JPH10309136A - 高設栽培装置 - Google Patents
高設栽培装置Info
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- JPH10309136A JPH10309136A JP9121340A JP12134097A JPH10309136A JP H10309136 A JPH10309136 A JP H10309136A JP 9121340 A JP9121340 A JP 9121340A JP 12134097 A JP12134097 A JP 12134097A JP H10309136 A JPH10309136 A JP H10309136A
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- Japan
- Prior art keywords
- soil
- cultivation
- cultivation apparatus
- soil storage
- cultivated soil
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- Pending
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01G—HORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
- A01G9/00—Cultivation in receptacles, forcing-frames or greenhouses; Edging for beds, lawn or the like
- A01G9/02—Receptacles, e.g. flower-pots or boxes; Glasses for cultivating flowers
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01G—HORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
- A01G27/00—Self-acting watering devices, e.g. for flower-pots
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- A—HUMAN NECESSITIES
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- A01G—HORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
- A01G7/00—Botany in general
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L25/00—Compositions of, homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an aromatic carbocyclic ring; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L25/02—Homopolymers or copolymers of hydrocarbons
- C08L25/04—Homopolymers or copolymers of styrene
- C08L25/06—Polystyrene
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01G—HORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
- A01G9/00—Cultivation in receptacles, forcing-frames or greenhouses; Edging for beds, lawn or the like
- A01G9/24—Devices or systems for heating, ventilating, regulating temperature, illuminating, or watering, in greenhouses, forcing-frames, or the like
- A01G9/245—Conduits for heating by means of liquids, e.g. used as frame members or for soil heating
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- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
- Cultivation Of Plants (AREA)
- Greenhouses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 立ち作業が可能で、培土・水・肥料などの使
用量を低減することができ、培土の充填、排出作業が容
易で、生育状態に適応した温度管理を行うことがでいる
高設栽培装置を提供する。 【解決手段】 高設栽培装置10は、地表面11に設置
した培土収容部12内に培土13を充填して苺14など
の植物を栽培するためのものであり、培土収容部12は
溝形状で、地表面11と連結可能な開口部15を有して
いる。また、培土収容部12の両側には気体通過可能な
ダクト体30を備え、ダクト体30内に温風を供給する
加温装置41を設置している。
用量を低減することができ、培土の充填、排出作業が容
易で、生育状態に適応した温度管理を行うことがでいる
高設栽培装置を提供する。 【解決手段】 高設栽培装置10は、地表面11に設置
した培土収容部12内に培土13を充填して苺14など
の植物を栽培するためのものであり、培土収容部12は
溝形状で、地表面11と連結可能な開口部15を有して
いる。また、培土収容部12の両側には気体通過可能な
ダクト体30を備え、ダクト体30内に温風を供給する
加温装置41を設置している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苺、葉物野菜、花
卉、根菜類などを、地表面より高い位置で栽培するため
の高設栽培装置に関する。
卉、根菜類などを、地表面より高い位置で栽培するため
の高設栽培装置に関する。
【0002】
【従来の技術】苺や葉物野菜などを栽培する場合、従来
