JP3001420B2 - 栽培容器 - Google Patents

栽培容器

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JP3001420B2
JP3001420B2 JP8205112A JP20511296A JP3001420B2 JP 3001420 B2 JP3001420 B2 JP 3001420B2 JP 8205112 A JP8205112 A JP 8205112A JP 20511296 A JP20511296 A JP 20511296A JP 3001420 B2 JP3001420 B2 JP 3001420B2
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cultivation
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cultivation container
hose
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浩平 山本
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FUKUMARU CO Ltd
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は苺や葉物野菜の栽
培、花卉の栽培などの高床栽培において用いる栽培容器
に関する。
【0002】
【従来の技術】苺や葉物野菜などの栽培は、従来から土
耕栽培が行われているが、育苗から収穫にいたる一連の
作業は、中腰やしゃがんだ姿勢での作業が多く、かつ苗
の運搬など重労働を伴う作業である。このような労働条
件を改善するために、栽培用容器の改良や、立ち作業に
よる栽培、いわゆる高床栽培の実施が一部において行わ
れている。
【0003】一方、たとえば苺の栽培においては、温度
管理が極めて重要であり、初期段階では、地上部と地下
部の生育のバランスを維持して草勢の急激な変化を避け
ることが収量の安定化につながり、開花始めの時期にお
いては、夜間の温度は8〜10℃、昼間の温度は25〜
28℃が温度管理の目標とされている。収穫初期移行
は、草勢の維持と果実着色の安定化のために、夜間の温
度は5〜6℃、昼間の温度は22〜25℃が温度管理の
目標とされている。
【0004】本願の対象とする高床栽培においては、栽
培容器が地上に設置されているので、気温の温度変化の
影響を受けやすく、そのため、土耕栽培の場合に比べて
より温度管理が重要となる。
【0005】そこで本出願人は、栽培容器を架台に設置
する高床栽培において、簡単な装置で効率的かつ均一な
温度管理を可能とする高床栽培方法として、架台の長さ
方向に連続して架けわたして配置した対向する栽培容器
群の間に、通風により膨らむ合成樹脂フィルム製のホー
スを設置し、同ホースに温風を供給して前記栽培容器群
を加熱する方法を開発した。図3はこの栽培方法を実施
するための栽培装置を示す斜視図である。
【0006】図3に示す栽培装置は、栽培容器を架けわ
たす架台30と、この架台30の支持フレーム31の長
さ方向に連続して架けわたして配置する合成樹脂製の栽
培容器20と、対向する栽培容器群21aと21bの間
に設置し、温風発生機(図示せず)から供給される温風
により膨らむ合成樹脂フィルム製のホース40とからな
る。ホース40は温風発生機から供給される温風により
膨らんで、対向する栽培容器群21aと21bに接触
し、伝熱により栽培容器群21a,21bは局部的に加
熱されることなく、均一に加熱される。
【0007】図4は、図3に示す栽培装置において伝熱
効率をさらに向上させるために、栽培容器群21aと2
1bを垂直面に対して角度を持たせ、対向する栽培容器
群21aと21bの下部の間隔を大きくして、この広い
空間にホース40を設置したものである。この場合は、
温風を供給するときのホース40の断面積が大きく、多
量の温風を供給することができるので、質量効果により
栽培容器群21a,21bの加熱効果をより高めること
ができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に栽培容器を架台に斜めに配置した場合、栽培容器が図
3に示すような筒状の容器であると、つぎのような点に
ついてあらたな問題点が生じる。
【0009】筒状の栽培容器を斜めに配置した場合、図
5に示すように、容器50内で真っ直ぐ下方に延びてき
た根Rは、容器50の下部壁に突き当たって方向を変
え、以後は容器50の長手方向に成長を続ける。このこ
とから、容器50の上方に向く側は植物の成長に寄与し
ない部分となり、この成長に寄与しない部分は、無駄に
培土の量と重量を増す結果となる。
【0010】また、栽培容器全体が傾斜しているため、
容器50の上端から水や肥料を供給したとき、水や肥料
は重力により容器50の下部壁に沿って流れるようにな
り、容器50内の培土全体に水や肥料が行き渡らなくな
る。さらに、容器上端面が傾斜していることにより、子
苗の植え付けや下葉取りなどの手入れの作業性が悪くな
るという問題がある。
【0011】本発明が解決すべき課題は、栽培容器を斜
めに配置した場合において、従来の作業性を維持しつ
つ、栽培容器の成長に寄与しない無駄な部分を少なく
し、かつ、容器内の培土全体に水や肥料が行き渡るよう
にすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の栽培容器は、植物の高床栽培において用いる
合成樹脂製の栽培容器であって、容器本体の横断面の形
状を直線部と円弧部とからなる形状とし、かつ、前記容
器本体の円弧部分の頂点に相当する部分に長手方向の溝
を設けるとともに、同溝の長手方向に間隔をおいて複数
個の貫通孔を設けたことを特徴とする。
【0013】容器本体の横断面の形状を直線部と円弧部
とからなる形状とすることによって、栽培容器を斜めに
配置した場合において、容器本体側壁の上方に向く側と
なる円弧部は下方に向く側となる直線部に比して容積が
