２の緩斜面に沿って伸長していくため苺２０を傾斜
状態に保持する機能がさらに高まるとともに、各々の苺
２０は左右交互に並んだ状態となるため影ができにくく
なり、十分な日照を確保することができる。したがっ
て、苺２０においては、新たな根２２の発生が盛んにな
り、成長が活性化され、収穫量の増大を図ることがで
き、果実もムラなく熟成するようになる。
を構成する培土収容器３１の内部底面に複数の凸状部３
２を形成するとともに、凸状部３２を培土収容器３１の
長手方向に沿って足跡状に配置している。凸状部３２を
このように配置することにより、それぞれの凸状部３２
の頂上の上方付近に位置するように苺２０の苗を植えれ
ば、図２に示すように、苺２０の根２２の大部分は凸状
部３２の緩斜面に沿って伸長していくため苺２０を傾斜
状態に保持する機能がさらに高まるとともに、各々の苺
２０は左右交互に並んだ状態となるため影ができにくく
なり、十分な日照を確保することができる。したがっ
て、苺２０においては、新たな根２２の発生が盛んにな
り、成長が活性化され、収穫量の増大を図ることがで
き、果実もムラなく熟成するようになる。
【００３２】
【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏すること
ができる。 （１）内部底面に凸状部が形成された箱体状の培土収容
器と、培土収容器を地面より高位置に保持する保持手段
とを備えたことにより、地面より高い位置に置かれた培
土収容器に培土を充填して植物を栽培することができる
ようになるため、作業者は立ち作業を行うことが可能と
なる。また、培土収容器は箱体状で、内部底面に凸状部
が形成されているため、土耕栽培に比べ培土の使用量を
低減することができ、これに伴って水・肥料などの使用
量も抑制することができる。さらに、培土収容器と保持
手段などで構成された簡素な構造であるため、設置およ
び撤収作業は容易であり、低コストである。 （２）培土収容器の内部底面にある凸状部を、培土収容
器の長手方向に沿って足跡状に配列することにより、凸
状部の位置に合わせて植物の苗を植えたとき、各々の苗
を傾斜状態に保持する機能を維持しつつ、十分な日照を
確保することができるようになるため、苺などを栽培し
た場合、成長が活性化され、収穫量が増大するととも
に、果実をムラなく熟成させることができるようにな
る。
ができる。 （１）内部底面に凸状部が形成された箱体状の培土収容
器と、培土収容器を地面より高位置に保持する保持手段
とを備えたことにより、地面より高い位置に置かれた培
土収容器に培土を充填して植物を栽培することができる
ようになるため、作業者は立ち作業を行うことが可能と
なる。また、培土収容器は箱体状で、内部底面に凸状部
が形成されているため、土耕栽培に比べ培土の使用量を
低減することができ、これに伴って水・肥料などの使用
量も抑制することができる。さらに、培土収容器と保持
手段などで構成された簡素な構造であるため、設置およ
び撤収作業は容易であり、低コストである。 （２）培土収容器の内部底面にある凸状部を、培土収容
器の長手方向に沿って足跡状に配列することにより、凸
状部の位置に合わせて植物の苗を植えたとき、各々の苗
を傾斜状態に保持する機能を維持しつつ、十分な日照を
確保することができるようになるため、苺などを栽培し
た場合、成長が活性化され、収穫量が増大するととも
に、果実をムラなく熟成させることができるようにな
る。
【図１】実施形態の高設栽培装置の全体構成を示す斜視
図である。
図である。
【図２】高設栽培装置の部分縦断面図である。
【図３】高設栽培装置を構成する培土収容器の一部切欠
斜視図である。
斜視図である。
【図４】従来の高設栽培装置を示す斜視図である。
【図５】従来の高設栽培装置を示す斜視図である。
１０ 高設栽培装置 １２ 培土収容器 １３ 地面 １４ 保持棚 １６ 空洞 １７ パイプ １８ 支柱 １９ 培土 ２０ 苺 ２１ マルチング用フィルム ２２ 根 ３０ 高設栽培装置 ３１ 培土収容器 ３２ 凸状部
Claims (1)
- 【請求項１】 内部底面に凸状部が形成された箱体状の
培土収容器と、前記培土収容器を地面より高位置に保持
する保持手段とを備え、前記凸状部が、前記培土収容器
の長手方向に沿って足跡状に配列されたものであること
を特徴とする高設栽培装置。
Priority Applications (4)
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|---|---|---|---|
| JP9354913A JP3071168B2 (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 高設栽培装置 |
| CNB981235972A CN1146314C (zh) | 1997-12-24 | 1998-11-06 | 高架种植装置 |
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Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP9354913A JP3071168B2 (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 高設栽培装置 |
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Family Applications (1)
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