より、栽培地の地表面に形成した畝に沿って苗を植えて
生育させる、いわゆる土耕栽培という方法が採られてい
る。土耕栽培においては、育苗から収穫に至るまでの一
連の作業は、中腰やしゃがんだ姿勢での作業が多く、特
に、定植作業時は苗の運搬などの重労働を伴うため、作
業者の肉体的負担は非常に大きなものとなっている。
より、栽培地の地表面に形成した畝に沿って苗を植えて
生育させる、いわゆる土耕栽培という方法が採られてい
る。土耕栽培においては、育苗から収穫に至るまでの一
連の作業は、中腰やしゃがんだ姿勢での作業が多く、特
に、定植作業時は苗の運搬などの重労働を伴うため、作
業者の肉体的負担は非常に大きなものとなっている。
【0003】そこで、このような過酷な労働条件を改善
するために、新たな栽培技術の研究や各種栽培容器の開
発、改良などが行われ、その成果として、立ち作業が可
能な栽培方法として、いわゆる高設栽培が一部地域にお
いて実施されている。
するために、新たな栽培技術の研究や各種栽培容器の開
発、改良などが行われ、その成果として、立ち作業が可
能な栽培方法として、いわゆる高設栽培が一部地域にお
いて実施されている。
【0004】本出願人も、苺や葉物野菜などの高設栽培
において使用する栽培容器として、培土の使用量が少な
くてすみ、根の成長も良好な栽培容器を開発し、また、
この栽培容器を保持する装置および散水や施肥に好適な
補助具を開発している(実公平6−16495号公報参
照)。
において使用する栽培容器として、培土の使用量が少な
くてすみ、根の成長も良好な栽培容器を開発し、また、
この栽培容器を保持する装置および散水や施肥に好適な
補助具を開発している(実公平6−16495号公報参
照)。
【0005】図5は、この補助具をセットした栽培容器
を保持装置で保持した状態を示す斜視図である。この図
に示すように、保持装置80はフレーム81および支柱
82などで構成され、先細り円筒状の栽培容器91や散
水・施肥用の補助具92を保持装置80で保持すること
により、立ち作業が可能となるため、栽培作業の効率
化、労働条件の改善を図ることができる。
を保持装置で保持した状態を示す斜視図である。この図
に示すように、保持装置80はフレーム81および支柱
82などで構成され、先細り円筒状の栽培容器91や散
水・施肥用の補助具92を保持装置80で保持すること
により、立ち作業が可能となるため、栽培作業の効率
化、労働条件の改善を図ることができる。
【0006】一方、栽培容器を地表面より高い位置に保
持する方法として、本出願人は、複数個の容器本体を連
結部材で連結した形状の栽培容器を架台に架け渡して保
持する方法を開発し、特開平8−298870号公報な
どに開示している。
持する方法として、本出願人は、複数個の容器本体を連
結部材で連結した形状の栽培容器を架台に架け渡して保
持する方法を開発し、特開平8−298870号公報な
どに開示している。
【0007】図6は、前記特許出願に係る栽培装置の一
例を示す斜視図であり、栽培容器95は合成樹脂製の容
器本体96の上端の一部を連続的に形成することによ
り、10個の容器本体を直列状に連結した形状を有する
容器本体群97a,97bを構成し、これらの容器本体
群97a,97bの上部を連結部材98で連結した構造
である。
例を示す斜視図であり、栽培容器95は合成樹脂製の容
器本体96の上端の一部を連続的に形成することによ
り、10個の容器本体を直列状に連結した形状を有する
容器本体群97a,97bを構成し、これらの容器本体
群97a,97bの上部を連結部材98で連結した構造
である。
【0008】この栽培装置を使用することにより、立ち
作業が可能となり、従来の栽培容器の多数個分を1回の
係止動作でフレーム99に係止することができるため、
栽培容器の係止作業を効率化することができる。
作業が可能となり、従来の栽培容器の多数個分を1回の
係止動作でフレーム99に係止することができるため、
栽培容器の係止作業を効率化することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の栽培装置の場
合、栽培容器と保持装置とは別個であり、支柱やフレー
ムなどで構成された保持装置を地表面上に設置し、栽培
容器をセットしなければならないため、設置作業が面倒
であり、設備費も高い。また、実際に栽培に寄与してい
る部分に比べ、大きな設置スペースを必要とする。
合、栽培容器と保持装置とは別個であり、支柱やフレー
ムなどで構成された保持装置を地表面上に設置し、栽培
容器をセットしなければならないため、設置作業が面倒
であり、設備費も高い。また、実際に栽培に寄与してい
る部分に比べ、大きな設置スペースを必要とする。
【0010】また、栽培容器が単体容器または連結容器
のいずれの形状であっても、容器内へ培土を充填する作
業は容器ごとに行う必要があるため、多数の容器に培土
を充填する場合などは、多大な時間と労力を要してい
る。さらに、従来の栽培容器は先細りの円筒形状をして
いるため、培土はサラサラ状態で流動性の良いものでな
ければ、充填が著しく困難となる。
のいずれの形状であっても、容器内へ培土を充填する作
業は容器ごとに行う必要があるため、多数の容器に培土
を充填する場合などは、多大な時間と労力を要してい
る。さらに、従来の栽培容器は先細りの円筒形状をして
いるため、培土はサラサラ状態で流動性の良いものでな
ければ、充填が著しく困難となる。
【0011】また、栽培容器は保持装置に垂り下げた状
態で使用する構造であるため、比重の大きな培土を充填
した場合に耐えられるように頑丈な構造にする必要があ
り、実際に栽培に寄与している部分に比べ、保持装置の
サイズや重量が大きくなりがちである。このため、装置
の運搬などの際は手間がかかり、設置するためには広い
スペースを必要とする。さらに、栽培シーズン終了後に
おける装置類の撤収作業にも多くの労力を費やしている
のが実状である。
態で使用する構造であるため、比重の大きな培土を充填
した場合に耐えられるように頑丈な構造にする必要があ
り、実際に栽培に寄与している部分に比べ、保持装置の
サイズや重量が大きくなりがちである。このため、装置
の運搬などの際は手間がかかり、設置するためには広い
スペースを必要とする。さらに、栽培シーズン終了後に
おける装置類の撤収作業にも多くの労力を費やしている
のが実状である。
【0012】一方、苺、葉物野菜などを栽培する場合、
植物の根は、土壌中のなるべく深い位置まで伸長させた
方が、養分の吸収性が向上し、生育状態が良好となり、
収穫量の増大を図ることができる。ところが、土耕栽培
の場合、一般に、栽培地の地表面から30cm〜40c
mの部分は耕されているが、その下の地盤は非常に固く