小さくなり、栽培容器の成長に寄与しない無駄な部分が
少なくなる。さらに、温風を通したホースで栽培容器を
加熱する場合において、容器本体の平面部に温風で膨ら
んだホースが密接して、温風加熱の効率を高めることが
できる。
【0014】また、容器本体の円弧部分の頂点に相当す
る部分に長手方向の溝と複数個の貫通孔を設けることに
よって、この貫通孔から容器本体内に水や肥料を供給す
ることができるので、栽培容器を斜めに配置した場合で
も、容器本体内の培土全体に水や肥料が行き渡るように
なる。
【0015】さらに、栽培容器を斜めに配置した場合
に、容器本体の円弧部分の上端面がほぼ水平になるよう
に、容器本体の軸線に対して上端面に角度を持たせた形
状とすることができる。これにより、上端面がほぼ水平
になるので、栽培容器を斜め配置した場合でも作業性が
低下することはない。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態におけ
る栽培容器を示す斜視図であり、図2は栽培中の状態を
示す図である。
【0017】本実施形態における栽培容器10は、横断
面形状が半円形状の容器本体11の円弧部分の頂点に相
当する部分に長手方向の溝12と6個の貫通孔13を設
けた合成樹脂製の栽培容器である。
【0018】なお、図1において符号14は、栽培容器
10を架台の支持フレーム31に係止するための係止部
である。栽培容器10は図2に示すように、他の栽培容
器10aと組み合わせて、両栽培容器10,10aを対
向して設置し、この対向する栽培容器間に合成樹脂フィ
ルム製のホース40を設置する。
【0019】容器本体11の横断面形状は、図1,2に
示すように、栽培容器10を架台の支持フレーム31に
斜めに配置した場合に、容器本体側壁の下方に向く側を
直線状とし、上方に向く側を円弧状とした半円形状とし
ている。さらに、栽培容器10を斜めに配置した場合
に、半円形状の部分の上端面がほぼ水平になるように、
容器本体11の軸線に対して上端面に角度を持たせてい
る。
【0020】容器本体11をこのような形状としたこと
によって、栽培容器10を斜めに配置した場合におい
て、容器本体側壁の上方に向く側は、下方に向く側に比
して容積が小さくなり、栽培容器の成長に寄与しない無
駄な部分が少なくなる。また、図2に示すように、温風
を通したホース40で栽培容器10を加熱する場合にお
いて、容器本体10の平面部15に温風で膨らんだホー
ス40が密接して、温風加熱の効率を高めることができ
る。さらに上端面がほぼ水平になるので、栽培容器を斜
め配置した場合でも作業性が低下することはない。
【0021】容器本体11の円弧部分の頂点に相当する
部分に設けた長手方向の溝12と6個の貫通孔13は、
容器本体11内に水や肥料を供給するためのものであ
る。このような溝12と貫通孔13が無い場合は、容器
本体11の上部から供給された水や肥料は容器本体11
の平面部15に沿って流れ、容器本体11内の培土全体
に水や肥料が行き渡らないが、溝12と貫通孔13を設
けたことによって、容器本体11内の培土全体に水や肥
料が行き渡るようになる。
【0022】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏すること
ができる。
【0023】(1)容器本体の横断面の形状を直線部と
円弧部とからなる形状としたことにより、栽培容器を斜
めに配置した場合において、容器本体側壁の上方に向く
側は、下方に向く側に比して容積が小さくなり、栽培容
器の成長に寄与しない無駄な部分が少なくなる。また、
対向する栽培容器間にホースを設置して栽培容器を温風
加熱する場合において、容器本体の平面部に温風で膨ら
んだホースが密接して、温風加熱の効率を高めることが
できる。
【0024】(2)容器本体の円弧部分の頂点に相当す
る部分に長手方向の溝と複数個の貫通孔を設けることに
よって、この貫通孔から容器本体内に水や肥料を供給す
ることができるので、栽培容器を斜めに配置した場合で
も、容器本体内の培土全体に水や肥料が行き渡るように
なる。
【0025】(3)容器本体の円弧部分の上端面がほぼ
水平になるように、容器本体の軸線に対して上端面に角
度を持たせた形状とすることにより、栽培容器を斜め配
置した場合でも作業性が低下することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における栽培容器を示す
斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態における栽培中の状態を
示す図である。
【図3】 ホースによる温風加熱を行う高床栽培装置の
一例を示す斜視図である。
【図4】 栽培容器を斜めに配置してホースによる温風
加熱を行う方法を説明する図である。
【図5】 栽培容器を斜め配置した場合の問題点を説明
する図である。
【符号の説明】
10,10a 栽培容器 11 容器本体 12 溝 13 貫通孔 14 係止部 15 平面部 31 支持フレーム 40 温風加熱用ホース

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物の高床栽培において斜めに配置して
    用いる合成樹脂製の栽培容器であって、容器本体の横断
    面の形状を直線部と円弧部とからなる形状とし、かつ、
    前記容器本体の円弧部分の頂点に相当する部分に長手方
    向の溝を設けるとともに、同溝の長手方向に間隔をおい
    て複数個の貫通孔を設けた栽培容器。
  2. 【請求項2】 栽培容器を斜めに配置した場合に、前記
    容器本体の円弧部分の上端面がほぼ水平になるように、
    容器本体の軸線に対して前記上端面に角度を持たせた形
    状とした請求項1記載の栽培容器。
JP8205112A 1996-08-02 1996-08-02 栽培容器 Expired - Fee Related JP3001420B2 (ja)

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