なっているため、根が下方へ伸長することができず、横
方向へ伸長する傾向が大である。したがって、根からの
養分吸収性が悪化するだけでなく、横に伸びた根同士が
絡んで伸長を阻害し、植物の生育に悪影響を及ぼしてい
る。
植物の根は、土壌中のなるべく深い位置まで伸長させた
方が、養分の吸収性が向上し、生育状態が良好となり、
収穫量の増大を図ることができる。ところが、土耕栽培
の場合、一般に、栽培地の地表面から30cm〜40c
mの部分は耕されているが、その下の地盤は非常に固く
なっているため、根が下方へ伸長することができず、横
方向へ伸長する傾向が大である。したがって、根からの
養分吸収性が悪化するだけでなく、横に伸びた根同士が
絡んで伸長を阻害し、植物の生育に悪影響を及ぼしてい
る。
【0013】また、固い地盤部分においては、ミミズな
どの有益動物が生存できず、酸素などの供給も不十分と
なるため、植物の生育を阻害する要因となっている。近
年、農作業の機械化が進み、重量の重い大型農業機械の
使用が増加しているため、地盤の固化はますます進行し
ているのが実状である。
どの有益動物が生存できず、酸素などの供給も不十分と
なるため、植物の生育を阻害する要因となっている。近
年、農作業の機械化が進み、重量の重い大型農業機械の
使用が増加しているため、地盤の固化はますます進行し
ているのが実状である。
【0014】前記栽培容器91,95の場合、根が深い
ところ伸長できるように縦方向のサイズを長くすること
は可能であるが、長くするにつれて、培土の充填、排出
作業が著しく困難化し、保持装置も大型化するため、実
用性を失う。
ところ伸長できるように縦方向のサイズを長くすること
は可能であるが、長くするにつれて、培土の充填、排出
作業が著しく困難化し、保持装置も大型化するため、実
用性を失う。
【0015】一方、苺や葉物野菜などの栽培においては
温度管理が極めて重要であり、例えば、苺の場合、栽培
の初期段階では地上部分と地下部分の生育のバランスを
維持して草勢の急激な変化を避けることが収穫量の安定
化につながるため、開花始めの時期は、夜間温度を8℃
〜10℃、昼間温度を25℃〜28℃の範囲内とするの
が温度管理の目標とされている。また、収穫移行初期に
おいては、草勢の維持と果実着色の安定化のために、夜
間温度は5℃〜6℃、昼間温度は22℃〜25℃が温度
管理の目標とされている。
温度管理が極めて重要であり、例えば、苺の場合、栽培
の初期段階では地上部分と地下部分の生育のバランスを
維持して草勢の急激な変化を避けることが収穫量の安定
化につながるため、開花始めの時期は、夜間温度を8℃
〜10℃、昼間温度を25℃〜28℃の範囲内とするの
が温度管理の目標とされている。また、収穫移行初期に
おいては、草勢の維持と果実着色の安定化のために、夜
間温度は5℃〜6℃、昼間温度は22℃〜25℃が温度
管理の目標とされている。
【0016】ところが、高設栽培の場合、培土が地表面
より高い位置に保持されているため気温変化の影響を受
けやすく、土耕栽培の場合に比べて、より正確な温度管
理が必要とされる。高設栽培であってもハウス栽培の場
合は、ハウス内の温度を管理することによって、前記温
度管理を行うことは比較的容易であるが、大容積の大型
ハウスになると暖房設備も大がかりとなり、エネルギー
消費量も増大する。
より高い位置に保持されているため気温変化の影響を受
けやすく、土耕栽培の場合に比べて、より正確な温度管
理が必要とされる。高設栽培であってもハウス栽培の場
合は、ハウス内の温度を管理することによって、前記温
度管理を行うことは比較的容易であるが、大容積の大型
ハウスになると暖房設備も大がかりとなり、エネルギー
消費量も増大する。
【0017】また、露地における高設栽培の場合、栽培
容器と保持装置の外郭をビニールシートなどで覆い、さ
らに、地面に蓄熱用水封ダクトや温水パイプを設置する
などの方法で温度管理を行っているが、この方法では、
地上に設置した栽培容器の温度を数℃の範囲内に維持す
ることは極めて困難である。
容器と保持装置の外郭をビニールシートなどで覆い、さ
らに、地面に蓄熱用水封ダクトや温水パイプを設置する
などの方法で温度管理を行っているが、この方法では、
地上に設置した栽培容器の温度を数℃の範囲内に維持す
ることは極めて困難である。
【0018】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、立ち作業が可能で、培土・水・肥料などの使用量を
低減することができ、培土の充填、排出作業も容易で、
植物の生育状態に適応した温度管理を行うことができる
高設栽培装置を提供することにある。
は、立ち作業が可能で、培土・水・肥料などの使用量を
低減することができ、培土の充填、排出作業も容易で、
植物の生育状態に適応した温度管理を行うことができる
高設栽培装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は、地表面に設置した培土収容部内に培土を
充填して植物を栽培するための高設栽培装置であって、
地表面と連結可能な開口部を有する溝形状の培土収容部
と、培土収容部の外側に設置され気体通過可能なダクト
体と、ダクト体内に加温または冷却した気体を供給する
気体供給手段とを備えたことを特徴とする。
め、本発明は、地表面に設置した培土収容部内に培土を
充填して植物を栽培するための高設栽培装置であって、
地表面と連結可能な開口部を有する溝形状の培土収容部
と、培土収容部の外側に設置され気体通過可能なダクト
体と、ダクト体内に加温または冷却した気体を供給する
気体供給手段とを備えたことを特徴とする。
【0020】本発明の高設栽培装置では、培土収容部が
地表面より上にあるため、立ち作業を行うことが可能で
あり、培土は培土収容部内に充填する分量あればよいた
め、畝を形成する場合に比べて培土の使用量が少なくて
すむ。また、他の保持装置なしでも地表面に自立させる
ことが可能であるため、広い設置スペースを必要とせ
ず、従来の畝程度のスペース内に設置することができ
る。
地表面より上にあるため、立ち作業を行うことが可能で
あり、培土は培土収容部内に充填する分量あればよいた
め、畝を形成する場合に比べて培土の使用量が少なくて
すむ。また、他の保持装置なしでも地表面に自立させる
ことが可能であるため、広い設置スペースを必要とせ
ず、従来の畝程度のスペース内に設置することができ
る。
【0021】また、培土収容部は溝形状であり、その上
面は横方向に連続して開放しているため、培土の充填作
業が簡単であり、流動性が悪い畑土であっても容易に充
填することができる。さらに、培土収容部は地表面と連
結可能な開口部を有しているため、充填された培土は開
口部において地表面と連続した状態となり、培土の重量
は地表面にかかる。したがって、比重の大きな畑土を充
填した場合でも培土収容部の負担は小さく、強度的な制
約が緩和されるため、高さ方向のサイズの大きな培土収
容部を形成することも容易となり、栽培する植物の根を
培土収容部の深い位置まで伸長させ、養分吸収性を高め
ることも可能となる。
面は横方向に連続して開放しているため、培土の充填作
業が簡単であり、流動性が悪い畑土であっても容易に充
填することができる。さらに、培土収容部は地表面と連
結可能な開口部を有しているため、充填された培土は開
口部において地表面と連続した状態となり、培土の重量
は地表面にかかる。したがって、比重の大きな畑土を充
填した場合でも培土収容部の負担は小さく、強度的な制
約が緩和されるため、高さ方向のサイズの大きな培土収
容部を形成することも容易となり、栽培する植物の根を
培土収容部の深い位置まで伸長させ、養分吸収性を高め
ることも可能となる。
【0022】さらに、培土収容部の外側に設置されたダ
クト体内に、気体供給手段から加温気体または冷却気体
を供給することにより、培土収容部を直接的に加温また
は冷却することができるため、栽培する植物に応じた適
切な温度管理を行うことができる。この場合、ダクト体
は培土収容部の外側に位置するため、植物の果実などを
直接的に加温または冷却することも可能である。
クト体内に、気体供給手段から加温気体または冷却気体
を供給することにより、培土収容部を直接的に加温また
は冷却することができるため、栽培する植物に応じた適
切な温度管理を行うことができる。この場合、ダクト体
は培土収容部の外側に位置するため、植物の果実などを
直接的に加温または冷却することも可能である。
【0023】この場合、ダクト体に、培土収容部の側面
と密着可能な平面部を形成することにより、ダクト体と
培土収容部との接触面積が増すため、ダクト体による加
温、冷却効率を高めることができる。
と密着可能な平面部を形成することにより、ダクト体と
培土収容部との接触面積が増すため、ダクト体による加
温、冷却効率を高めることができる。
【0024】一方、培土収容部の側面に、ダクト体と密
着可能な曲面部を形成することによっても、ダクト体と
培土収容部との接触面積が増大するため、ダクト体によ
る加温、冷却効率を高めることができる。
着可能な曲面部を形成することによっても、ダクト体と
培土収容部との接触面積が増大するため、ダクト体によ
る加温、冷却効率を高めることができる。
【0025】この場合、培土収容部の外側に、ダクト体
を保持するための保持部材を設けることにより、ダクト
体を定位置に保持することができるため、ダクト体のズ
レや離脱などが発生せず、加温、冷却を確実に行うこと
ができる。
を保持するための保持部材を設けることにより、ダクト
体を定位置に保持することができるため、ダクト体のズ
レや離脱などが発生せず、加温、冷却を確実に行うこと
ができる。
【0026】一方、培土収容部内の培土を傾斜状態に保
持する傾斜壁面を培土収容部に備えることにより、ここ
に植えられた植物の生育状態を活性化させ、収穫量の増
大を図ることができる。
持する傾斜壁面を培土収容部に備えることにより、ここ
に植えられた植物の生育状態を活性化させ、収穫量の増
大を図ることができる。
【0027】以下、その理由を、苺を例にして説明す
る。培土収容部に充填した培土に植えられた苺の根は下
方へ伸長していこうとするが、苺苗が傾斜状態に保持さ
れていることにより、特に、クラウン部分からの新たな
根の発生が盛んになるという性質がある。すなわち、既
存の根が伸びるよりもクラウン部分からの新根の発生の
方が促進され、これらの新根が培土中へ伸びていき、活
着が良好となるため、生育状態が活性化される。また、
クラウン部分からの多くの新根が発生することにより、
花数の増加も促進されるため、収穫量の増大を図ること
ができる。さらに、苺の場合、ランナーはクラウンが傾
いた方向へ伸びていく性質があるため、苺苗を傾斜状態
に保持することにより、ランナー生育方向を適切に誘導
することができる。
る。培土収容部に充填した培土に植えられた苺の根は下
方へ伸長していこうとするが、苺苗が傾斜状態に保持さ
れていることにより、特に、クラウン部分からの新たな
根の発生が盛んになるという性質がある。すなわち、既
存の根が伸びるよりもクラウン部分からの新根の発生の
方が促進され、これらの新根が培土中へ伸びていき、活
着が良好となるため、生育状態が活性化される。また、
クラウン部分からの多くの新根が発生することにより、
花数の増加も促進されるため、収穫量の増大を図ること
ができる。さらに、苺の場合、ランナーはクラウンが傾
いた方向へ伸びていく性質があるため、苺苗を傾斜状態
に保持することにより、ランナー生育方向を適切に誘導
することができる。
【0028】一方、培土収容部の上面に、断熱性を有す
る覆土カバーを備えることにより、培土収容部内に収容
された培土表面における熱の出入りを防止することがで
きるため、培土の温度変化を小さく抑制することができ
る。この場合、覆土カバーの下面を培土収容部側へ突出
させた形状とすれば、覆土カバーを装着したときの培土
収容部の容積を突出している分だけ減少させることがで
きるため、培土の充填量を低減することができるという
メリットがある。また、覆土カバーを培土収容部の上面
に着脱可能としておけば、培土充填、排出作業も容易と
なる。
る覆土カバーを備えることにより、培土収容部内に収容
された培土表面における熱の出入りを防止することがで
きるため、培土の温度変化を小さく抑制することができ
る。この場合、覆土カバーの下面を培土収容部側へ突出
させた形状とすれば、覆土カバーを装着したときの培土
収容部の容積を突出している分だけ減少させることがで
きるため、培土の充填量を低減することができるという
メリットがある。また、覆土カバーを培土収容部の上面
に着脱可能としておけば、培土充填、排出作業も容易と
なる。
【0029】ここで、覆土カバーに液体供給用パイプを
装着すれば、水や薬液などを液体供給用パイプを介して
供給することができるため、散水作業や薬注作業などを
省力化することができる。
装着すれば、水や薬液などを液体供給用パイプを介して
供給することができるため、散水作業や薬注作業などを
省力化することができる。
【0030】さらに、培土収容部内に、温度調整手段、
給水手段の少なくとも一方を設けることにより、培土収
容部内の培土を直接的に温度調整することができ、培土
内に直接的に給水することも可能となる。この場合、温
水や冷水を通すパイプや、多数の排水孔を形成した給水
パイプなどを培土収容部内に配置した構造を採用するこ
とができる。
給水手段の少なくとも一方を設けることにより、培土収
容部内の培土を直接的に温度調整することができ、培土
内に直接的に給水することも可能となる。この場合、温
水や冷水を通すパイプや、多数の排水孔を形成した給水
パイプなどを培土収容部内に配置した構造を採用するこ
とができる。
【0031】一方、少なくとも培土収容部を、断熱性に
優れた発泡合成樹脂で形成することにより、保温、保冷
機能が向上するため、温度管理を正確に行うことができ
る。また、発泡合成樹脂は耐食性が良いため、使用中に
農薬、薬剤などで変質、変形することもない。
優れた発泡合成樹脂で形成することにより、保温、保冷
機能が向上するため、温度管理を正確に行うことができ
る。また、発泡合成樹脂は耐食性が良いため、使用中に
農薬、薬剤などで変質、変形することもない。
【0032】この場合、発泡合成樹脂として、軽量で、
成形性に優れた発泡ポリスチレンを使用することによ
り、栽培条件に応じた形状への加工が容易となり、運搬
作業性なども向上する。
成形性に優れた発泡ポリスチレンを使用することによ
り、栽培条件に応じた形状への加工が容易となり、運搬
作業性なども向上する。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は実施の形態である高設栽培
装置を示す斜視図、図2は同高設栽培装置による栽培状
態を示す斜視図、図3は同高設栽培装置による栽培状態
を示す縦断面図である。
に基づいて説明する。図1は実施の形態である高設栽培
装置を示す斜視図、図2は同高設栽培装置による栽培状
態を示す斜視図、図3は同高設栽培装置による栽培状態
を示す縦断面図である。
【0034】本実施形態の高設栽培装置10は、地表面
11に設置した培土収容部12内に培土13を充填して
苺14を栽培するためのものであって、培土収容部12
は溝形状であり、地表面11と連結可能な開口部15を
有している。また、培土収容部12の両側には気体通過
可能なダクト体30を備え、ダクト体30内に温風を供
給する加温装置41を設置している。
11に設置した培土収容部12内に培土13を充填して
苺14を栽培するためのものであって、培土収容部12
は溝形状であり、地表面11と連結可能な開口部15を
有している。また、培土収容部12の両側には気体通過
可能なダクト体30を備え、ダクト体30内に温風を供
給する加温装置41を設置している。
【0035】培土収容部12には覆土カバー16が着脱
可能に装着され、覆土カバー16は蒲鉾形状の導水斜面
17と、給水管18を装着可能な凹部19と、給水管1
8の排水孔20から排出された水Wを培土13方向へ誘
導するための導水溝21を備えている。また、培土収容
部12内には、加温または冷却した液体を通すことので
きる温度調整用パイプ25を配置している。
可能に装着され、覆土カバー16は蒲鉾形状の導水斜面
17と、給水管18を装着可能な凹部19と、給水管1
8の排水孔20から排出された水Wを培土13方向へ誘
導するための導水溝21を備えている。また、培土収容
部12内には、加温または冷却した液体を通すことので
きる温度調整用パイプ25を配置している。
【0036】本実施形態では、水平バー37を有する支
柱38を地表面11に立設し、水平バー37に架け渡し
た保持部材39,40で高設栽培装置10およびダクト
体30を保持している。また、培土収容部12に培土1
3を充填し、覆土カバー16および給水管18を装着し
た後、マルチシートMで培土収容部12およびダクト体
30を覆っている。
柱38を地表面11に立設し、水平バー37に架け渡し
た保持部材39,40で高設栽培装置10およびダクト
体30を保持している。また、培土収容部12に培土1
3を充填し、覆土カバー16および給水管18を装着し
た後、マルチシートMで培土収容部12およびダクト体
30を覆っている。
【0037】本実施形態の高設栽培装置10では、培土
収容部12が地表面11より上にあるため、立ち作業を
行うことが可能であり、培土13は培土収容部12内に
充填する分量あればよいため、畝を形成する場合に比べ
て培土の使用量が少なくてすむ。また、広い設置スペー
スを必要とせず、従来の畝程度のスペース内に設置する
ことができる。
収容部12が地表面11より上にあるため、立ち作業を
行うことが可能であり、培土13は培土収容部12内に
充填する分量あればよいため、畝を形成する場合に比べ
て培土の使用量が少なくてすむ。また、広い設置スペー
スを必要とせず、従来の畝程度のスペース内に設置する
ことができる。
【0038】また、培土収容部12は溝形状であり、そ
の上面は横方向に連続して開放しているため、培土13
の充填作業が簡単であり、流動性が悪い畑土であっても
容易に充填することができる。さらに、培土収容部12
は地表面11と連結可能な開口部15を有しているた
め、充填された培土13は開口部15において地表面1
1と連続した状態となり、培土13の重量は地表面11
にかかる。
の上面は横方向に連続して開放しているため、培土13
の充填作業が簡単であり、流動性が悪い畑土であっても
容易に充填することができる。さらに、培土収容部12
は地表面11と連結可能な開口部15を有しているた
め、充填された培土13は開口部15において地表面1
1と連続した状態となり、培土13の重量は地表面11
にかかる。
【0039】したがって、比重の大きな畑土を充填した
場合でも培土収容部12の負担は小さく、培土収容部1
2を高くすることができるため、苺14の根を培土13
中の深い位置まで伸長させ、養分吸収性を高めることが
できる。
場合でも培土収容部12の負担は小さく、培土収容部1
2を高くすることができるため、苺14の根を培土13
中の深い位置まで伸長させ、養分吸収性を高めることが
できる。
【0040】さらに、培土収容部12の両側に設置され
たダクト体30内に、加温装置41から温風を供給する
ことにより、培土収容部12を直接的に加温することが
できるため、苺14の生育状態に応じた温度管理を行う
ことができる。この場合、ダクト体30は培土収容部1
2の外側に位置するため、苺14の果実50を直接的に
加温することにより、果実50の熟成を促進させること
ができる。なお、栽培地に温度センサ26を設置してい
るため、気温が所定温度より低下したとき、加温装置4
1が自動的に温風の供給を開始するようになっている。
たダクト体30内に、加温装置41から温風を供給する
ことにより、培土収容部12を直接的に加温することが
できるため、苺14の生育状態に応じた温度管理を行う
ことができる。この場合、ダクト体30は培土収容部1
2の外側に位置するため、苺14の果実50を直接的に
加温することにより、果実50の熟成を促進させること
ができる。なお、栽培地に温度センサ26を設置してい
るため、気温が所定温度より低下したとき、加温装置4
1が自動的に温風の供給を開始するようになっている。
【0041】ここで、ダクト体30には、培土収容部1
2の傾斜壁面22と密着可能な平面部30pを形成して
いるため、互いの接触面積が増大し、ダクト体30によ
る加温効率を高めることができる。また、ダクト体30
は保持部材40で定位置に保持されているため、ダクト
体30のズレや離脱などにより、加温不良が発生するこ
ともない。なお、栽培する植物の種類によっては、加温
装置41の代わりに冷却装置を設置して、ダクト体30
内に冷風を送り込むことも可能である。
2の傾斜壁面22と密着可能な平面部30pを形成して
いるため、互いの接触面積が増大し、ダクト体30によ
る加温効率を高めることができる。また、ダクト体30
は保持部材40で定位置に保持されているため、ダクト
体30のズレや離脱などにより、加温不良が発生するこ
ともない。なお、栽培する植物の種類によっては、加温
装置41の代わりに冷却装置を設置して、ダクト体30
内に冷風を送り込むことも可能である。
【0042】一方、培土収容部12内の培土13を傾斜
状態に保持する傾斜壁面22を培土収容部12に備えて
いるため、ここに植えられた苺14の生育状態を活性化
させ、収穫量の増大を図ることができる。
状態に保持する傾斜壁面22を培土収容部12に備えて
いるため、ここに植えられた苺14の生育状態を活性化
させ、収穫量の増大を図ることができる。
【0043】以下、その理由を、図3を参照して説明す
る。培土収容部12に充填した培土13に植えられた苺
14の根は下方へ伸長していこうとするが、苺14の苗
が傾斜状態に保持されていることにより、特に、クラウ
ン23からの新根24の発生が盛んになるという性質が
ある。すなわち、既存の根が伸びるよりもクラウン23
からの新根24の発生の方が促進され、これらの新根2
4が培土13中へ伸びていき、活着が良好となるため、
生育状態が活性化される。また、クラウン24からの多
くの新根24が発生することにより、花数の増加も促進
されるため、収穫量の増大を図ることができる。
る。培土収容部12に充填した培土13に植えられた苺
14の根は下方へ伸長していこうとするが、苺14の苗
が傾斜状態に保持されていることにより、特に、クラウ
ン23からの新根24の発生が盛んになるという性質が
ある。すなわち、既存の根が伸びるよりもクラウン23
からの新根24の発生の方が促進され、これらの新根2
4が培土13中へ伸びていき、活着が良好となるため、
生育状態が活性化される。また、クラウン24からの多
くの新根24が発生することにより、花数の増加も促進
されるため、収穫量の増大を図ることができる。
【0044】さらに、苺14の場合、ランナーはクラウ
ン23が傾いた方向へ伸びていく性質があるため、苺1
4の苗を傾斜状態に保持することにより、ランナーの生
育方向を適切に誘導することができるというメリットも
ある。
ン23が傾いた方向へ伸びていく性質があるため、苺1
4の苗を傾斜状態に保持することにより、ランナーの生
育方向を適切に誘導することができるというメリットも
ある。
【0045】一方、培土収容部12の上面には、断熱性
を有する覆土カバー16を備えているため、培土収容部
12内に充填された培土13の表面における熱の出入り
が少なくなり、培土13の温度変化を小さく抑制するこ
とができる。また、覆土カバー16の下面を培土収容部
12側へ突出させた形状としているため、覆土カバー1
6を装着したときの培土収容部12の容積を突出してい
る分だけ減少させることができ、これ4によって培土1
3の充填量を低減することができる。なお、覆土カバー
16は培土収容部12の上面に着脱可能であるため、培
土充填、排出作業も容易である。
を有する覆土カバー16を備えているため、培土収容部
12内に充填された培土13の表面における熱の出入り
が少なくなり、培土13の温度変化を小さく抑制するこ
とができる。また、覆土カバー16の下面を培土収容部
12側へ突出させた形状としているため、覆土カバー1
6を装着したときの培土収容部12の容積を突出してい
る分だけ減少させることができ、これ4によって培土1
3の充填量を低減することができる。なお、覆土カバー
16は培土収容部12の上面に着脱可能であるため、培
土充填、排出作業も容易である。
【0046】また、覆土カバー16の凹部19には給水
管18を装着しているため、給水管18を介して水ある
いは薬液などを供給することができるため、散水作業や
薬注作業を省力化することができる。
管18を装着しているため、給水管18を介して水ある
いは薬液などを供給することができるため、散水作業や
薬注作業を省力化することができる。
【0047】さらに、培土収容部12内には、加温また
は冷却した液体を通すことのできる温度調整用パイプ2
5を配置しているため、苺14の生育状態に応じて培土
収容部12内の培土13を加温または冷却することがで
きる。この場合、培土13を直接的に加温または冷却す
るため効率が高い。
は冷却した液体を通すことのできる温度調整用パイプ2
5を配置しているため、苺14の生育状態に応じて培土
収容部12内の培土13を加温または冷却することがで
きる。この場合、培土13を直接的に加温または冷却す
るため効率が高い。
【0048】一方、高設栽培装置10においては培土収
容部12などは、断熱性に優れた発泡ポリスチレンで形
成しているため、保温、保冷機能が高く、温度管理を正
確に行うことができる。また、発泡ポリスチレンは耐食
性が良いため、使用中に農薬、薬剤などで変質、変形す
ることもない。さらに、発泡ポリスチレンは軽量で、成
形性に優れているため、栽培条件に応じた形状への加工
が容易であり、運搬作業性なども良好である。
容部12などは、断熱性に優れた発泡ポリスチレンで形
成しているため、保温、保冷機能が高く、温度管理を正
確に行うことができる。また、発泡ポリスチレンは耐食
性が良いため、使用中に農薬、薬剤などで変質、変形す
ることもない。さらに、発泡ポリスチレンは軽量で、成
形性に優れているため、栽培条件に応じた形状への加工
が容易であり、運搬作業性なども良好である。
【0049】次に、図4を参照して本発明の他の実施の
形態について説明する。図4は他の実施の形態を示す全
体構成図である。
形態について説明する。図4は他の実施の形態を示す全
体構成図である。
【0050】本実施形態の高設栽培装置45において
は、培土収容部46の両側の傾斜壁面47を曲面形状と
することにより、円筒状のダクト体48と傾斜壁面47
との接触面積を増大させている。このような構成として
いるため、一般的な円筒状のダクト体48を使用した場
合においても、ダクト体48と傾斜壁面47との接触面
積は十分大きくなり、優れた加温、冷却効率が得られ
る。なお、他の部分の構造、機能などについては、高設
栽培装置10と同様である。
は、培土収容部46の両側の傾斜壁面47を曲面形状と
することにより、円筒状のダクト体48と傾斜壁面47
との接触面積を増大させている。このような構成として
いるため、一般的な円筒状のダクト体48を使用した場
合においても、ダクト体48と傾斜壁面47との接触面
積は十分大きくなり、優れた加温、冷却効率が得られ
る。なお、他の部分の構造、機能などについては、高設
栽培装置10と同様である。
【0051】
【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏すること
ができる。
ができる。
【0052】(1)地表面と連結可能な開口部を有する
溝形状の培土収容部と、培土収容部の外側に設置され気
体通過可能なダクト体と、ダクト体内に加温または冷却
した気体を供給する気体供給手段とを備えたことによ
り、立ち作業を行うことが可能で、培土・水・肥料など
の使用量を低減することができ、培土の充填、排出作業
が容易となり、生育状態に適応した温度管理を行うこと
ができる
溝形状の培土収容部と、培土収容部の外側に設置され気
体通過可能なダクト体と、ダクト体内に加温または冷却
した気体を供給する気体供給手段とを備えたことによ
り、立ち作業を行うことが可能で、培土・水・肥料など
の使用量を低減することができ、培土の充填、排出作業
が容易となり、生育状態に適応した温度管理を行うこと
ができる
【0053】(2)ダクト体に、培土収容部の側面と密
着可能な平面部を形成することにより、ダクト体と培土
収容部との密着度が増すため、ダクト体による加温、冷
却効率を高めることができる。
着可能な平面部を形成することにより、ダクト体と培土
収容部との密着度が増すため、ダクト体による加温、冷
却効率を高めることができる。
【0054】(3)培土収容部の側面に、ダクト体と密
着可能な曲面部を形成することによっても、ダクト体と
培土収容部との密着度を増大させ、ダクト体による加
温、冷却効果を高めることができる。
着可能な曲面部を形成することによっても、ダクト体と
培土収容部との密着度を増大させ、ダクト体による加
温、冷却効果を高めることができる。
【0055】(4)培土収容部の外側に、ダクト体を保
持するための保持部材を設けることにより、ダクト体を
定位置に保持することができるため、ダクト体のズレや
離脱などが発生せず、加温、冷却を確実に行うことがで
きる。
持するための保持部材を設けることにより、ダクト体を
定位置に保持することができるため、ダクト体のズレや
離脱などが発生せず、加温、冷却を確実に行うことがで
きる。
【0056】(5)培土収容部に、内部に充填した培土
を傾斜状態に保持する傾斜壁面を備えることにより、こ
こに植えられた植物の生育状態を活性化させ、収穫量の
増大を図ることができる。
を傾斜状態に保持する傾斜壁面を備えることにより、こ
こに植えられた植物の生育状態を活性化させ、収穫量の
増大を図ることができる。
【0057】(6)培土収容部の上面に、断熱性を有す
る覆土カバーを備えることにより、培土収容部内に収容
された培土表面における熱の出入りを防止することがで
きるため、培土の温度変化を小さく抑制することができ
る。
る覆土カバーを備えることにより、培土収容部内に収容
された培土表面における熱の出入りを防止することがで
きるため、培土の温度変化を小さく抑制することができ
る。
【0058】(7)覆土カバーに液体供給用パイプを装
着すれば、水や薬液などを液体供給用パイプを介して供
給することができるため、散水作業や薬注作業などを省
力化することができる。
着すれば、水や薬液などを液体供給用パイプを介して供
給することができるため、散水作業や薬注作業などを省
力化することができる。
【0059】(8)培土収容部内に、温度調整手段、給
水手段の少なくとも一方を設けることにより、培土収容
部内の培土を直接的に温度調整することができ、培土内
に直接的に給水することも可能となる。
水手段の少なくとも一方を設けることにより、培土収容
部内の培土を直接的に温度調整することができ、培土内
に直接的に給水することも可能となる。
【0060】(9)少なくとも培土収容部を、断熱性に
優れた発泡合成樹脂で形成することにより、保温、保冷
機能が向上するため、温度管理を正確に行うことができ
る。また、発泡合成樹脂は耐食性が良いため、使用中に
農薬、薬剤などで変質、変形することもない。
優れた発泡合成樹脂で形成することにより、保温、保冷
機能が向上するため、温度管理を正確に行うことができ
る。また、発泡合成樹脂は耐食性が良いため、使用中に
農薬、薬剤などで変質、変形することもない。
【0061】(10)発泡合成樹脂として、軽量で、成
形性に優れた発泡ポリスチレンを使用することにより、
栽培条件に応じた形状への加工が容易となり、運搬作業
性なども向上する。
形性に優れた発泡ポリスチレンを使用することにより、
栽培条件に応じた形状への加工が容易となり、運搬作業
性なども向上する。
【図1】実施の形態である高設栽培装置を示す斜視図で
ある。
ある。
【図2】同高設栽培装置による栽培状態を示す斜視図で
ある。
ある。
【図3】同高設栽培装置による栽培状態を示す縦断面図
である。
である。
【図4】他の実施の形態を示す全体構成図である。
【図5】従来の高設栽培装置を示す斜視図である。
【図6】従来の高設栽培装置を示す斜視図である。
10,45 高設栽培装置 11 地表面 12,46 培土収容部 13 培土 14 苺 15 開口部 16 覆土カバー 17 導水斜面 18 給水管 19 凹部 20 排水孔 W 水 21 導水溝 22,47 傾斜壁面 23 クラウン 24 新根 25 温度調整用パイプ 26 温度センサ 30,48 ダクト体 30p 平面部 37 水平バー 38 支柱 39,40 保持部材 W 水 M マルチシート 41 加温装置 50 果実
Claims (10)
- 【請求項1】 地表面に設置した培土収容部内に培土を
充填して植物を栽培するための高設栽培装置であって、
地表面と連結可能な開口部を有する溝形状の培土収容部
と、前記培土収容部の外側に設置され気体通過可能なダ
クト体と、前記ダクト体内に加温または冷却した気体を
供給する気体供給手段とを備えた高設栽培装置。 - 【請求項2】 前記ダクト体に、前記培土収容部の側面
と密着可能な平面部を形成した請求項1記載の高設栽培
装置。 - 【請求項3】 前記培土収容部の側面に、前記ダクト体
と密着可能な曲面部を形成した請求項1記載の高設栽培
装置。 - 【請求項4】 前記培土収容部の外側に、前記ダクト体
を保持するための保持部材を設けた請求項1〜3記載の
高設栽培装置。 - 【請求項5】 前記培土収容部内の培土を傾斜状態に保
持する傾斜壁面を備えた請求項1〜4記載の高設栽培装
置。 - 【請求項6】 前記培土収容部の上面に、断熱性を有す
る覆土カバーを備えた請求項1〜5記載の高設栽培装
置。 - 【請求項7】 前記覆土カバーに、液体供給用のパイプ
を装着した請求項6記載の高設栽培装置。 - 【請求項8】 前記培土収容部内に、温度調整手段、給
水手段の少なくとも一方を設けた請求項1〜7記載の高
設栽培装置。 - 【請求項9】 少なくとも前記培土収容部を発泡合成樹
脂で形成した請求項1〜8記載の高設栽培装置。 - 【請求項10】 前記発泡合成樹脂が発泡ポリスチレン
である請求項9記載の高設栽培装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9121340A JPH10309136A (ja) | 1997-05-12 | 1997-05-12 | 高設栽培装置 |
TW087107142A TW377269B (en) | 1997-05-12 | 1998-05-08 | A highly equipment units for cultivative devices |
KR1019980018059A KR19980087196A (ko) | 1997-05-12 | 1998-05-11 | 지표면보다 높게 설치된 식물재배장치 |
CN98109209A CN1096226C (zh) | 1997-05-12 | 1998-05-12 | 高架栽培装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9121340A JPH10309136A (ja) | 1997-05-12 | 1997-05-12 | 高設栽培装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10309136A true JPH10309136A (ja) | 1998-11-24 |
Family
ID=14808849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9121340A Pending JPH10309136A (ja) | 1997-05-12 | 1997-05-12 | 高設栽培装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10309136A (ja) |
KR (1) | KR19980087196A (ja) |
CN (1) | CN1096226C (ja) |
TW (1) | TW377269B (ja) |
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JP2002345343A (ja) * | 2001-05-30 | 2002-12-03 | Jaht:Kk | 高設栽培装置 |
JP2009033980A (ja) * | 2007-07-31 | 2009-02-19 | Iseki & Co Ltd | いちご栽培装置 |
JP2010178674A (ja) * | 2009-02-05 | 2010-08-19 | Tokai Bussan Kk | 局所温度調節装置及び局所温度調節装置を用いた育成方法 |
JP2016140327A (ja) * | 2015-02-04 | 2016-08-08 | 神奈川県 | 作物の栽培装置 |
JP2020048452A (ja) * | 2018-09-26 | 2020-04-02 | 勝義 長瀬 | 縦型水耕栽培ハウスにおける空調システム及び空調方法 |
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JP3853269B2 (ja) * | 2002-08-06 | 2006-12-06 | 松下エコシステムズ株式会社 | 植物の栽培または培養方法及び植物の栽培または培養環境装置 |
KR100801228B1 (ko) * | 2006-09-04 | 2008-02-05 | 이종철 | 거름 수용용기와 배양토 수용포대를 이용한 농작물 재배방법 |
KR101299354B1 (ko) * | 2011-07-21 | 2013-08-22 | 변복구 | 저면관수 구조를 갖는 고설식 딸기 육묘장치 |
CN105918093A (zh) * | 2016-05-25 | 2016-09-07 | 杨建冬 | 草莓的管道化栽培方法 |
CN109089613B (zh) * | 2018-08-30 | 2021-03-19 | 长沙市新节点机械科技有限责任公司 | 双层异形多功能管及其在垂直平面绿化中的应用 |
CN109006446A (zh) * | 2018-08-30 | 2018-12-18 | 长沙市新节点机械科技有限责任公司 | 双层异形多功能管及其在人工湿地绿化中的应用 |
CN112753439B (zh) * | 2021-01-11 | 2022-08-12 | 青岛市农业科学研究院 | 一种草莓种植智能化大棚装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1069162A (zh) * | 1991-08-02 | 1993-02-24 | 福拓企业股份有限公司 | 室内温室栽培装置 |
JPH10178905A (ja) * | 1996-12-25 | 1998-07-07 | Fukuoka Marumoto Kk | 高設栽培装置 |
-
1997
- 1997-05-12 JP JP9121340A patent/JPH10309136A/ja active Pending
-
1998
- 1998-05-08 TW TW087107142A patent/TW377269B/zh active
- 1998-05-11 KR KR1019980018059A patent/KR19980087196A/ko not_active Application Discontinuation
- 1998-05-12 CN CN98109209A patent/CN1096226C/zh not_active Expired - Fee Related
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